JP5295337B2 - 流体噴射弁による噴霧生成方法、流体噴射弁、及び噴霧生成装置 - Google Patents
流体噴射弁による噴霧生成方法、流体噴射弁、及び噴霧生成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5295337B2 JP5295337B2 JP2011229503A JP2011229503A JP5295337B2 JP 5295337 B2 JP5295337 B2 JP 5295337B2 JP 2011229503 A JP2011229503 A JP 2011229503A JP 2011229503 A JP2011229503 A JP 2011229503A JP 5295337 B2 JP5295337 B2 JP 5295337B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spray
- flow
- injection valve
- injection
- downstream
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M61/00—Fuel-injectors not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00
- F02M61/16—Details not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M61/02 - F02M61/14
- F02M61/18—Injection nozzles, e.g. having valve seats; Details of valve member seated ends, not otherwise provided for
- F02M61/1806—Injection nozzles, e.g. having valve seats; Details of valve member seated ends, not otherwise provided for characterised by the arrangement of discharge orifices, e.g. orientation or size
- F02M61/184—Discharge orifices having non circular sections
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M61/00—Fuel-injectors not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00
- F02M61/16—Details not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M61/02 - F02M61/14
- F02M61/162—Means to impart a whirling motion to fuel upstream or near discharging orifices
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M61/00—Fuel-injectors not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00
- F02M61/16—Details not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M61/02 - F02M61/14
- F02M61/18—Injection nozzles, e.g. having valve seats; Details of valve member seated ends, not otherwise provided for
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M61/00—Fuel-injectors not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00
- F02M61/16—Details not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M61/02 - F02M61/14
- F02M61/18—Injection nozzles, e.g. having valve seats; Details of valve member seated ends, not otherwise provided for
- F02M61/1806—Injection nozzles, e.g. having valve seats; Details of valve member seated ends, not otherwise provided for characterised by the arrangement of discharge orifices, e.g. orientation or size
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M61/00—Fuel-injectors not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00
- F02M61/16—Details not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M61/02 - F02M61/14
- F02M61/18—Injection nozzles, e.g. having valve seats; Details of valve member seated ends, not otherwise provided for
- F02M61/1806—Injection nozzles, e.g. having valve seats; Details of valve member seated ends, not otherwise provided for characterised by the arrangement of discharge orifices, e.g. orientation or size
- F02M61/1813—Discharge orifices having different orientations with respect to valve member direction of movement, e.g. orientations being such that fuel jets emerging from discharge orifices collide with each other
