JPWO2012095975A1 - 電極材料塗布装置および濾過装置 - Google Patents

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Abstract

電極材料塗布装置14は、溶媒に少なくとも黒鉛粒子が分散したスラリーが流通し得る流路14aと、流路14a内に配置されたフィルタ14bと、流路14aに沿った磁力線を有する磁場をフィルタ14bに生じさせるように配置された磁石14c1,14c2と、フィルタ14bを通ったスラリーを集電体に塗る塗布部14dとを備えている。

Description

本発明は電極材料塗布装置および濾過装置に関する。かかる電極材料塗布装置は、例えば、二次電池に関し、特に、集電体に電極合剤を塗工する装置に用いることができる。また濾過装置は電極合剤を濾過するのに用いることができる。
ここで、本明細書において「二次電池」とは、繰り返し充電可能な蓄電デバイス一般をいう。二次電池には、例えば、リチウムイオン二次電池(lithium-ion secondary battery)が含まれる。また、本明細書において「リチウムイオン二次電池」は、電解質イオンとしてリチウムイオンを利用し、正負極間におけるリチウムイオンに伴う電子の移動により充放電が実現される二次電池をいう。
リチウムイオン二次電池の製造方法として、例えば、特許文献1には、リチウム二次電池の製造方法に関して、正極の形成に用いる正極スラリーおよび負極の形成に用いる負極スラリーを濾過することが開示されている。これにより、製造工程での混入微小金属粉末および原材料粉末中の粗大粉末を除去することが開示されている。
日本国特許出願公開2009−301942号公報
例えば、負極スラリーは、電極活物質としての黒鉛が溶媒中に分散したスラリーである。かかるスラリーは、例えば、金属箔に塗布され、その後、乾燥され、さらに圧延される。かかるスラリーには、溶媒中で、電極活物質やバインダや増粘材が所定以上に凝集した大きな粒子が含まれることがある。金属箔が帯状のシート材である場合において、スラリーは、例えば、搬送される金属箔に連続的に塗布される。この際、スラリーに大きな粒子が含まれていると、当該粒子が塗布経路で詰まることがある。当該粒子が詰まった部分ではスラリーが塗布されず、金属箔にすじ状にスラリーが塗布されていない部分(塗工すじ)が生じることがある。このため、スラリーから大きな粒子を除去することが望ましい。換言すれば、スラリーに含まれる粒子の粒径を概ね揃えることが望ましい。このため、塗布前にスラリーをフィルタに通してスラリーを濾過する場合がある。
また、かかるスラリーは、所定の目付量で金属箔に塗工される。このためスラリーは、金属箔に塗布した際に液垂れしたり、厚さ(目付量)が大きく変わったりすることがない程度に所要の粘度を有している。かかるスラリーは、ダイラタンシ挙動を示し易く、フィルタの目が細かくなればなるほど、抵抗が高くなる。このため、目が細かいフィルタにスラリーを通すためにはスラリーに与える圧力を高くする必要がある。さらに、ダイラタンシ挙動の影響によって、スラリーに与える圧力が高くなればなるほど、スラリーはフィルタを通り難くなる。このようにフィルタの目を細かくすればするほど、目詰まりが生じやすい。このため、フィルタの目をある程度粗くせざるを得ない場合もある。また、スラリーを濾過する際、フィルタの目が粗いと、除去できる粒子の粒径が大きくなってしまう。このように、スラリーは、単純に目の細かいフィルタを通過させようにも、上手く濾過できない場合がある。
本発明に係る電極材料塗布装置は、溶媒に少なくとも黒鉛粒子が分散したスラリーが流通し得る流路と、流路内に配置されたフィルタと、流路に沿った磁力線を有する磁場をフィルタに生じさせるように配置された磁石と、フィルタを通ったスラリーを集電体に塗る塗布部とを備えている。
かかる電極材料塗布装置によれば、流路に形成されたフィルタを通る際に、磁場の影響で、流路に沿って黒鉛粒子の向きが整えられる。このため、溶媒に少なくとも黒鉛粒子が分散したスラリーがフィルタを通り易くなり、フィルタの目詰まりが生じ難くなる。このため、より目の細かいフィルタを採用することができ、スラリー中の凝集物や異物をより微細なレベルで除去できる。
この場合、磁石は、例えば、流路に沿ってフィルタを挟むように配置され、それぞれフィルタに対向した部位が互いに引き合う磁極になる一対の磁石で構成されていてもよい。また、磁石は、永久磁石で構成されていてもよいし、電磁石で構成されていてもよい。
また、スラリーの濾過方法という観点において、本発明は、流路に配置したフィルタに磁力線が流路に沿った磁場を生じさせながら、溶媒に少なくとも黒鉛粒子を分散させたスラリーを流路に供給して、スラリーを濾過する方法である。かかるスラリーの濾過方法によれば、フィルタの目詰まりが生じ難くなる。このため、より目の細かいフィルタを採用することができ、スラリー中の凝集物や異物をより微細なレベルで除去できる。
かかる濾過方法はスラリー中の凝集物や異物をより微細なレベルで除去できるので、二次電池の性能向上に寄与しうる。このため、かかる濾過方法は、二次電池の製造方法において、スラリーを集電体に塗布する塗布工程を含む場合に、スラリーを濾過する方法に採用するのが好適である。例えば、二次電池の製造方法は、上述したスラリーの濾過方法によってスラリーを濾過する工程と、当該濾過する工程で濾過されたスラリーを集電体に塗布する工程とを含んでいるとよい。
図1は、リチウムイオン二次電池の構造の一例を示す図である。 図2は、リチウムイオン二次電池の捲回電極体を示す図である。 図3は、図2中のIII−III断面を示す断面図である。 図4は、正極合剤層の構造を示す断面図である。 図5は、負極合剤層の構造を示す断面図である。 図6は、捲回電極体の未塗工部と電極端子との溶接箇所を示す側面図である。 図7は、リチウムイオン二次電池の充電時の状態を模式的に示す図である。 図8は、リチウムイオン二次電池の放電時の状態を模式的に示す図である。 図9は、本発明の一実施形態に係る二次電池の製造における一工程を示す図である。 図10は、濾過装置の一例を示す図である。 図11は、濾過装置に磁石がないと仮定した場合において、フィルタがスラリーを濾過するイメージを示す図である。 図12は、スラリーのダイラタンシ挙動の典型例を示す図である。 図13は、本発明の一実施形態においてフィルタがスラリーを濾過するイメージを示す図である。 図14は、濾過装置の他の例を示す図である。 図15は、二次電池を搭載した車両を示す図である。
