JPWO2011108506A1 - シートベルトバックル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カウンタウェイトの跳ね上げ高さを抑え、小型化を促進させることが可能なシートベルトバックル装置を提供することを目的とする。【解決手段】タングプレートが挿入される外装ケース110と、タングプレートを掛止するラッチ部材140と、ラッチ部材によるタングプレートの掛止を解除する解除ボタン180と解除ボタンのスライドに抵抗するカウンタウェイト200と、を備え、カウンタウェイトは、外装ケースに対してカウンタウェイトを回動させる第1回動軸202と、解除ボタンに形成された軸受溝と噛合され、解除ボタンのスライドによってカウンタウェイトを回動させる力を受ける第2回動軸204と、を有し、第2回動軸は、外装ケースの内部へスライドした時に解除ボタンの軸受溝と接触する、外周面の一部を欠損させた部分を有することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、車両のシートベルトに設けられたタングプレートを固定するシートベルトバックル装置に関するものである。
シートベルトは、乗員の身体を車両の座席に拘束することで、事故等によって乗員が車両の内壁等に打ちつけられて負傷することを防止するための安全装置である。シートベルト(ウェビング)は、Bピラー中央のシートベルトリトラクタ(リトラクタ)に巻き取られて収納されている。リトラクタから上方へ巻き出されたウェビングは、Bピラー上部でシートベルトアンカレッジ(アンカレッジ)に支持され、車内側へ折り返される。アンカレッジから引き出されるウェビングにはタングプレートが取り付けられている。タングプレートがシートベルトバックル(バックル)に差し込まれることで、乗員の胸部および腹部にかけられたウェビングが乗員の身体を拘束する。
タングプレートがバックルに差し込まれたとき、バックルの内部では、差し込まれたタングプレートのラッチ孔が、バックル内に設けられたラッチ部材によって掛止されることで、タングプレートの固定が行われている。
一方、シートベルトの取り外しは、バックルの解除ボタンを押すだけで行うことができる。押された解除ボタンはバックルの内部へ向かってスライドする。これによりラッチ部材(または、ラッチ部材をタングプレートへ向かって押さえているロックバー)がタングプレートから持ち上げられてラッチ孔の掛止が解除され、タングプレートが開放される。このように、バックルは、タングプレートの着脱が容易な構成となっている。
シートベルトの装着時において、車両が事故等による衝撃を受けた場合、まずウェビングのリトラクタからの引き出しがロックされる。さらにリトラクタ等に設けられたプリテンショナによってウェビングが瞬時に巻き取られることで、シートベルトは乗員の身体に緩みなく密着する。ウェビングがプリテンショナに巻き取られたり、その後ウェビングが乗員からの荷重を受け止めたりすることによって、バックルはタング側へ引っ張られる。あるいは、バックルプリテンショナの作動によって、バックルはタングとの反対方向へ引っ張られる。
バックルが当初の位置から引っ張られた方向(タング方向、またはその反対方向)へ移動した場合、バックル内部においてスライド可能な解除ボタンは、慣性によって当初の位置に静止しようとする。また、バックルの移動が停止した後には、解除ボタンはバックルが移動した方向へ慣性によってスライドしようとする。こうした慣性の作用で、解除ボタンがバックルの内部へスライドしてしまい、事故時にタングプレートの固定を解除してしまうおそれがある。そこで、従来から、バックルの内部には、解除ボタンに対するおもりの役割を担うカウンタウェイトが設けられ、慣性による解除ボタンのスライドを防いでいる。
例えば特許文献1に開示されているバックルは、タングを着脱する要素として、タングをラッチ(固定)するラッチ部材と、ラッチ部材によるタングのラッチを解除するための解除ボタンとを備えている。このバックルはさらに、回動軸で回動可能に設けられ、解除ボタンに当接することで解除ボタンの解除方向(上記のラッチを解除させる方向)の移動を阻止する慣性レバー(カウンタウェイト)も備えている。特許文献1によれば、カウンタウェイトによって、解除ボタンの解除方向および非解除方向のいずれの方向の慣性力に対しても、バックルとタングとのラッチを確実に保持することができるとされている。
特開2005−144138号公報
しかし、特許文献1のような回動可能なカウンタウェイトをバックル内に設置するためには、バックル内にカウンタウェイトの回動を許容する空間を設けることが必要である。これはバックルを小型化して車室内の美観の向上および自由空間の確保を目指す最近の傾向に逆行するものである。特に、カウンタウェイトが長尺であるほど、その回動時の跳ね上げ高さが高くなってしまい、回動を許容する広い空間が必要となってしまう。このように、カウンタウェイトは衝突事故時の不測のタングプレート解除を防止するために必要であるものの、カウンタウェイトを備えることによって、バックルの小型化には制限が課されるおそれがある。
