JPWO2011040381A1 - 超電導線材用基板、超電導線材及び超電導線材の製造方法 - Google Patents

超電導線材用基板、超電導線材及び超電導線材の製造方法 Download PDF

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Abstract

液体窒素温度下で使用される高温超電導線材用として好適な、非磁性で、耐高温酸化性及び強度に優れた安価な金属基板を提供する。超電導線材用の金属基板として、0.4重量%以上の窒素を含有するオーステナイト系ステンレス鋼を用いる。この金属基板は、高温超電導層の形成工程において700〜950℃の熱処理を施された後の液体窒素温度における0.2%耐力が極めて高い。

Description

本発明は、超電導ケーブルや超電導マグネットなどの超電導機器に用いられる超電導線材用の金属基板に関する。
従来、液体窒素温度(77K)以上で超電導を示す高温超電導体の一種として、RE系超電導体(RE:希土類元素)が知られている。特に、化学式YBaCu7−yで表されるイットリウム系超電導体(以下、Y系超電導体又はYBCO)が代表的である。
RE系超電導体を用いた超電導線材(以下、RE系超電導線材)は、一般に、テープ状の金属基板上に中間層、RE系超電導体からなる層(以下、RE系超電導層)、安定化層が順に形成された積層構造を有している。
RE系超電導線材では、RE系超電導体結晶をあたかも単結晶のように揃えて配列(2軸配向)させる必要がある。そのため、超電導層を2軸配向させるテンプレートとして面心立方格子構造(fcc:face centered cubic)を有するfcc金属の再結晶集合組織を利用した配向金属基板を用いる方法や、IBAD(Ion Beam Assisted Deposition)法等により強制的に2軸配向させた強制配向中間層を成膜する方法が提案されている。
いずれの方法においても、金属基板は0.1mm程度の厚さまで加工できることが必要である。前者の方法では、金属基板自体が2軸配向する必要があるため、その素材にはNi系、Ag系、Cu系あるいはそれらの複合材料が用いられる。一方、後者の方法では、金属基板は配向などの制限はなく、中間層、超電導層の積層に耐えられるものであれば、基本的にはどのような金属基板であってもよい。
ところで、RE系超電導線材を応用機器に用いるために、RE系超電導線用基板には、
(1)RE系超電導線材とした後に高強度であること
(2)使用温度において非磁性であること
(3)中間層、超電導層の形成条件において、十分な耐食性を有すること
が求められている。
強制配向中間層を用いた方法では、非磁性で、耐高温酸化性(耐食性)と強度に優れたハステロイC276合金(ハステロイは登録商標)が金属基板として用いられることが多い(例えば、特許文献1)。
特開2001−266666号公報 特開平11−302798号公報 特開平08−269632号公報
しかしながら、ハステロイC276合金は、Ni、Wなどの高価な元素を多量に用いているため、非常に高価(>¥10、000/kg)であり、RE系超電導線材の低価格化を阻害する要因となっている。
そこで、非磁性であり、ハステロイC276と同等の耐高温酸化性及び強度を有する安価な金属基板が要求されている。
なお、超電導線材用基板に求められる上記特性を満足するかは不明であるが、非磁性で、耐食性に優れ、高強度が得られる金属材料として、オーステナイト系ステンレス鋼が知られている(例えば、特許文献2、3)。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、液体窒素温度下で使用される高温超電導線材用として好適な、非磁性で、耐高温酸化性及び強度に優れた安価な金属基板を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、液体窒素温度下で使用される高温超電導線材用の基板であって、
0.4重量%以上の窒素を含有するオーステナイト系ステンレス鋼からなることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の超電導線材用基板において、前記オーステナイト系ステンレス鋼が、20重量%以上のクロムを含有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の超電導線材用基板において、前記オーステナイト系ステンレス鋼が、0.05重量%以下の炭素を含有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の超電導線材用基板において、前記オーステナイト系ステンレス鋼が、5重量%以上のマンガン、10重量%以下のニッケルを含有することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、0.4重量%以上の窒素を含有するオーステナイト系ステンレス鋼からなる基板上に、中間層を介して超電導層が形成されてなることを特徴とする超電導線材である。