JPWO2009139398A1 - 三脚取付け用アダプタ - Google Patents
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Abstract
Description
双眼鏡を従来の三脚取付け用アダプタを用いて三脚に取付け、双眼鏡の接眼部に重量物であるデジタルカメラを取付けた時に、デジタルカメラの自重或いはカメラのシャッターを切る時の押圧力により、関節軸を中心として双眼鏡全体が水平に対して傾いたり、双眼鏡の眼幅が変化したりするという問題がある。
本発明によれば、関節軸を中心として双眼鏡全体が水平に対して傾いたり、双眼鏡の眼幅が変化したりすることを効果的に抑制することができる三脚取付け用アダプタを提供できる。
図2は、本発明に係る三脚取付け用アダプタの正面図である。
図3は、図1及び図2のA−A線における断面図である。
図4は、本発明に係る三脚取付け用アダプタを双眼鏡に取付けた状態の正面図である。
図5は、本発明に係る三脚取付け用アダプタを双眼鏡に取付け、双眼鏡の接眼部にカメラ用アダプタを介してデジタルカメラを取付けた状態を示す平面図である。
図1は、本発明に係る三脚取付け用アダプタの平面図であり、図2は、本発明に係る三脚取付け用アダプタの正面図であり、図3は、図1及び図2におけるA−A線の断面図である。
図4は、本発明に係る三脚取付け用アダプタを双眼鏡に取付けた状態の正面図であり、図5は、本発明に係る三脚取付け用アダプタを双眼鏡に取付け、更に双眼鏡の接眼部にデジタルカメラ用アダプタを介してデジタルカメラを取付けた状態を示す平面図である。
なお、本明細書中において、上下方向は双眼鏡を通常に水平に構えた状態について言い、左右方向は双眼鏡を通常に水平に構えて接眼部側から見た状態について言う。
図1および図5においては、紙面上側が接眼部側で紙面下側が対物側であり、紙面奥側が下方向で紙面手前側が上方向である。図2および図4においては、紙面奥側が接眼部側で紙面手前側が対物側であり、紙面上側が上方向で紙面下側が下方向である。図3においては、紙面右側が接眼部側で紙面左側が対物側であり、紙面上側が上方向で紙面下側が下方向である。
本実施形態に用いた双眼鏡200は、図5に示すように、接眼部側から見て左の鏡筒1と右の鏡筒2との一対の鏡筒と、鏡筒1と2とを連結して並置する連結部5とを備えている。鏡筒1内には、対物レンズ7Lと接眼レンズ8Lとが設けられ、対物レンズ7Lと接眼レンズ8Lとの間の光路中に正立プリズム9Lが設けられている。対物レンズ7Lと接眼レンズ8Lと正立プリズム9Lとで左の望遠光学系を構成している。また、鏡筒2内には、対物レンズ7Rと接眼レンズ8Rとが設けられ、対物レンズ7Rと接眼レンズ8Rとの間の光路中に正立プリズム9Rが設けられている。対物レンズ7Rと接眼レンズ8Rと正立プリズム9Rとで右の望遠光学系を構成している。連結部5は、対物レンズ側と接眼レンズ側の2箇所で鏡筒1と2とを連結している。
接眼レンズ側の連結部5aは光軸L1、L2方向の接眼レンズ8L、8R側で鏡筒1、2を連結している。連結部5aは、正立プリズム9Lの近傍で鏡筒1に一体に設けられた腕部11と、正立プリズム9Rの近傍で鏡筒2に一体に設けられた腕部12と、これら腕部11、12を連結し、これら腕部11、12とともに関節構造を構成し、関節構造の中心軸部材となる円筒状の関節軸14とで構成されている。腕部11には光軸方向の穴11aが設けられ、腕部12にも光軸方向の穴12aが設けられている。これら腕部11の穴11aと腕部12の穴12aとが光軸方向で同軸に連なるように配置され、これらの穴11a、12aに関節軸14が挿入されている。関節軸14は穴11a、12aに嵌合して、一方の腕部11を関節軸14周りに回動可能に、もう一方の腕部12を関節軸14周りに回動不能に支持している。こうして、腕部11と12とは、鏡筒1、2の中央で眼幅調整のため関節軸14の軸MAを中心に互いに相対的に回動できるように関節軸14を介して連結されている。なお、軸MAと望遠光学系の光軸L1、L2とは平行である。
