JPH089625A - 駆動装置 - Google Patents

駆動装置

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JPH089625A
JPH089625A JP13459194A JP13459194A JPH089625A JP H089625 A JPH089625 A JP H089625A JP 13459194 A JP13459194 A JP 13459194A JP 13459194 A JP13459194 A JP 13459194A JP H089625 A JPH089625 A JP H089625A
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magnetic wheel
driving
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Koji Yokoyama
晃次 横山
Tetsuo Miyasaka
哲男 宮坂
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KANETETSUKU KK
KANETSU KOGYO
Maruyasu Kikai Co Ltd
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KANETSU KOGYO
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気車を利用した駆動装置に対して、従
動磁気車間の磁力の干渉をコスト高を招くことなく根本
的に防止し得る手段を提供することである。 【構成】 略軸形の駆動磁気車2と、略円錐形の従
動磁気車1とを備え、上記両磁気車1,2の軸芯を交差
せしめ互いの周面を非接触状態にて近接させ、且つ、駆
動磁気車2の周面に沿って永久磁石のN極帯2nとS極
帯2sとを螺旋状に設けると共に、従動磁気車1の円錐
面の周方向に沿ってN極帯1nとS極帯1sとを交互に
設け、両磁気車1,2のNS両極対間に生じる磁力を利
用して駆動磁気車2の回転駆動力を従動磁気車1に対し
て伝達するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気車を利用して回転
駆動力を伝達する駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、工作機械や産業機械等に使用され
る回転伝達手段としては、歯車やウォームギヤ等を用い
た駆動装置が広く用いられている。上記したように歯車
を用いた駆動装置は、当然のことながら歯車同士を歯合
させて駆動力を伝達するために、歯面の摩耗や発塵、騒
音を発生する他に、大トルクや衝撃力等により破損を生
じる可能性を有している。また、多軸を同時に回転駆動
させる駆動装置の場合には、一軸の故障により多軸を利
用した駆動系全体が停止してしまう不具合があった。
【0003】そこで、上記したような歯車が具有する問
題を解決する為に非接触状態で回転駆動力を伝達する方
法として、磁気歯車を利用した駆動装置、及びコンベア
が発明されている(特願平5−290500号,特願平
5−290512号)。図23及び図24にて示すよう
に、上記した駆動装置は、長軸状に形成される駆動磁気
車102と、この駆動磁気車102の軸方向に沿って間
隔をおきながら配置する複数の従動磁気車101とから
なり、上記各従動磁気車101を駆動磁気車102に対
して軸芯を直角に交差せしめると共に、各従動磁気車1
01と駆動磁気車102の周面同士を非接触状態にて近
接させた状態で軸支している。また、上記駆動磁気車1
02の周面に永久磁石のN極帯102nとS極帯102
sとを螺旋状に設けると共に、各従動磁気車101の周
面に沿って永久磁石のN極帯101nとS極帯101s
とを交互に設け、上記各従動磁気車101におけるNS
両極帯101n,101sの周方向のピッチと、駆動磁
気車102におけるNS両極帯102n,102sの螺
旋ピッチとを対応させることにより構成してある。
【0004】上記したように構成した駆動装置にあって
は、両磁気車102,101間のN極帯とS極帯102
n,101s/102s,101nとが磁界による吸引
力により常時最接近した状態を維持しようとする。よっ
て上記状態から駆動磁気車102を回転駆動させると、
螺旋状に構成されるNS両極帯102n,102sの範
囲は回転に伴って駆動磁気車102の軸方向へ向けて連
続的に移動することになる。一方、各従動磁気車101
は上記駆動磁気車102と軸芯が交差し、且つNS両極
帯101n,101sを周面に沿って交互に配置してあ
るため、上記した如き駆動磁気車102のNS両極帯1
02n,102sの移動を追って周面のNS両極帯10
1n,101sが次々と移動して回転することになる。
これによって、駆動磁気車102の回転駆動が各従動磁
気車101に対して伝達され、各従動磁気車101が駆
動磁気車102の回転に伴って同期した状態で追動回転
することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た駆動装置においては、多数個並列させた従動磁気車1
01を同時に回転駆動させようとすると、隣合う磁気車
101同士の磁力線が干渉してしまい、多軸の同時駆動
が正常に行なうことができなくなる問題を生じることが
あった。そこで、上記駆動装置においては、従動磁気車
同士の磁力の干渉を防止する為に、隣合う従動磁気車1
01の間に磁性体板を介在させ、各従動磁気車101間
の磁界の干渉を防止する対策を施していた。
【0006】しかし、上記したように磁性体板を使用し
た磁力干渉の防止対策は、磁性体板を付設して行なうも
のであるからコストの増大を招くと共に、従動磁気車1
01同士間の干渉を根本的に防止するものではなく、コ
ストの増大を招くことなく従動磁気車同士の干渉を根本
的に防止し得る手段が望まれていた。本発明の目的は、
上記した如き磁気車を利用した駆動装置に対して、従動
磁気車間の磁力の干渉をコスト高を招くことなく根本的
に防止し得る手段を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
為に本発明の駆動装置は、略軸形に構成した駆動磁気車
と、略円錐形または略正多角錐形に構成される従動磁気
車とを備え、上記駆動、従動両磁気車の軸芯を直角もし
くは斜めに交差せしめ互いの周面を非接触状態にて近接
させ、且つ、駆動磁気車の周面に沿って永久磁石のN極
帯とS極帯とを螺旋状に設けると共に、従動磁気車の錐
面の周方向に沿って永久磁石のN極帯とS極帯とを交互
に設け、上記従動磁気車におけるNS両極帯の周方向の
ピッチと、駆動磁気車におけるNS両極帯の螺旋ピッチ
とを対応させてなるものである。上記駆動装置は、駆動
磁気車の軸芯に沿って複数個の従動磁気車を所定の間隔
を置いて配置してもよい。
【0008】また、上記駆動装置は、駆動磁気車の軸芯
に沿って配置される各従動磁気車を隣合うもの同士の間
で駆動磁気車軸芯一側と軸芯他側とに交互に分けて配置
し、これら従動磁気車の錐面をそれぞれ駆動磁気車を挟
んで対向させてもよい。
【0009】上記駆動装置は、略円錐形体または略正多
角錐形体の錐面の周方向に沿って多数の永久磁石を配置
して止着することによりNS両極帯を構成した従動磁気
車を具備してもよい。
【0010】本発明の駆動装置は、略軸形に構成した駆
動磁気車と、略円板状または略正多角形板状に構成され
る従動磁気車とを備え、上記駆動、従動両磁気車の軸芯
を直角もしくは斜めに交差せしめ駆動磁気車の周面に対
して従動磁気車の一端面を非接触状態にて近接させ、且
つ、駆動磁気車の周面に沿って永久磁石のN極帯とS極
帯とを螺旋状に設けると共に、従動磁気車の一端面の周
方向に沿って永久磁石のN極帯とS極帯とを交互に設
け、上記従動磁気車一端面におけるNS両極帯の周方向
のピッチと、駆動磁気車におけるNS両極帯の螺旋ピッ
チとを対応させてなるものである。
【0011】上記駆動装置は、駆動磁気車の軸芯に沿っ
て複数個の従動磁気車を所定の間隔を置いて配置しても
よい。
【0012】上記駆動装置は、駆動磁気車の軸芯に沿っ
て配置される各従動磁気車を隣合うもの同士の間で駆動
磁気車軸芯一側と軸芯他側とに交互に分けて配置し、こ
れら従動磁気車の端面をそれぞれ駆動磁気車を挟んで対
向させてもよい。
【0013】上記駆動装置は、略円板体または略正多角
板体の端面の周方向に沿って多数の永久磁石を配置して
止着することによりNS両極帯を構成した従動磁気車を
具備してもよい。
【0014】上記駆動装置は、円柱形または多角柱形の
柱状体周面に沿って多数の永久磁石を多数個螺旋状に並
べて止着することによりNS両極帯を構成した駆動磁気
車を具備してもよい。
【0015】上記駆動装置は、円柱形または多角柱形の
