JPH05298326A - 生産機械の稼働予定立案装置 - Google Patents

生産機械の稼働予定立案装置

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JPH05298326A
JPH05298326A JP12823292A JP12823292A JPH05298326A JP H05298326 A JPH05298326 A JP H05298326A JP 12823292 A JP12823292 A JP 12823292A JP 12823292 A JP12823292 A JP 12823292A JP H05298326 A JPH05298326 A JP H05298326A
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JP
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item
production machine
time
schedule
production
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Application number
JP12823292A
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English (en)
Inventor
Yoshiji Morioke
義嗣 森桶
Takuo Hida
拓郎 飛田
Eiko Fujimoto
永子 藤本
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
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    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

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  • Multi-Process Working Machines And Systems (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 正確で効率的な予定立案を行うことができ、
かつ、各品目ごとに柔軟な対応が可能な生産機械の稼働
予定立案装置を提供する。 【構成】 1つの品目について、一連のnとおりの工程
を順次実施することにより所望の生産処理を行う生産機
械の稼働予定が立案される。工程1を実施する生産機械
の設置場所から、工程2を実施する生産機械の設置場所
までの物流時間Tと、処理の対象となる各品目について
の余裕時間Uとが予め設定される。工程1の終了時刻と
工程2の開始時刻との間の時間間隔は、物流時間Tと余
裕時間Uとの和よりも大きくなるように予定立案がなさ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は生産機械の稼働予定立案
装置、特に一連の複数工程を順次実施することにより所
望の生産処理を行う生産機械の稼働予定を立案する装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】量産化が不可欠な現在の生産処理では、
ある1種類の製品を完成させるために、複数の工程が実
施されるのが一般的である。しかも、多種類にわたる製
品についての生産処理を並行して行うことが多い。この
ため、各処理を行うための生産機械を効率良く稼働させ
るために、予め各生産機械の稼働予定を立案する必要が
ある。従来、このような稼働予定の立案は、熟練者の手
作業によっていた。すなわち、過去における各生産機械
の稼働実績に基づいて、各生産機械の稼働能力を算出し
ておき、納期を考慮した上で各生産機械の稼働予定を手
作業で組んでいた。
【0003】このような予定立案を容易に、より効率的
に行うため、生産機械の稼働予定立案装置が提案されて
いる。たとえば、特開平3−32556号公報には、予
め、各生産機械固有の処理能力を示す処理能力データを
用意しておき、この処理能力データを、処理対象となる
品目の処理内容と照らし合わせることにより効率の良い
予定テーブルを立案する装置が開示されている。また、
