JPWO2008117419A1 - 作業指示システム,作業指示方法,作業指示プログラムおよび作業指示装置 - Google Patents

作業指示システム,作業指示方法,作業指示プログラムおよび作業指示装置 Download PDF

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Abstract

生産要素が生産システムに投入される都度、当該生産要素の生産にかかる生産ラインに関する工程情報を取得する個別工程情報取得部(29)と、個別工程情報取得部(29)によって取得した工程情報に基づいて、状態情報を、生産システム内に存在する複数の生産要素のそれぞれについて取得する状態情報取得部(30)と、作業完了報告を取得する毎に、状態情報に基づいて、手動工程を完了させた作業者が次に行なうべき作業工程を次作業工程として決定する決定部(34)と、手動工程を完了させた作業者に対して、決定部(34)によって決定された次作業工程を通知する通知部(17)とをそなえることにより、作業の優先度がランダムに変更する場合であっても、複数の作業者の作業分担を明確にするとともに、作業者に対して次に行なう作業の指示を的確に行ない、生産効率を向上させる。

Description

本発明は、例えば、電子機器等の生産工場において、組立や試験を行なう作業者に対して、作業の優先度を考慮した作業指示を行なう場合に用いて好適な技術に関する。
図13は従来の生産システムの構成例を示す図である。
生産システム101は、この図13に示すように、順次投入される複数種類の生産要素(製品)e1〜e7に対してそれぞれ加工を行なうものであって、自動機工程80をそなえて構成されている。
以下、図13を参照しながら、自動機工程80の構成例について説明する。
自動機工程80は、生産要素e1〜e7に対してそれぞれ加工を行なうものであって、複数の生産ラインA,B,Cをそなえて構成されている。
なお、以下、生産ラインを示す符号としては、複数の生産ラインのうち1つを特定する必要があるときは符号A,B,Cを用いるが、任意の生産ラインを指すときには符号を用いずに単に生産ラインという。又、以下、生産要素を示す符号としては、複数の生産要素のうち1つを特定する必要があるときは符号e1〜e7を用いるが、任意の生産要素を指すときには符号eを用いる。
自動機工程80は、自動機工程80内に投入された生産要素eを、その生産要素eの種類(製品種類)等に応じて複数の生産ラインA,B,Cのうちいずれかの生産ラインに振り分けるようになっており、図13に示す例では、生産要素e1および生産要素e4が生産ラインAに、生産要素e2,生産要素e5および生産要素e7が生産ラインBに、生産要素e3および生産要素e6が生産ラインCに、それぞれ振り分けられるようになっている。
また、生産ラインA,B,Cのそれぞれには、1または複数の自動機81a〜81eがそなえられている。図13に示す例では、生産ラインAには自動機81aが、生産ラインBには自動機81bおよび自動機81cが、生産ラインCには自動機81dおよび自動機81eがそれぞれそなえられている。
なお、以下、自動機を示す符号としては、複数の自動機のうち1つを特定する必要があるときは符号81a〜81eを用いるが、任意の自動機を指すときには符号81を用いる。
自動機81は生産要素eに対して加工を行なうものである。又、この自動機81における作業工程は複数の単位加工工程(図示省略)を時系列的に配列することにより構成されている。この単位加工工程は、自動機81において行なわれる種々の工程(加工工程)をその内容に応じて、それぞれ単位として取りまとめたものであり、段取り作業のように作業者が手動で作業を行なう手動工程と、自動機81が自動で加工を行なう自動工程とをそなえている。
また、複数の作業者X,Y間においては作業分担が明確にされておらず、複数の作業者X,Yのそれぞれが、各自動機81a〜81eにおける手動工程のうちいずれかを行なうようになっている。
そして、自動機工程80においては、複数の作業者X,Yのそれぞれが別々の手動工程を手分けして行なうようになっている。
このような自動機工程80においては、複数種類の生産要素e1〜e7が順次投入され、これらの投入される複数の生産要素e1〜e7をそれぞれ生産ラインA,B,Cのいずれかにより加工し、加工された生産要素eを自動機工程80に投入された順番で加工済品として自動機工程80外に順次排出するようになっている。
一般に、自動機工程80においては、自動機81における単位作業工程に手動工程が含まれている場合には、その自動機81において、作業者がその手動工程を完了するまで次の単位加工工程に進行することができないので、複数の作業者X,Yのそれぞれが効率よく作業を行なう必要がある。
自動機工程80において、複数の作業者X,Yに効率よく作業を行なわせるための従来手法として、作業者に対して作業者が優先的に次に行なうべき手動工程に関する作業指示を行なうための種々の手法が用いられている。
例えば、手動工程を認識し、認識した全手動工程について優先順位付きで作業指示を行なう手法が用いられている。
また、例えば、ボトルネック工程を認識し、任意の生産ラインおよび自動機の手動工程について優先的に作業指示を行なう手法や、先入先出の原則に基づいて先入製品の手動工程について優先的に作業指示を行なう手法も用いられている。
さらに、例えば、下記特許文献1には、作業発生時に、発生元の端末から作業内容,作業優先度,試験機優先度,先入優先度の情報を各端末へ転送し、転送された各端末が、優先度合いを考慮して作業すべき試験機を指示する手法が開示されている。
特開2006−163889号公報
しかしながら、生産システム101に種類に規則性のない複数の生産要素e1〜e7が任意の順序で投入され、これらの投入された生産要素eに対して順次加工を行なう混流生産の場合には、自動機工程80内に存在する複数の生産要素e1〜e7の組合せが適宜変更されるので、これにより、優先作業,優先自動機および先入品の優先度がランダムに変更される。これは、生産要素eの種類に応じて加工工程の内容や所要時間が異なるためである。
そのため、このような混流生産に上述した従来手法を用いたとしても、作業者が行なう手動工程についての優先度の設定を的確に行なうことができないという課題がある。
また、複数の作業者X,Y間において作業分担が明確にされていない状態において、複数の作業者X,Yに対して次に行なうべき手動工程の優先順位を同時に示すと、作業の重複が発生する場合がある。
さらに、上記特許文献1においては、装置が一定間隔で稼動していることを前提として優先度分析が行なわれているので、混流生産においてランダムに発生する作業の分析等を考慮した作業指示は困難であるという課題がある。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、作業の優先度がランダムに変更する場合であっても、複数の作業者の作業分担を明確にするとともに、作業者に対して次に行なう作業の指示を的確に行ない、生産効率を向上させることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の作業指示システムは、作業者が手動で作業を行なう手動工程を生産工程としてそなえた複数の生産ラインで構成され、複数の生産要素が順次投入され、投入される前記複数の生産要素をそれぞれ前記複数の生産ラインのいずれかにより生産する生産システムにおいて、該作業者に対して、次に作業を行なう該手動工程を指示するための作業指示システムであって、該生産ラインにおける該生産工程に関する工程情報を、予め前記複数の生産ラインのそれぞれに対して保持する工程情報保持部と、該生産要素が該生産システムに投入される都度、当該生産要素の生産にかかる該生産ラインに関する該工程情報を取得する個別工程情報取得部と、該個別工程情報取得部によって取得した該工程情報に基づいて、該生産要素に対してこれから行なわれる残りの生産工程に関する情報を示す状態情報を、該生産システム内に存在する前記複数の生産要素のそれぞれについて取得する状態情報取得部と、該作業者による該手動工程が完了したことを示す作業完了報告を取得する完了報告取得部と、該完了報告取得部によって該作業完了報告を取得する毎に、該状態情報取得部によって取得した該状態情報に基づいて、該手動工程を完了させた作業者が次に行なうべき該手動工程を次作業工程として決定する決定部と、該手動工程を完了させた該作業者に対して、該決定部によって決定された該次作業工程を通知する通知部とをそなえることを特徴としている。
また、該生産ラインにおいて一の該生産要素に対してかけうる限度時間であるライン内限度時間を予め保持するライン内限度時間保持部をそなえ、該状態情報取得部が、該ライン内限度時間保持部により保持された該ライン内限度時間から、該生産要素が投入されてからの経過時間を示す個別経過時間と該生産要素に対してこれから行なわれる残りの工程の全体時間を示す残工程全体時間とを減算して求められる余裕時間を、該生産システム内に存在する前記複数の生産要素のそれぞれについての該状態情報として取得することが好ましい。
さらに、該完了報告取得部によって該作業完了報告を取得する毎に、該状態情報取得部によって取得した該状態情報に基づいて、該生産システムにおける該次作業工程となりうる複数の手動工程のそれぞれを該次作業工程として順次仮定し、その仮定時のそれぞれにおいて該生産システム内に存在する前記複数の生産要素にかかる各余裕時間の総和を予測全体余裕時間として算出する算出部をそなえ、該決定部が、該算出部によって算出された複数の予測全体余裕時間の中から、最大となる該予測全体余裕時間において仮定された該手動工程を該次作業工程として決定することが好ましい。
また、該生産要素が該生産システムに投入される都度、該生産システムにおける前記複数の生産要素のそれぞれについての該余裕時間に対して重みを付加する重み付加部をそなえ、該算出部は、該重み付加部によって付加された該重みを加味して該予測全体余裕時間を算出することが好ましい。
さらに、前記複数の手動工程のそれぞれの間を該作業者が移動する時間を移動時間として保持する移動時間保持部をそなえ、該算出部は、該移動時間保持部により保持された該移動時間を加味して該予測全体余裕時間を算出することが好ましい。
なお、本発明の作業指示方法は、作業者が手動で作業を行なう手動工程を生産工程としてそなえた複数の生産ラインで構成され、複数の生産要素が順次投入され、投入される前記複数の生産要素をそれぞれ前記複数の生産ラインのいずれかにより生産する生産システムにおいて、該作業者に対して、次に作業を行なう該手動工程を指示するための作業指示方法であって、該生産ラインにおける該生産工程に関する工程情報を、予め前記複数の生産ラインのそれぞれに対して保持する工程情報保持ステップと、該生産要素が該生産システムに投入される都度、当該生産要素の生産にかかる該生産ラインに関する該工程情報を取得する個別工程情報取得ステップと、該個別工程情報取得ステップにおいて取得した該工程情報に基づいて、該生産要素に対してこれから行なわれる残りの生産工程に関する情報を示す状態情報を、該生産システム内に存在する前記複数の生産要素のそれぞれについて取得する状態情報取得ステップと、該作業者による該手動工程が完了したことを示す作業完了報告を取得する完了報告取得ステップと、該完了報告取得ステップにおいて該作業完了報告を取得する毎に、該状態情報取得ステップにおいて取得した該状態情報に基づいて、該手動工程を完了させた作業者が次に行なうべき該手動工程を次作業工程として決定する決定ステップと、該手動工程を完了させた該作業者に対して、該決定ステップにおいて決定された該次作業工程を通知する通知ステップとをそなえることを特徴としている。
また、該生産ラインにおいて一の該生産要素に対してかけうる限度時間であるライン内限度時間を予め保持するライン内限度時間保持ステップをそなえ、該状態情報取得ステップにおいて、該ライン内限度時間保持ステップにおいて保持された該ライン内限度時間から、該生産要素が投入されてからの経過時間を示す個別経過時間と該生産要素に対してこれから行なわれる残りの工程の全体時間を示す残工程全体時間とを減算して求められる余裕時間を、該生産システム内に存在する前記複数の生産要素のそれぞれについての該状態情報として取得することが好ましい。
さらに、該生産システムにおける該次作業工程となりうる複数の手動工程のそれぞれを該次作業工程として順次仮定し、その仮定時のそれぞれにおいて該生産システム内に存在する前記複数の生産要素にかかる各余裕時間の総和を予測全体余裕時間として算出する算出ステップをそなえ、該決定ステップにおいて、該算出ステップにおいて算出された複数の予測全体余裕時間の中から、最大となる該予測全体余裕時間において仮定された該手動工程を該次作業工程として決定することが好ましい。
また、該生産要素が該生産システムに投入される都度、該生産システムにおける前記複数の生産要素のそれぞれについての該余裕時間に対して重みを付加する重み付加ステップをそなえ、該算出ステップにおいて、該重み付加ステップにおいて付加された該重みを加味して該予測全体余裕時間を算出することが好ましい。
なお、本発明の作業指示プログラムは、作業者が手動で作業を行なう手動工程を生産工程としてそなえた複数の生産ラインで構成され、複数の生産要素が順次投入され、投入される前記複数の生産要素をそれぞれ前記複数の生産ラインのいずれかにより生産する生産システムにおいて、該作業者に対して、次に作業を行なう該手動工程を指示するための作業指示機能をコンピュータに実行させるための作業指示プログラムであって、該生産ラインにおける該生産工程に関する工程情報を、予め前記複数の生産ラインのそれぞれに対して保持する工程情報保持部と、該生産要素が該生産システムに投入される都度、当該生産要素の生産にかかる該生産ラインに関する該工程情報を取得する個別工程情報取得部と、該個別工程情報取得部によって取得した該工程情報に基づいて、該生産要素に対してこれから行なわれる残りの生産工程に関する情報を示す状態情報を、該生産システム内に存在する前記複数の生産要素のそれぞれについて取得する状態情報取得部と、該作業者による該手動工程が完了したことを示す作業完了報告を取得する完了報告取得部と、該完了報告取得部によって該作業完了報告を取得する毎に、該状態情報取得部によって取得した該状態情報に基づいて、該手動工程を完了させた作業者が次に行なうべき該手動工程を次作業工程として決定する決定部と、該決定部によって決定された該次作業工程を、該手動工程を完了させた該作業者に対して通知する通知部に出力する出力部として、該コンピュータを機能させることを特徴としている。
また、該生産ラインにおいて一の該生産要素に対してかけうる限度時間であるライン内限度時間を予め保持するライン内限度時間保持部として該コンピュータを機能させるとともに、該状態情報取得部が、該ライン内限度時間保持部により保持された該ライン内限度時間から、該生産要素が投入されてからの経過時間を示す個別経過時間と該生産要素に対してこれから行なわれる残りの工程の全体時間を示す残工程全体時間とを減算して求められる余裕時間を、該生産システム内に存在する前記複数の生産要素のそれぞれについての該状態情報として取得するように、該コンピュータを機能させることが好ましい。