柱状体周面に沿って帯状のゴム磁石またはプラスチック
磁石を螺旋状に巻き付けることによりNS両極帯を構成
した駆動磁気車を具備してもよい。上記駆動装置は、駆
動磁気車と従動磁気車との間の距離を可変する調節機構
を具備するとよい。
【0016】
【作用】以上の手段によれば、従動磁気車の周面に沿っ
ては永久磁石のN極帯とS極帯とが交互に設けられ、ま
た、駆動磁気車の周面には永久磁石のN極帯とS極帯と
が螺旋状に設けてある。上記した両磁気車は軸芯を直角
若しくは斜めに交差し、従動磁気車の錐面を駆動磁気車
の周面に対して非接触状態にて近接させた状態で軸支し
てある。駆動磁気車のNS両極帯は周面に沿って螺旋状
に設けてあり、この極帯の螺旋ピッチを上記従動磁気車
NS両極帯の周方向のピッチに対応させてある。よっ
て、駆動、従動両磁気車間のN極帯とS極帯は最接近し
た状態で吸引し合う状態を常に維持しようとする。
【0017】いま、駆動磁気車側に視点を置き、駆動磁
気車を回転させると、駆動磁気車のNS両極帯の範囲は
回転に伴って軸方向へ順次移動する。一方、従動磁気車
はNS両極帯を錐面の周方向に沿って交互に設けてある
ため、上記した駆動磁気車のNS両極帯の移動を追って
周面のNS両極帯が連続的に移動し、これにより従動磁
気車が追動して回転する。尚、上記した場合とは反対に
従動磁気車を回転させた場合は、近接側の周面において
従動磁気車周面のNS両極帯が駆動磁気車の軸方向に回
転移動し、この移動を駆動磁気車NS両極帯の螺旋が追
い、駆動磁気車が追動して回転することになる。駆動磁
気車の軸芯に沿って複数個の従動磁気車を所定の間隔を
置いて配置して構成したものにおいては、駆動磁気車を
回転させることにより複数個の各従動磁気車が同期した
状態で回転する。
【0018】また、請求項3の駆動装置においては、駆
動磁気車の軸芯に沿って配置される各従動磁気車が、隣
合うもの同時の間で駆動磁気車の軸芯を挟み、その一側
と他側とに交互に分けて配置され、さらに隣合う従動磁
気車同士の錐面がそれぞれ駆動磁気車を挟んで対向する
状態となっている。これによれば、駆動磁気車周面と従
動磁気車錐面との間の距離を近付けると共に、隣合う従
動磁気車の錐面間の距離を遠ざけて、従動磁気車の磁力
干渉を低減することができる。
【0019】請求項5の駆動磁気車においては、従動磁
気車を略円板状または略正多角形板状に構成し、その一
端面を駆動磁気車の周面に対して非接触状態で近接させ
ている。また、上記従動磁気車の一端面には、周方向に
沿ってN極帯とS極帯とが交互に設けられ、上記従動磁
気車一端面におけるNS両極帯の周方向のピッチと、駆
動磁気車におけるNS両極帯の螺旋ピッチとを対応させ
てある。よって、駆動、従動両磁気車間のN極帯とS極
帯は最接近した状態で吸引し合う状態を常に維持しよう
とする。上記駆動装置は、前記した請求項1のものと同
様の作用により駆動磁気車から従動磁気車への動力伝達
が行なわれるため説明は省略する。
【0020】上記した駆動装置において駆動磁気車の軸
芯に沿って複数個の従動磁気車を所定の間隔を置いて配
置して構成したものにおいては、駆動磁気車を回転させ
ることにより複数個の各従動磁気車が同期した状態で回
転する。また、各従動磁気車を略円板状若しくは略正多
角形板状に構成することによれば、磁気車周面の面積が
低減されるので、隣合う従動磁気車の間で生じる磁力の
干渉を低減することができる。
【0021】請求項7の駆動装置においては、請求項3
のものと同様に、駆動磁気車の軸芯に沿って配置される
各従動磁気車が、隣合うもの同士の間で駆動磁気車軸芯
を挟み、その一側と他側とに交互に分けて配置される。
これによれば、隣合う従動磁気車の端面間の距離が遠ざ
かり、従動磁気車間の磁力干渉が低減される。請求項1
1の駆動装置は、調節機構で両磁気車間の距離を調節す
ることにより、伝達トルクの調節が可能となる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施を図面に基づいて説明
する。図1及び図2にて示す駆動装置a1は、略軸形の
従動磁気車1と駆動磁気車2とを直交させた状態で回転
自在に支持することにより構成してある。従動磁気車1
は、例えばMn −Al 磁石等の永久磁石から成り、略円
錐形に形成した車体の円錐面を円周方向に等間隔をおい
て4分割し、これらの略扇形の区間に永久磁石のN極帯
1nとS極帯1sを交互に着磁するこにより構成してあ
る。一方、駆動磁気車2は、上記従動磁気車1と同様な
永久磁石にてなり、長軸形に形成した柱状体の周面にN
極帯2nとS極帯2sとを螺旋状に着磁することにより
構成し、そのNS両極帯2n,2sの軸方向のピッチ、
即ち螺旋ピッチを上記従動磁気車1が備えるNS両極帯
1n,1sの円周方向のピッチと一致させてある。
【0023】上記した従動、駆動両磁気車1,2相互
は、両者の軸芯1a,2aが直交する状態で回転自在に
軸支すると共に、図2にて示すように従動磁気車1を駆
動磁気車2の軸芯2aの一側に幾分ずらした状態で軸支
し、従動磁気車1の円錐面が駆動磁気車2の周面に対し
て比較的小さな間隙を介し、非接触状態で近接する位置
関係にある。上記したように、駆動装置a1にあって
は、駆動磁気車2のNS両極帯2n,2sは周面に沿っ
て螺旋状に着磁してある。また、上記両極帯2n,2s
の螺旋ピッチは従動磁気車1のNS両極帯1n,1sの
ピッチに対応させてあるため、従動、駆動両磁気車1,
2間のN極帯とS極帯1n,2s/1s,2nとは磁界
による吸引力により常時最接近した状態を維持しようと
する。(図1)。
【0024】例えば、上記状態から駆動磁気車2を回転
させると、駆動磁気車2のNS両極帯2n,2sの範囲
は駆動磁気車2の回転に伴って軸方向に移動する。一
方、従動磁気車1は上記駆動磁気車2と軸芯1aを直交
させると共に、NS両極帯1n,1sを円錐面の円周に
沿って交互に設けてあるため、上記した駆動磁気車2の
NS両極帯2n,2sの移動を追って周面のNS両極帯
1n,1sが次々と移動して回転することになる。これ
により、駆動磁気車2の回転駆動が従動磁気車1に対し
て伝達され、従動磁気車1が駆動磁気車2の回転に伴っ
て連続的に追動回転することになる。
【0025】尚、上記した場合とは反対に、従動磁気車
1を回転させると、両磁気車1,2間における近接側の
周面において従動磁気車1周面のNS両極帯1n,1s
が駆動磁気車2の軸方向に回転移動する。すると、上記
したNS両極帯1n,1sの移動を駆動磁気車2のNS
両極帯2n,2sの螺旋条が追って回転移動し、駆動磁
気車2が追動回転することになる。よって、上記駆動装
置a1によれば、従動、駆動両磁気車1,2間を非接触
状態に保ったまま、従動磁気車1から駆動磁気車2、反
対に駆動磁気車2から従動磁気車1への回転駆動の伝達
を行なうことができる。これによれば、機械的な摩耗や
発塵、接触騒音を一切発生することなく、回転駆動力を
スムースに伝達することが可能となる。また、駆動磁気
車を駆動回転させている状態において、伝達2次側の従
動磁気車1に一定以上のトルクや衝撃力が加わった場合
には、両磁気車1,2間の磁界の変形により伝達一次側
となる駆動磁気車2が滑べり回転するので、両磁気車
1,2に機械的な損傷が生じることもない。
【0026】尚、上記した従動磁気車1の形状は略円錐
形か、若しくは略正多角円錐形であればよく、例えば完
全な円錐形の他に円錐台形、正多角錐台形であってもよ
い。また、従動磁気車1の円錐面に構成するNS両極帯
1n,1sは、上記した実施例の場合4個の区間に分割
したが、その分割数は限定するものではなく、NS両極
帯を交互に設けられる数であれば4個以上であっても、
4個以下であってもよい。NS両極帯1n,1sの数を
増減した場合、そのピッチに合わせて駆動磁気車2のN
S両極帯2n,2sの螺旋ピッチを対応させる必要があ
る。
【0027】図3及び図4にて示した駆動装置a2は、
上記した駆動装置a1と同じ駆動磁気車2と従動磁気車
1とを有するが、従動磁気車1を複数個有し、各従動磁
気車1を駆動磁気車2の軸方向に沿って等間隔をおいて
並列配置することにより構成してある。上記した駆動装
置a2の場合、駆動磁気車2を回転させると、各従動磁
気車1が同期しながら多軸同時回転する。また、上記駆
動装置a2の場合、所謂トルクフリー機能を具備するこ
とになり、例えば、大トルクや衝撃力が加わって一個若
しくは複数個の従動磁気車1の回転が停止したとして
も、残る従動磁気車1の駆動には影響を与えることはな
く、例えば、各従動磁気車1によりコンベアのローラを
回転駆動させる場合等に適している。
【0028】図5及び図6にて示す駆動装置a3は、上
記した駆動装置a2と同じように駆動磁気車2と複数の
従動磁気車1とを有するが、駆動磁気車2の軸芯2aに
沿って各従動磁気車1を定間隔を置いて配置すると共
に、各従動磁気車1を隣合うもの同士の間で駆動磁気車
