JP3140698U - 装飾部材の係止構造及びその係止構造を有する装飾品 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な係止構造で、且つ、コスト的にも安くできる係止構造を見出し、また、同時に装飾デザインのバリエーションを豊富にする。
【解決手段】基体部22aに切欠部22cを設け、その切欠部22cに湾曲して外部に突出したフック部22bを基体部22aと一体的に配設し、そのフック部22bの下方側に穴22dを設けて第2の装飾部材22を構成する。第1の装飾部材21の引掛け部21dを第2の装飾部材22のフック部22bに引掛け、その後に、第3の装飾部材23を第2の装飾部材22の穴22dに適度な摩擦抵抗を持たせて係合させる。第3の装飾部材23が第2の装飾部材22の穴22dに係合すると、フック部22bの先端22b2と第3の装飾部材23との間隙が第1の装飾部材21の引掛け部21dの太さより小さくなって、第1の装飾部材21の引掛け部21がフック部22bより外れない。
【選択図】図1

Description

本考案は指輪、ブレスレット、ネックレスなどの装飾品に関し、特に、複数の装飾部材を組み合わせて構成する装飾品に関する。
装飾品の中には、複数の装飾部材を組み合わせて装飾品を形成し、装飾デザインなどの斬新性を高めたものなどがある。例えば、下記の特許文献1に記載された装飾品もその一つに挙げられる。
図14は特許文献1に記載された装身具(装飾品)の一例としてのブローチの正面図(図14の(a))、背面図(図14の(b))、側面図(図14の(c))を示したものである。このブローチ1は、背面にブローチを衣服に取付ける取付けピン2が設けられているが、その他に別の装飾品を取付ける連結具として、鎖12が取付けられている。鎖12は、両端を着脱自在な環状金具13によって、係止金具14a、14bに取付けている。別の係止金具14cも設けられており、鎖12の端部をこの係止金具14cに取付けると、鎖12の垂れ下がり長さが変化する。
また、鎖12には、ブローチ1とは別の、ペンダントトップ等11が取付けられている。ペンダントトップ等11は、取替可能であるから、連結具である鎖12を設けたことにより、ブローチ1に種々の異なるデザインを付加することができるとされている。
特開平9−299116号公報
特許文献1に示されたブローチ1はブローチの本体と鎖12を介してペンダントトップ等11を組み合わせて構成したものとなっており、鎖12は両端に環状金具13を設け、両端の環状金具13をブローチの本体に設けた係止金具14a、14bに係止して、ブローチの本体とペンダントトップ等11を連結している。
このような連結構造、係止構造を取る限りにおいては、特に、細い鎖を使用する場合などは鎖との外観的なバランスから特に小さい環状金具13を用いることが必要とされる。小さい環状金具13を用いた場合には係止時における取扱い作業に慎重さを必要とする。
また、ブローチの本体に係止金具14a、14b、鎖12に環状金具13を設けなければならないことからコストアップの問題も発生する。
更にまた、ペンダントトップ等11は交換可能であるが、ブローチ本体は取付けピン2と一体になっているため、ペンダントトップ等11の交換だけによるデザイン変更に制限される。従って、様々な装飾デザインのバリエーションを増やすには限度を有する。
本考案は上記課題を解決するために成されたもので、その目的とするところは、簡単な係止構造で、且つ、コスト的にも安くできる係止構造を見出すことにある。また、同時に装飾デザインのバリエーションを豊富にすることを目的とする。
そして、上記目的を達成するための手段として、本考案の請求項1に記載の装飾部材の係止構造の特徴は、少なくとも第1の装飾部材と第2の装飾部材と第3の装飾部材を有して、前記第1の装飾部材と前記第2の装飾部材と前記第3の装飾部材とを連結して係止する係止構造において、前記第1の装飾部材は環状の引掛け部を有し、前記第2の装飾部材は湾曲して外部に突出したフック部と該フック部の先端近傍に前記第3の装飾部材を係合させる係合手段を有しており、前記第2の装飾部材の前記フック部に前記第1の装飾部材の前記環状の引掛け部を挿入し、その後に前記第2の装飾部材の前記係合手段に前記第3の装飾部材を係合させることによって、前記第1の装飾部材の前記環状の引掛け部が前記第2の装飾部材に係合した前記第3の装飾部材に当接して前記第2の装飾部材の前記フック部から外れないで、前記第1の装飾部材と前記第2の装飾部材と前記第3の装飾部材とが連結して係止されることを特徴とするものである。
この構造の下では、第2の装飾部材のフック部に取付けた第1の装飾部材は、その環状の引掛け部が第3の装飾部材に当接してフック部から外れない。つまり、第2の装飾部材に係合させた第3の装飾部材が第2の装飾部材に取付けた第1の装飾部材を外れないようにしている。新たな係止手段を設けることなく第1の装飾部材と第2の装飾部材と第3の装飾部材とが連結して係止する。係止構造としては非常にシンプルな構造である。
また、本考案の請求項2に記載の装飾部材の係止構造の特徴は、前記第2の装飾部材は前記フック部を有する部位に切欠部を有し、前記第1の装飾部材の前記環状の引掛け部を前記切欠部を介して前記フック部に挿入することを特徴とするものである。
