JPWO2013018420A1 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
操作フィーリングが向上するとともに、商品性が低下することのない電動パワーステアリング装置を提供する。位相補償部(62)は、位相補償部(62)が補償する補償周波数帯を周波数シフトさせる。位相補償部(62)は、補償周波数帯での移相を、補償ゲインの増大ではなく、周波数シフト処理で行うようにしたので、ゲインの増大に伴うモータ(11)を含むステアリング系の微振動及び異音の発生を抑制し、操作フィーリングを向上させることができるとともに商品性を向上させることができる。
Description
この発明は、操向ハンドル(ステアリングホイール)等の操作部材による車両の操舵時に、操舵系(ステアリング系)にモータ(電動モータ)の動力を操舵アシスト力(操舵補助力)として伝え、運転者による操向ハンドル等の操作部材の操作負担を軽減する電動パワーステアリング装置に関する。
近時、操向ハンドルの軽い操舵力で車両を旋回できるように、操向ハンドルによる操舵トルクを操舵トルクセンサで検出し、検出した操舵トルクに応じた操舵アシスト力をモータにより発生させる電動パワーステアリング装置が広汎に適用されている。
この電動パワーステアリング装置では、前記操舵トルクセンサにより検出した操舵トルクに対して、操作フィーリングを向上させるために位相補償が施される。
特開2004−98754号公報(JP2004−98754A)の[0010]及び図4には、添付の図6に示すように、この種の位相補償を施す電動パワーステアリング装置が開示されている。この電動パワーステアリング装置では、ステアリングホイール201に加えられた操舵トルクが、ステアリングシャフト202(入力軸202A、出力軸202B)を介して、ステアリング機構203に伝達される。この場合、ステアリング機構203には、電動モータMから発生する駆動力が、操舵補助力として機械的に伝達される。
入力軸202Aと、出力軸202Bとは、トーションバー204によって互いに連結されている。トーションバー204のねじれの方向及び量は、トルクセンサ205によって操舵トルク信号Tとして検出される。
コントローラ210は、トルクセンサ205によって検出された操舵トルク信号T及び車速センサ206によって検出された車速Vに応じた目標電流値を目標電流設定部212により設定し、設定した目標電流値に基づいてモータドライバ220を制御することにより、電動モータMに駆動電流を与える。これにより、操舵トルク信号T及び車速Vに応じた操舵補助力が、ステアリング機構203に与えられる。
ここで、コントローラ210は、トルクセンサ205が出力する操舵トルク信号Tに対して、ゲイン及び位相を調整するための位相補償処理を施す位相補償処理部211と、この位相補償処理部211によって位相補償処理のされた操舵トルク信号Tと車速Vとに応じた目標電流値を設定する目標電流設定部212と、を備えている。
コントローラ210は、また、位相補償処理部211に対し、位相補償特性を設定する位相補償処理ゲイン設定部216を有し、トルクセンサ205により検出された操舵トルク信号Tが大きいほど、トルク適応ゲイン設定部214により乗算器215を介して位相補償処理部211に設定されるゲインを小さくすると同時に大きな遅れ位相補償(すなわち、小さな進み位相補償)を施し、且つ車速センサ206により検出された車速Vが低くなるほど、車速適応ゲイン設定部213により乗算器215を介して位相補償処理部211に設定される前記ゲインを小さくするとともに、より大きな遅れ位相補償(小さな進み位相補償)を施すようにしている。
その特性変化を、図7に示す。ゲインGについて、ゲイン特性L0からゲイン特性L1に変化させることでゲインを増大させ(ゲインをシフトさせ)ることで、位相θについて、位相特性L10から位相特性L11に変化させている。
