JPWO2006092989A1 - プレス成形装置およびプレス成形方法 - Google Patents
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Abstract
ダイ2、ポンチ3、およびクッションリングを備えるプレス成形装置であって、クッションリングは第1のクッションリング5と第2のクッションリング6とで構成され、第1のクッションリング5はポンチ3の周囲に配設され、ポンチ3には第2のクッションリング6を収納する空隙3cを備え、第2のクッションリング6は、前記ポンチ3の空隙3c内に収納されるとともに、該第2のクッションリング6の姿勢を保持する補強構造物50を備える。
Description
本発明は、ダイ、ポンチ、およびクッションリングを備えるプレス成形装置およびプレス成形方法に関し、特にクッションリングの剛性を向上させるための構成に関する。
従来、ダイ、ポンチ、およびクッションリングを備えた、絞り成形加工を行うプレス成形装置であって、成形加工時にダイとクッションリングとでワークを挟持しつつ、ワークをダイに対向して配置したポンチに押し付けることで、成形加工を行うプレス成形装置が知られている。例えば、特開2002−86219号公報に記載される装置である。
このようなプレス成形装置には、クッションリングを複数備えたものがある。例えば、第11図に示すプレス成形装置は、上型となるダイ102と、ダイ102に対向して配置されるポンチ103と、ポンチ103と一体的に構成される下型104と、ポンチ103の周囲に配置される環状部材である第1のクッションリング105および第1のクッションリング105の内側に配設される第2のクッションリング106と、を備えている。
そして、ダイ102を下降させて成形をおこなう時に、該ダイ102のしわ押さえ面102aと、第1のクッションリング105のしわ押さえ面105aおよび第2のクッションリング106のしわ押さえ面106aとで、ダイ102とポンチ103との間に介在されたワークWを挟持して、加工後のワークWにしわや割れが発生することを防止している。
前述のプレス成形装置での成形時には、ダイ102を下降させて、該ダイ102のしわ押さえ面102aと、第1のクッションリング105のしわ押さえ面105aおよび第2のクッションリング106のしわ押さえ面106aとでワークWを挟持した後に、ダイ102をさらに下降させ、ワークWをポンチ103に押し付けて変形させることによりワークWの成形加工を行い、ポンチ103とダイ102とでワークWを完全に挟み込むことにより成形が完了する。
ワークWをポンチ103に押し付けて成形加工する場合、内側の第2のクッションリング106は他の部品との接触面積が少ないため成形加工時に姿勢が不安定となって、正規の姿勢を保持することができずに乱れて、傾斜等することがある。第2のクッションリング106が傾斜することにより、ポンチ103やダイ102に異常摩耗が生じたり、加工後のワークWにしわや割れ等の不具合が生じたり、といった問題が発生し易くなるという問題がある。
このようなプレス成形装置には、クッションリングを複数備えたものがある。例えば、第11図に示すプレス成形装置は、上型となるダイ102と、ダイ102に対向して配置されるポンチ103と、ポンチ103と一体的に構成される下型104と、ポンチ103の周囲に配置される環状部材である第1のクッションリング105および第1のクッションリング105の内側に配設される第2のクッションリング106と、を備えている。
そして、ダイ102を下降させて成形をおこなう時に、該ダイ102のしわ押さえ面102aと、第1のクッションリング105のしわ押さえ面105aおよび第2のクッションリング106のしわ押さえ面106aとで、ダイ102とポンチ103との間に介在されたワークWを挟持して、加工後のワークWにしわや割れが発生することを防止している。
前述のプレス成形装置での成形時には、ダイ102を下降させて、該ダイ102のしわ押さえ面102aと、第1のクッションリング105のしわ押さえ面105aおよび第2のクッションリング106のしわ押さえ面106aとでワークWを挟持した後に、ダイ102をさらに下降させ、ワークWをポンチ103に押し付けて変形させることによりワークWの成形加工を行い、ポンチ103とダイ102とでワークWを完全に挟み込むことにより成形が完了する。
ワークWをポンチ103に押し付けて成形加工する場合、内側の第2のクッションリング106は他の部品との接触面積が少ないため成形加工時に姿勢が不安定となって、正規の姿勢を保持することができずに乱れて、傾斜等することがある。第2のクッションリング106が傾斜することにより、ポンチ103やダイ102に異常摩耗が生じたり、加工後のワークWにしわや割れ等の不具合が生じたり、といった問題が発生し易くなるという問題がある。
上記課題を解決するプレス成形装置は、以下の特徴を有する。
即ち、本発明は、ダイ、ポンチ、およびクッションリングを備えるプレス成形装置であって、クッションリングは第1のクッションリングと第2のクッションリングとで構成され、第1のクッションリングはポンチの周囲に配設され、ポンチには第2のクッションリングを収納する空隙を備え、第2のクッションリングは、前記ポンチの空隙内に収納されるとともに、該第2のクッションリングの姿勢を保持する補強構造物を備える。
これにより、ワークの成形加工時に第2のクッションリングに対して水平方向への力がかかった場合でも、第2のクッションリングが左右へ移動したり傾斜したりする等といったような姿勢の乱れを抑制でき、ポンチやダイに異常摩耗が生じたり、加工後のワークにしわや割れ等の不具合が生じたりすることを防止できる。
