JPWO2008050740A1 - セルロース系バイオマスの糖化分解方法及び糖化分解装置 - Google Patents
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Abstract
Description
バイオマスの主な構成成分のセルロース及びヘミセルロースを、高温高圧の超臨界水又は亜臨界水で糖化分解する方法は、強酸を用いる加水分解法に比べ、酸の中和処理が不要なため処理コストも安く、環境にも優しい処理方法である。しかし、超臨界水又は亜臨界水を用いると、その強力な酸化力のため数秒〜数分でセルロース及びヘミセルロースの分解が完了してしまうため、分解終了後直ちに冷却しなければ、せっかく生成した糖類が有機酸等にまで過分解してしまう欠点がある。
複数の圧力容器を使用するセルロース系バイオマスの糖化分解方法であって、
各圧力容器において充填工程、昇温工程、分解工程、降温工程及び排出工程が順次実行され、
充填工程が、セルロース系バイオマスを粉砕し水と混合したスラリー(以下、「スラリー」と呼称する)を圧力容器に充填する工程であり、
昇温工程が、圧力容器を密閉して昇温する工程であり、
分解工程が、セルロース系バイオマス中のセルロース及び/又はヘミセルロースを高温高圧水の酸化力によって糖類に分解する工程であり、
降温工程が、圧力容器内の高温高圧のスラリーをフラッシュ蒸発させることにより、降温する工程であり、
排出工程が、圧力容器内のスラリーを圧力容器外に取り出す工程であり、
複数の圧力容器のうち、いずれかの圧力容器において充填工程が実行されているとき、他のいずれかの圧力容器において排出工程が実行されており、充填工程実行中の圧力容器に充填されるスラリーと排出工程実行中の圧力容器から排出されるスラリーとの間で熱交換し、
複数の圧力容器のうち、いずれかの圧力容器において昇温工程が実行されているとき、他のいずれかの圧力容器において降温工程が実行されており、降温工程実行中の圧力容器から排出されるフラッシュ蒸気を昇温工程実行中の圧力容器に供給することにより熱回収する、ことを特徴とするセルロース系バイオマスの糖化分解方法に関する(請求項1)。
複数の圧力容器を備えるセルロース系バイオマスの糖化分解装置であって、
セルロース系バイオマスを粉砕し水と混合したスラリーを圧力容器に充填する充填工程と、
圧力容器を密閉して昇温する昇温工程と、
セルロース系バイオマス中のセルロース及び/又はヘミセルロースを高温高圧水の酸化力によって糖類に分解する分解工程と、
圧力容器内の高温高圧のスラリーをフラッシュ蒸発させることにより、降温する降温工程と、
圧力容器内のスラリーを取り出す排出工程とが各圧力容器において順次実行され、
複数の圧力容器のうち、いずれかの圧力容器において充填工程が実行されているとき、他のいずれかの圧力容器において排出工程が実行されており、充填工程実行中の圧力容器に充填されるスラリーと排出工程実行中の圧力容器から排出されるスラリーとの間で熱交換し、
複数の圧力容器のうち、いずれかの圧力容器において昇温工程が実行されているとき、他のいずれかの圧力容器において降温工程が実行されており、降温工程実行中の圧力容器から排出されるフラッシュ蒸気を昇温工程実行中の圧力容器に供給することにより熱回収 する、ことを特徴とするセルロース系バイオマスの糖化分解装置に関する(請求項23)。
複数の圧力容器を使用するセルロース系バイオマスの糖化分解方法であって、
各圧力容器において充填工程、昇温工程、分解工程、降温工程及び排出工程が順次実行され、
充填工程が、セルロース系バイオマスを通水性容器に充填した後、該通水性容器及び水を圧力容器に封入する工程であり、
昇温工程が、圧力容器を密閉して昇温する工程であり、
分解工程が、セルロース系バイオマス中のセルロース及び/又はヘミセルロースを高温高圧水の酸化力によって糖類に分解する工程であり、
降温工程が、圧力容器内の高温高圧水をフラッシュ蒸発させることにより、降温する工程であり、
排出工程が、通水性容器内のセルロース系バイオマスの残渣を取り出す工程であり、