しかしながら、上記のようなゲインシフトで位相補償を施すJP2004−98754Aに係る電動パワーステアリング装置では、図7の縦方向の矢印222で示す数十[Hz]程度でのステアリング系の操舵遅れを低減するために、ゲイン特性L0からゲイン特性L1に変化させていることを原因として、ノイズ等が混入し易い周波数帯(100〜300[Hz])224でのゲインも増大し、結果として電動モータMを含むステアリング機構203等に微振動や異音が発生し商品性が低下するという課題がある。
この発明は、上述した課題を考慮してなされたものであり、操作フィーリングが向上するとともに、商品性が低下することのない電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
なお、以下の説明において、操舵トルクやアシスト電流は、操向ハンドルの操作方向(右方向と左方向と)で符号が異なるが、この明細書においては、理解の便宜のために、操舵トルクの大きさは、操舵トルクの絶対値の大きさを意味し、アシスト電流の大きさは、アシスト電流の絶対値の大きさを意味するものとする。
この発明に係る電動パワーステアリング装置は、操作部材に加えられた操舵トルクに応じて電動モータを制御し、この電動モータが発生する駆動力をステアリング機構に伝達して操舵を補助する電動パワーステアリング装置において、前記操舵トルクを検出する操舵トルクセンサと、前記操舵トルクセンサから出力されるトルク信号に対して位相補償を施す位相補償部と、少なくとも前記位相補償部にて位相補償が施された前記トルク信号に基づき前記電動モータに流すべきアシスト電流を決定するアシスト電流決定部と、を備え、前記位相補償部は、最小周波数の極と最小周波数の零点を共に高周波側、もしくは最小周波数の極と最小周波数の零点を共に低周波側にシフトさせる周波数シフト処理を行うことによって前記位相補償部が補償する補償周波数帯を変化させることを特徴とする。
この発明によれば、位相補償部は、補償周波数帯での移相を、JP2004−98754Aのような補償ゲインの増大ではなく、周波数シフト処理で行うようにしたので、ゲインの増大に伴う電動モータを含むステアリング系の微振動及び異音の発生を抑制し、操作フィーリングを向上させることができる。
この場合、さらに、車速を検出する車速検出部を備え、前記位相補償部は、前記車速検出部により検出された前記車速が大きいほど、前記周波数シフト処理にて前記位相補償部が補償する前記補償周波数帯を高周波側に変化させることで高速応答性を向上させることができ、好ましい。
また、前記位相補償部は、前記操舵トルクセンサにより検出された前記トルク信号が大きいほど、前記周波数シフト処理にて前記位相補償部が補償する前記補償周波数帯を低周波側に変化させることで、十分な操舵補助力を確保することができ、好ましい。
さらに、前記位相補償部は、前記アシスト電流決定部により決定された前記アシスト電流が大きいほど、前記周波数シフト処理にて前記位相補償部が補償する前記補償周波数帯を低周波側に変化させることで、十分な操舵補助力を確保することができ、好ましい。
さらにまた、前記位相補償部は、前記操舵トルクセンサにより検出された前記トルク信号に対する前記アシスト電流決定部により決定されたアシスト電流の比からアシストゲインを算出し、算出した前記アシストゲインが大きいほど、前記周波数シフト処理にて前記位相補償部が補償する前記補償周波数帯を低周波側に変化させることで、十分な操舵補助力を確保することができ、好ましい。
この発明によれば、位相補償部は、補償周波数帯での移相を、補償ゲインの増大ではなく、周波数シフト処理で行うようにしたので、ゲインの増大に伴う電動モータを含むステアリング系の微振動及び異音の発生を抑制し、操作フィーリングを向上させることができる。結果として、電動パワーステアリング装置自体の商品性及びこの電動パワーステアリング装置を搭載する車両の商品性を向上させることができる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る電動パワーステアリング装置100の構成図である。
図1に示すように、電動パワーステアリング装置100は、操向ハンドル2に連結されたステアリングシャフト1を備えている。ステアリングシャフト1は、操向ハンドル2に一体結合されたメインステアリングシャフト3と、ラック&ピニオン機構のピニオン7が設けられたピニオン軸5とが、ユニバーサルジョイント4によって連結されて構成されている。
