JPWO2011036735A1 - プログラム、画像処理装置、及び画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

(課題)より適切な方法で量子化の処理を行う。(解決手段)濃度値の量子化をコンピュータに行わせるプログラムであって、画素選択処理と、ディザマトリクスノイズを量子化の処理に影響させる度合いを示すノイズ使用率と、累積誤差を量子化の処理に影響させる度合いを示す誤差使用率とを決定する処理であり、画素選択処理で順次選択される画素の濃度値に応じて、当該画素に対応するノイズ使用率及び誤差使用率を決定する使用率決定処理と、画素選択処理で順次選択される画素の濃度値に対する量子化を行う処理であり、ノイズ使用率に応じてディザマトリクスノイズを使用し、かつ、誤差使用率に応じて累積誤差を使用して量子化を行う量子化実行処理とをコンピュータに実行させる。

Description

本発明は、プログラム、画像処理装置、及び画像処理方法に関する。
プリンタで画像を出力するためには、通常、画像に対する量子化の処理が必要になる。量子化の処理とは、連続階調で表現された画像を、プリンタが表現できる階調数に変換するハーフトーン処理である。従来、量子化の処理方法として、例えば、ディザ処理や誤差拡散処理が知られている。
また、従来、ディザ処理と誤差拡散処理とを選択的に使用して量子化を行う方法が知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。例えば、特許文献1に開示されている方法では、濃度範囲によってディザ処理と誤差拡散処理とを使い分けている。また、特許文献2に開示されている方法では、サイズが異なるN種類のドットを形成可能な印刷ヘッドを用い、ドットサイズに応じてディザ処理と誤差拡散処理とを使い分けている。
特開2006−240054号公報 特開2008−87382号公報
ディザ処理は、ディザマトリクスの値(ノイズ)を画素のデータに当てはめ、中間調のドットの有無を決定する方法であり、ディザマトリクスを原画像にパネリングして量子化を行う。そのため、マトリクス内で発生した特定の模様が繰り返し発生してしまうテクスチャの問題が生じる場合がある。また、その結果、画質の劣化が生じる場合がある。
尚、例えばディザ処理に特有のテクスチャの発生を防ぐためには、ディザマトリクスの値(ノイズ)を適切な値に調整することも考えられる。しかし、このような調整によりテクスチャの発生を抑えることが、多くの作業時間を要するため、実用上は困難である。
一方、誤差拡散処理は、画素のデータと比較する閾値が用意され、予め算出された累積誤差で補正した画素のデータの値とその閾値とを比較し、その大小によって中間調のドットの有無を決定する方法である。誤差拡散処理を用いた場合、量子化によって生じる誤差を画像全体で軽減することができるため、ディザ処理で発生するようなテクスチャは発生しない。
しかし、誤差拡散処理を用いる場合には、ハイライト部やシャドウ部での出力結果においてドットの配置が遅れてしまうドット遅延や、ドットが連なってしまうワームノイズや、中間調部でドット配置が部分的に市松模様とランダムな配置になるパタンノイズの問題が生じる場合がある。また、その結果、ドット遅延による画像のずれや、ワームノイズによる縞の発生等により、画質の劣化が生じる場合がある。
また、例えば特許文献1のようにディザ処理と誤差拡散処理とを使い分けた場合、ディザ処理から誤差拡散処理に切り替わる部分等で、量子化の処理方法の違いによる境界線が出てしまい、画質が劣化する問題等が生じるおそれがある。また、特許文献2のような方法を用いた場合、例えば、ハイライト部において誤差拡散処理を用いるため、ドットの遅延の発生による画質の劣化に繋がる問題等が生じるおそれがある。
そのため、従来、より適切な方法で量子化の処理を行うことが望まれている。より具体的には、例えば、テクスチャ、ドットの遅延、ワームノイズ、パタンノイズの発生等を抑制して、高画質のハーフトーン処理を実現できる量子化の処理が望まれている。そこで、本発明は、上記の課題を解決できるプログラム、画像処理装置、及び画像処理方法を提供することを目的とする。
本願の発明者は、鋭意研究により、ディザ処理においては、画素の濃度により、テクスチャの発生のしやすさが異なることに着目した。また、誤差拡散法においても、画素の濃度により、ドット遅延やワームノイズの発生のしやすさが異なることに着目した。そして、例えばディザ処理又は誤差拡散処理を切り替えて一方の処理を行うのではなく、ディザ処理及び誤差拡散処理の影響力を割り振るようにして量子化を行うことにより、テクスチャ、ドット遅延、及びワームノイズ等の発生を抑えつつ、適切に量子化をし得ることを見出した。本発明は、以下の構成を有する。
(構成1)画像中の各画素の色の濃度を示す濃度値の量子化をコンピュータに行わせるプログラムであって、量子化を行うべき画素を順次選択する画素選択処理と、予め設定されたディザマトリクスにより指定されるノイズであるディザマトリクスノイズを量子化の処理に影響させる度合いを示すノイズ使用率と、周辺の画素に対する量子化において生じる誤差である量子化誤差を累積した累積誤差を量子化の処理に影響させる度合いを示す誤差使用率とを決定する処理であり、画素選択処理で順次選択される画素の濃度値に応じて、当該画素に対応するノイズ使用率及び誤差使用率を決定する使用率決定処理と、画素選択処理で順次選択される画素の濃度値に対する量子化を行う処理であり、当該画素に対応するノイズ使用率に応じてディザマトリクスノイズを使用し、かつ、当該画素に対応する誤差使用率に応じて累積誤差を使用して量子化を行う量子化実行処理とをコンピュータに実行させる。
ディザ処理及び誤差拡散処理は、良質な画質が得られる濃度範囲が異なる。そのため、これらのいずれかを単独で使用する場合、一部の濃度範囲で量子化による画質の劣化が生じるおそれがある。また、例えば濃度範囲によって単にディザ処理と誤差拡散処理とを切り替えるとすれば、処理が切り替わる部分に、境界線等が生じるおそれがある。
これに対し、このように構成すれば、例えば、誤差拡散処理の空間周波数特性(以下、誤差拡散特性)にディザ処理の空間周波数特性(以下、ディザ特性)の影響を与えることができる。また、これにより、例えば、誤差拡散特性にディザ特性を組み込んだ方法により、量子化を行うことができる。尚、空間周波数特性とは、例えば、画質を評価する特性の一つである、出力結果のドットのオン、オフの繰り返しパタンを周波数として捉えたときの特性である。
更には、このように構成した場合、例えば単にディザ処理と誤差拡散処理とを切り替える場合等と異なり、それぞれの処理が得意とする部分をより適切に活かした量子化の処理を行うことができる。そのため、このように構成すれば、例えば、量子化の処理において生じる印刷に関しての種々の問題点を適切に解消し、より適切な方法で量子化の処理を行うことができる。
尚、画素選択処理は、例えば、画素のラインを順次選択し、選択したライン中の画素を所定の処理方向に沿って、順次選択する。この場合、画素選択処理は、処理方向を、処理するライン毎に切り替えてもよい。例えば、奇数ラインにおいては左から右へ、偶数ラインにおいては右から左へ、順次画素を選択することが考えられる。このように構成すれば、例えば、量子化の処理が双方向処理となり、誤差の拡散方向が一定ではなくなるため、ドットをより適切に分散させることができる。
使用率決定処理は、例えば、予め設定された計算式に従い、ノイズ使用率及び誤差使用率を決定する。この場合、例えば、式中のパラメータを適切に設定することにより、ディザ特性が支配的な領域と、誤差拡散特性が支配的な領域との切り替え部分で境界線が発生することを適切に抑えることができる。また、これにより、量子化の処理の方法の切り替えを滑らかに行うことができる。パラメータの最適値は、例えば実験等により適切に求めることができる。
