JPWO2009093317A1 - エレベータシステム及びそれに用いる着床位置検出装置 - Google Patents

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Abstract

エレベータのかごの着床精度を高めることができ、且つ、エレベータ据付時に必要な技術者の負担を大幅に軽減させることができるようにする。このため、エレベータの乗場敷居に、所定の貫通孔を形成する。また、平面視この乗場敷居を間に挟んで対向するように、エレベータのかごに発光装置と受光装置とを設置する。そして、かご敷居の上面と乗場敷居の上面とが同じ高さに配置された際に、発光装置から出射された光線が、乗場敷居の貫通孔を通過して、受光装置に受光されるように構成する。

Description

この発明は、エレベータシステムに関するものであり、特に、エレベータのかごの着床位置の検出及び着床制御の技術に関するものである。
エレベータのかごを各階床の乗場に正確に停止させる技術に関しては、従来から種々のものが提案されている。
例えば、従来技術として、エレベータの乗場高さを基準にして昇降路壁面に検出プレートを取り付け、この検出プレートをかごに設けられた検出器によって検出することにより、上記検出プレートの絶対位置を基準に、かご位置を補正するものが提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1には、検出プレートの絶対位置を基準にかご位置を補正するため、かごを懸架する主ロープとこの主ロープが巻き掛けられた駆動綱車との間に滑りが発生しても、かご位置を正確に補正することができる旨の効果が記載されている。即ち、主ロープ(かご)の移動量が、駆動綱車の回転角度を検出するエンコーダの出力と対応しなくなっても、上記補正によって良好な着床精度を実現することができる。
しかし、特許文献1記載のものでは、検出プレートの絶対位置が正確でないと、かご位置の補正を精度良く行うことができないといった問題があった。即ち、検出プレートが正規の取付位置に正確に配置されていない場合は、検出プレートの取付誤差がそのまま着床誤差(目的階の乗場床面とかご床面との段差)として現れてしまう。したがって、エレベータの据付時、技術者は、各階床の乗場床面(乗場敷居の上面)を基準として設定された正規取付位置に、検出プレートを精度良く取り付けなければならなかった。
なお、技術者は、かごと昇降路壁面との間に形成された狭い空間の中で、検出プレートを上下に動かしながら位置決めを行い、検出プレートを昇降路壁面等の昇降路固定体に固定しなければならない。このため、検出プレートの位置調整作業及び固定作業には、多大な時間と労力とを要することとなっていた。
また、他の従来技術として、上記検出プレートの取付誤差(例えば、検出プレートの中心位置とかごの実際の着床位置との差分距離データ)を予め測定しておき、その取付誤差も考慮して現在のかご位置を補正するようにしたものも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
かかる構成によれば、検出プレートの取付誤差がそのまま着床誤差として現れることはないため、検出プレートを精度良く取り付ける必要がなくなる。このため、着床精度を悪化させることなく、検出プレート取付時の技術者の負担を軽減させることができるようになる。
日本特開2005−126185号公報 日本特開2004−51311号公報
しかしながら、特許文献2記載のものでは、エレベータの据付時に検出プレートの取付誤差を正確に測定する作業が、技術者には必要となる。特に、エレベータが高層ビルに設置されている場合には、取付誤差を検出する検出プレートの数が多く、上記測定を行う技術者の作業負担が極めて高くなるといった問題があった。また、高層ビル等では、1つのビルに複数のエレベータが運行するものも少なくなく、かかる場合には、エレベータ毎に上記測定作業が必要になってしまう。
更に、検出プレートの取付誤差の測定は専門の技術者によって行われるものの、人為的作業によるものであるため、測定ミスの発生は回避できないといった問題もあった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、エレベータのかごの着床精度を高めることができ、且つ、エレベータ据付時に必要な技術者の負担を大幅に軽減させることができるエレベータシステム、並びにそれに用いる着床位置検出装置を提供することである。