複数の圧力容器のうち、いずれかの圧力容器において充填工程が実行されているとき、他のいずれかの圧力容器において排出工程が実行されており、充填工程実行中の圧力容器に充填される水と排出工程実行中の圧力容器から排出される高温水との間で熱交換し、
複数の圧力容器のうち、いずれかの圧力容器において昇温工程が実行されているとき、他のいずれかの圧力容器において降温工程が実行されており、降温工程実行中の圧力容器から排出されるフラッシュ蒸気を昇温工程実行中の圧力容器に供給することにより熱回収する、ことを特徴とするセルロース系バイオマスの糖化分解方法に関する(請求項2)。
複数の圧力容器を備えるセルロース系バイオマスの糖化分解装置であって、
セルロース系バイオマスを充填した通水性容器及び水を圧力容器に封入する充填工程と、
圧力容器を密閉して昇温する昇温工程と、
セルロース系バイオマス中のセルロース及び/又はヘミセルロースを高温高圧水の酸化力によって糖類に分解する分解工程と、
圧力容器内の高温高圧水をフラッシュ蒸発させることにより、降温する降温工程と、
圧力容器内のセルロース系バイオマス中の残渣を取り出す排出工程とが各圧力容器において順次実行され、
複数の圧力容器のうち、いずれかの圧力容器において充填工程が実行されているとき、他のいずれかの圧力容器において排出工程が実行されており、充填工程実行中の圧力容器に充填される水と排出工程実行中の圧力容器から排出される高温水との間で熱交換し、
複数の圧力容器のうち、いずれかの圧力容器において昇温工程が実行されているとき、他のいずれかの圧力容器において降温工程が実行されており、降温工程実行中の圧力容器から排出されるフラッシュ蒸気を昇温工程実行中の圧力容器に供給することにより熱回収 する、ことを特徴とするセルロース系バイオマスの糖化分解装置に関する(請求項24)。
亜臨界状態の高温高圧水を用いてセルロース又はヘミセルロースを糖類に分解する際、開孔部又は隙間等を有し、水が容器の内外を移動しうるような通水性容器にセルロース系バイオマスを充填し、該通水性容器及び水を圧力容器に封入(圧密封入)するようにすれば、セルロース系バイオマスをスラリー化して高温高圧処理する場合と比較して、微細なスラリー残留物による配管又は容器の汚染を防止しうる。
溶媒側に溶出した後の固体分を分離して、新たに原料スラリーとし、前記充填工程に再び供すると共に、前記分解工程の温度を240℃以上280℃以下とすれば、セルロースを糖類(主にC6単糖)に分解することができる(請求項7)。
複数の圧力容器を使用するセルロース系バイオマスの糖化分解方法であって、
各圧力容器において排出充填工程、昇温工程、分解工程及び降温工程が順次実行され、
排出充填工程が、降温工程実施後に圧力容器内のスラリーを取り出し、同じ圧力容器にセルロース系バイオマスを粉砕し水と混合したスラリーを充填する工程であり、
昇温工程が、圧力容器を密閉して昇温する工程であり、
分解工程が、セルロース系バイオマス中のセルロース及び/又はヘミセルロースを高温高圧水の酸化力によって糖類に分解する工程であり、
降温工程が、圧力容器内の高温高圧のスラリーをフラッシュ蒸発させることにより、降温する工程であり、
複数の圧力容器のうち、いずれかの圧力容器において昇温工程が実行されているとき、他のいずれかの圧力容器において降温工程が実行されており、降温工程実行中の圧力容器から排出されるフラッシュ蒸気を昇温工程実行中の圧力容器に供給することにより熱回収する、ことを特徴とするセルロース系バイオマスの糖化分解方法に関する(請求項12)。
複数の圧力容器を備えるセルロース系バイオマスの糖化分解装置であって、
降温工程実施後の高温スラリーを圧力容器から取り出し、同じ圧力容器にセルロース系バイオマスを粉砕し水と混合したスラリーを充填する排出充填工程と、
圧力容器を密閉して昇温する昇温工程と、
セルロース系バイオマス中のセルロース及び/又はヘミセルロースを高温高圧水の酸化力によって糖類に分解する分解工程と、
圧力容器内の高温高圧のスラリーをフラッシュ蒸発させることにより、降温する降温工程とが各圧力容器において順次実行され、
