JP2001075835A - 電圧マージン試験方法及び装置 - Google Patents

電圧マージン試験方法及び装置

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JP2001075835A
JP2001075835A JP25399799A JP25399799A JP2001075835A JP 2001075835 A JP2001075835 A JP 2001075835A JP 25399799 A JP25399799 A JP 25399799A JP 25399799 A JP25399799 A JP 25399799A JP 2001075835 A JP2001075835 A JP 2001075835A
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voltage
power
test
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Takuya Yumoto
拓也 湯本
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の電源系統を備えた情報処理機器の電源
で、電源電圧マージン試験を効率的に行うことを可能と
する電圧マージン試験方法及び電圧マージン試験装置を
提供すること。 【解決手段】 予め試験前に被評価機器の各電源ライン
毎の電源ON/OFFシーケンスを読み取っておき、試
験時における前記被評価機器への電源供給の際に、前記
読み取ったON/OFFシーケンスに沿って、前記各電
源ラインに接続された電源の出力を、プログラム制御に
より制御することを特徴とする電圧マージン試験方法及
びこの方法を用いる電圧マージン試験装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノートパソコンな
どの情報処理機器の開発・設計・評価段階において実施
される電圧マージン試験のための電圧マージン試験装置
に関し、より詳細には、複数の電源ラインを備えた情報
処理機器の電圧マージン試験を効率的に行うための電圧
マージン試験方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ノートパソコン等の機器は、多数の部品
から構成されており、部品の一つ一つの性能には統計的
なばらつきが存在する。従って、量産された製品の各種
電気的特性には多少の差が出てくることは避けられず、
DC/DCコンバータ等の電源電圧特性、構成基板及び
構成ユニット等の対電源電圧特性もまたその例外ではな
い。つまり、実際に製品を量産してから、不具合が発生
する事態が起こることがある。
【0003】ノートパソコンでは、1.8V、2.5
V、3.3V、5.0V、15V等、電源ラインをいく
つか備えているが、上述のような不具合を回避するため
に、製品の設計・試作段階で、各電源ラインに対し、電
圧レベルが定格レベルに対して変動した場合、何ボルト
まで正常に動作するかを確認する電圧マージン試験をそ
れぞれのラインに対して実施している。
【0004】従来、こういった情報処理機器の電圧マー
ジン試験を効率的に実施するための方法として、被評価
機器の電源発生部を切り離して、各電源ライン一つに対
し直流安定化電源等の外部電源を供給して、外部電源の
電圧レベルを人の操作により変化させる試験方法が採ら
れている。試験内容としては、例えば、定格より電圧レ
ベルを低下させ、試験動作が正常に行われるか否かを実
施している。
【0005】これに関しては、例えば、特許第2569
487号、特開平5−2502号、特開平158572
号、特開平6−175738号、特開平6−23007
9号、特開平5−240086号などの各公報に開示さ
れた技術を参考にすることが可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の電圧マージン試
験の電圧レベル設定方法は、製品の内部回路を人が直接
調整して電圧レベルを設定するか、直流安定化電源等の
外部電源を製品に供給して、外部電源の電圧レベルを人
が設定して行っていた。しかし、いずれの方法も人手が
介在することになり、信頼性上十分とはいえなかった。
また、製品の電源ラインが多くなるほど、その試験には
多大な手間と時間がかかっていた。
【0007】また、ノートパソコン等の情報処理機器
は、電源ON/OFFシーケンスが存在するため、供給
する複数の電源の出力を入れる順序、切る順序を間違え
ると、評価機器の内部素子を破壊したり、各種保護回路
が動作し被評価機器の電源をONできないようなことが
試験中に発生してしまう。このため、試験者は被評価機
器の電源ON/OFFシーケンスを電源発生部の仕様か
ら読み取り、このシーケンスを守って、被評価機器の各
電源ラインに取り付けられた外部電源の出力をON/O
FFしなければならないため、時間と手間がかかってい
る。また、このシーケンスを間違えた際には、被評価機
器の内部素子破壊等により、試験効率を著しく低下させ
る恐れもある。
【0008】前記各公報に開示されている先行技術は、
被評価機器の一つの電源を変化させる試験方法及び試験
装置であり、複数の電源ラインを制御して試験を行うに
は、各電源ラインについて試験装置を一つ備えて試験を
実施しなければならないばかりか、上記電源ON/OF
Fシーケンスを守りながら試験を行わなければならず、
試験効率が著しく低下するという問題点を有するもので
ある。
【0009】また、前述のように、現在ノートパソコン
等の情報処理機器は、1.8V、2.5V、3.3V、
5.0V、15V等、電源ラインをいくつも備えてい
る。こういった製品の電圧変動試験に、特開平6−23
0079号公報、特開平5−240086号公報、特開
平5−240086号公報に開示されているように、一
つの電源電圧レベルを変動させ、試験を行う装置を使用
することを考えると、電源ライン一つに対し装置を一つ
備えなければならず、装置の制御もそれぞれ独立に行わ
なければならない欠点があり、複数の電源ラインを変動
させるような試験に関しては、効率的な試験装置とはい
えない。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、複数の電源ラインを備え
た情報処理機器の電源で電源電圧マージン試験を効率的
に行うことを可能とする電圧マージン試験方法及び装置
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る電圧マージン試験方法は、予め試験前
に被評価機器の各電源ライン毎の電源ON/OFFシー
ケンスを読み取っておき、試験時における前記被評価機
器への電源供給の際に、前記読み取ったON/OFFシ
ーケンスに沿って、前記各電源ラインに接続された電源
の出力を、制御プログラムにより制御することを特徴と
する。
【0012】また、上記電圧マージン試験方法を具体化
する本発明に係る第1の電圧マージン試験装置は、被評
価機器の各電源ラインに接続するプローブと、該プロー
ブからの電気信号をマイクロコンピュータへの信号電圧
レベルに変換するレベルシフターと、前記プローブを介
して前記各電源ラインを監視するマイクロコンピュータ
と、パソコン等の情報処理装置の外部インターフェース
とのやりとりを行うインターフェース回路を備えた電源
ON/OFFシーケンス読み取りボードと、該電源ON
/OFFシーケンス読み取りボード内のマイクロコンピ
ュータに、前記各電源ラインに接続されたポートの状態
監視を指令する前記情報処理装置とから構成される電源
ON/OFFシーケンス読み取り手段と、前記情報処理
装置のGPIB,RS2323CまたはUSB等の外部
インターフェースから制御可能な直流安定化電源等の電
源と、前記情報処理装置に組み込まれた電源制御を行う
制御プログラムから構成され、予め試験前に前記被評価
機器の各電源ラインにプローブを接続して、前記電源O
N/OFFシーケンス読み取り手段により、前記被評価
機器の各電源ラインのON/OFF状態を監視すること
により電源ON/OFFシーケンスを読み取っておき、
試験時の電源供給の際に、前記読み取られたON/OF
Fシーケンスに沿って、前記各電源ラインに接続された
電源の出力を、前記制御プログラムにより制御すること
を特徴とする。
【0013】また、本発明に係る第2の電圧マージン試
験装置は、上述の第1の電圧マージン試験装置における
操作をさらに効率化可能とするものであり、上述の電圧
マージン試験装置に前記電源の電圧レベル測定手段と計
測制御プログラムとを追加し、該計測制御プログラムは
その画面上に、前記各電源ラインが取り付けられている
電源と電圧レベルの測定装置による電圧測定の結果をグ
ラフィックに表示させ、電圧レベルの設定,測定及び電
源のOUTPUT制御操作を、前記制御プログラム画面
上で実行可能としたことを特徴とする。
