JP5818939B1 - 燃料噴射弁及びその燃料噴射弁を備えた噴霧生成装置、並びに火花点火式内燃機関 - Google Patents
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前記噴孔プレートは前記弁座の最小内径である弁座開口部の内側に複数の噴孔が設けられ、前記噴孔はいずれも噴孔の入口中心から出口中心に向かうに連れて弁座軸心に対して離れる方向に傾斜し、制御装置からの動作信号により前記弁体を動作させて、前記複数の噴孔から燃料を噴射し、前記吸気弁の各々に指向する2つの集合する燃料噴霧を形成する燃料噴射弁において、
前記集合する燃料噴霧は、いずれも貫徹力が小さい燃料噴霧と貫徹力が大きい燃料噴霧で構成され、
前記貫徹力が大きい燃料噴霧は、前記貫徹力が小さい燃料噴霧の吸気ポート天井側及び通路分岐部側に配置され、
前記弁座軸心に直交する平面に前記集合する燃料噴霧の断面を垂直に投影する場合、前記平面において、前記弁座の中心を通る直線のうち、前記燃料噴霧の断面が互いに対称となるように分割する軸をY軸、前記弁座の中心を通り前記Y軸に直交する軸をX軸とすると、前記平面に垂直に投影される前記吸気ポート天井側の燃料噴霧の断面形状は、X軸方向に長い扁平形状であり、前記通路分岐部側の燃料噴霧の断面形状は、Y軸方向に長い扁平形状であり、
前記貫徹力が小さい燃料噴霧、前記吸気ポート天井側の燃料噴霧、及び前記通路分岐部側の燃料噴霧を形成する噴孔群を各々Za’、Zb’、Zc’とすると、前記噴孔群Za’、Zb’、Zc’は少なくとも1つ以上の噴孔から構成され、
前記噴孔群Za’、Zb’、Zc’を構成する噴孔を各々Za、Zb、Zcとすると、前記噴孔Za、Zb、Zcを前記平面に対して垂直に投影する場合、前記噴孔Zaは、前記噴孔Zb及び前記噴孔Zcより前記X軸側に配置され、前記噴孔Zbは、前記X軸に対して前記吸気ポート天井側に配置され、前記噴孔Zcは、前記X軸に対して前記吸気ポートの底側に配置されることを特徴とする。
前記噴孔群Za’を構成する噴孔で最も噴孔Zcに近い噴孔Zaの入口部中心と前記弁座の中心を結ぶ直線をL3とし、前記噴孔Zaに隣接する前記噴孔Zcの入口中心と前記弁座の中心を結ぶ直線をL4とし、前記直線L3と直線L4のなす角度をθ3とし、前記直線L4と前記Y軸のなす角度をθ4とすると、θ3>2θ4の関係にあり、
前記角度θ1及びθ4はθ1>θ4の関係にあることを特徴とする。
αa>αb
αa>αc
であることを特徴とする。
前記弁体の先端部は下流側に行くに連れて前記弁座軸心を中心に縮径する形状であり、
前記噴孔プレートに配置される前記噴孔Za、Zb、Zcの入口部中心の弁座軸心を中心とした噴孔ピッチ径を各々Pa、Pb、Pcとし、前記仮想円の直径をPkとすると、
Pa<Pk<Pb
Pa<Pk<Pc
であることを特徴とする。
Qa>(Qb+Qc)
であることを特徴とする。
このため、前記2θ1>θ2、θ3>2θ4の関係に加えて、θ1>θ4の関係が成り立つように噴孔Za、Zb、Zcを配置することにより、噴孔Zb、Zc内に生じる燃料液膜を各々X軸、Y軸方向により効果的に広げることが可能となり、噴孔Zb、Zc出口から噴射される噴霧は各々X軸、Y軸方向に長い扁平形状を形成できる。従って、吸気ポート天井側及び吸気ポート通路分岐部側への貫徹力が小さい噴霧の飛散や流動を扁平形状の貫徹力が大きい噴霧により広い範囲で防止することができる。このため、より効果的に噴霧の吸気ポート壁面への付着を抑制できる。
図1から図3はこの発明の実施の形態1による燃料噴射弁を説明する図で、図1は吸気ポートに設けられた燃料噴射弁と吸気行程噴射時の燃料噴霧を示す図、図2は図1の矢印A方向から見た側断面図、図3は図2のB−B線による燃料噴霧の断面図である。また、図4は燃料噴射弁の全体断面図、図5(a)は図4に示す燃料噴射弁の先端部の拡大断面図であり、図5(b)は図5(a)の矢印C方向から見た弁座開口部の内側の噴孔プレートを示す図である。
図示しない内燃機関の制御装置より燃料噴射弁1の駆動回路に動作信号が送られると、燃料噴射弁1のコイル7に電流が通電され、アマチュア8、コア6、ハウジング5、弁本体11で構成される磁気回路に磁束が発生し、アマチュア8はコア6側へ吸引動作する。これにより、アマチュア8と一体構造である弁体10が弁座シート部12aから離れて隙間が形成されると、燃料は弁体10の先端部に溶接されたボール15の面取り部15aから弁座シート部12aと弁体10の隙間を通って、噴孔Zから吸気ポート20内に噴射される。
次に、この発明の実施の形態2による燃料噴射弁について説明する。
図10(a)(b)は、実施の形態2による燃料噴射弁の先端部の拡大断面図及び矢印C方向から見た弁座開口部の内側の噴孔プレートを示す図である。実施の形態2による燃料噴射弁は、図10(b)のように実施の形態1に対して噴孔Za、Zb、Zcの噴孔ピッチ径を変更したもので、その他の部分については、実施の形態1と同様である。実施の形態1と同一若しくは相当分には同一符号を示して重複説明を省略する。