この構造の下では、切欠部の所でもってフック部の先端から第1の装飾部材の引掛け部を挿入してフック部に引掛ける。切欠部があることによってフック部への引掛けが容易にできるようになる。
また、本考案の請求項3に記載の装飾部材の係止構造の特徴は、前記第2の装飾部材に有する係合手段は前記第3の装飾部材が適度な摩擦抵抗をもって挿嵌する穴からなることを特徴とするものである。
また、本考案の請求項4に記載の装飾部材の係止構造の特徴は、前記第2の装飾部材に有する係合手段は前記第3の装飾部材の両端を挟持する対向して設けた一対の第2のフック部からなることを特徴とするものである。
また、本考案の請求項5に記載の装飾部材の係止構造の特徴は、前記第2の装飾部材に有する係合手段は前記第3の装飾部材を押圧する板バネからなることを特徴とするものである。
また、本考案の請求項6に記載の装飾部材の係止構造の特徴は、前記第2の装飾部材に有する係合手段は前記第3の装飾部材を挟持する対向して設けた一対の板バネからなることを特徴とするものである。
第2の装飾部材と第3の装飾部材との係合手段として、適度な摩擦抵抗をもって挿嵌する穴、対向して設けた一対の第2のフック部、押圧する板バネ、一対の板バネなどはシンプルな形状であるので、特別に難しい加工を必要としない。また、中には第2の装飾部材と一体的に成形できる形状もある。このように、第2の装飾部材は比較的簡単な形状の下で第3の装飾部材を連結して係止できるようになり、コスト的にも安くできる。
また、本考案の請求項7に記載の装飾部材の係止構造の特徴は、前記第3の装飾部材は身体又は着衣に装着されることを特徴とするものである。
第3の装飾部材が直接身体又は着衣に装着することで、第1の装飾部材と第2の装飾部材と第3の装飾部材とを連結して係止した装飾品が第3の装飾部材を介して直接身体や着衣に装着できる。新たに身体又は着衣に装着する部品を設ける必要もなくなる。
また、本考案の請求項8に記載の装飾部材の係止構造の特徴は、前記第3の装飾部材は複数条に巻回した線材からなることを特徴とするものである。
第3の装飾部材を線材を巻回したもので形成することで、装着する身体の部位の大きさ(太さ)に応じて自由に調整することができる。例えば、指の細さや太さに応じて指輪の環の大きさを調整することができるようになり、装着する身体の部位の大きさに左右されずに使用することができる。
また、本考案の請求項9に記載の装飾品の特徴は、指輪、ブレスレッド、ネックレス、ブローチなどの装飾品において、前記装飾品は前記請求項1乃至8いずれかに記載の装飾部材の係止構造を有することを特徴とするものである。
上記で述べた装飾部材の係止構造を有する装飾品は、複数の装飾部材から構成されることから多様な装飾性や斬新的な装飾デザインなどを生むことができる。また、装飾デザインのバリエーションも豊富にすることができる。指輪、ブレスレット、ネックレス、ブローチなどの装飾品には効果的に適用できる。
以上詳細に個々の作用・効果を説明したが、纏めると、コスト面では、簡単な構造であるのでコストが小さく抑えられる。また、装飾性の面では多様な装飾を得ることができ、装飾デザインのバリエーションも増える。
以下、本考案を実施するための最良の形態(以降、実施形態と云う)について図を用いながら説明する。
(第1実施形態)
最初に、本考案の第1実施形態に係る装飾部材の係止構造、並びに、その係止構造を用いた装飾品について図1〜図2を用いて説明する。なお、図1は本考案の第1実施形態に係る装飾品の斜視図、図2は図1における第2の装飾部材の平面図と断面図で、図2の(a)は表面側から見た平面図、図2の(b)は図2の(a)におけるA−A断面図を示してしいる。
第1実施形態の装飾品は指輪である。指輪なる装飾品20は、図1に示すように、第1の装飾部材21と第2の装飾部材22と第3の装飾部材23とから構成しており、第1の装飾部材21、第2の装飾部材22、第3の装飾部材23は連結している。そして、第1の装飾部材21や第2の装飾部材22、第3の装飾部材23は個々にそれぞれの装飾的機能を果たしており、連結した状態で一つの装飾デザインをなすと共に装飾品として全体的な装飾機能を果たしている。
以下、それぞれの装飾部材について詳細に説明する。第1の装飾部材21は宝飾部21a、宝飾部21を固定する台座部21b、これらを取付けるための取付部21c、そして、一体となった宝飾部21a、台座部21b、取付部21cを第2の装飾部材22のフック部22bに引っ掛けるための環状になった引掛け部21dとから構成している。
第1実施形態においては、宝飾部21aは、図1に示すように、真珠でもって構成しているが、これは真珠に限るものではなく、宝石や貴石、あるいは石、セラミック、金属、貝類など、装飾仕様に応じて適宜なものを選択するものである。
また、台座部21bは用いる宝飾部21aの仕様に応じて設けるもので、宝飾部21aが容易に加工できるようなものであれば(例えば、金属など)設けなくても何ら構わない。
また、第1実施形態においては、引掛け部21dを、図1に示すように、取付部21cに係合させる構成を取ったが、取付部21cを引掛け部21dに代えて用いることも可能である。これは、第1の装飾部材21の全体的な長さなどを考慮して決めれば良いもので、例えば、取付部21cと引掛け部21dとの間に鎖を設けて第1の装飾部材21の全長を長くして用いても構わない。
