JPWO2009063617A1 - モータおよびそれを備えた電子機器 - Google Patents

モータおよびそれを備えた電子機器 Download PDF

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Abstract

本モータは、外周部の周方向に、複数の磁極を配置したステータと、このステータの外周に回転自在に配置したロータと、ロータの内周の周方向に配置された磁石とを備える。ステータは板状体を積層して形成する。この積層体の最外層を含む複数の板状体は、磁石と実質的に垂直方向の平面部と、磁石と実質的に平行方向に曲げた延長部とを有する。延長部のうち最外周側に配置される延長部を有した板状体における一部の板厚を、他部の板厚よりも薄くしている。

Description

本発明は、モータとモータを使用した電子機器に関する。
電子機器、例えばレーザプリンタでは、本体ケース内に設けた紙送り用ローラ(被駆動体)をモータに連結し、このモータの駆動により、紙送りローラを回動し、紙を所定部分に送っている。
上記モータは、外周部の周方向に、複数の磁極を第一の所定間隔で配置したステータと、このステータの外周に配置したロータとを備える。そして、ロータの内周には、周方向に、第二の所定間隔ごとに、異極に着磁された磁石を配置した構造となっていた。
また、ステータの磁極には、その磁極基部から、磁石と略平行方向に伸ばした延長部を形成し、これにより駆動効率を高めている。
つまり、磁石の幅(周方向に直交する方向)は、ロータの回転を磁気的に検出する磁気検出素子にできるだけ近接させるため、ステータの磁極基部の同方向幅(周方向に直交する方向の幅)よりも大きくなっている。このため、従来のモータは、ステータの磁極基部から、磁石と略平行方向に伸ばした延長部を形成し、駆動効率を高めようとしている。これに類似する技術は、例えば、特許文献1に記載されている。
上述のように、ステータの磁極の磁極基部から、磁石と平行方向に伸ばした延長部を形成した従来のモータでは、ロータの磁石とステータの磁極との対向面積が大きくなる。一般的には、この対向面積を大きくすることで、駆動力も大きくなり、駆動効率を高められると考えられていた。
しかしながら、本発明者の検討によれば、延長部を設けただけでは必ずしも駆動力を大きくすることはできなかった。
つまり、一般的概念にしたがえば、ロータの磁石と、ステータの磁極との対向面積を大きくすることが駆動力を高めることになる。このため、ステータの電極からの延長部は、できるだけ大きくすることになる。ところが、このように延長部を大きくすると、対向する磁石からの磁束量がそれにしたがって増加し、その結果ステータの磁極につながる磁路の磁気飽和が発生するという課題があった。また、このような延長部には、磁石からの磁束が大量に、しかも直交する状態で流入するので、この延長部分の板厚が厚いと、この部分で大きなうず電流損失が発生し、駆動効率が低下するという課題もあった。
特開平9−285044号公報
本発明のモータは、外周部の周方向に複数の磁極を配置したステータと、このステータの外周に回転自在に配置したロータと、ロータの内周の周方向に配置された磁石とを備える。さらに、ステータは板状体を積層して形成した積層体である。また、この積層体の最外層を含む複数の板状体は、磁石と実質的に垂直方向の平面部と、磁石と実質的に平行方向に折り曲げた延長部とを有する。そして、最外周側に配置される延長部を有した板状体における一部の板厚を、他部の板厚よりも薄くしている。
このような構成により、板厚の薄い箇所によって、うず電流を少なくでき、駆動効率の向上を図ることができる。さらに、最外周側に配置される延長部を有した板状体において、板厚の薄い箇所の磁気抵抗が大きくなるため、磁石からの磁束が、磁石に近い側の板状体に集中することはなく、他の板状体にも分散される。この結果、磁石に近い側の板状体で大きなうず電流が発生したり、磁気飽和が発生したりすることはない。また、全体としても磁気抵抗の増大は起きずに、磁束はスムーズに流入することになる。
また、本発明の一実施の形態におけるモータは、最外周側に配置される板状体における一部の板厚を、他部の板厚よりも薄くするため、最外周側に配置される延長部を有する板状体の板厚を、これに重ねられた反対側の板状体の板厚よりも薄くしている。このような構成とすることにより、うず電流は大きくならず、これにより駆動効率が向上する。
すなわち、積層された板状体により形成された延長部のうち、磁石に対向する側の板状体は、磁石が近い分大量の磁束が流入しようとする。これに対し、本発明のモータは、磁石に対向する側の板状体の板厚を、これに重ねられた反対側の板状体の板厚よりも薄くし、それにより磁気抵抗を高めている。このため、磁石からの磁束が、磁石に近い側の板状体に集中することはなく、反対側の板状体にも分散される。この結果、磁石に近い側の板状体で大きなうず電流が発生したり、磁気飽和が発生したりすることはない。また、全体としても磁気抵抗の増大は起きずに、磁束はスムーズに流入することになる。
また、本発明の別の実施の形態におけるモータは、最外周側に配置される板状体における一部の板厚を、他部の板厚よりも薄くするため、最外周側に配置される延長部を有する板状体において、平面部と延長部との境界部分の板厚を、平面部の板厚よりも薄くする。このような構成とすることによっても、うず電流は大きくならず、これにより駆動効率が向上する。
すなわち、積層された板状体により形成された複数の延長部の表面には、絶縁層がある。このため、磁石に対向する側の板状体に、磁石から直交する状態で流れ込んだ磁束が、絶縁層に阻まれ、反対側の板状体に磁束が流れにくくなる。これによって、磁石に対向する側の板状体のうず電流が増加する。これに対し、本発明のモータは、延長部のうち最外周側に配置される延長部を有する板状体において、平面部と延長部との境界部分の板厚を、平面部の板厚よりも薄くし、境界部分の磁気抵抗を高めている。つまり、平面部と延長部との境界部分において、磁気抵抗を高めて磁気飽和を発生させ、この部分の透磁率を絶縁層の透磁率と同等またはそれ以下としている。そして、これにより、内部に配置される延長部を有する板状体に磁束が流れやすくなるようにしている。このため、延長部全体でのうず電流が低減する。この点からも、駆動効率を向上させることができる。
また、本発明のさらに別の実施の形態におけるモータは、最外周側に配置される延長部を有した板状体における一部の板厚を、他部の板厚よりも薄くするため、最外周側に配置される延長部を有する板状体の当該延長部の板厚を、平面部の板厚よりも薄くする。このような構成とすることによっても、うず電流は大きくならず、これにより駆動効率が向上する。
すなわち、積層された板状体を構成する板は鋼板であり、その表面には保護膜としての絶縁層が存在する。このため、磁石に対向する側の板状体に、磁石から直交する状態で流れ込んだ磁束が、絶縁層に阻まれ、内部側に配置される延長部を有する板状体に磁束が流れにくくなる。これによって、磁石に対向する側の板状体のうず電流が増加する。これに対し、本発明のモータは、延長部のうち、最外周側に配置される(磁石に近い)延長部を有する板状体の延長部の板厚を、平面部の板厚よりも薄くするような構成としている。つまり、最外周側に配置される延長部を有する板状体の延長部を薄くすることにより少量の磁束で磁気飽和を発生させ、この部分の透磁率を絶縁層の透磁率と同等またはそれ以下としている。これにより、最外周側に配置される延長部を有する板状体から内部側に配置される延長部を有する板状体に磁束が流れやすくしている。このため、延長部全体でのうず電流が低減する。この点からも、駆動効率を向上させることができる。