そして、煩雑な調整作業等を要することなく、成形加工後のワークにしわや割れの発生を抑えることができて、ワークの成形加工精度および品質を向上することができる。
また、第2のクッションリングに付設されるガイド部材であるスライドプレートに偏摩耗が生じることを防止でき、スライドプレート等のプレス成形装置の構成部材の寿命を延ばすことが可能となる。
また、本発明においては、前記補強構造物は、第2のクッションリングとダイとの間に設けられる。
これにより、ダイをプレス成形装置に組み込む際に、補強構造物が組み付けガイドの役割を果たすため、ダイの組み付け作業を容易にすることができる。
そして、本発明においては、前記補強構造物は、第2のクッションリングと、第2のクッションリングが載置されるボルスターとの間に設けられる。
これにより、第2のクッションリングをボルスターに設置する際に、補強構造物が第2のクッションリングの設置ガイドの役割を果たすため、ダイの設置作業を容易にすることができる。
さらに、本発明においては、前記補強構造物は、ガイドポストと、ガイドポストを摺動自在に支持するガイドブッシュとで構成されている。
これにより、簡単な構成でありながら、第2のクッションリングの左右への移動や傾きといった水平方向への姿勢の乱れを、効果的に抑えることが可能となる。
本発明によれば、第2のクッションリングの姿勢の乱れを抑制でき、ポンチやダイに異常摩耗が生じたり、加工後のワークにしわや割れ等の不具合が生じたりすることを防止できる。
また、煩雑な調整作業等を要することなく、成形加工後のワークにしわや割れの発生を抑えることができて、ワークの成形加工精度および品質を向上することができる。
さらに、第2のクッションリングに付設されるガイド部材であるスライドプレート等のプレス成形装置の構成部材の寿命を延ばすことが可能となる。
本発明の方法においては、クッションリングは第1のクッションリングと第2のクッションリングとで構成され、第1のクッションリングはポンチの周囲に配設され、 ポンチには第2のクッションリングを収納する空隙を備え、第2のクッションリングは、前記ポンチの空隙内に収納されるとともに、該第2のクッションリングの姿勢を保持する補強構造物を備える、プレス成形装置を用いるプレス成形方法をとる。
また、本発明の方法において、前記補強構造物が、第2のクッションリングとダイとの間に設けられているプレス成形装置を用いプレス成形方法をとる。
そして、本発明の方法において、前記補強構造物が、第2のクッションリングと、第2のクッションリングが載置されるボルスターとの間に設けられているプレス成形装置を用いるプレス成形方法をとる。
さらに、本発明の方法において、前記補強構造物が、ガイドポストと、ガイドポストを摺動自在に支持するガイドブッシュとで構成されているプレス成形装置を用いるプレス成形方法をとる。
このように、本発明の方法を用いることにより、成形加工時に正規の姿勢を保持しやすく、姿勢を安定化できる。そして、異常摩耗の発生や加工後のワークのしわや割れを抑制できる。
即ち、本発明は、ダイ、ポンチ、およびクッションリングを備えるプレス成形装置であって、クッションリングは第1のクッションリングと第2のクッションリングとで構成され、第1のクッションリングはポンチの周囲に配設され、ポンチには第2のクッションリングを収納する空隙を備え、第2のクッションリングは、前記ポンチの空隙内に収納されるとともに、該第2のクッションリングの姿勢を保持する補強構造物を備える。
これにより、ワークの成形加工時に第2のクッションリングに対して水平方向への力がかかった場合でも、第2のクッションリングが左右へ移動したり傾斜したりする等といったような姿勢の乱れを抑制でき、ポンチやダイに異常摩耗が生じたり、加工後のワークにしわや割れ等の不具合が生じたりすることを防止できる。
そして、煩雑な調整作業等を要することなく、成形加工後のワークにしわや割れの発生を抑えることができて、ワークの成形加工精度および品質を向上することができる。
また、第2のクッションリングに付設されるガイド部材であるスライドプレートに偏摩耗が生じることを防止でき、スライドプレート等のプレス成形装置の構成部材の寿命を延ばすことが可能となる。
また、本発明においては、前記補強構造物は、第2のクッションリングとダイとの間に設けられる。
これにより、ダイをプレス成形装置に組み込む際に、補強構造物が組み付けガイドの役割を果たすため、ダイの組み付け作業を容易にすることができる。
そして、本発明においては、前記補強構造物は、第2のクッションリングと、第2のクッションリングが載置されるボルスターとの間に設けられる。
これにより、第2のクッションリングをボルスターに設置する際に、補強構造物が第2のクッションリングの設置ガイドの役割を果たすため、ダイの設置作業を容易にすることができる。
さらに、本発明においては、前記補強構造物は、ガイドポストと、ガイドポストを摺動自在に支持するガイドブッシュとで構成されている。
これにより、簡単な構成でありながら、第2のクッションリングの左右への移動や傾きといった水平方向への姿勢の乱れを、効果的に抑えることが可能となる。
本発明によれば、第2のクッションリングの姿勢の乱れを抑制でき、ポンチやダイに異常摩耗が生じたり、加工後のワークにしわや割れ等の不具合が生じたりすることを防止できる。
また、煩雑な調整作業等を要することなく、成形加工後のワークにしわや割れの発生を抑えることができて、ワークの成形加工精度および品質を向上することができる。