の軸芯2a一側と軸芯2a他側とに交互に分けて配置
し、これら従動磁気車1の円錐面をそれぞれ駆動磁気車
2の軸芯2aに向けて対向させてある。上記駆動装置a
3においては、駆動磁気車2の軸芯2aに沿って配置さ
れる各従動磁気車1が、隣合うもの同士の間で駆動磁気
車軸芯2aを挟み、その一側と他側とに交互に分けて配
置され、さらに隣合う従動磁気車同士の円錐面がそれぞ
れ駆動磁気車2を挟んで対向することになる。
【0029】上記した従動磁気車1の配置によれば、駆
動磁気車2周面と従動磁気車1円錐面との間の距離を近
付けると同時に、隣合う従動磁気車1の円錐面間の距離
を遠ざけることになるので、隣合う従動磁気車1間に生
じる磁力干渉を効果的に低減することができ、これによ
り磁力干渉による従動磁気車1の作動不良を根本的に解
決することができる。
【0030】尚、上記駆動装置a1,a2,a3に使用
した従動磁気車1は、略円錐形の磁気車本体の円錐NS
両極帯1n,1sを磁着すことにより構成したが、従動
磁気車は図8及び図7にて示すもののように構成しても
よい。図8a,図8bにて示す従動磁気車1.2は、円
錐形に形成した磁気車体13の円錐面にフェライト磁石
や希土類金属磁石からなる永久磁石14を、N極,S極
交互に外向面に現れるように止着することにより、N極
帯1nとS極帯1sを構成してなる。図7a,図7bに
て示す従動磁気車1.1は、略正6角錐形に形成した磁
気車体11周面の平面部にフェライト磁石や希土類金属
磁石からなる永久磁石12を、N極,S極交互に外向面
に現れるように止着することにより、N極帯1nとS極
帯1sを構成してなる。尚、上記した磁気車体11の形
状は6角形に限定されるものではなく、N極帯とS極帯
を交互に配置できる多角形であれば何角形であってもよ
い。尚、上記した磁気車体11の形状は6角形に限定さ
れるものではなく、N極帯とS極帯を交互に配置できる
多角形であれば何角形であってもよい。
【0031】図9及び図10にて示す駆動装置a4は、
円板状の従動磁気車1と駆動磁気車2とを直交させた状
態で回転自在に支持することにより構成してある。従動
磁気車1は、前記した駆動装置a1と同様にMn −Al
磁石等の永久磁石から成り、円板状に形成した車体にお
ける一端面を円周方向に等間隔をおいて4分割し、これ
ら各扇形の区間に永久磁石のN極帯1nとS極帯1sを
交互に着磁するこにより構成してある。一方、駆動磁気
車2は、前記駆動装置a1のものと同様、長軸形に形成
した柱状体の周面にN極帯2nとS極帯2sとを螺旋状
に着磁することにより構成し、そのNS両極帯2n,2
sの螺旋ピッチを上記従動磁気車1一端面に構成したN
S両極帯1n,1sの周方向のピッチに一致させてあ
る。
【0032】上記した従動、駆動両磁気車1,2相互
は、両者の軸芯1a,2aが直交する状態で回転自在に
軸支すると共に、図9にて示すように従動磁気車1を駆
動磁気車2の軸芯2aの一側にずらした状態で軸支し、
従動磁気車1端面が駆動磁気車2の一側部周面に対して
比較的小さな間隙を介し、非接触状態で近接する位置関
係にある(図10)。
【0033】上記したように、駆動装置a1にあって
は、従動磁気車1端面のNS両極体1n,1sの周方向
のピッチを駆動磁気車2のNS両極帯2n,2sの螺旋
ピッチに対応させてある。従って、従動、駆動両磁気車
1,2間のN極帯とS極帯1n,2s/1s,2nとは
磁界による吸引力により常時最接近した状態を維持しよ
うとする。よって、上記状態から駆動磁気車2を回転さ
せると、駆動磁気車2のNS両極帯2n,2sの範囲は
駆動磁気車2の回転に伴って軸方向に移動し、従動磁気
車1は上記した駆動磁気車2のNS両極帯2n,2sの
移動を追って周面のNS両極帯1n,1sが次々と移動
して回転することになる。これにより、駆動磁気車2の
回転駆動が従動磁気車1に対して伝達され、従動磁気車
1が駆動磁気車2の回転に伴って連続的に追動回転する
ことになる。上記した駆動装置a4は、磁力が作用する
駆動磁気車2周面と従動磁気車1一端面との間の近接部
の有効面積を大きく確保することができるため、大きな
駆動トルクを確保することが可能となる。
【0034】上記した場合とは反対に、従動磁気車1を
回転させると、両磁気車1,2間における近接側の周面
において従動磁気車1周面のNS両極帯1n,1sが駆
動磁気車2の軸方向に回転移動し、上記NS両極帯1
n,1sの移動を駆動磁気車2のNS両極帯2n,2s
の螺旋条が追って回転移動し、駆動磁気車2が追動回転
する。
【0035】図11及び図12にて示した駆動装置a5
は、上記した駆動装置a4と同じ駆動磁気車2と従動磁
気車1とを具備するが、従動磁気車1を複数個具備し、
各従動磁気車1を駆動磁気車2の軸方向に沿ってNS両
極帯1n,1sの螺旋ピッチに対応するように等間隔を
おいて並列配置することにより構成してある。上記した
駆動装置a5の場合、駆動磁気車2を回転させると、各
従動磁気車1が同期しながら多軸同時回転する。上記駆
動装置a5の場合、各従動磁気車1を円板状に構成して
いるので、各従動磁気車1のNS両極帯1n,1sがつ
くる磁界は、その極帯1n,1sの前方で強く、外周方
向では弱くなるので、隣合う従動磁気車の間で生じる磁
力の干渉を低減することができる。また、駆動装置a5
の場合、前記した駆動装置a2と同様に、トルクフリー
機能を具備することになり、各従動磁気車1によりコン
ベアのローラを回転駆動させる場合等に適している。
【0036】図13及び図14にて示す駆動装置a6
は、上記した駆動装置a5と同じように駆動磁気車2と
複数の従動磁気車1とを有するが、駆動磁気車2の軸芯
2aに沿って各従動磁気車1を駆動磁気車2のNS両極
帯2n,2sの螺旋ピッチに対応する間隔を置いて配置
すると共に、各従動磁気車1を隣合うもの同士の間で駆
動磁気車2の軸芯2a一側と軸芯2a他側とに交互に分
けて配置し、これら従動磁気車1の駆動磁気車2側の端
面をそれぞれ駆動磁気車2の軸芯2aに向けて対向させ
てある。上記駆動装置a6においては、駆動磁気車2の
軸芯2aに沿って配置される各従動磁気車1が、隣合う
もの同士の間で駆動磁気車軸芯2aを挟み、その一側と
他側とに交互に分けて配置したものであるから、隣合う
従動磁気車1の端面間の距離を遠ざけることができ、従
動磁気車2を円板状にしたことによる干渉防止効果と相
俟って従動磁気車の間の磁力干渉をより効果的に防止し
得る。
【0037】尚、上記した駆動装置a4,a5,a6に
使用する従動磁気車1の形状は略円板形の他に、6角や
8角等の正多角形板形であってもよい。また、従動磁気
車1の端面に構成するNS両極帯1n,1sは、上記し
た実施例の場合4個の区間に分割したが、その分割数は
限定するものではなく、NS両極帯を交互に設けられる
数であれば4個以上であっても、4個以下であってもよ
い。NS両極帯1n,1sの数を増減した場合、そのピ
ッチに合わせて駆動磁気車2のNS両極帯2n,2sの
螺旋ピッチを対応させる必要があることは云うまでもな
い。
【0038】上記した駆動装置a4,a5,a6に使用
した従動磁気車1は、略円板形の磁気車本体の端面にN
S両極帯1n,1sを着磁することにより構成したが、
従動磁気車は図15及び図16にて示すもののように構
成してもよい。図16a,図16bにて示す従動磁気車
1.3は、円板形に形成した磁気車体17の一端面にフ
ェライト磁石や希土類金属磁石からなる永久磁石18
を、N極,S極交互に止着することにより、N極帯1n
とS極帯1sを構成してなる。図15a,図15bにて
示す従動磁気車1.4は、略正6角板形に形成した磁気
車体15端面の周辺部にフェライト磁石や希土類金属磁
石からなる永久磁石16を、N極,S極交互に外向面に
現れるように止着することにより、N極帯1nとS極帯
1sを構成してなる。尚、上記した磁気車体15の形状
は6角形に限定されるものではなく、N極帯とS極帯を
交互に配置できる多角形であれば何角形であってもよ
い。
【0039】駆動磁気車は図17乃至図22にて示すも
ののように構成してもよい。図17及び図18にて示す
駆動磁気車2.1は、断面6角形の柱状体21周面の各
平面部に沿ってN極S極を一対に着磁させた多数の永久
磁石22を所定の間隔をおいて止着することにより、柱
状体21周面に沿って不連続状に螺旋を描くN極帯2n
とS極帯2sを構成したものである。図19及び図20
にて示す駆動磁気車2.2は、断面6角形の柱状体23
周面の各平面部に沿ってN極(若しくはS極)だけが外
向面に現れるように永久磁石24を多数止着することに
より構成したものである。この場合、柱状体23周面で
上記永久磁石24を止着していない面には上記永久磁石
24の外向面の極と反対の極が現れ、柱状体23の周面
において不連続状の螺旋を構成する各永久磁石24の外
向面とそれ以外の柱状体23周面とにより螺旋状のN極
帯2nとS極帯2sを構成する。
【0040】図21及び図22にて示す駆動磁気車2.
