JPWO2007148753A1 - 送信回路及び通信機器 - Google Patents

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耐一 池戸
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Abstract

高効率かつ低歪みで動作する送信回路を提供する。振幅位相抽出部(11)は、入力データから振幅データと位相データとを抽出する。位相変調部(12)は、位相データを位相変調して位相変調信号として出力する。増幅部(13)は、位相変調信号を増幅して、送信信号として出力する。振幅制御部(15)は、振幅データの変動成分によって表される交流成分と、振幅データの変動成分の平均値レベルによって表される直流成分とに応じて制御された電圧を増幅部(13)に供給する。

Description

本発明は、携帯電話や無線LAN等の通信機器に用いられる送信回路に関し、より特定的には、高効率かつ低歪みで動作する送信回路、及びそれを用いた通信機器に関する。
携帯電話や無線LAN等の通信機器は、広い出力レベルの範囲に渡って送信信号の線形性を確保しつつ、かつ低消費電力で動作することが求められている。そして、このような通信機器には、高効率かつ低歪みで動作する送信回路が用いられる。以下に、従来の送信回路について説明する。
従来の送信回路としては、例えば、直交変調等の変調方式を利用して、送信信号を生成する送信回路(以下、直交変調回路と記す)があった。なお、直交変調回路については、広く知られているため説明を省略する。また、直交変調回路よりも高効率に線形性の高い送信信号を出力する従来の送信回路としては、例えば、特許文献1の図9に開示されている送信回路があった。図7は、特許文献1に開示されている従来の送信回路90の構成の一例を示すブロック図である。図7において、従来の送信回路90は、振幅位相抽出部91、位相変調部92、増幅部93、出力端子94、及び振幅制御部95を備える。
振幅位相抽出部91は、入力データから振幅データ及び位相データを抽出する。振幅データは、振幅制御部95に入力される。振幅制御部95は、振幅データに応じた電圧を増幅部93に供給する。また、位相データは、位相変調部92に入力される。位相変調部92は、入力された位相データを位相変調して位相変調信号として出力する。位相変調信号は、増幅部93に入力される。増幅部93は、位相変調信号を振幅制御部95から供給された電圧に応じて増幅する。増幅部93で増幅された信号は、出力端子94から送信信号として出力される。このような送信回路90をポーラ変調回路という。
特開2004−266351号公報
しかしながら、従来の送信回路90は、送信信号の出力レベルを広い範囲で変動させる場合に、必ずしも送信信号の線形性を確保することができないという課題があった。例えば、従来の送信回路90は、UMTS規格に適用された場合は、GSM/EDGEといった規格と比較して、75dB程度といった広い範囲で出力レベルを変動させることが求められる。このような場合、送信回路90は、振幅制御部95が増幅部93に供給する電圧を大きく変動させる必要があった。しかし、送信回路90は、振幅制御部95の内部の素子を動作させるDCバイアス電圧を自由に設定できなかったので、DCバイアス電圧がVCC、あるいはGND電位に近づくと、振幅制御部95の線形性を保つことが難しかった。そのため、従来の送信回路90は、送信信号の出力レベルを広い範囲で変動させる場合には、必ずしも送信信号の線形性を確保することができなかった。
それ故に、本発明の目的は、上記課題を解決し、広い出力レベルの範囲に渡って、高効率かつ低歪みに動作する送信回路、及びそれを用いた通信機器を提供することである。
本発明は、入力データに基づいて送信信号を生成して出力する送信回路に向けられている。そして、上記目的を達成するために、本発明の送信回路は、入力データから振幅データ及び位相データを抽出する振幅位相抽出部と、位相データを位相変調して位相変調信号として出力する位相変調部と、位相変調信号を増幅して、送信信号として出力する増幅部と、振幅データに応じて制御された電圧を増幅部に供給する振幅制御部とを備える。振幅制御部は、振幅データの変動成分によって表される交流成分と、振幅データの変動成分の平均値レベルによって表される直流成分とに応じて制御された電圧を増幅部に供給する。
好ましくは、振幅制御部は、振幅データの変動成分によって表される交流成分に応じた信号を出力する交流成分制御部と、振幅データの変動成分の平均値レベルによって表される直流成分に応じた信号を出力する直流成分制御部と、交流成分制御部が出力した信号と、直流成分制御部が出力した信号とを加算し、加算した信号に応じて制御された電圧を増幅部に供給する電圧供給部とを含む。
交流成分制御部には、送信回路の出力電力の大きさを示す電力情報が入力される。交流成分制御部は、振幅データをアナログ信号に変換し、変換したアナログ信号を振幅信号として出力するDAコンバータと、DAコンバータが出力した振幅信号からスプリアス成分を除去するローパスフィルタと、電力情報が示す出力電力の大きさに応じた利得で、ローパスフィルタが出力した振幅信号を増幅または減衰し、振幅データの交流成分に応じた信号として出力する可変利得増幅器とを有する。
