JP2009163120A - 撮像装置用レンズの連結方法及びその連結方法を用いたレンズユニット並びにそのレンズユニットを内蔵した撮像装置 - Google Patents

撮像装置用レンズの連結方法及びその連結方法を用いたレンズユニット並びにそのレンズユニットを内蔵した撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のレンズで構成されるレンズユニットのレンズの光軸合わせの際の修正が容易で、レンズの配置精度が鏡筒内の形状に強く依存しないレンズ配置方法を提供する。
【解決手段】この課題を達成するため、撮像装置用のN個(N≧2の整数)のレンズ同士を直列的に連結する方法であって、各レンズは中央部のレンズ領域と当該レンズ領域の外周に設けた外周リム領域とを備え、隣接する一方のレンズは、その外周リム領域がレンズ領域の外周縁端部から他方のレンズ側に向けて延設され、当該外周リム領域はレンズ領域の周囲に光軸に対して傾斜した円弧状テーパ面を備え、隣接する他方のレンズは、一方のレンズに対向する外周リム領域の面に、頭頂部をラウンド加工した隆起突起形状部をレンズ領域の外周に沿って備え、他方のレンズの隆起突起形状と一方のレンズの円弧状テーパ面とを点接触状態で当接させて固定連結する撮像装置用レンズの連結方法を採用する。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置用レンズの連結方法、その連結方法を用いたレンズユニット、そのレンズユニットを内蔵した撮像装置に関する。より具体的に言えば、複数のレンズで構成されるレンズユニットにおいて、各々のレンズの光軸合わせ及びレンズ間距離の調整及び修正が容易で、レンズの配置精度が鏡筒内の形状に大きく依存しないレンズ配置方法であって、隣接するレンズ同士を連結する方法に関する。
近年、携帯電話、PDA、ノート型パソコン等のモバイルツールには、簡易な撮像装置が付設されることが一般化してきている。そして、この撮像装置には、小型化と同時に、より高精度、高画質の撮像が可能であることが求められている。このような要求を満たすために、撮像素子としてのCCD、C−MOS等に関しては、高画素化が施されると同時に、光学レンズ系においては、2個以上のレンズを組み合わせて配置することによって、画質向上が試みられている。このように、複数のレンズを組み合わせて配置する場合は、配置するレンズの各々が有する光軸を精度良く一致させ、レンズ収差を良好に補正しなければならない。そのため、複数のレンズを精度よく鏡筒内に配置する方法が検討されてきた。
従来から、この複数のレンズを鏡筒内に配置する方法として、鏡筒の内周面の内周壁面に形成した鏡筒内形状を用いて、各々のレンズを固定配置する方法がある。このようなレンズ配置方法の一例を、図12に示した。
この図12は、3個のレンズからなるレンズユニット1の光軸方向における断面図である。このレンズユニットは、第1凸レンズ20、第1凹レンズ21、第2凸レンズ22、鏡筒8から構成されるものである。そして、この図12から理解できるように、鏡筒8の内周面には、上述の3個のレンズのそれぞれを所定の位置に固定配置するために、鏡筒8の内周面に所定の径差をもって成形された第1段差26、第2段差27、第3段差28を具備している。そして、これら各々の段差の径に合わせて成形された各レンズ20、21、22を順次鏡筒内部に挿入するようになっている。このように挿入された各レンズ20、21、22は、各段差26、27、28に当接配置されることになる。このようにして、各々のレンズを鏡筒内に固定配置するのである。
また、特許文献1には、結像作用に影響のない外周部に光軸方向に厚い突縁部を有するレンズを複数個光軸方向に配置してなるレンズユニットであって、各レンズ相互はその突縁部の側面同士が直接又は介在部材を介して間接的に接合されて所定の空気間隙が保たれ、かつ、各レンズ相互は、相対位置が保持された状態で相互に固着されていることを特徴とするレンズユニットが開示されている。即ち、この発明は、各レンズの外周部に形成された突縁部同士を接合し、接着して固定することにによって、鏡枠を用いずに各レンズ同士を連結する方法が開示されている。
そして、特許文献2には、「射出形成された複数のプラスチックレンズからなるレンズユニットであって、第1のレンズコア金型における加工基準面により、その内径がレンズコア加工基準径で形成された凹部を有する第1レンズと、前記レンズコア加工基準径と略同一の加工基準径を有する第2のレンズ金型により、その外径が前記レンズコア加工基準径と略同一に形成された凸部を有する第2レンズとを備え、前記第2レンズの凸部と前記第1レンズの凹部とを嵌合することにより、前記第1のレンズと前記第2のレンズとを違いに連結することを特徴とするレンズユニット」が開示されている。即ち、この発明は、第1レンズと第2レンズとを固定して配置するために、第1レンズのレンズコア内周部分に形成された凹部と、第2レンズのレンズコア外周部分に形成された凸部とを嵌合することによって、レンズ同士を固定して連結する方法である。
