JPWO2009139046A1 - 数値制御方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

二つの主軸が対向して設置された数値制御装置工作機械において、速度指令に従った旋削加工と、ワークを所定の角度に位置決めして回転工具で穴あけを行う穴あけ加工等とを、両主軸1つのワークをつかんだ状態を保持したまま、連続して行えるようにするため、基準主軸314と同期主軸324が主軸同期制御され、同期主軸324が基準主軸314に与えられた指令速度で回転中に、基準主軸314に対し輪郭制御軸として扱うC軸制御切換指令がなされたとき、両主軸が主軸同期制御中に選択されている位置制御モードを保持したまま、基準主軸314を輪郭制御軸に切り換える切換手段152、215、225を設けた。

Description

この発明は、主軸位置制御を行うことができる数値制御(Numerical Control;以下NCという)方法及びその装置に係り、特に第1主軸と第2主軸が対向して設置されたNC旋盤における、2つの主軸間で同一のワークをつかみ、加工を行うための主軸間の同期制御に関するものである。
図8は、従来のNC装置の要部ブロック図を示している。NC装置101は、解析処理部111と、補間制御部112と、ラダー回路部121と、機械制御信号処理部122と、軸制御部211、221と、主軸同期制御部151とを有している。解析処理部111は、輪郭制御を行う軸(以下NC軸という)の位置決めや切削送り等の位置指令、主軸に対する速度指令、機械制御を行う補助指令等の加工プログラムの解析処理を行い、この解析結果を受けた補間制御部112により、補間位置パルス、あるいは主軸の速度指令が生成され、この生成された補間位置パルス、あるいは主軸の速度指令は対応する軸を制御する軸制御部211、221に送られる。また、指令された補助指令コードが、補間制御部112を介して機械制御信号処理部122に渡され、ラダー回路部121により対応する補助指令の制御が行われる。なお、NC装置101は、X軸、Z軸などのNC軸を制御する制御部も有するが、図8では、簡素化のため、第1主軸314を制御する軸制御部211と、第2主軸324を制御する軸制御部221のみを抜粋して示している。
第1主軸314は、主軸位置制御部311で、主軸位置検出器313より検出される位置フィードバック信号により第1主軸314を駆動する主軸モータ312が速度制御並びに位置制御されることにより、速度制御並びに位置制御される。第2主軸324は、主軸位置制御部321で、主軸位置検出器323より検出される位置フィードバック信号により第2主軸324を駆動する主軸モータ322が速度制御並びに位置制御されることにより、速度制御並びに位置制御される。
従来のNC装置101における主軸は、加工プログラムのS指令により、補間制御部112で対応する主軸の速度指令が生成されるとともに、加工プログラムのM3,M4指令により、主軸に対する正転信号または逆転信号が、補間制御部112、ラダー回路部121、機械制御信号処理部122を介して出力されることにより、指令された速度で正回転または逆回転する制御がなされる。
また、機械制御信号処理部122に、対応する主軸のC軸選択信号123(例えば、加工プログラムのM18指令により生成される)を出力すると、対応する主軸を、位置決めや切削送り等の位置指令を行うNC軸に切り換えて、刃物台等を駆動するNC軸(X軸、Z軸など)と協同して輪郭制御(C軸制御)を行うことができる。第1主軸314をNC軸として位置制御する(以下C軸制御用位置制御モードという)場合、第1主軸314に対応するC軸選択信号123を出力することにより、第1主軸314の主軸C軸制御切換部212は、軸の制御を、速度指令により制御を行う主軸制御部213から、補間制御部112より出力される補間位置パルスにより位置制御を行うNC軸制御部214に切り換えを行う。
これに伴い、主軸位置制御部311は、速度制御を行う主軸制御モードから、C軸制御専用の位置ループゲインで位置制御を行うC軸制御用位置制御モードに切り換えられる。切り換え後、加工プログラムで指令された位置指令及び送り速度指令に関連付けて、1つもしくは複数のNC軸の指令位置が補間移動するように、各NC軸に対する補間位置パルスが生成され、第1主軸314に対応するNC軸に出力された補間位置パルスは、NC軸制御部214で加減速処理等が行われ、主軸位置制御部311に対応する位置指令を出力し位置制御を行う。この制御により、ワーク側面(周面)に、回転工具で、穴あけやミル等のC軸加工を行うことができる。
また、NC軸同期制御部113は、加工プログラムより指令される位置指令によるNC軸に対する補間位置パルスを、他のNC軸に同期して出力して他のNC軸と同期制御を行う。例えば、第1主軸314と第2主軸324をC軸制御用位置制御モードに切り換え、それぞれ、C1軸、C2軸として位置制御を行っているとき、C1軸及びC2軸を所定の位置に位置決めを行い、C2軸をC1軸にNC軸同期制御を行うと、C1軸の移動に伴い、C2軸も同一の移動量で同期して移動を行う。第1主軸314と第2主軸324が対向して設置されたNC工作機械において、C1軸とC2軸を所定の角度に位置決めし、お互いにワークをつかんだ後、NC軸の同期極性を逆に指定してC2軸をC1軸にNC軸同期制御することで、C1軸に対する位置指令に同期して、C2軸も同方向に回転するので、第1主軸314と第2主軸324で1つのワークをお互いにつかんだ状態で、ワークを所定の角度に位置決めしながら、ワーク側面(周面)の加工(穴あけやミル等のC軸加工)を行うことができる。
また、主軸をNC軸(位置決めや切削送り等の位置指令を行う軸)として位置制御せず、速度指令により回転させ速度制御を行う主軸制御モードが選択されている時、加工プログラム等により主軸同期制御指令がなされると、同期制御の基準となるマスター主軸(以下基準主軸という)と、基準主軸に同期して動作するスレーブ主軸(以下同期主軸という)として指定された主軸は、主軸同期制御専用の位置ループゲインで位置制御を行う主軸同期制御用位置制御モードに切り替わり、基準主軸は、与えられた速度指令を積分して生成した主軸同期位置指令に従い位置制御を行う。
また、同期主軸は、主軸同期制御部151により、基準主軸の主軸同期位置指令が渡され、基準主軸の回転に同期して位置制御が行われ、同期した速度で回転する。これにより、第1主軸314と第2主軸324が対向して設置されたNC工作機械において、一つのワークを両側からつかんだ状態で、旋削加工を行うことができる。
また、主軸同期制御指令において、位相合わせ指令がなされると、主軸間の位相差が所定の角度になるように同期主軸側で位相合わせが行われるので、第1主軸314と第2主軸324が対向して設置されたNC工作機械においては、各主軸が回転しながら、第1主軸314から第2主軸324へワークの受渡しをすることができる。