また、関節軸14の外周側で腕部11と12との間には、図示しないワッシャが介装されている。関節軸14の外周の接眼レンズ8L、8R側には関節軸14から放射状に突出している図示しない円環部が形成され、他方関節軸14の外周の対物レンズ7L、7R側には図示しない雄ねじが形成され、この雄ねじに対物レンズ7L、7R側からナット14aを締め付けることにより、円環部とナット14aにより腕部11と12とが図示しないワッシャを挟んで光軸L1、L2方向に締め付けられ、腕部11、12およびその間のワッシャとの間に摩擦力が発生する。この摩擦力は鏡筒1、2の重量に打ち勝って鏡筒1、2のなす角度を任意の角度に保持できるとともに、所定の外力を加えることにより軸MAを中心として鏡筒1、2を互いに相対的に回動させることができる程度の大きさである。
このように、接眼レンズ側の連結部5aは、関節軸14と腕部11、12と図示しないワッシャとで構成された関節構造となっており、軸MAを中心として鏡筒1、2を互いに相対的に任意の角度に屈曲させることが可能となっている。
対物レンズ側の連結部5bも同様な構造をした腕部と関節軸とで構成された連結構造となっている。
したがって、鏡筒1、2を軸MAを中心として互いに相対的に回動させることにより、双眼鏡200の眼幅を調整することができる。
関節軸14の内周には、以下に詳しく説明する三脚取付け用アダプタ100を取付けるためのねじが設けられている。この三脚取付け用アダプタ取付け用のねじは、関節軸14の内周面の対物レンズ7L、7R側に形成された雌ねじ15であり、軸MAと同軸に形成されている。なお、三脚取付け用アダプタ100を使用しないときは、この雌ねじ15には図示しないキャップが取付けられている。
図1−3は、それぞれ、本発明に係る三脚取付け用アダプタ(以下、単にアダプタと記す)100の平面図、正面図および図1、図2におけるA−A線の断面図である。
図3に示すように、アダプタ100は、双眼鏡200とアダプタ100とを接続するねじ部17aが形成された操作部17と、操作部17を支持し、操作部17の支柱部17cが挿通された支持部材19と、支持部材19が図3で上下方向に移動可能に挿通し、双眼鏡200が載置される台座部22と、台座部22に設けられた三脚取付け用のねじ部24と、支持部材19と係合して台座部22と操作部17との上下方向の相対位置を調節するクランプ機構25とから構成されている。
なお、支持部材19の一部には、操作部17の下方部分に一体的に取付けられた2本の案内棒20a、20bを有している。支持部材19において台座部22を挿通する部分は、案内棒20a、20bとなる。
図3に示すように、操作部17は案内棒20a、20bの対物側に配置されている回転操作用のつまみ部17bと、つまみ部17bの中心から、本アダプタ100に双眼鏡200が載置された際の双眼鏡200の光軸方向(以下、光軸方向と称す)で接眼レンズ8L、8R側に向かって延在する支柱部17cと、支柱部17cの端部に形成されたねじ部17aとから構成されている。支持部材19には操作部17の支柱部17cが挿通される穴19aが形成されており、接眼レンズ8L、8R側の端部にはゴム等の弾性部材で形成された弾性板部材23が設けられている。弾性板部材23には、支持部材19の穴19aに対応する位置に穴23aが形成され、この弾性板部材23の穴23aの径は操作部17のねじ部17aの径よりも小さく形成されている。
操作部17の支柱部17cは支持部材19の対物レンズ7L、7R側から支持部材19の穴19aに挿通されている。操作部17の支柱部17cは支持部材19の穴19aと弾性板部材23の穴23aを通り抜け、先端のねじ部17aは支持部材19の端部、すなわち弾性板部材23よりも外方に突出し、支持部材19は支柱部17cの外周側に位置している。このような構成なので、操作部17は支持部材19に支持され、弾性板部材23は操作部17のねじ部17aの対物レンズ7側への抜け止めとなっている。
