JPWO2007000929A1 - 圧電共振器、圧電フィルタ、それを用いた共用器及び通信機器 - Google Patents

圧電共振器、圧電フィルタ、それを用いた共用器及び通信機器 Download PDF

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岳彦 山川
中塚 宏
宏 中塚
大西 慶治
慶治 大西
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Abstract

共振周波数が異なる3つ以上の圧電共振器を同一基板上に実現する。同一基板101上に構成される第1〜第3の圧電共振器102a〜102cの第1〜第3の周波数調整層107a〜107cを、エッチングされる(窪み109及び110)面積とエッチングされない面積の割合をそれぞれ異ならせて形成する。

Description

本発明は、携帯電話や無線LAN等の移動体通信の無線回路に用いられる、圧電共振器、圧電フィルタ、共用器及び通信機器に関する。
携帯機器等の電子機器に内蔵される部品は、より小型化及び軽量化されることが要求されている。例えば、携帯機器に使われているフィルタや共用器には、小型であり、かつ周波数特性が精密に調整され、挿入損失が小さいことが要求される。これらの要求を満たすフィルタの1つとして、圧電共振器を用いた圧電フィルタが知られている。
図11は、従来の圧電共振器の断面図を示している。
図11において、第1の圧電共振器1101及び第2の圧電共振器1102は、同一の基板1103上に形成されている。第1の圧電共振器1101は、基板1103に設けられた第1の空洞キャビティ1104上に、第2の圧電共振器1102は、基板1103に設けられた第2の空洞キャビティ1105上に、これらを覆うように下電極層1106、圧電体層1107及び上電極層1108が下から順に配置されることで構成される。第1の圧電共振器1101に対応する上電極層1108の厚さは、第2の圧電共振器1102に対応する上電極層1108の厚さより薄く加工されている。
第1の圧電共振器1101及び第2の圧電共振器1102は、それぞれ上電極層1108と下電極層1106との間に電界をかけることにより、圧電体層1107が分極して歪むことで機械的な共振を生み、これを電気的に取り出すことによって共振器として機能する。第1の圧電共振器1101及び第2の圧電共振器1102の共振周波数は、主に上電極層1108、圧電体層1107及び下電極層1106により構成される振動部の膜厚及びその質量負荷効果により決定される。よって、図11のように、第1の圧電共振器1101に対応する上電極層1108の厚さを、第2の圧電共振器1102に対応する上電極層1108の厚さよりも薄くすることにより、第1の圧電共振器1101の共振周波数を第2の圧電共振器1102の共振周波数よりも高く設定することが可能となる。
また、第1の圧電共振器1101の共振周波数を高く設定するための層厚調整手法としては、図11に示した第1の圧電共振器1101に対応する上電極層1108の全体の厚さを薄くする以外に、一部の厚さをまとめて薄くしたり(図12)、厚さを薄くする部分を複数個に分割したりする手法も考えられる(特許文献1を参照)。
なお、このように圧電共振器の厚みを同一層の積層厚によって異ならせるためには、通常、削り取りたい部分又は残したい部分に対応したマスクを設計して、フォトリソグラフィ技術を用いる(特許文献2を参照)。フォトリソグラフィ技術は、レジスト塗布、マスクを用いた露光、現像、エッチング、及びレジスト除去という工程を順に行う技術である。
特表2002−515667号公報 特開2002−359534号公報
しかしながら、図11や図12に示した従来の構成では、異なる共振周波数の圧電共振器を同一基板に3つ以上形成するためには、周波数調整用に異なる複数のマスクを設計し、フォトリソグラフィの工程を2度以上行う必要がある。これはデバイスの低コスト化に不利である。
それ故に、本発明の目的は、工程を簡略化し、マスクやレジスト等の消費を削減し、デバイスの低コストと高歩留まりを実現し、高Qの圧電共振器を実現せしめ、ひいては低損失な圧電フィルタを提供する。
本発明は、圧電共振器に向けられている。そして、上記目的を達成させるために、本発明の圧電共振器は、基板と、基板に載置される振動部と、複数の小面積図形の調整材料を除去するか又は複数の小面積図形以外の調整材料を除去し、除去されない調整材料の単位当たり質量が中心部より外周部が大きくなる形状で、振動部の上に形成された周波数調整層を備える。好ましくは、周波数調整層の調整材料の単位当たり質量が、中心部から外周部に向かって連続的に増加している。
この圧電共振器は、3つ以上を例えばラダー型に接続すれば圧電フィルタを実現することができる。この場合、3つ以上の圧電共振器の周波数調整層は、調整材料の平均質量がそれぞれ異なる。また、このフィルタを送信フィルタ及び受信フィルタに用いて移相回路を加えれば、共用器を構成することができる。さらに、この共用器は通信機器に組み込むことができる。
上記本発明によれば、製造工程を簡略化し、マスクやレジスト等の消費を削減し、デバイスの低コストと高歩留まりを実現することができる。また、高Qの圧電共振器を作成することができ、ひいては低損失な圧電フィルタ及び共用器が実現可能となる。
