JP2001119574A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法

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JP2001119574A
JP2001119574A JP29267799A JP29267799A JP2001119574A JP 2001119574 A JP2001119574 A JP 2001119574A JP 29267799 A JP29267799 A JP 29267799A JP 29267799 A JP29267799 A JP 29267799A JP 2001119574 A JP2001119574 A JP 2001119574A
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level
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pattern
image processing
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JP29267799A
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Yoshikazu Naito
義和 内藤
Shinichi Sato
真一 佐藤
Fumiko Koshimizu
文子 輿水
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Panasonic System Solutions Japan Co Ltd
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Matsushita Graphic Communication Systems Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多値誤差拡散方式と面積階調変換方
式を組み合わせて高画質なカラー画像を再現可能にする
こと。 【解決手段】 画素平均化処理部1で連続階調の入力
画素を2×2画素の画素ブロックに分割し各ブロックを
平均化し、解像度変換部3で解像度を1/2に変換す
る。解像度変換された各画素をコンパレータ6で多値に
階調変換し、階調変換された画素を面積階調変換部8に
おいてその多値レベルに応じたN×N画素の面積階調パ
ターンに置き換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】多値誤差拡散方式を用いてカ
ラー画像を再現する画像処理装置及び画像処理方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、階調性と分解能の両立に適した処
理方法として多値誤差拡散方式が知られている。多値誤
差拡散処理を行う画像処理回路を図9に示す。同図に示
す画像処理回路は、入力端子91から加算器92に画信
号を入力して集積誤差を加算する。集積誤差の加算され
た画信号をコンパレータ94へ入力してスライスレベル
と比較することにより、画信号を多値信号にエンコード
して出力端子95から出力する。一方、コンパレータ9
4の出力を減算器96へ入力して量子化誤差を求め、誤
差メモリ97に格納する。誤差フィルタ98は、減算器
96の出力する注目画素の誤差(E(p))に、誤差メ
モリ97に記憶されている既に多値化済みの周辺画素a
〜dにおける誤差(E(a)〜E(d))をそれぞれ重
み付け加算する。このようにして計算された集積誤差を
加算器92へ出力している。このように、画信号を多値
化する際の量子化誤差を周辺画素へ拡散することにより
画質の向上を図ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記多
値誤差拡散方式を用いてカラー画像を再現した場合、C
MYKの4色、又はRGBの3色を重ね合わせたとき
に、色が重なり過ぎたり又は離れすぎたりする可能性が
有り、そのような場合には再現されたカラー画像の画質
が劣化する問題があった。
【0004】本発明は、以上のような実情に鑑みてなさ
れたもので、多値誤差拡散方式と面積階調変換方式を組
み合わせて高画質なカラー画像を再現可能な画像処理装
置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、多値誤差拡散
による階調変換と面積階調変換による階調変換とを組み
合わせることにより、カラー画像であっても色が重なり
過ぎたり又は離れすぎたりすることによる画質の劣化が
