JPWO2012073907A1 - 記録媒体搬送装置及び画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

無端ベルトに塗布された地張り剤の特性に応じて、最適な清掃を行うことができるようにすることにより、記録媒体の搬送精度を維持でき、さらに清掃液の拭き残りの発生を防止できる記録媒体搬送装置及び画像記録装置を提供することを目的とし、粘着剤が塗布された表面に記録媒体Pを密着して搬送する無端ベルト23と、無端ベルト23の表面に接触して該無端ベルト23表面を清掃するための清掃手段と、清掃手段による無端ベルト23表面に対する清掃条件を変更するための清掃条件変更手段とを有することを特徴とする記録媒体搬送装置及びこれを備える画像記録装置。

Description

本発明は、記録媒体搬送装置及び画像記録装置に関し、詳しくは、粘着剤が塗布された無端ベルトの表面に記録媒体を密着して搬送する記録媒体搬送装置及び画像記録装置に関する。
近年、種々の記録媒体に対して高精細な画像を記録する装置として、インクジェット方式による画像記録装置が広く普及している。特に、記録媒体が伸縮性のある布帛等である場合などには、記録媒体を無端ベルトで記録ヘッドの下方に搬送することが行われている。
その際、記録媒体のミスフィードやいわゆる縁なし印刷、インクの裏抜け等のために、記録ヘッドから吐出されたインクが無端ベルトに付着する場合があり、無端ベルトに付着したインクが無端ベルト上に新たに供給されてきた記録媒体に転移して記録媒体を汚してしまう等のトラブルが生じる。
そのため、通常、このような無端ベルトを備える画像記録装置には、無端ベルトの表面をクリーニングするためのクリーニング装置が設けられる。
特許文献1には、記録媒体を無端ベルトから剥離した後、一部が清掃液に浸漬された状態のブラシローラを回転させながら無端ベルトに接触させることにより、無端ベルトに清掃液を付着させて洗浄し、更に無端ベルトの移動方向下流側において、ワイパーブレード及び吸収ローラを当接させて無端ベルトに付着したインクあるいは清掃液を吸収除去して洗浄する技術が開示されている。
ところで、記録媒体として布帛を使用する画像記録装置(捺染装置)では、布帛を皺のないように搬送し、皺のない状態が維持された布帛に対して記録を行うことが重要である。このため、布帛を搬送する無端ベルトの表面に、地張り剤を均一に塗布しておき、その上に布帛を張り付かせることで、搬送時及び記録時の布帛表面を皺のない状態に保持するようにしている。
地張り剤は、糊状の粘性を有する液体からなる粘着剤であり、無端ベルトの表面に塗布されて膜を形成することで、布帛を粘性によって張り付かせて密着させる接着剤として機能する。この地張り剤が膜状に塗布された無端ベルトの表面に布帛を展張させて密着させることで、布帛を皺のない状態のまま搬送することができる。
地張り剤にはアクリル系やシリコン系等の種類があり、これらの地張り剤を処方して(単独又は複数種を所定割合で混合して)用いることにより、種々の記録媒体に対して密着性を最適化し、種々のインクに対して撥水性を最適化して、印字画質の向上や作業性の向上を図ることができる。
しかるに、地張り剤は、その処方により粘着性や撥水性等の特性に差を生じるが故に、清掃手段の特性との関係において、以下のような問題を生じていた。
即ち、特にブレードや吸水ローラのような清掃手段は、清掃液を効率的に拭き取るように無端ベルトの表面に密着された状態で用いられるため、地張り剤の粘着性により摩擦力が大きく異なってくる。そのため、無端ベルトを搬送する駆動ローラの駆動モータにかかる負荷が異なることにより、記録媒体の搬送精度が不安定化する場合があった。記録媒体の搬送精度が不安定になると、記録ヘッドから吐出されたインクの着弾位置にずれが生じ、画像を劣化させるおそれがある。
さらに、地張り剤の撥水性によっては、清掃液をブレード及び吸水ローラによって充分に拭き取ることができず、拭き残りの清掃液が無端ベルト表面に残留する場合があった。このような場合、無端ベルト表面に新たな記録媒体が載置された際に、清掃液が記録媒体に付着して記録媒体を汚染したり、あるいは印字画像を滲ませたりすることになる。
以上の通り、地張り剤の特性の違いによって清掃手段による清掃効果が低下したり、場合によっては記録媒体の搬送精度を不安定化させたりすることにより、画像劣化の原因となる問題があった。
特開2005−280942号公報
そこで、本発明の課題は、無端ベルトに塗布された粘着剤の特性に応じて、最適な清掃を行うことができるようにすることにより、記録媒体の搬送精度を維持でき、さらに清掃液の拭き残りの発生を防止できる記録媒体搬送装置及び画像記録装置を提供することにある。
本発明の他の課題は、以下の記載によって明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
1.粘着剤が塗布された表面に記録媒体を密着して搬送する無端ベルトと、前記無端ベルトの表面に接触して該無端ベルト表面を清掃するための清掃手段と、前記清掃手段による前記無端ベルト表面に対する清掃条件を変更するための清掃条件変更手段とを有することを特徴とする記録媒体搬送装置。
2.前記清掃手段は、回転可能に構成された清掃ローラであり、前記清掃条件変更手段は、前記清掃ローラの駆動回転又は従動回転の変更、回転方向の変更、該清掃ローラ表面の線速の変更のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする上記1.記載の記録媒体搬送装置。
