JP5333992B2 - 作業完了日予測システム - Google Patents

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Description

本発明は、複数のワーク毎に予め決められた工程順で各工程の作業を行う処理ラインにおいて、一つ又は複数の仕掛中ワークが存在する処理ラインに新規ワークを投入した場合の、当該新規ワークの作業完了日を予測するための作業完了日予測システムに関する。
従来、工場の生産ラインや物流システムにおいて、物品(ワークあるいはロットともいう)ごとの処理順序や作業完了予定日を計算して生産を管理することが行われている。このような工場の生産管理技術の従来例が、下記特許文献1〜3に記載されている。
特許文献1に開示された技術は、ある工程に仕掛っているロット群の中から、どのロットを優先的に作業させるかをコントロールする手法において、各工程で要する標準作業時間と目標工期とから、各工程通過予定日時を算出し、予定に対して遅れている工程があれば、優先的に作業を行うよう進捗制御システムが作動することで、全体ロットの納期を守るようにしたものである。
特許文献2に開示された技術は、ロットに対して予め与えられた優先度に従ってロットの生産を行う生産ライン計画を作成する方法において、ロットごとに予想完成日とロットの納期から納期に対する余裕度を算出し、算出した余裕度に対応させて、ロットに与えられた優先度を変更することで、特定のロットのみが優先して流れることがないようにしたものである。
特許文献3に開示された技術は、進捗情報を収集してデータベース上に登録する製品進捗情報収集工程と、各ステップの処理時間から進捗の程度および完了予定日を計算するスケジューリング工程を備え、処理区分ごとに進捗の程度を算出することで、遅れ要因を随時明確に把握できるようにしたものである。
特開平5−131345号公報 特開平6−203042号公報 特開2002−99318号公報
上述した従来技術では、以下のような問題がある。
(1)仕掛中のワークがすでに存在する工場(処理ライン)に新たなワーク(新規ワーク)の投入を検討する場合に、投入しようとする新規ワークの作業完了日を予測したいことがある。しかしながら、上述した従来技術では、このような新規ワークの作業完了日を予測する機能を有していない。
(2)複数の仕掛中ワークが存在する処理ラインに新規ワークを投入した場合を想定して、処理作業シミュレーションを実施して新規ワークの作業完了日を予測することも考えられる。たとえば、図1Aに示すように、シミュレーションを開始する時点で処理ラインに3つの仕掛中ワークA、B、Cがあり、この処理ラインに新規ワークDを投入する場合のシミュレーションを実施する場合を考える。ここで、新規ワークは、仕掛中ワークA,B,Cよりも、作業時間が長時間に及ぶような物品であるとする。この場合、シミュレーション上では、仕掛中ワークA、B、Cの作業が完了していくと、図1Bに示すように処理ラインの作業負荷(シミュレーション上の計算負荷)が減っていく。ところが、実際の処理ラインでは継続的にワークが投入されていくため処理ラインの作業負荷は多少の増減があるとしても単調に減少することは通常はない。このように、シミュレーションと実際の処理ラインとでは、作業負荷において乖離が生じるため、正確なシミュレーションンができず、新規ワークの作業完了日の予想精度が悪くなることが予想される。
(3)多品種少量生産の場合、たとえば、大型機械部品の修理や生産を行う工場では、ジョブショップ型ラインが採用される。ジョブショップ型ラインとは、たとえば、機械加工、板金、塗装、検査等の作業工程(ジョブ)毎に作業場所が分かれており、修理や生産を行うワークは、ワーク毎に予め決められた工程順で各作業場所に移動して各工程の作業を行うものである。ジョブショップ型ラインでは、ワークの姿・大きさ・流れ方が様々で、複数のパターンが混在するため、ワークの位置や進捗状況を正確に把握することが困難である。上述した従来技術では、こうしたジョブショップ型ラインにおける運用が考慮されていない。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、新規ワークの作業完了日を精度良く予測でき、ジョブショップ型ラインにも適用可能な作業完了日予測システムを提供することを課題とする。