また、特許文献3には、「光軸中心の円錐状に形成した光軸方向の押圧面を設けたことを特徴とするプラスチックレンズ」が開示されている。即ち、この発明は、レンズ外周部に、光軸を中心とした円錐形状のテーパ面を設け、隣接するレンズ同士がそれぞれに備えるテーパ面同士を当接させ、押圧して固定することによって、レンズ同士を連結して配置する方法を採用している。
更に、特許文献4には、鏡筒と、該鏡筒内に挿入配設された二つ以上のレンズとから成り、第1のレンズはコバ外周部のリブの内壁部に光軸を中心とした円錐面を有し、第2のレンズはコバ外周部のリブの外壁部に光軸を中心としかつ前記第1のレンズのリブ内壁部に形成された円錐面と当接する円錐面を有し、さらに、前記第1のレンズは光軸と垂直な面を有し、かつ、前記鏡筒は該第1のレンズの垂直な面と当接する垂直な受け面を有しており、前記第1のレンズを前記鏡筒内に挿入することにより前記鏡筒の垂直な受け面に対して第1のレンズの垂直な面が当接されると共に、前記第1のレンズのリブ内壁部の円錐面と第2のレンズのリブ外壁部の円錐面が面当接して前記鏡筒内に収納され、前記第2のレンズのリブ外壁部の円錐斜面と前記鏡筒の垂直受け面とにより前記第1のレンズのコバ外周部を挟み込むようにして前記第2のレンズが該鏡筒に固定されており、前記円錐面の面当接により、前記第1のレンズと第2のレンズは前記円錐面以外の対向面間にクリアランスが設けられ、前記第1のレンズと第2のレンズが光軸及び光軸方向に同時に位置決めされてることを特徴とする光学機器が開示されている。即ち、この発明は、連結するレンズの各々に設けたテーパ面同士を当接させてレンズ同士を連結させるとともに、各々のレンズの外周部の一部分が、鏡筒の内壁面に当接することにより、レンズの位置決めを行い、レンズ同士を固定する方法を採用している。
特開昭62−153908号公報 特開2004−205574号公報 特開昭56−149010号公報 特許3739295号公報
しかしながら、図12に示したように、鏡筒の内周面に設けた各段差によって、各々のレンズを配置する方法を採用すると、配置された各々のレンズは、レンズ外周部が鏡筒内周面に当接して固定されるため、レンズ同士の光軸位置合わせ、レンズ同士の間隔等のレンズの配置精度が、鏡筒の内周面に設けた内周壁面の形成精度に左右されることになる。係る場合、鏡筒の内壁面形状を精度よく作り込むためには、鏡筒部材を製造する際の金型の製造精度を向上させる必要があり、生産コストの上昇が著しい。また、レンズ同士の光軸の位置合わせを考えると、鏡筒内にレンズを配置して以降の、レンズ位置の微調整が困難で、光軸合わせも困難となる。
そして、特許文献1に開示されたレンズ配置方法の場合には、隣接するレンズの外周部に具備する突縁部同士を接合することによって、レンズ同士を連結するため、連結するレンズ同士の間隔が、鏡筒の内周面の形状によっては左右されない。ところが、連結するレンズ同士の光軸調整は、各レンズが具備する突縁部同士の接合と同時に行わなければならない。従って、小型のレンズを用いる程、その作業が困難になる。また、連結するレンズ数が増える程、十分な光軸調整を行い、レンズ同士を精度良く連結することが困難になるため好ましくない。更に、特許文献1の図5にあるように、テーパ面同士が当接することで、レンズ間隔と光軸のズレとの両要素の要求品質を満たすとしているが、テーパ面同士の当接精度は、テーパ角度の誤差により決まるものであるが、当該テーパ面のテーパ角度を精度良く作り込むのは困難である。従って、結果として、テーパ面同士を正確に面接触させるのが困難になる。
また、特許文献2に開示のレンズ配置方法は、レンズ同士の径嵌合によって、隣接するレンズ同士を連結する方法である。このレンズ同士の連結方法は、第1レンズの凹部と第2レンズの凸部とが、隙間を生ずることなく互いに嵌合し得るものである。しかし、この特許文献2に開示の方法では、第1レンズの凹部と第2レンズの凸部とを径嵌合させても、隙間無く配置できるものではなく、微少であっても、必ずクリアランスが生じる。従って、レンズ同士の光軸のズレを必然的に生じる結果となり、ズレの方向性も一定でないため、レンズユニットとしての品質にバラツキが生じやすい。更に、特許文献2に開示の方法で用いる最適な嵌合状態を得るためのレンズを大量生産しようとすると、必然的に複数のレンズ生産用金型が必要となり、光軸精度及びレンズ間隔精度を最適化するには金型の修正が必須となり、製造技術的観点から言えば繁雑な作業が必要となり、レンズ製造時の管理コストが増加することになり好ましくない。更に、また、一度嵌め込まれた嵌合状態を変更することが困難で、組み立てのやり直し、光軸調整の微調整が困難になる。特に、レンズが小型の場合には、修正が困難であり、作業者にとって大きな負担となるため好ましくない。
