JPH10194616A - エレベータの据付け調整装置 - Google Patents

エレベータの据付け調整装置

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JPH10194616A
JPH10194616A JP9003174A JP317497A JPH10194616A JP H10194616 A JPH10194616 A JP H10194616A JP 9003174 A JP9003174 A JP 9003174A JP 317497 A JP317497 A JP 317497A JP H10194616 A JPH10194616 A JP H10194616A
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Masanori Ito
正則 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、エレベータの据付け時に、昇降
路内に設置されるリミットスイッチ1及び着床検出板3
1を所定位置に簡単に据付けるのに好適な装置を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 主CPU24は、かご駆動用モータ4の
回転に同期したパルス信号と、作業員により昇降路内に
設置されたリミットスイッチ1及び着床検出板31のエ
レベータの走行作動による作動出力信号とから、リミッ
トスイッチ1及び着床検出板31の据付け位置を検出す
る。一方、端末機器7のCPU73は、取付位置入力部
75に供給された設計上の取付位置と前記据付け位置と
を比較し、その比較結果から調整量及び調整方向を表示
部77に表示する。従って、作業員はその表示結果に基
づき、据付けられたリミットスイッチ1や着床検出板3
1の必要な箇所のみ調整するだけで、簡単な据付け調整
が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエレベータの据付け
調整装置に係り、特にエレベータの昇降路内に設置され
るリミットスイッチ及び着床検出板の据付け作業の簡易
化に関する。
【0002】
【従来の技術】エレベータ乗りかごが昇降移動する昇降
路内には、乗客の安全上、エレベータかごの昇降速度を
強制的に停止させるためのリミットスイッチやファイナ
ルリミットスイッチが設置されている。またエレベータ
乗りかごを指定停止階床の着床ゾーン内に正確に停止さ
せるため、乗りかごの着床スイッチに対応応答する複数
の着床検出板が、同様に昇降路内に設けられている。
【0003】これら各種リミットスイッチや着床検出板
の機能や動作は、乗客の安全や快適さに直接かかわるも
のであるから、正しい位置に据付けられ、常に正常動作
することが要求される。従って、昇降路内におけるこれ
らリミットスイッチ等の位置決めには高い寸法精度が要
求され、また実際の乗りかごの運行による動作確認も必
要とされる。
【0004】また、各種リミットスイッチや着床検出板
の据付け位置は、建物の構造による各階床間の間隔や運
行されるエレベータの定格速度等に応じて設計上で予め
定められている。しかしながら、据付けられたリミット
スイッチや着床検出板が、設計通りに機能し動作するか
どうかを、実際にエレベータかごの運行により確認し、
必要に応じてその据付け位置の微調整が行われた。
【0005】従って、従来、作業員によるこれら各種リ
ミットスイッチや着床検出板の据付け作業では、まず近
傍の基準とされた位置(基準位置)からの距離を計り、
その位置を確認して据付けを行ない、その後実際にエレ
ベータ乗りかごを運行させ、今据付けたリミットスイッ
チや着床検出板による動作位置が設計通りか否かのチェ
ックを、各リミットスイッチや着床検出板毎にその場で
行うものであった。
【0006】図7(a)は、従来の各種リミットスイッ
チの据付け及び調整作業を説明するフローチャートで、
まず、作業員は昇降路内での基準位置から据付け位置ま
での距離を測定し(ステップS1)、次にその位置にリ
ミットスイッチを据付け(ステップS2)、次にエレベ
ータ乗りかごを運行させてその据付けたリミットスイッ
チを実際に作動させ、規定どおりの許容距離範囲内でエ
レベータかごの停止動作等が行われたかどうかを確認
し、もしも規定された許容範囲内の動作が行われなかっ
た場合は、許容範囲内に収まるよう据付け位置の調整を
行っていた(ステップS3)。
【0007】また、各階床の着床検出板の取り付け作業
でも、図7(b)に示すように、作業員はまず据付け位
置を測定し(ステップS1)、次にその測定位置に着床
検出板を据付け(ステップS2)、その後エレベータか
ごを運行させて実際に着床させ(ステップS3)、その
着床結果を確認し、同様に必要に応じてその着床検出板