本発明は、このような課題に鑑み、カウンタウェイトの跳ね上げ高さを抑え、小型化を促進させることが可能なシートベルトバックル装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかるシートベルトバックル装置の代表的な構成は、シートベルトに設けられたタングプレートを固定するシートベルトバックル装置であって、タングプレートが挿入される外装ケースと、外装ケース内に挿入されたタングプレートに連動して回動してタングプレートを掛止するラッチ部材と、外装ケースの内部へスライドすることでラッチ部材によるタングプレートの掛止を解除する解除ボタンと、解除ボタンから力を受けて回動し解除ボタンのスライドに抵抗するカウンタウェイトと、を備え、カウンタウェイトは、外装ケースに対してカウンタウェイトを回動させる第1回動軸と、解除ボタンに形成された軸受溝と噛合され、解除ボタンのスライドによってカウンタウェイトを回動させる力を受ける第2回動軸と、を有し、第2回動軸は、解除ボタンが外装ケースの内部へスライドした時に解除ボタンの軸受溝と接触する、外周面の一部を欠損させた部分を有することを特徴とする。
上記構成によれば、第2回動軸が円形の断面を有する場合と比較すると、シートベルトの取り外し時に解除ボタンをスライドさせる距離は同じであっても、第1回動軸を回転させる量を減らすことができる。すなわち、タングプレートの掛止を解除させる際におけるカウンタウェイトの跳ね上げ高さを低く抑えることができる。これにより、外装ケースを薄くしてより小型に設計可能となる。
上記のカウンタウェイトの第2回動軸は、当該シートベルトバックル装置がタングプレートを固定している時に、解除ボタンの軸受溝に、欠損させた部分以外の外周面で接触し、解除ボタンが外装ケースの内部へ最もスライドした時に、外周面の一部を欠損させた部分で解除ボタンの軸受溝と接触するとよい。
上記のカウンタウェイトは、回動して解除ボタンのスライドに抵抗するおもりとして機能する部材である。第2回動軸の欠損させた部分は、当該シートベルトバックル装置がタングプレートを固定している状態、つまりカウンタウェイトがおもりとして機能している時には解除ボタンと接触しない。この構成によって、第2回動軸の欠損させた部分は、カウンタウェイトの機能に影響を与えることなく、前述の跳ね上げ高さを低く抑えることができる。
上記のシートベルトバックル装置は、タングプレートから力を受けてラッチ部材をタングプレートに向かって回動させて掛止させるロックバーをさらに備え、カウンタウェイトは、ラッチ部材をタングプレートに掛止させる位置のロックバーを掛止する掛止部を有してもよい。
上記構成によれば、外装ケースに対して回動するカウンタウェイトを利用し、ラッチ部材によるタングプレートの掛止を補助することができる。これにより、シートベルバックル装置におけるタングプレートの掛止状態をより確実に維持することが可能となる。
上記のカウンタウェイトは、金属製であって、解除ボタンよりも慣性質量が大きいとよい。この構成により、カウンタウェイトは、慣性による解除ボタンのバックル内部へのスライドを確実に防ぐことができる。
本発明によれば、カウンタウェイトの跳ね上げ高さを抑え、小型化を促進させることが可能なシートベルトバックル装置を提供することが可能となる。
本実施形態によるシートベルトバックル装置の内部構成を例示する図である。 図1のシートベルトバックル装置の分解図である。 カウンタウェイトの外観を例示する図である。 図1のA−A断面図であり、シートベルトバックル装置の初期状態からラッチ状態への動作を説明する図である。 シートベルトバックル装置のラッチ状態からの解除動作を説明する図である。 本実施形態にかかるシートベルトバックル装置と比較例のシートベルトバックル装置とを比較する図である。 ラッチ状態におけるカウンタウェイトと解除ボタンとの接触を説明する図である。
D1、D2、D3、D4 …距離、P1、P2 …接触点、10 …カウンタウェイト、100 …バックル、102 …タングプレート、104 …ラッチ孔、110 …外装ケース、112 …開口部、114 …タング挿入口、116 …下ケース、118 …ネジ、120 …フレーム、122 …側壁、124 …底壁、126 …穴部、128 …支持孔、130 …スリット、132 …案内孔、134 …長溝、136 …凹溝、140 …ラッチ部材、142 …ラッチ突片、144 …支持腕、146 …開口、148 …バネ掛止凸部、150 …イジェクタ、152 …基部、154 …腕部、156 …被押圧部、158 …保持孔、160 …カンチレバー、162 …軸部、164 …バー掛止部、166 …バネ保持突出部、170 …イジェクタスプリング、172 …ロックバー、180 …解除ボタン、182 …操作部、184 …脚部、186 …操作凹部、188 …案内凸部、190 …下端部、192 …軸受溝、200 …カウンタウェイト、202 …第1回動軸、204 …第2回動軸、206 …肉厚部、208 …第1切欠部、210 …第2切欠部、212 …掛止部