この発明に係る着床位置検出装置は、エレベータのかごの着床位置を検出するための着床位置検出装置であって、かごに設けられ、かごドアの移動方向を案内するかご敷居と、エレベータの乗場ドアの移動方向を案内するために乗場に設けられ、所定の貫通孔がその長手方向に形成された乗場敷居と、かごに設けられ、平面視、乗場敷居を間に挟んで対向するように配置された発光装置及び受光装置と、受光装置の受光状態に基づいて、かごの着床位置を検出する着床位置検出手段と、を備え、かご敷居の上面と乗場敷居の上面とが同じ高さに配置された際に、発光装置から出射された光線が、乗場敷居の貫通孔を通過して、受光装置に受光されるものである。
この発明に係るエレベータシステムは、上記着床位置検出装置を用いたエレベータシステムであって、各乗場に対応するように、昇降路固定体に設けられた検出プレートと、かごに設けられ、かごが所定の高さに配置された際に検出プレートを検出するプレート検出手段と、かごの移動変位に対応するかご位置データを検出するかご位置検出器と、プレート検出手段が検出プレートを検出した時にかご位置検出器によって検出されたかご位置データ、及び、発光装置から出射された光線が乗場敷居の貫通孔を通過して受光装置に受光された時にかご位置検出器によって検出されたかご位置データに基づいて、検出プレートの取付誤差を算出する検出プレート取付誤差算出部と、検出プレート取付誤差算出部によって算出された検出プレートの取付誤差を、その検出プレートが対応する乗場に関連付けて記憶する記憶部と、目的階の乗場の着床位置にかごを走行させる際に、記憶部に記憶された検出プレートの取付誤差に基づいて、着床時のかご敷居の上面高さが目的階の乗場に設けられた乗場敷居の上面高さに一致するように、着床位置を補正する着床補正部と、を備えたものである。
この発明によれば、エレベータのかごの着床精度を高めることができ、且つ、エレベータ据付時に必要な技術者の負担を大幅に軽減させることができるようになる。
この発明の実施の形態1におけるエレベータシステムを示す構成図である。 図1に示すエレベータシステムの着床状態を示す要部側面図である。 図1に示すエレベータシステムの要部斜視図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータシステムの動作を示すフローチャートである。 図1に示すエレベータシステムの着床制御時の速度パターンを示す図である。 この発明の実施の形態2におけるエレベータシステムの要部を示す斜視図である。 この発明の実施の形態3におけるエレベータシステムの要部を示す斜視図である。
符号の説明
1 昇降路、 1a 昇降路壁、 2 かご、 3 釣合い重り、 4 主ロープ、
5 駆動綱車、 6 モータ、 7 エンコーダ、 8 検出プレート、
9 プレート検出手段、 10 着床位置検出装置、 11 かご床、
11a かご床面、 12 かご敷居、 13 かごドア、 14 プラット、
15 乗場敷居、 16 乗場ドア、 17 乗場床面、 18 貫通孔、
19 発光装置、 20 受光装置、 21 継手部材、 22 速度制御部、
23 速度指令発生部、 24 検出プレート取付誤差算出部、 25 記憶部、
26 速度変換器、 27 速度制御器、 28 トルク制御器、
29 切替スイッチ、 30 第1かご位置データ保持部、
31 第2かご位置データ保持部、 32 かご位置検出器、 33 演算器、
34 かご走行距離算出部、 35 残距離算出部、 36 着床補正制御部、
37 凸部、 38 凹部、 39 発光装置、 40 受光装置、 41 貫通孔
この発明をより詳細に説明するため、添付の図面に従ってこれを説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベータシステムを示す構成図である。図1において、1はエレベータ昇降路、2は昇降路1内を昇降するかご、3は昇降路1内をかご2とは逆方向に昇降する釣合い重り、4はかご2と釣合い重り3とを釣瓶式に懸架する主ロープである。5は主ロープ4の一部が巻き掛けられた駆動綱車、6は駆動綱車5を駆動するためのモータである。即ち、この種のエレベータでは、モータ6によって駆動綱車5を回動して主ロープ4を移動させることにより、主ロープ4に連動するかご2を、昇降路1内で上昇及び下降させる。7はモータ6の回転軸に設けられたエンコーダである。このエンコーダ7は、例えば、モータ6の回転軸に直結され、この回転軸の回転角度(回転変位)に応じたパルスを出力する。
