JPH07187538A - エレベータの遠隔監視システム - Google Patents

エレベータの遠隔監視システム

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JPH07187538A
JPH07187538A JP34718693A JP34718693A JPH07187538A JP H07187538 A JPH07187538 A JP H07187538A JP 34718693 A JP34718693 A JP 34718693A JP 34718693 A JP34718693 A JP 34718693A JP H07187538 A JPH07187538 A JP H07187538A
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JP
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transmission
data
elevator
telephone line
modem
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JP34718693A
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Shuichi Takagi
修一 高木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】伝送不良による電話回線独占といった不具合が
回避され、また各監視用端末装置において、迅速且つ円
滑な再調整が可能となり、適切な使用条件にも対応し得
るエレベータ遠隔監視システムを提供する。 【構成】電話回線8にデータを送信する・若しくは電話
回線8からデータを取り出すための変換回路10と、1
0とデータ伝送用モデム17の間に介在し、17への入
力レベルを調整する為の増幅器13、及び送信データの
8への送出レベルを調整する為の増幅器14と、13及
び14の利得を変更する為の利得調整装置15,16
と、監視センター9とのデータ伝送が異常終了した際
に、異常状態の終了の連続回数を控える為のリトライカ
ウンタ23を備え、データ伝送異常状態の終了が頻発し
た際に、制御用CPU22の指令により15,16を動
作させ、17への入力レベル及び8への送出レベルを変
更させる機能を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電話回線を使用し
て、互いに離隔した各地域に点在するエレベータ制御装
置の故障情報や各種保守情報を電話回線を通じて、エレ
ベータの監視センターに通報する機能を備えたエレベー
タの遠隔監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エレベータの利用が活発となり、
中高層ビルのみでなく、小規模なビルにも設置されるよ
うになり、普及台数は膨大なものとなってきている。こ
の様な縦方向の主要な交通機関であるエレベータは、日
常の保守点検作業が不可欠であり、月ごとに定期的に保
守会社の専門保守員が現地に赴いて保守点検作業を行う
方式をとっている。ところが、エレベータ設置台数の急
激な増加に伴い、すべてのエレベータの保守点検業務を
同頻度にて行うには過酷な労力が要求される様になって
きている。
【0003】そこで、保守点検業務の省力化と効率化へ
の要求が顕著となり、これに応えるべく、個々のエレベ
ータをエレベータ保守会社の監視センターにて遠隔的に
集中監視するエレベータ遠隔監視システムが開発され、
特に最近に据え付けられるエベーターの大半はこのシス
テムを利用する傾向にある。
【0004】エレベータ遠隔監視システムは、図6に示
すように、各エレベータ設置建屋に設置されたエレベー
タ機械室1に、エレベータ制御装置2と共に監視用端末
装置3が備えられ、両者を伝送ライン4で接続してい
る。また、監視用端末装置3は、エレベータかご5内に
設置されているインターホン6とテールコード7で接続
されている。さらに、監視用端末装置3は電話回線8を
介して保守会社の監視センター9と結ばれ、ダイヤル操
作により回線を接続することにより通信が相互に行える
ようになっている。
【0005】この遠隔監視システムの機能は、次の3種
のものに大別される。 (1)故障情報の通報機能 エレベータに何等かの故障が発生した際、監視用端末装
置3はエレベータ制御装置2より伝送ライン4を通じて
その情報を収集し、監視センター9に対して自動発報
し、情報の転送を行う。
【0006】(2)定期発報(保守データ通報) 異常の有無に拘らず、監視用端末装置3自身が正常機能
