JPH07977Y2 - アクセサリー - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は一つの金鎖やブローチ台に種々の宝石等の装飾
体を着脱できるようにしてバラエティ豊かなおしゃれを
楽しめるようにしたアクセサリーに関する。

〔従来技術及びその問題点〕

従来、イヤリングの装飾部やネックレスのペンダントヘ
ッド等は着装部（係合部）や鎖等にしっかりと固定され
ている場合が多い。そのため、多種類の宝石等を代わる
代わる身に付けてバラエティ豊かなおしゃれを楽しもう
とすると、そうした宝石等を選択する都度、宝石等と共
に金鎖やプラチナ製の着装部を取り換えなくてはならな
かった。また、当然のことながら、イヤリングの装飾部
とネックレスのペンダントヘッドは互換性を有しないも
のであった。

〔考案の目的〕

本考案は前記従来の欠点に鑑み、イヤリングの着装部や
ネックレスの鎖等から装飾部やペンダントヘッド等を容
易を着脱して、これを前記着装部や前記鎖に付け替えた
り、一つの着装部に種々の宝石等を容易に付けることが
できるようにしたアクセサリーを提供することを目的と
する。

〔考案の要点〕

前記目的は本考案によれば、宝石等の装飾体を保持する
装飾体保持部と該装飾体保持部に係合する係合部を具備
し、前記装飾体保持部は一端で衝合し他端に開く弾発性
を有する材料により形成された二片の板体を備えると共
に一方の板体の前記他端側に位置する一辺には該一辺の
最大幅より狭い細幅部を形成し、一方前記係合部には前
記装飾体保持部を挿入し得る開口部を形成し該開口部に
前記細幅部がその弾発力により陥入する段部を形成した
ことを特徴とするアクセサリーを提供することにより達
成される。

〔実施例〕

以下、本考案の実施例について図面を参照しながら詳細
に説明する。

第１図（ａ），（ｂ）は装飾体保持部と係合部を示す概
略斜視図である。

同図（ａ）において、アクセサリー１は宝石や貴金属等
の装飾体を保持する装飾体保持部２と該装飾体保持部２
に係合する係合部３を備えて形成される。前記装飾体保
持部２は衝合した一端部（以下衝合部）４と他端に開く
弾発性を有する材料、例えば銀により形成された２片の
板体2a,2bを備えると共に一方の板体2aの前記他端側に
位置する一辺を湾曲状に切り欠いて細幅部５を形成し、
該細幅部５の端部にはつまみ部６を形成してある。他方
の板体2bの端部には不図示の装飾品を係着するための貫
通孔７及び肩部８を形成している。

一方同図（ｂ）に示すように前記係合部３は金属材料等
で形成し、全体形状が恰も太鼓状に上面がゆるやかな凸
曲面に形成され、該上面に対向する側の下面は平面に形
成してある。該係合部３には前記装飾体保持部２を挿入
し得る開口部９を形成し、該開口部９には前記細幅部５
がその弾発力で開いて陥入する段部10を形成している。

第２図は係合部と装飾体保持部を示す側断面図であり、
第３図は係合部に装飾体部保持部を係合させた状態を示
す平面図である。

上記第２図，第３図において、係合部３に形成した開口
部９は前記装飾体保持部２を挿入できる大きさに形成し
てある。前記装飾体保持部２は前記係合部３に形成した
開口部９に挿入する際指で板体2a,2bの間を縮めるよう
に、圧縮して挿入する。挿入後は該装飾体保持部２の弾
発力により圧縮前の形状に戻り、それに伴って陥入した
装飾体保持部２の細幅部５に該開口部９の段部10が当接
して抜脱しないように構成している。前記係合部３に装
着される前記装飾体保持部２は前記衝合部４から該係合
部３に形成した開口部９に臨ませてから、つまみ部６を
指で押圧して板体2a及び2bの間を縮めて挿入する。そし
て、前記装飾体保持部２の肩部８は前記係合部３の外側
へ突出するように構成される。該肩部８は前記係合部３
の開口部９に装飾体保持部２が挿入されたとき全体がも
ぐり込んで取り出せなくなるのを避けるためのストッパ
ーの役を果たすようにしている。

第４図は係止体保持部、係合部、装飾体保持部の組み合
わせを示す概略平面図である。

同図において、係合部３にはその側面に２箇所の開口部
9a,9bを対峙する位置に形成されている。該係合部３に
形成される一方の開口部9bには前記装飾体保持部２とほ
ぼ同一の金属板等で形成される係止体保持部11が着脱自
在に形成され、該係止体保持部11には例えば耳飾りに使
用するクリップ12、バッチやブローチ等を止める止め針
13、若しくは首環14等の係止体が固定又は一体に形成さ
れる。前記係合部３に形成される他方の開口部9aには前
記装飾体保持部２を着脱できるようにしてあり、該装飾
体保持部２には例えば平面形状が矩形、三角形、楕円形
等の各形状の装飾体15,16,17を前記貫通孔７を介して固
定してある。それぞれの装飾体保持部２の大きさや形は
統一されているため各装飾体15,16,17を前記係合部３に
自由に選択して装着することができる。

上記各種の係止体12,13,14を固定または一体とした係止
体保持部11を前記係合部３に着脱自在とし、同様に各種
の装飾体15,16,17を固定した装飾体保持部２を該係合部
３に着脱できるよう形成してある。このため１つの係合
部３に各々３種類の装飾体15,16,17の組み合わせによっ
て合計９種類もの装飾品が得られる。

