JPWO2012063328A1 - 車両ブレーキシステム - Google Patents

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千花 津森
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Abstract

エンジン(50)の吸気経路(51)に繋がれた倍力装置(12)のブレーキ負圧の回復の為に当該エンジン(50)を始動させる車両ブレーキシステム(1)において、走行中のブレーキ負圧回復の為のエンジン始動時に前記エンジン(50)のスロットルバルブ(53)のバルブ開度を開弁側へと制御すること。そのスロットルバルブ(53)のバルブ開度制御による前記ブレーキ負圧の回復制御は、運転者のブレーキ踏み込み操作中に行うことが望ましい。

Description

本発明は、運転者のブレーキ操作に従い車両に制動力を発生させる車両ブレーキシステムに関する。
従来、運転者のブレーキ操作時の操作負担を軽減する為に、車両ブレーキシステムには、エンジンの吸気負圧を利用する倍力装置が設けられている。その倍力装置は、エンジンの吸気負圧によるブレーキ負圧と大気圧との差を利用してブレーキペダルの踏み込み操作を補助するものである。これが為、エンジンの停止中にブレーキ操作が行われた場合には、倍力装置のブレーキ負圧が減少するので、ブレーキペダルの踏み込み操作を補助できなくなる可能性がある。従って、従来、停止中のエンジンを始動することでブレーキ負圧を回復させる技術が知られている。例えば、かかる技術は、下記の特許文献1に開示されている。
尚、下記の特許文献2には、走行中に停止させているエンジンの再始動時に、スロットルバルブのバルブ開度をアイドル状態のときよりも小さくする技術が開示されている。また、下記の特許文献3には、所定以上の車速で且つ所定以下の倍力装置のブレーキ負圧のときに、アイドルストップを解除してエンジンを始動させる技術が開示されている。そのアイドルストップ解除に伴うエンジンの始動時には、スロットルバルブを閉じてからエンジンを始動させている。
特開2006−200370号公報 特開2010−185322号公報 特開2006−057513号公報
このようにエンジンの始動によりブレーキ負圧を回復させることはできるが、その回復制御時に運転者がブレーキ操作を行っている場合には、ブレーキ負圧の回復に伴いブレーキペダルが踏み込み方向へと押し込まれるので、運転者の意図しない過度の制動力を発生させてしまう可能性がある。特に、上記特許文献1の技術では、ブレーキ負圧が急速に回復するので、ブレーキ負圧の回復制御によってブレーキペダルが一気に踏み込まれた状態になり、運転者の意図していない急制動を引き起こす虞がある。
そこで、本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、運転者の意思に沿った制動力を維持したままでブレーキ負圧を回復させることが可能な車両ブレーキシステムを提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、本発明は、エンジンの吸気経路に繋がれた倍力装置のブレーキ負圧の回復の為に当該エンジンを始動させる車両ブレーキシステムにおいて、走行中のブレーキ負圧回復の為のエンジン始動時に前記エンジンのスロットルバルブのバルブ開度を開弁側へと制御することを特徴としている。
ここで、前記スロットルバルブのバルブ開度制御による前記ブレーキ負圧の回復制御は、運転者のブレーキ踏み込み操作中に行うことが望ましい。
また、上記目的を達成する為、本発明は、エンジンの吸気経路に繋がれた倍力装置のブレーキ負圧の回復の為に当該エンジンを始動させる車両ブレーキシステムにおいて、走行中のブレーキ負圧回復の為のエンジン始動時にブレーキペダルに対して運転者のペダル踏力とは逆向きのペダル反力を発生させることを特徴としている。
ここで、前記ペダル反力は、運転者のブレーキ踏み込み操作中に発生させることが望ましい。