さらに、第2のクッションリングに付設されるガイド部材であるスライドプレート等のプレス成形装置の構成部材の寿命を延ばすことが可能となる。
本発明の方法においては、クッションリングは第1のクッションリングと第2のクッションリングとで構成され、第1のクッションリングはポンチの周囲に配設され、 ポンチには第2のクッションリングを収納する空隙を備え、第2のクッションリングは、前記ポンチの空隙内に収納されるとともに、該第2のクッションリングの姿勢を保持する補強構造物を備える、プレス成形装置を用いるプレス成形方法をとる。
また、本発明の方法において、前記補強構造物が、第2のクッションリングとダイとの間に設けられているプレス成形装置を用いプレス成形方法をとる。
そして、本発明の方法において、前記補強構造物が、第2のクッションリングと、第2のクッションリングが載置されるボルスターとの間に設けられているプレス成形装置を用いるプレス成形方法をとる。
さらに、本発明の方法において、前記補強構造物が、ガイドポストと、ガイドポストを摺動自在に支持するガイドブッシュとで構成されているプレス成形装置を用いるプレス成形方法をとる。
このように、本発明の方法を用いることにより、成形加工時に正規の姿勢を保持しやすく、姿勢を安定化できる。そして、異常摩耗の発生や加工後のワークのしわや割れを抑制できる。
第1図は本発明にかかるプレス成形装置を示す側面断面図である。
第2図は第1クッションリングおよび第2クッションリングを示す平面図である。
第3図はポンチを示す平面図である。
第4図はプレス成形装置によりワークが成形される様子を示す側面断面図である。
第5図は補強構造物により第2クッションリングの姿勢の乱れが抑えられる様子を示す側面断面図である。
第6図は第2クッションリングに付設されるスライドプレートを示す側面断面図である。
第7図はガイドブッシュをダイに設け、ガイドポストを第2クッションリングに設けて補強構造物を構成したプレス成形装置を示す側面断面図である。
第8図はガイドブッシュを第2クッションリングに設け、ガイドポストをボルスターに設けて補強構造物を構成したプレス成形装置を示す側面断面図である。
第9図はガイドブッシュをボルスターに設け、ガイドポストを第2クッションリングに設けて補強構造物を構成したプレス成形装置を示す側面断面図である。
第10図はダイに取り付けたスライドプレートにより補強構造物を構成したプレス成形装置を示す側面断面図である。
第11図は従来のプレス成形装置を示す側面断面図である。
第2図は第1クッションリングおよび第2クッションリングを示す平面図である。
第3図はポンチを示す平面図である。
第4図はプレス成形装置によりワークが成形される様子を示す側面断面図である。
第5図は補強構造物により第2クッションリングの姿勢の乱れが抑えられる様子を示す側面断面図である。
第6図は第2クッションリングに付設されるスライドプレートを示す側面断面図である。
第7図はガイドブッシュをダイに設け、ガイドポストを第2クッションリングに設けて補強構造物を構成したプレス成形装置を示す側面断面図である。
第8図はガイドブッシュを第2クッションリングに設け、ガイドポストをボルスターに設けて補強構造物を構成したプレス成形装置を示す側面断面図である。
第9図はガイドブッシュをボルスターに設け、ガイドポストを第2クッションリングに設けて補強構造物を構成したプレス成形装置を示す側面断面図である。
第10図はダイに取り付けたスライドプレートにより補強構造物を構成したプレス成形装置を示す側面断面図である。
第11図は従来のプレス成形装置を示す側面断面図である。
次に、本発明を実施するための形態を、添付の図面を用いて説明する。
第1図〜第3図に示すプレス成形装置1は絞り成形を行うものであり、上型となるダイ2と、ダイ2に対向して(第1図においては下方に)配置されるポンチ3と、ポンチ3の周囲に配置される環状部材である第1クッションリング5と、第1クッションリング5の内周側に配置される第2クッションリング6とを備えている。
ダイ2は上下駆動可能に構成されており、第1クッションリング5および第2クッションリング6はダイ2に従動可能(つまりダイ2の上下動に追随して上下動が可能)に構成されている。
第1クッションリング5、第2クッションリング6、およびポンチ3はボルスター7上に載置されている。
第1クッションリング5はポンチ3の外周を覆うように配設されており、ポンチ3には空隙3cが形成され、該空隙3cに第2クッションリングが嵌装されている。
言い換えれば、ポンチ3は、第1クッションリング5と第2クッションリング6との間の空間5bに、その空間5bの形状に対応した形状で配置されている。
そして、第1クッションリング5および第2クッションリング6は、ポンチ3に対して上下摺動自在に構成されている。
また、第1クッションリング5の上面および第2クッションリング6の上面には、それぞれしわ押さえ面5aおよびしわ押さえ面6aが形成され、ダイ2下面には、第1・第2クッションリング5・6のしわ押さえ面5a・6aに対応する位置に、しわ押さえ面2aが形成されており、しわ押さえ面2aとしわ押さえ面5a・6aとは当接可能に構成されている。
なお、第1クッションリング5のしわ押さえ面5aに対応するダイ2のしわ押さえ面2aは、ダイ2の外周部に位置している。
また、第2クッションリング6は、該第2クッションリング6の姿勢の乱れを抑えるための補強構造物50を備えている。
詳しくは、ダイ2には柱状部材であるガイドポスト52が固設され下方へ突出している。さらに、第2クッションリング6には筒状部材であるガイドブッシュ51が固設されており、該ガイドポスト52がガイドブッシュ51に対して摺動自在に嵌挿されている。