操作部17のねじ部17aは、双眼鏡200の関節軸14の内周面に形成された雌ねじ15(図5参照)と螺合して、アダプタ100と双眼鏡200とを接続する。双眼鏡200は操作部17と接続することにより光軸L1、L2方向の移動が規制される。
本実施形態においては、支持部材19の一部である案内棒20a、20bは、それぞれ断面が円形の丸棒であり、光軸方向に沿って2本取付けられている。
図3および図4に示すように、操作部17および支持部材19は、その下方で、双眼鏡200が載置される台座部22に保持されている。本実施形態においては、台座部22は図1に示すように、載置される双眼鏡の左右の鏡筒が接触する幅を有した略方形をなしており、また、図2に示すように上面は左右方向(図2において左右方向)の中央部分が光軸L1、L2方向に延在して厚肉部28を形成している。別言すると、台座部22は光軸L1、L2方向に延在する厚肉部28と、厚肉部28の両側からそれぞれ左右方向に延在し、双眼鏡200の左の鏡筒1が載置される左のプレート部30aと、右の鏡筒2が載置される右のプレート部30bとから構成されている。左右のプレート部30a、30bの上面には、載置した双眼鏡200の位置がずれて移動しないように双眼鏡200の左右の鏡筒1、2に接触する滑り止め用部材31a、31bが貼り付けられている。また、図3に示すように、厚肉部28の下側には、三脚を取付けるためのねじ部24が設けられている。ここにねじ部24を設けることで三脚への設置面積が広くでき、安定して三脚に固定することができる。
台座部22に双眼鏡200が載置されることで、鏡筒1、2が関節軸14(軸MA)を中心として回動することを規制し、双眼鏡200の眼幅が変わることを防止し、かつ双眼鏡200の水平を保つことができる。
台座部22の厚肉部28の対物レンズ7L、7R側の端部近傍には、案内棒20a、20bが挿通される穴32a、32bが上下方向に設けられている(図3を参照)。本実施形態においては、支持部材19に2本の案内棒20a、20bが設けられているので、厚肉部28には案内棒20a、20bの位置に対応して2つの穴32a、32bが設けられている。これらの案内棒20a、20bが厚肉部28の穴32a、32bに挿通されることで、台座部22と案内棒20a、20bとは上下方向に相対移動可能となっている。
本実施形態において、支持部材19に2本の案内棒20a、20bが設けられているのは、次の理由による。すなわち、本実施形態では、案内棒20a、20bはそれぞれ断面が円形の丸棒を採用しているので、案内棒が例えば20aの1本の場合にあっては、案内棒20aが取付けられた支持部材19がその1本の案内棒20aを軸として回転してしまうおそれがある。そこで、さらにもう1本別の案内棒20bを支持部材19に設け、この別の案内棒20bも台座部22に挿通することにより、支持部材19および支持部材19に支持された操作部17が案内棒20aを軸として回転してしまうことを防止している。
台座部22の厚肉部28の対物レンズ7L、7R側の端部には、案内棒20a、20bと台座部22との上下方向の相対位置を固定する固定手段が設けられている。厚肉部28の対物レンズ7L、7R側の端部には、光軸L1、L2方向に延びる穴35が設けられており、この光軸方向の穴35は案内棒20a、20bが挿通される2つの穴32a、32bのうち、対物レンズ7L、7R側の穴32aと連通している。光軸L1、L2方向の穴35の内周には雌ねじ35aが形成されており、対物レンズ7L、7R側からクランプねじ38がねじ込まれている。クランプねじ38は、先端が台座部22の上下方向穴32aに挿通された案内棒20aに当接するまでねじ込まれている。クランプねじ38が案内棒20aに当接することで案内棒20aの上下方向の移動が規制され、案内棒20aは固定される。このように、案内棒20aと台座部22との上下方向の相対位置を固定する固定手段は、クランプねじ38を用いたクランプ機構25となっている。
