JPWO2012131940A1 - 開離嵌挿具付きスライドファスナー - Google Patents

開離嵌挿具付きスライドファスナー Download PDF

Info

Publication number
JPWO2012131940A1
JPWO2012131940A1 JP2013506946A JP2013506946A JPWO2012131940A1 JP WO2012131940 A1 JPWO2012131940 A1 JP WO2012131940A1 JP 2013506946 A JP2013506946 A JP 2013506946A JP 2013506946 A JP2013506946 A JP 2013506946A JP WO2012131940 A1 JPWO2012131940 A1 JP WO2012131940A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fastener
butterfly
tape
stick
slide fastener
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013506946A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5832522B2 (ja
Inventor
昌芳 小島
昌芳 小島
美幸 大角
美幸 大角
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YKK Corp
Original Assignee
YKK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YKK Corp filed Critical YKK Corp
Publication of JPWO2012131940A1 publication Critical patent/JPWO2012131940A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5832522B2 publication Critical patent/JP5832522B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B19/00Slide fasteners
    • A44B19/24Details
    • A44B19/38Means at the end of stringer by which the slider can be freed from one stringer, e.g. stringers can be completely separated from each other
    • A44B19/384Separable slide fasteners with quick opening devices
    • A44B19/388Bottom end stop means for quick opening slide fasteners
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B19/00Slide fasteners
    • A44B19/02Slide fasteners with a series of separate interlocking members secured to each stringer tape
    • A44B19/08Stringers arranged side-by-side when fastened, e.g. at least partially superposed stringers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B19/00Slide fasteners
    • A44B19/24Details
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B19/00Slide fasteners
    • A44B19/24Details
    • A44B19/36Means for permanently uniting the stringers at the end; Means for stopping movement of slider at the end
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B19/00Slide fasteners
    • A44B19/24Details
    • A44B19/38Means at the end of stringer by which the slider can be freed from one stringer, e.g. stringers can be completely separated from each other
    • A44B19/382"Two-way" or "double-acting" separable slide fasteners
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T24/00Buckles, buttons, clasps, etc.
    • Y10T24/25Zipper or required component thereof
    • Y10T24/2598Zipper or required component thereof including means for obstructing movement of slider

Abstract

本発明のスライドファスナー(1,2)は開離嵌挿具(30,40)を有し、前記開離嵌挿具(30,40)は、蝶棒(31,41)と箱棒(32,42)とを少なくとも有している。前記蝶棒(31,41)は、当該蝶棒(31,41)の第1面側における箱棒対向側縁側の前端隅角部に、当該蝶棒(31,41)の厚さ寸法を箱棒対向側縁に向けてテープ幅方向に漸減させる傾斜面又は湾曲面を備えた逃げ部(31b,41c)を有している。これにより、蝶棒(31,41)の逃げ部(31b,41c)を干渉回避手段として機能させ、スライドファスナー(1,2)がU字状に折り曲げられても、エレメント列(12)にチェーン割れが生じることを効果的に防止して噛合状態を安定して維持することができる。