さらに、該生産システムにおける該次作業工程となりうる複数の手動工程のそれぞれを該次作業工程として順次仮定し、その仮定時のそれぞれにおいて該生産システム内に存在する前記複数の生産要素にかかる各余裕時間の総和を予測全体余裕時間として算出する算出部として該コンピュータを機能させるとともに、該決定部が、該算出部によって算出された複数の予測全体余裕時間の中から、最大となる該予測全体余裕時間において仮定された該手動工程を該次作業工程として決定するように、該コンピュータを機能させることが好ましい。
また、該生産要素が該生産システムに投入される都度、該生産システムにおける前記複数の生産要素のそれぞれについての該余裕時間に対して重みを付加する重み付加部として該コンピュータを機能させるとともに、該算出部が、該重み付加部によって付加された該重みを加味して該予測全体余裕時間を算出するように、該コンピュータを機能させることが好ましい。
なお、本発明の作業指示プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体は、作業者が手動で作業を行なう手動工程を生産工程としてそなえた複数の生産ラインで構成され、複数の生産要素が順次投入され、投入される前記複数の生産要素をそれぞれ前記複数の生産ラインのいずれかにより生産する生産システムにおいて、該作業者に対して、次に作業を行なう該手動工程を指示するための作業指示機能をコンピュータに実行させるための作業指示プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、該作業指示プログラムが、該生産ラインにおける該生産工程に関する工程情報を、予め前記複数の生産ラインのそれぞれに対して保持する工程情報保持部と、該生産要素が該生産システムに投入される都度、当該生産要素の生産にかかる該生産ラインに関する該工程情報を取得する個別工程情報取得部と、該個別工程情報取得部によって取得した該工程情報に基づいて、該生産要素に対してこれから行なわれる残りの生産工程に関する情報を示す状態情報を、該生産システム内に存在する前記複数の生産要素のそれぞれについて取得する状態情報取得部と、該作業者による該手動工程が完了したことを示す作業完了報告を取得する完了報告取得部と、該完了報告取得部によって該作業完了報告を取得する毎に、該状態情報取得部によって取得した該状態情報に基づいて、該手動工程を完了させた作業者が次に行なうべき該手動工程を次作業工程として決定する決定部と、該決定部によって決定された該次作業工程を、該手動工程を完了させた該作業者に対して通知する通知部に出力する出力部として、該コンピュータを機能させることを特徴としている。
また、該作業指示プログラムが、該生産ラインにおいて一の該生産要素に対してかけうる限度時間であるライン内限度時間を予め保持するライン内限度時間保持部として該コンピュータを機能させるとともに、該状態情報取得部が、該ライン内限度時間保持部により保持された該ライン内限度時間から、該生産要素が投入されてからの経過時間を示す個別経過時間と該生産要素に対してこれから行なわれる残りの工程の全体時間を示す残工程全体時間とを減算して求められる余裕時間を、該生産システム内に存在する前記複数の生産要素のそれぞれについての該状態情報として取得するように、該コンピュータを機能させることが好ましい。
さらに、該作業指示プログラムが、該生産システムにおける該次作業工程となりうる複数の手動工程のそれぞれを該次作業工程として順次仮定し、その仮定時のそれぞれにおいて該生産システム内に存在する前記複数の生産要素にかかる各余裕時間の総和を予測全体余裕時間として算出する算出部として該コンピュータを機能させるとともに、該決定部が、該算出部によって算出された複数の予測全体余裕時間の中から、最大となる該予測全体余裕時間において仮定された該手動工程を該次作業工程として決定するように、該コンピュータを機能させることが好ましい。
また、該作業指示プログラムが、該生産要素が該生産システムに投入される都度、該生産システムにおける前記複数の生産要素のそれぞれについての該余裕時間に対して重みを付加する重み付加部として該コンピュータを機能させるとともに、該算出部が、該重み付加部によって付加された該重みを加味して該予測全体余裕時間を算出するように、該コンピュータを機能させることが好ましい。
なお、本発明の作業指示装置は、作業者が手動で作業を行なう手動工程を生産工程としてそなえた複数の生産ラインで構成され、複数の生産要素が順次投入され、投入される前記複数の生産要素をそれぞれ前記複数の生産ラインのいずれかにより生産する生産システムにおいて、該作業者に対して、次に作業を行なう該手動工程を指示するための作業指示装置であって、該生産ラインにおける該生産工程に関する工程情報を、予め前記複数の生産ラインのそれぞれに対して保持する工程情報保持部と、該生産要素が該生産システムに投入される都度、当該生産要素の生産にかかる該生産ラインに関する該工程情報を取得する個別工程情報取得部と、該個別工程情報取得部によって取得した該工程情報に基づいて、該生産要素に対してこれから行なわれる残りの生産工程に関する情報を示す状態情報を、該生産システム内に存在する前記複数の生産要素のそれぞれについて取得する状態情報取得部と、該作業者による該手動工程が完了したことを示す作業完了報告を取得する完了報告取得部と、該完了報告取得部によって該作業完了報告を取得する毎に、該状態情報取得部によって取得した該状態情報に基づいて、該手動工程を完了させた作業者が次に行なうべき該手動工程を次作業工程として決定する決定部と、該決定部によって決定された該次作業工程を、該手動工程を完了させた該作業者に対して通知する通知部に出力する出力部とをそなえることを特徴としている。
また、該生産ラインにおいて一の該生産要素に対してかけうる限度時間であるライン内限度時間を予め保持するライン内限度時間保持部をそなえ、該状態情報取得部が、該ライン内限度時間保持部により保持された該ライン内限度時間から、該生産要素が投入されてからの経過時間を示す個別経過時間と該生産要素に対してこれから行なわれる残りの工程の全体時間を示す残工程全体時間とを減算して求められる余裕時間を、該生産システム内に存在する前記複数の生産要素のそれぞれについての該状態情報として取得することが好ましい。
さらに、該生産システムにおける該次作業工程となりうる複数の手動工程のそれぞれを該次作業工程として順次仮定し、その仮定時のそれぞれにおいて該生産システム内に存在する前記複数の生産要素にかかる各余裕時間の総和を予測全体余裕時間として算出する算出部をそなえ、該決定部が、該算出部によって算出された複数の予測全体余裕時間の中から、最大となる該予測全体余裕時間において仮定された該手動工程を該次作業工程として決定することが好ましい。
本発明によれば、生産要素に対してこれから行なわれる残りの生産工程に関する情報を示す状態情報を、生産システム内に存在する複数の生産要素のそれぞれについて取得し、作業完了報告を取得する毎に、取得した状態情報に基づいて次作業工程を決定することにより、手動工程を完了させた作業者に対して、次に行なう手動工程をリアルタイムに指示することができる。従って、工程内の優先作業,優先自動機および先入品の優先度がランダムに変更する場合であっても、作業者に対して次に行なう作業の指示を的確に行なうことにより、生産効率を向上させることができる。
また、手動工程を完了させた作業者に対して、次に行なう作業工程を通知することにより、作業の重複が発生することなく、複数の作業者に対してそれぞれ的確に作業指示を行なうことができる。従って、複数の作業者の作業分担を明確にすることにより、生産効率を向上させることができる。
さらに、ライン内限度時間から個別経過時間と残工程全体時間とを減算して求められる余裕時間を、生産システム内に存在する複数の生産要素のそれぞれについての状態情報として取得することにより、ライン内限度時間へ大きく影響を与える作業の優先度や、余裕のない工程の手動工程を優先的に作業させる優先度を考慮して、作業者に対して次に行なう作業の指示を的確に行なうことにより、生産効率を向上させることができる。
また、生産要素が生産システムに投入される都度、生産システムにおける複数の生産要素のそれぞれについての余裕時間に対して重みを付加することにより、先入先出を実現する優先度を考慮して、作業者に対して次に行なう作業の指示を的確に行なうことにより、生産効率をより向上させることができる。
さらに、複数の手動工程のそれぞれの間を作業者が移動する時間を加味して予測全体余裕時間を算出することにより、作業者に対して次に行なう作業の指示を的確に行なうことにより、生産効率をより向上させることができる。
本発明の一実施形態としての作業指示システムをそなえた生産システムの構成例を示す図である。 本発明の一実施形態としての作業指示システムの構成例を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態としての作業指示システムの工程情報保持部により保持される工程情報の構成例を模式的に示す図である。 (a)は本発明の一実施形態としての作業指示システムの工程情報保持部により保持される工程情報を生産ラインごとに並べて示す図、(b)はその工程情報における単位工程時間の一例を示す図である。 本発明の一実施形態としての作業指示システムの移動時間保持部により保持される移動時間の例を示す図である。 本発明の一実施形態としての作業指示システムの個別工程情報取得部によって取得する個別工程情報の構成例を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態としての作業指示システムの個別工程情報取得部によって取得した個別工程情報を生産要素ごとに時系列に沿って並べて示す図である。 本発明の一実施形態としての作業指示システムの状態情報取得部によって取得する状態情報の構成例を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態としての作業指示システムの状態情報取得部によって取得した状態情報を生産要素ごとに並べて示す図である。 (a)は本発明の一実施形態としての作業指示システムの算出部および決定部の機能を説明するための図であって図9に示す現時点の工程から所定時間経過した状態を示す図、(b)は(a)の状態において生産要素e3についての手動工程を次作業候補として仮定した工程を示す図、(c)は(a)の状態において生産要素e2についての手動工程を次作業候補として仮定した工程を示す図、(d)は(a)の状態において生産要素e4についての手動工程を次作業候補として仮定した工程を示す図である。 本発明の一実施形態としての作業指示システムにおける作業監視機における個別工程情報の更新手法を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態としての作業指示システムにおける次作業工程の通知手法を説明するためのフローチャートである。 従来の生産システムの構成例を示す図である。
符号の説明
100,101 生産システム
10 作業指示システム
11,80 自動機工程
12,12a〜12e 生産装置
13 作業監視機(作業指示装置)
14 通信回線
15,15a〜15e 端末装置
16 完了報告入力部
17 通知部
18 HDD
19 CPU
20 表示部
21 入力部
22 入出力インタフェース
23 RAM
24 ROM
25 工程情報保持部
26 工程内定義情報保持部
27 ライン内限度時間保持部
28 移動時間保持部
29 個別工程情報取得部
30 状態情報取得部
31 重み付加部
32 完了報告取得部
33 算出部
34 決定部
35 出力部
81,81a〜81e 自動機
e,e1〜e7 生産要素
T1 工程タクトタイム
T2 ライン内限度時間
D1 工程情報
D2 個別工程情報
D3 状態情報
Mt 移動時間
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
〔1〕本発明の一実施形態の説明
図1は本発明の一実施形態としての作業指示システムをそなえた生産システムの構成例を示す図である。
生産システム100は、この図1に示すように、順次投入される複数種類の生産要素(製品)e1〜e7に対してそれぞれ加工を行なうものであって、作業指示システム10および自動機工程11をそなえて構成されている。
先ず、図1を参照しながら自動機工程11の構成例について説明する。
自動機工程11は、TPS(トヨタ生産方式;Toyota Production System)等のような、種類に規則性のない複数の生産要素(製品)e1〜e7に対する混流生産を行なうものであって、図1に示すように、複数(本実施例では3つ)の生産ラインA,B,Cをそなえて構成され、複数種類の生産要素e1〜e7が工程タクトタイムT1(詳細は後述)間隔で順次投入され(投入前製品)、これらの投入される複数の生産要素e1〜e7をそれぞれ生産ラインA,B,Cのいずれかにより生産し、生産された生産要素eを生産物(投入後製品)として自動機工程11外に順次排出するようになっている。
なお、以下、生産ラインを示す符号としては、複数の生産ラインのうち1つを特定する必要があるときは符号A,B,Cを用いるが、任意の生産ラインを指すときには符号を用いずに単に生産ラインという。又、以下、生産要素を示す符号としては、複数の生産要素のうち1つを特定する必要があるときは符号e1〜e7を用いるが、任意の生産要素を指すときには符号eを用いる。
ここで、生産とは、製造,加工,組み立て,検査等、生産要素eに対して何らかの処理を行なうことをいい、以下、本実施形態においては、生産の例として、自動機工程11が生産要素eに対して加工を行なう場合について説明する。
自動機工程11においては、投入された生産要素eは、複数の生産ラインA,B,Cのいずれかで加工が行なわれるようになっており、本実施例においては、生産要素e1および生産要素e4が生産ラインAで、生産要素e2,生産要素e5および生産要素e7が生産ラインBで、生産要素e3および生産要素e6が生産ラインCでそれぞれ加工されるようになっている。
そして、自動機工程11は、自動機工程11内に投入された生産要素eを、その生産要素eの種類に応じて複数の生産ラインA,B,Cのうちいずれかの生産ラインに振り分けるようになっており、本実施形態においては、生産要素e1および生産要素e4が生産ラインAに、生産要素e2,生産要素e5および生産要素e7が生産ラインBに、生産要素e3および生産要素e6が生産ラインCにそれぞれ種類に応じて振り分けられるのである。
また、生産ラインA,B,Cのそれぞれには、1または複数の生産装置(自動機)12a〜12eがそなえられている。図1に示す例では、生産ラインAには生産装置12aが、生産ラインBには生産装置12bおよび生産装置12cが、生産ラインCには生産装置12dおよび生産装置12eがそれぞれそなえられている。
なお、以下、生産装置を示す符号としては、複数の生産装置のうち1つを特定する必要があるときは符号12a〜12eを用いるが、任意の生産装置を指すときには符号12を用いる。
生産装置12は、生産要素eを加工するものである。又、この自動機81における作業工程は複数の単位加工工程(生産工程;以下、加工工程という場合もある;図4(b)参照)を時系列的に配列することにより構成されている。なお、生産装置12は既知であり、その詳細な説明を省略する。