少ないカラー画像を再現するようにした。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の第1の態様は、連続階調
の入力画素を多値に階調変換する多値誤差拡散手段と、
階調変換された画素をその多値レベルに応じたN×N画
素の面積階調パターンに置き換える面積階調変換手段
と、を具備する画像処理装置である。
【0007】この画像処理装置によれば、多値誤差拡散
による階調変換と面積階調変換による階調変換とを組み
合わせることにより、カラー画像であっても色が重なり
過ぎたり又は離れすぎたりすることによる画質の劣化が
少ないカラー画像を再現できる。
【0008】本発明の第2の態様は、連続階調の入力画
素をN×N画素の画素ブロックに分割し各ブロックを平
均化して解像度を1/Nに変換する解像度変換手段と、
解像度変換された各画素を多値に階調変換する多値誤差
拡散手段と、階調変換された画素をその多値レベルに応
じたN×N画素の面積階調パターンに置き換える面積階
調変換手段とを具備する画像処理装置である。
【0009】この画像処理装置によれば、面積階調変換
に伴って増大する解像度を相殺する解像度変換を解像度
変換手段で事前に行っているので、入力画像と同一解像
度の出力画像を得ることができる。
【0010】本発明の第3の態様は、第1、2の態様の
画像処理装置において、前記面積階調変換手段は、多値
レベル毎に4種類の面積階調パターンを持ち、階調変換
された画素をN×N画素の画素ブロックに分割して面積
階調変換する注目画素が属する画素ブロック上の位置に
より4種類の面積階調パターンのいずれかに置き換え
る。
【0011】この画像処理装置によれば、注目画素が属
する画素ブロック上の位置により4種類のなかから選択
された面積階調パターンに置き換えるようにしたので、
写真(ハーフトーン)の階調性に優れたカラー画像を再
現で入る。
【0012】本発明の第4の態様は、第3の態様の画像
処理装置において、多値レベル毎に用意された4種類の
面積階調パターンは、画素ブロック上のある位置の面積
階調パターンを基準にして90度づつ回転させたパター
ンで構成される。
【0013】この画像処理装置によれば、面積階調パタ
ーンを、ある位置の面積階調パターンを基準にして90
度づつ回転させたパターンで構成しているので、印字ド
ットの集中配置が可能になり、印字ドット形状による階
調性が劣化するのを防止できる。
【0014】本発明の第5の態様は、第1から第4の態
様の画像処理装置において、前記面積階調変換手段は、
多値レベル毎に定められた4種類の面積階調パターンを
処理色毎に持ち、各多値レベルの面積階調パターンは各
々の多値レベルにおいてある処理色の面積階調パターン
を基準にして主走査方向、副走査方向又は主副走査方向
にシフトしたパターンで構成される。
【0015】この画像処理装置によれば、面積階調パタ
ーンは各々の多値レベルにおいてある処理色の面積階調
パターンを基準にして主走査方向、副走査方向又は主副
走査方向にシフトしたパターンで構成されるので、処理
色が離れすぎたり又は重なり過ぎたりすることによる画
質劣化を防止することができる。
【0016】本発明の第6の態様は、第2から第4の態
様の画像処理装置において、解像度変換前の画素値が真
黒又は真白であれば、面積階調変換手段の対応する出力
を強制的に黒又は白画素に変換する白黒強制処理手段を
具備する。
【0017】この画像処理装置によれば、解像度変換前
の画素値が真黒又は真白であれば、面積階調変換手段の
対応する出力を強制的に黒又は白画素に変換するので、
白黒画像の混在文字画像の分解能の低下を防ぐことがで
きる。
【0018】本発明の第7の態様は、第2から第5の態
様の画像処理装置において、解像度変換前の画素値が最
小値又は最大値であれば、面積階調変換手段の対応する
出力を強制的に白又は処理色に変換する強制処理手段を
具備する。
【0019】この画像処理装置によれば、解像度変換前
の画素値が最小値又は最大値であれば、面積階調変換手
段の対応する出力を強制的に白又は処理色に変換するの
で、カラー画像における混在文字画像の分解能の低下を
防ぐことができる。
【0020】本発明の第8の態様は、第1の態様の画像
処理装置において、多値誤差拡散前の画素値が最小値又
は最大値であれば、面積階調変換手段の対応するN×N
画素出力を強制的に白又は処理色に変換する強制処理手
段を具備する。
【0021】この画像処理装置によれば、多値誤差拡散
前の画素値が最小値又は最大値であれば、面積階調変換
手段の対応するN×N画素出力を強制的に白又は処理色
に変換するので、カラー画像における混在文字画像の分
解能の低下を防ぐことができる。