また、第1実施形態においては、第1の装飾部材21は真珠なる宝飾部21aを有するものを1個(1組)用いているが、個数(組数)については複数個設けても構わない。宝飾部21aが同じ材料のもの、異なる材料のもの、あるいは、第1の装飾部材21の全長の長さが同じもの、長さが異なるもの、など装飾性を加味して適宜に組み合わせて用いても良い。
次に、第2の装飾部材22は基体部22a、湾曲して外部に突出したフック部22b、切欠部22c、穴22dとから構成している。フック部22bは切欠部22cの所に設けており、逆U字型(U字を逆さまにした形状)に湾曲した部分が外部(外側)に突出する形状に形成している。そして、フック部22bの先端22b2は切欠部22cの中に位置して、穴22dの中まで届かぬ位置にくるようにしている。このフック部22bは第1の装飾部材21を引掛けるために設けている。また、このフック部22bはロー付けや半田付けなどの方法で基体部22aと一体的に接合している。なお、図1においては、逆U字形状のフック部22bとしたが、デザインなどによっては他の形状、例えば、階段形状や逆V字形状などであっても構わない。
切欠部22cは第1の装飾部材21の引掛け部21dをフック部22bの先端22b2から挿入できるようにするために設けている。この切欠部22cは、第1実施形態では図2に示すように、矩形の穴形状に形成しているが、基体部22aの端面まで届く切欠け形状であっても構わない。切欠部22cはフック部22bが配設できて、第1の装飾部材21の引掛け部21dが容易にフック部22bに挿入できるスペースの切欠面積があれば良いものである。
穴22dは第3の装飾部材23を第2の装飾部材22に係止するために設けている。つまり、穴22dは第2の装飾部材22に第3の装飾部材23を係止するための係合手段としての働きをなしている。
第1実施形態では、第3の装飾部材23に複数条に巻回した線材を用いているため、巻回して重なり合った部分が挿嵌できるように穴22dの形状を長四角形状にしている。
そして、この穴22dと巻回した線材からなる第3の装飾部材23との係合状態は適度に摩擦抵抗をもった挿嵌状態にある。つまり、適度な摩擦抵抗を有するために、第3の装飾部材23を挿入するのに僅かに力を掛けて挿入するようにする。そして、力を解除したときには、多少の振動があっても第3の装飾部材23がこの穴22dから容易に抜けない。
適度な摩擦抵抗が得られるクリアランスとしては、第3の装飾部材23の材質にもよって異なるが、線材の直径が当接する部位で概ね30μm前後の範囲に設定するのが望ましい。
また、この穴22dはフック部22bの先端22b2の近傍位置に設けるのが望ましく、第1実施形態では、フック部22bの先端22b2の近傍位置を含めた全領域に長穴形状で設けている。穴22dに第3の装飾部材23が係合したとき、第3の装飾部材23によってフック部22bの先端22b2との間隙が小さくなり、第1の装飾部材21の引掛け部21dがフック部22bから抜けなくなる。つまり、引掛け部21dが第3の装飾部材23に当接して間隙を通らないようになっている。
これによって、第1の装飾部材21が第2の装飾部材22から外れることなく係止され、また、第3の装飾部材23が容易に動くことなく第2の装飾部材22に係止される。
第1実施形態においては、穴22dは第3の装飾部材23である巻回した線材の巻回曲面に沿った形状で形成している。巻回曲面に沿うことで、穴22dに線材を挿入するときや穴22dから線材を抜くときにスムーズに出し入れが行えるようになる。そして、線材にキズの発生や変形を起こさずに済む。
第2の装飾部材22の基体部22aは金属材料で形成する。第1実施形態においては、銀合金材によるダイカスト成形で形成しており、切欠部22cや穴22dはダイカスト成形時に金型からの転写によって形成している。金属材料を用いる場合は使用材料として真鍮合金、金合金、銀合金、プラチナ合金、鉄合金(例えば、ステンレス)などが挙げられる。
また、基体部22aは表面処理を施して綺麗さや高級さを出現させて外観装飾を高めている。また、図2には表示していないが、上面22a1側に宝飾なども設けることは可能で、宝石や貴石などを埋め込むと一層の綺麗さや高級感などが現れる。また、装飾バリエーションを増やすことができる。
次に、第3の装飾部材23は線材をスパイラル状に複数条に巻回し、丁度指輪の大きさに形成している。第1実施形態においては、3.5巻き、即ち、3巻き部分と4巻き部分があり、4巻きの部分が第2の装飾部材22の穴22dと係合するようになっている。また、線材は18金合金を使用しており、合金化することにより適度な弾性を持たせている。
第3の装飾部材23は手の指に直接はめ込む指環として使用する。第3の装飾部材23に線材を巻回して使用することにより、巻回した内径を少し小さ目に形成すると指の太さに応じて弾力的に変形して内径が大きくなる。つまり、指の太さに応じて弾力的に変形し、指の太さに左右されずに使用できるメリットがある。
第1実施形態においては、3.5巻きに巻回したものを使用したが、2巻き以上あれば何の支障もなく使用することができるので、デザインなどに応じて適宜な巻回数を設定すれば良い。
また、線材は弾性力のある金属線を用いれば良く、ステンレス材の他に真鍮などの銅合金材料や金合金、銀合金、プラチナ合金などを選択することができる。なお、銅合金材料を用いる場合はAu、Pt、Rhなどのメッキを施して耐蝕性を高めるのが好ましい。線材の表面がAu、Pt、Rhなどの金属色を呈していると貴金属感による高級感が現れる。勿論、ステンレス材を用いた場合でも同様な表面処理ができるので貴金属感を出現させることができる。