【0014】また、上述の電圧マージン試験装置では、
人が情報処理装置のプログラム画面上に表示されたデー
タを読み取らなければならず、データの読み取りに間違
いを起こす可能性がある。また、試験結果等のドキュメ
ント作成作業を計測制御とは別に行わなければならな
い。そこで、本発明に係る第3の電圧マージン試験装置
は、情報処理装置の計測制御プログラムの画面上に、試
験結果等を入力する試験結果入力エリアと、ファイルパ
ス指定エリアと、前記ファイルパスへの試験データの保
存を実行する保存実行ボタンと、保存したファイル内容
を前記制御プログラムの画面上に表示する試験結果表示
エリアとを備え、前記保存実行ボタンが押下されたと
き、被評価機器の各電源の設定電圧レベル,測定電圧レ
ベル,測定電流レベルと、試験結果入力エリアへ入力さ
れているデータを、前記ファイルパス指定エリアにより
指定されたファイルへ保存し、そのファイル内容を試験
結果として前記試験結果表示エリアに表示することを特
徴とする。
【0015】上記各電圧マージン試験装置は、任意の条
件において試験を行った後に、次の電圧レベルに設定す
る際には、人による操作が必要であった。そこで、本発
明に係る第4の電圧マージン試験装置は、前記計測制御
プログラムの画面上に、電源ライン設定エリアと、開始
電圧設定エリアと、終了電圧設定エリアと、ΔV設定エ
リアと、自動電圧設定モード実行ボタンと、自動モード
ボタンと、次の電圧へボタンとを備え、電源ライン設定
エリアにより指定された電源ラインの電圧レベルを、開
始電圧設定エリアに設定された電圧レベルから終了電圧
設定エリアに設定された電圧レベルまで、電圧レベルを
ΔV設定エリアにより設定された電圧レベルステップに
よって、自動的に設定可能に構成したことを特徴とす
る。
【0016】一般に、電圧マージン試験の試験内容とし
ては、被評価機器にプログラム動作をさせてエラーが発
生するか否かをみたり、被評価機器の一般的な操作を行
い正常に動作するか否かを確認しているが、このような
試験方法では、次の電圧条件の試験を行う前に、必ず人
による試験結果の確認作業が必要となる。そこで、本発
明に係る第5の電圧マージン試験装置では、被評価機器
を連続動作させ、エラー発生の際には連続動作を終了す
るテストプログラムと、ユーザから指定された時間後、
次の電圧条件に移行させる制御プログラムとを備え、自
動モードにて指定された開始電圧から終了電圧まで、指
定された時間毎に電圧条件を自動的に変動させ、被評価
機器の各電源ラインの消費電力の総和から、被評価機器
が動作状態にあるか、またはエラー発生状態にあるかを
判断し、前記試験結果ファイルを自動的に作成すること
を特徴とする。
【0017】情報処理機器の構成部品の半導体及び電子
部品は、一般的に供給電圧の他にも特性(動作スピード
等)が依存するため、恒温槽などの環境変動装置に被評
価機器を配置し、電圧マージン試験と合わせた試験が行
われている。このような試験の際、温度変動を加えてか
ら、製品温度がその環境温度に対応した温度に飽和する
まで時間をおいて試験を実施している。本発明に係る第
6の電圧マージン試験装置は、GPIB等の外部インタ
ーフェースと、該インターフェースを通じて前記情報処
理装置から温度及び湿度の少なくとも一方の制御が可能
な環境変動装置と、前項に記載の制御プログラムの画面
上に、環境変動装置内の温度及び湿度の少なくとも一方
を表示する表示エリアと、開始温度または湿度設定エリ
アと、終了温度または湿度設定エリアと、変異時間設定
エリアと、飽和時間設定エリアと、環境変動装置を制御
するか否かを決める温度及び湿度の少なくとも一方の制
御ボタンを備え、電圧マージン試験装置から恒温恒湿槽
を制御して温度及び湿度の少なくとも一方を変動させ、
温度または湿度制御実行後、変異時間設定エリアに設定
された時間を経過し、飽和時間設定エリアに設定された
時間を経過した後、自動的にマージン試験を開始するこ
とを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に示す好適実施例である電圧マージン試験装置(請求
項3〜8に対応)に基づいて、詳細に説明する。
【0019】〔請求項3〕 1)全体構成・動作 図1に、第1の実施例に係る電源ON/OFFシーケン
ス読み取り手段の構成例を、図2に、電源電圧マージン
試験装置の基本構成例を示す。本実施例に係る電源ON
/OFFシーケンス読み取りボード手段は、図1に示す
ように、被評価機器の各電源系統に接続するプローブ2
00と、このプローブ200からの電気信号をマイクロ
コンピュータ201への信号電圧レベルに変換するレベ
ルシフター202と、各電源系統を監視するマイクロコ
ンピュータ201と、パソコン等の情報処理装置1の外
部インターフェースとのやりとりを行うインターフェー
ス回路203を備えた電源ON/OFFシーケンス読取
りボード204と、この電源ON/OFFシーケンス読
取りボード204内のマイクロコンピュータ201に各
電源系統に接続されたポートの状態監視を指令する情報
処理装置1と、この情報処理装置1に組み込まれたプロ
グラム(A)205とから構成されている。
【0020】また、電圧マージン試験装置は、図2に示
すように、上述の電源ON/OFFシーケンス読取り手
段と、情報処理装置1のGPIB又はRS2323C又
はUSB等の外部インターフェースから制御可能な直流
安定化電源等の電源2と、電源制御を行う情報処理装置
1に組み込まれた制御プログラム(B)4から構成され
ている。この電圧マージン試験装置の動作の概要は、予
め試験前に、被評価機器の各電源ラインにプローブ20
0を接続して、電源ON/OFFシーケンス読取り手段
により、各電源系統のON/OFF状態を監視すること
により、電源ON/OFFシーケンスを読み取ってお
き、試験時の電源供給の際に、読み取ったON/OFF
シーケンスに沿って、各電源系統に接続された電源2の
出力を、制御プログラム(B)4により制御するという
ものである。
【0021】1−1)電源ON/OFFシーケンス読み
取り手段の構成・動作 まず、プログラム(A)205の画面構成について説明
する。プログラム実行後、情報処理装置1の画面には、
図3に示すような画面が表示される。この画面は、被評
価機器の被評価電源を指定する電源数設定エリア206
と、電源ON/OFFシーケンス読み取りボードの動作
を実行させる電源状態監視実行ボタン207と、読み取
った電源ONシーケンスを表示する電源ONシーケンス
表示エリア208と、読み取った電源OFFシーケンス
を表示する電源OFFシーケンス表示エリア209と、
読み取った電源ON/OFFシーケンスデータの、情報
処理装置内のHDD等の記憶媒体のファイルパス指定エ
リア211によって指定されたパスへの保存を実行する
保存実行ボタン210と、プログラムからユーザへの指
示を表示するメッセージエリア212とを備える。
【0022】画面上の電源数設定エリア206とファイ
ルパス指定エリア211は、ここに入力したデータをプ
ログラム(A)205が読み込み処理する仕様である。
画面上の電源状態監視実行ボタン207の画面上の機械
的動作は、押されたらラッチがかかるようになってい
る。デフォルトはOFF状態であり、このボタンを一度
押すとON状態でラッチされ、電源状態監視が完了する
と、プログラム処理によりOFF状態に戻りラッチされ
る仕様である。
【0023】保存実行ボタン210の画面上の機械的動
作は、OFF状態のボタンを押すとON状態でラッチさ
れ、保存が完了するとプログラム(A)205の処理に
よりOFFされる仕様である。なお、これら指定エリア
及びボタンへの入力は、情報処理装置1の入力手段であ
るキーボード、マウス等で行う。
【0024】*電源ON/OFF読み取り手段の状態遷
移 図4に、状態遷移図を示す。G0ステート G0ステート(ユーザ入力ステート)は、プログラム
(A)205実行後に最初に入るステートである。この
ステートは、ユーザからの入力を受け付け、次に移行す
るステートを決めるステートである。G1ステート(電
源ON/OFFシーケンス監視ステート)への移行は、
電源状態監視実行ボタン207がON状態になったとき
に行われる。
【0025】G1ステート G1ステート(電源ON/OFFシーケンス監視ステー
ト)は、電源数設定エリア206に入力された電源数分
の状態監視を、電源ON/OFFシーケンス読み取りボ
ード204に命令し、電源ON/OFFシーケンス読み
取りボード204が電源の状態監視を行うステートであ
る。G0ステート(ユーザ入力ステート)への移行は、
電源数設定エリア206にデータが入力されていないと
きに行われる。G2ステート(電源ON/OFFシーケ
ンス算出・表示ステート)への移行は、電源ON/OF
Fシーケンス読み取りボード204が電源シーケンスの
読み取りを完了したときに行われる。
【0026】G1ステートの詳細な処理手順を、図5に