本発明に係る車両ブレーキシステムは、エンジン始動時にスロットルバルブのバルブ開度を開弁側へと開くことで、吸気速度の生成速度を遅くしている。従って、この車両ブレーキシステムは、倍力装置のブレーキ負圧の回復速度を遅延させることができる。また、本発明に係る車両ブレーキシステムは、エンジン始動時にブレーキペダルに対して運転者のペダル踏力とは逆向きのペダル反力を発生させることで、運転者の意図しない過大なペダル踏力の発生を抑えることができる。これらの車両ブレーキシステムに依れば、ブレーキ負圧の回復の際に、ブレーキ踏み込み操作中のブレーキペダルが運転者の意思に反して押し込まれるという事態が回避される。従って、この車両ブレーキシステムは、運転者の意思に沿った制動力を発生させている状態のままブレーキ負圧を回復させることができ、且つ、ブレーキ負圧の回復に伴うブレーキペダルの押し込まれという操作上の違和感も解消できる。
図1は、本発明に係る車両ブレーキシステムの実施例1の構成を示す図である。 図2は、実施例1の車両ブレーキシステムの制御動作を説明するフローチャートである。 図3は、実施例1の車両ブレーキシステムの制御動作を説明するタイムチャートである。 図4は、本発明に係る車両ブレーキシステムの実施例2の構成を示す図である。 図5は、実施例2の車両ブレーキシステムの制御動作を説明するフローチャートである。 図6は、実施例2の車両ブレーキシステムの制御動作を説明するタイムチャートである。
以下に、本発明に係る車両ブレーキシステムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
[実施例1]
本発明に係る車両ブレーキシステムの実施例1を図1から図3に基づいて説明する。
図1の符号1は、本実施例の車両ブレーキシステムを示す。ここでは、車輪WFL,WFR,WRL,WRR毎に車輪制動力の調節が可能なシステムを例に挙げて説明する。
この車両ブレーキシステム1は、運転者が操作するブレーキペダル11と、このブレーキペダル11に入力されたペダル踏力を倍化させる倍力装置(所謂ブレーキブースタ)12と、この倍力装置12により倍化されたペダル踏力をブレーキ液の液圧(ブレーキ液圧)へと変換するマスタシリンダ13と、その変換されたブレーキ液圧を各車輪WFL,WFR,WRL,WRR毎に調節可能な液圧調節装置(以下、「ブレーキアクチュエータ」という。)14と、このブレーキアクチュエータ14を経たブレーキ液圧が各々供給されて夫々の車輪WFL,WFR,WRL,WRRに制動力を発生させる制動装置(ディスクロータやキャリパ等で構成されたものやドラムやホイールシリンダ等で構成されたもの)15FL,15FR,15RL,15RRと、を備えている。この車両ブレーキシステム1においては、電子制御装置(ECU)21がブレーキアクチュエータ14を制御して、所望の車輪WFL,WFR,WRL,WRRに対して要求車輪駆動力を発生させる。
ここで、倍力装置12は、負圧室と大気圧室とを備えている。この倍力装置12は、その負圧室をエンジン50の吸気負圧により負圧にすることで負圧室の負圧と大気圧室の大気圧との差を作り出し、その差に応じて運転者のペダル踏力を倍化することによって、運転者のブレーキペダル11の踏み込み操作を補助する。これが為、車両ブレーキシステム1には、エンジン50の吸気経路51(図示しないエアクリーナから吸気マニホルド52までの経路)と倍力装置12の負圧室とを繋ぐ負圧配管16が設けられている。その負圧配管16は、吸気マニホルド52に繋いだものとして例示するが、この技術分野における周知の場所であれば吸気経路51上のどこに繋いでもよい。このように、倍力装置12は、エンジン50の吸気負圧を利用することによって動作する。故に、その動作に必要な負圧室のブレーキ負圧を維持し続ける為には、エンジン50の動作により吸気負圧が生成され続けていることが必要である。