特願平2−226291号明細書には、一連のnとおり
の工程を順次実施する生産処理のための予定を立案する
装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】1つの製品を完成させ
るために複数の工程を実施する場合、必ずしも同じ工場
内ですべての工程が実施されるとは限らない。次の工程
が別な工場で実施されるような場合は、1つの工程が完
了した品目を別な工場へ輸送しなければならない。従来
提案されている予定立案装置では、このような輸送時間
までも正確に考慮した予定立案を行うことができなかっ
たため、必ずしも正確で効率の良い予定立案を行うこと
はできなかった。また、特定の品目については特に急ぐ
必要があるような場合、柔軟な対応をした予定立案を行
うこともできなかった。
【0005】そこで本発明は、正確で効率的な予定立案
を行うことができ、かつ、各品目ごとに柔軟な対応が可
能な生産機械の稼働予定立案装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1) 本願第1の発明は、1つの品目について、一連の
nとおりの工程を順次実施することにより所望の生産処
理を行う生産機械の稼働予定を立案する装置において、
各生産機械固有の処理能力に関する処理能力データを記
憶する処理能力データ記憶手段と、処理対象となる品目
に対して実施するnとおりの工程のそれぞれについて、
処理能力に関連した個々の処理内容を示す品目データを
記憶する品目データ記憶手段と、処理対象となる品目
を、1つの生産機械から別な生産機械まで輸送するため
に必要な物流時間を、各生産機械間について記憶する物
流時間記憶手段と、1つの工程から次の工程へ移行する
ときの余裕時間を記憶する余裕時間記憶手段と、各記憶
手段に対して、所定のデータを設定する入力手段と、処
理能力データを参照しながら、品目データに基づいて、
各生産機械ごとに処理すべき品目を処理すべき順に並べ
た予定テーブルを作成する演算処理手段と、この予定テ
ーブルを出力する出力手段と、を設け、1つの品目につ
いての第1の工程の終了時間とこれに続く第2の工程の
開始時間との間隔が、物流時間記憶手段に記憶されてい
る第1の工程を実施する生産機械と第2の工程を実施す
る生産機械との間の物流時間と、余裕時間記憶手段に記
憶されている余裕時間と、の和よりも大きくなるよう
に、演算処理手段が予定テーブルの作成を行うようにし
たものである。
【0007】(2) 本願第2の発明は、上述の第1の発
明に係る生産機械の稼働予定立案装置において、余裕時
間記憶手段に対して、各品目ごとに異なる余裕時間を設
定できるようにしたものである。
【0008】(3) 本願第3の発明は、上述の第1の発
明に係る生産機械の稼働予定立案装置において、出力手
段に、作成された予定テーブルの中から、指定された特
定の品目についての予定のみを識別し得る態様で出力す
る機能をもたせたものである。
【0009】
【作 用】
(1) 本願第1の発明による生産機械の稼働予定立案装
置では、各生産機械間の物流時間を設定しておき、この
物流時間を考慮して予定立案がなされるため、正確かつ
効率的な予定立案を行うことができる。また、余裕時間
の設定を行うことができるため、より柔軟な対応も可能
になる。
【0010】(2) 本願第2の発明による生産機械の稼
働予定立案装置では、余裕時間の設定を各品目ごとに行
えるようにしたため、各品目ごとに柔軟な対応が可能に
なる。
【0011】(3) 本願第3の発明のよる生産機械の稼
働予定立案装置では、指定された特定の品目についての
予定のみを抽出した予定テーブルが得られるため、各品
目ごとに予定の確認や修正を容易に行えるようになる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図示する実施例に基づいて説
明する。図1は、本発明に係る生産機械の稼働予定立案
装置の基本構成を示すブロック図である。この予定立案
装置の主たる構成要素は、入力装置10、記憶装置2
0、演算処理装置30、出力装置40、である。記憶装
置20内には、処理能力データ記憶部21、品目データ
記憶部22、物流時間記憶部23、余裕時間記憶部24
が設けられており、これら各記憶部には、入力装置10
から入力された所定のデータが設定される。入力装置1
0は、演算処理装置30に対して指示を与える機能も有