示す。プログラム(A)205は、電源数設定エリア2
06にデータが入力されているかどうかを判断する(図
5:ステップ1、以下、「S1」等と記す)。ここでデ
ータが入力されていないと判断すると、電源状態監視実
行ボタン207をOFF状態に戻し、本ステートを終了
し、G0ステートへ移行することになる。また、ここで
データが入力されていると判断すると、プログラム
(A)205は、電源ON/OFFシーケンス読み取り
ボード204のマイクロコンピュータ201に対し、状
態監視を行う電源数と状態監視の実行の命令を送る(図
5:S3)。
【0027】マイクロコンピュータ201が命令を受け
とると、マイクロコンピュータ201のROMのプログ
ラムは、初期化を行う(図5:S4)。初期化の処理内
容としては、電源ON数(プログラム変数)=0、電源
数(プログラム変数)=X(送られてきた電源数)とす
る。次に、マイクロコンピュータ201は、入力ポート
のデータを読む(図5:S5)。次に、前に読み込んだ
入力ポートのデータとの排他的論理和を取る(図5:S
6)。次に、この排他的論理和の値が0かどうかを判断
する(図5:S7)。0であれば、どの電源系統もON
状態になっていないと判断しS5へ戻る。0以外の値で
あれば、いずれかの電源系統がONしたものと判断し、
排他的論理和の値をマイクロコンピュータ201のRA
Mに保管する(図5:S8)。
【0028】次に、電源ON数を1インクリメントし
(図5:S9)、電源ON数が電源数に達したかどうか
を判断する(図5:S10)。ここで、全ての電源系統
がON状態になっていないと判断した場合には、S5へ
戻る。もし、全ての電源がON状態になっていると判断
した場合、マイクロコンピュータ201は全ての電源が
ON状態になったことを情報処理装置1へ伝える(図
5:S11)。プログラム(A)205は、マイクロコ
ンピュータ201からの情報を受けて、画面上のメッセ
ージエリア212に、被評価機器の電源をOFFしてよ
いという趣旨のメッセージを表示させる(図5:S1
2)。
【0029】S12の後、マイコンは電源に接続された
入力ポートの値を読み込み(図5:S13)、前に読ん
だ値と排他的論理和を取り(図5:S14)、排他的論
理和の値が0かどうかを判断する(図5:S15)。こ
こで、排他的論理和の値が0の場合は、電源状態に変化
がないと判断して、S13に戻る。ここで、排他的論理
和の値が0以外の値のとき、電源状態に変化があった
(どれかの電源がOFFになった)と判断して、マイク
ロコンピュータ201は、排他的論理和の値をマイクロ
コンピュータ201のRAMへ保管し(図5:S1
6)、電源ON数を1デクリメントする(図5:S1
7)。
【0030】次に、マイクロコンピュータ201は電源
ON数の値が0かどうかを判断する(図5:S18)。
ここで電源ON数=0でないとき、全ての電源がまだO
FF状態になっていないと判断して、S13へ戻る。こ
こで、電源ON数=0のとき、情報処理装置1に全ての
電源がOFFになったことを伝える(図5:S19)。
情報処理装置1に組み込まれたプログラム(A)205
は、全ての電源がOFFになったことを知ると、電源状
態監視実行ボタン207をOFF状態に戻し(図5:S
20)、G2ステート(電源ON/OFFシーケンス算
出・表示ステート)へ移行する。
【0031】なお、被評価機器の電源のOFF→ON,
ON→OFFへの、入力ポートのデータの遷移,マイク
ロコンピュータのRAMに保管されるデータの遷移につ
いては、図6,図7,図8を参照されたい。
【0032】G2ステート G2ステート(電源ON/OFFシーケンス算出・表示
ステート)は、電源ON/OFFシーケンス読み取りボ
ード204のマイクロコンピュータ201に保管されて
いる電源ON/OFFシーケンス他を情報処理装置1に
取り込み、そのデータから電源ON/OFFシーケンス
を算出し、画面上の電源ONシーケンス表示エリア20
8と、電源OFFシーケンス表示エリア209に表示す
るステートである。G0ステート(ユーザ入力ステー
ト)への移行は、電源ON/OFFシーケンスの算出・
表示が完了すると行われる。
【0033】以下、電源ON/OFFシーケンスの算出
方法について説明する。G1ステート(電源ON/OF
Fシーケンス監視ステート)にてRAMに保管されたデ
ータの各bitは、各電源系統の状態に対応している。
表1−3にRAMのデータを示す。bit0が系統1、
bit1が系統2、bit2が系統3、bit3が系統
4、bit4が系統5である。マイクロコンピュータ2
01のRAMのアドレスXに保管されているデータは、
00010000bであり、bit4のデータに1が立
っているので、最初に系統5の電源がON状態になった
ことがわかる。
【0034】プログラム(A)205は、電源数が5な
ので、5つ分のRAMのアドレスのデータを読み取り、
以上のような方法でどういう順番で電源がONになった
かを算出する。この例では、系統5→系統3→系統1→
系統4→系統2の順番で電源が立ち上がったことを算出
できる。OFFした順番も、同等の方法で算出する。
【0035】G3ステート G3ステート(電源ON/OFFシーケンスデータ保存
ステート)は、G2ステートにて算出・表示された電源
ON/OFFシーケンスデータを、情報処理装置1のフ
ァイルパス指定エリア211にて指定されたHDD等の
記憶媒体に保存するステートである。G0ステート(ユ
ーザ入力ステート)への移行は、ファイルパス指定エリ
アにデータが入力されていないときと、データの保存が
完了したときに行われる。
【0036】1−2)電圧マージン試験装置の構成・動
作 まず、電圧マージン試験装置の制御プログラム4の画面
構成を、図9に基づいて説明する。制御プログラム4の
画面上には、各電源系統に取り付けられている電源2の
全てのOUTPUTボタンと連動した、全電源OUTP
UTボタン15と、電源ON/OFFシーケンス読み取
り手段にて読み取られた電源シーケンスを表示する電源
ONシーケンス設定/表示エリア13と電源OFFシー
ケンス設定/表示エリア14と,電源ON/OFFシー
ケンスデータファイル読み込みボタン103と、そのフ
ァイルパス指定エリア213が備えられている。
【0037】全電源OUTPUTボタンの画面上の機械
的動作は、通常の電源機器のOUTPUTボタンと同
様、押されたらラッチがかかるようになっている。つま
り、デフォルトOFF状態のボタンを一度押すと、ON
状態でラッチされ、ON状態のボタンを一度押すとOF
F状態に戻りラッチされる仕様である。
【0038】電源ON/OFFシーケンスデータファイ
ル読み込みボタンの機械的動作は、デフォルトOFF状
態のボタンを一度押すとON状態になり、ファイルの読
み込みが全て完了するとプログラム処理にてOFF状態
になるようになっており、人の操作ではON状態のボタ
ンをOFF状態にできない仕様である。なお、これら画
面上のI/Fへの入力は、情報処理装置1の入力手段で
あるキーボード,マウス等で行う。
【0039】以下、電圧マージン試験装置の制御プログ
ラム(B)4の状態遷移について、図10に基づいて説
明する。G0ステート G0ステート(ユーザ入力ステート)は、制御プログラ
ム(B)4が実施後最初に入るステートであり、ユーザ
からの入力を受け付け、次に移行するステートを決める
ステートである。G1ステート(電源ON/OFFシー
ケンスデータ読み取りステート)への移行は、ユーザか
らの入力により電源ON/OFFシーケンスデータ読み
取りボタン103がON状態になったときに行われる。
G3ステート(全電源OUTPUT ON/OFF制御
ステート)への移行は、全電源OUTPUTボタン15
の状態がON状態からOFF状態またはOFF状態から
ON状態へ遷移したときに行われる。
【0040】G1ステート G1ステート(電源ON/OFFシーケンスデータ読み
取りステート)は、ファイルパス指定エリア213にて
指定された、電源ON/OFFシーケンス読み取りデー
タを、情報処理装置1内の記憶媒体から読み込み、電源
ONシーケンス設定/表示エリア13及び電源OFFシ
ーケンス設定/表示エリア14にデータを表示するステ
ートである。G0ステート(ユーザ入力ステート)への
移行は通常この動作が行われた後に行われるが、もし同
時にONまたはOFFした電源があるような場合には、
ユーザの入力操作により、電源ONシーケンス設定/表
示エリア13及び電源OFFシーケンス設定/表示エリ
ア14にデータを設定させ、各電源系統に接続された電
源2のON及びOFFする順番を決めるステートでもあ
る。
【0041】なお、通常、電源ON/OFFシーケンス
読み取り手段のマイクロコンピュータの入力ポートのサ
ンプリング動作は高速に行われ、被評価機器の電源が同
時にON/OFFするサンプリングを行うことはまずな
いので、電源ON/OFFシーケンスを表示した後、G
1ステートへ移行する場合がほとんどである。また、こ