図1Aは、本発明の第1の実施形態に係る圧電共振器の上面図 図1Bは、本発明の第1の実施形態に係る圧電共振器の断面図 図2は、本発明の第1の実施形態に係る圧電共振器の他の断面図 図3Aは、本発明の第1の実施形態に係る圧電共振器の他の上面図 図3Bは、本発明の第1の実施形態に係る圧電共振器の他の上面図 図4は、本発明の第1の実施形態に係る圧電共振器の他の上面図 図5Aは、本発明の第2の実施形態に係る圧電共振器の上面図 図5Bは、本発明の第2の実施形態に係る圧電共振器の断面図 図6Aは、本発明の第2の実施形態に係る圧電共振器の特徴を説明する図 図6Bは、本発明の第2の実施形態に係る圧電共振器の特徴を説明する図 図6Cは、従来の圧電共振器の問題点を説明する図 図7Aは、本発明の第2の実施形態に係る圧電共振器の他の上面図 図7Bは、本発明の第2の実施形態に係る圧電共振器の他の上面図 図8は、本発明の圧電共振器を用いた圧電フィルタの一例を示す図 図9は、本発明の圧電共振器を用いた共用器の一例を示す図 図10は、本発明の圧電共振器を用いた通信機器の一例を示す図 図11は、従来の圧電共振器の断面図 図12は、従来の圧電共振器の他の断面図
符号の説明
101、1103 基板
102a〜102c、502b、502c、602b、602c、802、803a、803b、804、1101、1102、1201 圧電共振器
103a〜103c、1104、1105 キャビティ
104a〜104c、1106 下電極層
105a〜105c、1107 圧電体層
106a〜106c、1108、1208 上電極層
107a〜107c、507b、507c、607b、607c 周波数調整層
108、608 絶縁体層
109、110、509、510、609、610 窪み
805a、805b インダクタ
904、906、1004、1006 フィルタ
905 移相回路
1002 ベースバンド部
1003 パワーアンプ(PA)
1005 アンテナ
1007 LNA
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1Aは、本発明の第1の実施形態に係る圧電共振器の上面図である。図1Bは、図1Aに示した本発明の第1の実施形態に係る圧電共振器のA−A断面図である。
図1A及び図1Bにおいて、第1の実施形態に係る圧電共振器は、3つの圧電共振器102a〜102cで構成される。第1の圧電共振器102aは、基板101、第1のキャビティ103a、絶縁体層108、第1の下電極層104a、第1の圧電体層105a、第1の上電極層106a、及び第1の周波数調整層107aで構成される。第2の圧電共振器102bは、基板101、第2のキャビティ103b、絶縁体層108、第2の下電極層104b、第2の圧電体層105b、第2の上電極層106b、及び第2の周波数調整層107bで構成される。第3の圧電共振器102cは、基板101、第3のキャビティ103c、絶縁体層108、第3の下電極層104c、第3の圧電体層105c、第3の上電極層106c、及び第3の周波数調整層107cで構成される。第2の周波数調整層107bは、複数の窪み109を有している。また、第3の周波数調整層107cは、複数の窪み110を有している。
空洞である第1〜第3のキャビティ103a〜103cが設けられたシリコンやガラス等からなる基板101上に、二酸化珪素(SiO)や窒化珪素(Si)等からなる絶縁体層108が形成される。絶縁体層108上には、第1〜第3のキャビティ103a〜103cにそれぞれ対応するように、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、タングステン(W)、又は白金(Pt)等からなる、第1〜第3の下電極層104a〜104cが形成される。第1〜第3の下電極層104a〜104c上には、窒化アルミニウム(AlN)、酸化亜鉛(ZnO)、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、タンタル酸リチウム(LiTaO)、又はニオブ酸カリウム(KNbO)等からなる、第1〜第3の圧電体層105a〜105cが形成される。第1〜第3の圧電体層105a〜105c上には、モリブデン、アルミニウム、銀、タングステン、又は白金等からなる、第1〜第3の上電極層106a〜106cが形成される。第1〜第3の上電極層106a〜106c上には、二酸化珪素、窒化珪素、窒化アルミニウム、又は酸化亜鉛等からなる、第1〜第3の周波数調整層107a〜107cが形成されている。
第1〜第3の圧電共振器102a〜102cにおいて、第1〜第3の下電極層104a〜104c、第1〜第3の圧電体層105a〜105c、及び第1〜第3の上電極層106a〜106cは、同一の膜厚構成であり、第1〜第3の周波数調整層107a〜107cの形状が異なっている。第1の圧電共振器102aの第1の周波数調整層107aは、フォトリソグラフィ技術等で形成される窪み部分が形成されていない。一方、第2の圧電共振器102bの第2の周波数調整層107bと第3の圧電共振器102cの第3の周波数調整層107cとには、フォトリソグラフィ技術等で窪み109及び110がそれぞれ形成されている。この例では、第3の周波数調整層107cよりも第2の周波数調整層107bの密度(単位体積当たりの質量)が高くなるように、窪み109及び110が形成されている。なお、第1〜第3の周波数調整層107a〜107cの形状は、図示した四角形に限られるものではない。
