JPWO2012165281A1 - 複眼ユニット - Google Patents

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Abstract

外形寸法精度が良くない複眼のレンズ部材を使用しても、レンズホルダに対して位置精度良く組み立てることができる、精度の良い複眼ユニットを提供する。また、複数の開口を有する遮光部材を位置精度良く組み立てることができる、精度の良い複眼ユニットを提供する。開口AP2,AP3の中心間距離W2は、凸レンズ部PL2、PL3の光軸間距離W1より小さいので、図13のように、光軸方向に沿ってレンズ部材IM3をレンズホルダLHに接近させてゆくと、凸レンズ部PL2、PL3の光学面もしくは周辺面の外側が、開口AP2,AP3の縁部に2点P、Qで当接し、且つ平坦面FPが当接部CTに当接する。このとき、レンズ部材IM3とレンズホルダLHとの光軸方向の位置決めは、平坦面FPと当接部CTとの当接によってなされる。一方、光軸直交方向の位置決め、及びZ軸回りの位置決めは、凸レンズ部PL2、PL3の光学面もしくは周辺面と、開口AP2,AP3との当接によって行われる。

Description

本発明は、複眼撮像装置に用いると好適な複眼ユニットに関する。
近年、携帯電話機やパソコン等に搭載する小型・薄型のカメラモジュールとして複眼撮像装置が開発されている。複眼撮像装置は、概略的には、複数のレンズ部が配置された複眼ユニットと、複眼ユニットのレンズ部によって形成される複数の像を撮像する撮像素子と、撮像素子によって撮像された複数の画像から1つの画像を再構成する画像再構成回路と、から構成されている。
複眼撮像装置に関連する技術としては、例えば、広角被写領域をいくつかに分け、それぞれの領域に対応する撮像レンズを複数備えて、各レンズによって得られた像を画像処理にて繋ぎ合わせて、広角被写領域を再生する技術や、可視光通信システムにおいて、透過波長帯域の異なる複数のバンドパスフィルタと、それぞれのフィルタに対応するする撮像レンズを複数備えて、各レンズによって得られた像を通信データ化する技術などがある。
特許文献1に、複眼撮像装置が開示されている。この複眼撮像装置にて用いられる複眼レンズ部材は、射出成形により製造されている。射出成形によって製造された複眼レンズ部材においては、その外形状は金型により成形されるので、一般的にその寸法精度が良いという特徴がある。よって、複眼レンズ部材に付随させる部品の位置決め部も外形基準に寸法精度良く形成でき、例えば、絞りやホルダなどを位置精度良く組み立てることができる。
特開2009−217029号公報
一方、複眼レンズ部材の別の製造方法においては、溶融したガラスを金型で押圧して成形するガラスモールド(GM)レンズや、多数のレンズをウェハサイズで一括して基板上に成形した後に、かかる基板をダイシングして個々のレンズを得るウェハレベルオプティクス(WLO)などがある。この製造方法によれば、一度に多数個のレンズを製造することができるため、複眼レンズ部材の生産性が向上するというメリットがある。
しかるに、このような製造方法により、レンズ部を複数個有するレンズ部材を形成したときに、複数の撮像素子に対して各レンズ部をどのように精度良く位置決めするかという問題がある。これを具体的に説明する。まず、撮像素子に対しては、レンズホルダを精度良く位置決めできるので、レンズ部材とレンズホルダを精度良く取り付ければ良いとされる。ところが、上述のGMレンズの場合、そのGMレンズの外形が金型で形成されず出来なりとなるので、その外形寸法精度を期待できないから、これをレンズホルダに組み付ける際に、何を基準に位置決めしたらよいのかという問題が生じるのである。また、上述のWLOの場合も、ダイシングして得られた個々のレンズの外形が矩形で、かつ、その外形寸法精度が比較的悪いため、同様に位置決めの問題がある。つまり外形基準によってレンズ部材とレンズホルダを取付が行えない場合に問題が生じる事となる。特に複眼撮像装置では、単眼撮像装置と異なり、光軸回りの回転位置決めが必要になってくるので、位置決めの問題は重要である。
さらに、このような製造方法により、レンズ部を複数個有するレンズ部材を形成したときに、ゴーストが生じることを抑制する遮光部材を、各レンズ部に対してどのように精度良く位置決めするかという問題がある。具体的には、上述のGMレンズの場合、そのGMレンズの外形が金型で形成されず出来なりとなるので、その外形寸法精度を期待できないから、何を基準に遮光部材を位置決めしたらよいのかという問題が生じる。また、上述のWLOの場合も、ダイシングして得られた個々のレンズの外形が矩形で、かつ、その外形寸法精度が比較的悪いため、同様に位置決めの問題がある。特に複眼撮像装置では、単眼撮像装置と異なり、光軸回りの回転位置決めが必要になってくるので、位置決めの問題は重要である。
本発明の目的は、外形寸法精度が良くない複眼のレンズ部材を使用しても、レンズホルダに対して位置精度良く組み立てることができる、精度の良い複眼ユニットを提供することである。
本発明のもう1つの目的は、複数の開口を有する遮光部材を位置精度良く組み付けることができる、精度の良い複眼ユニットを提供することである。
請求項1に記載の複眼ユニットは、
金型により成形され、複数個のレンズ部を所定の位置関係で形成したレンズ部材と、
前記レンズ部に応じた開口を複数個備えたレンズホルダと、を有し、
前記金型により成形された複数個のレンズ部を含むレンズ部材表面を、前記レンズ部材と前記レンズホルダとの光軸方向相対位置と、光軸直交方向相対位置と、回転方向相対位置と、の少なくとも1つを規定する前記レンズ部材の基準面とすることを特徴とする。
本発明によれば、前記金型により成形された複数個のレンズ部を含むレンズ部材表面を、前記レンズ部材と前記レンズホルダとの光軸方向相対位置と、光軸直交方向相対位置と、回転方向相対位置の少なくとも1つを規定する前記レンズ部材の基準面とするので、前記レンズ部材の外形状が精度良く形成されていない場合でも、前記レンズホルダとの位置決めを精度良く行うことができる。なお、複数個のレンズ部を含むレンズ部材表面とは、金型により成形されたレンズ部周囲の面を指し、金型で形成されていない光軸直交方向のレンズ部材の外周面は含まないものである。
請求項2に記載の複眼ユニットは、請求項1に記載の発明において、前記複数個のレンズ部の内、2つの凸レンズ部の曲面を前記基準面とすることを特徴とする。レンズ部の曲面は、金型からの転写により精度良く形成されるので、基準面として用いるのに好適である。凸レンズ部は、レンズホルダ側に突出した光学面を有するものとする。
請求項3に記載の複眼ユニットは、請求項2に記載の発明において、前記2つの凸レンズ部は、その光学面の互いに離れた側もしくは周辺面の互いに離れた側を前記基準面として、前記レンズホルダの開口に当接させることを特徴とする。これにより、前記レンズ部材と前記レンズホルダの位置決めを精度良く行える。「周辺面」とは光学面の外側であって、光学面に続く曲面形状の部分をいう。
請求項4に記載の複眼ユニットは、請求項2に記載の発明において、前記2つの凸レンズ部は、その光学面の互いに近接した側もしくは周辺面の互いに近接した側を前記基準面として、前記レンズホルダの開口に当接させることを特徴とする。これにより、前記レンズ部材と前記レンズホルダの位置決めを精度良く行える。
請求項5に記載の複眼ユニットは、請求項3又は4に記載の発明において、前記2つの凸レンズ部以外のレンズ部は、その光学面もしくは周辺面を、前記レンズホルダの開口に当接させないことを特徴とする。前記基準面以外は前記開口に当接させないことで、前記レンズ部材と前記レンズホルダの位置決めを精度良く行える。