そして、ガイドブッシュ51とガイドポスト52とで第2クッションリング6の補強構造物50を構成している。
ダイ2とポンチ3との間には被加工部材である板状のワークWが介在しており、該ワークWをプレス成形装置1により成形加工するときには、まず、ダイ2を下降させて、該ダイ2のしわ押さえ面2aと、第1クッションリング5のしわ押さえ面5aとでワークWの周縁部を挟持する(第1図に示す状態)。また、この状態では、第2クッションリング6のしわ押さえ面6aと、ダイ2のしわ押さえ面2aとでもワークWが挟持される。
その後、ダイ2をさらに下降させ、ワークWをポンチ3の加工面3aに押し付けて変形させることによりワークWの成形加工を行い、第4図に示すように、ポンチ3の加工面3aとダイ2の加工面2bとでワークWを完全に挟み込むことにより成形が完了する。
この際、第1クッションリング5および第2クッションリング6は、ワークWを挟持した状態を保持しながら、ダイ2とともに下降する。
このように、ダイ2を下降させながらワークWの成形を行う場合には、ダイ2の下降動作に伴って、ガイドブッシュ51に嵌装されているガイドポスト52が、該ガイドブッシュ51に沿って下方へ摺動する。
下方へ突出するガイドポスト52はダイ2に固設されており、該ガイドポスト52の外径とガイドブッシュ51の内径とは、両者が嵌合した際にガタツキがなく、かつ容易に摺動可能なように寸法を合わせて形成されているため、ガイドポスト52がガイドブッシュ51に嵌装された状態では、第2クッションリング6は、左右方向への移動動作や傾斜動作が制限され、その動きは上下方向への摺動動作に限定されることとなる。
このように、第2クッションリング6にガイドブッシュ51を固設するとともに、ダイ2にガイドポスト52を固設し、該ガイドブッシュ51をガイドポスト52へ摺動自在に嵌装して、第2クッションリング6の補強構造物50を構成することで、ワークWの成形加工時に、加工に伴うワークWの流入やクッションピン配置の影響等により、第2クッションリング6に対して水平方向への力がかかった場合でも、第2クッションリング6が左右へ移動したり傾斜したりする等といったような姿勢の乱れを抑制でき、ポンチ3やダイ2に異常摩耗が生じたり、加工後のワークWにしわや割れ等の不具合が生じたりすることを防止できる。
これにより、煩雑な調整作業等を要することなく、成形加工後のワークWにしわや割れの発生を抑えることができて、ワークWの成形加工精度および品質を向上することができる。
また、第6図に示すように、第1クッションリング5および第2クッションリング6には、それぞれ上下動を行う際のガイド部材となるスライドプレート3d・6dが付設されているが、ワークWの成形加工時における第2クッションリング6の姿勢の乱れが抑えられて挙動が安定することで、該スライドプレート6dに偏摩耗が生じることを防止でき、スライドプレート6d等のプレス成形装置1の構成部材の寿命を延ばすことが可能となる。
また、補強構造物50をダイ2と第2クッションリング6との間に構成した場合、ダイ2をプレス成形装置1に組み込む際に、ガイドポスト52をガイドブッシュ51へ差し込むことで、該ガイドポスト52がダイ2の組み付けガイドの役割を果たすため、ダイ2の組み付け作業を容易にすることができる。
また、前記補強構造物50を、第2クッションリング6に固設されるガイドブッシュ51およびダイ2に固設されるガイドポスト52とで構成することにより、簡単な構成でありながら、第2クッションリング6の左右への移動や傾きといった水平方向への姿勢の乱れを、効果的に抑えることが可能となる。
また、第1図〜第5図に示したプレス成形装置1では、ガイドブッシュ51を第2クッションリング6に固設し、ガイドポスト52をダイ2に固設して、補強構造物50をダイ2と第2クッションリング6との間に設けているが、第7図に示すように、ガイドブッシュ51をダイ2に固設し、ガイドポスト52を第2クッションリング6に固設して、ダイ2と第2クッションリング6との間に補強構造物50を設けることもできる。
さらに、補強構造物50は、次のようにして、第2クッションリング6とボルスター7との間に設けることもできる。
つまり、第8図に示すように、ガイドポスト52をボルスター7に固設して上方へ突出させ、第2クッションリング6の下部にガイドブッシュ51を固設して、該ガイドポスト52とガイドブッシュ51とを摺動自在に嵌合させることで、補強構造物50を構成することもできる。
また、第2クッションリング6とボルスター7との間に補強構造物50を設ける場合、第9図に示すように、第2クッションリング6側にガイドポスト52を固設し、ボルスター7側にガイドブッシュ51を固設して補強構造物50を構成することも可能である。
このように、補強構造物50を第2クッションリング6とボルスター7との間に設けた場合も、ワークWの成形加工時に第2クッションリング6に対して水平方向への力がかかったとしても、嵌合するガイドブッシュ51とガイドポスト52とにより、第2クッションリング6が左右へ移動したり傾斜したりする等といったような姿勢の乱れを抑制でき、ポンチ3やダイ2に異常摩耗が生じたり、加工後のワークWにしわや割れ等の不具合が生じたりすることを防止できる。
これにより、煩雑な調整作業等を要することなく、成形加工後のワークWにしわや割れの発生を抑えることができて、ワークWの成形加工精度および品質を向上することができる。