上記の問題を解決するため、本発明は、複数のワーク毎に予め決められた工程順で各工程の作業を行う処理ラインにおいて、一つ又は複数の仕掛中ワークが存在する処理ラインに新規ワークを投入した場合の、当該新規ワークの作業完了日を予測するための作業完了日予測システムであって、仕掛中ワークの作業の進捗状況を管理する管理システムと、前記管理システムで管理している情報を使用してシミュレーションによって新規ワークの作業完了予想日を算出するシミュレータと、を備え、前記シミュレータは、a)仕掛中ワークと新規ワークから構成されるすべてのワークについて、ワーク毎の優先度を算出する優先度算出手段と、b)前記優先度算出手段で算出された優先度に従って、各ワークについて作業処理シミュレーションを実施するシミュレーション手段と、を有し、前記作業処理シミュレーションにおいて、ある仕掛中ワークの作業が完了した場合は、その仕掛中ワークを再び処理ラインに投入してその仕掛中ワークの最初の工程から作業を開始する、ことを特徴とする。
上記の本発明の構成によれば、シミュレーション上で、仕掛中ワークの作業が完了したら、その仕掛中ワークを再び処理ラインに投入してその仕掛中ワークの最初の工程から作業を開始するので、シミュレーション上での作業負荷が一定に保たれる。したがって、実際の処理ラインの作業負荷についても模擬されることになるため、新規ワークの作業完了日を精度よく予測することができる。
また、上記の作業完了日予測システムにおいて、前記優先度算出手段は、初回の優先度の算出では、仕掛中ワークの実際の進捗情報を用いて各ワークの1日分の優先度を算出し、前記シミュレーション手段は、1日分の優先度に従って1日分の作業処理シミュレーションを実施して、各ワークの進捗情報を出力し、前記優先度算出手段は、2回目以降の優先度の算出では、前記シミュレーション手段から出力された各ワークの進捗情報を用いて各ワークの1日分の優先度を算出する。
上記の構成によれば、シミュレーション上での各ワークの日々の進捗状況に応じて優先度を毎日計算しなおして作業処理シミュレーションを実施するので、日々の進捗状況を反映したシミュレーションによって、新規ワークの作業完了日の予測精度を向上できる。
また、上記の作業完了日予測システムにおいて、前記シミュレータは、前記作業処理シミュレーションにおいて新規ワークの作業が完了するまで、前記優先度算出手段による優先度の算出と、前記シミュレーション手段による作業処理シミュレーションを繰り返し実施する。
また、上記の作業完了日予測システムにおいて、前記シミュレータは、前記シミュレーション手段による作業処理シミュレーションを予め設定された日数分実施した場合に、シミュレーションを継続するか否かについてのユーザの指示に従って、作業処理シミュレーションを継続または停止する。
このように、作業処理シミュレーションでは、新規ワークの作業が完了するまでを繰り返し実施してもよいし、作業処理シミュレーションを予め設定された日数分実施した場合に作業処理シミュレーションを継続するか否かをユーザに選択させるようにしてもよい。
また、上記の作業完了日予測システムにおいて、前記シミュレータは、新規ワークの候補をユーザに提示しユーザによって選択された新規ワークについて作業完了日を予測し、あるいは、ユーザによって入力された識別番号もしくは識別記号によって特定される新規ワークについて作業完了日を予測する。
上記の構成によれば、ユーザにおいて作業の完了予定日を予想したい新規ワークを、シミュレータに容易に指定することができる。
また、上記の作業完了日予測システムにおいて、前記管理システムは、前記仕掛中ワーク毎に取り付けられたICタグから情報を読み取るICタグリーダと、該ICタグリーダで読み取った情報に基づいて仕掛中ワークの位置及び進捗状況を管理するワーク管理装置とを備える。
上記の構成によれば、ワークの姿・大きさ・流れ方が様々で複数のパターンが混在する場合でも、シミュレーションを開始する時点でのワークの位置・進捗状況を効率的かつ正確に把握できるため、これらの情報を用いることにより、ジョブショップ型ラインにおいても現状を忠実に再現した精度の高いシミュレーションを実施できる。