また、このプログラムは、例えば、コンピュータに、プロセスカラー毎に、各処理を実行させる。この場合、例えば、使用するディザマトリクスを、プロセスカラー毎に変更してもよい。このように構成すれば、例えば、同じ画素に対する量子化において用いられるディザマトリクスの値を、プロセスカラー毎に異ならせることができる。また、これにより、ドットの重なりが生じることを適切に防ぐことができる。
ディザマトリクスノイズとしては、例えば、ブルーノイズ特性のノイズを用いることが好ましい。ブルーノイズ特性とは、例えば、空間周波数特性で表現した場合に高い周波数に偏ったノイズであり、人間の視覚では知覚されにくい特性を有している。また、ブルーノイズ特性は、誤差拡散処理の周波数特性に類似している。そのため、このようなディザマトリクスを用いることにより、ディザ特性と誤差拡散特性の切り替えをより滑らかに行いやすくなる。
また、このプログラムは、コンピュータに、例えば、累積誤差を算出する処理等を更に行わせてよい。例えば、このプログラムは、コンピュータに、誤差分配処理等を更に実行させてよい。誤差分配処理は、例えば、画素の量子化により生じる量子化誤差を分配する処理であり、例えば、予め設定された拡散フィルタ(拡散マトリクス)に従って、量子化誤差を、当該画素の周辺の画素に拡散させる。また、これにより、当該周辺の画素のそれぞれに対応する累積誤差の値を更新する。拡散フィルタとしては、例えば、Jarvis,Judice&Ninkeのマトリクスを好適に用いることができる。
(構成2)プログラムは、画素選択処理で順次選択される画素に対し、累積誤差による補正を行った後の濃度値である誤差補正済入力値を算出する処理であり、当該画素に対応する誤差使用率と累積誤差との積を当該画素の濃度値に加算した値を、誤差補正済入力値として算出する誤差補正済入力値算出処理と、量子化で使用する閾値としてディザマトリクスノイズを反映させた閾値であるノイズ補正済閾値を算出する処理であり、当該画素に対応するノイズ使用率とディザマトリクスノイズとの積を予め設定された初期閾値に加算した値を、ノイズ補正済閾値として算出するノイズ補正済閾値算出処理とを更にコンピュータに実行させ、量子化実行処理は、ノイズ補正済閾値と誤差補正済入力値とを比較することにより、量子化を行う。
このように構成した場合、誤差使用率を乗じた累積誤差を量子化の入力値である画素の濃度値に加算することにより、誤差拡散特性を影響させる度合いを適切に調節できる。また、ノイズ使用率を乗じたディザマトリクスノイズを初期閾値に加算することにより、ディザ特性を影響させる度合いを適切に調節できる。
そのため、このように構成すれば、例えば、入力値に応じて、誤差拡散特性及びディザ特性のそれぞれを影響させる度合いを適切に設定できる。また、これにより、入力値に応じて、それぞれの処理が得意とする部分をより適切に活かした量子化の処理を行うことができる。
(構成3)量子化実行処理は、量子化の入力値である画素の濃度値と、濃度値が取り得る範囲の最大値とが等しいか否かを判定する最大値判定処理と、入力値である画素の濃度値と、濃度値が取り得る範囲の最小値とが等しいか否かを判定する最小値判定処理と、量子化の結果である量子化値を取得する量子化値取得処理とを有し、最大値判定処理において入力値と最大値とが等しいと判定された場合、量子化値取得処理は、量子化値として、濃度値が閾値よりも大きい場合に出力されるべき値を取得し、最小値判定処理において入力値と最小値とが等しいと判定された場合、量子化値取得処理は、量子化値として、濃度値が閾値よりも小さい場合に出力されるべき値を取得する。
例えば、入力値が最大値と等しい場合、誤差補正済入力値やノイズ補正済閾値がいずれの場合であっても、量子化の結果は、濃度値が閾値よりも大きい場合に出力されるべき出力値(例えば1)とする必要がある。また、入力値が最小値と等しい場合、誤差補正済入力値やノイズ補正済閾値がいずれの場合であっても、量子化の結果は、濃度値が閾値よりも小さい場合に出力されるべき出力値(例えば0)とする必要がある。
これに対し、このように構成すれば、入力値が最大値又は最小値の場合の出力値を、容易かつ適切に設定できる。また、これにより、累積誤差及びディザマトリクスノイズの両方を用いて行う量子化の処理を、より適切に行うことが可能になる。尚、濃度値が閾値よりも大きい場合、及び小さい場合のそれぞれに出力されるべき出力値とは、例えば、累積誤差及びディザマトリクスノイズの両方を0として濃度値と閾値とを比較した結果を示す出力値である。
(構成4)使用率決定処理は、ノイズ使用率及び誤差使用率の決定において、画素の濃度値がハイライト部又はシャドウ部のいずれかに相当する濃度値である場合のノイズ使用率を、ハイライト部とシャドウ部との中間の中間調部に相当する濃度値である場合のノイズ使用率よりも大きな値にし、画素の濃度値がハイライト部又はシャドウ部のいずれかに相当する濃度値である場合の誤差使用率を、中間調部に相当する濃度値である場合の誤差使用率よりも小さな値にする。
ノイズ使用率は、例えば、ハイライト部及びシャドウ部での値が1(100%)であり、中間調になるにつれて徐々に値が下がるように変化する。誤差使用率は、例えば、濃度範囲の両端では値が0(0%)であり、テクスチャ発生部の濃度範囲の手前で値1(100%)となるように変化する。
このように構成した場合、例えば、誤差拡散特性の影響が強いとドット遅延が発生しやすいハイライト部及びシャドウ部において、ノイズ使用率を高くし、誤差使用率を低くすることとなる。これにより、例えば、ハイライト部及びシャドウ部において、ドットを分散して配置できるディザ特性の影響が大きくなるため、ドット遅延の発生を適切に抑えることができる。
また、誤差拡散特性の影響を大きくして中間調部での量子化の処理を行うことにより、例えば、より自然な擬似階調を得ることができる。また、例えば、テクスチャ発生部の濃度範囲において、ノイズ使用率を低く、誤差使用率を高くすることにより、ドットの配置に変化を与え、例えば、テクスチャの発生を適切に抑えることができる。
(構成5)使用率決定処理は、画素の濃度値がいずれの場合にも、ノイズ使用率を、0より大きな値に予め設定された最低ノイズ使用率以上の値に設定する。
中間調部において、ノイズ使用率を0(0%)とし、誤差使用率を1(100%)とすると、誤差拡散特性に特有のパタンノイズが発生するおそれがある。パタンノイズが中間調部で発生する原因は、例えば、中間調部での誤差拡散特性が非常に高周波であることからドットの配置が市松模様になりやすく、また、ディザ処理のようにドット配置パタンが一定でないことで、市松模様が部分的に発生することがあるためである。これに対し、最低ノイズ使用率を設け、ノイズ使用率が0にならないようにすることにより、例えば、中間調部において、僅かにディザ特性の影響を与えつつ、誤差拡散特性の影響を大きくすることで、ディザ処理のドット配置パタンの影響を僅かに受けるので、全体的な配置パタンが一定になりやすく、部分的な市松模様が発生しにくくなる。また、これにより、例えば、パタンノイズを適切に抑制できる。
