JPWO2009063987A1 - 加工薬用人参の新規用途 - Google Patents

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Abstract

薬用人参を微生物又は酵素に接触させる工程(a)と、薬用人参を酸又はアルカリと反応させる工程(b)とを含み、前記工程のどちらか一方で薬用人参を処理した後に、処理された前記人参を残りの工程で更に処理を行うことにより得られる組成物を有効成分とする臓器脂質低下剤及びアルコール代謝促進剤、工程(a)が薬用人参を酵素に接触させる工程であり、工程(b)が薬用人参を酸と反応させる工程である前記記載の臓器脂質低下剤及びアルコール代謝促進剤、薬用人参が田七人参である前記いずれか記載の臓器脂質低下剤及びアルコール代謝促進剤、臓器が肝臓である前記記載の臓器脂質低下剤、並びに、前記臓器脂質低下剤を含有する臓器脂質低下用食品及び医薬、前記アルコール代謝促進剤を含有するアルコール代謝促進食品及び医薬を提供する。

Description

本発明は、薬用人参に特定の処理をすることにより得られる組成物を有効成分とする臓器脂質低下剤及びアルコール代謝促進剤に関する。
本願は、2007年11月15日に日本に出願された特願2007−296485号及び2007年12月25日に日本に出願された特願2007−331392号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
近年、食生活の変化に伴い高脂肪食を口にする機会が増えている。脂肪の過剰摂取は、肥満、高脂血症、糖尿病、高血圧等の生活習慣病へとつながる危険性が高く、このため、食事量を調節して摂取する脂肪量を調整することや、適度な運動により摂取した脂肪をエネルギーとして消費することが望ましい。しかしながら、現代人においては食生活が不規則になり勝ちであり、また運動不足の傾向が強く、生活習慣病の罹患率は年々上昇しているのが現状である。特に最近では、内臓脂肪型肥満に高血糖・高血圧・高脂血症のうち2つ以上を合併したメタボリックシンドロームが社会的な問題となっている。
このような生活習慣病の原因の一つとして、心臓、肝臓、腎臓、膵臓、小腸等の臓器への脂質の過剰蓄積が考えられている。特に肝臓へのコレステロールやトリグリセリド等の脂質の蓄積は、脂肪肝の形成によって生活習慣病につながるだけではなく、肝硬変や肝臓ガンへ進行するリスクを顕著に増大させる。このため、臓器の脂質量を効果的に低下させることができる薬剤の開発が強く求められている。
生活習慣病を予防する観点から、脂質の吸収を抑制する天然素材がいくつか報告されている。例えば、(1)柑橘類搾汁粕を有効成分として含有することを特徴とする脂質代謝改善剤や(例えば、特許文献1参照。)、(2)人参を発酵処理して得られる発酵物を有効成分とする、体脂肪蓄積抑制剤(例えば、特許文献2参照。)等が開示されている。
飲酒は、個人的な趣味にとどまらず宴会などの人との交流に欠かせないものとなっている。飲酒により体内に取り込まれたアルコールは、肝臓において代謝され体外に排泄される。しかし、過度の飲酒あるいは代謝の個人差により十分にアルコールが代謝されないことがある。その場合、頭痛、吐き気、めまいなどの二日酔いの症状を引き起こし、日常生活に支障をきたすこととなる。従って、アルコールの代謝を促進させることができる薬剤の開発が強く求められている。
アルコールの代謝を促進する天然物に由来する素材がいくつか報告されている。例えば、(3)とうもろこしタンパク質を加水分解して得られるペプチドを有効成分とするアルコール代謝促進剤や(例えば、特許文献3参照。)、(4)プロアントシアニジンを含有するアルコール代謝向上剤(例えば、特許文献4参照)、(5)アスパラギン酸を含有するアルコール代謝促進飲料(例えば、特許文献5参照。)等が開示されている。
一方で、いわゆる生活習慣病の改善に有効であるとされる天然素材も数多く報告されている。中でも薬用人参は、古くから中国で用いられ、漢方薬として広く利用されているものであり、例えば、肝保護作用、抗高脂血症、抗酸化作用等、多くの薬効が知られている(例えば、特許文献6参照。)。