こでわざわざ順序決めをするのは、本発明の構成上、電
源へのOUTPUTコマンドは同時に転送することがで
きないためである。
【0042】G1ステートのプログラム処理手段は、図
11に示す通りである。まず、制御プログラム(B)4
は、情報処理装置の記憶媒体内に保管されている電源O
N/OFFシーケンスデータを読み込む(図11:S
1)。次に、電源ONシーケンスを電源ONシーケンス
設定/表示エリア13に表示し(図11:S2)、電源
OFFシーケンスも電源OFFシーケンス設定/表示エ
リア14に表示する(図11:S3)。
【0043】次に,電源ONシーケンス設定/表示エリ
ア13に表示されたデータを読み込み(図11:S
4)、同時にONしている電源があるかどうかを判断す
る(図11:S5)。ここで同時にONしている電源が
あるときは、電源ONシーケンス設定/表示エリア13
にデータが入力されたかどうかを判断する(図11:S
6)。また、データが入力されていなければ、入力され
るまで待機し、入力されればS4に戻り、もう一度電源
ONシーケンス設定/表示エリア13のデータを読み込
み同時にONしている電源があるかどうか判断する。
【0044】S5で、同時にONしている電源がないと
きは、次に電源OFFシーケンス設定/表示エリア14
に表示されているデータを読み込み(図11:S7)、
同時にOFFした電源があるかどうかを判断する(図1
1:S8)。ここで同時にOFFしている電源があると
きは、電源OFFシーケンス設定/表示エリア14にデ
ータが入力されたかどうかを判断する(図11:S
9)。ここでデータが入力されていなければ、入力され
るまで待機し、入力されればS7に戻り、もう一度電源
OFFシーケンス設定/表示エリア14のデータを読み
込み同時にOFFしている電源があるかどうか判断す
る。
【0045】S8で、同時にOFFしている電源がない
ときは、次に電源ONシーケンス設定/表示エリア13
に表示されたデータを読み込み(図11:S10)、電
源OFFシーケンス設定/表示エリア14に表示されて
いるデータを読み込む(図11:S11)。次に、電源
ON/OFFシーケンスデータ読み込みボタンがONに
なっているかどうかを判断する(図11:S12)。こ
こで、OFF状態になっていた場合は、G1ステートへ
移行する。また、ここでONになっていた場合は、OF
F状態に戻して(図11:S13)、G1ステートへ移
行する。
【0046】G3ステート G3ステート(電源OUTPUT ON/OFF制御ス
テート)は、全電源OUTPUTボタンの状態に従い、
ON時は、G1電源ON/OFFシーケンス読み取りス
テートにて読み込まれた電源ONシーケンスに沿って各
電源にOUTPUT ONコマンドを順に転送し、OF
F時はG0ステートにて読み込まれた電源OFFシーケ
ンスに沿って各電源にOUTPUT OFFコマンドを
順に転送するステートである。G0ステート(ユーザ入
力ステート)への移行は、全ての電源へコマンドの転送
を完了した後に行われる。処理手順の詳細については、
図12を参照されたい。
【0047】上記実施例によれば、電源ON/OFFシ
ーケンス読み取り手段により、電源ON/OFFシーケ
ンスを読み取れることができるため、電源ON/OFF
仕様を回路図または仕様書等から読み取る時間と手間が
なくなり、また、その順序通りに各電源のOUTPUT
制御を行うため、電源シーケンスを間違うことがなくな
る。この結果、誤って被評価機器の内部素子を壊した
り、内部過電圧保護回路が働いて試験ができないという
ような事態を未然に防止でき、電圧マージン試験の効率
を上げることができる。
【0048】〔請求項4〕まず、本実施例に係るシステ
ムの構成について、図13に基づいて説明する。図13
に示すように、本実施例に係る電圧マージン試験装置
は、被評価機器の各電源に電力を供給する直流安定化電
源等の電源2と、被評価機器への供給電圧を測定する電
圧測定装置3と、電源2や電圧測定装置3の制御を行う
パソコン等の情報処理装置1とから構成され、電源2や
電圧測定装置3は、GPIB,RS232C,USB等
の外部インターフェースを備え、情報処理装置1に組み
込まれた計測制御プログラム(C)250から情報処理
装置1に備えられたGPIB,RS232C,USB等
の外部インターフェースを通して制御される。
【0049】図14に、計測制御プログラム(C)25
0の画面構成例を示す。情報処理装置1に組み込まれ
た、電圧マージン試験装置の計測制御プログラム(C)
250の画面上には、請求項3に記載の画面構成に加
え、各電源系統に取り付けられている電源2と電圧測定
装置3に連動した電源及び電圧測定装置をグラフィック
にて表示させ(図13参照)、計測制御プログラム
(C)250の画面上から、各電源系統の電源2と電圧
測定装置3の制御を行うことができ、かつ各電源系統の
設定電圧、測定電圧、CURRENTO電流等の動作状
態を情報処理装置1の画面上に表示するようになってい
る。
【0050】なお、本実施例では、CURRENT電流
測定は電源2に組み込まれたCURRENT電流計を使
用して行うが、電源2と被評価機器間に直列に、情報処
理装置1から制御可能な電流計を接続しても良い。ま
た、図14に示すように、画面上の各系統の電源の電圧
レベル設定ダイヤル、OUTPUTボタン100は、シ
ステムの構成要素である各系統の電源2と連動してお
り、画面上の設定ダイヤルを回せば、画面上に配置され
た電源の設定電圧レベルが変わり、実際の電源の設定電
圧レベルも情報処理装置1からの制御により連動して変
わるようになっている。
【0051】また、OUTPUTボタンも同様に、画面
上の電源のOUTPUTボタン100と、実際の電源の
OUTPUTは、情報処理装置からの制御により連動し
て変わるようになっているので、請求項3に記載の全電
源OUTPUTボタンでは対応できない独立した電源の
OUTPUT制御も可能な構成となっている。なお、本
実施例での画面上のOUTPUTボタン100の機械的
動作は、実際の電源と同様に押されたらラッチがかかる
ようになっている。つまりOFF状態のボタンを一度押
すとON状態になり、もう一度押すとOFF状態になる
仕様である。
【0052】図15に、計測制御プログラム(C)25
0の状態遷移図を示す。G0ステート G0ステート(電圧・電流測定及びユーザ入力ステー
ト)は、プログラム実行後、最初に入るステートであ
る。このステートは、全電源OUTPUTボタン15等
の各種ボタンや電圧レベル設定ダイヤル等へのユーザか
らの入力を受け付け、次に移行するステートを決めるス
テートであると同時に、被評価機器の各電源系統の電源
状態をサンプリングし、プログラム画面上に表示するス
テートでもある。G2ステート(電源電圧レベル設定ス
テート)への移行は、画面上の電源設定電圧レベルが変
わったところで行われる。なお、G1ステート,G3ス
テートへの移行は、請求項3と同じ仕様なので説明を省
略する。
【0053】以下に、G0ステート(電圧電流測定及び
ユーザ入力ステート)の処理手順について説明する。ま
ず、情報処理装置は、電源系統の電圧レベル・電流を電
圧測定装置、電源等にプログラムコマンドを転送し読み
取る(図16:S1)。次に、読み取った電圧レベル・
電流レベルをプログラム画面上に表示する(図16:S
2)。S1、S2の動作を各電流系統について行った
後、次に画面上のボタン、設定エリアなどの入力I/F
に状態遷移があったかどうかを判断する(図16:S
3)。ここで入力I/Fに状態遷移がなければ、S1へ
戻る。
【0054】S3で、電源ON/OFFシーケンス読み
取りボタン103がON状態となったのを検出した場
合、本ステートを完了してG1ステートへ移行する。S
3で、いずれかの電源の設置電圧レベルが変わったのを
検出した場合は、G2ステートへ移行する。S3で、全
電源OUTPUTボタンがON状態になったのを検出し
た場合は、G3ステートへ移行する。G1ステート 請求項3と同じ
【0055】G2ステート G2ステート(電源で夏レベル設定ステート)は、各電
源の電圧レベルを、画面上に設定された電圧レベルに設
定するステートである。G0ステート(電圧・電流測定
及びユーザ入力ステート)への移行は、電源に電圧レベ
ルを変えるコマンドを発行した後に行われる。
【0056】以下に、G2ステートの処理手順の詳細を
説明する。まず、プログラム画面上に表示された各電源
の設定電圧レベルが変わった電源系統の設定電圧レベル
を読み込み(図17:S1)、読み込まれた電圧レベル
にその電源の出力電圧レベルを設定するために、電源に
電圧レベル設定コマンドを転送し(図17:S2)、G
0ステート(電圧・電流測定ユーザ入力ステート)へ移
行する。なお、電源はコマンドに従い、電圧レベルが設
定される。G3ステート 請求項3と同じ
【0057】上記実施例によれば、情報処理装置1のプ
ログラム画面から、電源のON/OFF制御と各電源へ
供給する電源電圧レベルの設定及び測定を行うことがで
