JPWO2012137582A1 - バッテリ式フォークリフト - Google Patents

Abstract

大型のバッテリを搭載した場合にも、バッテリを積み降ろす際の作業を容易に行うため、車体１０の前方部に配設したフォーク１３と、車体１０の後方部に配設したカウンタウエイト２０と、車体１０の後方部両側から上方に伸びた一対のリヤステー４４を介して運転席の上方域を覆う位置に支持させた天板４０と、を備え、車体１０に搭載したバッテリ３０の電力によって走行するバッテリ式フォークリフトにおいて、後輪１２よりも上方となる位置に、車体１０の後方に向けて取出可能、かつ少なくともバッテリ３０の一部がカウンタウエイト２０に重なる状態で車体１０にバッテリ３０を搭載した。

Description

本発明は、車体に搭載したバッテリによって走行するバッテリ式フォークリフトに関するものである。

車体の前方部に配設したフォークによって荷物の積み降ろしや移動を行うフォークリフトには、車体に搭載したバッテリによって走行するものがある。この種のバッテリ式フォークリフトは、エンジンによって走行するものに比べて騒音や排気ガスの問題がないため、屋内での荷役作業を行う場合に有利である。反面、エンジンによって走行するもののように、燃料を補充することで連続的に使用することができず、バッテリの電荷が減少した場合には、満充電されたバッテリと交換する必要がある。フォークリフトの車体には、後方部にカウンタウエイトが設けられているため、通常は車体の側面からバッテリの積み降ろしを行うようにしている（例えば、特許文献１参照）。

特開２００２−３０８５８２号公報

ところで、フォークリフトの稼働時間を十分に確保するには、より大型のバッテリが必要となる。しかしながら、フォークリフトの後方部には、リヤステー等の車体を構成する部品が配設されている。このため、大型のバッテリを搭載した場合には、リヤステー等の車体構成部品との干渉を避けながら、車体の側面からバッテリの積み降ろしを行わなければならず、作業が著しく煩雑化することになる。

本発明は、上記実情に鑑みて、大型のバッテリを搭載した場合にも、バッテリを積み降ろす際の作業を容易に行うことのできるバッテリ式フォークリフトを提供することを目的とする。

上記目的を達成するため、本発明に係るバッテリ式フォークリフトは、車体の前方部に配設したフォークと、前記車体の後方部に配設したカウンタウエイトとを備え、前記車体に搭載したバッテリの電力によって走行するバッテリ式フォークリフトにおいて、前記カウンタウエイトの上面に前後方向に開放した凹部を形成し、後輪よりも上方となる位置に、少なくとも前記バッテリの一部が前記カウンタウエイトに重なる状態で前記車体にバッテリを搭載するとともに、前記バッテリが、前記カウンタウエイトの凹部を通して前記車体の後方に向けて取出可能としたことを特徴とする。

また、本発明は、上述したバッテリ式フォークリフトにおいて、前記車体の後方部両側から上方に延びた一対のリヤステーを介して運転席の上方域を覆う位置に支持させた天板を備え、前記天板には、前記車体の前後方向に沿い、後端に開口するスリットを形成したことを特徴とする。

また、本発明は、上述したバッテリ式フォークリフトにおいて、車体後方から見て、前記一対のリヤステーの少なくとも下方側が互いに平行となるように、かつ鉛直方向に沿うように形成されることにより、前記バッテリを取り外す際のバッテリの通過領域が形成されることを特徴とする。

また、本発明は、上述したバッテリ式フォークリフトにおいて、前記リヤステーは、前記バッテリの通過領域よりも上方となる部位において互いに近接するように延在方向を変更した後、前記天板の後端隅部に連結したことを特徴とする。

また、本発明は、上述したバッテリ式フォークリフトにおいて、前記リヤステーは、上端部が互いに近接するように屈曲したことを特徴とする。

また、本発明は、上述したバッテリ式フォークリフトにおいて、前記リヤステーは、上端部が互いに近接するように湾曲したことを特徴とする。

また、本発明は、上述したバッテリ式フォークリフトにおいて、車体後方から見て、前記一対のリヤステーは、少なくとも下方側が互いに平行となるように、かつ鉛直方向に沿うように形成される部位の間隔が前記カウンタウエイトの凹部の横巾よりも大きく、かつ車体後方から見て、カウンタウエイトの凹部と重ならないように構成されることを特徴とする。