複数の圧力容器のうち、いずれかの圧力容器において昇温工程が実行されているとき、他のいずれかの圧力容器において降温工程が実行されており、降温工程実行中の圧力容器から排出されるフラッシュ蒸気を昇温工程実行中の圧力容器に供給することにより熱回収 する、ことを特徴とするセルロース系バイオマスの糖化分解装置に関する(請求項27)。
複数の圧力容器を使用するセルロース系バイオマスの糖化分解方法であって、
各圧力容器において排出充填工程、昇温工程、分解工程及び降温工程が順次実行され、
排出充填工程が、降温工程実施後に圧力容器内のセルロース系バイオマスの残渣を取り出し、同じ圧力容器にセルロース系バイオマスを充填した通水性容器及び水を封入する工程であり、
昇温工程が、圧力容器を密閉して昇温する工程であり、
分解工程が、セルロース系バイオマス中のセルロース及び/又はヘミセルロースを高温高圧水の酸化力によって糖類に分解する工程であり、
降温工程が、圧力容器内の高温高圧水をフラッシュ蒸発させることにより、降温する工程であり、
複数の圧力容器のうち、いずれかの圧力容器において昇温工程が実行されているとき、他のいずれかの圧力容器において降温工程が実行されており、降温工程実行中の圧力容器から排出されるフラッシュ蒸気を昇温工程実行中の圧力容器に供給することにより熱回収する、ことを特徴とするセルロース系バイオマスの糖化分解方法に関する(請求項13)。
複数の圧力容器を備えるセルロース系バイオマスの糖化分解装置であって、
降温工程実施後のセルロース系バイオマスの残渣を圧力容器から取り出し、同じ圧力容器にセルロース系バイオマスを充填した通水性容器及び水を封入する排出充填工程と、
圧力容器を密閉して昇温する昇温工程と、
セルロース系バイオマス中のセルロース及び/又はヘミセルロースを高温高圧水の酸化力によって糖類に分解する分解工程と、
圧力容器内の高温高圧水をフラッシュ蒸発させることにより、降温する降温工程とが各圧力容器において順次実行され、
複数の圧力容器のうち、いずれかの圧力容器において昇温工程が実行されているとき、他のいずれかの圧力容器において降温工程が実行されており、降温工程実行中の圧力容器から排出されるフラッシュ蒸気を昇温工程実行中の圧力容器に供給することにより熱回収 する、ことを特徴とするセルロース系バイオマスの糖化分解装置に関する(請求項28)。
このように、排出工程と充填工程とを1台の圧力容器内で行うことにより、全4工程となって、構成する圧力容器も4(あるいは4の倍数)基で済み、処理時間も短縮されるので、生産能力が向上する利点がある。なお、全工程数が4である本発明の糖化分解方法及び糖化分解装置では、排出充填工程において、排出する高温スラリーと、同じ圧力容器に充填するスラリー(原料スラリー)との間で熱交換することも可能である。
本発明の上記目的、他の目的、特徴及び利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。
本発明の実施の形態1として、全工程数が5であり、5台の圧力容器を用いる糖化分解装置の操作手順を、図1を参照しながら説明する。
次に、全工程数が4であり、定常運転時に排出工程及び充填工程を排出充填工程として平行して行う4台の圧力容器を用いる分解装置を、連続バッチシステムとして運転する場合のタイムスケジュールについて、図3を参照しながら説明する。なお、図3では、各工程の所要時間は、5分間としている。
ここで、セルロース系バイオマスとして、試薬セルロースを亜臨界状態で糖化分解させる場合におけるエタノール添加の影響について検討した。上記セルロースに、純水と5重量%(2mol%)のエタノール水溶液をそれぞれ同じ280℃で通水した実験結果を図4に示す
図4は反応時間と糖類の収率(%)との関係を示したものである。糖類の最高収率そのものにはエタノールの添加による影響は、ほとんど認められなかった。しかし、糖類の生成速度及び分解速度は、エタノールを添加した場合の方が明らかに低く、例えば、最高収率に到達する時間は、エタノール添加によって約3倍(0.7分→2.0分)に拡大した。
