JPWO2006080223A1 - 燃焼制御装置 - Google Patents
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Abstract
Description
そのためサブマイクロコンピュータとして選定すべきマイクロコンピュータに、高い性能が要求される場合もあり、部品の互換性が低いという問題があった。
この観点から特許文献1に記載の制御装置を見ると、まだまだ改善すべき課題がある。即ち特許文献1の構成によると、サブマイクロコンピュータは、メインマイクロコンピュータが異常であった場合に燃焼装置を停止させるものであり、サブマイクロコンピュータ自体は、燃焼装置の異常を判断する機能を持たない。そのためメインマイクロコンピュータに暴走に至らない様な些細な不具合が発生し、各種の信号を誤検知した様な場合に、本来燃焼を緊急停止すべき状態であるにも係わらず停止されない様な事態が発生する恐れがある。
また本発明では、主制御装置だけでなく副制御装置も所定の停止条件となった場合に緊急的な遮断動作を実行するから、いずれか一方に不具合があっても確実に燃料の供給を遮断することができる。
さらに本発明では、副制御装置が緊急的な遮断動作を実行する際の停止条件は、主制御装置が遮断動作を実行する際の停止条件に比べて緩やかであるから正常運転の際に誤って燃焼が停止してしまうといった不具合もない。
即ち近年では、燃焼装置がいろいろな燃焼条件で燃焼されるから、短時間の間、燃焼量が大きくなったり、送風量が増減する場合もある。このような動作は短時間の間に復旧するので異常燃焼とは言えず、危険な状態でもない。そのため主制御装置ではこのような想定される範囲の振れでは機器が停止しない様な設定やプログラムが施される場合が多い。そのため副制御装置において異常であると判定する閾値を主制御装置のそれよりも低い(異常であると判断され易い方向)にすると、本来停止すべきでない状態の時にも頻繁に遮断動作が実行され、使い勝手が悪くなる懸念がある。
これに対して副制御装置についても主制御装置と同様のプログラムを搭載する方策も考えられるが、主制御装置と同様のプログラムを搭載すると、異常の判定基準が同一となり、主制御装置と副制御装置の検出処理のばらつきにより、いずれが先に異常を検出して遮断動作を行うかが判然としないという不安定な事態となり好ましくない。
加えて主制御装置と同様のプログラムを副制御装置に搭載する方策は、前記した副制御装置の要求性能を下げたいという趣旨に反する。
また燃焼装置の機種に応じた異常判定条件等を備えた専用の燃焼装置を機種ごとに備える必要がある様な場合も現実的にある。この様な場合、主制御装置はその機種にあったハードやソフトが必要ではあるが、副制御装置の停止条件を主制御装置と比べて緩くすることにより、副制御装置側は汎用的に異なる機種の燃焼装置に適用できる可能性もある。
そこで本発明では、副制御装置が緊急的な遮断動作を実行する際の停止条件を、主制御装置が遮断動作を実行する際の停止条件に比べて緩やかにして、副制御装置による遮断動作を制限し、安全性の向上と、互換性の向上とを両立させた。
なお実施例では、異常という文言と危険という文言を使用しているが、異常という文言は、危険という文言の上位概念であり、危険である状態は当然に異常である。
(1)炎を検知する炎検出手段の検知信号
(2)送風機の回転数検知信号
(3)火炎の温度を検知する火炎温度検知手段の検知信号
(4)燃料の供給量を制御する燃料制御弁の動作信号
(5)燃焼装置の何れかの部位の温度を検知する機器温度検知手段の検知信号
(1)通水量を検知する水量検知手段の検知信号
(2)通水を検知する水流検知手段の検知信号
(3)燃焼装置から出湯される温度を検知する出湯温度検知手段の検知信号
(4)燃焼装置内の何れかの部位に在る水の温度を検知する湯温度検知手段の検知信号
即ち同一の信号発信源から前記主制御装置及び副制御装置に入力された信号は、本来同一であるはずであり、もし両者が大きく相違していたならば何らかの異常があったと予想される。そこで本発明では、同一の信号発信源から主制御装置及び副制御装置に入力された信号を比較し、両者の差異が一定以上である場合に燃料の供給を遮断することとした。