し、演算処理装置30は、この指示に基づいて予定テー
ブルの作成を行う。作業メモリ31は、この予定テーブ
ルを作成する演算処理に用いられるメモリである。演算
処理装置30で作成された予定テーブルは、出力装置4
0によって出力される。
【0013】実際には、これらの各装置は、コンピュー
タおよびその周辺機器によって実現される。すなわち、
演算処理装置30は、このコンピュータ本体であり、作
業メモリ31はこのコンピュータの作業領域として用い
られるメモリである。入力装置10は、このコンピュー
タ用のキーボードやマウスといった入力機器であり、出
力装置40は、ディスプレイやプリンタといった出力機
器である。また、記憶装置20は、たとえば、磁気ディ
スクなどの記憶装置である。この装置は、1つの品目に
ついて、一連のnとおりの工程を順次実施することによ
り所望の生産処理を行う生産機械の稼働予定を立案する
装置である。ここでは、工程1〜工程4の4段階の工程
を経て、1つの品目の生産が行われる具体例に基づいて
以下の説明を行うことにする。
【0014】図2に、処理能力データ記憶部21内に設
定される処理能力データの一例を示す。この処理能力デ
ータは、各生産機械固有の処理能力に関するデータであ
り、図2に示す例では、7台の生産機械M1〜M7のそ
れぞれについて、それぞれ実施可能な工程ごとに処理能
力が示されている。この例では、1つの生産機械が複数
の工程を実施しうる場合が示されている。たとえば、生
産機械M1は工程1のみ、M2は工程2のみであるが、
M3は工程1および2の両方を実施可能である。処理能
力の欄には、各工程ごとにその生産機械が処理すること
ができる内容が設定されている。具体的には、巻取材料
を用いて壁紙を作成する工程を考えると、たとえば、工
程1は印刷工程、工程2はエンボス工程、工程3はワイ
ピング工程、工程4はOPコート工程、というような工
程となる。図2に示す例では、説明の便宜上、工程1の
印刷工程についてのみ、具体的な処理能力を示してあ
る。すなわち、生産機械M1は、A列本判までの大きさ
の印刷が可能であり、4色刷りまでの印刷が可能であ
る。また、生産機械M3は、工程1の印刷工程と工程2
のエンボス工程との両方を行う機能を有するが、印刷機
能を有するユニットを用いて印刷工程(工程1)を行っ
た場合には、B列本判までの大きさの印刷が可能であ
り、2色刷りまでの印刷が可能である。同様に、生産機
械M4の印刷機能を有するユニットを用いて印刷工程
(工程1)を行った場合には、B列本判までの大きさの
印刷が可能であり、4色刷りまでの印刷が可能である。
工程2〜4についても、それぞれその工程で処理するこ
とができる内容が設定されているが、ここでは工程1以
外についての具体的な処理能力の内容については省略し
てある。また、処理能力としては、この他にも処理速度
に関する情報が用意されている。なお、この実施例で
は、処理能力の情報ともに、各生産機械を設置している
工場名(工場PまたはQ)も、処理能力データ記憶部2
1内に記憶させている。
【0015】図3には、品目データ記憶部22内に設定
される品目データの一例を示す。この品目データは、処
理対象となる品目に対して実施する4とおりの工程のそ
れぞれについて、処理内容を示すデータである。ここで
は、説明の便宜上、処理対象となる品目を大文字のアル
ファベットで表し、この品目についての工程1〜4の内
容を、それぞれ小文字のアルファベットに数字を付して
表すことにする。たとえば、品目Aについての工程1〜
4の内容はそれぞれa−1,a−2,a−3,a−4と
表される。上述した壁紙の製造工程では、Aが製造すべ
き壁紙の品目を示し、a−1は印刷工程の処理内容、a
−2はエンボス工程の処理内容、a−3はワイピング工
程の処理内容、a−4はOPコート工程の処理内容を示
すものになる。これら各工程の処理内容は、図2に示す
処理能力に関連した内容となっている。たとえば、a−
1という処理内容は、具体的には、「B3判・4色刷
り」というような印刷の処理能力に関連した内容となっ
ている。したがって、図2に示す処理能力データを参照
すれば、この品目Aについての印刷工程(工程1)を、
どの生産機械に割り当てればよいかが判断できる。
【0016】図4には、物流時間記憶部23内に設定さ
れる物流時間Tの一例を示す。この物流時間は、処理対
象となる品目を、1つの生産機械から別な生産機械まで