(構成6)使用率決定処理は、ハイライト部にある濃度範囲を示す基準として、予め設定された第1ハイライト基準値と、第1ハイライト基準値よりも大きな値の第2ハイライト基準値とを用い、シャドウ部にある濃度範囲を示す基準として、予め設定された第1シャドウ基準値と、第1シャドウ基準値よりも大きな値の第2シャドウ基準値とを用い、中間調部の中央にある濃度範囲を示す基準として、第2ハイライト基準値よりも大きく、かつ、第1シャドウ基準値よりも小さな第1中間調基準値と、第1中間調基準値よりも大きく、かつ、第1シャドウ基準値よりも小さな第2中間調基準値とを用い、画素の濃度値が、第1ハイライト基準値以下の場合、又は第2シャドウ基準値以上の場合、ノイズ使用率を、1に設定し、画素の濃度値が、第1中間調基準値以上、かつ第2中間調基準値以下の場合、ノイズ使用率を、最低ノイズ使用率に設定し、画素の濃度値が、第1ハイライト基準値以上、かつ第1中間調基準値以下の場合、ノイズ使用率を、最低ノイズ使用率以上、かつ1以下の値であり、画素の濃度値と第1ハイライト基準値との差に応じて1から漸減させた値に設定し、画素の濃度値が、第2中間調基準値以上、かつ第2シャドウ基準値以下の場合、ノイズ使用率を、最低ノイズ使用率以上、かつ1以下の値であり、画素の濃度値と第2中間調基準値との差に応じて最低ノイズ使用率から漸増させた値に設定し、画素の濃度値が、第2ハイライト基準値以上、かつ第1シャドウ基準値以下の場合、誤差使用率を、1に設定し、画素の濃度値が、第2ハイライト基準値以下の場合、誤差使用率を、0以上1以下の値であり、第2ハイライト基準値と濃度値との差に応じて1から漸減させた値に設定し、画素の濃度値が、第1シャドウ基準値以上の場合、誤差使用率を、0以上1以下の値であり、画素の濃度値と第1シャドウ基準値との差に応じて1から漸減させた値に設定する。
このように構成すれば、例えば、画素の濃度値に応じて、誤差使用率及びノイズ使用率のそれぞれを適切に設定できる。また、これにより、誤差拡散処理及びディザ処理のそれぞれの処理が得意とする部分をより適切に活かした量子化の処理を適切に行うことができる。
(構成7)使用率決定処理は、ハイライト部にある濃度範囲を示す基準として、0より大きく、かつ第1ハイライト基準値以下の値の第3ハイライト基準値を更に用い、シャドウ部にある濃度範囲を示す基準として、第2シャドウ基準値以上、かつ濃度値が取り得る範囲の最大値よりも小さな値の第3シャドウ基準値を更に用い、画素の濃度値が、第3ハイライト基準値以下の場合、誤差使用率を0に設定し、画素の濃度値が、第3ハイライト基準値以上、かつ第2ハイライト基準値以下の場合、誤差使用率を、濃度値と第3ハイライト基準値との差を第2ハイライト基準値と第3ハイライト基準値との差で除した値に設定し、画素の濃度値が、第1シャドウ基準値以上、かつ第3シャドウ基準値以下の場合、誤差使用率を、第3シャドウ基準値と濃度値との差を第3シャドウ基準値と第1シャドウ基準値との差で除した値に設定し、画素の濃度値が、第3シャドウ基準値以上の場合、誤差使用率を0に設定する。このように構成すれば、例えば、誤差使用率をより適切に設定できる。
(構成8)画像中の各画素の色の濃度を示す濃度値の量子化を行う画像処理装置であって、量子化を行うべき画素を順次選択する画素選択処理部と、予め設定されたディザマトリクスにより指定されるノイズであるディザマトリクスノイズを量子化の処理に影響させる度合いを示すノイズ使用率と、周辺の画素に対する量子化において生じる誤差である量子化誤差を累積した累積誤差を量子化の処理に影響させる度合いを示す誤差使用率とを決定する処理部であり、画素選択処理部により順次選択される画素の濃度値に応じて、当該画素に対応するノイズ使用率及び誤差使用率を決定する使用率決定処理部と、画素選択処理部により順次選択される画素の濃度値に対する量子化を行う処理部であり、当該画素に対応するノイズ使用率に応じてディザマトリクスノイズを使用し、かつ、当該画素に対応する誤差使用率に応じて累積誤差を使用して量子化を行う量子化実行処理部とを備える。このように構成すれば、例えば、構成1と同様の効果を得ることができる。
尚、この画像処理装置は、例えば、所定のプログラムに従って動作するコンピュータであってよい。この場合、例えばコンピュータのCPUが、プログラムに従って、画像処理装置の各部として動作する。
(構成9)画像中の各画素の色の濃度を示す濃度値の量子化を行う画像処理方法であって、量子化を行うべき画素を順次選択する画素選択処理段階と、予め設定されたディザマトリクスにより指定されるノイズであるディザマトリクスノイズを量子化の処理に影響させる度合いを示すノイズ使用率と、周辺の画素に対する量子化において生じる誤差である量子化誤差を累積した累積誤差を量子化の処理に影響させる度合いを示す誤差使用率とを決定する処理段階であり、画素選択処理段階において順次選択される画素の濃度値に応じて、当該画素に対応するノイズ使用率及び誤差使用率を決定する使用率決定処理段階と、画素選択処理段階において順次選択される画素の濃度値に対する量子化を行う処理段階であり、当該画素に対応するノイズ使用率に応じてディザマトリクスノイズを使用し、かつ、当該画素に対応する誤差使用率に応じて累積誤差を使用して量子化を行う量子化実行処理段階とを備える。このようにすれば、例えば、構成1と同様の効果を得ることができる。
本発明によれば、例えば、より適切な方法で量子化の処理を行うことができる。また、これにより、例えば、ハーフトーン処理において、テクスチャ、ドットの遅延、パタンノイズの発生等を適切に抑制できる。
本発明の一実施形態に係るプログラムについて説明する図である。図1(a)は、このプログラムを使用する印刷システム10の構成の一例を示す。図1(b)は、画像処理装置12が行う量子化の処理の概要を示す図である。 量子化を行う動作の一例を示すフローチャートである。 画素選択処理S102について更に詳しく説明する図である。図3(a)は、画素を順次選択する順番の一例を示す。図3(b)は、双方向処理の効果の一例を示す図である。 誤差使用率Re、及びノイズ使用率Rnと、濃度値In(x,y)とを対応付けるグラフ及び計算式の一例を示す。 誤差使用率Reを算出する処理の一例を示すフローチャートである。 ノイズ使用率Rnを算出する処理の一例を示すフローチャートである。 量子化実行処理S110の動作の一例を示すフローチャートである。 本例において使用する拡散フィルタの一例を示す図である。図8(a)は、双方向処理の各方向で用いる拡散フィルタの一例を示す。図8(b)は、誤差の分配の仕方の一例を示す。 誤差分配処理S112の動作の一例を示すフローチャートである。 本例による印刷結果の一例を参考例による印刷結果と共に示す。図10(a)は、従来公知の典型的な誤差拡散処理のみを行った場合の印刷結果の一例を示す。図10(b)は、従来公知のディザ処理のみを行った場合の印刷結果の一例を示す。図10(c)は、濃度範囲によって単にディザ処理と誤差拡散処理とを切り替えた場合の印刷結果の一例を示す。図10(d)は、本例による印刷結果の一例を示す。
以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るプログラムについて説明する図である。図1(a)は、このプログラムを使用する印刷システム10の構成の一例を示す。本例において、印刷システム10は、画像処理装置12及び印刷装置14を備える。
画像処理装置12は、例えばRIP(Raster Image Processor)処理等の画像形成処理を行う装置である。画像処理装置12は、印刷データが示す原画像を展開することにより、印刷装置14が解釈可能な形式により画像を示す印刷可能データを形成する。
また、本例において、画像処理装置12は、この画像形成処理において、少なくとも、原画像中の各画素の色の濃度を示す濃度値の量子化を行う。また、この場合、画像処理装置12は、印刷装置14で使用される各プロセスカラー毎に量子化を行う。これにより、画像処理装置12は、印刷データに基づき、各プロセスカラーに対応するハーフトーン画像を形成する。
尚、画像処理装置12は、例えば印刷装置14を制御するホストPCであり、所定のプログラムに従って、画像処理装置として動作する。画像処理装置12は、印刷データを、例えば他のPCから受け取ってよい。また、印刷データは、ユーザにより、画像処理装置12上で作成されてもよい。