を続けていることの証しとして、定期的な自動発報を行
う。この際、エレベータ運行回数など基本的な保守デー
タを収集の上、前記発報時に添付する方式が一般的であ
る。
【0007】(3)インターホン通話機能 エレベータ故障時に、エレベータかご5内に閉じ込めら
れている乗客と監視センター9とが直接通話を行うため
に、かご内インターホン6がテールコード7を介してエ
レベータ機械室1の監視用端末装置3に接続された後、
自動ダイヤル機能によって監視用端末装置3と監視セン
ター9との間の電話回線8を自動接続し、直接通話を可
能とする。
【0008】これらの機能のうち(1),(2)につい
ては、電話回線8上に送出する基準信号の周波数を変化
させることによりデータの“1”、“0”を定義する、
いわゆる周波数変調を利用した調歩同期式伝送が最も一
般的であり、且つベーシック手順に代表される基本的伝
送制御手順を用いてその機能が達成されている。
【0009】図5を用いて監視用端末装置3内の
(1),(2)機能用のハードウエア構成を説明する。
図中10は、電話回線8に送出データを重複する、若し
くは電話回線8から受信データを取り出すための2−4
線変換回路、17はデータ送受信を司る伝送用モデムI
Cであり、両者の間には、受信信号側に受信信号増幅器
13、送信信号側に送信信号増幅器14が設置されてい
る。また、22は制御の中枢を担うCPU(中央演算処
理装置)である。
【0010】自動ダイヤルにて、監視用端末装置3と保
守会社の監視センター間が接続され、通話路が確立され
ると、これを検出したCPU22は送出情報21を伝送
用モデムIC17に出力する。送出情報21とは1バイ
ト単位のバスデータであるが、伝送用モデムIC17は
このバスデータを前述した周波数変調利用の調歩同期式
のシリアルデータに変換する作業を行う。伝送用モデム
IC17より出力されたシリアルデータは送信信号増幅
器14により送出レベルを調整した後、送信信号12と
して2−4線変換回路10を通過し、電話回線8へと送
出される。
【0011】監視用端末装置3側から送出された送信信
号への応答として、監視センター9より送出される応答
信号は、電話回線8を介して、2−4線変換回路10に
より受信信号11として取り込まれる。受信信号11
は、受信信号増幅器13にてそのレベルに調整が加えら
れた後、伝送用モデムIC17に引き継がれる。伝送用
モデムIC17はこの受信信号を1バイト単位のバスデ
ータに変換し、受信データ20としてCPU22に提供
する。即ち、送出時と全く逆の動作を行う訳である。
【0012】CPU22は、自己の送出データに対する
アンサーバックを確認して次のステップに進む。本方式
をコンテンション方式(対話型通信)と称し、以上を展
開によって電話回線を介したデータ伝送が実現している
のである。
【0013】因みに送信系・受信系双方にレベル調整用
増幅器(受信信号増幅器13、送信信号増幅器14)が
挿入されているのは、電話回線8に内在するロスに対す
る補正が必要な為である。電話回線8には、一般的に−
15dB程度のロスが含まれており、この影響による信
号のレベルの変動を伝送用モデムIC17の検出レベル
範囲内への補正を行う必要が生じるのである。
【0014】一般の電話回線8は、元来音声の通話用に
整備されたものであって、その電話回線8を利用したデ
ータ通信に関してはその品質を保証するものではない。
従って、前述(1),(2)の機能に関しては、伝送不
良に関する対応についても考慮されており、従来の技術
においては一定時間内に伝送が正常終了しない時には、
一旦回線を解放し再度自動ダイヤル動作よりやりなおす
といったリトライ機能が付加されている。
【0015】リトライの実験回数は、リトライカウンタ
23にて計測されており、リトライカウンタ23をCP
U22が比較参照することによる実施回数の制限が可能
である。ところが、特に(1)については、早急な通報
完了が不可欠であり、一般的にはデータ伝送が正常完了
するまで無限回の繰り返しが標準である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】(1),(2)の機能
が、正常に完了せず監視用端末装置3がリトライ動作を
余儀無くされる要因としては以下のものが考えられる。 (a)ダイヤル発報時、監視センター9が他のエレベー
タの監視用端末装置と通報中であり、回線が確立されな
いとき。
【0017】(b)電話回線ロスに対する伝送用モデム
IC17の検出レベル範囲内への補正(及び電話回線へ
の送出レベルの補正)が不十分となり、監視用端末装置
3及び監視センター9にてデータの正常検出ができな
い。