Description

本発明は、蝶棒及び箱棒を備えた開離嵌挿具付きのスライドファスナーに関し、特に、蝶棒及び箱棒の近傍位置にてファスナーテープを折り曲げてもエレメント列に噛合割れが生じることを防止可能な開離嵌挿具付きのスライドファスナーに関する。
従来から、スライドファスナーに用いられるファスナーエレメントとしては、合成樹脂をファスナーテープに射出成形することによって1つ1つが単独に形成される合成樹脂製のファスナーエレメントや、モノフィラメントをコイル状又はジグザグ状に成形することによって形成される連続状のファスナーエレメント、及び、略Y字状を呈する金属製のエレメント素材をファスナーテープに加締めることによって形成される金属製のファスナーエレメント等が知られている。
合成樹脂製のファスナーエレメントは、一般に、ファスナーテープの第1面であるテープ表面と第2面であるテープ裏面とに跨るように成形されており、ファスナーテープのテープ表面側に配されるエレメント上半部と、テープ裏面側に配されるエレメント下半部とを有している。
また、このような合成樹脂製のファスナーエレメントは、エレメント上半部とエレメント下半部とが対称的な形状を有するように成形されることが多いものの、例えば、ファスナーエレメントの美感や感触(手触り)などを向上させるために、エレメント上半部とエレメント下半部とが非対称的な異なる形状に形成されることもある。
このようにエレメント上半部とエレメント下半部とが互いに異なる形状を有するファスナーエレメントの例が、例えば国際公開第2010/082294号パンフレット(特許文献1)などに開示されている。
ここで、特許文献1に記載されている合成樹脂製のファスナーエレメントについて、図9を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、ファスナーテープのテープ長さ方向を前後方向と規定とする。また、ファスナーテープのテープ幅方向を左右方向と規定し、ファスナーテープのテープ表裏方向を上下方向と規定する。
特許文献1のファスナーエレメント60は、ファスナーテープ70の第1面側に配されるエレメント上半部61と、同ファスナーテープ70の第2面側に配されるエレメント下半部62とを有している。エレメント上半部61は、エレメント下半部62との間にてファスナーテープ70を挟持する第1テープ挟持部61aと、第1テープ挟持部61aからテープ外方に向けて延設された先細形状の第1頭部61bとを備えている。
エレメント上半部61における第1テープ挟持部61aと第1頭部61bの一部とには、同エレメント上半部61の前後方向の寸法を上方に向けて漸減させる前方及び後方テーパー部61cが前方及び後方側面に設けられている。このような前方及び後方テーパー部61cが配されていることにより、ファスナーエレメント60を正面側から見たときに、同ファスナーエレメント60の外観を、金属製のファスナーエレメント60のように見せることができる。また、エレメント上半部61が前方及び後方テーパー部61cを有することにより、第1テープ挟持部61aの下端部における上下方向の寸法(エレメント幅寸法)を上端部よりも増大できるため、ファスナーテープ70に対するファスナーエレメント60の固着強度が高められる。
また、エレメント上半部61における第1頭部61bは、第1テープ挟持部61aに接合している基端部から先端部に向けてテープ長さ方向の寸法が漸減する先細形状に形成されている。これにより、ファスナーエレメント60の外観を金属製のファスナーエレメント60に更に近づけることができる。
この第1頭部61bは、エレメント下半部62の後述する首部62bよりも、前後方向に張り出して構成されている。これにより、例えば左右のファスナーエレメント60が噛合状態において下方から上方へ突き上げる力を受けても、第1頭部61bにて噛合相手方のエレメント下半部62(特に、後述する第2頭部62c)を支持できるため、エレメント列に噛合割れ(チェーン割れとも言う)が生じることを防ぎ、ファスナーエレメント60の噛合状態を安定して維持できる。
また、エレメント上半部61には、第1頭部61bの先端に向けてファスナーエレメント60の上下方向の高さ寸法を漸減させるように下り傾斜する上方テーパー部61dが、後述する干渉回避部として形成されている。
同ファスナーエレメント60におけるエレメント下半部62は、エレメント上半部61と一体に形成されている。このエレメント下半部62は、エレメント上半部61の第1テープ挟持部61aとの間でファスナーテープ70を挟持する第2テープ挟持部62aと、第2テープ挟持部62aからテープ外方に向けて延設され、前後方向に括れた形状を有する首部62bと、首部62bの先端部に配され、前後方向に膨大する第2頭部62cとを備えている。
なお、特許文献1において左右のエレメント列を噛合させた場合、左右のファスナーエレメント60はエレメント下半部62のみで互いに噛み合わせられているため、エレメント上半部61とエレメント下半部62とが対称的な形状を有する通常タイプのファスナーエレメントに比べて噛合強度は弱くなる。
上述のような構成を備える合成樹脂製のファスナーエレメント60がファスナーテープ70に列設されて構成された特許文献1に係るスライドファスナーは、正面側から見たときに、各ファスナーエレメント60が金属製のファスナーエレメントのような外観を呈するため、外観品質や意匠性に優れている。
また、同スライドファスナーは、ファスナーエレメント60のエレメント上半部61に上述のような上方テーパー部61dが干渉回避部として形成されている。このため、ファスナーエレメント60の噛合状態にてスライドファスナーをエレメント上半部61同士が接近するようにテープ第1面側に折り曲げたときに、各ファスナーエレメント60の第1頭部61bと噛合相手側のエレメント上半部61とが互いに干渉することを回避できる。
より具体的に説明すると、例えばエレメント上半部61に特許文献1のような上方テーパー部61dが設けられてなかった場合、ファスナーエレメントの噛合状態にてスライドファスナーをエレメント上半部同士が接近する方向に折り曲げたときに、エレメント上半部の第1頭部と噛合相手側のエレメント上半部とが干渉し、その干渉した部分が支点となって、噛合相手側の互いに隣接するファスナーエレメントのエレメント下半部が互いに離間する方向に回動する。その結果、ファスナーエレメントの第2頭部間の間隔が大きく拡がることにより、左右のファスナーエレメントの噛合が外れてしまい、チェーン割れが生じるという問題があった。
これに対して、特許文献1では、ファスナーエレメント60のエレメント上半部61に上方テーパー部61dを設けたことにより、上述のようにスライドファスナーをテープ第1面側に折り曲げたときに、ファスナーエレメント60の第1頭部61bに噛合相手方のエレメント上半部61が干渉することを回避できる。
この場合、左右のファスナーエレメント60の噛合が外れる前に、テープ長さ方向に隣接するエレメント上半部61同士が接触してスライドファスナーの折り曲げ量を規制することができる。このため、特許文献1に係るスライドファスナーでは、同スライドファスナーをU字状に折り曲げても、隣接するファスナーエレメント60の第2頭部62c同士がファスナーエレメント60の噛合が外れるまで離間することを防止でき、エレメント列に上述のようなチェーン割れが生じるという問題を解消することができる。
ところで、従来のスライドファスナーにおいては、エレメント列の長さ方向の一端側から他端側へ向けて開放または閉鎖するタイプの一般的なスライドファスナーの他に、エレメント列の長さ方向の両端側から開放可能なタイプや、エレメント列の両端側から閉鎖可能なタイプのスライドファスナーも知られている。
例えば、一般的なスライドファスナーの場合、一方のファスナーストリンガーの端部に取着された蝶棒と、他方のファスナーストリンガーの端部に取着された箱棒及び箱体とにより開離嵌挿具が構成されている。以下、このような開離嵌挿具を片開き用の開離嵌挿具という。
一方、エレメント列の両端側から開くことが可能なスライドファスナーは、例えば特開2006−346364号公報(特許文献2)等に開示されており、後口を対向させてエレメント列に沿って摺動可能に配された2つのスライダーと、一方のファスナーストリンガーの端部に取着された蝶棒と、他方のファスナーストリンガーの端部に取着された箱棒とを有し、これらの2つのスライダー、蝶棒、及び箱棒により、開離嵌挿具が構成されている。以下、このような開離嵌挿具を両開き用の開離嵌挿具という。
国際公開第2010/082294号パンフレット 特開2006−346364号公報
前記特許文献1に係るスライドファスナーは、上述のようにファスナーエレメント60に上方テーパー部61dが干渉回避部として設けられているため、ファスナーエレメント60の噛合状態にてスライドファスナーをテープ第1面側に折り曲げたときに、噛合しているファスナーエレメント60間にてエレメント上半部61同士が干渉することを回避し、チェーン割れの発生を防止している。
しかし、このような従来のスライドファスナーにおいて、左右のファスナーストリンガーの端部に片開き用の開離嵌挿具又は両開き用の開離嵌挿具が配されていた場合、例えばファスナーエレメントが噛合している状態でスライドファスナーを蝶棒及び箱棒の近傍位置にてテープ第1面側にU字状に折り曲げたときに、箱棒に隣接して配されたファスナーエレメント(以下、第1エレメントという)と、同第1エレメントと噛み合う蝶棒との干渉を回避する手段が何も設けられていなかった。
このため、蝶棒及び箱棒の近傍位置スライドファスナーを上述のように折り曲げたときに、第1エレメントと蝶棒とが干渉することにより、その干渉した部分が支点となって、当該ファスナーエレメントが蝶棒によってテープ第2面側(下方)に押圧される。
その結果、第1エレメントのエレメント下半部が、蝶棒、及び同蝶棒に隣接した相手方のファスナーエレメントから離間するように下方側に押し込まれて、当該第1エレメントと蝶棒及び相手方のファスナーエレメントとの噛合が外れてしまい、その第1エレメントを起点としてチェーン割れが生じるという問題があった。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであって、その具体的な目的は、蝶棒及び箱棒の近傍位置にてスライドファスナーをテープ第1面側に折り曲げても蝶棒とファスナーエレメントが干渉することを回避して、エレメント列にチェーン割れが生じることを防止可能な開離嵌挿具付きのスライドファスナーを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明により提供される開離嵌挿具付きスライドファスナーは、基本的な構成として、第1及び第2ファスナーテープの対向するテープ側縁部にエレメント列が配された左右一対の第1及び第2ファスナーストリンガーと、前記第1及び第2ファスナーストリンガーの一端部に配された開離嵌挿具とを有し、前記開離嵌挿具は、前記第1ファスナーストリンガーの前記エレメント列に隣接して取着された蝶棒と、前記第2ファスナーストリンガーの前記エレメント列に隣接して取着された箱棒とを少なくとも有する開離嵌挿具付きスライドファスナーであって、前記蝶棒は、当該蝶棒の表面である第1面側にて、前記エレメント列寄りの前端部における前記第2ファスナーストリンガーに対向する対向側縁側に配された隅角部に、前記蝶棒のテープ表裏方向の寸法を前記対向側縁に向けてテープ幅方向に漸減させる傾斜面又は湾曲面を備えた逃げ部を有してなることを最も主要な特徴とするものである。