直流成分制御部には、送信回路の出力電力の大きさを示す電力情報が入力される。直流成分制御部は、振幅データの変動成分の平均値レベルを振幅データの直流成分として検出し、検出した振幅データの直流成分と、電力情報が示す値とを掛け算して出力する直流成分検出部と、直流成分検出部が出力した信号をアナログ信号に変換し、振幅データの直流成分に応じた信号として出力するDAコンバータとを有する。
好ましくは、直流成分検出部は、差動化して入力された振幅データを加算し、加算した振幅データを2で除算することで、振幅データの平均値レベルを検出し、検出した平均値レベルを振幅データの直流成分とする。
また、直流成分検出部は、振幅データの直流成分のみを通過させるデジタルLPFを用いて、振幅データの交流成分を遮断し、通過させた直流成分を振幅データの平均値レベルとして検出し、検出した平均値レベルを振幅データの直流成分としてもよい。
また、直流成分制御部は、直流成分検出部が出力した信号に所定のオフセット値を加算して、増幅部で発生するオフセットを補正するオフセット補正部をさらに有してもよい。
好ましくは、電圧供給部は、交流成分制御部が出力した信号に応じた電圧を出力する電源部と、電源部が出力した電圧と、直流成分制御部が出力した信号に応じた電圧とを加算し、加算した電圧を増幅部に供給する加算器とを有する。
また、電圧供給部は、差動アンプを用いて、交流成分制御部が出力した信号と、直流成分制御部が出力した信号とを加算し、加算した信号に応じて制御された電圧を増幅部に供給してもよい。
また、電圧供給部は、差動アンプの負帰還を構成し、差動アンプで発生するオフセットを補正する誤差検出アンプを有してもよい。
また、本発明は、上述した送信回路を備える通信機器にも向けられている。通信機器は、送信信号を生成する送信回路と、送信回路で生成された送信信号を出力するアンテナとを備える。また、通信機器は、アンテナから受信した受信信号を処理する受信回路と、送信回路で生成された送信信号をアンテナに出力し、アンテナから受信した受信信号を受信回路に出力するアンテナ共用部とをさらに備えてもよい。
以上のように本発明においては、振幅制御部が、振幅データの変動成分によって表される交流成分と、振幅データの変動成分の平均値レベルによって表される直流成分とに応じて制御された電圧を増幅部に供給するので、振幅制御部の内部の素子を動作させるDCバイアス電圧を自由に設定することができる。そのため、送信回路は、送信信号の出力レベルに関わらず、振幅制御部の内部の素子を線形性のよい領域で動作させることができる。また、送信回路は、振幅制御部の内部の素子を線形性のよい領域で動作させることができるので、振幅制御部の内部の素子のサイズを大きくしたり、消費電力を増加させる必要がない。これによって、送信回路は、広い出力レベルの範囲に渡って、高効率かつ低歪みに動作することができる。
また、本発明の通信機器は、上述した送信回路を用いることで、広いパワー増幅の範囲で送信信号の線形性を確保しつつ、かつ消費電力を低減することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る送信回路1の構成の一例を示すブロック図である。 図2Aは、振幅データの平均値レベルを検出する第1の方法を説明する図である。 図2Bは、振幅データの平均値レベルを検出する第2の方法を説明する図である。 図3Aは、電圧供給部の構成の一例を示す回路図である。 図3Bは、図3Aに示す電圧供給部が出力する電圧の波形の一例を示す図である。 図4は、本発明の第2の実施形態に係る送信回路2の構成の一例を示すブロック図である。 図5は、誤差検出アンプをデジタル部品で構成した送信回路2aの一例を示すブロック図である。 図6は、本発明の第3の実施形態に係る通信機器の構成の一例を示すブロック図である。 図7は、従来の送信回路90の構成の一例を示すブロック図である。
符号の説明
1,2,2a、90 送信回路
11,91 振幅位相抽出部
12,92 位相変調部
13,93 増幅部
14,94 出力端子
15,95 振幅制御部
16,21 デジタルアナログコンバータ(DAC)
17 ローパスフィルタ(LPF)
18 可変利得増幅器
19 電源部
20 直流成分検出部
22 加算器
23 オフセット補正部
24,24b 誤差検出アンプ
25 アナログデジタルコンバータ(ADC)
200 通信機器
210 送信回路
220 受信回路
230 アンテナ共用部
240 アンテナ
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る送信回路1の構成の一例を示すブロック図である。図1において、送信回路1は、振幅位相抽出部11、位相変調部12、増幅部13、出力端子14、及び振幅制御部15を備える。振幅制御部15は、交流成分制御部、直流成分制御部、及び電圧供給部を含む。また、交流成分制御部は、デジタルアナログコンバータ(DAC)16、ローパスフィルタ(LPF)17、及び可変利得増幅器18を有する。直流成分制御部は、直流成分検出部20、及びデジタルアナログコンバータ(DAC)21を含む。電圧供給部は、電源部19及び加算器22を有する。