3.前記清掃ローラは、吸水部材を表面に備えてなる吸水ローラであることを特徴とする上記2.記載の記録媒体搬送装置。
4.前記吸水部材を押圧することにより該吸水部材に吸収された清掃液を絞り出すように構成された絞りローラが、前記吸水ローラに対する接触の有無の変更及び/又は押し込み量の変更を可能とするように該吸水ローラの中心方向に移動可能に設けられていることを特徴とする上記3.記載の記録媒体搬送装置。
5.前記清掃手段は、前記無端ベルト表面に接触して該無端ベルトの搬送によって摺擦するブレードであることを特徴とする上記1.記載の記録媒体搬送装置。
6.前記清掃手段の前記無端ベルト表面に対する接触に対して、該無端ベルトを裏面側から支持するバックアップ部材を備えると共に、該バックアップ部材は、前記無端ベルトの移動方向に沿う位置及び/又は移動方向に垂直な方向に沿う位置が変更可能に設けられていることを特徴とする上記1.〜5.のいずれかに記載の記録媒体搬送装置。
7.上記1.〜6.のいずれかに記載の記録媒体搬送装置と、前記記録媒体搬送装置の前記無端ベルト上に載置された前記記録媒体に向けてインクを吐出することによって画像を記録する記録手段とを備えることを特徴とする画像記録装置。
本発明の記録媒体搬送装置及び画像記録装置によれば、無端ベルトに塗布された粘着剤の特性に応じて、最適な清掃を行うことができるようになり、記録媒体の搬送精度を維持でき、さらに清掃液の拭き残りの発生を防止することができる。これにより、印字画質の向上や作業性の向上を図ることができる効果を奏する。
本発明の画像記録装置の一例を示す概略側面図 無端ベルトの清掃条件を制御する制御機構の一例を示す図 バックアップ部材の固定手段及びバックアップ部材位置変更手段を説明する要部拡大側面図 バックアップ部材の固定位置を変更した状態の一例を示す図 バックアップ部材の固定位置を変更した状態の他の例を示す図 清掃手段の他の態様を説明する要部拡大側面図 清掃手段の他の態様を説明する要部拡大側面図 2つの絞りローラを備えた記録媒体搬送装置の一例を示す要部拡大側面図
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
図1は、本発明に係る画像記録装置の一例を示す概略側面図である。
図1において、1は画像記録装置であり、記録媒体搬送装置2、記録ヘッド3及びクリーニング装置4を備えている。
記録媒体搬送装置2は、所定の間隔をおいて複数(図示の例では2つ)のローラ21、22が配置されると共に、これら複数のローラ21、22に亘って所定幅の無端ベルト23が張架されてなる。無端ベルト23は、ローラ21、22に架け渡された部分の上面が記録媒体の載置面とされる。
一方のローラ21は、副走査モータ21aと接続され、該副走査モータ21aの回転駆動によって、印字時には図1において反時計回りに所定の速度で回転する駆動ローラであり、他のローラ22は従動ローラである。無端ベルト23は、駆動ローラ21の駆動によって回転移動し、上面に密着される記録媒体Pを矢印で示す副走査方向であるV方向に向けて搬送するようになっている。
記録媒体Pには、例えば、紙、布帛、プラスチックフィルム、ガラス板等、インクジェット記録に通常使用される記録媒体を使用することができる。記録媒体Pは所定サイズに裁断されたシート状であってもよいし、ロール状に巻回された元巻から連続して繰り出される長尺状であってもよい。特に、布帛は、インクが裏抜けし易いため、無端ベルト23の表面にインクが付着するおそれが高く、後述するクリーニング装置4を備えることによって特に顕著な効果が得られるために好ましい。
記録ヘッド3は、無端ベルト23上の記録媒体Pが載置される面の上方に所定の間隔をおいて配設されており、その下面に設けられた多数のノズル(図示せず)からインク滴を吐出することにより、間欠的に搬送される記録媒体P上に所望の画像を記録するインクジェットヘッドである。この記録ヘッド3は、図示しないキャリッジに搭載されて、画像記録時に記録媒体Pの搬送方向と直交する主走査方向に往復移動するシャトル型の記録ヘッドであってもよいし、無端ベルト23の幅方向に亘って固定状に架け渡され、連続的に搬送される記録媒体P上にインク滴を吐出することによって画像を記録するライン型の記録ヘッドであってもよい。
シャトル型の記録ヘッド3の場合、無端ベルト23は記録媒体Pを所定量ずつ間欠的に搬送し、ライン型の記録ヘッド3の場合、無端ベルト23は記録媒体Pを一定速度で連続的に搬送する。
無端ベルト23の表面には、地張り剤が塗布されており、地張り剤の粘着力により、記録媒体Pをその表面に密着させるようになっている。
本発明において、地張り剤の種類は格別限定されず、天然ゴムもしくは合成ゴムを主成分とするゴム系、アクリル系、シリコン系等を好ましく例示できる。地張り剤は、1種又は複数種を混合して使用することもできる。
クリーニング装置4は、記録媒体搬送装置2に設けられており、無端ベルト23の移動方向上流側から順に、散水パイプ41、ブラシローラ42及び吸水ローラ43を備えている。
散水パイプ41は、散水口41aから、所定幅の無端ベルト23の幅方向に亘って清掃液を散水することにより、無端ベルト23の表面に付着した異物のクリーニングを行う。