かご2と昇降路1の固定体とには、プレート位置検出装置が設けられている。このプレート位置検出装置は、例えば、昇降路壁1a等の昇降路固定体に設けられた検出プレート8と、かご2の上部に設けられたプレート検出手段9とにより、その要部が構成される。
検出プレート8は、各階床の乗場に対応して設けられている。各検出プレート8は、例えば、上下方向に所定の長さを有する板状部材からなり、対応する乗場の床面(後述の乗場敷居15の上面)を、その高さの基準として位置決めされている。即ち、検出プレート8は、対応の乗場床面の高さから所定距離上方或いは下方に配置されている。
プレート検出手段9は、検出プレート8の存在を検出するための検出部を有しており、現在のかご2の位置において検出部により検出プレート8が認識できるか否かを判定する。具体的に、プレート検出手段9は、かご2が所定の高さに配置された際に検出プレート8を検出するように構成され、例えば、上記検出部の検出位置が検出プレート8と同じ高さに配置された時に検出プレート8有りを検出する。
また、かご2と各エレベータ乗場とには、かご2の着床時に、かご2が適切な着床位置に停止しているか否かを検出する着床位置検出装置10が設けられている。以下に、図1乃至図3に基づいて、上記着床位置検出装置10の具体的構成及び機能について説明する。図2は図1に示すエレベータシステムの着床状態を示す要部側面図、図3は図1に示すエレベータシステムの要部斜視図である。なお、図3は図1におけるA部拡大図に相当する。
図1乃至図3において、11はその上面がかご床面11aを形成するかご床、12はかごドア13の開閉時にかごドア13の下端部の移動方向を案内するかご敷居である。かご床11及びかご敷居12は、プラット14によって支持され、各上面(即ち、かご床面11a及びかご敷居12の上面)が面一となるように配置されている。また、15は乗場ドア16の開閉時に乗場ドア16の下端部の移動方向を案内する乗場敷居である。この乗場敷居15は、乗場の建築躯体等によって支持され、その上面が乗場床面17と面一になるように配置されている。
上記着床位置検出装置10は、かご2がある乗場に着床した際に、かご敷居12の上面とその乗場の乗場敷居15の上面との段差(高さ方向のずれ量)が、所定の許容範囲内であるか否かを検出する。なお、かご敷居12の上面はかご床面11aに対して面一に、乗場敷居15の上面は乗場床面17に対して面一に配置されるため、かご敷居12及び乗場敷居15の各上面間に生じる段差は、そのまま、かご床面11aと乗場床面17との間に生じる段差に相当する。
具体的に、上記着床位置検出装置10は、所定の貫通孔18が形成された上記乗場敷居15と、かご2に設けられた発光装置19及び受光装置20とにより、その要部が構成される。上記貫通孔18は、その軸方向が乗場敷居15の長手方向と一致するように形成されており、その一側が乗場敷居15の一端面に、他側が乗場敷居15の他端面に開口する。
発光装置19及び受光装置20は、継手部材21を介してかご敷居12やプラット14に支持される。なお、図3は、継手部材21がかご敷居12に固定されている例を示している。ここで、発光装置19と受光装置20とは、同じ高さに配置されるとともに、平面視乗場敷居15を間に挟んで互いに対向するように、乗場敷居15の長手両側に配置される。即ち、発光装置19は、平面視乗場敷居15の一端面に対向するように、受光装置20は、平面視乗場敷居15の他端面に対向するように配置される。また、発光装置19及び受光装置20は、かご敷居12の上面を基準に同じ高さに配置され、かご2の奥行方向(図3におけるY方向)の配置は、かご敷居12のうち、平面視乗場敷居15に対向する端面(以下、「前端面」という)を基準に設定される。