第1〜第3の圧電共振器102a〜102cは、それぞれ第1〜第3の上電極層106a〜106cと第1〜第3の下電極層104a〜104cとの間に電界をかけることにより、第1〜第3の圧電体層105a〜105cが分極して歪むことで機械的な共振を生み、これを電気的に取り出すことによって共振器として機能する。第1〜第3の圧電共振器102a〜102cの共振周波数は、主に第1〜第3の下電極層104a〜104c、第1〜第3の圧電体層105a〜105c、第1〜第3の上電極層106a〜106c、及び第1〜第3の周波数調整層107a〜107cにより構成される振動部の膜厚及びその質量負荷効果により決定される。各第1〜第3の周波数調整層107a〜107cにおける層面積対窪み面積の割合が異なることにより、第1〜第3の周波数調整層107a〜107cのそれぞれの質量が異なり、結果として第1の圧電共振器102a→第2の圧電共振器102b→第3の圧電共振器102cの順で共振周波数が高くなる、3つの異なった共振周波数の圧電共振器が同一基板上で実現される。
周波数調整層に窪みを形成するためのフォトリソグラフィ技術は、通常削り取りたい部分又は残したい部分に対応したマスクを設計して、レジスト塗布、マスクを用いた露光、現像、エッチング、及びレジスト除去という工程を順に行う。しかし、本発明のように周波数を異ならせたい圧電共振器の周波数調整層の層面積対窪み面積の割合、つまり各圧電共振器におけるマスク面積の割合を変化させることにより、3種類だけでなく数多くの種類の共振周波数の共振器を形成することができ、プロセス工程の簡略化ひいては歩留まり向上、またデバイスの低コスト化が実現可能である。
以上のように、本発明の第1の実施形態に係る圧電共振器によれば、製造工程を簡略化し、マスクやレジスト等の消費を削減し、デバイスの低コストと高歩留まりを実現することができる。また、高Qの圧電共振器、ひいては低損失な圧電フィルタ及び共用器の実現が可能となる。
なお、上記第1の実施形態では、第1〜第3のキャビティ103a〜103cが、基板101を貫通する貫通キャビティである場合を示したが、これ以外にも犠牲層を用いた非貫通キャビティとしても構わない。また、基板101に設けられたキャビティに代えて、4分の1波長厚みの高インピーダンス層と低インピーダンス層とを交互に配置した音響ミラー層を振動部の下に設けた構成を用いても、同様の効果が得られる。
また、上記第1の実施形態では、窪み109及び110が、第1〜第3の周波数調整層107a〜107cを貫通しない形状である場合を示したが、例えば図2に示すように、第1〜第3の周波数調整層107a〜107cを貫通する形状であっても構わない。貫通する窪みは、全部であっても一部であってもよい。また、窪み109及び110の大きさ(面積)が同じである場合を示したが、窪み109及び110の大きさを様々に異ならせてもよい。窪み109及び110の大きさの異なりは、エッチング深さの異なりとなるため、膜厚の差を生じさせて周波数調整を行うことが可能となる。また、窪み109及び110の形状が、四角形状である場合を示したが、例えば図3Aに示すように、円形状、楕円形状、又は多角形状であっても構わない。また、窪み109及び110を設ける形状は、周波数調整層の形状に合わせる必要はない。特に、窪み109及び110を設ける形状をキャビティや電極の形状と異ならせることにより、スプリアス(不要振動)を抑圧させることが可能である(図3B)。また、例えば図4に示すように、第1〜第3の周波数調整層107a〜107cから窪み109及び110の部分を削る場合を説明したが、窪み109及び110に相当する部分を残してもよい。すなわち、削られる部分が格子状の溝となる。
さらに、上記第1の実施形態では、第1〜第3の周波数調整層107a〜107cを用いて窪み109及び110を形成する場合を示した。しかし、第1〜第3の周波数調整層107a〜107cを用いずに、第1〜第3の上電極層106a〜106cに直接窪みを形成して第1〜第3の圧電共振器102a〜102cの共振周波数をそれぞれ調整することも可能である。
(第2の実施形態)
図5Aは、本発明の第2の実施形態に係る圧電共振器の上面図である。図5Bは、図5Aに示した本発明の第2の実施形態に係る圧電共振器のB−B断面図である。
図5A及び図5Bにおいて、第2の実施形態に係る圧電共振器は、3つの圧電共振器502a〜502cで構成される。第1の圧電共振器502aは、基板101、第1のキャビティ103a、絶縁体層108、第1の下電極層104a、第1の圧電体層105a、第1の上電極層106a、及び第1の周波数調整層107aで構成される。第2の圧電共振器502bは、基板101、第2のキャビティ103b、絶縁体層108、第2の下電極層104b、第2の圧電体層105b、第2の上電極層106b、及び第2の周波数調整層507bで構成される。第3の圧電共振器502cは、基板101、第3のキャビティ103c、絶縁体層108、第3の下電極層104c、第3の圧電体層105c、第3の上電極層106c、及び第3の周波数調整層507cで構成される。第2の周波数調整層507bは、複数の窪み509を有している。また、第3の周波数調整層507cは、複数の窪み510を有している。
図でわかるように、第2の実施形態に係る圧電共振器は、上記第1の実施形態に係る圧電共振器と比べて、第2の周波数調整層507b及び第3の周波数調整層507cの構造が異なる。以下、この異なる部分について第2の実施形態に係る圧電共振器を説明する。