図2および図3に示すように、クランプねじ38の円盤状の頭部39の外周側には、クランプ操作部40が取付けられている。図2に示すように、クランプ操作部40は、環状部40aと、環状部40aから径方向に突出するレバー40bとから構成されている。環状部40aの内周には雌セレーション40cが形成されており、クランプねじ38の頭部39の外周に形成された雄セレーション39cと噛み合うようになっている。クランプ操作部40は、このセレーション構造によってクランプねじ38の頭部39に対して着脱自在になっている。
クランプ操作部40は、レバー40bが下側となるようにクランプねじ38の頭部39に取付けられている。また、台座部22の左右のプレート部30a、30bの対物レンズ7L、7R側の端部は、それぞれ厚肉部28の対物レンズ7L、7R側の端部よりも光軸L1、L2方向で対物レンズ7L、7R側に突出している(図1を参照)。つまり、台座部22の対物レンズ7L、7R側の端部には、厚肉部28の端部と左のプレート部30aの端部とで光軸L1、L2方向に段差を有する左の段部42aが、厚肉部28の端部と右のプレート30bの端部とで光軸L1、L2方向に段差を有する右の段部42bがそれぞれ形成されている(図1および図2を参照)。クランプ操作部40をクランプねじ38に取付けた状態でクランプねじ38を締め付ける方向或いは弛める方向に回転させると、下側に位置していたレバー40bの側面が台座部22の左または右の段部42a、42bに当接し、それ以上クランプ操作部40は回転しない。つまり、クランプ操作部40のレバー40bは、レバー40bを回転させた時に左右の段部42a、42bすなわち左右のプレート部30a、30bの端部に当接する長さを有しており、左右の段部42a、42b間の幅は、レバー40bの回転を所定の範囲に制限できる幅になっている。このように、台座部22の対物レンズ7側の端部は、クランプ操作部40の操作範囲を所定の範囲に制限する構造となっている。この操作範囲の制限構造によって、クランプねじ38は回転範囲が所定の範囲に制限され、クランプねじ38の抜けが防止される。
図3に示すように、台座部22の厚肉部28に挿通された2本の案内棒20a、20bのうち1本(本実施形態においては対物レンズ側の案内棒20a)は、台座部22を貫通して下方に突出した部分が、台座部22の下部に厚肉部28と一体的に設けられた筒45に挿入されている。筒45の内径は案内棒20aの径よりも大きく形成されている。案内棒20aの下方端にはビス46が取付けられており、ビス46の頭部の径は案内棒20aの径よりも大きく、筒45の内径よりも小さい。筒45の内周側で案内棒20aの外周側には、圧縮ばね48が介装されている。圧縮ばね48は、一方の端部が台座部22の下面に当接し、他方の端部がビス46の頭部に当接している。このような構成とすることにより、圧縮ばね48の弾性により、案内棒20aは下方に付勢される。この付勢力により、操作部17のねじ部17aに取付けられた双眼鏡200は台座部22に向かう方向、すなわち操作部17と台座部22との間隔が狭まる方向に付勢され、台座部22に押し付けられるように固定される。
本実施形態では、アダプタ100の操作時において、上述した圧縮ばね48による案内棒20aの台座部22方向への付勢力によって、クランプねじ38を弛めた時に操作部17と台座部22との間隔が急激に狭まって、操作部17と台座部22との間に操作者が指を挟んでしまわないように安全対策が講じられている。すなわち、案内棒20aへの付勢力に抗する抵抗手段が設けられている。以下にその構成について説明する。
台座部22の厚肉部28の対物レンズ7L、7R側の端部には、光軸L1、L2方向に延びる穴50が設けられ、この穴50は案内棒20aが挿通された上下方向の穴32aに連通している。穴50にはボール52が介装され、ボール52と、穴50を端部側から塞ぐビス54との間には圧縮ばね55が介装されている。ボール52は圧縮ばね55の弾性によって案内棒20aの側面に付勢されている。案内棒20aの上下方向の中間部には、所定の位置に溝が設けられている。溝を設ける位置は、圧縮ばね48による案内棒20aの台座部22方向への付勢力に打ち勝つ抵抗力を与えたい箇所である。本実施形態においては、案内棒20aの2つの溝57a、57bが設けられている。下側の溝57bは案内棒20aの中央部付近に設けられてあり、上側の溝57aは操作部17に近い位置に設けられている。