溶接部、Z 噴孔、15 ボール、15a 面取り部、16 圧縮バネ、17 噴孔ピッチ、18 燃料流れ、19a、19b、19c 燃料液膜、20 吸気ポート、20a 通路分岐部、20b 吸気ポート天井側、20c 吸気ポート通路分岐部側、20d 吸気ポート底側、30 吸気弁、40 燃焼室、50 吸気流、60 仮想円、F 燃料噴霧、Fa、Fb、Fc 燃料噴霧、Za、Zb、Zc 噴孔。
Claims (7)
- 吸気ポートが2つの通路に分岐して1つの燃焼室に連通し、前記2つの通路と前記燃焼室を連通する吸気口を開閉する2つの吸気弁を有する内燃機関の前記吸気ポートの通路分岐部上流の天井側に設けられると共に、下流側に行くに連れて縮径するシート面を有する弁座と、前記弁座を開閉する弁体と、前記弁体の下流側に噴孔プレートを備え、
前記噴孔プレートは前記弁座の最小内径である弁座開口部の内側に複数の噴孔が設けられ、前記噴孔はいずれも噴孔の入口中心から出口中心に向かうに連れて弁座軸心に対して離れる方向に傾斜し、制御装置からの動作信号により前記弁体を動作させて、前記複数の噴孔から燃料を噴射し、前記吸気弁の各々に指向する2つの集合する燃料噴霧を形成する燃料噴射弁において、
前記集合する燃料噴霧は、いずれも貫徹力が小さい燃料噴霧と貫徹力が大きい燃料噴霧で構成され、
前記貫徹力が大きい燃料噴霧は、前記貫徹力が小さい燃料噴霧の吸気ポート天井側及び通路分岐部側に配置され、
前記弁座軸心に直交する平面に前記集合する燃料噴霧の断面を垂直に投影する場合、前記平面において、前記弁座の中心を通る直線のうち、前記燃料噴霧の断面が互いに対称となるように分割する軸をY軸、前記弁座の中心を通り前記Y軸に直交する軸をX軸とすると、前記平面に垂直に投影される前記吸気ポート天井側の燃料噴霧の断面形状は、X軸方向に長い扁平形状であり、前記通路分岐部側の燃料噴霧の断面形状は、Y軸方向に長い扁平形状であり、
前記貫徹力が小さい燃料噴霧、前記吸気ポート天井側の燃料噴霧、及び前記通路分岐部側の燃料噴霧を形成する噴孔群を各々Za’、Zb’、Zc’とすると、前記噴孔群Za’、Zb’、Zc’は少なくとも1つ以上の噴孔から構成され、
前記噴孔群Za’、Zb’、Zc’を構成する噴孔を各々Za、Zb、Zcとすると、前記噴孔Za、Zb、Zcを前記平面に対して垂直に投影する場合、前記噴孔Zaは、前記噴孔Zb及び前記噴孔Zcより前記X軸側に配置され、前記噴孔Zbは、前記X軸に対して前記吸気ポート天井側に配置され、前記噴孔Zcは、前記X軸に対して前記吸気ポートの底側に配置されることを特徴とする燃料噴射弁。 - 前記噴孔Za、Zb、Zcを前記平面に対して垂直に投影する場合、前記噴孔群Za’を構成する噴孔で最も噴孔Zbに近い噴孔Zaの入口部中心と前記弁座の中心を結ぶ直線をL1とし、前記噴孔Zaに隣接する前記噴孔Zbの入口中心と前記弁座の中心を結ぶ直線をL2とし、前記直線L2と前記Y軸のなす角度をθ1とし、前記直線L1と直線L2のなす角度をθ2とすると、2θ1>θ2の関係にあり、
前記噴孔群Za’を構成する噴孔で最も噴孔Zcに近い噴孔Zaの入口部中心と前記弁座の中心を結ぶ直線をL3とし、前記噴孔Zaに隣接する前記噴孔Zcの入口中心と前記弁座の中心を結ぶ直線をL4とし、前記直線L3と直線L4のなす角度をθ3とし、前記直線L4と前記Y軸のなす角度をθ4とすると、θ3>2θ4の関係にあり、
前記角度θ1及びθ4はθ1>θ4の関係にあることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。 - 前記噴孔Za、Zb、Zcの前記噴孔プレートの板厚方向に対する各々の噴孔傾斜角をαa、αb、αcとすると、
αa>αb
αa>αc
であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料噴射弁。 - 前記噴孔プレートは前記シート面を下流側へ延長した仮想円錐と前記噴孔プレートの上流側端面とが交差して仮想円を形成するように配置され、
前記弁体の先端部は下流側に行くに連れて前記弁座軸心を中心に縮径する形状であり、
前記噴孔プレートに配置される前記噴孔Za、Zb、Zcの入口部中心の弁座軸心を中心とした噴孔ピッチ径を各々Pa、Pb、Pcとし、前記仮想円の直径をPkとすると、
Pa<Pk<Pb
Pa<Pk<Pc
であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の燃料噴射弁。 - 前記噴孔Za、Zb、Zcの各々の総噴射量をQa、Qb、Qcとすると、
Qa>(Qb+Qc)
であることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の燃料噴射弁。 - 請求項1から請求項5の何れか一項に記載の燃料噴射弁と、前記燃料噴射弁に燃料を供給する燃料供給手段と、前記燃料噴射弁の動作を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする噴霧生成装置。 - 請求項1から請求項5の何れか一項に記載の燃料噴射弁を吸気ポートに備えたことを特徴とする火花点火式内燃機関。
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