請求項6に記載の複眼ユニットは、請求項2〜5のいずれかに記載の発明において、前記2つの凸レンズ部は、前記複数個のレンズ部の内、光軸が最も離れているレンズ部であることを特徴とする。これにより、前記レンズ部材と前記レンズホルダの位置決めを更に精度良く行える。
請求項7に記載の複眼ユニットは、請求項1〜6のいずれかに記載の発明において、前記レンズ部材は、金型によって成形された前記レンズ部材表
面に1つ以上のリブを有し、前記リブの表面を前記基準面として、前記レンズホルダの一部に当接させることを特徴とする。前記リブは金型によって形成されているので、前記レンズ部との相対位置も精度良く形成されており、その表面を基準面とすることで、前記レンズ部材と前記レンズホルダの位置決めを精度良く行える。
請求項8に記載の複眼ユニットは、請求項1〜7のいずれかに記載の発明において、前記レンズ部材は、金型によって成形された、前記複数個のレンズ部を囲う周囲面を有し、前記周囲面を前記基準面として、前記レンズホルダの一部に当接させることを特徴とする。前記周囲面は金型によって形成されているので、前記レンズ部との相対位置も精度良く形成されており、それを基準面とすることで、前記レンズ部材と前記レンズホルダの位置決めを精度良く行える。ここで周囲面とは、複数個のレンズ部を囲い、光軸側を向いている面を含むものである。
請求項9に記載の複眼ユニットは、請求項1〜8のいずれかに記載の発明において、前記レンズ部材は、金型によって成形され、前記レンズ部材表面であって前記複数個のレンズ部の周囲に形成された段差面を有し、前記段差面を前記基準面として、前記レンズホルダの一部に当接させることを特徴とする。前記段差面は金型によって形成されているので、前記レンズ部との相対位置も精度良く形成されており、それを基準面とすることで、前記レンズ部材と前記レンズホルダの位置決めを精度良く行える。
請求項10に記載の複眼ユニットは、請求項1〜9のいずれかに記載の発明において、前記レンズ部材を成形する金型は、前記レンズ部材の周囲を規制せず、前記レンズ部材はガラスであることを特徴とする。このような金型を用いて成形を行ったとき、本発明の効果が特に有効に発揮される。
請求項11に記載の複眼ユニットは、請求項1〜10のいずれかに記載の発明において、前記レンズ部材は基板を有し、少なくとも基板の一方の面にレンズ部を形成した事を特徴とする。このようにして製造されたレンズ部材においても、本発明は有効である。
請求項12に記載の複眼ユニットは、請求項1〜11のいずれかに記載の発明において、前記レンズ部材は、1枚の基板上に多数のレンズ部を形成した後に、所定数のレンズ部を含むようにして前記基板を切り出して得られたことを特徴とする。このようにして製造されたレンズ部材においても、本発明は有効である。
請求項13に記載の複眼ユニットは、請求項1〜12のいずれかに記載の発明において、前記金型により成形された面を、前記レンズ部に隣接して配置される遮光部材の位置決めを行う基準面としたことを特徴とする。これにより前記レンズ部に対して遮光部材を精度良く位置決めできる。
請求項14に記載の複眼ユニットは、請求項1〜13のいずれかに記載の発明において、前記金型により成形された面を、撮像素子の位置決めを行う基準面としたことを特徴とする。これにより前記レンズ部に対して撮像素子を精度良く位置決めできる。
請求項15に記載の複眼ユニットは、
金型により成形され、複数個のレンズ部を所定の位置関係で形成したレンズ部材と、
前記レンズ部に応じた開口を複数個備えた遮光部材と、を有し、
前記金型により成形された複数個のレンズ部を含むレンズ部材表面を、前記レンズ部材と前記遮光部材との光軸方向相対位置と、光軸直交方向相対位置と、回転方向相対位置と、の少なくとも1つを規定する前記レンズ部材の基準面とすることを特徴とする。
本発明によれば、前記金型により成形された複数個のレンズ部を含むレンズ部材表面を、前記レンズ部材と前記遮光部材との光軸直交方向相対位置と、回転方向相対位置の少なくとも1つを規定する前記レンズ部材の基準面とするので、例えば前記レンズ部材の外形状が精度良く形成されていない場合でも、前記遮光部材との位置決めを精度良く行うことができる。なお、複数個のレンズ部を含むレンズ部材表面とは、金型により成形されたレンズ部周囲の面を指し、金型で形成されていない光軸直交方向のレンズ部材の外周面は含まないものである。
請求項16に記載の複眼ユニットは、請求項15に記載の発明において、前記複数個のレンズ部の内、2つの凸形レンズ部の曲面を前記基準面とすることを特徴とする。レンズ部の曲面は、金型からの転写により精度良く形成されるので、基準面として用いるのに好適である。「凸形レンズ部」とは、遮光部材側に光学面が突出したレンズ部をいう。
請求項17に記載の複眼ユニットは、請求項16に記載の発明において、前記2つの凸形レンズ部は、その光学面の互いに離れた側もしくは周辺面の互いに離れた側を前記基準面として、前記遮光部材の開口に当接させることを特徴とする。これにより、前記レンズ部材に対する前記遮光部材の位置決めを精度良く行える。「周辺面」とは光学面の外側であって、光学面に続く曲面形状の部分をいう。
請求項18に記載の複眼ユニットは、請求項16に記載の発明において、前記2つの凸形レンズ部は、その光学面の互いに離れた側もしくは周辺面の互いに近接した側を前記基準面として、前記遮光部材の開口に当接させることを特徴とする。これにより、前記レンズ部材に対する前記遮光部材の位置決めを精度良く行える。
請求項19に記載の複眼ユニットは、請求項17又は18に記載の発明において、前記2つの凸形レンズ部以外のレンズ部は、その光学面もしくは周辺面を、前記遮光部材の開口に当接させないことを特徴とする。前記基準面以外は前記開口に当接させないことで、前記レンズ部材に対する前記遮光部材の位置決めを精度良く行える。
請求項20に記載の複眼ユニットは、請求項16〜19のいずれかに記載の発明において、前記2つの凸形レンズ部は、前記複数個のレンズ部の内、光軸が最も離れているレンズ部であることを特徴とする。これにより、前記レンズ部材に対する前記遮光部材の位置決めを更に精度良く行える。
請求項21に記載の複眼ユニットは、請求項15に記載の発明において、前記複数個のレンズ部の内、2つの凹形レンズ部の曲面を前記基準面とし、前記遮光部材の開口の少なくとも一部に突起部を有し、その突起部を前記基準面に当接させることを特徴とする。かかる構成によれば、前記レンズ部が凹形レンズ部の場合にも、前記遮光部材との位置決めを精度良く行うことができる。「凹形レンズ部」とは、遮光部材側の光学面が窪んだレンズ部をいう。尚、「突起部」は、凹形レンズ部に引っ掛けるための突起の全てを含み、例えばプレス部品では、後述する実施の形態のように曲げ加工という手段で、その突起部を実現することができる。一方、樹脂成型や旋盤加工などにより、突起部を形成することもできる。
請求項22に記載の複眼ユニットは、請求項15に記載の発明において、前記レンズ部の外側に金型により形成された前記レンズ部材表面に段差面を設けて、前記基準面とすることを特徴とする。かかる構成によれば、前記レンズ部が凹形レンズ部の場合にも、前記遮光部材との位置決めを精度良く行うことができる。
請求項23に記載の複眼ユニットは、請求項15に記載の発明において、前記レンズ部の外側に金型により形成された前記レンズ部材表面に突起を設けて、前記突起の側面を前記基準面とすることを特徴とする。かかる構成によれば、前記レンズ部が凹形レンズ部の場合にも、前記遮光部材との位置決めを精度良く行うことができる。