本発明の作業完了日予測システムによれば、新規ワークの作業完了日を精度良く予測でき、ジョブショップ型ラインにも適用可能である。
従来技術の問題を説明する図であって、各ワークの状態とシミュレーション経過時間との関係を示すものである。 従来技術の問題を説明する図であって、シミュレーション経過時間と作業負荷の関係を示す図である。 本発明の作業完了日予測システムを適用することが可能な処理ラインの概略構成図である。 本発明に係る作業完了日予測システムの実施形態の概略構成図である。 本発明に係る作業完了日予測システムによる、作業完了日予測処理の第1実施形態のフローチャートを示す図である。 本発明に係る作業完了日予測システムによる作業処理シミュレーションにおける、各ワークの状態とシミュレーション経過時間との関係を示すものである。 本発明に係る作業完了日予測システムによる、作業完了日予測処理の第2実施形態のフローチャートを示す図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図2は、本発明の作業完了日予測システム10を適用することが可能な処理ラインLの概略構成図である。処理ラインLは、複数の作業工程ごとに作業場所が分かれ、ワーク毎に予め決められた工程順で各工程の作業を行うジョブショップ型の生産ラインや修理ラインなどである。図示例では、工程1〜工程5が存在するものとする。この場合、工程1は例えば板金、工程2は例えば塗装、工程3は例えば機械加工、工程4は例えば洗浄、工程5は例えば検査である。
工程順序はワークW毎に決められている。例えば図示例のように、ワークA、ワークB、ワークCがあるとした場合、ワークAは例えば工程1、3、2、4、5という順序で工程を移動することが決められ、ワークBは例えば工程1、4、3、5という順序で工程を移動することが決められ、ワークCは例えば工程2、3、5、4という順序で工程を移動することが決められている。
図2において、ワークWの位置及び進捗状況を管理するための管理システム12が設けられている。各ワークWには、対応するワークIDを記憶したICタグ15が取り付けられている。ICタグ15は、無線通信回路、ロジック回路、及びメモリ部を含む半導体ICチップと無線アンテナからなる。
ワークWへのICタグ15の取付けは、大型部品であればこれに直接取付け、小型部品(例えば、ボルト、ナット)であれば、その容器に取り付ける。いずれの場合も、ワークWとそのICタグ15は、一体として移動し、特別な工具を用いないかぎり、別々にはならないようにするのがよい。
管理システム12は、ICタグリーダ13とワーク管理装置14とを備える。
ICタグリーダ13は、ICタグ15から情報を読み取る装置であり、処理ラインL内において、工程作業場間の搬送経路上あるいは各工程の出入り口などに設置されており、ワークWの搬送時にICタグ15が所定の通信範囲に入ったときにICタグ15に記憶された情報を読み取る。
ワーク管理装置14は、以下に説明する機能を発揮できるように、ワーク管理用プログラムがインストールされた汎用コンピュータ、あるいはワーク管理用プログラムが予め記憶された専用コンピュータからなる。ワーク管理装置14とICタグリーダ13とは、有線通信または無線通信が可能なように、通信手段を介して接続されている。
ワーク管理装置14は、ICタグリーダ13から情報(ワークID)を受け取り、そのワークIDに対応するワークWの場所と時刻を記憶する。ワーク管理装置14は、ワーク毎に、予定されている工程順序を記憶している。
またワーク管理装置14は、ICタグリーダ13で読み取ったワークIDをもとに、ワークWの作業の進捗状況を判断し管理する。例えば、ワーク管理装置14は、読み取ったICタグ15の工程順がワーク管理装置14に記憶された工程順と一致するかを判断し、工程順が正しい場合には、その時点でワークWの位置が、記憶された工程順の前工程から次工程へ移動したと判断し、ワークWの場所及び進捗状況を判断する。
図3は、本発明に係る作業完了日予測システム10の実施形態の概略構成図である。作業完了日予測システム10は、複数のワーク毎に予め決められた工程順で各工程の作業を行う処理ラインLにおいて、一つ又は複数の仕掛中ワークが存在する処理ラインLに新規ワークを投入した場合の、当該新規ワークの作業完了日を予測するための装置である。