【0022】本発明の第9の態様は、第1から第7の態
様の画像処理装置において、予め定められた付加パター
ンにしたがって注目画素に対応する画素位置の付加デー
タを出力する付加パターン生成手段と、擬似輪郭が発生
する階調レベルで付加データが最大となる関数にしたが
って付加データをレベル補正するレベル補正手段とを具
備する。
【0023】この画像処理装置によれば、擬似輪郭が発
生する階調レベルで付加データが最大となる関数にした
がって付加データをレベル補正するので、量子化誤差が
0となる階調レベルで発生しやすかった擬似輪郭を抑制
することができる。
【0024】本発明の第10の態様は、連続階調の入力
画素を多値に階調変換し、階調変換された画素をその多
値レベルに応じたN×N画素の面積階調パターンに置き
換えることを特徴とする画像処理方法である。
【0025】本発明の第11の態様は、第10の態様の
画像処理方法において、多値誤差拡散前の画素値が最小
値又は最大値であれば、面積階調変換された画素を強制
的に白又は処理色に変換するものである。
【0026】本発明の第12の態様は、予め定められた
付加パターンにしたがって注目画素に対応する画素位置
の付加データを発生し、擬似輪郭が発生する階調レベル
で付加データが最大となる関数にしたがって付加データ
をレベル補正し、レベル補正された付加データ及び既決
定画素の集積誤差を連続階調の入力画素に加算し、その
加算結果を多値に階調変換する画像処理方法である。
【0027】以下、本発明の一実施の形態にかかる画像
処理装置ついて図面を参照して具体的に説明する。
【0028】図1は、本実施の形態にかかる画像処理装
置の全体構成を示す図である。同図は4色面順次処理す
る場合のブロック構成を示している。本画像処理装置
は、多値入力画像(例えば256値)のうち偶数ライン
は画素平均化処理部1へ直接入力され、奇数ラインは1
ライン長のラインメモリ2を経由して画素平均化処理部
1へ入力される。画素平均化処理部1は、多値画像デー
タを主副2×2画素範囲で平均化し、平均化した結果を
解像度変換部3へ出力する。解像度変換部3は、画素平
均化処理部1で平均化された2×2画素の平均値を1画
素分の画素値として出力することにより、入力画像デー
タの主副方向の解像度を1/2に変換している。
【0029】解像度変換部3から出力される解像度変換
された画像データは第1加算器4で集積誤差を加算さ
れ、さらに第2加算器5で付加データを加算されてから
コンパレータ6へ入力される。コンパレータ6は、閾値
発生部7から与えられている4つのスライスレベルと第
2加算器5から出力された多値画像データ(256値)
とを比較して、第2加算器5から出力された多値画像デ
ータを5値化する。
【0030】面積階調変換部8は、コンパレータ6から
1ラインおきに現ラインの5値化データが入力されると
共に、前ラインの5値化データがラインメモリ9から入
力される。面積階調変換部8は、注目画素(5値化デー
タ)のレベル及び位置に基づいて2×2画素の面積階調
パターンに変換することにより入力画像と同一解像度に
変換する。面積階調パターン格納部11は面積階調変換
部8が選択する面積階調パターンを格納する部分であ
る。面積階調パターンに付いては後述する。
【0031】白黒強制処理部12は、解像度変換された
画情報に対して混在文字画像の分解能の低下を防ぐ白黒
強制処理を加える部分である。解像度変換された画情報
の画素位置における入力画素(多値)が最小の場合は0
(白)、最大の場合は1(処理色)に補正する。なお、
白黒画像の場合は、入力画素(多値)が真白の場合は0
(白)、真黒の場合は1(黒)に補正する。
【0032】一方、第1加算器4の出力する多値画情報
(256値)とコンパレータ6の出力する5値化データ
とが減算器13に入力される。減算器13は、注目画素
を5値化した際の量子化誤差(E2)を算出して誤差分
配集積演算部14へ出力している。誤差分配集積演算部
14は、注目画素の量子化誤差(E2)に係数を掛けて
周辺画素に分配し、誤差バッファ15に記憶されている
周辺画素の集積誤差に今回の分配誤差を累積して誤差バ
ッファ15に戻す。周辺画素へ量子化誤差を分配する時
に使う係数は乱数発生部16の発生する乱数によってラ
ンダム化されている。分配係数をランダム化することに
よりテクスチャパターンの発生を抑制し、階調特性およ
び分解能の低下を防ぐことができる。注目画素の集積誤
差(E1)は誤差バッファ15から読み出されて第1加
算器4へ出力される。
【0033】本画像処理装置は、さらに擬似輪郭を除去
するために付加パターン発生部17とレベル補正部18
とを備えている。付加パターンにしたがって発生する付
加データをレベル補正部18で注目画素の階調レベルに