の据付け位置を調整し、エレベータかごの着床動作が所
定の着床誤差内に入るよう据付け作業を行っていた(ス
テップS4)。
【0008】このように、従来の作業員による据付け作
業では、各種リミットスイッチや着床検出板個々の据付
け都度、据付け位置の測定と据付け、エレベータ乗りか
ごの走行による実動作でのチェック、及び据付け位置の
調整等を行う必要があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
昇降路内における、各種リミットスイッチや着床検出板
の据付け作業では、個々の据付け位置において、エレベ
ータ運行による実動作上での点検や、据付け位置の調整
が行われた。
【0010】従って、特に各階床に対応して設置される
着床検出板では、作業者は各階床毎に順次、据付け、エ
レベータ乗りかごの実走行、許容誤差内に着床できたか
否かの確認を行い、必要に応じて据付け位置の調整を行
った後、順次次の停止階の着床検出板の据付け作業に入
るので、作業には相当の時間を要した。また昇降路内と
いう必ずしも作業環境の良くない場所での据付け作業で
あり、また高い取付け精度も要求されたので、作業は熟
練を要するものであった。
【0011】そこで、この発明は、据付け作業等におけ
る作業員の負担を軽減し、短時間に容易に据付け及び調
整を行い得るエレベータの据付け調整装置を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によるエレベータ
の据付け調整装置は、エレベータかご駆動用モータの回
転に同期したパルス信号を生成するパルスジェネレータ
と、このパルスジェネレータに接続され、生成されたパ
ルス信号のパルス数を計数し、エレベータかごの昇降路
内での位置を検出するかご位置検出手段と、エレベータ
の昇降路内に設置されたリミットスイッチ及び着床検出
板と、このリミットスイッチ及び着床検出板が前記エレ
ベータかごの走行によって作動し、その作動出力信号と
前記かご位置検出手段によるエレベータかごの位置出力
信号とからリミットスイッチ及び着床検出板の据付け位
置を検出する据付け位置検出手段と、前記リミットスイ
ッチ及び着床検出板が前記昇降路内に設置されるべき所
定位置を予め記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶
された所定位置と、前記かご位置検出手段で検出された
据付け位置とを比較し、前記リミットスイッチ及び着床
検出板が据付けられた位置と据付けられるべき所定位置
との差を据付け調整量として導出する比較手段とを具備
することを特徴とする。
【0013】このように、本発明のエレベータの据付け
調整装置は、据付け位置検出手段と記憶手段とを備え、
両手段で得られた各位置を比較手段に供給し、据付け調
整すべき調整量を一括して比較手段から得ることができ
る。
【0014】従って、作業員は従来のように、複数のリ
ミットスイッチや着床検出板の動作確認を、据付け都度
逐一その場で行うことなく、一括して得られた動作結果
を見て、規定する許容範囲に入っているかどうかを確認
し、許容範囲に入っていないもののみを調整すれば良い
ので、据付け時の作業効率を著しく向上させることがで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるエレベータの
据付け調整装置の一実施の形態を図1乃至図6を参照し
て詳細に説明する。図1は本発明装置の一実施の形態の
構成を示すブロック図である。
【0016】すなわち、昇降路内の最上階及び最下階の
各終端階付近に据え付けられたリミットスイッチ1は機
械室に設置されたエレベータ制御盤2の電圧変換部21
に接続されている。また、この電圧変換部21には、昇
降路内の各停止階に対応してそれぞれ据付けられた複数
の着床検出板31とこれに対応して作動する乗りかごの
着床スイッチ32とからなる着床検出器3が接続され、
電圧変換部21にはこれら着床検出器3及びリミットス
イッチ1の動作電圧信号が供給される。
【0017】着床検出器3及びリミットスイッチ1は、
DC24V電源に接続されて動作し、スイッチオフの状
態では0V、オンの状態ではDC24Vを示すデータ信
号が電圧変換部21に供給される。電圧変換部21でD
C24Vから一旦所定の低電圧に変換されたデータ信号
は、サンプリング部22で10msec単位でサンプリ
ングされ、バス23を介して主(メイン)CPU24に
供給される。
【0018】一方、エレベータ乗りかごを昇降移動する
巻き上げ機の駆動モータ4のモータ回転軸にパルスジェ
ネレータ5が取り付けられ、駆動モータ4の回転、すな
わちエレベータかごの昇降移動に同期したパルス信号が
生成され、エレベータ制御盤2のバス23を介して主C
PU24に供給される。