第2の周波数調整層507bに設けられる窪み(調整材料を除去して形成される小面積図形)509及び第3の周波数調整層507cに設けられる窪み510は、周波数調整層の密度、すなわち除去されない調整材料の単位当たりの質量が中心部より外周部の方が大きくなるように形成される。図6Aに示すように、第2の周波数調整層507bの質量分布は、複数の窪み509によっての単位当たりの質量が違う領域を形成するので、不連続点が生じない質量分布となる。また、図6Bに示すように、第3の周波数調整層507cの質量分布は、複数の窪み509を中心部から外周部に向かって連続的に増加させて形成しているので、不連続点が生じない滑らかな質量分布となる。なお、図6Cは、図12に示した不連続点が生じる従来の上電極層の質量分布を示す図である。
以上のように、本発明の第2の実施形態に係る圧電共振器によれば、周波数調整層の除去されない調整材料の単位当たりの質量が中心部で小さくかつ外周部で大きくなる形状で窪みを形成する。これにより、圧電共振器の外周部は内部に比べ質量負荷が大きくなり、弾性波のエネルギーが圧電体層に閉じ込められ、性能を表すQ値の高い圧電共振器が実現可能となる。加えて、圧電共振器内部での音響不連続面がなくなり、スプリアス(不要振動)を低減することが可能となる。
なお、周波数調整層に形成する窪みは、除去されない調整材料の単位当たりの質量が中心部で小さくかつ外周部で大きくなるのであれば規則正しく整列させて配置する必要はなく、例えば図7Aのようにランダムに配置させてもよい。また、図7Bに示すように、複数の小面積図形609及び610以外の調整材料を除去し、除去されない調整材料の単位当たり質量が中心部より外周部が大きくなる形状の周波数調整層607b及び607cを形成しても、同様の効果を得られる。
(圧電共振器を用いた圧電フィルタの一例)
図8は、本発明の圧電共振器を用いた圧電フィルタの一例を示す回路図である。図8に示す圧電フィルタは、直列圧電共振器802と、並列圧電共振器803a及び803bと、バイパス圧電共振器804と、インダクタ805a及び805bとで構成される、圧電フィルタである。
直列圧電共振器802は、入力端子801aと出力端子801bとの間に直列接続される。並列圧電共振器803aは、一方電極が入力端子801aと直列圧電共振器802との接続点に、他方電極がインダクタ805aの一方端子に、それぞれ接続されている。並列圧電共振器803bは、一方電極が直列圧電共振器802と出力端子801bとの接続点に、他方電極がインダクタ805bの一方端子に、それぞれ接続されている。インダクタ805a及び805bの他方端子は、それぞれ接地されている。バイパス圧電共振器804は、並列圧電共振器803aの他方電極と、並列圧電共振器803bの他方電極との間に接続されている。
所望のフィルタ特性によって異なるが、基本的には、直列圧電共振器802→並列圧電共振器803a及び803b→バイパス圧電共振器804の順に共振周波数が低くなるように設定される。並列圧電共振器803aと並列圧電共振器803bとは、ほぼ同一の共振周波数である。このような圧電フィルタでは、同一基板上に3つの異なる共振周波数の圧電共振器が必要である。よって、最も共振周波数の低いバイパス圧電共振器804には第1の圧電共振器102aを、並列圧電共振器803a及び803bには第2の圧電共振器102bを、最も共振周波数の高い直列圧電共振器802には第3の圧電共振器102cを対応させることにより、本発明の有用な効果を発揮できる圧電フィルタを実現することができる。
なお、この圧電フィルタの回路構成は一例であり、段数はこれに限るものではない。また、通常のラダー型やラティス型であっても3種類以上の共振周波数を有する圧電フィルタのいずれにも適用可能であるのは自明である。
(圧電共振器を用いた共用器の一例)
図9は、図8に示した圧電フィルタを用いた共用器の構成例を示す図である。この共用器は、送信フィルタ904と、受信フィルタ906と、移相回路905とからなる。アンテナは、端子903に接続される。この送信フィルタ904又は受信フィルタ906の少なくとも一方に、図8に示した圧電フィルタを用いることにより、本発明の有用な効果を発揮できる共用器を実現することができる。
(圧電共振器を用いた通信機器の一例)
図10は、図9に示した共用器を用いた通信機器の構成例を示す図である。この通信機器は、ベースバンド部1002と、パワーアンプ(PA)1003と、送信フィルタ1004と、アンテナ1005と、受信フィルタ1006と、LNA1007とからなる。
送信端子1001に入力された信号は、ベースバンド部1002を通り、パワーアンプ1003で増幅され、送信フィルタ1004でフィルタリングされ、アンテナ1005から電波送信される。アンテナ1005から受信された信号は、受信フィルタ1006でフィルタリングされ、LNA1007で増幅され、ベースバンド部1002を通って受信端子1008に伝達される。この送信フィルタ1004及び受信フィルタ1006に、図9に示した共用器を用いることにより、本発明の有用な効果を発揮できる通信機器を実現することができる。
本発明の圧電共振器及び圧電フィルタは、小型・低損失特性かつ低コストで実現可能であり、携帯電話や無線LAN等の移動体通信端末における無線回路内のフィルタ等として有用である。また、仕様に応じて無線基地局用のフィルタ等の用途にも応用できる。
本発明は、携帯電話や無線LAN等の移動体通信の無線回路に用いられる、圧電共振器、圧電フィルタ、共用器及び通信機器に関する。
携帯機器等の電子機器に内蔵される部品は、より小型化及び軽量化されることが要求されている。例えば、携帯機器に使われているフィルタや共用器には、小型であり、かつ周波数特性が精密に調整され、挿入損失が小さいことが要求される。これらの要求を満たすフィルタの1つとして、圧電共振器を用いた圧電フィルタが知られている。