次に、セルロース系バイオマスが亜臨界状態で糖化分解されにくく、分解工程を他の4工程よりも長時間にせざるを得ない場合であって、8台の圧力容器を用いる全工程数5の分解装置を、連続バッチシステムとして運転する場合のタイムスケジュールについて、図5を参照しながら説明する。なお、図5では、分解工程の所要時間を20分間、その他の工程の所要時間を5分間としている。
上記実施の形態1〜3においては、充填工程又は排出充填工程として、セルロース系バイオマスを粉砕し、水と混合してスラリーとした後、圧力容器に充填する場合について説明した。しかし、本発明の充填工程又は排出充填工程では、セルロース系バイオマスを必ずしもスラリー化する必要はなく、バガス等のセルロース系バイオマスを開孔部又は隙間等を有し、水が容器の内外を移動しうるような通水性容器にセルロース系バイオマスを充填し、該通水性容器及び水を圧力容器に封入(圧密封入)することによっても、セルロース系バイオマスを糖化分解することが可能である。
さらに、セルロース系バイオマスを140℃以上180℃以下で加熱してヘミセルロースを糖類に分解した後、残りの固形分を240℃以上280℃以下で加熱してセルロースを糖類に分解する場合、充填工程又は排出充填工程でスラリー化したセルロース系バイオマスを充填した場合、ヘミセルロース分解後の固形分を固液分離し、新たに水を加えてスラリー化する必要があるが、通水性容器にセルロース系バイオマスを充填し、水と共に圧力容器内に封入して加熱すれば、圧力容器から糖類を含む水を排水するだけで足り、通水性容器が固液分離の役目も果たすという利点がある。なお、通水性容器内にバイオマス残渣と共に残留する糖類を含む水も、バイオマス残渣の洗浄操作によって回収すれば、糖類をさらに効率よく回収することが可能である。
充填工程又は排出充填工程において、通水性容器にセルロース系バイオマスを充填し、水と共に圧力容器内に封入すれば、排出工程又は排出充填工程においては、圧力容器から糖類を含む高温水を排出し、圧力容器内からは通水性容器を取り出し、通水性容器から固形の残渣(セルロース系バイオマスに含まれるセルロース及び/又はヘミセルロースが糖類に分解された後に残った固形分であり、主にリグニン及び灰分である)を取り出して廃棄する。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施の形態が明らかである。従って、上記説明は例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
Claims (30)
- 複数の圧力容器を使用するセルロース系バイオマスの糖化分解方法であって、
各圧力容器において充填工程、昇温工程、分解工程、降温工程及び排出工程が順次実行され、
充填工程が、セルロース系バイオマスを粉砕し水と混合したスラリーを圧力容器に充填する工程であり、
昇温工程が、圧力容器を密閉して昇温する工程であり、
分解工程が、セルロース系バイオマス中のセルロース及び/又はヘミセルロースを高温高圧水の酸化力によって糖類に分解する工程であり、
降温工程が、圧力容器内の高温高圧スラリーをフラッシュ蒸発させることにより、降温する工程であり、
排出工程が、圧力容器内のスラリーを取り出す工程であり、
複数の圧力容器のうち、いずれかの圧力容器において充填工程が実行されているとき、他のいずれかの圧力容器において排出工程が実行されており、充填工程実行中の圧力容器に充填されるスラリーと排出工程実行中の圧力容器から排出されるスラリーとの間で熱交換し、
複数の圧力容器のうち、いずれかの圧力容器において昇温工程が実行されているとき、他のいずれかの圧力容器において降温工程が実行されており、降温工程実行中の圧力容器から排出されるフラッシュ蒸気を昇温工程実行中の圧力容器に供給することにより熱回収する、ことを特徴とするセルロース系バイオマスの糖化分解方法。 -
複数の圧力容器を使用するセルロース系バイオマスの糖化分解方法であって、