3は、円柱状に形成した柱状体25の周面に帯状のゴム
磁石若しくはプラスチック磁石からなる永久磁石26を
螺旋状に巻き付けて接着することにより構成したもので
ある。上記した永久磁石はN極(若しくはS極)だけが
外向面に現れるようにしたので、柱状体25自体を反対
極として着磁し、柱状体25の周面において螺旋状に巻
回される永久磁石26とそれ以外の部分に露出する柱状
体25周面とにより螺旋状のN極帯2nとS極帯2sを
構成する。また、上記柱状体21,23,25は、磁性
の材料からなるものであってもよいし、非磁性の材料か
らなるものであってもよい。
【0041】また、上記駆動装置はa2,a3,a5,
a6は、駆動磁気車2を従動磁気車1の軸芯1a方向に
スライド移動させるか、若しくは従動磁気車1をその軸
芯1a方向にスライド移動させることが可能な既存の軸
受け位置の調節機構(図示せず)を具備せしめてもよ
い。この場合、上記調節機構により両磁気車1,2にお
ける近接部の距離を可変することで磁力の増減調節を行
ない、伝達トルクの調節を行なうことができるようにな
る。上述した駆動装置a2,a3,a5,a6は、従動
磁気車1の形状や配置構成により、隣合う従動磁気車2
間の磁力干渉を防止する構成を取っている。しかし、上
記した各駆動装置a2,a3,a5,a6は、図24に
て示した従来の駆動装置のように、各従動磁気車1の間
に干渉防止板を介在させてもよく、これにより従動磁気
車2間の磁力干渉効果はさらに完全となり、従動磁気車
1同士の間隔がかなり小さくなる場合においても従動磁
気車2の作動不良を防止することが可能となる。
【0042】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、永久磁石
の磁力を利用して回転駆動力の伝達を従動磁気車と駆動
磁気車との間で非接触状態を保ったまま行なうものであ
るから、歯車を用いた駆動装置のように機械的な摩耗や
発塵、騒音を発生することなく、両磁気車間において回
転駆動力の伝達を極めてスムースに行なうことができ
る。また、一定以上のトルクや衝撃力が伝達側の磁気車
に加わった場合には、磁界の変形により伝達側の磁気車
が滑べり回転するので、機械的な損傷が生じることがな
い。
【0043】請求項2の駆動装置は、駆動磁気車の軸方
向へ沿って複数個の従動磁気車を所定の間隔をおきなが
ら配置したものであるから、駆動磁気車を駆動軸とする
従動磁気車の多軸同時駆動が可能となる。この場合、従
動磁気車の一個若しくは複数個の回転が停止しても他の
従動磁気車の駆動には影響を与えず、所謂トルクフリー
機能を具備することになる。
【0044】請求項3の駆動装置は、略円錐形または略
正多角錐形に構成した各従動磁気車を、隣合うもの同士
の間で駆動磁気車軸芯一側と軸芯他側とに交互に分けて
配置し、さらに従動磁気車の端面をそれぞれ駆動磁気車
の軸芯へ向けて対向させたものであるから、隣合う駆動
磁気車周面と従動磁気車錐面との間の距離を近付けると
共に、隣合う従動磁気車の錐面間の距離を遠ざけて、従
動磁気車の磁力干渉を大幅に低減することができる。こ
れによれば、隣合う各従動磁気車間に生じる磁力の干渉
を、干渉防止板を使用することなく合理的に防止するこ
とができる。
【0045】また、請求項4の駆動装置は、略円錐形体
または略正多角錐形体の錐面の周方向に沿って永久磁石
を配置して止着することにより従動磁気車を構成してあ
るので、NS両極帯を簡単且つ低コストにて製造するこ
とができる。
【0046】請求項5の駆動磁気車は、従動磁気車を略
円板状または略正多角板状に構成し、その一端面を駆動
磁気車の周面に対して非接触状態で近接せしめて構成し
たものであるから、磁力が作用する駆動磁気車周面と従
動磁気車一端面との間の近接部の有効面積を大きく確保
することができ、これにより大きな駆動トルクを確保
し、動力の伝達を確実に行なうことが可能となる。
【0047】請求項6の駆動装置は、略円板状または略
正多角形板状に構成した複数の従動磁気車を駆動磁気車
の軸芯に沿って所定の間隔を置いて配置したものにおい
ては、上記大きな駆動トルクを確保しながら、駆動磁気
車を駆動軸とする従動磁気車の多軸同時駆動を確実に行
なうことができる。そして、各従動磁気車を略円板状若
しくは略正多角板状に構成することによれば、磁気車周
面の面積が低減され、隣合う従動磁気車の間で生じる磁
力の干渉を低減することができるので、隣合う各従動磁
気車間に生じる磁力の干渉を、干渉防止板を使用するこ
となく合理的に防止することができる。
【0048】また、請求項7の駆動装置は、駆動磁気車
の軸芯に沿って配置される各従動磁気車を、隣合うもの
同士間で駆動磁気車軸芯を挟み、その一側と他側とに交
互に分けて配置したものであるから、隣合う従動磁気車
の端面間の距離を遠ざけることができ、従動磁気車を略
円板状または略正多角形板状にしたことによる干渉防止
効果と相俟って従動磁気車間の磁力干渉をより効果的に
防止することができる。
【0049】請求項8記載の駆動装置は、略円板体また
は略正多角板体の端面の円周方向に沿って多数永久磁石
を配置して止着することによりNS両極帯を構成した従
動磁気車を具備するものであるから、従動磁気車のNS
両極帯を簡単且つ低コストにて製造することができる。
【0050】請求項9記載の駆動装置は、円柱形または
多角柱形の柱状体周面に沿って多数の永久磁石を多数個
螺旋状に並べて止着することによりNS両極帯を構成し
た駆動磁気車を具備するものであるから、駆動磁気車の
NS両極帯を簡単且つ低コストにて製造することができ
る。
【0051】請求項10記載の駆動装置は、円柱形また
は多角柱形の柱状体周面に沿って帯状のゴム磁石または
プラスチック磁石を螺旋状に巻き付けることによりNS
両極帯を構成した駆動磁気車を具備するものであるか
ら、駆動磁気車のNS両極帯を簡単且つ低コストにて製
造することができる。
【0052】請求項11の駆動装置は、駆動磁気車と従
動磁気車との間の距離を可変する調節機構を具備するも
のであるから、両磁気車の近接部の距離を調節すること
により伝達トルクの調節を行なうことが可能となり、ま
た、保管時において磁気吸引力により生じる従動磁気車
の変形も防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施した駆動装置を示す斜視図。
【図2】 同駆動装置の平面図。
【図3】 駆動磁気車に対して複数の従動磁気車を設
けた駆動装置を示す正面図。
【図4】 同駆動装置の平面図。
【図5】 駆動磁気車に対して複数の従動磁気車を交
互に配置した駆動装置を示す平面図。
【図6】 同装置の縦断面図。
【図7】 (a)は正6角錐状に形成した従動磁気車
を示す正面図、(b)は、同従動磁気車を示す側面図。
【図8】 (a)は円錐状に形成した従動磁気車を示
す正面図、(b)は、同従動磁気車を示す側面図。
【図9】 従動磁気車を円板状に構成した駆動装置を
示す斜視図。
【図10】 同駆動装置の平面図。
【図11】 駆動磁気車に対して円板状の従動磁気車
を複数個設けた駆動装置を示す正面図。
【図12】 同駆動装置の平面図。
【図13】 駆動磁気車に対して円板の従動磁気車を
複数個交互に配置した駆動装置を示す平面図。
【図14】 同駆動装置の縦断面図。
【図15】 (a)は正6角板状に形成した従動磁気
車を示す正面図、(b)は、同従動磁気車を示す側面
図。
【図16】 (a)は円板状に形成した従動磁気車を
示す正面図、(b)は、同従動磁気車を示す側面図。
【図17】 柱状体の周面にNS両永久磁石を止着し
てなる駆動磁気車を示す正面図。
【図18】 同駆動磁気車を示す側面図。
【図19】 柱状体の周面に単極の永久磁石を止着し
てなる駆動磁気車を示す正面図。
【図20】 同駆動磁気車を示す側面図。
【図21】 柱状体の外周に帯状のゴム磁石を巻き付
けて構成した駆動磁気車を示す正面図。
【図22】 同駆動磁気車を示す側面図。
【図23】 従来の駆動装置を示す斜視図。
【図24】 同駆動装置の正面図。
【符号の説明】
a1〜a3・・・駆動装置 1,1.2,1.3・・・従動磁気車 1n・・・N極帯 1s・・・S極帯 2,2.1,2.2,2.3・・・駆動磁気車 2n・・・N極帯 2s・・・S極帯
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年2月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明 細 書
【発明の名称】 駆動装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気車を利用して回転
駆動力を伝達する駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、工作機械や産業機械等に使用され
る回転伝達手段としては、歯車やウォームギヤ等を用い
た駆動装置が広く用いられている。上記したように歯車
を用いた駆動装置は、当然のことながら歯車同士を噛み