また、本発明は、上述したバッテリ式フォークリフトにおいて、前記一対のリヤステーは、前記カウンタウエイトの前端面よりも前方で前記車体に固定されることを特徴とする。

また、本発明は、上述したバッテリ式フォークリフトにおいて、前記バッテリの上方部に前記車体の前方に向けて傾倒可能にバッテリフードを設けるとともに、前記バッテリフードの上面に運転席用シートを配設し、前記バッテリフードを前方に傾倒する際に、前記バッテリフード及び前記運転席用シートが前記一対のリヤステーと干渉しないように、前記リヤステーの間に前記バッテリの通過領域を構成したことを特徴とする。

本発明によれば、カウンタウエイトの上面に前後方向に開放した凹部を形成し、バッテリが、カウンタウエイトの凹部を通して車体の後方に向けて取出可能としているため、バッテリの積み降ろし作業を容易に行うことが可能となる。しかも、後輪よりも上方となる位置にバッテリを搭載しているため、車体の全幅に渡る大きさのバッテリを適用することができる。従って、同じ重量のバッテリを搭載する場合にも、前後方向に沿った寸法が小さくなり、車体のより後方に配置することができるようになり、釣り合い用のウエイトとしてもより有効に利用することが可能となる。これらの結果、カウンタウエイトの重量を大きく軽減して車体重量を軽量化し、省エネルギー化を図ることができる。

図１は、本発明の実施の形態１であるバッテリ式フォークリフトの側面図である。 図２は、図１に示したバッテリ式フォークリフトにおいてバッテリの積み降ろし作業を行っている状態の側面図である。 図３は、図１に示したバッテリ式フォークリフトにおいてバッテリを吊上げた状態の背面図である。 図４は、図１に示したバッテリ式フォークリフトを後方から見た斜視図である。 図５は、図１に示したバッテリ式フォークリフトにおいてバッテリフードを傾倒させ、バッテリを露出させた状態を後方から見た斜視図である。 図６は、図１に示したバッテリ式フォークリフトにおいてバッテリを吊上げた状態を後方から見た斜視図である。 図７は、図１に示したバッテリ式フォークリフトにおいてバッテリを車体の後方に取り出した状態を後方から見た斜視図である。 図８は、本発明の実施の形態２であるバッテリ式フォークリフトの背面図である。 図９は、本発明の実施の形態３であるバッテリ式フォークリフトの背面図である。

以下、添付図面を参照しながら本発明に係るバッテリ式フォークリフトの好適な実施の形態について詳細に説明する。

図１、図２及び図４は、本発明の実施の形態１であるバッテリ式フォークリフトを示したものである。ここで例示するバッテリ式フォークリフトは、車体１０の前端隅部にそれぞれ前輪１１を備えるとともに、車体１０の後端隅部にそれぞれ後輪１２を備えたもので、図示せぬ電動モータの駆動により、前輪１１を駆動輪として走行するものである。

車体１０の前方部には、荷物の積み降ろしや移動を行うためのフォーク１３が設けてある。フォーク１３は、上下方向に沿って設けたマスト１４に支持させてあり、マスト１４との間に設けたマストシリンダ１５の駆動により、マスト１４に沿って昇降することが可能である。図には明示していないが、マスト１４は、その下端部において左右方向に沿った水平軸回りに回転可能に車体１０に取り付けてあり、さらに車体１０との間にチルトシリンダ（図示せず）を備えており、チルトシリンダ（図示せず）の駆動により、車体１０に対して前傾姿勢や後傾姿勢をとることが可能である。

車体１０の後端部には、カウンタウエイト２０が設けてある。カウンタウエイト２０は、フォーク１３で荷物を支持した場合に釣り合いをとるための金属製のウエイトであり、車体１０において後輪１２の上方となる部位から後端に渡る部位に配設してある。図３からも明らかなように、このカウンタウエイト２０は、上面に前後方向に開放した凹部を有するように形成してある。具体的には、上面が平坦となるウエイト本体２１の両側に上方に向けて一対の柱状部材２２を突設することにより、上面に凹部を有したカウンタウエイト２０を構成するようにしている。柱状部材２２は、ウエイト本体２１の両側において互いに対向する部位から上方及び車体１０の前方に向けて突出し、車体１０の前後方向に沿って相互に平行となるガイド面２２ａを有した凸状部分であり、ウエイト本体２１と一体に成形してある。尚、図４、図５中の符号２３は、カウンタウエイト２０の後面を覆う樹脂製のウエイトカバーである。