きるようになり、電源系統を複数備えた機器の電圧マー
ジン試験を効率的に行うことが可能になる。
【0058】〔請求項5〕請求項4に記載の電圧マージ
ン試験装置のプログラム画面上に、試験結果等を入力す
る試験結果入力エリア6と、情報処理装置1に取り込ま
れ計測制御プログラム画面上に表示されている各電源系
統の測定データとを保存するファイルパスを指定するフ
ァイルパス指定エリア7と、そのファイルパスへの試験
データの保存を実行する保存実行ボタン8と、保存した
ファイル内容を計測制御プログラム画面上に試験結果と
して表示する試験結果表示エリア9とを備えたことを特
徴とした計測制御プログラムである。
【0059】図18に、プログラム画面の実施例を示
す。また、図19に、プログラムの状態遷移図を示す。G0ステート G0ステート(電圧・電流測定及びユーザ入力ステー
ト)は、プログラム実行後、最初に入るステートであ
る。このステートは、全電源OUTPUTボタン15等
の各種ボタンや電圧レベル設定ダイヤル等へのユーザか
らの入力を受け付け、次に移行するステートを決めるス
テートであると同時に、被評価機器の各電源系統の電源
状態をサンプリングして、プログラム画面上に表示する
ステートでもある。
【0060】G4ステート(試験結果保存・表示ステー
ト)への移行は、画面上の保存実行ボタン8がON状態
になったところで行われる。G1,G2,G3の各ステ
ートへの移行は、請求項4と同じ仕様なので省略する。
【0061】以下に、G0ステートの処理手順について
説明する。まず、情報処理装置は、電源系統の電圧レベ
ル・電流を電圧測定装置,電源等にプログラムコマンド
を転送し読み取る(図20:S1)。次に読み取った電
圧レベル・電流レベルをプログラム画面上に表示する
(図20:S2)。S1、S2の動作を各電流系統につ
いて行った後、次に画面上のボタン、設定エリアなどの
入力I/Fに状態遷移があったかどうかを判断する(図
20:S3)。ここで入力I/Fに状態遷移がなけれ
ば、S1へ戻る。S3で、保存実行ボタン8がON状態
となったのを検出した場合、本ステートを完了してG4
ステート(試験結果保存・表示ステート)へ移行する。
G1〜G3の各ステートへの移行は請求項4と同じ仕様
なので、説明は省略する。
【0062】G4ステート プログラムはまず、ファイルパス指定エリア7に有効な
データがあるかどうかを判断する(図21:S1)。こ
こで、有効なデータが入力されていない場合、保存実行
ボタン8をOFF状態に戻し、G0ステートへ移行す
る。S1で、有効なデータがあった場合、ファイルパス
指定エリアにて記述されたパスのファイルをアペンドモ
ードにてオープンする(図21:S3)。
【0063】次に画面上の設定電圧レベル,測定電圧電
流,試験結果入力エリアに記述されたデータを他のアプ
リケーションでも読み出し可能なスプレッド形式などの
ファイル形式にて保存し(図21:S4)、ファイルを
クローズする(図21:S5)。次にプログラムは同じ
ファイルをリードモードでオープンし(図21:S
6)、ファイル内容を試験結果表示エリアに表示する
(図21:S7)。次にファイルをクローズし(図2
1:S8)、保存実行ボタンをOFF状態に戻し(図2
1:S9)、G0ステートへ移行する。
【0064】上記実施例によれば、情報処理装置1に組
み込まれた測定データを、人手を介さず直接ファイルに
保存することが可能になるため、試験データの読み取り
間違い等がなくなり、信頼性の高い試験が可能となる。
また、ファイル保存の際には、その試験データととも
に、試験でのチェック事項など、試験結果入力エリア7
に入力された文字データも保存されるので、ドキュメン
ト作成用のファイル作成も試験と同時に行うことが可能
となり、効率のよい試験が可能となる。
【0065】〔請求項6〕図22に、本請求項に係る計
測制御プログラム(C)250の画面構成例を示す。計
測制御プログラム(C)250の画面上には、自動電圧
変動系統設定エリア16と、開始電圧設定エリア17
と、終了電圧設定エリア18と、ΔV設定エリア19
と、自動電圧設定モード実行ボタン20と、自動モード
ボタン21と、次の電圧へボタン22とを備えられ、電
源系統設定エリア16にて指定された電源系統を、開始
電圧設定エリア17に設定された電圧レベルから、終了
電圧設定エリア18に設定された電圧レベルまで、電圧
レベルをΔVエリア19にて設定された電圧レベルステ
ップにて、自動的に設定できることが特徴である。
【0066】計測制御プログラム(C)250は、自動
モードにて電圧設定を行う際は、電源系統設定エリア1
6,開始電圧設定エリア17,終了電圧設定エリア1
8,ΔV設定エリア19にデータを入力し自動モードボ
タンをON状態にする。次に自動モード実行ボタンをO
N状態にする。すると自動的に電圧レベルが設定される
ので、任意の電圧マージン試験を行えばよい。次の電圧
レベルへ移行するには次の電圧へボタン22を押すと自
動的に次の電圧レベルが設定される。
【0067】なお、自動モード実行ボタン20,自動モ
ードボタン21の機械的動作は、通常の電源機器のOU
TPUTボタンと同様、押されたらラッチがかかるよう
になっている。つまり、デフォルトOFF状態のボタン
を一度押すと、ON状態でラッチされ、ON状態のボタ
ンを一度押すとOFF状態に戻る仕様である。また、O
FFからONへの移行は、ユーザからの操作と、自動モ
ードの電圧レベル設定が終了条件に達したときプログラ
ム側からの操作がある。
【0068】図23に、計測制御プログラム(C)25
0の状態遷移図を示す。G0ステート G0ステート(電圧・電流測定及びユーザ入力ステー
ト)は、プログラム実行後、最初に入るステートであ
る。このステートは、全電源OUTPUTボタン15等
の各種ボタンや電圧レベル設定ダイヤル等へのユーザか
らの入力を受け付け、次に移行するステートを決めるス
テートであると同時に、被評価機器の各電源系統の電源
状態をサンプリングし、プログラム画面上に表示するス
テートでもある。
【0069】図24に、G0ステート(電圧・電流測定
及びユーザ入力ステート)のフローチャートを示す。ま
ず、情報処置装置は、系統1の電圧レベル、電流レベル
を読み取り(図24:S1)、読み取った測定データを
プログラム画面上に表示する(図24:S2)。これを
構成される全ての系統について行う。
【0070】G5ステート(自動電圧設定ステート)へ
の移行は、画面上の自動モードボタン21がON状態に
ある場合に行われる。G1,G2,G3,G4の各ステ
ートへの遷移は、請求項5と同じ仕様なので省略する。
次にプログラムは、画面上の各種入力I/Fに状態遷移
があったかどうかを判断する(図24:S3)。ここ
で、各種入力I/Fが各ステートへ遷移する状態であれ
ば、各ステートへ遷移する。ここで状態遷移がないとき
は、自動モード用のプログラム変数を初期化し(図2
4:S4)、ステップ1へ戻る。
【0071】G5ステート G5ステート(自動電圧設定ステート)は、電源系統設
定エリア16にて指定された電源系統を、開始電圧設定
エリア17に設定された電圧レベルから、終了電圧設定
エリア18に設定された電圧レベルまで、電圧レベルを
ΔV設定エリア19にて設定された電圧レベルステップ
で、自動的に設定するステートである。G0ステートへ
の移行は各種G5の処理ステップが完了した後に行われ
る。
【0072】以下にその処理手順を、図25に基づいて
説明する。まず、自動モード実行ボタン20がON状態
にあるかどうかを判断する(図25:S1)。ここで自
動モード実行ボタンがOFF状態のとき(デフォルト:
OFF)、電圧変動ステップへは進まず、G0ステート
へ戻ることになる。S1で、自動モード実行ボタン20
がON状態にあるとき、プログラムは電源系統設定エリ
ア16,開始電圧設定エリア17,終了電圧設定エリア
18,ΔV設定エリア19に、有効なデータが入力され
ているかを判断する(図25:S3)。
【0073】ここで、有効なデータが入力されていない
場合、プログラムは自動モードが実行できないと判断
し、自動モード実行ボタン20、自動モードボタン21
をOFF状態に戻す(図25:S4,S5)。また、S
3で、有効なデータが入力されていると判断した場合、
プログラムはプログラム変数である実行回数が0かどう
かを判断する(図25:S6)。
【0074】ここで実行回数が0のとき、電源系統設定
エリア16にて指定された電源の画面上の設定電圧レベ
ルを、開始電圧設定エリア17にて設定された電圧レベ
ルに更新し(図25:S7)、実行回数を1インクリメ
ントして(図25:S8)、G0ステート(電圧・電流
測定及びユーザ入力ステート)へ戻る。なお、G0ステ
ートへ戻ると画面上の設定電圧レベルが変わっているこ
とになるので、G2ステート(電源電圧レベル設定ステ
ート)に移行することになる。これが自動モードの動作
原理である。
【0075】S6で、実行回数が0以外の値のとき、次