振幅位相抽出部11には、送信すべきデータとして変調データ(以下、入力データと記す)が入力される。振幅位相抽出部11は、入力データからデジタルデータである振幅成分及び位相成分を抽出し、振幅データ及び位相データとして出力する。振幅データは、振幅制御部15に入力される。振幅制御部15は、振幅データに応じて制御された電圧を増幅部13に供給する。振幅制御部15の詳細については後述する。位相データは、位相変調部12に入力される。位相変調部12は、入力された位相データを位相変調して位相変調信号として出力する。位相変調信号は、増幅部13に入力される。増幅部13は、位相変調信号を振幅制御部15から供給された電圧に応じて増幅する。増幅部13で増幅された信号は、出力端子14から送信信号として出力される。
次に、振幅制御部15の詳細について説明する。振幅制御部15において、振幅データは、交流成分制御部及び直流成分制御部に入力される。交流成分制御部は、振幅データの変動成分によって表される交流成分に応じた信号を出力する。具体的には、交流成分制御部において、DAC16は、入力された振幅データをアナログ信号に変換し、当該変換したアナログ信号を振幅信号として出力する。LPF17は、DAC16が出力した振幅信号からスプリアス成分を除去する。LPF17が出力した振幅信号は、可変利得増幅器18に入力される。また、可変利得増幅器18には、送信回路1の出力電力の大きさを示す電力情報Pが入力される。電力情報Pは、基地局からの情報に基づき、デジタルベースバンドで生成される。可変利得増幅器18は、電力情報Pが示す送信回路1の出力電力の大きさに応じた利得で、入力された振幅信号を増幅又は減衰させる。可変利得増幅器18が出力した信号は、振幅データの交流成分に応じた信号として、電圧供給部に入力される。
また、直流成分制御部は、振幅データの変動成分の平均値レベルによって表される直流成分に応じた信号を出力する。具体的には、直流成分制御部において、直流成分検出部20には、振幅データと、送信回路1の出力電力の大きさを示す電力情報Pとが入力される。直流成分検出部20は、入力された振幅データの平均値レベル(すなわち、直流成分)を所定時間毎に検出し、当該検出した平均値レベルに電力情報Pが示す値を乗算して出力する。直流成分検出部20が出力した信号は、DAC21でアナログ信号に変換され、振幅データの直流成分に応じた信号として電圧供給部に入力される。
ここで、直流成分検出部20が振幅データの平均値レベルを検出する方法について詳細に説明する。直流成分検出部20は、図2Aに示す第1の方法、あるいは図2Bに示す第2の方法を用いて振幅データの平均値レベルを検出する。
図2Aは、振幅データの平均値レベルを検出する第1の方法を説明する図である。図2Aを参照して、直流成分検出部20は、振幅データを差動化して入力し、所定時間毎に、差動化した振幅データを加算し、加算した振幅データを2で除算する(すなわち、平均化する)ことで、所定時間毎の振幅データの平均値レベルを検出する。なお、振幅データの平均値レベルを検出する時間間隔としては、送信回路1の出力電力が制御される時間間隔(例えば、スロット時間間隔)であることが望ましい。
図2Bは、振幅データの平均値レベルを検出する第2の方法を説明する図である。図2Bを参照して、直流成分検出部20は、周波数が低い成分(すなわち、直流成分)のみを通過させるデジタルLPFを用いて、振幅データの交流成分を遮断し、通過させる直流成分を振幅データの平均値レベルとして出力する。なお、デジタルLPFが正しい直流成分を出力するまでには、一定の時間が必要になる。この一定の時間は、回路の次数、規模、動作クロック周波数等に依存する。例えば、GSM/EDGE及びUMTS規格では、出力する直流成分を約30μsec以内に、所望の値まで収束させる必要がある。
電圧供給部には、交流成分制御部が出力した信号と、直流成分制御部が出力した信号とが入力される。電圧供給部は、交流成分制御部が出力した信号と、直流成分制御部が出力した信号とに応じて制御された電圧を増幅部13に供給する。具体的な一例としては、電圧供給部において、電源部19は、交流成分制御部が出力した信号に応じた電圧を出力し、加算器22は、電源部19が出力した電圧と、直流成分制御部が出力した電圧とを加算し、加算した電圧を増幅部13に供給する。
なお、電圧供給部は、図3Aに示すような差動アンプを用いても構成することができる。図3Aは、電圧供給部の構成の一例を示す回路図である。図3Aを参照して、電圧供給部の入力端子には、交流成分制御部(可変利得増幅器18)から振幅データの交流成分に応じた信号が入力される。また、電圧供給部のプラス側の入力端子には、直流成分制御部(DAC21)から振幅データの直流成分に応じた信号がVREFとして入力される。図3Bは、図3Aに示す電圧供給部が出力する電圧の波形の一例を示す図である。図3Bに示すように、電圧供給部は、VREFを中心に変動する電圧を、増幅部13に供給する。
以上のように、本発明の第1の実施形態に係る送信回路1によれば、振幅制御部15が、振幅データの変動成分によって表される交流成分と、振幅データの変動成分の平均値レベルによって表される直流成分とに応じて制御された電圧を増幅部13に供給するので、振幅制御部15の内部の素子を動作させるDCバイアス電圧を自由に設定することができる。そのため、送信回路1は、送信信号の出力レベルに関わらず、振幅制御部15の内部の素子を線形性のよい領域で動作させることができる。また、送信回路1は、振幅制御部15の内部の素子を線形性のよい領域で動作させることができるので、振幅制御部15の内部の素子のサイズを大きくしたり、消費電力を増加させる必要がない。これによって、送信回路1は、広い出力レベルの範囲に渡って、高効率かつ低歪みに動作することができる。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係る送信回路2の構成の一例を示すブロック図である。図4において、送信回路2は、振幅制御部15aの構成が第1の実施形態と異なる。具体的には、振幅制御部15aにおいて、直流成分制御部は、オフセット補正部23をさらに有する。また、電圧供給部は、図3Aで示した電圧供給部(差動アンプ)の回路構成に、誤差検出アンプ24をさらに有する。
