JPWO2007010780A1 - 動力伝達機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】 円筒型同士で構成した磁気式直交型動力伝達機構では、磁気的な噛み合い部分が点となるため、伝達トルクが小さく、使用用途が限られていた。駆動トルクを強くし、伝達トルクを大きくした磁気式直交型非接触動力伝達機構並びに動力伝達装置を提供すること。【解決】 一方が円筒型と他方が円盤型構造で直交型の磁気伝達機構とし、磁気的な噛み合い部分を線(稜線)による噛み合いにすることで、伝達トルクを大幅に強くし、更に磁気的な噛み合い部分を連続的に複数発生させる機構とすることで円滑な回転も可能となった。【選択図】 図1

Description

本発明は回転動力を伝達する部分に永久磁石の磁気的な噛み合いを用い非接触で動力伝達する動力伝達機構に関するものである。
従来から、2本の回転軸の一方を駆動軸としもう一方を従動軸として、駆動軸から従動軸へ動力を伝達する方法の一つとして、永久磁石の磁力を用いて非接触で動力を伝達する非接触動力伝達機構は一般に知られている。
例えば、図14に示すように円盤の外周上にN極、S極を交互に配置した2本の磁気歯車軸を直交する形で動力を伝達した構造のものが知られている。図に従って説明する。図14の第2の磁気歯車102が取り付けられた回転軸103を駆動軸として駆動した場合、第2の磁気歯車102の外周上のN極104と、もう一方の回転軸106に取り付けられた第1の磁気歯車101の外周上に千鳥状に配置された2つのS極108a、108bのうち、はじめのS極108aとが吸引しあい、第2の磁気歯車102の回転によるN極104の移動に従って、第1の磁気歯車101に千鳥状配置された2つのS極より形成される角度によって次のS極108bとが吸引しあうことで第1の磁気歯車101が取り付けられた回転軸106が従動軸となって回転し、さらに駆動軸側に配置された次のS極105が、従動軸側の千鳥状配置された2つのN極107a、107bと吸引し合うことで連続的に回転する。しかし、上記の方式は、磁力の吸引及び、反発作用による磁気的な噛み合い部分は点による噛み合いとなっているため、駆動トルクが弱く又、伝達トルクの脈動も避けがたくスムーズな動力伝達が出来ないなどの欠点を有している。又、略軸形に構成した駆動磁気車と、略円錐形または略正多角錐に構成された従動磁気車の軸心を直角もしくは斜めに交差した駆動装置が知られている(特許文献3参照。)。上記方式においても、駆動トルク不足や伝達トルクの脈動の問題は解決できていない。
特開平11−55932号公報 特開2005−114162号公報 特許2648565号
しかし、上記の方式は、磁力の吸引及び、反発作用による磁気的な噛み合い部分は点による噛み合いとなっているため、駆動トルクが弱く又、伝達トルクの脈動も避けがたくスムーズな動力伝達が出来ないなどの欠点を有している。このような現状に鑑み、駆動トルクが強く、伝達トルクの脈動を抑えた非接触の動力伝達機構および動力伝達装置を提供することを課題とする。又、特許文献3では磁気的な噛み合い部分が線で構成された実施例も提案されているが、その構造から回転時の回転ムラ(脈動)は避けられず、又、駆動側と従動側が限定された使い方しかでない等の多大の課題を持っている。
上記課題の解決のため本発明では、動力を伝達する磁気歯車の一方を、円盤状の平面の一面に放射曲線状の永久磁石を配置した磁気円盤と、他方の磁気歯車を円筒状の外周面に螺旋状にスキューを持たせて着磁させた永久磁石円筒として構成した磁気円筒とを備え、該円筒の軸心が前記平面に略平行するように配置し、且つ非接触状態として、この動力伝達の伝達源となる磁気的噛み合い部分を線で且つ連続する噛み合いとしたことにより解決せんとするものである。
なお磁気円盤あるいは磁気円筒において、表面に表れる磁極を区画する曲線は幅を有してもよい。この場合、当該幅を有する曲線は面を形成することとなるが、この面は、磁極の切り替わり領域や、異なる極の磁石を配置する場合のギャップ領域等となる。また、磁気円盤においては、前記の幅は磁気円盤の径方向に一定の幅(磁気円盤中心から径方向に引いた直線が前記の幅を有する曲線に含まれる長さ、が角度によらず一定の長さとなる)であることが好ましい。磁気円盤と磁気円筒とが磁気的に噛合う部分における磁極の切り替わり領域の長さを回転角によらず一定にすることができるため、さらに安定した動力の伝達が可能となるためである。
磁気円盤において、磁極を区画する曲線を本発明の構成として、表面に表れる磁極形状を作製するためには、着磁により作製してもよいし、磁極を区画する曲線により囲まれる形状の磁石を作製してこれらを組み合わせて本発明の磁気円盤を作製してもよい。