合わせて駆動力を伝達するために、歯面の摩耗や発塵、
騒音を発生する他に、大トルクや衝撃力等により破損を
生じる可能性を有している。また、多軸を同時に回転駆
動させる駆動装置の場合には、一軸の故障により多軸を
利用した駆動系全体が停止してしまう不具合があった。
【0003】そこで、上記したような歯車が具有する問
題を解決する為に非接触状態で回転駆動力を伝達する方
法として、磁気歯車を利用した駆動装置、及びコンベア
が発明されている(特願平5−290500号,特願平
5−290512号)。図23及び図24にて示すよう
に、上記した駆動装置は、長軸状に形成される駆動磁気
車102と、この駆動磁気車102の軸方向に沿って間
隔をおきながら配置する複数の従動磁気車101とから
なり、上記各従動磁気車101を駆動磁気車102に対
して軸芯を直角に交差せしめると共に、各従動磁気車1
01と駆動磁気車102の周面同士を非接触状態にて近
接させた状態で軸支している。また、上記駆動磁気車1
02の周面に永久磁石のN極帯102nとS極帯102
sとを螺旋状に設けると共に、各従動磁気車101の周
面に沿って永久磁石のN極帯101nとS極帯101s
とを交互に設け、上記各従動磁気車101におけるNS
両極帯101n,101sの周方向のピッチと、駆動磁
気車102におけるNS両極帯102n,102sの螺
旋ピッチとを対応させることにより構成してある。
【0004】上記したように構成した駆動装置にあって
は、両磁気車102,101間のN極帯とS極帯102
n,101s/102s,101nとが磁界による吸引
力により常時最接近した状態を維持しようとする。よっ
て上記状態から駆動磁気車102を回転駆動させると、
螺旋状に構成されるNS両極帯102n,102sの範
囲は回転に伴って駆動磁気車102の軸方向へ向けて連
続的に移動することになる。一方、各従動磁気車101
は上記駆動磁気車102と軸芯が交差し、且つNS両極
帯101n,101sを周面に沿って交互に配置してあ
るため、上記した如き駆動磁気車102のNS両極帯1
02n,102sの移動を追って周面のNS両極帯10
1n,101sが次々と移動して回転することになる。
これによって、駆動磁気車102の回転駆動が各従動磁
気車101に対して伝達され、各従動磁気車101が駆
動磁気車102の回転に伴って同期した状態で追動回転
することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た駆動装置においては、多数個並列させた従動磁気車1
01を同時に回転駆動させようとすると、隣合う磁気車
101同士の磁力線が干渉してしまい、多軸の同時駆動
が正常に行なうことができなくなる問題を生じることが
あった。そこで、上記駆動装置においては、従動磁気車
同士の磁力の干渉を防止する為に、隣合う従動磁気車1
01の間に磁性体板を介在させ、各従動磁気車101間
の磁界の干渉を防止する対策を施していた。
【0006】しかし、上記したように磁性体板を使用し
た磁力干渉の防止対策は、磁性体板を付設して行なうも
のであるからコストの増大を招くと共に、従動磁気車1
01同士間の干渉を根本的に防止するものではなく、コ
ストの増大を招くことなく従動磁気車同士の干渉を根本
的に防止し得る手段が望まれていた。本発明の目的は、
上記した如き磁気車を利用した駆動装置に対して、従動
磁気車間の磁力の干渉をコスト高を招くことなく根本的
に防止し得る手段を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
為に本発明の駆動装置は、略軸形に構成した駆動磁気車
と、略円錐形または略正多角錐形に構成される従動磁気
車とを備え、上記駆動、従動両磁気車の軸芯を直角もし
くは斜めに交差せしめ互いの周面を非接触状態にて近接
させ、且つ、駆動磁気車の周面に沿って永久磁石のN極
帯とS極帯とを螺旋状に設けると共に、従動磁気車の錐
面の周方向に沿って永久磁石のN極帯とS極帯とを交互
に設け、上記従動磁気車におけるNS両極帯の周方向の
ピッチと、駆動磁気車におけるNS両極帯の螺旋ピッチ
とを対応させてなるものである。上記駆動装置は、駆動
磁気車の軸芯に沿って複数個の従動磁気車を所定の間隔
を置いて配置してもよい。
【0008】また、上記駆動装置は、駆動磁気車の軸芯
に沿って配置される各従動磁気車を隣合うもの同士の間
で駆動磁気車軸芯一側と軸芯他側とに交互に分けて配置
し、これら従動磁気車の錐面をそれぞれ駆動磁気車を挟
んで対向させてもよい。
【0009】上記駆動装置は、略円錐形体または略正多
角錐形体の錐面の周方向に沿って多数の永久磁石を配置
して止着することによりNS両極帯を構成した従動磁気
車を具備してもよい。
【0010】本発明の駆動装置は、略軸形に構成した駆
動磁気車と、略円板状または略正多角形板状に構成され
る従動磁気車とを備え、上記駆動、従動両磁気車の軸芯
を直角もしくは斜めに交差せしめ駆動磁気車の周面に対
して従動磁気車の一端面を非接触状態にて近接させ、且
つ、駆動磁気車の周面に沿って永久磁石のN極帯とS極
帯とを螺旋状に設けると共に、従動磁気車の一端面の周
方向に沿って永久磁石のN極帯とS極帯とを交互に設
け、上記従動磁気車一端面におけるNS両極帯の周方向
のピッチと、駆動磁気車におけるNS両極帯の螺旋ピッ
チとを対応させてなるものである。
【0011】上記駆動装置は、駆動磁気車の軸芯に沿っ
て複数個の従動磁気車を所定の間隔を置いて配置しても
よい。
【0012】上記駆動装置は、駆動磁気車の軸芯に沿っ
て配置される各従動磁気車を隣合うもの同士の間で駆動
磁気車軸芯一側と軸芯他側とに交互に分けて配置し、こ
れら従動磁気車の端面をそれぞれ駆動磁気車を挟んで
対向させてもよい。
【0013】上記駆動装置は、略円板体または略正多角
板体の端面の周方向に沿って多数の永久磁石を配置して
止着することによりNS両極帯を構成した従動磁気車を
具備してもよい。
【0014】上記駆動装置は、円柱形または多角柱形の
柱状体周面に沿って多数の永久磁石を多数個螺旋状に並
べて止着することによりNS両極帯を構成した駆動磁気
車を具備してもよい。
【0015】上記駆動装置は、円柱形または多角柱形の
柱状体周面に沿って帯状のゴム磁石またはプラスチック
磁石を螺旋状に巻き付けることによりNS両極帯を構成
した駆動磁気車を具備してもよい。上記駆動装置は、駆
動磁気車と従動磁気車との間の距離を可変する調節機構
を具備するとよい。
【0016】
【作用】以上の手段によれば、従動磁気車の周面に沿っ
ては永久磁石のN極帯とS極帯とが交互に設けられ、ま
た、駆動磁気車の周面には永久磁石のN極帯とS極帯と
が螺旋状に設けてある。上記した両磁気車は軸芯を直角
若しくは斜めに交差し、従動磁気車の錐面を駆動磁気車
の周面に対して非接触状態にて近接させた状態で軸支し
てある。駆動磁気車のNS両極帯は周面に沿って螺旋状
に設けてあり、この極帯の螺旋ピッチを上記従動磁気車
NS両極帯の周方向のピッチに対応させてある。よっ
て、駆動、従動両磁気車間のN極帯とS極帯は最接近し
た状態で吸引し合う状態を常に維持しようとする。
【0017】いま、駆動磁気車側に視点を置き、駆動磁
気車を回転させると、駆動磁気車のNS両極帯の範囲は
回転に伴って軸方向へ順次移動する。一方、従動磁気車
はNS両極帯を錐面の周方向に沿って交互に設けてある
ため、上記した駆動磁気車のNS両極帯の移動を追って
周面のNS両極帯が連続的に移動し、これにより従動磁
気車が追動して回転する。尚、上記した場合とは反対に
従動磁気車を回転させた場合は、近接側の周面において
従動磁気車周面のNS両極帯が駆動磁気車の軸方向に回
転移動し、この移動を駆動磁気車NS両極帯の螺旋が追
い、駆動磁気車が追動して回転することになる。駆動磁
気車の軸芯に沿って複数個の従動磁気車を所定の間隔を
置いて配置して構成したものにおいては、駆動磁気車を
回転させることにより複数個の各従動磁気車が同期した
状態で回転する。
【0018】また、請求項3の駆動装置においては、駆
動磁気車の軸芯に沿って配置される各従動磁気車が、隣
合うもの同の間で駆動磁気車の軸芯を挟み、その一側
と他側とに交互に分けて配置され、さらに隣合う従動磁
気車同士の錐面がそれぞれ駆動磁気車を挟んで対向する
状態となっている。これによれば、駆動磁気車周面と従
動磁気車錐面との間の距離を近付けると共に、隣合う従
動磁気車の錐面間の距離を遠ざけて、従動磁気車の磁力
干渉を低減することができる。
【0019】請求項5の駆動磁気車においては、従動磁
気車を略円板状または略正多角形板状に構成し、その一
端面を駆動磁気車の周面に対して非接触状態で近接させ
ている。また、上記従動磁気車の一端面には、周方向に
沿ってN極帯とS極帯とが交互に設けられ、上記従動磁
気車一端面におけるNS両極帯の周方向のピッチと、駆
動磁気車におけるNS両極帯の螺旋ピッチとを対応させ
てある。よって、駆動、従動両磁気車間のN極帯とS極
帯は最接近した状態で吸引し合う状態を常に維持しよう
とする。上記駆動装置は、前記した請求項1のものと同