ところで、近年の車両においては、燃料の消費量を低減させる為に、走行中にエンジン50を停止させて惰性で走行することがある。そのエンジン50の停止の際には、点火プラグによる点火を止めるだけでなく、燃料の噴射も止めている。その惰性走行は、エンジン50と駆動輪WRL,WRRとの間の動力伝達が可能な状態のままで行うこともあれば、その動力伝達をできないようにして行うこともある。後者の動力伝達が不能な状態での惰性走行は、エンジン50と駆動輪WRL,WRRとの間の動力伝達装置の動力断接部を解放させることにより実行される。その動力伝達装置とは、変速機等のエンジン50の動力を駆動輪WRL,WRR側へと伝える装置のことである。例えば、その変速機が自動変速機60の場合には、変速機本体内の入力クラッチ61、トルクコンバータのロックアップクラッチ62等が動力断接部として機能する。自動変速機60は入力クラッチ61を解放させることでニュートラル状態になるので、エンジン50と駆動輪WRL,WRRとの間の動力伝達ができなくなる。また、ロックアップクラッチ62を解放させたときには、エンジン50と自動変速機60との間の動力伝達ができなくなるので、エンジン50と駆動輪WRL,WRRとの間で動力が伝達されなくなる。
その間の動力伝達が可能な状態での惰性走行においては、動力断接部が係合状態であり、所謂エンジンブレーキが働いている状態なので、吸気バルブ(図示略)が開閉動作を行っていれば、ピストン(図示略)の上下動により吸気経路51内に吸気負圧が生成される。しかしながら、その吸気バルブが周知の吸気バルブ停止機構等で強制的に開閉動作を止められていた場合には、ピストンが上下動できたとしても、吸気経路51内に吸気負圧が生成されなくなる。また、その動力伝達ができない状態での惰性走行においては、吸気バルブが開閉動作を行うか否かに関係なく、ピストンが上下動しないので、吸気経路51内に吸気負圧が生成されない。更に、エンジン50の停止と共に停車しているときにも、吸気経路51内には、吸気負圧が生成されない。
これらの吸気負圧の生成されない状態では吸気経路51内が大気圧になるので、その状態で運転者がブレーキ踏み込み操作を行うと、倍力装置12においては、負圧室内のブレーキ負圧が減少していく。従って、倍力装置12による補助機能が働かなくなり、ブレーキペダル11が重くなるので、運転者は、補助機能が働いていたときよりも大きなペダル踏力で強くブレーキ踏み込み操作を行う。これが為、電子制御装置21は、ブレーキ負圧が所定値を下回ったときに、スタータモータ56を駆動してエンジン50を再始動し、吸気負圧を生成して所定値以上のブレーキ負圧が維持されるようにする。尚、その所定値とは、必要とする倍力装置12による補助機能を発揮させることのできる例えば最小のブレーキ負圧である。
このように、この車両ブレーキシステム1においては、倍力装置12のブレーキ負圧が減少したとしても、停止中のエンジン50を再始動させることによって、そのブレーキ負圧が回復されるようになっている。ここで、このときのエンジン50の再始動制御はブレーキ負圧の大きさを切っ掛けにして行うので、その再始動制御中には、ブレーキ負圧の減少の一因であるブレーキ踏み込み操作が運転者により行われている可能性がある。そして、ブレーキ踏み込み操作中に吸気負圧生成の為のエンジン50の再始動制御が行われたときには、ブレーキ負圧の増加に伴い大気圧との差が拡がるので、ブレーキ踏み込み操作中のブレーキペダル11が踏み込み方向へと押し込まれ、運転者の意図しない過度の制動力を発生させてしまう可能性がある。また、吸気負圧はエンジン50の再始動と共に素早く生成されるので、同じように素早く回復したブレーキ負圧によってブレーキペダル11が一気に押し込まれる可能性があり、運転者の意図していない急制動を引き起こす虞もある。
そこで、この車両ブレーキシステム1は、吸気負圧生成の為のエンジン50の再始動制御によって運転者が意図していない制動力を発生させないようにする。具体的には、吸気負圧(ブレーキ負圧)の回復速度、つまり生成速度を遅らせることで、エンジン50の再始動時にブレーキペダル11が運転者の意図せぬ深さにまで、そして意図せぬ速さで押し込まれないようにする。従って、この車両ブレーキシステム1には、吸気負圧(ブレーキ負圧)の生成速度(回復速度)を遅らせる負圧生成遅延装置を設ける。その負圧生成遅延装置は、走行中(惰性走行中)で且つブレーキ踏み込み操作中に吸気負圧生成の為のエンジン50の再始動制御を行う場合に動作させる。
