JPWO2012121376A1 - ローラ清掃装置 - Google Patents

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Abstract

清掃布をローラの表面に接触させた状態でも、清掃布とローラの表面との摩擦抵抗を小さくすること。ローラ(6)の軸方向に沿って移動可能な清掃ユニット(2)に供給手段(3)、巻取り手段(4)、押圧体(7)が搭載されたローラ清掃装置(1)であって、押圧体(7)は供給手段(3)及び巻取り手段(4)の間に配置され、ローラの表面の変化に対して逃げ方向に傾けた状態でローラ(6)の表面に向けて付勢されているとともに清掃布(5)をローラ(6)の表面に線状に押し付けて接触させ、清掃布(5)の幅はローラ(6)の長さよりも短く設定されている。

Description

本発明は、フイルム加工機や印刷機などでフイルムや印刷媒体の加工或いは搬送用に使用されるローラの表面を清掃する清掃装置に関するもので、特に清掃布によってローラの表面を清掃するローラ清掃装置に関するものである。
フイルム加工機や印刷機などは、フイルムや印刷媒体の加工または搬送のために多数のローラを装備している。それらのローラは、印刷媒体やフイルムに直接接触するので、常に清浄に維持される必要がある。特にフイルム加工機においては、ローラを清浄に維持することが、品質の高いフイルム加工を行う場合の条件となる。ローラの表面に異物が付着すると、その異物が搬送しているフイルムに付着し、あるいはフイルムに傷が入る。また、精密な印刷では、印刷用紙、布、フイルムなどの印刷媒体に接触する多数のローラを清浄に維持することが必要である。さらに、製紙業界で使用される製紙装置や、布の業界で使用される布の生産装置でも多数のローラを使用しており、印刷機やフイルム加工機と同様に、清浄に維持する必要がある。
ローラの表面を清浄に保つには、作業者が、定期的に印刷機やフイルム加工機などの生産運転を中断し、清掃布を使ってローラの表面を拭く必要がある。しかも、汚れの程度によっては、複数の作業者が時間をかけて清掃を行う必要がある。特に、ローラの本数が多い場合には清掃に時間がかかり、生産効率が低下する。そこで、印刷機やフイルム加工機を空運転または生産運転の状態で、自動的に、定期的あるいは不定期かつ頻繁に、清掃を行うことのできるローラ清掃装置の使用が望まれる。
特許文献1には、印刷機やフイルム加工機などに使用可能なローラ清掃装置が示されている。特許文献1のローラ清掃装置は、清掃布によって、ローラの表面を自動的に清掃するのに必要な構成要素を備える。清掃布は、供給手段から供給され、巻取り手段によって巻き取られる。供給手段と巻取り手段の間には、清掃布をローラの表面に押し付けるパッドが配置されている。
ところで、ローラの表面に付着する異物は、ローラの表面に均一に分布して付着するとは限らない。ローラに付着した異物は、ローラの表面の性質を変えてしまう。また、いったん異物が付着すると、その異物は徐々に成長し、厚く堆積することがある。ローラに異物が厚く付着すると、ローラは、異物の付着した部分で、外径寸法が大きくなる。特許文献1のローラ清掃装置に使用されるようなパッドは、清掃布をローラの表面に押し付けた状態では、異物から逃げる構造ではないため、清掃布を介して異物と衝突する。パッドが異物に衝突しても、ローラの回転力が十分に大きく、清掃布の破断がないのであれば、清掃は正常に行われるので、ローラ清掃装置としての役割は果たすことができる。しかし、パッドが異物に衝突するので、ローラの回転に対する清掃布の摩擦抵抗の変化が大きい。その結果、ローラの回転を一定に維持するのが難しくなり、製品の品質維持が困難となる。従って、この清掃装置は、製品の生産運転中にローラを清掃するのには向かない。
特許文献2に記載されたローラ清掃装置は、清掃布の押圧体としてブレードを使用したものであり、ブレードによって、清掃布をローラの表面に押し付けている。特許文献2のローラ清掃装置は、装置全体が回転軸を中心に回転可能になっている。清掃布は、まず、ブレードによって線状にローラの表面に強く押し付けられ、その後、ローラの表面を覆うように面で弱く接触する。特許文献2のローラ清掃装置は、ローラの表面に、大きな構造物がある場合は、ローラ清掃装置全体がそれを乗り越えるようにして逃げる構造になっている。しかし、ローラの表面に堆積した異物があるときは、清掃布を介して、ブレードが異物に衝突する。すなわち、特許文献2のローラ清掃装置のブレードは、内部に圧縮バネを備えており、この圧縮バネの付勢力によって、ブレードの先端がローラの表面に当たるようになっている。この圧縮バネは、その付勢力がブレードの幅方向に沿って作用する構成になっているので、ローラ表面に付着した異物に応じて伸縮することはない。
従って、また、このローラ清掃装置は、構造的に可動部の質量が大きくなるので、異物が厚く堆積しているか、又は小さな異物が連続して存在する場合は、異物の形状に追従して可動することが出来ない。そのため、このローラ清掃装置は、異物の形状に逆らって、異物と衝突し、その衝突の衝撃は、ローラの回転を大きく乱す。
このローラ清掃装置は特許文献1のローラ清掃装置と同じ問題を持っており、製品の生産中にローラの清掃を行うことができないという問題を持っている。さらに、ローラの表面に堆積する異物の位置が不特定であり、このローラ清掃装置の構造では、その不特定の位置の異物に対して、ブレードが逃げることができない。
特許文献3には、製造ラインを中断することなく、ローラの清掃が行えるローラ清掃装置が記載されている。特許文献3のローラ清掃装置は、押圧体としてパッドを使用する点で、特許文献1のローラ清掃装置と類似しているが、ローラの幅より清掃布の幅が短い。清掃布とローラの表面との接触幅が少なければ、ローラ表面に付着した異物の影響は少なくなる。また、仮にパッドが異物に衝突しても、ローラの回転力が十分大きければ、清掃布がローラの回転に及ぼす影響も小さくできる。
しかし、清掃布がローラの回転に及ぼす影響は、ローラの回転力、ローラの表面の異物の状態及び清掃布の特性に依存するので、特許文献3のローラ清掃装置は、特許文献1及び特許文献2のローラ清掃装置と同じ課題を抱えている。
また、発明者らは、押圧体の構造を決定する過程で、パッド式とブレード式の比較の実験を行った結果、パッド式は、ブレード式に比較すれば、清掃布とローラの表面との接触する状態を長期間に渡って一定に保つのが難しいことがわかった。パッド式は、接触状態の経時変化が大きい。この理由は、清掃布とローラの表面との接触状態が、パッドに使用するゴムの弾性力やパッドの押圧力などで決まるためである。ゴムの弾性力は、温度や使用履歴によって経時変化する。また、一般にパッドと清掃対象のローラとの接触圧を得るのに、空気圧を利用した場合、空気圧を所定の一定の圧力に保つのは難しいので、これも不安定な原因となる。