ここではまず、本発明が適用され得る二次電池の例として、リチウムイオン二次電池の構造例を簡単に説明する。その後、本発明の一実施形態に係る二次電池の製造方法および電極材料塗布装置を図面に基づいて説明する。なお、同じ作用を奏する部材、部位には適宜に同じ符号を付している。また、各図面は、模式的に描いており、必ずしも実物を反映しない。
図1は、リチウムイオン二次電池100を示している。このリチウムイオン二次電池100は、図1に示すように、捲回電極体200と電池ケース300とを備えている。また、図2は、捲回電極体200を示す図である。図3は、図2中のIII−III断面を示している。
捲回電極体200は、図2及び図3に示すように、正極シート220、負極シート240およびセパレータ262、264を有している。正極シート220、負極シート240およびセパレータ262、264は、それぞれ帯状のシート材である。
≪正極シート220≫
正極シート220は、図2及び図3に示すように、帯状の正極集電体221(正極芯材)を有している。正極集電体221には、正極に適する金属箔が好適に使用され得る。この正極集電体221には、所定の幅を有する帯状のアルミニウム箔が用いられている。また、正極シート220は、未塗工部222と正極合剤層223とを有している。未塗工部222は正極集電体221の幅方向片側の縁部に沿って設定されている。正極合剤層223は、正極活物質を含む正極合剤224が塗工された層である。正極合剤224は、正極集電体221に設定された未塗工部222を除いて、正極集電体221の両面に塗工されている。
≪正極合剤層223、正極活物質610≫
ここで、図4は、リチウムイオン二次電池100の正極シート220の断面図である。なお、図4において、正極合剤層223の構造が明確になるように、正極合剤層223中の正極活物質610と導電材620とバインダ630とをそれぞれ大きく模式的に表している。
正極合剤層223には、図4に示すように、正極活物質610や導電材620やバインダ630が含まれている。正極活物質610には、リチウムイオン二次電池の正極活物質として用いられる物質を使用することができる。正極活物質610の例を挙げると、LiNiCoMnO(リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物)、LiNiO(ニッケル酸リチウム)、LiCoO(コバルト酸リチウム)、LiMn(マンガン酸リチウム)、LiFePO(リン酸鉄リチウム)などのリチウム遷移金属酸化物が挙げられる。ここで、LiMnは、例えば、スピネル構造を有している。また、LiNiOやLiCoOは層状の岩塩構造を有している。また、LiFePOは、例えば、オリビン構造を有している。オリビン構造のLiFePOには、例えば、ナノメートルオーダーの粒子がある。また、オリビン構造のLiFePOは、さらにカーボン膜で被覆することができる。
≪導電材620≫
導電材620としては、例えば、カーボン粉末やカーボンファイバーなどのカーボン材料が例示される。このような導電材から選択される一種を単独で用いてもよく二種以上を併用してもよい。カーボン粉末としては、種々のカーボンブラック(例えば、アセチレンブラック、オイルファーネスブラック、黒鉛化カーボンブラック、カーボンブラック、黒鉛、ケッチェンブラック)、グラファイト粉末などのカーボン粉末を用いることができる。
≪バインダ630≫
また、バインダ630は、正極活物質610や導電材620の各粒子を結着させたり、これらの各粒子と正極集電体221とを結着させたりする。かかるバインダ630としては、使用する溶媒に溶解または分散可溶なポリマーを用いることができる。例えば、水性溶媒を用いた正極合剤組成物においては、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)などのセルロース系ポリマー、また例えば、ポリビニルアルコール(PVA)や、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)などのフッ素系樹脂、酢酸ビニル共重合体やスチレンブタジエンゴム(SBR)、アクリル酸変性SBR樹脂(SBR系ラテックス)などのゴム類;などの水溶性または水分散性ポリマーを好ましく採用することができる。また、非水溶媒を用いた正極合剤組成物においては、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリアクリルニトリル(PAN)などのポリマーを好ましく採用することができる。上記で例示したポリマー材料は、バインダとしての機能の他に、上記組成物の増粘剤その他の添加剤としての機能を発揮する目的で使用されることもあり得る。
≪増粘剤、溶媒≫
正極合剤層223は、例えば、上述した正極活物質610や導電材620を溶媒にペースト状(スラリ状)に混ぜ合わせた正極合剤224を作成し、正極集電体221に塗布し、乾燥させ、圧延することによって形成されている。この際、溶媒としては、水性溶媒および非水溶媒の何れも使用可能である。非水溶媒の好適な例としてN−メチル−2−ピロリドン(NMP)が挙げられる。
正極合剤全体に占める正極活物質の質量割合は、凡そ50wt%以上(典型的には50〜95wt%)であることが好ましく、通常は凡そ70〜95wt%(例えば75〜90wt%)であることがより好ましい。また、正極合剤全体に占める導電材の割合は、例えば凡そ2〜20wt%とすることができ、通常は凡そ2〜15wt%とすることが好ましい。バインダを使用する組成では、正極合剤全体に占めるバインダの割合を例えば凡そ1〜10wt%とすることができ、通常は凡そ2〜5wt%とすることが好ましい。
≪負極シート240≫
負極シート240は、図2に示すように、帯状の負極集電体241(負極芯材)を有している。負極集電体241には、負極に適する金属箔が好適に使用され得る。この実施形態では、負極集電体241には、所定の幅を有する帯状の銅箔が用いられている。また、負極シート240は、未塗工部242と、負極合剤層243とを有している。未塗工部242は負極集電体241の幅方向片側の縁部に沿って設定されている。負極合剤層243は、負極活物質を含む負極合剤244が塗工された層である。負極合剤244は、負極集電体241に設定された未塗工部242を除いて、負極集電体241の両面に塗工されている。