特開2006−225278号公報 特開2006−193489号公報 特開平7−285881号公報 特開2005−35997号公報 特開2007−20432号公報 国際公開第05/030235号パンフレット
上記(1)及び(2)の脂質代謝改善剤は、脂質吸収阻害作用を主作用とする脂質代謝改善剤である。脂質の吸収抑制により、新たに摂取した脂質の臓器への蓄積を抑制することが期待できるが、より効果的に生活習慣病を改善し得るためには、一度臓器に蓄積された脂質を低下させ得る作用を有するものであることが好ましい。
また、上記のようにアルコール代謝促進作用を有するとされる天然素材由来のアルコール代謝促進剤は報告されているが、実用化されているものは少なく、その効果が十分なものとはいえなかった。
一方、数多くの薬効が報告されている薬用人参であるが、薬用人参そのものには、血清中の脂質を有意に低下させる効果や、一度臓器に蓄積された脂質を低下させる効果は認められていない(例えば、「日本栄養・食糧学会誌」、1997年、第50巻第2号、第127〜132ページ参照。)。また、薬用人参そのものには、血清中のアルコールを有意に低下させる効果は認められていない。
本発明は、一度臓器に蓄積された脂質をも効果的に低下させることができる臓器脂質低下剤を提供することを目的とする。また本発明は、体内に取り込まれたアルコールを効果的に低下させることができるアルコール代謝促進剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、薬用人参を、微生物または酵素による処理と、酸またはアルカリ処理と、を組み合わせた方法により加工することによって得られる組成物が脂質低下作用及びアルコール代謝促進作用を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、薬用人参を微生物または酵素に接触させる工程(a)と、薬用人参を酸またはアルカリと反応させる工程(b)と、を含み、前記工程のどちらか一方で薬用人参を処理した後に、処理された前記人参を残りの工程でさらに処理を行うことにより得られる組成物を有効成分とすることを特徴とする臓器脂質低下剤を提供するものである。
また、本発明は、工程(a)が薬用人参を酵素に接触させる工程であり、工程(b)が薬用人参を酸と反応させる工程である前記記載の臓器脂質低下剤を提供するものである。
また、本発明は、薬用人参が田七人参である前記いずれか記載の臓器脂質低下剤を提供するものである。
また、本発明は、臓器が肝臓である前記いずれか記載の臓器脂質低下剤を提供するものである。
また、本発明は、前記いずれか記載の臓器脂質低下剤を含有する臓器脂質低下用食品及び医薬を提供するものである。
また、本発明は、薬用人参を微生物または酵素に接触させる工程(a)と、薬用人参を酸またはアルカリと反応させる工程(b)と、を含み、前記工程のどちらか一方で薬用人参を処理した後に、処理された前記人参を残りの工程でさらに処理を行うことにより得られる組成物を有効成分とすることを特徴とするアルコール代謝促進剤を提供するものである。
また、本発明は、工程(a)が薬用人参を酵素に接触させる工程であり、工程(b)が薬用人参を酸と反応させる工程である前記記載のアルコール代謝促進剤を提供するものである。
また、本発明は、薬用人参が田七人参である前記いずれか記載のアルコール代謝促進剤を提供するものである。
また、本発明は、前記いずれか記載のアルコール代謝促進剤を含有するアルコール代謝促進用食品及び医薬を提供するものである。
本発明の臓器脂質低下剤は、臓器中の脂質量を効果的に低下させることができる。すなわち、本発明の臓器脂質低下剤は、既に臓器に蓄積された脂質の量を低下させることができるため、本発明の臓器脂質低下剤並びにこれを含有する食品や医薬等は、生活習慣病の予防や改善に非常に有効であると期待できる。