応じて補正し、補正されたデータを第2加算器5へ出力
して多値画情報に足し合わせている。
【0034】次に、以上のように構成された画像処理装
置の処理内容について詳細に説明する。図2は本画像処
理装置による画像入力からカラー画像再生までの処理を
示すフローチャートである。また、図3(a)は本画像
処理装置に4色面順次で入力する画像データのうち1色
分の入力データ(D0)を示している。画像データ(D
0)は8ビットで表わされた256値の画信号とする。
【0035】入力画像が奇数ラインの期間はラインメモ
リ2に入力データを書き込む(S1、S2)。入力画像
が偶数ラインに切り替わると、画素平均化処理部1へ現
在の入力データ(偶数ライン)を入力するとともに、ラ
インメモリ2から前ライン(奇数ライン)の画像データ
を入力する(S3)。
【0036】画素平均化処理部1は、奇数ライン及び偶
数ラインの各先頭から2画素単位で画素値を取り出して
2×2画素範囲の画素ブロックをそれぞれ平均化する
(S4)。図4(a)は奇数ライン及び偶数ラインから
なる2ラインを画素ブロック化した状態を示しており、
同図(b)は個々の画素ブロックを平均化した結果を概
念的に示している。
【0037】解像度変換部3は、画素平均化処理部1か
ら出力される各画素ブロック(2×2画素)の平均結果
を画素値とする1/2に解像度変換された多値データ
(D1)を出力する(S4)。これにより、入力画像の
主走査方向及び副走査方向の解像度がそれぞれ1/2に
変換されたことになる。
【0038】次に、主走査方向及び副走査方向の解像度
が1/2に変換された多値データ(D1)が第1加算器
4に入力する。既決定画素からの集積誤差(E1)が誤
差バッファ15から読み出され(S5)、第1加算器4
で入力集積誤差(E1)と多値データ(D1)とが加算
される(S6)。一方、付加パターンにしたがって出力
される付加データがレベル補正され(S7)、加算デー
タ(D2)に対して第2加算器5で加算される(S
8)。そして付加データ(P2)の加算されたデータを
コンパレータ6で4つのスライスレベルによって5値化
する(S9,10)。図5(a)は5値化データを示す
図である。同図では、ライン先頭から2画素単位で0レ
ベル(Lv0)、1レベル(Lv1)、2レベル(Lv
2)、3レベル(Lv3)、4レベル(Lv4)となっ
ており、最後の2画素だけ奇数ラインが2レベル、3レ
ベルとなり、偶数ラインが1レベル、2レベルになって
いる。
【0039】コンパレータ6の出力は奇数ラインならば
ラインメモリ9を経由して面積階調変換部8へ入力さ
れ、偶数ラインならば直接に面積階調変換部8へ入力さ
れる(S11、12)。
【0040】面積階調変換部8では、5値化データ(D
7)で構成された奇数ライン及び偶数ラインの各先頭か
ら2画素単位に分割して2×2画素を1ブロックとして
扱う。1ブロックは第1画素〜第4画素の4つの画素で
構成される。上ライン(奇数)の1番目を第1画素位
置、2番目を第2画素位置と呼ぶものとし、下ライン
(偶数)の1番目を第3画素位置、2番目を第4画素位
置と呼ぶものとする。
【0041】本実施の形態では、5値化データ(D7)
を面積階調変換するために使う面積階調パターンは、5
値化データ(D7)の色とレベルと画素位置とに基づい
て決まる。5値化データ(D7)の色は、4色面順次処
理されるので現在の処理が何番目かを把握しておけば決
めることができる。5値化データ(D7)のレベルは、
注目画素となっている5値化データ(D7)のレベルで
ある。5値化データ(D7)の画素位置は注目画素が属
しているラインが奇数なのか偶数なのかといった情報と
主走査方向の画素番号が奇数なのか偶数なのかといった
情報とから決めることができる。
【0042】ここで、面積階調パターン格納部11に格
納されている面積階調パターンの具体例について説明す
る。図6は面積階調パターンの具体例を示す図である。
CMYKの4色に対応させてA、B、C、Dの4パター
ンが用意されている。パターンA〜Dは、レベル0から
レベル4に対応したパターン組がそれぞれ準備されてい
る。処理色がRGB+Kの4色の場合は、A、B、C、
Dの4パターンをRGB+Kの4色に対応させたものを
準備する。
【0043】本実施の形態では、多値誤差拡散処理の前
に主走査方向及び副走査方向の解像度を1/2に下げた
が、1つの面積階調パターンを2×2画素で構成してい
るからである。すなわち、面積階調変換で解像度が2倍
になるので、事前に1/2に解像度を下げたのである。
これにより、入力画像と出力画像の解像度を同一解像度
にすることができる。
【0044】第1画素位置、第2画素位置、第3画素位
置、第4画素位置のそれぞれに対応した4つの面積階調