に開始電圧設定エリア17に入力されているデータが終
了電圧設定エリア18に設定されているデータより小さ
いかどうかを判断する(図25:S9)。ここで開始電
圧が終了電圧より小さい場合、次に、プログラムは次に
ΔV分電圧レベルを変化させると終了電圧を越えてしま
うか否かを確認するために、設定電圧レベルにΔVを加
えた値が、終了電圧より小さいかどうかを判断する(図
25:S10−1)。
【0076】ここで、もし終了電圧より大きくなってし
まったら自動モードに設定する全ての電圧設定は終了
し、自動モード実行ボタン20,自動モードボタン21
をOFF常態に戻す(図25:S11−1,S12−
1)。S10−1で、設定電圧+ΔVが終了電圧以下と
判断された場合、プログラムは次の電圧へのボタン22
がON状態かどうかを判断する(図25:S13−
1)。S13−1で、次の電圧へのボタン22がOFF
状態のとき、プログラムはまだ次の電圧レベルへの移行
は行わないものと判断し、G0ステート(電圧・電流測
定及びユーザ入力ステート)に戻る。
【0077】S13−1で、次の電圧へボタン22がO
N状態のとき、プログラムは次の電圧レベルを設定する
ために、電源系統設定エリア16にて指定された電源の
画面上の設定電圧レベルにΔVを加え画面上の設定電圧
レベルを更新し(図25:S14−1)、実行回数を1
インクリメントする(図25:S15−1)。次にプロ
グラムは次の電圧へのボタン22をOFF状態に戻し
(図25:S16−1)、G0ステート(電圧・電流測
定及びユーザ入力ステート)に戻る。
【0078】S8で、開始電圧が終了電圧より大きいと
判断した場合、設定電圧−ΔVの値が終了電圧以上かど
うかを判断する(図25:S10−2)。ここで、設定
電圧−ΔVの値が終了電圧より小さいとき、自動モード
にて設定する全ての電圧設定は終了したとして、自動モ
ード実行ボタン20、自動モードボタン21をOFF状
態に戻す(図25:S11−2,S12−2)。S10
−2で、設定電圧−ΔVの値が終了電圧以上のとき、プ
ログラムは、まだ次の電圧レベルへの移行は行わないも
のと判断し、G0ステート(電圧・電流設定及びユーザ
入力ステート)に戻る。
【0079】また、S13−2で、次の電圧レベルへボ
タン22がON状態のとき、プログラムは次の電圧レベ
ルを設定するために、電源系統設定エリア16にて指定
された電源の画面上の設定電圧レベルからΔVマイナス
して、画面上の設定電圧レベルを更新し(図25:S1
4−2)、実行回数を1インクリメントする(図25:
S15−2)。次にプログラムは次の電圧へボタン22
をOFF状態に戻し(図25:S16−2)、G0ステ
ート(電圧・電流測定及びユーザ入力ステート)に戻
る。
【0080】上記実施例によれば、試験後、自動的に次
の電源レベルが設定されるので、効率的な電圧マージン
試験が可能となる。
【0081】〔請求項7〕図26に、本請求項に係る計
測制御プログラム(C250)の画面構成例を示す。計
測制御プログラム(C)250の画面上には、図22に
示した先に実施例に係る画面に加えて、Δ時間設定エリ
ア501と、自動モード判定ボタン502とが備えら
れ、指定された電源系統を、開始電圧レベルから、終了
電圧レベルまで、Δ時間設定エリア501にて設定され
た時間毎に、ΔV設定エリアにて設定された電圧ステッ
プにて自動的に変動させる。自動判定モードボタン50
2がON状態になっている場合、被評価機器が正常に動
作しているかどうかの判断は、各電源系統の消費電力の
総和を、あらかじめプログラム内に用意した値と比較し
て判断するようになっている。
【0082】被評価機器が実行しているテストプログラ
ム500は、連続動作を行いエラーが発生した際には停
止する仕様になっている。通常、こういった電圧マージ
ン試験は、テストプログラムにエラーが発生するか、シ
ステムハングアップ状態となりシステム動作が停止して
しまうことがほとんどである。本実施例に係る電圧マー
ジン試験装置は、正常動作時の消費電力とシステム停止
時の消費電力の差を利用して、被評価機器が正常に動作
しているかどうかを判断する。
【0083】以下、本実施例に係る計測制御プログラム
(C)250の処理手順の詳細を説明する。図27に、
計測制御プログラムの状態遷移図を示す。全体としての
状態遷移としては、請求項6と同じなので、説明は省略
する。請求項6との違いは、GOステート(電圧・電流
測定及びユーザ入力ステート)とG5ステート(自動電
圧設定ステート)間の状態遷移である。図28に、GO
ステート−G5ステート間の詳細状態遷移図を示した。
【0084】G5−0ステート G5−0ステート(自動モード設定データチェックステ
ート)は、G0ステートにて自動モードボタンがON状
態のときに最初に入るステートで、主に、自動モード用
にG0ステートにてユーザにて入力された電源系統設定
エリア16、開始電圧設定エリア17、終了電圧設定エ
リア18、ΔV設定エリア19、Δ時間設定エリア50
1に入力されたデータをチェックするステートで、有効
なデータが入力されていないときは、G0ステートへ戻
り、有効なデータが入力されているときは、自動判定モ
ードボタン502がON状態にあるかどうかを判断し
て、次に移行するステートを決めるステートである。
【0085】以下に、G5−0ステート(自動モード設
定データチェックステート)の処理手順について、図2
9に基づいて説明する。まず、プログラムは自動モード
実行ボタンがON状態にあるかどうかを判断する(図2
9:S1)。ここで自動モード実行ボタンがON状態の
とき、プログラムは、電源系統実行ボタンがOFF状態
のとき、G0ステート(電圧・電流測定及びユーザ入力
ステート)に戻る。ここで、自動モード実行ボタンがO
N状態のとき、プログラムは、電源系統設定エリア1
6、開始電圧設定エリア17、終了電圧設定エリア1
8、ΔV設定エリア19、Δ時間設定エリア501に有
効なデータが入力されているか判断する(図29:S
2)。
【0086】ここで、有効なデータが入力されていなけ
れば、プログラムは自動モード実行ボタン20、自動モ
ードボタン21をOFF状態に戻し(図29:S3、S
4)、G0ステート(電圧・電流測定及びユーザ入力ス
テート)に戻る。なお、G0ステートで、有効なデータ
が入力されない限り次の処理へは進めない。S2で、有
効なデータが入力されていると判断されると、自動モー
ドプログラム変数である実行回数が0であるかどうかを
判断する(図29:S5)。
【0087】初めての実行である場合、G0ステートに
て、実行回数は0にて初期化されている。ここで実行回
数が0のとき、電源系統設定エリア16にて指定された
画面上の設定電圧を開始電圧設定エリア17にて設定さ
れた電圧レベルに更新する(図29:S6)。次に実行
回数をインクリメントし(図29:S7)、G0ステー
ト(電圧・電流測定及びユーザ入力ステート)に戻る。
なお、G0ステートに戻った後画面上の電源の設定電圧
bーレベルが変わっているので、G2ステート(電源電
圧レベル設置ステート)へ移行し、実際の電源電圧レベ
ルが変わることになる。
【0088】G5−1ステート 図30に、G5−1ステート(Δ時間ウエイトステー
ト)の処理手順を示す。G5−1ステート(Δ時間ウエ
イトステート)は、Δ時間設定エリア501に入力され
た時間分待つステートであり、Δ時間設定エリア501
に入力された時間分待った後自動判定を行うためにG5
−2ステート(被評価機器動作判定・試験結果ファイル
管理ステート)へ移行する。
【0089】また、ウエイト中、何らかの理由で、ユー
ザが批評家機器の判定をすぐに行いたいとき、つまり、
ユーザからの画面入力により、次の電圧へボタンがON
状態となったとき、プログラムはウエイトを中止し、G
5−2ステート(被評価機器動作判定・試験結果ファイ
ル管理ステート)へ移行する。また、ウエイト中、何ら
かの理由で、ユーザが自動モードの実行を停止したいと
き、つまり、ユーザからの画面入力により自動モード実
行ボタン20がOFF状態になったとき、G0ステート
(電圧・電流測定及びユーザ入力ステート)に移行す
る。
【0090】G5−2ステート G5−2ステート(被評価機器動作判定・試験結果ファ
イル管理ステート)は、接続された全ての電源系統の電
圧レベル、電流レベルを読み込んで、その消費電力の総
和から、被評価機器が正常動作状態にあるか、エラー発
生状態にあるかを判定し、その試験結果をファイルパス
指定エリアにて指定されたパスにアペンドモードで自動
保管し、プログラム画面上に表示するステートである。
【0091】以下、G5−2ステート(被評価機器動作
判定・試験結果ファイル管理ステート)の処理手順を、
図31に基づいて説明する。まず、接続された全ての電
源系統の電圧レベル、電源レベルを、プログラムによる
コマンドリードにより、電圧測定装置、電源より読み取
り(図31:S1)、読み取ったデータをプログラム画