この単位加工工程は、生産装置12において行なわれる種々の工程(加工工程)をその内容に応じて、それぞれ単位としてとりまとめたものであり、段取り作業のように作業者が手動で作業を行なう手動工程(マニュアル作業)、もしくは、自動で加工を行なう自動工程(自動作業)のいずれかが行なわれるようになっている。そして、生産ラインにおいては、手動工程と自動工程とが複数の単位加工工程として時系列的に混在している。
そして、自動機工程11においては、複数の作業者X,Yのそれぞれが別々の手動工程を手分けして行なうようになっている。即ち、自動機工程11においては、1つの手動工程を共同で行なわず、一方の作業者が一の手動工程の作業を行なっている場合には、他の作業者は、一の手動工程以外の手動工程を行なうのである。
次に、本発明の一実施形態としての作業指示システム10について説明する。
図2は本発明の一実施形態としての作業指示システムの構成例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る作業指示システム10は、自動機工程11において、作業者X,Yに対して、次に行なう手動工程を指示するものであって、図1および図2に示すように、作業監視機(作業指示装置;監視制御機)13と、この作業監視機13とLAN(Local Area Network)等の通信回線14を介して接続された複数の端末装置(作業指示器,自動機PC)15a〜15eとをそなえて構成されている。又、複数の端末装置15a〜15eは、複数の生産装置12a〜12eのそれぞれに対応してそなえられており、図1に示す例においては、端末装置15aが生産装置12aに、端末装置15bが生産装置12bに、端末装置15cが生産装置12cに、端末装置15dが生産装置12dに、端末装置15eが生産装置12eにそれぞれ対応してそなえられている。
なお、以下、端末装置を示す符号としては、複数の端末装置のうち1つを特定する必要があるときは符号15a〜15eを用いるが、任意の端末装置を指すときには符号15を用いる。
端末装置15は、作業者が手動工程を完了したことを示す作業完了報告を入力するとともに、この作業完了報告を作業監視機13に出力し、更に、手動工程を完了させた作業者に対して、次に行なうべき手動工程を次作業工程として通知するものである。この端末装置15は、完了報告入力部16および通知部17をそなえたコンピュータとして構成されている。
完了報告入力部16は、作業者による手動工程が完了したことを示す作業完了報告を入力するものであって、例えば、マウスやキーボードをそなえて構成され、作業者が作業終了時にこれらのマウスやキーボードを用いて入力するようになっている。
なお、端末装置15を生産装置12と通信可能に接続し、生産装置12における作業の進捗状況(作業完了報告)を端末装置15が生産装置12からリアルタイムに取得しても良く、この場合、生産装置12との通信接続が完了報告入力部16として機能するようになっている。
また、完了報告入力部16によって入力された作業完了報告は、作業監視機13に出力されるようになっている。
通知部17は、手動工程を完了させた作業者に対して、後述する決定部34によって決定された次作業工程を通知するものであって、例えば、後述する作業監視機13から次作業工程についての情報が出力されると、生産装置12における手動工程を完了させた作業者が次に行なうべき次作業工程を視認できるように、次作業工程についての情報をディスプレイに表示させるようになっている。
なお、図2中、端末装置15b〜15e中における完了報告入力部16および通知部17の図示は、便宜上省略する。
作業監視機13は、端末装置15a〜15eのそれぞれを介して、生産装置12a〜12eの各工程を管理するものであって、例えば、端末装置15a〜15eのいずれかから作業完了報告が入力されることを契機に、作業者が次に何をすべきかについての分析を行なうようになっている。
この作業監視機13は、図2に示すように、HDD(Hard Disk Drive)18,CPU(Central Processing Unit;中央処理装置)19,表示部20,入力部21,入出力インタフェース22,RAM(Random-Access Memory)23およびROM(Read-Only Memory)24をそなえたコンピュータとして構成されている。そして、作業監視機13は、CPU19がHDD18に記憶されたOS(Operating System)や種々のプログラム(作業指示プログラム)を実行することにより、後述する種々の機能を実現するようになっている。即ち、HDD18は、これらのOSやプログラムも格納しているのである。
HDD18は、種々の情報を記憶する装置であって、図2に示すように、工程情報保持部25,工程内定義情報保持部26,ライン内限度時間保持部27および移動時間保持部28として機能するようになっている。
図3は本発明の一実施形態としての作業指示システムの工程情報保持部により保持される工程情報の構成例を模式的に示す図、図4(a)はその工程情報を生産ラインごとに並べて示す図、図4(b)はその工程情報における単位工程時間の一例を示す図である。
工程情報保持部25は、生産ラインにおける加工工程に関する工程情報D1を、予め複数の生産ラインA,B,Cのそれぞれに対して保持するものである。
なお、以下、工程情報を示す符号D1の後に“−(ハイフン)”とともに生産ラインを示す符号A,B,Cのいずれかを付すことにより、各生産ラインA,B,Cに関する工程情報を示すものとし、図4(a)に示す例では、生産ラインAの工程情報としてD1−Aを、生産ラインBの工程情報としてD1−Bを、生産ラインCの工程情報としてD1−Cをそれぞれ示している。又、以下、工程情報を示す符号としては、複数の工程情報のうち1つを特定する必要があるときは符号D1−A,D1−B,D1−Cを用いるが、任意の工程情報を指すときには符号D1を用いる。
工程情報D1は、生産ラインを構成する生産装置12について、その生産装置12における作業工程を構成する全ての単位加工工程に関する情報である。又、一の生産ラインにおいて生産装置12が複数そなえられている場合には、これらの複数の生産装置12のそれぞれについての作業工程を構成する全ての単位加工工程に関する情報が工程情報D1として用いられるようになっている。
図4(a)に示す例では、生産ラインAは1つの生産装置12aをそなえているので、工程情報D1−Aは、生産装置12aにおける作業工程を構成する全ての単位加工工程について示している。又、生産ラインBは2つの生産装置12b,12cをそなえているので、工程情報D1−Bは、生産装置12bにおける作業工程を構成する全ての単位加工工程と、生産装置12cにおける作業工程を構成する全ての単位加工工程とについて示している。更に、生産ラインCは2つの生産装置12d,12eをそなえているので、工程情報D1−Cは、生産装置12dにおける作業工程を構成する全ての単位加工工程と、生産装置12eにおける作業工程を構成する全ての単位加工工程とについて示している。
また、工程情報D1は、例えば、図3に示すように、単位工程時間Ud1,工程順序Sd1,工程種別Cd1,全体工程時間Td1をそなえて構成されている。なお、この工程情報D1は、上述した単位工程時間Ud1,工程順序Sd1,工程種別Cd1,全体工程時間Td1の他に、例えば、生産ラインを構成する生産装置の種類や数に関する情報もそなえて構成されているが、これらの情報については、便宜上、図示を省略するとともに、その説明についても省略するものとする。
なお、以下、単位工程時間を示す符号Ud1の後に“−(ハイフン)”とともに生産ラインを示す符号A,B,Cのいずれかを付すことにより、各生産ラインA,B,Cに関する単位工程時間を示すものとし、図4(b)に示す例では、生産ラインCの単位工程時間Ud1−Cを示している。又、以下、単位工程時間を示す符号としては、複数の単位工程時間のうち1つを特定する必要があるときは符号Ud1−C等を用いるが、任意の工程情報を指すときには符号Ud1を用いる。
なお、以下、全体工程時間を示す符号Td1の後に“−(ハイフン)”とともに生産ラインを示す符号A,B,Cのいずれかを付すことにより、各生産ラインA,B,Cに関する全体工程時間を示すものとし、図4(a)に示す例では、生産ラインAの全体工程時間としてTd1−Aを、生産ラインBの全体工程時間としてTd1−Bを、生産ラインCの全体工程時間としてTd1−Cをそれぞれ示している。又、以下、全体工程時間を示す符号としては、複数の全体工程時間のうち1つを特定する必要があるときは符号Td1−A,Td1−B,Td1−Cを用いるが、任意の工程情報を指すときには符号Td1を用いる。
単位工程時間Ud1は、生産ラインにおける作業工程を構成する各単位加工工程のそれぞれの所要時間(工程時間)であって、例えば、図4(b)に示すように、生産ラインCにおいて、生産装置12eにおける作業工程を構成する各単位加工工程について、第1の手動工程の所要時間が1.3分、第1の自動工程の所要時間が1.8分、第2の手動工程の所要時間が0.7分、第2の自動工程の所要時間が4.1分、第3の手動工程の所要時間が2.1分である場合に、これらの各所要時間が単位工程時間Ud1−Cとして用いられる。
なお、この図4(b)に示す例においては、生産装置12eについてのみ単位工程時間Ud1−Cを図示しているが、生産装置12e以外の生産装置12a〜12dについてもそれぞれ単位工程時間Ud1が設定されており、これらについての単位工程時間Ud1の図示等は、便宜上省略する。
工程順序Sd1は、生産ラインにおける作業工程を構成する各単位加工工程を時系列に並べたときの順序を示す情報である。工程種別Cd1は、生産ラインにおける作業工程を構成する各単位加工工程のそれぞれの種別であり、“手動工程”または“自動工程”を特定する情報が用いられる。
図4(a)に示す例では、工程情報D1−Aとして、第1の手動工程,第1の自動工程,第2の手動工程,第2の自動工程,第3の手動工程の順に生産装置12aにおける単位加工工程が行なわれることが示されており、これらの単位加工工程の順序が工程順序Sd1であり、又、これらの単位加工工程がそれぞれ手動工程であるか自動工程であるかが工程種別Cd1によって示されるのである。同様に、工程情報D1−Bとして、第1の手動工程,第1の自動工程,第2の手動工程,第2の自動工程,第3の手動工程の順に生産装置12bにおける単位加工工程が行なわれ、次いで、第1の手動工程,第1の自動工程,第2の手動工程の順に生産装置12cにおける単位加工工程が行なわれることが示されており、これらの単位加工工程の順序が工程順序Sd1であり、又、これらの単位加工工程がそれぞれ手動工程であるか自動工程であるかが工程種別Cd1によって示されるのである。更に、工程情報D1−Cとして、第1の手動工程,第1の自動工程,第2の手動工程の順に生産装置12dにおける単位加工工程が行なわれ、次いで、第1の手動工程,第1の自動工程,第2の手動工程,第2の自動工程,第3の手動工程の順に生産装置12eにおける単位加工工程が行なわれることが示されており、これらの単位加工工程の順序が工程順序Sd1であり、又、これらの単位加工工程がそれぞれ手動工程であるか自動工程であるかが工程種別Cd1によって示されるのである。
全体工程時間Td1は、生産ラインの全体工程時間であって、各生産ラインにおける作業工程を構成する全ての単位加工工程の各所要時間の総和として表わされる。
この全体工程時間Td1は、生産ラインにそなえられる生産装置12が1台だけである場合には、その1台の生産装置12における作業工程を構成する全ての単位加工工程の各所要時間の総和として表わされる。又、生産ラインに複数の生産装置12がそなえられる場合には、これらの複数の生産装置12のそれぞれにおける作業工程を構成する全ての単位加工工程の各所要時間の総和として表わされる。
図4(a)に示す例では、生産ラインAについて、生産装置12aにおける作業工程を構成する全ての単位加工工程の各所要時間(Ud1)の総和として求められた20分が全体工程時間Td1−Aとして用いられる。又、生産ラインBについて、生産装置12bにおける作業工程を構成する全ての単位加工工程の各所要時間(Ud1)の総和として求められた6分と、生産装置12cにおける作業工程を構成する全ての単位加工工程の各所要時間(Ud1)の総和として求められた16分とを加算した22分が全体工程時間Td1−Bとして用いられる。更に、生産ラインCについて、生産装置12dにおける作業工程を構成する全ての単位加工工程の各所要時間(Ud1)の総和として求められた2分と、生産装置12eにおける作業工程を構成する全ての単位加工工程の各所要時間(Ud1)の総和として求められた10分とを加算した12分が全体工程時間Td1−Cとして用いられる。
工程内定義情報保持部26は、自動機工程11内において定義すべき情報を示す工程内定義情報を予め保持するものであって、例えば、複数の生産要素e1〜e7が自動機工程11内に順次投入される間隔を示す工程タクトタイムT1(図1参照)と、自動機工程11内に存在する生産要素eの数を示す標準手持ち数N(Nは自然数)とを工程内定義情報として予め保持するようになっている。なお、以下、本実施形態においては、工程タクトタイムT1が、各生産要素e間において共通の6分(T1=6)であり、標準手持ち数Nが3(N=3)の場合について説明する。
ライン内限度時間保持部27は、ライン内限度時間(製品タクトタイム、自動機工程内リードタイム、サイクルタイム)T2を、工程内定義情報保持部26により保持された工程タクトタイムT1および標準手持ち数Nに基づいて算出して保持するものである。
ライン内限度時間T2は、図1に示すように、生産ラインにおいて一の生産要素eに対してかけうる限度時間(最大時間)であって、工程タクトタイムT1と標準手持ち数Nとを乗算することにより求められる(式(a)参照)。
(T2)=(T1)×(N)・・・(a)
なお、本実施形態においては、工程タクトタイムT1として設定された6分(T1=6)と標準手持ち数Nとして設定された3台(N=3)とに基づいて、ライン内限度時間T2=(16分×3台)=18分が算出され、ライン内限度時間保持部27に保持されるようになっている。
即ち、自動機工程11には、複数の生産要素e1〜e7が、それぞれ一定の工程タクトタイムT1をおいて順次投入され、これらの自動機工程11内に投入された生産要素eが、複数の生産ラインA,B,Cのうちいずれかの生産ラインにより加工されて、ライン内限度時間T2内に自動機工程11外へ順次排出されるようになっている。
移動時間保持部28は、複数の端末装置15(または、生産装置12)の台数や、各端末装置15間の移動に作業者X,Yが要する所要時間(自動機間距離の定義)Mt等を予め保持するものであって、本実施形態においては、複数の端末装置15a〜15e(または、複数の生産装置12a〜12e)間を連結するルートを特定する情報と、複数の端末装置15a〜15eのそれぞれの間を作業者が相互に移動するために必要な移動時間Mtとを予め保持するようになっている。
図5は本発明の一実施形態としての作業指示システムの移動時間保持部により保持される移動時間の例を示す図である。
