JPWO2011080841A1 - 電源制御装置および電源制御方法 - Google Patents

電源制御装置および電源制御方法 Download PDF

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Abstract

電源制御装置は、動作電圧を動的に変更する電子装置1の要求電圧値VID1に付加するマージンの値をマージン設定部12によって設定する。マージン加算部11は、要求電圧値VID1にマージンを加算して制御電圧値VID2を生成し、電源装置3に出力する。このため、電源装置3は、電子装置の動作電圧の変更に追従し、マージンを加味した電圧値を供給することができる。したがって、動的に動作電圧を変更する電子装置に対して適切にマージンを設定して検査を行なうことができる。

Description

本発明は、電源制御装置および電源制御方法に関する。
従来、CPU(Central Processing Unit)などの電子装置は、動作時に供給すべき駆動電圧の値が定められている。このため、電子装置自身が電源装置に対して駆動電圧を指示する信号を送出し、電源装置は指定された電圧の電源を供給する構成が利用されている。
電子装置の試作段階や出荷段階で、駆動電圧のマージンを検査する場合がある。駆動電圧に適切なマージンが与えられていれば、電子装置の信頼性を向上することができる。例えば、電源装置の不良などによって電子装置が要求した電圧値と実際に供給された駆動電圧値とがずれた場合であっても電子装置が動作可能となるためである。
駆動電圧のマージンを検査する場合は、電子装置から要求された電圧値よりも所定値だけ高い値と所定値だけ低い値の電源を用意し、これらの電源から駆動電圧を供給して電子装置が正常に動作するかを検証する。
複数の電圧を得る電源装置の一例について図14を参照して説明する。図14は、2つの電圧を得る電源装置の概要構成図である。図14に示した電源装置は、インタフェース制御部61、レジスタ62_1〜62_3、加算器63、電源64,65を有する。
インタフェース制御部61は、レジスタ62_1に第1の電圧に対応する値を書き込む。また、インタフェース制御部61は、第2の電圧と第2の電圧の差分に対応する値をレジスタ62_2に書き込む。
加算器63は、レジスタ62_1に書き込まれた値とレジスタ62_2に書き込まれた値を加算した値をレジスタ62_3に書き込む。したがって、レジスタ62_3は、第2の電圧に対応する値を保持することとなる。
電源64は、レジスタ62_1から読み出した値に対応する電圧、すなわち第1の電圧を出力する。そして、電源65は、レジスタ62_3から読み出した値に対応する電圧、すなわち第2の電圧を出力する。図14に示した構成によれば、インタフェース制御部から複数種の電圧値を制御し、その電位差を維持することができる。
特開2007−228702号公報 特開2007−259659号公報 特開平5−276745号公報
電子装置には、自装置の動作状態に応じて要求する電圧値を変更するものが知られている。電子装置が電圧の変更を動的に行なうことで、省電力化を図ることができるためである。例えば、電圧を動的に変更するCPUは、自身の動作クロックダウン後、電源装置に電圧変更指示を行なって電圧を降下させる。そして、電源装置に電圧変更指示を行なって電圧を上昇させた後、自身の動作クロックを上昇させる。
従来の技術では、このように電圧を動的に変更する電子装置について駆動電圧のマージンを検査することができないという問題点があった。上述した従来の構成で複数種の電圧を生成した場合であっても、検査時の電圧値は固定される。したがって、検査中に電子装置が要求する電圧を変更しても供給する電圧は変更されず、変更後の要求電圧に対してマージンを加味しても不要に高い、あるいは低い電圧を供給することとなる。このため、従来の技術では、動的に動作電圧を変更する電子装置に対して最適なマージン電圧値を設定できなかった。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、動的に動作電圧を変更する電子装置に対してマージンを加味した電圧値を設定する電源制御装置および電源制御方法を提供することを目的とする。
本願の開示する電源制御装置および電源制御方法は、電子装置から出力された要求電圧値に付加する付加電圧値を設定し、要求電圧値に設定値を加算した制御電圧値を算出し、電子装置に対して駆動電圧を供給する電源装置に制御電圧値を出力する。