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(シートベルトバックル装置)
図1は、本実施形態によるシートベルトバックル装置の内部構成を例示する図、図2は図1のシートベルトバックル装置の分解図である。シートベルトバックル装置(以下、バックル100と記載する)は、シートベルトに設けられたタングプレート102を固定する装置である。バックル100は、車室内において、座席に着座した乗員の腰部近傍に位置するように設置される。
バックル100の外装ケース110には、タングプレート102を挿入するため、および解除ボタン180を設置するための開口部112が設けられている。開口部112のうち、解除ボタン180が設置される部分以外の部分に、タング挿入口114(図1参照)が形成される。タングプレート102は、タング挿入口114に差し込むだけでバックル100へ固定(ラッチ)することができ、解除ボタン180を押すだけでタングプレート102からのラッチの解除を行うことができる。なお、外装ケース110の下側には、下ケース116がネジ118によってネジ止めされる。
バックル内には、金属製のフレーム120が設けられている。図2に例示するように、フレーム120は一対の側壁122と、側壁122間に設けられた底壁124とを備えた断面コの字形状を有している。底壁124の上面は、バックル内においてタングプレート102の挿入路を構成する。
フレーム120のコの字形状の内側上部にはラッチ部材140が設けられている。ラッチ部材140は、外装ケース110内に挿入されたタングプレート102に連動して回動してタングプレート102を掛止する部材である。ラッチ部材140は、金属製であって、タング挿入口114側(図示Y2側)の端部においてフレーム120の底壁方向(図示Z2方向)に突出するラッチ突片142を有している。ラッチ突片142は、タングプレート102が外装ケース110内へ挿入されると、タングプレート102に設けられているラッチ孔104に挿入され、次いでフレーム120の底壁124に設けられた穴部126に挿入される。
ラッチ部材140は、ラッチ突片142とは反対側(図中Y1側)の端部において、フレーム120の両側壁122方向(図示X1方向および図示X2方向)へ突出する支持腕144を有している。支持腕144は、フレーム120の側壁122に設けられた支持孔128に係合される。これにより、ラッチ部材140は、支持腕144を中心にして、フレーム120の底壁124方向(図示Z2方向)およびその反対方向(図示Z1方向)へ回動可能となっている。
ラッチ部材140の中央には開口146が設けられている。開口146の支持腕144側(図示Y1側)の縁には、ラッチ突片142の方向(図示Y2方向)へ向かって突出するバネ掛止凸部148が設けられている。バネ掛止凸部148には、ラッチ部材140とカンチレバー160との間に設置されるイジェクタスプリング170が接続される。
ラッチ部材140と、フレーム120の底壁124との間には、イジェクタ150が設けられている。イジェクタ150は、フレーム120の底壁上においてタングプレート102の着脱方向にスライド可能に設けられている。イジェクタ150は、タングプレート102が外装ケース110内に挿入されると、タングプレート102の端部と接触してこれに押され、タング挿入口114側から外装ケース110内の奥側(図示Y1側)へスライドする。またイジェクタ150は、ラッチ部材140によるタングプレート102のラッチが解除されると、外装ケース110内の奥側からタング挿入口114側へ向かって、イジェクタスプリング170によって付勢されてスライドする。このときのイジェクタ150のスライドによって、タングプレート102は外装ケース110から押し出される。
イジェクタ150には、略U字形状の基部152と、基部152の両端からフレーム120の側壁方向(図示X1方向および図示X2方向)へ延びる腕部154が設けられている。腕部154は、フレーム120の側壁122と底壁124との間に形成されたスリット130に挿入される。腕部154がスリット内を移動可能であるため、イジェクタ150はフレーム120の底壁上において、タングプレート102の着脱方向にスライド可能な構成となっている。基部152には、タング挿入口側の面であってタングプレート102の端部と接触する被押圧部156と、略U字形状の内側においてカンチレバー160と接続する保持孔158とが設けられている。