図5に示す例では、例えば、端末装置15aと端末装置15bとの間に要する移動時間が10秒、端末装置15aと端末装置15cとの間に要する移動時間が8秒、端末装置15aと端末装置15dとの間に要する移動時間が18秒、端末装置15aと端末装置15eとの間に要する移動時間が15秒である。
なお、この図5に示す例においては、移動時間保持部28は、端末装置15aと端末装置15b〜15eのそれぞれとの間に要する移動時間の他、端末装置15b〜15eにおけるそれぞれの間に要する移動時間も保持しているが、便宜上、その詳細な説明を省略するものとする。
即ち、移動時間設定部28は、作業完了報告が入力された端末装置15から、次作業工程をそなえた生産装置12に対応する端末装置15までの移動に作業者X,Yが要する所要時間を移動時間Mtとして保持するともいえる。
CPU19は、作業監視機13において各種の数値計算,情報処理および機器制御等を行なうものであって、図2に示すように、個別工程情報取得部29,状態情報取得部30,重み付加部31,完了報告取得部32,算出部33,決定部34および出力部35として機能するようになっている。
図6は本発明の一実施形態としての作業指示システムの個別工程情報取得部によって取得する個別工程情報の構成例を模式的に示す図、図7はその個別工程情報取得部によって取得した個別工程情報を生産要素ごとに時系列に沿って並べて示す図である。
個別工程情報取得部29は、生産要素eが自動機工程11内に投入される都度、この生産要素eの加工にかかる生産ラインに関する個別工程情報(投入情報)D2を新たに生成して取得するものである。
ここで、個別工程情報D2は、図6に示すように、工程情報D1および投入時余裕時間Rd2をそなえて構成されている。
工程情報D1は、自動機工程11内に投入された生産要素eを加工するための生産ライン(A,B,C)にかかる工程情報(D1−A,D1−B,D1−C)であって、図7に示す例では、生産要素e2の工程情報としてD1−Bを、生産要素e3の工程情報としてD1−Cを、生産要素e4の工程情報としてD1−Aをそれぞれ示している。
投入時余裕時間Rd2は、工程情報D1の全体工程時間Td1をライン内限度時間T2から減算して求められる時間であって、図7に示す例では、生産要素e2の投入時余裕時間としてRd2−2が、生産要素e3の投入時余裕時間としてRd2−3が、生産要素e4の投入時余裕時間としてRd2−4がそれぞれ示されている。
なお、以下、投入時余裕時間を示す符号としては、複数の投入時余裕時間のうち1つを特定する必要があるときは符号Rd2−2,Rd2−3,Rd2−4を用いるが、任意の投入時余裕時間を指すときには符号Rd2を用いる。
また、以下、ライン内限度時間を示す符号T2の後に“−(ハイフン)”とともに生産要素を示す符号e2,e3,e4におけるeの順番を示すことにより特定するための番号2,3,4(以下で、識別番号2,3,4という)のいずれかを付すことにより、各生産要素e2,e3,e4に関するライン内限度時間を示すものとし、本実施形態では、生産要素e2のライン内限度時間としてT2−2を、生産要素e3のライン内限度時間としてT2−3を、生産要素e4のライン内限度時間としてT2−4をそれぞれ示している。そして、これらのライン内限度時間T2−2,T2−3,T2−4は、それぞれ同じ時間である。
なお、以下、ライン内限度時間を示す符号としては、複数のライン内限度時間のうち1つを特定する必要があるときは符号T2−2,T2−3,T2−4を用いるが、任意の工程情報を指すときには符号T2を用いる。
例えば、生産要素e2が自動機工程11内に投入されると(図7における“e2投入時”参照)、個別工程情報取得部29は、生産要素e2の加工にかかる生産ラインBの工程情報D1−Bを工程情報保持部25から取得するとともに、図7に示すように、ライン内限度時間保持部27から取得したライン内限度時間T2−2から生産ラインBの全体工程時間Td1−Bを減算した投入時余裕時間Rd2−2を生成して取得する。
また、例えば、生産要素e3が自動機工程11内に投入されると(図7における“e3投入時”参照)、個別工程情報取得部29は、生産要素e3の加工にかかる生産ラインCの工程情報D1−Cを工程情報保持部25から取得するとともに、図7に示すように、ライン内限度時間保持部27から取得したライン内限度時間T2−3から生産ラインCの全体工程時間Td1−Cを減算した投入時余裕時間Rd2−3を生成して取得する。
さらに、例えば、生産要素e4が自動機工程11内に投入されると(図7における“e4投入時”参照)、個別工程情報取得部29は、生産要素e4の加工にかかる生産ラインAの工程情報D1−Aを工程情報保持部25から取得するとともに、図7に示すように、ライン内限度時間保持部27から取得したライン内限度時間T2−4から生産ラインAの全体工程時間Td1−Aを減算した投入時余裕時間Rd2−4を生成して取得する。
以下、本実施形態においては、図1に示すような、3つの生産要素e2〜e4が自動機工程11内に存在する場合を例に説明するものとする。
図8は本発明の一実施形態としての作業指示システムの状態情報取得部によって取得する状態情報の構成例を模式的に示す図、図9はその状態情報取得部によって取得した状態情報を生産要素ごとに並べて示す図である。
状態情報取得部30は、個別工程情報取得部29によって取得した個別工程情報D2(工程情報D1)に基づいて、自動機工程11内に存在する複数の生産要素e2〜e4のそれぞれについての状態情報D3をリアルタイムに取得するものである。
なお、状態情報D3は、作業監視機13から取得されてもよく、複数の端末装置15a〜15eから取得されてもよい。
図9に示す例では、状態情報D3は、生産要素e2の状態情報としてD3−2を、生産要素e3の状態情報としてD3−3を、生産要素e4の状態情報としてD3−4をそれぞれ示している。又、この図9に示す例では、自動機工程11に投入された順で生産要素eを紙面上から下に向かって並べて示している。
なお、以下、状態情報を示す符号としては、複数の状態情報のうち1つを特定する必要があるときは符号D3−2,D3−3,D3−4を用いるが、任意の状態情報を指すときには符号D3を用いる。
状態情報D3は、生産要素eに対してこれから行なわれる残りの加工工程に関する情報を示すものであって、図8に示すように、残工程順序Sd3,残工程種別Cd3,残工程全体時間Td3および残工程余裕時間(余裕時間)Rd3をそなえて構成されている。なお、この状態情報D3は、上述した残工程順序Sd3,残工程種別Cd3,残工程全体時間Td3および残工程余裕時間Rd3の他に、例えば、生産ラインを構成する生産装置の種類や数に関する情報や、生産ラインにおける作業工程を構成する各単位加工工程のそれぞれの所要時間を示す単位工程時間もそなえて構成されているが、これらの情報については、便宜上、その説明についても省略するものとする。
残工程順序Sd3は、生産要素eに対して行なわれる残りの単位加工工程を時系列に並べたときの順序を示す情報である。残工程種別Cd3は、生産要素eに対して行なわれる残りの各単位加工工程のそれぞれの種別を示す情報であり、生産要素eに対して現在行なわれている単位加工工程(以下、現単位工程という)の種別として、“手動工程中”,“自動工程中”および“作業待ち”のいずれかを特定する情報が用いられるとともに、現工程の後に行なわれる残りの各単位加工工程(以下、残単位工程という)のそれぞれの種別として、“手動工程”および“自動工程”のいずれかを特定する情報が用いられる。
ここで、“手動工程中”は、作業者が手動工程を行なっている状態を示し(作業中;マニュアル作業中)、“自動工程中”は、生産装置12が自動工程を行なっている状態を示す(自動送り中;自動送りしている状態)。又、“作業待ち”は、手動工程も自動工程も行なわれておらず、作業者により手動工程が行なわれるのを待っている状態を示す。
図9に示す例では、状態情報D3−2として、自動工程中,第1の手動工程,第1の自動工程の順に単位加工工程が残りの加工工程として行なわれることが示されており、これらの単位加工工程の順序が工程順序Sd3であり、現単位工程が“手動工程中”,“自動工程中”および“作業待ち”のいずれであるか、又、これらの残単位工程がそれぞれ“手動工程”であるか“自動工程”であるかが工程種別Cd3によって示されるのである。同様に、状態情報D3−3として、手動工程中,第1の自動工程,第1の手動工程の順に単位加工工程が残りの加工工程として行なわれることが示されており、これらの単位加工工程の順序が工程順序Sd3であり、現単位工程が“手動工程中”,“自動工程中”および“作業待ち”のいずれであるか、又、これらの残単位工程がそれぞれ“手動工程”であるか“自動工程”であるかが工程種別Cd3によって示されるのである。更に、状態情報D3−4として、作業待ち,第1の手動工程,第1の自動工程,第2の手動工程の順に単位加工工程が残りの加工工程として行なわれることが示されており、これらの単位加工工程の順序が工程順序Sd3であり、現単位工程が“手動工程中”,“自動工程中”および“作業待ち”のいずれであるか、又、これらの残単位工程がそれぞれ“手動工程”であるか“自動工程”であるかが工程種別Cd3によって示されるのである。
残工程全体時間Td3は、生産要素eに対して行なわれる残りの工程の全体時間であって、現単位工程の残り時間と残単位工程の全ての各所要時間との総和として表わされる。
図9に示す例では、生産要素e2について、自動工程中の工程の残りの所要時間と、第1の手動工程および第1の自動工程の各所要時間の総和とを加算した時間が残工程全体時間Td3−2として用いられる。又、生産要素e3について、手動工程中の工程の残りの所要時間と、第1の自動工程および第1の手動工程の各所要時間の総和とを加算した時間が残工程全体時間Td3−3として用いられる。更に、生産要素e4について、作業待ちの残り時間と、第1の手動工程,第1の自動工程,第2の手動工程の各所要時間の総和とを加算した時間が残工程全体時間Td3−4として用いられる。
なお、以下、残工程全体時間を示す符号Td3の後に“−(ハイフン)”とともに生産要素を示す符号e2,e3,e4の識別番号2,3,4のいずれかを付すことにより、各生産要素e2,e3,e4に関する残工程全体時間を示すものとし、図9に示す例では、生産要素e2の残工程全体時間としてTd3−2を、生産要素e3の残工程全体時間としてTd3−3を、生産要素e4の残工程全体時間としてTd3−4をそれぞれ示している。又、以下、残工程全体時間を示す符号としては、複数の残工程全体時間のうち1つを特定する必要があるときは符号Td3−2,Td3−3,Td3−4を用いるが、任意の残工程全体時間を指すときには符号Td3を用いる。
残工程余裕時間Rd3は、ライン内限度時間保持部27により保持された各生産ラインのライン内限度時間T2から、個別経過時間Qと残工程全体時間Td3とを減算して求められるものである。ここで、個別経過時間Qは、生産要素eが投入されてから現時点(現状態)までの経過時間である(図9参照)。
なお、以下、残工程余裕時間を示す符号Rd3の後に“−(ハイフン)”とともに生産要素を示す符号e2,e3,e4の識別番号2,3,4のいずれかを付すことにより、各生産要素e2,e3,e4に関する残工程余裕時間を示すものとし、図9に示す例では、生産要素e2の残工程余裕時間としてRd3−2を、生産要素e3の残工程余裕時間としてRd3−3を、生産要素e4の残工程余裕時間としてRd3−4をそれぞれ示している。又、以下、残工程余裕時間を示す符号としては、複数の残工程余裕時間のうち1つを特定する必要があるときは符号Rd3−2,Rd3−3,Rd3−4を用いるが、任意の残工程余裕時間を指すときには符号Rd3を用いる。
なお、以下、個別経過時間を示す符号Qの後に“−(ハイフン)”とともに生産要素を示す符号e2,e3,e4の識別番号2,3,4のいずれかを付すことにより、各生産要素e2,e3,e4に関する個別経過時間を示すものとし、図9に示す例では、生産要素e2の個別経過時間としてQ−2を、生産要素e3の個別経過時間としてQ−3を、生産要素e4の個別経過時間としてQ−4をそれぞれ示している。又、以下、個別経過時間を示す符号としては、複数の個別経過時間のうち1つを特定する必要があるときは符号Q−2,Q−3,Q−4を用いるが、任意の工程情報を指すときには符号Qを用いる。
図9に示す例では、生産要素e2について、生産要素e2のライン内限度時間T2−2から、生産要素e2の個別経過時間Q−2と生産要素e2の残工程全体時間Td3−2とを減算して求めた時間が残工程余裕時間Rd3−2として示される。又、生産要素e3について、生産要素e3のライン内限度時間T2−3から、生産要素e3の個別経過時間Q−3と生産要素e3の残工程全体時間Td3−3とを減算して求めた時間が残工程余裕時間Rd3−3として示される。更に、生産要素e4について、生産要素e4のライン内限度時間T2−4から、生産要素e4の個別経過時間Q−4と生産要素e4の残工程全体時間Td3−4とを減算して求めた時間が残工程余裕時間Rd3−4として示される。
なお、“作業待ち”の状態である生産要素e4については、図9に示す例においては、少なくとも生産要素e3における手動工程が完了するまでは工程が再開されず、現時点から生産要素e3における手動工程が完了するまでの時間Pだけ、e4における第1の手動工程の開始が遅れることになるので、状態情報取得部30は、第1の手動工程の開始が遅れる時間Pを遅延時間△t1として減算することにより残工程余裕時間Rd3−4が求められるのである。
重み付加部31は、生産要素eが自動機工程11内に投入される都度、自動機工程11における複数の生産要素e2〜e4のそれぞれについての残工程余裕時間Rd3−2,Rd3−3,Rd3−4に対して重みを付加するものであって、例えば、図9に示す例では、自動機工程11に投入された順で生産要素eを紙面上から下に向かって並べて示しており、最も先に投入された生産要素e2(先入品という場合もある)の残工程余裕時間Rd3−2から、最も後に投入された生産要素e4(後入品という場合もある)の残工程余裕時間Rd3−4にかけて、順次大きくなる値をそれぞれ重み(重み値α,β,γ)として設定し、これらの重み値α,β,γを各残工程余裕時間Rd3−2,Rd3−3,Rd3−4に乗算するようになっている。なお、この重み値α,β,γは、生産要素eの優先度等に応じて任意に変更可能である。
具体的には、例えば、生産要素e4が自動機工程11内に投入されると、重み付加部31は、最も先に投入された生産要素e2の残工程余裕時間Rd3−2に対して重み値αとして“1”を、2番目に投入された生産要素e3の残工程余裕時間Rd3−3に対して重み値βとして“2”を、最も後に投入された生産要素e4の残工程余裕時間Rd3−4に対して重み値γとして“3”をそれぞれ乗算する。即ち、重み付加部31は、最も後に投入された生産要素eの残工程余裕時間Rd3に対して最も大きい重みを付加するのである。
完了報告取得部32は、作業者による手動工程が完了したことを示す作業完了報告を取得するものであって、本実施形態においては、完了報告入力部16から出力される作業完了報告を受け取ることにより取得するようになっている。