【0019】主CPU24は、パルスジェネレータ5か
らの上記パルス信号を計数し、乗りかごの昇降位置に対
応する計数値を算出する一方、その計数値とサンプリン
グ部22からのリミットスイッチ1及び着床スイッチ3
2のデータ信号とを照合する。
【0020】従って、主CPU24では据付けられた各
リミットスイッチ1及び各着床検出板31の動作位置が
10msec単位の精度で算出され、その算出信号はバ
ス23を介してデータ記憶部25に供給される。なお、
主CPU24の演算処理操作は、プログラム記憶部26
に予め記憶されたプログラムのバス23を介しての読み
出しにより実行される。また、この実施の形態ではデー
タ記憶部25の記憶容量、すなわちファイルサイズを約
1Mバイトに設定した。
【0021】このように、エレベータ制御盤2の主CP
U24は据付け位置検出手段を構成し、エレベータ乗り
かごの最下基準位置からの走行移動距離を刻々計数する
とともに、その計数結果とリミットスイッチ1や着床ス
イッチ32からの作動信号とを照合することから、リミ
ットスイッチ1や着床検出板31の昇降路内における動
作位置データが生成される。
【0022】また、エレベータ制御盤2には、RS−2
32C等のインターフェース規格を満足する通信回線6
を介して、携帯用の端末機器7が着脱自在に接続されて
おり、主CPU24で生成されたリミットスイッチ1や
着床検出板31の昇降路における動作位置データは、エ
レベータ制御盤2の制御盤通信部27から通信回線6を
介して、端末機器7の端末通信部71に伝送される。
【0023】なお、詳細な説明は省略するが、この実施
の形態では、エレベータ制御盤2の主CPU24におけ
るI/O信号、つまりリミットスイッチ1、着床スイッ
チ32及びパルスジェネレータ5からのたとえば着床ス
イッチ(LSA)や上端リミットスイッチ(DS)や下
端リミットスイッチ(QS)等の各入力データ(INP
UT)、及び主CPU24からの出力データ(OUTP
UT)のパターンは図2に示したように構成した。
【0024】また端末機器7の端末通信部71には、バ
ス72を介してCPU73及びデータストア部74が接
続され、データストア部74にはエレベータ制御盤2か
らのリミットスイッチ1及び着床スイッチ32の動作位
置データが供給され記憶される。また、バス72を介し
て取付位置入力部75、取込データマップ部76、表示
部77、調整値ストア部78及びプログラム記憶部79
が相互に接続され、取付位置入力部75には、昇降路内
へのリミットスイッチ1等について予め設定された設計
上の据付け位置データが、そのデータ入力端子75aか
ら入力され、同様に取込データマップ部76に記憶され
る。
【0025】従って、端末機器7のCPU73は、その
プログラム記憶部79に記憶された演算プログラムに従
い、データストア部74に蓄積されたリミットスイッチ
1及び着床検出板31の動作位置データと、取込データ
マップ部76に記憶された据付け位置データとを読み出
し比較演算を実行する。
【0026】このCPU73での比較演算結果により、
リミットスイッチ1及び着床検出器3の作動によるエレ
ベータ乗りかごの位置と、設計上から昇降路内の予め設
定された規定動作位置との距離のずれ(差)及びその方
向が算出され、その算出された差の値及び方向が調整値
として調整値ストア部78に記憶されるとともに、表示
部77に読み出し表示される。
【0027】従って、作業員によるリミットスイッチ1
等の据付け作業では、まず昇降路内での位置決めにより
一旦取り付けた後は、エレベータ乗りかごを最下階から
最上階まで低速度で走行させ、各リミットスイッチ1等
を順次作動させる。そのエレベータ乗りかごの走行によ
る各リミットスイッチ1等の動作信号は、上述のよう
に、エレベータ制御盤2の電圧変換部21、サンプリン
グ部22を順次経て主CPU24に伝送され、主CPU
24では各リミットスイッチ1等の動作位置データが演
算され、通信回線6を経て、端末機器7のCPU73に
供給される。
【0028】端末機器7のCPU73では、取付位置入
力部75からの、設計上予め設定された各リミットスイ
ッチ1等の据付け位置データを読み出して、前記動作位
置データとの比較演算が行なわれ、比較結果が調整値ス
トア部78に記憶されるとともに表示部77に出力表示
されるものである。
【0029】従って、作業員は表示部77の出力から、
各階床に対応して設けられた複数のリミットスイッチ1
及び着床検出板31うち、どのリミットスイッチ1また
どの階床の着床検出板31が、昇降路内の上下方向のい
ずれに、どの程度の距離を移動させれば規定の停止ある
いは着床精度内に収まるかを知ることができる。
【0030】図3は、エレベータ乗りかごの運行によ
り、相関性を有して据付けられた4個の着床検出板31