ここで、「仕掛中ワーク」とは、すでに処理ラインLに投入され、作業完了日予測のシミュレーションを実施しようとする時点で作業に仕掛っているワークを意味する。以下では、図2に示したワークA、B、Cを仕掛中ワークA、B、Cとして説明する場合がある。
「新規ワーク」とは、未だ処理ラインLに投入されておらず、作業完了日の予測対象となるワークを意味する。
図3に示すように、作業完了日予測システム10は、仕掛中ワークの作業の進捗状況を管理する上述した管理システム12と、管理システム12で管理している情報を使用してシミュレーションによって新規ワークの作業完了予想日を算出するシミュレータ16とを備えている。
シミュレータ16は、優先度算出手段17とシミュレーション手段18とを備えるコンピュータである。優先度算出手段17は、一つ又は複数の仕掛中ワーク(例えば図2に示したような仕掛中ワークA、B、C)と新規ワークから構成されるすべてのワークについて、ワーク毎の優先度を算出する。シミュレーション手段18は、優先度算出手段17で算出された優先度に従って、各ワークについて作業処理シミュレーションを実施する。
またシミュレータ16は、上記の作業処理シミュレーションにおいて、ある仕掛中ワークの作業が完了した場合は、その仕掛中ワークを再び処理ラインLに投入してその仕掛中ワークの最初の工程から作業を開始する。なお、シミュレータ16による新規ワークの作業完了日の予測処理の詳細については後述する。
シミュレータ16には、各種情報を表示する表示手段(ディスプレイ19)と、ユーザからの指示をシミュレータ16に入力するためのキーボード20Aやマウス20Bのような入力手段20が接続されている。なお、図2には示していないが、必要に応じてワーク管理装置14にも同様の表示手段や入力手段を設けてもよい。
図4は、作業完了日予測システム10による、作業完了日予測処理の第1実施形態のフローチャートを示す図である。以下、図3及び図4を参照して作業完了日予測システム10による作業完了日予測処理について説明する。
まず、新規ワークの候補をユーザに提示し、作業完了日の予測を行う新規ワークをユーザに選択させる。この候補の提示の形態は、リスト形式であるのがよい。この場合、新規ワークの候補のリストがディスプレイ19に表示され、キーボード20A又はマウス20Bなどの入力手段20をユーザが操作することで、ユーザが作業完了日の予測を希望する新規ワークが指定される。なお、リストから新規ワークを選択する代わりに、ユーザによって入力された識別番号もしくは識別記号によって新規ワークを特定することで、ユーザが作業完了日の予測を希望する新規ワークが指定されるようにしてもよい。
次に、シミュレータ16は、管理システム12から仕掛中ワークに関する情報として仕掛中ワークの位置及び進捗状況を取得する。また、シミュレータ16において、各工程の設備条件、作業員の労働条件(労働時間、人数など)、優先度計算ルールなどの各種シミュレーション条件を設定する。優先度算出ルールは、残作業時間の少ない順や、納期までの時間が短い順や、余裕日数の少ない順など複数のルールがあるが、これらの中からユーザが任意に選択して設定できるようにするとよい。
このように、シミュレータ16が仕掛中ワークの位置及び進捗状況を取得し、シミュレーション条件が設定されると、シミュレーション用入力データが生成される。
ここで、上記の「余裕日数」は、現在日時からワークの納期までの日数からワークの完成までに要すると予測される残作業時間を差し引いた日数である。
上記の「残作業時間」は、ワークの完成までに要する時間(期間)の予測値であり、残りの各工程における「標準作業時間」と「滞留時間」との総和である。
上記の「標準作業時間」は、ある工程においてワークを処理するのに要する作業時間の、実績あるいはシミュレーションによって得られる統計値であり、工程ごとに定められる。
上記の「滞留時間」は、ワークが工程に入ってから作業を着手するまでの待ち時間の実績あるいはシミュレーションによって得られる統計値であり、工程ごとに定められる。