また、補強構造物50を第2クッションリング6とボルスター7との間に構成した場合、第2クッションリング6をボルスター7に設置する際に、ガイドポスト52をガイドブッシュ51へ差し込むことで、該ガイドポスト52が第2クッションリング6の設置ガイドの役割を果たすため、ダイ2の設置作業を容易にすることができる。
また、補強構造物50は、第10図に示すように構成することもできる。
例えば、第10図に示すように、ダイ2に取付用基部55を固設し、該取付用基部55の側面にスライドプレート56・56・・・を取り付けるとともに、第2クッションリング6に前記スライドプレート56・56・・・の受け部を形成して、ダイ2側のスライドプレート56・56・・・と第2クッションリング6側の受け部とを上下摺動自在に摺接させて補強構造物50を構成することもできる。
この場合においても、ワークWの成形加工時に第2クッションリング6に対して水平方向への力がかかったとしても、ダイ2側のスライドプレート56・56・・・と第2クッションリング6側の受け部とで構成される補強構造物50により、第2クッションリング6が左右へ移動したり傾斜したりする等といったような姿勢の乱れを抑制でき、ポンチ3やダイ2に異常摩耗が生じたり、加工後のワークWにしわや割れ等の不具合が生じたりすることを防止できる。
これにより、煩雑な調整作業等を要することなく、成形加工後のワークWにしわや割れの発生を抑えることができて、ワークWの成形加工精度および品質を向上することができる。
第1図〜第3図に示すプレス成形装置1は絞り成形を行うものであり、上型となるダイ2と、ダイ2に対向して(第1図においては下方に)配置されるポンチ3と、ポンチ3の周囲に配置される環状部材である第1クッションリング5と、第1クッションリング5の内周側に配置される第2クッションリング6とを備えている。
ダイ2は上下駆動可能に構成されており、第1クッションリング5および第2クッションリング6はダイ2に従動可能(つまりダイ2の上下動に追随して上下動が可能)に構成されている。
第1クッションリング5、第2クッションリング6、およびポンチ3はボルスター7上に載置されている。
第1クッションリング5はポンチ3の外周を覆うように配設されており、ポンチ3には空隙3cが形成され、該空隙3cに第2クッションリングが嵌装されている。
言い換えれば、ポンチ3は、第1クッションリング5と第2クッションリング6との間の空間5bに、その空間5bの形状に対応した形状で配置されている。
そして、第1クッションリング5および第2クッションリング6は、ポンチ3に対して上下摺動自在に構成されている。
また、第1クッションリング5の上面および第2クッションリング6の上面には、それぞれしわ押さえ面5aおよびしわ押さえ面6aが形成され、ダイ2下面には、第1・第2クッションリング5・6のしわ押さえ面5a・6aに対応する位置に、しわ押さえ面2aが形成されており、しわ押さえ面2aとしわ押さえ面5a・6aとは当接可能に構成されている。
なお、第1クッションリング5のしわ押さえ面5aに対応するダイ2のしわ押さえ面2aは、ダイ2の外周部に位置している。
また、第2クッションリング6は、該第2クッションリング6の姿勢の乱れを抑えるための補強構造物50を備えている。
詳しくは、ダイ2には柱状部材であるガイドポスト52が固設され下方へ突出している。さらに、第2クッションリング6には筒状部材であるガイドブッシュ51が固設されており、該ガイドポスト52がガイドブッシュ51に対して摺動自在に嵌挿されている。
そして、ガイドブッシュ51とガイドポスト52とで第2クッションリング6の補強構造物50を構成している。
ダイ2とポンチ3との間には被加工部材である板状のワークWが介在しており、該ワークWをプレス成形装置1により成形加工するときには、まず、ダイ2を下降させて、該ダイ2のしわ押さえ面2aと、第1クッションリング5のしわ押さえ面5aとでワークWの周縁部を挟持する(第1図に示す状態)。また、この状態では、第2クッションリング6のしわ押さえ面6aと、ダイ2のしわ押さえ面2aとでもワークWが挟持される。
その後、ダイ2をさらに下降させ、ワークWをポンチ3の加工面3aに押し付けて変形させることによりワークWの成形加工を行い、第4図に示すように、ポンチ3の加工面3aとダイ2の加工面2bとでワークWを完全に挟み込むことにより成形が完了する。
この際、第1クッションリング5および第2クッションリング6は、ワークWを挟持した状態を保持しながら、ダイ2とともに下降する。
このように、ダイ2を下降させながらワークWの成形を行う場合には、ダイ2の下降動作に伴って、ガイドブッシュ51に嵌装されているガイドポスト52が、該ガイドブッシュ51に沿って下方へ摺動する。
下方へ突出するガイドポスト52はダイ2に固設されており、該ガイドポスト52の外径とガイドブッシュ51の内径とは、両者が嵌合した際にガタツキがなく、かつ容易に摺動可能なように寸法を合わせて形成されているため、ガイドポスト52がガイドブッシュ51に嵌装された状態では、第2クッションリング6は、左右方向への移動動作や傾斜動作が制限され、その動きは上下方向への摺動動作に限定されることとなる。
このように、第2クッションリング6にガイドブッシュ51を固設するとともに、ダイ2にガイドポスト52を固設し、該ガイドブッシュ51をガイドポスト52へ摺動自在に嵌装して、第2クッションリング6の補強構造物50を構成することで、ワークWの成形加工時に、加工に伴うワークWの流入やクッションピン配置の影響等により、第2クッションリング6に対して水平方向への力がかかった場合でも、第2クッションリング6が左右へ移動したり傾斜したりする等といったような姿勢の乱れを抑制でき、ポンチ3やダイ2に異常摩耗が生じたり、加工後のワークWにしわや割れ等の不具合が生じたりすることを防止できる。