一方、ブレード式では、接触圧力は機械バネで決まる。従って、ブレード式は、清掃布とローラの表面とが接触する状態の経時変化が小さく安定している。
特開2004−322368号公報 特開平02ー108543号公報 特開2009−269004号公報
従来のローラ清掃装置は、ローラの表面の円周方向或いは軸方向について、異物の付着状態に偏りがある場合に、清掃布とローラの表面との摩擦抵抗が大幅に変動するという課題があった。
この原因として、従来のローラ清掃装置は、ローラの表面に付着した異物の付着状態にかかわらず、パッドやブレードを異物に衝突させてローラの表面を拭く構造であるからである。
本発明は、ローラの表面に異物が偏って付着した場合であっても、清掃布とローラの表面との摩擦抵抗の変化を小さくしたローラの清掃装置を実現する。
上記課題を解決するために、本発明のローラ清掃装置は、
ローラの表面を拭き取る清掃布を供給する供給手段と、
前記供給手段から供給される前記清掃布を巻き取る巻取り手段と、
前記供給手段及び前記巻取り手段の間にあって、前記清掃布をローラの表面に押し付ける押圧体と、
前記供給手段、前記巻取り手段及び前記押圧体を搭載し、前記ローラの軸方向に沿って移動する清掃ユニットとを備え、
前記押圧体は、前記ローラの表面の変化に対して逃げ方向に傾けた状態で前記ローラの表面に向けて付勢されているとともに、前記清掃布を前記ローラの表面に線状に押し付けて接触させ、前記清掃布の幅は、前記ローラの長さよりも短いことを特徴としている。
「ローラの表面の変化」とは、ローラの表面に異物が付着したり、マーキングなどの構造物を取り付けた結果、ローラの外径寸法が変化した状態である。
「ローラの表面の変化に対して逃げ方向に傾けた状態」とは、押圧体が、ローラの表面に付着した異物や、ローラの表面に取り付けられたマーキングなどによって、押しのけられる方向に傾けた状態である。すなわち、押圧体が、逃げ方向に傾けた状態でローラの表面に向けて付勢されているとき、押圧体は、ローラの表面に当接しており、ローラの表面には、押圧体が当接する接点が形成され、その接点におけるローラの表面の接線と押圧体との間に2つの角度J,Kが形成される。そして、ローラの回転方向の上流側の角度Jが0〜90度の範囲にあり、下流側の角度Kが90〜180度の範囲にある。
また、「ローラの表面の変化に対して食い込む方向に傾けた状態」とは、押圧体が、ローラの表面に付着した異物や、ローラの表面に取り付けられたマーキングなどに、衝突する方向に傾けた状態である。すなわち、押圧体が、食い込む方向に傾けた状態でローラの表面に向けて付勢されているとき、押圧体は、ローラの表面に当接しており、ローラの表面には、押圧体が当接する接点が形成され、その接点におけるローラの表面の接線と押圧体との間に2つの角度J,Kが形成される。そして、ローラの回転方向の上流側の角度Jが90〜180度の範囲にあり、下流側の角度Kが0〜90度の範囲にある。
さらに、本発明は次の構成を包含する。
(1)押圧体は、ローラの表面に線状に清掃布を押し付けること。
(2)清掃布の幅は、押圧体の長さよりも長いこと。
(3)清掃布をローラの表面に押し付ける強さを変化させる機構を備えること。
(4)押圧体は、異物から逃げる方向に傾けた第1のプレートと、異物に食い込む方向に傾けた第2のプレートを備えること。
(5)押圧体は、異物から逃げる方向に傾けた複数のプレートを備えること。
(6)清掃ユニットは、移動速度が可変であり、任意の位置で停止可能なこと。
(7)清掃布は、マイクロファイバの布又はマイクロファイバを含む布であること。
(8)押圧体は、ローラに対して進退動作が可能なこと。
本発明によるローラ清掃装置によれば、押圧体によって、清掃布をローラの表面に押し付ける場合に、ローラの表面の異物の付着状態に偏りがあったとしても、押圧体は、異物と衝突することなく逃げる。そのため、清掃布とローラの表面との摩擦抵抗が大幅に変動することがない。
また、ローラの長さより清掃布の幅を短くし、その代わりに清掃布を移動させて拭き取りを行うようにした。従って、清掃布の幅が短いので、清掃布とローラの表面との摩擦抵抗の変動はよりいっそう小さくなる。
図1は、本発明の第1の実施の態様の側面図である。 図2は、本発明の第1の実施の態様の正面図である。 図3は、本発明の第2の実施の態様の側面図である。 図4は、本発明の第1の実施の態様の一方のベースプレート側の正面図である。 図5は、図1に示した押圧体の進退機構の第1の例の動作説明図である。 図6は、押圧体の第1の変形例の説明図である。 図7は、清掃布検出センサの態様の説明図である。 図8Aは、清掃ユニットの移動説明図である。 図8Bは、移動速度のパターンの例を示す図である。 図9は、押圧体補正ネジの作用の説明図である。 図10は、押圧体の傾きの説明図である。 図11は、押圧体の押圧部の部分の他の実施の態様の説明図である。 図12は、押圧体の他の実施の態様の説明図である。 図13は、押圧体の進退機構の第2の例の説明図である。 図14は、押圧体の進退機構の第3の例の説明図である。 図15は、押圧体の進退機構の第4の例の説明図である。 図16は、押圧体の第2の変形例の説明図である。
図1は、本発明の第1の実施の態様の側面図である。図2及び図4は、図1に示した本発明の実施の態様の正面図である。1は、ローラ清掃装置である。6は、ローラ清掃装置1の清掃対象たるローラである。なお、ローラ6は、シリンダと呼ばれることがある。Nはローラ6の回転方向を示す矢印であり、図1においては、反時計方向に回転する。2は清掃ユニットである。清掃ユニット2は、ローラ清掃装置1の主たる構成要素を支持する。
図1においては、清掃ユニット2の内部の構造を説明するために、破断線Mによって構造の一部を図面上で露出させている。5は清掃布である。3は、清掃布5を供給する供給手段である。4は、供給手段3から供給される清掃布5を巻き取る巻取り手段である。7は、清掃布5をローラ6の表面8に押し付けるための押圧体である。押圧体7は、供給手段3と巻取り手段4との間に配置されている。清掃ユニット2は、供給手段3、巻取り手段4及び押圧体7を搭載する。
清掃ユニット2は、図2に示すように、一対のベースプレート9、10が対向配置された構造になっている。清掃布5の幅Pは、ベースプレート9、10間の距離よりも短く、ローラ6の長さLは、清掃布5の幅Pよりも長い。ベースプレート9、10は、横支柱14などによって一体に連結されている。押圧体7は、図1に示すように、清掃布5をローラ6の表面8に線状に接触するように押し付け、かつ、押圧体7は、ローラ6の表面8の変化に対して逃げ方向に傾けて取り付けられている。