ブラシローラ42は、軸42aの周囲にブラシ毛42bが植毛されてローラ状に形成されている。軸42aの長さは、無端ベルト23の幅と同じもしくはやや長尺に形成され、無端ベルト23の幅方向に亘って掛け渡されており、ブラシ毛42bの先端は、散水パイプ41による散水位置よりも無端ベルト23の移動方向下流側において無端ベルト23の表面に常時接触状態にある。ブラシ毛42bの材質としては、格別限定されず、ポリプロピレン、ナイロン等を好ましく例示できる。
ブラシローラ42は、軸42aを中心に回転可能とされている。軸42aは、モータ42cに接続されている。また、モータ42cは、ブラシローラ42の回転数を変更可能とされている。
このようにモータ42cは回転数を変更できることで、ブラシローラ42表面の線速の変更が可能となる。ブラシローラ42表面の線速を変更することで、無端ベルト23の表面に対するブラシローラ42の接触状態を変化させ、ブラシローラ42による無端ベルト23の清掃条件を変更することが可能となる。なお、ブラシローラ42表面の線速とは、軸42aに植毛されたブラシ毛42b先端の線速である。例えば、ブラシローラ42の径(ブラシ毛42b先端までの径とする)が100mm、ブラシローラ42のモータ42cに対する減速比が1/26であるとした場合、ブラシローラ42表面の線速を120.8mm/sとするためには、モータ42cの回転数を、120.8[mm/s]×60[s/m]×26/(100[mm]×3.14)=600[rpm]とすればよい。
ブラシローラ42の下方には、清掃液が貯留された第1の水受け部44が配設されており、ブラシ毛42bの先端が第1の水受け部44内に貯水された清掃液に一部浸漬されている。このため、ブラシローラ42が回転すると、ブラシ毛42bによって清掃液が第1の水受け部44から掻き上げられ、無端ベルト23の表面を清掃液によって洗浄するようになっている。第1の水受け部44は、散水パイプ41による散水位置の下方に亘って形成されており、散水パイプ41から散水された清掃液を収容するようになっている。また、第1の水受け部44に貯留された清掃液は、ポンプ41bにより散水パイプ41に供給されるようになっている。
ブラシローラ42による洗浄後の清掃液の一部は、ブラシ毛42bに付着して、ブラシローラ42の回転により第1の水受け部44に返送され、無端ベルト23の表面に残留した清掃液は、後述の吸水ローラ43により拭き取られ、無端ベルト23の表面から除去される。
吸水ローラ43は、ブラシローラ42よりも無端ベルト23の移動方向下流側において、無端ベルト23表面に対して密着する状態で配設され、上流の散水パイプ41及びブラシローラ42の作用により無端ベルト23の表面に付着した清掃液を拭き取って、無端ベルト23の表面から除去するようになっている。
吸水ローラ43は、軸43aの周囲に多孔質吸水部材43bを具備してローラ状に形成されている。軸43aの長さは、無端ベルト23の幅と同じもしくはやや長尺に形成され、無端ベルト23の幅方向に亘って掛け渡されており、多孔質吸水部材43bは、ブラシローラ42よりも無端ベルト23の移動方向下流側において、無端ベルト23の表面に常時密着状態にある。
吸収体43bの材質は柔軟性のある多孔質吸収体により形成されることが好ましい。具体的にはポリウレタン発泡体等を好ましく用いることができる。
吸水ローラ43は、軸43aを中心に回転可能とされている。軸43aは、正逆回転可能なモータ43cによって回転駆動される。
43dは、絞りローラであり、柔軟性を有する吸水部材43bに食い込むように取り付けられ、吸水部材43bに吸収された水分を絞り出す。絞りローラ43dは、吸水ローラ43に対する接触の有無の変更及び/又は押し込み量の変更を可能とするように、吸水ローラ43の中心方向に対して接離する方向(図中矢印A方向)に移動可能に設けられている。43gは、吸水ローラを矢印A方向に移動するためのアクチュエータである。
吸水ローラ43の下方には、第2の水受け部45が配設されており、絞りローラ43dによって吸水部材43bから絞られて滴下した水滴を収容するようになっている。
モータ43cは、駆動と非駆動を切り替え変更可能とされている。駆動の場合、吸水ローラ43はモータ43cからの動力により自ら回転し、一方、非駆動の場合、吸水ローラ43は自ら回転することはなく、無端ベルト23の搬送に従動して回転する。
また、モータ43cは、駆動時の正転時又は逆転時において、吸水ローラ43の回転数を変更可能とされている。これにより、ブラシローラ42の場合と同様に、吸水ローラ43表面の線速が変更可能とされる。吸水ローラ43表面の線速とは、軸43aの周囲に設けられた吸水部材43b表面の線速である。例えば、吸水ローラ43の径(吸水部材43b表面までの径とする)が80mm、吸水ローラ43のモータ43cに対する減速比が1/123であるとした場合、吸水ローラ43表面の線速を68.1mm/sとするためには、モータ43cの回転数を、68.1[mm/s]×60[s/m]×123/(80[mm]×3.14)=2000[rpm]とすればよい。
このようにモータ43cの駆動又は非駆動と回転方向と吸水ローラ43表面の線速とがそれぞれ変更できることで、無端ベルト23の表面に対する吸水ローラ43の接触状態を変化させ、吸水ローラ43による無端ベルト23の清掃条件を変更することが可能となる。