さらに、特許文献3に開示のレンズ配置方法は、各々のレンズの外周部に、光軸を中心とする円錐状に形成した光軸方向の押圧面を設け、隣接するレンズの押圧面同士を互いに当接し、レンズ同士を連結させる方法である。しかし、円錐状の当接面に光軸方向の押圧力を加えることによってレンズ同士を連結する方法を採用しているが、円錐状の当接面同士を精度良く接触させることが困難である。しかも、円錐状の当接面に光軸方向の押圧力を加えることによってレンズ同士を連結する方法は、押圧面が広いため、光軸調整を行う際に、押圧面同士が固着し、光軸の微調整が困難という問題がある。また、連結するレンズの双方の押圧面内での当接位置を、作業者が正確に把握することができないという問題もある。また、上記特許文献4に関しても、特許文献3と同様の、当接面に光軸方向の押圧力を加えることによってレンズ同士を連結する方法は、押圧面が広いため、光軸調整を行う際に、押圧面同士が固着し、光軸の微調整が困難という問題がある。
そこで、本発明者等は、鋭意研究を行った結果、上記課題を解決するため、以下のような撮像装置用のレンズ連結方法を採用し、上記課題を解決するに至った。以下本発明の概略を説明する。
本件発明に係る撮像装置用レンズの連結方法: 本件発明に係る撮像装置用レンズの連結方法は、撮像装置用のN個(N≧2の整数)のレンズ同士を直列的に連結する方法であって、(A)当該N個のレンズの各々は、中央部のレンズ領域と当該レンズ領域の外周に設けた外周リム領域とを備え、(B)隣接して連結する一方のレンズは、その外周リム領域がレンズ領域の外周縁端部から他方のレンズ側に向けて所定の厚さをもって延設され、、当該外周リム領域はレンズ領域の周囲に光軸に対して傾斜した円弧状テーパ面を備え、(C)隣接して連結する他方のレンズは、一方のレンズに対向する外周リム領域の面に、頭頂部をラウンド加工した隆起突起形状部をレンズ領域の外周に沿って備え、(D)当該他方のレンズの隆起突起形状を、当該一方のレンズの外周リム領域の当該円弧状テーパ面に点接触した状態で当接させレンズ位置の調整を行い、一方のレンズの円弧状テーパ面と他方のレンズの隆起突起形状とが点接触した状態で固定連結させたことを特徴とするものである。
そして、本件発明に係る撮像装置用レンズの連結方法の中でも、以下の具体的方法を採用することが好ましい。撮像装置用のN個(N≧2の整数)のレンズ同士を直列的に連結する方法であって、(i)当該N個のレンズの各々は、中央部のレンズ領域と当該レンズ領域の外周に設けた外周リム領域とを備え、(ii)N個(2≦n(整数)≦N)のレンズのn−1番目のレンズ(以下、単に「第n−1レンズ」と称する。)は、その外周リム領域がレンズ領域の外周縁端部からn番目のレンズ(以下、単に「第nレンズ」と称する。)側に向けて所定の厚さをもって延設され、当該外周リム領域のレンズ領域に続く内周面が、第nレンズ側から第n−1レンズのレンズ領域に向けて傾斜したバンク状の円弧状テーパ面を備え、(iii)N個(2≦n(整数)≦N)のレンズの第nレンズは、第n−1レンズに対向する外周リム領域の面に、頭頂部をラウンド加工した隆起突起形状部を、第nレンズのレンズ領域の外周に沿って備え、(iv)当該第nレンズの隆起突起形状を、当該第n−1レンズの外周リム領域の当該円弧状テーパ面に点接触した状態で当接させレンズ位置の調整を行い、第n−1レンズの円弧状テーパ面と第nレンズの隆起突起形状とが点接触した状態で固定連結させたことを特徴とするものである。
そして、本件発明に係る撮像装置用レンズの連結方法において、前記第n−1レンズの外周リム領域に設ける円弧状テーパ面は、光軸に対し、断面傾斜角が30°〜60°の範囲とすることが好ましい。
一方、本件発明に係る撮像装置用レンズの連結方法において、前記第nレンズの外周リム領域に設ける隆起突起形状部は、第nレンズのレンズ領域の外周に沿って設けるものであり、その隆起突起形状部の幅方向での断面形状が、略半円形状又はドーム形状であることが好ましい。
更に、前記第nレンズの外周リム領域に設ける隆起突起形状部は、第nレンズのレンズ領域の外周に沿って、連続又は不連続な形状として設けることが好ましい。