本発明のアルコール代謝促進剤は、体内に取り込まれたアルコールを効果的に低下させることができる。すなわち、本発明のアルコール代謝促進剤は、体内に取り込まれたアルコールを低下させることができるため、本発明のアルコール代謝促進剤並びにこれを含有する食品や医薬等は、飲酒に伴う頭痛、吐き気、めまいなどの二日酔いの症状の予防や改善に非常に有効であると期待できる。
実施例4において測定された肝臓中のトリグリセライド量を示した図である。 実施例4において測定された肝臓中のコレステロール量を示した図である。 実施例6において測定された血漿中のエタノール濃度を示した図である。
本発明において臓器とは、主に「臓器の移植に関する法律(法律第104号)」第5条に規定するものをいう。具体的には、心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓、小腸、及び眼球であり、特に肝臓が好適である。なお、本発明の臓器脂質低下剤の対象となる臓器は、動物の臓器であれば特に限定されるものではないが、哺乳類の臓器であることが好ましく、ヒトの臓器であることが特に好ましい。
本発明で用いられる薬用人参としては、田七人参(Panax notoginseng (Burk.) F.H.Chen)、高麗人参(Panax ginseng C.A.Meyer)、竹節人参(Panax japonicus C.A.Meyer)、アメリカ人参(Panax quinquefolium L.)、ベトナム人参(Panax vietnamensis Ha et Grushv.)、姜状三七(Panax zingiberensis C.Y.Wu et K.M.Feng)、屏辺三七(Panaxstipuleanatus H.T.Tsai et K.M.Feng)及びヒマラヤ人参(Panax pseudo-ginseng Wall. subsp. himalaicus Hara)等が挙げられる。高麗人参、田七人参が好ましく、特に田七人参が好ましい。また、複数種類の薬用人参を組み合わせて用いることもできる。
本発明で用いられる薬用人参の使用部位は、特に限定されるものではなく、植物体のすべてを使用することができる。例えば、根、根茎、茎、枝根、ひげ根、塊根、葉、花、実、種子、芽、むかご等を単独または混合して使用することができ、好ましくは根または根茎を用いることができる。また植物体は、粉砕、破砕、修治、裁断、焙煎、乾燥等加工して使用することができる。
また、本発明で用いられる薬用人参は、植物体を極性溶媒または食用油で抽出して得られる抽出物、その希釈液、濃縮液、エキス、これらを乾燥して得られる乾燥物として用いることもできる。抽出に用いられる極性溶媒としては、水;メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール等のアルコール類;1,4−ジオキサン等のエーテル類;アセトン等のケトン類;アセトニトリル等のニトリル類;これらの混合液が挙げられ、好ましくは、水、メタノール、エタノールおよびこれらの混合液、特に好ましくは、水、エタノールおよびその混合液である。抽出に用いられる食用油としては、菜種油、ヒマワリ油、サラダ油、大豆油、オリーブ油、コーン油、ごま油、サフラワー油、アマニ油、シソ油、エゴマ油およびキリ油等が挙げられる。
薬用人参の抽出は、一般公知の方法により行うことができる。例えば、植物体またはその乾燥物を粉砕、破砕、または裁断したものに前記の極性溶媒を加え、0℃〜100℃、好ましくは20〜70℃で10分間〜24時間、好ましくは30分間〜10時間放置し、必要に応じて濾過または遠心分離等の操作により不溶物を除き、濃縮することにより行うことができる。また、必要に応じて、酢酸エチル、ジエチルエーテル、ヘキサンなどの非極性溶媒で洗浄し、水で抽出することにより精製することもできる。
本発明の臓器脂質低下剤及びアルコール代謝促進剤は、薬用人参を微生物または酵素に接触させる工程(a)と、薬用人参を酸またはアルカリと反応させる工程(b)と、を含み、前記工程のどちらか一方で薬用人参を処理した後に、処理された前記人参を残りの工程でさらに処理を行うことにより得られる組成物を有効成分とすることを特徴とする。工程(a)と(b)は、例えば、特許文献6に記載の方法により行うことができる。以下、工程ごとに説明する。