これにより、煩雑な調整作業等を要することなく、成形加工後のワークWにしわや割れの発生を抑えることができて、ワークWの成形加工精度および品質を向上することができる。
また、第6図に示すように、第1クッションリング5および第2クッションリング6には、それぞれ上下動を行う際のガイド部材となるスライドプレート3d・6dが付設されているが、ワークWの成形加工時における第2クッションリング6の姿勢の乱れが抑えられて挙動が安定することで、該スライドプレート6dに偏摩耗が生じることを防止でき、スライドプレート6d等のプレス成形装置1の構成部材の寿命を延ばすことが可能となる。
また、補強構造物50をダイ2と第2クッションリング6との間に構成した場合、ダイ2をプレス成形装置1に組み込む際に、ガイドポスト52をガイドブッシュ51へ差し込むことで、該ガイドポスト52がダイ2の組み付けガイドの役割を果たすため、ダイ2の組み付け作業を容易にすることができる。
また、前記補強構造物50を、第2クッションリング6に固設されるガイドブッシュ51およびダイ2に固設されるガイドポスト52とで構成することにより、簡単な構成でありながら、第2クッションリング6の左右への移動や傾きといった水平方向への姿勢の乱れを、効果的に抑えることが可能となる。
また、第1図〜第5図に示したプレス成形装置1では、ガイドブッシュ51を第2クッションリング6に固設し、ガイドポスト52をダイ2に固設して、補強構造物50をダイ2と第2クッションリング6との間に設けているが、第7図に示すように、ガイドブッシュ51をダイ2に固設し、ガイドポスト52を第2クッションリング6に固設して、ダイ2と第2クッションリング6との間に補強構造物50を設けることもできる。
さらに、補強構造物50は、次のようにして、第2クッションリング6とボルスター7との間に設けることもできる。
つまり、第8図に示すように、ガイドポスト52をボルスター7に固設して上方へ突出させ、第2クッションリング6の下部にガイドブッシュ51を固設して、該ガイドポスト52とガイドブッシュ51とを摺動自在に嵌合させることで、補強構造物50を構成することもできる。
また、第2クッションリング6とボルスター7との間に補強構造物50を設ける場合、第9図に示すように、第2クッションリング6側にガイドポスト52を固設し、ボルスター7側にガイドブッシュ51を固設して補強構造物50を構成することも可能である。
このように、補強構造物50を第2クッションリング6とボルスター7との間に設けた場合も、ワークWの成形加工時に第2クッションリング6に対して水平方向への力がかかったとしても、嵌合するガイドブッシュ51とガイドポスト52とにより、第2クッションリング6が左右へ移動したり傾斜したりする等といったような姿勢の乱れを抑制でき、ポンチ3やダイ2に異常摩耗が生じたり、加工後のワークWにしわや割れ等の不具合が生じたりすることを防止できる。
これにより、煩雑な調整作業等を要することなく、成形加工後のワークWにしわや割れの発生を抑えることができて、ワークWの成形加工精度および品質を向上することができる。
また、補強構造物50を第2クッションリング6とボルスター7との間に構成した場合、第2クッションリング6をボルスター7に設置する際に、ガイドポスト52をガイドブッシュ51へ差し込むことで、該ガイドポスト52が第2クッションリング6の設置ガイドの役割を果たすため、ダイ2の設置作業を容易にすることができる。
また、補強構造物50は、第10図に示すように構成することもできる。
例えば、第10図に示すように、ダイ2に取付用基部55を固設し、該取付用基部55の側面にスライドプレート56・56・・・を取り付けるとともに、第2クッションリング6に前記スライドプレート56・56・・・の受け部を形成して、ダイ2側のスライドプレート56・56・・・と第2クッションリング6側の受け部とを上下摺動自在に摺接させて補強構造物50を構成することもできる。
この場合においても、ワークWの成形加工時に第2クッションリング6に対して水平方向への力がかかったとしても、ダイ2側のスライドプレート56・56・・・と第2クッションリング6側の受け部とで構成される補強構造物50により、第2クッションリング6が左右へ移動したり傾斜したりする等といったような姿勢の乱れを抑制でき、ポンチ3やダイ2に異常摩耗が生じたり、加工後のワークWにしわや割れ等の不具合が生じたりすることを防止できる。
これにより、煩雑な調整作業等を要することなく、成形加工後のワークWにしわや割れの発生を抑えることができて、ワークWの成形加工精度および品質を向上することができる。
ダイ、ポンチ、およびクッションリングを備えるプレス成形装置によるワークの成形加工に利用する。
【0002】
Wにしわや割れ等の不具合が生じたり、といった問題が発生し易くなると
いう問題がある。
【発明の開示】
上記課題を解決するプレス成形装置は、以下の特徴を有する。
即ち、本発明は、ダイ、ポンチ、およびクッションリングを備えるプレス成形装置であって、クッションリングは第1のクッションリングと第2のクッションリングとで構成され、第1のクッションリングはポンチの周囲に配設され、ポンチには第2のクッションリングを収納する空隙を備え、第2のクッションリングは、前記ポンチの空隙内に収納されて上下動可能に構成されるとともに、該第2のクッションリングとダイとの間には、第2のクッションリングの水平方向の姿勢を保持する補強構造を備える。