また、線材は非常に細い金属線を複数束ねてロープ状に編み上げた線材でも良い。また、線材はプラスチック線を用いることもできる。プラスチック線としてはナイロン材、PET(ポリエチレンテレフタレート)材、テフロン材などのものが好適なものとして挙げることができる、プラスチック線は様々なカラー着色を施すことができるので所望の色合いの線材を得ることができるメリットがある。
巻回した線材を第2の装飾部材22の穴22dに挿入するには、巻回した線材の片端を穴22dに入れ、巻回した線材を手で少し力を入れながらぐるぐる回していくと穴22dの中で線材が重なり合った状態が得られる。そして、所要の位置で線材の回しを停止すると図1に示す状態が得られる。穴22dから巻回した線材を外す場合はその逆の動作を行えば良い。
なお、第3の装飾部材である巻回した線材はそれ自体単品で指輪として使用することもできる。表面処理などで貴金属感を出現させると高級感がもたらされる。
以上の構成をなすことにより、第1の装飾部材21と第2の装飾部材22と第3の装飾部材23の連結した係止構造が得られる。そして、それぞれの装飾部材は外れることなく指輪として指に装着できる。このように構成した装飾品20なる指輪は、第1の装飾部材21の装飾と、第2の装飾部材22の装飾と、第3の装飾部材23の装飾の3つの装飾が組合わさった装飾仕様が得られ、豊かな装飾感が得られる。また同時に、装飾性を高めた装飾デザインが得られる。また、第1の装飾部材21の仕様、第2の装飾部材22の仕様、第3の装飾部材23の仕様などを変えることによって数多くの装飾バリエーションが得られる。
なお、第1実施形態においては、第1の装飾部材を宝飾部21a、台座部21b、取付部21cなどの部材を組合せて構成したが、特に、これらの組合せに限るものではなく、装飾的な機能を果たす装飾部材であれば良いものである。
また、第1の装飾部材21と第2の装飾部材22と第3の装飾部材23を連結して係止する構造において、連結して係止するための新たな部品は用いていないのでコスト的にも安くできる。
なお、第1実施形態では指輪を取り上げて説明したが、同じ係止構造でブレスレットの装飾品を形成することもできる。ブレスレッドを形成するには、第3の装飾部材である巻回した線材の巻回の内径を手首の太さに合わせて大きくすることでブレスレッドが得られる。
次に、第1実施形態の係止構造を応用した例として、図3に示す応用例の構造を説明する。図3において、この応用例の装飾品30は指輪で、前述の第1実施形態の構成と異なる所は第2の装飾部材32のみで、第1の装飾部材21と第3の装飾部材23は同じ仕様のものを用いている。
第2の装飾部材32で前述の第1実施形態のものと異なる所は、基体部32aの下面側中央、横方向に摺割部32eが設けられて、穴が左右の2箇所(32d1と32d2)に分かれた構成をなしている所である。この2箇所の穴32d1、32d2に巻回した線材を挿嵌することで第2の装飾部材32と巻回した線材の第3の装飾部材23を適度な摩擦抵抗をもって係止する。
なお、フック部32bと切欠部32cは第1実施形態のものと同じ仕様になっている。この応用例の構造においては、摺割部32eの部位では第3の装飾部材23が露出して見える。
このような構成をなしても、前述の第1実施形態で説明した働きと同じ働きをなして第1の装飾部材21と第2の装飾部材22と第3の装飾部材23を連結して係止することができる。
(第2実施形態)
次に、本考案の第2実施形態に係る装飾品について図4を用いて説明する。図4は本考案の第2実施形態に係る装飾品の要部の斜視図で、図4の(a)は表面側から見た斜視図で、図4の(b)は裏面側から見た斜視図である。なお、図4の(b)においては、構成部材である第1の装飾部材は省略してある。
第2実施形態の装飾品40はブレスレッドである。手首に巻回されて使用される。ブレスレッドなる装飾品40は、図4の(a)に示すように、第1の装飾部材41と第2の装飾部材42と第3の装飾部材43とを連結して構成している。第1の装飾部材41は第2の装飾部材42のフック部42bに引掛けられて係止しており、第3の装飾部材43は第2の装飾部材42の凹部42eに挿嵌して係止している。
第1の装飾部材41は真珠からなる宝飾部41a、宝飾部41aを固定する台座41b、取付部41c、引掛け部41dとから構成している。これらの構成部材は前述の第1実施形態での第1の装飾部材の構成部材と同じ仕様をなしているのでここでの詳細説明は省略する。
次に、第2の装飾部材42は基体部42aと、基体部42aの表面側に設けた湾曲して外部に突出したフック部42bを、フック部42bのある領域に設けた切欠部42cと、基体部42aの側面と裏面側に対向して設けた一対のL字形の第2のフック部42fと、第2のフック部42fによって形成され第3の装飾部材43を挿嵌する凹部42eとから構成している。
ここで、フック部42bは切欠部42cの所に設けており、逆U字型(U字を逆さまにした形状)に湾曲した部分が外部(外側)に突出する形状に形成している。そして、フック部42bの先端42b2は切欠部42cの中に位置して、凹部42eの中まで届かぬ位置にくるようにしている。なお、フック部42b、切欠部42cは前述の第1実施形態で説明した働きと同じ働きをなしているのでここでの詳細説明は省略する。