工程(a)において薬用人参を微生物に接触させる方法は、一般公知の方法により行うことができる。例えば、薬用人参の植物体、その抽出物、またはこれらを工程(b)により加工したものやその抽出物を水に溶解または懸濁させたものを、微生物と混合して反応させる。このとき、必要に応じて適宜炭水化物(ブドウ糖、ショ糖等)、タンパク質(米糠、ふすま等)を加えてもよい。反応時の温度は、微生物の活動温度範囲なら特に制限されないが、10〜50℃が好ましく、20〜40℃がより好ましい。反応時間は、微生物の量により異なるが、24時間〜2週間、好ましくは2〜10日間である。反応終了後、必要に応じて加熱処理を行ってもよく、濾過や遠心分離等の操作により不溶物を除いてもよく、濃縮または乾燥させてもよい。
工程(a)において用いられる微生物としては、例えば、アスペルギルス属(例えばAspergillus japonicus、Aspergillus flavus、Aspergillus wentii、Aspergillus niger、Aspergillus niger awamori、Aspergillus oryzae、Aspergillus pulverlentus等)、バチルス属(例えばBacillus acidopullalyticus、Bacillus amyloliquefaciens、Bacillus subtilis、Bacillus licheniformis、Bacillus cereus、Bacillus circulans、Bacillus polymyxa等)、ラクトバシルス属(例えば、Lactobacillus brevis、Lactobacillus pentoaceticus、Lactobacillus pastorianus、Lactobacillus casei、Lactobacillus cucumeris、Lactobacillus bulgaricus、Lactobacillus delbrueckii、Lactobacillus jugurti、Lactobacillus helveticus、Lactobacillus plantrum、Lactobacillus acidophilus等)、リゾプス属(例えばRhizopus delemar、Rhizopus oryzae等)等に属する乳酸菌、酵母、糸状菌等の微生物が挙げられ、アスペルギルス属、バチルス属、ラクトバシルス属が好ましく、アスペルギルス属が特に好ましい。アスペルギルス属ではAspergillus niger、Aspergillus niger awamori、Aspergillus oryzae が好ましく、特にAspergillus oryzaeが好ましい。また、これらの微生物は単独で使用してもよく、複数種類を組み合わせて使用してもよい。なお、工程(a)において用いられる微生物は、予め適当な培地を用いて培養したものであってもよい。
工程(a)において薬用人参を酵素に接触させる方法は、一般公知の方法により行うことができる。例えば、薬用人参の植物体、その抽出物、またはこれらを工程(b)により加工したものやその抽出物を水に溶解または懸濁させたものに、必要量の酵素、例えば薬用人参に対し0.001〜1重量%、好ましくは0.05〜0.3重量%加え、適宜攪拌しながら0〜90℃、好ましくは20〜70℃、より好ましくは30〜50℃で1時間〜10日間、好ましくは5時間〜7日間放置する。その後、加熱処理により酵素を失活させ、必要に応じて濾過や遠心分離等の操作により不溶物を除いてもよく、濃縮または乾燥させてもよい。
工程(a)において用いられる酵素は、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、キシラナーゼ、ラクターゼ、ペクチナーゼ、プロテアーゼ、α―ガラクトシダーゼ、β―ガラクトシダーゼ、α―アミラーゼ、β―アミラーゼ、ヘスペリジナーゼおよびナリンギナーゼ等が挙げられ、好ましくはラクターゼ、キシラナーゼ、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、β―ガラクトシダーゼおよびペクチナーゼが挙げられ、さらに好ましくはβ―ガラクトシダーゼ、ラクターゼ、より好ましくはラクターゼである。これらの酵素は、反応温度に合わせて2種以上をあわせて用いることもできる。