ここで、吸気負圧の生成速度は、スロットルバルブ53のバルブ開度が全開に近づくにつれて遅くなる。このことから、本実施例においては、そのスロットルバルブ53と当該スロットルバルブ53の開閉動作を行うバルブアクチュエータ54とを負圧生成遅延装置として利用する。電子制御装置21は、惰性走行中で且つブレーキ踏み込み操作中に吸気負圧生成の為のエンジン50の再始動制御を行う場合、バルブアクチュエータ54を駆動して要求バルブ開度へとスロットルバルブ53を動作させることで、運転者の意図しない過度の制動力や急制動の発生を抑える。以下、この制御動作について図2のフローチャートと図3のタイムチャートに基づき説明する。
電子制御装置21は、先ずエンジン50が停止中であるのか否かを判定する(ステップST1)。ここで云う停止とは、燃料への点火が行われないとき(ディーゼル機関であれば燃料が着火しないとき)のことである。
この電子制御装置21は、エンジン50が動作中であれば本制御動作を終わらせる一方、エンジン50が停止中であれば、倍力装置12の負圧室内のブレーキ負圧Pa(<0)の絶対値と前述した所定値P1(<0)の絶対値とを比較する(ステップST2)。ブレーキ負圧Paは、圧力センサ等の負圧検出装置17の検出値を利用する。
電子制御装置21は、ブレーキ負圧Paの絶対値が所定値P1の絶対値以上であれば、十分なブレーキ負圧Paが確保されているので、本制御動作を終わらせる。一方、この電子制御装置21は、ブレーキ負圧Paの絶対値が所定値P1の絶対値よりも小さければ、つまりブレーキ負圧Paが所定値P1を下回っていれば、エンジン50の再始動を指示する(ステップST3)。
そして、電子制御装置21は、走行中(即ち惰性走行中)であるのか否かを判定し(ステップST4)、走行中であれば、運転者がブレーキ踏み込み操作を行っているのか否かを判定する(ステップST5)。走行中か否かの判定には、車速センサや車輪速センサ等の車速検出装置71の検出値を利用すればよい。また、ブレーキ踏み込み操作中か否かの判定には、ブレーキペダル11の操作量の検出が可能なペダル操作量検出装置18の検出値を利用すればよい。そのペダル操作量検出装置18は、ブレーキペダル11の踏み込み操作量を検出するものであれば、ブレーキペダル11の踏み込み位置の検出が可能なペダル位置検出センサを利用する。一方、このペダル操作量検出装置18は、ブレーキペダル11への運転者のペダル踏力を検出するものであれば、圧力センサ等のペダル踏力センサを利用する。
ここで、走行中でなければ又は走行中でもブレーキ踏み込み操作中でなければ、電子制御装置21は、後述するステップST8に進み、吸気負圧の生成速度遅延制御を行わずにエンジン50の再始動を実行させる。停車している場合には、ブレーキ踏み込み操作中にブレーキ負圧Paが回復したとしても、運転者の意図しない過度の制動力や急制動が車両に発生しないからである。また、ブレーキ踏み込み操作が行われていなければ、喩え走行中でも、車両には、運転者の意図しない過度の制動力や急制動が発生しないからである。
これに対して、走行中で且つブレーキ踏み込み操作中と判定された場合、電子制御装置21は、スロットルバルブ53の要求バルブ開度(要求スロットル開度)を演算する(ステップST6)。その要求スロットル開度は、吸気負圧の生成速度遅延制御を行わずにエンジン50を再始動させる際の要求スロットル開度(この技術分野において周知のエンジン再始動時の要求スロットル開度)よりも開弁側にする。ここで、スロットルバルブ53を全開にまで開弁させた場合には、吸気負圧の不足によりブレーキ負圧Paが十分に回復せず、ブレーキ踏み込み操作によって望む十分な制動力を発生させることができない可能性がある。また、この場合には、エンジン50が吹け上がり過ぎる(つまりエンジン回転数が急上昇する)等の例えば振動や騒音に関する弊害を引き起こす可能性もある。これが為、このステップST6の要求スロットル開度は、エンジン50の動力で走行中の運転者がアクセル踏み込み操作(即ち加速操作)を行ったときの要求スロットル開度の平均値を設定すればよい。従って、電子制御装置21には、エンジン50の動力で走行しているときに、運転者のアクセル踏み込み操作に応じた要求スロットル開度の平均値を学習させておく。その際には、要求スロットル開度の指令値に基づき学習を行ってもよく、バルブ開度センサ等のバルブ開度検出装置55の検出値による実際のスロットル開度に基づき学習を行ってもよい。