≪負極合剤244≫
図5は、リチウムイオン二次電池100の負極シート240の断面図である。また、図5において、負極合剤層243の構造が明確になるように、負極合剤層243中の負極活物質710とバインダ730とをそれぞれ大きく模式的に表している。ここでは、負極活物質710は、いわゆる鱗片状(Flake Graphite)黒鉛が用いられた場合を図示している。負極活物質710は、図5に示された例に限定されない。負極合剤層243には、図5に示すように、負極活物質710や増粘剤(図示省略)やバインダ730などが含まれている。
≪負極活物質710≫
負極活物質には、例えば、天然黒鉛、人造黒鉛、天然黒鉛や人造黒鉛のアモルファスカーボンなどの黒鉛(炭素系材料)が挙げられる。なお、負極活物質は、それ自体に導電性を有している。また、この例では、図3に示すように、負極合剤層243の表面には、さらに耐熱層245(HRL:heat-resistant layer)が形成されている。耐熱層245には、主として金属酸化物(例えば、アルミナ)で形成されている。なお、このリチウムイオン二次電池100では、負極合剤層243の表面に耐熱層245が形成されている。図示は省略するが、耐熱層は、例えば、セパレータ262、264の表面に形成されていてもよい。
≪負極活物質≫
また、負極活物質としては、従来からリチウムイオン二次電池に用いられる材料の一種または二種以上を特に限定なく使用することができる。負極活物質には、例えば、少なくとも一部にグラファイト構造(層状構造)を含む粒子状の炭素材料(カーボン粒子)が挙げられる。より具体的には、いわゆる黒鉛質(グラファイト)、難黒鉛化炭素質(ハードカーボン)、易黒鉛化炭素質(ソフトカーボン)、これらを組み合わせた炭素材料を用いることができる。例えば、天然黒鉛のような黒鉛粒子を使用することができる。また、負極活物質には、天然黒鉛表面に非晶質炭素コートを施した材料を用いることができる。
特に限定するものではないが、負極合剤全体に占める負極活物質の割合は凡そ80wt%以上(例えば80〜99wt%)にすることができる。また、負極合剤全体に占める負極活物質の割合は、凡そ90wt%以上(例えば90〜99wt%、より好ましくは95〜99wt%)であることが好ましい。負極合剤全体に占めるバインダ730の割合は、例えば、凡そ0.5〜10wt%にすることができ、通常は凡そ0.5〜5wt%にすることが好ましい。
≪セパレータ262、264≫
セパレータ262、264は、正極シート220と負極シート240とを隔てる部材である。この例では、セパレータ262、264は、微小な孔を複数有する所定幅の帯状のシート材で構成されている。セパレータ262、264には、例えば、多孔質ポリオレフィン系樹脂で構成された単層構造のセパレータや積層構造のセパレータがある。この例では、図2および図3に示すように、負極合剤層243の幅b1は、正極合剤層223の幅a1よりも少し広い。さらにセパレータ262、264の幅c1、c2は、負極合剤層243の幅b1よりも少し広い(c1、c2>b1>a1)。
≪捲回電極体200≫
捲回電極体200の正極シート220および負極シート240は、セパレータ262、264を介在させた状態で重ねられ、かつ、捲回されている。
この例では、正極シート220と負極シート240とセパレータ262、264は、図2に示すように、長さ方向を揃えて、正極シート220、セパレータ262、負極シート240、セパレータ264の順で重ねられている。この際、正極合剤層223と負極合剤層243には、セパレータ262、264が重ねられる。また、負極合剤層243の幅は正極合剤層223よりも少し広く、負極合剤層243は正極合剤層223を覆うように重ねられている。これにより、充放電時に、正極合剤層223と負極合剤層243との間で、リチウムイオン(Li)がより確実に行き来する。
さらに、正極シート220の未塗工部222と負極シート240の未塗工部242とは、セパレータ262、264の幅方向において互いに反対側にはみ出るように重ねられている。重ねられたシート材(例えば、正極シート220)は、幅方向に設定された捲回軸周りに捲回されている。
なお、かかる捲回電極体200は、正極シート220と負極シート240とセパレータ262、264を所定の順に重ねつつ捲回する。この工程において、各シートの位置をEPC(edge position control)のような位置調整機構で制御しつつ各シートを重ねる。この際、セパレータ262、264が介在した状態ではあるが、負極合剤層243は正極合剤層223を覆うように重ねられる。
≪電池ケース300≫
また、この例では、電池ケース300は、図1に示すように、いわゆる角型の電池ケースであり、容器本体320と、蓋体340とを備えている。容器本体320は、有底四角筒状を有しており、一側面(上面)が開口した扁平な箱型の容器である。蓋体340は、当該容器本体320の開口(上面の開口)に取り付けられて当該開口を塞ぐ部材である。
車載用の二次電池では、燃費向上のため、重量エネルギ効率(単位重量当りの電池の容量)を向上させることが望まれる。このため、電池ケース300を構成する容器本体320と蓋体340は、アルミニウムやアルミニウム合金などの軽量金属(この例では、アルミニウム)を採用することが望まれる。これにより重量エネルギ効率を向上させることができる。
この電池ケース300は、捲回電極体200を収容する空間として、扁平な矩形の内部空間を有している。また、図1に示すように、当該電池ケース300の扁平な内部空間は、捲回電極体200よりも横幅が少し広い。この実施形態では、電池ケース300の内部空間には、捲回電極体200が収容されている。捲回電極体200は、図1に示すように、捲回軸に直交する一の方向において扁平に変形させられた状態で電池ケース300に収容されている。
この実施形態では、電池ケース300は、有底四角筒状の容器本体320と、容器本体320の開口を塞ぐ蓋体340とを備えている。ここで、容器本体320は、例えば、深絞り成形やインパクト成形によって成形することができる。なお、インパクト成形は、冷間での鍛造の一種であり、衝撃押出加工やインパクトプレスとも称される。