本発明は、放射状の曲線形状に着磁した永久磁石を片面に有する磁気円盤と、外周面に螺旋状にスキュー着磁して永久磁石を有する磁気円筒との非接触の磁気的な噛み合いによる動力の伝達としたことで、脈動のない極めてスムースな動力伝達が可能となり、しかも、大きな伝達トルクも実現でき、振動や發塵を嫌う動力伝達装置に広く応用できる非接触の直交型動力伝達機構となった。又、磁気円筒を駆動して磁気円盤を従動にすることもできるし、逆に磁気円盤を駆動して磁気円筒を従動にすることもできるので、より応用分野の広い動力伝達機構となった。
図1は本発明による非接触式直交型動力伝達機構の第一の実施例で、(1)はその正面図、(2)は右側面図、(3)は斜視図を示す。
磁気円盤1の磁石盤12の磁石面側に、所定の間隔gをあけて磁気円筒1が配置されている。磁気円筒1の軸線方向長さは、磁石盤12の半径方向の幅とほぼ同長になっている。磁気円筒1はその軸線が磁石盤12の磁石面(第1磁気面)にほぼ平行に配置されており、前記間隔gは該軸線方向に同じ間隔を保っている。
磁気円盤1は磁性材からなるヨーク円盤11と、その片面に固着させた前記永久磁石盤12、及びその中央部の穴に圧入等で固定した回転軸13から構成されている。尚、該永久磁石12には例えば後述する方法にて放射曲線状の形状の磁気歯(磁性帯)を回転方向に対して極性が交互になるように適宜手段にて着磁してある。
一方磁気伝達の片方を形成する磁気円筒2は、その中心部は例えば磁性材からなるヨーク筒21と、該ヨーク筒の外周部に固着した永久磁石筒22、及び該磁気円筒2の中心部の穴に例えば圧入等で固定した回転軸23で構成されている。永久磁石筒22は螺旋状の帯状にN極とS極を交互に着磁させた磁性帯を有し、これを第2磁気面としてある。
次に、前述した磁気円盤1、及び磁気円筒2を用いて構成した直交型磁気伝達機構について説明する。図1に示すように磁気円盤1の回転軸13と、磁気円筒2の回転軸23は、直交関係に配置して且つ、お互いの永久磁石の表面が特定の空隙を設けて構成した非接触式の直交型動力伝達機構を構成している。(尚、該磁気円盤1と磁気円筒2を固定する構造については特に図示せず)
次に、この回転の原理を図面に従って説明する。図2は、図1(1)を磁気円盤1の永久磁石12と磁気円筒2の永久磁石22が対向する面の磁気の極性を示したスケルトン図である。図において、永久磁石12は中心から放射状の曲線形状をした磁気歯12N、12Sが交互に着磁してある。一方、斜線を施した磁気円筒2の磁気歯については、磁気歯22n、22s・・・が直線0−0´の交点と交点とにおける磁気歯長をa、その間隔がbとなるように螺旋角度(スキュー角度)とピッチを設定して着磁している。次に該磁気円筒2の磁気歯と対向する磁気円盤1についても同様に中心OとO´とを結ぶ直線が該磁気円盤1の磁気歯12N、12S・・・と交わる点での磁気歯の線長は全て略a、その磁気歯間の隙間が略bと前記磁気円筒2のそれと合致するように磁気歯形状を設定している。但し、最内周及び、最外周の寸法はそれぞれa、及びb、と同等以下の長さとなっている。
次いで該磁気円盤1を駆動側とし、磁気円筒2を従動側とした磁気円盤1の磁気歯形状作成方法の一例を図3に基づき説明する。尚、図3は前述した図2に準じて磁気歯を形成した磁気円盤1′である。図において、磁気円盤1′の中心Oを基準に水平線L1を、一例として10°ずつ時計方向に回転して参考線を引いたものである。図において、中心OとO′の水平線L1上に前述の図2と同様に磁気円盤1′の内周より順次点m1、外周側にaずらして点m2、更に外周側にbずらし点m3、同様にaずらして点m4、同じくbずらして点m5、更にaずらして点m6、同じくbずらして点m7とこれら各点を記す。次に10°時計方向に回転した参考線L2上に、上記L1上に記した点m1、m2・・・に対し、中心Oからの距離を外周側に所定の距離cだけ一様にずらし、前期点m1、m2、m3・・・に対応する点をn1、n2、n3・・・と記す。更に上記参考線L2を磁気円盤1′の中心Oを中心に10°時計方向に回転させ記した参考線L3の線上に前記点n1、n2、n3・・・を記したと同様に、中心Oからの距離を点n1、n2、n3・・・より所定の距離cだけ外周側にずらして記した点をp1、p2、p3・・・とする。これを繰り返して記した参考線L1、L2、L3・・・上の点m1、n1、p1・・・、点m2、n2、p2・・・、及び点m3、n3、p3・・・の各点間をそれぞれ曲線近似の手法を用いて繋いた曲線m1―n1―p1―・、曲線m2―n2―p2―・、及び曲線m3―n3―p3―・が、前述した磁気円盤1の磁気歯12n、12sの磁気歯外形曲線の基となる曲線である。
上記所定の距離c(シフト量)は、極数と参考線Lの回転角度により決定される。例えば、磁気円筒が18極、磁気円盤が18極の場合、変速比は1:1となり、20゜(360/18)毎にシフト量c(=a+b)ずらした曲線となる。