面上に表示する(図31:S2)。
【0092】次に読み取ったデータから、各電源系統の
消費電力の総和を算出し(図31:S3)、その消費電
力の総和から、被評価機器が正常動作状態にあるか、エ
ラー発生(停止)状態にあるか判断する(図31:S
4)。ここで正常動作していると判断された場合、して
いると判断された場合、試験結果入力エリア6にOKの
意のデータを自動入力し(図31:S5−1)、エラー
発生(停止)と判断された場合、試験結果入力エリア6
にNGの意のデータを入力する(図31:S5−2)。
【0093】次に、ファイルパス指定エリア7にデータ
が入力されているかどうかを判断する(図31:S
6)。ファイルパスが入力されていなければファイルパ
ス指定エリア7にファイルパスが入力させる(図31:
S7)。次にプログラムは、ファイルパス指定エリア7
にて記述されたパスのファイルをアペンドモードにてオ
ープンし(図31:S8)、画面上から読み取った設定
電圧、測定電圧、測定電流、及びS5にて自動入力され
た試験結果入力エリア6のデータを保存し(図31:S
9)、クローズする(図31:S10)。
【0094】次に、ファイル内容を試験結果表示エリア
9に表示するために、同じファイルをリードモードでオ
ープンし(図31:S11)、ファイル内容を試験結果
表示エリア9に表示させ(図31:S12)た後、ファ
イルをクローズする(図31:S13)。次にプログラ
ムは、次の電圧設定を行うかを判断するために、S4の
試験結果犯てがエラーと判断されたかどうかを判断する
(図31:S14)。ここで正常動作していたと判断さ
れれば次の電圧へボタン22をON状態にして、G5−
3ステート(自動電圧変動ステート)へ移行する。ここ
でエラーが発生していたと判断されれば、自動モード実
行ボタンをOFF状態にして、G0ステート(電圧・電
流測定及びユーザ入力ステート)に移行する。
【0095】G5−3ステート G5−3ステート(自動電圧変動ステート)は、請求項
6の処理手順S8〜S15と同じなので説明は省略する
(図32参照)。
【0096】上記実施例によれば、被評価機器の各電源
系統の消費電力の総和から、被評価機器が正常動作状態
にあるか、エラー発生状態にあるかを自動的に判断する
ため、エラーが発生するまで、あるいは終了電圧に達す
るまで、自動的に試験を行うことが可能となり、効率的
な電圧マージン試験が可能となる。
【0097】〔請求項8〕図33に、システム構成例
を、また、図34に、計測制御プログラム(C)250
の画面構成例を示す。なお、ここでは、説明を簡単にす
るため、環境変動装置内の温度を制御する場合を例に挙
げる。本実施例に係る電圧マージン試験装置は、GPI
Bなどの外部インターフェースを備え、請求項7に記載
の電圧マージン試験装置からそのインターフェースを通
じて、温度制御が可能な環境変動装置600と、環境変
動装置内の温度を表示する温度表示エリア601と、開
始温度設定エリア602と、終了温度設定エリア603
と、変位時間設定エリア604と、飽和時間設定エリア
605と、環境変動装置を制御するか否かを決める温度
制御ボタン606をプログラム画面上に備えた請求項7
に記載の電圧マージン試験装置から構成され、電圧マー
ジン試験装置から恒温槽を制御して温度変動を行い、温
度制御実行後、変位時間設定エリア604に設定された
時間を経過し、飽和時間設定エリア605に設定された
時間を経過した後、自動的に電圧マージン試験を自動的
に開始することを特徴とする。
【0098】計測制御プログラム(C)250の全体と
しての状態遷移は、請求項7と同じなので省略する。請
求項7と違うのは、G5ステート(自動電圧設定ステー
ト)の処理手順に、環境変動装置600の制御が加わっ
たことである。
【0099】G5−0ステート G5−0ステート(自動モード設定データチェックステ
ート)は、G0ステートにて自動モードボタンがON状
態のときに最初に入るステートである。以下、G5−0
ステート(自動モード設定データチェックステート)の
処理手順について説明する。
【0100】まず、温度制御ボタンがON状態にあるか
どうか確認する(図35:S1)。ここで、OFF状態
であれば、S8へ飛び、電圧マージン試験を自動で行う
ための処理手順へ進む。なお、S8からS14は、請求
項7記載のG5−0ステートと処理が同じなので説明は
省略する。
【0101】ここで、ON状態であれば、環境変動装置
を制御するための有効なデータが、開始温度設定エリア
602、終了温度設定エリア603、変位時間設定エリ
ア604、飽和時間設定エリア605に入力されている
か判断する(図35:S2)ここで、有効なデータが入
力されていなければ、G0ステートへ戻れば、有効なデ
ータが入力されていれば、計測制御プログラムのタイマ
ーをスタートし(図35:S3)、環境変動装置600
に、開始温度、終了温度、変位時間などの制御コマンド
を送る(図35:S4)。
【0102】次に、環境変動装置内の温度状態をコマン
ドによりサンプリングし、温度表示エリア601にその
温度を表示する(図35:S5)。次に、自動モード実
行ボタンがON状態かどうかを判断し(図36:S
6)、OFF状態であればG0ステートへ戻り、ON状
態のままなら、プログラムタイマーの値が「変位時間設
定エリア604に入力された値+飽和時間設定エリア6
05に入力された値」に達したかどうかを判断し(図3
7:S7)、達していなければ、再び環境変動装置60
0内の温度を監視するためにS5に戻る。上記温度に達
していれば、S8へ進む。なお、S8からS14は、請
求項7に記載のG5−0ステートと処理が同じなので、
説明は省略する。
【0103】上記実施例によれば、環境変動装置の制御
を電圧マージン試験装置上からできることから、試験を
行う環境温度に達した場合、自動的に電圧マージン試験
を行うことが可能となる。また、湿度の制御を行う場合
も、温度の制御と同様の方法で行えばよく、この場合
も、同様の効果が得られる。
【0104】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、複数の電源ラインを備えた情報処理機器の電源
で電源電圧マージン試験を効率的に行うことを可能とす
る電圧マージン試験方法及び装置を実現できるという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係る電源ON/OFFシーケン
ス読み取り手段の構成例を示す図である。
【図2】同、電源電圧マージン試験装置の基本構成例を
示す図である。
【図3】同、電源ON/OFFシーケンス読み取り手段
のプログラム画面の表示例を示す図である。
【図4】同、電源ON/OFFシーケンス読み取り手段
のプログラム状態遷移を示す図である。
【図5】同、電源ON/OFFシーケンス読み取り手段
のG1ステート処理手順を示す図である。
【図6】同、電源ONにおける入力ポートの値の遷移を
示す図である。
【図7】同、電源OFFにおける入力ポートの値の遷移
を示す図である。
【図8】同、電源ON/OFFシーケンス読み取り後、
マイコンのRAMに保管されるデータの遷移を示す図であ
る。
【図9】同、電源電圧マージン試験装置のプログラム画
面の表示例を示す図である。
【図10】同、制御プログラムの状態遷移を示す図であ
る。
【図11】同、電源電圧マージン試験装置における、G
1ステート(電源ON/OFFシーケンス読み取りステ
ート)の処理手順を示す図である。
【図12】同、制御プログラムのG3ステート処理手順
を示す図である。
【図13】第2の実施例に係る電圧マージン試験装置の
全体構成を示す図である。
【図14】同、計測制御プログラム画面の表示例を示す
図である。
【図15】同、計測制御プログラムの状態遷移を示す図
である。
【図16】同、計測制御プログラムのG0ステート処理
手順を示す図である。
【図17】同、計測制御プログラムのG2ステート処理
手順を示す図である。
【図18】第3の実施例に係る電圧マージン試験装置の
全体構成を示す図である。
【図19】同、計測制御プログラムの状態遷移を示す図
である。
【図20】同、計測制御プログラムのG0ステート処理
手順を示す図である。
【図21】同、計測制御プログラムのG4ステート処理
手順を示す図である。
【図22】第4の実施例に係る電圧マージン試験装置に
おける計測制御プログラム画面の表示例を示す図であ
る。
【図23】同、計測制御プログラムの状態遷移を示す図
である。
【図24】同、計測制御プログラムのG0ステート処理
手順を示す図である。
【図25】同、計測制御プログラムのG5ステート処理
手順を示す図である。
【図26】第5の実施例に係る電圧マージン試験装置に
おける計測制御プログラム画面の表示例を示す図であ
る。
【図27】同、計測制御プログラムの状態遷移を示す図
である。
【図28】同、G0−G5間計測制御プログラムの状態
遷移の詳細を示す図である。
【図29】同、計測制御プログラムのG5−0ステート