印刷装置14は、例えばインクジェットプリンタであり、画像処理装置12から受け取る印刷可能データに従い、画像の印刷を実行する。また、本例において、印刷装置14は、CMYKインクの各色をプロセスカラーとして使用し、カラー印刷を行う。印刷装置14は、更に他の色のインクを用いて印刷を行ってもよい。
図1(b)は、画像処理装置12が行う量子化の処理の概要を示す図である。画像処理装置12は、プロセスカラー毎に、原画像に対する量子化により、ハーフトーン画像である擬似中間調画像を形成する。この量子化は、原画像の各座標における濃度値In(x,y)を、擬似中間調画像の同じ座標における量子化値out(x,y)に変換する処理である。
本例において、画像処理装置12は、この量子化を、ディザマトリクスノイズD(i,j)、及び累積誤差E(x,y)の両方を用いる方法(ハイブリッド誤差拡散処理)により行う。また、画像処理装置12は、ディザマトリクスノイズD(i,j)、及び累積誤差E(x,y)に関連するパラメータとして、それぞれ0以上1以下(0%〜100%)の範囲の値に設定されるノイズ使用率Rn、及び誤差使用率Reを更に用いる。
ノイズ使用率Rnは、ディザマトリクスノイズD(i,j)を量子化の処理に影響させる度合いを示すパラメータであり、量子化を行う画素の濃度値In(x,y)に応じて算出される。画像処理装置12は、ディザマトリクスノイズD(i,j)をそのまま用いるのではなく、ディザマトリクスノイズD(i,j)とノイズ使用率Rnとの積を用いて量子化を行う。これにより、画像処理装置12は、各画素に対応するノイズ使用率Rnに応じて、ディザマトリクスノイズD(i,j)を使用する。
また、誤差使用率Reは、累積誤差E(x,y)を量子化の処理に影響させる度合いを示すパラメータであり、量子化を行う画素の濃度値In(x,y)に応じて算出される。画像処理装置12は、累積誤差E(x,y)をそのまま用いるのではなく、累積誤差E(x,y)と誤差使用率Reとの積を用いて、各画素の濃度値In(x,y)に対応する誤差補正済入力値In’(x,y)を算出する。そして、算出した誤差補正済入力値In’(x,y)を用いて、量子化の処理を行う。これにより、画像処理装置12は、各画素に対応する誤差使用率Reに応じて、累積誤差E(x,y)を使用する。尚、量子化の処理については、後に更に詳しく説明する。
本例によれば、例えば、誤差拡散処理の空間周波数特性(誤差拡散特性)にディザ処理の空間周波数特性(ディザ特性)の影響を与えることができる。また、これにより、例えば、誤差拡散特性にディザ特性を組み込んだ方法により、量子化を行うことができる。また、この場合、例えば単にディザ処理と誤差拡散処理とを切り替える場合等と異なり、処理の切り替えに伴う境界線が発生すること等を適切に防ぐことができる。
そのため、本例によれば、例えば、それぞれの処理が得意とする部分を適切に活かした量子化の処理を行うことができる。また、これにより、例えば、量子化の処理において生じる印刷に関しての種々の問題点を適切に解消し、より適切な方法で量子化の処理を行うことができる。
尚、ディザマトリクスノイズD(i,j)は、例えば、予め設定されたディザマトリクスにより指定される値である。ディザマトリクスノイズD(i,j)は、例えば従来のディザ処理において使用されるディザマトリクスノイズと同一又は同様であってよい。ディザマトリクスノイズD(i,j)としては、例えば、ブルーノイズ特性のノイズを用いることが好ましい。また、画像処理装置12は、使用するディザマトリクスを、プロセスカラー毎に変更することが好ましい。
累積誤差E(x,y)は、周辺の画素に対する量子化において生じる誤差である量子化誤差Q(x,y)を累積した値であり、予め設定された拡散フィルタ(拡散マトリクス)を用いて算出される。また、算出された累積誤差E(x,y)は、例えば誤差バッファに格納される。画像処理装置12は、累積誤差E(x,y)を、例えば従来の誤差拡散処理で使用される累積誤差と同一又は同様の方法により算出する。
図2は、量子化を行う動作の一例を示すフローチャートである。画像処理装置12は、以下の処理を例えば、プロセスカラー毎に行う。
量子化を行う動作において、本例の画像処理装置12は、先ず、原画像から、量子化を行うべき画素を選択する(画素選択処理S102)。そして、選択される画素の濃度値In(x,y)に応じて、その画素に対応するノイズ使用率Rn、及び誤差使用率Reを算出する。これにより、画像処理装置12は、その画素の量子化に使用するノイズ使用率Rn、及び誤差使用率Reを決定する(使用率決定処理S104)。
続いて、画像処理装置12は、累積誤差E(x,y)による補正を行った後の濃度値である誤差補正済入力値In’(x,y)を算出する(誤差補正済入力値算出処理S106)。この処理において、画像処理装置12は、例えば、画素選択処理S102で選択された画素に対応する誤差使用率Reと、累積誤差E(x,y)との積を、その画素の濃度値In(x,y)に加算し、加算後の値を、誤差補正済入力値In’(x,y)として算出する。
また、画像処理装置12は、更に、量子化で使用する閾値として、ディザマトリクスノイズD(i,j)を反映させた閾値であるノイズ補正済閾値Th’を算出する(ノイズ補正済閾値算出処理S108)。この処理において、画像処理装置12は、例えば、画素選択処理S102で選択された画素に対応するノイズ使用率Rnと、ディザマトリクスノイズD(i,j)との積を、予め設定された初期閾値Thに加算し、加算後の値を、ノイズ補正済閾値Th’として算出する。
そして、画像処理装置12は、算出されたノイズ補正済閾値Th’と、誤差補正済入力値In’(x,y)とを比較する。これにより、画像処理装置12は、画素選択処理S102で選択された画素に対する量子化を実行する(量子化実行処理S110)。
続いて、画像処理装置12は、拡散フィルタに従って、この画素の量子化により生じる量子化誤差Q(x,y)を、周辺の画素に拡散させる(誤差分配処理S112)。これにより、画像処理装置12は、周辺画素の分配先座標に対応した拡散フィルタの値に量子化誤差Q(x,y)を積算し、周辺の画素のそれぞれに対応する累積誤差E(x,y)の値を更新する。
また、誤差分配処理S112の後、画像処理装置12は、量子化を実行した画素が原画像の最終の画素であるか否かを判定する(最終画素判定処理S114)。そして、最終画素であると判定した場合(S114:Yes)、原画像に対する量子化の処理を終了する。また、最終画素ではないと判定した場合(S114:No)、画素選択処理S102へ再度進み、次の画素を選択する。これにより、画像処理装置12は、画素選択処理S102において、量子化を行うべき画素を順次選択する。また、順次選択される画素に対して画素選択処理S102の以降の処理を行うことにより、その画素に対する量子化を実行する。
本例によれば、例えば、誤差使用率Reを乗じた累積誤差E(x,y)を濃度値In(x,y)に加算することにより、誤差拡散特性を影響させる度合いを適切に調節できる。また、ノイズ使用率Rnを乗じたディザマトリクスノイズD(i,j)を初期閾値Thに加算することにより、ディザ特性を影響させる度合いを適切に調節できる。
これにより、例えば、入力値である濃度値In(x,y)に応じて、誤差拡散特性及びディザ特性のそれぞれを影響させる度合いを適切に設定できる。また、誤差拡散処理及びディザ処理のそれぞれが得意とする部分を適切に活かした量子化の処理を行うことができる。以下、量子化を行う動作中の各処理について、更に詳しく説明する。
図3は、画素選択処理S102について更に詳しく説明する図である。図3(a)は、画素を順次選択する順番の一例を示す。本例の画素選択処理S102おいて、画像処理装置12は、例えば、画素のラインを順次選択し、選択したライン中の画素を所定の処理方向に沿って、順次選択する。また、画像処理装置12は、更に、この処理方向を、処理するライン毎に切り替える。例えば、画像処理装置12は、奇数ラインにおいては左から右へ、偶数ラインにおいては右から左へ、順次画素を選択する。これにより、画像処理装置12は、量子化の処理を、双方向処理により行う。