なお「遮断動作を主制御手段と副制御手段とで交互に実行する」とは、主制御装置が遮断動作を実行した次の遮断動作は副制御装置が行い、副制御装置が遮断動作を実行した次の遮断動作は主制御装置が行うといったように、遮断動作を主制御装置と副制御装置とが1回ずつ交互に行うのが好ましいが、たとえば、一方が遮断動作を2回行い他方が1回行うといったような変則的なものであってもよい。
ここで主制御装置は、自動的に再起動されることが望ましい。実際の回路では、副制御装置から一定時間だけリセット信号を与え、その後はリセット信号を解除することによって再起動させる方策が採用可能である。
10,11,12 ガス電磁弁
16 元電磁弁
27 燃焼制御装置
35 主制御装置
36 副制御装置
47 電圧検知回路(遮断確認手段)
55 炎検知回路
56 水量検出回路
57 出湯温度検出回路
58 送風機回転数検出回路
また各供給路は、一本に統合されてガス供給源13に接続されているが、その間に比例弁15と元電磁弁16が介在している。なおガス電磁弁10,11,12及び元電磁弁16は、常時閉の電磁弁であり、ソレノイドへの電流供給が遮断されると閉止される。
さらにバーナ群2の近傍には、フレームロッド30とバーナセンサ31が設けられている。フレームロッド30は火炎の存在を検知するものであり、バーナセンサ31は火炎の温度を検知するものである。
また送風機9の回転数を検知する回転数検知センサ32が設けられている。
主制御装置35は、公知の燃焼制御装置に内蔵されている制御装置と同様の機能を果たすものであり、燃焼制御装置27の主たる制御を担う。即ち主制御装置35は、通常状態における燃焼装置の動作を制御する燃焼制御機能を備える。具体的にはバーナ群2への着火、出湯温度やガスの調整、各電磁弁の開閉、送風機9の制御等を行う。また給湯装置1にリモコン75が接続される場合には、当該リモコン75と通信を行い、リモコン75からの各種指令を受信し、また、リモコン75に対して給湯装置1の動作状況を送信する等の処理を行う。即ち主制御装置35は、従来のガス給湯装置の制御装置が備える基本的な機能の全てを備えている。
主制御装置35のRAM又はROMには、異常であるか否かを判定するための条件が記憶されている。即ち本実施形態では、主制御装置35のRAM又はROMが主制御装置側条件記憶部として機能する。
後記する様に副制御装置側条件記憶部に記憶された異常であると判断するための条件は、主制御装置側条件記憶部に記憶された条件に比べて緩やかである。
通信部63,65は、いずれも通信端子(図示せず)を備えている。これらの端子は、図示しないインターフェイス(通信手段)を介して主制御装置35のマイクロプロセッサ(MPU)やメモリとバスを介して接続されており、主制御装置35のマイクロプロセッサと副制御装置36のマイクロプロセッサ間でデータの送受信が行われる。
逆に副制御装置36は、主制御装置35に対してリセット信号を出力することができる。リセット信号を受信した主制御装置35は、停止・再起動を実行する。
即ち主制御装置35と副制御装置36の双方に各センサ等の信号が並列的に入力される。
ここで電源遮断回路43は、駆動電源45から電磁弁駆動回路46に至る回路に挿入されており、元電磁弁16及びガス電磁弁10,11,12に供給されていた電圧を遮断するものである。
前記した様に元電磁弁16及びガス電磁弁10,11,12は、常時閉形式であるから、電源遮断回路43が機能して各電磁弁に供給されていた電圧が遮断されると、各電磁弁が閉じてバーナ群2へのガスの供給が停止する。
また駆動電源45からの通電が遮断されたか否かは、電圧検知回路47の信号を主制御装置35が確認することによって判別できる。即ち電圧検知回路47は、電磁弁駆動回路46に電力を供給されているか否かを判定する回路であり、バーナ群2に対する燃料供給の有無を間接的に知るための回路(遮断確認手段)である。
さらに各電磁弁に電流が流れているか否かは、元電磁弁監視回路及びガス電磁弁監視回路の信号を主制御装置35及び副制御装置36が確認することによって判別できる。