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M61/00—Fuel-injectors not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00
- F02M61/16—Details not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M61/02 - F02M61/14
- F02M61/18—Injection nozzles, e.g. having valve seats; Details of valve member seated ends, not otherwise provided for
- F02M61/1853—Orifice plates
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M61/00—Fuel-injectors not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00
- F02M61/16—Details not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M61/02 - F02M61/14
- F02M61/18—Injection nozzles, e.g. having valve seats; Details of valve member seated ends, not otherwise provided for
- F02M61/1853—Orifice plates
- F02M61/186—Multi-layered orifice plates
Description
しかし、近年、燃料噴射弁からの噴流の微粒化技術はかなり進展しており、吸気弁に到達する時点では燃料は微粒化レベルは別としても十分にばらけた噴霧となっている。従って、排気行程噴射であっても、閉じた吸気ポート内での空気流動のために、吸気ポートや吸気弁に付着する噴霧燃料よりも吸気ポート内に漂ったままの噴霧燃料のほうが多くなっている。
また、吸気弁の流路を通過する際の微粒化効果だけでは筒内での燃料の完全気化と完全燃焼は期待できない場合があり、未燃炭化水素(HC)の排出を十分に低減することはできない。特に、冷間始動直後は、吸気ポートや吸気弁の温度は低く、この場所での噴霧燃料や付着燃料の早期の気化を期待することはできない。
噴射量と燃焼性能つまり排出ガス、燃費、出力との関係が明確になるわけであり、制御性を含めて噴射系全体をより最適化することが可能となる。
従って、完全気化、完全燃焼のために噴霧はできるだけ微粒化しておく必要があるが、特許文献2にはその実現手段の記載がない。また、噴射量分布は、各々の噴孔からの独立した液柱噴流が適度に干渉して一体化したイメージの噴射量分布を模式的に示しているものであり、各々の噴孔からの液柱噴流がばらけて噴霧となった場合の噴射量分布は示されておらず、適用できる吸気ポート形状や吸気弁配置などが不明である。
また、噴孔を内側にも配置して噴射量分布の偏りを低減したとあるが、内側に噴孔が配置されていない場合に比べて相対的にそのように言えるだけであり、各々の噴孔からの独立した液柱噴流が干渉を避けながら微粒化して、偏りの低下した噴射量分布になる方策についての説明がないので、適用できる吸気ポート形状や吸気弁配置などが不明である。
従って、この衝突によって飛散し、貫徹力が低下した噴霧を同時に噴射された貫徹力の強いリード噴霧が牽引するとしても、これらの噴霧先端部の挙動は時刻的にタイミングが合わず、噴射期間が短い小噴射量の場合は衝突により飛散した噴霧が取り残されてリード噴霧が先に進んでしまうことになる。
また、リード噴霧によって生じる誘引渦は特許文献4の図4に示された以外に、同時にリード噴霧外周と雰囲気とのせん断力のバランスによって決まるある噴射方向下流位置でリード噴霧外周に円環渦を形成するので、飛散した噴霧はこの円環渦に取り込まれてそれより噴射方向下流に進むことができなくなる。
このように、リード噴霧が飛散した微粒化噴霧を牽引して進むには種々の制約条件を必要とするので、過渡運転時の非定常状態の多いガソリンエンジン用の噴射系システムとしては不向きであり、より簡便に噴霧パターンや全体噴霧の形状の設計自由度を向上させる手法が望まれる。
流体通路の途中に弁座面を有する弁座と、前記弁座面への離着座により前記流体通路の開閉を制御する弁体と、前記弁座よりも下流に位置し複数の噴孔を有するノズル部あるいは噴孔プレートとを有し、各噴孔内流れや各噴孔直下流れを略液膜流とした流体噴射弁による噴霧生成方法において、前記各噴孔からの噴流の方向を噴孔の中心軸方向と一致させず、かつ、その下流で交差させず、前記各噴孔からの噴流がブレーク長さより長い下流位置において噴霧となってから、複数の噴霧間に作用するコアンダ効果で噴霧を接近あるいは集合させるようにし、実質的にほぼ一つの中実噴霧とみなせるようになってから以降は、主に噴霧の運動量理論([学術文献1]参照)に基づく周囲空気の巻き込みと、それによる噴霧内所定部分(例えば噴霧中心部)の下流への流れ方向に沿った空気流の誘起を生じさせるようにし、これらの挙動が実質的になくなるまで、噴射量分布の所定部分ピーク化と噴霧角縮小を継続させたものである。
つまり、[学術文献1]PP821における、「(仮定I)(仮定II)」が成立するような条件設定とし、噴流の有していた運動量が噴霧を構成する空気などに移行して空気の巻き込みを生じるようにし、噴霧粒子を例えば噴霧中心部側に集中するようにして、噴射量分布の所定部分ピーク化を進め、同時に噴霧角縮小化を進めるものである。 噴霧挙動についてのより具体的な説明は、[学術文献2]及び[学術文献3]の考え方を、低燃圧(約1MPaレベル以下)で噴射する多噴孔噴霧がコアンダ効果によって接近あるいは集合して、実質的にほぼ一つの中実噴霧とみなせるようになってから以降の噴霧挙動に応用し、所望の噴霧形状/噴霧パターン/噴射量分布を実現するものである。
ここで、[学術文献1]は、日本機械学会論文集(第2部) 25巻156号PP820−826「ディーゼル機関燃料噴霧の到達距離に関する研究」、[学術文献2]は、日本機械学会論文集(B編)62巻599号PP2867−2873「ディーゼル噴霧構造に与える雰囲気粘性の影響」、[学術文献3]は、日本機械学会論文集(B編)64巻624号PP2722−2729「ディーゼル噴霧粒子の挙動に関する研究」である。
