JPWO2007086470A1 - 口腔内崩壊錠試験器 - Google Patents

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Abstract

試料錠の崩壊試験開始時に、試料錠を湿潤状態へ移行させるに際して、試験の再現性を確実かつ精度よいものにできる口腔内崩壊錠試験器を提供する。試験液が浸透可能な孔14cが形成され、試料錠Sを載せるための搭載部を有する試料受け具14と、試験液が充填され、試験液の液面上に試料受け具14をセットするための試料台13と、試料錠を上方から押圧する錘4とを備え、試験開始前に試料台13に試料受け具14をセットするに際し、試験液の液面を試料受け具14の下面よりも所定距離だけ下方になるように設定する液面設定機構15と、測定開始時に、液面を試料受け具14の下面位置まで上昇させる液面上昇ブロック7とを備えている。

Description

本発明は、試験液が浸透可能な孔が形成され、試料錠を載せるための搭載部を有する試料受け具と、試験液が充填され、試験液の液面上に試料受け具をセットするための試料台と、試料錠を上方から押圧する試料押え具とを備えた口腔内崩壊錠試験器に関するものである。
錠剤の中で口腔内崩壊錠と呼ばれるものがあり、舌の上に薬をのせて唾液で湿らせて舌と上あごの間で軽くつぶした後、唾液で飲み込むことができる錠剤である。従って、水や白湯を用いなくても服用ができ、飲むべき時間に水がなくても服用できたり、嚥下困難を訴える患者であっても服用しやすいなどの利点を有するため、かかるタイプの錠剤が増えてきている。口腔内崩壊錠は、口腔内で崩壊させるものであり、錠剤の特性として、少量の唾液によりできるだけ短時間で崩壊することが好ましい。そこで、口腔内崩壊錠の崩壊時間を測定して評価するための口腔内崩壊錠試験器が知られている(特許文献1)。
この口腔内崩壊錠試験器は、崩壊試験容器内に充填された崩壊試験液の液面に僅かに接触する位置に、試料錠を配置させる試料錠の受け具と、受け具上に配置した試料錠を上方より押圧する試料押え具とを備えている。試験開始前には、メッシュ状の受け具を試験液に湿潤しない位置に置き、測定開始時に受け具を液面よりも僅かに下方となる位置に移動させる。これにより、試料錠を試験液に湿潤させるようにしている。あるいは、受け具に僅かに凸になるような形状を形成して、この凸部に試料錠を配置して、試験液に湿潤しないようにし、試験開始時に押え具による圧力によって凸になった部分を下方に押して湾曲させることで、試料錠を試験液に湿潤する。このように、試験開始時に始めて試料錠を試験液に湿潤させるように構成している。
特開2004−233332号公報(特許請求の範囲、段落0023等)
しかしながら、試料受け具を下方向に移動させるためには、機構が複雑化する可能性があり、また、受け具を移動させることにより、搭載している試料錠の位置が移動するなどして不安定化する恐れがある。また、受け具の凸部を設けて、これを変形させる構成も、凸部を何度も変形させている間に経時変化により再現性が悪くなる可能性がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、試料錠の崩壊試験開始時に、試料錠を湿潤状態へ移行させるに際して、試験の再現性を確実かつ精度よいものにできる口腔内崩壊錠試験器を提供することである。
上記課題を解決するため本発明に係る口腔内崩壊錠試験器は、
試験液が浸透可能な孔が形成され、試料錠を載せるための搭載部を有する試料受け具と、
試験液が充填され、試験液の液面上に試料受け具をセットするための試料台と、
試料錠を上方から押圧する試料押え具とを備えた口腔内崩壊錠試験器であって、
試験開始前に試料台に試料受け具をセットするに際して、試験液の液面を試料受け具の下面よりも所定距離だけ下方になるように設定する液面設定機構と、
測定開始時に、前記液面を試料受け具の下面位置まで上昇させる液面上昇機構とを備えたことを特徴とするものである。