シミュレータ16において、シミュレーション用入力データが生成されたら、シミュレーションを開始する(S1)。シミュレータ16による作業完了日の予測処理には、ワークの優先度を計算しシミュレーションを管理する作業進捗管理部と、各工程の標準作業時間及び新規物品の投入日時から作業完了日を予測する作業完了日予測部とが設けられている。なお、上述した優先度算出手段17は作業進捗管理部の一部として機能する部分であり、上述したシミュレーション手段18は作業完了日予測部の一部として機能する部分である。
作業進捗管理部において、初回の優先度の算出では、仕掛中ワークの実際の進捗情報を用いて各ワークの1日分の優先度を算出し(S11)、優先度データ(D1)として出力する(S12)。このS11の処理は、上述した優先度算出手段17が行う。ここでの優先度の算出は、シミュレーション条件の設定において選択された1つの優先度算出ルールに従って行う。
作業完了日算出部において、第1日目(初回)のみ初期状態としてモデル内の工程及びリソースに仕掛中ワークを配置する(S21)。すなわち、S21の処理では、シミュレーションを開始する時点における仕掛中ワークの位置及び進捗状況を初期状態として設定する。
作業完了日算出部において、S11の処理で算出した1日分の優先度に従って1日分の作業処理シミュレーションを実施する(S22)。ここで、図5は、作業完了日予測システム10による作業処理シミュレーションにおける、各ワークの状態とシミュレーション経過時間との関係を示すものである。図5に示すように、作業処理シミュレーションにおいて、ある仕掛中ワークの作業が完了した場合は、その仕掛中ワークを再び処理ラインLに投入してその仕掛中ワークの最初の工程から作業を開始する。例えば図2に示した例において、工程1、3、2、4、5の順で作業順序が決められている仕掛中ワークAについて、シミュレーション上で作業が完了したら、ワークAを上記と同じ工程順で再び工程1から作業を開始するようなシミュレーションを実施する。
図4に戻って、S22において、1日分の作業処理シミュレーションが終わったら、各ワークの進捗状況の情報(D2)を出力し、シミュレーションを一時停止する(S23)。
またS22の処理中は、工程ごとの処理状況(例えば、どのワークの作業を何時に開始して、何時に終了したかなど)の情報(D3)をデータ出力して書き込みを行い記録しておき、シミュレーション終了時に読み込むことで、実際のワークの処理順序の決定の際の考慮材料として用いるようにしてもよい。なお、S22の処理は、上述したシミュレーション手段18が行う。
作業進捗管理部において、各ワークの進捗状況の情報(D2)をもとに、作業処理シミュレーション上で新規ワークの作業が完了したか否かを判定し(S12)、作業が完了していない場合には、シミュレーション上での最新の各ワークの進捗状況の情報(D2)を使用して各ワークの1日分の優先度を計算する(S11)。すなわち、2回目以降の優先度の算出では、作業完了日算出部から出力された各ワークの進捗状況の情報(D2)を用いて各ワークの1日分の優先度を算出する。このようなS11における優先度の算出と、S22における作業処理シミュレーションは、シミュレーション上で新規ワークの作業が完了するまで繰り返し実施する。
S12の処理において、新規ワークの作業が完了したと判定した場合、作業進捗管理部は、作業完了日の算出処理の終了を作業完了日算出部に指示して(S13)、作業完了日算出部においてシミュレーションを終了させる(S24)。
また、シミュレーション結果のログファイルを閉じて、結果表示用にログファイルを読み込み(S14)、結果をディスプレイ19に表示し(S15)、終了する(S30)。
上述した本発明の第1実施形態の構成によれば、シミュレーション上で、仕掛中ワークの作業が完了したら、その仕掛中ワークを再び処理ラインLに投入してその仕掛中ワークの最初の工程から作業を開始するので、シミュレーション上での作業負荷が一定に保たれる。したがって、実際の処理ラインLの作業負荷についても模擬されることになるため、新規ワークの作業完了日を精度よく予測することができる。
また、シミュレーション上での各ワークの日々の進捗状況に応じて優先度を毎日計算しなおして作業処理シミュレーションを実施するので、日々の進捗状況を反映したシミュレーションによって、新規ワークの作業完了日の予測精度を向上できる。