【0018】(c)回線切断等の事故による。 このうち、特に(b)については、電話回線8が確立し
ているにもかかわらず通信不能なわけであり、問題点が
多い。電話回線ロスの条件が改善されないかぎり、リト
ライ動作においても通信不能状態が継続する筈であり、
特に即時制が要求される(1)について、永久に故障の
通報が出来ないばかりでなく、いたづらに監視センター
9との電話回線8を独占することになり、他エレベータ
の監視用端末装置との通報にも支障がでてしまう。
【0019】電話回線8には、一般的に約−15dBの
ロスが含まれることは、従来の技術で述べたが、これは
あくまで平均値であって、実際には設置される条件によ
って、0dB〜33dB(場合によってはそれ以上)と
いった幅広い範囲にわたっており、且つ毎回電話回線接
続の度に、数dBの変動が生じる。従って、監視用端末
装置3を現地エレベータに設置する際に現地取付作業員
が、前述した送出信号増幅器及び受信信号増幅器の利得
を、現地条件に合致する様に再調整する必要が生じる訳
だが、この調整が不十分であると、前述した不具合が生
じてしまう。
【0020】また、取付時の調整が正常であっても、次
の様な事情により、やはり同様の事態に至る場合も考え
られる。 (d)中継電話局の追加などにより、回線条件が著しく
変動したとき (e)地震等、大規模災害などの発生とき 電話回線ロスは、常に同じ値を保証するものではなく、
外的要因によってかなり条件が変動してしまう場合があ
る。特に(e)などの場合、電話回線の集中使用等によ
り、ロスが大増幅(回線が繋がったものの、電話が遠
い)になる等、我々の日常生活においても、何度も経験
のある事例であるが、むしろこういう事態のときこそ、
前述の(1)の早期機能完了が要求される。というの
も、災害時は周辺のエレベータ監視装置より通報が頻発
すると思われ、それだけに、1監視用端末装置の回線独
占は好ましくなく、伝送不良→異常終了→無限回繰り返
し状態の早急な改良が必要である。
【0021】この発明はこのような事情に基づいてなさ
れたもので、監視用端末装置の初期調整時の不良はもと
より、電話回線取付条件の変化や災害等の発生等による
外的要因で、現地取付の電話回線ロスの条件が、著しく
変動した際にも監視用端末装置−監視センター間のデー
タ通信が可能となり、従来のように伝送不良による無限
回繰り返しに伴う電話回線独占といった不具合が回避さ
れ、正常機能が維持され、また各地のエレベータに設置
された各監視用端末装置において、迅速且つ円滑な再調
整が可能となり、適切な使用条件にも対応し得るエレベ
ータ遠隔監視システムを提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に対応する発明は、互いに離隔された地域
に設置するエレベータ制御装置に接続された監視用端末
装置を用いて、当該エレベータの故障情報や各種保守情
報を電話回線を通じてエレベータの監視センターに通報
する機能を供えたエレベータの遠隔監視システムにおい
て、前記電話回線に送出データを送信する、もしくは前
記電話回線からの受信データを取り出すための変換回路
と、前記データの送受信を司る伝送用モデムと、前記変
換回路と前記伝送用モデムの間に介在し、前記受信デー
タの伝送用モデムへの入力レベルを調整する為の受信信
号調整手段と、前記変換回路と前記伝送用モデムの間に
介在し、前記送信データの電話回線への送出レベルを調
整する為の送信信号調整手段と、前記受信信号調整手段
及び送信信号調整手段の利得を変更する為の利得調整装
置と、前記監視センターとのデータ伝送が異常状態で終
了した際に行なうリトライの連続回数をカウントするリ
トライカウンタと、このリトライカウンタのカウント値
に応じて前記利得調整装置を動作させ、受信データの伝
送用モデムへの入力レベル及び送信データの電話回線へ
の送出レベルを変更する伝送レベル制御装置と、を備え
たエレベータの遠隔監視システムである。
【0023】前記目的を達成するため、請求項2に対応
する発明は、請求項1記載のエレベータの遠隔監視シス
テムにおいて、少なくともデータ伝送の異常状態の終了
およびリトライ発生の日時及び回数を履歴として残す為
のリトライ履歴記録手段を設け、前記端末装置の再調整
をする際に前記記録手段の記録結果を参照可能としたエ
レベータの遠隔監視システムである。
【0024】前記目的を達成するため、請求項3に対応
する発明は、請求項1記載のエレベータの遠隔監視シス
テムにおいて、前記エレベータの監視センターへのデー
タ伝送フォーマット中に、データ伝送のリトライ回数を
添付するようにしたエレベータの遠隔監視システムであ
る。
【0025】
【作用】請求項1に対応する発明によれば、データ伝送
の異常終了状態が頻発した際に、伝送レベル制御装置に