上記構成を有する着床位置検出装置10では、かご敷居12の上面が乗場敷居15の上面に対してと面一となるようにかご2が停止した際に、発光装置19から出射された光線が、貫通孔18を通過して受光装置20に受光される。そして、着床位置検出装置10(の着床位置検出手段)は、受光装置20の受光状態に基づいて、かご2の着床位置を検出する、即ち、かご敷居12の上面とその乗場の乗場敷居15の上面との段差が所定の許容範囲内であるか否かを判定する。
以上が、このエレベータシステムにおける主要な機械装置である。
次に、このエレベータシステムにおける主要な制御機能について説明する。
図1に示すように、このエレベータシステムには、速度制御部22、速度指令発生部23、検出プレート取付誤差算出部24、検出プレート取付誤差学習用の記憶部25が備えられている。
速度制御部22は、現在のかご2の速度と入力される速度指令とに基づいて、モータ6を適切に制御する機能を有する。この速度制御部22には、現在のかご2の速度を得るための速度変換器26が設けられている。具体的に、速度変換器26は、エンコーダ7からの位置情報に基づいてモータ6の速度信号を出力する。そして、速度制御器27及びトルク制御器28は、このモータ6の速度信号が目的階の乗場までの速度信号(速度指令)に追従するように、モータ6に対するトルク指令を出力する。
上記目的階の乗場までの速度信号(速度指令)は、速度指令発生部23から出力される。なお、詳細については後述するが、速度指令発生部23から出力される速度指令には2種類あり、速度指令発生部23からの指令切替信号によって切替スイッチ29が操作されることにより、上記2つの中から1つの速度指令が選択されて速度制御部22に対して入力される。
検出プレート取付誤差算出部24は、検出プレート8の取付誤差を算出する機能を有する。検出プレート8は、エレベータの据付時、乗場敷居15の上面の高さを基準にして、技術者によって取り付けられるものである。しかし、技術者は、狭い空間で検出プレート8の取付作業を行わなければならない。このため、かかる発明のエレベータシステムにおいては、エレベータ据付時の作業性を考慮して、検出プレート8に対する高い取付精度を要求していない。検出プレート取付誤差算出部24は、かかる理由によって生じた各検出プレート8の取付誤差を算出する。
具体的に、検出プレート取付誤差算出部24は、プレート位置検出装置からの出力信号(図1に示す検出タイミング信号1)、着床位置検出装置10からの出力信号(図1に示す検出タイミング信号2)、かご位置データに基づいて、各検出プレート8の取付誤差を算出する。即ち、検出プレート取付誤差算出部24は、プレート検出手段9が検出プレート8を検出した時のかご位置データと、発光装置19から出射された光線が貫通孔18を通過した後に受光装置20によって受光された時のかご位置データとに基づいて、上記取付誤差を算出する。
ここで、第1かご位置データ保持部30には、プレート検出手段9が検出プレート8を検出した時、即ち検出タイミング信号1が入力された時のかご位置データが記憶される。第2かご位置データ保持部31には、発光装置19から出射された光線が貫通孔18を通過して受光装置20に受光された時、即ち検出タイミング信号2が入力された時のかご位置データが記憶される。
上記かご位置データは、かご位置検出器32によって検出される。具体的に、かご位置検出器32は、エンコーダ7から出力されるパルスを計測することによってかご2の移動変位を求めることにより、このかご2の移動変位に対応するかご位置データを出力する。そして、演算器33において、第1かご位置データ保持部30に記憶されているかご位置データと第2かご位置データ保持部31に記憶されているかご位置データとの差を階床毎に算出する。このようにして算出された差、即ち検出プレート8の取付誤差は、その検出プレート8が対応する乗場に関連付けられ、記憶部25に記憶される。つまり、記憶部25には、検出プレート8の取付誤差が階床毎に記憶されている。
上述の速度指令発生部23は、各検出プレート8の取付誤差を考慮した速度指令を出力する機能を有し、例えば、目的階、後述の指令モード、かご位置検出器32からのかご位置データ、プレート位置検出装置からの出力信号、記憶部25に記憶された各検出プレート8の取付誤差といった各種入力情報に基づいて、モードに応じた適切な速度指令を出力する。具体的に、速度指令発生部23には、かご位置データに基づいてかご2の走行距離を算出するかご走行距離算出部34、かご2が目的階の乗場の着床位置に到着するまでの距離(残距離)を算出する残距離算出部35、検出プレート8の取付誤差に基づいて着床位置を補正する着床補正制御部36が備えられている。