この発明の実施の形態1に係る燃料噴射弁を図1乃至図4に基づいて説明する。図1は燃料噴射弁1の全体を示す全体断面図、図2は図1に示す燃料噴射弁1の先端部の拡大図である。燃料噴射弁1は、内燃機関の吸気管に取り付けられ、吸気管に向かって上部から加圧燃料を供給する。
噴射する。電磁力を発生するソレノイド装置2は、磁気回路のヨーク部分をなすハウジング3、固定鉄心をなすコア4、コア4を取巻いて巻装されたコイル5、可動鉄心であるアマチュア6で構成される。
8が上方向へ移動を開始すると、弁座面10aからボール面13cが離れ、燃料流路が形成される。アマチュア6の上面6aがコア4に当接すると、弁体8は全開のストローク状態となる。
図示省略した内燃機関の制御装置より燃料噴射弁1の駆動回路に動作信号が送られると、
燃料噴射弁1のコイル5に電流が通れ、アマチュア6はコア4側へ吸引され、アマチュア6と一体構造である弁体8のボール面13cが弁座面10aから離れて両者に間隙が形成され、燃料噴射が開始される。次に内燃機関の制御装置より燃料噴射弁1の駆動回路に動作の停止信号が送られると、コイル5への通電が停止し、弁体8は圧縮バネ14によって弁座側に押され、ボール面13cと弁座面10aとは閉じ状態となり、燃料噴射が終了する。
このため噴孔12に流入する燃料の少なくとも一部は、径方向通路Bに沿う流れとなる。径方向通路Bの終端面18dは噴孔12に近接して配置され、燃料噴射弁中心軸側から噴孔12に流入する戻り流れの流路を閉塞させ、戻り流れの速度を低下させる。戻り流れの抑制によりシート部R1側から噴孔12に流入する正面流れの速度が相対的に強められる。
正面流れの少なくとも一部が径方向通路Bに沿って進行した後に噴孔12内で大幅な方向変化を強制されること、及び正面流れが高速であることにより、噴孔12断面において燃料は燃料噴射弁中心軸側の噴孔内面に強く押し付けられる。なお、図4において、Lは噴孔12の長さ、Dは噴孔12の径を示している。
に導入され燃料流βに作用して、点Qを起点とした燃料流のはく離を生じさせる。燃料流は、噴孔12内を進行するに伴って押し付けられ、液膜は噴孔内面の円周方向に広がりつつ噴孔内面に沿う方向に変化していく。径方向通路高さh(図4参照)に対して噴孔長さLが適切であると、噴孔12内で薄い液膜流の状態まで押し付けられる。そして噴射された燃料液膜流1aは、所定の距離を経て分裂を開始し液糸の状態を経るなどして微粒化された液滴が生成される。
中実噴霧とみなせるようになってから以降は、噴霧の周囲空気の巻き込みと、それによる噴霧内所定部分の下流への流れ方向に沿った空気流の誘起を生じさせるようにし、断面H−Hのように噴射量分布が略中心部ピークとなって実質的な噴霧角が小さくなり、噴霧32となる。
霧を例にした挙動を図7(a)に示す。周囲空気の巻き込み状況を多くの渦状の矢印50で、分かり易いように誇張して示してある。従って、ここでは渦状の矢印50の大きさや個数は、その実態を表すものではない。また、噴霧内所定部分の下流への流れ方向に沿った空気流Vを誘起している。その結果、F1−F1、G1−G1、H1−H1における噴射量分布は右の図のように次第に略中心ピークに近づいていき、同時に実質的な噴霧角が小さくなってコンパクトな噴霧が実現できる。
可否とそのレベルが決まるので、必要十分な微粒化レベルを実現できる基準仕様を決めておけばよい。次にシミュレーションなどによって各噴流のブレーク長さaが推測できるので、隣り合う噴霧同士がブレーク長さから下流の位置においてコアンダ効果の影響を受けて接近あるいは集合するように、主に各噴孔12の形状寸法、配置、方向、噴孔角度、噴孔L/Dなど、あるいは各噴流の形状寸法、配置、方向、速度などを調整する。
らおよそブレーク長さの2倍までの位置bの範囲(つまりb≦2a)で各噴霧外形が干渉
し始めるようにするのが噴霧の近接化あるいは集合化に適していることが分かった。
ここで、より小さい粒子まで微粒化できているほど、噴霧粒子数は多くなるので、各噴霧粒子周りに生じる空気の渦の数が多くなり、渦のエネルギーのために噴霧雰囲気の静圧が各渦近傍で下るが、静圧が下る箇所が多数あるためコアンダ効果が均等に作用しやすくなる。また、噴霧粒子が小さいのでコアンダ効果の影響を受けやすくなる。
その結果、各噴霧の近接化あるいは集合化(一体化)が進み、その後の周囲空気の巻き込みと、それによる噴霧内所定部分の下流への流れ方向に沿った空気流の誘起をより生じさせ易くなるので、コンパクトな微粒化噴霧を実現することができる。なお、ポート噴射の場合、ブレーク長さから下流の噴霧粒子の密度は、ガソリン筒内噴射用噴霧やディーゼル用噴霧に比べると極めて低く(ガソリン筒内噴射用噴霧の約1/10、ディーゼル用噴霧の約1/100以下のレベル)、基本的には同様の方向に同様の速度で移動しているために、粒子同士の衝突合体はほとんどないと考えてよい。また、ポート噴射の場合の燃圧0.3Mpaレベルでは、粒子単独からの分裂も生じていないと考えてよい。
る弁座10と、弁座面10aへの離着座により流体通路の開閉を制御する弁体8と、弁座10よりも下流に位置し、複数の噴孔12を有する噴孔プレート11とを有し、各噴孔内流れや各噴孔直下流れを略液膜流とした流体噴射弁による噴霧生成方法おいて、各噴孔12、12からの噴流30、31の方向を必ずしも噴孔12の中心軸方向と一致させず、かつ、必ずしもその下流で交差させず、各噴孔12からの噴流がブレーク長さaより長い下流位置において噴霧となってから、複数の噴霧間に作用するコアンダ効果で噴霧を接近あるいは集合させるようにし、実質的にほぼ一つの中実噴霧とみなせるようになってから以降は、主に噴霧の運動量理論に基づく周囲空気の巻き込みと、それによる噴霧内所定部分の下流への流れ方向に沿った空気流の誘起を生じさせるようにし、これらの挙動が実質的になくなるまで、噴射量分布の略中心部ピーク化と噴霧角縮小を継続させたもので、これにより、燃料噴霧の微粒化と、噴霧形状/噴霧パターン/噴射量分布の設計自由度向上を両立させることができる。なお、噴射量分布のピークは必ずしも噴霧横断面の略中心部でなくてもよく、噴霧角は必ずしもできるだけ最小でなくてもよいことは、明らかである。また、噴孔プレート11は弁座10と一体的に構成されたノズル部であっても同様の効果を奏することは明らかである。
この発明の実施の形態2について図6(a)で説明する。
本実施の形態2では、図6(a)の断面E−Eに示すように、各噴孔直下での噴流断面形状である略長円状あるいは略三日月状などの縦横比(ee1/ee2)を1を超える値(好ましくは1.5以上)にしたことを特徴としている。これにより、噴霧同士が対面す
る面積が増えて、圧力分布に起因して生じるコアンダ効果が強く作用するようになって近接化あるいは集合化が更に進み、実質的にほぼ一つの中実噴霧とみなせるようになってから以降は、主に噴霧の運動量理論に基づく周囲空気の巻き込みと、それによる噴霧内所定部分の下流への流れ方向に沿った空気流の誘起を生じさせるようにし、これらの挙動が実質的になくなるまで噴射量分布の略中心部ピーク化と噴霧角縮小を継続させる。これにより、よりコンパクトな微粒化噴霧を実現することができる。なお、周囲空気の巻き込みレベルや挙動は図7(a)と同様に考えればよい。