様の作用により駆動磁気車から従動磁気車への動力伝達
が行なわれるため説明は省略する。
【0020】上記した駆動装置において駆動磁気車の軸
芯に沿って複数個の従動磁気車を所定の間隔を置いて配
置して構成したものにおいては、駆動磁気車を回転させ
ることにより複数個の各従動磁気車が同期した状態で回
転する。また、各従動磁気車を略円板状若しくは略正多
角形板状に構成することによれば、磁気車周面の面積が
低減されるので、隣合う従動磁気車の間で生じる磁力の
干渉を低減することができる。
【0021】請求項7の駆動装置においては、請求項3
のものと同様に、駆動磁気車の軸芯に沿って配置される
各従動磁気車が、隣合うもの同士の間で駆動磁気車軸芯
を挟み、その一側と他側とに交互に分けて配置される。
これによれば、隣合う従動磁気車の端面間の距離が遠ざ
かり、従動磁気車間の磁力干渉が低減される。請求項1
1の駆動装置は、調節機構で両磁気車間の距離を調節す
ることにより、伝達トルクの調節が可能となる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施を図面に基づいて説明
する。図1及び図2にて示す駆動装置a1は、略軸形の
従動磁気車1と駆動磁気車2とを直交させた状態で回転
自在に支持することにより構成してある。従動磁気車1
は、例えばMn −Al 磁石等の永久磁石から成り、略円
錐形に形成した磁気車本体の円錐面を円周方向に等間隔
をおいて4分割し、これらの略扇形の区間に永久磁石の
N極帯1nとS極帯1sを交互に着磁するこにより構成
してある。一方、駆動磁気車2は、上記従動磁気車1と
同様な永久磁石にてなり、長軸形に形成した柱状体の周
面にN極帯2nとS極帯2sとを螺旋状に着磁すること
により構成し、そのNS両極帯2n,2sの軸方向のピ
ッチ、即ち螺旋ピッチを上記従動磁気車1が備えるNS
両極帯1n,1sの円周方向のピッチと一致させてあ
る。
【0023】上記した従動、駆動両磁気車1,2相互
は、両者の軸芯1a,2aが直交する状態で回転自在に
軸支すると共に、図2にて示すように従動磁気車1を駆
動磁気車2の軸芯2aの一側に幾分ずらした状態で軸支
し、従動磁気車1の円錐面が駆動磁気車2の周面に対し
て比較的小さな間隙を介し、非接触状態で近接する位置
関係にある。上記したように、駆動装置a1にあって
は、駆動磁気車2のNS両極帯2n,2sは周面に沿っ
て螺旋状に着磁してある。また、上記両極帯2n,2s
の螺旋ピッチは従動磁気車1のNS両極帯1n,1sの
ピッチに対応させてあるため、従動、駆動両磁気車1,
2間のN極帯とS極帯1n,2s/1s,2nとは磁界
による吸引力により常時最接近した状態を維持しようと
する。(図1)。
【0024】例えば、上記状態から駆動磁気車2を回転
させると、駆動磁気車2のNS両極帯2n,2sの範囲
は駆動磁気車2の回転に伴って軸方向に移動する。一
方、従動磁気車1は上記駆動磁気車2と軸芯1aを直交
させると共に、NS両極帯1n,1sを円錐面の円周に
沿って交互に設けてあるため、上記した駆動磁気車2の
NS両極帯2n,2sの移動を追って周面のNS両極帯
1n,1sが次々と移動して回転することになる。これ
により、駆動磁気車2の回転駆動が従動磁気車1に対し
て伝達され、従動磁気車1が駆動磁気車2の回転に伴っ
て連続的に追動回転することになる。
【0025】尚、上記した場合とは反対に、従動磁気車
1を回転させると、両磁気車1,2間における近接側の
周面において従動磁気車1周面のNS両極帯1n,1s
が駆動磁気車2の軸方向に回転移動する。すると、上記
したNS両極帯1n,1sの移動を駆動磁気車2のNS
両極帯2n,2sの螺旋条が追って回転移動し、駆動磁
気車2が追動回転することになる。よって、上記駆動装
置a1によれば、従動、駆動両磁気車1,2間を非接触
状態に保ったまま、従動磁気車1から駆動磁気車2、反
対に駆動磁気車2から従動磁気車1への回転駆動の伝達
を行なうことができる。これによれば、機械的な摩耗や
発塵、接触騒音を一切発生することなく、回転駆動力を
スムースに伝達することが可能となる。また、駆動磁気
車を駆動回転させている状態において、伝達2次側の従
動磁気車1に一定以上のトルクや衝撃力が加わった場合
には、両磁気車1,2間の磁界の変形により伝達一次側
となる駆動磁気車2が滑べり回転するので、両磁気車
1,2に機械的な損傷が生じることもない。
【0026】尚、上記した従動磁気車1の形状は略円錐
形か、若しくは略正多角円錐形であればよく、例えば完
全な円錐形の他に円錐台形、正多角錐台形であってもよ
い。また、従動磁気車1の円錐面に構成するNS両極帯
1n,1sは、上記した実施例の場合4個の区間に分割
したが、その分割数は限定するものではなく、NS両極
帯を交互に設けられる数であれば4個以上であっても、
4個以下であってもよい。NS両極帯1n,1sの数を
増減した場合、そのピッチに合わせて駆動磁気車2のN
S両極帯2n,2sの螺旋ピッチを対応させる必要があ
る。
【0027】図3及び図4にて示した駆動装置a2は、
上記した駆動装置a1と同じ駆動磁気車2と従動磁気車
1とを有するが、従動磁気車1を複数個有し、各従動磁
気車1を駆動磁気車2の軸方向に沿って等間隔をおいて
並列配置することにより構成してある。上記した駆動装
置a2の場合、駆動磁気車2を回転させると、各従動磁
気車1が同期しながら多軸同時回転する。また、上記駆
動装置a2の場合、所謂トルクフリー機能を具備するこ
とになり、例えば、大トルクや衝撃力が加わって一個若
しくは複数個の従動磁気車1の回転が停止したとして
も、残る従動磁気車1の駆動には影響を与えることはな
く、例えば、各従動磁気車1によりコンベアのローラを
回転駆動させる場合等に適している。
【0028】図5及び図6にて示す駆動装置a3は、上
記した駆動装置a2と同じように駆動磁気車2と複数の
従動磁気車1とを有するが、駆動磁気車2の軸芯2aに
沿って各従動磁気車1を定間隔を置いて配置すると共
に、各従動磁気車1を隣合うもの同士の間で駆動磁気車
の軸芯2a一側と軸芯2a他側とに交互に分けて配置
し、これら従動磁気車1の円錐面をそれぞれ駆動磁気車
2の軸芯2aに向けて対向させてある。上記駆動装置a
3においては、駆動磁気車2の軸芯2aに沿って配置さ
れる各従動磁気車1が、隣合うもの同士の間で駆動磁気
車軸芯2aを挟み、その一側と他側とに交互に分けて配
置され、さらに隣合う従動磁気車同士の円錐面がそれぞ
れ駆動磁気車2を挟んで対向することになる。
【0029】上記した従動磁気車1の配置によれば、駆
動磁気車2周面と従動磁気車1円錐面との間の距離を近
付けると同時に、隣合う従動磁気車1の円錐面間の距離
を遠ざけることになるので、隣合う従動磁気車1間に生
じる磁力干渉を効果的に低減することができ、これによ
り磁力干渉による従動磁気車1の作動不良を根本的に解
決することができる。
【0030】尚、上記駆動装置a1,a2,a3に使用
した従動磁気車1は、略円錐形の磁気車本体の円錐面に
NS両極帯1n,1sを着磁すことにより構成したが、
従動磁気車は図8及び図7にて示すもののように構成し
てもよい。図8a,図8bにて示す従動磁気車1.2
は、円錐形に形成した磁気車体13の円錐面にフェライ
ト磁石や希土類金属磁石からなる永久磁石14を、N
極,S極交互に外向面に現れるように止着することによ
り、N極帯1nとS極帯1sを構成してなる。図7a,
図7bにて示す従動磁気車1.1は、略正6角錐形に形
成した磁気車体11周面の平面部にフェライト磁石や希
土類金属磁石からなる永久磁石12を、N極,S極交互
に外向面に現れるように止着することにより、N極帯1
nとS極帯1sを構成してなる。尚、上記した磁気車体
11の形状は6角形に限定されるものではなく、N極帯
とS極帯を交互に配置できる多角形であれば何角形であ
ってもよい。
【0031】図9及び図10にて示す駆動装置a4は、
円板状の従動磁気車1と駆動磁気車2とを直交させた状
態で回転自在に支持することにより構成してある。従動
磁気車1は、前記した駆動装置a1と同様にMn −Al
磁石等の永久磁石から成り、円板状に形成した磁気車本
における一端面を円周方向に等間隔をおいて4分割
し、これら各扇形の区間に永久磁石のN極帯1nとS極
帯1sを交互に着磁するこにより構成してある。一
方、駆動磁気車2は、前記駆動装置a1のものと同様、
長軸形に形成した柱状体の周面にN極帯2nとS極帯2
sとを螺旋状に着磁することにより構成し、そのNS両
極帯2n,2sの螺旋ピッチを上記従動磁気車1一端面
に構成したNS両極帯1n,1sの周方向のピッチに一
致させてある。
【0032】上記した従動、駆動両磁気車1,2相互
は、両者の軸芯1a,2aが直交する状態で回転自在に
軸支すると共に、図9にて示すように従動磁気車1を駆
動磁気車2の軸芯2aの一側にずらした状態で軸支し、
従動磁気車1端面が駆動磁気車2の一側部周面に対して
比較的小さな間隙を介し、非接触状態で近接する位置関
係にある(図10)。
【0033】上記したように、駆動装置a4にあって