ピニオン軸5はその下部、中間部、上部を軸受6a、6b、6cによって支持されており、ピニオン7はピニオン軸5の下端部に設けられている。ピニオン7は、車幅方向に往復動し得るラック軸8のラック歯8aに噛合し、ラック軸8の両端には、タイロッド9を介して転舵輪としての左右の前輪10が連結されている。
この構成により、操向ハンドル2の操舵時に通常のラック&ピニオン式の転舵操作が可能であり、前輪10を転舵させて車両の向きを変えることができる。ここで、ラック軸8、ラック歯8a、タイロッド9は転舵機構を構成する。
また、電動パワーステアリング装置100は、操向ハンドル2による操舵力を軽減するための操舵アシスト力をピニオン軸5に供給するモータ(電動モータ)11を備えており、このモータ11の出力軸に設けられたウォームギヤ12が、ピニオン軸5の中間部の軸受6bの下側に設けられたウォームホイールギヤ13に噛合している。ウォームギヤ12とウォームホイールギヤ13により減速機構19が構成され、減速機構19は、モータ11の回転・駆動力をピニオン軸5の回転・駆動力に滑らかに且つ倍力変換する。
また、ピニオン軸5の中間部の軸受6bと上部の軸受6cとの間には、磁歪に起因する磁気特性の変化に基づいてピニオン軸5(ステアリングシャフト1)のトルクを検出する磁歪式の公知の操舵トルクセンサ30が配置されている。
磁歪式の操舵トルクセンサ30は、ピニオン軸5の外周面に周方向全周に亘って環状に設けられた第1磁歪膜31及び第2磁歪膜32と、第1磁歪膜31に対向配置された第1検出コイル33aと第2検出コイル33b、及び第2磁歪膜32に対向配置された第3検出コイル34aと第4検出コイル34b、第1〜第4検出コイル33a〜34bに接続された検出回路35を主要構成としている。
第1、第2磁歪膜31、32は、歪みに対して透磁率の変化が大きい素材からなる金属膜であり、例えば、ピニオン軸5の外周にメッキ法で形成したNi−Fe系の合金膜からなる。
第1磁歪膜31は、ピニオン軸5の軸線に対して約45度傾斜した方向に磁気異方性を備えるように構成されており、第2磁歪膜32は、第1磁歪膜31の磁気異方性の方向に対して約90度傾斜した方向に磁気異方性を備えるように構成されている。すなわち、2つの磁歪膜31、32の磁気異方性は互いに約90度位相を異にしている。
第1検出コイル33a及び第2検出コイル33bは、第1磁歪膜31の周囲にこれと所定の隙間を有した状態で同軸状に配置されている。一方、第3検出コイル34a及び第4検出コイル34bは、第2磁歪膜32の周囲にこれと所定の隙間を有した状態で同軸状に配置されている。
第1、第2磁歪膜31、32の磁気異方性を前述のように設定したことにより、ピニオン軸5にトルク(操舵トルク)が作用した状態では、磁歪膜31、32の一方に圧縮力が作用し、他方に引っ張り力が作用するようになり、その結果、一方の磁歪膜の透磁率が増加し、他方の磁歪膜の透磁率が減少する。そして、これに応じて一方の磁歪膜の周囲に配置された検出コイルのインダクタンスが増加し、他方の磁歪膜の周囲に配置された検出コイルのインダクタンスが減少する。
検出回路35は、前記検出コイルのインダクタンス変化を、故障検出信号VT1、VT2及びトルク信号(以下、操舵トルクという。)VT3に変換してECU(電子制御ユニット)50に出力する。
ECU50は、CPU、ROM、RAM、並びにA/D変換器、D/A変換器等の入出力インタフェース、タイマ等を備えるマイクロコンピュータを含み、該マイクロコンピュータのCPUが各種入力に基づきROMに記憶されているプログラムを実行することで各種機能部(各種機能手段)として動作し、モータ11等を駆動制御する。
この実施形態において、ECU50の一部の機能として構成される目標電流算出部50Aは、ステアリングシャフト1のピニオン軸5にかかる操舵トルクVT3を検出する検出回路35(操舵トルクセンサ30)、モータ11の回転速度Nmを検出する回転速度センサ(回転速度検出部)14、車両の走行速度(車速)Vsを検出する車速センサ16、及び操向ハンドル2の操舵角θsを検出する舵角センサ17の前記各出力、すなわち操舵トルクVT3、回転速度Nm、車速Vs、及び操舵角θsに基づいて目標電流Itarを算出し、算出した目標電流Itarがモータ11に流れる電流Imに一致するようにモータ11を駆動制御することで操舵アシスト力を発生し、運転者が操向ハンドル2にかける操舵力を軽減する機能を有する。