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の超電導線材において、前記オーステナイト系ステンレス鋼が、20重量%以上のクロムを含有することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5又は6に記載の超電導線材において、前記オーステナイト系ステンレス鋼が、0.05重量%以下の炭素を含有することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項5から7のいずれか1項に記載の超電導線材において、前記オーステナイト系ステンレス鋼が、5重量%以上のマンガン、10重量%以下のニッケルを含有することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項5から8のいずれか一項に記載の超電導線材において、前記基板の液体窒素温度における0.2%耐力が1200MPa以上であることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、0.4重量%以上の窒素と、0.05重量%以下の炭素とを含有するオーステナイト系ステンレス鋼からなる基板上に中間層を形成する工程と、前記中間層上に超電導層を形成する工程を有し、
前記中間層又は前記超電導層の形成工程において700〜950℃の熱処理を行うことを特徴とする超電導線材の製造方法である。
N(窒素)が常温における強度の向上に有用であることは特許文献2、3で開示されているように公知である。しかしながら、製造工程において高温下に晒された後でも低温での強度が保持されることは明示されていない。一般に、金属を高温でアニールすると、転位が解放され、また再結晶が生じるため、反応して化合物を生成しないかぎり、軟化して強度が低下する。
本発明者等は、ハステロイC276より安価で、非磁性のオーステナイト系ステンレス鋼に着目し、成分元素を最適化することで超電導線材用基板に適用可能とすべく検討を重ねた。そして、N含有量を調整することで低温における強度が向上することを実験的に見出した。また、超電導層の形成工程において高温の熱処理を施されても、所望の強度が保持されることを確認した。さらには、Ni(ニッケル)、C(炭素)、Mn(マンガン)、Cr(クロム)含有量を調整することで、金属基板からのNi拡散による超電導特性の低下を防止できるとともに、所望の耐食性を実現できることを見出した。
このように、本発明は、発明者等による鋭意研究の元に完成されたものであり、オーステナイト系ステンレス鋼のN含有量を調整することで超電導線材用基板に適用できるようにしたものである。
本発明によれば、超電導線材用として好適な、非磁性で、耐高温酸化性及び強度に優れた安価な金属基板が提供される。そして、この金属基板を用いて超電導線材を製造することで、超電導線材の低価格化を図ることができる。
実施形態に係る超電導線材の積層構造を示す図である。 実施例及び比較例に係る金属基板の成分組成を示す表である。 実施例及び比較例に係る金属基板の特性を評価した結果を示す表である。 アニール温度と基板強度(0.2%耐力)の関係で示す図である。 実施例及び比較例に係る金属基板の成分組成及び特性を評価した結果を示す表である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る超電導線材の積層構造を示す図である。
図1に示すように、RE系超電導線材1は、テープ状の金属基板11上に中間層12、超電導層13、安定化層14が順に形成された積層構造を有している。
本実施形態において、金属基板11は、非磁性のオーステナイト系ステンレス鋼からなる無配向金属基板である。中間層12は、超電導層13の結晶を一定の方向に配向させるための2軸配向層(例えばGZO(Gd2Zr27))を含んで構成される。この2軸配向層は、例えばIBAD法により成膜される。
超電導層13は、Y系超電導体からなるY系超電導層であり、例えばMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法により成膜される。超電導層13の上面には、例えばスパッタ法により銀からなる安定化層14が成膜されている。
本実施形態において、金属基板11は下記の組成を有している。すなわち、
N :0.4重量%以上
Ni:10重量%以下
C :0.05重量%以下
Mn:5重量%以上
Cr:20重量%以上
を含有し、残部Fe及び不可避的不純物からなる成分組成を有するオーステナイト系ステンレス鋼で構成されている。超電導線材1の臨界電流特性は磁場によって低下するので、金属基板11として非磁性のオーステナイト系ステンレス鋼を用いている。また、金属基板11は、一般的なオーステナイト系ステンレス鋼の成分元素であるAl、Si、Mo等を含有していてもよい。
Nは侵入型原子であり、強度、耐食性を向上させる。金属基板11のN含有量が0.4重量%より小さいと所望の強度、耐食性を実現できないため、N含有量は0.4重量%以上とする。なお、N含有量が1.5重量%より大きいと凝固時のブローホール(blowhole)を抑えることが困難であり、基板への加工が難しい。そのため、1.5重量%以下とすることが望ましい。