この発明の実施の形態3について図8で説明する。
図8(a)は、2スプレー方式において燃料噴射弁1の中心軸方向の上流側から見た場
合の噴孔の配置例を示す平面図である。各噴孔12b〜12fは2スプレーの片側スプレーに対応し、それぞれの諸元は異なっていても構わない。図8(b)は、図8(a)の噴孔配置例における噴孔直下の噴流配置と噴流形状例を示すもので、隣り合う噴流12b1〜12f1は互いに近接している状態にある。図8(c)はブレーク長さより下流での噴霧配置と噴霧形状例を示すもので、各噴霧12b2〜12f2は円周方向に連なっているために、同時に各噴霧が囲い込むように集まってくる状態を示している。図8(d)はコアンダ効果が作用しているところでの噴霧12b3〜12f3の配置と噴霧形状例、及び実質的にほぼ一つの中実噴霧とみなせるようになってから以降の噴霧の周囲空気の巻き込みと、それによる噴霧内所定部分の下流への流れ方向に沿った空気流の挙動が実質的になくなるまで噴霧分布の略中心部ピーク化と噴霧角縮小を継続させた噴霧配置と噴霧形状例を示すもので、2スプレーの各片側スプレーを中実でコンパクトに形成している状態を示している。
この発明の実施の形態4について図9で説明する。
図9(a)は、2スプレー方式において、燃料噴射弁1の中心軸方向の上流側から見た
場合の噴孔の配置例を示す平面図である。各噴孔12h〜12lは2スプレーの片側スプレーに対応し、それぞれの諸元は異なっていても構わない。図9(b)は、図9(a)の噴孔配置例における噴孔直下の噴流配置と噴流形状例を示すもので、各噴孔直下の噴流12h1〜12l1の断面形状における縦横比が1.5より大きくなっている。
この発明の実施の形態5について図10で説明する。
図10(a)は、1スプレー方式において、燃料噴射弁1の中心軸方向の上流側から見
た場合の噴孔12mの配置例を示す平面図である。図10(b)は、図10(a)の噴孔配置例における噴孔直下の噴流配置と噴流形状例を示すもので、隣り合う噴流12m1は互いに近接している状態にある。図10(c)はブレーク長さより下流での噴霧配置と噴霧形状例を示すもので、各噴霧12m2は円周方向に連なっているために、同時にZ軸にも近接していく状態を示している。図10(d)はコアンダ効果が作用しているところでの噴霧配置と噴霧形状例、及び実質的にほぼ一つの中実噴霧とみなせるようになってから以降の噴霧の周囲空気の巻き込みと、それによる噴霧内所定部分の下流への流れ方向に沿った空気流の挙動が実質的になくなるまで噴射量分布の略中心部ピーク化と噴霧角縮小を継続させた噴霧配置と噴霧形状例を示すもので、コアンダ効果が作用しているところでの噴霧12m3により中実でコンパクトな噴霧12m4が形成されている状態を示している。
線部接線方向成分が略円周方向に略等間隔に配置されるように形成されている。これによりコアンダ効果が円周方向に亙って略均等に作用し、噴孔直下での噴流12m1の断面形状は外部圧力p0、内部圧力p1、p2、p3の差により同様に噴霧12m2、12m3を経て近接化あるいは集合化が進み、実質的にほぼ一つの中実噴霧とみなせるようになってから以降の主に噴霧の運動量理論に基づく周囲空気の巻き込みと、それによる噴霧内所定部分の下流への流れ方向に沿った空気流の誘起を生じさせるようにし、これらの挙動が実質的になくなるまで噴射量分布の略中心部ピーク化と噴霧角縮小を継続させたので、よりコンパクトな1スプレーの微粒化噴霧12m4を実現することができる。なお、隣り合う噴孔からの噴流、噴霧流の挙動や、周囲空気の巻き込みレベルなどは図6、図7と同様である。また、噴流配置はX軸あるいはY軸に関して、必ずしも対称である必要はない。
この発明の実施の形態6について図11で説明する。
図11(a)は、1スプレー方式において燃料噴射弁1の中心軸方向の上流側から見た
場合の噴孔12nの配置例を示す平面図である。図11(b)は、図11(a)の噴孔配置例における噴孔直下の噴流配置と噴流形状例を示すもので、図11(c)はブレーク長さより下流での噴流配置と噴流形状例を示すもので、図11(d)はコアンダ効果が作用しているところでの噴霧配置と噴霧形状例、及び実質的にほぼ一つの中実噴霧とみなせるようになってから以降の噴霧の周囲空気の巻き込みと、それによる噴霧内所定部分の下流への流れ方向に沿った空気流の挙動が実質的になくなるまで噴射量分布の略中心部ピーク化と噴霧角縮小を継続させた噴霧配置と噴霧形状例を示すものである。
この発明の実施の形態7について図12で説明する。
図12は実施の形態7の噴霧が集合する様子を示す説明図であり、近接した噴霧33、34、35の断面形状が略円形あるいは略楕円となっている。図12は、これらの噴霧外部圧力p0と内部圧力p4の差が小さくなって、実質的にほぼ一つの中実噴霧とみなせるようになってから以降の噴霧の周囲空気の巻き込み(渦状の矢印50)と、それによる噴霧内所定部分の下流への流れ方向に沿った空気流の挙動が実質的になくなるまで噴射量分布の略中心部ピーク化と噴霧角縮小を継続させた噴霧配置と噴霧形状例を示すものである
。集合噴霧の広がりは、各噴流の断面形状である略長円状あるいは略三日月状の方向あるいは最外周部から推測される仮想単噴霧外形を連ねた仮想全体噴霧の外側包絡線の内側にある。これにより、集合噴霧は非常に安定した状態になり、雰囲気条件の変化などの外乱要因に対しても挙動が安定したコンパクトな微粒化噴霧を実現することができる。なお、隣り合う噴孔からの噴流、噴霧流の挙動や、周囲空気の巻き込みレベルなどは図6、図7と同様である。
この発明の実施の形態8について図13で説明する。
図13(a)は、2スプレー方式において燃料噴射弁1の中心軸方向の上流側から見た
場合の噴孔の配置例を示す平面図である。各噴孔12o〜12sは2スプレーの片側スプレーに対応し、それぞれの諸元は異なっていても構わない。図13(b)は、図13(a)の噴孔配置例における噴孔直下の噴流配置と噴流形状例を示すもので、図13(c)はブレーク長さより下流での噴霧配置と噴霧形状例を示すもので、図13(d)はコアンダ効果が作用しているところでの噴霧配置と噴霧形状例、及び実質的にほぼ一つの中実噴霧とみなせるようになってから以降の噴霧の周囲空気の巻き込みと、それによる噴霧内所定部分の下流への流れ方向に沿った空気流の挙動が実質的になくなるまで噴射量分布の所定部分ピーク化と噴霧コンパクト化を継続させた噴霧配置と噴霧形状例を示すものである。
この発明の実施の形態9について図14で説明する。