また、この吸水ローラ43が当接する無端ベルト23の裏面側には、吸水ローラ43の当接に対して無端ベルト23を裏面側から支持する複数のバックアップ部材46を有している。
バックアップ部材46は、それぞれ無端ベルト23の幅と同じもしくはやや長尺に形成されたステー部材からなり、無端ベルト23の裏面側に幅方向に亘って複数本が掛け渡されている。
ここでは詳細には図示しないが、バックアップ部材46は、それぞれ無端ベルト23の全幅を挟むように対向配置される2枚の側板に各々設けられた1対の固定穴(固定手段)に両端を支持されることにより、所定の位置に固定されている。この1対の固定穴は、無端ベルト23の移動方向に沿って複数設けられており、このうちのいずれかの固定穴を選択してバックアップ部材46を固定することにより、バックアップ部材46の無端ベルト23の移動方向に沿う固定位置を変更することができるようになっている。
このようにバックアップ部材46の固定位置を変更することで、吸水ローラ43の無端ベルト23に対する接触状態を変化させ、無端ベルト23の表面に対する吸水ローラ43による清掃条件を変更することが可能となる。ここでは、バックアップ部材46の固定位置の変更は、オペレータによって行われるようになっているが、各固定位置には、例えばLEDランプ等の点灯によって表示を行う表示手段(図示せず)が設けられており、最適な固定位置に対応する表示手段が例えば点灯することによって、バックアップ部材46を固定すべき最適位置をオペレータに指示することができるようになっている。この表示手段は、各固定位置におけるバックアップ部材46の固定高さ位置を表示してオペレータに指示することもできるようになっている。このバックアップ部材46の固定構造及び清掃条件の変更については後に詳述する。
以上説明したように、本発明において、ブラシローラ42表面の線速の変更、吸水ローラ43を回転させるモータ43cの駆動又は非駆動、回転方向、吸水ローラ43表面の線速の変更、並びに、バックアップ部材46の固定位置の変更によって、いずれも無端ベルト23の表面に対するブラシローラ42及び吸水ローラ43の清掃条件をそれぞれ変更することができる。
本発明において、これらブラシローラ42、吸水ローラ43による無端ベルト23の清掃条件は、地張り剤の特性に応じて変更される。
例えば、塗布された地張り剤が粘着性の強いものである場合は、吸水ローラ43を従動させると地張り剤の粘着性によって密着してしまい、正常な従動回転が阻害され、無端ベルト23の搬送障害(負荷増大)を招くおそれがある。そこで、このような場合は吸水ローラ43を積極的に所定の線速で正回転駆動させ、無端ベルト23の回転移動に対して抵抗を少なくし、地張り剤との密着を抑制させる。また、ブラシローラ42についても、逆回転駆動時の線速によっては地張り剤を損傷してしまうおそれがある場合は、ブラシローラ42の線速を低くして地張り剤の損傷を抑制するように条件を変更する。更に、バックアップ部材46の有無及びその位置によって、吸水ローラ43の無端ベルト23に対する接触状態(接触圧、接触面積)が変わってくるため、このバックアップ部材46の無端ベルト23の移動方向に沿う位置及び無端ベルト23の裏面からの高さ位置(無端ベルト23の移動方向に垂直な方向に沿う位置)を、地張り剤の特性に応じて適宜変更することで、清掃条件を変更し、無端ベルト23の搬送障害(負荷増大)を抑制する。
図2は、無端ベルト23の清掃条件を変更制御するための制御構成の一例を示すブロック図である。
図2において、5は地張り剤情報の入力を行うインターフェイスであり、6はインターフェイスから地張り剤情報を取得して該地張り剤情報に応じて無端ベルト23の清掃条件を決定する制御部である。制御部6は、ブラシローラ42の駆動を行うモータ42c、吸水ローラ43の駆動を行うモータ43c、絞りローラ43dの移動を行うアクチュエータ43g、バックアップ部材46の固定位置及び固定高さ位置の指示を表示する表示手段であるLEDランプ7a、7b、7c、7dに対して制御信号(点灯信号を含む。)を送信可能に構成されている。
地張り剤情報は、地張り剤の特性に関連する情報であり、例えば、地張り剤の種類の情報、地張り剤の製造元の情報、複数種の地張り剤を混合して用いる場合はその配合比の情報を含むことが好ましい。
インターフェイス5による地張り剤情報の入力は、PCのキーボードやタッチパネルの他、専用の操作端末によるスイッチ類の入力操作によって行うことができる。具体的には、例えばモニタに表示された地張り剤リストの中から該当する地張り剤を選択可能に構成することができる。複数種の地張り剤を混合して用いる場合は、それぞれの配合比についてオペレータが適宜入力操作できるようにすることが好ましい。
その他、地張り剤の特性の情報は、不図示の測定手段により、無端ベルト23に塗布された地張り剤の物性を測定して、得られた測定値を地張り剤情報として取得するようにしてもよい。測定される物性は、粘着性、撥水性等であることが好ましい。無端ベルト23に塗布された地張り剤は使用状況によっては物性が変化し易いため、本発明においては、測定手段によって定期的にあるいは連続的に、無端ベルト23表面の地張り剤の物性を測定して制御に反映することも好ましいことである。
また、制御機構はメモリ8を備えることが好ましい。メモリ8には、地張り剤情報に応じた好ましい清掃条件のデータが蓄積されている。図3は、このメモリ8に蓄積される地張り剤情報に対応した清掃条件を規定したテーブルの一例を示している。制御部6は、インターフェイス5からの地張り剤情報に応じてメモリ8に蓄積されたテーブルを参照し、吸水ローラ43を駆動させるモータ43cを制御することにより、清掃条件を決定することができる。