これにより、金属基板11は、低温において所望の強度、具体的にはハステロイC276と同等以上の強度を有することとなる。したがって、液体窒素温度(77K)で使用する超電導線材用の基板として好適である。また、超電導線材1の製造工程において超電導層13をMOCVD法により成膜する場合、800℃程度に加熱されることとなるが、その場合でも低温における強度は保たれる。
さらに、金属基板11の強度が高いことで、中間層12及び超電導層13を成膜した後に剥離等の欠陥が生じるのを防ぐことができ、超電導線材1の臨界電流特性を向上することができる。
金属基板11のNi含有量が10重量%より大きいと、金属基板11からのNi拡散が超電導層13に及ぶ可能性が高くなる。そのため、Ni含有量は10重量%以下とすることが望ましい。
これにより、金属基板11からのNi拡散を低減できるので、Ni拡散が超電導層13に及ぶことで超電導特性が低下するのを軽減することができる。なお、Niはオーステナイト相の安定化及び加工性の向上に有用であり、この効果を享受するにはNi含有量を7重量%以上とすることが望ましい。
金属基板11のC含有量が0.05重量%より大きいと、高温中(例えば、超電導層13の形成工程の熱処理温度700〜950℃)においてCr炭化物が生成されやすくなる。そのため、C含有量は0.05重量%以下とすることが望ましい。
これにより、高温中においてCr炭化物が生成されるのを抑制できるので、固溶Cr量が減少することで超電導線材1の耐食性が低下するのを防止できる。なお、一般には、Cは強度の向上に有用であるが、超電導線材の使用温度である液体窒素温度以下では、靱性を低下させやすいので、添加量は少ない方が良い。
金属基板11のMn含有量が5重量%より小さいと、オーステナイト相を安定化させる効果やNの固溶量を増加させる効果が顕著に現れないため、Mn含有量は5重量%以上とすることが望ましい。一方、10重量%より大きいと、熱間加工性を低下させ、基板の加工を困難にする。そのため、Mn含有量は10重量%以下とするのが、より好ましい。また、Mn含有量を大きくすれば、その分Ni含有量を小さくしても、オーステナイト相を安定化させることができる。したがって、Ni含有量を小さくできるので、Ni拡散をより効果的に低減することができる。
金属基板11のCr含有量が20重量%より小さいと、所望の耐食性を実現できない。そのため、Cr含有量を20重量%以上とすることが望ましい。
これにより、超電導線材1の耐食性を向上することができる。なお、オーステナイト系ステンレス鋼においては、Cr含有量は好ましくは30重量%以下より好ましくは25重量%以下とされる。これは、Cr含有量が30重量%以上になると、Crが完全に固溶せずにCr窒化物となり、添加したNを減少させるだけでなく、それにより耐食性、疲労強度や靭性、延性を劣化させ、また熱間加工性を著しく劣化させるためである。
なお、鋼材中の炭素によるクロム炭化物の生成は650℃〜950℃の温度範囲で顕著に発現し、組成によって異なるが、1100〜1200℃以上に加熱することで、分解し再固溶するといわれている。超電導線材1においては、中間層12の成膜において700℃程度、超電導層13の成膜において850℃程度の温度となるため、クロム炭化物の生成温度域となる。
そのため、金属基板11中に炭素が多く存在すると、クロム炭化物が多く生成してしまうことで、不動態膜を形成すべきCrが不足してしまい、強固な不動態膜が形成されない。そのため、ニッケル等による金属基板11表面における異常酸化の出現、及び、金属基板11から超電導層13へのニッケル等の拡散が抑制できなくなってしまう。
一方、金属基板11中の炭素量が少ない場合には、クロム炭化物が生成されにくいため、金属基板11表面にCr等の強固な不動態膜が形成される。そのため、中間層12と超電導層13のどちらの成膜の場合においても、成膜時に供給される酸素が中間層12等を通して金属基板11表面に拡散しても、不動態膜により、金属基板11表面における急激な酸化を抑制することができる。また、金属基板11から超電導層13へのニッケル等の拡散も不動態膜により抑制することができる。
[実施例]
実施例では、図2に示す組成(重量%)を有するステンレス鋼を基板材料として用いた。すなわち、C:0.02重量%、Mn:6重量%、Ni:10重量%、Cr:23重量%、Mo:2重量%、N:0.5重量%を含有し、残部Fe及び不可避的不純物からなる成分組成を有するオーステナイト系ステンレス鋼である。
このオーステナイト系ステンレス鋼に適宜中間アニールを入れて、厚さ0.1mmまで圧延した。そして、幅10mmにスリットして、金属基板11とした。
この金属基板11に表面研磨を施した後、IBAD法により常温でGZO層(2軸配向層)を1μm成膜した。さらにGZO層上に、スパッタ法により加熱温度700℃でCeO2層(キャップ層)を500nm成膜した。つまり、実施例では、GZO層とCeO2層で中間層12を構成した。