図1は、本発明の実施の形態1におけるモータを示す側断面図である。 図2は、本発明の実施の形態1におけるモータを構成するステータを示す斜視図である。 図3は、図2に示すステータの側面図である。 図4は、図3の部分拡大図である。 図5は、本発明の実施の形態1におけるステータの磁極の拡大上面図である。 図6は、本発明の実施の形態1におけるステータの磁極の拡大側面図である。 図7は、延長部の折り曲げ先端側が折り曲げ根元部に比べてステータのより内方側に配置されるように構成した例を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態2におけるステータ3の磁極3aの拡大側面図である。 図9は、本発明の実施の形態2におけるステータ3の磁極3aを説明するために示す図である。 図10は、本発明の実施の形態3における磁極の延長部を含む板状体の拡大側面図である。 図11は、本発明の実施の形態3における磁極の延長部を含む板状体を説明するために示す図である。 図12は、本発明の実施の形態3における延長部を形成する板状体の積層段階と最終段階とを本発明と従来品とを比較して示す図である。 図13は、本発明の実施の形態4における電子機器の概略説明図である。
符号の説明
1 配線基板
1a 貫通孔
2 モータ
3 ステータ
3a 磁極
3b 延長部
3ba 最外周側延長部
3bb 内周側延長部
3c 保持部
3d 磁極基部
3e 磁路
3f 曲面
3g,3ga,3gb 平面部
3h 境界部分
4 ロータ
4a 天面
5 磁石
6 コイル
7 ベアリング
8 駆動軸
9 ホールIC
21 ギアボックス
22 連結機構
23 被駆動体
24 紙送り用ローラ
30 板状体
30a 最外周側板状体
30b 内周側板状体
31 積層体
32 絶縁層
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるモータを示す側断面図である。また、図2は本発明の実施の形態1におけるモータを構成するステータを示す斜視図である。
図1に示すように、電子機器(例えばレーザプリンタ)の配線基板1は、本体ケース(図示せず)内に配置されている。また、この配線基板1上にはモータ2が実装されている。
モータ2は、図1および図2に示すように、板状体30を積層して形成した積層体31で構成されるステータ3と、このステータ3の外周に回転自在に配置したロータ4とを備えている。ロータ4は、その下面が開放された円筒状である。そして、このロータ4の内周には、極数に応じた所定の間隔ごとにN極とS極に交互(隣接極が異極)に着磁されたリング状の磁石5が固定されている。ステータ3の外周部には、図2に示すように、複数の磁極3aを極数に応じた所定の間隔で配置している。また、各磁極3aの内方の磁路3e部分には、電磁石用のコイル6が巻回されている。
このコイル6に交流電力を加えることにより、各磁極3aを交互にN極とS極とに着磁し、その外周に存在する磁石5との間で吸引力と反発力とを発生させ、ロータ4の回転駆動力としている。
ステータ3は、保持部3cを介して配線基板1に固定されている。そして、このステータ3の内周に複数のベアリング7が設けられている。そして、このベアリング7群部分を上下方向に貫通した駆動軸8が設けられている。なお、この駆動軸8の上端はロータ4の天面4aに固定されている。
したがって、コイル6に交流電力を加え、各磁極3aを交互に、N極とS極とに着磁し、磁石5との間で吸引力と反発力とを発生させれば、ロータ4がこの駆動軸8を中心に回転する。また、その回転力は、駆動軸8を介して紙送り用ローラに伝達されるようになっている。
具体的には、本実施の形態では、駆動軸8の下端は、配線基板1の貫通孔1aを貫通して配線基板1の下に伸ばされている。そして、この駆動軸8の下部に歯車(図示しない)が装着され、この歯車にギヤボックス(図示しない)が連結されている。それによって、レーザプリンタにおける複数の紙送り用ローラ(図示しない)が回動し、紙送りが行われる。
また、配線基板1上の磁石5の下端対応部分の表面上(下面側でもよい)には、磁気検出素子としてホールIC9が実装される。そして、周知のとおりに、このホールIC9により、ロータ4の回転スピードや回動量(位置)を検出し、回転数制御を行うようになっている。
また、磁石5はホールIC9にできるだけ近づけるため、その下端をホールIC9の近傍まで延長した形状としている。さらに、このように磁石5の下端を下方に延長した時のステータ3に対するバランスのズレの問題を回避するために、この磁石5の上端も同量だけ上方に延長している。
すなわち、磁石5の上下方向の寸法を大きくしており、それに合わせて、本実施の形態では、図1および図2で示すように、ステータ3の各磁極3aに、その磁極基部3dから磁石5の内周面と略平行方向に、上下方向に伸ばした延長部3bを一体に形成している。すなわち、延長部3bは、磁石5の磁極の向きと略垂直方向に実質的に平行して対面するように、磁極基部3dの上下それぞれから駆動軸8の長手方向に略平行して延伸している。
具体的には、この延長部3bは、ステータ3を構成する積層された複数の板状体30のうち、最外層の上下面を含む複数の板状体30の外周部分を、磁石5の内周面と実質的に平行方向にそれぞれ上下方向に、実質的に直角に折り曲げることにより形成したものである。
なお、延長部3bを有する板状体30において、延長部3b以外の部分を平面部3gとし、磁石5に最も近接する最外周側の延長部3bを有する板状体30の延長部3bと平面部3gとの境界を境界部分3hとする。また、本実施の形態においては、延長部3bは2枚の板状体30を折り曲げて形成した一例を挙げている。また、以下、延長部3bのうち、磁石5に最も近接する最外周側に配置される延長部3bを最外周側延長部3ba、最外周側延長部3baよりも内周側に配置される延長部3bを内周側延長部3bbと、適宜呼び説明する。さらに、最外周側延長部3baを有する板状体30を最外周側板状体30a、内周側延長部3bbを有する板状体30を内周側板状体30bと適宜呼び説明する。
そして、このような延長部3bを形成すると、上下方向に延長された磁石5との対向面積が図1に示すように大きくなり、磁石5からの磁束流入量も多くなり、ロータ4に大きな駆動力が付与される。
次に、以上のように構成されたモータ2におけるステータ3の詳細について説明する。
図3は図2に示すステータ3の側面図である。また、図4は図3の部分拡大図である。以下、図3および図4を参照しながら、ステータ3の詳細について説明する。
まず、図3に示す上下に延長した延長部3bの磁石5の内周面との略平行方向の延長長さ(図3におけるA+A)は、磁石5の内周面と略平行方向の磁極基部3dの長さ(図3におけるB)以下とすることが好ましい。
この理由について、次に説明する。
上下に延長した延長部3bの磁石5の内周面との略平行方向長さ(A+A)を大きくすると、磁石5からの流入磁束量が多くなる。その結果、各磁極3aの内周側の電磁石用コイル6が巻回されている磁路3e部分において、磁気飽和が発生することとなる。このように磁気飽和が発生すると、コイル6に印加する電力を増しても、ロータ4の回転トルクを、それに比例させて増加させることができない。その結果、駆動効率の悪いモータとなる。このため、上下に延長した延長部3bの磁石5の内周面との略平行方向長さ(A+A)を、長さBよりも小さくする方が好ましい。
また、図4に示すように、延長部3bの先端両側コーナー部分を、曲線形状を有した曲面3fとすることが好ましい。すなわち、図4に示すように、延長部3bの先端両側に曲面3fを設け、延長部3bの延長長さLにおいて、周方向両端部の延長長さL2が中央部の延長長さL1より短くなるようにしている。これは、延長部3b部分から流入する磁束が原因となって、磁極3aにつながる磁気回路で磁気飽和が発生するという問題を防止するためである。この詳細について、以下説明する。