メモリ8に蓄積されたデータは、随時更新可能に構成されることが好ましい。例えば、メモリ8に記録がない地張り剤を使用する場合は、無端ベルト23の表面における清掃液の残留状態を検出する例えばCCD等のイメージセンサや、無端ベルト23の搬送状態を検出する例えばロータリーエンコーダ等によって構成される検出部9からの情報を監視しながら、制御部6が清掃条件を様々に変化させ、清掃液の残留が防止され搬送精度が高くなる清掃条件を探索する。清掃条件が好ましい状態であると判断された時点で、該清掃条件が地張り剤情報と共に、新たなデータとしてメモリ8に蓄積されるように構成される。
検出部9は、清掃条件の探索を行う際に、記録媒体P又は無端ベルト23の表面にテスト用の印字パターンを印字し、印字パターンのずれ、滲み、汚染状態等を検出するセンサを更に備えることも好ましい。印字パターンのずれ、滲み又は汚染状態は、無端ベルト23の搬送精度、清掃液の残留状態を強く反映するからである。
以上説明した通り、本発明によれば、無端ベルト23に塗布された地張り剤の特性に応じて清掃手段の清掃条件を変更することにより、地張り剤に応じた最適な清掃条件で無端ベルト23表面の清掃を行うことができる。このため、記録媒体Pの搬送精度を維持でき、さらに清掃液の拭き残りの発生を防止できる効果を奏する。また、これにより、清掃手段の特性を考慮することなく、種々の記録媒体Pに対して密着性を最適化し、種々のインクに対して撥水性を最適化するように地張り剤の処方を選択できるから、印字画質の向上や作業性の向上を図ることができる効果を奏する。
次に、バックアップ部材46の固定、及び、バックアップ部材46の固定位置の変更について詳述する。
図4は、バックアップ部材46の固定構造を説明する要部拡大側面図である。
図4において、11は画像記録装置1又は記録媒体搬送装置2が備える一方の側板である。一方の側板11には、無端ベルト23の張架方向に対して垂直方向に長い長穴状に形成された4つの固定穴47a、47b、47c及び47dが、無端ベルト23の張架方向に並設されている。各固定穴47a〜47dの大きさ及び長さはいずれも同一である。無端ベルト23を挟んで設置される他方の側板(図示せず)には、4つの固定穴47a、47b、47c及び47dと対をなす4つの固定穴(図示せず)が、無端ベルト23を挟んで対称となる位置に設けられている。なお、各固定穴47a〜47dには、それぞれ表示ランプ7a〜7dが設けられるが、ここでは図示省略している。
これら固定穴47a〜47dは、バックアップ部材46を固定する固定手段を構成している。即ち、無端ベルト23の搬送方向の最も上流側に位置する固定穴47aには、バックアップ部材46が差し込まれて無端ベルト23の幅方向に亘って架け渡されている。
バックアップ部材46は、固定穴47aに差し込まれることにより、水平方向の位置が固定される。さらに、バックアップ部材46は、固定穴47aにおいてその上下にそれぞれ挿入されたスペーサS、Sにより、無端ベルト23に対して垂直方向の位置が規定されて固定されている。これにより、固定穴47aに差し込まれたバックアップ部材46は、下端よりも1つのスペーサSの幅(高さ)分だけ無端ベルト23の裏面から上方に離反して固定されている。このスペーサSによるバックアップ部材46の固定高さ位置は、例えば不図示の表示ランプ7a〜7dがそれぞれ上段、中段、下段の3種類からなり、そのいずれかの段が点灯することによってオペレータに指示される。
固定穴47aから一つおいて無端ベルト23の移動方向下流側の固定穴47cにも、同様にバックアップ部材46が固定されている。ここでは2つのスペーサS、Sが、いずれもバックアップ部材46の上方に挿入され、バックアップ部材46を固定穴47cの下端に位置させて固定している。
また同様に、さらに無端ベルト23の移動方向下流側の固定穴47dにも、バックアップ部材46が固定されている。ここでは2つのスペーサS、Sは、いずれもバックアップ部材46の下方に挿入され、バックアップ部材46を固定穴47dの上端に位置させて固定している。
図4に示す例では、固定穴47bには、バックアップ部材は設置されていない。吸水ローラ43は、固定穴47a、47cに固定された2つのバックアップ部材46、46の間の無端ベルト23に対して接触する位置に配置されている。このため、吸水ローラ43、この2つのバックアップ部材46、46の間の領域のみにおいて、無端ベルト23に接触し、固定穴47dに固定されたバックアップ部材46は、無端ベルト23に対して非接触とされている。
吸水ローラ43の軸43aの真上の固定穴47bにはバックアップ部材46が存在しないので、無端ベルト23の裏面は、固定穴47a、47cの各バックアップ部材46、46によって支持され、その間に吸水ローラ43の当接を受け入れるようになる。このため、この固定穴47a、47cに、高さ位置が規定されて固定されたバックアップ部材46、46の固定位置によれば、無端ベルト23は、吸水ローラ43が当接した際、図示するように、2つのバックアップ部材46、46の間において吸水ローラ43から各バックアップ部材46、46の固定高さ位置に応じて逃げ、2つのバックアップ部材46、46間において吸水ローラ43の外周に対応した円弧形状となるように吸水ローラ43との接触状態が調整される。