図14は実施の形態7の噴霧が集合する様子を示す説明図であり、近接した噴霧36、37、38の断面形状が略長円状となっており、これらの噴霧外部圧力と近接部圧力の差が小さくなって、実質的にほぼ一つの中実噴霧とみなせるようになってから以降は、主に噴霧の運動量理論に基づく周囲空気の巻き込みと、それによる噴霧内所定部分の下流への流れ方向に沿った空気流の誘起を生じさせるようにし、これらの挙動が実質的になくなるまで噴射量分布の所定部分ピーク化と噴霧コンパクト化を継続させた集合噴霧の断面の噴射量分布は略長円状分布となっており、集合噴霧の短軸方向の広がりは、各略長円状あるいは各略三日月状噴流の方向から推測される仮想単噴霧外形を連ねた仮想全体噴霧の短軸方向長さよりも短くなっている。
この発明の実施の形態10について図15で説明する。
燃料噴射弁1により生成される集合噴霧39は、実質的にほぼ一つの中実噴霧とみなせ
るようになってから以降は、主に噴霧の運動量理論に基づく周囲空気の巻き込みと、それによる噴霧内所定部分の下流への流れ方向に沿った空気流が減衰した時に、噴霧の貫徹力がほとんどなくなるので、周囲空気の巻き込みと、それによる噴霧内所定部分の下流への流れ方向に沿った空気流を伴う噴霧40を、急に貫徹力を抑制した噴霧41になるようにしたので、所定の長さにあわせた噴霧貫徹力仕様となるコンパクトな微粒化噴霧を実現することができる。
の大きな渦)となり、急に貫徹力を抑制した噴霧を形成することが可能となるわけである
。このような噴霧を実現するためには、[学術文献2]Fig.12における全体噴霧外
周での渦発生のレベルが(c)、(d)のように大きくなるように、各単噴霧の素性を変更すればよい。具体的には噴孔諸元を変更して噴孔内での縮流の度合いを大きくしたり、噴射燃圧を上げて噴孔内での縮流の度合いを大きくしたり、噴射燃圧を上げて噴射後の空気とのせん断状態を強めたりして、空気の巻き込みを生じやすくすればよい。なお、噴射燃圧を上げる場合、現在のポート噴射用燃料噴射弁は改造レベルで約1Mpa程度のシステム燃圧まで対応可能であり、噴霧挙動を変化させるには十分である。
この発明の実施の形態11について図8、図10、図16で説明する。
図16(a)は図8の2スプレーの噴射量分布の例、図16(b)は図10の1スプレーの噴射量分布の例、図16(c)は実施の形態11の噴射量分布の例である。この実施の形態11では、複数の噴霧42の集合化現象において、集合噴霧全体の噴霧内所定部分の下流への流れ方向に沿った空気流を図16(c)のように複数個所設けるようにしたものである。これにより、各空気流の部分で噴霧粒子を引き寄せる力が働いて、各空気流の部分で噴霧の集合化が収束し、安定した挙動を示すようになり、集合噴霧の噴射量分布のピークをほぼ噴霧形状中央にすることなく、集合噴霧の噴射量分布を自由に設定することが可能なコンパクトな微粒化噴霧を実現することができる。これは、他の実施の形態についても適用することが可能である。
この発明の実施の形態12について図17で説明する。
図17は多気筒エンジンの1気筒だけを示している。この実施の形態12では、ポート噴射システムの場合の、噴射ポイントから吸気マニホルド21内の吸気弁22までの長さに合わせて、あるいは噴射ポイントから噴霧先端部41が対向する吸気ポート壁面までの長さに合わせて、実質的にほぼ一つの中実噴霧とみなせるようになってから以降は、主に噴霧の運動量理論に基づく周囲空気の巻き込みと、それによる噴霧内所定部分の下流への流れ方向に沿った空気流が減衰することによって、急に貫徹力を抑制し始める噴霧方向長さを調整可能であるようにした。これにより、実際のエンジンでの吸気ポート噴射システムにおいて、各吸気ポート形状寸法に応じて吸気ポート壁面や吸気弁への噴霧付着を抑制し、且つ吸気流動に追随しやすい噴霧仕様となるコンパクトな微粒化された集合噴霧39を実現することができる。
この発明の実施の形態13について図18で説明する。
図18は多気筒エンジンの1気筒だけを示しており、燃料噴射弁1はスロットルボディ
24に搭載されて、スロットルボディ24のスロットル弁24aの下流側の位置に、吸気流の上流に向かって燃料噴射するように先端部が上流側に傾斜して取り付けられている。この実施の形態13では、微粒化された噴霧の貫徹力をスロットルボディ壁面やスロットル弁直前で急に抑制することができるので、一旦上流に噴射して混合気が形成される時間的空間的余裕を持たせることによって、極端に吸気ポートが短い場合などで下流方向に噴射すると気筒間の噴射量分配がアンバランスになったり、吸気ポートへの噴霧付着割合が増えたりして、結果的に混合気形成状態が悪くなりエンジンの性能が向上しないといった状態を改善することが可能である。
24とは別に取り付けた場合でも前記の効果を得ることが可能である。
2 ソレノイド装置、 3 ハウジング、
4 コア、 5 コイル、
6 アマチュア、 6a アマチュア上面、
7 弁装置、 8 弁体、
8aロッド、 9 弁本体、
10 弁座、 10a 弁座面、
11 噴孔プレート、 12 噴孔、
12b〜12f 噴孔、 12b1〜12f1 噴流、
12b2〜12f2 噴霧、 12b3〜12f3 噴霧、
12g4 微粒化噴霧、 12h〜12l 噴孔、
12m 噴孔、 12m1 噴流、
12m2 噴霧、 12m3 噴霧、
12m4 微粒化噴霧、 12n 噴孔、
12n1 噴流、 12n 2噴霧、
12n3 噴霧、 12n4 微粒化噴霧、
12o〜12s 噴孔、 12o1〜12s1 噴流、
12o2〜12s2 噴霧、 12o3〜12s3 噴霧、
12t4 微粒化噴霧、 13 ボール、
13a 面取り部、 13b ボール下面、
13c ボール面、 14 圧縮バネ、
18 カバープレート、 18a 台座部、
18b 薄肉部、 18d 終端面、
21 吸気マニホルド、 22 吸気弁、
24 スロットルボディ、 24a スロットル弁、
30、31 噴流、 32〜42 噴霧、
50 渦、 R1 シート部。
Claims (20)
- 流体通路の途中に弁座面を有する弁座と、前記弁座面への離着座により前記流体通路の開閉を制御する弁体と、前記弁座よりも下流に位置し複数の噴孔を有するノズル部あるいは噴孔プレートとを有し、各噴孔内流れや各噴孔直下流れを略液膜流とした流体噴射弁による噴霧生成方法おいて、前記各噴孔からの噴流の方向を、前記噴孔の中心軸方向と一致させず、かつ、その下流で交差させず、前記各噴孔からの噴流がブレーク長さより長い下流位置において噴霧となってから、複数の噴霧間に作用するコアンダ効果で噴霧を接近あるいは集合させるようにし、実質的にほぼ一つの中実噴霧とみなせるようになってから以降は、噴霧の周囲空気の巻き込みと、それによる噴霧内所定部分の下流への流れ方向に沿った空気流の誘起を生じさせるようにして噴霧の集合化を進めたことを特徴とする流体噴射弁による噴霧生成方法。