また、電池ケース300の蓋体340には、電極端子420、440が取り付けられている。電極端子420、440は、電池ケース300(蓋体340)を貫通して電池ケース300の外部に出ている。また、蓋体340には安全弁360が設けられている。
この例では、捲回電極体200は、電池ケース300(この例では、蓋体340)に取り付けられた電極端子420、440に取り付けられている。捲回電極体200は、捲回軸に直交する一の方向において扁平に押し曲げられた状態で電池ケース300に収納されている。また、捲回電極体200は、セパレータ262、264の幅方向において、正極シート220の未塗工部222と負極シート240の未塗工部242とが互いに反対側にはみ出ている。このうち、一方の電極端子420は、正極集電体221の未塗工部222に固定されており、他方の電極端子440は、負極集電体241の未塗工部242に固定されている。
また、この例では、図1に示すように、蓋体340の電極端子420、440は、捲回電極体200の未塗工部222、未塗工部242の中間部分222a、242aに延びている。当該電極端子420、440の先端部は、未塗工部222、242のそれぞれの中間部分に溶接されている。図6は、捲回電極体200の未塗工部222、242と電極端子420、440との溶接箇所を示す側面図である。
セパレータ262、264の両側において、正極集電体221の未塗工部222、負極集電体241の未塗工部242はらせん状に露出している。図6に示すように、この実施形態では、これらの未塗工部222、242をその中間部分において、それぞれ寄せ集め、電極端子420、440の先端部に溶接している。この際、それぞれの材質の違いから、電極端子420と正極集電体221の溶接には、例えば、超音波溶接が用いられる。また、電極端子440と負極集電体241の溶接には、例えば、抵抗溶接が用いられる。
このように、捲回電極体200は、扁平に押し曲げられた状態で、蓋体340に固定された電極端子420、440に取り付けられている。かかる捲回電極体200は、容器本体320の扁平な内部空間に収容される。容器本体320は、捲回電極体200が収容された後、蓋体340によって塞がれる。蓋体340と容器本体320の合わせ目322(図1参照)は、例えば、レーザ溶接によって溶接されて封止されている。このように、この例では、捲回電極体200は、蓋体340(電池ケース300)に固定された電極端子420、440によって、電池ケース300内に位置決めされている。
≪電解液≫
その後、蓋体340に設けられた注液孔から電池ケース300内に電解液が注入される。電解液は、この例では、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートとの混合溶媒(例えば、体積比1:1程度の混合溶媒)にLiPFを約1mol/リットルの濃度で含有させた電解液が用いられている。その後、注液孔に金属製の封止キャップを取り付けて(例えば溶接して)電池ケース300を封止する。なお、電解液としては、従来からリチウムイオン二次電池に用いられる非水電解液を使用することができる。
≪ガス抜け経路≫
また、この例では、当該電池ケース300の扁平な内部空間は、扁平に変形した捲回電極体200よりも少し広い。捲回電極体200の両側には、捲回電極体200と電池ケース300との間に隙間310、312が設けられている。当該隙間310、312は、ガス抜け経路になる。
かかる構成のリチウムイオン二次電池100は、過充電が生じた場合に温度が高くなる。リチウムイオン二次電池100の温度が高くなると、電解液が分解されてガスが発生する。発生したガスは、捲回電極体200の両側における捲回電極体200と電池ケース300との隙間310、312、および、安全弁360を通して、スムーズに外部に排気される。かかるリチウムイオン二次電池100では、正極集電体221と負極集電体241は、電池ケース300を貫通した電極端子420、440を通じて外部の装置に電気的に接続される。
≪正極合剤層223、負極合剤層243≫
図4に示すように、この実施形態では、正極集電体221の両面にそれぞれ正極合剤224が塗工されている。かかる正極合剤224の層(正極合剤層223)には、正極活物質610と導電材620が含まれている。図5に示すように、負極集電体241の両面にそれぞれ負極合剤244が塗工されている。かかる負極合剤244の層(負極合剤層243)には、負極活物質710が含まれている。
≪空孔≫
ここで、正極合剤層223は、例えば、正極活物質610と導電材620の粒子間などに、空洞とも称すべき微小な隙間を有している。かかる正極合剤層223の微小な隙間には電解液(図示省略)が浸み渡り得る。また、負極合剤層243は、例えば、負極活物質710の粒子間などに、空洞とも称すべき微小な隙間を有している。かかる負極合剤層243の微小な隙間には電解液(図示省略)が浸み渡り得る。ここでは、かかる隙間(空洞)を適宜に「空孔」と称する。
以下、充電時と放電時のリチウムイオン二次電池100の動作を説明する。
≪充電時の動作≫
図7は、かかるリチウムイオン二次電池100の充電時の状態を模式的に示している。充電時においては、図7に示すように、リチウムイオン二次電池100の電極端子420、440(図1参照)は、充電器290に接続される。充電器290の作用によって、充電時には、正極合剤層223中の正極活物質610(図4参照)からリチウムイオン(Li)が電解液280に放出される。また、正極活物質610(図4参照)からは電子が放出される。放出された電子は、図7に示すように、導電材620を通じて正極集電体221に送られ、さらに、充電器290を通じて負極へ送られる。また、負極では電子が蓄えられるとともに、電解液280中のリチウムイオン(Li)が、負極合剤層243中の負極活物質710(図5参照)に吸収され、かつ、貯蔵される。
≪放電時の動作≫
図8は、かかるリチウムイオン二次電池100の放電時の状態を模式的に示している。放電時には、図8に示すように、負極から正極に電子が送られるとともに、負極合剤層243に貯蔵されたリチウムイオン(Liイオン)が、電解液280に放出される。また、正極では、正極合剤層223中の正極活物質610に電解液280中のリチウムイオン(Li)が取り込まれる。