図11は、従来の圧電共振器の断面図を示している。
図11において、第1の圧電共振器1101及び第2の圧電共振器1102は、同一の基板1103上に形成されている。第1の圧電共振器1101は、基板1103に設けられた第1の空洞キャビティ1104上に、第2の圧電共振器1102は、基板1103に設けられた第2の空洞キャビティ1105上に、これらを覆うように下電極層1106、圧電体層1107及び上電極層1108が下から順に配置されることで構成される。第1の圧電共振器1101に対応する上電極層1108の厚さは、第2の圧電共振器1102に対応する上電極層1108の厚さより薄く加工されている。
第1の圧電共振器1101及び第2の圧電共振器1102は、それぞれ上電極層1108と下電極層1106との間に電界をかけることにより、圧電体層1107が分極して歪むことで機械的な共振を生み、これを電気的に取り出すことによって共振器として機能する。第1の圧電共振器1101及び第2の圧電共振器1102の共振周波数は、主に上電極層1108、圧電体層1107及び下電極層1106により構成される振動部の膜厚及びその質量負荷効果により決定される。よって、図11のように、第1の圧電共振器1101に対応する上電極層1108の厚さを、第2の圧電共振器1102に対応する上電極層1108の厚さよりも薄くすることにより、第1の圧電共振器1101の共振周波数を第2の圧電共振器1102の共振周波数よりも高く設定することが可能となる。
また、第1の圧電共振器1101の共振周波数を高く設定するための層厚調整手法としては、図11に示した第1の圧電共振器1101に対応する上電極層1108の全体の厚さを薄くする以外に、一部の厚さをまとめて薄くしたり(図12)、厚さを薄くする部分を複数個に分割したりする手法も考えられる(特許文献1を参照)。
なお、このように圧電共振器の厚みを同一層の積層厚によって異ならせるためには、通常、削り取りたい部分又は残したい部分に対応したマスクを設計して、フォトリソグラフィ技術を用いる(特許文献2を参照)。フォトリソグラフィ技術は、レジスト塗布、マスクを用いた露光、現像、エッチング、及びレジスト除去という工程を順に行う技術である。
特表2002−515667号公報 特開2002−359534号公報
しかしながら、図11や図12に示した従来の構成では、異なる共振周波数の圧電共振器を同一基板に3つ以上形成するためには、周波数調整用に異なる複数のマスクを設計し、フォトリソグラフィの工程を2度以上行う必要がある。これはデバイスの低コスト化に不利である。
それ故に、本発明の目的は、工程を簡略化し、マスクやレジスト等の消費を削減し、デバイスの低コストと高歩留まりを実現し、高Qの圧電共振器を実現せしめ、ひいては低損失な圧電フィルタを提供する。
本発明は、圧電共振器に向けられている。そして、上記目的を達成させるために、本発明の圧電共振器は、基板と、基板に載置される振動部と、複数の小面積図形の調整材料を除去するか又は複数の小面積図形以外の調整材料を除去し、除去されない調整材料の単位当たり質量が中心部より外周部が大きくなる形状で、振動部の上に形成された周波数調整層を備える。好ましくは、周波数調整層の調整材料の単位当たり質量が、中心部から外周部に向かって連続的に増加している。
この圧電共振器は、3つ以上を例えばラダー型に接続すれば圧電フィルタを実現することができる。この場合、3つ以上の圧電共振器の周波数調整層は、調整材料の平均質量がそれぞれ異なる。また、このフィルタを送信フィルタ及び受信フィルタに用いて移相回路を加えれば、共用器を構成することができる。さらに、この共用器は通信機器に組み込むことができる。
上記本発明によれば、製造工程を簡略化し、マスクやレジスト等の消費を削減し、デバイスの低コストと高歩留まりを実現することができる。また、高Qの圧電共振器を作成することができ、ひいては低損失な圧電フィルタ及び共用器が実現可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1Aは、本発明の第1の実施形態に係る圧電共振器の上面図である。図1Bは、図1Aに示した本発明の第1の実施形態に係る圧電共振器のA−A断面図である。
図1A及び図1Bにおいて、第1の実施形態に係る圧電共振器は、3つの圧電共振器102a〜102cで構成される。第1の圧電共振器102aは、基板101、第1のキャビティ103a、絶縁体層108、第1の下電極層104a、第1の圧電体層105a、第1の上電極層106a、及び第1の周波数調整層107aで構成される。第2の圧電共振器102bは、基板101、第2のキャビティ103b、絶縁体層108、第2の下電極層104b、第2の圧電体層105b、第2の上電極層106b、及び第2の周波数調整層107bで構成される。第3の圧電共振器102cは、基板101、第3のキャビティ103c、絶縁体層108、第3の下電極層104c、第3の圧電体層105c、第3の上電極層106c、及び第3の周波数調整層107cで構成される。第2の周波数調整層107bは、複数の窪み109を有している。また、第3の周波数調整層107cは、複数の窪み110を有している。