図1および図2に示したように、ステータ3の磁極3aの内方に位置する磁路3eには、コイル6が巻回されている。このため、このコイル6を巻回する磁路3eの部分は磁極3a部分よりも断面積を小さくする必要がある。このように、磁路3eに、磁路3eよりも断面積の大きい磁極3aから流入した磁束が集中すると、磁路3eに磁気飽和が生じやすくなる。そこで、延長部3bの先端両側コーナー部分に曲線形状の曲面3fを設け、延長部3bの両側部分を中央部分よりも小さくし、延長部3b部分から流入する磁束をできるだけ中心方向から流入するようにしている。これにより、磁路3eの磁気飽和を抑制し、駆動効率を向上させることができる。
また、このように、延長部3bの先端両側コーナー部分を曲面3fとすると、特にノズルを用いて磁路3eにコイル6を巻回する場合に、ノズルやコイル6が延長部3bのコーナー部分と接触することを防止できる。したがって、このような接触によりコイル6の外皮が剥がれたり、断線したりという不都合を防止することができ、生産性を向上させることができる。
また、延長部3bの先端両側コーナー部分を曲面3fとして説明したが、延長部3bの先端両側部分を中央部分よりも小さくした構成であれば、例えば延長部3bの先端両側部分を斜めに切断したような形状であってもよい。
ところで、磁石5からの磁束を受ける延長部3bは、磁束を受ける体積が大きいほど、磁束量が増大すると考えられる。一方で、磁束量の増大を狙って、板状体30の一枚当たりの板厚を厚くすると、うず電流損が増大する。これは、延長部3bの平面全面が磁石5から受ける磁束の方向が、延長部3bの平面と直交する方向であるためである。すなわち、うず電流損を抑制するには、延長部3bを形成する板状体30の一枚当たりの板厚を例えば薄くするなどの必要がある。
本実施の形態は、このようなうず電流損を抑制するため、延長部3bのうち最外周側に配置される延長部3bを有した板状体30における一部の板厚を、他部の板厚よりも薄くしている。そして、特に、本実施の形態では、延長部3bのうち、磁石5に対向する側の延長部3bを有した板状体30の板厚を、これに重ねられた反対側の延長部3bを有した板状体30の板厚よりも薄くしており、これによって駆動効率をさらに高めている。すなわち、最外周側の延長部3bを有した最外周側板状体30aの板厚を、最外周側の延長部3bより内周側の延長部3bを有した内周側板状体30bの板厚よりも薄くし、駆動効率をさらに高めている。
図5は、本実施の形態におけるステータ3の磁極3aの拡大上面図である。また、図6は、本実施の形態におけるステータ3の磁極3aの拡大側面図である。図5および図6に示すように、積層された板状体30により形成された延長部3bのうち、磁石5に対向する側の板状体30、すなわち最外周側板状体30aの板厚は、これに重ねられた反対側の板状体30、すなわち内周側板状体30bの板厚よりも薄くなっている。
すなわち、積層された板状体30により形成された延長部3bのうち、磁石5に対向する側の最外周側板状体30aは、磁石5が近い分、大量の磁束が流入しようとする。このため、本実施の形態では、最外周側板状体30aの板厚を内周側板状体30bの板厚よりも薄くし、それにより磁気抵抗を高めている。
また、反対に、内周側板状体30bの板厚は、最外周側板状体30aの板厚より厚い状態となっているので、磁気抵抗は小さくなる。
このため、磁石5からの磁束が、最外周側板状体30aに集中することはなく、内周側板状体30bにも分散される。この結果、最外周側板状体30aで大きなうず電流が発生したり、磁気飽和が発生したりすることはない。また、全体としても磁気抵抗の増大は起きずに、磁束はスムーズに流入することになる。そして、これらの結果から、駆動効率を向上させることができる。
なお、以上、磁極基部3dから磁石5の内周面と略平行方向に伸ばした延長部3bを設けた一例を挙げて説明したが、延長部3bの折り曲げ先端側が折り曲げ根元部に比べてステータ3のより内方側に配置されるように、折り曲げ量を大きくしてもよい。すなわち、延長部3bの折り曲げ先端側の磁石5との空隙を、折り曲げ根元部での磁石5との空隙に比べて大きくなるような延長部3bの構成としてもよい。図7は、延長部3bの折り曲げ先端側が折り曲げ根元部に比べてステータ3のより内方側に配置されるように構成した例を示す図である。これは、長期使用時の何らかの応力により、この延長部3bが磁石5側に変形し、ロータ4の回転時に、延長部3bと磁石5とが接触することを防止するためである。なお、ロータ4の磁石5内面と、ステータ3の磁極3a間を0.3mmと極めてわずかな隙間で設計することがあり得る。この場合、特に延長部3bと磁石5との接触を防止するために、延長部3bの折り曲げ先端側が折り曲げ根元部に比べてステータ3のより内方側に配置されるように、折り曲げ量を大きくするとよい。
また、本実施の形態では、延長部3bは、最外層を含む2枚ずつの上下面の板状体30を曲げることにより形成しているが、最外層を含む3枚以上の上下面の板状体30を曲げることにより延長部3bを形成してもよく、曲げられる上下面の板状体30の枚数を異ならせてもよい。その場合でも、延長部3bを構成する板状体30のうち、磁石5側に配置される板状体30、すなわち最外周側板状体30aの板厚を最も薄くしておく必要がある。また3枚以上ある場合は、ステータ3側から磁石5側に向けて徐々に板厚を薄くすることが好ましい。
以上説明したように、本発明の実施の形態では、延長部3bのうち最外周側の延長部3bを有した板状体30における一部の板厚を、他部の板厚よりも薄くしている。より具体的には、積層された板状体30により形成された延長部3bのうち、磁石5に対向する側の板状体30の板厚を、これに重ねられた反対側の板状体30の板厚よりも薄くしており、これにより、モータとしての駆動効率を向上させている。
なお、この構造に、曲面3fなどの上述した種々の構成を組み合わせてもよく、これによって、さらに駆動効率の向上が図れる。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2におけるステータ3の磁極3aの拡大側面図である。また、図9は、本実施の形態におけるステータ3の磁極3aを説明するために示す図である。なお、本実施の形態2のモータの全体構成については、実施の形態1と同様の構成であるため、詳細な説明は省略する。
本実施の形態においても、延長部3bのうち最外周側に配置される延長部3bを有した板状体30における一部の板厚を、他部の板厚よりも薄くしている。また、実施の形態1との比較において、本実施の形態では、延長部3bのうち最外周側延長部3baを有する板状体30、すなわち最外周側板状体30aにおいて、平面部3gと延長部3bとの境界部分3hの板厚を、平面部3gの板厚よりも薄くしている。以下、本実施の形態におけるモータの磁極3aの構成を中心に説明する。
図8および図9に示すように、延長部3bを有する板状体30は、平面部3gと延長部3bと、その境界部分3hとを有している。
本実施の形態のモータ2は、図8に示すように、最外周側板状体30aにおいて、平面部3gaと最外周側延長部3baとの境界部分3hの板厚Tdivを、最外周側延長部3baの板厚Tbaおよび平面部3gaの板厚Tgaよりも薄くしている。なお、図8および図9において、平面部3gaは最外周側板状体30aの平面部3gを示し、平面部3gbは内周側板状体30bの平面部3gを示している。
また、図9の矢印は、板状体30に対して通る磁束の筋道を示している。各板状体30には、その表面に絶縁層32が形成されている。このため、延長部3bのうち最外周側延長部3baに磁石5から流れてきた磁束は、絶縁層32に阻止されて、隣接する板状体30には移動しにくくなり、同じ板状体30の内部を流れていく。
そこで、本実施の形態では、最外周側板状体30aの境界部分3hの板厚Tdivを、最外周側延長部3baの板厚Tbaおよび平面部3gaの板厚Tgaよりも薄くして、磁束を通し難いという性質を持たせている。このような構成とすることにより、最外周側延長部3baを通ってきた磁束は、同じ板状体30の内部に流れにくくなり、最外周側延長部3baを通ってきた磁束の大部分が、内周側板状体30bへと移動することになる。