図3(b)は、双方向処理の効果の一例を示す図であり、処理方向を一定の一方向のみとした単方向処理を行った場合、及び双方向処理を行った場合のそれぞれについて、量子化の結果の一例を示す。双方向処理を行った場合、誤差の拡散方向が一定ではなくなるため、ドットをより適切に分散させることができる。また、その結果、例えば単方向処理により量子化を行う場合と比べ、ワームノイズの発生等をより適切に防ぐことができる。
図4〜6は、使用率決定処理S104について更に詳しく説明する図である。図4は、誤差使用率Re、及びノイズ使用率Rnと、濃度値In(x,y)(以下、入力値Inとする)とを対応付けるグラフ及び計算式の一例を示す。
本例において、画像処理装置12は、最小入力値MinInである0以上、かつ最大入力値MaxIn以下の範囲の入力値Inに対して連続的に変化する関数に基づき、誤差使用率Re及びノイズ使用率Rnを算出する。最大入力値MaxIn、及び最小入力値MinInは、例えば、入力値Inとなる濃度値が取り得る範囲の最大値及び最小値である。
また、この関数において、画像処理装置12は、ハイライト部にある濃度範囲を示す基準として、第3ハイライト基準値の一例であるハイライト側誤差使用率最小濃度値Hesと、第1ハイライト基準値の一例であるハイライト側ノイズ使用率最大濃度値Hnと、第2ハイライト基準値の一例であるハイライト側誤差使用率最大濃度値Heとを用いる。また、シャドウ部にある濃度範囲を示す基準として、第1シャドウ基準値の一例であるシャドウ側誤差使用率最大濃度値Seと、第2シャドウ基準値の一例であるシャドウ側ノイズ使用率最大濃度値Snと、第3シャドウ基準値の一例であるシャドウ側誤差使用率最小濃度値Sesとを用いる。更に、中間調部の中央において初期閾値Thを挟む濃度範囲を示す基準として、ハイライト側ノイズ使用率0%濃度値Hnz、シャドウ側ノイズ使用率0%濃度値Snz、第1中間調基準値C1、及び第2中間調基準値C2を用いる。
また、これらのパラメータは、少なくとも、Hes≦Hn<He<Se<Sn≦Ses、及びHn<Hnz<Snz<Snとなるように設定される。また、本例において、これらのパラメータは、グラフに示された大小関係で、0(MinIn)<Hes≦Hn<He<C1<Hnz<Th<Snz<C2<Se<Sn≦Ses<MaxInとなるように設定される。
そして、使用率決定処理S104において、画像処理装置12は、グラフの下に示した計算式に従い、誤差使用率Re、及びノイズ使用率Rnを決定する。但し、この数式により算出されるノイズ使用率Rnが、所定の最低ノイズ使用率RnMinより小さくなる場合、画像処理装置12は、ノイズ使用率Rnを、最低ノイズ使用率RnMinに設定する。これにより、画像処理装置12は、画素の濃度値がいずれの場合にも、ノイズ使用率Rnを、最低ノイズ使用率RnMin以上の値に設定する。
尚、誤差使用率Re、及びノイズ使用率Rnは、0〜100%(値0〜1)の範囲内の値に設定される。グラフの下に示した計算式において、100%以上となる場合には、100%に設定される。また、0%以下となる場合には、0%に設定される。
また、最低ノイズ使用率RnMinは、例えばパラメータ設定時の調整時等に、0より大きな値に予め設定される。最低ノイズ使用率RnMinは、例えば0.1(10%)以上の値とすることが考えられる。例えば、最低ノイズ使用率RnMinは、例えば0.1〜0.2(10〜20%)とすることが好ましい。また、グラフから分かるように、入力値Inが第1中間調基準値C1、又は第2中間調基準値C2と等しい場合に、計算式で算出されるノイズ使用率Rnは、最低ノイズ使用率RnMinと等しくなる。
以上の方法により、例えば、入力値Inが、ハイライト側誤差使用率最大濃度値He以上、かつシャドウ側誤差使用率最大濃度値Se以下の場合、画像処理装置12は、誤差使用率Reを、1(100%)に設定する。また、例えば、入力値Inがハイライト側誤差使用率最小濃度値Hes以下の場合、誤差使用率Reを0に設定する。入力値Inが、ハイライト側誤差使用率最小濃度値Hes以上、かつハイライト側誤差使用率最大濃度値He以下の場合、誤差使用率Reを、(In−Hes)/(He−Hes)で計算される値に設定する。これにより、例えば、入力値Inがハイライト側誤差使用率最大濃度値He以下の場合、誤差使用率Reを、0以上1(100%)以下の値であり、ハイライト側誤差使用率最大濃度値Heと入力値Inとの差に応じて1から漸減させた値に設定する。
また、例えば、入力値Inが、シャドウ側誤差使用率最大濃度値Se以上、かつシャドウ側誤差使用率最小濃度値Ses以下の場合、誤差使用率Reを、(Ses−In)/(Ses−Se)で計算される値に設定する。入力値Inがシャドウ側誤差使用率最小濃度値Ses以上の場合、誤差使用率Reを0に設定する。これにより、例えば、入力値Inが、シャドウ側誤差使用率最大濃度値Se以上の場合、誤差使用率Reを、0以上1(100%)以下の値であり、入力値Inとシャドウ側誤差使用率最大濃度値Seとの差に応じて1から漸減させた値に設定する。
この場合、ハイライト部から中間調部にかけての誤差使用率Reは、入力値Inに対し、例えば、ハイライト側誤差使用率最小濃度値Hesから徐々に増加し、ハイライト側誤差使用率最大濃度値Heにおいて最大値となる。また、シャドウ部から中間調部にかけての誤差使用率Reは、入力値Inに対し、シャドウ側誤差使用率最大濃度値Seから徐々に減少し、シャドウ側誤差使用率最小濃度値Sesにおいて最小値となる。
これにより、画像処理装置12は、例えば、入力値Inがハイライト部又はシャドウ部のいずれかに相当する濃度値である場合の誤差使用率Reを、中間調部に相当する濃度値である場合の誤差使用率Reよりも小さな値に設定する。また、この場合、誤差使用率Reは、例えば、濃度範囲の両端では値が0(0%)であり、ディザ処理に特有のテクスチャが発生する濃度範囲であるテクスチャ発生部Hd、Sdの手前で値1(100%)となるように変化する。このように構成すれば、例えば、誤差使用率Reを中間調で主に使用する構成を適切に実現できる。
また、例えば、入力値Inが、ハイライト側ノイズ使用率最大濃度値Hn以下の場合、又はシャドウ側ノイズ使用率最大濃度値Sn以上の場合、画像処理装置12は、ノイズ使用率Rnを、1(100%)に設定する。また、入力値Inが、第1中間調基準値C1以上、かつ第2中間調基準値C2以下の場合、ノイズ使用率Rnを、最低ノイズ使用率RnMinに設定する。
また、例えば、入力値Inがハイライト側ノイズ使用率最大濃度値Hn以上、かつ第1中間調基準値C1以下の場合、画像処理装置12は、ノイズ使用率Rnを、最低ノイズ使用率RnMin以上、かつ1(100%)以下の値であり、入力値Inとハイライト側ノイズ使用率最大濃度値Hnとの差に応じて1から漸減させた値に設定する。更に、例えば、入力値Inが、第2中間調基準値C2以上、かつシャドウ側ノイズ使用率最大濃度値Sn以下の場合、画像処理装置12は、ノイズ使用率Rnを、最低ノイズ使用率RnMin以上、かつ1(100%)以下の値であり、入力値Inと第2中間調基準値C2との差に応じて最低ノイズ使用率RnMinから漸増させた値に設定する。
これにより、画像処理装置12は、例えば、入力値Inがハイライト部又はシャドウ部のいずれかに相当する濃度値である場合のノイズ使用率Rnを、中間調部に相当する濃度値である場合のノイズ使用率Rnよりも大きな値に設定する。また、この場合、ノイズ使用率Rnは、例えば、ハイライト部及びシャドウ部での値が1(100%)であり、中間調になるにつれて徐々に値が下がるように変化する。