本願の開示する装置および方法によれば、動的に動作電圧を変更する電子装置に対してマージンを加味した電圧値を設定する電源制御装置および電源制御方法を得ることができるという効果を奏する。
図1は、実施例1にかかる電源制御装置の構成図である。 図2は、実施例2にかかるコンピュータの構成図である。 図3は、本実施例に対する比較構成を説明する説明図である。 図4は、CPU31の要求電圧の変化と検査用電圧について説明する説明図である。 図5は、本実施例に係るマージン制御回路32による電圧制御の説明図である。 図6は、マージン加算回路32の処理動作を説明するフローチャートである。 図7は、実施例3にかかるコンピュータについて説明する説明図である。 図8は、実施例3にかかるコンピュータについて説明する説明図である。 図9は、パススルーボードに換装したコンピュータの説明図である。 図10は、実施例5にかかるコンピュータについて説明する説明図である。 図11は、実施例6にかかるコンピュータについて説明する説明図である。 図12は、パススルーボードに換装したコンピュータの説明図である。 図13は、実施例7にかかるコンピュータについて説明する説明図である。 図14は、2つの電圧を得る電源装置の概要構成図である。
以下に、本願の開示する電源制御装置および電源制御方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例は開示の技術を限定するものではない。
図1は、実施例1にかかる電源制御装置の構成図である。図1に示した電源制御装置2は、電子装置1および電源装置3に接続している。電子装置1は、電源装置3から電力の供給を受けて動作する。電子装置1は、自装置用の駆動電圧を指示する信号として要求電圧値VID(VID:Voltage ID)1を出力する。
電源制御装置2は、マージン加算部11およびマージン設定部12を有する。マージン設定部12は、電子装置1から出力された要求電圧値VID1に付加する付加電圧値をマージンとして設定する。マージン加算部11は、要求電圧値VID1に設定値であるマージンを加算した制御電圧値VID2を算出し、電源装置3に出力する。
電源装置3は、制御電圧値VID2に基づいて駆動電圧を電子装置1に供給する。すなわち、電源装置3は、電子装置1が出力した要求電圧値VID1にマージンとして設定された値を付加して駆動電圧を供給することとなる。
したがって、電子装置1が要求電圧値VID1の値を変化させた場合は新たな要求電圧値VID1にマージンが加算され、要求電圧値VID1の変化に対応して駆動電圧も変化する。
ここで、付加電圧値が正の値であれば、要求電圧値VID1に付加電圧を加算することで、制御電圧値VID2は要求電圧値VID1よりも大きい値となり、電子装置1は要求した電圧よりも大きい駆動電圧を供給されることとなる。一方、付加電圧値が負の値であれば、要求電圧値VID1に付加電圧を加算することで、制御電圧値VID2は要求電圧値VID1よりも小さい値となり、電子装置1は要求した電圧よりも小さい駆動電圧を供給されることとなる。
上述してきたように、本実施例1に示した電源制御装置は、電子装置1の要求電圧値VID1にマージンを加算して制御電圧値VID2を生成し、電源装置3に出力する。このため、電子装置の動作電圧の変更に追従し、マージンを加味した電圧値を供給することができる。したがって、動的に動作電圧を変更する電子装置に対して適切にマージンを設定して検査を行なうことができる。このため、出荷前のスクリーニング、すなわち選別試験において固定マージンでの試験に対して高い歩留まりが期待できる。
図2は、実施例2にかかるコンピュータの構成図である。図2に示したコンピュータ20は、マザーボード21、サービスプロセッサ(SVP)22、電源ユニット23を有する。
サービスプロセッサ22は、コンピュータ20全体の管理を行なうプロセッサであり、コンピュータ20内の各装置について動作状態の監視や電源のオンオフ制御を行なう。また、サービスプロセッサ22は、その内部にマージン設定部34を有する。電源ユニット23は、コンピュータ20内部の各装置に対して電源を供給する装置である。
マザーボード21は、その内部に電子装置であるCPU(Central Processing Unit)31、マージン加算回路32、電圧変換回路(DDC: DC to DC Converter)33を有する。
CPU31は、電圧変換回路33から電力の供給を受けて動作する。電子装置1は、自装置用の駆動電圧を指示する信号として要求電圧値VID21を出力する。