かかる構成による口腔内崩壊錠試験器の作用・効果を説明する。試料受け具は、試験液が浸透可能な孔を備えており、崩壊試験を行なうときには、試料受け具の下方から試験液を浸透させ、試料錠を湿潤させることができる。この試料受け具は、試験液が充填される試料台にセットされる。崩壊試験を行なうときには、試料押え具により試料錠を上方から押圧させることで試料錠を徐々に崩壊させていく。ここで、液面設定機構が設けられており、試験開始前における試験液の位置を設定する。この位置は、試料錠を載せた試料受け具をセットした時に、試料受け具の下面と試験液の液面の距離が、所定距離になるように設定される。そして、試験開始時には液面上昇機構により、液面を試料受け具の下面位置まで上昇させる。これにより、試料受け具の孔を介して試験液を浸透させて試料錠を湿潤させることができる。以上のように、試料受け具を移動あるいは変形させるのではなく、液面の位置を変えるように構成しているため、経時変化のような問題もなく、液面位置の設定に関する再現性を確保することができる。その結果、試料錠の崩壊試験開始時に、試料錠を湿潤状態へ移行させるに際して、試験の再現性を確実かつ精度よいものにできる口腔内崩壊錠試験器を提供することができる。
本発明に係る液面設定機構は、試料台の所定高さ位置に設けられた吸引ノズルと、吸引ノズルを介して試験液を吸引するための吸引ポンプとを備えていることが好ましい。
試料台の所定高さ位置に吸引ノズルを設けて吸引ポンプにより吸引することで、吸引ノズルを配置している位置に液面高さを再現性よく設定することができる。
本発明において、試料台の中央底部に液面中央を下方に吸引するための吸引手段を備えており、試験開始時にこの吸引手段を動作状態から非動作状態に切り換える制御部を備えていることが好ましい。
液面中央を下方に吸引させることで、試料錠を載せた試料受け具をセットするときに、不用意に試験液と試料錠が接触することを防止することができる。試験開始時には、吸引手段を動作状態から非動作状態に切り換えるため、液面はフラットな状態となり、正しい状態で液面を上昇させることができる。
本発明に係る液面上昇機構は、液面上昇ブロックを備えており、試料押え具を押え位置に下降させるときに、液面上昇ブロックも共に下降させて試験液内に浸漬させることで、液面を上昇させることが好ましい。
試験開始時には、試料押え具を下方に移動させて試料錠を押圧するが、このときの動作に連動させて、液面上昇ブロックを下降させて試験液内に浸漬させる。これにより、液面が上昇し試料錠を試験液に湿潤させることができる。液面が上昇する高さは、液面上昇ブロックの形状等により決めることができ、再現性も確保することができる。
本発明において、試料受け具は、円環状の電極支持部と、この電極支持部に支持される半円形の第1電極板と、この第1電極板と距離を開けて配置される半円形の第2電極部により構成され、
第1電極板と第2電極板にまたがって載置された試料錠が試料押え具により押圧することで崩壊した後、試料押え具の先端部が第1電極板と第2電極板を短絡したことを検出する崩壊検出部を備えたことが好ましい。
崩壊試験を行なうために、試験を開始してから試料錠が崩壊するまでの時間を測定する必要があるため、崩壊したことを検出する機構が必要である。そのために、試料受け具は円環状の電極支持部と、これに支持される第1電極板と第2電極板を備えている。これら第1・第2電極板は、半円形を有しており、両者は距離を開けた状態で支持される。そして、これら第1・第2電極板にまたがるように試料錠を載せる。この時点で第1・第2電極板は短絡していない状態である。試験開始後、試料押え具により試料錠を押圧していくと試料錠が崩壊し、最終的(試料錠崩壊時)には試料押え具の先端部が第1・第2電極板にまたがるように接触する。これにより、試料押え具の先端部を介して第1電極板と第2電極板が短絡して、試料錠が崩壊したことを検出することができる。試料錠を載せている電極板を介して検出するものであるから、確実に試料崩壊時を検出することができる。