電子制御装置21は、このステップST6の要求スロットル開度をエンジン再始動時のスロットルバルブ53の要求値として指示する(ステップST7)。そして、この電子制御装置21は、その要求スロットル開度にスロットルバルブ53を制御して、エンジン50を再始動させる(ステップST8)。
例えば、図3のタイムチャートに示すように、惰性走行中には、運転者がブレーキ踏み込み操作を行うまでブレーキ負圧Pa1(<P1)が保たれている。この惰性走行中に運転者がブレーキ踏み込み操作を行うと、そのブレーキ踏み込み操作量が大きくなると同時にブレーキ液圧(制動力)が増加して、車両の減速度が増加する。これと共に、倍力装置12においては、負圧室内のブレーキ負圧Paが減少していく。そのブレーキ負圧Paの減少は、倍力装置12によるペダル踏力の倍化の度合いを小さくするので、運転者によるブレーキペダル11の踏み込み操作感が重くなる。このときには、運転者のブレーキ踏み込み操作量が減り、ブレーキ液圧(制動力)が減少していく。従って、その踏み込み操作感が重くなった分だけ運転者がブレーキペダル11を強く踏み込むので、運転者のブレーキ踏み込み操作量(ペダル踏力)が再び増加する。但し、倍力装置12による補助機能が十分に働いていないので、その際のブレーキ液圧(制動力)は、そのブレーキ踏み込み操作量(ペダル踏力)に対応した大きさにまで増加しない。
この運転者のブレーキ操作によってブレーキ負圧Paが所定値P1を下回ったときには、エンジン50の再始動によってブレーキ負圧Paを回復させる。その際、ここでは、運転者がブレーキ踏み込み操作を行っているので、このブレーキ踏み込み操作が行われていないときよりも要求スロットル開度を開弁側に大きくしてエンジン50が再始動される。
このように要求スロットル開度を開弁側に大きくすることによって、エンジン50では、再始動に伴い従来よりも緩やかに吸気負圧が増加していく。これが為、倍力装置12の負圧室内のブレーキ負圧Paは、その吸気負圧の生成速度に合わせて緩やかに増加していく。故に、倍力装置12によるペダル踏力の倍化の度合いも緩やかに大きくなっていくので、このときには、ブレーキペダル11の踏み込み操作感が徐々に軽くなっていくことを運転者に感じ取らせ、その運転者にブレーキ踏み込み操作量(ペダル踏力)の増加を抑えさせることができるので、ブレーキ踏み込み操作中のブレーキペダル11がブレーキ負圧Paの回復と共に必要以上に押し込まれて、運転者の意図していない過度の制動力を車両に発生させる、という事態を回避できる。また、この車両ブレーキシステム1は、ブレーキ負圧Paを急速に回復させないので、ブレーキ踏み込み操作中のブレーキペダル11がブレーキ負圧Paの回復と共に一気に押し込まれることが無くなる。従って、この車両ブレーキシステム1は、運転者の意図していない過度の制動力による急制動を回避することができる。つまり、この車両ブレーキシステム1は、運転者の意思に沿った制動力を発生させている状態のままブレーキ負圧Paを回復させることができる。更に、この車両ブレーキシステム1は、ブレーキ負圧Paの回復に伴うブレーキペダル11の押し込まれという操作上の違和感も解消できる。また更に、この車両ブレーキシステム1は、その運転者の意図していない過度の制動力や急制動の発生を回避できるので、車両の走行中の姿勢を安定させたままブレーキ負圧Paの回復を図ることができる。
[実施例2]
本発明に係る車両ブレーキシステムの実施例2を図4から図6に基づいて説明する。
図4の符号1は、本実施例の車両ブレーキシステムを示す。この車両ブレーキシステム1は、ブレーキペダル11、倍力装置12、マスタシリンダ13、ブレーキアクチュエータ14及び制動装置15FL,15FR,15RL,15RRを備える。これらは、実施例1の車両ブレーキシステム1と同様のものである。
実施例1においては、惰性走行中で且つブレーキ踏み込み操作中に吸気負圧生成の為のエンジン50の再始動制御を行う場合、そのエンジン50の再始動に伴うブレーキ負圧の回復によって運転者が意図していない制動力を発生させない為に、その吸気負圧(ブレーキ負圧Pa)の生成速度を遅らせた。本実施例2においては、その吸気負圧の生成速度遅延制御に替えて又は当該生成速度遅延制御と共に、次のような装置でブレーキ負圧Paの回復に伴って運転者が意図していない制動力を発生させないようにする。