各圧力容器において充填工程、昇温工程、分解工程、降温工程及び排出工程が順次実行され、
充填工程が、セルロース系バイオマスを通水性容器に充填した後、該通水性容器及び水を圧力容器に封入する工程であり、
昇温工程が、圧力容器を密閉して昇温する工程であり、
分解工程が、セルロース系バイオマス中のセルロース及び/又はヘミセルロースを高温高圧水の酸化力によって糖類に分解する工程であり、
降温工程が、圧力容器内の高温高圧水をフラッシュ蒸発させることにより、降温する工程であり、
排出工程が、通水性容器内のセルロース系バイオマスの残渣を取り出す工程であり、
複数の圧力容器のうち、いずれかの圧力容器において充填工程が実行されているとき、他のいずれかの圧力容器において排出工程が実行されており、充填工程実行中の圧力容器に充填される水と排出工程実行中の圧力容器から排出される高温水との間で熱交換し、
複数の圧力容器のうち、いずれかの圧力容器において昇温工程が実行されているとき、他のいずれかの圧力容器において降温工程が実行されており、降温工程実行中の圧力容器から排出されるフラッシュ蒸気を昇温工程実行中の圧力容器に供給することにより熱回収する、ことを特徴とするセルロース系バイオマスの糖化分解方法。
-
前記5工程がすべて同じ所要時間であり、使用する圧力容器の数が5の倍数である請求項1又は2に記載のセルロース系バイオマスの糖化分解方法。 - 前記分解工程以外の4工程がすべて同じ所要時間で、かつ、前記分解工程の所要時間がそれ以外の4工程の所要時間のn倍(nは自然数)であり、使用する圧力容器の数が(4+n)の倍数台である請求項1又は2に記載のセルロース系バイオマスの糖化分解方法。
- 前記分解工程の温度が140℃以上180℃以下であり、ヘミセルロースを糖類に分解する請求項1に記載のセルロース系バイオマスの糖化分解方法。
-
前記分解工程の温度が140℃以上180℃以下であり、ヘミセルロースを糖類に分解する請求項2に記載のセルロース系バイオマスの糖化分解方法。
- 前記排出工程で生じたスラリーを固液分離し、ヘミセルロースが分解し水に溶解した後の固体分をスラリーとし、固液分離後のスラリーを前記充填工程に再び供すると共に、前記分解工程の温度を240℃以上280℃以下とすることにより、セルロースを糖類に分解する請求項5に記載のセルロース系バイオマスの糖化分解方法。
- 前記排出工程後の通水性容器を前記充填工程に再び供すると共に、前記分解工程の温度を240℃以上280℃以下とすることにより、セルロースを糖類に分解する請求項6に記載のセルロース系バイオマスの糖化分解方法。
- 前記分解工程の温度が240℃以上280℃以下であり、セルロースを糖類に分解する請求項1又は2に記載のセルロース系バイオマスの糖化分解方法。
- 前記充填工程において、原料スラリーにエタノールを2mol%以上10mol%以下添加する請求項1に記載のセルロース系バイオマスの糖化分解方法。
-
前記充填工程において、圧力容器に封入する水にエタノールを2mol%以上10mol%以下添加する請求項2に記載のセルロース系バイオマスの糖化分解方法。
- 複数の圧力容器を使用するセルロース系バイオマスの糖化分解方法であって、
各圧力容器において排出充填工程、昇温工程、分解工程及び降温工程が順次実行され、
排出充填工程が、降温工程実施後に圧力容器内のスラリーを取り出し、同じ圧力容器にセルロース系バイオマスを粉砕し水と混合したスラリーを充填する工程であり、
昇温工程が、圧力容器を密閉して昇温する工程であり、
分解工程が、セルロース系バイオマス中のセルロース及び/又はヘミセルロースを高温高圧水の酸化力によって糖類に分解する工程であり、
降温工程が、圧力容器内の高温高圧のスラリーをフラッシュ蒸発させることにより、降温する工程であり、
複数の圧力容器のうち、いずれかの圧力容器において昇温工程が実行されているとき、他のいずれかの圧力容器において降温工程が実行されており、降温工程実行中の圧力容器から排出されるフラッシュ蒸気を昇温工程実行中の圧力容器に供給することにより熱回収する、ことを特徴とするセルロース系バイオマスの糖化分解方法。 -