図5は、バックアップ部材46の固定位置を他の位置に変更した状態を示している。
図5の例では、図4の例に対して、バックアップ部材46が固定される固定穴47a、47c、47dは同一であるが、固定高さ位置が一部異なっている。
即ち、固定穴47cでは、2つのスペーサS、Sは、バックアップ部材46を挟むようにその上下にそれぞれ挿入され、図4に示す状態に対してバックアップ部材46の固定位置は、1つのスペーサSの幅(高さ)分だけ上方に変更されている。
一方、固定穴47dにおいて、2つのスペーサS、Sは、何れもバックアップ部材46の上方に挿入され、バックアップ部材46の固定位置は、最も下端位置に変更されている。
このため、このバックアップ部材46、46の固定位置によれば、吸水ローラ43が当接した際、無端ベルト23は、図示するように、2つのバックアップ部材46、46の間で、各バックアップ部材46、46の固定高さ位置に応じて吸水ローラ43から上方に逃げるように接触するが、固定穴47cに固定されたバックアップ部材46の高さ位置は、図4に示す状態よりも上方に変更されているので、それだけ多く上方に逃げることができるので、吸水ローラ43に対する接触圧はやや弱くなる。
図6は、バックアップ部材46の固定位置を更に他の位置に変更した状態を示している。
図6においては、吸水ローラ43の軸43aの真上に相当する固定穴47bのみにバックアップ部材46が固定されている。スペーサS、Sは、いずれもバックアップ部材46の下方に挿入されることで、バックアップ部材46を固定穴47bの上端位置に配置させている。
吸水ローラ43は、この1つのバックアップ部材46の位置の周辺において、無端ベルト23に接触している。この状態では、無端ベルト23は1つのバックアップ部材46の位置において吸水ローラ43と接触するが、その他の固定穴47a、47c、47dにはバックアップ部材が固定されないので、この1つのバックアップ部材46の位置を頂点として移動方向上流側及び下流側にそれぞれなだらかに展張され、図4、図5の状態と比較して、吸水ローラ43との接触圧及び接触面積が減少される。
このように、バックアップ部材46の無端ベルト23の移動方向に沿う固定位置及び無端ベルト23の裏面からの固定高さ位置を変更するに伴い、吸水ローラ43と無端ベルト23の接触面積及び接触面圧が変化する。その結果、吸水ローラ43による無端ベルト23の清掃条件が変更される。
例えば、塗布された地張り剤が粘着性の強いものである場合は、吸水ローラ43を無端ベルト23に対して大きな接触圧及び大きな接触面積で接触させると、地張り剤の粘着性によって無端ベルト23の正常な搬送を阻害してしまうおそれがある。そこで、このような場合はバックアップ部材46の固定位置を適宜調整することにより、無端ベルト23に対して小さな接触圧及び小さな接触面積で接触させるように条件を変更する。
固定穴の数及びバックアップ部材46の数は以上の例に限定されない。
また、バックアップ部材46を固定する手段、及び、バックアップ部材46の無端ベルト23の移動方向に沿う固定位置及び無端ベルト23の裏面からの固定高さ位置を変更する手段は、上述した形態に限定されるものではない。すなわち、上述した表示ランプ7a〜7dによってオペレータに固定位置及び固定高さ位置を指示し、オペレータがその指示に基づいて自分でバックアップ部材46の固定作業を行う態様の他に、例えば、予め無端ベルト23の裏面に複数のバックアップ部材46を配置させ、各バックアップ部材46に個別にアクチュエータを設けておき、各アクチュエータを制御部6が個別に制御することにより、地張り剤の特定に応じて各バックアップ部材46の無端ベルト23の移動方向に沿う固定位置及び無端ベルト23の裏面からの固定高さ位置を自動で変更制御するように構成してもよい。
以上、ブラシローラ42及び吸水ローラ43の清掃条件を変更するものについて説明したが、本発明において、清掃条件を変更可能とする清掃手段はこれらに限定されず、無端ベルト23の表面に接触して清掃する手段であればよい。従って、この他にも、図示しないが、例えば無端ベルト23の表面の最終的な拭き取り仕上げを行う拭き取りローラや、無端ベルト23に当接して無端ベルト23の搬送によって摺擦することにより、汚れを掻き落とすように構成されたブレード等であってもよい。
次に、清掃手段としてブレードを用いる場合に清掃条件を変更する構成について説明する。
図7は、清掃手段としてブレードを使用した態様を説明する要部拡大側面図であり、図4に示したものと同様の部位を示している。従って、図4と同一符号の部位は同一構成の部位であるため、詳細な説明は省略する。
図7において、48は樹脂やシリコンゴム等の弾性体によって板状に形成されたブレードであり、無端ベルト23の表面に幅方向に亘って接触して、無端ベルト23に付着した清掃液を掻き落とすように固定されている。掻き落とされた水滴は不図示の水受け部に収容されるようになっている。
ここでも、上述した吸水ローラ43の場合と同様に、バックアップ部材46の無端ベルト23の移動方向に沿う固定位置及び無端ベルト23の裏面からの固定高さ位置が変更可能に構成されており、これによってブレード48の無端ベルト23に対する接触状態を変化させて、清掃条件を変化させることができる。この場合も、上述した吸水ローラ43の場合と同様に、地張り剤の特性に応じてバックアップ部材46の固定位置及び固定高さ位置が変更される。