マージン加算回路32は、一例として任意のロジックデバイスで実現される。マージン加算回路32は、要求電圧値VID1に設定値であるマージンを加算した制御電圧値VID22を算出し、電圧変換回路33に出力する。マージンの値は、サービスプロセッサ22内部のマージン設定部34が設定する。
電圧変換回路33は、制御電圧値VID2に基づいて電源ユニット23が出力する電圧を変換し、駆動電圧としてCPU31に供給する。すなわち、電源変換回路33は、CPU31が出力した要求電圧値VID1にマージンとして設定された値を付加して駆動電圧を供給することとなる。
したがって、CPU31が要求電圧値VID1の値を変化させた場合は新たな要求電圧値VID1にマージンが加算され、要求電圧値VID1の変化に対応して駆動電圧も変化する。
ここで、付加電圧値が正の値であれば、要求電圧値VID1に付加電圧を加算することで、制御電圧値VID2は要求電圧値VID1よりも大きい値となり、CPU31は要求した電圧よりも大きい駆動電圧を供給されることとなる。一方、付加電圧値が負の値であれば、要求電圧値VID1に付加電圧を加算することで、制御電圧値VID2は要求電圧値VID1よりも小さい値となり、CPU31は要求した電圧よりも小さい駆動電圧を供給されることとなる。
図3は、本実施例に対する比較構成を説明する説明図である。図3に示した構成では、CPU31が出力した要求電圧値VID21はマルチプレクサ(MUX)43に入力される。またサービスプロセッサであるSVP41は、マージン検査用の電圧値を固定的に設定し、出力する。図3の例では、SVP41は、I2C(Inter-Integrated Circuit)通信によってマージン検査用の電圧値を出力している。
入力インタフェース回路42は、SVP41が出力したマージン検査用の電圧値を検査用電圧値VID23としてマルチプレクサ43に入力するとともに、マルチプレクサ43の切替を制御するselect信号を与える。
マルチプレクサ43は、要求電圧値VID21と検査用電圧値VID23のいずれかを選択して電圧変換回路33に出力する。このように、図3に示した構成では、検査用電圧値VID23は固定されており、CPU31の要求電圧値VID21が変化した場合に追従することができない。
図4は、CPU31の要求電圧値VID21の変化と検査用電圧について説明する説明図である。CPU31の要求電圧値VID21の初期値を電圧Vdoとし、電圧Vdoに比して大きい検査用電圧を電圧Vh、電圧Vdoに比して小さい検査用電圧を電圧Vlとする。
CPU31は、既に述べたように自装置の動作状態に応じて要求電圧を変更する。High側のマージン電圧設定として検査用の電圧Vhを供給している状態でCPU31の要求電圧値VID21が電圧Vdoから電圧Vdlとなった場合には、電圧Vhと電圧Vdlの差が大きくなる。この結果、CPU31の指定に対して過大な電圧をCPU31に供給することになり、CPU31に動作異常が発生する可能性が高まる。
同様に、low側のマージン電圧設定として検査用の電圧Vlを供給している状態でCPU31の要求電圧値VID21が電圧Vdhとなった場合には、電圧Vlと電圧Vdhの差が大きくなる。この結果、CPU31の指定に対して過小な電圧をCPU31に供給することになり、CPU31が動作できない可能性が高まる。
図4に示したように、検査用の電圧Vh,Vlの値が固定されている場合、すなわち電圧のマージンが固定して設定されている場合には、要求電圧値VID21の変化によって検査用との差が大きくなり、CPU31が正常に動作できない可能性がある。
図5は、本実施例に係るマージン制御回路32による電圧制御の説明図である。マージン加算回路32は、CPU31からの要求電圧値VID21に対してマージンを加算することで制御電圧値VID22を生成する。したがって、CPU31の要求電圧値VID21が初期値である電圧Vdoから電圧Vdlや電圧Vdhに変化した場合には、要求電圧値VID21の変化に追従してマージンを考慮した試験用の電圧を変化させることができる。
すなわち、図5に示したように、要求電圧値VID21に対するマージン値、言い換えれば要求電圧値VID21に対する加算値や減算値が一定となる。このため、CPU31からの要求電圧値VID21が変化しても、要求電圧値VID21に対して適切なマージンをもった駆動電圧をCPU31に供給し、CPU31の検査を行なうことが可能となる。