次に、ECU50の目標電流算出部50Aにて行われるモータ11の駆動制御におけるアシスト電流Ia及び目標電流Itarの算出処理について、この発明の要部に係る位相補償部62の処理を中心に詳しく説明する。
図2は、操舵アシスト力を発生するためにモータ11に供給されるアシスト電流Ia及び目標電流Itarを算出するためのECU50の目標電流算出部50Aの詳細な機能ブロック図(目標電流算出ブロック図)である。
図2に示すように、目標電流算出部50Aは、操向ハンドル2の運転者による操舵力の軽減を図るために、基本的には、基本アシスト制御部51と、イナーシャ(慣性)制御部52と、フリクション(摩擦)付与制御部53と、ダンパ制御部54と、ハンドル戻し制御部55とを備える。
基本アシスト制御部51は、位相補償部62とアシストマップ(アシスト特性部)64とトルク値減算器(トルク値減算部)66とを備える。
位相補償部62は、操舵トルクセンサ30による操舵トルクVT3の検出時と、減速機構19によるピニオン軸5への操舵アシスト力の付与時(倍力付与時)と、の間の系の応答遅れ分を補償するように動作するが、補償する際に、アシスト電流Iaを参照して、検出回路35から得た操舵トルク(操舵トルク信号)VT3のゲイン(振幅)G[dB]と、位相θ[deg]を補償した位相補償後の操舵トルク(これもVT3という。)を生成する。
アシストマップ64は、位相補償後の操舵トルクVT3と車速Vsに基づいてアシスト電流Ia(基本アシスト電流)を算出する。
アシストマップ64は、例えば、図2のアシストマップ64のブロック中に示すアシスト特性64aとなっている。このアシスト特性64aは、概ね、車速Vsが早くなるほどゲイン(アシスト電流Ia)を低くし、操舵トルクVT3が大きくなるに従いゲイン(アシスト電流Ia)を高くする特性となっている。
これにより、アシスト電流Iaは、概ね、操舵トルクVT3の増加に応じて増加し、車速Vsが早くなるほど減少するので、操作者の感覚に合った、基本的な操舵補助力をモータ11により発生させることができるようになる。
イナーシャ制御部52は、トルク微分部68とイナーシャマップ(イナーシャ特性部)70とを備える。トルク微分部68は、操向ハンドル2の切り出し時(切り戻し時)におけるモータ11の回転子の慣性(慣性モーメント)による応答性の低下を補償するために、操舵トルクVT3を微分して立ち上がり部(立ち下がり部)の過度応答を微分値dVT3/dt(dは微分演算子)として抽出する。微分値dVT3/dtは、車速Vsによる車両応答性変化に応じた係数が乗算されてイナーシャマップ70に供給される。
イナーシャマップ70は、図2のイナーシャマップ70のブロック中に示すイナーシャ特性70iを有し、供給された微分値dVT3/dtに概ね比例するイナーシャ電流Iiを算出する。算出されたイナーシャ電流Iiは、電流演算器72(電流加減算器、電流加減算部)により前記のアシスト電流Iaに加算される。
ダンパ制御部54は、操向ハンドル2の収斂性を向上させるために、モータ11の回転速度Nm及び車速Vsに基づいて、図2のダンパ制御部54のブロック中に示すダンパ特性(ダンパマップ)54dを参照し、回転速度Nm及び車速Vsが速くなるほど、電流が大きくなるダンパ電流Idを算出する。ダンパ電流Idは、電流演算器72で、アシスト電流Iaとイナーシャ電流Iiの加算値から減算されアシスト電流Ia1とされて、モータ11の回転トルクを抑制する。このステアリングダンパ効果により、操向ハンドル2の収斂性(車両の収斂性)が向上する。
ハンドル戻し制御部55は、操向ハンドル2の戻り(切り戻し)を向上させるために、操舵角θs及び車速Vsに基づいてハンドル戻し電流Ibを算出する。ハンドル戻し制御部55は、操向ハンドル2の戻し時にSAT(セルフアライニングトルク)による操向ハンドル2の戻し作用を素直に戻させる特性を有し、ハンドル戻し電流Ibを算出する。ハンドル戻し電流Ibは、電流減算器76(電流減算部)によりアシスト電流Ia2から減算される。これによりモータ11の回転トルクを操舵角θsの減少に応じて円滑に減少させることができる。