工程(b)において薬用人参を酸またはアルカリと反応させる方法は、一般公知の方法により行うことができる。例えば、薬用人参の植物体、その抽出物またはこれらを工程(a)により加工したもの、またはその抽出物を、0.001〜50%、好ましくは0.5〜10%濃度の酸またはアルカリに溶解または懸濁した後、80〜150℃、好ましくは100〜130℃で、5分間〜4時間、好ましくは30分〜2時間加熱処理する。その後、必要に応じて中和してもよく、濾過や遠心分離等の操作により不溶物を除いてもよく、溶媒を除去し、濃縮または乾燥させてもよい。
工程(b)において用いられる酸またはアルカリは、特に限定されるものではない。酸として、例えば、塩酸、硫酸、リン酸、硝酸等の無機酸、酢酸、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、乳酸、食酢(例えば、穀物酢、果実酢等の醸造酢や合成酢等)等が挙げられ、好ましくは塩酸、酢酸、クエン酸および食酢である。アルカリとしては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム等のアルカリが挙げられ、好ましくは水酸化ナトリウム、水酸化カリウムである。
また、工程(b)における酸またはアルカリとの反応において、好ましいpHは、酸との反応においては、1.0<pH<4.5、より好ましくは2.0<pH<4.0、さらに好ましくは2.0<pH<3.8である。また、アルカリとの反応においては、7.5<pH<11.0、より好ましくは8.0<pH<10.0、さらに好ましくは8.5<pH<10.0である。
本発明の臓器脂質低下剤及びアルコール代謝促進剤の有効成分である組成物は、薬用人参を微生物または酵素に接触させる工程(a)と、薬用人参を酸またはアルカリと反応させる工程(b)と、を含む処理により得られるものである。その順序は任意で選択できるが、薬用人参を微生物または酵素に接触させる工程(a)と、薬用人参を酸またはアルカリと反応させる工程(b)とを、この順で、順次処理することが好ましい。また、それぞれの工程においては、薬用人参の薬効効果の改善の点から、工程(a)では酵素に接触させる工程、工程(b)では酸と反応させる工程であることが好ましい。
本発明の臓器脂質低下剤及びアルコール代謝促進剤は、薬用人参に工程(a)と工程(b)の処理をすることにより得られる組成物を、さらに抽出および/またはカラムで精製したものを含有してもよい。抽出は、薬用人参の抽出に用いられる前記記載の方法により行うことができる。カラムでの精製は、薬用人参に工程(a)と工程(b)の処理をすることにより得られる組成物を、精製水に溶解あるいは懸濁後、巨大網状樹脂を充填したカラムに通した後、精製水で不要物を洗浄し、続いて70〜90%のエタノールで溶出し、この溶出液を濃縮することにより精製物を得ることができる。必要に応じて(例えば、脱色するために)、さらにエタノール溶出液をイオン交換樹脂カラムに通過させた後、70〜90%のエタノールで溶出する。この溶出液を濃縮することにより精製物を得ることができる。
前記精製に用いられる巨大網状樹脂とは、スチレン、ジフェニルスチレン或いはα−メチルアクリルエステルなどにより重合した多孔質重合体で、大きな表面積を持ち、細孔と呼ばれる微細な連続孔が粒子内部にまで発達しているものをいう。この構造上の特徴から、有機物を効率よく吸着することが知られており、天然物や醗酵生成物等の濃縮・精製に用いられている。巨大網状樹脂としては、一般公知のものを用いることができ、例えばアンバーライトXAD−1、アンバーライトXAD−2(以上ローム・アンド・ハース社製)、ダイヤイオンHP20、ダイヤイオンHP21、セパビーズSP825、セパビーズSP850、セパビーズSP207、ダイヤイオンHP2MG(以上、三菱化学株式会社製)等を用いることができる。
