JPWO2007116761A1 - ジフェニルメタン系イソシアネート組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明のジフェニルメタン系イソシアネート組成物は、酸度0.1質量%未満のジフェニルメタン系イソシアネートに、分子構造中における合計炭素数が4〜24のアルキルクロロシランを添加してなる組成物を含有しており、0.1質量%以上の酸度を有する高酸度の組成物である。また、前記アルキルクロロシランは、1,3−ジクロロテトライソプロピルジシロキサン又はトリエチルクロロシランであることが好ましい。これにより、従来のものに比べ増粘するまでの期間が長い(貯蔵安定性が高い)ジフェニルメタン系イソシアネート組成物を提供できる。

Description

本発明は、種々のポリウレタン製品の製造に用いることができるジフェニルメタン系イソシアネート組成物に関するものである。
種々のポリウレタン製品の製造には、所定の酸度を有するジフェニルメタン系イソシアネート組成物が用いられることがある。この所定の酸度を有するジフェニルメタン系イソシアネート組成物は、例えば、硬質ポリウレタンフォームなどの原料として好ましいものである。
なお、ここでの「酸度」とは、室温アルコールと反応し遊離する酸成分を塩化水素に換算して示した値をいい、JIS K−1603(1985)に従って測定されたものである。以下同様である。
上述のようなジフェニルメタン系イソシアネート組成物は、下記特許文献1にも開示されている。
特開2005−220137号公報
しかし、特許文献1に開示されるジフェニルメタン系イソシアネート組成物では、意図的に所定の酸度とすることによって、酸度のばらつきを低下させることができるものの、時間の経過とともに貯蔵安定性、とりわけ、例えば45℃一定雰囲気下といった高温下における貯蔵安定性が悪化(粘度が上昇(増粘))しやすい傾向にあるものと考えられる。
このようなジフェニルメタン系イソシアネートの増粘は、ポリウレタン樹脂の製造時において不具合が生じる。例えば、ユーザーと製造元とが遠距離にある場合、輸送中に一定期間経過することによりジフェニルメタン系イソシアネート組成物が増粘したり、或いは、急遽ジフェニルメタン系イソシアネート組成物の使用を始める期間が延長されることにより増粘したりした場合、この増粘したジフェニルメタン系イソシアネート組成物をポリウレタン樹脂の製造に用いると、ポリオール等との混合性が不均一となり、しいては反応性が不均一になる(反応性にばらつきが生じる)等、一律に所望するポリウレタン製品を製造できないことがある。
そこで、本発明は、従来のものに比べ増粘するまでの期間が長い(貯蔵安定性が高い)ジフェニルメタン系イソシアネート組成物を提供することを目的とする。
本発明は、酸度0.1質量%未満のジフェニルメタン系イソシアネートに、分子構造中における合計炭素数が4〜24のアルキルクロロシランを添加してなる組成物を含有している0.1質量%以上の酸度を有する高酸度のジフェニルメタン系イソシアネート組成物である。また、前記アルキルクロロシランは、1,3−ジクロロテトライソプロピルジシロキサン又はトリエチルクロロシランであることが好ましい。
上記構成によれば、従来のものに比べ増粘するまでの期間が長い(貯蔵安定性が高い)ジフェニルメタン系イソシアネート組成物を提供できる。
以下に本発明の実施形態に係るジフェニルメタン系イソシアネート組成物について説明する。
本実施形態に係るジフェニルメタン系イソシアネート組成物は、酸度0.1質量%未満のジフェニルメタン系イソシアネートに、分子構造中における合計炭素数が4〜24のアルキルクロロシランを添加してなる組成物を含有しており、0.1質量%以上の酸度を有する高酸度の組成物である。
ジフェニルメタン系イソシアネートは、二核体であるMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)と、三核体以上の多核体(MDI系縮合体)との混合物(ポリフェニレンポリメチレンポリイソシアネート)である。このジフェニルメタン系イソシアネートは、アニリンとホルマリンとの縮合反応によって得られる縮合混合物(ポリアミン)のアミノ基を、ホスゲン化等によりイソシアネート基に転化することによって得ることができる。なお、縮合時の原料組成比や反応条件を変更することによって、最終的に得られるジフェニルメタン系イソシアネートの組成(核体分布や異性体構成比)を制御することができる。