請求項24に記載の複眼ユニットは、請求項15〜23のいずれかに記載の発明において、前記レンズ部材は、金型によって成形された前記レンズ部材表面にリブを有し、前記リブの表面を前記基準面として、前記遮光部材の一部に当接させることを特徴とする。これにより前記レンズ部材に対する前記遮光部材の位置決めを精度良く行える。
請求項25に記載の複眼ユニットは、請求項15〜24のいずれかに記載の発明において、前記遮光部材は、複数の前記レンズ部材の間に配置されていることを特徴とする。但し、遮光部材は単数もしくは複数の前記レンズ部材の最も像側もしくは最も物体側に設けられていても良い。
請求項26に記載の複眼ユニットは、請求項15〜25のいずれかに記載の発明において、前記レンズ部材を成形する金型は、前記レンズ部材の周囲を規制せず、前記レンズ部材はガラスであることを特徴とする。例えば、このような金型を用いて成形を行ったとき、本発明の効果が特に有効に発揮される。
請求項27に記載の複眼ユニットは、請求項15〜26のいずれかに記載の発明において、前記金型により成形された面を、撮像素子の位置決めを行う基準面としたことを特徴とする。これにより前記レンズ部に対して撮像素子を精度良く位置決めできる。
請求項28に記載の複眼ユニットは、請求項15〜27のいずれかに記載の発明において、前記レンズ部材は基板を有し、少なくとも基板の一方の面にレンズ部を形成した事を特徴とする。このようにして製造されたレンズ部材においても、本発明は有効である。
本発明によれば、外形寸法精度が良くない複眼のレンズ部材を使用しても、レンズホルダに対して位置精度良く組み立てることができる、精度の良い複眼ユニットを提供することができる。
また、本発明によれば、複数の開口を有する遮光部材を位置精度良く組み立てることができる、精度の良い複眼ユニットを提供することができる。
第1実施形態において金型を用いた撮像レンズの成形工程を示す図である。 金型を用いた撮像レンズの成形工程を示す図である。 金型を用いた撮像レンズの成形工程を示す図である。 第1ガラスレンズアレイIM1の表側の斜視図である。 第1ガラスレンズアレイIM1の裏側の斜視図である。 第2ガラスレンズアレイIM2の表側の斜視図である。 第2ガラスレンズアレイIM2の裏側の斜視図である。 第1ガラスレンズアレイIM1又は第2ガラスレンズアレイIM2の裏面を保持する治具JZの一部を示す図である。 第3ガラスレンズアレイIM3を形成する工程を示す図である。 第3ガラスレンズアレイIM3を形成する工程を示す図である。 複眼撮像装置の分解図である。 レンズ部材IM3の凸レンズ部PL1〜PL4(実線で示す)と、レンズホルダLHの開口AP1〜AP4(点線で示す)との位置関係を示す図である。 図12の構成をXIII-XIII線で切断して矢印方向に見た図である。 開口の変形例を示す図である。 レンズ部材IM3の凸レンズ部PL1〜PL4(実線で示す)と、レンズホルダLHの開口AP1〜AP4(点線で示す)との別な位置関係を示す図である。 レンズ部材IM3の凸レンズ部PL1〜PL4(実線で示す)と、レンズホルダLHの開口AP1〜AP4(点線で示す)との別な位置関係を示す図である。 別の実施の形態にかかるレンズ部材IM3を示す斜視図である。 別の実施の形態にかかるレンズ部材IM3を示す斜視図である。 別の実施の形態にかかるレンズ部材IM3を示す斜視図である。 別の実施の形態にかかるレンズ部材IM3を示す斜視図である。 別の実施の形態にかかるレンズ部材IM3を示す斜視図である。 別の実施の形態にかかるレンズ部材IM3を示す斜視図である。 別の実施の形態にかかる複眼撮像装置の分解図である。 別な実施の形態にかかるレンズ部材の製造工程の一部を示す図である。 第2実施形態において第3ガラスレンズアレイIM3を形成する工程を示す図である。 第3ガラスレンズアレイIM3を形成する工程を示す図である。 複眼撮像装置の分解図である。 複眼撮像装置の分解図である。 レンズ部材IM3のレンズ部PL1〜PL4(実線で示す)と、遮光部材SHの開口AP1〜AP4(点線で示す)との位置関係を示す図である。 図29の構成をXXX-XXX線で切断して矢印方向に見た図である。 開口の変形例を示す図である。 レンズ部材IM3のレンズ部PL1〜PL4(実線で示す)と、遮光部材SHの開口AP1〜AP4(点線で示す)との別な位置関係を示す図である。 レンズ部材IM3のレンズ部PL1〜PL4(実線で示す)と、遮光部材SHの開口AP1〜AP4(点線で示す)との別な位置関係を示す図である。 別の実施の形態にかかるレンズ部材IM3と遮光部材SHを示す斜視図である。 別の実施の形態にかかるレンズ部材IM3と遮光部材SHを示す斜視図である。 別の実施の形態にかかるレンズ部材IM1の断面図である。 別の実施の形態にかかるレンズ部材IM3と遮光部材SHを示す斜視図である。 別の実施の形態にかかるレンズ部材IM1の断面図である。 別の実施の形態にかかるレンズ部材IM3の分解断面図である。 遮光部材SHの開口付近の断面図である。 別の実施の形態にかかる複眼撮像装置の分解図である。 別の実施の形態にかかる図30と同様の断面図である。
〈第1実施形態〉
以下、本発明の第1実施形態を、図1〜図24を参照して説明する。
まず、撮像レンズの製造について、図1〜図3を用いて説明する。尚、図中、4は金型12,22の端部を覆う底板であり、5はコア13,23の突き出し量を調整する為のスペーサである。図1において、まずコア23を上端に取り付けたコア支持部材21を4つの開口22a内にそれぞれ組み付けた下金型22を、ガラスを加熱溶融させた貯蔵部(不図示)に連通する白金ノズルNZの下方に位置させ、白金ノズルNZから溶融したガラスGLの液滴を、複数の成形面から等距離の位置に向けて上面22b上に一括滴下させる。かかる状態では、ガラスGLの粘度は低いので、落下したガラスGLは、上面22b上に広がり、コア23の転写面23a内に容易に進入してその形状を転写すると共に、溝22eの形状も精度良く転写する。
次いで、ガラスGLが冷却する前に、コア13を下端に取り付けたコア支持部材11を4つの開口12a内にそれぞれ組み付けた上金型12の下方で対向する位置まで、下金型22を接近させ、不図示の位置決めガイドを用いて上金型12に整合させる。更に図2に示すように、上金型12と下金型22とを接近させて成形を行う。これにより、コア13の転写面13a(ここでは凸形状)の形状を転写する。尚、転写面13aの周囲には浅い円形段部が形成されているので、これも同時に転写する。このとき、上金型12の下面12bと下金型22の上面22bとが、所定の距離で離間するように保持してガラスGLを冷却させる。ガラスGLは、周囲に回り込んでテーパ部22gを覆った状態で固化する。つまり、成形中、金型12,22はガラスGLの周囲に接することなく、その伸展を規制しない。
その後、図3に示すように上金型12と下金型22とを離間させ、ガラスGLを取り出すことで、第1ガラスレンズアレイIM1が形成される。同様にして別な金型により、第2ガラスレンズアレイIM2を形成できる。図4は、第1ガラスレンズアレイIM1の表側の斜視図であり、図5は裏側の斜視図である。なお上記のようにガラスアレイを形成する方法以外にも、固形ガラスを加熱しながら金型で押さえ、金型のレンズ部を転写形成する方法もある。
図4,図5に示すように、第1ガラスレンズアレイIM1は、全体として円盤形状であって、上金型12の下面12bにより転写成形された高精度な平面である表面IM1aと、表面IM1aに転写面13aにより転写形成された4つの凹状光学面IM1bと、その周囲で円形段部により転写された浅い円形溝IM1cとを有する。この円形溝IM1cは、遮光部材を配置させるために用いることができる。