輸送するために必要な時間を、各生産機械間について定
義したものである。この実施例では、7台の生産機械M
1〜M7を用いているため、この7台の生産機械の相互
間における物流時間が定義される。一般に、現在の交通
事情を考慮すると、第1の地点から第2の地点への物流
時間と、第2の地点から第1の地点への物流時間とは、
必ずしも同じにならないので、それぞれ移動元と移動先
とを特定して物流時間を定義するのが好ましい。したが
って、7台の生産機械相互間の物流時間を厳密に定義す
るには、7行7列の表が作成される。しかしながら、こ
の実施例では、これを簡略化して工場単位の物流時間の
みを定義している。すなわち、図4に示す物流時間Tを
定義する表では、工場Pと工場Qとの間の物流時間のみ
が定義されている。具体的には、同一工場内の物流時間
Tを0とし、工場Pから工場Qへの物流時間Tおよび工
場Qから工場Pへの物流時間Tを、いずれも1.0時間
としている。この図4の表と、図2の表の設置工場欄と
を参照すれば、7台の各生産機械相互間の物流時間が定
義されたことになる。一般的には、このように各工場間
での物流時間を定義しておくだけで十分である。
【0017】図5には、余裕時間記憶部24内に設定さ
れる余裕時間Uの一例を示す。この余裕時間Uは、1つ
の工程から次の工程へ移行するときの余裕を示す時間で
あり、各品目ごとに設定することができる。図5に示す
例では、初期値としていずれの品目についても2.0時
間の余裕時間が設定されている。
【0018】この装置を用いた稼働予定立案作業は次の
とおりである。まず、オペレータは、予め7台の生産機
械について、図2に示すような処理能力データを決定
し、これを処理能力データ記憶部21に設定しておく。
この設定は、生産機械の構成やそれぞれの能力に変更が
なければ変える必要はない。同様に、図4に示すような
物流時間Tを決定し、これを物流時間記憶部23に設定
しておく。この設定も、各生産機械の設置場所や交通事
情などに変更がなければ変える必要はない。
【0019】次に、オペレータは、具体的な処理対象と
なった各品目に基づいて、図3に示すような品目データ
を決定し、これを品目データ記憶部22に設定する。実
際には、この品目データは、顧客からの受注内容によっ
て決定されることになる。たとえば、顧客から壁紙とし
て品目Aを受注した場合、この品目Aの仕様に基づい
て、どのような印刷加工、エンボス加工、ワイピング加
工、OPコート加工を行うかを決定し、品目データa−
1,a−2,a−3,a−4の内容を決定することにな
る。更に、オペレータは、図5に示すような余裕時間U
を決定し、これを余裕時間記憶部24に設定しておく。
この余裕時間Uは、オペレータの経験に基づいて最適値
を設定すべき時間であり、この実施例では、特に設定の
変更を行わない限り、デフォールト値の2.0時間が自
動的に設定されるようになっている。この余裕時間は、
各品目ごとに設定を変えることができるようになってお
り、後述するように、特に急ぐ品目については、余裕時
間を減らすような設定が可能である。
【0020】以上の各設定が終了すると、演算処理装置
30によって予定の立案がなされる。ここで、処理能力
データと品目データとに基づいて、予定を立案する装置
は公知である。もっとも簡単な予定立案方法は、受注し
た各品目を受注した順に、処理が可能な生産機械に割り
当ててゆく方法である。たとえば、図3に示す品目Aに
ついての工程1の内容a−1が、「B3判・4色刷り」
であったとすると、図2の表から、これに対応できる機
械は生産機械M4ということになる。割り当てることが
可能な生産機械が複数存在する場合には、たとえば、現
在までに割り当てられているすべての予定が最も早く完
了する機械を選択すればよい。たとえば、図3に示す品
目Bについての工程1の処理内容b−1が、「B4判・
2色刷り」であったとすると、生産機械M3とM4のう
ち、現在までに割り当てられている品目処理が早く完了
する方にb−1を割り当てることになる。こうして、工
程1についての割り当てが完了したら、続く工程2につ
いての割り当てを行う。このとき、工程1が完了する時
刻を考慮した割り当てを行う必要がある。たとえば、処
理a−2は、処理a−1の作業が完了する前には、作業
を開始することはできない。以上は最も簡単な割り当て
方法であるが、より効率的な割り当てを行いながら予定