第2実施形態での第2の装飾部材42は対向する一対の第2のフック部42fを持っている所に特徴がある。対向する第2のフック部42fによって形成された凹部42eに第3の装飾部材43が挿嵌する。
第2実施形態では、第3の装飾部材43は細い金属線で密に編み上げたバンドからなっている。従って、第3の装飾部材43は比較的剛性も有り、弾性力も有し、大きく湾曲する変形は起こすが、小さな変形は殆ど起こさない。また、比較的大きな外圧に対しても厚みや幅の寸法変化は殆ど起きない。
このように比較的剛性のある金属のバンドを凹部42eに挿入してもバンドの変形は起きず、適度な摩擦抵抗をもった状態でバンドの幅の両端(両側面)を一対の第2のフック部42fで挟持することでバンドは基体部42aに係合する。つまり、第2の装飾部材42に金属のバンドなる第3の装飾部材43が係合する。ここでは、対向した一対の第2のフック部42fは第3の装飾部材43を係合させる係合手段としての役割を果たしている。
第3の装飾部材43であるバンドが第2の装飾部材42に係合したとき、バンドとフック部42bの先端42b2との間隙は小さくなり、フック部42bに引掛けられた第1の装飾部材41の引掛け部41dはフック部42bから取外しができなくなる。
これによって、第1の装飾部材41は第2の装飾部材42に取外しできない状態で係止される。
第3の装飾部材43である金属のバンドは、上述したように細い金属線を密に編み上げて形成したものからなる。手首の太さほどの大きさであれば湾曲させて環状の輪にすることができる。
なお、第2実施形態におけるバンドは、図示していないが、バンドの長手方向の一方端側は、バンドの厚み、幅寸法より大きくならない寸法の下で金属被膜が被覆されており、他方端側には環状にした状態で一方端側を固定する固定金具が設けられている。つまり、時計に用いられる金属バンドと同じような固定構造を取っている。
金属被膜が被覆した一方端を第2の装飾部材42の凹部42eに差し込むことによって図4に示す係合構造が得られる。
第2実施形態においては、第2の装飾部材42に対向する一対の第2のフック部42fを設け、その第2のフック部42fでバンドなる第3の装飾部材43を係止する構造をなしている。一対のフック部で第3の装飾部材を挟持する構造は第3の装飾部材に比較的剛性があって変形しない部材を用いる場合に適用するのが望ましい。
(第3実施形態)
次に、本考案の第3実施形態に係る装飾品の装飾部材の係止構造について図5〜図8を用いて説明する。第3実施形態に係る装飾品はネックレスである。図5〜図8はネックレスの要部のみを示したもので、図5は本考案のネックレスる装飾品の要部正面図、図6は要部裏面図、図7は要部側面図、図8は図7におけるB部の断面拡大図を示している。
第3実施形態のネックレスなる装飾品50は、図5〜図7に示すように、第2の装飾部材52と、第2の装飾部材52に係止された第1の装飾部材51と、第2の装飾部材52に係止された第3の装飾部材53とからなっている。第3の装飾部材53は首に吊り下げられて装着される。
ここで、第1の装飾部材51は宝飾部51aと、宝飾部51aを固定する台座部51cと、宝飾部51aを設けた台座部51cを取付けるための取付部51cと、少し長目に吊り下げるための鎖部51eと、これらを第2の装飾部材52のフック部52bに引っ掛けるための引掛け部51dとから構成している。そして、これらの個々の構成部材はそれぞれ装飾的な働きもなしている。
また、宝飾部51aは台座部51cに設けた爪によって固定され、第3実施形態では、宝飾部51aは宝石や貴石などからなっている。
第2の装飾部材52は基体部52aと、基体部52aに設けた切欠部52cと、切欠部52cの部位に設けた外部に湾曲して突出したフック部52bと、基体部52aの正面側2箇所に設けた宝飾部52eと、基体部52aの裏面側の2箇所に設けた板バネ52d(図6参照)とから構成している。
ここで、フック部52bは、図7に示すように、逆U字形状をなしており、その先端52b2は切欠部52cの中に位置して設けられている。また、このフック部52bはロー付け、半田付けなどの方法で基体部52aと接合されている。
また、宝飾部52eは、第3実施形態においては、貴石からなっており、基体部52aに設けた凹部に接着剤を介して埋込み固定している。
また、裏面側に設けた2箇所の板バネ52dは、第3の装飾部材53の係合ピン53aを係合させて係止するための係合手段として設けているもので、板バネ52dは切欠部52cから外れた位置に、切欠部52cを挟んで2箇所に設けている。
この2箇所の板バネ52dは、図8に示すように、波形の形状をなした弾性力のある金属板からなっている。また、この板バネ52dはロー付けや半田付けなどの方法で基体部52aに接合されている。
この板バネ52dは凸状に湾曲した係合部52d1と、凹状に湾曲した凹部52d2と、凸状に湾曲して立ち上がった先端部52d3とからなる波形の形状をなしている。
第3の装飾部材53の係合ピン53aを先端部52d3から力強く押し込むと係合部52d1に差し込まれる。係合部52d1は係合ピン53aの外径と同じ曲率をもって形成しているため、係合ピン53aと隙間無く係合し、板バネ52dの弾性力で強く押し付けられ、更に、凹部52d2があるために外圧を強く与えない限りは板バネ52dから外れずに係合ピン53aが強固に板バネ52dに係止する。