また、ジフェニルメタン系イソシアネートは、イソシアネート基への転化後の反応液、反応液から溶媒の除去、一部MDIを留出分離した缶出液等の、反応条件や分離条件等の異なった数種の混合物であってもよい。また、市販のジフェニルメタン系イソシアネートにMDIを混合したものであってもよい。
また、ジフェニルメタン系イソシアネート中のMDIの割合は20〜80%であることが好ましく、更に好ましくは40〜60%である。ここでのMDIの割合は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)によるMDIのピーク面積比から求める割合である。
二核体であるMDIは、4,4'−MDIと、2,2'−MDIと、2,4'−MDIとの3種類の異性体により構成されている。なお、異性体の構成比は、GC(ガスクロマトグラフィー)によって得られる各ピークの面積百分率を基に検量線から求めることができる。
ジフェニルメタン系イソシアネートの平均官能基数は、2.2以上であることが好ましく、更に好ましくは2.2〜3.1である。また、ジフェニルメタン系イソシアネートのイソシアネート基含有量は、28〜33質量%であることが好ましく、更に好ましくは28.5〜32.5質量%である。
本発明に供される酸度0.1質量%未満のジフェニルメタン系イソシアネートの酸度は、一般に上市されている酸度レベルにあるジフェニルメタン系イソシアネート(低酸度品)を用いるのが好ましいとの観点から、0.05質量%以下であることが好ましく、更に好ましくは0.03質量%以下である。
分子構造中における合計炭素数が4〜24のアルキルクロロシランにおける合計炭素数とは、複数であってもよい珪素原子に結合する、アルキル基の炭素数の合計又はアルキル基及びアルキレン基の炭素数の合計であり、例えば、トリエチルクロロシランにおける合計炭素数は6、1,3−ジクロロテトライソプロピルジシロキサンにおける合計炭素数は12、と計算した数字である。
分子構造中における合計炭素数が4〜24のアルキルクロロシランとしては、例えば以下に列記するものである。
(1)分子構造中に1個有する珪素に3個の塩素と1個の飽和炭化水素基が結合している化合物、例えば、n−ブチルトリクロロシラン、イソブチルトリクロロシラン、ペンチルトリクロロシラン、ヘキシルトリクロロシラン、シクロヘキシルトリクロロシラン、ヘプチルトリクロロシラン、オクチルトリクロロシラン、ノニルトリクロロシラン、デシルトリクロロシラン、ドデシルトリクロロシラン、テトラデシルトリクロロシラン、オクタデシルトリクロロシラン、エイコシルトリクロロシラン等、
(2)分子構造中に1個有する珪素に2個の塩素と2個の飽和炭化水素基が結合している化合物、例えば、ジエチルジクロロシラン、メチルプロピルジクロロシラン、ブチルメチルジクロロシラン、メチルペンチルジクロロシラン、シクロヘキシルメチルジクロロシラン、ヘキシルメチルジクロロシラン、ヘプチルメチルジクロロシラン、ジブチルジクロロシラン、メチルオクチルジクロロシラン、デシルメチルジクロロシラン、ジヘキシルジクロロシラン、ドデシルメチルジクロロシラン、メチルオクタデシルジクロロシラン等、
(3)分子構造中に1個有する珪素に1個の塩素と3個の飽和炭化水素基が結合している化合物、例えば、トリエチルクロロシラン、トリプロピルクロロシラン、トリブチルクロロシラン、トリヘキシルクロロシラン、ジメチルプロピルクロロシラン、ジメチルイソプロピルクロロシラン、tert−ブチルジメチルクロロシラン、ジメチルオクチルクロロシラン、ジメチルオクタデシルクロロシラン等、
(4)分子構造中にシロキサン結合した2個の珪素の各々に1個の塩素と2個の飽和炭化水素基が結合している化合物、例えば、1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ジクロロジシロキサン、1,3−ジクロロテトライソプロピルジシロキサン等、