また、第1ガラスレンズアレイIM1は、下金型22の上面22bにより転写成形された高精度な平面である裏面IM1dと、裏面IM1dに転写面23aにより転写形成された4つの凸状光学面IM1eと、溝22eにより転写形成された凸部IM1fとを有する。尚、方向を示す凸状マークIM1gを同時に形成しても良い。光学面IM1bと光学面IM1eとで、第1レンズ部L1を構成する。尚、凸部IM1fは、第1レンズ部L1の光軸に対して平行であり、x方向に対向する第1基準面部IM1xと、y方向に対向する第2基準面部IM1yとで構成されている。裏面IM1dが第1傾き基準面を構成し、第1基準面部IM1xと第2基準面部IM1yとで第1シフト基準面が構成されている。第1ガラスレンズアレイIM1の光軸垂直方向の面である側面部IM1pは上下金型12,22によって形成されずに出来成りとなっている。
図6は、別な金型により転写形成される第2ガラスレンズアレイIM2の表側の斜視図であり、図7は裏側の斜視図である。第1ガラスレンズアレイと同様に成形された第2ガラスレンズアレイIM2は、図6,図7に示すように、全体として円盤形状であって、不図示の金型により転写成形された高精度な平面である表面IM2aと、表面IM2aにより転写形成された4つの凹状光学面IM2bを有する。尚、第2ガラスレンズアレイIM2では、後述する遮光部材SHを収容するために用いる光学面IM2bの周囲における浅い溝は省略しているが、これを設けても良い。
また、第2ガラスレンズアレイIM2は、不図示の金型により転写成形された高精度な平面である裏面IM2dと、裏面IM2dに転写形成された4つの凸状光学面IM2eと、凸部IM2fとを有する。尚、方向を示す凸状マークIM2gを同時に形成しても良い。光学面IM2bと光学面IM2eとで、第2レンズ部L2を構成する。尚、凸部IM2fは、第2レンズ部L2の光軸に対して平行であり、x方向に対向する第3基準面部IM2xと、y方向に対向する第4基準面部IM2yとを有する。裏面IM2dが第2傾き基準面を構成し、第3基準面部IM2xと第4基準面部IM2yが第2シフト基準面を構成する。尚、第2ガラスレンズアレイIM2の光軸垂直方向の面である側面部IM2pは上下金型12,22によって形成されずに出来成りとなっている。
次に、第1ガラスレンズアレイIM1と第2ガラスレンズアレイIM2とを貼り合わせて、第3ガラスレンズアレイIM3を形成する工程を説明する。図8は、第1ガラスレンズアレイIM1又は第2ガラスレンズアレイIM2の裏面を保持する治具JZの一部を示す図である。図8において、治具JZの円径の端面は、十字型に切り込まれている。即ち、治具JZの端面には、一様な高さの4つのランド部JZaが形成されており、その上面JZbは平面となっており、また上面JZbには、不図示の負圧源に連通する吸引孔JZcが形成されている。ランド部JZaは、切り込まれた部位に、x方向に対向する基準保持面JZxとy方向に対向する基準保持面JZyとを有する。更に、治具JZは、保持するガラスレンズアレイをx方向に付勢するバネSPx(簡略図示)と、y方向に付勢するバネSPy(簡略図示)とを有する。
ここでは第2ガラスレンズアレイIM2を鉛直に抗して保持するものとする。治具JZの天地を逆にして、吸引孔JZcから空気を吸引しながら、ランド部JZaの上面JZbを第2ガラスレンズアレイIM2の裏面IM2dに突き当てる。このとき、治具JZのランド部JZaの上面JZbが裏面IM2dに密着することで、治具JZに対する第2ガラスレンズアレイIM2の傾きを精度良く設定できる。又、バネSPxに付勢されることで、ランド部JZaの基準保持面JZxが第3基準面部IM2xに当接し、且つバネSPyに付勢されることで、基準保持面JZyが第4基準面部IM2yに当接する。このときマークIM2gは、第3基準面部IM2xと第4基準面部IM2yの位置がいずれかを示す指標となる。これにより治具JZに対する第2ガラスレンズアレイIM2のxy方向の位置決めを精度良く行える。第3基準面部IM2xと第4基準面部IM2yが、それぞれレンズ部を挟んで両側に形成されているので、長いスパンを有効に利用して高精度な位置決めを行える。
同様にして、別の治具JZにより第1ガラスレンズアレイIM1の裏面IM1dを、傾き方向及びxy方向に精度良く保持することができる。即ち、治具JZのランド部JZaの上面JZbが裏面IM1dに密着することで、治具JZに対する第1ガラスレンズアレイIM1の傾きを精度良く設定できる。又、バネSPxに付勢されることで、ランド部JZaの基準保持面JZxが第1基準面部IM1xに当接し、且つバネSPyに付勢されることで、基準保持面JZyが第2基準面部IM1yに当接する。このときマーク(第1マーク)IM1gは、第1基準面部IM1xと第2基準面部IM1yの位置がいずれかを示す指標となる。以上により2つの治具JZの相対位置を精度良く決めることで、第1ガラスレンズアレイIM1と第2ガラスレンズアレイIM2の位置決めを精度良く行うことができる。
更に図9に示すように、上述のようにして治具JZにより精度良く保持した第1ガラスレンズアレイIM1の表面IM1aと、別の治具JZにより精度良く保持した第2ガラスレンズアレイIM2の表面IM2aとを対向させ、両者間に4つのドーナツ板状の遮光部材SHを配置した上で、第1ガラスレンズアレイIM1と第2ガラスレンズアレイIM2の少なくとも一方の表面IM1a、IM2aに接着材を塗布した後、図10に示すように、治具JZを相対的に接近させ表面IM1a、IM2aを密着させて、接着剤の固化を待つ。接着剤が固化することで、円形の溝IM1cに遮光部材SHを嵌合させてなり、第1ガラスレンズアレイIM1と第2ガラスレンズアレイIM2とを貼り合わせた第3ガラスレンズアレイIM3が形成される。
その後、上方の治具JZの吸引を停止し、且つ離間させることで、下方の治具JZに保持された第3ガラスレンズアレイIM3を取り出すことができる。この第3ガラスレンズアレイをレンズ部材と呼び、レンズ部材IM3内に形成された互いの同一形状の4つの凸レンズ部をPL1〜PL4とし、凸レンズ部PL1〜PL4が設けられたベースを基板BBとする(図11参照)。また、凸レンズ部をPL1〜PL4の周囲における光軸直交面を基板BBの平坦面FPとする。凸レンズ部PL1〜PL4の光学面又は周辺面と、平坦面FPとは、いずれも金型で精度良く形成されており、ここでは基準面を構成する。
次に、本実施形態の複眼ユニットを含む複眼撮像装置の組み付け方法について説明する。図11は、複眼撮像装置の分解図である。レンズホルダLHは中空角筒状であって像側は開放しているが、図11に示すように物体側は閉じた壁WLであって、ここに4つの開口AP1〜AP4を有し、また開口の間に像側に突出した当接部CT(図13参照)を有する。開口AP1〜AP4は、レンズ部材IM3の凸レンズ部PL1〜PL4に対応して2列2行のマトリクス状に配置されている。レンズホルダLH内に、レンズ部材IM3を挿入して位置決めと固定した後、レンズホルダLHの像側開放端に、凸レンズ部PLに対応して2列2行のマトリクス状に撮像素子CCDを配置した底板BSを取り付けることで、複眼撮像装置が形成される。ここで、光軸方向をZ方向とし、光軸直交方向をX方向およびY方向とする。
次に、レンズ部材IM3を、レンズホルダLHに位置決めする方法について述べる。図12は、Z方向から見た、レンズ部材IM3の凸レンズ部PL1〜PL4(実線で示す)と、レンズホルダLHの開口AP1〜AP4(点線で示す)との位置関係を示す図である。図12から明らかなように、縦横に隣接する凸レンズ部PL1〜PL4の光軸の間隔Δは一定である。一方、開口AP1〜AP4の内径Dは、凸レンズ部PL1〜PL4の外径dより大きくなっていて、開口AP1,AP4の中心は、凸レンズ部PL1、PL4の光軸と一致するが、開口AP2,AP3の中心は、凸レンズ部PL2、PL3の光軸に対して、内側にシフトしている。