図１、図２及び図５に示すように、車体１０の中央部には、電源となるバッテリ３０が搭載してある。バッテリ３０は、上面が開口した直方体状を成すバッテリケース３１の内部に多数のバッテリセル３２を収容して構成したものである。バッテリケース３１は、図３に示すように、車体１０の左右方向に沿った寸法が、柱状部材２２に形成したガイド面２２ａの相互間距離よりもわずかに小さく設定してあり、柱状部材２２の相互間を通過させることが可能である。このバッテリ３０は、図１、図２、図５及び図７に示すように、車体１０においてウエイト本体２１の前面よりも前方、かつウエイト本体２１の上面２１ａよりも下方に設定されたバッテリ載置面１６（図７）に搭載してある。バッテリ載置面１６は、その上面にバッテリ３０を搭載した場合、バッテリ３０の後端上方部が柱状部材２２の相互間に介在し、カウンタウエイト２０と重なった状態となるようにその位置が設定してある。

バッテリ載置面１６に搭載したバッテリ３０の上方には、バッテリフード３３が配設してあり、さらにバッテリフード３３の上面に運転席用シート３４が配設してある。バッテリフード３３は、バッテリケース３１の上面を覆うに十分な大きさを有したもので、その前端縁部が車体１０の左右方向に沿った支持軸３３ａを介して車体１０の支持ブラケット３５に傾倒可能に支持させてある。このバッテリフード３３は、支持軸３３ａの軸心回りに回転させることで、図１に示すように、バッテリ３０の上方を覆う水平位置と、図２に示すように、後端縁を上方に跳ね上げてバッテリ３０の上方域を開放した前傾位置とに移動させることが可能である。バッテリフード３３を前傾位置に移動させた場合には、図２及び図６に示すように、バッテリフード３３とバッテリケース３１とが相互に干渉する事態を招来することなく、バッテリケース３１の底面がウエイト本体２１の上面２１ａよりもわずかに上方となる高さ位置（以下、「バッテリ移載位置」という）までバッテリ３０を浮上させることが可能である。

バッテリフード３３を支持する支持ブラケット３５は、図２、図６及び図７に示すように、バッテリ載置面１６の前端に位置する部位から上方に立設したもので、その車体１０の後方側に位置する面にクッション材３５ａが設けてある。クッション材３５ａは、ゴム等の弾性に富む材料によって直方体状に構成したもので、上下方向が長手となるように貼り付けてある。このクッション材３５ａは、バッテリ載置面１６にバッテリ３０を搭載した場合にバッテリケース３１の前面上方部に当接し、かつバッテリ３０をバッテリ移載位置まで浮上させた場合にも、バッテリケース３１の前面に当接できるように上下方向が長手となるように配設してある。

一方、車体１０の上方域には、図１〜図４に示すように、天板４０が設けてある。天板４０は、運転席用シート３４の上方域を覆う大きさを有した略矩形の枠体４１に複数の桟４２を配置することによって構成したもので、車体１０の左右方向に沿った寸法が車体１０よりも小さく構成してある。この天板４０は、一対のフロントステー４３及び一対のリヤステー４４を介して車体１０に取り付けてある。

フロントステー４３は、図１及び図３に示すように、天板４０の前端隅部から下方に向けて前方に傾斜するように延在し、個々の下端部が車体１０の前端部に固定してある。フロントステー４３の相互間隔（図３中のａ）は、全長に渡ってほぼ同一である。

これに対してリヤステー４４は、車体１０の後方部両側から互いに平行となるようにほぼ鉛直方向に沿って上方に延びるステー本体部４４ｂと、ステー本体部４４ｂの上端部から上方に向けて漸次互いに近接するように延在方向を変更した後、天板４０の後端隅部に連結した拡開部４４ａとを有している。リヤステー４４において互いに平行に配設されるステー本体部４４ｂの相互の間隔（図３中のｂ）は、カウンタウエイト２０の凹部の横巾よりも大きく、つまり柱状部材２２に設けたガイド面２２ａの相互間隔よりも大きく、かつ車体１０の後方から見て、柱状部材２２の相互間隔と重ならないように構成されており、バッテリケース３１及びバッテリフード３３を通過させることが可能である（バッテリの通過領域）。ステー本体部４４ｂと拡開部４４ａとの接合位置は、水平位置にあるバッテリフード３３を前傾位置に移動させた場合にもリヤステー４４と干渉させず、かつバッテリ３０をバッテリ移載位置に配置した場合にもバッテリケース３１と干渉させないように、できるだけ高い位置に設定してある。ステー本体部４４ｂは、カウンタウエイト２０の前端面（柱状部材の前端面２２ｂ）よりも前方となる位置において車体１０に固定されている。