本発明において、試料押え具を回転駆動させる回転駆動機構と、
試料受け具に載せられた試料錠の位置決めを行なうための試料錠位置決め部を有する試料固定枠を備えていることが好ましい。
崩壊試験を行なうときには、試料押え具により試料錠を上方から押圧させ、かつ、回転駆動機構により試料押え具を回転させることで試料錠を徐々に崩壊させていく。このとき、試料錠は試料固定枠の試料錠位置決め部により位置決めされている。従って、試料押え具の回転力が作用しても、所定の位置から移動しないようにすることができる。その結果、崩壊試験中の試料錠の位置を安定させて崩壊時間の測定精度を確保することができる。
本発明に係る回転駆動機構は、回転軸と、この回転軸の先端部に試料押え具である錘を載せる搭載面とを備え、
回転軸と共に錘を回転可能に構成し、錘が試料錠を押圧するときには、錘が前記搭載面から離間するようにして、試料錠に錘の自重のみが作用するように構成したことが好ましい。
この構成によると、試料押え具である錘は、回転軸の先端部に設けられた載置面に載せられている。また、回転軸を回転することにより、錘も一緒に回転する。試料錠を押圧するときには、錘が載置面から離間するため、試料錠には錘の自重のみが作用した状態で崩壊試験が行なわれる。従って、試験中は一定の荷重が試料錠に作用し、再現性の優れた試験を行うことができる。
口腔内崩壊錠試験器の外観構成を示す斜視図 口腔内崩壊錠試験器の外観構成を示す側面図 錘の形状及びその支持構造を示す図 ビーカー内の構成を示す分解斜視図 ビーカー内の構成を示す 試料受け具の構成を示す平面図 崩壊試験部の内部構成を示す平面図 口腔内崩壊錠試験器の制御機能を示すブロック図 口腔内崩壊錠試験器の動作を説明する図 口腔内崩壊錠試験器の動作を説明する図 口腔内崩壊錠試験器の動作を説明する図
符号の説明
3 ビーカー
4 錘
4a 本体部
4b 先端部
5 回転軸
5a 係止部
7 液面上昇ブロック
11 回転子
12 試料台固定枠
13 試料台
13b 載置面
14 試料受け具
14a 第1ステンレスシート
14b 第2ステンレスシート
14c 孔
14d 第1リング支持部
14e 第2リング支持部
14s スリット
15 液面設定機構
15a 吸引ノズル
15b 吸引ポンプ
17 試料固定枠
17a 位置決め筒
30 制御部
31 駆動機構
33 崩壊検出部
S 試料錠
本発明に係る口腔内崩壊錠試験器の好適な実施形態を図面を用いて説明する。図1は、口腔内崩壊錠試験器の外観構成を示す斜視図、図2は外観構成を示す側面図である。この試験装置は、口腔内崩壊錠が舌の上で唾液により崩壊するのと同じ状況を模擬的に作り出して、試料錠が崩壊するまでの時間を測定して評価するためのものである。
<口腔内崩壊錠試験器の構成>
図示するように、側面視で略L字形の本体部1と、この本体部1の前面側に崩壊試験部2が設けられている。崩壊試験部2は、枠型の水槽であり、その内部に試験用のビーカー3が設置される。ビーカー3の内部には試験液としての水が充填される。また、図1には示していないが、ビーカー3の内部にはさらに、試験を行なうための器具がセットされる。
ビーカー3の上方には錘4(試料押え具に相当)がセットされる。錘4は、回転軸5に支持されており、回転軸5を回転させることで錘4を回転させる。回転軸5は、支持体6に支持されており、支持体6の全体が上下方向に移動することができる。錘4と並列に液面上昇ブロック7が支軸8により支持されている。従って、錘4の移動に連動して液面上昇ブロック7も移動する。回転軸5とこれを駆動するためのモータ、駆動連結機構は、試料押え具を回転駆動させる回転駆動機構に相当する。
錘4の形状及びその支持構造を図3に示す。(a)は外観形状を示し、(b)は取り付け構造を示す断面図である。錘4は金属製の本体部4aを備え、その先端部4bには、スポンジ10が取り付けられる。錘4の内部には空洞部4cが形成され、回転軸5の先端部5aが引っ掛けられるような形で取り付けられる。錘4は回転軸5に対して相対的に回転しないように支持されるが、錘4は回転軸5に対して軸方向に移動することができる。すなわち、図3(b)に示す状態よりも上方に錘4を移動させることができる。