さらに、多数の装飾部を用いれば多様な組み合わせが可
能となる。

第５図は係止体を固定した係合部と装飾品を固定した装
飾体保持部との組み合わせを示す概略平面図である。

同図において、係合部３の裏面に例えば耳飾りに使用さ
れるクリップ18、バッチやブローチに使用される止め針
19又は首環20等の係止体を固定してある。各種の係合部
3,3,3には各形状（平面形状が例えば矩形21、三角形2
2、楕円形23）の装飾体を固定した装飾体保持部２を自
由に装着することができ、これにより例えば１つの前記
係合部３には３種類の装飾体21,22,23が選択でき、さら
に多数の装飾体により選択の幅が広がる。

第６図は本考案のアクセサリーの他の実施例を示す図で
ある。同図において、係合部24は、前記第１図（ｂ）に
示す係合部３と同様に金属材料等で形成し、全体形状が
恰も太鼓状に上面がゆるやかな凸曲面に形成され、該上
面に対向する下面は平面に形成してある。該係合部24の
側壁には不図示の装飾体保持部を挿入し得る２箇所の開
口部25、25を併設し裏側は図示されていないが、表裏合
わせて都合４箇所に形成し、該開口部25、25には装飾体
保持部に形成される細幅部がその弾発力で開いて陥入す
る段部26をそれぞれ形成している。

第７図（ａ）、（ｂ）は、本考案のアクセサリーの他の
実施例を示す図である。同図（ａ）、（ｂ）において、
開口部25を並列状に２箇所形成し、該２箇所の開口部25
に対向する側にも並列状に２箇所の開口部25を形成す
る。合計４箇所の開口部25を有する係合部24に装飾体保
持部27を挿入して固定する。本実施例の場合、係合部24
はペンダントヘッドであり、装飾体保持部27及び装飾体
28は、首飾りの部分を形成している。該装飾体28は例え
ば真珠等が好適である。同図（ｂ）に示す係合部24は並
列状に３箇所の開口部25を形成し、合計６箇所の開口部
25を有している。

この合計６箇所の開口部25を有する係合部24に装飾体保
持部27を該開口部25に挿入して固定する。これにより３
連の首飾りを形成することができる。このとき、必ずし
も６箇所の開口部25に全て装飾体保持部27を挿入して使
用する必要はなく、４箇所の向き合う開口部25を用いて
２連の首飾りとしたり、２箇所の対向する開口部25を使
って１連だけの首飾りとして使用することもできる。

なお、装飾体保持部27が開口部25に着脱自在に形成され
ているため例えば真珠、宝石、貴金属等の装飾体28が装
飾体保持部27に固定され、多数の組合せの首飾りを形成
することができる。

なお、本実施例の係合部の平面形状は円形に示してある
がこの形状に限定されるものではなく、矩形、三角形、
亀甲形等の形状でもよく材質は金属に限定されない。

同様に装飾体も矩形、三角形、楕円形の形状に限定され
るものではなく装飾体の種類においても例えば宝石類で
はダイヤモンド，ルビー，サファイア，エメラルド等や
他にも多数の種類の宝石でよく貴金属では、金，銀，プ
ラチナ等や他の種類が用いられる。

〔考案の効果〕

以上、詳細に説明したように本考案によれば首飾りや耳
飾り又はブローチの相互間で装飾部を交換でき、しかも
自由に装飾部を選択することが可能なバラエティ豊かな
おしゃれを楽しめる装飾品を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ），（ｂ）は係合部と装飾体保持部を示す概
略斜視図、 第２図は係合部と装飾体保持部を示す側断面図、 第３図は係合部に装飾体保持部を係合させた状態を示す
図、 第４図は係止体保持部，係合部，装飾体保持部の組合せ
を示す図、 第５図は係止体を固定した係合部と装飾品を固定した装
飾体保持部との組合せを示す図、 第６図は本考案のアクセサリーの他の実施例を示す図、 第７図（ａ）、（ｂ）はアクセサリーの他の実施例を示
す図である。 １……アクセサリー、２……装飾体保持部、2a,2b……
板体、３……係合部、４……衝合部、５……細幅部、６
……つまみ部、７……貫通孔、８……肩部．

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】宝石等の装飾体を保持する装飾体保持部と
   該装飾体保持部に係合する係合部を具備し、前記装飾体
   保持部は一端で衝合し他端に開く弾発性を有する材料に
   より形成された二片の板体を備えると共に一方の板体の
   前記他端側に位置する一片には該一片の最大幅より狭い
   細幅部を形成し、一方前記係合部はその一面を突状湾曲
   面に形成し他面は平面に形成し該他面と前記一面とを連
   結する側面を形成し該側面には前記装飾体保持部を挿入
   し得る開口部を形成し該開口部には前記細幅部がその弾
   発力により陥入する段部を形成したことを特徴とするア
   クセサリー。
2. 【請求項２】前記係合部はその平面に形成した面に耳に
   止着できるようクリップが固定してある請求項１記載の
   アクセサリー。
3. 【請求項３】前記係合部はその平面に形成した面に止め
   針を有することを特徴とする請求項１記載のアクセサリ
   ー。
4. 【請求項４】前記係合部はその平面に形成した面に首環
   を有することを特徴とする請求項１記載のアクセサリ
   ー。