このように、リチウムイオン二次電池100の充放電において、電解液280を介して、正極合剤層223と負極合剤層243との間でリチウムイオン(Li)が行き来する。このため、正極合剤層223では、電解液280が浸み渡り、リチウムイオンがスムーズに拡散することができる所要の空孔が、正極活物質610(図4参照)の周りや負極活物質710(図5参照)の周りにあることが望ましい。かかる構成によって正極活物質610や負極活物質710の周りに十分なリチウムイオンが存在し得る。このため、電解液280と正極活物質610との間、電解液280と負極活物質710との間でリチウムイオン(Li)の行き来がスムーズになる。
また、充電時においては、正極活物質610から導電材620を通じて正極集電体221に電子が送られる。これに対して、放電時においては、正極集電体221から導電材620を通じて正極活物質610に電子が戻される。正極活物質610はリチウム遷移金属酸化物からなり導電性に乏しい。このため、正極活物質610と正極集電体221との間の電子の移動は、主として導電材620を通じて行なわれる。
このように、充電時においては、リチウムイオン(Li)の移動および電子の移動がスムーズなほど、効率的で急速な充電が可能になると考えられる。また、放電時においては、リチウムイオン(Li)の移動および電子の移動がスムーズなほど、電池の抵抗が低下し、放電量が増加するので、電池の出力が向上すると考えられる。
≪他の電池形態≫
なお、上記はリチウムイオン二次電池の一例を示すものである。リチウムイオン二次電池は上記形態に限定されない。また、同様に集電体に電極合剤が塗工された電極シートは、他にも種々の電池形態に用いられる。例えば、他の電池形態として、円筒型電池やラミネート型電池などが知られている。円筒型電池は、円筒型の電池ケースに捲回電極体を収容した電池である。また、ラミネート型電池は、正極シートと負極シートとをセパレータを介在させて積層した電池である。
以下、本発明の一実施形態に係る二次電池の製造方法、特に電極材料塗布装置を図面に基づいて説明する。図9は、かかる電極材料塗布装置の製造方法を具現化した製造装置を示す図である。
この二次電池の製造方法は、図9に示すように、集電体22に合剤24を塗布する塗布工程(14)と、集電体22に塗布された合剤24を乾燥させる乾燥工程(16)とを含んでいる。この実施形態では、二次電池の製造方法の一工程として、電極シートを製造する製造工程(10)においては、走行経路12、電極材料塗布装置14、乾燥炉16を備えている。
≪集電体22≫
ここで、集電体22の好ましい一形態は、例えば、銅(Cu)やアルミニウム(Al)などの金属箔である。また、集電体22は、必ずしも金属箔に限定されない。例えば、集電体22は、導電性を持たせた樹脂でもよい。導電性を持たせた樹脂には、例えば、ポリプロピレンフィルムに、アルミや、銅を蒸着させたフィルム材を用いることができる。
≪合剤24≫
ここで、合剤24は、溶媒に少なくとも黒鉛粒子が分散したスラリーである。黒鉛粒子には、例えば、黒鉛質(グラファイト)、難黒鉛化炭素質(ハードカーボン)、易黒鉛化炭素質(ソフトカーボン)、天然黒鉛、天然黒鉛表面に非晶質炭素コートを施した材料が含まれる。溶媒には、水性溶媒および非水溶媒の何れも使用可能である。非水溶媒の好適な例としてN−メチル−2−ピロリドン(NMP)が挙げられる。かかる合剤24には、例えば、溶媒に少なくとも黒鉛粒子が分散したスラリー、例えば、リチウムイオン二次電池の製造に用いられる負極合剤が含まれる。
≪走行経路12≫
走行経路12は、集電体22を走行させる経路である。この実施形態では、走行経路12には、集電体22を走行させる所定の経路に沿って複数のガイドが配置されている。走行経路12の始端には、集電体22を供給する供給部32が設けられている。供給部32には、予め巻き芯32aに巻き取られた集電体22が配置されている。供給部32からは適宜に適当な量の集電体22が走行経路12に供給される。また、走行経路12の終端には集電体22を回収する回収部34が設けられている。回収部34は、走行経路12で所定の処理が施された集電体22を巻き芯34aに巻き取る。この実施形態では、回収部34には、例えば、制御部34bと、モータ34cとが設けられている。制御部34bは、回収部34の巻き芯34aの回転を制御するためのプログラムが予め設定されている。モータ34cは、巻き芯34aを回転駆動させるアクチュエータであり、制御部34bに設定されたプログラムに従って駆動する。かかる走行経路12には、電極材料塗布装置14と、乾燥炉16とが順に配置されている。
≪電極材料塗布装置14(塗布工程)≫
電極材料塗布装置14は、図9に示すように、流路14aと、フィルタ14bと、磁石14c1,14c2と、塗布部14dとを備えている。この実施形態では、電極材料塗布装置14は、走行経路12に配設されたバックロール41を走行する集電体22に対して合剤24を塗布するように構成されている。このため、この実施形態では、電極材料塗布装置14は、さらにタンク43と、ポンプ44とを備えている。ここで、タンク43は、合剤24を貯留した容器である。ポンプ44は、タンク43から流路14aに合剤24を送り出す装置である。
≪流路14a≫
流路14aは、溶媒に少なくとも黒鉛粒子が分散したスラリーが流通し得る流路である。この実施形態では、流路14aは、タンク43から塗布部14dへ至るように形成されている。フィルタ14bは、流路14a内に配置されている。また、磁石14c1,14c2は、流路14aに沿った磁力線を有する磁場をフィルタ14bに生じさせるように配置されている。かかるフィルタ14bと、磁石14c1,14c2は、電極材料塗布装置14のうちスラリーを濾過する濾過装置50を構成している。
≪フィルタ14b≫
ここで、フィルタ14bは、樹脂や金属の繊維を絡ませた不織布フィルタや、樹脂や金属の繊維を編んだメッシュフィルタなどを用いることができる。フィルタ14bの目の粗さは、除去し得る粒子の大きさや、合剤24(スラリー)の粘度にも影響する。このため、具体的な実施において、流路14aに流通させる合剤24(スラリー)に応じた適当なフィルタを選択するとよい。
≪磁石14c1,14c2≫
また磁石14c1,14c2は、流路14aに沿った磁力線を有する磁場をフィルタ14bに生じさせる部材である。この実施形態では、磁石14c1,14c2は、流路14aに沿ってフィルタ14bを挟むように配置され、それぞれフィルタ14bに対向した部位が互いに引き合う磁極になる一対の磁石で構成されている。すなわち、例えば、図9に示すように、磁石14c1,14c2は、磁石14c1,14c2のうち何れか一方がフィルタ14bに対してS極となり、他方がフィルタ14bに対してN極となるように配置されている。ここで、磁石14c1,14c2は、永久磁石で構成してもよいし、電磁石で構成してもよい。