図13は、図12の構成をXIII-XIII線で切断して矢印方向に見た図である。内側にシフトした開口AP2,AP3の中心間距離W2は、凸レンズ部PL2、PL3の光軸間距離W1より小さいので、光軸方向に沿ってレンズ部材IM3をレンズホルダLHに接近させてゆくと、図13に示すように、凸レンズ部PL2、PL3の光学面もしくは周辺面の外側(離れた側)が、開口AP2,AP3の縁部に2点P、Qで当接し、且つ平坦面FPが当接部CTに当接する。このとき、レンズ部材IM3とレンズホルダLHとの光軸方向の位置決めは、平坦面FPと当接部CTとの当接によってなされる。一方、光軸直交方向の位置決め、及びZ軸回りの位置決めは、凸レンズ部PL2、PL3の光学面もしくは周辺面と、開口AP2,AP3との当接によって行われる。このとき凸レンズ部PL1、PL4と、開口AP1,AP4とはそれぞれ当接しないので、位置決めを妨げることはない。これにより、レンズ部材IM3を、レンズホルダLHに精度良く位置決めすることができる。尚、開口に当接させるのは、光学面よりも周辺面の方が好ましい。
図14は、開口形状の変形例を示す図である。図14に示す開口AP2’は、大円と小円とを組み合わせたダルマ形状をなしており、開口AP2’の小円が凸レンズ部PL2に嵌合することにより、位置決めを実現するようになっている。開口の形状は、これに限らず、例えば任意の開口を形成するストレートの2辺を、凸レンズ部の光学面もしくは周辺面と当接させるようにしても良い。
図15、図16は、凸レンズ部と当接する開口の位置の変形例を示す図である。図15の変形例では、凸レンズ部PL2、PL3の光学面もしくは周辺面の内側(近接する側)が、開口AP2,AP3の縁部に2点P、Qで当接するものである。一方、図16の変形例では、凸レンズ部PL1、PL2の光学面もしくは周辺面の外側のみが、開口AP1,AP2の縁部に2点P、Qで当接するものである。それ以外については、上述の実施の形態と同様である。
図17は、別の実施の形態にかかるレンズ部材IM3を示す斜視図である。本実施の形態では、レンズ部材IM3とレンズホルダLHとの光軸方向の位置決めは、上述したように、基準面である平坦面FPと当接部CTとの当接で行うと共に、金型で成形した4つの凸部IM1fの内、2つをリブの表面を基準面として、光軸直交方向及びZ軸回りの位置決めに用いる。具体的には、レンズ部材IM3の1つのリブIM1fの両側面SP1,SP2を基準面として、対向して形成されたレンズホルダLH(図11参照)の面に当接させる。又、1つのリブIM1fと90度離れたリブIM1f’の片側面SP3を基準面として、対向して形成されたレンズホルダLHの面に当接させる。これにより、光軸直交方向の位置決め、及びZ軸回りの位置決めを行える。
又、図18に示す変形例では、レンズ部材IM3とレンズホルダLHとの光軸方向の位置決めは、上述したように、基準面である平坦面FPと当接部CTとの当接で行うと共に、金型で成形した4つの凸部IM1fの内、いずれかのリブの片側面と、いずれかのレンズ部の表面を基準面として、光軸直交方向及びZ軸回りの位置決めに用いる。具体的には、レンズ部材IM3の1つのリブの片側面(ここでは、SP1〜SP3のいずれか)を、対向して形成されたレンズホルダLH(図11参照)の面に当接させる。又、いずれかの凸レンズ部と開口(ここでは凸レンズ部PL4と開口AP4)との全周又は一部を当接させる。これにより、Z軸回りの位置決め、及び光軸直交方向の位置決めを行える。
又、図19に示す変形例では、レンズ部材IM3とレンズホルダLHとの光軸方向の位置決めは、上述したように、基準面である平坦面FPと当接部CTとの当接で行うと共に、金型で成形した4つの凸部IM1fの内、1つをリブの片側面と、金型で成形した凸レンズ部を囲う周囲面(ここでは内周面)PPを基準面として、光軸直交方向及びZ軸回りの位置決めに用いる。具体的には、レンズ部材IM3の1つのリブの片側面(ここでは、SP1〜SP3のいずれか)を、対向して形成されたレンズホルダLH(図11参照)の面に当接させる。又、周囲面PPを、対向して形成されたレンズホルダLH(図11参照)の面に当接させる。これにより、Z軸回りの位置決め、及び光軸直交方向の位置決めを行える。
又、図20に示す変形例では、レンズ部材IM3とレンズホルダLHとの光軸方向の位置決めは、上述したように、基準面である平坦面FPと当接部CTとの当接で行うと共に、いずれかのレンズ部の表面と、金型で成形した凸レンズ部を囲う周囲面(ここでは内周面)PPを基準面として、光軸直交方向及びZ軸回りの位置決めに用いる。具体的には、いずれかの凸レンズ部と開口(ここでは凸レンズ部PL4と開口AP4)との全周又は一部を当接させる。又、周囲面PPを、対向して形成されたレンズホルダLH(図11参照)の面に当接させる。これにより、Z軸回りの位置決め、及び光軸直交方向の位置決めを行える。
又、図21に示す変形例では、レンズ部材IM3とレンズホルダLHとの光軸方向の位置決めは、上述したように、基準面である平坦面FPと当接部CTとの当接で行うと共に、金型で成形した4つの凸部IM1fの内、いずれかのリブの片側面と、金型で成形した凸部IM1fの内側にて凸レンズ部を囲う段差面STを基準面として、光軸直交方向及びZ軸回りの位置決めに用いる。段差面STは、その周囲より一段低くなるように、金型によって成形できる。具体的には、レンズ部材IM3の1つのリブの片側面(ここでは、SP1〜SP3のいずれか)と、対向して形成されたレンズホルダLH(図11参照)の面に当接させる。又、段差面STを基準面として、対向して形成されたレンズホルダLH(図11参照)の面に当接させる。これにより、Z軸回りの位置決め、及び光軸直交方向の位置決めを行える。
又、図22に示す変形例では、レンズ部材IM3とレンズホルダLHとの光軸方向の位置決めは、上述したように、基準面である平坦面FPと当接部CTとの当接で行うと共に、いずれかのレンズ部の表面と、金型で成形した凸部IM1fの内側にて凸レンズ部を囲う段差面STを基準面として、光軸直交方向及びZ軸回りの位置決めに用いる。具体的には、いずれかの凸レンズ部と開口(ここでは凸レンズ部PL4と開口AP4)との全周又は一部を当接させる。又、段差面STを基準面として、対向して形成されたレンズホルダLH(図11参照)の面に当接させる。これにより、Z軸回りの位置決め、及び光軸直交方向の位置決めを行える。尚、周囲面PPや段差面STを基準面として用いる場合、その面が45度等の精度の良い斜面の場合、光軸方向の位置決めに用いても良い。
以上の実施の形態では、レンズ部材を、2枚玉のレンズ部を有するものとしたが、1枚玉のレンズ部を有するものとしても良い。かかる場合、図8〜図10に示す接合工程は不要となる。このようにレンズ部の表面、リブの表面、周囲面、段差面のいずれか1つ以上を基準面として組み合わせることで、高精度な位置決めを実現できる。
図23は、別の実施の形態にかかる複眼撮像装置の分解図であって、像側から見た図である。本実施の形態では、上述の実施の形態と同様にレンズホルダLHに取り付けたレンズ部材IM3に、更に隔壁部材PTを取り付けてなる。隔壁部材PTは、板材を十字形に組み合わせてなる本体PT1と、本体PT1の物体側に接合した矩形薄板状の遮光部材SHとからなる。ゴースト防止用の遮光部材SHは、凸レンズ部PL1〜PL4に対応して開口SH1〜SH4を有する。本体PT1は、4象限それぞれに、撮像素子を物体側に形成した矩形板状の底板BS1〜BS4を光軸に直交するようにして接合している。また、撮像素子を個別に分けないで、単一の撮像素子としても良く、かかる場合には、単一の撮像素子から出力された画像信号に画像処理を施すことで、4つの画像に分けることができる。撮像素子との光軸方向の位置決めは、レンズホルダLHの底面を利用しても良いし、隔壁部材PTの底面を利用しても良い。