また、押圧体7は、細長い板状の外形であって、自身にバネ性があり、ローラ6の表面8に向けて付勢されている。ローラ6の長さL(図8)、清掃布5の幅P(図2)、押圧体7の長さQ(図2)とすれば、長さの寸法の関係は、L>P>Qに設定されている。寸法を例示すれば、Lは150cmから800cm、Pは、40cmから120cm程度であり、QはPよりも2cmから20cm短い。即ち、清掃布5の幅Pは、押圧体7の押圧部29が、ローラ6の表面8に直接接触しないように設定されている。
図10は、ローラ6の表面8と押圧体7の傾きの説明図である。ローラ6は、回転方向N(図10の反時計方向)に回転する。線分Eは、接点H0についての表面8の接線である。押圧体81(7)は、回転軸82(22)を中心に回転可能で、かつ常に押圧部83(29)が表面8に接するように、表面8に向けて付勢されている。押圧部83の先端は、接点H0で表面8と接する。押圧体81は、接線Eを基準にして、いろいろな角度で表面8に接することができる。
接点H0におけるローラ6の表面8の接線Eと押圧体81との間に2つの角度J,Kが形成される。押圧体81が「逃げ方向」に傾いているとき、ローラ6の回転方向Nの上流側の角度Jが0度から90度の範囲にあり、押圧体81が「食い込み方向」に傾いているとき、角度Jが90度から180度の範囲にある。すなわち、押圧体81が「逃げ方向」に傾いているとき、ローラ6の回転方向Nの下流側の角度Kが90度から180度の範囲にあり、押圧体81が「食い込み方向」に傾いているとき、角度Kが0度から90度の範囲にある。
押圧体81が食い込み方向に傾いている状態の例をFで示す。Rは、ローラ6の表面8に付着した異物を模式的に示したものである。押圧体81が、逃げ方向に傾いているか、食い込み方向に傾いているかに対応して、異物Rに対する動作が異なる。押圧体81が逃げ方向に傾いていれば、異物Rが、接点H0にきたときに、押圧体81は、回転軸82を中心に、矢印Sに向けて回転し、異物Rと衝突することはない。一方、Fに示すように、押圧体81が食い込み方向に傾いていれば、押圧体81は逃げることなく、押圧部83は、異物Rに衝突する。
図1において、押圧体7は、清掃布5をローラ6の表面8に線状に押し付けて接触させ、かつローラ6の表面8に付着した異物によるローラ6の表面8の変化に対して逃げ方向に傾けた状態でローラ6の表面8に向けて付勢されている。さらに、清掃布5の幅Pは、ローラ6の長さLよりも短い。そのため、ローラ6の表面8に付着した異物によるローラ6の表面8の変化に対して、清掃ユニット2全体は逃げないが、押圧体7は逃げる。清掃ユニット2全体の重量と比較すると、押圧体7の重量(押圧体7が押し付ける清掃布5の重量も含む)は軽いので、微細な異物に対しても逃げ、かつ異物が断続的に付着していても、衝突することなく逃げる。この押圧体7の傾きは、異物がある場合、異物がない場合及び異物の大きさや状態が変化する場合のいずれにも有効である。また、押圧体7の傾きは、清掃布5で拭き取り可能な異物だけではなく、ローラ6の表面8に設けられた、フイルムなどにマーキングするためのローラ6の外径方向の変化を伴う異物と同等の構造物に対しても有効である。
清掃布5は、異物との摩擦があれば、それ自体で異物を徐々に拭き取る作用がある。清掃布5がマイクロファイバの布またはマイクロファイバを含んだ布であると、マイクロファイバを含まない通常の繊維の布の場合と比較して布自体の拭き取り作用が強い。清掃布5がローラ6の表面8に接触した状態で、ローラ6は回転しているので、異物は清掃布5によって徐々に除去される。また、清掃布5の幅Pは、ローラ6の長さよりも短いので、ローラ清掃装置1がローラ6の回転に与える影響は小さい。
図2において、11はローラ6と平行に敷設されたレールであり、12、13は、ベースプレート9、10を支持するベアリングである。ベアリング12,13は、レール11と組み合わされる。従って、清掃ユニット2は、レール11に沿って移動可能である。15は縦支柱である。縦支柱15は、一端が横支柱14に連結され、他端には車輪16が設けられている。縦支柱15は、車輪16によって、清掃ユニット2と一緒に移動し、横支柱14を介して清掃ユニット2の機械的な構造を補強する。
供給手段3は、図1に示すように、供給シャフト17を含んでいる。供給シャフト17は、両端がベースプレート9、10に取り付けられている。なお、供給手段3は、図1に示した例では、未使用の清掃布5をロールとして装着する例を示している。しかし、供給手段3は、未使用の清掃布を供給できれば足りるので、清掃布5は、箱に収容したカートリッジであってもよい。さらに、供給手段3がカートリッジである場合は、カートリッジ内の清掃布は、ロールになっていてもよく、折りたたんで収容されていてもよい。巻取り手段4は、巻取りシャフト18を含んでいる。19は、エアシリンダである。20は、エアシリンダ19のロッドである。21は、巻取りシャフト18の送りアームである。巻取りシャフト18は、図示はしないが、シャフト18が、図1において時計方向にのみに回ることを許すワンウエイクラッチを含んでいる。ワンウエイクラッチは、アーム21と組み合わさって動作し、エアシリンダ19が動作するたびに、清掃布5を間欠的に巻き上げる。巻取りシャフト18によっていったん巻き上げられた清掃布5は、巻取りシャフト18が反時計方向に回転することがないため、供給手段3に向けて逆走することはない。
22は、回転軸である。回転軸22は、その両端が、ベースプレート9、10に取り付けられている。23は、押圧シリンダである。押圧シリンダ23は、支柱24を介してベースプレート10に固定され、ロッド25は、押圧アーム26を介して回転軸22に連結されている。27は取り付けネジである。取り付けネジ27は、押圧体7の一端である取り付け部28を回転軸22に固定している。押圧シリンダ23が動作すると、回転軸22は、時計方向、又は反時計方向に回転する。回転軸22の回転によって、押圧体7は回転する。
押圧体7は、その取付部28の反対側に押圧部29を備える。回転軸22が回転すると、その回転位置によって、押圧体7は、清掃布5をローラ6の表面8に押し付けたり、清掃布5を表面8から離す。すなわち、押圧体7は、回転軸22に回転可能に取り付けられた細長い板状であり、長手方向に沿った押圧部29によって清掃布5をローラ6の表面8に軸方向に線状に押し付けるようになっている。
図1に示した状態は、押圧体7が、清掃布5を表面8に押し付けている状態を示している。図2に示すように、押圧体7の長さQは、清掃布5の幅Pよりも短くなっている。このことにより、押圧体7の押圧部29が、直接ローラ6の表面8に接触することがない。押圧シリンダ23は、図2に示すように、ベースプレート10側に設けられているが、ベースプレート9側にも、押圧シリンダ30を対称に設けて、かつ押圧シリンダ23と同時に動作するようにできる。以下の説明では、ベースプレート9、10を区別する必要がない場合は、単にベースプレート10と表記することがある。