前記精製に用いられるイオン交換樹脂は、特殊なものを必要とせず、一般公知のものを用いることができる。イオン交換樹脂として、強酸性カチオン交換樹脂、弱酸性カチオン交換樹脂、強塩基性アニオン交換樹脂、弱塩基性アニオン交換樹脂、混合樹脂が挙げられ、特に強酸性カチオン交換樹脂、弱酸性カチオン交換樹脂および混合樹脂が挙げられる。
本発明の臓器脂質低下剤を含有する臓器脂質低下用食品は、臓器脂質低下効果を期待して摂食される食品であれば、特に限定されるものではなく、2種類以上の本発明の臓器脂質低下剤を含有する食品であってもよく、他の食品素材を含有する食品であってもよい。
また、本発明の臓器脂質低下用食品の形態は、特に限定されるものではなく、種々の形態をとることができる。食品の形態として、例えば、固形食品、半流動食品、ゲル状食品、錠剤、キャプレット、カプセル剤等が挙げられる。これらの食品を通常製造する場合に用いられる食品素材と、本発明の臓器脂質低下剤を適宜配合し、常法により、本発明の臓器脂質低下用食品を製造することができる。
本発明のアルコール代謝促進剤を含有するアルコール代謝促進用食品は、アルコール代謝促進効果を期待して摂食される食品であれば、特に限定されるものではなく、2種類以上の本発明のアルコール代謝促進剤を含有する食品であってもよく、他の食品素材を含有する食品であってもよい。
また、本発明のアルコール代謝促進用食品の形態は、特に限定されるものではなく、種々の形態をとることができる。食品の形態として、例えば、固形食品、半流動食品、ゲル状食品、錠剤、キャプレット、カプセル剤等が挙げられる。これらの食品を通常製造する場合に用いられる食品素材と、本発明のアルコール代謝促進剤を適宜配合し、常法により、本発明のアルコール代謝促進用食品を製造することができる。その様な形態として、例えば、菓子、飲料、調味料、水産加工食品、食肉加工食品、パン、健康食品等の種々の飲食品に添加して摂取することもできる。
本発明の臓器脂質低下剤を含有する医薬は、本発明の臓器脂質低下剤が有する臓器脂質低下効果を有する医薬であれば、特に限定されるものではないが、経口に適した形態であることが好ましい。また、本発明のアルコール代謝促進剤を含有する医薬は、本発明のアルコール代謝促進剤が有するアルコール代謝促進効果を有する医薬であれば、特に限定されるものではないが、経口に適した形態であることが好ましい。本発明の医薬の具体的な形態として、例えば、固形剤としては錠剤、カプセル剤、細粒剤、丸剤、顆粒剤、液剤としては乳濁剤、溶液剤、懸濁剤、シロップ剤等の形態が挙げられる。本発明の医薬は、本発明の臓器脂質低下剤及びアルコール代謝促進剤に、必要に応じて賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色料、矯味矯臭剤、pH調整剤等を適宜配合し、常法に従って調製することができる。また、2種類以上の本発明の臓器脂質低下剤を配合した医薬であってもよく、2種類以上の本発明のアルコール代謝促進剤を配合した医薬であってもよい。
本発明の臓器脂質低下剤、並びに本発明の臓器脂質低下剤を含有する臓器脂質低下用食品及び医薬の、一日当たりの好ましい摂取量は、摂取する対象、摂取の形態、同時に摂取する食品素材や添加剤等の種類、摂取の間隔等の要因に依存して変動するものであるが、一般的に、本発明の臓器脂質低下剤中の有効成分である組成物として、一日当たり約0.1〜100mg/kg摂取することが好ましく、約0.5〜50mg/kg摂取することがより好ましい。また、所望により、この一日量を2〜4回に分割して摂取することもできる。
本発明のアルコール代謝促進剤、並びに本発明のアルコール代謝促進剤を含有するアルコール代謝促進用食品及び医薬の、一日当たりの好ましい摂取量は、飲酒の量、摂取する対象、摂取の形態、同時に摂取する食品素材や添加剤等の種類、摂取の間隔等の要因に依存して変動するものであるが、一般的に、本発明のアルコール代謝促進剤中の有効成分である組成物として、一日当たり約0.1〜100mg/kg摂取することが好ましく、約0.5〜50mg/kg摂取することがより好ましい。また、所望により、この一日量を2〜4回に分割して摂取することもできる。