次に、上記構成を有するエレベータシステムの動作について説明する。
このエレベータシステムの基本動作は、各検出プレート8の取付誤差を学習するための学習走行と、乗客を目的階まで運ぶ通常走行との2つに大別される。先ず、図4に基づいて、上記学習走行時の動作について具体的に説明する。図4はこの発明の実施の形態1におけるエレベータシステムの動作を示すフローチャートであり、上記学習走行時の動作の一例を示している。
学習走行においては、先ず、システムを学習走行時の初期状態にするため、階床番号N=0、及び初期値の設定を行う(S101)。初期状態への設定後、かご2を最下階から上方に向かって走行させ(S102)、S103において階床番号に1を加算する(N=N+1)。そして、1つめの(最下階の乗場に対応する)検出プレート8がプレート検出手段9によって検出されるまで、そのままの状態で上方への走行を継続させる(S104)。
プレート検出手段9によって1つめの検出プレート8が検出されると(S105のYes)、プレート位置検出装置から検出タイミング信号1が出力される。検出プレート取付誤差算出部24では、プレート位置検出装置から検出タイミング信号1が入力されることにより、その時のかご位置データ(例えば、エンコーダ7のパルス積算値)を、第1かご位置データ保持部30に記憶する(S106)。
プレート検出手段9による検出プレート8の検出後もかご2が上方への走行を継続することにより(S107)、次に、発光装置19から出射された光線が、受光装置20によって受光される(S108のYes)。即ち、かご2が、かご敷居12の上面と1つめの乗場(最下階の乗場)に設けられた乗場敷居15の上面とが面一となる高さに達することにより、発光装置19から出射された光線が、この乗場敷居15の貫通孔18を通過して受光装置20に入射する。
貫通孔18を通過した発光装置19からの光線が受光装置20によって受光されると、着床位置検出装置10から検出タイミング信号2が出力される。検出プレート取付誤差算出部24では、着床位置検出装置10から検出タイミング信号2が入力されることにより、その時のかご位置データ(例えば、エンコーダ7のパルス積算値)を、第2かご位置データ保持部31に記憶する(S109)。
次に、検出プレート取付誤差算出部24は、S106で取得したかご位置データとS109で取得したかご位置データとの差から検出プレート8の取付誤差を算出し、その算出結果と階床番号とを関連付けて記憶部25に記憶させる(S110)。そして、かご2が最上階に達するまで、S103からS110までの動作を繰り返し行い(S111)、各階床の検出プレート8の取付誤差を記憶部25に記憶する。
次に、図5を参照して、通常走行における着床時の動作(特に、着床動作時の速度指令の発生)について具体的に説明する。図5は図1に示すエレベータシステムの着床制御時の速度パターンを示す図である。
通常走行において目的階の乗場の着床位置にかご2を走行させる場合、検出プレート8の取付誤差を考慮してその着床位置を補正しないと、その取付誤差がそのまま着床時の床段差(かご床面11aと乗場床面17との段差)として現れてしまう。そこで、速度指令発生部23では、目的階の乗場の着床位置を目標に運行するかご2の走行中に、プレート検出手段9によって目的階の検出プレート8が検出されると、記憶部25に予め記憶されている検出プレート8の取付誤差に基づいて、着床時のかご敷居12の上面高さが目的階の乗場に設けられた乗場敷居15の上面高さに一致するように、着床位置を補正する。
具体的に、かご走行距離算出部34は、エンコーダ7の出力に基づいて、かご2の走行に連動して移動するロープ類(例えば、主ロープ4、ガバナロープ等)の移動量を、かご2の走行距離として算出する。残距離算出部35は、かご走行距離算出部34によって算出されたかご2の走行距離に基づいて、目的階の乗場の着床位置までの残距離を算出する。そして、着床補正制御部36は、記憶部25に記憶されたその乗場の検出プレート8の取付誤差に基づいて、残距離算出部35によって算出された残距離を補正し、その補正結果に基づく速度指令を出力する。