を立案する方法は、たとえば、特開平3−32556号
公報、特開平3−256657号公報、特願平2−22
6291号明細書、などに開示されている。
【0021】本発明の特徴は、上述した処理能力データ
および品目データを用いた予定立案に、更に、物流時間
Tおよび余裕時間Uを考慮するようにした点にある。本
発明の予定立案装置で行われる割り当て方法の原理を図
6に示す。この原理は、要するに、1つの品目について
の第1の工程の終了時間とこれに続く第2の工程の開始
時間との間隔が、第1の工程を実施する生産機械と第2
の工程を実施する生産機械との間の物流時間と、余裕時
間と、の和よりも大きくなるように予定割り当てを行う
というものである。この実施例では、1つの工程につい
ての処理時間として、実際に機械を稼働させて処理を行
う実際の処理時間(たとえば、印刷機によって実際に印
刷を行っている時間)と、この処理の準備のための準備
時間(たとえば、印刷の準備として、版を用意したり、
インキの色合わせを行ったりする時間)と、を考え、準
備時間と実際の処理時間とを合わせてその工程について
の処理時間と定義している。図2に示す処理能力のデー
タとして、実際に機械を稼働させたときの処理速度とと
もに、準備時間の目安を設定しておくようにすれば、各
品目の各工程について、準備時間をも含めた処理時間を
決定することができる。さて、図6において、図の上か
ら下に向かって時間tが経過するものとし、1つの品目
についての工程1とこれに続く工程2についての予定を
組むことを考える。この場合、工程1が終了した時点か
ら、工程2を開始する時点までの時間が、少なくとも、
両者間の物流時間Tとこの品目について設定されている
余裕時間Uとの和よりも大きくなるようにするという制
限を設けて予定立案を行うようにするのが、本発明によ
る予定立案方法の特徴である。
【0022】品目Aの4工程について、図4に示す物流
時間Tおよび図5に示す余裕時間Uを考慮に入れて予定
を組むと、たとえば、図7の予定テーブルに示すような
結果が得られる。生産機械M1による処理a−1が完了
してから、生産機械M2による処理a−2を開始するま
での時間が2時間あいているが、これは、品目Aについ
ての余裕時間Uが2時間に設定されているためである。
機械M1,M2ともに同じ工場Pに設置されているの
で、この場合の物流時間Tは0である。また、生産機械
M2による処理a−2が完了してから、生産機械M5に
よる処理a−3を開始するまでの時間が3時間あいてい
るが、これは、工場Pで処理a−2が完了した加工途中
の材料を、処理a−3を行うために工場Qへ運搬するた
めに必要な物流時間T(1時間)と、余裕時間U(2時
間)との和である。更に、生産機械M5による処理a−
3が完了してから、生産機械M6による処理a−4を開
始するまでの時間が2時間あいているが、これは、品目
Aについての余裕時間Uが2時間に設定されているため
である。この図7に示す例は、1つの品目Aだけを受注
した場合についての予定テーブルとなっているため、各
工程間の処理間隔が最小限になっているが、実際には、
多数の品目についての処理が並行して行われるため、各
工程間の処理間隔はより大きくなるのが一般的である。
要するに、本装置による予定立案は、公知の従来方法に
よる予定立案に、更に、物流時間Tおよび余裕時間Uに
よる条件を付加したものとなる。別言すれば、処理能力
の条件では、ある品目の処理をその機械に割り当てるの
が適当であったとしても、物流時間Tおよび余裕時間U
による条件が満たされなければ、その機械への割り当て
は見送られることになる。この場合、その機械に別な品
目の処理を割り込ませてから再度の割り当てを行うか、
あるいは、別な適当な機械に割り当てなおすことにな
る。
【0023】図8は、多数の品目について、本発明によ
る予定立案を行うことにより作成された予定テーブルの
一例を示す図である。たとえば、品目Xについての4つ
の工程処理に着目すると、生産機械M4による処理x−
1が完了した後、生産機械M2によって処理x−2が開
始するまでの間隔は、余裕時間の2時間以上が確保され
ており、生産機械M2による処理x−2が完了した後、
生産機械M6によって処理x−3が開始するまでの間隔
は、物流時間と余裕時間との和である3時間以上が確保
されており、生産機械M6による処理x−3が完了した
後、生産機械M5によって処理x−4が開始するまでの