空洞である第1〜第3のキャビティ103a〜103cが設けられたシリコンやガラス等からなる基板101上に、二酸化珪素(SiO2)や窒化珪素(Si34)等からなる絶縁体層108が形成される。絶縁体層108上には、第1〜第3のキャビティ103a〜103cにそれぞれ対応するように、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、タングステン(W)、又は白金(Pt)等からなる、第1〜第3の下電極層104a〜104cが形成される。第1〜第3の下電極層104a〜104c上には、窒化アルミニウム(AlN)、酸化亜鉛(ZnO)、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)、タンタル酸リチウム(LiTaO3)、又はニオブ酸カリウム(KNbO3 )等からなる、第1〜第3の圧電体層105a〜105cが形成される。第1〜第3の圧電体層105a〜105c上には、モリブデン、アルミニウム、銀、タングステン、又は白金等からなる、第1〜第3の上電極層106a〜106cが形成される。第1〜第3の上電極層106a〜106c上には、二酸化珪素、窒化珪素、窒化アルミニウム、又は酸化亜鉛等からなる、第1〜第3の周波数調整層107a〜107cが形成されている。
第1〜第3の圧電共振器102a〜102cにおいて、第1〜第3の下電極層104a〜104c、第1〜第3の圧電体層105a〜105c、及び第1〜第3の上電極層106a〜106cは、同一の膜厚構成であり、第1〜第3の周波数調整層107a〜107cの形状が異なっている。第1の圧電共振器102aの第1の周波数調整層107aは、フォトリソグラフィ技術等で形成される窪み部分が形成されていない。一方、第2の圧電共振器102bの第2の周波数調整層107bと第3の圧電共振器102cの第3の周波数調整層107cとには、フォトリソグラフィ技術等で窪み109及び110がそれぞれ形成されている。この例では、第3の周波数調整層107cよりも第2の周波数調整層107bの密度(単位体積当たりの質量)が高くなるように、窪み109及び110が形成されている。なお、第1〜第3の周波数調整層107a〜107cの形状は、図示した四角形に限られるものではない。
第1〜第3の圧電共振器102a〜102cは、それぞれ第1〜第3の上電極層106a〜106cと第1〜第3の下電極層104a〜104cとの間に電界をかけることにより、第1〜第3の圧電体層105a〜105cが分極して歪むことで機械的な共振を生み、これを電気的に取り出すことによって共振器として機能する。第1〜第3の圧電共振器102a〜102cの共振周波数は、主に第1〜第3の下電極層104a〜104c、第1〜第3の圧電体層105a〜105c、第1〜第3の上電極層106a〜106c、及び第1〜第3の周波数調整層107a〜107cにより構成される振動部の膜厚及びその質量負荷効果により決定される。各第1〜第3の周波数調整層107a〜107cにおける層面積対窪み面積の割合が異なることにより、第1〜第3の周波数調整層107a〜107cのそれぞれの質量が異なり、結果として第1の圧電共振器102a→第2の圧電共振器102b→第3の圧電共振器102cの順で共振周波数が高くなる、3つの異なった共振周波数の圧電共振器が同一基板上で実現される。
周波数調整層に窪みを形成するためのフォトリソグラフィ技術は、通常削り取りたい部分又は残したい部分に対応したマスクを設計して、レジスト塗布、マスクを用いた露光、現像、エッチング、及びレジスト除去という工程を順に行う。しかし、本発明のように周波数を異ならせたい圧電共振器の周波数調整層の層面積対窪み面積の割合、つまり各圧電共振器におけるマスク面積の割合を変化させることにより、3種類だけでなく数多くの種類の共振周波数の共振器を形成することができ、プロセス工程の簡略化ひいては歩留まり向上、またデバイスの低コスト化が実現可能である。
以上のように、本発明の第1の実施形態に係る圧電共振器によれば、製造工程を簡略化し、マスクやレジスト等の消費を削減し、デバイスの低コストと高歩留まりを実現することができる。また、高Qの圧電共振器、ひいては低損失な圧電フィルタ及び共用器の実現が可能となる。
なお、上記第1の実施形態では、第1〜第3のキャビティ103a〜103cが、基板101を貫通する貫通キャビティである場合を示したが、これ以外にも犠牲層を用いた非貫通キャビティとしても構わない。また、基板101に設けられたキャビティに代えて、4分の1波長厚みの高インピーダンス層と低インピーダンス層とを交互に配置した音響ミラー層を振動部の下に設けた構成を用いても、同様の効果が得られる。
また、上記第1の実施形態では、窪み109及び110が、第1〜第3の周波数調整層107a〜107cを貫通しない形状である場合を示したが、例えば図2に示すように、第1〜第3の周波数調整層107a〜107cを貫通する形状であっても構わない。貫通する窪みは、全部であっても一部であってもよい。また、窪み109及び110の大きさ(面積)が同じである場合を示したが、窪み109及び110の大きさを様々に異ならせてもよい。窪み109及び110の大きさの異なりは、エッチング深さの異なりとなるため、膜厚の差を生じさせて周波数調整を行うことが可能となる。また、窪み109及び110の形状が、四角形状である場合を示したが、例えば図3Aに示すように、円形状、楕円形状、又は多角形状であっても構わない。また、窪み109及び110を設ける形状は、周波数調整層の形状に合わせる必要はない。特に、窪み109及び110を設ける形状をキャビティや電極の形状と異ならせることにより、スプリアス(不要振動)を抑圧させることが可能である(図3B)。また、例えば図4に示すように、第1〜第3の周波数調整層107a〜107cから窪み109及び110の部分を削る場合を説明したが、窪み109及び110に相当する部分を残してもよい。すなわち、削られる部分が格子状の溝となる。