尚、上述した参考線L2、L3、L4・・・上の各点のシフト量cについてさらに説明を加える。図4(1)及び(2)は磁気円盤1′の中心付近を拡大した正面図である。図4(1)において、前述した参考線L1上の点m1、m2(m1とm2との距離はa)、又、中心Oを中心にして点m1、点m2を通る円の半径をそれぞれr1、r2とする。該半径r1とr2と中心Oを基準に前記参考線L1を10°時計方向に回転した参考線L2との交点をm1′m2′とする。前述のずらし量cはm1′m2′を参考線L2上を外周に向かってcだけ移動させたものでこれが前述した点n1、n2となる。これを示したものが図4(2)である。尚、本説明ではこの2点についてのみ説明を追加したが、n3、n4、n5・・・も同様に作成し、更にp1、p2、p3・・・についても該手順にて作成したものである。
なお、図2では円筒2と円盤1の中心線(軸心)OとO’が垂直に交わる場合を説明したが、この配置関係が最も効率的に動力を伝達できる。しかし、これに限定されるものではなく、円筒2の軸心O’が円盤1の磁気面に平行であれば、他の位置であってもよい。
円筒2を図2に示す位置以外の他の位置に設定する場合も、軸心O’に沿って円筒2と円盤1の磁気歯長aと間隔bを合わせるように構成する。特に、外周側の磁気歯のトルクは大きいため、外周側においては磁気歯長aと間隔bを合わせるように構成することが望ましい。
以上の説明したように上記方法にて形成した磁気歯からなる磁気円盤1(又は磁気円盤1′)と前記磁気円筒2にて構成した直交型磁気伝達機構は、例えば前記磁気円盤1を時計方向に回転させた時、磁気円盤1の回転角度と磁気円筒2の回転角度は常に一定の比率で回転するため、回転の脈動もなく滑らかな回転が可能となる。尚、磁気伝達機構における回転比は、磁気円盤1の磁気歯の数(極数)と磁気円筒2の外周一週分に有する極数の比で決定される。即ち、この極数を随時設定することで、直交型非接触伝達機構において、駆動側の回転数に対する従動側の回転比を1:1や、1:2のように適宜に設定も可能である。又、磁気円筒を駆動側にし、磁気円盤側を従動側にしても、同様に円滑に動力伝達することができる。さらに回転方向についても本説明では時計方向としたが、反時計方向でも同様の回転特性がえられることはいうまでも無い。尚、本説明で参考線L1、L2、L3・・・の角度を10°としたが、必要に応じてより適宜角度を用いてもよく、例えば10°より小さい角度を用いて作成した場合はより精密な磁気歯曲線が得られる。以上述べたように、磁気円筒と磁気円盤が非接触で磁気的な噛み合いをすることを利用した駆動装置であるが、回転のどの部分においても同一の磁気的な噛み合いとなるように工夫していること及び磁気的噛み合いがより大きな面積で得られるように工夫した点に大きな特徴を有している。前者の特徴がスムーズな駆動を生み、後者の特徴がより大きな駆動力を生んでいる。
図5と図6に磁気円盤1と磁気円筒の極数を変えて、変速比を変えた場合の磁気歯長aと間隔bの関係を示す。
図示のように極数を変えても、円筒2と円盤1の磁気歯長aと間隔bを合わせるように構成することが可能である。
本案は、磁気円盤を放射曲線状に磁化することで、磁気円盤を駆動して磁気円筒を従動にもできるし、磁気円筒を駆動して磁気円盤を従動にもできるため、色々な伝達機構に応用ができる。
その応用例を図7に示した。(1)は、磁気円盤1に磁気円筒3と磁気円筒4を同軸上に2つ設けて、伝達トルクを大幅に強くした例を示した。(2)は、磁気円盤1を駆動して、2個の磁気円筒3を2つの軸で各々独立して従動する例を示した。更に(3)は、磁気円筒3を3個従動に配置した例を示した。(4)は磁気円筒3を駆動して磁気円盤1と、該磁気円盤1と磁気歯が面対象形を有する磁気円盤31の2つの軸を従動にした他の応用例を示したもので(イ)はその側面図、(ロ)は斜視図を示す。又(5)は、軸で連結した2つの磁気円筒3を駆動して、2つの磁気円盤1を従動にした応用例である。このように、磁気円盤を放射曲線状に磁化することで、色々な伝達機構が可能になることが理解できる。
次に具体的な実施例を示す。
<実施例1>
円筒表面にp2の磁極を有する永久磁石円筒であって、円筒表面に現れる磁極が、θ2/360°回った際に長さh進む螺旋曲線を360°/p2の間隔でp2本配置した曲線群により区画される永久磁石円筒と噛み合い、動力伝達機構を構成するための磁気円盤(極数p1)を作製するには、少なくとも半径r11からr12の範囲において、表面の磁極を区画する曲線を、(式1) r1 = ( r12 - r11)・θ1/θ2 ・ p1 / p2 + r11 (ただし、h = r12-r11)を満たすr1およびθ1を満たす点をつなげていき、この曲線を360°/p1の間隔でp1本配置し、磁極を区画する領域がこれらの曲線群を含むように着磁あるいはそのような形状に加工した磁石を配置する等により得ることが可能である。この一例を図8と図11に示す。この例の場合の伝達機構の回転比は1:1である。
<実施例2>
極数の比を変えることにより伝達機構の回転比を変える事が可能である。磁気円盤の極数と磁極を区画する曲線とを変えて、回転比を変える具体例を以下に示す。
極数が8であり、円筒表面に現れる磁極を区画する曲線が、90°/360°回った際に長さh(r12-r11=30-8=22mm)進む螺旋形状である図11に示す永久磁石円筒と噛み合い、動力伝達機構を構成するための磁気円盤(極数p1)の例を図8,図9、図10に示す。
図8は、磁気円盤の極数を8極とした場合の例であり、この場合は、回転比は1:1である。なお、磁気円盤の磁極を区画する曲線は、式1において、r11=8mm、r12=30mm、θ2=90°、p1=p2=8であり、磁極を区画する曲線は、
r1 = (30-8)・θ1/90・ 8 / 8 + 8 = θ1・22/90 + 8
で規定されている。
図9は、磁気円盤の極数を4極とした場合の例であり、この場合は、回転比が2:1の動力伝達機構を実現することが可能である。なお、磁気円盤の磁極を区画する曲線は、式1において、r11=8mm、r12=30mm、θ2=90°、p1=4、p2=8であり、磁極を区画する曲線は、
r1 = (30-8)・θ1/90・ 4 / 8 + 8 = θ1・11/90 + 8
で規定されている。
図10は、磁気円盤の極数を16極とした場合の例であり、この場合は、回転比が1:2の動力伝達機構を実現することが可能である。なお、磁気円盤の磁極を区画する曲線は、式1において、r11=8mm、r12=30mm、θ2=90°、p1=16、p2=8であり、磁極を区画する曲線は、
r1 = (30-8)・θ1/90・ 16 / 8 + 8 = θ1・44/90 + 8
で規定されている。
<実施例3>
次に永久磁石円盤の極数と磁極を区画する螺旋曲線とを変えて、回転比を変える具体例を以下に示す。
図8は、前出の例と同様であり、磁気円盤の極数がp1=8極、内径r11=8mm、外形r12=30mm、θ2=90°、p1=p2=8とした場合の例であり、磁極を区画する曲線は、
r1 = (30-8)・θ1/90・ 8 / 8 + 8 = θ1・22/90 + 8
で規定されている。
永久磁石円筒は、図11に示すように極数が8であり、円筒表面に現れる磁極を区画する曲線が、90°/360°回った際に長さh(r12-r11=30-8=22mm)進む螺旋形状である永久磁石円筒である。この場合は、回転比は1:1の動力伝達機構を実現することが可能である。
上記と同じ磁気円盤を使用し、図12に示す永久磁石円筒の極数を4極とし円筒表面に現れる磁極を区画する曲線が、180°/360°回った際に長さh(22mm)進む螺旋形状である永久磁石円筒である場合の例であり、この場合は、回転比が1:2の動力伝達機構を実現することが可能である。
上記と同じ磁気円盤を使用し、図13に示す永久磁石円筒の極数を16極とし円筒表面に現れる磁極を区画する曲線が、45°/360°回った際に長さh(22mm)進む螺旋形状である永久磁石円筒である場合の例であり、この場合は、回転比が2:1の動力伝達機構を実現することが可能である。
本発明の第一の実施例による非接触式直交型動力伝達機構の(1)は正面図、(2)は側面図、(3)は斜視図 磁気的噛み合いを示すスケルトン図 本実施例に基づく磁気円盤の磁気歯作成方法を説明するためのスケルトン図 (1)、(2)は本実施例に基づく磁気円盤の中心部を拡大した正面図 磁気円筒2が8極、磁気円盤1が4極、8極、16極の場合の、該磁気円筒2と磁気円盤1の磁気歯長aと間隔bの関係を示す説明図。 磁気円筒2が8極、磁気円盤1が4極、8極、16極の場合の、該磁気円筒2と磁気円盤1の磁気歯長aと間隔bの関係を示す説明図。 (1)〜(5)は本発明の種々の応用例を示した正面図、側面図、及び斜視図 本発明の実施例の説明図 本発明の実施例の説明図 本発明の実施例の説明図 本発明の実施例の説明図 本発明の実施例の説明図 本発明の実施例の説明図 従来の非接触式動力伝達機構の構成図
符号の説明
1、1′ 磁気円盤
11 ヨーク円盤
12、12′ 永久磁石筒
12s、12s′ 磁気歯
12n、12n′ 磁気歯
13 回転軸
2 磁気円筒
21 ヨーク筒
22 磁気筒
22s 磁気歯
22n 磁気歯
23 回転軸
3、4 磁気円筒
31 磁気円盤
101 第1の磁気歯車
102 第2磁気式歯車
103、106 回転軸
104、104 第2の磁気歯車の磁石
107a、107b、108a、108b 第2の磁気歯車の磁石
本発明は回転動力を伝達する部分に永久磁石の磁気的な噛み合いを用い非接触で動力伝達する動力伝達機構に関するものである。
従来から、2本の回転軸の一方を駆動軸としもう一方を従動軸として、駆動軸から従動軸へ動力を伝達する方法の一つとして、永久磁石の磁力を用いて非接触で動力を伝達する非接触動力伝達機構は一般に知られている。
例えば、図14に示すように円盤の外周上にN極、極を交互に配置した2本の磁気歯車軸を直交する形で動力を伝達した構造のものが知られている。図に従って説明する。図14の第2の磁気歯車102が取り付けられた回転軸103を駆動軸として駆動した場合、第2の磁気歯車102の外周上のN極104と、もう一方の回転軸106に取り付けられた第1の磁気歯車101の外周上に千鳥状に配置された2つのS極108a、108bのうち、はじめのS極108aとが吸引しあい、第2の磁気歯車102の回転によるN極104の移動に従って、第1の磁気歯車101に千鳥状配置された2つのS極より形成される角度によって次のS極108bとが吸引しあうことで第1の磁気歯車101が取り付けられた回転軸106が従動軸となって回転し、さらに駆動軸側に配置された次のS極105が、従動軸側の千鳥状配置された2つのN極107a、107bと吸引し合うことで連続的に回転する。しかし、上記の方式は、磁力の吸引及び、反発作用による磁気的な噛み合い部分は点による噛み合いとなっているため、駆動トルクが弱く又、伝達トルクの脈動も避けがたくスム−ズな動力伝達が出来ないなどの欠点を有している。又、略軸形に構成した駆動磁気車と、略円錐形または略正多角錐に構成された従動磁気車の軸心を直角もしくは斜めに交差した駆動装置が知られている(特許文献3参照。)。上記方式においても、駆動トルク不足や伝達トルクの脈動の問題は解決できていない。
特開平11−55932号公報 特開2005−114162号公報 特許第2648565号公報
しかし、上記の方式は、磁力の吸引及び、反発作用による磁気的な噛み合い部分は点による噛み合いとなっているため、駆動トルクが弱く又、伝達トルクの脈動も避けがたくスム−ズな動力伝達が出来ないなどの欠点を有している。このような現状に鑑み、駆動トルクが強く、伝達トルクの脈動を抑えた非接触の動力伝達機構および動力伝達装置を提供することを課題とする。又、特許文献3では磁気的な噛み合い部分が線で構成された実施例も提案されているが、その構造から回転時の回転ムラ(脈動)は避けられず、又、駆動側と従動側が限定された使い方しかでない等の多大の課題を持っている。
上記課題の解決のため本発明では、動力を伝達する磁気歯車の一方を、円盤状の平面の一面に放射曲線状の永久磁石を配置した磁気円盤と、他方の磁気歯車を円筒状の外周面に螺旋状にスキュ−を持たせて着磁させた永久磁石円筒として構成した磁気円筒とを備え、該円筒の軸心が前記平面に略平行するように配置し、且つ非接触状態として、この動力伝達の伝達源となる磁気的噛み合い部分を線で且つ連続する噛み合いとしたことにより解決せんとするものである。
なお磁気円盤あるいは磁気円筒において、表面に表れる磁極を区画する曲線は幅を有してもよい。この場合、当該幅を有する曲線は面を形成することとなるが、この面は、磁極の切り替わり領域や、異なる極の磁石を配置する場合のギャップ領域等となる。また、磁気円盤においては、前記の幅は磁気円盤の径方向に一定の幅(磁気円盤中心から径方向に引いた直線が前記の幅を有する曲線に含まれる長さ、が角度によらず一定の長さとなる)であることが好ましい。磁気円盤と磁気円筒とが磁気的に噛合う部分における磁極の切り替わり領域の長さを回転角によらず一定にすることができるため、さらに安定した動力の伝達が可能となるためである。
磁気円盤において、磁極を区画する曲線を本発明の構成として、表面に表れる磁極形状を作製するためには、着磁により作製してもよいし、磁極を区画する曲線により囲まれる形状の磁石を作製してこれらを組み合わせて本発明の磁気円盤を作製してもよい。
本発明は、放射状の曲線形状に着磁した永久磁石を片面に有する磁気円盤と、外周面に螺旋状にスキュ−着磁して永久磁石を有する磁気円筒との非接触の磁気的な噛み合いによる動力の伝達としたことで、脈動のない極めてスム−スな動力伝達が可能となり、しかも、大きな伝達トルクも実現でき、振動や發塵を嫌う動力伝達装置に広く応用できる非接触の直交型動力伝達機構となった。又、磁気円筒を駆動して磁気円盤を従動にすることもできるし、逆に磁気円盤を駆動して磁気円筒を従動にすることもできるので、より応用分野の広い動力伝達機構となった。
図1は本発明による非接触式直交型動力伝達機構の第一の実施例で、(1)はその正面図、(2)は右側面図、(3)は斜視図を示す。
磁気円盤1の永久磁石盤12の磁石面側に、所定の間隔gをあけて磁気円筒が配置されている。磁気円筒の軸線方向長さは、永久磁石盤12の半径方向の幅とほぼ同長になっている。磁気円筒はその軸線が永久磁石盤12の磁石面(第1磁気面)にほぼ平行に配置されており、前記間隔gは線方向に同じ間隔を保っている。
磁気円盤1は磁性材からなるヨ−ク円盤11と、その片面に固着させた前記永久磁石盤12、及びその中央部の穴に圧入等で固定した回転軸13から構成されている。尚、該永久磁石12には例えば後述する方法にて放射曲線状の形状の磁気歯(磁性帯)を回転方向に対して極性が交互になるように適宜手段にて着磁してある。
一方磁気伝達の片方を形成する磁気円筒2は、その中心部は例えば磁性材からなるヨ−ク筒21と、該ヨ−ク筒21の外周部に固着した永久磁石筒22、及び該磁気円筒2の中心部の穴に例えば圧入等で固定した回転軸23で構成されている。永久磁石筒22は螺旋状の帯状にN極とS極を交互に着磁させた磁性帯を有し、これを第2磁気面としてある。
次に、前述した磁気円盤1、及び磁気円筒2を用いて構成した直交型磁気伝達機構について説明する。図1に示すように磁気円盤1の回転軸13と、磁気円筒2の回転軸23は、直交関係に配置して且つ、お互いの永久磁石の表面が特定の空隙を設けて構成した非接触式の直交型動力伝達機構を構成している。(尚、該磁気円盤1と磁気円筒2を固定する構造については特に図示せず)
次に、この回転の原理を図面に従って説明する。図2は、図1(1)を磁気円盤1の永久磁石12と磁気円筒2の永久磁石22が対向する面の磁気の極性を示したスケルトン図である。図において、永久磁石12は中心から放射状の曲線形状をした磁気歯12N、12Sが交互に着磁してある。一方、斜線を施した磁気円筒2の磁気歯については、磁気歯22n、22s・・・が直線0−0′の交点と交点とにおける磁気歯長をa、その間隔がbとなるように螺旋角度(スキュ−角度)とピッチを設定して着磁している。次に該磁気円筒2の磁気歯と対向する磁気円盤1についても同様に中心OとO′とを結ぶ直線が該磁気円盤1の磁気歯12N、12S・・・と交わる点での磁気歯の線長は全て略a、その磁気歯間の隙間が略bと前記磁気円筒2のそれと合致するように磁気歯形状を設定している。但し、最内周及び、最外周の寸法はそれぞれa、及びb、と同等以下の長さとなっている。
次いで該磁気円盤1を駆動側とし、磁気円筒2を従動側とした磁気円盤1の磁気歯形状作成方法の一例を図3に基づき説明する。尚、図3は前述した図2に準じて磁気歯を形成した磁気円盤1′である。図において、磁気円盤1′の中心Oを基準に水平線L1を、一例として10°ずつ時計方向に回転して参考線を引いたものである。図において、中心OとO′の水平線L1上に前述の図2と同様に磁気円盤1′の内周より順次点m1、外周側にaずらして点m2、更に外周側にbずらし点m3、同様にaずらして点m4、同じくbずらして点m5、更にaずらして点m6、同じくbずらして点m7とこれら各点を記す。次に10°時計方向に回転した参考線L2上に、上記L1上に記した点m1、m2・・・に対し、中心Oからの距離を外周側に所定の距離cだけ一様にずらし、前点m1、m2、m3・・・に対応する点をn1、n2、n3・・・と記す。更に上記参考線L2を磁気円盤1′の中心Oを中心に10°時計方向に回転させ記した参考線L3の線上に前記点n1、n2、n3・・・を記したと同様に、中心Oからの距離を点n1、n2、n3・・・より所定の距離cだけ外周側にずらして記した点をp1、p2、p3・・・とする。これを繰り返して記した参考線L1、L2、L3・・・上の点m1、n1、p1・・・、点m2、n2、p2・・・、及び点m3、n3、p3・・・の各点間をそれぞれ曲線近似の手法を用いて繋いた曲線m1−n1−p1−・、曲線m2−n2−p2−・、及び曲線m3−n3−p3−・が、前述した磁気円盤1の磁気歯12n、12sの磁気歯外形曲線の基となる曲線である。
上記所定の距離c(シフト量)は、極数と参考線Lの回転角度により決定される。例えば、磁気円筒が18極、磁気円盤が18極の場合、変速比は1:1となり、20゜(360/18)毎にシフト量c(=a+b)ずらした曲線となる。
尚、上述した参考線L2、L3、L4・・・上の各点のシフト量cについてさらに説明を加える。図4(1)及び(2)は磁気円盤1′の中心付近を拡大した正面図である。図4(1)において、前述した参考線L1上の点m1、m2(m1とm2との距離はa)、又、中心Oを中心にして点m1、点m2を通る円の半径をそれぞれr1、r2とする。該半径r1とr2と中心Oを基準に前記参考線L1を10°時計方向に回転した参考線L2との交点をm1′m2′とする。前述のシフト量cはm1′m2′を参考線L2上を外周に向かってcだけ移動させたものでこれが前述した点n1、n2となる。これを示したものが図4(2)である。尚、本説明ではこの2点についてのみ説明を追加したが、n3、n4、n5・・・も同様に作成し、更にp1、p2、p3・・・についても該手順にて作成したものである。
なお、図2では磁気円筒2と磁気円盤1の中心線(軸心)OとO′が垂直に交わる場合を説明したが、この配置関係が最も効率的に動力を伝達できる。しかし、これに限定されるものではなく、磁気円筒2の軸心O′が磁気円盤1の磁気面に平行であれば、他の位置であってもよい。
磁気円筒2を図2に示す位置以外の他の位置に設定する場合も、軸心O′に沿って磁気円筒2と磁気円盤1の磁気歯長aと間隔bを合わせるように構成する。特に、外周側の磁気歯のトルクは大きいため、外周側においては磁気歯長aと間隔bを合わせるように構成することが望ましい。