本発明に係る開離嵌挿具付きスライドファスナーにおいて、前記逃げ部は、前記蝶棒のテープ表裏方向の寸法を前記エレメント列側の前端縁に向けてテープ長さ方向に漸減させる傾斜面又は湾曲面を備えていることが好ましい。
また、前記逃げ部は、前記蝶棒を正面側から見たときに、前記エレメント列側の前端縁及び前記対向側縁を2つの辺として含む略三角形状を呈するように構成されていることが好ましい。
更に、前記逃げ部は、前記蝶棒における前記エレメント列側の前端縁からテープ長さ方向の10%以内の前端領域に配されていることが好ましい。
更にまた、前記蝶棒の第1面に対する前記逃げ部の傾斜角度は、15°以上90°未満に設定されていることが好ましい。
また、本発明の開離嵌挿具付きスライドファスナーでは、前記隅角部の前記逃げ部よりも前記第2ファスナーストリンガーに対向する対向側縁側に、切欠き部が設けられていることが好ましい。
更に、前記エレメント列を構成するファスナーエレメントの表面である第1面側に、当該ファスナーエレメントにおけるテープ表裏方向の寸法を当該ファスナーエレメントの頭部側先端に向けてテープ幅方向に漸減させる傾斜面が配されていることが好ましい。
本発明に係る開離嵌挿具付きスライドファスナーでは、開離嵌挿具を構成する蝶棒の第1面側における前端側の第2ファスナーストリンガーに対向する隅角部に、蝶棒のテープ表裏方向の寸法(厚さ寸法)をテープ幅方向に漸減させるような傾斜面又は湾曲面を備えた逃げ部が配されている。
このような逃げ部が蝶棒に設けられていることにより、スライドファスナーを蝶棒及び箱棒の近傍位置にてU字状に折り曲げたときに、当該逃げ部を、箱棒に隣接して配されたファスナーエレメント(以下、このファスナーエレメントを第1エレメントと言う)と蝶棒が互いに干渉することを回避する干渉回避手段として機能させることができる。
従って、左右のファスナーエレメントが噛合している状態でスライドファスナーが蝶棒及び箱棒の近傍位置にてテープ第1面側にU字状に折り曲げられても、上述のような逃げ部が配されていることによって蝶棒と第1エレメントとが干渉しないため、又は、たとえ蝶棒と第1エレメントとが干渉したとしても、その干渉量を小さくできるため、第1エレメントが蝶棒又は相手方のファスナーエレメントとの噛合が外れるように押し込まれることを防止できる。
このため、従来のスライドファスナーのように蝶棒と第1エレメントとの干渉に起因してエレメント列にチェーン割れが生じることを効果的に防止でき、左右のファスナーエレメントの噛合状態を安定して維持することができる。なお、本発明において、蝶棒の第1面側に配される前述の隅角部とは、蝶棒におけるエレメント列寄りの前端側で、且つ、第2ファスナーストリンガーに対向する対向側縁側の範囲(領域)の部分をいう。
このような本発明の開離嵌挿具付きスライドファスナーにおいて、前記逃げ部は、蝶棒のテープ表裏方向の寸法をエレメント列側の前端縁に向けてテープ長さ方向に漸減させる傾斜面又は湾曲面を備えている。これにより、蝶棒と第1エレメントとが干渉することをより効果的に防止でき、また、逃げ部を面取り部としても利用し、蝶棒の外観品質を向上させることができる。
また、前記逃げ部は、蝶棒を正面側から見たときに、同蝶棒のエレメント列側の前端縁及び対向側縁を2つの辺として含む略三角形状を呈するように構成されている。例えば、蝶棒に設ける逃げ部のサイズが大き過ぎる場合、同逃げ部において蝶棒の厚さが薄くなることにより、蝶棒自身の強度が低下する虞がある。これに対して、逃げ部が略三角形状を呈するように構成されていることにより、蝶棒の前記隅角部における厚さ寸法を効率的に小さくすることができるため、蝶棒と第1エレメントが干渉することを安定して防止するとともに、蝶棒の強度が低下することも抑えられる。
更に、前記逃げ部は、蝶棒におけるエレメント列側の前端縁からテープ長さ方向の10%以内の前端領域に配されている。これにより、逃げ部を適切な大きさで設けることができ、蝶棒自身の強度の低下や外観品質の低下を抑えることができる。
更にまた、蝶棒の第1面に対する逃げ部の傾斜角度は、15°以上90°未満に、好ましくは20°以上45°以下に設定されている。逃げ部の傾斜角度が15°以上、好ましくは20°以上であることにより、同逃げ部にて蝶棒と第1エレメントが干渉することを一層効果的に回避できる。また、逃げ部の傾斜角度が90°未満、好ましくは45°以下であることにより、蝶棒の外観品質の低下を招くこともない。
また、本発明の開離嵌挿具付きスライドファスナーでは、隅角部の逃げ部よりも第2ファスナーストリンガーに対向する対向側縁側に、切欠き部が設けられている。これにより、スライドファスナーを蝶棒及び箱棒の近傍位置にてU字状に折り曲げたときに、第1エレメントと蝶棒とが干渉することをより効果的に回避できる。
更に、本発明の開離嵌挿具付きスライドファスナーでは、エレメント列を構成するファスナーエレメントの第1面側に、当該ファスナーエレメントにおけるテープ表裏方向の寸法を当該ファスナーエレメントの頭部側先端に向けてテープ幅方向に漸減させる傾斜面が配されている。これにより、スライドファスナーをU字状に折り曲げても、蝶棒と第1エレメントが干渉することを回避できるとともに、左右のファスナーエレメント同士が干渉することも回避でき、噛合状態の左右エレメント列にチェーン割れが生じることをより効果的に防止できる。
図1は、本発明の実施例1に係るスライドファスナーを示す正面図である。 図2は、同スライドファスナーに配される蝶棒を示す斜視図である。 図3は、同スライドファスナーが閉鎖しているときの蝶棒、箱棒、及びファスナーエレメントの状態を示す模式図である。 図4は、図3に示したIV−IV線における断面図である。 図5は、図3に示したV−V線における蝶棒の断面図である。 図6は、同スライドファスナーをテープ第1面側に折り曲げたときの状態を示す断面図である。 図7は、本発明の実施例2に係るスライドファスナーを示す正面図である。 図8は、同スライドファスナーに配される蝶棒の要部を示す斜視図である。 図9は、従来のスライドファスナーの要部を拡大して示す拡大図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、実施例を挙げて図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下で説明する各実施例に何ら限定されるものではなく、本発明と実質的に同一な構成を有し、かつ、同様な作用効果を奏しさえすれば、多様な変更が可能である。例えば、スライドファスナーのエレメント列を構成する各ファスナーエレメントの形態は、以下の実施例で説明する形態に限定されるものではなく、必要に応じて任意に変更することが可能である。
図1は、本実施例1に係るスライドファスナーを示す正面図であり、図2は、同スライドファスナーに配される蝶棒を示す斜視図である。
なお、以下の説明において、ファスナーテープのテープ長さ方向を前後方向と規定し、特に、スライダーを開離嵌挿具から離間するように摺動させる方向を前方とし、スライダーを開離嵌挿具に向けて摺動させる方向を後方とする。また、ファスナーテープのテープ幅方向を左右方向と規定し、特に、図1に示すようにスライドファスナーを正面側から見たときの左側を左方とし、右側を右方とする。更に、ファスナーテープのテープ表裏方向を上下方向と規定し、ファスナーテープのテープ面に対してスライダーの引手が配される側を上方とし、その反対側を下方とする。
本実施例1に係るスライドファスナー1は、左右のファスナーテープ11の対向するテープ側縁部にエレメント列12を備えた左右一対の第1及び第2ファスナーストリンガー10a,10bと、エレメント列12に沿って摺動可能に配された上下一組の第1及び第2スライダー21,22と、左側の第1ファスナーストリンガー10aの下端部に配された蝶棒31と、右側の第2ファスナーストリンガー10bの下端部に配された箱棒32と、第1及び第2ファスナーストリンガー10a,10bの上端部にエレメント列12に沿って取着された止具39とを有している。この場合、第2スライダー22、蝶棒31、及び箱棒32によって、スライドファスナー1の開離嵌挿具30が構成されている。
第1及び第2ファスナーストリンガー10a,10bは、それぞれ、ファスナーテープ11と、同ファスナーテープ11のテープ側縁部に配された合成樹脂製の複数のファスナーエレメント13とを備えている。左右の各ファスナーテープ11は、細幅の帯状に織製又は編成されており、ファスナー被着製品に縫い付けられるテープ主体部と、ファスナーエレメント13が取り付けられるエレメント取付部(テープ側縁部)とを有している。また、ファスナーテープ11におけるエレメント取付部側のテープ側端縁には芯紐部11aが配されている。
左右のファスナーテープ11において、芯紐部11aを含むエレメント取付部には、合成樹脂製の複数のファスナーエレメント13が射出成形によりテープ長さ方向に沿って一定の間隔をおいて列設され、これらの複数のファスナーエレメント13によってエレメント列12が形成されている。本発明において、右側のエレメント列12を構成するファスナーエレメント13のうち、箱棒32に隣接して配されるファスナーエレメント13を、前述のように第1エレメント13aと呼んでいる。
なお、ファスナーエレメント13の材質は限定されるものではなく、例えばポリアセタール、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリカーボネート等の合成樹脂を好適に用いることができ、このような合成樹脂製のファスナーエレメント13は、金属製のファスナーエレメントよりも軽量となる。
本実施例1のファスナーエレメント13は、前記特許文献1に記載されている図9に示したようなファスナーエレメントと実質的に同一の構成を有して構成されている。簡単に説明すると、本実施例1のファスナーエレメント13は、ファスナーテープ11の第1面となる上面(表面)側に配されるエレメント上半部14と、同ファスナーテープ11の第2面となる下面(裏面)側に配されるエレメント下半部15とを有しており、エレメント上半部14は、第1テープ挟持部と、同第1テープ挟持部からテープ外方に向けて延設された第1頭部とを備えている。