ここで主制御装置35側の停止信号出力端子50は、給湯装置1が正常に動作している場合にはHi信号を出力し、異常状態であることを検知するとLo信号を出力する。
一方、副制御装置36の停止信号出力端子51は、給湯装置1が正常に動作している場合にはLoであり、異常状態であることを検知すると開放(オープン)となる。
またトランジスタ(PNP形)Q4のコレクタ端子は、トランジスタ(NPN形)Q3のベース端子に接続されている。
さらにトランジスタ(NPN形)Q3のエミッタ端子はアースされている。
即ち図1に示す回路では、ガス電磁弁10,11,12及び元電磁弁16の駆動回路に設けられたリレーRL10、RL11、RL12、RL16は、全て主制御装置35からの信号によって個別に開閉可能となっているが、給湯装置が正常に動作している場合には、機器駆動回路42への通電がなされているので、主制御装置35からの信号を受けると各リレーRL10、RL11、RL12、RL16のコイルが励磁されて接点がつながり、各電磁弁10,11,12,16が開く。
即ち主制御装置35が異常や危険状態、あるいはその要因を検知すると停止信号出力端子50がLoとなり、トランジスタQ3のベースがLoとなって当該トランジスタQ3がオフとなる。そのためトランジスタQ2もオフとなって各リレーRL10、RL11、RL12、RL16に供給がされる電流が遮断される。
即ち駆動電源V1の供給ラインであって、前記したトランジスタQ2の下流側が並列分岐されてトランジスタ(NPN形)Q5のベース端子に接続されている。またこのトランジスタ(NPN形)Q5のコレクタ端子は主制御装置35の電圧検知信号接続端子52に接続されている。またトランジスタ(NPN形)Q5のコレクタ端子は抵抗を介して低電圧の電源53に接続されている。
トランジスタ(NPN形)Q5のエミッタ端子はアースされている。
逆に駆動電源V1の供給ラインがオフ状態となると、トランジスタ(NPN形)Q5のベースに電流が供給されず、トランジスタQ5がオフとなり、低電圧が主制御装置35の電圧検知信号接続端子52に掛かる。
また、上記炎検知回路55は、バーナ5,6,7の近傍に配されたフレームロッド30により燃焼の有無を検出し、燃焼していると炎検知信号を出力する。さらに、上記水量検出回路56は、上記熱交換器18の上流に設けられる水量センサ29から得られる検出信号に基づいて通水流量を検出し、上記最低作動水量を超える通水があると水流検知信号を出力する。この場合、水量センサ29と水量検出回路56は通水の有無を検知する水流検知手段の役割を果たしているが、水量検出回路56を、通水流量に応じて連続的に出力が変化するものとしてもよい。その場合、水量センサ29と水量検出回路56は、通水量を検知する水量検知手段の役割を果たす。
なお、水量検知手段と水流検知手段を別に設けてもよい。
出湯温度検出回路57は、出湯温度センサ26の信号によってカラン等から最終的に出湯される湯の温度を検出する回路である。バーナセンサ検出回路59は、バーナセンサ31の信号によって火炎の温度を検出する回路である。比例弁電流検出回路60は、比例弁に入力される電気信号を検知して、比例弁の開度を検知する回路である。
送風機回転数検出回路58は、回転数検知センサ32の信号から送風機9の回転数を検知する回路である。
本発明では給湯装置1の制御手段として、主制御装置35と副制御装置36を用いており、そのうち主制御装置35が電磁弁の開閉を含む給湯装置各部の動作を制御し、副制御装置36は元電磁弁16とガス電磁弁10,11,12の開閉のみを制御する。
本実施形態の燃焼制御装置27は、元電磁弁16とガス電磁弁10,11,12の開閉制御に特徴があるので、当該部分に重点をおいて説明する。
元電磁弁16及びガス電磁弁10,11,12は、給湯装置1に異常が発生した場合や危険な運転状況となった場合に閉止されるが、給湯装置1が正常に動作している場合にも勿論開閉される。
従って元電磁弁16及びガス電磁弁10,11,12が閉止される場合には、給湯装置1が正常に動作している場合と、異常がある場合とがあり、両者を分けて説明する。
本実施形態の燃焼制御装置27では、主制御装置35が行う給湯装置各部の制御のうち、通常の給湯運転に伴う燃焼停止の処理に関しては副制御装置36もその処理を分担して行うように構成されている。