図6は、マージン加算回路32の処理動作を説明するフローチャートである。マージン加算回路32は、まず、CPU31が出力した要求電圧値を読み取る(S101)。次に、マージン加算回路31は、マージン設定部34がマージンを設定しているか否かを判定する(S102)。
判定の結果、マージンが設定されている場合(S102,Yes)、マージン加算回路32は、設定されたマージンの値を要求電圧値に加算する(S103)。マージンの値は、正の値であっても良いし、負の値であっても良い。
マージン加算回路32は、加算して得られた値を制御電圧値として電圧変換回路33に出力して処理を終了する(S104)。また、マージンが設定されていない場合(S102,No)、マージン加算回路32は、要求電圧値をそのまま制御電圧値として電圧変換回路33に出力して処理を終了する(S104)。
以上説明してきたように、本実施例2にかかるコンピュータ20は、サービスプロセッサ22がマージンを設定し、マージン加算回路32がCPU31の要求電圧値VID21にマージンを加算して電圧変換回路33に出力することで電源制御装置として機能する。このため、CPU31の動作電圧の変更に追従し、マージンを加味した電圧値を供給することができる。したがって、動的に動作電圧を変更するCPU31に対して適切にマージンを設定して検査を行なうことができる。
また、マージン加算回路32をCPLD(Complex Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などのロジックデバイスを用いてハードウェアによって構成することで、CPU31の電圧変更に高速に追従することができる。
図7は、実施例3にかかるコンピュータについて説明する説明図である。図7に示したコンピュータは、CPU31、サービスプロセッサであるSVP22、ロジック回路50、SERDES(SERializer/DESerializer)51,52、電圧変換回路33を有する。
SERDES51は、CPU31からパラレル信号として出力された要求電圧値VID21をシリアル信号に変換してロジック回路50に出力する。また、サービスプロセッサ22は、マージン設定値をI2C通信によってロジック回路50に出力する。
ロジック回路50は、SERDES51が出力した要求電圧値の値にサービスプロセッサ22が出力したマージン設定値を加算し、シリアル信号としてSERDES52に出力する。SERDES52は、ロジック回路50からシリアル信号として出力された値をパラレル信号に変換して電圧変換回路33に出力する。
本実施例3にかかるコンピュータは、サービスプロセッサ22がマージンを設定し、ロジック回路50がCPU31の要求電圧値VID21にマージンを加算して電圧変換回路33に出力することで電源制御装置として機能する。このため、CPU31の動作電圧の変更に追従し、マージンを加味した電圧値を供給することができる。したがって、動的に動作電圧を変更するCPU31に対して適切にマージンを設定して検査を行なうことができる。
また、CPU31とロジック回路50との間にSERDES51を介在させ、ロジック回路50とDDC33との間にSERDES52を介在させている。このため、ロジック回路50の配置の自由度が高まり、また、ロジック回路50の入出力ピン数を削減することができる。
図8は、実施例3にかかるコンピュータについて説明する説明図である。図8に示したコンピュータは、ロジック回路50をマージン制御ボード54に搭載し、マージン制御ボード54をコンピュータに対して着脱可能となるようにコネクタ53を設けた点について実施例3と異なる。その他の構成及び動作については実施例3と同様であるので同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
ロジック回路50は、サービスプロセッサであるSVP22、SERDES51,52とコネクタ53を介して着脱可能に接続されている。マージンを制御する回路であるロジック回路50は、通常、出荷試験時に必要となるが、出荷後は不要である。そこで、出荷時にマージン制御ボード50をパススルーボードに載せかえることでコスト削減が可能になる。
図9は、パススルーボードに換装したコンピュータの説明図である。図9に示したように、パススルーボード55は、SERDES51が出力した信号をそのままSERDES52に送る。このため、制御電圧値VID22と要求電圧値VID21は一致することとなる。なお、SVP22は、マージンの設定以外にコンピュータ内の各装置について動作状態の監視や電源のオンオフ制御を行なうので、コンピュータ内に残している。
