JPWO2008139661A1 - 装飾体及び付け爪 - Google Patents
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Abstract
本発明は、手足の指6の爪に取り付けられるチップ2,12上に装飾体3,13が設けられて構成された付け爪1,11,21であって、チップ2,12は金属により形成され、装飾体3,13は宝石4,14a,14b,14cを備えており、宝石4,14a,14b,14cは、チップ2,12と一体化された係止爪部5,16a,16b,16cによりチップ2,12に固定されていることを特徴とする。
Description
本発明は、手足の指の爪上又は該爪に取り付けられるチップ上に取り付けられる装飾体、及び該装飾体がチップ上に設けられた付け爪に関する。
近年、特に若い女性の間において、手や足の指の爪を装飾する装身具として、付け爪が広く普及している。
この種の従来の付け爪は、指の爪の外形に合うように曲成された合成樹脂製で薄板状のチップの外表面に着色塗料によりペインティングしたり、或いは、前記チップ上に装飾材料を接着したりすることにより構成されており、前記チップは、両面接着テープや接着剤等により爪に取り付けられるようになっている。(例えば、特許文献1参照)。
実用新案登録第3124105号公報
しかしながら、上記した従来の付け爪は、合成樹脂製であるため、耐久性に乏しく、一旦爪から剥がすと、変形してしまい、再利用できなくなるおそれがあった。
また、チップ上にペインティングや装飾材料を接着することにより装飾を施しているため、ペインティングが変色したり、装飾材料が脱落したりするおそれがあった。
さらに、安っぽく見えるため、用途が限定されるといった問題もあった。
本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、装飾が変色したり、脱落したりすることがなく、耐久性を高め、何度も再利用することができる付け爪を提供することを目的とするものである。
上記した目的を達成するため、本発明は、手足の指の爪に取り付けられるチップ上に装飾体が設けられて構成された付け爪であって、前記チップは金属により形成され、前記装飾体は宝石を備えており、該宝石は、前記チップと一体化された係止爪部により前記チップに固定されていることを特徴とする。
本発明に係る付け爪において、前記係止爪部は、前記宝石を型の所定位置にセットした状態で、該型の内部に溶融した貴金属を流し込んだ後、該貴金属を冷却することにより形成されるようになっていてもよい。
また、前記係止爪部は、前記チップの所定位置に切欠部を形成し、該切欠部に前記宝石を嵌め込んだ後、該切欠部の内周部分に所定の加工を施すことにより形成されるようになっていてもよい。
また、本発明は、手足の指の爪に取り付けられるチップ上に装飾体が設けられて構成された付け爪であって、前記チップは金属により形成され、前記装飾体は、複数の宝石と、該各宝石を一体に固定する台座部とから構成され、前記各宝石は前記台座部と一体化された係止爪部により前記台座部に固定され、該台座部は前記チップに溶接されていることを特徴とする。
さらに、本発明は、手足の指の爪上又は該自爪に取り付けられるチップ上に取り付けられる装飾体であって、前記爪上又は前記チップ上に配置される金属製の台座部と、該台座部と一体に形成され、宝石を保持可能な宝石保持部とを備え、前記台座部の外周には固定剤を盛るための固定部が形成されていることを特徴とする。
また、前記装飾体は、平面視で前記台座部が前記宝石保持部より横方向に突出しないように構成されていてもよく、さらに、前記宝石保持部は脚部を介して前記台座部と一体に形成されていてもよい。
さらにまた、本発明は、前記装飾体が合成樹脂製のチップ上に設けられていることを特徴とする付け爪であってもよく、さらに、前記固定剤は、スカルプ又はジェルであってもよい。
本発明によれば、装飾体がチップと一体化された係止爪部によりチップに固定されているため、或いは、貴金属製の台座部に宝石が固定されることにより装飾体が構成されているため、爪から剥がしてもチップが変形したり、装飾体が変色したり、或いは脱落したりすることがない。したがって、耐久性を高めることができ、何度も再利用することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