本実施の形態は、図13の態様と同様に、レンズ部材IM3の凸レンズ部PL1〜PL4のうち2つの光学面もしくは周辺面を基準面として、開口SH1〜SH4のうち2つと2点で当接させることによって、レンズ部材IM3と隔壁部材PTとの光軸直交方向の位置決め、及びZ軸回りの位置決めを行っている。よって、凸レンズ部PL1〜PL4と、遮光部材SHの開口SH1〜SH4とが精度良く位置決めされ、また、隔壁部材PTの本体PT1を介して、凸レンズ部PL1〜PL4と、底板BS1〜BS4すなわち撮像素子とが精度良く位置決めされるようになっている。それでも良いし、隔壁部材PTと撮像素子との間はクリアランスを設けて、レンズホルダLHの底面(像側面)と撮像素子とで位置決めしても良い。尚、凸レンズ部PL1〜PL4の表面に限らず、リブIM1fの表面、周囲面PP、段差面等を基準面としても良い。
図24は、別な実施の形態にかかるレンズ部材の製造工程の一部を示す図である。図24に示すように、レンズ部材IM3は、金型を用いて1枚の基板PT’上に多数のレンズ部PLをマトリクス状に成形した後に、所定数(ここでは4つ)のレンズ部PL1〜PL4を含むようにして、基板PT’を切り出すことにより形成される。レンズ部材IM3の取付や組込みなどは、上述したガラス製のレンズ部材と同様である。
〈第2実施形態〉
以下、本発明の第2実施形態を、図25〜図42を参照して説明する。
撮像レンズの製造について説明する。上述の図1〜図7と同様にして、第1ガラスレンズアレイIM1、第2ガラスレンズアレイIM2を形成することができる。次に、図8と同様にして、2つの治具JZの相対位置を精度良く決めることで、第1ガラスレンズアレイIM1と第2ガラスレンズアレイIM2の位置決めを精度良く行うことができる。
次に、図25に示すように、上述のようにして治具JZにより精度良く保持した第1ガラスレンズアレイIM1の表面IM1aと、別の治具JZにより精度良く保持した第2ガラスレンズアレイIM2の表面IM2aとを対向させ、第1ガラスレンズアレイIM1と第2ガラスレンズアレイIM2の少なくとも一方の表面IM1a、IM2aに接着材を塗布した後、図26に示すように、治具JZを相対的に接近させ表面IM1a、IM2aを密着させて、接着剤の固化を待つ。接着剤が固化することで、第1ガラスレンズアレイIM1と第2ガラスレンズアレイIM2とを貼り合わせた第3ガラスレンズアレイIM3が形成される。
その後、上方の治具JZの吸引を停止し、且つ離間させることで、下方の治具JZに保持された第3ガラスレンズアレイIM3を取り出すことができる。この第3ガラスレンズアレイをレンズ部材と呼び、レンズ部材IM3内に形成された互いの同一形状の4つの物体側のレンズ部をPL1’〜PL4’とし(図27参照)、同一形状の4つの像側の凸形レンズ部をPL1〜PL4とする(図28参照)。また、凸形レンズ部をPL1〜PL4の周囲における光軸直交面を基板BBの平坦面FPとする。凸形レンズ部PL1〜PL4の光学面又は周辺面と、平坦面FPとは、いずれも金型で精度良く形成されており、ここでは基準面を構成する。
次に、本実施形態の複眼ユニットを含む複眼撮像装置の組み付け方法について説明する。図27は、物体側から見た複眼撮像装置の分解図である。レンズホルダLHは中空角筒状であって像側は開放しているが、図27に示すように物体側は閉じた壁WLであって、ここに4つの開口AP1’〜AP4’を有し、また開口の間に像側に突出した当接部(不図示)を有する。開口AP1’〜AP4’は、レンズ部材IM3のレンズ部PL1’〜PL4’に対応して2列2行のマトリクス状に配置されている。レンズホルダLH内に、レンズ部材IM3を挿入して位置決めと固定した後、レンズホルダLHの像側開放端に、凸形レンズ部PLに対応して2列2行のマトリクス状に撮像素子CCDを配置した底板BSを取り付けることで、複眼撮像装置が形成される。ここで、光軸方向をZ方向とし、光軸直交方向をX方向およびY方向とする。
図28は、像側から見た複眼撮像装置の分解図であり、底板は省略している。図28において、レンズホルダLHに取り付けたレンズ部材IM3に、更に遮光部材SHを取り付けてなる。ゴースト防止用の遮光部材SHは、凸形レンズ部PL1〜PL4に対応して開口AP1〜AP4を有する。
次に、レンズ部材IM3に対して、遮光部材SHを位置決めする方法について述べる。図29は、Z方向から見た、レンズ部材IM3の凸形レンズ部PL1〜PL4(実線で示す)と、遮光部材SHの開口AP1〜AP4(点線で示す)との位置関係を示す図である。図29から明らかなように、縦横に隣接する凸形レンズ部PL1〜PL4の光軸の間隔Δは一定である。一方、開口AP1〜AP4の内径Dは、凸形レンズ部PL1〜PL4の外径dより大きくなっていて、開口AP1,AP4の中心は、凸形レンズ部PL1、PL4の光軸と一致するが、開口AP2,AP3の中心は、凸形レンズ部PL2、PL3の光軸に対して、内側にシフトしている。
図30は、図29の構成をXXX-XXX線で切断して矢印方向に見た図である。遮光部材SHの開口AP2,AP3は、レンズ部材IM3から離れるに連れて縮径するテーパ面T2,T3をそれぞれ内周に形成している。内側にシフトした開口AP2,AP3の中心間距離W2は、凸形レンズ部PL2、PL3の光軸間距離W1より小さいので、光軸方向に沿ってレンズ部材IM3を遮光部材SHに接近させてゆくと、図30に示すように、遮光部材SHの面がレンズ部材IM3の平坦面FPに当接するが、このとき凸形レンズ部PL2、PL3の光学面もしくは周辺面の外側(離れた側)が、開口AP2,AP3のテーパ面T2,T3に2点P、Qで当接して、レンズ部材IM3と遮光部材SHとの、光軸直交方向の位置決め、及びZ軸回りの位置決めがなされる。これにより、開口AP2,AP3の下縁が、平坦面FPと凸形レンズ部PL2、PL3との境界に当接しないようにできる。しかし、凸形レンズ部PL1、PL4と、開口AP1,AP4とはそれぞれ当接しないので、位置決めを妨げることはない。以上により、レンズ部材IM3に対して遮光部材SHを精度良く位置決めすることができるので、かかる状態で接着剤等で固定されることとなる。尚、開口に当接させるのは、光学面よりも周辺面の方が好ましい。
図42は、別の実施の形態にかかる図30と同様の断面図である。本実施の形態では、金型により成形されてなり光軸に対して45度で傾斜する周囲面PPを基準面として、遮光部材SHの周縁TP(対応して45度で傾いていると好ましい)に当接させて、光軸方向及び光軸直交方向の位置決めを行っている。更に、凸形レンズ部PL2、PL3の光学面もしくは周辺面の外側(離れた側)が、開口AP2,AP3(本実施例では円筒内周面)に2点P、Qで当接して、レンズ部材IM3と遮光部材SHとのZ軸回りの位置決めがなされる。尚、周囲面PPとレンズ部との間に、同様の段差面(不図示)を設けて、遮光部材SHの周縁TPを当接させても良い。
図31は、開口形状の変形例を示す図である。図31に示す開口AP20は、大円と小円とを組み合わせたダルマ形状をなしており、開口AP20の小円が凸形レンズ部PL2に嵌合することにより、位置決めを実現するようになっている。開口の形状は、これに限らず、例えば任意の開口を形成するストレートの2辺を、凸形レンズ部の光学面もしくは周辺面と当接させるようにしても良い。