本実施形態の燃焼制御装置27では、二つの制御装置35,36は、双方向でデータ通信を行っており、通常運転を行っている場合における燃焼停止要求についても主制御装置35側から副制御装置36に送信される。
上記した燃焼停止処理の分担にあたり、副制御装置36は、上述したデータ通信によって主制御装置35から与えられる燃焼停止処理の実行命令を受信した時に、停止信号出力端子51から停止信号を発信する。具体的には、停止信号出力端子51を開放(オープン)し、各リレーRL10、RL11、RL12、RL16に供給がされる電流を遮断する。即ち副制御装置36によって機器駆動回路42への通電を遮断する。
本実施形態の燃焼制御装置27では、所定の停止条件が揃った場合に元電磁弁16及びガス電磁弁10,11,12を閉止する。本実施形態の燃焼制御装置27では、安全性をより高めるため、停止条件は多岐に渡り、燃焼状態が異常であったり高温の湯が出湯されている場合は勿論のこと、これらの状況が発生する要因が検知された状態でも燃焼を停止させる。
「異常」である場合とは、例えば未燃焼ガス(未燃焼燃料)の漏出とバーナの空焚きとがある。具体的には、バーナユニットに燃料が供給されているにもかかわらずバーナユニットが燃焼していない状態は未燃焼ガスの漏出があるといえる。換言すれば、元電磁弁16が開弁している状態であって、且つ上記ガス電磁弁10,11,12のうち少なくとも一つが開弁しているにもかかわらず炎が未検出の状態にあるときに未燃焼ガスの漏出があるといえ、異常である。
またバーナユニットに燃料が供給されておりかつ、バーナユニットが燃焼状態にあるにもかかわらず、熱交換器に通水がない状態にあるときは空焚きであるといえる。換言すれば、上記ガス電磁弁10,11,12のうち少なくとも一つが開弁しており、炎が検出されている状態にも係わらず通水が全くないか、あるいは通水はあっても給湯装置の最低作動水量(MOQ)以下の通水しかない状態にあるときは空焚きであるといえ、異常である。
さらに出湯温度センサ26が90度以上という様な高温を検知した場合は火傷の危険がある。
また送風機9の回転数が上昇しない場合は、直ちに危険であるとは言えないが、一定時間この状態が続くと異常燃焼の要因となる。同様に比例弁15が全開状態になっている状態が一定時間続いたり、火炎の温度が異常である場合も危険要因の一つである。
センサ等によって検知される燃焼装置の動作状態を知るための信号については、主制御装置35と副制御装置36に並列的に入力されるので、副制御装置36は、直接受信した信号を活用して異常の判定を行う。
即ち本実施形態では、副制御装置36で行われる判断の閾値は、主制御装置35のそれよりも緩い。言い換えると、副制御装置36は、より異常や危険の程度が高い状態を検知しなければ異常や危険状態と判断しない。副制御装置36の判断基準は、主制御装置35のそれに対して、10〜30%程度緩い。
より具体的には、出湯温度センサ26が85度を検知すると主制御装置35は異常と判断するが、副制御装置36では、90度を検知した時に異常と判断する。85度では、副制御装置36は停止信号を発しない。
またバーナセンサ31の検出温度が800度を越える状態が150秒続くと主制御装置35は異常と判断して停止信号を発するが、この条件下では副制御装置36は停止信号を発しない。副制御装置36は、800度を越える状態が200秒続くと異常と判断する。
また送風機9の回転数が1000rpmの状態が10秒続くと主制御装置35は異常と判断するが、副制御装置36では、20秒続くと異常と判断する。
比例弁15の電流値等が高い状態、或いは低い状態が4秒連続して続くと主制御装置35は異常と判断するが、副制御装置36では、5秒続くと異常と判断する。
即ち検知温度や回転数等の検出領域が双方で異なり、副制御装置36が緩い場合。例えば、一方が50〜80で危険と判断し、他方が60〜70で危険と判断する様な場合である。80以上とか90以上といった具合に境界線が異なる場合もある。また上下に危険領域があり、その主制御装置35はその双方共が危険領域であり、副制御装置36はその一方だけが危険領域である様な場合もある。言い換えれば、一方の条件が欠落しているケースである。