また、エレメント上半部14における第1テープ挟持部と第1頭部の一部とには、同エレメント上半部14の前後方向の寸法を上方に向けて漸減させる前方及び後方テーパー部が前方側面及び後方側面に設けられており、ファスナーエレメント13の外観を、金属製のファスナーエレメントのように見せるとともに、ファスナーテープ11に対するファスナーエレメント13の固着強度を高めている。この場合、エレメント上半部14における前方及び後方テーパー部の上下方向に対する傾斜角度は略10°に設定されている。
同エレメント上半部14における第1頭部は、エレメント下半部15の先端まで延設されており、第1頭部の第1テープ挟持部に接合している基端部から先端部に向けて前後方向の寸法が漸減する先細形状に形成されている。また、この第1頭部は、エレメント下半部15の後述する首部よりも前後方向に張り出して構成されている。また、エレメント上半部14には、第1頭部の先端に向けてファスナーエレメント13の上下方向の高さ寸法を漸減させるように下り傾斜する傾斜面を備えた上方テーパー部が形成されている。
この場合、上方テーパー部の下り傾斜を開始する傾斜開始部14aは、第1頭部の先端から傾斜開始部14aまでのテープ幅方向の寸法を、同ファスナーエレメント13全体におけるテープ幅方向の寸法の45%の大きさとする位置に設定されており、また、上方テーパー部の左右方向に対する傾斜角度は、略20°に設定されている。
同ファスナーエレメント13におけるエレメント下半部15は、エレメント上半部14と一体に形成されている。このエレメント下半部15は、エレメント上半部14の第1テープ挟持部との間でファスナーテープ11を挟持する第2テープ挟持部と、第2テープ挟持部からテープ外方に向けて延設され、前後方向に括れた形状を有する首部と、首部の先端部に配され、前後方向に膨大する第2頭部とを備えている。
本実施例1における第1及び第2スライダー21,22は、従来の両開き用の開離嵌挿具を有するスライドファスナーに用いられる2つのスライダーと実質的に同様に構成されており、互いの後口を対向させるように配されている。ここで、第1スライダー21は、第2スライダー22よりも止具39側(前方側)に配されており、止具39側に向けて摺動させたときに左右のエレメント列12を噛合させる前開き用のスライダーとして使用される。また、第2スライダー22は、第1スライダー21よりも開離嵌挿側(後方側)に配されており、止具39側に向けて摺動させたときに左右のエレメント列12を分離させる後開き用のスライダーとして使用される。
また、第1及び第2スライダー21,22は、スライダー胴体23と、スライダー胴体23に回動可能に保持される引手24とをそれぞれ備えている。各スライダー21,22のスライダー胴体23は、上下翼板と、同上下翼板の一端部間を連結する案内柱と、上下翼板の左右側縁から互いに近接する方向に延設された左右のフランジ部と、上翼板の上面に立設された引手取付柱と有している。
このスライダー胴体23の一端には、案内柱を間に挟んで左右の肩口が形成され、スライダー胴体23の後端には後口が形成されている。また、上下翼板間には、左右の肩口と後口とを連通する略Y字形状のエレメント案内路が形成されており、スライダー胴体23の左右側部には、ファスナーテープ11を挿通させることが可能なテープ挿通間隙が設けられている。
本実施例1における蝶棒31は、左側の第1ファスナーストリンガー10aにおけるエレメント列12の後端部から連続するようにエレメント列12に隣接して配され、ファスナーテープ11のテープ表裏両面に跨って固着されている。この蝶棒31は、ポリアセタール等のファスナーエレメント13と同じ合成樹脂材料を射出成形することにより形成されている。
また、蝶棒31は、ファスナーテープ11に固着された蝶棒本体部31aと、蝶棒本体部31aのエレメント列12寄りの前端部に逃げ部として形成された第1テーパー部31bと、蝶棒31の長さ方向の中央部に配され、箱棒32側に向けてテープ幅方向に突出した突出部31cと、突出部31cの後方側に配された第2テーパー部31dと、蝶棒本体部31aの前端部における箱棒対向側面からテープ幅方向に凹設された収容凹部31eと、蝶棒本体部31aの前端から前方に突出したエレメント係止部31fとを有している。
この蝶棒31において逃げ部となる第1テーパー部31bは、蝶棒本体部31aの上半部側において、箱棒32に対向する対向側面側の前端隅角部を含む蝶棒前端部の上面側に配されており、当該蝶棒31を正面側(上面側)から見たときに、蝶棒31の前端縁と箱棒対向側縁を2つの辺として含む略三角形状を呈するように構成されている。この場合、第1テーパー部31bは、蝶棒31の前端縁からテープ長さ方向の10%以内の前端領域に配されている。
また、第1テーパー部31bは、蝶棒31のテープ表裏方向における厚さ寸法を、図5に示したように箱棒対向側縁に向けてテープ幅方向に漸減させるとともに、図4に示したように蝶棒前端縁に向けてテープ長さ方向にも漸減させる傾斜を備えた平坦な傾斜面により構成されている。
なお、本発明において、蝶棒31に形成される逃げ部は、第1テーパー部31bのような傾斜面に限定されず、蝶棒31のテープ表裏方向における厚さ寸法を、箱棒対向側縁に向けてテープ幅方向に漸減させるとともに、蝶棒前端縁に向けてテープ長さ方向にも漸減させる湾曲面により構成されていても良い。この場合、逃げ部を構成する湾曲面は、外方に向けて凸状に湾曲していても良いし、凹状に湾曲していても良い。例えば、蝶棒の外観を重視する場合には湾曲面を凸状に形成することが好ましく、また、逃げ部としての機能を重視する場合には湾曲面を凹状に形成することが好ましい。
本実施例1では、上述のような第1テーパー部31bを逃げ部として有することにより、蝶棒31の箱棒対向側面側の前端隅角部における上半部の厚さ寸法を小さくし、同第1テーパー部31bを、後述するように、蝶棒31と第1エレメント13aが互いに干渉することを回避する干渉回避手段として用いることができる。また、第1テーパー部31bを面取り部として利用することもできる。
特に、本実施例1の第1テーパー部31bは、上述のように蝶棒31の前端領域に略三角形状に配されているため、第1テーパー部31bの形成領域を大きくすることなく、蝶棒31の隅角部における厚さ寸法を効率的に小さくでき、蝶棒31自身の強度が低下することも抑えられる。
この場合、蝶棒本体部31aの上面は、ファスナーテープ11のテープ面と平行に配されており、この蝶棒本体部31aの上面に対して、第1テーパー部31bは、15°以上90°未満の範囲で、好ましくは20°以上45°以下の範囲で傾斜して形成されている。特に本実施例1において、蝶棒本体部31aの上面に対する第1テーパー部31bの傾斜角度は30°に設定されている。
同蝶棒31における突出部31cは、蝶棒31の上半部側に配され、蝶棒31の長さ方向の中央部から箱棒32側に向けてテープ幅方向に突設されている。この突出部31cの後端面は、テープ長さ方向に対して直交するように配されており、左右のエレメント列12を噛合させるために蝶棒31を第1及び第2スライダー21,22に挿入した際に、箱棒32の後述する段部32dに当接するように構成されている。この場合、突出部31cの後方側に第2テーパー部31dを設けることにより、突出部31cの後端面を安定して形成することができる。
同蝶棒31の箱棒対向側面に凹設された収容凹部31eは、箱棒32の後述する係止凸部32cを収容可能に構成されており、この収容凹部31eに箱棒32の係止凸部32cを収容することにより、箱棒32に対する蝶棒31の位置決めを行うことができる。
同蝶棒31のエレメント係止部31fは、蝶棒31の下半部に設けられており、第1エレメント13aの首部に嵌入して第1エレメント13aを係止可能なように、蝶棒本体部31aの前端から前方に突出している。この場合、エレメント係止部31fの上面は、平坦面に構成されている。
本実施例1における箱棒32は、右側の第2ファスナーストリンガー10bにおけるエレメント列12の後端部から連続するようにエレメント列12に隣接して配され、ファスナーテープ11のテープ表裏両面に跨って固着されている。この箱棒32は、ポリアセタール等のファスナーエレメント13と同じ合成樹脂材料を射出成形することにより形成されている。
また、箱棒32は、ファスナーテープ11に固着された箱棒本体部32aと、箱棒本体部32aの後端部の上下面に配されたストッパー部32bと、箱棒本体部32aの前端側にて蝶棒31に対向する対向側縁からテープ幅方向に突出した係止凸部32cと、係止凸部32cよりも後方に配された段部32dとを有している。
この箱棒32におけるストッパー部32bは、第2スライダー22の肩口側端部に当接可能なように、第2スライダー22における上下翼板間の間隔よりも大きな厚さ寸法を有している。このストッパー部32bに第2スライダー22が当接することにより、第2スライダー22がストッパー部32bよりも後方に摺動することを規制し、第2スライダー22が第2ファスナーストリンガー10bから脱落することを防いでいる。
同箱棒32における係止凸部32cは、蝶棒31に設けた収容凹部31eに挿入されて収容されるように、箱棒本体部32aの蝶棒対向側面における前端領域からテープ外方に向けて突設されている。この係止凸部32cは、正面側から見たときに略三角形状を呈するように形成されており、その上端縁はテープ長さ方向に対して直交して配されている。
同箱棒32における段部32dは、箱棒本体部32aの上半部に、蝶棒31対向側縁から内側に切り欠くようにして形成されており、蝶棒31に設けた突出部31cを係止可能に構成されている。
本実施例1における止具39は、第1及び第2ファスナーストリンガー10a,10bにおけるエレメント列12の前端部から連続するように配され、ファスナーテープ11のテープ表裏両面に跨って固着されている。
この止具39は、従来の一般的なスライドファスナー1に用いられている止具と同様に構成されており、ポリアセタール等の合成樹脂材料を射出成形することにより形成されている。この止具39を有することにより、第1スライダー21の摺動を規制し、第1スライダー21が第2ファスナーストリンガー10bから脱落することを防いでいる。
以上のような構成を有する本実施例1のスライドファスナー1は、上述のように、第2スライダー22、蝶棒31、及び箱棒32により、両開き用の開離嵌挿具30が構成されている。このため、左右の第1及び第2ファスナーストリンガー10a,10bが分離している状態からエレメント列12を噛合させる際には、第2スライダー22を箱棒32のストッパー部32bに当接する摺動後端位置まで移動させるとともに、第1スライダー21を当該第2スライダー22に当接する位置まで移動させる。
次に、蝶棒31を第1スライダー21の肩口から第1及び第2スライダー21,22のエレメント案内路内に挿入する。このとき、図3に示すように、蝶棒31の突出部31cが箱棒32の段部32dに係止されるとともに、箱棒32の係止凸部32cが蝶棒31の収容凹部31eに収容されることにより、箱棒32に対して蝶棒31が相対的に位置決めされる。