本件発明に係る撮像装置用レンズの連結方法において、撮像装置用のN個(N≧2の整数)のレンズとして、その全てのレンズに樹脂系レンズを用いることが好ましい。
また、本件発明に係る撮像装置用レンズの連結方法において、N個(N≧2の整数)の撮像用装置用レンズは、樹脂系レンズとガラス系レンズとを組み合わせて用いることも好ましい。
本件発明に係るレンズユニット: 本件発明に係るレンズユニットは、上述したいずれかに記載の撮像装置用レンズの連結方法を用いてN個(N≧2の整数)のレンズを直列的に連結して得られることを特徴とするものである。
本件発明に係る撮像装置: 本件発明に係る撮像装置は、上述のN個(N≧2の整数)のレンズを直列的に連結したレンズユニットを鏡筒内に内蔵したことを特徴とするものである。
本発明に係る撮像装置用レンズの連結方法を採用すれば、複数のレンズを連結する際に、レンズを収容する鏡筒内の内壁面形状に強く依存することなく、レンズ同士の接触位置を明確でバラツキのないものとして、レンズ同士のレンズ間距離の誤差を最小限として、且つ、レンズ同士の光軸合わせが殆ど不要となる。しかも、一旦、レンズ同士の位置決めを行った後でも、その位置決めしたレンズ同士を離間して、容易且つ正確に連結するレンズ同士の光軸調整及びレンズ間距離の調整が可能である。従って、レンズ同士の位置決めの際に、各々のレンズの光学性能を十分に引き出せるように、レンズ同士の連結位置の調整を繰り返し行うことも可能になる。従って、本発明に係る撮像装置用レンズの連結方法を用いてレンズ同士を連結して得られるレンズユニットは、複数のレンズ同士の光軸精度及びレンズ間距離の精度が優れたものであり、結果として良好な光学特性を備えることになる。更に、このレンズユニットを鏡筒内に収容する場合にも、レンズユニットを構成する少なくとも一つのレンズと鏡筒の内周壁面に形成した形状との係合状態を形成するのみで、鏡筒内に連結した複数のレンズを配置することが可能で、撮像装置としての組み立ても容易且つ低コストになる。
以下、本発明に係る撮像装置用レンズの連結方法の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
本件発明に係る撮像装置用レンズの連結方法の形態: 本件発明に係る撮像装置用レンズの連結方法では、撮像装置用のN個(N≧2の整数)のレンズ同士を直列的に連結する方法である。ここで用いるN個のレンズの各々は、中央部のレンズ領域と当該レンズ領域の外周に設けた外周リム領域とを備えるものである。なお、本件発明において、レンズの外周リム領域とは、レンズとして機能するレンズ領域の外周に存在する領域の全てを言う。
図1に、この連結方法の理解を容易にするため、典型的として、2枚のレンズを連結するイメージを断面図として示している。この図1(a)には、連結する一方のレンズAであって、その当該外周リム領域は、レンズ領域の周囲に光軸Lに対して傾斜した円弧状テーパ面4を備える形態が異なるものを例示している。そして、図1(b)には、他方のレンズBであって、少なくとも一方のレンズAに対向する外周リム領域の面に、それぞれのレンズAの円弧状テーパ面4に対応させた、頭頂部をラウンド加工した隆起突起形状部5をレンズ領域の外周に沿って備える形態を例示している。
そして、図2には、本件発明に係る撮像装置用レンズの連結方法を用いて、3枚のレンズを連結した4つのバリエーションを例示している。ここで言う一方のレンズ(レンズA又はレンズB)と他方のレンズ(レンズAに対するレンズB、レンズBに対するレンズC)との組み合わせのバリエーションの一例を記載している。この図2から理解できるように、隣接して連結する一方のレンズには、少なくとも、その外周リム領域がレンズ領域の外周縁端部から他方のレンズ側に向けて所定の厚さをもって延設され、当該外周リム領域はレンズ領域の周囲に光軸に対して傾斜した円弧状テーパ面を備えている。
このとき、一方のレンズに対して、隣接して連結する他方のレンズは、少なくとも一方のレンズに対向する外周リム領域の面に、頭頂部をラウンド加工した隆起突起形状部をレンズ領域の外周に沿って備える。
以上に述べた如きレンズを用いて、当該他方のレンズの隆起突起形状を、当該一方のレンズの外周リム領域の当該円弧状テーパ面に点接触した状態で当接させ、レンズ位置の調整を行い、一方のレンズの円弧状テーパ面と他方のレンズの隆起突起形状とが点接触した状態で固定連結させるのである。