パターンで一つのパターン組が成立している。さらに、
2×2画素の面積階調パターンのなかで黒くぬりつぶさ
れている画素が処理色を記録する記録画素であり、その
他の画素が非記録画素である。第1画素位置の面積階調
パターンを基準にしてそれぞれ90度回転した4パター
ンで1つの組が構成されている。このようなパターンを
使用することにより、印字ドットの集中配置を可能とし
た。
【0045】レベル0のパターンは、第1画素位置、第
2画素位置、第3画素位置、第4画素位置の全てが記録
画素である。レベル1のパターンは2×2画素の面積階
調パターンのなかで1画素だけが記録画素になってい
る。レベル2のパターンは2×2画素の面積階調パター
ンのなかで2画素が記録画素になっている。レベル3の
パターンは2×2画素の面積階調パターンのなかで1画
素だけが非記録画素である。レベル4のパターンは第1
画素位置、第2画素位置、第3画素位置、第4画素位置
の全てが非記録画素である。このように、レベルが上が
るのに応じて記録画素数が減少している。
【0046】また、種類の異なるパターンA〜Dは、パ
ターン間(処理色間)で記録画素が重ならないように記
録画素を均等に分散させている。図6に示す例では、パ
ターンAをY色、パターンBをC色、パターンCをM
色、パターンDをK色に割り付けている。Y色のパター
ンAを基準にしてドットパターンを主走査方向、副走査
方向又は主副両方向にシフトしたドット配置としてい
る。これにより、CMYK4色の重ね合わせにおいて重
なり過ぎを防止することができる。
【0047】面積階調変換部8は、前ラインとなる奇数
ラインをラインメモリ9から取り込むと共に(S1
3)、現ラインとなる偶数ラインをコンパレータ6から
取り込む。奇数ライン及び偶数ラインの2×2画素を面
積階調変換処理で4×4画素に変換する。
【0048】そのために、注目画素の有する5値レベル
に基づいて面積階調パターンを選択する。なお、パター
ンA〜Dのいずれから選択するかは現在の処理色によっ
て事前に決められている。例えば、現在の処理色がY色
だとすれば図6のパターンAのなかからレベルに応じて
選択される(S14)。
【0049】いま、注目画素が図5(a)に斜線で示す
画素P1だとする。この場合であれば、図6に示すパタ
ーンAのなかのレベル1のパターン組が選択される。さ
らに、注目画素P1の画素位置が、2×2画素のなかで
第1画素位置なので、レベル1のパターン組における左
上のドットパターン(L1)が選択される(S15)。
選択されたドットパターン(L1)が、注目画素P1の
Y色における面積階調変換結果として出力される。ま
た、注目画素P2ならばドットパターン(L2)が面積
階調変換結果として選択されて出力される。
【0050】図5(a)に示す多値データ(5値)D7
を、図6に示す面積階調パターンで面積階調変換した結
果を図5(b)に示している。上記面積階調変換処理に
より解像度が入力画像と同じ解像度に戻る。
【0051】次に、白黒強制処理部12において面積階
調変換処理後の各画素について白黒強制処理が施される
(S16)。白黒強制処理部12は、注目画素の入力時
の画素値を取り込んで入力時の画素値(256値)が最
小値(0)であったか又は最大値(255)であったか
を判断する。そして注目画素の入力時の画素値(256
値)が最小値(0)の場合は注目画素を0(白)に、ま
た最大値(255)の場合は注目画素を1(処理色)に
補正する。これにより、解像度変換前の注目画素が処理
色の最小値又は最大値だった場合には強制的に白又は処
理色に補正するので、混在文字画像の分解能低下を防ぐ
ことができる。図5(b)に示すデータ(D9)を白黒
強制処理した結果(D10)を図5(c)に示し、図5
(c)のブロック化を解消した出力データを図3(b)
に示している。
【0052】次に、図2のステップS7で行われる付加
パターンのレベル補正について説明する。多値誤差拡散
処理では、量子化誤差(E2)=0となる階調レベルで
擬似輪郭が発生し易い。本実施の形態では擬似輪郭が発
生する階調レベルで振幅が最大となるように補正した付
加データを第2加算器5において加算する。
【0053】付加パターン発生部18は、付加パターン
に基づいて付加データを出力する。付加パターンは、8
×8画素のマトリックスで構成されていて所定の画素位
置に付加データが設定されている。マトリクス全体で付
加データの加算値がプラスマイナスでゼロになるように
している。注目画素の画素位置に対応する画素位置の付
加データ(P1)がレベル補正部17へ出力される。
【0054】図7はレベル補正部17が付加データ(P
1)を補正するのに使用する付加パターン振幅関数の波