押圧シリンダ23及び30は、市販の空気シリンダを使用できるが、電動シリンダであってもよい。電動式の押圧シリンダ23の場合は、ロッド25が、押圧シリンダ内のモータで出入りするようになっている。空気式の押圧シリンダ23の場合は、ロッド25は押圧シリンダから出た状態と入った状態の2つの位置が存在する。一方、電動シリンダであれば、ロッド25は任意の位置で停止可能である。その結果、押圧体7がローラ6の表面8に清掃布5を押し付ける押圧力は、任意の値が設定可能であり、変化させることができる。押圧体7の押圧力の管理は、回転軸22の角度で行うことができる。このように、押圧シリンダ23、30は、清掃布5をローラ6の表面8に押し付ける強さを変化させる機構を備えることができる。清掃布5を押し付ける強さが可変であれば、ローラ6に必要以上の強さで清掃布5を押し付けることを避けることができ、かつ、必要に応じて、選択的に臨時に強い押圧力を使用することが可能となる。
図3は、本発明の第2の実施の態様の側面図である。図1に示す実施例では、巻取り手段4が間欠巻取りを行う装置構成であったが、図3に示す電動モータ32によって巻き上げる構成にしてもよい。この場合は、間欠巻き上げも可能であるが、連続巻上げも可能となる。清掃ユニット2は、ローラ6の軸方向に沿って移動する。清掃ユニット2が移動しているときに、清掃布5をローラ6の表面8に押し当て、かつ清掃布5を徐々に巻き上げることができる。
33,34は、清掃布5を案内するための供給側の案内シャフトである。35、36は、巻取り側の案内シャフトである。案内シャフト33、34、35、36は、清掃布5の走行パスを構成する。37は、幅方向安定機構である。幅方向安定機構37は、ベースプレート10に固定された進退シリンダ38によって、案内シャフト33,36に向けて進退可能である。幅方向安定機構37が、進退シリンダ38によって動作することで、必要に応じて、清掃布5が、案内シャフト33、36及び幅方向安定機構37の間に挟みこまれる。このことにより、仮に、清掃布5に対して、清掃布5を幅方向にずらす方向の力が加わっても、清掃布5はずれることがない。その結果、清掃布5の走行位置が所定の位置からずれることによって、押圧体7が清掃布5から露出することを避けることができる。図4に示すように、幅方向安定機構37は、清掃布5を、ベースプレート10に近い側の端を挟み込む。
図4において、39は、清掃布検出センサである。図4に示す例では、押圧体7と供給手段3の間に配置されて、清掃布5の有無を検出する。清掃布検出センサ39は、図4の例では、ベースプレート10に設けられ、ベースプレート10側の清掃布5端の位置を検出する。清掃布検出センサ39が、清掃布5の異常を検出した場合は、清掃布5が所定の走行パスを外れたか、又は清掃布5がなくなったことを検出したことになる。いずれの場合も、押圧体7が清掃布5から露出する状況を示しているので、押圧体7は、直ちにローラ6の表面8から離れるか、すでに離れている場合は、清掃を開始しないようにする。なお、清掃布検出センサ39は、押圧体7の近傍であることが望ましい。すなわち、押圧体7と供給手段3の間にあってもよく、押圧体7と巻取り手段4の間にあってもよく、さらには押圧体7の前後に設置してもよい。
図7は、清掃布検出センサ39の態様を示した説明図である。図7のAに示した清掃布検出センサ39は、光学式の例である。清掃布5の表面が光を反射する白い織物である場合は、光72で示すように、放射した光の反射を検出するとよい。光学式の清掃布検出センサ39は、市場から容易に調達することができる。図7のAに示した光学センサは、調達が容易であり、価格が安いという利点がある。図7のBに示す清掃布検出センサ39は、センサアーム73を備え、センサアーム73は、先端に検出ローラ74を備えている。センサアーム73は、図7のBにおいて、時計方向に付勢されている。清掃布5が正常な位置にあるときは、センサアーム73は、清掃布5に当接している。一方、清掃布5が空になった場合又は緩んだ場合は、センサアーム73は、時計方向に回転する。図7のBに示した機械式センサ39は、図7のAに示した光学式センサに比較して、価格は高いが、清掃布5の有無だけではなく、清掃布5の弛み、清掃布5の振動なども精度良く検出できる利点がある。
なお、幅方向安定機構37、清掃布検出センサ39は、図1、図4に基づいて、一方のベースプレート10側についてのみ説明したが、他方のベースプレート9側にも対称的に設置するのが良い。幅方向安定機構37は、清掃布5が間欠送りで、停止期間があるときに動作する。また、幅方向安定機構37は、常時動作する必要はなく、例えば、押圧体7をローラ6の表面8に強く押し付け、押し付けた状態のまま清掃ユニット2を移動させるような場合に使用するのが有効である。
図5は、図1に示した押圧体7の第1の進退機構の動作説明図である。押圧体7の役割は、ローラ6の表面8に、清掃布5を、押圧体7の長さで、細長い線状に押し付けることである。押圧体7の構造は、例えば、薄い金属板バネ43に押圧部29をつけたものである。押圧部29は、アルミなどの柔らかい金属、ゴム、樹脂、木材などが使用できる。押圧部29の材料は、押圧部29が、偶発的に表面8接触しても、表面8に傷を入れない程度の硬度であるのがよい。清掃布5を表面8に押し付ける場合に、押圧部29の幅Tは、清掃布5と表面8の接触面積を決める。幅Tは、表面8に付着する異物の種類や硬さ、清掃布5の材料などで決定する。押圧部29を表面8に押し付ける押圧力を一定とすれば、幅Tが短ければ、清掃布5の表面8に対する単位面積あたりの押圧力は上昇し、幅Tが長ければ、単位面積あたりの押圧力は小さくなる。
なお、押圧部29の材料は、ローラ6の表面8が高温になる場合は、耐熱性に配慮した材料を選択することができる。ローラ清掃装置1は、清掃布5が本来備えている清掃作用を利用している。特に清掃布5にマイクロファイバの布又はマイクロファイバを含んだ布を使用する場合は、押圧部29は、清掃布5をローラ6の表面8に接触させる機能が重要である。押圧部29の材料は、形状や硬度が同じであれば、押圧部29の材料そのものの物性の影響は少ない。
図5において、42は、ローラ6の表面8に向けて押圧体7を強く押し付けた状態を示し、43は、押圧体7をローラ6の表面8から離した状態を示している。Rは、表面8に付着した異物を模式的に示したものである。押圧体7は、ローラ6の回転方向Nに対して、逃げ方向に傾いている。従って、ローラ6の表面8に異物Rが固着しても、押圧体7は、矢印Sの方向に容易に逃げる。そのため、異物Rが存在しても、押圧体7は異物Rに衝突しない。従って、清掃布5と表面8の摩擦抵抗が大きく変化することはなく、異物Rの存在が、ローラ6の回転制御に及ぼす影響は少ない。