そして、中間層12の上に、MOCVD法により加熱温度850℃でY系超電導層13を1μm成膜した。さらにY系超電導層13上に、Ag保護層を適宜成膜し、酸素流気中、550℃で酸素アニールを行った。
[比較例]
比較例1〜3では、それぞれSUS304(汎用オーステナイト系ステンレス鋼、18Cr−8Ni−0.06C)、SUS316LN(18Cr−12Ni−2Mo−N−0.02C)、ハステロイC276を基板材料として用い、実施例と同じようにして超電導線材を作製した。なお、各基板材料の組成は図2に示すとおりであり、鋼種名はJISの呼称である。
実施例及び比較例1〜3で作製した超電導線材について、液体窒素中で4端子法により、電圧定義1μV/cmで臨界電流を測定した。また、室温と液体窒素温度(77K)において引張試験を行い、0.2%耐力を測定した。なお、超電導線材としての0.2%耐力については、超電導層13を成膜した後に、中間層12、超電導層13を剥がし、金属基板11のみに対して引張試験を行い、0.2%耐力を測定した。耐高温酸化性(耐食性)については、中間層12、超電導層13を積層した後に超電導層13における剥離観察を行い、剥離の有無により判断した。
評価結果を図3に示す。図3には、参考のため金属基板単体の強度(室温における0.2%耐力)についても示している。
図3に示すように、実施例に係る超電導線材は、ハステロイC276を基板として用いた比較例3に係る超電導線材と同等の臨界電流特性を有していた。また、実施例に係る超電導線材は、室温における0.2%耐力が比較例3に係る超電導線材の70〜80%程度であったが、77Kにおける0.2%耐力は比較例3に係る超電導線材よりも高い値を示した。N(窒素)による強度向上の効果が現れていると考えられる。超電導層成膜後の剥離観察による耐高温酸化性はいずれも良好であった。
また、実施例に係る超電導線材は、同価格帯であるオーステナイト系ステンレス鋼を基板として用いた比較例1、2に比較して、臨界電流特性及び耐高温酸化性に優れ、強度では大きく優れていた。
また、基板自体の強度を確認すべく、実施例で用いた基板材料と比較例3で用いたハステロイC276について、アニールした後で室温と液体窒素温度(77K)において引張試験を行った。なお、アニール時間は30分とした。
試験結果を図4に示す。図4に示すように、実施例で用いた基板材料とハステロイC276の強度は、圧延上がりでほぼ同等であった。アニール温度を上げると、実施例の基板材料の室温強度はハステロイC276より低下した。しかしながら、使用温度である77Kにおける低温強度については、ハステロイC276よりもむしろ高かった。具体的には、実施例に係る基板材料は、700〜950℃の熱処理を施された後の液体窒素温度における0.2%耐力が1200MPa以上となった。
これより、高温でアニールされた後、低温で使用されるという超電導線材用金属基板の特殊な使用環境下では、実施例で用いた基板材料の方がハステロイC276よりも強度的に優れていることがわかった。
実施例で用いた基板材料の価格がハステロイC276の1/6であることを考慮すると、超電導線材の低価格化を図る上で非常に有効であることがわかった。このように、実施例で用いた基板材料によれば、安価でありながら耐食性に優れ、高い臨界電流を有する超電導線材を実現することができた。
上記実施例と同様に、図5に示す組成(重量%)を有するステンレス鋼を基板材料として用い、上記実施例と同様の特性評価及び、加工性の評価を行った。なお、加工性の評価としては、母材を0.1mmtまで加工することの加工性で判断し、全く欠陥なく加工可能の場合には‘◎’、ほぼ欠陥なく加工可能の場合には‘○’、断線等生じ、欠陥も多いが加工ができる場合には‘△’、0.1mmtまで加工できない場合には‘×’とした。
サンプル1〜10においては、オーステナイト系ステンレス鋼における窒素含有量が0〜1.5重量%となるような組成とした。
図5の結果より、窒素含有量が0.4重量%未満の場合には、窒素含有量が0.4重量%以上の場合に比して、耐食性が若干ながら劣っていることがわかった。一方、窒素含有量が0.4重量%以上1.5%重量以下の場合には、所望の耐食性を有しており、好ましい。また、窒素含有量が0.5重量%以上かつ1.0重量%以下の場合には、当該基板を用いた超電導線材でのIcが所望以上の値を得ることができ、より好ましいことがわかった。
なお、窒素含有量が1.5重量%より大きい場合には、基板への加工が困難であるが、例えば、固相窒素吸収法を用いて高濃度の窒素を含有するオーステナイト系ステンレス鋼を形成することができる。固相窒素吸収法とは、鋼材を1000℃以上の高温の窒素ガス中に保持することで、材料表面から窒素原子を固相(オーステナイト相)に拡散させ、材料表面近傍、または材料全体の高窒素化を図る一種の化学熱処理法である。
サンプル4、11〜17においては、オーステナイト系ステンレス鋼におけるクロム含有量が10〜40重量%となるような組成とした。