錘4は、その自重を試料錠の上に作用させるためのものであり、試験を行なう試料錠の形状や大きさに対応して、複数種類が用意されている。複数種類として、径が異なるものや重量が異なるものを用意しておく。試料錠の種類に対応して、適切な錘4を回転軸5にセットすることができる。
<ビーカー内の構成>
次に、ビーカー内の構成について図4の分解斜視図と図5の断面図を中心に説明する。ビーカー3は円筒形の試験容器であり、崩壊試験部2の底部に固定される。回転子11(吸引手段に相当)は、ビーカー3の中心底部に設けられ、モータ18により回転する。回転子11を回転させることで、ビーカー3に充填された水の液面中央を下方に引っ張り、凹ませることができる。
回転子11は、棒状の永久磁石により構成される。モータ18の駆動軸には伝達部材19が設けられ、同じく永久磁石により構成される。従って、モータ18を駆動することで伝達部材19を回転すると、磁力により回転子11を回転させることができる。従って、非接触状態でビーカー3内部の回転子11を回転させることができる。
試料台固定枠12は、リングプレート状に形成され、ビーカー3の底部に位置する。試料台13は円筒形の本体部13aを備えており、試料台固定枠12に対して取り付けられる。試料台13の側面には4箇所に長円形の開口窓13aが形成されており、試料台13の内部と外部で水を充填する空間が繋がっている。試料台13の上部には段差が形成され、試料受け具14を載せるための載置面13bが形成されている。
試料台13の側面には液面設定機構15としての吸引ノズル15aと吸引ポンプ15bが設けられている。吸引ノズル15aは、載置面13bの高さに設けられており、試料台13内に充填された水の液面を載置面13bの高さになるように設定することができる。吸引ポンプ15bにより吸引された水は、柔軟性を有する配管15cによりビーカー3の外部に排出される。
試料受け具14は、試料錠をその上に搭載させる機能を提供する。試料受け具14の詳細形状は図6の平面図に示される。試料受け具14は、半円形の第1ステンレスシート14a(第1電極板に相当)と第2ステンレスシート14b(第2電極板に相当)を備えており、いずれもその中央領域(試料錠の載置面に相当)には多数の孔14cが形成されている。この多数の孔14cは、下面側から水を毛細管現象により浸透させるために設けられ、その大きさはφ1 mm程度である。孔14cの個数、配列ピッチ、大きさは試料錠の大きさや種類などに対応して適宜決めることができる。
第1・第2ステンレスシート14a,14bは、厚みが0.05〜0.1mmのステンレス製のプレートであり、孔14cはエッチングにより形成することができる。また、第1・第2ステンレスシート14a,14bは、第1リング支持部14dと第2リング支持部14e(これらは、円環状の電極支持部に相当)により、その周囲を挟持される形で取り付けられている。
また、第1ステンレスシート14aと第2ステンレスシート14bは、その直径部分が所定距離隔てて向かい合うことで、スリット14sが形成された状態で取り付けられる。試験を行なうとき、試料錠は第1・第2ステンレスシート14a,14bの両方にまたがるように載置する。第1リング支持部14dには、電極取り出し部16が設けられており、第1・第2ステンレスシート14a,14bの夫々に接続された配線が取り出される。
図5に示すように、第2リング支持部14eを試料台13の載置面13bに載置することができる。このとき、試料受け具14の下面、すなわち、第1・第2ステンレスシート14a,14bの下面と、載置面13bとの距離は、第2リング支持部14eの厚みとほぼ同じであり、具体的には、2mm程度となる。従って、吸引ポンプ15bにより液面位置を設定したとき、その水面高さと試料受け具14の下面との距離も同じく2mm程度に設定される。この距離は、試験開始前に試料錠が水に湿潤されないようにするためであるから、できるだけ小さな距離にすることが好ましい。