以上から、仮に、境界部分3hの板厚Tdivが最外周側延長部3baの板厚Tbaおよび平面部3gaの板厚Tgaと同等またはそれ以上である場合には、最外周側延長部3baを通ってきた磁束は、内周側板状体30bに移動しない。このため、このような場合では、内周側板状体30bの存在が無駄となってしまう。一方、本実施の形態のように、境界部分3hの板厚Tdivが最外周側延長部3baの板厚Tbaおよび平面部3gaの板厚Tgaよりも薄い場合には、最外周側延長部3baを通ってきた磁束は、内周側板状体30bに移動する。このため、本実施の形態のような構成とすることにより、内周側板状体30bを有効に利用することができる。
さらに好ましくは、実施の形態1のように、最外周側板状体30aの板厚を、内周側板状体30bの板厚よりも薄くする。そうすると、最外周側板状体30aのうず電流損をより低減することができる。
なお、本実施の形態においても、延長部3bを2枚の板状体30を折り曲げて形成した一例を挙げて説明したが、実施の形態1でも説明したように、延長部3bを2枚の板状体30により形成されることに限定されず、3枚以上の複数枚の板状体30により形成されてもよい。
さらに、実施の形態1で説明したその他種々の構成を組み合わせてもよく、これによって、さらに駆動効率の向上が図れる。
(実施の形態3)
図10は、本発明の実施の形態3における磁極3aの延長部3bを含む板状体30の拡大側面図である。また、図11は、本実施の形態における磁極3aの延長部3bを含む板状体30を説明するために示す図である。なお、本実施の形態3のモータの全体構成については、実施の形態1や実施の形態2と同様の構成であるため、詳細な説明は省略する。
本実施の形態でも、延長部3bのうち最外周側に配置される延長部3bを有した板状体30における一部の板厚を、他部の板厚よりも薄くしている。また、実施の形態1との比較において、本実施の形態では、延長部3bのうち少なくとも最外周側延長部3baを有する板状体30、すなわち最外周側板状体30aにおいて、そのうち少なくとも当該最外周側延長部3baの板厚を、平面部の板厚よりも薄くしている。以下、本実施の形態におけるモータの磁極3aの構成を中心に説明する。
図10および図11に示すように、延長部3bは、板状体30の平面部3gと延長部3bとを有している。
本実施の形態のモータ2は、図10に示すように、最外周側板状体30aにおいて、最外周側延長部3baの板厚Tbaを、平面部3gaの板厚Tgaよりも薄くしている。
また、図11の矢印は、板状体30に対して通る磁束の筋道を示している。各板状体30には、その表面に絶縁層32が形成されている。このため、磁石5から最外周側板状体30aに流れてきた磁束は、即座に飽和して隣接する板状体30に移動する。これにより、最外周側板状体30aに大きなうず電流が発生することはない。さらに、全体として磁気抵抗が低減され、磁束がスムーズに流入する。この結果、駆動効率を向上させることができる。
なお、好ましくは、実施の形態1のように、最外周側板状体30aの板厚を、内周側板状体30bの板厚よりも薄くする。そうすると、最外周側板状体30aのうず電流損を低減することができる。
また、本実施の形態では、内周側板状体30bを内周側延長部3bbの部分だけ折り曲げた後、最外周側板状体30aを積層した状態で、最外周側延長部3baとなる部分を絞り加工により形成している。
ここで、最外周側延長部3baとなる部分を絞り加工で形成する理由について説明する。
図12は、延長部3bを形成する板状体30の積層段階と最終段階とについて、本発明と従来品とを比較して示す図である。
従来品においては、最外周側延長部3baと内周側延長部3bbとの高さを等しくさせるために、延長部3bを形成する板状体30のうち、最外周側延長部3baを形成する板状体30の寸法が内周側延長部3bbを形成する板状体30の寸法よりも大きくなるようにする必要があった。このため、最外周側延長部3baを形成する板状体30と内周側延長部3bbを形成する板状体30とを別個の型で成形しなければならず、製造コストを向上させる原因となっていた。
これに対し、本発明においては、最外周側延長部3baと内周側延長部3bbとの高さを等しくさせるために、延長部3bを形成する板状体30のうち、最外周側板状体30aの寸法が内周側板状体30bの寸法と同一になるようにすることができる。これは、最外周側板状体30aが絞り加工により延伸するため、最外周側板状体30aの屈曲部のロス分をカバーすることができるためである。このため、最外周側板状体30aと内周側板状体30bとを同一の型で成形することができ、製造コストを低減することができる。
また、従来品においては、最外周側延長部3baは、平面部3gと略同一厚さとなるため、磁石5から最外周側板状体30aに流れてきた磁束が、最外周側延長部3baで飽和することなく、内周側延長部3bbに移動しない。このため、最外周側板状体30aに大きなうず電流が発生し、さらに、全体として磁気抵抗が大きくなり、磁束がスムーズに流入しない。この結果、駆動効率を向上させることができない。
これに対し、本発明においては、最外周側延長部3baは、平面部3gよりも薄くなっている。そして、磁石5から最外周側板状体30aに流れてきた磁束が、図11において矢印で示すように、最外周側延長部3baで即座に飽和して内周側延長部3bbに移動する。このため、最外周側板状体30aに発生するうず電流が低減し、さらに、全体として磁気抵抗が小さくなり、磁束がスムーズに流入する。この結果、駆動効率を向上させることができる。
なお、本実施の形態においても、延長部3bを2枚の板状体30を折り曲げて形成した一例を挙げて説明したが、実施の形態1でも説明したように、延長部3bを2枚の板状体30により形成されることに限定されず、3枚以上の複数枚の板状体30により形成されてもよい。
さらに、実施の形態1で説明したその他種々の構成を組み合わせてもよく、これによって、さらに駆動効率の向上が図れる。
(実施の形態4)
図13は本発明の実施の形態4における電子機器(例えば、レーザプリンタ)の概略説明図である。本電子機器は、上述した実施の形態1、実施の形態2および実施の形態3のいずれかのモータ2を搭載している。
図13において、図1で示したモータ2は、配線基板1に搭載されている。そして、この配線基板1には、電子機器全体に必要な電子部品(図示しない)等も一緒に搭載されている。
モータ2の駆動軸8の下端は、配線基板1の貫通孔1a(図1に示す)を貫通して配線基板1の下部に延伸され、この駆動軸8の下部にギアボックス21が連結されている。モータ2の回転は、このギアボックス21により減速される。モータ2の回転駆動力は、さらに、連結機構22を介して、複数の紙送り用ローラ24を含む被駆動体23に伝達される。これにより複数の紙送り用ローラ24が回動し、紙送りが行われる。
本実施の形態の電子機器によれば、駆動効率を向上し、高効率・低消費電力を実現することができる。
本発明によれば、モータとして駆動効率が向上させることができる。したがって、各種電子機器の効率を向上させることに貢献できる。
本発明は、モータとモータを使用した電子機器に関する。
電子機器、例えばレーザプリンタでは、本体ケース内に設けた紙送り用ローラ(被駆動体)をモータに連結し、このモータの駆動により、紙送りローラを回動し、紙を所定部分に送っている。
上記モータは、外周部の周方向に、複数の磁極を第一の所定間隔で配置したステータと、このステータの外周に配置したロータとを備える。そして、ロータの内周には、周方向に、第二の所定間隔ごとに、異極に着磁された磁石を配置した構造となっていた。
また、ステータの磁極には、その磁極基部から、磁石と略平行方向に伸ばした延長部を形成し、これにより駆動効率を高めている。