形図である。付加パターン振幅関数は、横軸方向に誤差
拡散入力レベルとなる多値誤差拡散前の画素値がとられ
ており擬似輪郭が発生する階調レベルで振幅が最大とな
る鋸波形となっている。
【0055】レベル補正部17は、付加パターン発生部
18から与えられる付加データ(P1)に対して注目画
素の画素値を図7の付加パターン振幅関数に代入して補
正値を求める。補正後の付加データ(P2)が第2加算
器5へ入力される。これにより、擬似輪郭が発生する階
調レベルで最も大きな付加データが足しこまれるので、
量子化誤差(E2)=0となる階調レベルでの擬似輪郭
の発生を防止できる。
【0056】図6の面積階調パターンは位置によっても
パターンが異なっていたが、図8に示す面積階調パター
ンのようにレベル毎に複数種類の面積階調パターンを準
備しておき(レベル0とレベル4を除く)、レベルと処
理色とによって面積階調パターンを選択するようにして
もよい。
【0057】また、以上の説明ではカラー画像を面順次
処理する場合について説明したが白黒画像についても同
様に処理することができる。このときは、面積階調パタ
ーンはA〜Dのなかの1種類だけを準備しておけばよ
い。或いは、白黒モードが選択された時にいずれかの種
類のパターンを使用するように構成しておけば良い。
【0058】また、入力画像の解像度と出力画像の解像
度を一致させる必要がないのであれば、多値誤差拡散の
前に行っている解像度変換処理を外しても良い。この場
合は、出力画像の解像度が入力画像の2倍になる。さら
に、白黒強制処理は1つの入力画素に対して面積階調変
換後の2×2画素について行われる。
【0059】また、多値誤差拡散処理を9値で処理し、
面積階調パターンのレベル数を9種類にすることで、3
値データを出力する形式にしても良い。
【0060】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、多
値誤差拡散方式と面積階調変換方式を組み合わせて高画
質なカラー画像を再現可能な画像処理装置及び画像処理
方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる画像処理装置の
全体構成図
【図2】上記実施の形態にかかる画像処理装置の処理内
容を示すフロー図
【図3】(a)上記実施の形態における入力画像の具体
例を示す図 (b)上記実施の形態における入力画像に対する出力画
像の具体例を示す図
【図4】(a)平均化の対象となる画素ブロックの概念
図(b)平均化の概念図
【図5】(a)平均化されて解像度変換された画像デー
タの概念図 (b)面積階調変換された画像データの概念図 (c)白黒強制処理された面積階調変換画像の概念図
【図6】上記実施の形態における面積階調変換で使用す
る面積階調パターンの概念図
【図7】上記実施の形態における付加データのレベル補
正用関数の波形図
【図8】面積階調パターンの変形例の概念図
【図9】従来の画像処理装置における多値誤差拡散回路
の構成図
【符号の説明】
1 画素平均化処理部 2、9 ラインメモリ 3 解像度変換部 4 第1加算器 5 第2加算器 6 コンパレータ 7 閾値発生部 8 面積階調変換部 11 面積階調パターン格納部 12 白黒強制処理部 13 減算器 14 誤差分配集積演算部 15 誤差バッファ 17 付加パターン発生部 18 レベル補正部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 輿水 文子 東京都目黒区下目黒2丁目3番8号 松下 電送システム株式会社内 Fターム(参考) 5B057 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB07 CB12 CB16 CB19 CD05 CE13 CE16 5C077 LL19 MP08 NN06 NN07 NN11 NP01 PP20 PP32 PP33 PP43 PP44 PP45 RR08 5C079 HA13 HB01 HB03 LA33 LA37 LC02 LC09 NA01 NA03

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続階調の入力画素を多値に階調変換す
    る多値誤差拡散手段と、階調変換された画素をその多値
    レベルに応じたN×N画素の面積階調パターンに置き換
    える面積階調変換手段と、を具備する画像処理装置。
  2. 【請求項2】 連続階調の入力画素をN×N画素の画素
    ブロックに分割し各ブロックを平均化して解像度を1/
    Nに変換する解像度変換手段と、解像度変換された各画
    素を多値に階調変換する多値誤差拡散手段と、階調変換