上記のような従来のNC装置101では、主軸は、速度指令が与えられる主軸制御モード、または輪郭制御軸(以下NC軸という)として位置制御するC軸制御用位置制御モードのいずれか一方が選択されるので、第1主軸314と第2主軸324が対向して設置されたNC工作機械において、2つの主軸で1つのワークをつかみ、加工を行う際、指令された速度で第1主軸314と第2主軸324が同期して回転し、旋削加工を行う場合は、予め主軸制御モードを選択しておき、その後主軸同期制御指令を与えることにより、第1主軸314及び第2主軸324を、主軸同期制御に切り換える必要があり、また、与えられた角度に第1主軸314と第2主軸324が同期して位置決めを行い、ワーク側面(周面)を、回転工具で、穴あけやミル等のC軸加工を行う場合は、予め、第1主軸314と第2主軸324をそれぞれC軸制御用位置制御モードに選択しておき、お互いの角度を位置決めした状態でワークをつかみ、その後NC軸同期制御指令を与えることにより、NC軸同期制御に切り換える必要があった。
また、速度指令により同期制御を行う主軸同期制御と、位置指令により同期制御を行うNC軸同期制御を切り換えるためには、関連する主軸を、それぞれ、主軸制御モード、もしくはC軸制御用位置制御モードに予め切り換えておく必要があるため、主軸同期制御からC軸同期制御に切り換える場合、もしくはC軸同期制御から主軸同期制御に切り換える場合、一旦、主軸同期制御をキャンセル、もしくはNC軸同期制御をキャンセルしなければならない。
また、1つのワークを対向する2つの主軸で両側から把持し同期制御を行う場合、両主軸の位置制御ゲインが同一でないと、速度に応じて、各主軸の理論位置偏差量に差異が生じ、各主軸でお互いに位置制御の補償動作によるトルクが発生し、ワークをねじってしまう問題があるため、主軸同期制御中の基準主軸及び同期主軸に対しては、他の位置制御(例えば、基準主軸のみを、主軸制御モードの位置制御ゲインとは異なる位置制御ゲインで制御するC軸制御用位置制御モードに切り換える位置制御)に切り換えることができない。よって、速度指令により同期制御を行う主軸同期制御と、位置指令により同期制御を行うNC軸同期制御を切り換えるため、一旦同期制御をキャンセルする必要があって2つの主軸間の同期が維持できず、ひいてはワーク両端をチャックで把持したまま、旋削加工と、回転工具による加工(穴あけやミル等のC軸加工)を、連続して行うことができなかった。
また、1つのワークを対向する2つの主軸間で第1主軸314から第2主軸324に受け渡し、第1主軸314での加工したワークの加工面に対し、第2主軸324に受け渡した後、二次加工を行うためには、ワークをつかみかえる際に、予め、第1主軸314の原点位置と第2主軸324の原点位置を合わせるように、ともに位置決め、もしくは位相合わせを行ってからワークを受け渡さなければならず、主軸間の位相を合わせるための動作時間を要していた。
このような問題点の一部を解決しようとするものとして、主軸をC軸制御し、C軸原点復帰を行う際、一方の主軸が連れ回るように自由回転状態にして、主軸の回転角度位置データをリセットして、C軸を原点復帰するものが提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
また、異形材ワークを2主軸間でつかみかえるため、異形材の形状に合ったチャック位置となるように、位相差算出により、主軸同期制御の位相合わせを行う角度を即時に決めることで、加工サイクル毎の主軸同期制御の位相あわせのための段取り時間を短縮するものが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平3−239402号公報 特開平3−239403号公報 特開平10−232705号公報
しかしながら、前記特許文献1、2に開示されているものであっても、1つのワークを2つの主軸で保持した状態で、当該ワークに対するC軸制御を伴う加工を行うことができるが、位置制御を一時キャンセルする必要があり、複数の主軸を同期制御するためのシーケンスが複雑になり、各C軸を制御する系統間で、待ち合わせを多用して、タイミングを合わせて加工を行わなければならず、サイクルタイムが長くなる場合があった。
また、前記特許文献3に開示されているものにおいても、ワークをつかみかえた後、第2主軸でC軸制御に切り換えると、第2主軸の位置検出器Z相基準で原点が確立されるので、第1主軸のC軸原点におけるワーク位置と、第2主軸のC軸原点におけるワーク位置が異なるため、第1主軸で加工した位置に対し、第2主軸で二次加工を行うことができなかった。
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたもので、二つの主軸が対向して設置されたNC工作機械において、1つのワークを、二つの主軸で両側からにつかんだ状態を保持したまま、速度指令に従った旋削加工と、ワークを所定の角度に位置決めして回転工具で穴あけを行う穴あけ加工、与えられた速度指令に関連付けて回転工具を取り付けたタレットもしくは刃物台を移動させるNC軸とC軸とを補間して、軸方向及び周方向に延びる溝などを加工するミル加工等とを、連続して行うことができるNC制御方法及びその装置を得ることを目的としている。
また、この発明は、二つの主軸が対向して設置されたNC工作機械において、ワークを、一方の主軸から他方の主軸につかみかえる際に、主軸間の位相合わせ動作を行うことなく、ワークをスムーズに受け渡し、かつ他方の主軸のC軸制御における原点位置を自動的に定め、一方の主軸で加工を行った位置に対する他方の主軸による2次加工を的確に行えるNC制御方法及びその装置を得ることを目的としている。
この発明の数値制御方法は、主軸を輪郭制御軸として位置制御するC軸制御用位置制御モードと、基準主軸と同期主軸の2つの主軸を同期制御する主軸同期制御用位置制御モードとを有し、各位置制御モードではそれぞれ異なる位置制御ゲインで主軸を制御する数値制御方法において、前記基準主軸と同期主軸が主軸同期制御され、基準主軸に与えられた指令速度で回転中に、前記基準主軸に対し輪郭制御軸として扱うC軸制御切換指令がなされたとき、両主軸が主軸同期制御中に選択されている位置制御モードを保持したまま、前記基準主軸を輪郭制御軸に切り換えるものである。
また、この発明の数値制御方法は、前記基準主軸と同期主軸が主軸同期制御され、基準主軸に与えられた指令速度で回転中に、前記基準主軸に対し輪郭制御軸として扱うC軸制御切換指令がなされたとき、両主軸を主軸同期制御中に選択されている位置制御モードを保持したまま減速停止させ、両主軸が停止後、両主軸の位置制御モードを、主軸同期制御用位置制御モードからC軸制御用位置制御モードに同時に切り換えることを特徴とするものである。