先ず、図1及び図2を参照しつつ、本発明の第1の実施の形態に係る付け爪について説明する。ここで、図1は本発明の実施の形態に係る付け爪を示す平面図であり、図2は図1のA−A断面図である。
本実施の形態に係る付け爪1は、手又は足の指6の爪に取り付けられるチップ2と、チップ2上に固定される装飾体3とから構成されている。
チップ2は、貴金属製で薄板状を成し、指6の爪の外形に合うように曲成されており、チップ2の裏面側に取り付けられた両面接着テープや塗布された接着剤等によって、爪に接着されるようになっている。
装飾体3は、宝石4を備えており、宝石4は、チップ2と一体化された係止爪部5によりチップ2に固定されるようになっている。
このような構成を備えた付け爪1を製造する場合には、宝石4を型(図示省略)の所定位置にセットした状態で、該型の内部に溶融した貴金属を流し込む。その後、該貴金属を冷却し、これにより形成された係止爪部4により宝石4の上部周縁部を係止し、宝石4をチップ2に固定する。
なお、本実施の形態に係る付け爪1の製造方法は、上記した製造方法に限定されるものではなく、例えば、チップ2の所定位置に溝や孔等の切欠部を形成し、該切欠部に宝石4を嵌め込んだ後、該切欠部の内周部分に沿ってプレス加工する等、該切欠部の内周部分に所定の加工を施すことにより、係止爪部4を形成し、この係止爪部4により宝石の上部周縁部を係止し、宝石4をチップ2に固定したりすることも可能である。
次に、図3を参照しつつ、本発明の第2の実施の形態に係る付け爪について説明する。ここで、図3は本発明の第2の実施の形態に係る付け爪を示す断面図である。
本実施の形態に係る付け爪11は、手又は足の指の爪に取り付けられるチップ12と、チップ12上に固定される装飾体13とから構成されている。
チップ12は、貴金属製で薄板状を成し、指の爪の外形に合うように曲成されており、チップ12の裏面側に取り付けられた両面接着テープや塗布された接着剤等によって、爪に接着されるようになっている。
装飾体13は、複数(図3では3個)の宝石14a,14b,14cと、これらの各宝石14a,14b,14cを一体に固定する台座部15とから構成されている。台座部15は貴金属製であり、各宝石14a,14b,14cは台座部15と一体化された係止爪部16により台座部15に固定されている。
このような構成を備えた付け爪11を製造する場合には、各宝石14a,14b,14cを型(図示省略)の所定位置にセットした状態で、該型の内部に溶融した貴金属を流し込む。その後、該貴金属を冷却し、これにより形成された係止爪部16により各宝石4の上部周縁部を係止し、各宝石14a,14b,14cをチップ台座部15に固定する。
その後、このように各宝石14a,14b,14cを固定した台座部15を溶接によりチップ12上の所定位置に固定する。
なお、各宝石14a,14b,14cを台座部15に固定する方法は、上記した方法に限定されるものではなく、例えば、チップ12の所定位置に孔や溝等の切欠部を形成し、該切欠部に各宝石14a,14b,14cを嵌め込んだ後、該切欠部の内周部分に沿ってプレス加工する等、該切欠部の内周部分に所定の加工を施すことにより、係止爪部16を形成し、この係止爪部16により各宝石14a,14b,14c上部周縁部をそれぞれ係止し、各宝石14a,14b,14cを台座部15に固定したりすることも可能である。
このように上記した第1及び第2の実施の形態に係る付け爪1,11は、チップ2,12が貴金属製であると共に、装飾体3,13(宝石4,14a,14b,14c)がチップ2,12と一体化された係止爪部5,16によりチップ2,12に固定されているため、爪から剥がしてもチップが変形したり、装飾体が変色したり、或いは脱落したりすることがない。したがって、耐久性を高めることができ、何度も再利用することができる。
また、装飾体3,13が宝石4,14a,14b,14cにより構成されているため、高級感を演出し、利用範囲の拡大化を図ることができる。