処理手順を示す図である。
【図30】同、計測制御プログラムのG5−1ステート
処理手順を示す図である。
【図31】同、計測制御プログラムのG5−2ステート
処理手順を示す図である。
【図32】同、計測制御プログラムのG5−3ステート
処理手順を示す図である。
【図33】第6の実施例に係る電圧マージン試験装置の
全体構成を示す図である。
【図34】同、電圧マージン試験装置における計測制御
プログラム画面の表示例を示す図である。
【図35】同、計測制御プログラムのG5−0ステート
処理手順を示す図である。
【符号の説明】
1 情報処理装置 2 電源 3 電圧測定装置 4 制御プログラム(B) 5 電圧マージン試験装置 6 試験結果入力エリア 7 ファイルパス指定エリア 8 保存実行ボタン 9 試験結果表示エリア 13 電源ONシーケンス設定/表示エリア 14 電源OFFシーケンス設定/表示エリア 15 全電源OUTPUTボタン 16 電源系統設定エリア 17 開始電圧設定エリア 18 終了電圧設定エリア 19 ΔV設定エリア 20 自動モード実行ボタン 21 自動モードボタン 22 次の電圧へボタン 100 OUTPUTボタン 103 電源ON/OFFシーケンスデータ読み込みボ
タン 200 プローブ 201 マイコン 202 レベルシフター 203 インターフェース回路 204 電源ON/OFFシーケンス読み取りボード 205 プログラム(A) 206 電源数設定エリア 207 電源状態監視実行ボタン 208 電源ONシーケンス設定/表示エリア 209 電源OFFシーケンス設定/表示エリア 210 保存実行ボタン 211 電源ON/OFFシーケンスデータへのファイ
ルパス指定エリア 212 メッセージ表示エリア 213 ファイルパス指定エリア 250 計測制御プログラム(C) 501 Δ時間指定エリア 502 自動判定モードボタン 600 環境変動装置 601 温度表示エリア 602 開始温度設定エリア 603 終了温度設定エリア 604 変位時間設定エリア 605 飽和時間設定エリア 606 環境変動装置を制御するか否かを決める温度制
御ボタン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め試験前に被評価機器の各電源ライン
    毎の電源ON/OFFシーケンスを読み取っておき、試
    験時における前記被評価機器への電源供給の際に、前記
    読み取ったON/OFFシーケンスに沿って、前記各電
    源ラインに接続された電源の出力を、制御プログラムに
    より制御することを特徴とする電圧マージン試験方法。
  2. 【請求項2】 前記被評価機器の各電源ラインが接続さ
    れている電源に電圧測定装置を接続し、電源電圧レベル
    の設定,測定及び電源のOUTPUT制御を計測制御プ
    ログラム画面上で行うことを特徴とする請求項1に記載
    の電圧マージン試験方法。
  3. 【請求項3】 被評価機器の各電源ラインに接続するプ
    ローブと、該プローブからの電気信号をマイクロコンピ
    ュータへの信号電圧レベルに変換するレベルシフター
    と、前記プローブを介して前記各電源ラインを監視する
    マイクロコンピュータと、情報処理装置の外部インター
    フェースとのやりとりを行うインターフェース回路を備
    えた電源ON/OFFシーケンス読み取りボードと、 該電源ON/OFFシーケンス読み取りボード内のマイ
    クロコンピュータに、前記各電源ラインに接続されたポ
    ートの状態監視を指令する前記情報処理装置とから構成
    される電源ON/OFFシーケンス読み取り手段と、前
    記情報処理装置の外部インターフェースから制御可能な
    電源と、前記情報処理装置に組み込まれた電源制御を行
    う制御プログラムから構成され、 予め試験前に前記被評価機器の各電源ラインにプローブ
    を接続して、前記電源ON/OFFシーケンス読み取り
    手段により、前記被評価機器の各電源ラインのON/O
    FF状態を監視することにより電源ON/OFFシーケ
    ンスを読み取っておき、試験時の電源供給の際に、前記
    読み取られたON/OFFシーケンスに沿って、前記各
    電源ラインに接続された電源の出力を、前記制御プログ
    ラムにより制御することを特徴とする電圧マージン試験
    装置。
  4. 【請求項4】 前記各手段に加えて、前記電源の電圧レ
    ベルの測定手段と計測制御プログラムとを有し、該計測
    制御プログラムはその画面上に、前記各電源ラインが取
    り付けられている電源と電圧レベルの測定装置による電
    圧測定の結果を表示させ、電圧レベルの設定,測定及び
    電源のOUTPUT制御操作を、前記計測制御プログラ
    ム画面上で実行可能としたことを特徴とする請求項3に
    記載の電圧マージン試験装置。
  5. 【請求項5】 前記各手段に加えて、前記計測制御プロ
    グラムの画面上に、試験結果等を入力する試験結果入力
    エリアと、ファイルパス指定エリアと、前記ファイルパ
    スへの試験データの保存を実行する保存実行ボタンと、
    保存したファイル内容を前記計測制御プログラムの画面
    上に表示する試験結果表示エリアとを備え、 前記保存実行ボタンが押下されたとき、被評価機器の各
    電源ラインの設定電圧レベル,測定電圧レベル,測定電
    流レベルと、試験結果入力エリアへ入力されているデー
    タとを、前記ファイルパス指定エリアにより指定された
    ファイルへ保存し、そのファイル内容を試験結果として
    前記試験結果表示エリアに表示することを特徴とする請
    求項4に記載の電圧マージン試験装置。
  6. 【請求項6】 前記各手段に加えて、前記計測制御プロ
    グラムの画面上に、電源ライン設定エリアと、開始電圧
    設定エリアと、終了電圧設定エリアと、ΔV設定エリア
    と、自動電圧設定モード実行ボタンと、自動モードボタ
    ンと、次の電圧へボタンとを備え、 前記電源ライン設定エリアにより指定された電源ライン
    の電圧レベルを、開始電圧設定エリアに設定された電圧
    レベルから終了電圧設定エリアに設定された電圧レベル
    まで、電圧レベルをΔV設定エリアにより設定された電
    圧レベルステップによって、自動的に設定することを特
    徴とする請求項5に記載の電圧マージン試験装置。
  7. 【請求項7】 前記各手段に加えて、被評価機器を連続
    動作させ、エラー発生の際には連続動作を終了するテス
    トプログラムと、ユーザから指定された時間後、次の電
    圧条件に移行させる制御プログラムとを備え、 自動モードにて指定された開始電圧から終了電圧まで、
    指定された時間毎に電圧条件を自動的に変動させ、被評
    価機器の各電源ラインの消費電力の総和から、被評価機
    器が動作状態にあるか、またはエラー発生状態にあるか
    を判断し、前記試験結果ファイルを自動的に作成するこ
    とを特徴とする請求項6に記載の電圧マージン試験装
    置。
  8. 【請求項8】 前記各手段に加えて、GPIB等の外部
    インターフェースと、該インターフェースを通じて前記
    情報処理装置から温度及び湿度の少なくとも一方の制御
    が可能な環境変動装置と、 前記制御プログラムの画面上に、環境変動装置内の温度
    及び湿度の少なくとも一方を表示する表示エリアと、開
    始温度または湿度設定エリアと、終了温度または湿度設
    定エリアと、変異時間設定エリアと、飽和時間設定エリ
    アと、環境変動装置を制御するか否かを決める温度及び
    湿度の少なくとも一方の制御ボタンを備え、 電圧マージン試験装置から恒温恒湿槽を制御して温度及
    び湿度の少なくとも一方を変動させ、温度または湿度制
    御実行後、変異時間設定エリアに設定された時間を経過
    し、飽和時間設定エリアに設定された時間を経過した
    後、自動的にマージン試験を開始することを特徴とする
    請求項7に記載の電圧マージン試験装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009020630A (ja) * 2007-07-11 2009-01-29 Fujitsu Ltd コンピュータ装置の試験方法及び装置及びプログラム
JP2011123725A (ja) * 2009-12-11 2011-06-23 Hitachi Ltd 計算機回路及び障害検査方法
JP5440613B2 (ja) * 2009-12-28 2014-03-12 富士通株式会社 電源制御装置および電源制御方法

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