また、この発明の数値制御方法は、主軸同期制御中に、基準主軸と同期主軸との間の位相差を予め算出しておき、同期主軸に対しC軸制御への切換指令がなされた場合、同期主軸のC軸原点位置シフト量を、基準主軸の位置検出器基準点からのC軸原点シフト量、前記算出した位相差及び同期主軸の位置検出器基準点からのC軸原点シフト量とから算出し、この算出した同期主軸のC軸原点位置シフト量に基づいて同期主軸のC軸原点位置を補正することを特徴とするものである。
また、この発明の数値制御方法は、前記基準主軸と同期主軸の位相差は、基準主軸と同期主軸の指令位相差と、基準主軸の位置制御偏差量と同期主軸の位置制御偏差量との差分より算出することを特徴とするものである。
また、この発明の数値制御装置は、主軸を輪郭制御軸として位置制御するC軸制御用位置制御モードと、基準主軸と同期主軸の2つの主軸を同期制御する主軸同期制御用位置制御モードとを有し、各位置制御モードではそれぞれ異なる位置制御ゲインで主軸を制御する数値制御装置において、速度制御する主軸制御部と、輪郭制御軸として位置制御するNC軸制御部と、速度制御時には前記主軸制御部に切り換え、輪郭制御時には前記NC軸制御部に切り換える主軸C軸制御切換部と、前記基準主軸と同期主軸が主軸同期制御され、同期主軸が基準主軸に与えられた指令速度で回転中に、前記基準主軸に対し輪郭制御軸として扱うC軸制御切換指令がなされたとき、両主軸が主軸同期制御中に選択されている位置制御モードを保持したまま、前記基準主軸を輪郭制御軸に切り換える切換手段と、を備えてなるものである。
また、この発明の数値制御装置は、前記切換手段が、前記基準主軸と同期主軸が主軸同期制御され、基準主軸に与えられた指令速度で回転中に、基準主軸に対し輪郭制御軸として扱うC軸制御切換指令がなされたとき、両主軸を主軸同期制御中に選択されている位置制御モードを保持したまま減速停止させ、両主軸が停止後、両主軸の位置制御モードを、主軸同期制御用位置制御モードからC軸制御用位置制御モードに同時に切り換える手段であることを特徴とするものである。
また、この発明の数値制御装置は、前記切換手段が、主軸同期制御用位置制御モードとC軸制御用位置制御モードとの切り換えを行う主軸位置制御モード切換部と、前記基準主軸と同期主軸が主軸同期制御され、同期主軸が基準主軸に与えられた指令速度で回転中に、基準主軸に対し輪郭制御軸として扱うC軸制御切換指令がなされたとき、前記主軸位置制御モード切換部に対し、両主軸を主軸同期制御中に選択されている位置制御モードを保持させ、且つ両主軸が停止後、両主軸の位置制御モードを、主軸同期制御用位置制御モードからC軸制御用位置制御モードに同時に切り換えさせる主軸同期中位置制御モード切換手段と、を有することを特徴とするものである。
また、この発明の数値制御装置は、1つのワークを同時に把持した基準主軸と同期主軸の位相差を算出する主軸位相差算出手段と、この主軸位相差算出手段にて算出した位相差を記憶する主軸位相差メモリと、前記同期主軸に対しC軸制御への切換指令がなされた場合、前記同期主軸のC軸原点位置シフト量を、前記基準主軸の位置検出器基準点からのC軸原点シフト量、前記記憶した位相差及び前記同期主軸の位置検出器基準点からのC軸原点シフト量から算出し、この算出した前記同期主軸のC軸原点位置シフト量に基づいて前記同期主軸のC軸原点位置を補正するC軸原点位置補正手段と、を、更に備えてなるものである。
また、この発明の数値制御装置は、前記主軸位相差算出手段が、基準主軸と同期主軸の位相差を、基準主軸と同期主軸の指令位相差と、基準主軸の位置制御偏差量と同期主軸の位置制御偏差量との差分より算出することを特徴とするものである。
この発明によれば、基準主軸と同期主軸が主軸同期制御中に、両主軸の位置制御モードが同一のモードのままC軸制御に切り替わるようにしたので、二つの主軸が対向して設置されたNC工作機械において、1つのワークを、両主軸でともにつかんだ状態で、速度指令に従った旋削加工と、ワークを所定の角度に位置決めして回転工具で穴あけを行う穴あけ加工、与えられた速度指令に関連付けて回転工具を取り付けたタレットもしくは刃物台を移動させる他のNC軸とC軸とを補間してミル加工等とを、連続して行うことができるため、加工工程を切り換えるための段取りの無駄時間を削減できる効果がある。
またこの発明によれば、二つの主軸で1つのワークを把持しているときの両者の位相差を算出し、一方の主軸から他方の主軸にワークを受け渡し後、両主軸の位相差から、一方の主軸のC軸原点位置に対し、他方の主軸のC軸原点位置を補正するようにしたので、両主軸の位相合わせを行うことなく、ワークを受け渡せるので、ワークを両主軸でつかむ際の非切削時間を短縮できる効果がある。
この発明の実施の形態1に係るNC装置の一構成例を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る主軸の動作例を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る主軸の動作例におけるプログラム例を示す図である。 この発明の実施の形態2に係るNC装置の一構成例を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2に係る、主軸のC軸制御選択時の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る、第1主軸から第2主軸へワークを受け渡す動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る主軸位相差算出のフローチャートである。 従来のNC装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
101 NC装置
111 解析処理部
112 補間制御部
113 NC軸同期制御部
121 ラダー回路部
122 機械制御信号処理部
123 C軸選択信号
124 主軸同期中C軸用位置制御モード選択信号
125 チャック閉判定手段
151 主軸同期制御部
152 主軸同期中位置制御モード切換手段
153 主軸位相差算出手段
160 C軸位相差メモリ
161 C軸原点座標補正手段
211、221 軸制御部
212、222 主軸C軸制御切換部
213、223 主軸制御部
214、224 NC軸制御部
215、225 主軸位置制御モード切換部
311、321 主軸位置制御部
312、322 主軸モータ
313、223 主軸位置検出器
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を、図1〜図3を用いて説明する。