フリクション付与制御部53は、モータ11の回転速度Nmと車速Vsに基づいて付与フリクショントルクVtfを算出するとともに、付与フリクショントルクVtfを電流に変換して付与フリクション電流Ifを算出する。付与フリクショントルクVtfは、トルク値減算器66により位相補償後の操舵トルクVT3から減算され、付与フリクション電流Ifは、電流減算器(電流減算部)74によりアシスト電流Ia1から減算される。これにより、電動パワーステアリング装置100に機械的フリクションを電気的に付与することができる。
よって、図2から分かるように、モータ11に流すべき目標電流Itarは、次の(1)式により算出される。
Itar=Ia2−Ib …(1)
=(Ia1−If)−Ib
=(Ia+Ii−Id)−If−Ib
Itar=Ia2−Ib …(1)
=(Ia1−If)−Ib
=(Ia+Ii−Id)−If−Ib
ここで、位相補償部62は、操舵トルクVT3が入力されると、まず、ゲインGをG=Gmin、位相θをθ=θminの設定(デフォルト設定という。)で位相補償した操舵トルクVT3を出力する。
トルク値減算器66は、位相補償部62の出力(補正した操舵トルクVT3)から付与フリクショントルクVtfを減算してさらに補正した操舵トルクVT3をアシストマップ64に入力する。アシストマップ64は、アシスト特性64aを参照して車速センサ16により検出された車速Vs及び操舵トルクセンサ30により検出された操舵トルクVT3に対するアシスト電流Iaを算出する。算出されたアシスト電流Iaは、位相補償部62にフィードバックされる。位相補償部62のアシストゲイン算出部63は、次の(2)式からアシストゲインGaを算出する。
Ga=Ia÷VT3 …(2)
Ga=Ia÷VT3 …(2)
すなわち、アシストゲインGaは、アシストマップ64で得たアシスト電流Iaを検出回路35で得た操舵トルクVT3で割った除算値(商)として算出される。
この実施形態に係る位相補償部62は、ゲインG[dB]を図3のボーデ線図の上段に示すゲイン特性200に基づき設定する一方、位相θ[deg]を図3のボーデ線図の下段に示す位相特性202に基づき設定するようにしている。
この場合、位相補償部62は、位相θの設定に関し、図3の位相特性202から分かるように、アシストゲインGa(Ga=Ia/VT3)が大きいほど、位相を補償する周波数帯域(補償周波数帯)が低周波側に変化するように特性202a、202b、202c、202d、202eを付与する(周波数シフト処理という。)。
このとき、位相補償部62は、ゲインGの設定に関し、図3のゲイン特性200から分かるように、アシストゲインGa(Ga=Ia/VT3)が大きいほど、ゲインを補償する周波数帯域(補償周波数帯)が低周波側に変化するように特性200a、200b、200c、200d、200eを付与する(周波数シフト処理という。)。特性200a〜200eは、上述した振動や異音を発生させる300[Hz]程度以下の周波数において、ゲインG[dB]が操舵トルクVT3をほとんど増大させない値となっていることに留意する。
このように位相補償の周波数シフト特性をアシストゲインGaに応じて可変に設定することにより、アシストゲインGaによって決まる補償周波数の変化に対応することが可能となり、高い制御安定性の確保が可能になる。
より具体的には、位相θの低周波側への周波数シフトにより低速走行時における十分な操舵補助力が確保され、位相θの高周波側への周波数シフトにより高速走行時における操舵の応答性(高速性)が確保される。
この場合、数十[Hz]でのアシスト遅れを低減するために、高周波側に周波数シフトした場合においても、ノイズ等が混入する周波数帯(100〜300[Hz])でのゲインG[dB]の増大がないので、モータ11を含むステアリング系に微振動や異音を発生させずに良好な操舵フィーリングを得ることができるとともに商品性が向上する。