クロム含有量が20重量%未満の場合(サンプル11、12)には、クロム含有量が20重量%以上の場合(サンプル4、13〜17)に比して、耐食性が若干ながら劣っていることがわかった。一方、クロム含有量が30重量%より多い場合(サンプル15〜17)には、クロム含有量が30重量%以下の場合(サンプル4、11〜14)に比して、加工性が劣っていることがわかった。
よって、クロム含有量が20重量%以上30重量%以下の場合が、最も好ましい。
サンプル4、18〜23においては、オーステナイト系ステンレス鋼における炭素含有量が0.02〜0.5重量%となるような組成とした。
炭素含有量が0.05重量%以下の場合(サンプル4、17、18)には、所望の耐食性を有しており、Icも比較的高い値を有しているが、0.05重量%を超えた場合(サンプル19〜23)には、耐食性が劣り、サンプル4、17、18と比して、Icも低くなっていることがわかった。これは、超電導層において剥離箇所が多く認められていることから、剥離によってIcが低下したと考えられる。
この剥離は、超電導層成膜の際の加熱により、基板中のCrがCと反応してCr236のような析出物が生成され、基板中の有効なCr元素が減少し、Cr23のような不動態膜の形成が不十分となったために、基板中におけるNiなどによる局所酸化が発生したために生じたと考えられる。
よって、オーステナイト系ステンレス鋼における炭素含有量は0.05重量%以下であることが好ましい。
サンプル4、24、25では、オーステナイト系ステンレス鋼におけるニッケル含有量を5〜15重量%となるような組成とした。
ニッケル含有量が10重量%以下の場合(サンプル4、24)に比して、ニッケル含有量が15重量%の場合のサンプル25では、耐食性が若干劣り、Icも低いものとなった。これは、オーステナイト系ステンレス鋼におけるニッケル含有濃度が高いために、超電導層にまでニッケル拡散が生じてしまったためだと考えられる。
よって、オーステナイト系ステンレス鋼におけるニッケル含有量は10重量%以下であることが好ましい。
サンプル4、26〜28では、オーステナイト系ステンレス鋼におけるマンガン含有量を6〜15重量%となるような組成とした。
マンガン含有量が5〜10重量%の場合(サンプル4、27)に比して、マンガン含有量が5重量%未満のサンプル26では、加工性が少し悪くなった。これは、オーステナイト系ステンレス鋼における窒素の固溶量が小さくなったため、不安定な鋼材となったためである。また、マンガン含有量が10重量%を超えたサンプル28では、加工性が悪くなり、また、耐食性も若干低下したことがわかった。
よって、オーステナイト系ステンレス鋼におけるマンガン含有量は5重量%以上10重量%以下であることが好ましい。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 超電導線材
11 金属基板(オーステナイト系ステンレス鋼)
12 強制配向中間層
13 Y系超電導層
14 安定化層

Claims (10)

  1. 液体窒素温度下で使用される高温超電導線材用の基板であって、
    0.4重量%以上の窒素を含有するオーステナイト系ステンレス鋼からなることを特徴とする超電導線材用基板。
  2. 前記オーステナイト系ステンレス鋼が、20重量%以上のクロムを含有することを特徴とする請求項1に記載の超電導線材用基板。
  3. 前記オーステナイト系ステンレス鋼が、0.05重量%以下の炭素を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の超電導線材用基板。
  4. 前記オーステナイト系ステンレス鋼が、5重量%以上のマンガン、10重量%以下のニッケルを含有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の超電導線材用基板。
  5. 0.4重量%以上の窒素を含有するオーステナイト系ステンレス鋼からなる基板上に、中間層を介して超電導層が形成されてなることを特徴とする超電導線材。
  6. 前記オーステナイト系ステンレス鋼が、20重量%以上のクロムを含有することを特徴とする請求項5に記載の超電導線材。
  7. 前記オーステナイト系ステンレス鋼が、0.05重量%以下の炭素を含有することを特徴とする請求項5又は6に記載の超電導線材。
  8. 前記オーステナイト系ステンレス鋼が、5重量%以上のマンガン、10重量%以下のニッケルを含有することを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の超電導線材。
  9. 前記基板の液体窒素温度における0.2%耐力が1200MPa以上であることを特徴とする請求項5から8のいずれか一項に記載の超電導線材。
  10. 0.4重量%以上の窒素と、0.05重量%以下の炭素とを含有するオーステナイト系ステンレス鋼からなる基板上に中間層を形成する工程と、前記中間層上に超電導層を形成する工程を有し、
    前記中間層又は前記超電導層の形成工程において700〜950℃の熱処理を行うことを特徴とする超電導線材の製造方法。
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