本実施例4にかかるコンピュータは、実施例3の効果に加え、要求電圧値にマージンの加算を行なうロジック回路50を着脱可能とすることで、コストを削減することができる。
図10は、実施例5にかかるコンピュータについて説明する説明図である。図10に示したコンピュータは、複数のCPU31_0〜31_n、サービスプロセッサであるSVP22_0、ロジック回路50_0、複数のSERDES(SERializer/DESerializer)51_0〜51_n,52_0〜52_n、複数の電圧変換回路であるDDC33_0〜33_nを有する。
DDC33_0〜33_nは、CPU31_0〜31_nに対応する。同様に、SERDES(SERializer/DESerializer)51_0〜51_n,52_0〜52_nは、CPU31_0〜31_nに対応する。
ロジック回路50_0は、SERDES51_0〜51_nが出力した要求電圧値の値にサービスプロセッサ22_0が出力したマージン設定値をそれぞれ加算し、SERDES52_0〜52_nに出力する。
SVP22_0は、マージンを設定する場合に、複数のCPU31_0〜31_nに対して個別にマージンを設定しても良いし、同一の値を設定しても良い。
本実施例5にかかるコンピュータは、実施例3の効果に加え、複数のCPU31_0〜31_nに対する駆動電圧のマージンの設定を1つのロジック回路50_0で集約して行なうことができる。また、SERDESを用いてロジック回路50の入出力ピン数を減らしているので、配置の自由度が下がることを回避し、またロジック回路50がピン数によって大型化することも無い。
図11は、実施例6にかかるコンピュータについて説明する説明図である。図11に示したコンピュータは、ロジック回路50_0をマージン制御ボード54_0に搭載し、マージン制御ボード54_0をコンピュータに対して着脱可能となるようにコネクタ53_0を設けた点について実施例5と異なる。その他の構成及び動作については実施例5と同様であるので同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
ロジック回路50_0は、サービスプロセッサであるSVP22_0、複数のSERDES51_0〜51_n,52_1〜52_nとコネクタ53_0を介して着脱可能に接続されている。マージンを制御する回路であるロジック回路50_0は、通常、出荷試験時に必要となるが、出荷後は不要である。そこで、出荷時にマージン制御ボード50_0をパススルーボードに載せかえることでコスト削減が可能になる。
図12は、パススルーボードに換装したコンピュータの説明図である。図12に示したように、パススルーボード55_0は、SERDES51_0〜51_nが出力した信号をそのままSERDES52_1〜52_nに送る。このため、各CPU31_0〜31_nが各々出力した要求電圧値は、そのまま対応するDDC33_0〜33_nに入力されることとなる。
本実施例6にかかるコンピュータは、実施例5の効果に加え、要求電圧値にマージンの加算を行なうロジック回路50_0を着脱可能とすることで、コストを削減することができる。
図13は、実施例7にかかるコンピュータについて説明する説明図である。図13に示したコンピュータは、CPU31の要求電圧値VID21を入力インタフェース回路42_1とマルチプレクサ43に入力する。入力インタフェース回路42_1は、パラレル信号として受信した要求電圧値VID21をシリアル信号に変換してSVP44に送る。
SVP44は、その内部にマージン設定部44aおよびマージン加算部44bを有する。マージン設定部44aは、CPU31が出力した要求電圧値VID21に付加するマージンの値を設定する処理部である。マージン加算部44bは、マージン設定部44aが設定したマージンを要求電圧値VID21に加算して制御電圧値VID22を求め、I2C通信によって入力インタフェース42_2に出力する。
入力インタフェース42_2は、SVP44からシリアル信号として受け取った制御電圧値VID22をパラレル信号に変換してマルチプレクサ43に出力するとともに、マルチプレクサ43の切替を制御するselect信号を与える。
マルチプレクサ43は、要求電圧値VID21と制御電圧値VID22のいずれかを選択して電圧変換回路33に出力する。このように、図3に示した構成では、SVP44がソフトウェアによって要求電圧値VID21に追従する制御電圧値VID22を求め、電圧変換回路33に与える。