複数の圧力容器を使用するセルロース系バイオマスの糖化分解方法であって、
各圧力容器において排出充填工程、昇温工程、分解工程及び降温工程が順次実行され、
排出充填工程が、降温工程実施後に圧力容器内のセルロース系バイオマスの残渣を取り出し、同じ圧力容器にセルロース系バイオマスを充填した通水性容器及び水を封入する工程であり、
昇温工程が、圧力容器を密閉して昇温する工程であり、
分解工程が、セルロース系バイオマス中のセルロース及び/又はヘミセルロースを高温高圧水の酸化力によって糖類に分解する工程であり、
降温工程が、圧力容器内の高温高圧水をフラッシュ蒸発させることにより、降温する工程であり、
複数の圧力容器のうち、いずれかの圧力容器において昇温工程が実行されているとき、他のいずれかの圧力容器において降温工程が実行されており、降温工程実行中の圧力容器から排出されるフラッシュ蒸気を昇温工程実行中の圧力容器に供給することにより熱回収する、ことを特徴とするセルロース系バイオマスの糖化分解方法。
-
前記4工程がすべて同じ所要時間であり、使用する圧力容器の数が4の倍数である請求項12又は13に記載のセルロース系バイオマスの糖化分解方法。 - 前記分解工程以外の3工程がすべて同じ所要時間で、かつ、前記分解工程の所要時間がそれ以外の3工程の所要時間のn倍(nは自然数)であり、使用する圧力容器の数が(3+n)の倍数台である請求項12又は13に記載のセルロース系バイオマスの糖化分解方法。
- 前記分解工程の温度が140℃以上180℃以下であり、ヘミセルロースを糖類に分解する請求項12に記載のセルロース系バイオマスの糖化分解方法。
- 前記分解工程の温度が140℃以上180℃以下であり、ヘミセルロースを糖類に分解する請求項13に記載のセルロース系バイオマスの糖化分解方法。
- 前記排出充填工程で生じたスラリーを固液分離し、ヘミセルロースが分解し水に溶解した後の固体分をスラリーとし、固液分離後のスラリーを前記排出充填工程に再び供すると共に、前記分解工程の温度を240℃以上280℃以下とすることにより、セルロースを糖類に分解する請求項16に記載のセルロース系バイオマスの糖化分解方法。
- 前記排出工程後の通水性容器を前記充填工程に供すると共に、前記分解工程の温度を240℃以上280℃以下とすることにより、セルロースを糖類に分解する請求項17に記載のセルロース系バイオマスの糖化分解方法。
- 前記分解工程の温度が240℃以上280℃以下であり、セルロースを糖類に分解する請求項12又は13に記載のセルロース系バイオマスの糖化分解方法。
- 前記排出充填工程において、原料スラリーにエタノールを2mol%以上10mol%以下添加する請求項12に記載のセルロース系バイオマスの糖化分解方法。
- 前記排出充填工程において、圧力容器に封入する水にエタノールを2mol%以上10mol%以下添加する請求項13に記載のセルロース系バイオマスの糖化分解方法。
- 複数の圧力容器を備えるセルロース系バイオマスの糖化分解装置であって、
セルロース系バイオマスを粉砕し水と混合したスラリーを圧力容器に充填する充填工程と、
圧力容器を密閉して昇温する昇温工程と、
セルロース系バイオマス中のセルロース及び/又はヘミセルロースを高温高圧水の酸化力によって糖類に分解する分解工程と、
圧力容器内の高温高圧スラリーをフラッシュ蒸発させることにより、降温する降温工程と、
圧力容器内のスラリーを取り出す排出工程とが各圧力容器において順次実行され、
複数の圧力容器のうち、いずれかの圧力容器において充填工程が実行されているとき、他のいずれかの圧力容器において排出工程が実行されており、充填工程実行中の圧力容器に充填されるスラリーと排出工程実行中の圧力容器から排出されるスラリーとの間で熱交換し、
複数の圧力容器のうち、いずれかの圧力容器において昇温工程が実行されているとき、他のいずれかの圧力容器において降温工程が実行されており、降温工程実行中の圧力容器から排出されるフラッシュ蒸気を昇温工程実行中の圧力容器に供給することにより熱回収 する、ことを特徴とするセルロース系バイオマスの糖化分解装置。 -