これにより、ワークの成形加工時に第2のクッションリングに対して水平方向への力がかかった場合でも、第2のクッションリングが左右へ移動したり傾斜したりする等といったような姿勢の乱れを抑制でき、ポンチやダイに異常摩耗が生じたり、加工後のワークにしわや割れ等の不具合が生じたりすることを防止できる。
そして、煩雑な調整作業等を要することなく、成形加工後のワークにしわや割れの発生を抑えることができて、ワークの成形加工精度および品質を向上することができる。
また、第2のクッションリングに付設されるガイド部材であるスライドプレートに偏摩耗が生じることを防止でき、スライドプレート等のプレス成形装置の構成部材の寿命を延ばすことが可能となる。
また、本発明においては、前記補強構造物は、第2のクッションリングとダイとの間に設けられる。
これにより、ダイをプレス成形装置に組み込む際に、補強構造物が組み付けガイドの役割を果たすため、ダイの組み付け作業を容易にすることができる。
そして、本発明においては、前記補強構造物は、第2のクッションリングと、第2のクッションリングが載置されるボルスターとの間に設けられる。
これにより、第2のクッションリングをボルスターに設置する際に、補強構造物が第2のクッションリングの設置ガイドの役割を果たすため、ダイの設置作業を容易にすることができる。
さらに、本発明においては、前記補強構造物は、ガイドポストと、ガイドポストを摺動自在に支持するガイドブッシュとで構成されている。
これにより、簡単な構成でありながら、第2のクッションリングの左右への移動や傾きといった水平方向への姿勢の乱れを、効果的に抑えることが可能となる。
Wにしわや割れ等の不具合が生じたり、といった問題が発生し易くなると
いう問題がある。
【発明の開示】
上記課題を解決するプレス成形装置は、以下の特徴を有する。
即ち、本発明は、ダイ、ポンチ、およびクッションリングを備えるプレス成形装置であって、クッションリングは第1のクッションリングと第2のクッションリングとで構成され、第1のクッションリングはポンチの周囲に配設され、ポンチには第2のクッションリングを収納する空隙を備え、第2のクッションリングは、前記ポンチの空隙内に収納されて上下動可能に構成されるとともに、該第2のクッションリングとダイとの間には、第2のクッションリングの水平方向の姿勢を保持する補強構造を備える。
これにより、ワークの成形加工時に第2のクッションリングに対して水平方向への力がかかった場合でも、第2のクッションリングが左右へ移動したり傾斜したりする等といったような姿勢の乱れを抑制でき、ポンチやダイに異常摩耗が生じたり、加工後のワークにしわや割れ等の不具合が生じたりすることを防止できる。
そして、煩雑な調整作業等を要することなく、成形加工後のワークにしわや割れの発生を抑えることができて、ワークの成形加工精度および品質を向上することができる。
また、第2のクッションリングに付設されるガイド部材であるスライドプレートに偏摩耗が生じることを防止でき、スライドプレート等のプレス成形装置の構成部材の寿命を延ばすことが可能となる。
また、本発明においては、前記補強構造物は、第2のクッションリングとダイとの間に設けられる。
これにより、ダイをプレス成形装置に組み込む際に、補強構造物が組み付けガイドの役割を果たすため、ダイの組み付け作業を容易にすることができる。
そして、本発明においては、前記補強構造物は、第2のクッションリングと、第2のクッションリングが載置されるボルスターとの間に設けられる。
これにより、第2のクッションリングをボルスターに設置する際に、補強構造物が第2のクッションリングの設置ガイドの役割を果たすため、ダイの設置作業を容易にすることができる。
さらに、本発明においては、前記補強構造物は、ガイドポストと、ガイドポストを摺動自在に支持するガイドブッシュとで構成されている。
これにより、簡単な構成でありながら、第2のクッションリングの左右への移動や傾きといった水平方向への姿勢の乱れを、効果的に抑えることが可能となる。
【0003】
本発明によれば、第2のクッションリングの姿勢の乱れを抑制でき、ポンチやダイに以上摩耗が生じたり、加工後のワークにしわや割れ等の不具合が生じたりすることを防止できる。
また、煩雑な調整作業等を要することなく、成形加工後のワークにしわや割れの発生を抑えることができて、ワークの成形加工精度および品質を向上することができる。
さらに、第2のクッションリングに付設されるガイド部材であるスライドプレート等のプレス成形装置の構成部材の寿命を延ばすことが可能となる。
本発明の方法においては、クッションリングは第1のクッションリングと第2のクッションリングとで構成され、第1のクッションリングはポンチの周囲に配設され、 ポンチには第2のクッションリングを収納する空隙を備え、第2のクッションリングは、前記ポンチの空隙内に収納されて上下動可能に案内されるとともに、該第2のクッションリングとダイとの間には、嵌合により、第2のクッションリングの水平方向の姿勢を保持する補強構造物を備える、プレス成形装置を用いるプレス成形方法をとる。
また、本発明の方法において、前記補強構造物が、第2のクッションリングとダイとの間に設けられているプレス成形装置を用いプレス成形方法をとる。
そして、本発明の方法において、前記補強構造物が、第2のクッションリングと、第2のクッションリングが載置されるボルスターとの間に設けられているプレス成形装置を用いるプレス成形方法をとる。
さらに、本発明の方法において、前記補強構造物が、ガイドポストと、ガイドポストを摺動自在に支持するガイドブッシュとで構成されているプレス成形装置を用いるプレス成形方法をとる。