- 前記ブレーク長さの位置からブレーク長さの2倍までの位置の範囲で各噴霧外形が干渉し始めるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の流体噴射弁による噴霧生成方法。
- 前記流体噴射弁の各噴孔からの噴流断面形状は略長円状あるいは略三日月状であって、その縦横比を1を超える値にしたことを特徴とする請求項1または2に記載の流体噴射弁による噴霧生成方法。
- 前記縦横比を1.5以上としたことを特徴とする請求項3に記載の流体噴射弁による噴霧生成方法。
- 前記流体噴射弁の各噴孔からの噴流断面形状は略長円状あるいは略三日月状であって、前記ブレーク長さより下流の位置において多角形状断面の噴霧を形成するようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の流体噴射弁による噴霧生成方法。
- 前記多角形状断面の噴霧は、前記噴霧断面形状である略長円状の長軸方向あるいは略三日月状の曲線部接線方向の延長線を繋いで略多角形の辺をなすか、あるいは、略長円状あるいは略三日月状の先端部が略多角形の頂点をなすようにすることによって形成されていることを特徴とする請求項5に記載の流体噴射弁による噴霧生成方法。
- 2方向噴霧のポート噴射システムにおいて、前記流体噴射弁における前記各噴孔直下の噴流断面形状の縦横比が1.5より大きいことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の流体噴射弁による噴霧生成方法。
- 1方向噴霧のポート噴射システムにおいて、前記流体噴射弁における各噴孔直下での噴流の断面形状が略長円状あるいは略三日月状であり、その長軸方向成分あるいは曲線部接線方向成分が略円周方向に略等間隔に配置されるようにしたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の流体噴射弁による噴霧生成方法。
- 前記流体噴射弁における各噴孔直下での噴流の断面形状が略長円状あるいは略三日月状であり、その長軸方向成分あるいは接線方向成分が略放射状または略風車状となるようにしたことを特徴とする請求項3乃至6のいずれか一項に記載の流体噴射弁による噴霧生成方法。
- 前記噴霧の集合化により生成された集合噴霧の断面形状が略円形あるいは略楕円となっており、前記噴霧の周囲空気の巻き込みと、それによる噴霧内所定部分の下流への流れ方向に沿った空気流の誘起を生じさせるようにして噴霧の集合化を進め、これらの挙動が実質的になくなったところの前記集合噴霧の断面の噴射量分布は略中心近辺にピークがある略円錐状分布となっており、前記集合噴霧の広がりは、前記略長円状あるいは各略三日月状の各噴流の方向あるいは最外周部から推測される仮想単噴霧外形を連ねた仮想全体噴霧の外側包絡線の内側にあることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか一項に記載の流体噴射弁による噴霧生成方法。
- 前記集合噴霧は、噴霧方向直角断面で見た場合、各噴霧外形が干渉し始める位置で各噴霧外形の外側包絡線、内側包絡線を略円形と見なしたときの円形直径をそれぞれd1、d2とすると、およそd2≦1/2d1となっていることを特徴とする請求項10に記載の流体噴射弁による噴霧生成方法。
- 前記噴流断面形状における略長円状の長軸方向成分あるいは各略三日月状の曲線部接線方向成分が近接して略直線状または略曲線状に集合化するようにしたことを特徴とする請求項3乃至6のいずれか一項に記載の流体噴射弁による噴霧生成方法。
- 前記噴霧の集合化により生成された集合噴霧の断面形状が略長円状となっており、前記噴霧の周囲空気の巻き込みと、それによる噴霧内所定部分の下流への流れ方向に沿った空気流の誘起を生じさせるようにして噴霧の集合化を進め、これらの挙動が実質的になくなったところの前記集合噴霧の断面の噴射量分布は略長円状分布となっており、前記集合噴霧の短軸方向の広がりは、各略長円状あるいは各略三日月状噴流の方向から推測される仮想単噴霧外形を連ねた仮想全体噴霧の短軸方向長さよりも短いことを特徴とする請求項3乃至6のいずれか一項に記載の流体噴射弁による噴霧生成方法。
- 前記集合噴霧は、噴霧方向直角断面で見た場合、各噴霧外形が干渉し始める位置で各噴霧外形の包絡線を略長円状あるいは略三日月状と見なしたときの長軸方向長さ、短軸方向長さをそれぞれd3、d4とすると、およそd4≦1/2d3となっていることを特徴とする請求項13に記載の流体噴射弁による噴霧生成方法。
- 前記噴霧の集合化により生成された集合噴霧は、噴霧の周囲空気の巻き込みと、それによる噴霧内所定部分の下流への流れ方向に沿った空気流の誘起を生じさせるようにして噴霧の集合化を進め、これらの挙動が実質的になくなったところ付近から急に貫徹力が抑制され始めることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか一項に記載の流体噴射弁による噴霧生成方法。
- 前記噴霧の集合化により生成された集合噴霧全体の内部に、噴霧の周囲空気の巻き込みと、それによる噴霧内所定部分の下流への流れ方向に沿った空気流の誘起を生じさせるようにして噴霧の集合化を進め、これらの挙動が実質的になくなったところを複数個所設けることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか一項に記載の流体噴射弁による噴霧生成方法。
- 流体通路の途中に弁座面を有する弁座と、前記弁座面への離着座により前記流体通路の開閉を制御する弁体と、前記弁座よりも下流に位置し複数の噴孔を有するノズル部あるいは噴孔プレートとを有し、各噴孔内流れや各噴孔直下流れを略液膜流とした流体噴射弁において、前記各噴孔からの噴流の方向を、噴孔の中心軸方向と一致させず、かつ、その下流で交差させず、前記各噴孔からの噴流がブレーク長さより長い下流位置において噴霧となってから、複数の噴霧間に作用するコアンダ効果で噴霧を接近あるいは集合させるようにし、実質的にほぼ一つの中実噴霧とみなせるようになってから以降は、噴霧の周囲空気の巻き込みと、それによる噴霧内所定部分の下流への流れ方向に沿った空気流の誘起を生じさせるようにして噴霧の集合化を進めるように構成したことを特徴とする流体噴射弁。
- エラー 1 : 補正(訂正)の対象項目名又は対象項目名と補正(訂正)方法の組み合わせが正しくありません [V1AHHB1350P-E]
ポート噴射システムの場合の、噴射ポイントから吸気弁までの長さに合わせて、あるいは噴射ポイントから噴霧先端部が対向する吸気ポート壁面までの長さに合わせて、あるいは噴射ポイントから噴霧先端部が対向するスロットル弁までの長さに合わせて、前記実質的にほぼ一つの中実噴霧とみなせるようになってからの噴霧の周囲空気の巻き込みと、それによる噴霧内所定部分の下流への流れ方向に沿った空気流が減衰することによって、急に貫徹力を抑制し始める噴霧方向長さを調整できるものであることを特徴とする請求項17記載の流体噴射弁。 - スロットル弁の下流側の位置に、吸気流の上流に向かって燃料噴射するように先端部が上流側に傾斜して取り付けられたことを特徴とする請求項17または18に記載の流体噴射弁。