複数の圧力容器を備えるセルロース系バイオマスの糖化分解装置であって、
セルロース系バイオマスを充填した通水性容器及び水を圧力容器に封入する充填工程と、
圧力容器を密閉して昇温する昇温工程と、
セルロース系バイオマス中のセルロース及び/又はヘミセルロースを高温高圧水の酸化力によって糖類に分解する分解工程と、
圧力容器内の高温高圧水をフラッシュ蒸発させることにより、降温する降温工程と、
圧力容器内のセルロース系バイオマスの残渣を取り出す排出工程とが各圧力容器において順次実行され、
複数の圧力容器のうち、いずれかの圧力容器において充填工程が実行されているとき、他のいずれかの圧力容器において排出工程が実行されており、充填工程実行中の圧力容器に充填される水と排出工程実行中の圧力容器から排出される高温水との間で熱交換し、
複数の圧力容器のうち、いずれかの圧力容器において昇温工程が実行されているとき、他のいずれかの圧力容器において降温工程が実行されており、降温工程実行中の圧力容器から排出されるフラッシュ蒸気を昇温工程実行中の圧力容器に供給することにより熱回収 する、ことを特徴とするセルロース系バイオマスの糖化分解装置。
- 前記5工程がすべて同じ所要時間であり、使用する圧力容器の数が5の倍数である請求項23又は24に記載のセルロース系バイオマスの糖化分解装置。
- 前記分解工程以外の4工程がすべて同じ所要時間で、かつ、前記分解工程の所要時間がそれ以外の4工程の所要時間のn倍(nは自然数)であり、使用する圧力容器の数が(4+n)の倍数台である請求項23又は24に記載のセルロース系バイオマスの糖化分解装置。
- 複数の圧力容器を備えるセルロース系バイオマスの糖化分解装置であって、
降温工程実施後のスラリーを圧力容器から取り出し、同じ圧力容器にセルロース系バイオマスを粉砕し水と混合したスラリーを充填する排出充填工程と、
圧力容器を密閉して昇温する昇温工程と、
セルロース系バイオマス中のセルロース及び/又はヘミセルロースを高温高圧水の酸化力によって糖類に分解する分解工程と、
圧力容器内の高温高圧スラリーをフラッシュ蒸発させることにより、降温する降温工程とが各圧力容器において順次実行され、
複数の圧力容器のうち、いずれかの圧力容器において昇温工程が実行されているとき、他のいずれかの圧力容器において降温工程が実行されており、降温工程実行中の圧力容器から排出されるフラッシュ蒸気を昇温工程実行中の圧力容器に供給することにより熱回収 する、ことを特徴とするセルロース系バイオマスの糖化分解装置。
- 複数の圧力容器を備えるセルロース系バイオマスの糖化分解装置であって、
降温工程実施後のセルロース系バイオマスの残渣を圧力容器から取り出し、同じ圧力容器にセルロース系バイオマスを充填した通水性容器及び水を封入する排出充填工程と、
圧力容器を密閉して昇温する昇温工程と、
セルロース系バイオマス中のセルロース及び/又はヘミセルロースを高温高圧水の酸化力によって糖類に分解する分解工程と、
圧力容器内の高温高圧水をフラッシュ蒸発させることにより、降温する降温工程とが各圧力容器において順次実行され、
複数の圧力容器のうち、いずれかの圧力容器において昇温工程が実行されているとき、他のいずれかの圧力容器において降温工程が実行されており、降温工程実行中の圧力容器から排出されるフラッシュ蒸気を昇温工程実行中の圧力容器に供給することにより熱回収 する、ことを特徴とするセルロース系バイオマスの糖化分解装置。
- 前記4工程がすべて同じ所要時間であり、使用する圧力容器の数が4の倍数である請求項27又は28に記載のセルロース系バイオマスの糖化分解装置。
- 前記分解工程以外の3工程がすべて同じ所要時間で、かつ、前記分解工程の所要時間がそれ以外の3工程の所要時間のn倍(nは自然数)であり、使用する圧力容器の数が(3+n)の倍数台である請求項27又は28に記載のセルロース系バイオマスの糖化分解装置。
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