係合ピン53aが板バネ52dに係止した状態にあっては、係合ピン53aの中心とフック部52bの先端52b2の中心がほぼ一致する位置に配される。つまり、先端52b2の先に僅かな間隙w(図8参照)をもって係合ピン53aが位置するようになっている。
なお、この板バネ52dは胸肌に触る部分でもあるので、表面は磨き上げられ、側面や端面などの角部はR付けされていて、肌が傷付くことのないように仕上げられている。
基体部52aはステンレス材や金、銀、プラチナ、銅などの合金材などの金属材料から形成され、板材をプレス加工やダイカスト法などによって形成することができる。また、表面はバリのない滑らかな面に仕上げられ、銅合金を使用した場合はメッキなどの表面処理が施されて耐蝕性を高めると共に装飾性を高めた仕様に形成する。
第3の装飾部材53は係合ピン部53aと係合ピン53aの両端に設けた2本のネックチェーン53bとから構成している、係合ピン53aは上述したように第2の装飾部材52の板バネ52dに係合させるために設けており、2本のネックチェーン53bは首に掛けるものである。図示はしていないが、2本のネックチェーン53bの両端には2本のネックチェーン53bを繋げるための止め金具が設けられている。
なお、第3実施形態においては、ボールタイプのネックチェーンを用いたが、特に限定するものではなく、他のタイプのネックチェーンを用いても良い。
上記の構成をなす装飾品50において、最初に、第2の装飾部材52の正面側で、第1の装飾部材51の引掛け部51dを第2の装飾部材52の切欠部52cに差し込んでフック部52bの先端52b2を通してフック部52bに引掛ける。次に、第2の装飾部材52の裏面側で、第3の装飾部材53の係合ピン53aを第2の装飾部材52の板バネ52dに強く奥まで差し込んで係合ピン53aと板バネ52dを係止する。
係合ピン53aを板バネ52dの奥まで差し込んだ状態においては、図8に示すように、フック部52bの先端52b2と係合ピン53aとの間隙wが引掛け部51dの線径太さより小さいために引掛け部51dがフック部52bから抜けない。つまり、環状の引掛け部51dがフック部52bの先端52b2と係合ピン53aに当接して外れないようになる。
これによって、第1の装飾部材51の引掛け部51dが第2の装飾部材52のフック部52bに係止し、第3の装飾部材53の係合ピン53aが第2の装飾部材52の板バネ52dに係止する。そして、第1の装飾部材51と第2の装飾部材52と第3の装飾部材53とが連結して係止し、ネックレスなる装飾品50が形成される。
このようにして形成した装飾品50は第1の装飾部材51の装飾、第2の装飾部材52の装飾、第3の装飾部材53の装飾が組合わさって装飾性が豊かになる。
また、第3の装飾部材53の係合ピン53aと板バネ52dとの係合状態は、吊り下げ方向の下方側にある板バネ52dの先端部52d3から差し込んで上方にある係合部52d1まで押し込んで係合させている。これにより、装着した状態において、第1の装飾部材51、第2の装飾部材52の自重や振動などによって下方に力が加わっても、係合ピン53aには上方に引っ張られる力が働くので係止状態が解かれることは生じない。
また、第1の装飾部材51、第2の装飾部材52、第3の装飾部材53の取外しが容易である。また、第3の装飾部材53はそれ単独でもネックレスとして使用可能である。
第3の実施形態においては、第1の装飾部材51の宝飾部51aに宝石や貴石を用いたが、宝石や貴石に限らず他の装飾部材を用いて宝飾部51aを形成しても良い。テザインの仕様に応じて第1の装飾部材51の構成部材や部材仕様を設定するのが好ましい。
また、第2の装飾部材52の基体部52aに設けた宝飾部52eは貴石を用いているが、これも貴石に限らず他の装飾部材を用いても構わない。また、特段に宝飾部52eを設ける必要もなく、基体部52a全体を装飾したものでも構わない。これらはデザインの仕様に応じて装飾仕様を設定するのが良い。
このように、デザイン仕様に応じて様々な装飾の第1の装飾部材51、第2の装飾部材52、第3の装飾部材53を揃えておくと、自由に組み替えが可能になり、装飾バリエーションを数多く増やすことができる。
また、第3実施形態においては、第1の装飾部材51は1個(1組)用いたが、複数個用いても構わない。
(第4実施形態)
次に、本考案の第4実施形態に係る装飾品とその係止構造について図9〜図13を用いて説明する。第4実施形態に係る装飾品はブローチを示しており、図9は本考案の第4実施形態に係る装飾品の正面図、図10は図9における装飾品の背面図、図11は図10における第2の装飾部材の背面斜視図、図12は図10における第3の装飾部材の斜視図、図13は図10におけるC−C断面拡大図を示している。
第4実施形態の装飾品60はブローチで、第1の装飾部材61と第2の装飾部材62と第3の装飾部材63とが連結して係止された構成をなしている。第3の装飾部材63と第2の装飾部材62は自在に取付け、取外しが可能で、第2の装飾部材62から第3の装飾部材63を取外した後は、第1の装飾部材61と第2の装飾部材62との取付け、取外しは自在に可能になっている。ここで、第3の装飾部材63は着衣に装着して用いられる。