双眼鏡200をアダプタ100から取り外す場合等、クランプねじ38を弛めると案内棒20aは圧縮ばね48の弾性によって下方に移動する。この時、圧縮ばね55によって案内棒20aの側面に付勢されたボール52は、案内棒20aの下方への移動により、下側の溝57b又は上側の溝57aに落ち込む。これにより、案内棒20aの下方への移動速度が低減され又は無くなり、操作者の指が操作部17と台座部22の間にあったとしても、操作部17が強く指を挟み込んでしまうことを防止することができる。本実施形態では2つの溝57a、57bが設けてあるが、ボール52が上側の溝57aの位置に落ち込んで案内棒20aの移動が止まったときでも、操作部17と台座部22との間に指が充分に入る間隔を確保している。操作部17と台座部22との間に指が充分に入る間隔を確保できる位置で案内棒20aが止まるように溝が設けてあれば、溝は1箇所でも良い。
また、上述したボール52と溝57a、57bとによる機構のほかに、本実施形態ではエアダンパー機構65によっても案内棒20aの下方向への付勢力に抵抗している。以下、エアダンパー機構65について説明する。
案内棒20aの下端部に取付けられたビス46の頭部にOリング60を取付け、筒45の内周面にOリング60を摺接させる。一方、筒45は下端部を塞ぐ構成とし、筒45の側面の所定位置に外部と通じる空気穴62を設ける。空気穴62を設ける位置は、案内棒20aが圧縮ばね48によって下方に移動した状態で、操作部17と台座部22との間に指が充分に入る間隔を確保できる位置である。また、双眼鏡200をアダプタ100に取付けた状態において、ビス46は空気穴62よりも上方に位置している。
双眼鏡200をアダプタ100から取り外す場合等、クランプねじ38を弛めると案内棒20aは圧縮ばね48の弾性によって下方に移動する。この時、案内棒20aの移動に従って筒45内の空気は空気穴62から徐々に抜けていくので、案内棒20aに取付けられたビス46は空気穴62が設けられた位置まで案内棒20aと共に下方に移動する。しかし、筒45は空気穴62が設けられた位置よりも下方は、ビス46と筒45の下方部とによって密閉構造となり、案内棒20aはその位置よりも下方には移動しない。これにより、案内棒20aの下方への移動が止まり、操作部17と台座部22との間隔がそれ以上狭まることがなく、指の挟み込みによるケガの防止をすることができる。
本実施形態においては、大きなエネルギーでの指の挟み込みを防止する機構として、上記ボール52と溝57a、57bの組み合わせによる機構とエアダンパー機構65の双方の機構を備えているが、どちらか一方の機構を備えていれば指の挟み込みによるケガの防止をすることができる。
次に、アダプタ100の使用方法について説明する。なお、双眼鏡200の眼幅は既に調節されているものとする。
まず、支持部材19を上方に引き上げ、案内棒20a、20bを上方に引き上げる。そしてアダプタ100の操作部17のつまみ部17bを回転操作して双眼鏡200の関節軸14に設けられたアダプタ取付け用の雌ねじ15に操作部17のねじ部17aを噛み合わせ、ねじ込むことで双眼鏡200にアダプタ100を取付ける。この状態において、操作部17と支持部材19と双眼鏡200とは一体的になっている。そのため、支持部材19に取付けられた案内棒20a、20bと共に双眼鏡200も上下方向に移動可能となっている。