また、新規ワークの候補をユーザに提示して選択させるので、ユーザにおいて作業の完了予定日を予想したい新規ワークを、シミュレータ16に容易に指定することができる。
また、ICタグ15を利用した管理システム12により、ワークの姿・大きさ・流れ方が様々で複数のパターンが混在する場合でも、シミュレーションを開始する時点でのワークの位置・進捗状況を効率的かつ正確に把握できる。したがって、これらの情報を用いることにより、ジョブショップ型ラインにおいても現状を忠実に再現した精度の高いシミュレーションを実施できる。
図6は、本発明に係る作業完了日予測システム10による、作業完了日予測処理の第2実施形態のフローチャートを示す図である。
第2実施形態は、作業処理シミュレーション(S22の処理)を何日分繰り返すかを設定できるように構成したものである。したがって、シミュレーション条件の設定において、ユーザが希望する日数を設定する。新規ワークの作業完了予想日の時期が、ユーザ側において新規ワークを投入するかどうかの重要な判断材料となる場合(例えば完了予定日がユーザにとって許容できないほど遅い場合など)もあるので、このような場合に日数の設定ができればユーザにとって便利である。
S1から開始して、S11、S21、S22を経て、S12まで至る処理の流れ、及びS12において新規ワークの作業が完了したと判定された場合の以後の処理の流れは、図4に示した処理の流れと同じであるので、説明を省略する。
S12の処理において、新規ワークの作業が完了していないと判定された場合、作業進捗管理部では設定日数分の作業処理シミュレーションが終了したか否かが判定される(S16)。このS16の処理で設定日数分の作業処理シミュレーションが終了していないと判定された場合、シミュレーション上での最新の各ワークの進捗状況の情報(D2)を使用して各ワークの1日分の優先度を計算する(S11)。
優先度の計算(S11)と作業処理シミュレーション(S22)は、新規ワークの作業が完了するか、S16において設定日数分のシミュレーションが完了したと判定されるまで繰り返される。
S16の処理において、設定日数分のシミュレーションが完了したと判定された場合には、シミュレーションを継続するか否かをユーザに選択させる(S17)。この場合、図3に示したシミュレータ16が、シミュレーションを継続するか否かの選択画面をディスプレイ19に表示させ、ユーザが入力手段20を操作することで、シミュレーションを継続するか否かが選択される。S17においてシミュレーションを継続しないことが選択された場合、S13〜S15、S30の処理が、上述と同様に行われる。
S17においてシミュレーションを継続することが選択された場合、必要に応じてシミュレーション条件の設定を変更してもよい(S18)。この場合、シミュレータ16は、シミュレーション条件の設定変更画面をディスプレイ19に表示させ、ユーザが入力手段20を操作することで、シミュレーション条件の設定が変更される。
続いて、シミュレーションを実施する追加の日数を設定する(S19)。この場合、シミュレータ16は、シミュレーションの追加日数の設定画面をディスプレイ19に表示させ、ユーザが入力手段20を操作することで、シミュレーションの追加日数が設定される。
なお、S18の処理とS19の処理は、逆の順序でもよい。
シミュレーションの追加日数が設定されたら、S16の処理で設定日数分の作業処理シミュレーションが終了していないと判定された場合と同様に、シミュレーション上で最新の各ワークの進捗状況の情報(D2)を使用して各ワークの1日分の優先度を計算する(S11)。以後は、新規ワークの作業が完了するか、S16において設定日数分のシミュレーションが完了したと判定されるまで、優先度の計算(S11)と作業処理シミュレーション(S21)が繰り返される。
図6に示した第2実施形態のその他の処理は、図4に示した第1実施形態と同様である。このような第2実施形態によれば、シミュレーションを実施する日数を設定できるようにしたことにより、ユーザ側において新規ワークを投入するかどうかの判断が容易となる。また、日数を設定することにより、ユーザが希望する日数を超えた無駄なシミュレーションが実施されることがない。