≪濾過装置50≫
図10は、濾過装置50に関し、流路14aとフィルタ14bと磁石14c1,14c2の具体的な構成例を示している。図10に示す例では、流路14aは、フィルタ14bが配置される空間14a1(フィルタ配置空間)において内径が広く形成されている。フィルタ14bは、流路14aの当該空間14a1に応じた形状を有し、当該空間14a1を仕切るように当該空間14a1の中央に配置されている。ここで、磁石14c1,14c2は、U字型に屈曲した板状の鋼材のうち、対向する両側の片部に構成されている。この実施形態では、当該磁石14c1,14c2の中央には、流路14aとなるパイプを通す穴14e1、14e2が形成されている。ここでは、磁石14c1,14c2は、永久磁石が採用されている。当該磁石14c1,14c2の間に挟まれたフィルタ14bに対して、磁石14c1,14c2のうち一方の磁石14c1がN極になり、他方の磁石14c2はS極になる。
この濾過装置50は、図10に示すように、流路14a内に配置したフィルタ14bに対して、磁石14c1,14c2がフィルタ14bを挟むように配置されている。そして、磁石14c1,14c2のうち一方の磁石14c1がN極になり、他方の磁石14c2がS極になる。このため、かかる磁石14c1,14c2によって、フィルタ14bには、磁力線が流路14aに沿った磁場が生じる。
この実施形態では、溶媒に少なくとも黒鉛粒子が分散したスラリーを流路14aに流通させる。ここで、黒鉛粒子は、例えば、六角板状結晶が複数の層を形成するように重なった層構造を有しているとよい。例えば、天然黒鉛、人造黒鉛、天然黒鉛、人造黒鉛のアモルファスカーボンなどが挙げられる。かかる黒鉛粒子は、磁場の作用により、溶媒中で黒鉛の六角板状結晶の面(黒鉛の層間の面)が磁力線に平行になるように配向する傾向が見られる。例えば、六角板状結晶の黒鉛の層が重なった鱗片状黒鉛(Flake Graphite)では、黒鉛の層間の面が揃っているので、磁力線に平行になるように配向する傾向が顕著に現れる。かかる鱗片状黒鉛は、六角板状結晶が層間の結合力よりも強いため、概ね平べったい形状を有している。
ところで、図11は、磁石14c1,14c2がないと仮定した場合(換言すれば、磁石14c1,14c2による磁場の作用がない状態)において、フィルタ14bがスラリー(合剤24)を濾過するイメージが示されている。この場合、磁石14c1,14c2による磁場の作用がない。このため、合剤24中の黒鉛粒子60は、制御されておらず、ランダムに任意の方向に配向しているものと考えられる。このように、磁石14c1,14c2による磁場の作用がない場合には、黒鉛粒子60はフィルタ14bを通過し難く、目詰まりの要因になる。
また、かかる合剤24(スラリー)にはダイラタンシ挙動が生じうる。特に、目の細かいフィルタ14bを選択すると、スラリーに作用するせん断力が高くなる。このため、フィルタ14bを通過させる際の抵抗が高くなる。フィルタ14bを通過させる際の抵抗が高くなると、スラリーがフィルタ14bを通過できない場合もある。従って、スラリーがフィルタ14bを通過できる程度には、フィルタ14bの目を粗くする必要がある。
図12は、かかるスラリーのダイラタンシ挙動について、典型例を示している。図12中のa、b、cは、それぞれ異なるスラリーのサンプルについて、せん断速度と、粘度との関係を示している。このうち、スラリーa、b、cは、それぞれ固形分濃度が異なっている。スラリーa、bは、せん断速度が高くなった場合に、粘度が高くなる傾向を示している。また、スラリーcは、せん断速度が高くなっても、粘度が高くならず、ダイラタンシ挙動を示していない。このようにスラリー状の材料は、ダイラタンシ挙動を示す場合がある。
例えば、リチウムイオン二次電池の負極合剤は、上述したように溶媒に黒鉛粒子60が分散したスラリー状の材料である。かかる負極合剤は、ダイラタンシ挙動を示す場合がある。かかる負極合剤は、ダイラタンシ挙動を示す場合には、フィルタ14bで目詰まりが生じ易い。特に、鱗片状の黒鉛は、ダイラタンシ挙動を生じ易い。鱗片状の黒鉛は、上述したように、概ね平べったい形状を有している。かかる鱗片状の黒鉛は、その形状特性により、高せん断領域で乱流になり、ダイラタンシ挙動が生じやすくなると考えられる。また、かかる鱗片状の黒鉛は、六角板状結晶の法線方向において投影面積が大きくなる。かかる鱗片状の黒鉛が六角板状結晶の法線方向でフィルタ14bに浸入すると、特に目詰まりが起きやすい。このため、負極合剤のように、溶媒に黒鉛粒子60が分散したスラリーは、特に、フィルタ14bで目詰まりが生じ易い傾向がある。
≪磁石14c1,14c2の作用≫
これに対して、図13は、上述した濾過装置50においてフィルタ14bがスラリーを濾過するイメージが示されている。上述した濾過装置50では、図13に示すように、フィルタ14bは、磁石14c1,14c2の間に挟まれている。フィルタ14bに対して磁石14c1,14c2のうち一方の磁石14c1がN極になり、他方の磁石14c2がS極になる。このため、磁力線が流路14aに沿った磁場がフィルタ14bに生じている。換言すると、かかる磁石14c1,14c2によって、フィルタ14bに対して合剤24が通り抜けるべき方向に沿った磁力線を有する磁場が形成される。
この際、黒鉛粒子60は、磁場の作用によって磁力線に平行になるように配向する。このため、図13に示すように、黒鉛粒子60はフィルタ14bの目を通り易くなる。また上述した濾過装置50では、図13に示すように、磁力線が流路14aに沿った磁場がフィルタ14bに生じている。このため、スラリー中の黒鉛粒子60の配向が流路14aに沿って揃う。例えば、かかる鱗片状の黒鉛は、六角板状結晶の層間が、当該磁力線に沿った方向になるように配向する。このため、フィルタ14bの目に対して、鱗片状の黒鉛に対して黒鉛粒子60の投影面積が小さくなる。この状態で鱗片状の黒鉛がフィルタ14bに浸入するので、目詰まりが起き難い。