- 請求項17に記載の流体噴射弁を含むことを特徴とする噴霧生成装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011229503A JP5295337B2 (ja) | 2011-10-19 | 2011-10-19 | 流体噴射弁による噴霧生成方法、流体噴射弁、及び噴霧生成装置 |
US13/428,027 US9739247B2 (en) | 2011-10-19 | 2012-03-23 | Mist forming method using fluid injection valve, fluid injection valve, and mist forming apparatus |
DE102012206278A DE102012206278A1 (de) | 2011-10-19 | 2012-04-17 | Nebelausbildungsverfahren verwendend ein Fluideinspritzventil, Fluideinspritzventil, und Nebelausbildungsvorrichtung |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011229503A JP5295337B2 (ja) | 2011-10-19 | 2011-10-19 | 流体噴射弁による噴霧生成方法、流体噴射弁、及び噴霧生成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013087697A JP2013087697A (ja) | 2013-05-13 |
JP5295337B2 true JP5295337B2 (ja) | 2013-09-18 |
Family
ID=48051464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011229503A Expired - Fee Related JP5295337B2 (ja) | 2011-10-19 | 2011-10-19 | 流体噴射弁による噴霧生成方法、流体噴射弁、及び噴霧生成装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9739247B2 (ja) |
JP (1) | JP5295337B2 (ja) |
DE (1) | DE102012206278A1 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015078604A (ja) * | 2013-10-15 | 2015-04-23 | 三菱電機株式会社 | 流体噴射弁並びに火花点火式エンジン |
JP2015169106A (ja) * | 2014-03-06 | 2015-09-28 | 三菱電機株式会社 | 流体噴射弁およびこれを備えた噴霧生成装置並びに直接噴射式エンジン |
JP2015209772A (ja) * | 2014-04-24 | 2015-11-24 | 三菱電機株式会社 | 流体噴射弁およびこれを備えた噴霧生成装置並びにエンジン |
JP2016098722A (ja) * | 2014-11-21 | 2016-05-30 | 三菱電機株式会社 | 流体噴射弁およびこれを備えた噴霧生成装置 |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5933720B2 (ja) * | 2012-08-09 | 2016-06-15 | 三菱電機株式会社 | 燃料噴射弁 |
JP5491612B1 (ja) * | 2012-12-11 | 2014-05-14 | 三菱電機株式会社 | 流体噴射弁及び噴霧生成装置 |
CN107178449B (zh) * | 2016-03-10 | 2019-11-08 | 株式会社京浜 | 缸内喷射用电磁式燃料喷射阀 |
JP2018013117A (ja) * | 2016-07-22 | 2018-01-25 | 株式会社ニッキ | V型2シリンダ汎用エンジンの燃料供給制御システム |
GB2552672A (en) * | 2016-08-02 | 2018-02-07 | Delphi Int Operations Luxembourg Sarl | SCR doser spray atomization |
US10287970B1 (en) | 2017-12-07 | 2019-05-14 | Caterpillar Inc. | Fuel injection system |
Family Cites Families (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19724075A1 (de) | 1997-06-07 | 1998-12-10 | Bosch Gmbh Robert | Verfahren zur Herstellung einer Lochscheibe für ein Einspritzventil und Lochscheibe für ein Einspritzventil und Einspritzventil |
JP2000104647A (ja) | 1998-09-25 | 2000-04-11 | Denso Corp | 燃料噴射ノズル |
JP2003336561A (ja) * | 2002-05-17 | 2003-11-28 | Keihin Corp | 燃料噴射弁 |
JP4022882B2 (ja) * | 2002-06-20 | 2007-12-19 | 株式会社デンソー | 燃料噴射装置 |
JP4024144B2 (ja) * | 2002-12-26 | 2007-12-19 | 株式会社日本自動車部品総合研究所 | 燃料噴射装置 |
JP2004225598A (ja) | 2003-01-22 | 2004-08-12 | Hitachi Ltd | 燃料噴射弁 |
JP4332437B2 (ja) | 2004-01-20 | 2009-09-16 | 株式会社日立製作所 | 燃料噴射弁および燃料噴射方法 |
JP4114205B2 (ja) | 2004-02-23 | 2008-07-09 | 株式会社デンソー | 燃料噴射弁 |
JP4502829B2 (ja) * | 2005-01-27 | 2010-07-14 | 株式会社ケーヒン | 燃料噴射弁 |