本発明のアルコール代謝促進剤の投与は、飲酒の前後いずれでもかまわないが、好ましくは飲酒前が好ましい。
次に実施例を示して本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
生薬原末である田七人参末(雲南白薬集団股▲分▼有限公司製)100gとAspergillus oryzaeを起源とする酵素剤ラクターゼF「アマノ」(天野エンザイム株式会社製)を5g測り取り、それに水2.5Lを添加し溶解、懸濁させ、50℃のインキュベーターに入れ、時々振とうさせながら、7日間反応させた。その後、1v/v%酢酸濃度となるように酢酸を添加し、加熱処理(120℃、1時間)し反応させ、同時に酵素を失活させ、本反応液をそのまま凍結乾燥し、褐色の粉末113g(サンプル1)を得た。
(実施例2)
高麗人参末(日本粉末薬品株式会社製)100gとAspergillus oryzaeを起源とする酵素剤ラクターゼF「アマノ」(天野エンザイム株式会社製)を10g測り取り、それに水2.5Lを添加し溶解、懸濁させ、50℃のインキュベーターに入れ、時々振とうさせながら、5日間反応させた。その後、1v/v%酢酸濃度となるように酢酸を添加し、加熱処理(120℃、40分)し反応させ、同時に酵素を失活させ、本反応液をそのまま凍結乾燥し、褐色の粉末90g(サンプル2)を得た。
(実施例3)
生薬原末である田七人参末(雲南白薬集団股▲分▼有限公司製)100gとAspergillus nigerを起源とする酵素剤セルロシンPE60(阪急共栄物産株式会社製)を10g測り取り、それに水2.5Lを添加し溶解、懸濁させ、50℃のインキュベーターに入れ、時々振とうさせながら、6日間反応させた。その後、1v/v%酢酸濃度となるように酢酸を添加し、加熱処理(120℃、40分)し反応させ、同時に酵素を失活させ、本反応液をそのまま凍結乾燥し、褐色の粉末105g(サンプル3)を得た。
(実施例4)
生薬原末である田七人参末(雲南白薬集団股▲分▼有限公司製)120gを水0.48Lに添加、懸濁させ、85v/v%リン酸でpHを3.5に調製した。その後、加熱処理(120℃、2時間)し反応させ、室温まで冷却した。それに2mol/L水酸化ナトリウム水溶液を添加し、もとの田七人参末懸濁液と同じpH5.4に調整した。その後、Aspergillus oryzaeを起源とする酵素剤ラクターゼF「アマノ」(天野エンザイム株式会社製)を6g測り取り、酸処理した田七人参末懸濁液に添加し、50℃のインキュベーターに入れ、時々振とうさせながら、7日間反応させた。本反応液をそのまま凍結乾燥し、褐色の粉末120g(サンプル4)を得た。
(実施例5)
4週齢のWistar系雄性ラット(日本チャールス・リバー株式会社)を基本飼料MF(オリエンタル酵母工業株式会社)で1週間の馴化後、高脂肪飼料(MF+15%ラード+0.25%コール酸)での飼育を開始した。高脂肪飼料で4週間飼育し、パイロット動物で脂肪肝の形成を確認後、平均体重が同等になるように2群に分けた。次いで、高脂肪飼料からMFに切り替え、1群にはMFに3%サンプル1を添加した飼料を与えて飼育し(試験群とする)、もう1群には、MFに3%セルロースを添加した飼料を与えて飼育した(対照群とする)。素材添加MF飼料にて2週間飼育後に肝臓を摘出し、肝臓中トリグリセライド、コレステロールを測定した。なお、高脂肪飼料を与えず、基礎飼料のみで飼育したラット群を正常群とし、同様に肝臓中トリグリセライド、コレステロールを測定した。
(実施例6)