そのような運転者が意図していない制動力が発生してしまう理由は、ブレーキ負圧Paの回復に伴いブレーキ踏み込み操作中のブレーキペダル11が運転者の意思に反して押し込まれてしまうことにある。そして、そのように押し込まれる要因は、踏み込み操作感の重いブレーキペダル11のペダル踏力を増している状態でブレーキ負圧Paが回復するからである。従って、ブレーキ負圧Paの回復と同時に運転者の意思に反してブレーキペダル11が押し込まれないようにすれば、運転者が意図していない制動力の発生は回避される。そこで、この車両ブレーキシステム1においては、ブレーキ負圧Paの回復の際に、運転者のペダル踏力Pxに応じたペダル反力Pbをブレーキペダル11に加え、運転者の意思に反したブレーキペダル11の押し込みが生じないようにする。
この車両ブレーキシステム1には、ブレーキペダル11に対して運転者のペダル踏力方向とは逆向きのペダル反力Pbを発生させるペダル反力生成装置19を設ける。そのペダル反力生成装置19は、ブレーキペダル11と倍力装置12との間に配設する。このペダル反力生成装置19は、例えば油圧又は電動のアクチュエータを備えている。油圧によるペダル反力生成装置19の場合には、電子制御装置21が油圧モータ等の油圧アクチュエータを制御し、ブレーキペダル11に対してペダル踏力Px(n)に応じた要求ペダル反力Pb(n)を発生させる(n=0,1,…)。また、電動のペダル反力生成装置19の場合には、電子制御装置21が電動モータ等の電動アクチュエータを制御し、ブレーキペダル11に対してペダル踏力Px(n)に応じた要求ペダル反力Pb(n)を発生させる。以下、この制御動作について図5のフローチャートと図6のタイムチャートに基づき説明する。尚、ステップST11〜ST15までの演算処理については、実施例1のステップST1〜ST5までの演算処理と同じなので、ここでの説明を省略する。
電子制御装置21は、ステップST15でブレーキ踏み込み操作中と判定し、惰性走行中で且つブレーキ踏み込み操作中であるとの結論に至った場合、そのブレーキ踏み込み操作によるブレーキペダル11へのペダル踏力Px(n){=Px(0)}の情報を取得する(ステップST16)。ペダル踏力Px(n)の情報は、ペダル操作量検出装置(ペダル踏力センサ)18から取得する。
そして、この電子制御装置21は、ブレーキペダル11への要求ペダル反力Pb(n)を演算して(ステップST17)、その要求ペダル反力Pb(n)をペダル反力生成装置19に対する指令値とし、これを出力させる(ステップST18)。
その要求ペダル反力Pb(n)の出力時期は、遅くてもブレーキ負圧Paが回復するまでの間に、より詳細には遅くても運転者の意思に反した制動力を発生させてしまう大きさへとブレーキ負圧Paが戻るまでの間に設定することが好ましい。このフローチャートの例示では、その要求ペダル反力Pb(n)が実際にブレーキペダル11に対して働くまでの応答遅れを考慮して、エンジン50が再始動される前に要求ペダル反力Pb(n)を出力し、ブレーキ負圧Paが回復し始めたときに要求ペダル反力Pb(n)が実際にブレーキペダル11に対して作用しているようにする。
ここで、ペダル踏力Px(n)が最初に取得したペダル踏力Px(0)のまま一定で変化が無い場合には、そのペダル踏力Px(0)と同じ大きさのペダル反力Pbを出力させることで、ブレーキペダル11に作用している運転者のペダル踏力Pxとペダル反力Pbとを釣り合わせることができるので、運転者の意思に反したブレーキペダル11の押し込みを回避できる。これが為、ステップST16でペダル踏力Px(0)を取得した直後のステップST17においては、そのペダル踏力Px(0)と同じ大きさの要求ペダル反力Pb(0){=−Px(0)}を設定する。この場合には、ブレーキ踏み込み操作中にブレーキ負圧Paを素早く回復させたとしても、ブレーキペダル11に対して運転者の意図していない過大なペダル踏力Pxが作用しないので、そのブレーキペダル11が運転者の意思に反して押し込まれ、運転者の意図していない制動力が発生する、という事態を回避できる。