その後、第1スライダー21を止具39に向けて前方へ摺動させることにより、図1に示すように左右のエレメント列12を噛合させることができる。また、左右のエレメント列12が噛合している状態から、箱棒32に保持されている第2スライダー22を止具39に向けて前方へ摺動させることにより、左右のエレメント列12を分離させることができる。
そして、本実施例1のスライドファスナー1では、蝶棒31の前端領域に第1テーパー部31bが逃げ部として配されているため、図1及び図4に示すようにエレメント列12が噛合している状態から、図6に示すように同スライドファスナー1のエレメント列12を、蝶棒31及び箱棒32の近傍位置にて上面側にU字状に折り曲げたときに、第1テーパー部31bによって第1エレメント13aを逃がすための空間が確保され、蝶棒31と第1エレメント13aとが互いに干渉することを回避できる。
特に本実施例1のスライドファスナー1では、各ファスナーエレメント13のエレメント上半部14に、干渉回避手段となる上方テーパー部が配されているため、蝶棒31と第1エレメント13aとが干渉することをより確実に回避できるとともに、左右のファスナーエレメント13のエレメント上半部14同士が干渉することも回避できる。これにより、蝶棒31と第1エレメント13aの干渉に起因してエレメント列12にチェーン割れが生じることを効果的に防止でき、左右のファスナーエレメント13の噛合状態を安定して維持することができる。
更に、本実施例1のスライドファスナー1を小さな曲率半径となるまで強く折り曲げた場合、蝶棒31の第1テーパー部31bと第1エレメント13aの上方テーパー部とが接触することはあっても、第1エレメント13aが相手方のファスナーエレメント13との噛合が外れるまで蝶棒31によって押圧されることはないため、左右のファスナーエレメント13の噛合状態を維持することができる。従って、本実施例1のスライドファスナー1は、スライドファスナー1の折り曲げによってはチェーン割れが極めて生じ難い高品質のスライドファスナーとなる。
図7は、本実施例2に係るスライドファスナーを示す正面図であり、図8は、同スライドファスナーに配される蝶棒の要部を示す斜視図である。
本実施例2に係るスライドファスナー2では、左右のエレメント列12を開閉するための単一の第1スライダー21が配されており、また、開離嵌挿具40が、後述するような蝶棒41、箱棒42、及び箱体43により構成されており、それ以外については、前述の実施例1に係るスライドファスナー1と実質的に同様に構成されている。従って、本実施例2では、前述の実施例1のスライドファスナー1と同様の構成を有する部材については同じ符号を用いて表すことによって、その説明を省略することとする。
本実施例2に係るスライドファスナー2は、左右のファスナーテープ11の対向するテープ側縁部にエレメント列12を備えた左右一対の第1及び第2ファスナーストリンガー10a,10bと、エレメント列12に沿って摺動可能に配された第1スライダー21と、左側の第1ファスナーストリンガー10aの下端部に配された蝶棒41と、右側の第2ファスナーストリンガー10bの下端部に配された箱棒42と、箱棒42の下端部に一体化された箱体43と、第1及び第2ファスナーストリンガー10a,10bの上端部にエレメント列12に沿って取着された止具39とを有している。この場合、蝶棒41、箱棒42、及び箱体43によって、スライドファスナー2の開離嵌挿具40が構成されている。
本実施例2における第1スライダー21は、前述の実施例1における第1スライダー21と同様に構成されており、止具39側に向けて摺動させたときに左右のエレメント列12を噛合させるように配されている。なお、本実施例2におけるスライドファスナー2では、前述の実施例1のスライドファスナー1に配されていた第2スライダー22が排除されている。
本実施例2における蝶棒41は、第1ファスナーストリンガー10aにおけるエレメント列12の後端部から連続するように配され、ファスナーテープ11のテープ表裏両面に跨って固着されている。
また、蝶棒41は、ファスナーテープ11に固着された蝶棒本体部41aと、蝶棒本体部41aの上面側における箱棒対向側縁側の前端隅角部に配された第1テーパー部41cと、蝶棒本体部41aの前端隅角部において第1テーパー部41cよりも箱棒対向側縁側に設けられた切欠き部41bと、蝶棒本体部41aにおける前端部のテープ内方側に配された第2テーパー部41dと、蝶棒本体部41aの前端部における箱棒対向側面からテープ幅方向に凹設された収容凹部41eと、蝶棒本体部41aの前端から前方に突出したエレメント係止部41fとを有している。
この蝶棒41における第1テーパー部41cは、蝶棒41の前端縁からテープ長さ方向の10%以内の前端領域に逃げ部として配されている。この第1テーパー部41cは、蝶棒41のテープ表裏方向における厚さ寸法を、箱棒対向側縁に向けてテープ幅方向に漸減させるとともに、蝶棒前端縁に向けてテープ長さ方向にも漸減させる傾斜を備えている。これにより、蝶棒41の上半部の厚さ寸法を小さくして、同第1テーパー部41cを、蝶棒41と第1エレメント13aが互いに干渉することを回避する干渉回避手段として用いることが可能となる。
この場合、第1テーパー部41cは、蝶棒本体部41aの上面に対して、15°以上90°未満の範囲で、好ましくは20°以上45°以下の範囲で傾斜して形成されている。特に本実施例1において、蝶棒本体部41aの上面に対する第1テーパー部41cの傾斜角度は、30°に設定されている。
同蝶棒41における切欠き部41bは、蝶棒本体部41aの上半部が箱棒対向側縁からテープ幅方向に切り欠かれて構成されている。この切欠き部41bが設けられていることにより、第1テーパー部41cよりも箱棒対向側縁側には、切欠き側面41gと切欠き底面41hとが形成され、それによって、第1テーパー部41cと切欠き底面41hとの間には、切欠き側面41gを介して上下方向に段差が形成されるとともに、切欠き底面41hの上方には、合成樹脂のない空間部が形成される。この場合、切欠き部41bの切欠き側面41gは、蝶棒41の上半部における箱棒対向側面の一部を構成している。
このような切欠き部41bが第1テーパー部41cの箱棒対向側縁側に隣接して設けられていることにより、第1テーパー部41cとともに、蝶棒41と第1エレメント13aが互いに干渉することを回避する干渉回避手段として機能する。本実施例2の蝶棒41において、干渉回避手段となる第1テーパー部41cと切欠き部41bとは、蝶棒41の前端縁からテープ長さ方向の10%以内の前端領域に配されている。
同蝶棒41における第2テーパー部41dは、第1テーパー部41cのテープ内方側に隣接して蝶棒本体部41aの前端部に配されている。この第2テーパー部41dは、蝶棒41のテープ表裏方向における厚さ寸法を蝶棒前端縁に向けてテープ長さ方向に漸減させる傾斜を備えており、蝶棒41の面取り部として構成されている。
同蝶棒41の箱棒対向側面に凹設された収容凹部41eは、箱棒42の後述する係止凸部を収容可能に構成されており、この収容凹部41eに箱棒42の係止凸部を収容することにより、箱棒42に対する蝶棒41の位置決めを行うことができる。
同蝶棒41のエレメント係止部41fは、蝶棒41の下半部に設けられており、第1エレメント13aの首部に嵌入して第1エレメント13aを係止可能なように、蝶棒本体部41aの前端から前方に突出している。この場合、エレメント係止部41fの上面は、平坦面に構成されている。
本実施例2における箱棒42は、第2ファスナーストリンガー10bにおけるエレメント列12の後端部から連続するように配され、ファスナーテープ11のテープ表裏両面に跨って固着されている。この箱棒42は、ファスナーテープ11に固着された箱棒本体部42aと、箱棒本体部42aの前端側にて蝶棒41に対向する対向側縁からテープ幅方向に突出した図示しない係止凸部とを有している。
本実施例2における箱体43は、箱棒42の下端部に設けられている。この箱体43は、正面側から見たときに略矩形状を呈する箱体本体部43aと、箱体本体部43aの左側半部に上面側から形成された蝶棒挿入孔部とを有している。
以上のような構成を有する本実施例2のスライドファスナー2は、上述のように、蝶棒41、箱棒42、箱体43により、片開き(前開き)用の開離嵌挿具40が構成されている。このため、左右の第1及び第2ファスナーストリンガー10a,10bが分離している状態からエレメント列12を噛合させる際には、先ず、第1スライダー21を箱体43に当接する摺動後端位置まで移動させる。
次に、蝶棒41を、第1スライダー21の肩口から、第1スライダー21のエレメント案内路を介して、箱体43の蝶棒挿入孔部に挿入する。このとき、箱棒42の係止凸部が蝶棒41の収容凹部41eに収容されることにより、箱棒42に対して蝶棒41が相対的に位置決めされる。その後、第1スライダー21を止具39に向けて前方へ摺動させることにより、図7に示すように左右のエレメント列12を噛合させることができる。
そして、本実施例2のスライドファスナー2では、蝶棒41の前端部に第1テーパー部41cが逃げ部として配されているとともに、この第1テーパー部41cの箱棒対向側縁側に隣接して切欠き部41bが配されている。これにより、エレメント列12が噛合している状態にて、蝶棒41及び箱棒42の近傍位置にてエレメント列12を上面側にU字状に折り曲げたときに、第1テーパー部41cと切欠き部41bによって第1エレメント13aを逃がすための空間が大きく確保されるため、蝶棒41と第1エレメント13aとが互いに干渉することを前述の実施例1よりも効果的に回避することができる。従って、蝶棒41及び箱棒42の近傍位置にてエレメント列12にチェーン割れが生じることを効果的に防止でき、左右のファスナーエレメント13の噛合状態を安定して維持することができる。
1 スライドファスナー
2 スライドファスナー
10a 第1ファスナーストリンガー
10b 第2ファスナーストリンガー
11 ファスナーテープ
11a 芯紐部
12 エレメント列
13 ファスナーエレメント
13a 第1エレメント
14 エレメント上半部
14a 傾斜開始部
15 エレメント下半部
21 第1スライダー
22 第2スライダー
23 スライダー胴体
24 引手
30 開離嵌挿具
31 蝶棒
31a 蝶棒本体部
31b 第1テーパー部
31c 突出部
31d 第2テーパー部
31e 収容凹部
31f エレメント係止部
32 箱棒
32a 箱棒本体部
32b ストッパー部
32c 係止凸部
32d 段部
39 止具
40 開離嵌挿具
41 蝶棒
41a 蝶棒本体部
41b 切欠き部
41c 第1テーパー部
41d 第2テーパー部
41e 収容凹部
41f エレメント係止部
41g 切欠き側面
41h 切欠き底面
42 箱棒
42a 箱棒本体部
43 箱体
43a 箱体本体部