また、磁場の作用により、鱗片状の黒鉛の向きが安定するので、せん断速度が高くなっても乱流が生じ難く、ダイラタンシ挙動が生じ難い。このように、この濾過装置50によれば、スラリー中の黒鉛粒子60の配向が流路14aに沿って揃うので、スラリーがフィルタ14bを通過する際の抵抗が軽減される。また、スラリーがフィルタ14bを通過する際の抵抗が軽減されるので、ダイラタンシ挙動による影響が小さくなる。かかる濾過装置50のフィルタ14bの目は、スラリーがフィルタ14bを通過できる程度に細かくできる。この濾過装置50では、上述したようにフィルタ14bを通過する際にスラリーに生じる抵抗が小さく、かつ、ダイラタンシ挙動が生じ難いので、フィルタ14bの目をより細かくできる。
このように、この濾過装置50によれば、スラリー中の黒鉛粒子60が、フィルタ14bの目を通り易く、フィルタ14bの目を細かくできる。この結果、スラリー中の凝集物や異物を、より確実に除去することができる。ところで、濾過装置50における、黒鉛粒子60の配向の程度は、例えば、磁石14c1,14c2間に作用する磁場の強さや、濾過装置50を通過する合剤24(スラリー)の粘度が影響する。
このうち、スラリーの粘度は、他の要因の影響を受ける。例えば、スラリーの粘度があまりに高いと、フィルタ14bに通らないだけでなく、塗布部14d(例えば、ダイ)において、スラリーが吐出されないなどの影響がある。また、スラリーの粘度が低すぎると、塗布時に液だれが生じ、所定の目付量が維持されないなどの影響がある。このため、スラリーの粘度は、塗布が適切に可能な程度の粘度に調整される。このため、かかる塗布が適切に可能な程度の粘度において、スラリー中の黒鉛粒子60が適切に配向し得るように、磁石14c1,14c2の強さを調整するとよい。
リチウムイオン二次電池の製造において、負極合剤は、例えば、スラリーの粘度は、例えば、500mPa・sec〜5000mPa・sec(E型粘度計、25℃、2rpm時)、固形分濃度が40wt%〜60wt%程度に調整され得る。この場合、磁石14c1,14c2の強さは、例えば、フィルタ14bが配置された位置或いはその近傍位置において、1.0T以上、より好ましくは1.5T以上、さらには2.0T以上であるとよい。磁場の強さは、市販の磁気測定器で測定することができる。かかる磁気測定器としては、例えば、市販の磁気測定器としては、LakeShore社製のガウスメータ425型が挙げられる。
このように、磁石14c1,14c2は、流路14aに供給されるスラリーの状態(例えば、粘度)に応じて、スラリー中の黒鉛粒子60を磁力線に沿って配向させることができる程度の磁力を奏するとよい。
≪塗布部14d≫
塗布部14dは、図9に示すように、フィルタ14bを通った合剤24(スラリー)を集電体22に塗る。ここで、塗布部14dは、例えば、スリットコーター、グラビアコーター、ダイコーター、コンマコーター等が用いられる。この電極材料塗布装置14の塗布部14dには、例えば、図10に示すような濾過装置50を通過した合剤24が供給される。上述したように、濾過装置50では、より目の細かいフィルタ14bを用いることができ、スラリー中の凝集物や異物をより適切に除去できる。このように、この電極材料塗布装置14によれば、スラリー中の凝集物や異物をより適切に除去できるので、塗布部14dでスラリーが詰まり難い。このため、合剤24が塗工される集電体22に、いわゆる塗工すじが発生しにくく、二次電池の製造において不良が生じにくい。
以上のように、この電極材料塗布装置14では、図9に示すように、タンク43に貯留された合剤24は、ポンプ44によって吸い上げられ、流路14aに供給される。合剤24は、流路14aに配置された濾過装置50によって濾過され、ダイ42を通じてバックロール41によって支持された集電体22の表面に供給される。さらに、合剤24が塗布された集電体22は、乾燥炉16を通され、合剤24を乾燥させて回収部34に回収される。
以上、本発明の一実施形態に係る電極材料塗布装置14を説明したが、電極材料塗布装置14は、上述した実施形態に限定されない。
≪他の形態≫
例えば、濾過装置50の磁石14c1,14c2に、永久磁石を用いた例を例示した。磁石14c1,14c2が永久磁石である場合には、磁石を構成するために電力が必要でないので、ランニングコストを低く抑えることができる。ただし、濾過装置50の磁石14c1,14c2は電磁石で構成してもよい。図14は、磁石14c1,14c2を電磁石で構成した濾過装置の構成例(濾過装置50A)を示している。図14に示す例では、フィルタ14bの上流側および下流側の流路14aに、それぞれ電磁石になるコイルC10,C20が配置されている。コイルC10,C20は、フィルタ14bに対して互いに反する磁極になるように(例えば、一方がフィルタ14bに対してN極となる場合に、他方がS極となるように)電源P1に接続されている。ここで、電源P1は直流電源でもよいし、交流電源でもよい。
このように、磁石14c1,14c2は電磁石で構成することができる。磁石14c1,14c2を電磁石で構成した場合、各コイルC10,C20に流す電流を調整することによって、磁石14c1,14c2の磁力を調整することができる。このように磁石14c1,14c2だけでなく、例えば、電極材料塗布装置14の上述した流路14a、フィルタ14b、磁石14c1,14c2又は塗布部14dの具体的構成は、上述した実施形態に限定されず、種々の改変が可能である。
また、上述した実施形態では、集電体22が、箔状或いはシート状(帯状)を走行させつつ、連続的に合剤24が塗工されている。集電体22に合剤24を塗布する工程は、かかる形態に限定されない。合剤24は、例えば、集電体22の上に流し込まれ、引き伸ばされるものでもよいし、印刷によってもよく、種々の形態が採用される。
また、この電極材料塗布装置14は、例えば、図10に示すように、合剤24を濾過する濾過装置50として、流路14a内に配置されたフィルタ14bと、磁力線が流路に沿った磁場をフィルタ14bに生じさせるように配置された磁石14c1,14c2とを備えている。かかる濾過装置50は、例えば、溶媒に少なくとも黒鉛粒子が分散したスラリーを濾過する場合に、フィルタ14bの目を小さくできる。このため、このようなスラリーに含まれる凝集物や異物をより微細なレベルで除去できる。従って、凝集物や異物の混入が少なく、より均質な合剤24を塗布することができる。この場合、塗布部14dの構成を問わず、より安定した電極シートを提供でき、かつ、二次電池の性能向上に寄与する。