図５に示すように、天板４０にはスリット４５が形成してある。スリット４５は、天板４０の後端から車体１０の前後方向に沿って前方に形成してあり、その前端部がバッテリ３０の前後方向寸法の中点よりも前方に位置するように設けてある。

上記のように構成したバッテリ式フォークリフトは、バッテリ載置面１６に搭載したバッテリ３０をバッテリフード３３によって覆い、かつカウンタウエイト２０の後面をウエイトカバー２３によって覆った状態で荷役作業に供される。すなわち、運転席用シート３４に着座した操作者の操作により、図示せぬ電動モータによって前輪１１及び後輪１２を介して走行し、フォーク１３を適宜昇降することによって所望の荷役作業を行うことが可能となる。

ここで、上述のバッテリ式フォークリフトによれば、バッテリ３０の一部が、天板４０を支持するリヤステー４４を超えて後方に位置し、カウンタウエイト２０に重なる状態で車体１０に搭載されている。従って、バッテリ３０の重量が釣り合い用のウエイトとして有効に機能することになり、カウンタウエイト２０自体の重量を大きく軽減して車体１０を構成することが可能となる。これにより、車体１０の重量を軽量化し、バッテリ３０の消費電力が小さくなる等、省エネルギー化を図ることができる。

しかも、後輪１２よりも上方となる位置にバッテリ３０を搭載するようにしているため、バッテリ３０の左右方向に沿った寸法を大きく確保することができる。従って、同じ重量のバッテリ３０を搭載する場合にも、バッテリ３０の前後方向に沿った寸法が小さくなり、バッテリ３０を車体１０のより後方に配置することができるようになり、釣り合い用のウエイトとしてもより有効に利用することが可能となる。

さらに、カウンタウエイト２０の上面にバッテリケース３１が前後方向に通過可能な凹部を構成し、かつ天板４０を支持するリヤステー４４の相互間隔についてもバッテリケース３１が通過可能な寸法に形成してある。また、天板４０には、前後方向に沿って延在し、かつ後端に開口するスリット４５が形成してある。従って、図５に示すように、ウエイトカバー２３を取り外すとともに、バッテリフード３３を前傾位置まで移動させ、この状態から図６に示すように、ワイヤーＷで吊上げれば、バッテリ３０をバッテリ移載位置まで浮上させることができ、図７に示すように、そのままバッテリ３０を後方に平行移動させれば、バッテリ３０を車体１０の後方から取り出して降ろすことができる。バッテリ３０を車体１０に搭載する場合には、逆の操作を行えば良い。

これらの間、バッテリ３０を車体１０の前後方向に移動させる際に、車体１０の側方に配置されたリヤステー４４が邪魔になることはなく、リヤステー４４を着脱する等の付帯作業も発生しないため、バッテリ３０を積み降ろす際の作業性が損なわれる恐れはない。しかも、リヤステー４４において互いに平行に配設されるステー本体部４４ｂの相互間隔が、柱状部材２２に設けたガイド面２２ａの相互間隔よりもわずかに大きく、かつ車体１０の後方から見て、柱状部材２２の相互間隔と重ならないように構成されているため、さらには、リヤステー４４のステー本体部４４ｂが、カウンタウエイト２０の前端よりも前方となる位置において車体１０に固定されているため、バッテリ３０を積み降ろす際にリヤステー４４を損傷する恐れがなくなる。

加えて、カウンタウエイト２０には、ウエイト本体２１の上面２１ａ両側に柱状部材２２を設けるようにしているため、各柱状部材２２に形成したガイド面２２ａがバッテリ３０を車体１０の前後方向に移動させる際のガイドとなる。従って、移動中のバッテリ３０が揺れ動いて他の部品と衝突したり、双方が損傷する等の問題を招来する恐れがない。

同様に、バッテリフード３３を支持する支持ブラケット３５には、クッション材３５ａが設けてあるため、バッテリ３０を搭載する際の勢いでバッテリケース３１が支持ブラケット３５に衝突したとしても双方に大きな損傷を来す恐れがない。

このように、上述のバッテリ式フォークリフトによれば、車体１０の搭載位置においてバッテリ３０を吊上げた後、カウンタウエイト２０の上方を通過させて車体１０の後方側から取り外すことができ、バッテリ３０の積み降ろし作業を容易に行うことが可能となる。