図10(a)〜図10(d)は本発明の一実施形態としての作業指示システムの算出部および決定部の機能を説明するための図であり、図10(a)は図9に示す現時点の工程から所定時間経過した状態を示す図、図10(b)は図10(a)の状態において生産要素e3についての手動工程を次作業候補として仮定した工程を示す図、図10(c)は図10(a)の状態において生産要素e2についての手動工程を次作業候補として仮定した工程を示す図、図10(d)は図10(a)の状態において生産要素e4についての手動工程を次作業候補として仮定した工程を示す図である。
算出部33は、完了報告取得部32によって作業完了報告を取得する毎に、状態情報取得部30によって取得した状態情報D3に基づいて予測全体余裕時間Trdを算出するものである。
この算出部33は、自動機工程11における手動工程を完了させた作業者が次に行なう次作業工程となりうる複数の手動工程のそれぞれを次作業候補として順次仮定し、各仮定時のそれぞれにおいて、自動機工程11内に存在する複数の生産要素e2〜e4についての各予測単位余裕時間(余裕時間)Urd−2〜Urd−4を算出し、これらの各予測単位余裕時間Urd−2〜Urd−4の総和を予測全体余裕時間Trdとしてそれぞれ算出するようになっている。又、算出部33は、自動機工程11内の複数の生産要素e2〜e4のそれぞれについてまだ行なわれていない手動工程のうち最初に行なわれるべき各手動工程SP2〜SP4のそれぞれを次作業候補として順次仮定する。なお、この際、算出部33は、既に他の作業者が行なっている(作業中の)手動工程は次作業候補から除外する。
図10(a)は、図9に示す現時点の工程がZ時点まで経過した状態を示している。ここで、図10(a)に示すZ時点は、作業者が生産要素e3について“手動工程中”であった手動工程PP3の作業を完了させた時である。
以下、本実施形態の算出部33および決定部34について、図10(a)に示すZ時点の場合を例に説明する。
例えば、算出部33は、生産要素e3について“手動工程中”であった手動工程PP3の作業完了報告を完了報告取得部32が取得すると、生産要素e3についてまだ行なわれていない手動工程のうち最初に行なわれるべき手動工程SP3を次作業候補として仮定したり(図10(b)参照)、生産要素e2についてまだ行なわれていない手動工程のうち最初に行なわれるべき手動工程SP2を次作業候補として仮定したり(図10(c)参照)、生産要素e4についてまだ行なわれていない手動工程のうち最初に行なわれるべき手動工程SP4を次作業候補として仮定したり(図10(d)参照)することにより、これらの各予測全体余裕時間Trd3,Trd2,Trd4を算出する。
具体的には、例えば、算出部33は、図10(b)に示すように、生産要素e3についての手動工程SP3を次作業候補として仮定した場合において、生産要素e2についての予測単位余裕時間Urd3−2と、生産要素e3についての予測単位余裕時間Urd3−3と、生産要素e4についての予測単位余裕時間Urd3−4とをそれぞれ算出し、これらの各予測単位余裕時間Urd3−2,Urd3−3,Urd3−4の総和を予測全体余裕時間Trd3として算出する。
また、例えば、算出部33は、図10(c)に示すように、生産要素e2についての手動工程SP2を次作業候補として仮定した場合において、生産要素e2についての予測単位余裕時間Urd2−2と、生産要素e3についての予測単位余裕時間Urd2−3と、生産要素e4についての予測単位余裕時間Urd2−4とをそれぞれ算出し、これらの各予測単位余裕時間Urd2−2,Urd2−3,Urd2−4の総和を予測全体余裕時間Trd2として算出する。
さらに、例えば、算出部33は、図10(d)に示すように、生産要素e4についての手動工程SP4を次作業候補として仮定した場合において、生産要素e2についての予測単位余裕時間Urd4−2と、生産要素e3についての予測単位余裕時間Urd4−3と、生産要素e4についての予測単位余裕時間Urd4−4とをそれぞれ算出し、これらの各予測単位余裕時間Urd4−2,Urd4−3,Urd4−4の総和を予測全体余裕時間Trd4として算出する。
なお、以下、予測全体余裕時間を示す符号としては、複数の予測全体余裕時間のうち1つを特定する必要があるときは符号Trd2,Trd3,Trd4を用いるが、任意の予測全体余裕時間を指すときには符号Trdを用いる。
また、以下、予測単位余裕時間を示す符号としては、複数の予測単位余裕時間のうち1つを特定する必要があるときは符号Urd2−2〜Urd2−4,Urd3−2〜Urd3−4,Urd4−2〜Urd4−4を用いるが、任意の予測単位余裕時間を指すときには符号Urd−2〜Urd−4を用いる。
そして、算出部33は、予測全体余裕時間Trdの算出に際して、重み付加部31によって付加された重みと、移動時間保持部28により保持された移動時間Mtとを加味するようになっている。
例えば、図10(b)に示すように、生産要素e3についての手動工程SP3を次作業候補と仮定した場合には、生産要素e2および生産要素e4のそれぞれの工程においては、Z時点から作業者が手動工程SP3を完了させるまでの間が“作業待ち”状態になり、この“作業待ち”状態の期間が遅延時間△t2となる。そのため、これらの予測単位余裕時間Urd3−2,Urd3−4のそれぞれは、生産要素e2および生産要素e4のそれぞれについての各残工程余裕時間Rd3−2,Rd3−4(図10(a)参照)から遅延時間△t2が減算される。
従って、生産要素e2についての予測単位余裕時間Urd3−2が、生産要素e2のライン内限度時間T2−2を越えた時間(作業遅れ)としてマイナスの値となる(式(b)参照)。
(Urd3−2)=(Rd3−2)−(△t2)・・・(b)
また、生産要素e4についての予測単位余裕時間Urd3−4が、生産要素e4のライン内限度時間T2−4を越えた時間(作業遅れ)としてマイナスの値となる(式(c)参照)。
(Urd3−4)=(Rd3−4)−(△t2)・・・(c)
そして、算出部33は、算出したこれらの予測単位余裕時間Urd3−2,Urd3−3,Urd3−4のそれぞれに対して、重み付加部31によって付加された重み値α,β,γを加味した値の総和を予測全体余裕時間Trd3として算出する(式(d)参照)。
(Trd3)=(Urd3−2)×(α)+(Urd3−3)×(β)
+(Urd3−4)×(γ)・・・(d)
また、例えば、図10(c)に示すように、生産要素e2についての手動工程SP2を次作業候補と仮定した場合には、生産要素e4の工程においては、Z時点から作業者が手動工程SP2を完了させるまでの間が“作業待ち”状態になり、この“作業待ち”状態の期間が遅延時間△t3となる。そのため、この予測単位余裕時間Urd2−4は、生産要素e4についての残工程余裕時間Rd3−4(図10(a)参照)から遅延時間△t3が減算されて、生産要素e4についての余裕時間が少なくなった値となる(式(e)参照)。
(Urd2−4)=(Rd3−4)−(△t3)・・・(e)
また、生産要素e3の工程で、Z時点において“自動工程中”であるので、遅延時間は発生しない。従って、生産要素e3についての予測単位余裕時間Urd2−3は、生産要素e3についての残工程余裕時間Rd3−3(図10(a)参照)と同じ値となる(式(f)参照)。
(Urd2−3)=(Rd3−3)・・・(f)
さらに、生産要素e2の工程で、Z時点において“自動工程中”であるので、この間、作業者が手動工程PP3から手動工程SP2まで移動することにより移動時間Mt1が生じても遅延時間は発生しない(図10(c)中においては、“自動工程中”の表示に移動時間Mt1を重ねて表示)。従って、生産要素e2についての予測単位余裕時間Urd2−2は、生産要素e2についての残工程余裕時間Rd3−2(図10(a)参照)と同じ値となる(式(g)参照)。
(Urd2−2)=(Rd3−2)・・・(g)
そして、算出部33は、算出したこれらの予測単位余裕時間Urd2−2,Urd2−3,Urd2−4のそれぞれに対して、重み付加部31によって付加された重み値α,β,γを加味した値の総和を予測全体余裕時間Trd2として算出する(式(h)参照)。
(Trd2)=(Urd2−2)×(α)+(Urd2−3)×(β)
+(Urd2−4)×(γ)・・・(h)。
さらに、例えば、図10(d)に示すように、生産要素e4についての手動工程SP4を次作業工程と仮定した場合には、作業者が手動工程PP3から手動工程SP4まで移動することにより移動時間Mt2が生じ、手動工程SP4の開始が移動時間Mt2だけ遅れる(図10(d)中においては、手動工程SP4の表示の前に移動時間Mt2を付加して表示)。そして、生産要素e4についての予測単位余裕時間Urd4−4は、生産要素e4についての残工程余裕時間Rd3−4(図10(a)参照)から、移動時間Mt2が減算された時間となる(式(i)参照)。
(Urd4−4)=(Rd3−4)−(Mt2)・・・(i)
また、生産要素e2の工程においては、Z時点から作業者が手動工程SP4を完了させるまでの間が“作業待ち”状態になり、この“作業待ち”状態の期間が遅延時間△t4として表示される。従って、生産要素e2についての予測単位余裕時間Urd4−2は、生産要素e2についての残工程余裕時間Rd3−2(図10(a)参照)から遅延時間△t4を減算した値となる(式(j)参照)。
(Urd4−2)=(Rd3−2)−(△t4)・・・(j)
さらに、生産要素e3の工程で、Z時点において“自動工程中”であるが、この“自動工程中”の工程が完了してから作業者が手動工程SP4を完了させるまでの間が“作業待ち”状態になり、この“作業待ち”状態の期間が遅延時間△t5として表示される。従って、生産要素e3についての予測単位余裕時間Urd4−3は、生産要素e3についての残工程余裕時間Rd3−3(図10(a)参照)から遅延時間△t5が減算された値となる(式(k)参照)。
(Urd4−3)=(Rd3−3)−(△t5)・・・(k)
そして、算出部33は、算出したこれらの予測単位余裕時間Urd4−2,Urd4−3,Urd4−4のそれぞれに対して、重み付加部31によって付加された重み値α,β,γを加味した値の総和を予測全体余裕時間Trd4として算出する(式(l)参照)。
(Trd4)=(Urd4−2)×(α)+(Urd4−3)×(β)
+(Urd4−4)×(γ)・・・(l)
決定部34は、完了報告取得部32によって作業完了報告を取得する毎に、算出部33によって算出された各予測全体余裕時間Trd2〜Trd4に基づいて、手動工程を完了させた作業者が次に行なうべき手動工程を次作業工程として決定するものであって、算出部33によって算出された複数の予測全体余裕時間Trd2〜Trd4の中から、最大となる予測全体余裕時間Trdにおいて仮定された次作業候補を次作業工程として決定するようになっている。従って、決定部34は、状態情報取得部30によって取得した状態情報D3に基づいて次作業工程を決定するともいえる。
図10(a)〜(b)に示す例においては、決定部34は、算出部33によって算出された各予測全体余裕時間Trd2〜Trd4の中から、重み付加部31によって付加された重みを加味した上で最大となる予測全体余裕時間Trd4において仮定された手動工程SP4を次作業工程として決定する。
このように、残りの工程が少ない先入品については、余裕時間がなくなってもライン内限度時間T2を超えるリスクは少ないが、残りの工程が多い後入れ品については、余裕時間が少なくなるとライン内限度時間T2を超えるリスクが大きくなることを考慮したリスク管理を行なうことができるのである。
出力部35は、決定部34によって決定された次作業工程を端末装置15の通知部17に出力するものである。そして、通知部17は、作業完了報告を入力した作業者X,Yのいずれかに対して、出力部35から取得した次作業工程を通知するようになっている。
表示部20は、作業監視機13に関する種々の情報を表示するものである。入力部21は、ユーザ等が各種入力や操作を行なうことにより、データや指示内容等を作業監視機13に入力するものであって、例えば、マウスやキーボードをそなえて構成されている。
入出力インタフェース22は、表示部20や入力部21等の入出力機器を制御するためのものである。
RAM23は、CPU19が各種演算処理を行なう際に、データやプログラムを一時的に展開・格納するためのものであり、ROM24は、CPU19によって実行・処理されるプログラムや各種データを格納するものである。
上述の如く構成された本発明の一実施形態に係る作業指示システム10の作業監視機13における個別工程情報D2の更新手法を、図11に示すフローチャート(ステップA11〜A14)に従って説明する。
工程情報保持部25は、予め複数の生産ラインのそれぞれについての工程情報D1を保持し(工程情報保持ステップ)、移動時間保持部28は、移動時間Mtを保持する(移動時間保持ステップ)。又、ライン内限度時間保持部27は、工程内定義情報保持部26により保持された工程内定義情報に基づいてライン内限度時間T2を保持しておく(ライン内限度時間保持ステップ)。
そして、生産要素eが自動機工程11内に投入されると(ステップA11)、自動機工程11は、生産要素eが自動機工程11内に投入されたことを投入通知として作業監視機13に通知する(ステップA12)。
作業監視機13が自動機工程11からの投入通知を取得すると(ステップA13)、個別工程情報取得部29が、投入された生産要素eの加工にかかる生産ラインに関する工程情報D1を取得し、その生産要素eにかかる個別工程情報D2を生成することにより(個別工程情報取得ステップ)、作業監視機13の内部作業状態が更新されて(ステップA14;内部作業状態更新)、処理を終了する。
次に、上述の如く構成された本発明の一実施形態に係る作業指示システム10における、次作業工程の通知手法を、図12に示すフローチャート(ステップB11〜B17)に従って説明する。
例えば、状態情報取得部30は、自動機工程11内に存在する複数の生産要素eのそれぞれについての残工程余裕時間Rd3(状態情報D3)をリアルタイムに取得するようになっている(情報取得ステップ)。又、例えば、重み付加部31は、生産要素eが自動機工程11に投入される都度、自動機工程11における複数の生産要素eのそれぞれについての残工程余裕時間Rd3に対して重みを付加するようになっている(重み付加ステップ)。
作業者は、手動工程を完了させると(ステップB11)、完了報告入力部16に作業完了報告を入力する。
そして、完了報告入力部16が作業完了報告を作業監視機13に出力(通知)することにより(ステップB12)、完了報告取得部32が作業完了報告を取得する(ステップB13;完了報告取得ステップ)。これにより、作業監視機13の内部作業状態が更新される(ステップB14)。
完了報告取得部32が作業完了報告を取得すると、算出部33は、状態情報取得部30によって取得した状態情報D3に基づいて、自動機工程11における次作業候補を順次仮定し、各仮定時のそれぞれにおいて自動機工程11内に存在する複数の生産要素eにかかる各予測単位余裕時間Urd−2〜Urd−4の総和を予測全体余裕時間Trd2〜Trd4としてそれぞれ算出する(ステップB15;算出ステップ)。又、この際、算出部33は、予測全体余裕時間Trd2〜Trd4の算出に際して、重み付加部31によって付加された重みと移動時間保持部28により保持された移動時間Mtとを加味する。
複数の予測全体余裕時間Trd2〜Trd4が算出されると、決定部34は、算出されたこれら複数の予測全体余裕時間Trd2〜Trd4の中から、予測全体余裕時間Trdが最大となる手動工程を次作業工程として決定する(決定ステップ)。