(5)分子構造中にアルキレン結合した2個の珪素の各々に2個の塩素と1個の飽和炭化水素基が結合している化合物、例えば、1,2−ビス(メチルジクロロシリル)エタン等、
(6)分子構造中にアルキレン結合した2個の珪素の各々に1個の塩素と2個の飽和炭化水素基が結合している化合物、例えば、1,2−ビス(ジメチルクロロシリル)エタン等、が挙げられる。なお、ジフェニルメタン系イソシアネートに添加する際は、上記アルキルクロロシランの例のうち2種以上混合したものを用いてもよい。
上記構成によれば、従来のものに比べ増粘するまでの期間が長い(貯蔵安定性が高い)ジフェニルメタン系イソシアネート組成物を提供できる。
全ての実施例並びに全ての比較例において用いるジフェニルメタン系イソシアネートとして、以下に示す低酸度のジフェニルメタン系イソシアネートを用意した。
酸度=0.011質量%
MDI(二核体)ピーク面積比=40%
※ MDIピーク面積比はGPCから算出した。
MDI(二核体)中における4,4′−MDI含有量=99%
※ MDI中における4,4′−MDI含有量はGCから算出した。
イソシアネート基含有量=31.0質量%
全ての実施例並びに全ての比較例におけるイソシアネート基含有量(以下「NCO含量」と略記。なお、以下の表中においては「NCO%(質量%)」と記載。)は、以下に示す測定方法により測定した。
(1)NCO含量を測定すべき試料約0.5〜1.0gを三角フラスコ(内容積300ml)に精秤する。
(2)上記三角フラスコに、0.5mol/lのジブチルアミン−モノクロルベンゼン溶液20mlを加え、ゆるやかに攪拌後15分間静置する。
(3)上記三角フラスコにメタノール100mlと、ブロモフェノール・ブルー指示薬1滴とを入れ、フラスコの内容物に対して、0.5mol/lの塩酸標準液を用いた逆滴定を行う。この際、試料の滴定に要した上記の塩酸標準液の滴定量をA(ml)とする。
(4)上記(1)〜(3)と同様の操作を行って、「ブランク」試料を得る。該ブランクは、上記(3)と同様に滴定する。この際、ブランクの滴定に要した上記の塩酸標準液の滴定量をB(ml)とする。
(5)滴定の終点は、ブロモフェノール・ブルー指示薬の藍色が黄色に変わる点とする。
(6)次の計算式を用いて、NCO含量を算出する。
NCO含量(質量%)= [(B−A)×42×0.5×f] × 100÷(S×1000)
上記式中、
A:試料の滴定に要した0.5mol/lの塩酸標準液の滴定量(ml)
B:ブランクの滴定に要した0.5mol/lの塩酸標準液の滴定量(ml)
f:0.5mol/lの塩酸標準液のファクター
S:試料採取量(g)
をそれぞれ示す。
全ての実施例並びに全ての比較例における粘度は、キャノンフェンスケ粘度計を用い、JIS K2283(1980)に準じた方法により測定した。該測定方法の概略は、以下に示す通りである。
(1)温度を25℃に調整した粘度を測定すべき試料をキャノンフェンスケ粘度計に所定量入れ、25℃に調整された恒温浴槽に鉛直に所定時間静置させる。
(2)粘度計内の試料が所定温度に達した後、JIS K2283(1980)に示す方法で、流出時間t(s)を測定する。
(3)次式により動粘度を求める。
ν=C×t
上記式中、
ν:動粘度(cSt){mm2/s}
C:粘度計定数(cSt/s){mm2/s2
t:流出時間(s)
をそれぞれ示す。
(4)上式で得られた動粘度に試料の比重を乗じて、静粘度(mPa・s)を算出する。
(実施例1)
酸度0.011質量%である前記のジフェニルメタン系イソシアネート500gに対して、1,3−ジクロロテトライソプロピルジシロキサンを4.4g添加して、酸度を0.216質量%に調整したジフェニルメタン系イソシアネート組成物を作製し、作製後のNCO含量並びに粘度の経時変化率(0週間〜6週間を1週間毎に)を45℃一定雰囲気下にて測定した。その結果を下記表1に示す。なお、表中の酸度は、作製したジフェニルメタン系イソシアネート組成物の実測値である(以下、同様。)。
Figure 2007116761
(実施例2)