具体例としては、温度センサによる検出温度の異常判定条件として、主制御装置35は高温側と低温側を備え、いずれか一方を検知すると異常判定をするが、副制御装置36は高温側のみが判定条件であり、低温側は備えない様な場合がある。
例えば、一方は、A,B,C,Dの項目が揃った時に危険や異常と判断し、他方はA,B,Cで危険と判断したり、A,B,C,D,Eの様な場合に危険と判断する場合である。一方がA,B,C,Dであり、他方がA,B,C,Eの様に項目の組み合わせが入れ代わる場合も考えられる。
なお上記した未燃ガスの漏出がある場合は例外であり、炎検知回路55が火炎を検知しなかった場合に消火動作(遮断動作)を行う。
また各リレーRL10、RL11、RL12、RL16に供給がされる電流が遮断されたか否かは、電圧検知回路(遮断確認手段)47の信号によって確認される。即ち駆動電源V1の供給ラインがオン状態の時は、主制御装置35の電圧検知信号接続端子52がLoとなっているが、主制御装置35の停止信号が正常に発信され、消火動作(遮断動作)が実行されて駆動電源V1の供給ラインがオフ状態となると、低電圧が主制御装置35の電圧検知信号接続端子52に掛かる。従って電圧検知信号接続端子52に所定の電圧が掛かると、駆動電源V1の供給ラインがオフとなったことが確認される。
また電磁弁監視回路61,62からの弁監視信号に基づいても消火動作が正常に行われたか否かを判断することができる。
即ち前記した様に、副制御装置36が異常等を検知する基準は、主制御装置35よりも緩いから、主制御装置35が正常に機能しておれば、主制御装置35が先に異常等を検知しているはずである。従って、副制御装置36が異常等を検知したのであれば、主制御装置35に何らかの異常があるのかも知れない。そこで本実施形態では、副制御装置36が異常等を検知した場合は、副制御装置36の指令によって主制御装置35を再起動することとした。
不揮発性記憶素子70(EEPROM)への記録は、主制御装置35によって行われる。
ここで運転オンモードとは、燃焼の準備状態で待機するモードである。これに対して直ちに燃焼することができないモードは、運転オフモードである。
即ち本実施形態では、センサ等の信号が主制御装置35と副制御装置36に並列的に入力されるので、両者の信号は一致する。理論的には両者は完全に一致する筈であるが、実際には、アナログ/デジタル変換を行う際に僅かに誤差が生じることがある。しかしながら両者の信号が想定できる範囲を越えて相違する場合は、断線や短絡等の不具合が疑われる。そこで本実施形態では、主制御装置35に入力された各センサの信号と、副制御装置36に入力された各センサの信号を比較し、両者の間に一定の差異があればガス電磁弁10,11,12等を閉止することとした。
Claims (12)
- 燃焼装置の全般的制御を担うと共に燃料の供給を遮断する遮断動作を実行する主制御装置と、前記主制御装置から独立して燃料の供給の遮断動作の実行が可能な副制御装置とを備え、主制御装置および副制御装置には燃焼装置の動作状態を知るための信号が入力され、前記主制御装置及び副制御装置は前記信号が所定の停止条件となった場合に緊急的な遮断動作を実行し、副制御装置が緊急的な遮断動作を実行する際の停止条件は、主制御装置が遮断動作を実行する際の停止条件に比べて緩やかであることを特徴とする燃焼制御装置。
- 燃焼装置は液体を加熱するものであり、停止条件は液体の温度が所定値以上となった場合であることを特徴とする請求項1に記載の燃焼制御装置。
- 停止条件は燃焼状態の異常及び/または燃焼状態が異常となる要因を検知することである請求項1又は2に記載の燃焼制御装置。
- 主制御装置及び副制御装置には次の1又はそれ以上の信号が入力されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の燃焼制御装置。
(1)炎を検知する炎検出手段の検知信号
(2)送風機の回転数検知信号
(3)火炎の温度を検知する火炎温度検知手段の検知信号
(4)燃料の供給量を制御する燃料制御弁の動作信号