ここで、ゲインG[dB]を増大させない位相補償部62における位相θの周波数シフトの信号処理例を説明する。
遅延演算子Z−1を用いて離散系で表現したデジタルフィルタの位相補償の伝達関数(伝達特性)G(Z)は、次の(3)式に示すものを採用する。
G(Z)=(D0・Z2+D1・Z+D2)
/(D3・Z2+D4・Z+D5) …(3)
G(Z)=(D0・Z2+D1・Z+D2)
/(D3・Z2+D4・Z+D5) …(3)
ここで、D0、D1、D2、D3、D4及びD5は係数である。
ここで、補正係数α(定数)を用いて(3)式を(4)式のように書き換える。
G(Z)={D0・Z2+(D1+α)・Z+D2}
/{D3・Z2+D4・Z+(D5+α)} …(4)
G(Z)={D0・Z2+(D1+α)・Z+D2}
/{D3・Z2+D4・Z+(D5+α)} …(4)
なお、数式中で補正係数αを作用させる箇所は、一例であり、この箇所以外にも、以下に説明するのと同様の特性変化(位相の周波数シフト)を起こす組み合わせがあることに留意する。
(4)式の補正係数αをアシストゲインGaやアシスト電流Iaに応じて変更することで特性が変化する。
例えば、G(Z)={3224Z2+(−6005+α)Z+2832}
/{2048Z2−1653Z+(−344+α)} …(5)
とした(5)式において、補正係数αを、α=0、100、400と変化させると、零点の周波数と極の周波数が以下のように計算される。なお、デジタルフィルタのサンプリングタイムを0.5[ms]としている。
α=0のとき、
零点の周波数は、fzmin1=41.4[Hz]と41.4[Hz](減衰係数は、0.500)で同一周波数にあり、いわゆる重根になっている。
極の周波数は、fpmin1=6.84[Hz]とfp1=900[Hz]である。
α=100のとき、
零点の周波数は、fzmin2=71.5[Hz]と71.5[Hz](減衰係数は、0.292)で同一周波数にあり、重根になっている。
極の周波数は、fpmin2=21.5[Hz]とfp2=823[Hz]である。
α=400のとき、
零点の周波数は、fzmin3=125[Hz]と125[Hz](減衰係数は、0.171)で同一周波数にあり、重根になっている。
極の周波数は、fpmin3=82.0[Hz]とfp3=593[Hz]である。
そして、減衰度合いを表す減衰係数は、αを大きくするほど、小さくなる。減衰度合いが減る、すなわち、減数係数が小さいほど、ゲイン、位相共に変化する部分が急峻になって現れることが分かる。
このようにして、図4に示すように特性を変化させることができる。
/{2048Z2−1653Z+(−344+α)} …(5)
とした(5)式において、補正係数αを、α=0、100、400と変化させると、零点の周波数と極の周波数が以下のように計算される。なお、デジタルフィルタのサンプリングタイムを0.5[ms]としている。
α=0のとき、
零点の周波数は、fzmin1=41.4[Hz]と41.4[Hz](減衰係数は、0.500)で同一周波数にあり、いわゆる重根になっている。
極の周波数は、fpmin1=6.84[Hz]とfp1=900[Hz]である。
α=100のとき、
零点の周波数は、fzmin2=71.5[Hz]と71.5[Hz](減衰係数は、0.292)で同一周波数にあり、重根になっている。
極の周波数は、fpmin2=21.5[Hz]とfp2=823[Hz]である。
α=400のとき、
零点の周波数は、fzmin3=125[Hz]と125[Hz](減衰係数は、0.171)で同一周波数にあり、重根になっている。
極の周波数は、fpmin3=82.0[Hz]とfp3=593[Hz]である。
そして、減衰度合いを表す減衰係数は、αを大きくするほど、小さくなる。減衰度合いが減る、すなわち、減数係数が小さいほど、ゲイン、位相共に変化する部分が急峻になって現れることが分かる。
このようにして、図4に示すように特性を変化させることができる。
すなわち、αを大きい値α=400から小さい値α=100、α=0の方向に変化させることで、ゲインGを増大させることなく、伝達関数G(Z)のゲインGの特性及び位相θの特性を低周波側に変化させる周波数シフトできることが理解される。