次に双眼鏡200を安定させるために、図4に示すように、台座部22の左右のプレート部30a、30bに双眼鏡200の左右の鏡筒1、2が接触するまで案内棒20a、20bを下方に移動させる。ここで、鏡筒1、2の対物レンズ7L、7R側から接眼レンズ8L、8R側に亘る形状は、光軸L1、L2に対して平行になる円筒形状や、対物レンズ7L、7R側から接眼レンズ8L、8Rに向かって傾斜を有するテーパ形状など、様々な形状のものがある。鏡筒の下部の形状が光軸L1、L2に対して平行になる双眼鏡の場合は、鏡筒の下部が対物レンズ7L、7R側から接眼レンズ8L、8R側に亘ってプレート部30a、30bの滑り止め部材31a、31bに接触するが、対物レンズ7L、7R側の方が接眼レンズ8L、8R側より径が大きいテーパ形状の鏡筒の場合は、接眼レンズ8L、8R側の下部は滑り止め部材31a、31bに接触せず、対物レンズ7L、7R側の下部が滑り止め部材31a、31bに接触することとなる。この場合、滑り止め部材31a、31bの形状を鏡筒のテーパ形状に合わせた形状のものにすれば、鏡筒の下部を対物レンズ7L、7R側から接眼レンズ8L、8R側に亘って滑り止め部材31a、31bに接触させることができ、双眼鏡がより安定する。このように、プレート部30a、30bの滑り止め部材31a、31bは双眼鏡の鏡筒の形状に合わせて変えられるようにしても良い。
案内棒20aは圧縮ばね48の弾性によって下方に付勢されているため、双眼鏡200は台座部22に押し付けられて安定する。双眼鏡200が台座部22に安定したら、クランプねじ38を回転操作し、クランプねじ38を先端部が案内棒20aに当接するまでねじ込む。この状態において、案内棒20aと台座部22との上下方向の相対位置が固定され、台座部22と双眼鏡200のアダプタ取付け用雌ねじ15との位置が不変となり、アダプタ100に双眼鏡200が固定される。
クランプねじ38を案内棒20aに当接するまでねじ込んだら、クランプ操作部40をクランプねじ38の頭部39にレバー40bを下向きにして取付ける。この状態よりクランプ操作部40を回転操作して、クランプねじ38を案内棒20aに強く当接させることによって、案内棒20aの位置は変わらず、双眼鏡200が上下方向に移動しなくなる。また、クランプ操作部40は台座部22の対物レンズ7L、7R側に形成された段部42a、42bにより回転が所定範囲に規制されているので、クランプ操作部40によるクランプとクランプ解除操作を行っても、クランプねじ38が所定範囲以上は回転せず、クランプねじ38が抜けることはない。
こうして、双眼鏡200は光軸L1、L2方向の移動は操作部17によって規制され、鏡筒1、2の軸MAを中心とした回動は台座部22によって規制され、安定した姿勢でアダプタ100に固定される。
図5は、このようにアダプタ100に固定された双眼鏡200の一方の鏡筒2にデジタルカメラ70を取付けた状態の平面図である。
一方の鏡筒2の接眼レンズ8R側には、カメラ用アダプタ71を介してデジタルカメラ70が接続されている。デジタルカメラ70のような重量物を一方の鏡筒2に接続すると、デジタルカメラ70自体の重量によって、鏡筒2には下方、すなわち軸MAを中心として眼幅が閉じる方向の力が加わる。本発明のアダプタ100においては、鏡筒1、2は台座部22に載置されており、一方の鏡筒2に重量が加わっても鏡筒2が軸MAを中心として回動してしまうことはない。その結果、双眼鏡200の水平は保たれ、眼幅が変わってしまうこともない。
さらに、デジタルカメラ70のシャッターボタンを押す押圧力が加わっても、同様に、鏡筒1、2が軸MAを中心として回動してしまうことはなく、双眼鏡200の水平は保たれ、眼幅が変わってしまうこともない。
双眼鏡200をアダプタ100から取り外す時は、まずクランプ操作部40をクランプねじ38を弛める方向に回転操作する。そしてクランプ操作部40をクランプねじ38の頭部39から取り外し、クランプねじ38をさらに弛める。クランプねじ38の先端部と案内棒20aとの当接は外れ、案内棒20a、20bは上下方向に移動が可能となる。次に案内棒20a、20bとともに双眼鏡200を少し上方に引き上げ、操作部17のつまみ部17bを回転操作して、操作部17のねじ部17aと双眼鏡200の関節軸14の雌ねじ15との螺合を解く。こうして双眼鏡200をアダプタ100から取り外すことができる。