試料受け具14の第1リング支持部14dの上には、試料固定枠17が載せられる。試料固定枠17の中央領域には、試料を位置決めするための位置決め筒17aが設けられており、試験中に試料錠が中央から外れた領域に移動することを防止する。位置決め筒17aの大きさは、試料錠の大きさに応じて設定されるものであり、従って、試料固定枠17も複数種類が用意される。また、試料固定枠17の外周部には切欠17bが形成されており、電極取り出し部16が嵌合する。これにより、試料固定枠17が試料受け具14に対して位置決めされる。図5には、試料錠Sを載置した状態を示している。
電極取り出し部16には、接続端子16a,16aが設けられており、夫々、第1・第2ステンレスシート14a,14bと電気的に接続されている。この接続端子16a,16bにリード線等を接続することができる。
<崩壊試験部内部の構成>
次に、ビーカー3が設置される崩壊試験部2の内部の構成を簡単に説明する。図7は、崩壊試験部2の底面の構成を示す平面図である。底面に3箇所ビーカー固定枠20が設置されており、調整金具20aの先端でビーカー3を挟持する形で固定する。調整金具20aは、ビーカー3のサイズに合わせて位置変更可能であり、位置を決めた後、ボルト20bにより固定する。
試料受け具14の第1リング支持部14dの上には、試料固定枠17が載せられる。試料固定枠17の中央領域には、試料を位置決めするための位置決め筒17aが設けられており、試験中に試料錠が中央から外れた領域に移動することを防止する。位置決め筒17aの大きさは、試料錠の大きさに応じて設定されるものであり、従って、試料固定枠17も複数種類が用意される。さらに、位置決め筒17aの内径は、試料錠が嵌入可能なまた、試料固定枠17の外周部には切欠17bが形成されており、電極取り出し部16が嵌合する。これにより、試料固定枠17が試料受け具14に対して位置決めされる。図5には、試料錠Sを載置した状態を示している。
上記実施形態では、位置決め用の切欠17bは円周上に1箇所のみ設けられているが、2箇所以上設けられていてもよい。これにより、試料固定枠17を安定した状態で試料受け具14に対して取り付けることができる。
<崩壊試験部内部の構成>
次に、ビーカー3が設置される崩壊試験部2の内部の構成を簡単に説明する。図7は、崩壊試験部2の底面の構成を示す平面図である。底面に3箇所ビーカー固定枠20が設置されており、調整金具20aの先端でビーカー3を挟持する形で固定する。調整金具20aは、ビーカー3のサイズに合わせて位置変更可能であり、位置を決めた後、ボルト20bにより固定する。
排水口21は、崩壊試験部2内に充填された水を排出させる機能を有する。温度センサー22は、充填された水の温度を検出する。ヒーター23は、水温が人の体温(37℃)になるように水を加熱する。温度過昇防止センサー24は、水温の温度が局部的に上昇しすぎていないかどうかを検出するために設けられる。回転子25は不図示のモーターにより回転駆動され、充填された水全体の温度が均一になるように攪拌を行う。フロートスイッチ26は、空焚きを防止するためのスイッチである。
<制御ブロックの構成>
次に、口腔内崩壊錠試験器の制御機能を図8のブロック図により説明する。制御部30は、口腔内崩壊錠試験器の各部の動作の制御を行なうものであり、CPU、ハードディスク、メモリなどのハードウェアと、ハードディスクやメモリにインストールされる制御用プログラムにより構成される。
制御部30は、温度センサー22により水温を監視し、設定した水温となるようにヒーター23の加熱制御を行う。また、温度過昇防止センサー24により、水温が異常に上昇していないかを検出し、水温が所定以上上昇している場合は、ブレーカを動作させるなどの処置を行なう。
制御部30は、操作パネル9のスタートボタンを操作すると、回転子11の回転を停止させる。また、スタートボタンの操作に連動して、錘4・液面上昇ブロック7を下方向に移動させるための駆動機構31を駆動する。
タイマー32は、スタートボタンを操作してからの時間を計測する機能を有する。崩壊検出部33は、スタートボタンを操作してから試料錠が崩壊するまでの時間を測定する。試料錠が完全に崩壊すると、錘4の先端部4bが第1ステンレスシート14aと第2ステンレスシート14bの両方に接触するため、第1・第2ステンレスシート14a,14bが短絡する。この短絡現象により試料錠が崩壊したものと検出することができる。この時間をタイマー32により計測し崩壊するまでの時間とすることができる。表示パネル34には、試料錠の崩壊時間が表示される。
データ設定部35には、種々のデータが設定され記憶される。例えば、錘4と液面上昇ブロック7を下降するときの下降距離を設定することができる。これは、試料錠の高さ寸法に応じて適切な下降距離を設定する必要があるからである。また、錘4は回転しながら試料錠を押圧することになるが、この回転数を試料錠の種類に応じて設定することができる。これにより、試料錠に応じて適切な崩壊試験を行なうことができる。
<崩壊試験動作>
次に、本発明に係る口腔内崩壊錠試験器を用いて試料錠の崩壊試験を行なうときの手順を図9A〜9Cにより説明する。まず、吸引ノズル15aと吸引ポンプ15bを作動させて、水面の高さ位置を設定する。吸引された水はビーカー3の外部に排出される。従って、ビーカー3内の水は少し多めに充填しておく必要がある。設定された水面高さの位置は、載置面13bの位置とほぼ同じである。また、試験開始前には回転子11を回転させることで、水面中央を下方に凹ませる(図9AのW1参照)。これにより、試料錠Sを載置した試料受け具14を載置面13bにセットするときに、不用意に試料錠Sが水と接触しないようにすることができる。以上のように、試料錠Sと水面とは所定距離(α)が保持された状態となる。
次に、崩壊試験を開始するため操作パネル9のスタートボタンを操作する。これと同時に回転子11の回転を停止させる。これにより、水面の凹みは解消され水平な状態の水面となる(図9AのW2参照)。ついで、錘4を回転軸5により回転させながら下降させる。錘4の下降と同時に液面上昇ブロック7も下降する。下降距離は錘4も液面上昇ブロック7もいずれもLであり、距離Lを下降終了した状態が図9Bに示される。このとき、錘4の先端部4bは試料錠Sの上面を押圧する形となる。下降したときに、錘4の内部では、回転軸5の先端部5aと距離δだけ離間した状態になる。従って、試料錠Sには錘4の自重のみが作用することになる。また、錘4は試料錠Sを押圧した後も回転し続ける。
一方、液面上昇ブロック7は図9Bに示すように水面内部に侵入するため、その分だけ水面が上昇する。これにより、水面位置は試料受け具4の下面位置に上昇し、毛細管現象により第1・第2ステンレスシート14a,14bに形成された孔14cに浸透して、試料錠Sを湿潤させる。このように、多数の孔14cを介して試料錠Sを湿潤させるので、実際に人の舌で唾液により崩壊させるのと同じような状況を作り出すことができる。また、錘4の自重を作用させており、試料錠Sを舌と上あごで挟むのと同じような状況とすることができる。
このように、試料錠Sを水により湿潤させた状態で、錘4を作用させて試料錠Sを徐々に崩壊させる。試料錠Sの外周部は、試料固定枠17の位置決め筒17aにより位置決めされているため、錘4を回転・押圧している間も不用意に別の場所に移動することがなく、正確な崩壊時間を測定することができる。また、錘4の先端部4aには、スポンジが設けられており、錘4を回転するときに、すべりを生じることなく試料錠Sを回転させることができる。従って、錘4の先端部4aは、試料錠Sとの摩擦係数が大きな素材が取り付けられていればよく、同じ目的を達成するのであれば、スポンジ以外の材料を用いてもよい。