図1はこの発明の実施の形態1に係るNC装置101の一構成例を示すブロック図であり、111は解析処理部、112は補間処理部、113はNC軸同期制御部、121はラダー回路部、122は機械制御信号処理部、123はC軸選択信号、124は主軸同期中C軸用位置制御モード選択信号、211は第1主軸314の軸制御部、212は第1主軸314の主軸C軸制御切換部、213は第1主軸314の主軸制御部、214は第1主軸314のNC軸制御部、215は第1主軸314の主軸位置制御モード切換部、221は第2主軸324の軸制御部、222は第2主軸324の主軸C軸制御切換部、223は第2主軸324の主軸制御部、224は第2主軸324のNC軸制御部、225は第2主軸324の主軸位置制御モード切換部、151は主軸同期制御部、152は主軸同期中位置制御モード切換手段、311は第1主軸314の主軸位置制御部、312は第1主軸314の主軸モータ、313は第1主軸314の位置検出器、314は第1主軸、321は第2主軸324の主軸位置制御部、322は第2主軸324の主軸モータ、323は第2主軸324の位置検出器、324は第2主軸を示す。なお、このNC装置101のハードウエア構成は、一般のNC装置のハードウエア構成と同様であり、またNC装置101の前記構成要素の殆どは、ソフトウエアにより構成されている。
解析処理部111は、NC軸の位置決めや切削送り等の位置指令、主軸に対する速度指令、機械制御を行う補助指令等の加工プログラムの解析処理を行い、この解析結果を受けた補間制御部112により、補間位置パルス、あるいは主軸の速度指令が生成され、この生成された補間位置パルス、あるいは主軸の速度指令は対応する軸を制御する軸制御部211、221に送られる。また、指令された補助指令コードが、補間制御部112を介して機械制御信号処理部122に渡され、ラダー回路部121により対応する補助指令の制御が行われる。なお、NC装置101は、X軸、Z軸などのNC軸を制御する制御部も有するが、図1では、簡素化のため、第1主軸314を制御する軸制御部211と、第2主軸324を制御する軸制御部221のみを抜粋して示している。第1主軸314は、主軸位置制御部311で、主軸位置検出器313より検出される位置フィードバック信号により第1主軸314を駆動する主軸モータ312が速度制御並びに位置制御されることにより、速度制御並びに位置制御される。第2主軸324は、主軸位置制御部321で、主軸位置検出器323より検出される位置フィードバック信号により第2主軸324を駆動する主軸モータ322が速度制御並びに位置制御されることにより、速度制御並びに位置制御される。
NC装置101の主軸は、加工プログラムのS指令により、補間制御部112で対応する主軸の速度指令が生成されるとともに、加工プログラムのM3,M4指令により、主軸に対する正転信号または逆転信号が、補間制御部112、ラダー回路部121、機械制御信号処理部122を介して出力されることにより、指令された速度で正回転または逆回転する制御がなされる。
また、機械制御信号処理部122に、対応する主軸のC軸選択信号123(例えば、加工プログラムのM18指令により生成される)を出力すると、対応する主軸を、位置決めや切削送り等の位置指令を行うNC軸に切り換えて、刃物台等を駆動するNC軸(X軸、Z軸など)と協同して輪郭制御(C軸制御)を行うことができる。例えば、速度指令により主軸を回転させて速度制御を行う主軸制御モードから、第1主軸314をNC軸として位置制御するC軸制御用位置制御モードに切り換える場合、第1主軸314に対応するC軸選択信号123を出力することにより、第の主軸314の主軸C軸制御切換部212は、軸の制御を、速度指令により制御を行う主軸制御部213から、補間制御部112より出力される補間位置パルスにより位置制御を行うNC軸制御部214に切り換えを行う。
これに伴い、主軸位置制御モード切換部215は、主軸位置制御部311の位置制御モードを、速度制御を行う主軸制御モードから、C軸制御専用の位置ループゲインで位置制御を行うC軸制御用位置制御モードに切り換える。切り換え後、加工プログラムで指令された位置指令及び送り速度指令に関連付けて、1つもしくは複数のNC軸の指令位置が補間移動するように、各NC軸に対する補間位置パルスが生成され、第1主軸314に対応するNC軸に出力された補間位置パルスは、NC軸制御部214で加減速処理等が行われ、主軸位置制御部311に対応する位置指令を出力し位置制御を行う。この制御により、ワーク側面(周面)に、回転工具で、穴あけやミル等のC軸加工を行うことができる。
主軸をNC軸として位置制御せず、速度指令により回転させて速度制御を行う主軸制御モードが選択されている時、加工プログラム等により主軸同期制御指令がなされると、基準主軸及び同期主軸として指定された主軸は、主軸同期制御専用の位置ループゲインで位置制御を行う主軸同期制御用位置制御モードに切り替わり、基準主軸は、与えられた速度指令を積分して生成した主軸同期位置指令に従い位置制御を行う。例えば、第1主軸314を基準主軸、第2主軸324を同期主軸として主軸同期制御を行った場合、第1主軸314の軸制御部211は、主軸位置制御モード切換部215により、主軸位置制御部311の位置制御モードを、主軸同期制御専用の位置ループゲインで位置制御を行う主軸同期制御用位置制御モードに切り換える。また、第2主軸324の軸制御部221は、主軸位置制御モード切換部225により、主軸位置制御部321の位置制御モードを、主軸同期制御専用の位置ループゲインで位置制御を行う主軸同期制御用位置制御モードに切り換える。第2主軸324の軸制御部221は、主軸同期制御部151により、基準主軸の主軸同期位置指令が渡され、基準主軸の回転に同期して位置制御が行われ、同期した速度で回転したところで、主軸同期制御中となる。
次いで、機械制御信号処理部122において、主軸同期制御中の主軸に対応するC軸選択信号123を出力した場合の動作例について説明する。例えば、第1主軸314が主軸同期制御中の基準主軸、第2主軸324が主軸同期制御中の同期主軸である場合、主軸同期中の基準主軸である第1主軸314に対応するC軸選択信号123を出力することにより、第1主軸314の主軸C軸制御切換部212は、軸の制御を、速度指令により制御を行う主軸制御部213から、補間制御部112より出力される補間位置パルスにより位置制御を行うNC軸制御部214に切り換えを行う。このとき、第1主軸314は主軸同期制御中の基準主軸であることから、主軸同期中位置制御モード切換手段152からの情報に基づき、主軸位置制御モード切換部215は、主軸位置制御部311の位置制御モードを、現在選択されている主軸同期制御専用の位置ループゲインで位置制御を行う主軸同期制御用位置制御モードを切り換えずにそのモード状態を保持する。そしてこのモード状態のままで、C軸原点復帰を行い、しかる後、第1主軸314は所定の角度に位置決めを行う。この間、第2主軸324は、第1主軸314の位置指令に同期して動作する。
第1主軸314及び第2主軸324が同期して停止した時、主軸同期中C軸用位置制御モード選択信号124により、主軸同期制御中の基準主軸である第1主軸314においてC軸用位置制御モードへの切り換えの選択を指定されていない場合、第1主軸314の主軸位置制御部311及び第1主軸314に同期している第2主軸324の主軸位置制御部321は、主軸同期制御専用位置ループゲインで位置制御を行う主軸同期制御用位置制御モードを維持する。