カンチレバー160は、イジェクタスプリング170の反発力を利用し、ロックバー172を介してラッチ部材140をタングプレート102に向かって押圧する部材である。カンチレバー160は、イジェクタ150の保持孔158に係合する軸部162を有していて、軸部162を中心に回動可能な構成となっている。カンチレバー160の先端には、曲面で形成されたバー掛止部164が設けられている。バー掛止部164は、開口146を通過してラッチ部材140の上方に位置していて、同じくラッチ部材140の上方に位置するロックバー172を掛止する。カンチレバー160におけるバー掛止部164との反対側の表面(図2における背面)には、イジェクタスプリング170と接続するためのバネ保持突出部166が設けられている。
イジェクタスプリング170は、ラッチ部材140のバネ掛止凸部148とカンチレバー160のバネ保持突出部166との間に設置される。イジェクタスプリング170は圧縮状態で設置されているため、ラッチ部材140とカンチレバー160とを互いに引き離す方向への反発力を常に発生させている。
ロックバー172は、ラッチ部材140を上方からタングプレート102に向かって押圧する部材である。ロックバー172は、ラッチ部材140の幅以上の長さを有している。ロックバー172は、フレーム120の両側壁122に略L字形状に形成されたそれぞれの案内孔132に渡るように設置される。上述したように、ロックバー172は、カンチレバー160のバー掛止部164によって掛止されていて、カンチレバー160の回動と共に案内孔132内を移動することができる。
解除ボタン180は、フレーム120の開口部112側(図示Y2側)に両側壁122およびその上部を覆うように設けられる。解除ボタン180は、フレーム上をタングプレート102の着脱方向へ自在にスライドすることができる。解除ボタン180は、開口部112から外部に露出する操作部182と、操作部182の両端からバックル100の内部へ延びる脚部184とを有している。脚部184のそれぞれの先端はアーチ状に連結している。
解除ボタン180の脚部184はフレーム120の側壁122の外側をスライドする。脚部184のそれぞれの内側(フレーム120の側壁側)には、操作凹部186が設けられている。操作凹部186には、フレーム120の案内孔132から突出するロックバー172の端部が挿入される。解除ボタン180がバックル100の内部方向へスライドすると、操作凹部186の開口部112側の面によってロックバー172がバックル100の内部方向(図示Y1側)へ押され、案内孔132の湾曲した縁に接触し、これに沿って上方へ移動する。これによりロックバー172によるラッチ部材140のタングプレート102への押圧が解除されて、タングプレート102のラッチは解除される。
脚部184のそれぞれの内側であってフレーム120の側壁122に対向する面には、案内凸部188が設けられている。案内凸部188は、フレーム120の側壁122に向かって突出すると共に、操作部182および脚部184の先端に向かって延びている。案内凸部188はフレーム120の側壁122に形成された長溝134に挿入される。解除ボタン180がスライドする際、案内凸部188は長溝134によって案内される。したがって、解除ボタン180は、フレーム120の側壁122および底壁124に対して平行にスライドすることができる。
操作部182におけるフレーム120の底壁側には、バックル100の内部方向へ突出する下端部190が設けられている。下端部190には、両側の腕部方向に延びる軸受溝192が形成されている。この軸受溝192には、カウンタウェイト200の第2回動軸204が噛合される。軸受溝192の操作部182側には、回動するカウンタウェイト200の第2回動軸近傍の肉厚部206を受けるための補助溝194が設けられている。
図3はカウンタウェイト200の外観を例示する図である。カウンタウェイト200は、解除ボタン180に対するおもりの役割を担う部材である。図3(a)に例示するように、カウンタウェイト200は、第1回動軸202および第2回動軸204を有していて、解除ボタン180のスライドに伴って外装ケース内において回動可能である。
第1回動軸202は、図2のフレーム120の側壁122に設けられた凹溝136に挿入され、フレーム120および外装ケース110に対するカウンタウェイト200の回動を可能にする。第2回動軸204は、解除ボタン180の下端部190に設けられた軸受溝192に噛合される。第2回動軸204は、スライドする解除ボタン180から力を受けてカウンタウェイト200を解除ボタン180に対して回動させるとともに、第1回動軸202を中心にカウンタウェイト200を外装ケース110に対して回動させる。