JP4225297B2 (ja) * | 2005-06-29 | 2009-02-18 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関用燃料噴射弁 |
JP4521334B2 (ja) | 2005-09-12 | 2010-08-11 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | ポート噴射式エンジンの燃料噴射弁およびポート噴射式エンジン |
JP2008075471A (ja) * | 2006-09-19 | 2008-04-03 | Nissan Motor Co Ltd | 内燃機関の燃料噴射制御装置 |
JP4906466B2 (ja) * | 2006-10-16 | 2012-03-28 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 燃料噴射弁およびそれを搭載した内燃機関の燃料噴射装置 |
JP4305962B2 (ja) | 2007-01-12 | 2009-07-29 | 株式会社デンソー | 噴孔部材およびそれを用いた燃料噴射弁 |
US9726131B2 (en) * | 2007-01-29 | 2017-08-08 | Mitsubishi Electric Corporation | Fuel injection valve |
CN101371033B (zh) | 2007-03-27 | 2010-10-27 | 三菱电机株式会社 | 燃料喷射阀 |
JP2010249125A (ja) * | 2009-03-23 | 2010-11-04 | Denso Corp | 燃料噴射弁 |
JP5295316B2 (ja) * | 2011-06-22 | 2013-09-18 | 三菱電機株式会社 | 流体噴射弁による噴霧生成方法、流体噴射弁及び噴霧生成装置 |
-
2011
- 2011-10-19 JP JP2011229503A patent/JP5295337B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2012
- 2012-03-23 US US13/428,027 patent/US9739247B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2012-04-17 DE DE102012206278A patent/DE102012206278A1/de not_active Ceased
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015078604A (ja) * | 2013-10-15 | 2015-04-23 | 三菱電機株式会社 | 流体噴射弁並びに火花点火式エンジン |
JP2015169106A (ja) * | 2014-03-06 | 2015-09-28 | 三菱電機株式会社 | 流体噴射弁およびこれを備えた噴霧生成装置並びに直接噴射式エンジン |
JP2015209772A (ja) * | 2014-04-24 | 2015-11-24 | 三菱電機株式会社 | 流体噴射弁およびこれを備えた噴霧生成装置並びにエンジン |
JP2016098722A (ja) * | 2014-11-21 | 2016-05-30 | 三菱電機株式会社 | 流体噴射弁およびこれを備えた噴霧生成装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20130099015A1 (en) | 2013-04-25 |
JP2013087697A (ja) | 2013-05-13 |
DE102012206278A1 (de) | 2013-04-25 |
US9739247B2 (en) | 2017-08-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5295337B2 (ja) | 流体噴射弁による噴霧生成方法、流体噴射弁、及び噴霧生成装置 | |
JP5295316B2 (ja) | 流体噴射弁による噴霧生成方法、流体噴射弁及び噴霧生成装置 | |
JP5491612B1 (ja) | 流体噴射弁及び噴霧生成装置 | |
JP6839796B2 (ja) | 燃料噴射装置 | |
JP5933720B2 (ja) | 燃料噴射弁 | |
JP2008280981A (ja) | 燃料噴射装置およびそれを搭載した内燃機関 | |
WO2014119472A1 (ja) | 燃料噴射弁 | |
JP5627743B1 (ja) | 流体噴射弁及び噴霧生成装置 | |
JP4783439B2 (ja) | 燃料噴射弁 | |
JP5627742B1 (ja) | 流体噴射弁及び噴霧生成装置 | |
WO2018101118A1 (ja) | 燃料噴射装置 | |
CN102235283A (zh) | 燃料喷嘴 | |
JP2015078603A (ja) | 燃料噴射弁 | |
WO2013021733A1 (ja) | 燃料噴射弁 | |
JP5478671B2 (ja) | 流体噴射弁による噴霧生成方法、流体噴射弁及び噴霧生成装置 | |
JP6029706B1 (ja) | 流体噴射弁およびこれを備えた噴霧生成装置並びにエンジン | |
JP2015209772A (ja) | 流体噴射弁およびこれを備えた噴霧生成装置並びにエンジン | |
JP7187341B2 (ja) | 燃料噴射装置および制御装置 | |
JP2015078604A (ja) | 流体噴射弁並びに火花点火式エンジン | |
JP5766317B1 (ja) | 燃料噴射弁 | |
JP6012693B2 (ja) | 流体噴射弁およびこれを備えた噴霧生成装置 | |
JP4789913B2 (ja) | 燃料噴射装置及びこれを備えた内燃機関 | |
JP5818939B1 (ja) | 燃料噴射弁及びその燃料噴射弁を備えた噴霧生成装置、並びに火花点火式内燃機関 | |
JP6655724B2 (ja) | 燃料噴射装置 | |
JP6000296B2 (ja) | 流体噴射弁およびこれを備えた噴霧生成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130521 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130611 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5295337 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |