JPWO2007017947A1 - 露光用マスク及びパターン転写方法 - Google Patents

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Abstract

原パターンが解像限界よりも細い間隔を隔てて配置される少なくとも2つの部分パターンに分離された形状のマスクパターンを形成したマスクを準備する。部分パターンを隔てる間隔の幅と、該マスクパターンを転写したときに形成される基板上のパターンの寸法との第1の関係を取得する。基板上に形成すべきパターンの寸法と、第1の関係とから、マスクパターンを構成する部分パターンを相互に隔てる間隔の幅を決定する。決定された間隔の幅に基づいて、マスク上に、少なくとも2つの部分パターンに分離されたマスクパターンを形成する。

Description

本発明は、露光用マスク、その製造方法、パターン転写方法、パターン形成方法、及びSRAMの製造方法に関し、特に半導体製造プロセスの一つであるフォトリソグラフィ工程で用いられる露光用マスク、その製造方法、パターン転写方法、パターン形成方法、及びSRAMの製造方法に関する。
近年、半導体デバイスの高速化、高密度化の要求に応えるために、半導体基板上に形成される配線等のパターンの幅がますます細くなってきている。パターンの微細化は、フォトリソグラフィに用いられる露光光の波長を短波長化することにより実現されている。現在、半導体デバイスのパターンルールは100nm以下のレベルまで達している。この寸法は、露光光の波長よりも短い。例えば、露光用の光源として用いられるArFエキシマレーザの波長は193nmである。
パターンルールが露光光の波長よりも短いため、回折等による光近接効果の影響が無視できなくなり、光近接効果によるパターンの劣化が顕著になってきている。マスク上のパターンの線幅が同じでも、ウエハ上に転写されたパターンの線幅が、パターンの分布する密度によって異なってしまうという現象が生じていた。
下記の特許文献1に、パターンの分布する密度の相違に起因する線幅のばらつきを補正する技術が開示されている。以下、特許文献1に開示されたマスク上のパターンについて説明する。
遮光パターンが密に配置された領域においては、各遮光パターンの内部にスリットを配置する。遮光パターンが疎の領域においては、各遮光パターンにスリットを配置しない。スリットを光が透過するため、遮光パターンが密の領域と疎の領域とで、光密度を揃えることができる。このように、光密度を揃えることにより、光近接効果によるパターンの劣化を防止することができる。
また、光近接効果により、パターンの先端部分の形状が劣化しやすい。特に線幅が細くなると、直線状パターンの先端が後退してパターンが短くなってしまうショートニングと呼ばれる現象が顕著になる。このような光近接効果によるマスクパターンと転写パターンとの形状の差を補正する方法として、光近接補正(OPC:Optical Proximity Correction)と呼ばれる補正方法が提案されている。OPC法では、マスクパターンをウエハ上に転写した際に生じるパターンの変形方向とは逆方向に、予めマスクパターンを部分的に太くしたり、ダミーパターンを配置したりすることにより、転写パターンの寸法や形状の変化を補正する。
下記の特許文献2及び特許文献3に、OPC法を用いてショートニングを抑制する技術が開示されている。例えば、細長いマスクパターンの先端が、その中央部分よりも太くなるようにパターンを設計する。この太くされた部分は、ハンマーヘッドと呼ばれる。細長いパターンの先端にハンマーヘッドを形成することにより、ショートニングを抑制することができる。
特開2005−10635号公報 特開2004−302263号公報 特願2004−196963号明細書
ArFエキシマレーザ、及び位相シフトマスクを用いて、幅90nmの直線状のパターンを、縮小投影露光により転写する場合について考察する。マスク上に形成されるマスクパターンの寸法は、本明細書において、特に断らない限り、縮小率を考慮したウエハ上における寸法に換算して標記することとする。例えば、縮小率が1/4である場合には、ウエハ上において幅90nmの直線状パターンに対応するマスクパターンの実寸幅は360nmになるが、マスクパターンの幅を、その換算寸法である90nmと標記する。
本願発明者は、マスクパターンの幅が1nm変動すると、ウエハ上に転写されるパターンの幅が約4nm変動することを見出した。すなわち、マスク上のパターンの寸法の変動が約4倍に拡大されてウエハ上に転写されるのである。通常、マスクパターンの寸法は、1nmの刻み幅で設計される。このため、ウエハ上において4nmよりも細かな刻み幅でパターンの寸法を変化させることができない。例えば、線幅90nmの直線状パターンと、線幅92nmの直線状パターンとを、同時にウエハ上に転写することができない。
本発明の一目的は、細かな刻み幅で所望の寸法のパターンを転写することが可能な露光用マスクを提供することである。本発明の他の目的は、その露光用マスクの製造方法、及びその露光用マスクを用いたパターンの転写方法を提供することである。