図2において、48は清掃ユニット移動モータである。清掃ユニット移動モータ48は、回転軸49を備えている。回転軸49には、駆動ワイヤ50がループ状に固定されている。駆動ワイヤ50は、ループの片側が、クランプ51、52によって、ベースプレート9、10に固定されている。清掃ユニット移動モータ48は、回転角度を検出するエンコーダ(図示省略)を内蔵しており、清掃ユニット2の位置を、レール11に沿った座標を指標として、絶対位置で特定可能になっている。このことにより、清掃ユニット移動モータ48は、清掃ユニット2を、任意の速度で移動させることができ、かつ任意の位置で停止させることができる。
従って、ローラ清掃装置1は、清掃ユニット移動モータ48によって、任意の位置を清掃可能である。また、ローラ清掃装置1は、制御をプログラムすることにより、ローラ6の軸方向の位置で、集中的に清掃する位置や、あまり清掃する必要のない位置を区別して清掃することができ、清掃時間を短縮し、あるいは清掃布5の消費を少なくすることが可能となる。
ローラ6は、軸方向において、どの位置も均等に清掃が必要とは限らない。経験的に、ローラ6は、印刷機の場合やフイルム加工機の場合は、搬送している印刷用紙やフイルムの両端付近が集中的に汚れることが多い。
図8Aは、清掃ユニット2の移動の説明図である。清掃ユニット2は、清掃ユニット移動モータ48によって、ローラ6の軸方向に沿って、左端のLPから右端のRPの間を自由に移動可能であり、任意の位置で停止可能である。P0は、清掃ユニット2が左端LPの絶対位置を示し、P5は、清掃ユニット2が右端RPの絶対位置を示す。ローラ6の汚れ方について例示すれば、P0とP5は、ローラ6の端の部分であり、比較的汚れやすい。P1、P2、P3、P4の位置は、あまり汚れない。このような場合は、清掃ユニット2をP0とP5の位置で横行速度を低速にし、又は所定の時間停止し、P1、P2、P3、P4の位置では高速で通り過ぎるようにすることができる。清掃ユニット2の移動パターンは、ローラ6の異物の付着の状況をセンサで検出し、異物の除去の状況を決定してもよい。しかし、印刷機やフイルム加工機など据え置き型の生産機械では、過去の運転経験によって清掃ユニット2の移動パターンを決めるのも実用的である。清掃ユニット2の移動パターンを最適化すると、清掃時間を短縮し、あるいはより確実な清掃が可能になる。すなわち、清掃ユニット2の移動速度のパターンをローラ6の異物の付着状況に合わせれば、清掃の不要な部分を無駄に清掃することがなくなる。
図8Bは、移動速度のパターンの例を示したものである。図8Bは、縦軸が、図8Aで示した清掃ユニット2の位置であり、横軸は、時間の経過を示している。グラフの傾きは、そのまま清掃ユニット2の移動速度を示している。清掃ユニット2は、P0の位置を時刻T0に出発し、P5の位置にT8の時刻に到着するように移動する。ローラ6のP0とP5の付近は、ローラ6の汚れが多い。従って、清掃ユニット2は、P0とP5の付近は移動速度を落とすか、または必要に応じて一時停止する。ローラ6のP2やP3の部分は、汚れが少ないので、高速で通過する。図8B中のB1及びB2は、清掃布5を、小刻みに往復移動させながら、清掃ユニット2を移動させる例を示したものである。清掃ユニット2は、ローラ6に沿って移動可能であり、かつ停止可能であるとともに、ローラ6に清掃布5を押し当てた状態で、小刻みに往復移動する。
図8B中のB1は、往復振幅が小さい例を示し、図8B中のB2は、B1の例よりも往復振幅が大きい例を示している。清掃布5を小刻みに往復移動さながら、清掃ユニット2を移動させると、ローラ6の表面8の異物と清掃布5は、多くの接触角度で接触する。そのため、異物の付着状態によっては、より効果的な清掃が可能である。また、清掃布5を小刻みに往復移動させる場合は、清掃布5を単調に移動させる場合と比較すると、清掃布5とローラ6の表面8との相対移動距離は長くなる。従って、効果的な清掃が可能となる。清掃布5を小刻みに移動させる手段は、清掃ユニット移動モータ48を利用して、清掃ユニット2全体を小刻みに移動させることで実現できるが、押圧体7及び清掃布5のみを移動させる機構としてもよい。
また、清掃中の清掃布5の送り早さも制御すれば、清掃布5の消費量を少なくすることが可能である。ローラ6の重点的に清掃する部分と、あまり清掃を必要としない部分とで清掃布5の送り量を変えるようにする。そのことによって、清掃布5の無駄な消費を少なくすることが可能である。
さらに、ローラ6の回転速度に幾つかの設定パターンがあるときには、清掃ユニット2の移動速度に反映することができる。ローラ6の回転速度が速いときは、清掃ユニット2もそれに同期させて高速で移動し、回転速度が遅いときは、遅い速度で移動させる。このことにより、より確実な清掃を実現することができる。
清掃布5は、清掃対象となるローラ6にあわせて、不織布、研磨剤を含んだ研磨布又はマイクロファイバを含んだ布を使用することができる。本発明を実施したローラ清掃装置1は、清掃布5として不織布を使用した場合であっても、ローラ6の表面8に異物が偏って付着していた場合、清掃布5と表面8との摩擦抵抗の変化は少ない。すなわち、本発明では、不織布は、汎用で、あらゆる清掃に向く。研磨剤を含んだ研磨布は、ローラ6を研磨する必要があるときに装着するのが良い。
より好ましくは、本発明を実施したローラ清掃装置では、清掃布5としてマイクロファイバの布又はマイクロファイバを含んだ布が向く。マイクロファイバとは、ナイロンやポリエステルなどの細い繊維であり、繊維や布の製造者から繊維の状態や布の状態、または使用目的に合わせた加工品の状態として入手することが可能であって、例えば、Toray Industries,Inc.からTRAYSEE(商品名)などの商品名で販売されているものである。マイクロファイバは、それ自身で清掃作用がある。マイクロファイバの布とは、布の大部分がマイクロファイバで構成された布である。マイクロファイバを含む布とは、例えば経糸にマイクロファイバを使用し、緯糸にマイクロファイバではない繊維を使用した布、あるいはマイクロファイバとマイクロファイバではない繊維を混在させた布のことである。すなわち、清掃布5としてマイクロファイバの布又はマイクロファイバを含む布を使用することにより、ローラ6に表面に対する押圧体7の押圧力を小さくすることが可能である。その結果、清掃布5にマイクロファイバの布又はマイクロファイバを含む布を使用した場合は、従来の通常の繊維による不織布などの清掃布を使用した場合と比較して、より一層異物による清掃布5とローラ6の表面8との摩擦抵抗やその変化を小さくできる。なお、布とは、織物のほか、繊維をランダムに絡ませた不織布及びそれらの混合物のことである。