は、従動磁気車1端面のNS両極体1n,1sの周方向
のピッチを駆動磁気車2のNS両極帯2n,2sの螺旋
ピッチに対応させてある。従って、従動、駆動両磁気車
1,2間のN極帯とS極帯1n,2s/1s,2nとは
磁界による吸引力により常時最接近した状態を維持しよ
うとする。よって、上記状態から駆動磁気車2を回転さ
せると、駆動磁気車2のNS両極帯2n,2sの範囲は
駆動磁気車2の回転に伴って軸方向に移動し、従動磁気
車1は上記した駆動磁気車2のNS両極帯2n,2sの
移動を追って周面のNS両極帯1n,1sが次々と移動
して回転することになる。これにより、駆動磁気車2の
回転駆動が従動磁気車1に対して伝達され、従動磁気車
1が駆動磁気車2の回転に伴って連続的に追動回転する
ことになる。上記した駆動装置a4は、磁力が作用する
駆動磁気車2周面と従動磁気車1一端面との間の近接部
の有効面積を大きく確保することができるため、大きな
駆動トルクを確保することが可能となる。
【0034】上記した場合とは反対に、従動磁気車1を
回転させると、両磁気車1,2間における近接側の周面
において従動磁気車1周面のNS両極帯1n,1sが駆
動磁気車2の軸方向に回転移動し、上記NS両極帯1
n,1sの移動を駆動磁気車2のNS両極帯2n,2s
の螺旋が追って回転移動し、駆動磁気車2が追動回転す
る。
【0035】図11及び図12にて示した駆動装置a5
は、上記した駆動装置a4と同じ駆動磁気車2と従動磁
気車1とを具備するが、従動磁気車1を複数個具備し、
各従動磁気車1を駆動磁気車2の軸方向に沿ってNS両
極帯1n,1sの螺旋ピッチに対応するように等間隔を
おいて並列配置することにより構成してある。上記した
駆動装置a5の場合、駆動磁気車2を回転させると、各
従動磁気車1が同期しながら多軸同時回転する。上記駆
動装置a5の場合、各従動磁気車1を円板状に構成して
いるので、各従動磁気車1のNS両極帯1n,1sがつ
くる磁界は、その極帯1n,1sの前方で強く、外周方
向では弱くなるので、隣合う従動磁気車の間で生じる磁
力の干渉を低減することができる。また、駆動装置a5
の場合、前記した駆動装置a2と同様に、トルクフリー
機能を具備することになり、各従動磁気車1によりコン
ベアのローラを回転駆動させる場合等に適している。
【0036】図13及び図14にて示す駆動装置a6
は、上記した駆動装置a5と同じように駆動磁気車2と
複数の従動磁気車1とを有するが、駆動磁気車2の軸芯
2aに沿って各従動磁気車1を駆動磁気車2のNS両極
帯2n,2sの螺旋ピッチに対応する間隔を置いて配置
すると共に、各従動磁気車1を隣合うもの同士の間で駆
動磁気車2の軸芯2a一側と軸芯2a他側とに交互に分
けて配置し、これら従動磁気車1の駆動磁気車2側の端
面をそれぞれ駆動磁気車2の軸芯2aに向けて対向させ
てある。上記駆動装置a6においては、駆動磁気車2の
軸芯2aに沿って配置される各従動磁気車1が、隣合う
もの同士の間で駆動磁気車軸芯2aを挟み、その一側と
他側とに交互に分けて配置したものであるから、隣合う
従動磁気車1の端面間の距離を遠ざけることができ、従
動磁気車2を円板状にしたことによる干渉防止効果と相
俟って従動磁気車の間の磁力干渉をより効果的に防止し
得る。
【0037】尚、上記した駆動装置a4,a5,a6に
使用する従動磁気車1の形状は略円板形の他に、6角や
8角等の正多角形板形であってもよい。また、従動磁気
車1の端面に構成するNS両極帯1n,1sは、上記し
た実施例の場合4個の区間に分割したが、その分割数は
限定するものではなく、NS両極帯を交互に設けられる
数であれば4個以上であっても、4個以下であってもよ
い。NS両極帯1n,1sの数を増減した場合、そのピ
ッチに合わせて駆動磁気車2のNS両極帯2n,2sの
螺旋ピッチを対応させる必要があることは云うまでもな
い。
【0039】上記した駆動装置a4,a5,a6に使用
した従動磁気車1は、略円板形の磁気車本体の端面にN
S両極帯1n,1sを着磁することにより構成したが、
従動磁気車は図15及び図16にて示すもののように構
成してもよい。図16a,図16bにて示す従動磁気車
1.3は、円板形に形成した磁気車体17の一端面にフ
ェライト磁石や希土類金属磁石からなる永久磁石18
を、N極,S極交互に止着することにより、N極帯1n
とS極帯1sを構成してなる。図15a,図15bにて
示す従動磁気車1.4は、略正6角板形に形成した磁気
車体15端面の周辺部にフェライト磁石や希土類金属磁
石からなる永久磁石16を、N極,S極交互に外向面に
現れるように止着することにより、N極帯1nとS極帯
1sを構成してなる。尚、上記した磁気車体15の形状
は6角形に限定されるものではなく、N極帯とS極帯を
交互に配置できる多角形であれば何角形であってもよ
い。
【0040】駆動磁気車は図17乃至図22にて示すも
ののように構成してもよい。図17及び図18にて示す
駆動磁気車2.1は、断面6角形の柱状体21周面の各
平面部に沿ってN極S極を一対に着磁させた多数の永久
磁石22を所定の間隔をおいて止着することにより、柱
状体21周面に沿って不連続状に螺旋を描くN極帯2n
とS極帯2sを構成したものである。図19及び図20
にて示す駆動磁気車2.2は、断面6角形の柱状体23
周面の各平面部に沿ってN極(若しくはS極)だけが外
向面に現れるように永久磁石24を多数止着することに
より構成したものである。この場合、柱状体23周面で
上記永久磁石24を止着していない面には上記永久磁石
24の外向面の極と反対の極が現れ、柱状体23の周面
において不連続状の螺旋を構成する各永久磁石24の外
向面とそれ以外の柱状体23周面とにより螺旋状のN極
帯2nとS極帯2sを構成する。
【0041】図21及び図22にて示す駆動磁気車2.
3は、円柱状に形成した柱状体25の周面に帯状のゴム
磁石若しくはプラスチック磁石からなる永久磁石26を
螺旋状に巻き付けて止着することにより構成したもので
ある。上記した永久磁石はN極(若しくはS極)だけが
外向面に現れるようにしたので、柱状体25自体を反対
極として着磁し、柱状体25の周面において螺旋状に巻
回される永久磁石26とそれ以外の部分に露出する柱状
体25周面とにより螺旋状のN極帯2nとS極帯2sを
構成する。また、上記柱状体21,23,25は、磁性
の材料からなるものであってもよいし、非磁性の材料か
らなるものであってもよい。
【0042】また、上記駆動装置a2,a3,a5,a
6は、駆動磁気車2を従動磁気車1の軸芯1a方向にス
ライド移動させるか、若しくは従動磁気車1をその軸芯
1a方向にスライド移動させることが可能な既存の軸受
け位置の調節機構(図示せず)を具備せしめてもよい。
この場合、上記調節機構により両磁気車1,2における
近接部の距離を可変することで磁力の増減調節を行な
い、伝達トルクの調節を行なうことができるようにな
る。上述した駆動装置a2,a3,a5,a6は、従動
磁気車1の形状や配置構成により、隣合う従動磁気車2
間の磁力干渉を防止する構成を取っている。しかし、上
記した各駆動装置a2,a3,a5,a6は、図24に
て示した従来の駆動装置のように、各従動磁気車1の間
に干渉防止板を介在させてもよく、これにより従動磁気
間の磁力干渉効果はさらに完全となり、従動磁気車
1同士の間隔がかなり小さくなる場合においても従動磁
気車の作動不良を防止することが可能となる。
【0043】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、永久磁石
の磁力を利用して回転駆動力の伝達を従動磁気車と駆動
磁気車との間で非接触状態を保ったまま行なうものであ
るから、歯車を用いた駆動装置のように機械的な摩耗や
発塵、騒音を発生することなく、両磁気車間において回
転駆動力の伝達を極めてスムースに行なうことができ
る。また、一定以上のトルクや衝撃力が伝達側の磁気車
に加わった場合には、磁界の変形により伝達側の磁気車
が滑べり回転するので、機械的な損傷が生じることがな
い。
【0044】請求項2の駆動装置は、駆動磁気車の軸方
向へ沿って複数個の従動磁気車を所定の間隔をおきなが
ら配置したものであるから、駆動磁気車を駆動軸とする
従動磁気車の多軸同時駆動が可能となる。この場合、従
動磁気車の一個若しくは複数個の回転が停止しても他の
従動磁気車の駆動には影響を与えず、所謂トルクフリー
機能を具備することになる。
【0045】請求項3の駆動装置は、略円錐形または略
正多角錐形に構成した各従動磁気車を、隣合うもの同士
の間で駆動磁気車軸芯一側と軸芯他側とに交互に分けて
配置し、さらに従動磁気車の端面をそれぞれ駆動磁気車
の軸芯へ向けて対向させたものであるから、隣合う駆動
磁気車周面と従動磁気車錐面との間の距離を近付けると
共に、隣合う従動磁気車の錐面間の距離を遠ざけて、従
動磁気車の磁力干渉を大幅に低減することができる。こ
れによれば、隣合う各従動磁気車間に生じる磁力の干渉
を、干渉防止板を使用することなく合理的に防止するこ
とができる。
【0046】また、請求項4の駆動装置は、略円錐形体