つまり、磁石の幅(周方向に直交する方向)は、ロータの回転を磁気的に検出する磁気検出素子にできるだけ近接させるため、ステータの磁極基部の同方向幅(周方向に直交する方向の幅)よりも大きくなっている。このため、従来のモータは、ステータの磁極基部から、磁石と略平行方向に伸ばした延長部を形成し、駆動効率を高めようとしている。これに類似する技術は、例えば、特許文献1に記載されている。
上述のように、ステータの磁極の磁極基部から、磁石と平行方向に伸ばした延長部を形成した従来のモータでは、ロータの磁石とステータの磁極との対向面積が大きくなる。一般的には、この対向面積を大きくすることで、駆動力も大きくなり、駆動効率を高められると考えられていた。
しかしながら、本発明者の検討によれば、延長部を設けただけでは必ずしも駆動力を大きくすることはできなかった。
つまり、一般的概念にしたがえば、ロータの磁石と、ステータの磁極との対向面積を大きくすることが駆動力を高めることになる。このため、ステータの電極からの延長部は、できるだけ大きくすることになる。ところが、このように延長部を大きくすると、対向する磁石からの磁束量がそれにしたがって増加し、その結果ステータの磁極につながる磁路の磁気飽和が発生するという課題があった。また、このような延長部には、磁石からの磁束が大量に、しかも直交する状態で流入するので、この延長部分の板厚が厚いと、この部分で大きなうず電流損失が発生し、駆動効率が低下するという課題もあった。
特開平9−285044号公報
本発明のモータは、外周部の周方向に複数の磁極を配置したステータと、このステータの外周に回転自在に配置したロータと、ロータの内周の周方向に配置された磁石とを備える。さらに、ステータは板状体を積層して形成した積層体である。また、この積層体の最外層を含む複数の板状体は、磁石と実質的に垂直方向の平面部と、磁石と実質的に平行方向に折り曲げた延長部とを有する。そして、最外周側に配置される延長部を有した板状体における一部の板厚を、他部の板厚よりも薄くしている。
このような構成により、板厚の薄い箇所によって、うず電流を少なくでき、駆動効率の向上を図ることができる。さらに、最外周側に配置される延長部を有した板状体において、板厚の薄い箇所の磁気抵抗が大きくなるため、磁石からの磁束が、磁石に近い側の板状体に集中することはなく、他の板状体にも分散される。この結果、磁石に近い側の板状体で大きなうず電流が発生したり、磁気飽和が発生したりすることはない。また、全体としても磁気抵抗の増大は起きずに、磁束はスムーズに流入することになる。
また、本発明の一実施の形態におけるモータは、最外周側に配置される板状体における一部の板厚を、他部の板厚よりも薄くするため、最外周側に配置される延長部を有する板状体の板厚を、これに重ねられた反対側の板状体の板厚よりも薄くしている。このような構成とすることにより、うず電流は大きくならず、これにより駆動効率が向上する。
すなわち、積層された板状体により形成された延長部のうち、磁石に対向する側の板状体は、磁石が近い分大量の磁束が流入しようとする。これに対し、本発明のモータは、磁石に対向する側の板状体の板厚を、これに重ねられた反対側の板状体の板厚よりも薄くし、それにより磁気抵抗を高めている。このため、磁石からの磁束が、磁石に近い側の板状体に集中することはなく、反対側の板状体にも分散される。この結果、磁石に近い側の板状体で大きなうず電流が発生したり、磁気飽和が発生したりすることはない。また、全体としても磁気抵抗の増大は起きずに、磁束はスムーズに流入することになる。
また、本発明の別の実施の形態におけるモータは、最外周側に配置される板状体における一部の板厚を、他部の板厚よりも薄くするため、最外周側に配置される延長部を有する板状体において、平面部と延長部との境界部分の板厚を、平面部の板厚よりも薄くする。このような構成とすることによっても、うず電流は大きくならず、これにより駆動効率が向上する。
すなわち、積層された板状体により形成された複数の延長部の表面には、絶縁層がある。このため、磁石に対向する側の板状体に、磁石から直交する状態で流れ込んだ磁束が、絶縁層に阻まれ、反対側の板状体に磁束が流れにくくなる。これによって、磁石に対向する側の板状体のうず電流が増加する。これに対し、本発明のモータは、延長部のうち最外周側に配置される延長部を有する板状体において、平面部と延長部との境界部分の板厚を、平面部の板厚よりも薄くし、境界部分の磁気抵抗を高めている。つまり、平面部と延長部との境界部分において、磁気抵抗を高めて磁気飽和を発生させ、この部分の透磁率を絶縁層の透磁率と同等またはそれ以下としている。そして、これにより、内部に配置される延長部を有する板状体に磁束が流れやすくなるようにしている。このため、延長部全体でのうず電流が低減する。この点からも、駆動効率を向上させることができる。
また、本発明のさらに別の実施の形態におけるモータは、最外周側に配置される延長部を有した板状体における一部の板厚を、他部の板厚よりも薄くするため、最外周側に配置される延長部を有する板状体の当該延長部の板厚を、平面部の板厚よりも薄くする。このような構成とすることによっても、うず電流は大きくならず、これにより駆動効率が向上する。
すなわち、積層された板状体を構成する板は鋼板であり、その表面には保護膜としての絶縁層が存在する。このため、磁石に対向する側の板状体に、磁石から直交する状態で流れ込んだ磁束が、絶縁層に阻まれ、内部側に配置される延長部を有する板状体に磁束が流れにくくなる。これによって、磁石に対向する側の板状体のうず電流が増加する。これに対し、本発明のモータは、延長部のうち、最外周側に配置される(磁石に近い)延長部を有する板状体の延長部の板厚を、平面部の板厚よりも薄くするような構成としている。つまり、最外周側に配置される延長部を有する板状体の延長部を薄くすることにより少量の磁束で磁気飽和を発生させ、この部分の透磁率を絶縁層の透磁率と同等またはそれ以下としている。これにより、最外周側に配置される延長部を有する板状体から内部側に配置される延長部を有する板状体に磁束が流れやすくしている。このため、延長部全体でのうず電流が低減する。この点からも、駆動効率を向上させることができる。
本発明の実施の形態1におけるモータを示す側断面図 本発明の実施の形態1におけるモータを構成するステータを示す斜視図 図2に示すステータの側面図 図3の部分拡大図 本発明の実施の形態1におけるステータの磁極の拡大上面図 本発明の実施の形態1におけるステータの磁極の拡大側面図 延長部の折り曲げ先端側が折り曲げ根元部に比べてステータのより内方側に配置されるように構成した例を示す図 本発明の実施の形態2におけるステータ3の磁極3aの拡大側面図 本発明の実施の形態2におけるステータ3の磁極3aを説明するために示す図 本発明の実施の形態3における磁極の延長部を含む板状体の拡大側面図 本発明の実施の形態3における磁極の延長部を含む板状体を説明するために示す図 本発明の実施の形態3における延長部を形成する板状体の積層段階と最終段階とを本発明と従来品とを比較して示す図 本発明の実施の形態4における電子機器の概略説明図
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるモータを示す側断面図である。また、図2は本発明の実施の形態1におけるモータを構成するステータを示す斜視図である。
図1に示すように、電子機器(例えばレーザプリンタ)の配線基板1は、本体ケース(図示せず)内に配置されている。また、この配線基板1上にはモータ2が実装されている。
モータ2は、図1および図2に示すように、板状体30を積層して形成した積層体31で構成されるステータ3と、このステータ3の外周に回転自在に配置したロータ4とを備えている。ロータ4は、その下面が開放された円筒状である。そして、このロータ4の内周には、極数に応じた所定の間隔ごとにN極とS極に交互(隣接極が異極)に着磁されたリング状の磁石5が固定されている。ステータ3の外周部には、図2に示すように、複数の磁極3aを極数に応じた所定の間隔で配置している。また、各磁極3aの内方の磁路3e部分には、電磁石用のコイル6が巻回されている。