より利得調整装置を動作させ、受信データの伝送用モデ
ムへの入力レベル及び送信データの電話回線への送出レ
ベルを変更させる機能を備えているので、監視用端末装
置の初期調整時の不良はもとより、電話回線取付条件の
変化や災害等の発生等による外的要因で、現地取付の電
話回線ロスの条件が、著しく変動した際にも監視用端末
装置−監視センター間のデータ通信が可能となり、従来
の伝送不良による無限回繰り返しに伴う回線独占といっ
た不具合が回避され、正常機能が維持される。
【0026】請求項2または請求項3に対応する発明に
よれば、監視用端末装置内にて監視センターとの伝送の
状態を履歴として残す、または監視センターとの通信デ
ータのフォーマット内に伝送の状態を載せるという対応
により、各地のエレベータに設置された各監視用端末装
置において、迅速且つ円滑な再調整が可能となり、適切
な使用条件によるエレベータ遠隔監視システムの機能維
持ができる。
【0027】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
して説明するが、前述した図5と同一部分には同一符号
を付して説明する。図1はこの発明のエレベータ遠隔監
視システムの第1実施例の監視用端末装置を示すブロッ
ク図であり、その概略構成は以下のようになっている。
電話回線8に送出データを送信(重複)する・若しくは
電話回線8から受信データを取り出すための2ー4変換
回路10と、データ送受信を司るデータ伝送用モデムI
C17と、2ー4変換回路10とデータ伝送用モデムI
C17の間に介在し、受信データの伝送用モデムIC1
7への入力レベルを調整する為の受信信号増幅器13、
及び送信データの電話回線への送出レベルを調整する為
の送信信号増幅器14と、受信信号増幅器13及び送信
信号増幅器14の利得をそれぞれ変更する為の利得調整
装置15,16と、制御の中枢を担う制御用CPU22
と、エレベータ保守会社の監視センターとのデータ伝送
が異常終了した際に、異常状態の終了の連続回数を控え
る為のリトライカウンタ23とより構成され、データ伝
送の異常状態の終了が頻発した際に、制御用CPU22
の指令により利得調整装置15,16を動作させ、受信
データの伝送用モデムIC17への入力レベル及び送信
データの電話回線8への送出レベルを変更させる機能を
設けたものである。
【0028】以上のように構成することにより、従来の
技術に示した(1),(2)の機能を実施することがで
きる。すなわち、図2のフローチャートに示すように、
初回通報かどうかを判断し(S1)、初回通報の場合に
は、監視用端末装置3が自動ダイヤル(S2)にて、保
守会社の監視センター9との通話路(回線開放)が確立
されるかどうかが判断され(S3)、通話路が確立され
たと判断されると、CPU22は伝送用モデムIC17
に、送信データ21を出力し、または自己の送出データ
に対するアンサーバックを受信データ20より確認し
て、次のステップに進むコンテンション方式の通信を試
みる訳である(S7,S9)。
【0029】ところが、S7において、一定時間内に受
信データ22に期待したものが検出されない場合、数回
の送信データ21の再出力を行うものの、改善されない
場合には、伝送異常と判断し、リトライカウンタ23の
リトライ回数データを1インクリメントした(S9)上
で、電話回線8を開放し(S4)、異常終了する。
【0030】そして自動ダイヤルの操作により“やり直
す”というリトライ動作を行う一連の作用は、従来の技
術に同一である。この実施例においてCPU22は、リ
トライ動作に移る際に、自動ダイヤル→回線接続の前に
リトライカウンタ23を参照(S5)の上、リトライ回
数データ24を取り出し、その値に応じた利得調整指令
18及び19を、利得調整装置15,16に出力する。
利得調整装置15,16は、利得調整指令18及び19
を受信し、受信信号増幅器13における受信データ11
のデータ伝送用モデムIC17への入力レベル、そして
データ伝送用モデムIC17より出力される出力信号の
送信信号増幅器14における、2−4線変換回路10及
び電話回線8に対する送出レベルを、図3に示す利得調
整用テーブルの指令値通りに変動させる動作を行う(S
6)。
【0031】図2のフローチャートによれば、CPU2
2は2回目のリトライ時には、データ伝送用モデムIC
17への受信信号11の入力レベルの調整値、及びデー
タ伝送用モデムIC17より、2−4線変換回路10及
び電話回線8を介して監視センター9に対して送出され
る送信信号の出力レベルの調整値を、図3に示すように
それぞれ標準設定より+3dB増大させて通信を試み、
効果が得られず3回目のリトライ動作を余儀なくされた