細長いパターンのショートニングを抑制するために、マスクパターンの先端にハンマーヘッドを形成すると、パターンの頂点の数が増加する。例えば、細長い長方形のパターンの両端に、太さが2段階に変化するハンマーヘッドを形成すると、頂点の数が4から20に増加してしまう。頂点数の増加は、マスクパターンの設計データの増大につながる。
本発明の他の目的は、細長いパターンのショートニングを抑制することができ、かつマスクパターンの設計データの増大を抑制することが可能な露光用マスク、及びそれを用いたパターン転写方法を提供することである。
本発明の一観点によると、(a)原パターンが解像限界よりも細い間隔を隔てて配置される少なくとも2つの部分パターンに分離された形状のマスクパターンを形成し、部分パターンを隔てる間隔の幅と、該マスクパターンを転写したときに形成される基板上のパターンの寸法との第1の関係を取得する工程と、(b)基板上に形成すべきパターンの寸法と、前記第1の関係とから、マスクパターンを構成する部分パターンを相互に隔てる間隔の幅を決定する工程と、(c)前記工程bで決定された間隔の幅に基づいて、マスク上に、少なくとも2つの部分パターンに分離されたマスクパターンを形成する工程とを有する露光用マスクの製造方法が提供される。
本発明の他の観点によると、マスク基板と、前記マスク基板に形成されたマスクパターンとを有し、該マスクパターンは、基板上に転写すべきパターンに対応し、解像限界よりも細い間隔を隔てるように相互に分離された少なくとも2つの部分パターンを含む露光用マスクが提供される。
本発明のさらに他の観点によると、(a)原パターンを、第1の方向に、解像限界よりも細い間隔を隔てて配置される少なくとも2つの部分パターンに分離して得られるマスクパターンを持つ露光用マスクを通して、感光膜を露光する工程と、(b)前記感光膜を現像して前記マスクパターンが転写された第1のパターンを形成する工程とを含み、前記第1のパターンの、前記第1の方向に関する寸法は、前記原パターンが、前記工程aの条件と同一の露光条件で転写されて形成される第2のパターンの、前記第1の方向に関する寸法よりも小さくなるパターン転写方法が提供される。
本発明のさらに他の観点によると、マスク基板と、前記マスク基板に形成され、内部に補助パターンを含むマスクパターンとを有し、該マスクパターンの内部であって、かつ該補助パターンの外側の領域の光透過率が、該補助パターンの内部の光透過率及び該マスクパターンの外側の光透過率のいずれよりも低いか、またはいずれよりも高く、該マスクパターンの外形は、該補助パターンよりも頂点の数が少ない多角形であり、該補助パターンの寸法は、解像限界よりも小さい露光用マスクが提供される。
本発明のさらに他の観点によると、内部に補助パターンを含むマスクパターンであって、該マスクパターンの内部で、かつ該補助パターンの外側の領域の光透過率が、該補助パターンの内部の光透過率及び該マスクパターンの外側の光透過率のいずれよりも低いか、またはいずれよりも高く、該マスクパターンの外形は、該補助パターンよりも頂点の数が少ない多角形であり、該補助パターンの寸法は、解像限界よりも小さい前記マスクパターンを通して、感光膜を露光する工程と、露光された前記感光膜を現像する工程とを有するパターン転写方法が提供される。
2つの部分パターンが解像限界よりも細い間隔を隔てて配置されているため、2つの部分パターンにより1本のパターンが転写される。転写された1本のパターンの寸法は、原パターンを転写して得られるパターンの寸法とは異なる。部分パターンの間隔を変えることにより、種々の寸法の転写パターンを形成することができる。
マスクパターン内に配置された補助パターンの頂点の数を、マスクパターンの外形よりも少なくすることにより、所望のパターンを転写するために外形の形状を調整したマスクパターンに比べて、頂点の総数を減らすことができる。これにより、パターンの設計データのサイズを小さくすることが可能になる。
図1A及び図1Bは、それぞれ第1の実施例によるマスクパターンの平面図及び断面図である。 図2は、第1のマスクパターンを転写して形成される転写パターンの平面図である。 図3は、転写パターンの幅と、マスクパターンを構成する部分パターンの間隔との関係を示すグラフである。 図4Aは、第1の実施例によるマスクを用いて半導体装置を製造する方法を説明するための製造途中の装置の断面図(その1)である。 図4Bは、第1の実施例によるマスクを用いて半導体装置を製造する方法を説明するための製造途中の装置の断面図(その2)である。 図4Cは、第1の実施例によるマスクを用いて半導体装置を製造する方法を説明するための製造途中の装置の断面図(その3)である。 図4Dは、第1の実施例によるマスクを用いて半導体装置を製造する方法を説明するための製造途中の装置の断面図(その4)である。 図4Eは、第1の実施例によるマスクを用いて半導体装置を製造する方法を説明するための製造途中の装置の断面図(その5)である。 図4Fは、第1の実施例によるマスクを用いて半導体装置を製造する方法を説明するための製造途中の装置の断面図(その6)である。 図5A〜図5Iは、第1の実施例によるマスクパターンの変形例によるマスクパターンの平面図である。 図6Aは、第2の実施例によるマスクパターンの平面図であり、図6Bは、従来のハンマーヘッド型マスクパターンの平面図であり、図6C及び図6Dは、それぞれ図6A及び図6Bのマスクパターンを転写して形成されるパターンの平面図である。 図7Aは、第3の実施例によるマスクパターンの平面図であり、図7Bは、従来のハンマーヘッド型マスクパターンを変形させたパターンの平面図であり、図7C及び図7Dは、それぞれ図7A及び図7Bのマスクパターンを転写して形成されるパターンの平面図である。