5週齢のICR系雄性マウス(日本チャールス・リバー株式会社)を基本飼料MF(オリエンタル酵母工業株式会社)で1週間の馴化後、平均体重が同等になるように3群に分けた。次いで、1群には精製水20mlに懸濁したサンプル1、3g/kgをゾンデで強制経口投与した(試験群とする)。また、もう1群には、加工処理前の生薬原末である田七人参末(雲南白薬集団股▲分▼有限公司製)3g/kgを同様に経口投与した(比較群とする)。残りの1群については、精製水のみを20ml/kg投与した(対照群とする)。投与から30分後に30%エタノール、10ml/kgを経口投与し、エタノールの投与から7.5、15、60、120分後に採血し、血漿中エタノール濃度を測定した。
肝臓中トリグリセライド、コレステロールの結果を図1及び2に示す。図中、「♯♯」は正常群に対して検定におけるP値が0.01未満(p<0.01)であり、「**」は対照群に対して検定におけるP値が0.01未満(p<0.01)であり、「*」は対照群に対して検定におけるP値が0.05未満(p<0.05)であることを示している。
対照群は、トリグリセライドとコレステロールのいずれも、正常群よりも有意に肝臓に蓄積していた。これに対して、サンプル1を投与した試験群は、肝臓中のトリグリセライドとコレステロールのいずれも、対照群と比較して有意に低下していた。特にトリグリセライドに関しては、高脂肪飼料を与えていない正常群と同等のレベルまで改善されていた。
これらの結果から、本発明の臓器脂質低下剤は、肝臓に蓄積した脂質量を低減させる作用を有することが明らかである。
血漿中エタノール濃度の経時変化の結果を図3に示す。エタノール投与後、対照群では血漿中エタノール濃度が15分までに急速に上昇した。その後、上昇速度は緩やかとなり、60分以降では徐々に低下していった。これに対し、試験群では全ての採血ポイントにおいて、血漿中エタノール濃度が対照群よりも低値を推移し、有意差が認められた。一方、比較群では血漿中エタノール濃度が対照群よりも高値を推移し、有効な作用は検出されなかった。以上の結果から、本発明のアルコール代謝促進剤は、血漿中エタノール濃度を低下させる作用を有することが明らかとなった。
本発明の臓器脂質低下剤は、効果的に臓器中の脂質量を低下させることができるため、生活習慣病や脂肪肝等の予防を目的として摂取される健康食品や医薬等の分野で利用が可能である。
本発明のアルコール代謝促進剤は、効果的に体内に取り込まれたアルコールを低下させることができるため、飲酒に伴う頭痛、吐き気、めまいなどの二日酔いの症状の予防や改善を目的として摂取される健康食品や医薬等の分野で利用が可能である。

Claims (11)

  1. 薬用人参を微生物または酵素に接触させる工程(a)と、薬用人参を酸またはアルカリと反応させる工程(b)と、を含み、前記工程のどちらか一方で薬用人参を処理した後に、処理された前記人参を残りの工程でさらに処理を行うことにより得られる組成物を有効成分とすることを特徴とする臓器脂質低下剤。
  2. 工程(a)が薬用人参を酵素に接触させる工程であり、工程(b)が薬用人参を酸と反応させる工程である、請求項1記載の臓器脂質低下剤。
  3. 薬用人参が田七人参である、請求項1または2記載の臓器脂質低下剤。
  4. 臓器が肝臓である、請求項1〜3のいずれか記載の臓器脂質低下剤。
  5. 請求項1〜4のいずれか記載の臓器脂質低下剤を含有する臓器脂質低下用食品。
  6. 請求項1〜4のいずれか記載の臓器脂質低下剤を含有する医薬。
  7. 薬用人参を微生物または酵素に接触させる工程(a)と、薬用人参を酸またはアルカリと反応させる工程(b)と、を含み、前記工程のどちらか一方で薬用人参を処理した後に、処理された前記人参を残りの工程でさらに処理を行うことにより得られる組成物を有効成分とすることを特徴とするアルコール代謝促進剤。
  8. 工程(a)が薬用人参を酵素に接触させる工程であり、工程(b)が薬用人参を酸と反応させる工程である、請求項7記載のアルコール代謝促進剤。
  9. 薬用人参が田七人参である、請求項7または8記載のアルコール代謝促進剤。
  10. 請求項7〜9のいずれか記載のアルコール代謝促進剤を含有するアルコール代謝促進用食品。
  11. 請求項7〜9のいずれか記載のアルコール代謝促進剤を含有する医薬。
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