また、第1主軸314及び第2主軸324が同期して停止した時、主軸同期中C軸用位置制御モード選択信号124により主軸同期制御中の基準主軸である第1主軸314においてC軸制御用位置制御モードへの切り換えの選択を指定されている場合、この選択を受けた主軸同期中位置制御モード切換手段152の情報に基づき、主軸位置制御モード切換部215は、第1主軸314の主軸位置制御部311の位置制御モードを、C軸制御専用の位置ループゲインで位置制御を行うC軸制御用位置制御モードに切り換えるとともに、主軸位置制御モード切換部225は、主軸同期制御の関連軸(本実施例の場合、同期主軸である第2主軸324)の位置制御モードを、C軸制御専用の位置ループゲインで位置制御を行うC軸制御用位置制御モードに切り換える。
そして、加工プログラムで指令された位置指令及び送り速度指令に関連付けて、1つもしくは複数のNC軸の指令位置が補間移動するように、各NC軸に対する補間位置パルスが生成され、第1主軸314に対応するNC軸に出力された補間位置パルスは、NC軸制御部214により加減速処理等が行われ、主軸位置制御部311に対応する位置指令を出力し位置制御を行う。これに同期して、主軸同期制御中の同期主軸である第2主軸324も動作する。
このとき、主軸同期制御に関連している主軸の位置制御モードは、主軸同期中C軸用位置制御モード選択信号124により指定されたモードに合わせて一致しているので、主軸同期制御により第1主軸314と第2主軸324でワークを把持した状態で、主軸同期制御により同期位置制御が実行中に、基準主軸を、C軸制御と同様に、加工プログラムで指令された位置指令及び送り速度指令に関連付けて、1つもしくは複数のNC軸の指令位置が補間移動するように制御できる。
次いで、機械制御信号処理部122に、C軸選択信号123を出力し、対応する主軸をC軸制御用位置制御モードに切り換え、位置決めや切削送り等の位置指令を行うNC軸に切り換えて、刃物台等を駆動するNC軸と輪郭制御を行っているとき、同主軸に対し、主軸同期制御指令を行った場合の動作例について説明する。
第1主軸314をC軸制御用位置制御モードに切り換える場合、第1主軸314に対応するC軸選択信号123を出力することにより、第1主軸314の主軸C軸制御切換部212は、軸の制御を、速度指令により制御を行う主軸制御部213から、補間制御部112より出力される補間位置パルスにより位置制御を行うNC軸制御部214に切り換えを行う。これに伴い、主軸位置制御モード切換部215は、主軸位置制御部311の位置制御モードを、速度制御を行う主軸制御モードから、C軸制御専用の位置ループゲインで位置制御を行うC軸制御用位置制御モードに切り換える。切り換え後、加工プログラムで指令された位置指令及び送り速度指令に関連付けて、1つもしくは複数のNC軸の指令位置が補間移動するように、各NC軸に対する補間位置パルスが生成され、第1主軸314に対応するNC軸に出力された補間位置パルスは、NC軸制御部214により加減速処理等が行われ、主軸位置制御部311に対応する位置指令を出力し位置制御を行う。
第1主軸314がC軸制御用位置制御モードに切り替わっている状態で、加工プログラム等により主軸同期制御指令がなされ、第1主軸314を基準主軸、第2主軸324を同期主軸として指定されたとき、主軸同期中C軸用位置制御モード選択信号124により主軸同期制御中の基準主軸である第1主軸314に対しC軸制御用位置制御モードへの切り換えの選択を指定されていない場合(換言すれば、主軸同期制御用位置制御モードへの切り換えの選択を指定されている場合)、この選択の情報を受けた主軸同期中位置制御モード切換手段152の情報に基づき、第1主軸314の主軸位置制御モード切換部215は、第1主軸314の主軸位置制御部311の位置制御モードを、主軸同期制御専用の位置ループゲインで位置制御を行う主軸同期制御用位置制御モードに切り換える。また、第1主軸314に対する同期主軸となる第2主軸324の軸制御部221は、主軸位置制御モード切換部225により、主軸位置制御部321の位置制御モードを、主軸同期制御専用の位置ループゲインで位置制御を行う主軸同期制御用位置制御モードに切り換える。
第2主軸324の軸制御部221は、主軸同期制御部151により、基準主軸の主軸同期位置指令が渡され、基準主軸の回転に同期して位置制御が行われ、同期した速度で回転したところで、主軸同期制御中となる。このとき、加工プログラムで指令された位置指令及び送り速度指令に関連付けて、1つもしくは複数のNC軸の指令位置が補間移動するように、各NC軸に対する補間位置パルスが生成され、第1主軸314に対応するNC軸に出力された補間位置パルスは、NC軸制御部214により加減速処理等が行われ、主軸位置制御部311に対応する位置指令を出力し位置制御を行う。これに同期して、主軸同期制御中の同期主軸である第2主軸324も動作する。
また、第1主軸314がC軸制御用位置制御モードに切り替わっている状態で、加工プログラム等により主軸同期制御指令がなされ、第1主軸314を基準主軸及び第2主軸324を同期主軸として指定されたとき、主軸同期中C軸用位置制御モード選択信号124により主軸同期制御中の基準主軸である第1主軸314においてC軸制御用位置制御モードへの切り換えの選択を指定されている場合(換言すれば、主軸同期制御用位置制御モードへの切り換えの選択を指定されていない場合)、主軸同期中位置制御モード切換手段152により、第1主軸314の主軸位置制御モード切換部215は、第1主軸314の主軸位置制御部311の位置制御モードを、C軸制御専用の位置ループゲインで位置制御を行うC軸制御用位置制御モードを保持する。
また、第1主軸314に対する同期主軸となる第2主軸324の軸制御部221は、主軸同期制御中の基準主軸である第1主軸314において、主軸同期中C軸用位置制御モード選択信号124によりC軸制御用位置制御モードへの切り換えの選択を指定されているので、主軸位置制御モード切換部225により、主軸位置制御部321の位置制御モードを、C軸制御専用の位置ループゲインで位置制御を行うC軸制御用位置制御モードに切り換える。
第2主軸324の軸制御部221は、主軸同期制御部151により、基準主軸の主軸同期位置指令が渡され、基準主軸のC軸移動指令に同期して位置制御が行われる。加工プログラムで指令された基準主軸のC軸位置指令及び送り速度指令に関連付けて、1つもしくは複数のNC軸の指令位置が補間移動するように、各NC軸に対する補間位置パルスが生成され、第1主軸314に対応するNC軸に出力された補間位置パルスは、NC軸制御部214により加減速処理等が行われ、主軸位置制御部311に対応する位置指令を出力し位置制御を行う。これに同期して、主軸同期制御中の同期主軸である第2主軸324も動作する。