図1Aに、第1の実施例によるマスクパターンの平面図を示し、図1Bに、図1Aの一点鎖線B1−B1における断面図を示す。ガラス基板1の表面上に、MoSiからなる遮光膜2が形成されている。遮光膜2に設けられた開口により、マスクパターン3〜5が形成されている。
マスクパターン3〜5の内部(開口が形成された領域)は、ArFエキシマレーザを光源とする波長193nmの紫外線をほぼ100%透過させる。マスクパターン3〜5の外側の領域(遮光膜2が形成された領域)は、この紫外線を約6%透過させる。遮光膜2が形成された領域を透過した紫外線の位相が、開口の形成された領域を透過した紫外線の位相よりも180°遅れるように、遮光膜2の膜厚が設定されている。
ガラス基板1の表面上にXY直交座標系を定義する。マスクパターン3は、Y方向に長い長方形である。マスクパターン4は、マスクパターン3と同一形状の原パターンが、Y方向に延在する細い間隔を隔てて配置された2つの部分パターン4A及び4Bに分離された形状を有する。部分パターン4Aと4Bとの間隔は、解像限界よりも細い。また、部分パターン4Aと4Bとの幅の合計は、原パターンの幅と等しい。
もう一つのマスクパターン5も、マスクパターン4と同様に2つの部分パターン5A及び5Bにより構成されている。部分パターン5Aと5Bとの間隔は、マスクパターン4の部分パターン4Aと4Bとの間隔よりも広い。ただし、部分パターン5Aと5Bとの間隔も、解像限界よりも細い。
例えば、マスクパターン3の長さは1000mm、幅は90nmである。マスクパターン4及び5の部分パターンの間隔は、それぞれ3nm及び6nmである。
図1A及び図1Bに示したマスクを用いて、縮小率1/4の縮小投影露光を行い、ウエハ上に形成されたポジ型の化学増幅型レジスト膜にレジストパターンを形成した。使用した光源は、波長193nmのArFエキシマレーザである。レジスト膜の厚さは250nmであり、その下にノボラック系樹脂からなる厚さ80nmの反射防止膜が形成されている。露光は、線幅90nmのマスクパターン3が転写されたウエハ上のパターン(以下、「転写パターン」と標記する。)の幅がちょうど90nmになる条件で行った。
図2に、マスクパターン3〜5によってウエハ上に形成された転写パターン13〜15の平面図を示す。マスクパターン4及び5の部分パターンの間隔が解像限界よりも細いため、それに対応する転写パターン14及び15は2本に分離されず、1本のパターンになる。転写パターン13〜15の端部は、丸みを帯びた形状を示す。転写パターン13〜15の幅は、それぞれ90nm、88nm、及び86nmであった。
図3に、マスクパターンを構成する部分パターンの間隔と、転写パターンの幅との関係を示す。横軸は部分パターンの間隔を単位「nm」で表し、縦軸は転写パターンの幅を単位「nm」で表す。部分パターンの間隔が広くなるに従って、転写パターンの幅が狭くなることがわかる。部分パターンの間隔が解像限界よりも細い範囲内で、この傾向が現れると考えられる。
部分パターンの間隔を調節することにより、転写パターンの幅を90nm〜86nmの間で任意に調節できることがわかる。幅89nmのマスクパターンが転写されて形成された転写パターンの幅は、89nmではなく86nmであった。通常、マスクパターンの寸法は、刻み幅1nmで調節されるため、マスクパターン3のような1本のマスクパターンを用いて、幅86nmよりも太く、幅90nmよりも細い転写パターンを形成することはできない。
第1の実施例のマスクパターン4及び5のように、原パターンを2つの部分パターンに分離した形状を採用することにより、転写パターンの太さを、4nmよりも細かい刻み幅で調節することが可能になる。
部分パターンに分離する前の原パターンの幅を90nmよりも太くし、この原パターンが分離されたマスクパターンを形成することにより、90nmよりも太い領域においても、転写パターンの幅を、4nmよりも細かい刻み幅で調節することが可能になる。例えば、原パターンの幅を94nmにし、この原パターンが分離されたマスクパターンを用いることにより、90nm以上94nm以下の任意の幅の転写パターンを形成することができる。
次に、第1の実施例による露光用マスクの製造方法について説明する。まず、原パターンが解像限界よりも細い間隔を隔てて配置される2つの部分パターンに分離された形状のマスクパターンを形成した評価用マスクを準備する。評価用マスクには、部分パターンの間隔が異なる複数のマスクパターンが形成されている。
この評価用マスクを用いてウエハ上に転写パターンを形成し、転写パターンの幅を測定する。この測定結果から、マスクパターンを構成する部分パターンの間隔と、そのマスクパターンによって形成される転写パターンの幅との関係を求める。以下、この関係を「第1の関係」と呼ぶ。
ウエハ上に形成すべき転写パターンの幅と、上記第1の関係とに基づいて、マスクパターンの寸法を決定する。例えば、転写パターンの幅が90nmである場合には、マスクパターンを1本の直線状の形状とし、その幅を90nmとする。転写パターンの幅が86nmよりも太く、かつ90nmよりも細い場合には、マスクパターンを、太さ90nmの原パターンが幅方向に分離された2つの部分パターンで構成する。部分パターンの間隔は、上記第1の関係から決定することができる。
マスクパターンの形状及び寸法が決定されたら、周知の方向により図1A及び図1Bに示した位相シフトマスクを製造することができる。
次に、図4A〜図4Fを参照して、第1の実施例による露光用マスクを用いて半導体装置を製造する方法について説明する。
図4Aに示すように、シリコンからなる半導体基板20の表面に、MOSトランジスタ21及び22を形成する。なお、図4Aには示されていないが、半導体基板20の表層部に、シャロートレンチアイソレーション(STI)等による素子分離絶縁膜が形成されており、活性領域の表層部には、MOSトランジスタ21及び22のソース及びドレイン領域が形成されている。
半導体基板20の上に、SiOC等からなる層間絶縁膜23、SiN等からなるキャップ膜24を形成する。これらの膜は、例えば化学気相成長(CVD)により形成することができる。この2層にビアホールを形成して、ビアホール内に導電プラグを充填する。導電プラグ25、26、及び27が、MOSトランジスタ21及び22のソース及びドレイン領域に接続される。
キャップ膜24の上に、SiOCからなる厚さ300nmの層間絶縁膜30を形成する。層間絶縁膜30の上に、SiNからなる厚さ150nmのキャップ膜31を形成する。キャップ膜31の上に、ノボラック樹脂等からなる反射防止膜32を形成し、その上に、ポジ型の化学増幅型レジストからなる感光膜33を形成する。反射防止膜32及び感光膜33の厚さは、それぞれ80nm及び250nmとする。
露光用マスクに、マスクパターン51〜53が形成されている。マスクパターン51は、図1A及び図1Bに示したマスクパターン3と同様に、1本の直線形状を有する。マスクパターン52及び53は、図1A及び図1Bに示したマスクパターン4及び5と同様に、分離された2つの部分パターンで構成される。マスクパターン51の幅は、例えば90nmである。マスクパターン52及び53の部分パターンの各々の幅は45nmであり、部分パターンの間隔はそれぞれ3nm及び6nmである。
露光用マスク50を通して、感光膜33を露光する。感光膜33が形成された半導体基板20とマスク50との間には、縮小投影光学系60が配置されている。実際には、露光用マスク50上のマスクパターン51〜53が、縮小率1/4で感光膜33に転写されるが、図4Aでは、理解の容易のために、マスクパターン51〜53を1/4に縮小し、その換算寸法に基づく大きさで表している。露光用マスク50を通して、感光膜33を露光する。
図4Bに示すように、露光された感光膜33を現像する。感光膜33に、マスクパターン51〜53がそれぞれ転写された開口34〜36が形成される。開口34〜36は、層間絶縁膜30に形成すべき配線溝に対応する。開口34〜36の幅は、それぞれ90nm、88nm、及び86nmになる。
図4Cに示すように、感光膜33をエッチングマスクとし、開口34〜36を通して、反射防止膜32及びキャップ膜31をエッチングする。これにより、キャップ膜31に、配線溝に対応する開口34〜36が形成される。反射防止膜32のエッチングには、エッチングガスとしてフルオロカーボンを用い、キャップ膜31のエッチングには、エッチングガスとしてフルオロカーボンと酸素との混合ガスを用いる。図4Dに示すように、酸素ガス、または酸素や窒素やアルゴン等からなる混合ガスを用いて、感光膜33及び反射防止膜32をアッシング除去する。
図4Eに示すように、キャップ膜31をエッチングマスクとし、フルオロカーボンに酸素と一酸化炭素とを添加したエッチングガスを用いて、層間絶縁膜30をエッチングする。これにより、開口34〜36に対応する配線溝37〜39が形成される。配線溝37〜39の底面に、それぞれ導電プラグ25〜27の上面が露出する。
図4Fに示すように、配線溝37〜39内に、それぞれ銅配線40〜42を充填する。これにより、太さが90nm、88nm、及び86nmの銅配線40〜42が得られる。図4Aに示したマスクパターン52及び53の各々は、マスクパターン51と同一のパターンを原パターンとする2つの部分パターンで構成されている。マスクパターン52及び53に対応する転写パターンの幅方向の寸法は、その原パターンと同一のマスクパターン51に対応する転写パターンの幅方向の寸法よりも小さい。
このように、2つの部分パターンで構成されるマスクパターンを用いることにより、その原パターンをマスクパターンとした場合に比べて、部分パターンの隔たる方向に関して寸法の小さな転写パターンを形成することができる。
図4A〜図4Fでは、ダマシン法による銅配線を形成する場合を示したが、第1の実施例による露光用マスクは、その他のパターン、例えばMOSトランジスタのゲートパターンの形成にも適用することが可能である。ゲートパターンを形成する場合には、基板の全面にポリシリコン膜を形成し、その上に反射防止膜と感光膜とを形成する。ゲートパターンを形成するときには、図1A及び図1Bに示したマスクパターン3〜5の遮光領域と透過領域とを反転させたマスクパターンを用いる。これにより、ゲートパターンに対応する領域に感光膜のパターンを残すことができる。
第1の実施例による露光用マスクを用いることにより、ゲート長を細かく調整することができる。
図5A〜図5Iに、第1の実施例の変形例によるマスクパターンを示す。図5Aに示すように、細長い長方形状の原パターンを、その幅方向に分離された3つの部分パターンで構成してもよい。相互に隣り合う2つの部分パターンの間隔は、解像限界よりも細い。
図5Bに示すように、2つの部分パターンを相互に連結する連結部を設けてもよい。連結部の寸法が、部分パターンの長さに比べて十分小さい場合には、連結部が転写パターンの形状や寸法に与える影響は無視できる。図5Cに示すように、原パターンを、その1本の対角線に沿って切断して2つの部分パターンに分離し、それを幅方向に、解像限界よりも狭い距離だけ離してもよい。図5Dに示すように、図5Cの2つの部分パターンを連結部で相互に連結してもよい。
図5Eに示すように、原パターンを、その2本の対角線に沿って切断して4つの部分パターンに分離し、相互に隣り合う部分パターンを、幅方向に、解像限界よりも狭い距離だけ離してもよい。図5Fに示すように、原パターンを、その1本の対角線に平行な2本の直線で切断して3つの部分パターンに分離し、幅方向に、解像限界よりも狭い距離だけ離してもよい。また、原パターンに、ショートニングを抑制するためのハンマーヘッドを形成してもよい。
図5G〜図5Iに、原パターンの縦横比が1に近い場合、すなわち正方形に近い形状である場合のマスクパターンの平面図を示す。図5Gに示したマスクパターンは、原パターンを縦方向に2等分し、かつ横方向にも2等分して得られた4つの部分パターンで構成される。相互に隣り合う分離パターンの間隔は、解像限界よりも細い。図5Hに示すように、図5Gの相互に隣り合う2つの部分パターンを連結部で連結してもよい。
図5Iに示すように、原パターンを、その2本の対角線に沿って分離した4つの部分パターンで構成してもよい。この場合も、相互に隣り合う分離パターンの間隔は、解像限界よりも細い。
図5G〜図5Iに示したパターンは、例えばビアホール等のパターンに適用される。特に、原パターンの縦横比が1:3よりも1に近い場合、原パターンをその縦方向と横方向との2方向に分離させてもよい。
次に、図6A〜図7Dを参照して、第2の実施例によるマスクパターンについて説明する。
図6Aに、第2の実施例によるマスクパターン70の平面図を示す。第2の実施例においては、マスクパターン70の内部に補助パターン71が配置されている。マスクパターン70の外側の領域、及び補助パターン71の内部が、遮光領域とされている。遮光領域には、図1Bに示したMoSiからなる遮光膜2が形成されている。マスクパターン70の内部であって、かつ補助パターン71の外側の領域は、ArFエキシマレーザを光源とする紫外線をほぼ100%透過させる。
マスクパターン70の外形は細長い長方形状であり、例えば、その長さLが1000mm、幅Wが106nmである。補助パターン71は、マスクパターン70の長さ方向に沿う中心線に沿って配置され、中心線方向に細長い形状を有する。補助パターン71の寸法は、解像限界よりも小さい。補助パターン71は、細長い長方形状の主部71Aと、主部71Aの短辺の中央から外側に向かって突出した長方形状の狭幅部71Bとで構成される。
主部71Aの長さLMは760mmであり、幅WAは10nmである。狭幅部71Bの各々の長さLPは60mm、幅WPは4nmである。補助パターン71は、マスクパターン70の長さ方向及び幅方向に関して中心に配置されている。すなわち、狭幅部71Bの先端からマスクパターン70の短辺までの距離は60mmになり、主部71Aの長辺から、マスクパターン70の対応する長辺までの距離は48nmになる。また、主部71Aと狭幅部71Bとの接続部分の段差は3nmになる。
これらの寸法は、転写パターンの幅が90nmになり、かつショートニングが抑制されるように、シミュレーションベースOPCと呼ばれる補正方法を用いて算出したものである。
このように、マスクパターン70は、デザインルール以下の開口幅を有し、内部が遮光領域にされた開口(補助パターン)を、内部に含んでいる。ここで、「遮光領域」とは、露光光を100%遮光する領域のみならず、ハーフトーン位相シフトマスクのように、透過領域と部分透過領域とが形成されている場合において、相対的に透過率の低い領域をも意味する。
図6Bに、従来のハンマーヘッドを形成したマスクパターン80の例を示す。マスクパターン80は、細長い長方形の主部80Aと、その長辺の両端近傍から幅方向に突出した1段目ハンマーヘッド部80B、及び2段目ハンマーヘッド部80Cにより構成される。主部80Aの長さL1は1000mm、幅W1は90nmである。
第2段目ハンマーヘッド部80Cは、主部80Aの長辺の端点を含む長さLHの領域に配置されている。第1段目ハンマーヘッド部80Bは、第2段目ハンマーヘッド部80Cの配置された領域に連続する長さLHの領域に配置されている。長さLHは、60mmである。第1段目ハンマーヘッド部80Bの、幅方向の寸法WH1は6nmであり、第2段目ハンマーヘッド部80Cの、幅方向の寸法WH2は12nmである。すなわち、第1段目ハンマーヘッド部81Bと第2段目ハンマーヘッド部80Cとの接続箇所の段差は6nmになる。これらの寸法も、図6Aに示した第2の実施例のマスクパターンの場合と同様に、転写パターンの幅が90nmになり、かつショートニングが抑制されるように、シミュレーションベースOPCと呼ばれる補正方法を用いて算出したものである。
図6C及び図6Dに、それぞれ図6Aに示した第2の実施例によるマスクパターン70により形成される転写パターン、及び図6Bの従来のマスクパターン80により形成される転写パターンを示す。これらの転写パターンは、シミュレーションにより求めたものである。シミュレーションに使用した露光波長は、ArFエキシマレーザの波長と同じ193nmである。第2の実施例の場合にも、従来のハンマーヘッドを形成したマスクパターンを用いた場合と同等の良質なパターンが形成されていることがわかる。
図6Aに示した第2の実施例によるマスクパターン70においては、その長さ方向に関して、主部71Aが配置された範囲の透過領域の合計の幅が96nmになり、狭幅部71Bが配置された範囲の透過領域の合計の幅が102nmになり、補助パターン71の配置されていない範囲の透過領域の幅が106nmになる。このように、透過領域が3種類の幅を持つ。このため、2段のハンマーヘッド部を形成した図6Bのマスクパターン80と同等の転写パターン形状の変形抑制効果が得られていると考えられる。
図6Aに示した第2の実施例によるマスクパターン70の外形は4個の頂点を持ち、補助パターン71は12個の頂点を持つ。すなわち、合計で16個の頂点を持つ。これに対し、図6Bに示した従来のハンマーヘッド型のマスクパターン80は、20個の頂点を持つ。このため、第2の実施例によるマスクパターン70は、従来のハンマーヘッドを用いたマスクパターン80に比べて、転写パターンの形状の品質を劣化させることなく、マスクパターンの設計データサイズを小さくすることができる。
次に、図7A〜図7Dを参照して、第3の実施例によるマスクパターンについて説明する。
図7Aに、第3の実施例によるマスクパターン75の平面図を示す。以下、図6Aに示した第2の実施例によるマスクパターン70との相違点に着目して説明する。第3の実施例では、第2の実施例の補助パターン71の代わりに、補助パターン71とは形状の異なる補助パターン76が形成されている。
第2の実施例の補助パターン71は、主部71Aの短辺の中央から狭幅部71Bが突出していたが、第3の実施例では、狭幅部76Bの一つの長辺と、主部76Aの一つの長辺とが、1本の直線を形成するように、狭幅部76Bが主部76Aの短辺の端に偏っている。すなわち、補助パターン76の、長さ方向に沿う一方の縁は、一端から他端まで1本の直線で構成され、他方の縁は階段状になる。このため、頂点の数が、第2の実施例の場合に比べて4個少なくなる。
マスクパターン75の外形及び大きさは、第2の実施例によるマスクパターン70と同一である。第3の実施例の補助パターン76の主部76Aの長さ及び太さも、第2の実施例の補助パターン71の主部71Aと同一である。第3の実施例の補助パターン76の狭幅部76Bの長さは、第2の実施例の補助パターン71の狭幅部71Bの長さと同一であり、その幅WP1は、第2の実施例の補助パターン71の狭幅部71Bよりも太く5nmである。
参考のために、図7Bに、ハンマーヘッド部7Bを片側にのみ形成したマスクパターン85の平面図を示す。主部85Aの長さ及び幅は、図6Bに示したマスクパターン80の主部80Aと同一である。主部85Aの長さ方向に関する第1段目及び第2段目ハンマーヘッド部85B及び85Cの寸法LHは、図6Bに示した第1及び第2のハンマーヘッド部80B及び80Cと同一である。第1段目ハンマーヘッド部85B及び第2段目ハンマーヘッド部85Cの、幅方向の寸法WH3及びWH4は、それぞれ6nm及び18nmである。すなわち、第1段目ハンマーヘッド部85Bと第2段目ハンマーヘッド部85Cとの接続箇所の段差は12nmになる。
図7C及び図7Dに、それぞれ図7A及び図7Bのマスクパターン75及び85により形成される転写パターンのシミュレーション結果を示す。図7Dに示した転写パターンは、図7Bのマスクパターン85の第1段目及び第2段目ハンマーヘッド部85B及び85Cの形状を反映し、端部がやや湾曲した形状になっている。これに対し、図7Cに示した転写パターンは、中心軸に対してほぼ対象になっており、図6C及び図6Dに示した転写パターンと遜色ないものになっている。
第3の実施例のように、補助パターン75を、マスクパターン75の外形の中心軸に関して非対称にして頂点の数を低減させることにより、パターン設計データのデータ量を少なくすることができる。このとき、転写パターンの形状は、図6Aに示したマスクパターン70に対応する転写パターンの形状と同等の品質を維持している。
上記第2の実施例では、図6Aに示したように、マスクパターン70の外形を四角形とし、補助パターン71の頂点の数を12とした。第3の実施例では、図7Aに示したように、マスクパターン75の外形を四角形とし、補助パターン76の頂点の数を8とした。このように、マスクパターン75の外形を、補助パターンの頂点の数よりも頂点の数が少ない多角形とすることにより、ハンマーヘッドを形成する場合に比べて、転写パターンの形状を維持しつつ、設計データのサイズを小さくすることができる。
補助パターンの頂点の数を少なくとも8個にすると、図7A及び図7Cに示した第3の実施例の場合のように、転写パターンの形状及び寸法を、2段構成のハンマーヘッド部を有するマスクパターンを用いる場合と同程度に維持することができる。補助パターンの一方の端のみを2段構成としてもよい。この場合には、補助パターンの頂点の数は6個になる。
上記第2及び第3の実施例では、マスクパターンの外形を細長い長方形としたが、長方形に限らず、一方向に長い等幅の形状としてもよい。また、補助パターンは、外形の長さ方向と同じ方向に長く、少なくとも一方の端に、中央よりも幅の狭い部分を有する形状としてもよい。
上記第1〜第3の実施例では、マスクパターンをハーフトーン位相シフトマスクに適用したが、その他のマスクに適用しても同様の効果が得られるであろう。例えば、図6Aに示した第2の実施例によるマスクパターン70において、より一般的には、マスクパターン70の内部であって、かつ補助パターン71の外側の領域の光透過率が、補助パターン71の内部の光透過率及びマスクパターン70の外側の光透過率のいずれよりも低いか、またはいずれよりも高くなるように、マスクパターンの光透過率が設定される。
また、上記実施例によるマスクパターンは、半導体装置のSRAMセルレイアウト構造のように、2個の矩形パターンの先端が互いに突き出して、狭隘な間隔を形成している箇所に好ましく用いることができる。実施例によるマスクパターンを用いることにより、近接効果補正を行う際に非線形的な挙動を示す程微細なパターンの加工の再現性を高めることができる。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
本発明の一観点によると、
マスク基板と、
前記マスク基板に形成され、内部に補助パターンを含むマスクパターンと
を有し、
該マスクパターンの内部であって、かつ該補助パターンの外側の領域の光透過率が、該補助パターンの内部の光透過率及び該マスクパターンの外側の光透過率のいずれよりも低いか、またはいずれよりも高く、該マスクパターンの外形は、該補助パターンよりも頂点の数が少ない多角形であり、該補助パターンの寸法は、解像限界よりも小さく、
前記マスクパターンは、第1の方向に長い等幅の形状を有し、前記補助パターンも該第1の方向に長い形状を有し、該補助パターンは、その少なくとも一方の端に、中央よりも幅の狭い部分を含む露光用マスクが提供される。
本発明の他の観点によると、
内部に補助パターンを含むマスクパターンであって、該マスクパターンの内部で、かつ該補助パターンの外側の領域の光透過率が、該補助パターンの内部の光透過率及び該マスクパターンの外側の光透過率のいずれよりも低いか、またはいずれよりも高く、該マスクパターンの外形は、該補助パターンよりも頂点の数が少ない多角形であり、該補助パターンの寸法は、解像限界よりも小さい前記マスクパターンを通して、感光膜を露光する工程と、
露光された前記感光膜を現像する工程と
を有し、
前記マスクパターンは、第1の方向に長い等幅の形状を有し、前記補助パターンも該第1の方向に長い形状を有し、該補助パターンは、その少なくとも一方の端に、中央よりも幅の狭い部分を含むパターン転写方法が提供される。
例えば、マスクパターン3の長さは1000m、幅は90nmである。マスクパターン4及び5の部分パターンの間隔は、それぞれ3nm及び6nmである。
マスクパターン70の外形は細長い長方形状であり、例えば、その長さLが1000m、幅Wが106nmである。補助パターン71は、マスクパターン70の長さ方向に沿う中心線に沿って配置され、中心線方向に細長い形状を有する。補助パターン71の寸法は、解像限界よりも小さい。補助パターン71は、細長い長方形状の主部71Aと、主部71Aの短辺の中央から外側に向かって突出した長方形状の狭幅部71Bとで構成される。
図6Bに、従来のハンマーヘッドを形成したマスクパターン80の例を示す。マスクパターン80は、細長い長方形の主部80Aと、その長辺の両端近傍から幅方向に突出した1段目ハンマーヘッド部80B、及び2段目ハンマーヘッド部80Cにより構成される。主部80Aの長さL1は1000m、幅W1は90nmである。