さらに、チップ2,12を貴金属製とすると共に、装飾体3,13を宝石4,14a,14b,14cにより構成することにより、デザインのオーダーをすることが可能となり、鑑定機関にて鑑定書または鑑別書の発行ができる程度に、新しく美しい価値あるひとつのアクセサリとして商品化することが可能となる。さらにまた、製品を溶かしてリフォームすることもでき、何度でも違った形態に再生することができ、古い指輪やネックレスを溶かして付け爪1,11として再生することも可能となる。
次に、図4〜6を参照しつつ、本発明の第3の実施の形態に係る付け爪について説明する。ここで、図4は本発明の第3の実施の形態に係る付け爪を示す平面図、図5は同付け爪の装着体を示す平面図、図6は図5のA−A矢視図である。
本実施の形態に係る付け爪21は、手又は足の指の爪に取り付けられるチップ22と、チップ22上に固定される装飾体23とから構成されている。
チップ22は、合成樹脂製で薄板状を成し、指の爪の外形に合うように曲成されており、チップ22の裏面側に取り付けられた両面接着テープや塗布された接着剤等によって、爪に接着されるようになっている。
装飾体23は、矩形薄板状で貴金属製の台座部24と、該台座部24と一体化された係止爪部25により台座部24上に固定される宝石28とを備えており、ユニット化されている。台座部24は、チップ22の外形に沿って曲成されており、外周には固定剤26を盛るための固定部27が鍔状に形成されている。なお、固定剤26としては、スカルプ又はジェルを使用するのが好ましい。
このような構成を備えた付け爪21を製造する場合には、装飾体23をチップ22上の所定位置に配置した状態で、図6において二点鎖線で示すように、固定部27上及び該固定部27近傍のチップ22上に固定剤26を盛るように塗布し、装飾体23をチップ22上に固定する。
このように上記した第3の実施の形態に係る付け爪21は、装飾体23が貴金属製であると共に台座部24と一体化された係止爪部25により宝石28が装飾体23に固定されているため、装飾体23を爪から剥がしても装飾体23が変色したり、或いは変形したりすることがない。また、装飾体23はスカルプ又はジェル等の固定剤26を固定部27に盛ることによってチップ22上に固定されているため、取り付け及び取り外し作業が簡素化される。したがって、耐久性を高めることができると共に、何度も再利用を図ることができる。
また、装飾体23が宝石28により構成されているため、高級感を演出し、利用範囲の拡大化を図ることができる。
さらに、装飾体23を貴金属製とすると共に、装飾体23を宝石28により構成することにより、デザインのオーダーをすることが可能となり、鑑定機関にて鑑定書または鑑別書の発行ができる程度に、新しく美しい価値あるひとつのアクセサリとして商品化することが可能となる。さらにまた、製品を溶かしてリフォームすることもでき、何度でも違った形態に再生することができ、古い指輪やネックレスを溶かして付け爪21として再生することも可能となる。
なお、装飾体23は、上記した第3の実施の形態で説明した形状や構造に限定されるものではなく、例えば、図7及び図8に示すように、チップ22の外形に沿って僅かに曲成された円形板状の台座部31と、平面視で該台座部31が横方向に突出しないように該台座部31と一体化され、上縁部に形成された係止爪部32により1個の宝石33を保持可能なカップ状の宝石保持部34とにより構成したり、或いは、図9に示すように、チップ22の外形に沿って僅かに曲成された円形板状の台座部35と、平面視で該台座部35が横方向に突出しないように該台座部35と一体化され、係止爪部36により放射状に3個の宝石を保持可能なカップ状の宝石保持部37とにより構成したり、或いは、図10及び図11に示すように、チップ22の外形に沿って僅かに曲成された円形板状の台座部38と、該台座部38の中心部に立設された脚部39を介して平面視で該台座部38が横方向に突出しないように該台座部38と一体化され、係止爪部50により放射状に6個の宝石を保持可能な六角板状の宝石保持部40とにより構成したり、或いは、図12及び図13に示すように、チップ22の外形に沿って僅かに曲成された3個の円形板状の台座部41a,41b,41cと、該各台座部41a,41b,41cの中心部に立設された脚部42a,42b,42cを介して平面視で該台座部41a,41