    された画素をその多値レベルに応じたN×N画素の面積
    階調パターンに置き換える面積階調変換手段とを具備す
    る画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記面積階調変換手段は、多値レベル毎
    に4種類の面積階調パターンを持ち、階調変換された画
    素をN×N画素の画素ブロックに分割して面積階調変換
    する注目画素が属する画素ブロック上の位置により4種
    類の面積階調パターンのいずれかに置き換える請求項1
    又は請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 多値レベル毎に用意された4種類の面積
    階調パターンは、画素ブロック上のある位置の面積階調
    パターンを基準にして90度づつ回転させたパターンで
    構成されることを特徴とする請求項3記載の画像処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記面積階調変換手段は、多値レベル毎
    に定められた4種類の面積階調パターンを処理色毎に持
    ち、各多値レベルの面積階調パターンは各々の多値レベ
    ルにおいてある処理色の面積階調パターンを基準にして
    主走査方向、副走査方向又は主副走査方向にシフトした
    パターンで構成されることを特徴とする請求項1から請
    求項4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 解像度変換前の画素値が真黒又は真白で
    あれば、面積階調変換手段の対応する出力を強制的に黒
    又は白画素に変換する白黒強制処理手段を具備する請求
    項2から請求項4のいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 解像度変換前の画素値が最小値又は最大
    値であれば、面積階調変換手段の対応する出力を強制的
    に白又は処理色に変換する強制処理手段を具備する請求
    項2から請求項5のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 多値誤差拡散前の画素値が最小値又は最
    大値であれば、面積階調変換手段の対応するN×N画素
    出力を強制的に白又は処理色に変換する強制処理手段を
    具備する請求項1記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 予め定められた付加パターンにしたがっ
    て注目画素に対応する画素位置の付加データを出力する
    付加パターン生成手段と、擬似輪郭が発生する階調レベ
    ルで付加データが最大となる関数にしたがって付加デー
    タをレベル補正するレベル補正手段とを具備した請求項
    1から請求項7のいずれかに記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 連続階調の入力画素を多値に階調変換
    し、階調変換された画素をその多値レベルに応じたN×
    N画素の面積階調パターンに置き換えることを特徴とす
    る画像処理方法。
  11. 【請求項11】 多値誤差拡散前の画素値が最小値又は
    最大値であれば、面積階調変換された画素を強制的に白
    又は処理色に変換することを特徴とする請求項10記載
    の画像処理方法。
  12. 【請求項12】 予め定められた付加パターンにしたが
    って注目画素に対応する画素位置の付加データを発生
    し、擬似輪郭が発生する階調レベルで付加データが最大
    となる関数にしたがって付加データをレベル補正し、レ
    ベル補正された付加データ及び既決定画素の集積誤差を
    連続階調の入力画素に加算し、その加算結果を多値に階
    調変換する画像処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008228101A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Canon Inc 画像処理装置およびその方法
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JP5230816B2 (ja) * 2009-09-28 2013-07-10 株式会社ミマキエンジニアリング プログラム、画像処理装置、及び画像処理方法

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