Claims (16)

  1. (a)原パターンが解像限界よりも細い間隔を隔てて配置される少なくとも2つの部分パターンに分離された形状のマスクパターンを形成し、部分パターンを隔てる間隔の幅と、該マスクパターンを転写したときに形成される基板上のパターンの寸法との第1の関係を取得する工程と、
    (b)基板上に形成すべきパターンの寸法と、前記第1の関係とから、マスクパターンを構成する部分パターンを相互に隔てる間隔の幅を決定する工程と、
    (c)前記工程bで決定された間隔の幅に基づいて、マスク上に、少なくとも2つの部分パターンに分離されたマスクパターンを形成する工程と
    を有する露光用マスクの製造方法。
  2. 転写すべき前記パターンが一方向に長い形状を有し、前記工程aにおいて、前記マスクパターンをその幅方向に分離する請求項1に記載の露光用マスクの製造方法。
  3. 前記工程cにおいて形成されるマスクパターンが、分離された2つの部分パターン同士を連結する連結部を含む請求項1に記載の露光用マスクの製造方法。
  4. マスク基板と、
    前記マスク基板に形成されたマスクパターンと
    を有し、該マスクパターンは、基板上に転写すべきパターンに対応し、解像限界よりも細い間隔を隔てるように相互に分離された少なくとも2つの部分パターンを含む露光用マスク。
  5. (a)原パターンを、第1の方向に、解像限界よりも細い間隔を隔てて配置される少なくとも2つの部分パターンに分離して得られるマスクパターンを持つ露光用マスクを通して、感光膜を露光する工程と、
    (b)前記感光膜を現像して前記マスクパターンが転写された第1のパターンを形成する工程と
    を含み、前記第1のパターンの、前記第1の方向に関する寸法は、前記原パターンが、前記工程aの条件と同一の露光条件で転写されて形成される第2のパターンの、前記第1の方向に関する寸法よりも小さくなるパターン転写方法。
  6. 前記マスクパターンを構成する部分パターンの、前記第1の方向に関する寸法の総和が、前記原パターンの、前記第1の方向に関する寸法と等しい請求項5に記載のパターン転写方法。
  7. マスク基板と、
    前記マスク基板に形成され、内部に補助パターンを含むマスクパターンと
    を有し、
    該マスクパターンの内部であって、かつ該補助パターンの外側の領域の光透過率が、該補助パターンの内部の光透過率及び該マスクパターンの外側の光透過率のいずれよりも低いか、またはいずれよりも高く、該マスクパターンの外形は、該補助パターンよりも頂点の数が少ない多角形であり、該補助パターンの寸法は、解像限界よりも小さい露光用マスク。
  8. 前記補助パターンの頂点の数は、少なくとも6個である請求項7に記載の露光用マスク。
  9. 前記マスクパターンは、第1の方向に長い等幅の形状を有し、前記補助パターンも該第1の方向に長い形状を有し、該補助パターンは、その少なくとも一方の端に、中央よりも幅の狭い部分を含む請求項7に記載の露光用マスク。
  10. 前記補助パターンの、長さ方向に沿う一方の縁は、一端から他端まで1本の直線で構成され、他方の縁は階段状である請求項9に記載の露光用マスク。
  11. 内部に補助パターンを含むマスクパターンであって、該マスクパターンの内部で、かつ該補助パターンの外側の領域の光透過率が、該補助パターンの内部の光透過率及び該マスクパターンの外側の光透過率のいずれよりも低いか、またはいずれよりも高く、該マスクパターンの外形は、該補助パターンよりも頂点の数が少ない多角形であり、該補助パターンの寸法は、解像限界よりも小さい前記マスクパターンを通して、感光膜を露光する工程と、
    露光された前記感光膜を現像する工程と
    を有するパターン転写方法。
  12. 前記補助パターンの頂点の数は、少なくとも6個である請求項11に記載のパターン転写方法。
  13. 前記マスクパターンは、第1の方向に長い等幅の形状を有し、前記補助パターンも該第1の方向に長い形状を有し、該補助パターンは、その少なくとも一方の端に、中央よりも幅の狭い部分を含む請求項11に記載のパターン転写方法。
  14. 前記補助パターンの、長さ方向に沿う一方の縁は、一端から他端まで1本の直線で構成され、他方の縁は階段状である請求項13に記載のパターン転写方法。
  15. デザインルール以下の開口幅を有し、該開口内が遮光領域とされているマスクパターンを通して、半導体ウエハ上の感光膜を露光する工程と、
    露光された感光膜を現像して、該半導体ウエハ上にパターンを形成する工程と
    を有するパターン形成方法。
  16. デザインルール以下の開口幅を有し、該開口内が遮光領域とされているマスクパターンを通して、半導体ウエハ上の感光膜を露光する工程と、
    露光された感光膜を現像して、該半導体ウエハ上にパターンを形成する工程と、
    前記パターンをマスクとして、前記半導体ウエハの表層部を加工する工程と
    を有するSRAMの製造方法。
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