再び図2を参照する。事故等の発生時において、第2回動軸204に接続する解除ボタン180には、バックル100の内部へ向かう慣性力(図示Y1方向)が生じる場合がある。しかし、解除ボタン180の慣性力のような比較的弱い力は、第2回動軸204から受けるカウンタウェイト200の慣性力によって相殺される。カウンタウェイト200の重心は、慣性によって第1回動軸202を中心にバックル100の内部方向(図示Y1方向)に回動しようとするため、第2回動軸204には重心の回動方向とは反対方向(図示Y2方向)へ慣性力が発生する。このように、カウンタウェイト200が解除ボタン180のバックル100の内部方向へのスライドに対して抵抗するため、解除ボタン180は慣性によってはバックル100の内部方向へスライドすることができない。したがって、カウンタウェイト200は、タングプレート102の掛止の不測の解除を防ぐことができる。
カウンタウェイト200は、慣性が生じても重心が第1回動軸202を中心に半時計回りに回動しないように質量設定されている。そのため、慣性によってカウンタウェイト200が回動し、解除ボタン180をロックバー172の方向へスライドさせてしまうおそれはない。
カウンタウェイト200は、金属製であって、解除ボタン180よりも慣性質量が大きい構成となっている。そのため、カウンタウェイト200は、慣性による解除ボタン180のバックル100の内部へのスライドを確実に防ぐことができる。
第2回動軸204は、好ましくは外装ケースの内部へ最もスライドした状態の解除ボタン180の軸受溝192と接触する位置において、外周面の一部を欠損させた部分(本実施形態においては平面)を有している。図3(b)は、第2回動軸204の側面拡大図である。図3(b)の第2回動軸204は、カウンタウェイト200の掛止部212を右側に向けた位置させた姿勢であって、第2回動軸204を第1回動軸202の垂直下方に位置させた状態の姿勢で例示している。図3(b)に例示するように、第2回動軸204は、その外周面の一部が欠損された部分として、第1切欠部208および第2切欠部210が設けられている。第1切欠部208は、図3(b)の姿勢における第2回動軸204上の左側かつ上側の位置に、第2回動軸のほぼ全幅に渡って設けられている。第2切欠部210は、図3(b)の姿勢における第2回動軸204の下側に設けられている。
図3(b)に例示するように、各切欠部208、210上の一点と第2回動軸204の中心との距離D1、D3は、仮に第2回動軸204を欠損のない円形とした場合の外周上の一点と中心との距離D2、D4より、それぞれ短くなっている。なお、本実施形態では、各切欠部208、210(第2回動軸204の外周面の一部を欠損させた部分)を平面として設けているが、この形状に限るものではない。各切欠部208、210は第2回動軸204の外周面よりも円の中心側に引き下がって設けられていれば、平面に限らず曲面等でもよい。
図3(c)に例示するように、カウンタウェイト200におけるバックル100の内部側の先端には、ロックバー172を掛止する掛止部212が設けられている。掛止部212は、タングプレート102がラッチ部材140に掛止された状態における位置のロックバー172を掛止する。そのため、外装ケース110に対して回動可能なカウンタウェイト200を利用し、ラッチ部材140によるタングプレート102の掛止を補助することができる。これにより、シートベルバックル装置におけるタングプレート102の掛止状態をより確実に維持することが可能となる。
(シートベルトバックル装置の動作)
図4は図1のA−A断面図であり、シートベルトバックル装置の初期状態からラッチ状態への動作を説明する図である。なお、図1のA−A断面は図示Y1・Y2方向および図示Z1・Z2方向の断面であり、図4ではシートベルトバックル装置の動作に関係のない要素は図示省略している。初期状態とは、シートベルトが装着されていない状態であって、タングプレート102がバックル100にラッチされていない非ラッチ状態のことである。ラッチ状態とは、乗員がシートベルトを装着した状態であって、タングプレート102がバックル100にラッチされたラッチ状態のことである。以下の説明において、タング挿入口側および開口部112側とは図中左側であり、バックル内部側とは図中右側である。
図4(a)はバックル100の初期状態を例示している。図4(a)に例示するように、初期状態においてイジェクタ150は、イジェクタスプリング170の反発力によって、タング挿入口側へスライドしている。カンチレバー160は、軸部162を中心に時計回りに傾倒した状態となっている。またカンチレバー160は、ロックバー172を開口部112方向へ押圧している。ロックバー172は、案内孔132の上部に位置していて、カンチレバー160によって押圧されているため、案内孔132の開口部112側であって図4(a)において略垂直な縁に接触している。
カンチレバー160が時計回りに傾倒した状態となっているため、バネ保持突出部166の高さ位置は、ラッチ部材140のバネ掛止凸部148の高さ位置よりも、フレーム120の底壁側に位置している。そのため、イジェクタスプリング170は、S字状に湾曲した形状となっている。このとき、イジェクタスプリング170において、バネ保持突出部側の端面S1と、バネ掛止凸部側の端面S2とは平行ではなく、端面S1は図4(a)において、カンチレバー160のバネ保持突出部側の斜め下方から反発力を伝達している。