以下、本件発明に係る撮像装置用レンズの連結方法において、撮像装置用のN個のレンズ同士を直列的に連結する方法の中でも、典型的なレンズ配置のパターンを用いて説明する。ここで、N個と称しているのは、N≧2の整数を意味している。図3にN個のレンズ(R〜R)を連結したイメージを縦断面として模式的に示している。なお、ここで明記しておくが、本件発明を特定するために、1個〜N個(R〜R)のレンズを配置するイメージを用いているが、必ずしもレンズRが、撮像装置の被写体側にある先頭レンズを意味するものではなく、レンズRが被写体側にある先頭レンズとなる場合もある。ただし、以下の説明では、被写体側の最も近くに第1レンズRを配置する場合を想定して、主に説明する。
そして、このレンズの個数であるN個に関して、特段の上限値は存在せず、N個のレンズの内、いずれのレンズが凸レンズ、凹レンズ、偏光レンズ、保護レンズ等であっても構わない。但し、本件発明に係る撮像装置用レンズの連結方法を採用するためには、当該レンズの中央部にレンズ領域が存在し、当該レンズ領域の外周部に外周リム領域とを備える必要がある。
ここで、N個のレンズを連結する際の、「第n−1レンズ」と「第nレンズ」とを連結するための概念を説明する。なお、ここでnは、2≦n(整数)≦Nの関係を満たすものであり、イメージとしては図3に示すとおりの位置にあるレンズとする。即ち、「第n−1レンズ」と「第nレンズ」とは、「第n−1レンズの外周リム領域」と「第nレンズの外周リム領域」とで連結する。従って、図3の「第n−1レンズ」と「第nレンズ」とを抽出して説明するのが妥当であるが、説明の都合上、第1レンズと第2レンズとを用いて説明する。図4には、図4(a)として第n−1レンズ(=第1レンズ)の断面模式図及び図4(b)として斜視図を参考的に示している。
ここで、図4に示した模式断面を備える第n−1レンズRn−1は、当該レンズの中央部にレンズ領域2n−1が存在し、当該レンズ領域2n−1の外周部に外周リム領域3n−1とを備えている。そして、その外周リム領域3n−1がレンズ領域2n−1の外周縁端部から第nレンズの側に向けて、所定の厚さをもって延設されている。ここで「所定の厚さ」に関して述べておく。「所定の厚さ」とは、レンズの光軸方向Lに沿った方向の「光軸方向リム厚さT」及びレンズの光軸方向Lに垂直な「レンズ径方向リム厚さT 」との双方の概念を包含する用語として用いている。そして、この外周リム領域の厚さである「光軸方向リム厚さT」と「レンズ径方向リム厚さT 」とは、「円弧状テーパ面」、「隆起突起形状部」の内、少なくとも1つの形状を設けることの可能な厚さであれば、特段の限定は要さないものである。
そして、第n−1レンズは、図4(a)から理解できるように、その外周リム領域3n−1のレンズ領域に続く内周面が、第nレンズ側から第n−1レンズのレンズ領域に向けて傾斜したバンク状の円弧状テーパ面4n−1を備えることが必要である。そして、この円弧状テーパ面4n−1は、後述する第nレンズRの隆起突起形状部5との連結面として機能する。
このときの円弧状テーパ面4n−1は、図4(a)に示すように、光軸に対する断面傾斜角θが、30°〜60°の範囲とすることが好ましい。そして、円弧状テーパ面4n−1の断面傾斜角を、45°とすることが、最も好ましい。円弧状テーパ面に対して垂直に加わる外力(後述する第nレンズRの隆起突起形状部5が円弧状テーパ面に付加する圧力)が、光軸方向又は光軸との直交方向のいずれの方向においても、ほぼ均等に分散することができるからである。しかしながら、完全な断面傾斜角45°の円弧状テーパ面4n−1を形成することは困難である。そこで、断面傾斜角を30°〜60°の範囲にしていれば、円弧状テーパ面に対して垂直に加わる外力が、光軸方向又は光軸との直交方向のいずれか一方の方向に極度に偏ることはなくなり、断面傾斜角45°とした場合の円弧状テーパ面4n−1と同様のレベルでの光軸調整が可能になる。従って、断面傾斜角が30°〜60°の範囲から外れると、第nレンズRnと第n−1レンズとの精度の高い光軸調整が行い難くなり好ましくない。なお、この円弧状テーパ面4の断面傾斜角は、30°〜60°の範囲であれば、レンズの材質、レンズ領域2n−1の形状、レンズサイズ等に応じて、円弧状テーパ面4n−1の断面傾斜角を任意に選択することができる。
次に、第nレンズRは、図5から理解できるように、第n−1レンズRn−1側に対向する外周リム領域3の面に、頭頂部をラウンド加工した隆起突起形状部5を、第nレンズのレンズ領域2の外周に沿って備える。図5には、図5(a)として第nレンズ(=第2レンズ)の断面模式図及び図5(b)として斜視図を参考的に示している。