ここでは、溶媒に少なくとも黒鉛粒子を分散させたスラリー(ここでは合剤24)について、新規な濾過方法が提案されている。すなわち、溶媒に少なくとも黒鉛粒子を分散させたスラリー(ここでは合剤24)は、例えば、流路14aに配置したフィルタ14bに磁力線が流路に沿った磁場を生じさせながら、当該スラリー(合剤24)を流路14aに供給して当該スラリーを濾過するとよい。かかる濾過方法により、スラリーに含まれる凝集物や異物をより微細なレベルで除去できる。また、スラリーに含まれる粒子をより均一にできる。また、この濾過方法によれば、濾過する際にスラリーに生じるダイラタンシ挙動による影響を小さくできる。このため、フィルタ14bの目の粗さが同程度であれば、フィルタ14bを通過させるのにスラリーに付与する圧力が小さくできる。このため、スラリーを供給するポンプなどの設備を小型化でき、また、ポンプを駆動させるのに必要なエネルギも低減できる。このため、設備コストやランニングコストを小さく抑えることができる。また、かかる濾過方法は、上述したように、かかるスラリーを集電体に塗布する塗布工程を含む、二次電池の製造方法に広く適用できる。
また、かかる濾過方法を具現化する濾過装置50は、例えば、図10や図14に示すように、流路14aと、流路14a内に配置したフィルタ14bと、磁力線が流路14aに沿った磁場をフィルタ14bに生じさせるように配置された磁石14c1,14c2とを備えているとよい。この場合、磁石14c1,14c2は、流路14aに沿ってフィルタ14bを挟んだ一対の磁石で構成するとよい。この場合、磁石14c1,14c2は、それぞれフィルタ14bに対向した部位が互いに引き合う磁極になるとよい。また、磁石14c1,14c2は、永久磁石でもよいし、電磁石でもよい。
また、好ましい用途として、リチウムイオン二次電池の負極合剤を濾過する工程を挙げたが、例えば、濾過装置50は、かかる用途に限定されず、より広範な用途に用いることができる。リチウムイオン二次電池の負極合剤は、合剤中の黒鉛粒子60の割合が高く、かかる濾過装置50によって得られる効果が高い。また、例えば、リチウムイオン二次電池の正極合剤は、導電材として黒鉛粒子が含まれる場合がある。このため、かかる正極合剤を濾過する際に用いても良い。
以上、本発明の一実施形態に係る電極材料塗布装置、濾過装置、スラリーの濾過方法、さらには二次電池の製造方法を説明した。また、ここでは、それぞれリチウムイオン二次電池の製造方法に適用した実施形態を例示した。なお、本発明は、特に言及がない限りにおいて上述した何れの実施形態にも限定されない。
上述したように、本発明は二次電池(例えば、リチウムイオン二次電池)の出力向上に寄与し得る。このため、本発明は、ハイレートでの出力特性やサイクル特性について要求されるレベルが特に高い、ハイブリッド車や、電気自動車の駆動用電池など車両駆動電源用のリチウムイオン二次電池の製造方法に好適である。すなわち、リチウムイオン二次電池は、例えば、図15に示すように、自動車などの車両1のモータ(電動機)を駆動させる電池1000として好適に利用され得る。車両駆動用電池1000は、複数の二次電池を組み合わせた組電池としてもよい。
12 走行経路
14 電極材料塗布装置
14a 流路
14a1 フィルタ配置空間
14b フィルタ
14c1,14c2 磁石
14d 塗布部
14e1、14e2 流路14aを通す穴
16 乾燥炉
22 集電体
24 合剤
32 供給部
32a 芯
34 回収部
34a 芯
34b 制御部
34c モータ
41 バックロール
42 ダイ
43 タンク
44 ポンプ
50、50A 濾過装置
60 黒鉛粒子
100 リチウムイオン二次電池
200 捲回電極体
220 正極シート
221 正極集電体
222 未塗工部
222a 中間部分
223 正極合剤層
224 正極合剤
240 負極シート
241 負極集電体
242 未塗工部
243 負極合剤層
244 負極合剤
245 耐熱層
262 セパレータ
264 セパレータ
280 電解液
290 充電器
300 電池ケース
310 隙間
320 容器本体
322 蓋体と容器本体の合わせ目
340 蓋体
360 安全弁
420 電極端子(正極)
440 電極端子(負極)
610 正極活物質
620 導電材
630 バインダ
710 負極活物質
730 バインダ
1000 車両駆動用電池
C10、C20 コイル

Claims (10)

  1. 溶媒に少なくとも黒鉛粒子が分散したスラリーが流通し得る流路と、
    前記流路内に配置されたフィルタと、
    前記流路に沿った磁力線を有する磁場をフィルタに生じさせるように配置された磁石と、
    前記フィルタを通った前記スラリーを集電体に塗る塗布部と
    を備えた電極材料塗布装置。
  2. 前記磁石は、前記流路に沿って前記フィルタを挟むように配置され、それぞれ前記フィルタに対向した部位が互いに引き合う磁極になる一対の磁石で構成された、請求項1に記載された電極材料塗布装置。
  3. 前記磁石は、永久磁石で構成された、請求項1又は2に記載された電極材料塗布装置。
  4. 前記磁石は、電磁石で構成された、請求項1又は2に記載された電極材料塗布装置。
  5. 流路に配置したフィルタに磁力線が流路に沿った磁場を生じさせながら、溶媒に少なくとも黒鉛粒子を分散させたスラリーを前記流路に供給して、前記スラリーを濾過する、スラリーの濾過方法。
  6. 請求項5に記載されたスラリーの濾過方法によってスラリーを濾過する工程と、
    当該濾過する工程で濾過された前記スラリーを集電体に塗布する工程と
    を含む、二次電池の製造方法。
  7. 流路と、
    前記流路内に配置したフィルタと、
    磁力線が流路に沿った磁場を前記フィルタに生じさせるように配置された磁石と
    を備えた、濾過装置。
  8. 前記磁石は、前記流路に沿って前記フィルタを挟むように配置され、それぞれ前記フィルタに対向した部位が互いに引き合う磁極になる一対の磁石で構成された、請求項7に記載された濾過装置。
  9. 前記磁石は、永久磁石で構成された、請求項7又は8に記載された濾過装置。
  10. 前記磁石は、電磁石で構成された、請求項7又は8に記載された濾過装置。
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