このコイル6に交流電力を加えることにより、各磁極3aを交互にN極とS極とに着磁し、その外周に存在する磁石5との間で吸引力と反発力とを発生させ、ロータ4の回転駆動力としている。
ステータ3は、保持部3cを介して配線基板1に固定されている。そして、このステータ3の内周に複数のベアリング7が設けられている。そして、このベアリング7群部分を上下方向に貫通した駆動軸8が設けられている。なお、この駆動軸8の上端はロータ4の天面4aに固定されている。
したがって、コイル6に交流電力を加え、各磁極3aを交互に、N極とS極とに着磁し、磁石5との間で吸引力と反発力とを発生させれば、ロータ4がこの駆動軸8を中心に回転する。また、その回転力は、駆動軸8を介して紙送り用ローラに伝達されるようになっている。
具体的には、本実施の形態では、駆動軸8の下端は、配線基板1の貫通孔1aを貫通して配線基板1の下に伸ばされている。そして、この駆動軸8の下部に歯車(図示しない)が装着され、この歯車にギヤボックス(図示しない)が連結されている。それによって、レーザプリンタにおける複数の紙送り用ローラ(図示しない)が回動し、紙送りが行われる。
また、配線基板1上の磁石5の下端対応部分の表面上(下面側でもよい)には、磁気検出素子としてホールIC9が実装される。そして、周知のとおりに、このホールIC9により、ロータ4の回転スピードや回動量(位置)を検出し、回転数制御を行うようになっている。
また、磁石5はホールIC9にできるだけ近づけるため、その下端をホールIC9の近傍まで延長した形状としている。さらに、このように磁石5の下端を下方に延長した時のステータ3に対するバランスのズレの問題を回避するために、この磁石5の上端も同量だけ上方に延長している。
すなわち、磁石5の上下方向の寸法を大きくしており、それに合わせて、本実施の形態では、図1および図2で示すように、ステータ3の各磁極3aに、その磁極基部3dから磁石5の内周面と略平行方向に、上下方向に伸ばした延長部3bを一体に形成している。すなわち、延長部3bは、磁石5の磁極の向きと略垂直方向に実質的に平行して対面するように、磁極基部3dの上下それぞれから駆動軸8の長手方向に略平行して延伸している。
具体的には、この延長部3bは、ステータ3を構成する積層された複数の板状体30のうち、最外層の上下面を含む複数の板状体30の外周部分を、磁石5の内周面と実質的に平行方向にそれぞれ上下方向に、実質的に直角に折り曲げることにより形成したものである。
なお、延長部3bを有する板状体30において、延長部3b以外の部分を平面部3gとし、磁石5に最も近接する最外周側の延長部3bを有する板状体30の延長部3bと平面部3gとの境界を境界部分3hとする。また、本実施の形態においては、延長部3bは2枚の板状体30を折り曲げて形成した一例を挙げている。また、以下、延長部3bのうち、磁石5に最も近接する最外周側に配置される延長部3bを最外周側延長部3ba、最外周側延長部3baよりも内周側に配置される延長部3bを内周側延長部3bbと、適宜呼び説明する。さらに、最外周側延長部3baを有する板状体30を最外周側板状体30a、内周側延長部3bbを有する板状体30を内周側板状体30bと適宜呼び説明する。
そして、このような延長部3bを形成すると、上下方向に延長された磁石5との対向面積が図1に示すように大きくなり、磁石5からの磁束流入量も多くなり、ロータ4に大きな駆動力が付与される。
次に、以上のように構成されたモータ2におけるステータ3の詳細について説明する。
図3は図2に示すステータ3の側面図である。また、図4は図3の部分拡大図である。以下、図3および図4を参照しながら、ステータ3の詳細について説明する。
まず、図3に示す上下に延長した延長部3bの磁石5の内周面との略平行方向の延長長さ(図3におけるA+A)は、磁石5の内周面と略平行方向の磁極基部3dの長さ(図3におけるB)以下とすることが好ましい。
この理由について、次に説明する。
上下に延長した延長部3bの磁石5の内周面との略平行方向長さ(A+A)を大きくすると、磁石5からの流入磁束量が多くなる。その結果、各磁極3aの内周側の電磁石用コイル6が巻回されている磁路3e部分において、磁気飽和が発生することとなる。このように磁気飽和が発生すると、コイル6に印加する電力を増しても、ロータ4の回転トルクを、それに比例させて増加させることができない。その結果、駆動効率の悪いモータとなる。このため、上下に延長した延長部3bの磁石5の内周面との略平行方向長さ(A+A)を、長さBよりも小さくする方が好ましい。
また、図4に示すように、延長部3bの先端両側コーナー部分を、曲線形状を有した曲面3fとすることが好ましい。すなわち、図4に示すように、延長部3bの先端両側に曲面3fを設け、延長部3bの延長長さLにおいて、周方向両端部の延長長さL2が中央部の延長長さL1より短くなるようにしている。これは、延長部3b部分から流入する磁束が原因となって、磁極3aにつながる磁気回路で磁気飽和が発生するという問題を防止するためである。この詳細について、以下説明する。
図1および図2に示したように、ステータ3の磁極3aの内方に位置する磁路3eには、コイル6が巻回されている。このため、このコイル6を巻回する磁路3eの部分は磁極3a部分よりも断面積を小さくする必要がある。このように、磁路3eに、磁路3eよりも断面積の大きい磁極3aから流入した磁束が集中すると、磁路3eに磁気飽和が生じやすくなる。そこで、延長部3bの先端両側コーナー部分に曲線形状の曲面3fを設け、延長部3bの両側部分を中央部分よりも小さくし、延長部3b部分から流入する磁束をできるだけ中心方向から流入するようにしている。これにより、磁路3eの磁気飽和を抑制し、駆動効率を向上させることができる。
また、このように、延長部3bの先端両側コーナー部分を曲面3fとすると、特にノズルを用いて磁路3eにコイル6を巻回する場合に、ノズルやコイル6が延長部3bのコーナー部分と接触することを防止できる。したがって、このような接触によりコイル6の外皮が剥がれたり、断線したりという不都合を防止することができ、生産性を向上させることができる。
また、延長部3bの先端両側コーナー部分を曲面3fとして説明したが、延長部3bの先端両側部分を中央部分よりも小さくした構成であれば、例えば延長部3bの先端両側部分を斜めに切断したような形状であってもよい。
ところで、磁石5からの磁束を受ける延長部3bは、磁束を受ける体積が大きいほど、磁束量が増大すると考えられる。一方で、磁束量の増大を狙って、板状体30の一枚当たりの板厚を厚くすると、うず電流損が増大する。これは、延長部3bの平面全面が磁石5から受ける磁束の方向が、延長部3bの平面と直交する方向であるためである。すなわち、うず電流損を抑制するには、延長部3bを形成する板状体30の一枚当たりの板厚を例えば薄くするなどの必要がある。
本実施の形態は、このようなうず電流損を抑制するため、延長部3bのうち最外周側に配置される延長部3bを有した板状体30における一部の板厚を、他部の板厚よりも薄くしている。そして、特に、本実施の形態では、延長部3bのうち、磁石5に対向する側の延長部3bを有した板状体30の板厚を、これに重ねられた反対側の延長部3bを有した板状体30の板厚よりも薄くしており、これによって駆動効率をさらに高めている。すなわち、最外周側の延長部3bを有した最外周側板状体30aの板厚を、最外周側の延長部3bより内周側の延長部3bを有した内周側板状体30bの板厚よりも薄くし、駆動効率をさらに高めている。
図5は、本実施の形態におけるステータ3の磁極3aの拡大上面図である。また、図6は、本実施の形態におけるステータ3の磁極3aの拡大側面図である。図5および図6に示すように、積層された板状体30により形成された延長部3bのうち、磁石5に対向する側の板状体30、すなわち最外周側板状体30aの板厚は、これに重ねられた反対側の板状体30、すなわち内周側板状体30bの板厚よりも薄くなっている。