本例によれば、例えば、誤差拡散特性の影響が強いとドット遅延が発生しやすいハイライト部及びシャドウ部において、ノイズ使用率Rnを高くし、誤差使用率Reを低くすることとなる。これにより、例えば、ハイライト部及びシャドウ部において、ドットを分散して配置できるディザ特性の影響が大きくなるため、ドット遅延の発生を適切に抑えることができる。
また、誤差拡散特性の影響を大きくして中間調部での量子化の処理を行うことにより、例えば、より自然な擬似階調を得ることができる。また、例えば、テクスチャ発生部となる濃度範囲において、ノイズ使用率Rnを低く、誤差使用率Reを高くすることにより、ドットの配置に変化を与えることができる。また、これにより、例えば、テクスチャの発生を適切に抑えることができる。
更には、例えば、最低ノイズ使用率RnMinを設け、ノイズ使用率Rnが0にならないようにすることにより、例えば、中間調部において、僅かにディザ特性の影響を与えつつ、誤差拡散特性の影響を大きくできる。また、これにより、例えば、パタンノイズを適切に抑制できる。
また、例えば、誤差使用率Re、及びノイズ使用率Rnを算出する計算式に従ってディザ特性の影響の大きさと、誤差拡散特性の影響の大きさを徐々に変化させることにより、ディザ特性が支配的な領域と、誤差拡散特性が支配的な領域との切り替え部分で境界線が発生することを適切に抑えることができる。また、これにより、量子化の処理の方法の切り替えを滑らかに行うことができる。
従って、本例によれば、例えば、画素の濃度値に応じて、誤差使用率Re、及びノイズ使用率Rnのそれぞれを適切に設定できる。また、これにより、誤差拡散処理及びディザ処理のそれぞれの処理が得意とする部分をより適切に活かした量子化の処理を適切に行うことができる。
続いて、誤差使用率Re、及びノイズ使用率Rnを算出する処理について、更に詳しく説明する。図5は、誤差使用率Reを算出する処理の一例を示すフローチャートである。
誤差使用率Reの算出において、画像処理装置12は、先ず、入力値Inがハイライト側誤差使用率最大濃度値He以上、かつシャドウ側誤差使用率最大濃度値Se以下の範囲にあるか否かを判定する(S202)。そして、この範囲にあると判定した場合(S202:Yes)、誤差使用率Reを、最大使用率である1(100%)に設定する(S204)。
また、この範囲にないと判定した場合(S202:No)、更に、入力値Inについて、ハイライト側誤差使用率最小濃度値Hesよりも大きく、かつハイライト側誤差使用率最大濃度値Heよりも小さい範囲にあるか否かを判定する(S206)。そして、この範囲にあると判定した場合(S206:Yes)、誤差使用率Reを、Re=(In−Hes)/(He−Hes)で計算される値に設定する(S208)。
また、S206において、入力値Inが範囲内にないと判定した場合(S206:No)、画像処理装置12は、更に、入力値Inについて、シャドウ側誤差使用率最大濃度値Seよりも大きく、かつシャドウ側誤差使用率最小濃度値Sesよりも小さい範囲にあるか否かを判定する(S210)。そして、この範囲にあると判定した場合(S210:Yes)、誤差使用率Reを、Re=(Ses−In)/(Ses−Se)で計算される値に設定する(S212)。また、S210において、入力値Inが範囲内にないと判定した場合(S210:No)、画像処理装置12は、誤差使用率Reを、0(0%)に設定する(S214)。
そして、画像処理装置12は、S204、S208、S212、又はS214のいずれかで設定した誤差使用率Reを、入力値Inに対応する誤差使用率Reとして採用する(S216)。本例によれば、誤差使用率Reを適切に算出できる。
図6は、ノイズ使用率Rnを算出する処理の一例を示すフローチャートである。ノイズ使用率Rnの算出において、画像処理装置12は、先ず、入力値Inが、ハイライト側ノイズ使用率最大濃度値Hnより大きく、かつハイライト側ノイズ使用率0%濃度値Hnzより小さい範囲にあるか否かを判定する(S302)。そして、この範囲にあると判定した場合(S302:Yes)、ノイズ使用率Rnを、Rn=(Hnz−In)/(Hnz−Hn)で計算される値に設定する(S304)。
また、この範囲にないと判定した場合(S302:No)、更に、入力値Inが、シャドウ側ノイズ使用率0%濃度値Snzより大きく、かつシャドウ側ノイズ使用率最大濃度値Snより小さい範囲にあるか否かを判定する(S306)。そして、この範囲にあると判定した場合(S306:Yes)、ノイズ使用率Rnを、Rn=(In−Snz)/(Sn−Snz)で計算される値に設定する(S308)。
そして、S304又はS308においてノイズ使用率Rnを計算値に設定した後、最小の使用率である最低ノイズ使用率RnMinよりも設定したノイズ使用率Rnが大きいか否かを判定する(S310)。そして、ノイズ使用率Rnが最低ノイズ使用率RnMin以下である場合(S310:No)、ノイズ使用率Rnの値を、最低ノイズ使用率RnMinに変更し(S312)S316へ進む。また、ノイズ使用率Rnが最低ノイズ使用率RnMinより大きい場合(S310:Yes)、ノイズ使用率Rnの値の変更を行うことなく、S316へ進む。
また、S306において、入力値Inが上記の範囲にないと判定した場合(S306:No)、画像処理装置12は、ノイズ使用率Rnを、最大の使用率である1(100%)に設定する(S314)。そして、画像処理装置12は、S304、S308、S312、又はS314のいずれかで設定したノイズ使用率Rnを、入力値Inに対応するノイズ使用率Rnとして採用する(S316)。本例によれば、ノイズ使用率Rnを適切に算出できる。
図7は、量子化実行処理S110の動作の一例を示すフローチャートである。本例の量子化実行処理S110において、画像処理装置12は、先ず、入力値Inと最大入力値MaxInとが等しいか否かを判定する(最大値判定処理S402)。そして、等しいと判定した場合(S402:Yes)、量子化の結果を示す出力値を、1に設定する(S404)。この値1は、入力値Inが閾値Thよりも大きい場合に出力されるべき値の一例である。また、この出力値の設定と共に、後の誤差分配処理S112で使用する誤差値を、誤差補正済入力値In’と最大入力値MaxInの差であるIn’−MaxInに設定する。
また、S402において、入力値Inと最大入力値MaxInとが等しくないと判定した場合(S402:No)、画像処理装置12は、更に、入力値Inと最小入力値MinInとが等しいか否かを判定する(最小値判定処理S406)。そして、等しいと判定した場合(S406:Yes)、出力値を、0に設定する(S408)。この値0は、入力値Inが閾値Thよりも小さい場合に出力されるべき値の一例である。また、この出力値の設定と共に、誤差値を、誤差補正済入力値In’に設定する。
また、S406において、入力値Inと最小入力値MinInとが等しくないと判定した場合(S406:No)、画像処理装置12は、誤差補正済入力値In’がノイズ補正済閾値Th’よりも大きいか否かを判定する(S410)。そして、大きいと判定した場合(S410:Yes)、出力値を1に、誤差値を、In’−MaxInにそれぞれ設定する(S412)。また、S410において、誤差補正済入力値In’がノイズ補正済閾値Th’以下であると判定した場合(S410:No)、出力値を0に、誤差値をIn’にそれぞれ設定する(S414)。
そして、画像処理装置12は、量子化実行処理S110の結果となる量子化値及び誤差値として、S404、S408、S412、又はS414で設定した出力値及び誤差値を取得する(量子化値取得処理S416)。また、取得した誤差値を、後の誤差分配処理S112へ受け渡す。本例によれば、例えば、出力値及び誤差値を、容易かつ適切に設定できる。
図8及び図9は、誤差分配処理S112について更に詳しく説明する図である。図8は、本例において使用する拡散フィルタの一例を示す。図8(a)は、双方向処理の各方向で用いる拡散フィルタの一例を示す。