この発明の実施の形態1によれば、エレベータの通常走行時、目的階の着床位置が、検出プレート8の取付誤差を考慮して補正されるため、かご2の着床精度を高めることができる。即ち、検出プレート8の取付誤差が着床時の床段差としてそのまま現れるようなことはない。
また、各検出プレート8の取付誤差は、上記学習走行によって自動的に測定されて記憶部25に記憶されるため、エレベータ据付時に必要な技術者の負担を大幅に軽減させることができる。即ち、従来のように、検出プレート8に対して高い取付精度が要求されたり、検出プレート8の取付誤差を計測するための煩雑な作業をエレベータの据付時に要求されたりするようなことはない。
上述のような効果は、着床位置検出装置10によって正確な着床位置を自動的に検出することができるために実現できるものである。なお、着床位置検出装置10の要部を構成する乗場敷居15や発光装置19、受光装置20の設置に際しては、特に困難な作業が要求されることはない。即ち、発光装置19や受光装置20はかご2に設置されるものであるため、治具を用いたり適切な寸法管理を行ったりすることにより、容易にかご敷居12やプラット14に取り付けることができる。特に、発光装置19及び受光装置20は、かご敷居12を基準に位置決めされるため、これらを継手部材21を介してかご敷居12に固定することにより、構成及び位置調整作業を更に簡素化させることが可能である。また、乗場敷居15は、従来からその上面が乗場床面17に対して面一に配置されるものであり、従来と同様の作業によって設置することが可能である。
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2におけるエレベータシステムの要部を示す斜視図である。図6は実施の形態2におけるA部拡大図に相当する。図6において、乗場敷居15には、平面視かご敷居12に対向する端面(以下、「前端面」という)に、かご敷居12側に突出する所定の幅の凸部37が設けられている。また、かご敷居12には、その前端面に、上記凸部37に対応する凹部38が形成されている。
乗場敷居15に設けられた凸部37には、所定の貫通孔(図示せず)が形成されている。凸部37に形成されたこの貫通孔は、乗場敷居15の長手方向に沿って一直線状に且つ水平に形成されており、その一側が凸部37の一側面に、他側が凸部37の他側面に開口する。
かご敷居12に形成された凹部38は、かご2の昇降方向に形成された溝状を呈し、凸部37よりも大きな所定の幅を有する。即ち、凸部37は、その要部が、平面視僅かな間隙を有して凹部38に対向するように、凹部38のコ字状内に配置される。したがって、かご2が乗場を通過する場合、凸部37は、かご敷居12に接触することなく、凹部38のコ字状内(溝内)を通過する。
39は着床位置検出装置10の発光装置、40は着床位置検出装置10の受光装置である。発光装置39及び受光装置40は、かご敷居12の内部或いは下部に設けられている。ここで、発光装置39及び受光装置40は、同じ高さに配置されるとともに、平面視上記凸部37を間に挟んで互いに対向するように、凹部38の両側に配置される。そして、上記構成を有する着床位置検出装置10では、かご敷居12の上面が乗場敷居15の上面に対して面一となるようにかご2が停止した際に、発光装置39から出射された光線が、凸部37に形成された貫通孔を通過して受光装置40に受光されるように構成される。
その他の構成及び動作等は、実施の形態1と同様である。
この発明の実施の形態2によれば、発光装置39及び受光装置40がかご敷居12の内部或いは下部に設けられるため、スペース効率に優れたコンパクトな着床位置検出装置10を提供することが可能となる。即ち、発光装置39及び受光装置40を、実施の形態1にようにかご2と昇降路壁1aとの間に設けられた狭い空間に配置する必要はなく、昇降路1内の空間を有効活用することができるようになる。また、かご敷居12の内部に受光装置40を配置した場合には、かご敷居12によって受光装置40を覆うことができるため、外乱光の影響を小さくする効果も期待できる。
更に、乗場敷居15の凸部37に貫通孔を形成して、発光装置39と受光装置40とを凹部38の両側に組み込むことにより、発光装置39及び受光装置40間距離を短くすることができる。このため、光軸調整が容易となり、その取付性を更に向上させることが可能となる。
その他の効果は、実施の形態1と同様である。
実施の形態3.