すなわち、積層された板状体30により形成された延長部3bのうち、磁石5に対向する側の最外周側板状体30aは、磁石5が近い分、大量の磁束が流入しようとする。このため、本実施の形態では、最外周側板状体30aの板厚を内周側板状体30bの板厚よりも薄くし、それにより磁気抵抗を高めている。
また、反対に、内周側板状体30bの板厚は、最外周側板状体30aの板厚より厚い状態となっているので、磁気抵抗は小さくなる。
このため、磁石5からの磁束が、最外周側板状体30aに集中することはなく、内周側板状体30bにも分散される。この結果、最外周側板状体30aで大きなうず電流が発生したり、磁気飽和が発生したりすることはない。また、全体としても磁気抵抗の増大は起きずに、磁束はスムーズに流入することになる。そして、これらの結果から、駆動効率を向上させることができる。
なお、以上、磁極基部3dから磁石5の内周面と略平行方向に伸ばした延長部3bを設けた一例を挙げて説明したが、延長部3bの折り曲げ先端側が折り曲げ根元部に比べてステータ3のより内方側に配置されるように、折り曲げ量を大きくしてもよい。すなわち、延長部3bの折り曲げ先端側の磁石5との空隙を、折り曲げ根元部での磁石5との空隙に比べて大きくなるような延長部3bの構成としてもよい。図7は、延長部3bの折り曲げ先端側が折り曲げ根元部に比べてステータ3のより内方側に配置されるように構成した例を示す図である。これは、長期使用時の何らかの応力により、この延長部3bが磁石5側に変形し、ロータ4の回転時に、延長部3bと磁石5とが接触することを防止するためである。なお、ロータ4の磁石5内面と、ステータ3の磁極3a間を0.3mmと極めてわずかな隙間で設計することがあり得る。この場合、特に延長部3bと磁石5との接触を防止するために、延長部3bの折り曲げ先端側が折り曲げ根元部に比べてステータ3のより内方側に配置されるように、折り曲げ量を大きくするとよい。
また、本実施の形態では、延長部3bは、最外層を含む2枚ずつの上下面の板状体30を曲げることにより形成しているが、最外層を含む3枚以上の上下面の板状体30を曲げることにより延長部3bを形成してもよく、曲げられる上下面の板状体30の枚数を異ならせてもよい。その場合でも、延長部3bを構成する板状体30のうち、磁石5側に配置される板状体30、すなわち最外周側板状体30aの板厚を最も薄くしておく必要がある。また3枚以上ある場合は、ステータ3側から磁石5側に向けて徐々に板厚を薄くすることが好ましい。
以上説明したように、本発明の実施の形態では、延長部3bのうち最外周側の延長部3bを有した板状体30における一部の板厚を、他部の板厚よりも薄くしている。より具体的には、積層された板状体30により形成された延長部3bのうち、磁石5に対向する側の板状体30の板厚を、これに重ねられた反対側の板状体30の板厚よりも薄くしており、これにより、モータとしての駆動効率を向上させている。
なお、この構造に、曲面3fなどの上述した種々の構成を組み合わせてもよく、これによって、さらに駆動効率の向上が図れる。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2におけるステータ3の磁極3aの拡大側面図である。また、図9は、本実施の形態におけるステータ3の磁極3aを説明するために示す図である。なお、本実施の形態2のモータの全体構成については、実施の形態1と同様の構成であるため、詳細な説明は省略する。
本実施の形態においても、延長部3bのうち最外周側に配置される延長部3bを有した板状体30における一部の板厚を、他部の板厚よりも薄くしている。また、実施の形態1との比較において、本実施の形態では、延長部3bのうち最外周側延長部3baを有する板状体30、すなわち最外周側板状体30aにおいて、平面部3gと延長部3bとの境界部分3hの板厚を、平面部3gの板厚よりも薄くしている。以下、本実施の形態におけるモータの磁極3aの構成を中心に説明する。
図8および図9に示すように、延長部3bを有する板状体30は、平面部3gと延長部3bと、その境界部分3hとを有している。
本実施の形態のモータ2は、図8に示すように、最外周側板状体30aにおいて、平面部3gaと最外周側延長部3baとの境界部分3hの板厚Tdivを、最外周側延長部3baの板厚Tbaおよび平面部3gaの板厚Tgaよりも薄くしている。なお、図8および図9において、平面部3gaは最外周側板状体30aの平面部3gを示し、平面部3gbは内周側板状体30bの平面部3gを示している。
また、図9の矢印は、板状体30に対して通る磁束の筋道を示している。各板状体30には、その表面に絶縁層32が形成されている。このため、延長部3bのうち最外周側延長部3baに磁石5から流れてきた磁束は、絶縁層32に阻止されて、隣接する板状体30には移動しにくくなり、同じ板状体30の内部を流れていく。
そこで、本実施の形態では、最外周側板状体30aの境界部分3hの板厚Tdivを、最外周側延長部3baの板厚Tbaおよび平面部3gaの板厚Tgaよりも薄くして、磁束を通し難いという性質を持たせている。このような構成とすることにより、最外周側延長部3baを通ってきた磁束は、同じ板状体30の内部に流れにくくなり、最外周側延長部3baを通ってきた磁束の大部分が、内周側板状体30bへと移動することになる。
以上から、仮に、境界部分3hの板厚Tdivが最外周側延長部3baの板厚Tbaおよび平面部3gaの板厚Tgaと同等またはそれ以上である場合には、最外周側延長部3baを通ってきた磁束は、内周側板状体30bに移動しない。このため、このような場合では、内周側板状体30bの存在が無駄となってしまう。一方、本実施の形態のように、境界部分3hの板厚Tdivが最外周側延長部3baの板厚Tbaおよび平面部3gaの板厚Tgaよりも薄い場合には、最外周側延長部3baを通ってきた磁束は、内周側板状体30bに移動する。このため、本実施の形態のような構成とすることにより、内周側板状体30bを有効に利用することができる。
さらに好ましくは、実施の形態1のように、最外周側板状体30aの板厚を、内周側板状体30bの板厚よりも薄くする。そうすると、最外周側板状体30aのうず電流損をより低減することができる。
なお、本実施の形態においても、延長部3bを2枚の板状体30を折り曲げて形成した一例を挙げて説明したが、実施の形態1でも説明したように、延長部3bを2枚の板状体30により形成されることに限定されず、3枚以上の複数枚の板状体30により形成されてもよい。
さらに、実施の形態1で説明したその他種々の構成を組み合わせてもよく、これによって、さらに駆動効率の向上が図れる。
(実施の形態3)
図10は、本発明の実施の形態3における磁極3aの延長部3bを含む板状体30の拡大側面図である。また、図11は、本実施の形態における磁極3aの延長部3bを含む板状体30を説明するために示す図である。なお、本実施の形態3のモータの全体構成については、実施の形態1や実施の形態2と同様の構成であるため、詳細な説明は省略する。
本実施の形態でも、延長部3bのうち最外周側に配置される延長部3bを有した板状体30における一部の板厚を、他部の板厚よりも薄くしている。また、実施の形態1との比較において、本実施の形態では、延長部3bのうち少なくとも最外周側延長部3baを有する板状体30、すなわち最外周側板状体30aにおいて、そのうち少なくとも当該最外周側延長部3baの板厚を、平面部の板厚よりも薄くしている。以下、本実施の形態におけるモータの磁極3aの構成を中心に説明する。
図10および図11に示すように、延長部3bは、板状体30の平面部3gと延長部3bとを有している。
本実施の形態のモータ2は、図10に示すように、最外周側板状体30aにおいて、最外周側延長部3baの板厚Tbaを、平面部3gaの板厚Tgaよりも薄くしている。