出力部35は、決定部34によって決定された次作業工程を、作業完了報告が入力された端末装置15の通知部17に出力し(ステップB16)、この通知部17は、出力部35によって出力された次作業工程を、手動工程を完了させた作業者に対して通知することにより(ステップB17;通知ステップ)、処理を終了する。上述したステップB11〜ステップB17の処理が、完了報告取得部32によって作業完了報告を取得する毎に行なわれる。
このように、本発明の一実施形態としての作業指示システム10によれば、生産要素eに対してこれから行なわれる残りの加工工程に関する情報を示す状態情報D3−2,D3−3,D3−4を、自動機工程11内に存在する複数の生産要素e2〜e4のそれぞれについて取得し、作業完了報告を取得する毎に、取得した状態情報D3−2,D3−3,D3−4に基づいて次作業工程を決定することにより、手動工程を完了させた作業者に対して、次に行なう手動工程をリアルタイムに指示することができる。従って、自動機工程11内の優先作業,優先自動機および先入品の優先度がランダムに変更する場合であっても、作業者に対して次に行なう作業の指示を的確に行なうことにより、生産効率を大幅に向上させることができる。
また、手動工程を完了させた作業者に対して、次に行なう作業工程を通知することにより、作業の重複が発生することなく、複数の作業者に対してそれぞれ的確に作業指示を行なうことができる。従って、複数の作業者の作業分担を明確にすることにより、生産効率を大幅に向上させることができる。
さらに、ライン内限度時間T2から個別経過時間と残工程全体時間Td3とを減算して求められる残工程余裕時間Rd3−2,Rd3−3,Rd3−4を、自動機工程11内に存在する複数の生産要素e2〜e4のそれぞれについての状態情報D3−2,D3−3,D3−4として取得することにより、ライン内限度時間T2へ大きく影響を与える作業の優先度や、余裕のない工程の手動工程を優先的に作業させる優先度を考慮して、作業者に対して次に行なう作業の指示を的確に行なうことにより、生産効率を大幅に向上させることができる。
また、生産要素eが自動機工程11に投入される都度、自動機工程11における複数の生産要素e2〜e4のそれぞれについての残工程余裕時間Rd3−2,Rd3−3,Rd3−4に対して重みを付加することにより、先入先出を実現する優先度を考慮して、作業者に対して次に行なう作業の指示を的確に行なうことにより、生産効率をより大幅に向上させることができる。
さらに、複数の手動工程のそれぞれの間を作業者が移動する時間Mtを加味して予測全体余裕時間Trd2〜Trd4を算出することにより、作業者に対して次に行なう作業の指示を的確に行なうことにより、生産効率をより大幅に向上させることができる。
〔2〕その他
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上記実施形態では、作業監視機13内のHDD18が工程情報保持部25,工程内定義情報保持部26,ライン内限度時間保持部27および移動時間保持部28として機能しているが、これに限定されるものではなく、通信回線14を介して接続された記憶装置や、HDD以外の既知の記憶装置が工程情報保持部25,工程内定義情報保持部26,ライン内限度時間保持部27および移動時間保持部28として機能してもよい。
また、上記実施形態では、作業者の入力によって完了報告入力部16に作業完了報告が入力されるように構成されているが、これに限定されるものではなく、手動工程が終了すると自動で完了報告入力部16に作業完了報告が入力されるように構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、作業監視機13が端末装置15a〜15eのいずれかから作業完了報告が入力されることを契機に分析を行なっているが、これに限定されるものではなく、生産要素eが自動機工程11内に投入されることを契機に作業監視機13が分析を行なってもよい。
そして、作業監視機13のCPU19が、作業指示プログラムを実行することにより、上述の如く構成した作業指示システム10における、個別工程情報取得部29,状態情報取得部30,重み付加部31,完了報告取得部32,算出部33,決定部34および出力部35として機能するようになっている。
なお、これらの個別工程情報取得部29,状態情報取得部30,重み付加部31,完了報告取得部32,算出部33,決定部34および出力部35としての機能を実現するためのプログラム(作業指示プログラム)は、例えばフレキシブルディスク,CD(CD−ROM,CD−R,CD−RWなど),DVD(DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD−RW,DVD+R,DVD+RWなど)等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体から作業指示プログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し格納して用いる。また、そのプログラムを、例えば磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
ここで、コンピュータとは、ハードウェアとOSとを含む概念であり、OSの制御の下で動作するハードウェアを意味している。又、OSが不要でアプリケーションプログラム単独でハードウェアを動作させるような場合には、そのハードウェア自体がコンピュータに相当する。ハードウェアは、少なくとも、CPU等のマイクロプロセッサと、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み取るための手段とをそなえており、本実施形態においては、作業監視機13がコンピュータとしての機能を有しているのである。
上記作業指示プログラムとしてのアプリケーションプログラムは、上述のようなコンピュータに、上述した作業指示システム10における、個別工程情報取得部29,状態情報取得部30,重み付加部31,完了報告取得部32,算出部33,決定部34および出力部35としての機能を実現させるプログラムコードを含んでいる。また、その機能の一部は、アプリケーションプログラムではなくOSによって実現されてもよい。
さらに、本実施形態における記録媒体としては、上述したフレキシブルディスク,CD,DVD,磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスクのほか、ICカード,ROMカートリッジ,磁気テープ,パンチカード,コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ),外部記憶装置等や、バーコードなどの符号が印刷された印刷物等の、コンピュータ読取可能な種々の媒体を利用することもできる。
なお、本発明の各実施形態が開示されていれば、本発明を当業者によって実施・製造することが可能である。
混流生産の他、作業者が手動で作業を行なう手動工程をそなえた種々の生産システムに適用できる。
自動機工程80は、生産要素e1〜e7に対してそれぞれ加工を行なうものであって、複数の生産ラインをそなえて構成されている。
なお、以下、生産ラインを示す符号としては、複数の生産ラインのうち1つを特定する必要があるときは符号を用いるが、任意の生産ラインを指すときには符号を用いずに単に生産ラインという。又、以下、生産要素を示す符号としては、複数の生産要素のうち1つを特定する必要があるときは符号e1〜e7を用いるが、任意の生産要素を指すときには符号eを用いる。
自動機工程80は、自動機工程80内に投入された生産要素eを、その生産要素eの種類(製品種類)等に応じて複数の生産ラインA,B,Cのうちいずれかの生産ラインに振り分けるようになっており、図13に示す例では、生産要素e1および生産要素e4が生産ラインAに、生産要素e2,生産要素e5および生産要素e7が生産ラインに、生産要素e3および生産要素e6が生産ラインに、それぞれ振り分けられるようになっている。
また、生産ラインA,B,Cのそれぞれには、1または複数の自動機81a〜81eがそなえられている。図13に示す例では、生産ラインAには自動機81aが、生産ラインBには自動機81bおよび自動機81cが、生産ラインCには自動機81dおよび自動機81eがそれぞれそなえられている。
なお、以下、自動機を示す符号としては、複数の自動機のうち1つを特定する必要があるときは符号81〜81eを用いるが、任意の自動機を指すときには符号81を用いる。
また、複数の作業者X,Y間においては作業分担が明確にされておらず、複数の作業者X,Yのそれぞれが、各自動機81〜81eにおける手動工程のうちいずれかを行なうようになっている。
そして、自動機工程80においては、複数の作業者X,Yのそれぞれが別々の手動工程を手分けして行なうようになっている。
なお、本発明に関連する作業指示プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体は、作業者が手動で作業を行なう手動工程を生産工程としてそなえた複数の生産ラインで構成され、複数の生産要素が順次投入され、投入される前記複数の生産要素をそれぞれ前記複数の生産ラインのいずれかにより生産する生産システムにおいて、該作業者に対して、次に作業を行なう該手動工程を指示するための作業指示機能をコンピュータに実行させるための作業指示プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、該作業指示プログラムが、該生産ラインにおける該生産工程に関する工程情報を、予め前記複数の生産ラインのそれぞれに対して保持する工程情報保持部と、該生産要素が該生産システムに投入される都度、当該生産要素の生産にかかる該生産ラインに関する該工程情報を取得する個別工程情報取得部と、該個別工程情報取得部によって取得した該工程情報に基づいて、該生産要素に対してこれから行なわれる残りの生産工程に関する情報を示す状態情報を、該生産システム内に存在する前記複数の生産要素のそれぞれについて取得する状態情報取得部と、該作業者による該手動工程が完了したことを示す作業完了報告を取得する完了報告取得部と、該完了報告取得部によって該作業完了報告を取得する毎に、該状態情報取得部によって取得した該状態情報に基づいて、該手動工程を完了させた作業者が次に行なうべき該手動工程を次作業工程として決定する決定部と、該決定部によって決定された該次作業工程を、該手動工程を完了させた該作業者に対して通知する通知部に出力する出力部として、該コンピュータを機能させることを特徴としている。
なお、以下、生産ラインを示す符号としては、複数の生産ラインのうち1つを特定する必要があるときは符号を用いるが、任意の生産ラインを指すときには符号を用いずに単に生産ラインという。又、以下、生産要素を示す符号としては、複数の生産要素のうち1つを特定する必要があるときは符号e1〜e7を用いるが、任意の生産要素を指すときには符号eを用いる。
そして、自動機工程11は、自動機工程11内に投入された生産要素eを、その生産要素eの種類に応じて複数の生産ラインA,B,Cのうちいずれかの生産ラインに振り分けるようになっており、本実施形態においては、生産要素e1および生産要素e4が生産ラインAに、生産要素e2,生産要素e5および生産要素e7が生産ラインに、生産要素e3および生産要素e6が生産ラインにそれぞれ種類に応じて振り分けられるのである。
また、生産ラインA,B,Cのそれぞれには、1または複数の生産装置(自動機)12a〜12eがそなえられている。図1に示す例では、生産ラインAには生産装置12aが、生産ラインBには生産装置12bおよび生産装置12cが、生産ラインCには生産装置12dおよび生産装置12eがそれぞれそなえられている。
なお、以下、生産装置を示す符号としては、複数の生産装置のうち1つを特定する必要があるときは符号12〜12eを用いるが、任意の生産装置を指すときには符号12を用いる。
生産装置12は、生産要素eを加工するものである。又、この自動機12における作業工程は複数の単位加工工程(生産工程;以下、加工工程という場合もある;図4(b)参照)を時系列的に配列することにより構成されている。なお、生産装置12は既知であり、その詳細な説明を省略する。
この単位加工工程は、生産装置12において行なわれる種々の工程(加工工程)をその内容に応じて、それぞれ単位としてとりまとめたものであり、段取り作業のように作業者が手動で作業を行なう手動工程(マニュアル作業)、もしくは、自動で加工を行なう自動工程(自動作業)のいずれかが行なわれるようになっている。そして、生産ラインにおいては、手動工程と自動工程とが複数の単位加工工程として時系列的に混在している。
なお、本発明の各実施形態が開示されていれば、本発明を当業者によって実施・製造することが可能である。
そして、本発明は、以下に示すように要約することができる。
(付記1) 作業者が手動で作業を行なう手動工程を生産工程としてそなえた複数の生産ラインで構成され、複数の生産要素が順次投入され、投入される前記複数の生産要素をそれぞれ前記複数の生産ラインのいずれかにより生産する生産システムにおいて、該作業者に対して、次に作業を行なう該手動工程を指示するための作業指示システムであって、
該生産ラインにおける該生産工程に関する工程情報を、予め前記複数の生産ラインのそれぞれに対して保持する工程情報保持部と、
該生産要素が該生産システムに投入される都度、当該生産要素の生産にかかる該生産ラインに関する該工程情報を取得する個別工程情報取得部と、
該個別工程情報取得部によって取得した該工程情報に基づいて、該生産要素に対してこれから行なわれる残りの生産工程に関する情報を示す状態情報を、該生産システム内に存在する前記複数の生産要素のそれぞれについて取得する状態情報取得部と、
該作業者による該手動工程が完了したことを示す作業完了報告を取得する完了報告取得部と、
該完了報告取得部によって該作業完了報告を取得する毎に、該状態情報取得部によって取得した該状態情報に基づいて、該手動工程を完了させた作業者が次に行なうべき該手動工程を次作業工程として決定する決定部と、
該手動工程を完了させた該作業者に対して、該決定部によって決定された該次作業工程を通知する通知部とをそなえることを特徴とする、作業指示システム。
(付記2) 該生産ラインにおいて一の該生産要素に対してかけうる限度時間であるライン内限度時間を予め保持するライン内限度時間保持部をそなえ、
該状態情報取得部が、該ライン内限度時間保持部により保持された該ライン内限度時間から、該生産要素が投入されてからの経過時間を示す個別経過時間と該生産要素に対してこれから行なわれる残りの工程の全体時間を示す残工程全体時間とを減算して求められる余裕時間を、該生産システム内に存在する前記複数の生産要素のそれぞれについての該状態情報として取得することを特徴とする、付記1に記載の作業指示システム。
(付記3) 該完了報告取得部によって該作業完了報告を取得する毎に、該状態情報取得部によって取得した該状態情報に基づいて、該生産システムにおける該次作業工程となりうる複数の手動工程のそれぞれを該次作業工程として順次仮定し、その仮定時のそれぞれにおいて該生産システム内に存在する前記複数の生産要素にかかる各余裕時間の総和を予測全体余裕時間として算出する算出部をそなえ、