Claims (7)

  1. 第1及び第2ファスナーテープ(11)の対向するテープ側縁部にエレメント列(12)が配された左右一対の第1及び第2ファスナーストリンガー(10a,10b) と、前記第1及び第2ファスナーストリンガー(10a,10b) の一端部に配された開離嵌挿具(30,40) とを有し、前記開離嵌挿具(30,40) は、前記第1ファスナーストリンガー(10a) の前記エレメント列(12)に隣接して取着された蝶棒(31,41) と、前記第2ファスナーストリンガー(10b) の前記エレメント列(12)に隣接して取着された箱棒(32,42) とを少なくとも有する開離嵌挿具付きスライドファスナー(1,2) であって、
    前記蝶棒(31,41) は、当該蝶棒(31,41) の表面である第1面側にて、前記エレメント列(12)寄りの前端部における前記第2ファスナーストリンガー(10b) に対向する対向側縁側に配された隅角部に、前記蝶棒(31,41) のテープ表裏方向の寸法を前記対向側縁に向けてテープ幅方向に漸減させる傾斜面又は湾曲面を備えた逃げ部(31b,41c) を有してなることを特徴とする開離嵌挿具付きスライドファスナー。
  2. 前記逃げ部(31b,41c) は、前記蝶棒(31,41) のテープ表裏方向の寸法を前記エレメント列(12)側の前端縁に向けてテープ長さ方向に漸減させる傾斜面又は湾曲面を備えてなる請求項1記載の開離嵌挿具付きスライドファスナー。
  3. 前記逃げ部(31b,41c) は、前記蝶棒(31)を正面側から見たときに、前記エレメント列(12)側の前端縁及び前記対向側縁を2つの辺として含む略三角形状を呈するように構成されてなる請求項1又は2記載の開離嵌挿具付きスライドファスナー。
  4. 前記逃げ部(31b,41c) は、前記蝶棒(31,41) における前記エレメント列(12)側の前端縁からテープ長さ方向の10%以内の前端領域に配されてなる請求項1〜3のいずれかに記載の開離嵌挿具付きスライドファスナー。
  5. 前記蝶棒(31,41) の第1面に対する前記逃げ部(31b,41c) の傾斜角度は、15°以上90°未満に設定されてなる請求項1〜4のいずれかに記載の開離嵌挿具付きスライドファスナー。
  6. 前記隅角部の前記逃げ部(31b,41c) よりも前記第2ファスナーストリンガー(10b) に対向する対向側縁側に、切欠き部(41b)が設けられてなる請求項1〜5のいずれかに記載の開離嵌挿具付きスライドファスナー。
  7. 前記エレメント列(12)を構成するファスナーエレメント(13)の表面である第1面側に、当該ファスナーエレメント(13)におけるテープ表裏方向の寸法を当該ファスナーエレメント(13)の頭部側先端に向けてテープ幅方向に漸減させる傾斜面が配されてなる請求項1〜6のいずれかに記載の開離嵌挿具付きスライドファスナー。
JP2013506946A 2011-03-30 2011-03-30 開離嵌挿具付きスライドファスナー Active JP5832522B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2011/058036 WO2012131940A1 (ja) 2011-03-30 2011-03-30 開離嵌挿具付きスライドファスナー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2012131940A1 true JPWO2012131940A1 (ja) 2014-07-24
JP5832522B2 JP5832522B2 (ja) 2015-12-16