ローラ清掃装置1は、塵が少ない清浄な環境で使用されることが多い。ローラ清掃装置1を清浄な環境で使用する場合は、清掃布5自体から塵の発生がないようにするのが好ましい。そのためには、清掃布5の両端は、塵が発生しない無塵加工を施すのがよい。
清掃布5がマイクロファイバであれば、清掃布5の両端を熱線あるいはレーザ等で切断し、固めることによって無塵化することができる。また、清掃布5は、両端を接着剤や塗料を塗布して無塵化することができる。
さらに、ローラ6が高温である場合については、清掃布5が十分に清掃性能を発揮するように使用されることが好ましい。
図3に示す75は、ローラ6の表面8の温度を測定する温度センサである。温度センサ75は、市販の赤外線温度センサを使用することができる。温度センサ75は、ローラ6から放射される赤外線によって、ローラ6の表面8の温度を測定する。例えば、清掃布5の高温側の使用温度が240度であるときは、安全をみて、表面8の温度が200度を超えたときには、ローラ清掃装置1の清掃動作を行わないようする。また、清掃動作を行っているときであっても、表面8の温度が200度を超えたときは、清掃動作を中止するようにするとよい。
図3において、55、56はスプレーノズルである。スプレーノズル55は、供給手段3と押圧部29の間にあって、清掃布5に向けて洗浄液などの液体を供給する。スプレーノズル56は、押圧部29と巻取り手段4の間にあって、ロータ6の表面8に向けて洗浄液などの液体を供給する。スプレーノズル55、56は、必要に応じて使用できるが、清掃布5にマイクロファイバを使用するときに、とくに有用である。マイクロファイバは、その固有の特性として、液体を容易に吸収し、たくわえる。従って、ローラ6の表面8に付着した異物の種類によっては、液体を使用すると、清掃時間を短縮し、あるいは清掃布5の使用量を削減することができる。スプレーノズル55は、清掃布5が押圧体7に達する前に、清掃布5に液体をスプレーする。また、スプレーノズル56は、ローラ6の表面8に向けて液体をスプレーする。スプレーノズル55、56は必要に応じて、一方又は両方を使用するようにしてもよい。
図2及び図3において、58は、押圧体補正ネジである。押圧体補正ネジ58は、横支柱14に取り付けられており、回転軸22に接した補正ブロック59を備えている。押圧体補正ネジ58及び補正ブロック59は、回転軸22の略中央に設けられている。押圧体補正ネジ58は、補正ブロック59を介して、回転軸22に圧力を加える。押圧体補正ネジ58により補正ブロック59に圧力が加えられると、回転軸22の回転中心60は、ゆるやかな弧を描くように湾曲する。従って、押圧体7も、ゆるやかな弧を描く。押圧体7は、ローラ6の表面8に均等な圧力で清掃布5を押し付けることが必要である。従って、押圧体7は、表面8に当たるときに、わずかにゆるやかな弧を描いており、かつ、最初に押圧体7の長手方向の中央が表面8に接するようにするとよい。
図9は、押圧体補正ネジ58の作用を模式的に示した説明図である。押圧体補正ネジ58は、横支柱14に取り付けられている。補正ブロック59は、回転軸22に接している。回転軸22の左端78は一方のベースプレート9に回転可能に支持され、右端79は、他の一方のベースプレート10に回転可能に支持されている。押圧体補正ネジ58は、補正ブロック59を介して、回転軸22のほぼ中央を押す。そうすると、押圧体7の中央部は、直線77から、曲線76のように変形する。なお、図9での変形は、強調して示している。実際の押圧の変形は、押圧体7の長さが80cmのときに、直線77と曲線76の最も離れた位置の距離は0.05cmから0.5cm程度である。
図5において、押圧体7の押圧部29は、清掃布5を、幅Tで、ローラ6の表面8に軸方向に線状に押し付ける。図5では、押圧体7は、自身がバネ性を持つ例を示した。しかし、押圧体7の押圧部29によって、清掃布5をローラ6の表面8に線状に押圧できればよいので、押圧部7とは別に、押圧力を与えるバネを使用してもよい。
図6は、押圧体7の第1の変形例を示したものである。図6のAは、押圧体64(7)が幅の広い、細長い角柱の例である。押圧体64は、軸65を中心に回転可能である。66は圧縮ばねである。清掃布は図示しないが、押圧体64は、清掃布をローラ6の表面8に線状に接触するように押し付け、かつ表面8の変化に対して逃げ方向に傾けた状態で、圧縮ばね66によって、表面8に付勢されている。
Rは、表面8に付着した異物を模式的に示したものである。すなわち、図6のAに示した例であれば、異物Rが、方向Nに進んで、押圧体64の押圧部67に至っても、押圧体64は、軸65を中心に矢印Sに示す方向に容易に回転し、ほとんど衝突の衝撃は生じない。これは、押圧体64が表面8に対して逃げ方向に傾けて設けられ、かつ異物Rの影響で矢印Sに示す方向に回転するからである。
図6のAに示す押圧体64の押圧部67は、直角になっている。清掃布5は、直角になった押圧部67によって表面Rに線状に押圧される。清掃布5と表面8の接触面積は、非常に小さい。図6のAに示す押圧部67の形式は、清掃布5に対する単位面積あたりの押圧力を高くするときに有用である。なお、押圧体64の素材は、硬質樹脂、金属、木材及びそれらの複合体などが利用でき、硬度の高いゴムなどであってもよい。
また、図6のBは、押圧体68の押圧部69が面取り加工されている例である。押圧部69が面取り加工されていれば、清掃布5は、表面8と幾分大きい面積で接触する。なお、70は、押圧部69と同等の加工がされた端部である。端部70と押圧部69は形状に互換性を持たせることにより、使い回しが可能である。
また、図6のCは、押圧体71の押圧部84を、押圧体71の本体を折り曲げて形成した例である。押圧部84は、折り曲げ加工によって形成されるので、自由な曲率の押圧部を形成することができる。表面8に対して、清掃布5を大きい面積で接触させることが望ましい場合は、押圧部84の曲率を大きくし、清掃布5を小さい面積で接触させることが望ましい場合は、曲率を小さくする。
図11は、押圧体であって、特に押圧部の部分の他の実施の態様を示したものである。図11のAは、押圧体85に、円柱状の押圧部86を設けた例である。押圧部86をゴムなどで成形する。そうすると、押圧部86の弾性を利用して、清掃布を表面8に押圧することができる。
図11のBは、押圧体87に、半円柱状の押圧部88を設けたものである。押圧部88をゴムなどで成形する。図11のAと比較すれば、材料の弾性は利用しつつ、より腰の強い押圧部として利用することができる。
図12は、本発明の他の実施の態様を示したものである。押圧体7は、回転軸22に取り付けられ、第1のプレート92と、第1のプレート92とは異なる角度の第2のプレート94を備える。本実施形態では、第1のプレート92は、第2のプレート94に対して略垂直に設けられている。第1のプレート92は、押圧部29を備えており、回転軸22の回転角度によって清掃布5を、ローラ6の表面8に押圧する。このとき第2のプレート94は、表面8から離れている。