そして、前記第nレンズRの外周リム領域3に設ける隆起突起形状部5は、第nレンズのレンズ領域の外周に沿って設けるものであり、その隆起突起形状部5の幅方向での断面形状が、図6(a)〜図6(c)のいずれかに示すような略半円形状又はドーム形状である事が望ましい。このような断面形状を備えることで、第n−1レンズの円弧状テーパ面4n−1との良好な点接触状態を形成し、双方のレンズの光軸調整が不要なレベルでの配置状態が得られる。ここで、隆起突起形状部の高さ6は、第n−1レンズRn−1と第nレンズRとのレンズ間距離を調整する要素として重要であるが、レンズ間距離は撮像装置に要求される規格によって異なるものである。従って、この突起形状部の高さとしての概念に、特段の限定を設ける必要はないと考える。なお、本件発明で言う「レンズ位置の調整」とは、第n−1レンズRn−1と第nレンズRとを重ね合わせて、断面から見て、テーパ面と隆起突起形状部とで点接触の状態として、十分な光軸合わせ及び正確なレンズ間距離調整を行い、正確なレンズの位置決めを行うことである。
そして、この第nレンズRの外周リム領域3に設ける隆起突起形状部5は、図7の第nレンズRの正面図に波線で示した部位に形成される。即ち、図7(a)に示すように、第nレンズRのレンズ領域2の外周に沿って連続した状態で設けた隆起突起形状部5を示している。そして、図7(b)に示すように、第nレンズRのレンズ領域2の外周に沿って不連続に設けた状態を示している。係る場合、短いサブ隆起突起形状5n(1)〜5n(3)が、全体として第nレンズRのレンズ領域2の外周に沿った隆起突起形状部5を構成することになる。このときのサブ隆起突起形状は、3つ以上の個数を設けることが、第n−1レンズRn−1と第nレンズRとの連結を行う際の位置決め精度が得やすく好ましい。更に、サブ隆起突起形状の長さに関しては、特段の限定はない。
以上に述べてきた第n−1レンズRn−1と第nレンズRとの連結は、図8(a)に示すように、当該第nレンズRの隆起突起形状5を、当該第n−1レンズRn−1の外周リム領域3n−1の当該円弧状テーパ面4n−1に対し、接触点7で点接触した状態で当接させて、レンズの位置決めを行い、その状態を維持して、第nレンズRと第n−1レンズRn−1とを接着剤で固定する等を行う。その結果、図8(b)に示すように、第n−1レンズの円弧状テーパ面と第nレンズの隆起突起形状とが点接触した状態で固定連結した状態となる。なお、第n−1レンズRn−1と第nレンズRとは点接触した状態であるから、接着剤等での固定連結を行う前であれば、再度の光軸合わせを行うためにレンズ同士を離間して、容易にレンズ位置の調整を行うことが可能である。
そして、第n−1レンズRn−1の円弧状テーパ面4n−1が接触点7で、第nレンズRの隆起突起形状5で、断面で見れば点接触した状態となる。第n−1レンズRn−1の円弧状テーパ面4n−1と第nレンズRの隆起突起形状5とが接触し、良好な光軸調整と適正なレンズ間距離とを維持したまま、これらのレンズ同士を連結する。このときの連結には、接着剤を用いるか、第n−1レンズRn−1の外周リム部と第nレンズRの外周リム部とを加熱して融着させる等の種々の方法を採用することが可能であり、相互のレンズ同士を固定できる限り、どのような方法を用いても構わない。以上のようにして、N個のレンズ同士を連結してレンズユニット1を組み立てることが可能である。また、以上に述べてきたレンズの連結方法で、N個のレンズ同士を連結したレンズユニットは、安定した光軸を維持した状態でレンズ同士の連結が可能となり、良好な光学性能を発揮できる。
以下、念のために明記しておく。被写体側に最も近く第1レンズRを配置したと仮定すると、少なくとも、上述の説明における第n−1レンズRn−1の外周リム領域3n−1の円弧状テーパ面4n−1と同様の円弧状テーパ面を、第2レンズRに対向した外周リム領域3に備える必要がある。そして、最も結像側に近く配置するレンズRは、少なくとも、上述の説明における第nレンズRの外周リム領域3の第n−1レンズRn−1側の表面に設けた隆起突起形状5と同様の隆起突起形状5を備える必要がある。そして、N個のレンズの内、中間に配置レンズ(2≦n(整数)≦N−1)は、上述の第n−1レンズRn−1の外周リム領域3n−1の円弧状テーパ面4n−1と同様の円弧状テーパ面と、第nレンズRの外周リム領域3の第n−1レンズRn−1側の表面に設けた隆起突起形状5と同様の隆起突起形状とを兼ね備えることになる。なお、念のために明記しておくが、被写体側に最も近く第nレンズRを配置する場合もあり、上述したと同様の概念を適用できる。