該決定部が、該算出部によって算出された複数の予測全体余裕時間の中から、最大となる該予測全体余裕時間において仮定された該手動工程を該次作業工程として決定することを特徴とする、付記2に記載の作業指示システム。
(付記4) 該生産要素が該生産システムに投入される都度、該生産システムにおける前記複数の生産要素のそれぞれについての該余裕時間に対して重みを付加する重み付加部をそなえ、
該算出部は、該重み付加部によって付加された該重みを加味して該予測全体余裕時間を算出することを特徴とする、付記3に記載の作業指示システム。
(付記5) 前記複数の手動工程のそれぞれの間を該作業者が移動する時間を移動時間として保持する移動時間保持部をそなえ、
該算出部は、該移動時間保持部により保持された該移動時間を加味して該予測全体余裕時間を算出することを特徴とする、付記3または付記4に記載の作業指示システム。
(付記6) 作業者が手動で作業を行なう手動工程を生産工程としてそなえた複数の生産ラインで構成され、複数の生産要素が順次投入され、投入される前記複数の生産要素をそれぞれ前記複数の生産ラインのいずれかにより生産する生産システムにおいて、該作業者に対して、次に作業を行なう該手動工程を指示するための作業指示方法であって、
該生産ラインにおける該生産工程に関する工程情報を、予め前記複数の生産ラインのそれぞれに対して保持する工程情報保持ステップと、
該生産要素が該生産システムに投入される都度、当該生産要素の生産にかかる該生産ラインに関する該工程情報を取得する個別工程情報取得ステップと、
該個別工程情報取得ステップにおいて取得した該工程情報に基づいて、該生産要素に対してこれから行なわれる残りの生産工程に関する情報を示す状態情報を、該生産システム内に存在する前記複数の生産要素のそれぞれについて取得する状態情報取得ステップと、
該作業者による該手動工程が完了したことを示す作業完了報告を取得する完了報告取得ステップと、
該完了報告取得ステップにおいて該作業完了報告を取得する毎に、該状態情報取得ステップにおいて取得した該状態情報に基づいて、該手動工程を完了させた作業者が次に行なうべき該手動工程を次作業工程として決定する決定ステップと、
該手動工程を完了させた該作業者に対して、該決定ステップにおいて決定された該次作業工程を通知する通知ステップとをそなえることを特徴とする、作業指示方法。
(付記7) 該生産ラインにおいて一の該生産要素に対してかけうる限度時間であるライン内限度時間を予め保持するライン内限度時間保持ステップをそなえ、
該状態情報取得ステップにおいて、該ライン内限度時間保持ステップにおいて保持された該ライン内限度時間から、該生産要素が投入されてからの経過時間を示す個別経過時間と該生産要素に対してこれから行なわれる残りの工程の全体時間を示す残工程全体時間とを減算して求められる余裕時間を、該生産システム内に存在する前記複数の生産要素のそれぞれについての該状態情報として取得することを特徴とする、付記6に記載の作業指示方法。
(付記8) 該生産システムにおける該次作業工程となりうる複数の手動工程のそれぞれを該次作業工程として順次仮定し、その仮定時のそれぞれにおいて該生産システム内に存在する前記複数の生産要素にかかる各余裕時間の総和を予測全体余裕時間として算出する算出ステップをそなえ、
該決定ステップにおいて、該算出ステップにおいて算出された複数の予測全体余裕時間の中から、最大となる該予測全体余裕時間において仮定された該手動工程を該次作業工程として決定することを特徴とする、付記7に記載の作業指示方法。
(付記9) 該生産要素が該生産システムに投入される都度、該生産システムにおける前記複数の生産要素のそれぞれについての該余裕時間に対して重みを付加する重み付加ステップをそなえ、
該算出ステップにおいて、該重み付加ステップにおいて付加された該重みを加味して該予測全体余裕時間を算出することを特徴とする、付記8に記載の作業指示方法。
(付記10) 作業者が手動で作業を行なう手動工程を生産工程としてそなえた複数の生産ラインで構成され、複数の生産要素が順次投入され、投入される前記複数の生産要素をそれぞれ前記複数の生産ラインのいずれかにより生産する生産システムにおいて、該作業者に対して、次に作業を行なう該手動工程を指示するための作業指示機能をコンピュータに実行させるための作業指示プログラムであって、
該生産ラインにおける該生産工程に関する工程情報を、予め前記複数の生産ラインのそれぞれに対して保持する工程情報保持部と、
該生産要素が該生産システムに投入される都度、当該生産要素の生産にかかる該生産ラインに関する該工程情報を取得する個別工程情報取得部と、
該個別工程情報取得部によって取得した該工程情報に基づいて、該生産要素に対してこれから行なわれる残りの生産工程に関する情報を示す状態情報を、該生産システム内に存在する前記複数の生産要素のそれぞれについて取得する状態情報取得部と、
該作業者による該手動工程が完了したことを示す作業完了報告を取得する完了報告取得部と、
該完了報告取得部によって該作業完了報告を取得する毎に、該状態情報取得部によって取得した該状態情報に基づいて、該手動工程を完了させた作業者が次に行なうべき該手動工程を次作業工程として決定する決定部と、
該決定部によって決定された該次作業工程を、該手動工程を完了させた該作業者に対して通知する通知部に出力する出力部として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、作業指示プログラム。
(付記11) 該生産ラインにおいて一の該生産要素に対してかけうる限度時間であるライン内限度時間を予め保持するライン内限度時間保持部として該コンピュータを機能させるとともに、
該状態情報取得部が、該ライン内限度時間保持部により保持された該ライン内限度時間から、該生産要素が投入されてからの経過時間を示す個別経過時間と該生産要素に対してこれから行なわれる残りの工程の全体時間を示す残工程全体時間とを減算して求められる余裕時間を、該生産システム内に存在する前記複数の生産要素のそれぞれについての該状態情報として取得するように、該コンピュータを機能させることを特徴とする、付記10に記載の作業指示プログラム。
(付記12) 該生産システムにおける該次作業工程となりうる複数の手動工程のそれぞれを該次作業工程として順次仮定し、その仮定時のそれぞれにおいて該生産システム内に存在する前記複数の生産要素にかかる各余裕時間の総和を予測全体余裕時間として算出する算出部として該コンピュータを機能させるとともに、
該決定部が、該算出部によって算出された複数の予測全体余裕時間の中から、最大となる該予測全体余裕時間において仮定された該手動工程を該次作業工程として決定するように、該コンピュータを機能させることを特徴とする、付記11に記載の作業指示プログラム。
(付記13) 該生産要素が該生産システムに投入される都度、該生産システムにおける前記複数の生産要素のそれぞれについての該余裕時間に対して重みを付加する重み付加部として該コンピュータを機能させるとともに、
該算出部が、該重み付加部によって付加された該重みを加味して該予測全体余裕時間を算出するように、該コンピュータを機能させることを特徴とする、付記12に記載の作業指示プログラム。
(付記14) 作業者が手動で作業を行なう手動工程を生産工程としてそなえた複数の生産ラインで構成され、複数の生産要素が順次投入され、投入される前記複数の生産要素をそれぞれ前記複数の生産ラインのいずれかにより生産する生産システムにおいて、該作業者に対して、次に作業を行なう該手動工程を指示するための作業指示機能をコンピュータに実行させるための作業指示プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、
該作業指示プログラムが、
該生産ラインにおける該生産工程に関する工程情報を、予め前記複数の生産ラインのそれぞれに対して保持する工程情報保持部と、
該生産要素が該生産システムに投入される都度、当該生産要素の生産にかかる該生産ラインに関する該工程情報を取得する個別工程情報取得部と、
該個別工程情報取得部によって取得した該工程情報に基づいて、該生産要素に対してこれから行なわれる残りの生産工程に関する情報を示す状態情報を、該生産システム内に存在する前記複数の生産要素のそれぞれについて取得する状態情報取得部と、
該作業者による該手動工程が完了したことを示す作業完了報告を取得する完了報告取得部と、
該完了報告取得部によって該作業完了報告を取得する毎に、該状態情報取得部によって取得した該状態情報に基づいて、該手動工程を完了させた作業者が次に行なうべき該手動工程を次作業工程として決定する決定部と、
該決定部によって決定された該次作業工程を、該手動工程を完了させた該作業者に対して通知する通知部に出力する出力部として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、作業指示プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
(付記15) 該作業指示プログラムが、
該生産ラインにおいて一の該生産要素に対してかけうる限度時間であるライン内限度時間を予め保持するライン内限度時間保持部として該コンピュータを機能させるとともに、
該状態情報取得部が、該ライン内限度時間保持部により保持された該ライン内限度時間から、該生産要素が投入されてからの経過時間を示す個別経過時間と該生産要素に対してこれから行なわれる残りの工程の全体時間を示す残工程全体時間とを減算して求められる余裕時間を、該生産システム内に存在する前記複数の生産要素のそれぞれについての該状態情報として取得するように、該コンピュータを機能させることを特徴とする、付記14に記載の作業指示プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
(付記16) 該作業指示プログラムが、
該生産システムにおける該次作業工程となりうる複数の手動工程のそれぞれを該次作業工程として順次仮定し、その仮定時のそれぞれにおいて該生産システム内に存在する前記複数の生産要素にかかる各余裕時間の総和を予測全体余裕時間として算出する算出部として該コンピュータを機能させるとともに、
該決定部が、該算出部によって算出された複数の予測全体余裕時間の中から、最大となる該予測全体余裕時間において仮定された該手動工程を該次作業工程として決定するように、該コンピュータを機能させることを特徴とする、付記15に記載の作業指示プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
(付記17) 該作業指示プログラムが、
該生産要素が該生産システムに投入される都度、該生産システムにおける前記複数の生産要素のそれぞれについての該余裕時間に対して重みを付加する重み付加部として該コンピュータを機能させるとともに、
該算出部が、該重み付加部によって付加された該重みを加味して該予測全体余裕時間を算出するように、該コンピュータを機能させることを特徴とする、付記16に記載の作業指示プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
(付記18) 作業者が手動で作業を行なう手動工程を生産工程としてそなえた複数の生産ラインで構成され、複数の生産要素が順次投入され、投入される前記複数の生産要素をそれぞれ前記複数の生産ラインのいずれかにより生産する生産システムにおいて、該作業者に対して、次に作業を行なう該手動工程を指示するための作業指示装置であって、
該生産ラインにおける該生産工程に関する工程情報を、予め前記複数の生産ラインのそれぞれに対して保持する工程情報保持部と、
該生産要素が該生産システムに投入される都度、当該生産要素の生産にかかる該生産ラインに関する該工程情報を取得する個別工程情報取得部と、
該個別工程情報取得部によって取得した該工程情報に基づいて、該生産要素に対してこれから行なわれる残りの生産工程に関する情報を示す状態情報を、該生産システム内に存在する前記複数の生産要素のそれぞれについて取得する状態情報取得部と、
該作業者による該手動工程が完了したことを示す作業完了報告を取得する完了報告取得部と、
該完了報告取得部によって該作業完了報告を取得する毎に、該状態情報取得部によって取得した該状態情報に基づいて、該手動工程を完了させた作業者が次に行なうべき該手動工程を次作業工程として決定する決定部と、
該決定部によって決定された該次作業工程を、該手動工程を完了させた該作業者に対して通知する通知部に出力する出力部とをそなえることを特徴とする、作業指示装置。
(付記19) 該生産ラインにおいて一の該生産要素に対してかけうる限度時間であるライン内限度時間を予め保持するライン内限度時間保持部をそなえ、
該状態情報取得部が、該ライン内限度時間保持部により保持された該ライン内限度時間から、該生産要素が投入されてからの経過時間を示す個別経過時間と該生産要素に対してこれから行なわれる残りの工程の全体時間を示す残工程全体時間とを減算して求められる余裕時間を、該生産システム内に存在する前記複数の生産要素のそれぞれについての該状態情報として取得することを特徴とする、付記18に記載の作業指示装置。
(付記20) 該生産システムにおける該次作業工程となりうる複数の手動工程のそれぞれを該次作業工程として順次仮定し、その仮定時のそれぞれにおいて該生産システム内に存在する前記複数の生産要素にかかる各余裕時間の総和を予測全体余裕時間として算出する算出部をそなえ、
該決定部が、該算出部によって算出された複数の予測全体余裕時間の中から、最大となる該予測全体余裕時間において仮定された該手動工程を該次作業工程として決定することを特徴とする、付記19に記載の作業指示装置。

Claims (20)

  1. 作業者が手動で作業を行なう手動工程を生産工程としてそなえた複数の生産ラインで構成され、複数の生産要素が順次投入され、投入される前記複数の生産要素をそれぞれ前記複数の生産ラインのいずれかにより生産する生産システムにおいて、該作業者に対して、次に作業を行なう該手動工程を指示するための作業指示システムであって、
    該生産ラインにおける該生産工程に関する工程情報を、予め前記複数の生産ラインのそれぞれに対して保持する工程情報保持部と、
    該生産要素が該生産システムに投入される都度、当該生産要素の生産にかかる該生産ラインに関する該工程情報を取得する個別工程情報取得部と、
    該個別工程情報取得部によって取得した該工程情報に基づいて、該生産要素に対してこれから行なわれる残りの生産工程に関する情報を示す状態情報を、該生産システム内に存在する前記複数の生産要素のそれぞれについて取得する状態情報取得部と、
    該作業者による該手動工程が完了したことを示す作業完了報告を取得する完了報告取得部と、
    該完了報告取得部によって該作業完了報告を取得する毎に、該状態情報取得部によって取得した該状態情報に基づいて、該手動工程を完了させた作業者が次に行なうべき該手動工程を次作業工程として決定する決定部と、
    該手動工程を完了させた該作業者に対して、該決定部によって決定された該次作業工程を通知する通知部とをそなえることを特徴とする、作業指示システム。