回転軸22が時計方向に回転すると、第1のプレート92は、91に示す位置まで移動する。第1のプレート92は、91に示す位置では、表面8から離れる。第2のプレート94は、第1のプレート92が表面8から離れているときに、93に示すように、表面8に清掃布5を押圧することができる。第1のプレート92が、逃げ方向に傾いた状態でローラ6の表面8に当接されるのに対して、第2のプレート94は、食い込み方向に傾いた状態でローラ6の表面8に当接される。従って、第2のプレート94は、95に示す位置で、ローラ6の表面8の異物と衝突する。第2のプレート94は、異物Rを、短時間で除去する必要があるときに使用することができる。なお、回転軸22は、第1のプレート92、第2のプレート94の両方が表面8と離れる角度でも停止可能である。第1のプレート92及び第2のプレート94は、回転軸22の回転のトルクによって、表面8に向けて付勢されるが、自身にバネ性がある場合は、そのバネ性も併用して付勢させてもよい。
図13は、押圧体7の進退機構の第2の例の説明図である。図1及び図5に示した例では、進退機構の第1の例として、ローラ6に対する押圧体7の進退動作を、押圧体7を支持する押圧体支持部(回転軸)22の回転によって行う例を示した。図13に示す例は、押圧体7の着脱を、押圧体7を支持する押圧体支持部(回転軸)22を移動させることによって行う。96、97は、ベースプレート9、10に設けた案内レールである。98は、案内レール96、97に沿って移動可能なスライドベースである。99は、ベースプレート10に取り付けられたエアシリンダである。エアシリンダ10は、スライドベース98を移動させる。
押圧体7は、押圧体7を支持する押圧体支持部(回転軸)22に取り付けられ、かつ回転軸22は、スライドベース98に取り付けられている。その結果、エアシリンダ99が動作すると、押圧体7は、スライドベース98の進退動作にともなって、ローラ6に対して進退動作する。すなわち、押圧体7は、押圧体支持部(回転軸)22を移動することによってローラ6に対して進退動作を行う。図13に示すスライドベース98による押圧体7の進退機構を使用すれば、回転軸22は、押圧体7の角度を維持すればよい。そのため、図1及び図5に示した例と比較して、回転軸22の回転機構を簡素化することができる。
図14は、押圧体7の進退機構の第3の例の説明図である。図1及び図5に示した例では、進退機構の第1の例として、ローラ6に対する押圧体7の進退動作を回転軸22の回転によって行う例を示した。図14に示す例では、ベースプレート9、10の全体を平行移動させることによってローラ6に対する押圧体7の進退動作を行う。図14において、供給手段3、巻取り手段4、清掃布5及び押圧体7は、進退機構の第1の例と同様に、ベースプレート9、10に取り付けられている。100は、ベアリング13を介してレール11に支えられた固定ベースである。101は、固定ベース100に取り付けられたスライドレールである。
ベースプレート9、10は、固定ベース100に対してスライドレール101に沿って移動可能に取り付けられている。102は、固定ベース100に取り付けられたエアシリンダである。エアシリンダ102は、ベースプレート9,10をローラ6に対して進退動作する。すなわち、押圧体7の進退機構は、押圧体支持部(回転軸)22を移動することによって、押圧体7をローラ6に対して進退する。図14に示した進退機構の第3の例は、第2の例と比較して、清掃ユニット2全体を後退させるようにしたため、後退位置において、清掃ユニット2とローラ6の表面8との空間距離を大きくとることができる。そのため、清掃ユニット2の保守が容易である。
図15は、押圧体7の進退機構の第4の例の説明図である。図1及び図5に示した例では、進退機構の第1の例として、ローラ6に対する押圧体7の進退動作を回転軸22の回転によって行う例を示した。図15に示す例では、清掃ユニット2が、軸110を中心に反時計方向に回転することにより、ローラ6に対する押圧体7の進退動作を行う。図15において、114は、固定ベース100に固定された軸支持ブロックである。110は、軸支持ブロック114に支持された軸である。ベースプレート9、10は、軸110を中心に回転可能に支持されている。111は、固定ベース100に取り付けられたエアシリンダである。112は、エアシリンダ111のロッドである。
ロッド112は必要に応じて、伸縮動作をする。エアシリンダ111の動作に伴って、ベースプレート9、10が、軸110を中心に回転をするため、押圧体7は、ローラ6の表面8に対して進退する。すなわち、押圧体7は、押圧体支持部(回転軸)22を移動することによってローラ6に対して進退する。この進退機構の第4の例の利点は、簡単な構造であるにも拘わらず、ローラ6の表面8に対する押圧体7の押圧力を、安定して再現できる。
図16は、押圧体の第2の変形例の説明図である。図1では、押圧体7は、1つであった。すなわち、清掃布5は、ローラ6の表面8に対して、1回接触するのみであった。一方、図16に示した例では、第1の押圧体103及び第2の押圧体104を備える。回転軸105は、押圧体103を逃げ方向に傾けた状態で支持し、回転軸106は、押圧体104を逃げ方向に傾けた状態で支持する。
第1の押圧体103と第2の押圧体104とは、ローラ6の円周方向に沿って設けられている。その結果、清掃布5は、107で示す位置で、第1の押圧体103によってローラ6の表面8に接触し、108で示す位置で、第2の押圧体104によってローラ6の表面8に接触する。従って、清掃布5は、ローラ6の表面8の円周方向に2回にわたって接触する。109は布ガイドであり、布ガイド109から洗浄液を供給するようにすることができる。ただし、布ガイド109を省略しても、実質的に複数の押圧体103、104によって、清掃布5を2回以上ローラ6の表面8に接触できる。
このように、複数の押圧体を設けることにより、清掃布5をローラ6の表面8に複数回接触させることができ、清掃布5の摩擦抵抗は増加するものの、押圧体が異物から逃げる作用を維持したまま、より完全な清掃が可能である。なお、押圧体は、2枚でもよいが、3枚以上に増やしてもよい。その場合でも、押圧体は、ローラ6の表面8に付着した異物Rによるローラ6の表面8の変化に対して逃げ方向に傾けた状態でローラ6の表面8に向けて付勢されていれば、本発明の効果を得ることができる。
1 ローラ清掃装置
2 清掃ユニット
3 供給手段
4 巻取り手段
5 清掃布
6 ローラ
7 押圧体
8 ローラ6の表面
9、10 ベースプレート
11 レール
22 回転軸
29 押圧部
39 清掃布検出センサ
48 清掃ユニット移動モータ