Family

ID=46929765

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013506946A Active JP5832522B2 (ja) 2011-03-30 2011-03-30 開離嵌挿具付きスライドファスナー

Country Status (7)

Country Link
US (1) US9549593B2 (ja)
EP (1) EP2692262B1 (ja)
JP (1) JP5832522B2 (ja)
KR (1) KR101559220B1 (ja)
CN (1) CN103369981B (ja)
TW (1) TWI503085B (ja)
WO (1) WO2012131940A1 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2689682B1 (en) * 2011-03-24 2017-03-08 YKK Corporation Slide fastener and slider with simple locking mechanism
WO2017072925A1 (ja) * 2015-10-29 2017-05-04 Ykk株式会社 ファスナーストリンガー及びその製造方法、並びに金型
USD894788S1 (en) * 2016-09-14 2020-09-01 Eric Gates Chain zipper link
USD809426S1 (en) * 2016-09-14 2018-02-06 Eric Gates Link chain zipper
KR102143199B1 (ko) * 2016-09-30 2020-08-11 와이케이케이 가부시끼가이샤 슬라이드 파스너용의 분리 가능한 고정구의 회전 기구 및 이것을 포함하는 슬라이드 파스너
DE112017006985T5 (de) * 2017-02-02 2019-10-10 Ykk Corporation Reißverschluss und Verfahren zu dessen Herstellung
JP6894739B2 (ja) * 2017-03-28 2021-06-30 Ykk株式会社 スライドファスナー
TWI631916B (zh) * 2017-05-24 2018-08-11 中傳企業股份有限公司 拉鍊頭組合結構及其梢狀組件
USD887895S1 (en) * 2018-08-31 2020-06-23 Ykk Corporation Insert pin for slide fastener
CN110037393B (zh) * 2019-04-13 2021-07-06 浙江固齿拉链有限公司 一种拉链
WO2021001984A1 (ja) * 2019-07-04 2021-01-07 Ykk株式会社 エレメント部材及びスライドファスナー付き製品
CN112293874A (zh) * 2019-07-29 2021-02-02 台湾华可贵股份有限公司 拉链
CN112690549B (zh) * 2020-12-22 2023-01-31 上海宝塑阿罗伊高分子材料有限公司 一种四边开合的箱包
TWI831600B (zh) * 2023-02-04 2024-02-01 墾青工業股份有限公司 雙開尾拉鏈之下止裝置及其組裝結構
US11877629B1 (en) * 2023-02-04 2024-01-23 Kcc Zipper Co., Ltd. Bottom stop device of double-open end zipper and assembly structure thereof