直流成分制御部において、オフセット補正部23には、PAオフセット補正値が入力される。オフセット補正部23は、直流成分検出部20が出力した信号にPAオフセット補正値を加算して、増幅部(PA)13で発生するDCオフセットを補正する。PAオフセット補正値は、工場出荷時や電源投入時などに、増幅部13で発生するDCオフセットを補正するのに最適な値が設定される。なお、オフセット補正部23は、直流成分検出部20の前段に接続されていてもよい。電圧供給部において、誤差検出アンプ24は、差動アンプの負帰還を構成し、電圧供給部(差動アンプ)で発生するDCオフセットを補正する。
以上のように、本発明の第2の実施形態に係る送信回路2によれば、増幅部13で発生するDCオフセット、及び電圧供給部で発生するDCオフセットを補正することができるので、より線形性の高い送信信号を出力することができる。
なお、上述した送信回路2は、誤差検出アンプ24をアナログ部品で構成していたが、誤差検出アンプ24をデジタル部品で構成してもよい。図5は、誤差検出アンプをデジタル部品で構成した送信回路2aの一例を示すブロック図である。図5において、送信回路2aは、オフセット補正部23とDAC21との間に、デジタル部品で構成された誤差検出アンプ24aを備える。また、誤差検出アンプ24aには、ADコンバータ25からデジタル信号に変換された電圧がフィードバックされる。送信回路2aは、誤差検出アンプ24aをデジタル部品で構成した場合も、上述した送信回路2と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
図6は、本発明の第3の実施形態に係る通信機器の構成の一例を示すブロック図である。図6を参照して、第3の実施形態に係る通信機器200は、送信回路210、受信回路220、アンテナ共用部230、及びアンテナ240を備える。送信回路210は、上述した第1〜2のいずれかに記載の送信回路である。アンテナ共用部230は、送信回路210から出力された送信信号をアンテナ240に伝達し、受信回路220に送信信号が漏れるのを防ぐ。また、アンテナ共用部230は、アンテナ240から入力された受信信号を受信回路220に伝達し、受信信号が送信回路210に漏れるのを防ぐ。
従って、送信信号は、送信回路210から出力され、アンテナ共用部230を介してアンテナ240から空間に放出される。受信信号は、アンテナ240で受信され、アンテナ共用部230を介して受信回路220で受信される。第3の実施形態に係る通信機器200は、第1〜2の実施形態に係る送信回路を用いることで、送信信号の線形性を確保しつつ、かつ無線装置としての低歪みを実現することができる。また、送信回路210の出力に方向性結合器などの分岐がないため、送信回路210からアンテナ240までの損失を低減することが可能であり、送信時の消費電力を低減することができ、無線通信機器として、長時間の使用が可能となる。なお、通信機器200は、送信回路210とアンテナ240とのみを備えた構成であってもよい。
本発明に係る送信回路は、携帯電話や無線LANなどの通信機器等に適用することができる。
本発明は、携帯電話や無線LAN等の通信機器に用いられる送信回路に関し、より特定的には、高効率かつ低歪みで動作する送信回路、及びそれを用いた通信機器に関する。
携帯電話や無線LAN等の通信機器は、広い出力レベルの範囲に渡って送信信号の線形性を確保しつつ、かつ低消費電力で動作することが求められている。そして、このような通信機器には、高効率かつ低歪みで動作する送信回路が用いられる。以下に、従来の送信回路について説明する。
従来の送信回路としては、例えば、直交変調等の変調方式を利用して、送信信号を生成する送信回路(以下、直交変調回路と記す)があった。なお、直交変調回路については、広く知られているため説明を省略する。また、直交変調回路よりも高効率に線形性の高い送信信号を出力する従来の送信回路としては、例えば、特許文献1の図9に開示されている送信回路があった。図7は、特許文献1に開示されている従来の送信回路90の構成の一例を示すブロック図である。図7において、従来の送信回路90は、振幅位相抽出部91、位相変調部92、増幅部93、出力端子94、及び振幅制御部95を備える。
振幅位相抽出部91は、入力データから振幅データ及び位相データを抽出する。振幅データは、振幅制御部95に入力される。振幅制御部95は、振幅データに応じた電圧を増幅部93に供給する。また、位相データは、位相変調部92に入力される。位相変調部92は、入力された位相データを位相変調して位相変調信号として出力する。位相変調信号は、増幅部93に入力される。増幅部93は、位相変調信号を振幅制御部95から供給された電圧に応じて増幅する。増幅部93で増幅された信号は、出力端子94から送信信号として出力される。このような送信回路90をポーラ変調回路という。
特開2004−266351号公報