この主軸同期制御中の状態で、基準主軸である第1主軸314のC軸選択信号123をオフした場合、基準主軸である第1主軸314の主軸C軸制御切換部212は、軸の制御を、補間制御部112より出力される補間位置パルスにより位置制御を行うNC軸制御部214から、速度指令により制御を行う主軸制御部213に切り換えを行う。このとき、主軸同期中位置制御モード切換手段152により、第1主軸314の主軸位置制御モード切換部215は、主軸位置制御部311の位置制御モードを、主軸同期制御専用の位置ループゲインで位置制御を行う主軸同期制御用位置制御モードに切り換え、同時に、第1主軸314に同期している第2主軸324の主軸位置制御モード切換部225は、主軸位置制御部321の位置制御モードを、主軸同期制御専用の位置ループゲインで位置制御を行う主軸同期制御用位置制御モードに切り換える。基準主軸である第1主軸314に対する速度指令により、第1主軸314を回転させ、第1主軸314に対する同期主軸である第2主軸324は、第1主軸314の位置に同期して回転する。基準主軸及び同期主軸として指定された主軸は、同時に主軸同期制御専用の位置ループゲインで位置制御を行う主軸同期制御用位置制御モードに切り換り、主軸同期制御中となる。
次に、図1の構成によるNC装置101の具体的動作について、図2、図3を参照しながら説明する。図2は、図3のプログラムを実行したときの、第1主軸314及び第2主軸324の動作を示している。N10ブロックの指令で、第1主軸314を4000min−1で回転しており、N20ブロックの指令で、第1主軸314を基準主軸、第2主軸324を同期主軸として、主軸同期制御を行う。このとき、第1主軸314は、主軸同期用位置制御に切り替わり、第2主軸324は、第1主軸314の指令速度に回転し、主軸同期用位置制御に切り替わり、速度が一致したところで、主軸同期制御中となる。主軸同期の完了後、N30ブロックの指令で、第2主軸324を前進させ、第2主軸324においても、回転しながらワークをチャックする。この後、第1主軸314と第2主軸324で1つのワークを両側からチャックで掴みながら、旋削加工を行う。但し、ここでは説明を簡略化するため、旋削加工するためのプログラムを省略してある。この旋削加工が終了した後、N40ブロックの指令で、基準主軸である第1主軸314がC軸制御を選択され、第1主軸314のC軸原点位置に原点復帰を行う。このとき、第2主軸324は、第1主軸314の原点復帰動作のための位置指令に同期して、追従して動作を行う。
次いで、N50ブロックの指令で、主軸同期中C軸用位置制御モード選択信号124により、C軸制御モードが選択されていない場合、継続して、第1主軸314及び第2主軸324ともに、主軸同期用位置制御を保持したまま、第1主軸314はC軸補間指令による移動(このプログラムの場合、C軸原点位置より90°回転した位置に移動)がなされ、第1主軸314のC軸補間移動に同期して、第2主軸324も移動を行う。次いで、N51ブロックの指令で、主軸同期中C軸用位置制御モード選択信号124により、C軸制御モードが選択された場合、第1主軸314及び第2主軸324ともに、停止した状態で、同時にC軸用位置制御に切り替わり、第1主軸314に対するC軸補間指令による移動に同期して、第2主軸324は移動を行う。この第1主軸314及び第2主軸324の移動時に、プログラムでは省略してあるが、ワークの側面に穴あけ加工、ミル加工などのC軸加工を行う。N60ブロックの指令で、第1主軸314のC軸選択が解除されると、第1主軸314及び第2主軸324ともに、停止した状態で、同時に主軸同期用位置制御に切り替わり、第1主軸314は速度指令による回転に戻り、第2主軸324は、第1主軸314に同期した速度で主軸同期回転する。
上記のようにして、第1主軸314と第2主軸324は主軸同期制御を維持し、1つのワークを両側から同時につかんだ状態で、速度指令による回転同期、または基準主軸のC軸に対する補間位置指令による補間移動に同期して同期主軸が動作する。
この実施の形態1によれば、主軸同期制御中の基準主軸に対しC軸制御指令がなされたとき、基準主軸、同期主軸ともに、主軸同期用位置制御ゲインを維持したまま、C軸補間指令動作に切り換えることができ、第1主軸314と第2主軸324が同期回転して1つのワークを両側から把持した状態のまま、速度指令による主軸の制御から、C軸指令による位置の制御への切換をスムーズに行うことができる。
実施の形態2.
次にこの発明の実施の形態2を図4〜図7を用いて説明する。
図4はこの発明の実施の形態2に係るNC装置101の一構成例を示すもので、実施の形態1で説明したNC装置101に、チャック閉判定手段125と、主軸位相差算出手段153と、C軸位相差メモリ160と、C軸原点座標補正手段161とが追加されている。
なお、チャック閉判定手段125は、ラダー回路部121から出力されるチャック開閉信号をチェックすることにより、チャックが閉じていることを判定する。
次にこのように構成されたNC装置101の動作について、図5、図6、図7を参照しながら説明する。なおここでは、追加された、チャック閉判定手段125、主軸位相差算出手段153、C軸位相差メモリ160及びC軸原点座標補正手段161の動作について主に説明し、それ以外の構成要素の動作については、実施の形態1で説明した動作と同様であるので、その説明は省略する。
図5は、実施の形態2の構成のNC装置101において、主軸をC軸制御に選択する際のフローチャートである。
主軸をC軸制御に切り換えるC軸選択信号123が出力されたとき、主軸C軸制御切換部212、222は、ステップS101で、当該主軸が主軸同期制御中の同期主軸かどうか判定を行う。主軸同期制御中の同期主軸である場合は主軸同期制御を優先するため、ステップS109でアラーム処理を行う。次いで、ステップS102で、当該主軸が主軸同期制御中の基準主軸かどうか判定を行う。主軸同期制御中の基準主軸でもない場合は、主軸同期制御中の主軸でないと判断できるので、ステップS103で、C軸原点復帰を行う。ステップS104で、主軸位置制御モード切換部215,225が、主軸の位置制御モードをC軸制御専用の位置ループゲインで位置制御を行うC軸制御用位置制御モードに切り換える。これに伴い、ステップS105で、主軸制御モードからC軸制御用位置制御モードに切り替わる。
次いで、ステップS106で、C軸原点座標補正手段161は、機械制御信号処理部122のC軸原点位置補正要求信号127をチェックしてC軸原点位置補正要求があるかどうか判定し、C軸原点位置補正要求がない場合は、ステップS107でC軸座標値を原点座標値にセットし、C軸原点位置補正要求がある場合は、ステップS108で、原点座標値より、C軸位相差メモリ160に予め記憶しておいた位相差をシフトした座標値をセットする。また、ステップS102で主軸同期制御中の基準主軸であると判定した場合、ステップS110で、主軸C軸制御切換部212、222は、主軸の位置指令をNC軸制御部214,224に切り換え、C軸原点に位置決めを行う。このとき、ステップS111で、主軸位置制御モード切換部215、225により、主軸の位置制御モードを、主軸同期制御用の位置ループゲインで位置制御を行う主軸同期制御用位置制御モードを維持する。ステップS112でC軸座標値を原点座標にセットする。