間隔は、余裕時間の2時間以上が確保されている。
【0024】このようにして作成された予定テーブル
は、出力装置40としてのディスプレイあるいはプリン
タによって出力される。この装置は、この出力を行う際
に、指定された特定の品目についての予定のみを識別し
得る態様で出力する機能をもっている。たとえば、図8
に示す予定テーブルでは、品目Xについての4つの工程
が、どの生産機械で行われるのかが明瞭でない。本装置
では、オペレータが、品目Xについての予定のみを識別
表示させたい指示を入力することにより、たとえば、図
9に示すような予定テーブルを出力装置40から出力す
ることができる。この例では、品目Xについての処理x
−1〜x−4が割り当てられている生産機械M4,M
2,M6,M5についての予定のみがこの順番に抽出さ
れて示されており、かつ、品目Xについての予定部分が
二重枠で示されている。このように特定の品目について
の予定のみを識別しうる態様で予定テーブルを出力させ
れば、この品目についての予定を容易に認識できるよう
になる。なお、特定の品目についての予定のみを識別さ
せるための方法としては、色を変えたり、特定のマーク
を付加したり、この他にも様々な方法を行うことが可能
である。
【0025】前述したように、本装置では、余裕時間U
の設定を、各品目ごとに行うことができる。この機能
は、特定の品目についての処理を急ぐような場合に便利
である。たとえば、品目Xについて、図9に示すような
予定が組まれているときに、この品目Xについての処理
を急ぐ必要がある場合には、余裕時間Uを再設定した
後、再び予定立案作業を実行すればよい。すなわち、前
述の例では、すべての品目についての余裕時間Uは、初
期値として2.0時間が設定されているが、急いで処理
すべき品目Xについての余裕時間Uをより小さな値に設
定しなおすことになる。この余裕時間Uは、必ずしも正
の値にする必要はなく、場合によっては、負の値を設定
することも可能である。たとえば、品目Xについての余
裕時間Uを−1.0時間と負の値に設定し、品目Xにつ
いての処理を最優先して予定立案作業を行った結果の予
定テーブル(品目Xの予定のみを識別表示している)を
図10に示す。余裕時間Uが負の値に設定されているた
め、機械M4による処理x−1と機械M2による処理x
−2とは時間的に重なりを生じており、機械M6による
処理x−3と機械M5による処理x−4とは時間的に重
なりを生じている。また、処理x−2と処理x−3との
間の間隔も、処理x−2を完了した材料を工場Pから工
場Qへ輸送するのに必要な物流時間以下の間隔となって
いる。このように余裕時間Uを負の値に設定すること
は、次のような作業により可能である。すなわち、1つ
の工程の中途段階で、材料の一部を次の工程へまわすと
いう作業を行うのである。たとえば、印刷工程x−1が
10000枚の印刷を行う処理であったとすると、前半
の5000枚の印刷が完了した時点で、この5000枚
を次のエンボス工程x−2へもってゆき、後半5000
枚についての印刷工程x−1と、前半5000枚につい
てのエンボス工程x−2とを並行して行うのである。こ
のように、急いで処理すべき品目については、予定立案
者の経験に基づいて、適宜、余裕時間Uの再設定を行う
ことにより、柔軟な対処が可能になる。
【0026】以上、本発明を図示する実施例に基づいて
説明したが、本発明はこの実施例のみに限定されるもの
ではなく、この他にも種々の態様で実施可能である。特
に、最適な予定テーブルを作成するためのアルゴリズム
としては、公知の方法が種々提案されており、本発明
は、この公知のアルゴリズムに、更に物流時間Tおよび
余裕時間Uによる条件を付加したものであり、公知の種
々のアルゴリズムに対して適用可能である。
【0027】
【発明の効果】以上のとおり、本発明に係る生産機械の
稼働予定立案装置によれば、各生産機械間の物流時間お
よび各品目についての余裕時間を設定しておき、これら
を考慮して予定立案を行うようにしたため、正確かつ効
率的な予定立案を行うことができ、より柔軟な対応も可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る生産機械の稼働予定立案装置の基
本構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す装置の処理能力データ記憶部21に