または略正多角錐形体の錐面の周方向に沿って永久磁石
を配置して止着することにより従動磁気車を構成してあ
るので、NS両極帯を簡単且つ低コストにて製造するこ
とができる。
【0047】請求項5の駆動磁気車は、従動磁気車を略
円板状または略正多角板状に構成し、その一端面を駆動
磁気車の周面に対して非接触状態で近接せしめて構成し
たものであるから、磁力が作用する駆動磁気車周面と従
動磁気車一端面との間の近接部の有効面積を大きく確保
することができ、これにより大きな駆動トルクを確保
し、動力の伝達を確実に行なうことが可能となる。
【0048】請求項6の駆動装置は、略円板状または略
正多角形板状に構成した複数の従動磁気車を駆動磁気車
の軸芯に沿って所定の間隔を置いて配置したものにおい
ては、上記大きな駆動トルクを確保しながら、駆動磁気
車を駆動軸とする従動磁気車の多軸同時駆動を確実に行
なうことができる。そして、各従動磁気車を略円板状若
しくは略正多角板状に構成することによれば、磁気車周
面の面積が低減され、隣合う従動磁気車の間で生じる磁
力の干渉を低減することができるので、隣合う各従動磁
気車間に生じる磁力の干渉を、干渉防止板を使用するこ
となく合理的に防止することができる。
【0049】また、請求項7の駆動装置は、駆動磁気車
の軸芯に沿って配置される各従動磁気車を、隣合うもの
同士間で駆動磁気車軸芯を挟み、その一側と他側とに交
互に分けて配置したものであるから、隣合う従動磁気車
の端面間の距離を遠ざけることができ、従動磁気車を略
円板状または略正多角形板状にしたことによる干渉防止
効果と相俟って従動磁気車間の磁力干渉をより効果的に
防止することができる。
【0050】請求項8記載の駆動装置は、略円板体また
は略正多角板体の端面の円周方向に沿って多数永久磁石
を配置して止着することによりNS両極帯を構成した従
動磁気車を具備するものであるから、従動磁気車のNS
両極帯を簡単且つ低コストにて製造することができる。
【0051】請求項9記載の駆動装置は、円柱形または
多角柱形の柱状体周面に沿って多数の永久磁石を多数個
螺旋状に並べて止着することによりNS両極帯を構成し
た駆動磁気車を具備するものであるから、駆動磁気車の
NS両極帯を簡単且つ低コストにて製造することができ
る。
【0052】請求項10記載の駆動装置は、円柱形また
は多角柱形の柱状体周面に沿って帯状のゴム磁石または
プラスチック磁石を螺旋状に巻き付けることによりNS
両極帯を構成した駆動磁気車を具備するものであるか
ら、駆動磁気車のNS両極帯を簡単且つ低コストにて製
造することができる。
【0053】請求項11の駆動装置は、駆動磁気車と従
動磁気車との間の距離を可変する調節機構を具備するも
のであるから、両磁気車の近接部の距離を調節すること
により伝達トルクの調節を行なうことが可能となり、ま
た、保管時において磁気吸引力により生じる従動磁気車
の変形も防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施した駆動装置を示す斜視図。
【図2】 同駆動装置の平面図。
【図3】 駆動磁気車に対して複数の従動磁気車を設
けた駆動装置を示す正面図。
【図4】 同駆動装置の平面図。
【図5】 駆動磁気車に対して複数の従動磁気車を交
互に配置した駆動装置を示す平面図。
【図6】 同装置の縦断面図。
【図7】 (a)は正6角錐状に形成した従動磁気車
を示す正面図、(b)は、同従動磁気車を示す側面図。
【図8】 (a)は円錐状に形成した従動磁気車を示
す正面図、(b)は、同従動磁気車を示す側面図。
【図9】 従動磁気車を円板状に構成した駆動装置を
示す斜視図。
【図10】 同駆動装置の平面図。
【図11】 駆動磁気車に対して円板状の従動磁気車
を複数個設けた駆動装置を示す正面図。
【図12】 同駆動装置の平面図。
【図13】 駆動磁気車に対して円板の従動磁気車を
複数個交互に配置した駆動装置を示す平面図。
【図14】 同駆動装置の縦断面図。
【図15】 (a)は正6角板状に形成した従動磁気
車を示す正面図、(b)は、同従動磁気車を示す側面
図。
【図16】 (a)は円板状に形成した従動磁気車を
示す正面図、(b)は、同従動磁気車を示す側面図。
【図17】 柱状体の周面にNS両永久磁石を止着し
てなる駆動磁気車を示す正面図。
【図18】 同駆動磁気車を示す側面図。
【図19】 柱状体の周面に単極の永久磁石を止着し
てなる駆動磁気車を示す正面図。
【図20】 同駆動磁気車を示す側面図。
【図21】 柱状体の外周に帯状のゴム磁石を巻き付
けて構成した駆動磁気車を示す正面図。
【図22】 同駆動磁気車を示す側面図。
【図23】 従来の駆動装置を示す斜視図。
【図24】 同駆動装置の正面図。
【符号の説明】 a1〜a3・・・駆動装置 1,1.2,1.3・・・従動磁気車 1n・・・N極帯 1s・・・S極帯 2,2.1,2.2,2.3・・・駆動磁気車 2n・・・N極帯 2s・・・S極帯
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図21
【補正方法】変更
【補正内容】
【図21】

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略軸形に構成した駆動磁気車と、略円
    錐形または略正多角錐形に構成される従動磁気車とを備
    え、上記駆動、従動両磁気車の軸芯を直角もしくは斜め
    に交差せしめ互いの周面を非接触状態にて近接させ、且
    つ、駆動磁気車の周面に沿って永久磁石のN極帯とS極
    帯とを螺旋状に設けると共に、従動磁気車の錐面の周方
    向に沿って永久磁石のN極帯とS極帯とを交互に設け、
    上記従動磁気車におけるNS両極帯の周方向のピッチ
    と、駆動磁気車におけるNS両極帯の螺旋ピッチとを対
    応させてなる駆動装置。
  2. 【請求項2】 駆動磁気車の軸芯に沿って複数個の従
    動磁気車を所定の間隔を置いて配置してなる請求項1記
    載の駆動装置。
  3. 【請求項3】 駆動磁気車の軸芯に沿って配置される
    各従動磁気車を隣合うもの同士の間で駆動磁気車軸芯一
    側と軸芯他側とに交互に分けて配置し、これら従動磁気
    車の錐面をそれぞれ駆動磁気車を挟んで対向させてなる
    請求項2記載の駆動装置。
  4. 【請求項4】 略円錐形体または略正多角錐形体の錐
    面の周方向に沿って多数の永久磁石を配置して止着する
    ことによりNS両極帯を構成した従動磁気車を具備する
    ことを特徴とする請求項1,2または3記載の駆動装
    置。
  5. 【請求項5】 略軸形に構成した駆動磁気車と、略円
    板状または略正多角形板状に構成される従動磁気車とを
    備え、上記駆動、従動両磁気車の軸芯を直角もしくは斜
    めに交差せしめ駆動磁気車の周面に対して従動磁気車の
    一端面を非接触状態にて近接させ、且つ、駆動磁気車の
    周面に沿って永久磁石のN極帯とS極帯とを螺旋状に設
    けると共に、従動磁気車の一端面の周方向に沿って永久
    磁石のN極帯とS極帯とを交互に設け、上記従動磁気車
    一端面におけるNS両極帯の周方向のピッチと、駆動磁
    気車におけるNS両極帯の螺旋ピッチとを対応させてな
    る駆動装置。
  6. 【請求項6】 駆動磁気車の軸芯に沿って複数個の従
    動磁気車を所定の間隔を置いて配置してなる請求項5記
    載の駆動装置。
  7. 【請求項7】 駆動磁気車の軸芯に沿って配置される
    各従動磁気車を隣合うもの同士の間で駆動磁気車軸芯一
    側と軸芯他側とに交互に分けて配置し、これら従動磁気
    車の端面をそれぞれ駆動磁気車を挟んで対向させてなる
    請求項6記載の駆動装置。
  8. 【請求項8】 略円板体または略正多角板体の端面の
    周方向に沿って多数の永久磁石を配置して止着すること
    によりNS両極帯を構成した従動磁気車を具備すること
    を特徴とする請求項5,6または7記載の駆動装置。
  9. 【請求項9】 円柱形または多角柱形の柱状体周面に
    沿って多数の永久磁石を多数個螺旋状に並べて止着する
    ことによりNS両極帯を構成した駆動磁気車を具備する
    ことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載した駆
    動装置。
  10. 【請求項10】 円柱形または多角柱形の柱状体周面
    に沿って帯状のゴム磁石またはプラスチック磁石を螺旋
    状に巻き付けることによりNS両極帯を構成した駆動磁
    気車を具備することを特徴とする請求項1乃至8の何れ
    かに記載した駆動装置。
  11. 【請求項11】 駆動磁気車と従動磁気車との間の距
    離を可変する調節機構を具備する請求項1乃至10の何
    れかに記載した駆動装置。
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