しかしながら、従来の送信回路90は、送信信号の出力レベルを広い範囲で変動させる場合に、必ずしも送信信号の線形性を確保することができないという課題があった。例えば、従来の送信回路90は、UMTS規格に適用された場合は、GSM/EDGEといった規格と比較して、75dB程度といった広い範囲で出力レベルを変動させることが求められる。このような場合、送信回路90は、振幅制御部95が増幅部93に供給する電圧を大きく変動させる必要があった。しかし、送信回路90は、振幅制御部95の内部の素子を動作させるDCバイアス電圧を自由に設定できなかったので、DCバイアス電圧がVCC、あるいはGND電位に近づくと、振幅制御部95の線形性を保つことが難しかった。そのため、従来の送信回路90は、送信信号の出力レベルを広い範囲で変動させる場合には、必ずしも送信信号の線形性を確保することができなかった。
それ故に、本発明の目的は、上記課題を解決し、広い出力レベルの範囲に渡って、高効率かつ低歪みに動作する送信回路、及びそれを用いた通信機器を提供することである。
本発明は、入力データに基づいて送信信号を生成して出力する送信回路に向けられている。そして、上記目的を達成するために、本発明の送信回路は、入力データから振幅データ及び位相データを抽出する振幅位相抽出部と、位相データを位相変調して位相変調信号として出力する位相変調部と、位相変調信号を増幅して、送信信号として出力する増幅部と、振幅データに応じて制御された電圧を増幅部に供給する振幅制御部とを備える。振幅制御部は、振幅データの変動成分によって表される交流成分と、振幅データの変動成分の平均値レベルによって表される直流成分とに応じて制御された電圧を増幅部に供給する。
好ましくは、振幅制御部は、振幅データの変動成分によって表される交流成分に応じた信号を出力する交流成分制御部と、振幅データの変動成分の平均値レベルによって表される直流成分に応じた信号を出力する直流成分制御部と、交流成分制御部が出力した信号と、直流成分制御部が出力した信号とを加算し、加算した信号に応じて制御された電圧を増幅部に供給する電圧供給部とを含む。
交流成分制御部には、送信回路の出力電力の大きさを示す電力情報が入力される。交流成分制御部は、振幅データをアナログ信号に変換し、変換したアナログ信号を振幅信号として出力するDAコンバータと、DAコンバータが出力した振幅信号からスプリアス成分を除去するローパスフィルタと、電力情報が示す出力電力の大きさに応じた利得で、ローパスフィルタが出力した振幅信号を増幅または減衰し、振幅データの交流成分に応じた信号として出力する可変利得増幅器とを有する。
直流成分制御部には、送信回路の出力電力の大きさを示す電力情報が入力される。直流成分制御部は、振幅データの変動成分の平均値レベルを振幅データの直流成分として検出し、検出した振幅データの直流成分と、電力情報が示す値とを掛け算して出力する直流成分検出部と、直流成分検出部が出力した信号をアナログ信号に変換し、振幅データの直流成分に応じた信号として出力するDAコンバータとを有する。
好ましくは、直流成分検出部は、差動化して入力された振幅データを加算し、加算した振幅データを2で除算することで、振幅データの平均値レベルを検出し、検出した平均値レベルを振幅データの直流成分とする。
また、直流成分検出部は、振幅データの直流成分のみを通過させるデジタルLPFを用いて、振幅データの交流成分を遮断し、通過させた直流成分を振幅データの平均値レベルとして検出し、検出した平均値レベルを振幅データの直流成分としてもよい。
また、直流成分制御部は、直流成分検出部が出力した信号に所定のオフセット値を加算して、増幅部で発生するオフセットを補正するオフセット補正部をさらに有してもよい。
好ましくは、電圧供給部は、交流成分制御部が出力した信号に応じた電圧を出力する電源部と、電源部が出力した電圧と、直流成分制御部が出力した信号に応じた電圧とを加算し、加算した電圧を増幅部に供給する加算器とを有する。
また、電圧供給部は、差動アンプを用いて、交流成分制御部が出力した信号と、直流成分制御部が出力した信号とを加算し、加算した信号に応じて制御された電圧を増幅部に供給してもよい。
また、電圧供給部は、差動アンプの負帰還を構成し、差動アンプで発生するオフセットを補正する誤差検出アンプを有してもよい。
また、本発明は、上述した送信回路を備える通信機器にも向けられている。通信機器は、送信信号を生成する送信回路と、送信回路で生成された送信信号を出力するアンテナとを備える。また、通信機器は、アンテナから受信した受信信号を処理する受信回路と、送信回路で生成された送信信号をアンテナに出力し、アンテナから受信した受信信号を受信回路に出力するアンテナ共用部とをさらに備えてもよい。
以上のように本発明においては、振幅制御部が、振幅データの変動成分によって表される交流成分と、振幅データの変動成分の平均値レベルによって表される直流成分とに応じて制御された電圧を増幅部に供給するので、振幅制御部の内部の素子を動作させるDCバイアス電圧を自由に設定することができる。そのため、送信回路は、送信信号の出力レベルに関わらず、振幅制御部の内部の素子を線形性のよい領域で動作させることができる。また、送信回路は、振幅制御部の内部の素子を線形性のよい領域で動作させることができるので、振幅制御部の内部の素子のサイズを大きくしたり、消費電力を増加させる必要がない。これによって、送信回路は、広い出力レベルの範囲に渡って、高効率かつ低歪みに動作することができる。