場合には、標準設定より−3dBの値に再設定するとい
うように、リトライの度毎に検出及び送出のレベルに補
正をかけた状態で通信を行うようにしている。
【0032】伝送不良が電話回線ロスに対する伝送用モ
デムIC17への入力レベル(及び監視センター9への
出力レベル)の設定不良に起因する場合、本リトライ動
作の繰り返しによって、入出力レベルの設定条件が、正
常検出レベルの範囲内に収まった時に、正常伝送が実現
され、正常にその機能が達成される通信が完了する様に
なる。従って、従来の技術に示したような異常終了の無
限回繰り返し動作などの問題が回避される。
【0033】ここで、利得調整装置15は、図4に示す
様に、所期調整用可変抵抗VR、マルチプレクサMによ
り、受信信号増幅器13の増幅用の接続抵抗r1,r
2,r3,r4からなり、CPU22からの利得調整指
令により増幅用の接続抵抗r1〜r4を切替えるもので
ある。利得調整装置16も、利得調整装置15とほぼ同
様に構成されている。
【0034】ところで、図1において、25はリトライ
履歴参照テーブルと称し、発報時毎のリトライ回数と、
発報日付を保存し、後の専用保守点検員による点検作業
時にコンソール等調整機器にて参照できる様に設けたバ
ッファである。これにより、例えば保守点検員が本デー
タを参照した際に、本端末の受信信号増幅器13、及び
送信信号増幅器14の初期標準設定の正当性について確
認することができる。
【0035】即ち、リトライ履歴参照テーブル25より
取り出したリトライ保存データ26のリトライ回数が0
が続いている場合、受信信号増幅器13、及び送信信号
増幅器14の増幅利得設定は、適当であると判断できる
し、各回毎のリトライ回数エリアにほぼ同様の値がセッ
トされている場合は、標準設定に問題があったとして、
再度調整が必要と判断できる。
【0036】また、その調整の内容も明確な為、比較的
簡単に適性値に修正することができる。例えば、リトラ
イ回数に2が連続して保存されていれば図2のフローチ
ャートによれば、データ伝送用モデムIC17への受信
信号11の入力レベル、及び2−4線変換回路10また
は電話回線8へのデータ伝送用モデムIC17からの送
信信号の送出レベル共に3dB前後減衰する方向での再
調整が適当ということになる。
【0037】監視用端末装置3内に、リトライ履歴参照
テーブル25を設け、保守点検時の再調整の指針とする
他に、監視用端末装置3より監視センター9に提供する
データの中に、自号機の号機情報等に併せて、本伝送時
までのリトライ回数を添付することが効果的である。
【0038】図1に於て、CPU22は送出データ作成
時にリトライカウンタ23を参照、リトライ回数データ
24を取り出し、発報データに本リトライ回数データを
添付したものを正規のデータとし、送信データ21とし
て、データ伝送用モデムIC17に出力するものであ
る。この実施例を使用することによって、監視センター
9側では、現地に赴くことなく管理下の個々の監視用端
末装置3において、調整不良の存在の有無を判断でき、
保守点検員を現地に赴かせる等、迅速な対応が可能とな
り、円滑再調整に寄与できることになる。
【0039】また、この発明のエレベータの遠隔監視シ
ステムは、データ伝送の異常終了−リトライの発生の日
時及び回数等を履歴として残す為のリトライ履歴参照テ
ーブル25を設け、端末装置の再調整をする際に本テー
ブルを参照することで、円滑・簡便な適性調整に繋げる
ことができる。
【0040】さらに、この発明のエレベータ遠隔監視シ
ステムにおいて、エレベータ保守会社の監視センターへ
のデータ伝送フォーマット中に、本伝送のリトライ回数
を添付することにより、監視センター9側で初期設定の
不良な端末装置を検索できる。 なお、前述した利得調
整装置15,16は、増幅用の接続抵抗r1〜r4をマ
ルチプレクサMに切替える例をあげたが、これに限らず
例えばリレー等で増幅用の接続抵抗r1〜r4を切替え
たり、CPU指令の利得を作り出す方法や、電子ボリウ
ムを使用する方法等が考えられる。
【0041】
【発明の効果】以上述べたこの発明のエレベータの遠隔
監視システムによれば、以下のような効果が得られる。
すなわち、監視用端末装置の初期調整時の不良はもとよ
り、電話回線取付条件の変化や災害等の発生等による外
的要因で、現地取付の電話回線ロスの条件が、著しく変
動した際にも監視用端末装置−監視センター間のデータ
通信が可能となり、従来の伝送不良による無限回繰り返
しに伴う回線独占といった不具合が回避され、正常機能
が維持される。
【0042】また、監視用端末装置内にて監視センター
との伝送の状態を履歴として残す、または保守会社監視
センターとの通信データのフォーマット内に伝送の状態