以上の説明したように上記方法にて形成した磁気歯からなる磁気円盤1(又は磁気円盤1′)と前記磁気円筒2にて構成した直交型磁気伝達機構は、例えば前記磁気円盤1を時計方向に回転させた時、磁気円盤1の回転角度と磁気円筒2の回転角度は常に一定の比率で回転するため、回転の脈動もなく滑らかな回転が可能となる。尚、磁気伝達機構における回転比は、磁気円盤1の磁気歯の数(極数)と磁気円筒2の外周一週分に有する極数の比で決定される。即ち、この極数を随時設定することで、直交型非接触伝達機構において、駆動側の回転数に対する従動側の回転比を1:1や、1:2のように適宜に設定も可能である。又、磁気円筒を駆動側にし、磁気円盤側を従動側にしても、同様に円滑に動力伝達することができる。さらに回転方向についても本説明では時計方向としたが、反時計方向でも同様の回転特性がえられることはいうまでも無い。尚、本説明で参考線L1、L2、L3・・・の角度を10°としたが、必要に応じてより適宜角度を用いてもよく、例えば10°より小さい角度を用いて作成した場合はより精密な磁気歯曲線が得られる。以上述べたように、磁気円筒と磁気円盤が非接触で磁気的な噛み合いをすることを利用した駆動装置であるが、回転のどの部分においても同一の磁気的な噛み合いとなるように工夫していること及び磁気的噛み合いがより大きな面積で得られるように工夫した点に大きな特徴を有している。前者の特徴がスム−ズな駆動を生み、後者の特徴がより大きな駆動力を生んでいる。
図5と図6に磁気円盤1と磁気円筒の極数を変えて、変速比を変えた場合の磁気歯長aと間隔bの関係を示す。
図示のように極数を変えても、磁気円筒2と磁気円盤1の磁気歯長aと間隔bを合わせるように構成することが可能である。
本案は、磁気円盤を放射曲線状に磁化することで、磁気円盤を駆動して磁気円筒を従動にもできるし、磁気円筒を駆動して磁気円盤を従動にもできるため、色々な伝達機構に応用ができる。
その応用例を図7に示した。(1)は、磁気円盤1に磁気円筒3と磁気円筒4を同軸上に2つ設けて、伝達トルクを大幅に強くした例を示した。(2)は、磁気円盤1を駆動して、2個の磁気円筒3を2つの軸で各々独立して従動する例を示した。更に(3)は、磁気円筒3を3個従動に配置した例を示した。(4)は磁気円筒3を駆動して磁気円盤1と、該磁気円盤1と磁気歯が面対象形を有する磁気円盤31の2つの軸を従動にした他の応用例を示したもので(イ)はその側面図、(ロ)は斜視図を示す。又(5)は、軸で連結した2つの磁気円筒3を駆動して、2つの磁気円盤1を従動にした応用例である。このように、磁気円盤を放射曲線状に磁化することで、色々な伝達機構が可能になることが理解できる。
次に具体的な実施例を示す。
<実施例1>
円筒表面に極数p2の磁極(磁性帯)を有する永久磁石円筒であって、円筒表面に現れる磁極が、θ2回った際に円筒軸心に沿って長さh進む螺旋曲線を360°/p2の間隔でp2本配置した曲線群により区画される永久磁石円筒と噛み合い、動力伝達機構を構成するための磁気円盤(極数p1)を作製するには、少なくとも内周半径r11から外周半径r12の範囲において、表面の磁極を区画する曲線を、(式1) r1=(r12−r11)・(θ1/θ2)・(p1/p2)+r11 (ただし、h=r12−r11)を満たすr1およびθ1を満たす点をつなげていき、この曲線を360°/p1の間隔でp1本配置し、磁極を区画する領域がこれらの曲線群を含むように着磁あるいはそのような形状に加工した磁石を配置する等により得ることが可能である。この一例を図8と図11に示す。この例の場合の伝達機構の回転比は1:1である。
<実施例2>
極数の比を変えることにより伝達機構の回転比を変える事が可能である。磁気円盤の極数と磁極を区画する曲線とを変えて、回転比を変える具体例を以下に示す。
極数が8であり、円筒表面に現れる磁極を区画する曲線が、90°回った際に円筒軸心に沿って長さh(r12−r11=30−8=22mm)進む螺旋形状である図11に示す永久磁石円筒と噛み合い、動力伝達機構を構成するための磁気円盤(極数p1)の例を図8,図9、図10に示す。
図8は、磁気円盤の極数を8極とした場合の例であり、この場合は、回転比は1:1である。なお、磁気円盤の磁極を区画する曲線は、式1において、r11=8mm、r12=30mm、θ2=90°、p1=p2=8であり、磁極を区画する曲線は、
r1=(30−8)・(θ1/90)・(8/8)+8=θ1・(22/90)+8
で規定されている。
図9は、磁気円盤の極数を4極とした場合の例であり、この場合は、回転比が2:1の動力伝達機構を実現することが可能である。なお、磁気円盤の磁極を区画する曲線は、式1において、r11=8mm、r12=30mm、θ2=90°、p1=4、p2=8であり、磁極を区画する曲線は、
r1=(30−8)・(θ1/90)・(4/8)+8=θ1・(11/90)+8
で規定されている。
図10は、磁気円盤の極数を16極とした場合の例であり、この場合は、回転比が1:2の動力伝達機構を実現することが可能である。なお、磁気円盤の磁極を区画する曲線は、式1において、r11=8mm、r12=30mm、θ2=90°、p1=16、p2=8であり、磁極を区画する曲線は、
r1=(30−8)・(θ1/90)・(16/8)+8=θ1・(44/90)+8
で規定されている。
<実施例3>
次に永久磁石円盤の極数と磁極を区画する螺旋曲線とを変えて、回転比を変える具体例を以下に示す。
図8は、前出の例と同様であり、磁気円盤の極数がp1=8極、内周半径r11=8mm、外周半径r12=30mm、θ2=90°、p1=p2=8とした場合の例であり、磁極を区画する曲線は、