第2実施形態によって得られるその他の効果は、第1実施形態と同様である。
なお、上述した実施形態における管理システム12は、ICタグ15を利用してワークの位置及び進捗状況を把握する構成であったが、このような構成に代えて、ワークの位置、移動を高精度に検知できる画像処理システムがあれば、そのようなシステムを上述した管理システム12として用いてもよい。
上記において、本発明の実施形態について説明を行ったが、上記に開示された本発明の実施の形態は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれら発明の実施の形態に限定されない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
10 作業完了日予測システム
12 管理システム
13 ICタグリーダ
14 ワーク管理装置
15 ICタグ
16 シミュレータ
17 優先度算出手段
18 シミュレーション手段
19 ディスプレイ(表示手段)
20 入力手段
20A キーボード
20B マウス

Claims (6)

  1. 複数のワーク毎に予め決められた工程順で各工程の作業を行う処理ラインにおいて、一つ又は複数の仕掛中ワークが存在する処理ラインに新規ワークを投入した場合の、当該新規ワークの作業完了日を予測するための作業完了日予測システムであって、
    仕掛中ワークの作業の進捗状況を管理する管理システムと、
    前記管理システムで管理している情報を使用してシミュレーションによって新規ワークの作業完了予想日を算出するシミュレータと、を備え、
    前記シミュレータは、
    a)仕掛中ワークと新規ワークから構成されるすべてのワークについて、ワーク毎の優先度を算出する優先度算出手段と、
    b)前記優先度算出手段で算出された優先度に従って、各ワークについて作業処理シミュレーションを実施するシミュレーション手段と、を有し、
    前記作業処理シミュレーションにおいて、ある仕掛中ワークの作業が完了した場合は、その仕掛中ワークを再び処理ラインに投入してその仕掛中ワークの最初の工程から作業を開始する、ことを特徴とする作業完了日予測システム。
  2. 前記優先度算出手段は、初回の優先度の算出では、仕掛中ワークの実際の進捗情報を用いて各ワークの1日分の優先度を算出し、
    前記シミュレーション手段は、1日分の優先度に従って1日分の作業処理シミュレーションを実施して、各ワークの進捗情報を出力し、
    前記優先度算出手段は、2回目以降の優先度の算出では、前記シミュレーション手段から出力された各ワークの進捗情報を用いて各ワークの1日分の優先度を算出する、請求項1記載の作業完了日予測システム。
  3. 前記シミュレータは、前記作業処理シミュレーションにおいて新規ワークの作業が完了するまで、前記優先度算出手段による優先度の算出と、前記シミュレーション手段による作業処理シミュレーションを繰り返し実施する、請求項2記載の作業完了日予測システム。
  4. 前記シミュレータは、前記シミュレーション手段による作業処理シミュレーションを予め設定された日数分実施した場合に、シミュレーションを継続するか否かについてのユーザの指示に従って、作業処理シミュレーションを継続または停止する、請求項2記載の作業完了日予測システム。
  5. 前記シミュレータは、新規ワークの候補をユーザに提示しユーザによって選択された新規ワークについて作業完了日を予測し、あるいは、ユーザによって入力された識別番号もしくは識別記号によって特定される新規ワークについて作業完了日を予測する、請求項1乃至4のいずれかに記載の作業完了日予測システム。
  6. 前記管理システムは、前記仕掛中ワーク毎に取り付けられたICタグから情報を読み取るICタグリーダと、該ICタグリーダで読み取った情報に基づいて仕掛中ワークの位置及び進捗状況を管理するワーク管理装置とを備える、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の作業完了日予測システム。
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