上述した吸水ローラ43の場合と同様に、ブレード48を、2つのバックアップ部材46、46の間の領域のみにおいて、無端ベルト23に接触するようにすることにより、高い清掃効率が得られると共に、無端ベルト23の駆動に対する負荷が小さくなるため好ましい。
図8は、2つの絞りローラ43d及び43eを備えた記録媒体搬送装置の一例を示す要部拡大側面図である。
図8において、2つの絞りローラ43d及び43eはそれぞれ、吸水ローラ43を挟んで無端ベルト23の移動方向下流側と上流側とに設けられている。2つの絞りローラ43d及び43eは共通の支持部43fにより両端が支持されることで、それぞれ所定の位置に配置されている。
支持部43fはアクチュエータ43gに接続されている。アクチュエータ43gの駆動により、支持部43fに支持された各々の絞りローラ43d及び43eは、吸水ローラ43の中心方向に対して各々が接離する方向(図中矢印A方向)に移動可能とされている。
このとき、共通の支持部43fにより支持されているため、2つの絞りローラ43d及び43eは連動して移動するようになっている。この連動により、絞りローラ43dを吸水ローラ43に接触させることにより、絞りローラ43eと吸水ローラ43とが非接触となり、逆に、絞りローラ43eを吸水ローラ43に接触させることにより、絞りローラ43dと吸水ローラ43とが非接触となるように構成されている。
図示の状態は、吸水ローラ43が無端ベルト23の移動方向に対して反対方向(図中R方向)に回転(逆転)する場合を示している。このとき、2つの絞りローラ43d及び43eのうち、無端ベルト23の移動方向下流側に配された絞りローラ43dのみが吸水ローラ43と接触している。
この状態から、吸水ローラ43を無端ベルト23の移動方向に対して正方向(図中F方向)に回転(正転)させるように清掃条件を変更する際には、上述した制御部6は、絞りローラ43dを吸水ローラ43に対して非接触とすると共に、絞りローラ43eを吸水ローラ43に対して接触させるように、アクチュエータ43gを制御する。
再び、吸水ローラ43を逆転させるように清掃条件を変更する際には、制御部6は、絞りローラ43dを吸水ローラ43に対して接触させると共に、絞りローラ43eを吸水ローラ43に対して非接触とするように、アクチュエータ43gを制御する。
これにより、吸水ローラ43の回転方向によらず、常に、清掃桶45内の清掃液の液面から出た吸水ローラ43の部位を、無端ベルト23の表面に到達するより前に、絞りローラ43d又は43eにより絞ることができ、吸水ローラ43による清掃液の吸水性を高め、拭き残りの発生を更に防止することが可能となる。
以上、吸水ローラ43の回転方向に応じた2つの絞りローラ43d及び43eの吸水ローラ43に対する接触の有無の変更について説明したが、同様の制御により、2つの絞りローラ43d及び43eの吸水ローラ43に対する押し込み量を制御するようにしてもよい。押し込み量は、アクチュエータ43gの移動ストローク長さを調整することによって制御することができる。
また、絞りローラ43d及び43eの吸水ローラ43に対する接触の有無の変更及び/又は押し込み量の変更は、アクチュエータ43gの駆動によりなされる構成に限定されず、例えば吸水ローラ43の回転方向に応じて表示ランプ等の表示が切り替わったことを確認して、オペレータが支持部43fを手動で移動することによってなされるようにしてもよい。
なお、以上の説明では、回転しながら無端ベルト23と接触して清掃を行う清掃手段の清掃条件を地張り剤の特性に応じて変更する態様として、ブラシローラ42表面の線速の変更、吸水ローラ43を回転させるモータ43cの駆動又は非駆動、回転方向、吸水ローラ43表面の線速の変更をそれぞれ可能とした最も好ましい例を挙げたが、本発明は、これらのうちの少なくともいずれかを変更制御するだけでも、一定の効果は得られる。
以下に、本発明の実施例を説明するが、本発明はかかる実施例によって限定されない。
図1に示したものと同様の画像記録装置を用い、以下の試験を行った。
画像記録装置には、図4に示したものと同様に、無端ベルトを挟んで対称位置に各々設けられた1対の固定穴が4つ設けられている。以下の試験では1対の固定穴を、便宜上、無端ベルトの移動方向上流側からそれぞれ第1の固定穴〜第4の固定穴と称する。
(試験1)
無端ベルトの表面に、シリコン系地張り剤(大力社製「リキタックFS」)100体積%からなる地張り剤を塗布した。
ポリプロピレンからなるブラシ毛を表面に備えたブラシローラを、ブラシローラ表面の線速120.8mm/sで、無端ベルトの移動方向に対して逆転駆動(図1の例において反時計回り)となるよう回転させ、無端ベルトの表面に接触させた。
ブラシローラの移動方向下流側において、吸水部材としてポリウレタン発泡体(トーヨーポリマー社製「ルビラーL31」)を表面に備えた吸水ローラを無端ベルトに接触させて、無端ベルトに付着した清掃液を除去した。その際、吸水ローラを非駆動に制御して、無端ベルトの搬送に従動させて回転するようにした。
バックアップ部材は、第1、第3及び第4の固定穴にそれぞれ設置されている。また各バックアップ部材は、各固定穴の下端に固定されている。
吸水ローラは、第1の固定穴から第3の固定穴の間の領域のみにおいて無端ベルトと接触するように配置されている。