酸度0.011質量%である前記のジフェニルメタン系イソシアネート500gに対して、トリエチルクロロシランを4.2g添加して、酸度を0.213質量%に調整したジフェニルメタン系イソシアネート組成物を作製し、作製後のNCO含量並びに粘度の経時変化率(0週間〜6週間を1週間毎に)を45℃一定雰囲気下にて測定した。その結果を下記表2に示す。
Figure 2007116761
(比較例1)
酸度が0.011質量%である前記のジフェニルメタン系イソシアネートのNCO含量並びに粘度の経時変化率(0週間〜6週間を1週間毎に)を45℃一定雰囲気下にて測定した。その結果を下記表3に示す。
Figure 2007116761
表1〜3から、実施例1、2のジフェニルメタン系イソシアネート組成物においては、高酸度品であるにもかかわらず、低酸度品である比較例1のものに対し、粘度の経時変化率が同等若しくは少ないものであることがわかる。
(比較例2)
酸度0.011質量%である前記のジフェニルメタン系イソシアネート500gを、フロート式流量計を接続した吹き込み管並びに攪拌機を備えた1Lフラスコに投入し、流量を制御しながら上記吹き込み管を通して塩化水素ガスを吹き込み、酸度を0.200質量%に調整したジフェニルメタン系イソシアネート組成物を作製し、作製後のNCO含量並びに粘度の経時変化率(0週間〜6週間を1週間毎に)を45℃一定雰囲気下にて測定した。なお、経時変化(増粘)が著しいことから、3週間経過した時点で測定を中断している。その結果を下記表4に示す。
Figure 2007116761
表1、2及び4から、実施例1、2のジフェニルメタン系イソシアネート組成物においては、単に高酸度である比較例2のものに対し、粘度の経時変化率が1週間後以降の各結果から明らかに優れていることがわかる。
(比較例3)
酸度0.011質量%である前記のジフェニルメタン系イソシアネート500gに対して、3,3,3−トリフルオロプロピルトリクロロシランを2.15g添加して、酸度を0.222質量%に調整したジフェニルメタン系イソシアネート組成物を作製し、作製後のNCO含量並びに粘度の経時変化率(0週間〜6週間を1週間毎に)を45℃一定雰囲気下にて測定した。その結果を下記表5に示す。
Figure 2007116761
(比較例4)
酸度0.011質量%である前記のジフェニルメタン系イソシアネート500gに対して、フェニルトリクロロシランを1.95g添加して、酸度を0.220質量%に調整したジフェニルメタン系イソシアネート組成物を作製し、作製後のNCO含量並びに粘度の経時変化率(0週間〜6週間を1週間毎に)を45℃一定雰囲気下にて測定した。その結果を下記表6に示す。
Figure 2007116761
(比較例5)
酸度0.011質量%である前記のジフェニルメタン系イソシアネート500gに対して、ジフェニルジクロロシランを3.65g添加して、酸度を0.215質量%に調整したジフェニルメタン系イソシアネート組成物を作製し、作製後のNCO含量並びに粘度の経時変化率(0週間〜6週間を1週間毎に)を45℃一定雰囲気下にて測定した。その結果を下記表7に示す。
Figure 2007116761
(比較例6)
酸度0.011質量%である前記のジフェニルメタン系イソシアネート500gに対して、イソフタル酸ジクロライドを2.85g添加して、酸度を0.249質量%に調整したジフェニルメタン系イソシアネート組成物を作製し、作製後のNCO含量並びに粘度の経時変化率(0週間〜6週間を1週間毎に)を45℃一定雰囲気下にて測定した。その結果を下記表8に示す。
Figure 2007116761
(比較例7)
酸度0.011質量%である前記のジフェニルメタン系イソシアネート500gに対して、ジフェニルメタン系イソシアネートに対して、(オルソ)フタル酸ジクロライドを2.85g添加して、酸度を0.197質量%に調整したジフェニルメタン系イソシアネート組成物を作製し、作製後のNCO含量並びに粘度の経時変化率(0週間〜6週間を1週間毎に)を45℃一定雰囲気下にて測定した。その結果を下記表9に示す。
Figure 2007116761
(比較例8)