第4実施形態においては、第1の装飾部材61は、図9、図10に示すように、宝飾部61a、台座部61b、取付部61c、鎖部61e、引掛け部61dとから構成している。ここでの第1の装飾部材61は前述の第3実施形態での第1の装飾部材と同じ仕様のものを用いている。
第2の装飾部材62は、図9、図11に示すように、基体部62aと、基体部62aの表側に設けた装飾模様部62e(図9参照)と、基体部62aの裏面側に設けたフック部62bと、フック部62bの両側にあってフック部62bより僅かに上方に設けた2組の対向する一対の板バネ62d(図11参照)とから構成している。
2組の対向する一対の板バネ62dは、後述する第3の装飾部材63の係合軸63cを係合させて係止する目的で設けているもので、第3の装飾部材63を係合させる係合手段をなしている。
一対の板バネ62dは対向して向き合っており、係合凹部62d1、凸部62d2、先端部62d3をそれぞれ向き合って有している。この板バネ62dは弾性力を有しており、対向する係合凹部62d1でもって第3の装飾部材63の係合軸63cを挟持する。また、対向する凸部62d2でもって第3の装飾部材63の係合軸63cが抜けないようにし、対向する先端部62d3の形状でもって第3の装飾部材63の係合軸63cを差込み易いようにしている。
ここで、係合凹部62d1は第3の装飾部材63の係合軸63cと係合する部分であるので、凹部形状は係合軸63cの外径と略同じ曲率を持ったR形状をなしている。
この2組なる一対の板バネ62dはロー付けや半田付けなどの方法で基体部62aに接合される。
フック部62bは第1の装飾部材61を吊り下げるために設けている。湾曲した部分が外部に突出していて、2組設けている一対の板バネ62dのほぼ中間の位置に設けられ、フック部62bの先端62b2は板バネ62dの係合凹部62d1に近い位置に配される。
このフック部62bはロー付けや半田付けなどの方法で基体部62aに接合される。
装飾模様部62eは、従来技術で用いられた花柄模様を設けたが、これはデザインの仕様に応じた模様を設ければ良く、宝飾などのデザインであれば宝飾を設けた装飾としても良い。
第3の装飾部材63は、第4実施形態においては、着衣に装着されるもので外からは第2の装飾部材62に隠れて見えないものであるが、装飾的価値を高めるために装飾的機能を持っている。この第3の装飾部材63は、図12に示すように、丸い係合軸63cの両端に支柱63a、63bを有し、支柱63a側には取付けピン63d、支柱63b側にはフック部63eが設けられている。
取付けピン針63dを着衣に差し込んでフック部63eで止めれば第3の装飾部材63は着衣に係止する。
丸い係合軸63cは第2の装飾部材62の2組の一対の板バネ62dに取付けられる。一対の板バネ62dの先端部62d3側から差し込んで係合凹部62d1に納めることで板バネ62dの弾性力で固く挟持されて係止する。
そして、板バネ62dに凸部62d2が対向してあるために第2の装飾部材62の自重や振動などが生じても係合凹部62d1から容易に外れない。
ここで、図12において、支柱63a及び支柱63bは略四角柱の形状をなしているが、形状的にはこの形状に限らない。支柱63aと支柱63bは係合軸63cを固定し、また、針63dとフック部63eを固定でき、しかも、剛性を持った形状であればどのような形状でも構わない、第4実施形態においては、表面処理にて光沢表面に仕上げて装飾メッキを施している。
また、係合軸63cは熱処理を施して一定の硬度に仕上げ、表面処理にて光沢面を持たせて硬質メッキを施している。そして、耐蝕性や耐摩耗性の向上を図っている。
次に、第1の装飾部材61と第2の装飾部材62と第3の装飾部材63を連結して係止する方法について説明する。最初に、第1の装飾部材61の引掛け部61dを第2の装飾部材62のフック部62bに挿入する。次に、第2の装飾部材62の2組の一対の板バネ62dに第3の装飾部材63の係合軸63cを差し込んで2組の一対の板バネ62dと係合軸63cを係合させる。
図13は係合状態を示したものである。図13において、一対の板バネ62dに係合軸63cが係合した状態にあっては、係合軸63cの高さとフック部62bの先端62b2の高さはほぼ同じ高さになり、係合軸63cと先端62b2との間隙wは小さくなる。この間隙wは第1の装飾部材61の環状の引掛け部61dの太さより小さくなって、引掛け部61dが係合軸63cとフック部62bの先端62b2に当接して間隙wを通らない。
これによって、第1の装飾部材61の引掛け部61dは第2の装飾部材62のフック部62bに係止される。
このようにして、第2の装飾部材62に第1の装飾部材61が係止し、第2の装飾部材62に第3の装飾部材63が係止して、第1の装飾部材61と第2の装飾部材62と第3の装飾部材63とが連結して係止された装飾品60が得られる。
この第1の装飾部材61と第2の装飾部材62と第3の装飾部材63が組合わさったブローチなる装飾品60は、第1の装飾部材61の装飾、第2の装飾部材62の装飾、第3の装飾部材63の装飾とが組合わさることによって装飾性が高まり、装飾品としての装飾価値は高められる。また、装飾バリエーションも増える。
また、第1の装飾部材61、第2の装飾部材62、第3の装飾部材63は任意に交換可能である。所望の装飾仕様をもったこれら3つの装飾部材を組み合わせて好みの装飾品に仕立てることもできる。