電子装置であるCPU31の電圧変更スピードが十分に遅い場合は、このようにCPUの電圧変更をSVP44で監視する構成が適用可能である。要求電圧値VID21が変更されるとSVP44に対して割り込みが上がり、SVP44は割り込み処理を実施して変更された要求電圧値を認識する。そして、SVP44は変更された要求電圧値に対してマージンを加えた新たな制御電圧値を生成し、電圧変換回路33に与える。
なお、CPU31の電圧変更速度が速い場合は、実施例1〜7のようにハードウェアによって加算処理を行なう構成が好適である。本実施例7は、電圧変更をINTによって通知された場合であっても低速なI2Cバスで要求電圧値を読み、また、要求電圧値の変更を反映させるためにI2C経由で出力するためである。
本実施例7にかかるコンピュータは、CPU31の電圧変更速度がI2Cによる通信に比して遅い場合に有効であり、CPU31の要求電圧値VID1の動作電圧の変更に追従してマージンを加味した電圧値を供給することができる。したがって、動的に動作電圧を変更する電子装置に対して適切にマージンを設定して検査を行なうことができる。
なお、実施例1〜7に開示の装置および方法はあくまで一例であり、構成および動作を適宜変更して実施することができる。例えば、実施例2〜7では電子装置の一例としてCPUを挙げたが、実施例1〜7に開示の装置及び方法は、動作電圧を変更する任意のデバイスに適用可能である。
1 電子装置
2 電源制御装置
3 電源装置
11 マージン加算部
12 マージン設定部
20 コンピュータ
21 マザーボード
22,22_0,41,44 サービスプロセッサ
23 電源ユニット
31,31_0〜31_n CPU
32 マージン加算回路
33,33_0〜33_n 電圧変換回路
42,42_1,42_2 入力インタフェース回路
43 マルチプレクサ
44a マージン設定部
44b マージン加算部
50,50_0 ロジック回路
51,51_0〜51_n,52,52_0〜52_n SERDES
53,53_0 コネクタ
54,54_0 マージン制御ボード
55,55_0 パススルーボード
61 インタフェース制御部
62_1〜62_3 レジスタ
63 加算器
64,65 電源
VID1 要求電圧値
VID2 制御電圧値

Claims (7)

  1. 電子装置から出力された要求電圧値に付加する付加電圧値を設定する付加電圧設定部と、
    前記要求電圧値に前記付加電圧値を加算した制御電圧値を算出し、前記電子装置に対して駆動電圧を供給する電源装置に前記制御電圧値を出力する加算部と
    を備えたことを特徴とする電源制御装置。
  2. 前記電子装置は、自装置の動作状態に応じて前記要求電圧値を変更する装置であることを特徴とする請求項1に記載の電源制御装置。
  3. 前記電子装置からパラレル信号として出力された前記要求電圧値をシリアル信号に変換して前記加算部に出力する第1の信号変換回路と、前記加算部からシリアル信号として出力された前記制御電圧値をパラレル信号に変換して前記電源装置に出力する第2の信号変換回路とをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の電源制御装置。
  4. 前記加算部は、複数の電子装置から出力される複数の要求電圧値に対して各々対応する付加電圧値を加算して複数の制御電圧値を算出し、前記複数の電子装置に各々対応する複数の電源装置に出力することを特徴とする請求項1に記載の電源制御装置。
  5. 前記加算部を着脱可能に接続するコネクタ部をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の電源制御装置。
  6. 前記要求電圧値と前記制御電圧値のいずれかを選択的に前記電源装置に出力するスイッチ回路をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の電源制御装置。
  7. 電子装置から出力された要求電圧値を読み取るステップと、
    前記要求電圧値に所定の設定値を加算した制御電圧値を算出するステップと、
    前記電子装置に対して駆動電圧を供給する電源装置に前記制御電圧値を出力するステップと
    を含んだことを特徴とする電源制御方法。
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