また、運転者が車両の制動力不足を感じた場合には、ブレーキペダル11を更に増し踏みしてペダル踏力Pxを増加させることで、制動力の増加が図られる。これが為、ブレーキペダル11が踏み足されているときには、ブレーキ負圧Paが回復していたとしても、今現在出力されている要求ペダル反力Pb(n)によって運転者のブレーキペダル11の踏み込み操作感が重くなってしまう可能性がある。従って、このときには、要求ペダル反力Pb(n)を今現在出力されているものよりも減少させ、ブレーキ踏み込み操作に違和感を与えないようにする。
このことから、電子制御装置21には、再びペダル踏力Px(n+1)の情報を取得させ(ステップST19)、そのペダル踏力Px(n+1)が1つ前に取得したペダル踏力Px(n)を超えているのか否か、つまりブレーキペダル11が運転者によって踏み足されているのか否かを判定させる(ステップST20)。
電子制御装置21は、ペダル踏力Px(n+1)がペダル踏力Px(n)よりも大きければ、ブレーキペダル11が踏み足されているので、nをインクリメントし(ステップST21)、ステップST17に戻ってそのペダル踏力Px(n+1)に基づいた要求ペダル反力Pb(n+1)を求める。その要求ペダル反力Pb(n+1)は、下記の式1に基づいて演算する。
Pb(n+1)=Pb(n)−ΔPb … (1)
「ΔPb」は、ブレーキペダル11を踏み足す際に重い踏み込み操作感という違和感を覚えさせない為のペダル反力低減量であり、例えば下記の式2に基づいて大きさを決める。
ΔPb={Px(n+1)−Px(n)}*α … (2)
その式2の「α」は、ペダル反力低減量ΔPbの調整係数であり、その違和感を運転者に与えず、且つ、ブレーキ負圧Paが回復したときに運転者の意思に反した制動力を発生させない大きさとする。この調整係数αは、予め実験やシミュレーションに基づき設定しておけばよい。
このようにして求めた要求ペダル反力Pb(n+1)を出力することで、このときにも、ブレーキ踏み込み操作中にブレーキ負圧Paが素早く回復したとしても、ブレーキペダル11に対して運転者の意図していない過大なペダル踏力Pxが作用しないので、そのブレーキペダル11が運転者の意思に反して押し込まれ、運転者の意図していない制動力が発生する、という事態を回避できる。そして、更に、このときには、ブレーキペダル11の踏み込み操作感を軽くできるので、ブレーキ踏み込み操作に対する違和感を運転者に与えずともすむ。
一方、ペダル踏力Px(n)がペダル踏力Px(0)のまま一定で変化が無い場合又は減少した場合、ステップST20においては、ペダル踏力Px(n+1)がペダル踏力Px(n)以下であると判定される。また、ペダル踏力Px(n+1)がペダル踏力Px(n)よりも大きいと判定された場合であっても、その後のペダル踏力Px(n+1)は、ブレーキ負圧Paの減少に伴って何れペダル踏力Px(n)に対する変化が無くなる。これが為、その際には、ステップST20において、ペダル踏力Px(n+1)がペダル踏力Px(n)以下であると判定される。
電子制御装置21は、ステップST20で否定判定されると、従来と同様にエンジン50を再始動させる(ステップST22)。
例えば、図6のタイムチャートに示すように、この場合でも、惰性走行中の運転者のブレーキ踏み込み操作によってブレーキ負圧Paが減少し、運転者によるブレーキペダル11の踏み込み操作感が重くなる。そして、この運転者のブレーキ操作によってブレーキ負圧Paが所定値P1を下回ったときには、エンジン50の再始動によってブレーキ負圧Paを回復させる。このタイムチャートの例示では、ブレーキ負圧Paが所定値P1以上に増えて回復し始めたときに、ペダル反力生成装置19から要求ペダル反力Pb(n)を出力させることで、運転者によるペダル踏力Pxの軽減を図り、ブレーキペダル11に対して過大なペダル踏力Pxが作用しないようにしている。従って、このときには、ブレーキ踏み込み操作中のブレーキペダル11がブレーキ負圧Paの回復と共に必要以上に押し込まれて、運転者の意図していない過度の制動力を車両に発生させる、という事態を回避できる。また、この車両ブレーキシステム1は、ブレーキ負圧Paを急速に回復させたとしても、ブレーキ踏み込み操作中のブレーキペダル11がブレーキ負圧Paの回復と共に一気に押し込まれることが無くなる。従って、この車両ブレーキシステム1は、運転者の意思に沿った制動力を発生させている状態のままブレーキ負圧Paを回復させることができる。更に、この車両ブレーキシステム1は、ブレーキ負圧Paの回復に伴うブレーキペダル11の押し込まれという操作上の違和感も解消できる。また更に、この車両ブレーキシステム1は、運転者の意図していない過度の制動力や急制動の発生を回避できるので、車両の走行中の姿勢を安定させたままブレーキ負圧Paの回復を図ることができる。