また、本発明の通信機器は、上述した送信回路を用いることで、広いパワー増幅の範囲で送信信号の線形性を確保しつつ、かつ消費電力を低減することができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る送信回路1の構成の一例を示すブロック図である。図1において、送信回路1は、振幅位相抽出部11、位相変調部12、増幅部13、出力端子14、及び振幅制御部15を備える。振幅制御部15は、交流成分制御部、直流成分制御部、及び電圧供給部を含む。また、交流成分制御部は、デジタルアナログコンバータ(DAC)16、ローパスフィルタ(LPF)17、及び可変利得増幅器18を有する。直流成分制御部は、直流成分検出部20、及びデジタルアナログコンバータ(DAC)21を含む。電圧供給部は、電源部19及び加算器22を有する。
振幅位相抽出部11には、送信すべきデータとして変調データ(以下、入力データと記す)が入力される。振幅位相抽出部11は、入力データからデジタルデータである振幅成分及び位相成分を抽出し、振幅データ及び位相データとして出力する。振幅データは、振幅制御部15に入力される。振幅制御部15は、振幅データに応じて制御された電圧を増幅部13に供給する。振幅制御部15の詳細については後述する。位相データは、位相変調部12に入力される。位相変調部12は、入力された位相データを位相変調して位相変調信号として出力する。位相変調信号は、増幅部13に入力される。増幅部13は、位相変調信号を振幅制御部15から供給された電圧に応じて増幅する。増幅部13で増幅された信号は、出力端子14から送信信号として出力される。
次に、振幅制御部15の詳細について説明する。振幅制御部15において、振幅データは、交流成分制御部及び直流成分制御部に入力される。交流成分制御部は、振幅データの変動成分によって表される交流成分に応じた信号を出力する。具体的には、交流成分制御部において、DAC16は、入力された振幅データをアナログ信号に変換し、当該変換したアナログ信号を振幅信号として出力する。LPF17は、DAC16が出力した振幅信号からスプリアス成分を除去する。LPF17が出力した振幅信号は、可変利得増幅器18に入力される。また、可変利得増幅器18には、送信回路1の出力電力の大きさを示す電力情報Pが入力される。電力情報Pは、基地局からの情報に基づき、デジタルベースバンドで生成される。可変利得増幅器18は、電力情報Pが示す送信回路1の出力電力の大きさに応じた利得で、入力された振幅信号を増幅又は減衰させる。可変利得増幅器18が出力した信号は、振幅データの交流成分に応じた信号として、電圧供給部に入力される。
また、直流成分制御部は、振幅データの変動成分の平均値レベルによって表される直流成分に応じた信号を出力する。具体的には、直流成分制御部において、直流成分検出部20には、振幅データと、送信回路1の出力電力の大きさを示す電力情報Pとが入力される。直流成分検出部20は、入力された振幅データの平均値レベル(すなわち、直流成分)を所定時間毎に検出し、当該検出した平均値レベルに電力情報Pが示す値を乗算して出力する。直流成分検出部20が出力した信号は、DAC21でアナログ信号に変換され、振幅データの直流成分に応じた信号として電圧供給部に入力される。
ここで、直流成分検出部20が振幅データの平均値レベルを検出する方法について詳細に説明する。直流成分検出部20は、図2Aに示す第1の方法、あるいは図2Bに示す第2の方法を用いて振幅データの平均値レベルを検出する。
図2Aは、振幅データの平均値レベルを検出する第1の方法を説明する図である。図2Aを参照して、直流成分検出部20は、振幅データを差動化して入力し、所定時間毎に、差動化した振幅データを加算し、加算した振幅データを2で除算する(すなわち、平均化する)ことで、所定時間毎の振幅データの平均値レベルを検出する。なお、振幅データの平均値レベルを検出する時間間隔としては、送信回路1の出力電力が制御される時間間隔(例えば、スロット時間間隔)であることが望ましい。
図2Bは、振幅データの平均値レベルを検出する第2の方法を説明する図である。図2Bを参照して、直流成分検出部20は、周波数が低い成分(すなわち、直流成分)のみを通過させるデジタルLPFを用いて、振幅データの交流成分を遮断し、通過させる直流成分を振幅データの平均値レベルとして出力する。なお、デジタルLPFが正しい直流成分を出力するまでには、一定の時間が必要になる。この一定の時間は、回路の次数、規模、動作クロック周波数等に依存する。例えば、GSM/EDGE及びUMTS規格では、出力する直流成分を約30μsec以内に、所望の値まで収束させる必要がある。
電圧供給部には、交流成分制御部が出力した信号と、直流成分制御部が出力した信号とが入力される。電圧供給部は、交流成分制御部が出力した信号と、直流成分制御部が出力した信号とに応じて制御された電圧を増幅部13に供給する。具体的な一例としては、電圧供給部において、電源部19は、交流成分制御部が出力した信号に応じた電圧を出力し、加算器22は、電源部19が出力した電圧と、直流成分制御部が出力した電圧とを加算し、加算した電圧を増幅部13に供給する。