r1=(30−8)・(θ1/90)・(8/8)+8=θ1・(22/90)+8
で規定されている。
永久磁石円筒は、図11に示すように極数が8であり、円筒表面に現れる磁極を区画する曲線が、90°回った際に円筒軸心に沿って長さh(r12−r11=30−8=22mm)進む螺旋形状である永久磁石円筒である。この場合は、回転比は1:1の動力伝達機構を実現することが可能である。
上記と同じ磁気円盤を使用し、図12に示す永久磁石円筒の極数を4極とし円筒表面に現れる磁極を区画する曲線が、180°回った際に円筒軸心に沿って長さh(22mm)進む螺旋形状である永久磁石円筒である場合の例であり、この場合は、回転比が1:2の動力伝達機構を実現することが可能である。
上記と同じ磁気円盤を使用し、図13に示す永久磁石円筒の極数を16極とし円筒表面に現れる磁極を区画する曲線が、45°回った際に円筒軸心に沿って長さh(22mm)進む螺旋形状である永久磁石円筒である場合の例であり、この場合は、回転比が2:1の動力伝達機構を実現することが可能である。
本発明の第一の実施例による非接触式直交型動力伝達機構の(1)は正面図、(2)は側面図、(3)は斜視図である。 磁気的噛み合いを示すスケルトン図である。 本実施例に基づく磁気円盤の磁気歯作成方法を説明するためのスケルトン図である。 (1)、(2)は本実施例に基づく磁気円盤の中心部を拡大した正面図である。 磁気円筒が8極、磁気円盤が4極、8極、16極の場合の、該磁気円筒と磁気円盤の磁気歯長aと間隔bの関係を示す説明図である。 磁気円筒が8極、磁気円盤が4極、8極、16極の場合の、該磁気円筒と磁気円盤の磁気歯長aと間隔bの関係を示す説明図である。 (1)〜(5)は本発明の種々の応用例を示した正面図、側面図、及び斜視図である。 本発明の実施例の説明図である。 本発明の実施例の説明図である。 本発明の実施例の説明図である。 本発明の実施例の説明図である。 本発明の実施例の説明図である。 本発明の実施例の説明図である。 従来の非接触式動力伝達機構の構成図である。
符号の説明
1、1′ 磁気円盤
11 ヨ−ク円盤
12、12′ 永久磁石筒
12s、12s′ 磁気歯
12n、12n′ 磁気歯
13 回転軸
2 磁気円筒
21 ヨ−ク筒
22 永久磁石筒
22s 磁気歯
22n 磁気歯
23 回転軸
3、4 磁気円筒
31 磁気円盤
101 第1の磁気歯車
102 第2磁気式歯車
103、106 回転軸
104、104 第2の磁気歯車の磁石
107a、107b、108a、108b 第2の磁気歯車の磁石

Claims (10)

  1. 回転可能な円盤であって、その片面側に放射曲線状の帯状にN極とS極を交互に磁化させて磁性帯を形成した第1磁気面を有する磁気円盤と、
    回転可能な円筒体であって、その外周に螺旋状の帯状にN極とS極を交互に磁化させて磁性帯を形成した第2磁気面を有する磁気円筒と、を備え、
    前記磁気円筒が、該磁気円盤の磁気面に所定の空隙をあけ、且つ該円筒体軸心が該第1磁気面に略平行になるように設けられた、
    ことを特徴とする動力伝達機構。
  2. 前記第1磁気面の磁性帯と前記第2磁気面の磁性帯の前記円筒軸心に沿った位置と幅がほぼ等しい、
    請求項1の動力伝達機構。
  3. 前記円筒体軸心と前記磁気円盤の円盤軸心とが垂直に交わるように、前記磁気円盤と磁気円筒とを配置した、
    請求項1の動力伝達機構。
  4. 前記第1磁気面の磁性帯と前記第2磁気面の磁性帯の数が同一である、
    請求項1の動力伝達機構。
  5. 前記第1磁気面の磁性帯と前記第2磁気面の磁性帯の数が整数比である、
    請求項1の動力伝達機構。
  6. 複数の前記磁気円盤と、単数の前記磁気円筒と、を有する、
    請求項1の動力伝達機構。
  7. 単数の前記磁気円盤と、複数の前記磁気円筒と、を有する、
    請求項1の動力伝達機構。
  8. 複数の前記磁気円盤と、複数の前記磁気円筒と、を有する、
    請求項1の動力伝達機構。
  9. 複数の前記磁気円筒が同一の軸上に装着されている、
    請求項7又は8の動力伝達機構。
  10. 円筒表面にp2の磁極を有する磁気円筒であって、円筒表面に現れる磁極が、θ2/360°回った際に長さh進む螺旋曲線を360°/p2の間隔でp2本配置した曲線群により区画される磁気円筒と、
    円盤表面にp1の磁極を有する磁気円盤であって、半径r11からr12の範囲において円盤表面に現れる磁極が、(式1)で表されるr1およびθ1を満たす曲線を360°/p1の間隔でp1本配置した曲線群により区画される磁気円盤とを、
    回転軸が略直交状態となるように所定の間隔を設けて対向させて配置した、
    ことを特徴とする動力伝達機構。
    (式1) r1 = ( r12 - r11)・θ1/θ2 ・ p1 / p2 + r11 (h = r12-r11)
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