図32、図33は、凸形レンズ部と当接する開口の位置の変形例を示す図である。図32の変形例では、凸形レンズ部PL2、PL3の光学面もしくは周辺面の内側(近接する側)が、開口AP2,AP3の縁部に2点P、Qで当接するものである。一方、図33の変形例では、凸形レンズ部PL1、PL2の光学面もしくは周辺面の外側のみが、開口AP1,AP2の縁部に2点P、Qで当接するものである。それ以外については、上述の実施の形態と同様である。
図34は、別の実施の形態にかかるレンズ部材IM3と遮光部材SHの分解図である。本実施の形態では、金型で成形した4つの凸部IM1fの内、2つ以上をリブとして基準面に用いる。具体的には、レンズ部材IM3の90度離れた2つのリブIM1fの内周面SP1’,SP2’を基準面として、遮光部材SHの交差する2辺の縁部ED1,ED2を当接させる。これにより、レンズ部材IM3と遮光部材SHとの光軸直交方向の位置決め、及びZ軸回りの位置決めを行える。又、レンズ部材IM3と遮光部材SHとの光軸方向の位置決めは、レンズ部材IM3の平坦面FPに遮光部材SHを密着させることで行える。尚、4つのリブIM1fの内周面に、遮光部材SHの4辺を当接させても良い。
図35は、別の実施の形態にかかるレンズ部材IM3と遮光部材SHとの分解図である。本実施の形態では、上述の製造工程により形成された第1レンズ部材IM1と第2レンズ部材IM2との間に、遮光部材SHを一体的に配置するものであり、これは図25,10の工程中に行える。本実施の形態では、遮光部材SHは円板状であって、レンズ部材IM1の凸形レンズ部PL1’〜PL4’の周囲には、金型で形成された段差面ST(例えば光軸に対して45度傾いたテーパー面)が形成されており、凸形レンズ部PL1’〜PL4’の周囲は一段低くなって平坦面FPを形成している。
図36は、組み付けた状態におけるレンズ部材IM1と遮光部材SHの断面図である。図36に示すように、組み付けた状態では、遮光部材SHの2つの開口AP2(一方のみ図示)が、対応する凸形レンズ部PL2’(一方のみ図示)の光学面もしくは周辺面に2点Q(一方のみ図示)で当接することにより、光軸直交方向の位置決めと、Z軸回りの位置決めを行っている。一方、第1レンズ部材IM1に対して、第2レンズ部材IM2を点線の位置まで接近させて対向面同士を密着させることで、遮光部材SHは平坦面FPに当接した状態で両側から挟持されて光軸方向に位置決めできる。尚、レンズ部材IM1と遮光部材SHの位置決めは、段差面STを基準面として遮光部材SHの外周を当接させて行っても良い。第1レンズ部材IM1の代わりに、第2レンズ部材IM2に同様の態様で遮光部材SHを取り付けることもできる。
次に、遮光部材SHを設けるレンズ部が凹形レンズ部である場合について説明する。図37は、別の実施の形態にかかるレンズ部材IM3と遮光部材SHとの分解図である。本実施の形態においては、図35の実施の形態に対して、第1レンズ部材IM1には、4つの凹形レンズ部PL1’〜PL4’が形成されているが、各凹形レンズ部PL1’〜PL4’の周囲が盛り上がって突起部としての環状部CL1〜CL4を形成している。
図38は、組み付けた状態におけるレンズ部材IM1と遮光部材SHの断面図である。図38に示すように、組み付けた状態では、遮光部材SHの2つの開口AP2(一方のみ図示)が、これに対応して遮光部材側が凹状に窪んだ凹形レンズ部PL2’(一方のみ図示)の周辺の環状部CL2の周囲に2点Q(一方のみ図示)で当接することにより、光軸直交方向の位置決めと、Z軸回りの位置決めを行っている。上述の実施の形態と同様に、第1レンズ部材IM1と第2レンズ部材IM2とを密着させることで、遮光部材SHは平坦面FPに当接した状態で両側から挟持されて光軸方向に位置決めできる。尚、環状部は、遮光部材の開口を当接させる2つレンズ部のみの周囲に設ければ足りる。
図39は、別の実施の形態の分解断面図であり、図40は、遮光部材の開口近傍の断面図である。本実施の形態は、上述したようにレンズ部の周囲に環状部を設けたくない場合に好適である。遮光部材SHを金属板から形成し、2つの開口AP3(一方のみ図示)の周囲を、対応する凹形レンズ部PL3’側に倒れるようにプレスで折り曲げて突起部としてのテーパ部BD3とする。また遮光部材SHを成形で作り、その際に突起部を同時に成形してもよい。また突起部を別個に作り貼りあわせてもよい。本実施の形態では、組み付けた状態で、遮光部材SHの2つのテーパ部BD3(一方のみ図示)が、対応する凹形レンズ部PL3’の窪んだ光学面もしくは周辺面に2点Q(一方のみ図示)で当接することにより、光軸直交方向の位置決めと、Z軸回りの位置決めを行うことができる。それ以外の構成は、上述した実施の形態と同様である。
以上の実施の形態では、レンズ部材を、2枚玉のレンズ部を有するものとしたが、1枚玉のレンズ部を有するものとしても良い。かかる場合、図8,図25,図26に示す接合工程は不要となる。このようにレンズ部の表面、リブの表面、周囲面、段差面のいずれか1つ以上を基準面として組み合わせることで、高精度な位置決めを実現できる。
図41は、別の実施の形態にかかる複眼撮像装置の分解図であって、像側から見た図である。本実施の形態では、上述の実施の形態と同様にレンズホルダLHに取り付けたレンズ部材IM3に、更に隔壁部材PTを取り付けてなる。隔壁部材PTは、板材を十字形に組み合わせてなる本体PT1と、本体PT1の物体側に接合した矩形薄板状の遮光部材SHとからなる。ゴースト防止用の遮光部材SHは、凸形レンズ部PL1〜PL4に対応して開口AP1〜AP4を有する。本体PT1は、4象限それぞれに、撮像素子を物体側に形成した矩形板状の底板BS1〜BS4を光軸に直交するようにして接合している。また、撮像素子を個別に分けないで、単一の撮像素子としても良く、かかる場合には、単一の撮像素子から出力された画像信号に画像処理を施すことで、4つの画像に分けることができる。撮像素子との光軸方向の位置決めは、レンズホルダLHの底面を利用しても良いし、隔壁部材PTの底面を利用しても良い。
本実施の形態は、図30の態様と同様に、レンズ部材IM3の凸形レンズ部PL1〜PL4のうち2つの光学面もしくは周辺面を基準面として、開口AP1〜AP4のうち2つと2点で当接させることによって、レンズ部材IM3と隔壁部材PTとの光軸直交方向の位置決め、及びZ軸回りの位置決めを行っている。よって、凸形レンズ部PL1〜PL4と、遮光部材SHの開口AP1〜AP4とが精度良く位置決めされ、また、隔壁部材PTの本体PT1を介して、凸形レンズ部PL1〜PL4と、底板BS1〜BS4すなわち撮像素子とが精度良く位置決めされるようになっている。それでも良いし、隔壁部材PTと撮像素子との間はクリアランスを設けて、レンズホルダLHの底面(像側面)と撮像素子とで位置決めしても良い。尚、凸形レンズ部PL1〜PL4の表面に限らず、リブIM1fの表面、周囲面PP、段差面等を基準面としても良い。
また、本実施形態のレンズ部材IM3は、図24と同様にして、金型を用いて1枚の基板PT’上に多数のレンズ部PLをマトリクス状に成形した後に、所定数(ここでは4つ)のレンズ部PL1〜PL4を含むようにして、基板PT’を切り出すことにより形成される。レンズ部材IM3の取付や組込みなどは、上述したガラス製のレンズ部材と同様である。
本発明は、明細書に記載の実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態・変形例を含むことは、本明細書に記載された実施形態や技術思想から本分野の当業者にとって明らかである。
11 コア支持部材
12 上金型
12a 開口
12b 下面
13 コア
13a 転写面
21 コア支持部材
22 下金型
22a 開口
22b 上面
22e 溝
22g テーパ部