このように、本発明の方法を用いることにより、成形加工時に正規の姿勢を保持しやすく、姿勢を安定化できる。そして、異常摩耗の発生や加工後のワークのしわや割れを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかるプレス成形装置を示す側面断面図である。
第2図は第1クッションリングおよび第2クッションリングを示す平面図である。
第3図はポンチを示す平面図である。
第4図はプレス成形装置によりワークが成形される様子を示す側面断面図である。
第5図は補強構造物により第2クッションリングの姿勢の乱れが抑えられる様子を示す側面断面図である。
第6図は第2クッションリングに付設されるスライドプレートを示す側面断面図である。
第7図はガイドブッシュをダイに設け、ガイドポストを第2クッション
本発明によれば、第2のクッションリングの姿勢の乱れを抑制でき、ポンチやダイに以上摩耗が生じたり、加工後のワークにしわや割れ等の不具合が生じたりすることを防止できる。
また、煩雑な調整作業等を要することなく、成形加工後のワークにしわや割れの発生を抑えることができて、ワークの成形加工精度および品質を向上することができる。
さらに、第2のクッションリングに付設されるガイド部材であるスライドプレート等のプレス成形装置の構成部材の寿命を延ばすことが可能となる。
本発明の方法においては、クッションリングは第1のクッションリングと第2のクッションリングとで構成され、第1のクッションリングはポンチの周囲に配設され、 ポンチには第2のクッションリングを収納する空隙を備え、第2のクッションリングは、前記ポンチの空隙内に収納されて上下動可能に案内されるとともに、該第2のクッションリングとダイとの間には、嵌合により、第2のクッションリングの水平方向の姿勢を保持する補強構造物を備える、プレス成形装置を用いるプレス成形方法をとる。
また、本発明の方法において、前記補強構造物が、第2のクッションリングとダイとの間に設けられているプレス成形装置を用いプレス成形方法をとる。
そして、本発明の方法において、前記補強構造物が、第2のクッションリングと、第2のクッションリングが載置されるボルスターとの間に設けられているプレス成形装置を用いるプレス成形方法をとる。
さらに、本発明の方法において、前記補強構造物が、ガイドポストと、ガイドポストを摺動自在に支持するガイドブッシュとで構成されているプレス成形装置を用いるプレス成形方法をとる。
このように、本発明の方法を用いることにより、成形加工時に正規の姿勢を保持しやすく、姿勢を安定化できる。そして、異常摩耗の発生や加工後のワークのしわや割れを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかるプレス成形装置を示す側面断面図である。
第2図は第1クッションリングおよび第2クッションリングを示す平面図である。
第3図はポンチを示す平面図である。
第4図はプレス成形装置によりワークが成形される様子を示す側面断面図である。
第5図は補強構造物により第2クッションリングの姿勢の乱れが抑えられる様子を示す側面断面図である。
第6図は第2クッションリングに付設されるスライドプレートを示す側面断面図である。
第7図はガイドブッシュをダイに設け、ガイドポストを第2クッション
Claims (8)
- ダイ、ポンチ、およびクッションリングを備えるプレス成形装置であって、
クッションリングは第1のクッションリングと第2のクッションリングとで構成され、
第1のクッションリングはポンチの周囲に配設され、
ポンチには第2のクッションリングを収納する空隙を備え、
第2のクッションリングは、前記ポンチの空隙内に収納されるとともに、該第2のクッションリングの姿勢を保持する補強構造物を備える、
ことを特徴とするプレス成形装置。 - 前記補強構造物は、第2のクッションリングとダイとの間に設けられることを特徴とする請求項1に記載のプレス成形装置。
- 前記補強構造物は、第2のクッションリングと、第2のクッションリングが載置されるボルスターとの間に設けられることを特徴とする請求項1に記載のプレス成形装置。
- 前記補強構造物は、ガイドポストと、ガイドポストを摺動自在に支持するガイドブッシュとで構成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のプレス成形装置。
- ダイ、ポンチ、およびクッションリングを備えるプレス成形装置を用いるプレス成形方法であって、
クッションリングは第1のクッションリングと第2のクッションリングとで構成され、
第1のクッションリングはポンチの周囲に配設され、
ポンチには第2のクッションリングを収納する空隙を備え、
第2のクッションリングは、前記ポンチの空隙内に収納されるとともに、該第2のクッションリングの姿勢を保持する補強構造物を備える、
プレス成形装置を用いる
ことを特徴とするプレス成形方法。 - 前記補強構造物が、第2のクッションリングとダイとの間に設けられているプレス成形装置を用いることを特徴とする請求項5に記載のプレス成形方法。
- 前記補強構造物が、第2のクッションリングと、第2のクッションリングが載置されるボルスターとの間に設けられているプレス成形装置を用いることを特徴とする請求項5に記載のプレス成形方法。
- 前記補強構造物が、ガイドポストと、ガイドポストを摺動自在に支持するガイドブッシュとで構成されているプレス成形装置を用いる
ことを特徴とする請求項5に記載のプレス成形方法。
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