を載せる等の対応により各地のエレベータに設置された
各監視用端末装置において、迅速且つ円滑な再調整が可
能となり、適切な使用条件によるエレベータ遠隔監視シ
ステムの機能維持に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のエレベータの遠隔監視システムの第
1実施例の監視用端末装置の概略構成を示すブロック
図。
【図2】図1の実施例のCPUの処理手順を示すフロー
チャート。
【図3】図1における利得調整用テーブルの一例を示す
図。
【図4】図1における利得調整装置の一例を示す図。
【図5】従来の監視用端末装置の概略構成を示すブロッ
ク図。
【図6】従来およびこの発明のエレベータの遠隔監視シ
ステムの構成図。
【符号の説明】
1…エレベータ機械室、2…エレベータ制御装置、3…
監視用端末装置、4…伝送ライン、5…エレベータか
ご、6…インターホン、7…テールコード、8…電話回
線、9…監視センター、10…2−4線変換回路、11
…受信信号、12…送信信号、13…受信信号増幅器、
14…送信信号増幅器、15,16…利得調整装置、1
7…データ伝送用モデムIC、18,19…利得調整指
令、20…受信データ、21…送信データ、22…制御
CPU、23…リトライカウンタ、24…リトライ回避
データ、25…リトライ履歴参照テーブル、26…リト
ライ保存データ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに離隔された地域に設置するエレベ
    ータ制御装置に接続された監視用端末装置を用いて、当
    該エレベータの故障情報や各種保守情報を電話回線を通
    じてエレベータの監視センターに通報する機能を供えた
    エレベータの遠隔監視システムにおいて、 前記電話回線に送出データを送信する、もしくは前記電
    話回線からの受信データを取り出すための変換回路と、 前記データの送受信を司る伝送用モデムと、 前記変換回路と前記伝送用モデムの間に介在し、前記受
    信データの伝送用モデムへの入力レベルを調整する為の
    受信信号調整手段と、 前記変換回路と前記伝送用モデムの間に介在し、前記送
    信データの電話回線への送出レベルを調整する為の送信
    信号調整手段と、 前記受信信号調整手段及び送信信号調整手段の利得を変
    更する為の利得調整装置と、 前記監視センターとのデータ伝送が異常状態で終了した
    際に行なうリトライの連続回数をカウントするリトライ
    カウンタと、 このリトライカウンタのカウント値に応じて前記利得調
    整装置を動作させ、受信データの伝送用モデムへの入力
    レベル及び送信データの電話回線への送出レベルを変更
    する伝送レベル制御装置と、 を備えたエレベータの遠隔監視システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエレベータの遠隔監視シ
    ステムにおいて、少なくともデータ伝送の異常状態の終
    了およびリトライ発生の日時及び回数を履歴として残す
    為のリトライ履歴記録手段を設け、前記端末装置の再調
    整をする際に前記記録手段の記録結果を参照可能とした
    エレベータの遠隔監視システム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のエレベータの遠隔監視シ
    ステムにおいて、前記エレベータの監視センターへのデ
    ータ伝送フォーマット中に、データ伝送のリトライ回数
    を添付するようにしたエレベータの遠隔監視システム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10194616A (ja) * 1997-01-10 1998-07-28 Toshiba Corp エレベータの据付け調整装置
JP2007161463A (ja) * 2005-12-16 2007-06-28 Mitsubishi Electric Corp エレベータ遠隔監視システム
JP2012142731A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Hitachi Building Systems Co Ltd 遠隔監視システムおよび遠隔監視システムにおける遠隔監視端末装置のデータ送出レベル調整方法
WO2015004792A1 (ja) * 2013-07-11 2015-01-15 ジャパンエレベーターサービス株式会社 遠隔監視システム
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