図6は、実施の形態2の構成のNC装置101で制御するNC工作機械において、対向して設置された第1主軸314から第2主軸324へワークを受け渡す動作を行う場合の例を示したフローチャートである。ステップS201で第1主軸314のチャックを閉じワークを把持する。ステップS202で、第1主軸314でつかんだワークの加工を行う。次いで、ステップS203で第1主軸314を正回転している状態から、ワークを第1主軸314から第2主軸324に受け渡すために、ステップS204で対向する第2主軸324を逆回転させ、ステップS205で第1主軸314と第2主軸324間で主軸同期制御を行う。このとき、第2主軸324でつかむ位置を特定する必要があるワークでなければ、位相合わせを行う必要はない。ステップS206で第2主軸324台を前進させ、ワークをつかめる位置までアプローチしたところで、ステップS207で第2主軸324のチャックを閉じる。これにより、第1主軸314と第2主軸324でともに1つのワークをつかんで同期回転している状態となる。
次に、ステップS208で、主軸位相差算出手段153が、位相差算出要求信号126をチェックし、位相差算出要求があった場合、ステップS209で第1主軸314(基準主軸)と第2主軸324(同期主軸)間の位相差を算出し、第1主軸314のC軸原点と第2主軸324のC軸原点との位相差を、C軸位相差メモリ160に記憶する。次に、ステップS210で第1主軸314のチャックを開き、第1主軸314はつかんでいたワークを離す。自動旋盤の場合は、第1主軸314のチャックを閉じたまま、ワークを突っ切りバイトで切断して第2主軸324に受け渡す場合もある。この後、ステップS211で第2主軸324台は後退し、ステップS212で主軸同期キャンセルを行い、第2主軸324での加工を開始する。ステップS213で第2主軸324をC軸選択したとき、ステップS214で、C軸原点座標補正手段161が、C軸原点位置補正信号127をチェックし、C軸原点位置補正要求があるかどうか判定を行う。ステップS205で予め位相合わせを行っている等の、C軸原点位置補正を行う必要がない場合は、ステップS215で、通常に第2主軸324のC軸原点復帰を行い、原点座標値にプリセットする。ステップS209で位相差を記憶してC軸原点位置補正を行う場合、ステップS216で、C軸原点座標補正手段161は、第2主軸324がC軸原点位置に復帰した後、C軸の座標値を、所定の原点座標値よりステップS209でC軸位相差メモリに記憶したC軸位相差をシフトした座標値にプリセットし、C軸原点座標値の補正を行う。この後、ステップS217で第2主軸324はプログラムで指令された補間指令に従い、第2主軸324のC軸制御を行い、加工を行う。
図7は、図6のステップS209において、第1主軸314(基準主軸)と第2主軸324(同期主軸)間の位相差を算出する場合、主軸位相差算出手段153の位相差算出のためのフローチャートを示す。ステップS301で、第1主軸314と第2主軸324で主軸同期制御中であることを確認し、主軸同期制御中の場合、チャック閉判定手段125により、ステップS302で第1主軸314と第2主軸324がともにチャックを閉じた状態で、基準主軸と同期主軸で1つのワークをつかんで主軸同期制御を行っている状態にあることを確認する。確認ができた場合、ステップS303で基準主軸の主軸同期位置指令から、基準主軸に対する位置指令の1回転内指令角度A1を読出し、同時に、ステップS304で同期主軸の主軸同期位置指令から、同期主軸に対する位置指令の1回転内指令角度A2を読出し、ステップS305で基準主軸の1回転内指令角度A1と同期主軸の1回転内指令角度A2との差分の角度を算出して、第1主軸314と第2主軸324の主軸同期制御における、指令角度の位相差P1を算出する。
更に、第1主軸314のチャック位置と、第2主軸324のチャック位置の相対角度を精度良く算出するため、ステップS306で基準主軸の主軸位置制御の追従遅れ量(以下ドループ量という)を読出し、同時に、ステップS307で同期主軸のドループ量を読み出す。ステップS308で、基準主軸のドループ量と同期主軸のドループ量の差分を算出することで、主軸同期制御により指令同期した状態からワークを第2主軸324でチャックしたときに生じるチャック位置のねじれ量P2を算出する。主軸位相差算出手段153は、ステップS309で、P1とP2を加算することで、第1主軸314のZ相基準点から見たチャック位置と、第2主軸324のZ相基準点から見たチャック位置の位相差を算出する。更に、ステップS310で、パラメータ等で設定されている、第1主軸314(基準主軸)をC軸制御する場合の、Z相基準点からのC軸座標系の原点シフト量E1を読出し、ステップS311で、E1+P1+P2によって、基準主軸と同期主軸で1つのワークをつかんで同期制御している状態における、基準主軸のC軸原点座標に対応する、同期主軸のC軸座標の原点シフト量として算出し、C軸位相差メモリ160に記憶する。上記の位相差の算出の過程において、対向する主軸で1つのワークをつかむように同期して回転している場合は、各主軸の回転極性は逆方向になる場合があるので、同期極性を考慮して算出する必要があることは言うまでもない。
この実施の形態2によれば、上記のようにして算出したC軸位相差を元に、図6のステップS216で第2主軸324のC軸原点シフト量を補正するようにしたので、基準主軸と同期主軸で主軸同期制御中の位相差より、基準主軸のC軸原点に対し、同期主軸のC軸原点が一致するように、同期主軸のC軸座標系を設定できるため、ステップS205の主軸同期制御において位相合わせ動作を行わなくても良い。主軸が加減速を行い、位相合わせを行う時間を削減できるので、ワークの受渡しの時間を短縮することができる。
第1の発明によれば、主軸同期制御中の基準主軸に対するC軸制御切換指令がなされたとき、関連する主軸の位置制御モードをC軸制御用位置制御モードに切り換えずに主軸同期制御用位置制御モードを保持し、同期主軸に対する位置指令は、基準主軸に対する位置指令に同期するように構成したので、基準主軸と同期主軸で同一のワークを把持して、指令速度で同期回転している状態から、基準主軸をC軸制御に切り換えられ、1つのワークを対向する主軸で把持したまま、主軸同期制御による旋削と、C軸制御によるワーク側面の穴あけ加工やミル加工等の加工工程を即時に切り換え、無駄時間を排除できるという効果がある。