[実施形態のまとめ]
以上説明したように上述した実施形態に係る電動パワーステアリング装置100は、操作部材としての操向ハンドル2に加えられた操舵トルクVT3に応じてモータ11を制御し、このモータ11が発生する駆動力をステアリング機構に伝達して操舵を補助するものである。
以上説明したように上述した実施形態に係る電動パワーステアリング装置100は、操作部材としての操向ハンドル2に加えられた操舵トルクVT3に応じてモータ11を制御し、このモータ11が発生する駆動力をステアリング機構に伝達して操舵を補助するものである。
電動パワーステアリング装置100は、操舵トルクVT3を検出する操舵トルクセンサ30と、操舵トルクセンサ30から出力されるトルク信号である操舵トルクVT3に対して位相補償を施す位相補償部62と、少なくとも位相補償部62にて位相補償が施された操舵トルクVT3に基づきモータ11に流すべきアシスト電流Iaを決定するアシスト電流決定部としてのアシストマップ64と、を備え、位相補償部62は、図4に示すように、最小周波数(fpmin1、fpmin2、fpmin3)の極と最小周波数(fzmin1、fzmin2、fzmin3)の零点を共に高周波側に周波数シフトさせる。
すなわち、最小周波数の極と最小周波数の零点の組み合わせ[最小周波数の極、最小周波数の零点]を、[fpmin1、fzmin1]→[fpmin2、fzmin2]→[fpmin3、fzmin3]のように高周波側に周波数シフトさせる、もしくは最小周波数(fpmin1、fpmin2、fpmin3)の極と最小周波数(fzmin1、fzmin2、fzmin3)の零点を共に低周波側にシフトさせる、すなわち[fpmin3、fzmin3]→[fpmin2、fzmin2]→[fpmin1、fzmin1]のように低周波側に周波数シフトさせる周波数シフト処理を行うことによって前記位相補償部62が補償する補償周波数帯を変化させることを特徴とする。
すなわち、最小周波数の極と最小周波数の零点の組み合わせ[最小周波数の極、最小周波数の零点]を、[fpmin1、fzmin1]→[fpmin2、fzmin2]→[fpmin3、fzmin3]のように高周波側に周波数シフトさせる、もしくは最小周波数(fpmin1、fpmin2、fpmin3)の極と最小周波数(fzmin1、fzmin2、fzmin3)の零点を共に低周波側にシフトさせる、すなわち[fpmin3、fzmin3]→[fpmin2、fzmin2]→[fpmin1、fzmin1]のように低周波側に周波数シフトさせる周波数シフト処理を行うことによって前記位相補償部62が補償する補償周波数帯を変化させることを特徴とする。
このように、位相補償部62は、補償周波数帯での移相を、補償ゲインの増大ではなく、位相θの周波数シフト処理で行うようにしたので、ゲインの増大に伴うモータ11を含むステアリング系の微振動及び異音の発生を抑制し、操作フィーリングを向上させることができて、商品性を向上させることができる。
そしてこの実施形態では、位相補償部62は、操舵トルクセンサ30により検出された操舵トルクVT3に対するアシストマップ64により決定されたアシスト電流Iaの比からアシストゲインIa/VT3を算出し、算出したアシストゲインIa/VT3が大きいほど、位相補償部62が前記周波数シフト処理にて補償する前記補償周波数帯を低周波側に変化させるようにしている(図3参照)。
このため、位相θの低周波側への変化により低速走行時における十分な操舵補助力が確保される一方、位相θの高周波側への変化により高速走行時における操舵の応答性(高速性)が確保され、且つ振動及び異音の発生を防止することができるという作用効果が達成される。
この場合、上記と同様な作用効果を達成する他の実施形態として、位相補償部62は、車速センサ16により検出された車速Vsが大きいほど、位相補償部62が前記周波数シフト処理にて補償する前記補償周波数帯を高周波側に変化させることで高速応答性を向上させることができる。
また、位相補償部62は、操舵トルクセンサ30により検出された操舵トルクVT3(の絶対値)が大きいほど、位相補償部62が前記周波数シフト処理にて補償する前記補償周波数帯を低周波側に変化させることで、十分な操舵補助力を確保することができる。