双眼鏡200が取り外された操作部17は、圧縮ばね48の弾性により案内棒20aと共に台座部22方向に引き寄せられる。この時、操作者の指が操作部17と台座部22との間にあったとしても、案内棒20aの溝57aまたは溝57bとボール52との係合、あるいはエアダンパー機構65により、案内棒20aは所定の位置で止まり、操作部17と台座部22との間に指を挟んでケガをしてしまうことはない。
以上で本実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態の構成や形状に限定されるものではない。例えば、本実施形態においては加工性とスムーズな移動性を考慮して案内棒20a、20bに丸棒を用いたが、これに代えて平板を用いても良い。
また、本実施形態においては支持部材19と案内棒20a、20bとは別体に形成したそれぞれの部材を一体的に組み付けているが、平板状の案内棒に操作部の支持部を一体に設けても良い。
また、台座部22に対して、操作部17及びねじ部17aの相対位置が移動可能であれば良いので、支持部材19に上下方向に長孔を形成し、その長孔にねじ部17aが移動可能に挿通しているものでも良い。この場合は、支持部材19は台座部22に固着されていても良い。このようにすることで、操作部17のみが支持部材19の上下方向に沿って移動可能になり、操作部17のねじ部17aと台座部22との相対位置を調節することができる。
また、本実施形態においては三脚を取付けるためのねじ部24を台座部22の下側に設けているが、筒45の底部に設けても本発明の効果は変わらない。このように本発明は適宜修正、変更が可能である。
Claims (7)
- 双眼鏡を三脚に取付けるための三脚取付け用アダプタにおいて、載置する前記双眼鏡の左右の鏡筒が接触する幅を有し、前記双眼鏡の一対の鏡筒を連結する関節軸を中心とする回動を規制する台座部と、
前記台座部の前記鏡筒が接触する面の上方に突出するように設けられ、前記関節軸と接続する接続手段を備え、前記双眼鏡の光軸方向への移動を規制する支持部とを有することを特徴とする三脚取付け用アダプタ。 - 前記支持部において、前記台座部の保持位置と前記接続手段との間は棒状部材からなり、
前記台座部と前記接続手段の相対位置は調節可能であることを特徴とする請求項1に記載の三脚取付け用アダプタ。 - 前記台座部には上下方向の穴が設けられ、該穴には上下方向に移動自在に前記棒状部材が挿通され、
前記接続手段は前記棒状部材と一体的に設けられており、前記棒状部材とともに移動することで前記台座部との相対位置が調節でき、
前記台座部は、前記操作部の前記台座部との相対位置を固定する固定手段を有することを特徴とする請求項2に記載の三脚取付け用アダプタ。 - 前記台座部は、三脚を取付けるための取付け部を有することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の三脚取付け用アダプタ。
- 前記固定手段は、前記棒状部材が挿通された穴に連通して前記台座部に設けられた雌ねじと、該雌ねじに螺合するクランプねじとからなるクランプ機構であり、
前記クランプ機構は前記クランプねじに着脱可能なクランプ操作部を備え、
前記台座部は、前記クランプねじに取付けられた前記クランプ操作部の操作範囲を所定範囲に制限する構造を有することを特徴とする請求項3に記載の三脚取付け用アダプタ。 - 前記棒状部材を、前記操作部と前記台座部との間隔が狭まる方向に付勢する付勢手段を有することを特徴とする請求項5に記載の三脚取付け用アダプタ。
- 前記操作部と前記台座部との間隔が所定の間隔となる位置で、前記付勢手段の付勢力に抗する抵抗手段を有することを特徴とする請求項6に記載の三脚取付け用アダプタ。
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