図7はこの発明の実施の形態3におけるエレベータシステムの要部を示す斜視図である。図7は実施の形態3におけるA部拡大図に相当する。図7において、乗場敷居15の長手方向に形成された貫通孔41は、発光装置19に対向するその開口部が、上下方向の幅よりもかご2の奥行方向(図7におけるY方向)の幅の方が長い長孔状を呈している。
その他は、実施の形態1と同様の構成を有する。
この発明の実施の形態3によれば、何らかの理由によってかご敷居12と乗場敷居15との位置が、かご2の奥行方向(図7におけるY方向)にずれてしまった場合でも、かご敷居12と乗場敷居15との各上面が同じ高さに配置された際に、発光装置19から出射される光線を受光装置20によって受光することができる。
したがって、かご2内の乗客の偏荷重によってかご床面11aが傾き、かご敷居12と乗場敷居15との間に上記Y方向の位置ずれが生じてしまった場合でも、着床位置検出装置10の機能が損なわれることはない。また、発光装置19及び受光装置20の上記Y方向の取付精度を緩和しても、実施の形態1と同様の効果が期待できる。
この発明に係るエレベータシステム及び着床位置検出装置は、あらゆるタイプのエレベータに対して適用が可能であり、上記効果が期待できる。

Claims (5)

  1. エレベータのかごの着床位置を検出するための着床位置検出装置であって、
    前記かごに設けられ、かごドアの移動方向を案内するかご敷居と、
    エレベータの乗場ドアの移動方向を案内するために乗場に設けられ、所定の貫通孔がその長手方向に形成された乗場敷居と、
    前記かごに設けられ、平面視、前記乗場敷居を間に挟んで対向するように配置された発光装置及び受光装置と、
    前記受光装置の受光状態に基づいて、前記かごの着床位置を検出する着床位置検出手段と、
    を備え、
    前記かご敷居の上面と前記乗場敷居の上面とが同じ高さに配置された際に、前記発光装置から出射された光線が、前記乗場敷居の前記貫通孔を通過して、前記受光装置に受光されることを特徴とする着床位置検出装置。
  2. 発光装置と受光装置とは、かご敷居に固定された継手部材によってそれぞれ支持されたことを特徴とする請求項1に記載の着床位置検出装置。
  3. 乗場敷居は、その前端面に、かご敷居側に突出する凸部が設けられるとともに、前記凸部に所定の貫通孔が形成され、
    かご敷居は、その前端面に、前記凸部に対応する凹部が形成され、
    発光装置及び受光装置は、平面視、前記凸部を間に挟んで対向するように、前記かご敷居の前記凹部の両側に設けられ、
    前記かご敷居の上面と前記乗場敷居の上面とが同じ高さに配置された際に、前記発光装置から出射された光線が、前記凸部の前記貫通孔を通過して、前記受光装置に受光されることを特徴とする請求項1に記載の着床位置検出装置。
  4. 乗場敷居に形成された貫通孔は、上下方向の幅よりもかごの奥行方向の幅の方が長いことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の着床位置検出装置。
  5. 請求項1から請求項4の何れかに記載の着床位置検出装置を用いたエレベータシステムであって、
    各乗場に対応するように、昇降路固定体に設けられた検出プレートと、
    かごに設けられ、前記かごが所定の高さに配置された際に前記検出プレートを検出するプレート検出手段と、
    かごの移動変位に対応するかご位置データを検出するかご位置検出器と、
    前記プレート検出手段が前記検出プレートを検出した時に前記かご位置検出器によって検出されたかご位置データ、及び、発光装置から出射された光線が乗場敷居の貫通孔を通過して受光装置に受光された時に前記かご位置検出器によって検出されたかご位置データに基づいて、前記検出プレートの取付誤差を算出する検出プレート取付誤差算出部と、
    前記検出プレート取付誤差算出部によって算出された前記検出プレートの取付誤差を、その検出プレートが対応する乗場に関連付けて記憶する記憶部と、
    目的階の乗場の着床位置に前記かごを走行させる際に、前記記憶部に記憶された前記検出プレートの取付誤差に基づいて、着床時のかご敷居の上面高さが目的階の乗場に設けられた前記乗場敷居の上面高さに一致するように、着床位置を補正する着床補正部と、
    を備えたことを特徴とするエレベータシステム。
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