Family Cites Families (37)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2526599A (en) * 1945-11-17 1950-10-17 Bolta Company Separable bottom stop mechanism for sliding clasp fasteners
BE487427A (ja) * 1948-04-21
US2892231A (en) * 1955-05-24 1959-06-30 Conmar Prod Corp Slide fastener
US3046627A (en) * 1960-05-09 1962-07-31 Louis H Morin Separator for invisible separable fastener stringers
US3503102A (en) * 1966-04-13 1970-03-31 Yoshida Kogyo Kk Slide fasteners
DE2603241C3 (de) * 1976-01-29 1979-08-16 Optilon W. Erich Heilmann Gmbh, Cham (Schweiz) Reißverschluß mit teilbarer Endkupplung
US4090279A (en) * 1977-01-10 1978-05-23 Textron Inc. Separable slide fastener
JPS5925227Y2 (ja) * 1978-06-15 1984-07-25 ワイケイケイ株式会社 スライドフアスナ−の開離嵌插具
JPS6029509U (ja) * 1983-08-03 1985-02-28 ワイケイケイ株式会社 スライドファスナ−の開離嵌挿具
JPS60193404A (ja) * 1984-03-15 1985-10-01 ワイケイケイ株式会社 開離嵌插具付きスライドフアスナ−
US5131120A (en) * 1991-12-23 1992-07-21 Yoshida Kogyo K.K. Separable bottom end assembly for slide fastener
JPH0838219A (ja) * 1994-07-29 1996-02-13 Ykk Kk スライドファスナーの開離嵌挿具
JP3622885B2 (ja) * 1997-12-18 2005-02-23 Ykk株式会社 停止装置付スライダー用の開離嵌挿具
JP3620973B2 (ja) * 1998-09-30 2005-02-16 Ykk株式会社 スライドファスナーの開離嵌挿具
JP3621040B2 (ja) * 2000-10-31 2005-02-16 Ykk株式会社 スライドファスナーの逆開き開離嵌挿具
JP3733327B2 (ja) * 2001-12-20 2006-01-11 Ykk株式会社 隠しスライドファスナーの開離嵌挿具
JP3733343B2 (ja) * 2002-05-20 2006-01-11 Ykk株式会社 スライドファスナー用開離嵌挿具
JP2003334108A (ja) * 2002-05-20 2003-11-25 Ykk Corp 開離嵌挿具付きスライドファスナー
JP4152216B2 (ja) * 2003-02-19 2008-09-17 Ykk株式会社 スライドファスナー用開離嵌挿具
JP4072953B2 (ja) 2003-03-20 2008-04-09 Ykk株式会社 開離嵌挿具付きスライドファスナー
JP2004283300A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Ykk Corp 開離嵌挿具付きスライドファスナー
US7036191B2 (en) * 2003-04-21 2006-05-02 Chang-Wen Tsaur Lower stop of zipper
JP4176052B2 (ja) * 2004-06-18 2008-11-05 Ykk株式会社 スライドファスナー用開き具
JP4307413B2 (ja) * 2005-06-20 2009-08-05 Ykk株式会社 スライドファスナー用開離嵌挿具
JP4628329B2 (ja) * 2006-08-17 2011-02-09 Ykk株式会社 開離嵌挿具付きスライドファスナー
JP4762108B2 (ja) * 2006-10-20 2011-08-31 Ykk株式会社 逆開き開離嵌挿具付きのスライドファスナー
JP4726876B2 (ja) * 2007-10-15 2011-07-20 Ykk株式会社 逆開きスライドファスナー
ES2537966T3 (es) 2008-10-06 2015-06-16 Ykk Corporation Cierre de cremallera
CN102245046B (zh) 2008-12-12 2014-04-02 Ykk株式会社 拉链用分离嵌插件
KR101265032B1 (ko) * 2009-01-13 2013-05-27 와이케이케이 가부시끼가이샤 슬라이드 파스너
US20100299887A1 (en) * 2009-06-02 2010-12-02 Yu-Pau Lin Insertion pin and insertion pin assembly for zipper
ES2493043T3 (es) * 2009-07-29 2014-09-11 Ykk Corporation Cierre de cremallera
EP2904922B1 (en) * 2009-07-30 2017-09-20 YKK Corporation Slide fastener
KR101356242B1 (ko) * 2009-09-11 2014-01-28 와이케이케이 가부시끼가이샤 역방향 개방 슬라이드 파스너
JP5606452B2 (ja) * 2009-12-25 2014-10-15 Ykk株式会社 逆開きスライドファスナー
KR101423859B1 (ko) * 2010-05-31 2014-07-25 와이케이케이 가부시끼가이샤 슬라이드 파스너
US8910352B2 (en) * 2010-06-23 2014-12-16 Ykk Corporation Slide fastener

Also Published As

Publication number Publication date
WO2012131940A1 (ja) 2012-10-04
KR101559220B1 (ko) 2015-10-13
JP5832522B2 (ja) 2015-12-16
EP2692262A1 (en) 2014-02-05
EP2692262A4 (en) 2014-12-24
US9549593B2 (en) 2017-01-24
KR20130124580A (ko) 2013-11-14
CN103369981A (zh) 2013-10-23
US20140020217A1 (en) 2014-01-23
TWI503085B (zh) 2015-10-11
CN103369981B (zh) 2015-11-25
EP2692262B1 (en) 2016-10-19
TW201238512A (en) 2012-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5832522B2 (ja) 開離嵌挿具付きスライドファスナー
US7882602B2 (en) Slide fastener with separable bottom end stop
JP5631502B2 (ja) ファスナーストリンガー
US8844101B2 (en) Reverse opening slide fastener
EP2604139B1 (en) Slide fastener
JP5220127B2 (ja) スライドファスナー用開離嵌挿具
JP6227015B2 (ja) ファスナーストリンガー
WO2012127688A1 (ja) 簡易ロック機構を有するスライドファスナー及びスライダー
EP2604138B1 (en) Slide fastener
JP6161708B2 (ja) ファスナーチェーン及びスライドファスナー、並びにファスナーエレメントの製造方法
WO2014192106A1 (ja) 開離嵌挿具付きスライドファスナー及び射出成形用金型
TWI583322B (zh) Zipper with slider
WO2012086077A1 (ja) スライドファスナー
CN109788826B (zh) 拉头及拉链
CN107404980B (zh) 拉头及拉链
JP2006149707A (ja) スライドファスナーチエン

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20141111

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426

Effective date: 20150415

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151027

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5832522

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150