設定される処理能力データの一例を示す図である。
【図3】図1に示す装置の品目データ記憶部22に設定
される品目データの一例を示す図である。
【図4】図1に示す装置の物流時間記憶部23に設定さ
れる物流時間Tの一例を示す図である。
【図5】図1に示す装置の余裕時間記憶部24に設定さ
れる余裕時間Uの一例を示す図である。
【図6】本発明に係る生産機械の稼働予定立案装置にお
ける予定組みの原理を示す図である。
【図7】本発明に係る生産機械の稼働予定立案装置によ
って、1品目の予定組みを行った例を示す図である。
【図8】本発明に係る生産機械の稼働予定立案装置によ
って作成された予定テーブルの一例を示す図である。
【図9】図8に示す予定テーブルに基づいて、品目Xに
ついての予定のみを識別しうる態様で表示した状態を示
す図である。
【図10】図9に示す予定テーブルに対して、品目Xに
ついての余裕時間Uを負の値に再設定して予定組みをや
りなおすことにより得られた予定テーブルを示す図であ
る。
【符号の説明】
10…入力装置(キーボード・マウス) 20…記憶装置 21…処理能力データ記憶部 22…品目データ記憶部 23…物流時間記憶部 24…余裕時間記憶部 30…演算処理装置 31…作業メモリ 40…出力装置(ディスプレイ・プリンタ)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの品目について、一連のnとおりの
    工程を順次実施することにより所望の生産処理を行う生
    産機械の稼働予定を立案する装置であって、 各生産機械固有の処理能力に関する処理能力データを記
    憶する処理能力データ記憶手段と、 処理対象となる品目に対して実施するnとおりの工程の
    それぞれについて、前記処理能力に関連した個々の処理
    内容を示す品目データを記憶する品目データ記憶手段
    と、 処理対象となる品目を、1つの生産機械から別な生産機
    械まで輸送するために必要な物流時間を、各生産機械間
    について記憶する物流時間記憶手段と、 1つの工程から次の工程へ移行するときの余裕時間を記
    憶する余裕時間記憶手段と、 前記各記憶手段に対して、所定のデータを設定する入力
    手段と、 前記処理能力データを参照しながら、前記品目データに
    基づいて、各生産機械ごとに処理すべき品目を処理すべ
    き順に並べた予定テーブルを作成する演算処理手段と、 前記予定テーブルを出力する出力手段と、 を備え、 1つの品目についての第1の工程の終了時間とこれに続
    く第2の工程の開始時間との間隔が、前記物流時間記憶
    手段に記憶されている前記第1の工程を実施する生産機
    械と前記第2の工程を実施する生産機械との間の物流時
    間と、前記余裕時間記憶手段に記憶されている余裕時間
    と、の和よりも大きくなるように、前記演算処理手段が
    予定テーブルの作成を行うことを特徴とする生産機械の
    稼働予定立案装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の予定立案装置におい
    て、 余裕時間記憶手段に対して、各品目ごとに異なる余裕時
    間を設定できるようにしたことを特徴とする生産機械の
    稼働予定立案装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の予定立案装置におい
    て、 出力手段が、作成された予定テーブルの中から、指定さ
    れた特定の品目についての予定のみを識別し得る態様で
    出力する機能を有することを特徴とする生産機械の稼働
    予定立案装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003099112A (ja) * 2001-09-21 2003-04-04 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置のスケジュール作成・実行方法及びそのプログラム
JPWO2008117419A1 (ja) * 2007-03-27 2010-07-08 富士通株式会社 作業指示システム,作業指示方法,作業指示プログラムおよび作業指示装置

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