なお、電圧供給部は、図3Aに示すような差動アンプを用いても構成することができる。図3Aは、電圧供給部の構成の一例を示す回路図である。図3Aを参照して、電圧供給部の入力端子には、交流成分制御部(可変利得増幅器18)から振幅データの交流成分に応じた信号が入力される。また、電圧供給部のプラス側の入力端子には、直流成分制御部(DAC21)から振幅データの直流成分に応じた信号がVREFとして入力される。図3Bは、図3Aに示す電圧供給部が出力する電圧の波形の一例を示す図である。図3Bに示すように、電圧供給部は、VREFを中心に変動する電圧を、増幅部13に供給する。
以上のように、本発明の第1の実施形態に係る送信回路1によれば、振幅制御部15が、振幅データの変動成分によって表される交流成分と、振幅データの変動成分の平均値レベルによって表される直流成分とに応じて制御された電圧を増幅部13に供給するので、振幅制御部15の内部の素子を動作させるDCバイアス電圧を自由に設定することができる。そのため、送信回路1は、送信信号の出力レベルに関わらず、振幅制御部15の内部の素子を線形性のよい領域で動作させることができる。また、送信回路1は、振幅制御部15の内部の素子を線形性のよい領域で動作させることができるので、振幅制御部15の内部の素子のサイズを大きくしたり、消費電力を増加させる必要がない。これによって、送信回路1は、広い出力レベルの範囲に渡って、高効率かつ低歪みに動作することができる。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係る送信回路2の構成の一例を示すブロック図である。図4において、送信回路2は、振幅制御部15aの構成が第1の実施形態と異なる。具体的には、振幅制御部15aにおいて、直流成分制御部は、オフセット補正部23をさらに有する。また、電圧供給部は、図3Aで示した電圧供給部(差動アンプ)の回路構成に、誤差検出アンプ24をさらに有する。
直流成分制御部において、オフセット補正部23には、PAオフセット補正値が入力される。オフセット補正部23は、直流成分検出部20が出力した信号にPAオフセット補正値を加算して、増幅部(PA)13で発生するDCオフセットを補正する。PAオフセット補正値は、工場出荷時や電源投入時などに、増幅部13で発生するDCオフセットを補正するのに最適な値が設定される。なお、オフセット補正部23は、直流成分検出部20の前段に接続されていてもよい。電圧供給部において、誤差検出アンプ24は、差動アンプの負帰還を構成し、電圧供給部(差動アンプ)で発生するDCオフセットを補正する。
以上のように、本発明の第2の実施形態に係る送信回路2によれば、増幅部13で発生するDCオフセット、及び電圧供給部で発生するDCオフセットを補正することができるので、より線形性の高い送信信号を出力することができる。
なお、上述した送信回路2は、誤差検出アンプ24をアナログ部品で構成していたが、誤差検出アンプ24をデジタル部品で構成してもよい。図5は、誤差検出アンプをデジタル部品で構成した送信回路2aの一例を示すブロック図である。図5において、送信回路2aは、オフセット補正部23とDAC21との間に、デジタル部品で構成された誤差検出アンプ24aを備える。また、誤差検出アンプ24aには、ADコンバータ25からデジタル信号に変換された電圧がフィードバックされる。送信回路2aは、誤差検出アンプ24aをデジタル部品で構成した場合も、上述した送信回路2と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
図6は、本発明の第3の実施形態に係る通信機器の構成の一例を示すブロック図である。図6を参照して、第3の実施形態に係る通信機器200は、送信回路210、受信回路220、アンテナ共用部230、及びアンテナ240を備える。送信回路210は、上述した第1〜2のいずれかに記載の送信回路である。アンテナ共用部230は、送信回路210から出力された送信信号をアンテナ240に伝達し、受信回路220に送信信号が漏れるのを防ぐ。また、アンテナ共用部230は、アンテナ240から入力された受信信号を受信回路220に伝達し、受信信号が送信回路210に漏れるのを防ぐ。
従って、送信信号は、送信回路210から出力され、アンテナ共用部230を介してアンテナ240から空間に放出される。受信信号は、アンテナ240で受信され、アンテナ共用部230を介して受信回路220で受信される。第3の実施形態に係る通信機器200は、第1〜2の実施形態に係る送信回路を用いることで、送信信号の線形性を確保しつつ、かつ無線装置としての低歪みを実現することができる。また、送信回路210の出力に方向性結合器などの分岐がないため、送信回路210からアンテナ240までの損失を低減することが可能であり、送信時の消費電力を低減することができ、無線通信機器として、長時間の使用が可能となる。なお、通信機器200は、送信回路210とアンテナ240とのみを備えた構成であってもよい。
本発明に係る送信回路は、携帯電話や無線LANなどの通信機器等に適用することができる。
本発明の第1の実施形態に係る送信回路1の構成の一例を示すブロック図 振幅データの平均値レベルを検出する第1の方法を説明する図 振幅データの平均値レベルを検出する第2の方法を説明する図 電圧供給部の構成の一例を示す回路図 図3Aに示す電圧供給部が出力する電圧の波形の一例を示す図 本発明の第2の実施形態に係る送信回路2の構成の一例を示すブロック図 誤差検出アンプをデジタル部品で構成した送信回路2aの一例を示すブロック図 本発明の第3の実施形態に係る通信機器の構成の一例を示すブロック図 従来の送信回路90の構成の一例を示すブロック図
符号の説明
1,2,2a、90 送信回路