上記課題を解決するために、本発明のローラ清掃装置は、ローラの表面を拭き取る清掃布を供給する供給手段と、前記供給手段から供給される前記清掃布を巻き取る巻取り手段と、前記供給手段及び前記巻取り手段の間にあって、前記清掃布をローラの表面に押し付ける押圧体と、前記供給手段、前記巻取り手段及び前記押圧体を搭載し、前記ローラの軸方向に沿って移動する清掃ユニットとを備え、
前記押圧体は、細長い板状であり、長手方向に沿って押圧部を備え、前記ローラの表面の変化に対して逃げ方向に傾けた状態で前記ローラの表面に向けて付勢されているとともに、前記押圧部によって、前記清掃布を前記ローラの表面に軸方向に線状に押し付けて接触させ、
前記清掃布の幅は、前記ローラの長さよりも短いことを特徴としている。
さらに、本発明は次の構成を包含する。
)清掃布の幅は、押圧体の長さよりも長いこと。
)清掃布をローラの表面に押し付ける強さを変化させる機構を備えること。
)押圧体は、異物から逃げる方向に傾けた第1のプレートと、異物に食い込む方向に傾けた第2のプレートを備えること。
)押圧体は、異物から逃げる方向に傾けた複数のプレートを備えること。
)清掃ユニットは、移動速度が可変であり、任意の位置で停止可能なこと。
)清掃布は、マイクロファイバであること。
)押圧体は、ローラに対して進退動作が可能なこと。
本発明によるローラ清掃装置によれば、押圧体によって、清掃布をローラの表面に対して軸方向に線状に押し付ける場合に、ローラの表面の異物の付着状態に偏りがあったとしても、押圧体は、異物と衝突することなく逃げる。そのため清掃布とローラの表面の摩擦抵抗が大幅に変化することがない。
また、ローラの長さより清掃布の幅を短くし、その代わりに清掃布を移動させて拭き取りを行うようにした。従って、清掃布の幅が短いので、清掃布とローラの表面との摩擦抵抗に変化はよりいっそう小さくなる。

Claims (14)

  1. ローラの表面を拭き取る清掃布を供給する供給手段と、
    前記供給手段から供給される前記清掃布を巻き取る巻取り手段と、
    前記供給手段及び前記巻取り手段の間にあって、前記清掃布を前記ローラの表面に押し付ける押圧体と、
    前記供給手段、前記巻取り手段及び前記押圧体を搭載し、前記ローラの軸方向に沿って移動する清掃ユニットとを備え、
    前記押圧体は、前記ローラの表面の変化に対して逃げ方向に傾けた状態で前記ローラの表面に向けて付勢されているとともに、前記清掃布を前記ローラの表面に軸方向に線状に押し付けて接触させ、
    前記清掃布の幅は、前記ローラの長さよりも短いことを特徴とするローラ清掃装置。
  2. 前記押圧体は、回転軸に回転可能に取り付けられた細長い板状であり、長手方向に沿って押圧部を備え、前記押圧部によって、前記清掃布を前記ローラの表面に軸方向に線状に押し付けることを特徴とする請求項1に記載のローラ清掃装置。
  3. 複数の前記押圧体を備え、前記複数の押圧体は、回転軸に回転可能に取り付けられた細長い板状であり、長手方向に沿って押圧部を備え、前記複数の押圧部によって、前記ローラの円周方向の複数の位置で、前記清掃布を前記ローラの表面に軸方向に線状に押し付けることを特徴とする請求項2に記載のローラ清掃装置。
  4. 前記清掃布の幅は、前記押圧体の長さよりも長いことを特徴とする請求項1に記載のローラ清掃装置。
  5. 前記供給手段は、前記押圧体と前記供給手段との間に幅方向安定機構を備え、
    前記幅方向安定機構は、前記清掃布を前記清掃布の幅方向にずれないようにすることを特徴とする請求項1に記載のローラ清掃装置。
  6. 前記幅方向安定機構は、前記清掃布を案内する案内シャフトに向けて進退可能であって、前記清掃布は、前記案内シャフトと前記幅方向安定機構とに挟まれてずれないことを特徴とする請求項5に記載のローラ清掃装置。
  7. 前記押圧体は、前記清掃布を前記ローラの表面に押し付ける強さを変化させる機構を備えていることを特徴とする請求項1に記載のローラ清掃装置。
  8. 前記押圧体は、
    前記ローラの表面の変化に対して逃げ方向に傾けた状態で前記ローラの表面に向けて付勢され、前記清掃布を前記ローラの表面に軸方向に線状に押し付けて接触させる第1のプレートと、
    前記ローラの表面の変化に対して喰いこむ方向に傾けた状態で前記ローラの表面に向けて付勢され、前記清掃布を前記ローラの表面に軸方向に線状に押し付けて接触させる第2のプレートとを備えており、
    前記第1のプレートと前記第2のプレートとは、選択的に前記ローラの表面に向けて付勢され、
    前記第1のプレートが前記ローラの表面に向けて付勢されると、前記第2のプレートは前記ローラの表面から離れて付勢され、
    前記第2のプレートが前記ローラの表面に向けて付勢されると、前記第1のプレートは前記ローラの表面から離れて付勢されることを特徴とする請求項1に記載のローラ清掃装置。
  9. 前記清掃ユニットは、前記ローラの軸方向に沿って移動可能であり、かつ任意の位置で移動速度の変更或いは停止可能であることを特徴とする請求項1に記載のローラ清掃装置。
  10. 前記清掃ユニットは、前記ローラの軸方向に沿って移動可能であり、かつ停止可能であるとともに、前記ローラに前記清掃布を押し当てた状態で、小刻みに往復移動することを特徴とする請求項1に記載のローラ清掃装置。
  11. 前記清掃布は、マイクロファイバの布又はマイクロファイバを含む布であることを特徴とする請求項1に記載のローラ清掃装置。
  12. 前記清掃布は、両端から塵を発生させない無塵処理を施したことを特徴とする請求項11に記載のローラ清掃装置。
  13. ローラの表面を拭き取る清掃布を供給する供給手段と、
    前記供給手段から供給される前記清掃布を巻き取る巻取り手段と、
    前記供給手段及び前記巻取り手段の間にあって、前記清掃布を前記ローラの表面に押し付けるための押圧体と、
    前記供給手段、前記巻取り手段及び前記押圧体を搭載し、前記ローラの軸方向に沿って移動する清掃ユニットとを備え、
    前記押圧体は、前記ローラの表面の変化に対して逃げ方向に傾けた状態で前記ローラの表面に向けて付勢されているとともに、前記清掃布を前記ローラの表面に軸方向に線状に押し付けて接触させ、前記清掃布の幅は、前記ローラの長さよりも短く、
    さらに、前記押圧部の近傍に、前記清掃布の走行位置のずれを検出する清掃布検出センサを備えていることを特徴とするローラ清掃装置。
  14. 前記押圧体は、前記押圧体を支持する押圧体支持部を移動することによって、前記ローラに対して進退することを特徴とする請求項1又は請求項13に記載のローラ清掃装置。
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