酸度0.011質量%である前記のジフェニルメタン系イソシアネート500gに対して、テレフタル酸ジクロライドを2.85g添加して、酸度を0.210質量%に調整したジフェニルメタン系イソシアネート組成物を作製し、作製後のNCO含量並びに粘度の経時変化率(0週間〜6週間を1週間毎に)を45℃一定雰囲気下にて測定した。その結果を下記表10に示す。
Figure 2007116761
表1、2及び5〜10から、比較例3〜8のものでも最高で4週間程度、粘度の経時変化率を抑制できる(比較例5参照)が、実施例1、2のジフェニルメタン系イソシアネート組成物ほど長い期間(6週間程度まで)、粘度の経時変化率を抑制できていないことがわかる。
(実施例3)
酸度0.011質量%である前記のジフェニルメタン系イソシアネート500gに対して、1,3−ジクロロテトライソプロピルジシロキサンを2.5g添加して、酸度を0.129質量%に調整したジフェニルメタン系イソシアネート組成物を作製し、作製後の粘度の経時変化率(0日間、7日間、14日間、21日間、42日間、80日間)を45℃一定雰囲気下にて測定した。その結果を下記表11に示す。
Figure 2007116761
(実施例4)
酸度0.011質量%である前記のジフェニルメタン系イソシアネート500gに対して、1,3−ジクロロテトライソプロピルジシロキサンを5.0g添加して、酸度を0.252質量%に調整したジフェニルメタン系イソシアネート組成物を作製し、作製後の粘度の経時変化率(0日間、7日間、14日間、21日間、42日間、80日間)を45℃一定雰囲気下にて測定した。その結果を下記表12に示す。
Figure 2007116761
(実施例5)
酸度0.011質量%である前記のジフェニルメタン系イソシアネート500gに対して、1,3−ジクロロテトライソプロピルジシロキサンを7.5g添加して、酸度0.378質量%に調整したジフェニルメタン系イソシアネート組成物を作製し、作製後の粘度の経時変化率(0日間、7日間、14日間、21日間、42日間、80日間)を45℃一定雰囲気下にて測定した。その結果を下記表13に示す。
Figure 2007116761
(実施例6)
酸度0.011質量%である前記のジフェニルメタン系イソシアネート500gに対して、1,3−ジクロロテトライソプロピルジシロキサンを10.0g添加して、酸度0.503質量%に調整したジフェニルメタン系イソシアネート組成物を作製し、作製後の粘度の経時変化率(0日間、7日間、14日間、21日間、42日間、80日間)を45℃一定雰囲気下にて測定した。その結果を下記表14に示す。
Figure 2007116761
(比較例9)
酸度が0.006質量%である前記のジフェニルメタン系イソシアネートの粘度の経時変化率(0日間、7日間、14日間、21日間、42日間、80日間)を45℃一定雰囲気下にて測定した。その結果を下記表15に示す。
Figure 2007116761
表11〜14から、実施例3〜6のジフェニルメタン系イソシアネート組成物においては、高酸度品であるにもかかわらず、低酸度品である比較例9のものに対し、80日間経過後であっても、粘度の経時変化率が同等若しくは少ないものであることがわかる。また、1,3−ジクロロテトライソプロピルジシロキサンの添加量が異なっても、同等の粘度の経時変化率が得られることがわかる。
なお、本発明は、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で設計変更できるものであり、上記実施形態や実施例に限定されるものではない。

Claims (2)

  1. 酸度0.1質量%未満のジフェニルメタン系イソシアネートに、分子構造中における合計炭素数が4〜24のアルキルクロロシランを添加してなる組成物を含有していることを特徴とする0.1質量%以上の酸度を有する高酸度のジフェニルメタン系イソシアネート組成物。
  2. 前記アルキルクロロシランが、1,3−ジクロロテトライソプロピルジシロキサン又はトリエチルクロロシランであることを特徴とする請求項1に記載のジフェニルメタン系イソシアネート組成物。
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