さらに、上記第1の実施形態では、第1〜第3の周波数調整層107a〜107cを用いて窪み109及び110を形成する場合を示した。しかし、第1〜第3の周波数調整層107a〜107cを用いずに、第1〜第3の上電極層106a〜106cに直接窪みを形成して第1〜第3の圧電共振器102a〜102cの共振周波数をそれぞれ調整することも可能である。
(第2の実施形態)
図5Aは、本発明の第2の実施形態に係る圧電共振器の上面図である。図5Bは、図5Aに示した本発明の第2の実施形態に係る圧電共振器のB−B断面図である。
図5A及び図5Bにおいて、第2の実施形態に係る圧電共振器は、3つの圧電共振器502a〜502cで構成される。第1の圧電共振器502aは、基板101、第1のキャビティ103a、絶縁体層108、第1の下電極層104a、第1の圧電体層105a、第1の上電極層106a、及び第1の周波数調整層107aで構成される。第2の圧電共振器502bは、基板101、第2のキャビティ103b、絶縁体層108、第2の下電極層104b、第2の圧電体層105b、第2の上電極層106b、及び第2の周波数調整層507bで構成される。第3の圧電共振器502cは、基板101、第3のキャビティ103c、絶縁体層108、第3の下電極層104c、第3の圧電体層105c、第3の上電極層106c、及び第3の周波数調整層507cで構成される。第2の周波数調整層507bは、複数の窪み509を有している。また、第3の周波数調整層507cは、複数の窪み510を有している。
図でわかるように、第2の実施形態に係る圧電共振器は、上記第1の実施形態に係る圧電共振器と比べて、第2の周波数調整層507b及び第3の周波数調整層507cの構造が異なる。以下、この異なる部分について第2の実施形態に係る圧電共振器を説明する。
第2の周波数調整層507bに設けられる窪み(調整材料を除去して形成される小面積図形)509及び第3の周波数調整層507cに設けられる窪み510は、周波数調整層の密度、すなわち除去されない調整材料の単位当たりの質量が中心部より外周部の方が大きくなるように形成される。図6Aに示すように、第2の周波数調整層507bの質量分布は、複数の窪み509によっての単位当たりの質量が違う領域を形成するので、不連続点が生じない質量分布となる。また、図6Bに示すように、第3の周波数調整層507cの質量分布は、複数の窪み509を中心部から外周部に向かって連続的に増加させて形成しているので、不連続点が生じない滑らかな質量分布となる。なお、図6Cは、図12に示した不連続点が生じる従来の上電極層の質量分布を示す図である。
以上のように、本発明の第2の実施形態に係る圧電共振器によれば、周波数調整層の除去されない調整材料の単位当たりの質量が中心部で小さくかつ外周部で大きくなる形状で窪みを形成する。これにより、圧電共振器の外周部は内部に比べ質量負荷が大きくなり、弾性波のエネルギーが圧電体層に閉じ込められ、性能を表すQ値の高い圧電共振器が実現可能となる。加えて、圧電共振器内部での音響不連続面がなくなり、スプリアス(不要振動)を低減することが可能となる。
なお、周波数調整層に形成する窪みは、除去されない調整材料の単位当たりの質量が中心部で小さくかつ外周部で大きくなるのであれば規則正しく整列させて配置する必要はなく、例えば図7Aのようにランダムに配置させてもよい。また、図7Bに示すように、複数の小面積図形609及び610以外の調整材料を除去し、除去されない調整材料の単位当たり質量が中心部より外周部が大きくなる形状の周波数調整層607b及び607cを形成しても、同様の効果を得られる。
(圧電共振器を用いた圧電フィルタの一例)
図8は、本発明の圧電共振器を用いた圧電フィルタの一例を示す回路図である。図8に示す圧電フィルタは、直列圧電共振器802と、並列圧電共振器803a及び803bと、バイパス圧電共振器804と、インダクタ805a及び805bとで構成される、圧電フィルタである。
直列圧電共振器802は、入力端子801aと出力端子801bとの間に直列接続される。並列圧電共振器803aは、一方電極が入力端子801aと直列圧電共振器802との接続点に、他方電極がインダクタ805aの一方端子に、それぞれ接続されている。並列圧電共振器803bは、一方電極が直列圧電共振器802と出力端子801bとの接続点に、他方電極がインダクタ805bの一方端子に、それぞれ接続されている。インダクタ805a及び805bの他方端子は、それぞれ接地されている。バイパス圧電共振器804は、並列圧電共振器803aの他方電極と、並列圧電共振器803bの他方電極との間に接続されている。
所望のフィルタ特性によって異なるが、基本的には、直列圧電共振器802→並列圧電共振器803a及び803b→バイパス圧電共振器804の順に共振周波数が低くなるように設定される。並列圧電共振器803aと並列圧電共振器803bとは、ほぼ同一の共振周波数である。このような圧電フィルタでは、同一基板上に3つの異なる共振周波数の圧電共振器が必要である。よって、最も共振周波数の低いバイパス圧電共振器804には第1の圧電共振器102aを、並列圧電共振器803a及び803bには第2の圧電共振器102bを、最も共振周波数の高い直列圧電共振器802には第3の圧電共振器102cを対応させることにより、本発明の有用な効果を発揮できる圧電フィルタを実現することができる。
なお、この圧電フィルタの回路構成は一例であり、段数はこれに限るものではない。また、通常のラダー型やラティス型であっても3種類以上の共振周波数を有する圧電フィルタのいずれにも適用可能であるのは自明である。