以上のように、本発明に係る車両ブレーキシステムは、運転者の意思に沿った制動力を発生させている状態のままでブレーキ負圧を回復させる技術に有用である。
1 車両ブレーキシステム
11 ブレーキペダル
12 倍力装置
16 負圧配管
17 負圧検出装置
18 ペダル操作量検出装置
19 ペダル反力生成装置
21 電子制御装置
50 エンジン
51 吸気経路
52 吸気マニホルド
53 スロットルバルブ
54 バルブアクチュエータ
【0002】
発明の概要
発明が解決しようとする課題
[0005]
このようにエンジンの始動によりブレーキ負圧を回復させることはできるが、その回復制御時に運転者がブレーキ操作を行っている場合には、ブレーキ負圧の回復に伴いブレーキペダルが踏み込み方向へと押し込まれるので、運転者の意図しない過度の制動力を発生させてしまう可能性がある。特に、上記特許文献1の技術では、ブレーキ負圧が急速に回復するので、ブレーキ負圧の回復制御によってブレーキペダルが一気に踏み込まれた状態になり、運転者の意図していない急制動を引き起こす虞がある。
[0006]
そこで、本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、運転者の意思に沿った制動力を維持したままでブレーキ負圧を回復させることが可能な車両ブレーキシステムを提供することを、その目的とする。
課題を解決するための手段
[0007]
上記目的を達成する為、本発明は、エンジンの吸気経路に繋がれた倍力装置のブレーキ負圧の回復の為に当該エンジンを始動させる車両ブレーキシステムにおいて、走行中のブレーキ負圧回復の為に停止中のエンジンを始動させる際、前記エンジンのスロットルバルブのバルブ開度を開弁側へと制御することを特徴としている。
[0008]
ここで、前記スロットルバルブのバルブ開度制御による前記ブレーキ負圧の回復制御は、運転者のブレーキ踏み込み操作中に行うことが望ましい。
[0009]
また、走行中のブレーキ負圧回復の為に停止中のエンジンを始動させる際、ブレーキペダルに対して運転者のペダル踏力とは逆向きのペダル反力を発生させることが望ましい。
[0010]
ここで、前記ペダル反力は、運転者のブレーキ踏み込み操作中に発生させることが望ましい。
上記目的を達成する為、本発明は、エンジンの吸気経路に繋がれた倍力装置のブレーキ負圧の回復の為に当該エンジンを始動させる車両ブレーキシステムにおいて、走行中のブレーキ負圧回復の為に停止中のエンジンを始動させる際、ブレーキ負圧の回復速度を遅らせるように前記エンジンのスロットルバルブのバルブ開度を開弁側へと制御することを特徴としている。

Claims (4)

  1. エンジンの吸気経路に繋がれた倍力装置のブレーキ負圧の回復の為に当該エンジンを始動させる車両ブレーキシステムにおいて、
    走行中のブレーキ負圧回復の為のエンジン始動時に前記エンジンのスロットルバルブのバルブ開度を開弁側へと制御することを特徴とした車両ブレーキシステム。
  2. 前記スロットルバルブのバルブ開度制御による前記ブレーキ負圧の回復制御は、運転者のブレーキ踏み込み操作中に行うことを特徴とした請求項1記載の車両ブレーキシステム。
  3. エンジンの吸気経路に繋がれた倍力装置のブレーキ負圧の回復の為に当該エンジンを始動させる車両ブレーキシステムにおいて、
    走行中のブレーキ負圧回復の為のエンジン始動時にブレーキペダルに対して運転者のペダル踏力とは逆向きのペダル反力を発生させることを特徴とした車両ブレーキシステム。
  4. 前記ペダル反力は、運転者のブレーキ踏み込み操作中に発生させることを特徴とした請求項3記載の車両ブレーキシステム。
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