このような第n−1レンズRn−1と第nレンズRとは、レンズとしての光学特性、良好な耐衝撃特性、温度特性等を考慮して、材質を選定すべきである。このような撮像装置用レンズとしての要求特性に合致した特性を備えるプラスチック樹脂として、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等を用いた樹脂系レンズを採用することが好ましい。この樹脂系レンズは、軽量且つ安価である点が特徴である。また、樹脂系レンズは、その製造に用いる金型成形、レンズとしての研磨作業が容易であることに加え、大量生産が可能で生産コスト的にも優れている。従って、本件発明に係る撮像装置用レンズの連結方法において、N個のレンズの全てに樹脂系レンズを用いて、レンズユニット1を組み立てることが好ましい。
ところが、樹脂系レンズは、ガラス系レンズと比較して、温度及び湿度の変化に起因するレンズの体積変化が生じやすいため、レンズの屈折率が環境に応じて変化しやすいと言われている。このようにレンズの体積が変化すると、焦点距離が変化するため、撮像する画像品質を低下させるおそれがある。これに対し、ガラス系レンズは、プラスチックレンズに比べ、上述のような温度、湿度等によるレンズの体積変化が生じにくい。そこで、樹脂系レンズのみを用いたレンズユニット1を用いた場合と比べ、より高画質な撮像を行うためには、プラスチックレンズに比べて使用環境の温度及び湿度によるレンズの体積変化を受けにくいと言われるガラス系レンズを用いることも好ましい。従って、理想的には、本件発明に係る撮像装置用レンズの連結方法に、ガラス系レンズのみを使用することが最も好ましい。
そして、当該樹脂系レンズとガラス系レンズとを組み合わせて、レンズユニット1を構成し、使用環境に応じて、可能な限りの光学特性の変動を抑制することも可能である。例えば、第n−1レンズRn−1に樹脂系レンズを用い、第nレンズRにガラス系レンズを用いる。又は、第n−1レンズRn−1にガラス系レンズを用い、第nレンズRに樹脂系レンズを用いる等である。更に、第1レンズRにのみガラス系レンズを用い、その他のレンズR〜Rに樹脂系レンズを用いる場合、樹脂系レンズとガラス系レンズとを交互に配置する等してレンズユニット1を組み立てることも可能である。
以上に述べてきたレンズユニット1は、撮像装置用のN個のレンズ同士のみで、レンズの連結作業時における良好な光軸合わせを可能にして、レンズを直列的に連結することを可能にしたものである。このレンズユニット1は、図9に示すように、鏡筒8の内壁面9の形状と接触するのは第1レンズRのみであり、その他のレンズは鏡筒8の内壁面9とは接触しないようになる。従って、鏡筒8の内壁面9の仕上げ精度も、第1レンズRとの関係においてのみ考慮すれば足りるようになり、鏡筒8の内壁面9の全体の仕上げ精度を考慮する必要が無くなる。
そして、本発明に係る撮像装置用レンズの連結方法を用いて、第1レンズR及び第2レンズRを連結したレンズユニット1を鏡筒8に内蔵した状態の断面図と斜視図とを、図10に例示した。この図10に示した鏡筒8に収容したレンズユニット1は、図11に示す撮像機能付き携帯電話40の撮像装置30に好適である。この撮像機能付き携帯電話40に搭載されたレンズユニット1は、上述の撮像装置用レンズの連結方法を利用している点に特徴を有している。
本発明に係る撮像装置用レンズの連結方法は、簡易な構成でありながら、連結する複数のレンズの光軸調整を、高精度、且つ、容易に行うことが出来る。しかも、N個のレンズ同士相互の安定したレンズ間距離の確保も容易であり、レンズユニットとして良好な光学性能を維持できる。従って、本発明に係る撮像装置用レンズの連結方法を用いて製造したレンズユニットを用いれば、複雑な構造及び手法を用いることなく、撮像装置の光学特性を容易に向上させることが可能になる。従って、本件発明に係るレンズユニットは、撮像装置としての画素数を向上させ、小型の撮像装置自体の性能を向上させる等の画質改善手段の効果を、更に高めることが可能になり、従来と比べ、高品質な撮像装置の提供を可能にする。
本件発明に係る連結方法を用いて2枚のレンズの連結を行う場合の典型例を示した模式断面図である。 本件発明に係る連結方法を用いて3枚のレンズの連結を行う場合の典型例を示した模式断面図である。 N個のレンズ(R1〜RN)を連結したイメージを模式的に示した縦断面図である。 第n−1レンズの縦断面の模式図である。 第nレンズの縦断面の模式図である。 第nレンズの外周リム領域に設ける隆起突起形状部の幅方向での断面模式図である。 第nレンズの外周リム領域に設けた隆起突起形状部を理解するための第nレンズの正面図である。 第n−1レンズと第nレンズとの連結状態を説明するための縦断面図である。 本件発明に係るレンズユニットの鏡筒内への収容状態を説明するための縦断面図である。 本件発明に係るレンズの連結方法を用いて、第1レンズ及び第2レンズを連結したレンズユニットを鏡筒に内蔵した状態を模式的に示す断面図と斜視図とである。 図10に示すレンズユニットを内蔵した撮像装置を例示した図面である。 鏡筒の内周面に設けた各段差によって、各々のレンズを配置する従来の方法を説明するための模式図である。