ラッチ部材140は、イジェクタスプリング170の反発力によって、支持腕144(図2参照)を中心に時計回り方向へ付勢されている。よって、ラッチ部材140のラッチ突片142は、フレーム120の底壁124から離れていて、底壁124とラッチ突片142との間にはタングプレート102の挿入路が確保されている。
図4(b)は、タングプレート102がバックル内に挿入された状態を例示している。タングプレート102の端部は、イジェクタ150の被押圧部156に接触し、イジェクタ150をタングプレート102の挿入方向へスライドさせている。このとき、カンチレバー160の軸部162はイジェクタ150と共にイジェクタスプリング170の反発力に逆らってスライドする。一方、カンチレバー160のバー掛止部164はイジェクタスプリング170の反発力によってロックバー172を押圧している。したがって、カンチレバー160は、図4(a)の状態から図4(b)の状態へ、ロックバー172を中心として反時計回りに回動する。
図4(b)の状態では、カンチレバー160が反時計回りに回動しているため、バネ保持突出部166の高さ位置が、ラッチ部材140のバネ掛止凸部148の高さ位置に近づいている。図4(b)では、端面S1は、図4(a)の状態から半時計回りに傾き、端面S1と端面S2とは図4(a)の状態よりも平行な状態に近づいている。そのため、図4(b)の状態では、イジェクタスプリング170のS字状の湾曲が解消されている。
図4(c)は、図4(b)の状態から、タングプレート102がバックルの内部側にさらに挿入された状態を例示している。この状態では、イジェクタ150がさらにバックル100の内部側へスライドしていて、カンチレバー160は軸部162を中心にさらに反時計回りに回動している。このとき、イジェクタスプリング170は上に凸形状に湾曲する。したがって、イジェクタスプリング170の端面S1は、カンチレバー160のバネ保持突出部166側の斜め上方から、カンチレバー160に反発力を伝達している。
カンチレバー160のバー掛止部164は、ロックバー172を案内孔132の略垂直な縁に沿って、案内孔132の角部へ向かって押し下げる。押し下げられたロックバー172は、その下方のラッチ部材140を押圧し、ラッチ部材140はタングプレート102に向かって支持腕144(図2参照)を中心に回動する。これによって、ラッチ突片142がタングプレート102のラッチ孔104に挿入され、次いでフレーム120の底壁124の穴部126に挿入され、タングプレート102がバックル100へラッチされる。
図4(d)は、図4(c)の状態から、解除ボタン180がわずかに開口部方向へスライドした状態を例示している。図4(c)において、カンチレバー160に押し下げられて案内孔132の角部を越えたロックバー172は、案内孔132内を開口部方向へ移動することが可能となる。そして、解除ボタン180の操作凹部186の開口部側の面が、イジェクタスプリング170の反発力を受けているロックバー172によって、開口部方向へ押される。そのため、解除ボタン180はわずかに開口部方向へスライドし、カウンタウェイト200は、第1回動軸202を中心に時計回りに回動する。この回動によって、カウンタウェイト200の掛止部212がロックバー172の上方へ接触して掛止する。ロックバーは、ラッチ部材をタングプレートに掛止させた状態において、案内孔132内を図中水平方向へ移動可能であるが、その移動はカウンタウェイトの掛止部によって防止されている。これにより、タングプレート102のラッチか完了し、バックル100はラッチ状態となる。
図5はシートベルトバックル装置のラッチ状態からの解除動作を説明する図である。図5(a)は、図4(d)のラッチ状態から、解除ボタン180が押された状態を例示している。乗員によって解除ボタン180が押され、解除ボタン180がバックル100の内部方向へスライドすると、まずカウンタウェイト200が第1回動軸202を中心に反時計回りに回動し、掛止部212によるロックバー172の掛止が解除される。次に、ロックバー172は、操作凹部186の開口部側の面によってバックル100の内部方向へ押されて移動する。このとき、ロックバー172が押されることによって、カンチレバー160およびイジェクタ150もバックル100の内部方向へ移動する。これにより、イジェクタスプリング170が圧縮される。
図5(a)の状態から解除ボタン180がさらに押されると、図5(b)に例示するように、ロックバー172は、案内孔132の湾曲している縁に接触する。そして、図5(c)のように、ロックバー172は、操作凹部186の開口部側の面に押されながら、案内孔132の湾曲している縁に沿って上昇する。