図9Cは試料錠Sが崩壊した状態を示す図である。試料錠Sは崩壊してほとんど全て水に溶け出しており、錘4の先端部4aが第1・第2ステンレスシート14a,14bに当接する。先端部4aのスポンジが取り付けられている部分以外は金属であり、第1・第2ステンレスシート14a,14bを短絡させる。これにより、試料錠Sが完全に崩壊したことを崩壊検出部33により検出し、表示パネル34に時間を表示させる。前記短絡現象の後、錘4の回転を停止させると共に、錘4と液面上昇ブロック7を上方に引き上げ、初期位置に復帰させる。
<別実施形態>
本発明として、試料錠Sの形状は特定の形状に限定されるものではなく、円筒形、円板形、方形、その他の任意の形状について、崩壊試験を行なうことができる。
本発明として、液面上昇ブロック7の形状は特定の形状に限定されるものではなく、種々の形状を採用することができる。
本実施形態において、試料受け具4はステンレスシートを用いているが、ステンレス以外の金属材料を用いてもよい。ステンレスシートは半円形に形成されているが、その他の形状を採用しいてもよい。孔14cは、エッチングではなくプレス加工で形成してもよい。

Claims (7)

  1. 試験液が浸透可能な孔が形成され、試料錠を載せるための搭載部を有する試料受け具と、
    試験液が充填され、試験液の液面上に試料受け具をセットするための試料台と、
    試料錠を上方から押圧する試料押え具とを備えた口腔内崩壊錠試験器であって、
    試験開始前に試料台に試料受け具をセットするに際して、試験液の液面を試料受け具の下面よりも所定距離だけ下方になるように設定する液面設定機構と、
    測定開始時に、前記液面を試料受け具の下面位置まで上昇させる液面上昇機構とを備えたことを特徴とする口腔内崩壊錠試験器。
  2. 液面設定機構は、試料台の所定高さ位置に設けられた吸引ノズルと、吸引ノズルを介して試験液を吸引するための吸引ポンプとを備えていることを特徴とする請求項1に記載の口腔内崩壊錠試験器。
  3. 試料台の中央底部に液面中央を下方に吸引するための吸引手段を備えており、試験開始時にこの吸引手段を動作状態から非動作状態に切り換える制御部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の口腔内崩壊錠試験器。
  4. 液面上昇機構は、液面上昇ブロックを備えており、試料押え具を押え位置に下降させるときに、液面上昇ブロックも共に下降させて試験液内に浸漬させることで、液面を上昇させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の口腔内崩壊錠試験器。
  5. 試料受け具は、円環状の電極支持部と、この電極支持部に支持される半円形の第1電極板と、この第1電極板と距離を開けて配置される半円形の第2電極部により構成され、
    第1電極板と第2電極板にまたがって載置された試料錠が試料押え具により押圧することで崩壊した後、試料押え具の先端部が第1電極板と第2電極板を短絡したことを検出する崩壊検出部を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の口腔内崩壊錠試験器。
  6. 試料押え具を回転駆動させる回転駆動機構と、
    試料受け具に載せられた試料錠の位置決めを行なうための試料錠位置決め部を有する試料固定枠を備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の口腔内崩壊錠試験器。
  7. 前記回転駆動機構は、回転軸と、この回転軸の先端部に試料押え具である錘を載せる搭載面とを備え、
    回転軸と共に錘を回転可能に構成し、錘が試料錠を押圧するときには、錘が前記搭載面から離間するようにして、試料錠に錘の自重のみが作用するように構成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の口腔内崩壊錠試験器。
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