また、前述した従来技術においては、ペンダントトップの交換にだけによって異なる装飾デザインを生み出していたが、第4実施形態での装飾品においては、着衣に装着して第3の装飾部材63が見えない状態であっても、第1の装飾部材61と第2の装飾部材62との交換組合せで、従来技術より飛躍的に数多くの異なる装飾デザインを生み出すことができる。
また、第4実施形態での係止構造を前述の第3実施形態で説明したネックレスに適用することが可能である。ネックレスに上記の係止構造を用いれば、切欠部を設ける必要もなくなる。
本考案の第1実施形態に係る装飾品の斜視図である。 図1における第2の装飾部材の平面図と断面図で、図2の(a)は表面側から見た平面図、図2の(b)は図2の(a)におけるA−A断面図である。 第1実施形態の係止構造を応用した応用例の構造を説明する斜視図である。 本考案の第2実施形態に係る装飾品の要部の斜視図で、図4の(a)は表面側から見た斜視図、図4の(b)は裏面側から見た斜視図である。 本考案の第3実施形態に係る装飾品の要部正面図である。 図5における装飾品の要部裏面図である。 図5における装飾品の要部側面図である。 図7におけるB部の断面拡大図である。 本考案の第4実施形態に係る装飾品の正面図である。 図9における装飾品の背面図である。 図10における第2の装飾部材の背面斜視図である。 図10における第3の装飾部材の斜視図である。 図10におけるC−C断面拡大図である。 特許文献1に記載された装身具の一例としてのブローチの正面図(図14の(a))と、背面図(図14の(b))と、側面図(図14の(c))である。
符号の説明
20、30、40、50、60 装飾品
21、41、51、61 第1の装飾部品
21a、41a、51a、52e、61a 宝飾部
21b、41b、51b、61b 台座部
21c、41c、51c、61c 取付部
21d、41d、51d 引掛け部
22、32、42、52、62 第2の装飾部材
22a、32a、42a、52a、62a 基体部
22b、32b、42b、52b、62b、63e フック部
22b2、42b2、52b2、62b2 先端
22c、32c、42c、52c 切欠部
22d、32d1、32d2 穴
23、43、53、63 第3の装飾部材
32e 摺割部
42e 凹部
42f 第2のフック部
51e、61e 鎖部
52d、62d 板バネ
52d1 係合部
52d2 凹部
52d3、62d3 先端部
53a 係合ピン
53b ネックチェーン
62d1 係合凹部
62d2 凸部
63a、63b 支柱
63c 係合軸
63d 取付けピン

Claims (9)

  1. 少なくとも第1の装飾部材と第2の装飾部材と第3の装飾部材を有して、前記第1の装飾部材と前記第2の装飾部材と前記第3の装飾部材とを連結して係止する係止構造において、
    前記第1の装飾部材は環状の引掛け部を有し、
    前記第2の装飾部材は湾曲して外部に突出したフック部と該フック部の先端近傍に前記第3の装飾部材を係合させる係合手段を有しており、
    前記第2の装飾部材の前記フック部に前記第1の装飾部材の前記環状の引掛け部を挿入し、その後に前記第2の装飾部材の前記係合手段に前記第3の装飾部材を係合させることによって、前記第1の装飾部材の前記環状の引掛け部が前記第2の装飾部材に係合した前記第3の装飾部材に当接して前記第2の装飾部材の前記フック部から外れないで、前記第1の装飾部材と前記第2の装飾部材と前記第3の装飾部材とが連結して係止されることを特徴とする装飾部材の係止構造。
  2. 前記第2の装飾部材は前記フック部を有する部位に切欠部を有し、前記第1の装飾部材の前記環状の引掛け部を前記切欠部を介して前記フック部に挿入することを特徴とする請求項1に記載の装飾部材の係止構造。
  3. 前記第2の装飾部材に有する係合手段は前記第3の装飾部材が適度な摩擦抵抗をもって挿嵌する穴からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の装飾部材の係止構造。
  4. 前記第2の装飾部材に有する係合手段は前記第3の装飾部材の両端を挟持する対向して設けた一対の第2のフック部からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の装飾部材の係止構造。
  5. 前記第2の装飾部材に有する係合手段は前記第3の装飾部材を押圧する板バネからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の装飾部材の係止構造。
  6. 前記第2の装飾部材に有する係合手段は前記第3の装飾部材を挟持する対向して設けた一対の板バネからなることを特徴とする装飾部材の係止構造。
  7. 前記第3の装飾部材は身体又は着衣に装着されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の装飾部材の係止構造。
  8. 前記第3の装飾部材は複数条に巻回した線材からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の装飾部材の係止構造。
  9. 指輪、ブレスレッド、ネックレス、ブローチなどの装飾品において、前記装飾品は前記請求項1乃至8のいずれかに記載の装飾部材の係止構造を有することを特徴とする装飾品。
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