本例において、拡散フィルタは、例えば、Jarvis,Judice&Ninkeのマトリクスである。また、双方向処理の各方向である主走査方向及び逆主走査方向のそれぞれについて、図示の各フィルタを使用する。また、図示したフィルタにおいて、記号*が記入されている位置は、入力値Inの座標[0,0](原点)である。また、各マトリクス内の数値は、周辺の画素に誤差を分配する際の分配比率である。
図8(b)は、誤差の分配の仕方の一例を示す。周辺の画素に誤差を分配する処理において、誤差の分配先の座標が画像幅から外れている場合、画像処理装置12は、分配先の座標を、次のラインの先頭の座標に変更する。また、反対側の座標が範囲外となっている場合も、同様の処理を行う。また、分配先のラインが存在しない場合、画像処理装置12は、誤差を分配しない。また、分配先の座標が処理済みの画素である場合も、誤差を分配しない。
図9は、誤差分配処理S112の動作の一例を示すフローチャートである。誤差分配処理S112において、画像処理装置12は、フローチャート中のステップS502とS526との間で、Y座標を順次変化させるループを実行する。このループにおいて、画像処理装置12は、0から拡散マトリクス高さまでの間で、Yの値を1ずつ増加させる。拡散マトリクス高さとは、例えば、拡散フィルタとして用いるマトリクスの行数である。
また、ステップS504とS524との間で、X座標を順次変化させるループを実行する。このループにおいて、画像処理装置12は、0から拡散マトリクス幅までの間で、Xの値を1ずつ増加させる。拡散マトリクス幅とは、例えば、拡散フィルタとして用いるマトリクスの列数である。
そして、これらのループの中で、画像処理装置12は、先ず、フローチャート内に示したように、分配先の座標(X’、Y’)を設定する。また、拡散フィルタに従い、分配比率を設定する(S506)。そして、先ず、この時点で、分配比率が0より大きいか否かを判定し(S508)、分配比率が0以下である場合(S508:No)、誤差を分配せずに、再度S504へ進む。
また、分配比率が0よりも大きい場合(S508:Yes)、S510以降の処理へ進む。この処理において、分配先の座標X’が画像幅より小さく(S510:Yes)、座標X’が0以上であり(S512:Yes)、分配先の座標Y’が画像高さより小さければ(S514:Yes)、分配する誤差値(量子化誤差)を、誤差値と、分配比率との積に設定し(S516)、累積誤差バッファに格納されている分配誤差値に加算する(S518)。これにより、画像処理装置12は、発生した量子化誤差に応じて、累積誤差を更新する。
また、S510において、座標X’が画像幅以上である場合(S510:No)、座標X’=X’−画像幅、座標Y’=Y’+1として(S520)、S514へ進む。S512において、座標X’が0より小さい場合(S512:No)、座標X’=X’+画像幅、座標Y’=Y’+1として(S522)、S514へ進む。また、S514において、座標Y’が画像高さ以上である場合(S514:No)、誤差を分配せずに、S504へ進む。
以上の動作により、画像処理装置12は、累積誤差バッファに格納されている値に量子化誤差を積算し、累積誤差を算出する。本例によれば、誤差を適切に分配できる。また、これにより、累積誤差を適切に算出できる。
図10は、本例による印刷結果の一例を参考例による印刷結果と共に示す。図10(a)〜(c)は、図1から9を用いて説明した本例と異なる参考例による印刷結果である。図10(a)は、従来公知の典型的な誤差拡散処理のみを行った場合の印刷結果の一例を示す。図10(b)は、従来公知のディザ処理のみを行った場合の印刷結果の一例を示す。
典型的な誤差拡散処理のみを行う場合、例えば、ハイライト部やシャドウ部では、ドットの遅延等の問題が発生する。また、ディザ処理のみを行う場合、例えば、ディザ処理に特有のテクスチャ等の問題が発生する。
図10(c)は、濃度範囲によって単にディザ処理と誤差拡散処理とを切り替えた場合の印刷結果の一例を示す。この例においては、例えばハイライト部と中間調部との間や、中間調部をシャドウ部との間において、本例のようにノイズ使用率や誤差使用率を徐々に変化させる切り替え処理を行わずに、ディザ処理と誤差拡散処理とを切り替えている。このように、適切な切り替え処理を行わずに、単にディザ処理と誤差拡散処理とを切り替える場合、切り替えにより境界線が発生する等の問題が生じる。
図10(d)は、本例による印刷結果の一例を示す。図から分かるように、本例によれば、例えば、ハイライト部やシャドウ部におけるドット遅延を適切に抑えることができる。また、中間調においてテクスチャが発生することや、切り替えにより境界線が発生する等も適切に防ぐことができる。そのため、本例によれば、量子化の処理をより適切に行うことができる。
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。
また、以上において、量子化の処理の説明は、量子化後の階調数が2階調となる場合について行った。しかし、同様の方法による量子化は、例えば階調数が3以上の場合の処理にも適用できる。階調数が3以上の場合とは、例えば、3種類以上のドットサイズを用いる場合である。
この場合、例えば、それぞれのサイズのドット毎に対応する量子化の処理を、2階調の場合と同一又は同様に、ノイズ使用率及び誤差使用率に応じて、ディザマトリクスノイズ、及び累積誤差の両方を用いて行う。そして、それぞれのサイズのドットに対応する出力結果同士を比較して、サイズが最も大きくなるドットを最終出力とする。このようにすれば、例えば、階調数が3以上の場合にも、より適切に量子化の処理を行うことができる。
本発明は、例えば、量子化をコンピュータに行わせるプログラムに好適に利用できる。
10・・・印刷システム、12・・・画像処理装置、14・・・印刷装置

Claims (9)

  1. 画像中の各画素の色の濃度を示す濃度値の量子化をコンピュータに行わせるプログラムであって、
    前記量子化を行うべき画素を順次選択する画素選択処理と、
    予め設定されたディザマトリクスにより指定されるノイズであるディザマトリクスノイズを前記量子化の処理に影響させる度合いを示すノイズ使用率と、周辺の画素に対する前記量子化において生じる誤差である量子化誤差を累積した累積誤差を前記量子化の処理に影響させる度合いを示す誤差使用率とを決定する処理であり、前記画素選択処理で順次選択される画素の前記濃度値に応じて、当該画素に対応する前記ノイズ使用率及び前記誤差使用率を決定する使用率決定処理と、
    前記画素選択処理で順次選択される前記画素の前記濃度値に対する前記量子化を行う処理であり、当該画素に対応する前記ノイズ使用率に応じてディザマトリクスノイズを使用し、かつ、当該画素に対応する前記誤差使用率に応じて前記累積誤差を使用して前記量子化を行う量子化実行処理と
    を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  2. 前記プログラムは、前記画素選択処理で順次選択される前記画素に対し、
    前記累積誤差による補正を行った後の濃度値である誤差補正済入力値を算出する処理であり、当該画素に対応する前記誤差使用率と前記累積誤差との積を当該画素の濃度値に加算した値を、前記誤差補正済入力値として算出する誤差補正済入力値算出処理と、
    前記量子化で使用する閾値として前記ディザマトリクスノイズを反映させた閾値であるノイズ補正済閾値を算出する処理であり、当該画素に対応する前記ノイズ使用率と前記ディザマトリクスノイズとの積を予め設定された初期閾値に加算した値を、前記ノイズ補正済閾値として算出するノイズ補正済閾値算出処理と
    を更に前記コンピュータに実行させ、