23 コア
23a 転写面
AP1〜AP4 開口
BS 底板
CCD 撮像素子
CT 当接部
FP 平坦面
IM1 ガラスレンズアレイ
IM1f,IM1f’ リブ
IM2 ガラスレンズアレイ
IM3 ガラスレンズアレイ(レンズ部材)
JZ 治具
JZx 基準保持面
JZy 基準保持面
LH レンズホルダ
NZ 白金ノズル
PL1〜PL4 凸レンズ部
PP 周囲面
SP1,SP2 両側面
SP3 片側面
SPx バネ
SPy バネ
ST 段差面
CL1〜CL4 環状部
ED1,ED2 縁部
PL1’〜PL4’ 凸形レンズ部又は凹形レンズ部
SP1’,SP2’ 内周面

Claims (28)

  1. 金型により成形され、複数個のレンズ部を所定の位置関係で形成したレンズ部材と、
    前記レンズ部に応じた開口を複数個備えたレンズホルダと、を有し、
    前記金型により成形された複数個のレンズ部を含むレンズ部材表面を、前記レンズ部材と前記レンズホルダとの光軸方向相対位置と、光軸直交方向相対位置と、回転方向相対位置と、の少なくとも1つを規定する前記レンズ部材の基準面とすることを特徴とする複眼ユニット。
  2. 前記複数個のレンズ部の内、2つの凸レンズ部の曲面を前記基準面とすることを特徴とする請求項1に記載の複眼ユニット。
  3. 前記2つの凸レンズ部は、その光学面の互いに離れた側もしくは周囲面の互いに離れた側を前記基準面として、前記レンズホルダの開口に当接させることを特徴とする請求項2に記載の複眼ユニット。
  4. 前記2つの凸レンズ部は、その光学面の互いに近接した側をもしくは周辺面の互いに近接した側を前記基準面として、前記レンズホルダの開口に当接させることを特徴とする請求項2に記載の複眼ユニット。
  5. 前記2つの凸レンズ部以外のレンズ部は、その光学面もしくは周辺面を、前記レンズホルダの開口に当接させないことを特徴とする請求項3又は4に記載の複眼ユニット。
  6. 前記2つの凸レンズ部は、前記複数個のレンズ部の内、光軸が最も離れているレンズ部であることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の複眼ユニット。
  7. 前記レンズ部材は、金型によって成形された前記レンズ部材表面に1つ以上のリブを有し、
    前記リブの表面を前記基準面として、前記レンズホルダの一部に当接させることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の複眼ユニット。
  8. 前記レンズ部材は、金型によって成形された、前記複数個のレンズ部を囲う周囲面を有し、
    前記周囲面を前記基準面として、前記レンズホルダの一部に当接させることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の複眼ユニット。
  9. 前記レンズ部材は、金型によって成形され、前記レンズ部材表
    面であって前記複数個のレンズ部の周囲に形成された段差面を有し、
    前記段差面を前記基準面として、前記レンズホルダの一部に当接させることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の複眼ユニット。
  10. 前記レンズ部材を成形する金型は、成形時に前記レンズ部材の外周を規制せず、前記レンズ部材はガラスであることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の複眼ユニット。
  11. 前記レンズ部材は基板を有し、少なくとも基板の一方の面にレンズ部を形成した事を特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の複眼ユニット。
  12. 前記レンズ部材は、1枚の基板上に多数のレンズ部を形成した後に、所定数のレンズ部を含むようにして前記基板を切り出して得られたことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の複眼ユニット。
  13. 前記金型により成形された面を、前記レンズ部に隣接して配置される遮光部材の位置決めを行う基準面としたことを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の複眼ユニット。
  14. 前記金型により成形された面を、撮像素子の位置決めを行う基準面としたことを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の複眼ユニット。
  15. 金型により成形され、複数個のレンズ部を所定の位置関係で形成したレンズ部材と、
    前記レンズ部に応じた開口を複数個備えた遮光部材と、を有し、
    前記金型により成形された複数個のレンズ部を含むレンズ部材表面を、前記レンズ部材と前記遮光部材との光軸方向相対位置と、光軸直交方向相対位置と、回転方向相対位置と、の少なくとも1つを規定する前記レンズ部材の基準面とすることを特徴とする複眼ユニット。
  16. 前記複数個のレンズ部の内、2つの凸形レンズ部の曲面を前記基準面とすることを特徴とする請求項15に記載の複眼ユニット。
  17. 前記2つの凸形レンズ部は、その光学面の互いに離れた側もしくは周囲面の互いに離れた側を前記基準面として、前記遮光部材の開口に当接させることを特徴とする請求項16に記載の複眼ユニット。
  18. 前記2つの凸形レンズ部は、その光学面の互いに離れた側もしくは周辺面の互いに近接した側を前記基準面として、前記遮光部材の開口に当接させることを特徴とする請求項16に記載の複眼ユニット。
  19. 前記2つの凸形レンズ部以外のレンズ部は、その光学面もしくは周辺面を、前記遮光部材の開口に当接させないことを特徴とする請求項17又は18に記載の複眼ユニット。
  20. 前記2つの凸形レンズ部は、前記複数個のレンズ部の内、光軸が最も離れているレンズ部であることを特徴とする請求項16〜19のいずれかに記載の複眼ユニット。
  21. 前記複数個のレンズ部の内、2つの凹形レンズ部の曲面を前記基準面とし、前記遮光部材の開口の少なくとも一部に突起部を有し、その突起部を前記基準面に当接させることを特徴とする請求項15に記載の複眼ユニット。
  22. 前記レンズ部の外側に金型により形成された前記レンズ部材表面に段差面を設けて、前記基準面とすることを特徴とする請求項15に記載の複眼ユニット。
  23. 前記レンズ部の外側に金型により形成された前記レンズ部材表面に突起を設けて、前記突起の側面を前記基準面とすることを特徴とする請求項15に記載の複眼ユニット。
  24. 前記レンズ部材は、金型によって成形された前記レンズ部材表面にリブを有し、前記リブの表面を前記基準面として、前記遮光部材の一部に当接させることを特徴とする請求項15〜23のいずれかに記載の複眼ユニット。
  25. 前記遮光部材は、複数の前記レンズ部材の間に配置されていることを特徴とする請求項15〜24のいずれかに記載の複眼ユニット。
  26. 前記レンズ部材を成形する金型は、前記レンズ部材の周囲を規制せず、前記レンズ部材はガラスであることを特徴とする請求項15〜25のいずれかに記載の複眼ユニット。
  27. 前記金型により成形された面を、撮像素子の位置決めを行う基準面としたことを特徴とする請求項15〜26のいずれかに記載の複眼ユニット。
  28. 前記レンズ部材は基板を有し、少なくとも基板の一方の面にレンズ部を形成した事を特徴とする請求項1〜27のいずれかに記載の複眼ユニット。
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