  2. 該生産ラインにおいて一の該生産要素に対してかけうる限度時間であるライン内限度時間を予め保持するライン内限度時間保持部をそなえ、
    該状態情報取得部が、該ライン内限度時間保持部により保持された該ライン内限度時間から、該生産要素が投入されてからの経過時間を示す個別経過時間と該生産要素に対してこれから行なわれる残りの工程の全体時間を示す残工程全体時間とを減算して求められる余裕時間を、該生産システム内に存在する前記複数の生産要素のそれぞれについての該状態情報として取得することを特徴とする、請求項1に記載の作業指示システム。
  3. 該完了報告取得部によって該作業完了報告を取得する毎に、該状態情報取得部によって取得した該状態情報に基づいて、該生産システムにおける該次作業工程となりうる複数の手動工程のそれぞれを該次作業工程として順次仮定し、その仮定時のそれぞれにおいて該生産システム内に存在する前記複数の生産要素にかかる各余裕時間の総和を予測全体余裕時間として算出する算出部をそなえ、
    該決定部が、該算出部によって算出された複数の予測全体余裕時間の中から、最大となる該予測全体余裕時間において仮定された該手動工程を該次作業工程として決定することを特徴とする、請求項2に記載の作業指示システム。
  4. 該生産要素が該生産システムに投入される都度、該生産システムにおける前記複数の生産要素のそれぞれについての該余裕時間に対して重みを付加する重み付加部をそなえ、
    該算出部は、該重み付加部によって付加された該重みを加味して該予測全体余裕時間を算出することを特徴とする、請求項3に記載の作業指示システム。
  5. 前記複数の手動工程のそれぞれの間を該作業者が移動する時間を移動時間として保持する移動時間保持部をそなえ、
    該算出部は、該移動時間保持部により保持された該移動時間を加味して該予測全体余裕時間を算出することを特徴とする、請求項3または請求項4に記載の作業指示システム。
  6. 作業者が手動で作業を行なう手動工程を生産工程としてそなえた複数の生産ラインで構成され、複数の生産要素が順次投入され、投入される前記複数の生産要素をそれぞれ前記複数の生産ラインのいずれかにより生産する生産システムにおいて、該作業者に対して、次に作業を行なう該手動工程を指示するための作業指示方法であって、
    該生産ラインにおける該生産工程に関する工程情報を、予め前記複数の生産ラインのそれぞれに対して保持する工程情報保持ステップと、
    該生産要素が該生産システムに投入される都度、当該生産要素の生産にかかる該生産ラインに関する該工程情報を取得する個別工程情報取得ステップと、
    該個別工程情報取得ステップにおいて取得した該工程情報に基づいて、該生産要素に対してこれから行なわれる残りの生産工程に関する情報を示す状態情報を、該生産システム内に存在する前記複数の生産要素のそれぞれについて取得する状態情報取得ステップと、
    該作業者による該手動工程が完了したことを示す作業完了報告を取得する完了報告取得ステップと、
    該完了報告取得ステップにおいて該作業完了報告を取得する毎に、該状態情報取得ステップにおいて取得した該状態情報に基づいて、該手動工程を完了させた作業者が次に行なうべき該手動工程を次作業工程として決定する決定ステップと、
    該手動工程を完了させた該作業者に対して、該決定ステップにおいて決定された該次作業工程を通知する通知ステップとをそなえることを特徴とする、作業指示方法。
  7. 該生産ラインにおいて一の該生産要素に対してかけうる限度時間であるライン内限度時間を予め保持するライン内限度時間保持ステップをそなえ、
    該状態情報取得ステップにおいて、該ライン内限度時間保持ステップにおいて保持された該ライン内限度時間から、該生産要素が投入されてからの経過時間を示す個別経過時間と該生産要素に対してこれから行なわれる残りの工程の全体時間を示す残工程全体時間とを減算して求められる余裕時間を、該生産システム内に存在する前記複数の生産要素のそれぞれについての該状態情報として取得することを特徴とする、請求項6に記載の作業指示方法。
  8. 該生産システムにおける該次作業工程となりうる複数の手動工程のそれぞれを該次作業工程として順次仮定し、その仮定時のそれぞれにおいて該生産システム内に存在する前記複数の生産要素にかかる各余裕時間の総和を予測全体余裕時間として算出する算出ステップをそなえ、
    該決定ステップにおいて、該算出ステップにおいて算出された複数の予測全体余裕時間の中から、最大となる該予測全体余裕時間において仮定された該手動工程を該次作業工程として決定することを特徴とする、請求項7に記載の作業指示方法。
  9. 該生産要素が該生産システムに投入される都度、該生産システムにおける前記複数の生産要素のそれぞれについての該余裕時間に対して重みを付加する重み付加ステップをそなえ、
    該算出ステップにおいて、該重み付加ステップにおいて付加された該重みを加味して該予測全体余裕時間を算出することを特徴とする、請求項8に記載の作業指示方法。
  10. 作業者が手動で作業を行なう手動工程を生産工程としてそなえた複数の生産ラインで構成され、複数の生産要素が順次投入され、投入される前記複数の生産要素をそれぞれ前記複数の生産ラインのいずれかにより生産する生産システムにおいて、該作業者に対して、次に作業を行なう該手動工程を指示するための作業指示機能をコンピュータに実行させるための作業指示プログラムであって、
    該生産ラインにおける該生産工程に関する工程情報を、予め前記複数の生産ラインのそれぞれに対して保持する工程情報保持部と、
    該生産要素が該生産システムに投入される都度、当該生産要素の生産にかかる該生産ラインに関する該工程情報を取得する個別工程情報取得部と、
    該個別工程情報取得部によって取得した該工程情報に基づいて、該生産要素に対してこれから行なわれる残りの生産工程に関する情報を示す状態情報を、該生産システム内に存在する前記複数の生産要素のそれぞれについて取得する状態情報取得部と、
    該作業者による該手動工程が完了したことを示す作業完了報告を取得する完了報告取得部と、
    該完了報告取得部によって該作業完了報告を取得する毎に、該状態情報取得部によって取得した該状態情報に基づいて、該手動工程を完了させた作業者が次に行なうべき該手動工程を次作業工程として決定する決定部と、
    該決定部によって決定された該次作業工程を、該手動工程を完了させた該作業者に対して通知する通知部に出力する出力部として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、作業指示プログラム。
  11. 該生産ラインにおいて一の該生産要素に対してかけうる限度時間であるライン内限度時間を予め保持するライン内限度時間保持部として該コンピュータを機能させるとともに、
    該状態情報取得部が、該ライン内限度時間保持部により保持された該ライン内限度時間から、該生産要素が投入されてからの経過時間を示す個別経過時間と該生産要素に対してこれから行なわれる残りの工程の全体時間を示す残工程全体時間とを減算して求められる余裕時間を、該生産システム内に存在する前記複数の生産要素のそれぞれについての該状態情報として取得するように、該コンピュータを機能させることを特徴とする、請求項10に記載の作業指示プログラム。
  12. 該生産システムにおける該次作業工程となりうる複数の手動工程のそれぞれを該次作業工程として順次仮定し、その仮定時のそれぞれにおいて該生産システム内に存在する前記複数の生産要素にかかる各余裕時間の総和を予測全体余裕時間として算出する算出部として該コンピュータを機能させるとともに、
    該決定部が、該算出部によって算出された複数の予測全体余裕時間の中から、最大となる該予測全体余裕時間において仮定された該手動工程を該次作業工程として決定するように、該コンピュータを機能させることを特徴とする、請求項11に記載の作業指示プログラム。
  13. 該生産要素が該生産システムに投入される都度、該生産システムにおける前記複数の生産要素のそれぞれについての該余裕時間に対して重みを付加する重み付加部として該コンピュータを機能させるとともに、
    該算出部が、該重み付加部によって付加された該重みを加味して該予測全体余裕時間を算出するように、該コンピュータを機能させることを特徴とする、請求項12に記載の作業指示プログラム。
  14. 作業者が手動で作業を行なう手動工程を生産工程としてそなえた複数の生産ラインで構成され、複数の生産要素が順次投入され、投入される前記複数の生産要素をそれぞれ前記複数の生産ラインのいずれかにより生産する生産システムにおいて、該作業者に対して、次に作業を行なう該手動工程を指示するための作業指示機能をコンピュータに実行させるための作業指示プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、
    該作業指示プログラムが、
    該生産ラインにおける該生産工程に関する工程情報を、予め前記複数の生産ラインのそれぞれに対して保持する工程情報保持部と、
    該生産要素が該生産システムに投入される都度、当該生産要素の生産にかかる該生産ラインに関する該工程情報を取得する個別工程情報取得部と、
    該個別工程情報取得部によって取得した該工程情報に基づいて、該生産要素に対してこれから行なわれる残りの生産工程に関する情報を示す状態情報を、該生産システム内に存在する前記複数の生産要素のそれぞれについて取得する状態情報取得部と、
    該作業者による該手動工程が完了したことを示す作業完了報告を取得する完了報告取得部と、
    該完了報告取得部によって該作業完了報告を取得する毎に、該状態情報取得部によって取得した該状態情報に基づいて、該手動工程を完了させた作業者が次に行なうべき該手動工程を次作業工程として決定する決定部と、
    該決定部によって決定された該次作業工程を、該手動工程を完了させた該作業者に対して通知する通知部に出力する出力部として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、作業指示プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
  15. 該作業指示プログラムが、
    該生産ラインにおいて一の該生産要素に対してかけうる限度時間であるライン内限度時間を予め保持するライン内限度時間保持部として該コンピュータを機能させるとともに、
    該状態情報取得部が、該ライン内限度時間保持部により保持された該ライン内限度時間から、該生産要素が投入されてからの経過時間を示す個別経過時間と該生産要素に対してこれから行なわれる残りの工程の全体時間を示す残工程全体時間とを減算して求められる余裕時間を、該生産システム内に存在する前記複数の生産要素のそれぞれについての該状態情報として取得するように、該コンピュータを機能させることを特徴とする、請求項14に記載の作業指示プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
  16. 該作業指示プログラムが、
    該生産システムにおける該次作業工程となりうる複数の手動工程のそれぞれを該次作業工程として順次仮定し、その仮定時のそれぞれにおいて該生産システム内に存在する前記複数の生産要素にかかる各余裕時間の総和を予測全体余裕時間として算出する算出部として該コンピュータを機能させるとともに、
    該決定部が、該算出部によって算出された複数の予測全体余裕時間の中から、最大となる該予測全体余裕時間において仮定された該手動工程を該次作業工程として決定するように、該コンピュータを機能させることを特徴とする、請求項15に記載の作業指示プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
  17. 該作業指示プログラムが、
    該生産要素が該生産システムに投入される都度、該生産システムにおける前記複数の生産要素のそれぞれについての該余裕時間に対して重みを付加する重み付加部として該コンピュータを機能させるとともに、
    該算出部が、該重み付加部によって付加された該重みを加味して該予測全体余裕時間を算出するように、該コンピュータを機能させることを特徴とする、請求項16に記載の作業指示プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
  18. 作業者が手動で作業を行なう手動工程を生産工程としてそなえた複数の生産ラインで構成され、複数の生産要素が順次投入され、投入される前記複数の生産要素をそれぞれ前記複数の生産ラインのいずれかにより生産する生産システムにおいて、該作業者に対して、次に作業を行なう該手動工程を指示するための作業指示装置であって、
    該生産ラインにおける該生産工程に関する工程情報を、予め前記複数の生産ラインのそれぞれに対して保持する工程情報保持部と、
    該生産要素が該生産システムに投入される都度、当該生産要素の生産にかかる該生産ラインに関する該工程情報を取得する個別工程情報取得部と、
    該個別工程情報取得部によって取得した該工程情報に基づいて、該生産要素に対してこれから行なわれる残りの生産工程に関する情報を示す状態情報を、該生産システム内に存在する前記複数の生産要素のそれぞれについて取得する状態情報取得部と、
    該作業者による該手動工程が完了したことを示す作業完了報告を取得する完了報告取得部と、
    該完了報告取得部によって該作業完了報告を取得する毎に、該状態情報取得部によって取得した該状態情報に基づいて、該手動工程を完了させた作業者が次に行なうべき該手動工程を次作業工程として決定する決定部と、
    該決定部によって決定された該次作業工程を、該手動工程を完了させた該作業者に対して通知する通知部に出力する出力部とをそなえることを特徴とする、作業指示装置。
  19. 該生産ラインにおいて一の該生産要素に対してかけうる限度時間であるライン内限度時間を予め保持するライン内限度時間保持部をそなえ、
    該状態情報取得部が、該ライン内限度時間保持部により保持された該ライン内限度時間から、該生産要素が投入されてからの経過時間を示す個別経過時間と該生産要素に対してこれから行なわれる残りの工程の全体時間を示す残工程全体時間とを減算して求められる余裕時間を、該生産システム内に存在する前記複数の生産要素のそれぞれについての該状態情報として取得することを特徴とする、請求項18に記載の作業指示装置。
  20. 該生産システムにおける該次作業工程となりうる複数の手動工程のそれぞれを該次作業工程として順次仮定し、その仮定時のそれぞれにおいて該生産システム内に存在する前記複数の生産要素にかかる各余裕時間の総和を予測全体余裕時間として算出する算出部をそなえ、
    該決定部が、該算出部によって算出された複数の予測全体余裕時間の中から、最大となる該予測全体余裕時間において仮定された該手動工程を該次作業工程として決定することを特徴とする、請求項19に記載の作業指示装置。
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