図5(c)に例示するように、解除ボタン180がバックル100の内部までスライドした状態において、カンチレバー160は軸部162を中心に時計回りに回動して傾倒した状態となる。このとき、バネ保持突出部166の高さ位置は、ラッチ部材140のバネ掛止凸部148の高さ位置よりも、フレーム120の底壁側に位置している。そのため、イジェクタスプリング170は、S字状に湾曲した形状となっている。このとき、イジェクタスプリング170の端面S2は、バネ掛止凸部148を介してラッチ部材140を支持腕144(図2参照)を中心に時計回り方向に回動させる。これにより、ラッチ部材140のラッチ突片142がタングプレート102のラッチ孔104から持ち上がり、タングプレート102のラッチが解除される。
イジェクタスプリング170の端面S1は、カンチレバー160を開口部方向へ押圧している。そのため、タングプレート102のラッチが解除されると、図5(d)に例示するように、カンチレバー160およびイジェクタスプリング170は、イジェクタスプリング170によって勢いよく開口部方向へスライドする。これによって、タングプレート102は、タング挿入口114から押し出される。そして、乗員が解除ボタン180から手を離すと、操作凹部186の開口部側の面はイジェクタスプリング170の反発力を受けたロックバー172によって開口部側に押され、解除ボタン180が開口部側にスライドし、バックル100は図4(a)に例示した初期状態に戻る。
図6は、本実施形態にかかるシートベルトバックル装置と比較例のシートベルトバックル装置とを比較する図である。図6に例示するように、本実施形態にかかるバックル100は、第2回動軸204に第1切欠部208を有するカウンタウェイト200を備えている。一方、比較例のカウンタウェイト10の第2回動軸14は、円形の断面を有する。
本実施形態も比較例も、タングプレート102の掛止を解除する際、解除ボタン180を完全にバックル100内部までスライドさせると、図6の状態となる。この状態では、本実施形態の第2回動軸204は、第1切欠部208によって、解除ボタン180の軸受溝192のほぼ垂直な平面に接触している。比較例の第2回動軸14に比較すると、本実施形態の第2回動軸204は、解除ボタン180のスライド距離は等しいものの、第1切欠部208を有する分、図6右方向への移動距離が短い。したがって、本実施形態のカウンタウェイト200が第1回動軸202を中心として回動する量は、比較例のカウンタウェイト10が第1回動軸12を中心として回動する量より減少する。そのため、本実施形態では、カウンタウェイト200の跳ね上げ高さは、カウンタウェイト10の跳ね上げ高さより、高さh分低くなっている。
カウンタウェイト200は、第2切欠部210も備えているため、第1回動軸202と第2回動軸204とが略垂直に位置した場合において、第2回動軸204の中心と略垂直下方の第2切欠部210上の一点との距離(図3の距離D3)は、第2回動軸14の中心と略垂直下方の円周上の一点との距離(図3における距離D4)より短くなっている。第2切欠部210を設けることで、軸受溝192との間に隙間をもたらせ、軸受溝192との干渉を低減している。これにより、解除ボタン180をスムーズにスライドさせることができる。
上記構成によって、本実施形態にかかるバックル100は、カウンタウェイト200の回動を許容するための空間が狭いもので足り、外装ケース110の厚み(図1における図示Z1方向および図示Z2方向の厚み)を薄くさせて、より小型に設計することが可能となる。
図7は、ラッチ状態におけるカウンタウェイト200と解除ボタン180との接触を説明する図である。図7は、図4(d)のラッチ状態のバックル100におけるカウンタウェイト200を拡大して例示している。
ラッチ状態のバックル100において、カウンタウェイト200は回動して解除ボタン180のスライドに抵抗するおもりとして機能する。このラッチ状態において、カウンタウェイト200の第2回動軸204は、解除ボタン180の軸受溝192に、欠損させた部分(各切欠部208、210)以外の外周面で接触する。例えば、図7に例示する第2回動軸204は、軸受溝192と模式的に例示した接触点P1、P2で接触可能である。
接触点P1は、解除ボタン180が図示Y1方向(バックル100内部方向)へスライドする時に、軸受溝192と接触する。この方向の解除ボタン180のスライドは、例えば事故時等に生じる慣性によってバックル100に図示Y1方向への加速度が印加された場合に発生する。この場合、解除ボタン180の図示Y1方向へのスライドは、上記の図示Y1方向への加速度によって第1回動軸202を中心に時計回り方向へ荷重がかかっている第2回動軸204が抵抗となり、防がれる。したがって、タングプレート102のラッチが維持される。