11,91 振幅位相抽出部
12,92 位相変調部
13,93 増幅部
14,94 出力端子
15,95 振幅制御部
16,21 デジタルアナログコンバータ(DAC)
17 ローパスフィルタ(LPF)
18 可変利得増幅器
19 電源部
20 直流成分検出部
22 加算器
23 オフセット補正部
24,24b 誤差検出アンプ
25 アナログデジタルコンバータ(ADC)
200 通信機器
210 送信回路
220 受信回路
230 アンテナ共用部
240 アンテナ

Claims (12)

  1. 入力データに基づいて送信信号を生成して出力する送信回路であって、
    前記入力データから振幅データ及び位相データを抽出する振幅位相抽出部と、
    前記位相データを位相変調して位相変調信号として出力する位相変調部と、
    前記位相変調信号を増幅して、前記送信信号として出力する増幅部と、
    前記振幅データに応じて制御された電圧を前記増幅部に供給する振幅制御部とを備え、
    前記振幅制御部は、前記振幅データの変動成分によって表される交流成分と、前記振幅データの変動成分の平均値レベルによって表される直流成分とに応じて制御された電圧を前記増幅部に供給することを特徴とする、送信回路。
  2. 前記振幅制御部は、
    前記振幅データの変動成分によって表される交流成分に応じた信号を出力する交流成分制御部と、
    前記振幅データの変動成分の平均値レベルによって表される直流成分に応じた信号を出力する直流成分制御部と、
    前記交流成分制御部が出力した信号と、前記直流成分制御部が出力した信号とを加算し、当該加算した信号に応じて制御された電圧を前記増幅部に供給する電圧供給部とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の送信回路。
  3. 前記交流成分制御部には、送信回路の出力電力の大きさを示す電力情報が入力され、
    前記交流成分制御部は、
    前記振幅データをアナログ信号に変換し、当該変換したアナログ信号を振幅信号として出力するDAコンバータと、
    前記DAコンバータが出力した振幅信号からスプリアス成分を除去するローパスフィルタと、
    前記電力情報が示す出力電力の大きさに応じた利得で、前記ローパスフィルタが出力した振幅信号を増幅または減衰し、前記振幅データの交流成分に応じた信号として出力する可変利得増幅器とを有することを特徴とする、請求項2に記載の送信回路。
  4. 前記直流成分制御部には、送信回路の出力電力の大きさを示す電力情報が入力され、
    前記直流成分制御部は、
    前記振幅データの変動成分の平均値レベルを前記振幅データの直流成分として検出し、当該検出した振幅データの直流成分と、前記電力情報が示す値とを掛け算して出力する直流成分検出部と、
    前記直流成分検出部が出力した信号をアナログ信号に変換し、前記振幅データの直流成分に応じた信号として出力するDAコンバータとを有することを特徴とする、請求項2に記載の送信回路。
  5. 前記直流成分検出部は、差動化して入力された前記振幅データを加算し、当該加算した振幅データを2で除算することで、前記振幅データの平均値レベルを検出し、当該検出した平均値レベルを前記振幅データの直流成分とすることを特徴とする、請求項4に記載の送信回路。
  6. 前記直流成分検出部は、前記振幅データの直流成分のみを通過させるデジタルLPFを用いて、振幅データの交流成分を遮断し、通過させた直流成分を振幅データの平均値レベルとして検出し、当該検出した平均値レベルを前記振幅データの直流成分とすることを特徴とする、請求項4に記載の送信回路。
  7. 前記直流成分制御部は、前記直流成分検出部が出力した信号に所定のオフセット値を加算して、前記増幅部で発生するオフセットを補正するオフセット補正部をさらに有することを特徴とする、請求項4に記載の送信回路。
  8. 前記電圧供給部は、
    前記交流成分制御部が出力した信号に応じた電圧を出力する電源部と、
    前記電源部が出力した電圧と、前記直流成分制御部が出力した信号に応じた電圧とを加算し、当該加算した電圧を前記増幅部に供給する加算器とを有することを特徴とする、請求項2に記載の送信回路。
  9. 前記電圧供給部は、差動アンプを用いて、前記交流成分制御部が出力した信号と、前記直流成分制御部が出力した信号とを加算し、当該加算した信号に応じて制御された電圧を前記増幅部に供給することを特徴とする、請求項2に記載の送信回路。
  10. 前記電圧供給部は、前記差動アンプの負帰還を構成し、前記差動アンプで発生するオフセットを補正する誤差検出アンプを有することを特徴とする、請求項9に記載の送信回路。
  11. 通信機器であって、
    送信信号を生成する送信回路と、
    前記送信回路で生成された送信信号を出力するアンテナとを備え、
    前記送信回路は、請求項1に記載の送信回路であることを特徴とする、通信機器。
  12. 前記アンテナから受信した受信信号を処理する受信回路と、
    前記送信回路で生成された送信信号を前記アンテナに出力し、前記アンテナから受信した受信信号を前記受信回路に出力するアンテナ共用部とをさらに備えることを特徴とする、請求項11に記載の通信機器。
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