以上の試験条件において、無端ベルトにより搬送される記録媒体に記録ヘッドからインクを吐出することにより所定の印字を行うと共に、無端ベルトの洗浄を行った。
<評価方法>
ブラシローラ及び吸水ローラを順次通過した無端ベルトの表面における清掃液の残留状態を目視観察し、それを以下の評価基準で評価した。
◎:清掃液の残留が全く見られない。
△:清掃液が少し残留するが、印字には影響しない。
×:清掃液が多く残留し、印字に影響がある。
その評価結果を表1に示す。
(試験2)
試験1において、ハード(弱接着)型のアクリル系地張り剤(村山化学研究所社製「MCポリマーRH」)50体積%と、ソフト(強接着)型のアクリル系地張り剤(村山化学研究所社製「MCポリマーRS」)50体積%とを配合してなる地張り剤を無端ベルトに塗布した以外は、試験1と同様にして、清掃液の残留状態を評価した。
評価結果を表1に示す。
(試験3)
試験2において、吸水ローラを駆動させ、吸水ローラ表面の線速68.1mm/sで、無端ベルトの移動方向に対して正転駆動(図1の例において時計回り)とした以外は、試験2と同様にして、清掃液の残留状態を評価した。
評価結果を表1に示す。
(試験4)
試験2において、吸水ローラを駆動させ、吸水ローラ表面の線速85.1mm/sで、無端ベルトの移動方向に対して正転駆動(図1の例において時計回り)とし、更に、第4の固定穴に設けられたバックアップ部材の固定高さ位置を、スペーサの挿入により、下端から4mm上方に変更した以外は、試験2と同様にして、清掃液の残留状態を評価した。
評価結果を表1に示す。
<評価>
試験1において、清掃液の残留はなかったが、地張り剤の組成のみを変更した試験2においては、清掃液の残留が多くなった。このことから、地張り剤の組成によって、清掃液の残留が多くなる場合があることが分かる。
試験3及び4の結果より、試験2と同様の地張り剤を用いる場合であっても、清掃条件を変更することにより、清掃液の残留がなくなることがわかる。
具体的には、シリコン系地張り剤100体積%からなる地張り剤を用いる場合には、吸水ローラを無端ベルトに従動させるように制御することにより、清掃液の残留がなくなることがわかる。
また、ハード(弱接着)型のアクリル系地張り剤50体積%と、ソフト(強接着)型のアクリル系地張り剤50体積%とを配合してなる地張り剤を用いる場合は、吸水ローラ表面の線速を68.1〜85.1mm/sで、無端ベルトの移動方向に対して正転駆動させるように制御することにより、清掃液の残留がなくなることがわかる。
1:画像記録装置
2:記録媒体搬送装置
21、22:ローラ
21a:副走査モータ
23:無端ベルト
3:記録ヘッド
4:クリーニング装置
41:散水パイプ
41a:散水口
41b:ポンプ
42:ブラシローラ
42a:軸
42c:モータ
42b:ブラシ毛
43:吸水ローラ
43a:軸
43b:吸水部材
43c:モータ
43d:絞りローラ
44:第1の水受け部
45:第2の水受け部
46:バックアップ部材
47a〜47d:固定穴
48:ブレード
5:インターフェイス
6:制御部
7a〜7d:LEDランプ
8:メモリ
9:検出部
P:記録媒体
S:スペーサ


Claims (7)

  1. 粘着剤が塗布された表面に記録媒体を密着して搬送する無端ベルトと、
    前記無端ベルトの表面に接触して該無端ベルト表面を清掃するための清掃手段と、
    前記清掃手段による前記無端ベルト表面に対する清掃条件を変更するための清掃条件変更手段とを有することを特徴とする記録媒体搬送装置。
  2. 前記清掃手段は、回転可能に構成された清掃ローラであり、
    前記清掃条件変更手段は、前記清掃ローラの駆動回転又は従動回転の変更、回転方向の変更、該清掃ローラ表面の線速の変更のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1記載の記録媒体搬送装置。
  3. 前記清掃ローラは、吸水部材を表面に備えてなる吸水ローラであることを特徴とする請求項2記載の記録媒体搬送装置。
  4. 前記吸水部材を押圧することにより該吸水部材に吸収された清掃液を絞り出すように構成された絞りローラが、前記吸水ローラに対する接触の有無の変更及び/又は押し込み量の変更を可能とするように該吸水ローラの中心方向に対して接離する方向に移動可能に設けられていることを特徴とする請求項3記載の記録媒体搬送装置。
  5. 前記清掃手段は、前記無端ベルト表面に接触して該無端ベルトの搬送によって摺擦するブレードであることを特徴とする請求項1記載の記録媒体搬送装置。
  6. 前記清掃手段の前記無端ベルト表面に対する接触に対して、該無端ベルトを裏面側から支持するバックアップ部材を備えると共に、該バックアップ部材は、前記無端ベルトの移動方向に沿う位置及び/又は移動方向に垂直な方向に沿う位置が変更可能に設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の記録媒体搬送装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の記録媒体搬送装置と、
    前記記録媒体搬送装置の前記無端ベルト上に載置された前記記録媒体に向けてインクを吐出することによって画像を記録する記録手段とを備えることを特徴とする画像記録装置。
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