b,41cが横方向に突出しないように該台座部41a,41b,41cと一体化され、上面に9個の半球状の飾り体43が形成されていると共に大小5個の宝石を保持可能な王冠状平面を有する宝石保持部44とにより構成したり、或いは、チップ22の外形に沿って僅かに曲成された4個の円形板状の台座部45a,45b,45c,45dと、該各台座部45a,45b,45c,45dの中心部に立設された脚部46a,46b,46c,46dを介して平面視で該台座部45a,45b,45c,45dが横方向に突出しないように該台座部45a,45b,45c,45dと一体化され、係止爪部47により3個の宝石を保持可能な楕円板状の宝石保持部48とにより構成したりしてもよい。
このように装飾体を図7〜図15に示すように構成することにより、平面視で台座部31,35,38,41a,41b,41c,45a,45b,45c,45dが宝石保持部34,37,40,44,48より横方向に突出せず、台座部31,35,38,41,45の平面積を宝石保持部34,37,40,44,48より小さくすることができるため、装飾体の貴金属の使用量を最小限に抑え、経済性を高めることができると共に、装飾体を密集して配置させる等、装飾体の配置密度を自由に設定することができ、デザインの自由度を高めることができる。
また、上記した第3の実施の形態では、装飾体23がチップ22上に固定される場合について説明したが、本発明はこの形態に限定されるものではなく、装飾体23が固定剤26により手足の指の爪上に直接固定されるように構成されていてもよい。
さらに、チップ2,12,22や装飾体13,23の材質は、上記した貴金属に限定されるものではなく、チタン等の貴金属以外の金属を使用してもよく、また、装飾体23の台座部24は、メッシュ状に形成してこのメッシュ孔に宝石28を取り付けるように構成する等、各種変更が可能である。
さらにまた、宝石4,14a,14b,14cは、本物の宝石の他、ジルコニア、スワロフスキー等の人工的な素材や、貝殻、動物の角や歯等の天然素材を使用することもできる。
Claims (9)
- 手足の指の爪に取り付けられるチップ上に装飾体が設けられて構成された付け爪であって、
前記チップは金属により形成され、前記装飾体は宝石を備えており、該宝石は、前記チップと一体化された係止爪部により前記チップに固定されていることを特徴とする付け爪。 - 前記係止爪部は、前記宝石を型の所定位置にセットした状態で、該型の内部に溶融した貴金属を流し込んだ後、該貴金属を冷却することにより形成されるようになっている請求項1に記載の付け爪。
- 前記係止爪部は、前記チップの所定位置に切欠部を形成し、該切欠部に前記宝石を嵌め込んだ後、該切欠部の内周部分に所定の加工を施すことにより形成されるようになっている請求項1に記載の付け爪。
- 手足の指の爪に取り付けられるチップ上に装飾体が設けられて構成された付け爪であって、
前記チップは金属により形成され、前記装飾体は、複数の宝石と、該各宝石を一体に固定する台座部とから構成され、前記各宝石は前記台座部と一体化された係止爪部により前記台座部に固定され、該台座部は前記チップに溶接されていることを特徴とする付け爪。 - 手足の指の爪上又は該爪に取り付けられるチップ上に取り付けられる装飾体であって、
前記爪上又は前記チップ上に配置される金属製の台座部と、該台座部と一体に形成され、宝石を保持可能な宝石保持部とを備え、前記台座部の外周には固定剤を盛るための固定部が形成されていることを特徴とする装飾体。 - 平面視で前記台座部が前記宝石保持部より横方向に突出しないように構成されている請求項5に記載の装飾体。
- 前記宝石保持部は脚部を介して前記台座部と一体に形成されている請求項6に記載の装飾体。
- 請求項5〜7のいずれか1の請求項に記載の装飾体が合成樹脂製のチップ上に設けられていることを特徴とする付け爪。
- 前記固定剤は、スカルプ又はジェルである請求項5〜8のいずれか1の請求項に記載の付け爪。
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---|---|
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