に応答し、着床スイッチ32(LSA,LSB,LS
C,LSD)が順を追って作動する様子を示した信号波
形図である。すなわち、図3は設計上では、まず着床ス
イッチ32(LSA)がオンした後、エレベータ乗りか
ごが65mm移動した時点で着床スイッチ32(LS
C)がオンし、次に125mm移動した時点で着床スイ
ッチ32(LSB)がオンし、さらに65mm同様に移
動したところで着床スイッチ32(LSD)がオンする
ことを示している。
【0031】従って、端末機器7のCPU73では、図
3に示したようなタイミングの動作信号がでエレベータ
制御盤2を介して導入されたか否か、各動作信号の立上
がりエッジの位置で、上記設計上の動作基準位置と比較
するものである。その比較により、差異が許容範囲内に
あるかどうか、また許容範囲内に入るよう必要な調整量
と調整方向(昇降方向)を演算導出し、上述のように調
整値ストア部78に記憶させるとともに、これを表示部
77に読み出し表示するものである。
【0032】このような、エレベータ制御盤2及び端末
機器8における、上記調整量及び調整方向の算出手順を
図4のフローチャートにより説明する。まず、乗りかご
の最下階からの移動により、エレベータ制御盤2のサン
プリング部22から伝送された動作データ信号の1ポイ
ント目から順次評価を行う。すなわち、主CPU24
は、パルスジェネレータ5からのパルス1個が1mmに
相当するパルスカウント値により昇降路最下端(基準位
置)からの距離を算出し(ステップS41)、それぞれ
の距離での動作データ信号を取込みデータ記憶部25に
記憶させる(ステップS42)。これを全てのデータに
ついて行う(ステップS43)。
【0033】次に、主CPU24で生成された各リミッ
トスイッチ1等の動作信号のエッジ検出位置が、通信回
線6を介して伝送されデータストア部74に蓄積される
(ステップS44)。更に、取付位置入力部75のデー
タ入力端子75aから、設計上定められた取付位置信号
を導入し、取込データマップ部76に記憶させる(ステ
ップS45)とともに、CPU73は両者を読み出し比
較し、エッジ検出位置の差及び方向を求める(ステップ
S46)。これを順次行い全てのエッジ検出位置との差
異、すなわち調整値を算出し(ステップS47)、その
調整値を表示部77の表示信号に変換し(ステップS4
8)、表示部77に表示する(ステップS49)。
【0034】図5は、端末機器7の表示部77に表示さ
れる画面例であり、着床スイッチ(LSA)及び上端リ
ミットスイッチ(DS)等の各信号名毎に必要な調整量
及び調整方向がディスプレイ上に表示、あるいはプリン
トアウトで出力できるように構成することができる。
【0035】従って、作業員はその表示部77に表示さ
れた調整値及び調整方向に基づき、該当するリミットス
イッチ1あるいは着床検出板31について、据付け位置
の調整を実施することができる。
【0036】次に、作業員により行われる据付け調整作
業の手順を、図6に示したフローチャートを参照し説明
する。
【0037】まず、作業員はエレベータの終端階の昇降
路内、及び各階床に対応する昇降路内のおおよその位置
に必要なリミットスイッチ1及び着床検出板31を全て
取り付けた(ステップS61)後、エレベータ乗りかご
を最下端から最上端へ向け低速運転で上昇移動させる
(ステップS62)。
【0038】次に、作業員は、エレベータ制御盤2に端
末機器7を接続し(ステップS63)、エレベータ制御
盤2を介してエレベータ乗りかごの走行に伴い生成され
た各リミットスイッチ1及び各着床スイッチ32の実動
作データを取り込む(ステップS64)。
【0039】次に、端末機器2の取付位置入力部75の
データ入力端子75aから各リミットスイッチ1及び着
床検出板31の設計上の取付寸法を入力し(ステップS
65)、表示部77からCPU73により算出された、
「どのスイッチ及び着床検出板」を「上下どちらの方向
に」、「どのくらいの距離(mm)」調整が必要か,そ
の調整値を算出し、表示部77に表示される(ステップ
S66)。なお、この差を算出する際、実測値からの差
とすることにより、調整の方向は算出された値がプラス
の場合下方向に、マイナスの場合は上方向に調整するよ
う取り決めることができる。
【0040】作業員は、表示部77に表示された調整値
をもとに、必要とするリミットスイッチ1及び着床検出
板31の取り付け位置を調整する(ステップS67)。
【0041】従って、作業員の据付け調整作業は、単に
表示部77に表示された調整量をもとに、据付け位置の
調整を行うものであるから、従来のように、個々の据付
け場所において、逐一取付位置のより正確な値を設定し
たり、実際の乗りかご運行の現場での状態を見て、調整
量を把握して調整作業を行うという、不安定な作業を行
う必要も無くなり、作業員の負担の軽減及び作業時間の