尚、上述した実施の形態１では、リヤステー４４の上端部から下方に向けて漸次互いに離反するように側方に向けて直線状に突出した拡開部４４ａを設けるようにしているが、本発明はこれに限定されない。例えば、図８に示す実施の形態２では、リヤステー１４４の上端部が上方に向けて漸次互いに近接するように湾曲状となる拡開部１４４ａを設けるようにしている。こうした実施の形態２においても、バッテリフード３３を水平位置から前傾位置まで移動させる際やバッテリ３０を車体１０の前後方向に移動させる際に、リヤステー１４４のステー本体部１４４ｂがこれらを制限することはなく、リヤステー１４４を着脱する等の付帯作業も発生しないため、バッテリ３０を積み降ろす際の作業性が損なわれる恐れはない。

同様に、図９に示す実施の形態３では、リヤステー２４４の上端部に互いに近接するように屈曲した拡開部２４４ａを設けるようにしている。こうした実施の形態３においても、バッテリフード３３を水平位置から前傾位置まで移動させる際やバッテリ３０を車体１０の前後方向に移動させる際に、リヤステー２４４のステー本体部２４４ｂがこれらを制限することはなく、リヤステー２４４を着脱する等の付帯作業も発生しないため、バッテリ３０を積み降ろす際の作業性が損なわれる恐れはない。

尚、実施の形態２及び実施の形態３において実施の形態１と同様の構成に関しては同一の符号を付してそれぞれの詳細説明を省略している。

また、上述した実施の形態１〜３では、いずれもバッテリケース３１に多数のバッテリセル３２を収容させたバッテリ３０を例示しているが、バッテリの構成はこれに限らない。

１０ 車体
１２ 後輪
１３ フォーク
１６ バッテリ載置面
２０ カウンタウエイト
２１ ウエイト本体
２１ａ 上面
２２ 柱状部材
２２ａ ガイド面
３０ バッテリ
３３ バッテリフード
３４ 運転席用シート
４０ 天板
４４，１４４，２４４ リヤステー
４５ スリット

Claims (9)

1. 車体の前方部に配設したフォークと、前記車体の後方部に配設したカウンタウエイトとを備え、前記車体に搭載したバッテリの電力によって走行するバッテリ式フォークリフトにおいて、
   前記カウンタウエイトの上面に前後方向に開放した凹部を形成し、
   後輪よりも上方となる位置に、少なくとも前記バッテリの一部が前記カウンタウエイトに重なる状態で前記車体にバッテリを搭載するとともに、
   前記バッテリが、前記カウンタウエイトの凹部を通して前記車体の後方に向けて取出可能としたことを特徴とするバッテリ式フォークリフト。
2. 前記車体の後方部両側から上方に延びた一対のリヤステーを介して運転席の上方域を覆う位置に支持させた天板を備え、
   前記天板には、前記車体の前後方向に沿い、後端に開口するスリットを形成したことを特徴とする請求項１に記載のバッテリ式フォークリフト。
3. 車体後方から見て、前記一対のリヤステーの少なくとも下方側が互いに平行となるように、かつ鉛直方向に沿うように形成されることにより、前記バッテリを取り外す際のバッテリの通過領域が形成されることを特徴とする請求項２に記載のバッテリ式フォークリフト。
4. 前記リヤステーは、前記バッテリの通過領域よりも上方となる部位において互いに近接するように延在方向を変更した後、前記天板の後端隅部に連結したことを特徴とする請求項３に記載のバッテリ式フォークリフト。
5. 前記リヤステーは、上端部が互いに近接するように屈曲したことを特徴とする請求項４に記載のバッテリ式フォークリフト。
6. 前記リヤステーは、上端部が互いに近接するように湾曲したことを特徴とする請求項４に記載のバッテリ式フォークリフト。
7. 車体後方から見て、前記一対のリヤステーは、少なくとも下方側が互いに平行となるように、かつ鉛直方向に沿うように形成される部位の間隔が前記カウンタウエイトの凹部の横巾よりも大きく、かつ車体後方から見て、カウンタウエイトの凹部と重ならないように構成されることを特徴とする請求項２に記載のバッテリ式フォークリフト。
8. 前記一対のリヤステーは、前記カウンタウエイトの前端面よりも前方で前記車体に固定されることを特徴とする請求項７に記載のバッテリ式フォークリフト。
9. 前記バッテリの上方部に前記車体の前方に向けて傾倒可能にバッテリフードを設けるとともに、前記バッテリフードの上面に運転席用シートを配設し、
   前記バッテリフードを前方に傾倒する際に、前記バッテリフード及び前記運転席用シートが前記一対のリヤステーと干渉しないように、前記リヤステーの間に前記バッテリの通過領域を構成したことを特徴とする請求項５に記載のバッテリ式フォークリフト。

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