接触点P2は、解除ボタン180が図示Y2方向(タング挿入口114方向)へスライドする時、またはカウンタウェイト200が図7における反時計回り方向へ回動する時に、軸受溝192と接触する。これらの方向の解除ボタン180のスライドおよびカウンタウェイト200の回動は、例えば慣性によってバックル100に図示Y2方向への加速度が印加された場合に発生する。カウンタウェイト200は、反時計回り方向に回動して解除ボタン180を図示Y1方向へスライドさせることがないよう考慮し、その質量および重心等が設計されている。つまり、カウンタウェイト200の反時計回り方向への回動は、図示Y2方向へスライドする解除ボタン180が抵抗となり、防がれる。したがって、タングプレート102のラッチが維持される。
第2回動軸204の欠損させた部分(特に第1切欠部208)は、バックル100のラッチ状態、つまりカウンタウェイト200がおもりとして機能している時には解除ボタン180と接触しない。換言すると、第1切欠部208は、バックル100のラッチ状態において、軸受溝192と接触しないよう考慮し、形成されている。上記説明したように、ラッチ状態では、第2回動軸204は欠損させた部分以外の外周面(第1切欠部208以外の部分)で軸受溝192と接触する。例えカウンタウェイト200の姿勢が多少乱れたとしても、ラッチ状態において第1切欠部208が軸受溝192に接触することはない。したがって、第2回動軸204に第1切欠部208を設けたとしても、前述したカウンタウェイト200の機能に影響を与えることはない。
上記図6(a)を参照して説明したように、第2回動軸204の第1切欠部208は、解除ボタン180が外装ケース110の内部へ最もスライドした時に軸受溝192と接触する。この構成によって、第2回動軸204の欠損させた部分は、前述したカウンタウェイト200の機能に影響を与えることなく、跳ね上げ高さを低く抑えることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例について説明したが、以上に述べた実施形態は、本発明の好ましい例であって、これ以外の実施態様も、各種の方法で実施または遂行できる。特に本願明細書中に限定される主旨の記載がない限り、この発明は、添付図面に示した詳細な部品の形状、大きさ、および構成配置等に制約されるものではない。また、本願明細書の中に用いられた表現および用語は、説明を目的としたもので、特に限定される主旨の記載がない限り、それに限定されるものではない。
したがって、当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、車両のシートベルトに設けられたタングプレートを固定するシートベルトバックル装置に利用することができる。

Claims (4)

  1. シートベルトに設けられたタングプレートを固定するシートベルトバックル装置であって、
    前記タングプレートが挿入される外装ケースと、
    前記外装ケース内に挿入されたタングプレートに連動して回動して該タングプレートを掛止するラッチ部材と、
    前記外装ケースの内部へスライドすることで前記ラッチ部材による前記タングプレートの掛止を解除する解除ボタンと、
    前記解除ボタンから力を受けて回動し該解除ボタンのスライドに抵抗するカウンタウェイトと、
    を備え、
    前記カウンタウェイトは、
    前記外装ケースに対して該カウンタウェイトを回動させる第1回動軸と、
    前記解除ボタンに形成された軸受溝と噛合され、該解除ボタンのスライドによって該カウンタウェイトを回動させる力を受ける第2回動軸と、
    を有し、
    前記第2回動軸は、前記解除ボタンが前記外装ケースの内部へスライドした時に前記解除ボタンの前記軸受溝と接触する、外周面の一部を欠損させた部分を有することを特徴とするシートベルトバックル装置。
  2. 前記カウンタウェイトの前記第2回動軸は、
    当該シートベルトバックル装置が前記タングプレートを固定している時に、前記解除ボタンの前記軸受溝に、前記欠損させた部分以外の外周面で接触し、
    前記解除ボタンが前記外装ケースの内部へ最もスライドした時に、前記外周面の一部を欠損させた部分で該解除ボタンの前記軸受溝と接触することを特徴とする請求項1に記載のシートベルトバックル装置。
  3. 前記タングプレートから力を受けて該ラッチ部材を前記タングプレートに向かって回動させて掛止させるロックバーをさらに備え、
    前記カウンタウェイトは、前記ラッチ部材を前記タングプレートに掛止させる位置のロックバーを掛止する掛止部を有することを特徴とする請求項1または2に記載のシートベルトバックル装置。
  4. 前記カウンタウェイトは、金属製であって、前記解除ボタンよりも慣性質量が大きいことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のシートベルトバックル装置。
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