    前記量子化実行処理は、前記ノイズ補正済閾値と前記誤差補正済入力値とを比較することにより、前記量子化を行うことを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記量子化実行処理は、
    前記量子化の入力値である前記画素の前記濃度値と、前記濃度値が取り得る範囲の最大値とが等しいか否かを判定する最大値判定処理と、
    前記入力値である前記画素の前記濃度値と、前記濃度値が取り得る範囲の最小値とが等しいか否かを判定する最小値判定処理と、
    前記量子化の結果である量子化値を取得する量子化値取得処理と
    を有し、
    前記最大値判定処理において前記入力値と前記最大値とが等しいと判定された場合、前記量子化値取得処理は、前記量子化値として、前記濃度値が前記閾値よりも大きい場合に出力されるべき値を取得し、
    前記最小値判定処理において前記入力値と前記最小値とが等しいと判定された場合、前記量子化値取得処理は、前記量子化値として、前記濃度値が前記閾値よりも小さい場合に出力されるべき値を取得することを特徴とする請求項1又は2に記載のプログラム。
  4. 前記使用率決定処理は、前記ノイズ使用率及び誤差使用率の決定において、
    前記画素の濃度値がハイライト部又はシャドウ部のいずれかに相当する濃度値である場合の前記ノイズ使用率を、ハイライト部とシャドウ部との中間の中間調部に相当する濃度値である場合の前記ノイズ使用率よりも大きな値にし、
    前記画素の濃度値がハイライト部又はシャドウ部のいずれかに相当する濃度値である場合の前記誤差使用率を、前記中間調部に相当する濃度値である場合の前記誤差使用率よりも小さな値にすることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のプログラム。
  5. 前記使用率決定処理は、前記画素の濃度値がいずれの場合にも、前記ノイズ使用率を、0より大きな値に予め設定された最低ノイズ使用率以上の値に設定することを特徴とする請求項4に記載のプログラム。
  6. 前記使用率決定処理は、
    ハイライト部にある濃度範囲を示す基準として、予め設定された第1ハイライト基準値と、前記第1ハイライト基準値よりも大きな値の第2ハイライト基準値とを用い、
    シャドウ部にある濃度範囲を示す基準として、予め設定された第1シャドウ基準値と、前記第1シャドウ基準値よりも大きな値の第2シャドウ基準値とを用い、
    中間調部の中央にある濃度範囲を示す基準として、第2ハイライト基準値よりも大きく、かつ、前記第1シャドウ基準値よりも小さな第1中間調基準値と、前記第1中間調基準値よりも大きく、かつ、前記第1シャドウ基準値よりも小さな第2中間調基準値とを用い、
    前記画素の濃度値が、前記第1ハイライト基準値以下の場合、又は前記第2シャドウ基準値以上の場合、前記ノイズ使用率を、1に設定し、
    前記画素の濃度値が、前記第1中間調基準値以上、かつ前記第2中間調基準値以下の場合、前記ノイズ使用率を、前記最低ノイズ使用率に設定し、
    前記画素の濃度値が、前記第1ハイライト基準値以上、かつ前記第1中間調基準値以下の場合、前記ノイズ使用率を、前記最低ノイズ使用率以上、かつ1以下の値であり、前記画素の濃度値と前記第1ハイライト基準値との差に応じて1から漸減させた値に設定し、
    前記画素の濃度値が、前記第2中間調基準値以上、かつ前記第2シャドウ基準値以下の場合、前記ノイズ使用率を、前記最低ノイズ使用率以上、かつ1以下の値であり、前記画素の濃度値と前記第2中間調基準値との差に応じて前記最低ノイズ使用率から漸増させた値に設定し、
    前記画素の濃度値が、前記第2ハイライト基準値以上、かつ前記第1シャドウ基準値以下の場合、前記誤差使用率を、1に設定し、
    前記画素の濃度値が、前記第2ハイライト基準値以下の場合、前記誤差使用率を、0以上1以下の値であり、前記第2ハイライト基準値と前記濃度値との差に応じて1から漸減させた値に設定し、
    前記画素の濃度値が、前記第1シャドウ基準値以上の場合、前記誤差使用率を、0以上1以下の値であり、前記画素の濃度値と前記第1シャドウ基準値との差に応じて1から漸減させた値に設定することを特徴とする請求項5に記載のプログラム。
  7. 前記使用率決定処理は、
    ハイライト部にある濃度範囲を示す基準として、0より大きく、かつ前記第1ハイライト基準値以下の値の第3ハイライト基準値を更に用い、
    シャドウ部にある濃度範囲を示す基準として、前記第2シャドウ基準値以上、かつ濃度値が取り得る範囲の最大値よりも小さな値の第3シャドウ基準値を更に用い、
    前記画素の濃度値が、前記第3ハイライト基準値以下の場合、前記誤差使用率を0に設定し、
    前記画素の濃度値が、前記第3ハイライト基準値以上、かつ前記第2ハイライト基準値以下の場合、前記誤差使用率を、前記濃度値と前記第3ハイライト基準値との差を前記第2ハイライト基準値と前記第3ハイライト基準値との差で除した値に設定し、
    前記画素の濃度値が、前記第1シャドウ基準値以上、かつ前記第3シャドウ基準値以下の場合、前記誤差使用率を、前記第3シャドウ基準値と前記濃度値との差を前記第3シャドウ基準値と前記第1シャドウ基準値との差で除した値に設定し、
    前記画素の濃度値が、前記第3シャドウ基準値以上の場合、前記誤差使用率を0に設定することを特徴とする請求項6に記載のプログラム。
  8. 画像中の各画素の色の濃度を示す濃度値の量子化を行う画像処理装置であって、
    前記量子化を行うべき画素を順次選択する画素選択処理部と、
    予め設定されたディザマトリクスにより指定されるノイズであるディザマトリクスノイズを前記量子化の処理に影響させる度合いを示すノイズ使用率と、周辺の画素に対する前記量子化において生じる誤差である量子化誤差を累積した累積誤差を前記量子化の処理に影響させる度合いを示す誤差使用率とを決定する処理部であり、前記画素選択処理部により順次選択される画素の前記濃度値に応じて、当該画素に対応する前記ノイズ使用率及び前記誤差使用率を決定する使用率決定処理部と、
    前記画素選択処理部により順次選択される前記画素の前記濃度値に対する前記量子化を行う処理部であり、当該画素に対応する前記ノイズ使用率に応じてディザマトリクスノイズを使用し、かつ、当該画素に対応する前記誤差使用率に応じて前記累積誤差を使用して前記量子化を行う量子化実行処理部と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  9. 画像中の各画素の色の濃度を示す濃度値の量子化を行う画像処理方法であって、
    前記量子化を行うべき画素を順次選択する画素選択処理段階と、
    予め設定されたディザマトリクスにより指定されるノイズであるディザマトリクスノイズを前記量子化の処理に影響させる度合いを示すノイズ使用率と、周辺の画素に対する前記量子化において生じる誤差である量子化誤差を累積した累積誤差を前記量子化の処理に影響させる度合いを示す誤差使用率とを決定する処理段階であり、前記画素選択処理段階において順次選択される画素の前記濃度値に応じて、当該画素に対応する前記ノイズ使用率及び前記誤差使用率を決定する使用率決定処理段階と、
    前記画素選択処理段階において順次選択される前記画素の前記濃度値に対する前記量子化を行う処理段階であり、当該画素に対応する前記ノイズ使用率に応じてディザマトリクスノイズを使用し、かつ、当該画素に対応する前記誤差使用率に応じて前記累積誤差を使用して前記量子化を行う量子化実行処理段階と
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
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