(圧電共振器を用いた共用器の一例)
図9は、図8に示した圧電フィルタを用いた共用器の構成例を示す図である。この共用器は、送信フィルタ904と、受信フィルタ906と、移相回路905とからなる。アンテナは、端子903に接続される。この送信フィルタ904又は受信フィルタ906の少なくとも一方に、図8に示した圧電フィルタを用いることにより、本発明の有用な効果を発揮できる共用器を実現することができる。
(圧電共振器を用いた通信機器の一例)
図10は、図9に示した共用器を用いた通信機器の構成例を示す図である。この通信機器は、ベースバンド部1002と、パワーアンプ(PA)1003と、送信フィルタ1004と、アンテナ1005と、受信フィルタ1006と、LNA1007とからなる。
送信端子1001に入力された信号は、ベースバンド部1002を通り、パワーアンプ1003で増幅され、送信フィルタ1004でフィルタリングされ、アンテナ1005から電波送信される。アンテナ1005から受信された信号は、受信フィルタ1006でフィルタリングされ、LNA1007で増幅され、ベースバンド部1002を通って受信端子1008に伝達される。この送信フィルタ1004及び受信フィルタ1006に、図9に示した共用器を用いることにより、本発明の有用な効果を発揮できる通信機器を実現することができる。
本発明の圧電共振器及び圧電フィルタは、小型・低損失特性かつ低コストで実現可能であり、携帯電話や無線LAN等の移動体通信端末における無線回路内のフィルタ等として有用である。また、仕様に応じて無線基地局用のフィルタ等の用途にも応用できる。
本発明の第1の実施形態に係る圧電共振器の上面図 本発明の第1の実施形態に係る圧電共振器の断面図 本発明の第1の実施形態に係る圧電共振器の他の断面図 本発明の第1の実施形態に係る圧電共振器の他の上面図 本発明の第1の実施形態に係る圧電共振器の他の上面図 本発明の第1の実施形態に係る圧電共振器の他の上面図 本発明の第2の実施形態に係る圧電共振器の上面図 本発明の第2の実施形態に係る圧電共振器の断面図 本発明の第2の実施形態に係る圧電共振器の特徴を説明する図 本発明の第2の実施形態に係る圧電共振器の特徴を説明する図 従来の圧電共振器の問題点を説明する図 本発明の第2の実施形態に係る圧電共振器の他の上面図 本発明の第2の実施形態に係る圧電共振器の他の上面図 本発明の圧電共振器を用いた圧電フィルタの一例を示す図 本発明の圧電共振器を用いた共用器の一例を示す図 本発明の圧電共振器を用いた通信機器の一例を示す図 従来の圧電共振器の断面図 従来の圧電共振器の他の断面図
符号の説明
101、1103 基板
102a〜102c、502b、502c、602b、602c、802、803a、803b、804、1101、1102、1201 圧電共振器
103a〜103c、1104、1105 キャビティ
104a〜104c、1106 下電極層
105a〜105c、1107 圧電体層
106a〜106c、1108、1208 上電極層
107a〜107c、507b、507c、607b、607c 周波数調整層
108、608 絶縁体層
109、110、509、510、609、610 窪み
805a、805b インダクタ
904、906、1004、1006 フィルタ
905 移相回路
1002 ベースバンド部
1003 パワーアンプ(PA)
1005 アンテナ
1007 LNA

Claims (7)

  1. 基板(101)と、
    前記基板(101)に載置される振動部(502b,502c)と、
    複数の小面積図形(509,510)の調整材料を除去し、除去されない調整材料の単位当たり質量が中心部より外周部が大きくなる形状で、前記振動部(102b,102c)の上に形成された周波数調整層(507b,507c)とを備える、圧電共振器。
  2. 前記周波数調整層(507b,507c)の調整材料の単位当たり質量が、中心部から外周部に向かって連続的に増加していることを特徴とする、請求項1に記載の圧電共振器。
  3. 基板(101)と、
    前記基板(101)に載置される振動部(602b,602c)と、
    複数の小面積図形(609,610)以外の調整材料を除去し、除去されない調整材料の単位当たり質量が中心部より外周部が大きくなる形状で、前記振動部(602b,602c)の上に形成された周波数調整層(507b,507c)とを備える、圧電共振器。
  4. 前記周波数調整層(607b,607c)の調整材料の単位当たり質量が、中心部から外周部に向かって連続的に増加していることを特徴とする、請求項3に記載の圧電共振器。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の圧電共振器を、同一基板上に3つ以上接続して構成された圧電フィルタであって、
    前記3つ以上の圧電共振器の前記周波数調整層は、調整材料の平均質量がそれぞれ異なることを特徴とする、圧電フィルタ。
  6. 送信フィルタ及び受信フィルタを備えた共用器であって、
    請求項5に記載の圧電フィルタを、前記送信フィルタ又は前記受信フィルタの少なくとも一方に備える、共用器。
  7. アンテナ、送信装置及び受信装置を備えた通信機器であって、
    請求項5又は6に記載の圧電フィルタ又は共用器を、前記アンテナと前記送信装置及び前記受信装置との接続部分、又は前記送信装置及び前記受信装置の少なくとも一方に備える、通信機器。
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