大幅短縮が可能となる。
【0042】なお、この実施の形態における据付け調整
装置によれば、通常のエレベータの保守点検において
も、端末機器7の取込データマップ部76に蓄積された
データと、エレベータの通常走行時の各データとを比較
することにより、運行動作状態での不具合箇所を見つけ
ることもできる。
【0043】また、図示しないがエレベータ制御盤2と
端末機器7との間の通信回線6に代え、商用の電話回線
を接続し、またエレベータ制御盤2と端末機器7の双方
にモデムを設置することにより、遠隔地にある保守会社
の監視センターにて、端末機器7により、リミットスイ
ッチ1等の据付け位置の必要な調整量及び調整方向を出
力することもできる。
【0044】また、この実施の形態では、取付位置入力
部75、表示部77、プログラム記憶部79、取込デー
タマップ部76等の構成を端末機器7側に設置したが、
これら端末機器7側の全ての構成をエレベータ制御盤2
の中に取込み構成し、機械室内で必要な据付け位置の調
整量及び調整方向を出力するようにしても良い。
【0045】以上のように、本発明装置は、エレベータ
の据付け調整に際し、エレベータかごの走行テストの回
数を大幅に減少させることができ、また確認作業を軽減
させ、短時間に容易に据付け調整作業を行うことができ
るので、実用上の効果大である。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、本発明装置は、昇降
路内のリミットスイッチや、着床検出板の取付時の作業
の簡易化が図られ、調整作業が簡単となり取り付け時間
の短縮化と、作業員の負荷の軽減が可能となるもので、
実用に際し顕著な効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエレベータの据付け調整装置の一
実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す装置のエレベータ制御盤内の主CP
UにおけるI/Oマップを示す図である。
【図3】図1に示す装置の着床スイッチから得られる信
号例を示す図である。
【図4】図1に示す装置の端末機器のCPUで実行され
る調整量及び調整方向の算出の手順を示すフローチャー
トである。
【図5】図4に示す手順で端末機器の表示部で得られる
画面例である。
【図6】図1に示す装置により実施される作業手順を示
すフローチャートである。
【図7】従来のエレベータの据付け作業における作業手
順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 リミットスイッチ 2 エレベータ制御盤 24 主CPU(据付け位置検出手段) 3 着床検出器 31 着床検出板 32 着床スイッチ 4 駆動モータ 5 パルスジェネレータ 6 通信回線 7 端末機器 73 CPU(比較手段) 75 取付位置入力部 76 取込データマップ部(記憶手段) 77 表示部 78 調整値ストア部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータかご駆動用モータの回転に同
    期したパルス信号を生成するパルスジェネレータと、 このパルスジェネレータに接続され、生成されたパルス
    信号のパルス数を計数し、エレベータかごの昇降路内で
    の位置を検出するかご位置検出手段と、 エレベータの昇降路内に設置されたリミットスイッチ及
    び着床検出板と、 このリミットスイッチ及び着床検出板が前記エレベータ
    かごの走行によって作動し、その作動出力信号と前記か
    ご位置検出手段によるエレベータかごの位置出力信号と
    からリミットスイッチ及び着床検出板の据付け位置を検
    出する据付け位置検出手段と、 前記リミットスイッチ及び着床検出板が前記昇降路内に
    設置されるべき所定位置を予め記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶された所定位置と、前記かご位置検
    出手段で検出された据付け位置とを比較し、前記リミッ
    トスイッチ及び着床検出板が据付けられた位置と据付け
    られるべき所定位置との差を据付け調整量として導出す
    る比較手段とを具備することを特徴とするエレベータの
    据付け調整装置。
  2. 【請求項2】 前記据付け位置検出手段がエレベータ制
    御盤に設けられ、このエレベータ制御盤に通信回線を介
    して接続された端末機器において、前記比較手段により
    前記据付け調整量を導出することを特徴とする請求項1
    記載のエレベータの据付け調整装置。
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