さらに、位相補償部62は、アシスト電流決定部としてのアシストマップ64により決定されたアシスト電流Ia(の絶対値)が大きいほど、位相補償部62が前記周波数シフト処理にて補償する前記補償周波数帯を低周波側に変化させることで、十分な操舵補助力を確保することができる。
なお、位相補償部62で位相補償処理を行う際、図2に示したようにアシスト電流Iaを参照することに限らず、図5に示すように、目標電流Itarを参照する目標電流算出部50Bに構成を変更してもよい。この場合、アシストゲイン算出部63は、アシストゲインを目標電流÷操舵トルク=Itar/VT3として算出すればよい。
また、この発明は、上述した実施形態に限らず、例えば、図2及び図5に示した目標電流算出部50A及び50Bにおいて、フリクション付与制御部53やハンドル戻し制御部55を削除した目標電流算出部の構成にする等、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採りうることができる。
Claims (5)
- 操作部材(2)に加えられた操舵トルク(VT3)に応じて電動モータ(11)を制御し、この電動モータ(11)が発生する駆動力をステアリング機構に伝達して操舵を補助する電動パワーステアリング装置(100)において、
前記操舵トルク(VT3)を検出する操舵トルクセンサ(30)と、
前記操舵トルクセンサ(30)から出力されるトルク信号に対して位相補償を施す位相補償部(62)と、
少なくとも前記位相補償部(62)にて位相補償が施された前記トルク信号に基づき前記電動モータ(11)に流すべきアシスト電流(Ia)を決定するアシスト電流決定部(64)と、
を備え、
前記位相補償部(62)は、最小周波数の極と最小周波数の零点を共に高周波側、もしくは最小周波数の極と最小周波数の零点を共に低周波側にシフトさせる周波数シフト処理を行うことによって前記位相補償部(62)が補償する補償周波数帯を変化させる
ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1記載の電動パワーステアリング装置において、
さらに、車速(Vs)を検出する車速検出部(16)を備え、
前記位相補償部(62)は、前記車速検出部(16)により検出された前記車速(Vs)が大きいほど、前記周波数シフト処理にて前記位相補償部(62)が補償する前記補償周波数帯を高周波側に変化させる
ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1又は2に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記位相補償部(62)は、前記操舵トルクセンサ(30)により検出された前記トルク信号が大きいほど、前記周波数シフト処理にて前記位相補償部(62)が補償する前記補償周波数帯を低周波側に変化させる
ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項の記載の電動パワーステアリング装置において、
前記位相補償部(62)は、前記アシスト電流決定部(64)により決定された前記アシスト電流(Ia)が大きいほど、前記周波数シフト処理にて前記位相補償部(62)が補償する前記補償周波数帯を低周波側に変化させる
ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記位相補償部(62)は、前記操舵トルクセンサ(30)により検出された前記トルク信号に対する前記アシスト電流決定部(64)により決定されたアシスト電流(Ia)の比からアシストゲイン(Ia/VT3)を算出し、算出した前記アシストゲイン(Ia/VT3)が大きいほど、前記周波数シフト処理にて前記位相補償部(62)が補償する前記補償周波数帯を低周波側に変化させる
ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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