また、図11の矢印は、板状体30に対して通る磁束の筋道を示している。各板状体30には、その表面に絶縁層32が形成されている。このため、磁石5から最外周側板状体30aに流れてきた磁束は、即座に飽和して隣接する板状体30に移動する。これにより、最外周側板状体30aに大きなうず電流が発生することはない。さらに、全体として磁気抵抗が低減され、磁束がスムーズに流入する。この結果、駆動効率を向上させることができる。
なお、好ましくは、実施の形態1のように、最外周側板状体30aの板厚を、内周側板状体30bの板厚よりも薄くする。そうすると、最外周側板状体30aのうず電流損を低減することができる。
また、本実施の形態では、内周側板状体30bを内周側延長部3bbの部分だけ折り曲げた後、最外周側板状体30aを積層した状態で、最外周側延長部3baとなる部分を絞り加工により形成している。
ここで、最外周側延長部3baとなる部分を絞り加工で形成する理由について説明する。
図12は、延長部3bを形成する板状体30の積層段階と最終段階とについて、本発明と従来品とを比較して示す図である。
従来品においては、最外周側延長部3baと内周側延長部3bbとの高さを等しくさせるために、延長部3bを形成する板状体30のうち、最外周側延長部3baを形成する板状体30の寸法が内周側延長部3bbを形成する板状体30の寸法よりも大きくなるようにする必要があった。このため、最外周側延長部3baを形成する板状体30と内周側延長部3bbを形成する板状体30とを別個の型で成形しなければならず、製造コストを向上させる原因となっていた。
これに対し、本発明においては、最外周側延長部3baと内周側延長部3bbとの高さを等しくさせるために、延長部3bを形成する板状体30のうち、最外周側板状体30aの寸法が内周側板状体30bの寸法と同一になるようにすることができる。これは、最外周側板状体30aが絞り加工により延伸するため、最外周側板状体30aの屈曲部のロス分をカバーすることができるためである。このため、最外周側板状体30aと内周側板状体30bとを同一の型で成形することができ、製造コストを低減することができる。
また、従来品においては、最外周側延長部3baは、平面部3gと略同一厚さとなるため、磁石5から最外周側板状体30aに流れてきた磁束が、最外周側延長部3baで飽和することなく、内周側延長部3bbに移動しない。このため、最外周側板状体30aに大きなうず電流が発生し、さらに、全体として磁気抵抗が大きくなり、磁束がスムーズに流入しない。この結果、駆動効率を向上させることができない。
これに対し、本発明においては、最外周側延長部3baは、平面部3gよりも薄くなっている。そして、磁石5から最外周側板状体30aに流れてきた磁束が、図11において矢印で示すように、最外周側延長部3baで即座に飽和して内周側延長部3bbに移動する。このため、最外周側板状体30aに発生するうず電流が低減し、さらに、全体として磁気抵抗が小さくなり、磁束がスムーズに流入する。この結果、駆動効率を向上させることができる。
なお、本実施の形態においても、延長部3bを2枚の板状体30を折り曲げて形成した一例を挙げて説明したが、実施の形態1でも説明したように、延長部3bを2枚の板状体30により形成されることに限定されず、3枚以上の複数枚の板状体30により形成されてもよい。
さらに、実施の形態1で説明したその他種々の構成を組み合わせてもよく、これによって、さらに駆動効率の向上が図れる。
(実施の形態4)
図13は本発明の実施の形態4における電子機器(例えば、レーザプリンタ)の概略説明図である。本電子機器は、上述した実施の形態1、実施の形態2および実施の形態3のいずれかのモータ2を搭載している。
図13において、図1で示したモータ2は、配線基板1に搭載されている。そして、この配線基板1には、電子機器全体に必要な電子部品(図示しない)等も一緒に搭載されている。
モータ2の駆動軸8の下端は、配線基板1の貫通孔1a(図1に示す)を貫通して配線基板1の下部に延伸され、この駆動軸8の下部にギアボックス21が連結されている。モータ2の回転は、このギアボックス21により減速される。モータ2の回転駆動力は、さらに、連結機構22を介して、複数の紙送り用ローラ24を含む被駆動体23に伝達される。これにより複数の紙送り用ローラ24が回動し、紙送りが行われる。
本実施の形態の電子機器によれば、駆動効率を向上し、高効率・低消費電力を実現することができる。
本発明によれば、モータとして駆動効率が向上させることができる。したがって、各種電子機器の効率を向上させることに貢献できる。
1 配線基板
1a 貫通孔
2 モータ
3 ステータ
3a 磁極
3b 延長部
3ba 最外周側延長部
3bb 内周側延長部
3c 保持部
3d 磁極基部
3e 磁路
3f 曲面
3g,3ga,3gb 平面部
3h 境界部分
4 ロータ
4a 天面
5 磁石
6 コイル
7 ベアリング
8 駆動軸
9 ホールIC
21 ギアボックス
22 連結機構
23 被駆動体
24 紙送り用ローラ
30 板状体
30a 最外周側板状体
30b 内周側板状体
31 積層体
32 絶縁層

Claims (15)

  1. 外周部の周方向に複数の磁極を配置したステータと、前記ステータの外周に回転自在に配置したロータと、前記ロータの内周の周方向に配置された磁石とを備え、
    前記ステータは板状体を積層して形成した積層体であり、
    前記積層体の最外層を含む複数の板状体は、前記磁石と実質的に垂直方向の平面部と、前記磁石と実質的に平行方向に折り曲げた延長部と、を有し、
    最外周側に配置される前記延長部を有する板状体における一部の板厚を、他部の板厚よりも薄くしたモータ。
  2. 最外周側に配置される前記延長部を有する前記板状体の板厚を、これに重ねられた反対側の板状体の板厚よりも薄くした請求項1に記載のモータ。
  3. 最外周側に配置される前記延長部を有する前記板状体において、前記平面部と前記延長部との境界部分の板厚を、前記平面部の板厚よりも薄くした請求項1に記載のモータ。
  4. 最外周側に配置される前記板状体の前記延長部の板厚を、前記平面部の板厚よりも薄くした請求項1に記載のモータ。
  5. 最外周側に配置される前記板状体を、絞り加工により形成した請求項4に記載のモータ。
  6. 前記積層された複数の板状体の前記延長部の高さが、同一である請求項4または5に記載のモータ。
  7. 前記延長部の先端の両側部分は、中央部分よりも延長長さを小さくした請求項1から4のいずれか一項に記載のモータ。
  8. の前記延長部の先端の両側部分を曲面とした請求項7に記載のモータ。
  9. 前記延長部の先端の両側部分を斜めに切断した請求項7に記載のモータ。
  10. 前記磁極の前記延長部は、磁極基部の両側にそれぞれ設け、これら両側の、前記延長部の、前記磁石と実質的に平行方向の合計延長長さは、前記磁極基部の、前記磁石と略平行方向の長さ以下とした請求項1から4のいずれか一項に記載のモータ。
  11. 前記延長部の折り曲げ先端側は、折り曲げ根元部に比べ、前記ステータの内方側に配置した請求項1から4のいずれか一項に記載のモータ。
  12. 前記ステータの前記磁極の内方に位置する磁路は、前記磁極よりも断面積を小さくし、前記磁路に、コイルを巻回した請求項1から4のいずれか一項に記載のモータ。
  13. 本体ケースと、この本体ケース内に設けた被駆動体と、この被駆動体に連結したモータとを備え、前記モータとして請求項1から4のいずれか一項に記載のモータを使用した電子機器。
  14. 前記本体ケース内に配線基板を設け、この配線基板に前記モータを取付け、前記配線基板の、前記モータの前記磁石に対向する部分に、磁気検出素子を設けた請求項13に記載の電子機器。
  15. 前記磁気検出素子として、ホールICを用いた請求項14に記載の電子機器。
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