第2の発明によれば、主軸同期制御中の基準主軸に対するC軸制御切換指令がなされたとき、関連する主軸の位置制御モードをC軸制御用位置制御モードに切り換えずに主軸同期制御用位置制御モードを保持し、同期主軸に対する位置指令は、基準主軸に対する位置指令に同期するように構成し、基準主軸を輪郭制御軸に切り換えて、基準主軸及び同期主軸が停止後に、両主軸の位置制御ゲインをC軸制御用位置制御ゲインに切り換えるように構成したので、基準主軸と同期主軸で同一のワークを把持して、指令速度で同期回転している状態から、基準主軸をC軸制御に切り換えられ、1つのワークを対向する主軸で把持したまま、主軸同期制御による旋削と、C軸制御によるワーク側面の穴あけ加工やミル加工等の加工工程を即時に切り換え、無駄時間を排除でき、更に、C軸制御中の切削負荷に対し、単独の主軸でのC軸制御と同等の応答性を得られる効果がある。
第3の発明によれば、第1主軸314のワーク把持位置と、第2主軸324のワーク把持位置の差を算出し、第2主軸324のC軸原点位置が、第1主軸314のC軸原点位置に対し、第1主軸314と第2主軸324の位相差を加算した位置となるように補正されるので、第1主軸314と第2主軸324で1つのワークを把持する前に、お互いの主軸の位相を合わせなくても、ワークを第1主軸314から第2主軸324に持ち替えて、第2主軸324で継続して加工を行うことができ、主軸間の位相合わせを行う時間を排除でき、生産効率が向上するという効果がある。
第4の発明によれば、第1主軸314と第2主軸324で1つのワークを把持した際の位相差を、主軸同期制御中の基準主軸と同期主軸の指令位相差と、基準主軸の位置制御偏差量と同期主軸の位置制御偏差量との差分より算出するようにしたので、精度良く主軸間の位相差を算出でき、ワークを受け渡した後の原点位置をより正確に決定できる効果がある。
この発明の数値制御方法及び数値制御装置は、第1主軸と第2主軸が対向して設置されたNC旋盤の制御に用いられるのに適している。

Claims (9)

  1. 主軸を輪郭制御軸として位置制御するC軸制御用位置制御モードと、基準主軸と同期主軸の2つの主軸を同期制御する主軸同期制御用位置制御モードとを有し、各位置制御モードではそれぞれ異なる位置制御ゲインで主軸を制御する数値制御方法において、
    前記基準主軸と同期主軸が主軸同期制御され、基準主軸に与えられた指令速度で回転中に、前記基準主軸に対し輪郭制御軸として扱うC軸制御切換指令がなされたとき、両主軸が主軸同期制御中に選択されている位置制御モードを保持したまま、前記基準主軸を輪郭制御軸に切り換えることを特徴とする数値制御方法。
  2. 前記基準主軸と同期主軸が主軸同期制御され、基準主軸に与えられた指令速度で回転中に、前記基準主軸に対し輪郭制御軸として扱うC軸制御切換指令がなされたとき、両主軸を主軸同期制御中に選択されている位置制御モードを保持したまま減速停止させ、両主軸が停止後、両主軸の位置制御モードを、主軸同期用位置制御モードからC軸制御用位置制御モードに同時に切り換えることを特徴とする請求項1に記載の数値制御方法。
  3. 主軸同期制御中に、基準主軸と同期主軸との間の位相差を予め算出しておき、同期主軸に対しC軸制御への切換指令がなされた場合、同期主軸のC軸原点位置シフト量を、前記基準主軸の位置検出器基準点からのC軸原点シフト量、前記算出した位相差及び前記同期主軸の位置検出器基準点からのC軸原点シフト量から算出し、この算出した同期主軸のC軸原点位置シフト量に基づいて同期主軸のC軸原点位置を補正することを特徴とする請求項1または2に記載の数値制御方法。
  4. 前記基準主軸と同期主軸の位相差は、基準主軸と同期主軸の指令位相差と、基準主軸の位置制御偏差量と同期主軸の位置制御偏差量との差分より算出することを特徴とする請求項3に記載の数値制御方法。
  5. 主軸を輪郭制御軸として位置制御するC軸制御用位置制御モードと、基準主軸と同期主軸の2つの主軸を同期制御する主軸同期制御用位置制御モードとを有し、各位置制御モードではそれぞれ異なる位置制御ゲインで主軸を制御する数値制御装置において、
    速度制御する主軸制御部と、
    輪郭制御軸として位置制御するNC軸制御部と、
    速度制御時には前記主軸制御部に切り換え、輪郭制御時には前記NC軸制御部に切り替える主軸C軸制御切換部と、
    前記基準主軸と同期主軸が主軸同期制御され、同期主軸が基準主軸に与えられた指令速度で回転中に、前記基準主軸に対し輪郭制御軸として扱うC軸制御切換指令がなされたとき、両主軸が主軸同期制御中に選択されている位置制御モードを保持したまま、前記基準主軸を輪郭制御軸に切り換える切換手段と、
    を備えてなる数値制御装置。
  6. 前記切換手段は、前記基準主軸と同期主軸が主軸同期制御され、基準主軸に与えられた指令速度で回転中に、基準主軸に対し輪郭制御軸として扱うC軸制御切換指令がなされたとき、両主軸を主軸同期制御中に選択されている位置制御モードを保持したまま減速停止させ、両主軸が停止後、両主軸の位置制御モードを、主軸同期用位置制御モードからC軸制御用位置制御モードに同時に切り換える手段であることを特徴とする請求項5に記載の数値制御装置。
  7. 前記切換手段は、
    主軸同期用位置制御モードとC軸制御用位置制御モードとの切り換えを行う主軸位置制御モード切換部と、
    前記基準主軸と同期主軸が主軸同期制御され、同期主軸が基準主軸に与えられた指令速度で回転中に、基準主軸に対し輪郭制御軸として扱うC軸制御切換指令がなされたとき、前記主軸位置制御モード切換部に対し、両主軸を主軸同期制御中に選択されている位置制御モードを保持させ、且つ両主軸が停止後、両主軸の位置制御モードを、主軸同期用位置制御モードからC軸制御用位置制御モードに同時に切り換えさせる主軸同期中位置制御モード切換手段と、
    を有することを特徴とする請求項6に記載の数値制御装置。
  8. 1つのワークを同時に把持した基準主軸と同期主軸の位相差を算出する主軸位相差算出手段と、
    この主軸位相差算出手段にて算出した位相差を記憶する主軸位相差メモリと、
    前記同期主軸に対しC軸制御への切換指令がなされた場合、前記同期主軸のC軸原点位置シフト量を、基準主軸の位置検出器基準点からのC軸原点シフト量、前記記憶した位相差及び前記同期主軸の位置検出器基準点からのC軸原点シフト量から算出し、この算出した同期主軸のC軸原点位置シフト量に基づいて前記同期主軸のC軸原点位置を補正するC軸原点位置補正手段と、
    を、更に備えてなる請求項5〜7の何れかに記載の数値制御装置。
  9. 前記主軸位相差算出手段は、基準主軸と同期主軸の位相差を、基準主軸と同期主軸の指令位相差と、基準主軸の位置制御偏差量と同期主軸の位置制御偏差量との差分より算出することを特徴とする請求項8に記載の数値制御装置。
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