符号の説明
〜R 第1レンズ〜第Nレンズ
1 レンズユニット
2,2〜2 レンズ領域
3,3〜3 外周リム領域
4,4〜4 円弧状テーパ面
5,5〜5 隆起突起形状部
6 (隆起突起形状部の)高さ
7 接触点
8 鏡筒
9 内壁面
20 第1凸レンズ
21 第1凹レンズ
22 第2凸レンズ
26 第1段差
27 第2段差
28 第3段差
30 撮像装置
40 撮像機能付き携帯電話
光軸方向リム厚さ
レンズ径方向リム厚さ

Claims (9)

  1. 撮像装置用のN個(N≧2の整数)のレンズ同士を直列的に連結する方法であって、
    当該N個のレンズの各々は、中央部のレンズ領域と当該レンズ領域の外周に設けた外周リム領域とを備え、
    隣接して連結する一方のレンズは、その外周リム領域がレンズ領域の外周縁端部から他方のレンズ側に向けて所定の厚さをもって延設され、当該外周リム領域はレンズ領域の周囲に光軸に対して傾斜した円弧状テーパ面を備え、
    隣接して連結する他方のレンズは、一方のレンズに対向する外周リム領域の面に、頭頂部をラウンド加工した隆起突起形状部をレンズ領域の外周に沿って備え、
    当該他方のレンズの隆起突起形状を、当該一方のレンズの外周リム領域の当該円弧状テーパ面に点接触した状態で当接させレンズ位置の調整を行い、一方のレンズの円弧状テーパ面と他方のレンズの隆起突起形状とが点接触した状態で固定連結させたことを特徴とする撮像装置用レンズの連結方法。
  2. 撮像装置用のN個(N≧2の整数)のレンズ同士を直列的に連結する方法であって、
    当該N個のレンズの各々は、中央部のレンズ領域と当該レンズ領域の外周に設けた外周リム領域とを備え、
    N個(2≦n(整数)≦N)のレンズの内、n−1番目のレンズ(以下、単に「第n−1レンズ」と称する。)は、その外周リム領域がレンズ領域の外周縁端部からn番目のレンズ(以下、単に「第nレンズ」と称する。)側に向けて所定の厚さをもって延設され、当該外周リム領域のレンズ領域に続く内周面が、第nレンズ側から第n−1レンズのレンズ領域に向けて傾斜したバンク状の円弧状テーパ面を備え、
    N個(2≦n(整数)≦N)のレンズの内、第nレンズは、第n−1レンズに対向する外周リム領域の面に、頭頂部をラウンド加工した隆起突起形状部を、第nレンズのレンズ領域の外周に沿って備え、
    当該第nレンズの隆起突起形状を、当該第n−1レンズの外周リム領域の当該円弧状テーパ面に点接触した状態で当接させレンズ位置の調整を行い、第n−1レンズの円弧状テーパ面と第nレンズの隆起突起形状とが点接触した状態で固定連結させた請求項1に記載の撮像装置用レンズの連結方法。
  3. 前記第n−1レンズの外周リム領域に設ける円弧状テーパ面は、光軸に対し、断面傾斜角が30°〜60°の範囲とするものである請求項2に記載の撮像装置用レンズの連結方法。
  4. 前記第nレンズの外周リム領域に設ける隆起突起形状部は、第nレンズのレンズ領域の外周に沿って設けるものであり、
    その隆起突起形状部の幅方向での断面形状が、略半円形状又はドーム形状である請求項2又は請求項3に記載の撮像装置用レンズの連結方法。
  5. 前記第nレンズの外周リム領域に設ける隆起突起形状部は、第nレンズのレンズ領域の外周に沿って、連続又は不連続な形状として設けるものである請求項2〜請求項4のいずれかに記載の撮像装置用レンズの連結方法。
  6. 撮像装置用のN個(N≧2の整数)のレンズとして、その全てのレンズとして樹脂系レンズを用いる請求項1〜請求項5のいずれかに記載の撮像装置用レンズの連結方法。
  7. N個(N≧2の整数)の撮像用装置用レンズは、樹脂系レンズとガラス系レンズとを組み合わせて用いる請求項1〜請求項5のいずれかに記載の撮像装置用レンズの連結方法。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の撮像装置用レンズの連結方法を用いてN個(N≧2の整数)のレンズを直列的に連結して得られることを特徴とするレンズユニット。
  9. 請求項7又は請求項8に記載のN個(N≧2の整数)のレンズを直列的に連結し、鏡筒内に内蔵したレンズユニットを備えることを特徴とする撮像装置。
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