(5)燃焼装置の何れかの部位の温度を検知する機器温度検知手段の検知信号 - 燃焼装置は水を加熱するものであり、主制御装置及び副制御装置には次の1又はそれ以上の信号が入力されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の燃焼制御装置。
(1)通水量を検知する水量検知手段の検知信号
(2)通水を検知する水流検知手段の検知信号
(3)燃焼装置から出湯される温度を検知する出湯温度検知手段の検知信号
(4)燃焼装置内の何れかの部位に在る水の温度を検知する湯温度検知手段の検知信号 - 燃焼装置は燃料の供給を断続する常時閉の電磁弁と、火炎の有無を検知する火炎検知手段を有し、さらに燃焼装置は水を加熱するものであって通水の有無を検知する水流検知手段を有し、前記電磁弁に通電され、火炎検知手段が火炎を検知し、さらに水流検知手段が通水を検知している条件下で所定の停止条件となった場合に主制御装置又は副制御装置のいずれか又は双方が遮断動作を実行することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の燃焼制御装置。
- 同一の信号発信源から前記主制御装置及び副制御装置に入力された信号を比較し、両者の差異が一定以上である場合に前記主制御装置及び副制御装置のいずれか又は双方が遮断動作を実行することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の燃焼制御装置。
- 定常時における燃焼停止のための遮断動作を、主制御手段と副制御手段とが交互に実行し、前記遮断動作を行わなかった側の制御装置が、燃料の停止を確認することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の燃焼制御装置。
- 主制御装置と、副制御装置を有し、主制御装置は、通常状態における燃焼装置の動作を制御する燃焼制御機能と、燃焼装置に取り付けられたセンサの信号が入力される信号入力部と、燃焼装置の制御状態および前記信号入力部に入力された検出情報に基づいて異常を判別する異常判別機能と、異常判別機能が異常と判断したときに機器の所定の機能を停止させる停止信号を出力する停止信号出力部と、前記異常判別機能が異常と判断するための条件を記憶する主制御装置側条件記憶部と、主制御装置が所有するデータを副制御装置側に送信する主制御装置側通信部とを有し、副制御装置は、燃焼装置に取り付けられたセンサの信号が入力される信号入力部と、前記主制御装置から送られて来たデータおよび前記信号入力部に入力された検出情報に基づいて異常を判別する異常判別機能と、異常判別機能が異常と判断したときに機器の所定の機能を停止させる停止信号を出力する停止信号出力部と、前記異常判別機能が異常と判断するための条件を記憶する副制御装置側条件記憶部と、主制御装置側から送られて来るデータを受信する副制御装置側通信部とを有し、前記主制御装置側条件記憶部および前記副制御装置側条件記憶部に記憶された異常と判断するための条件は、副制御装置側の条件が主制御装置の条件と比べて緩やかな関係であることを特徴とする燃焼制御装置。
- 主制御装置と、副制御装置を有し、主制御装置は、通常状態における燃焼装置の動作を制御する燃焼制御機能と、燃焼装置に取り付けられたセンサの信号が入力される信号入力部と、燃焼装置の制御状態および前記信号入力部に入力された検出情報に基づいて異常を判別する異常判別機能と、異常判別機能が異常と判断したときに機器の所定の機能を停止させる停止信号を出力する停止信号出力部と、前記停止信号出力部が停止信号を出力する条件を記憶する主制御装置側条件記憶部と、主制御装置が検出したセンサ検出データを副制御装置側に送信すると共に副制御装置側のセンサ検出データを受信する主制御装置側通信部とを有し、副制御装置は、燃焼装置に取り付けられたセンサの信号が入力される信号入力部と、前記主制御装置から送られて来たデータおよび前記信号入力部に入力された検出情報に基づいて異常と判断する異常判別機能と、異常判別機能が異常と判断したときに機器の所定の機能を停止させる停止信号を出力する停止信号出力部と、前記停止信号出力部が停止信号を出力する条件を記憶する副制御装置側条件記憶部と、副制御装置側が検出した検出データを主制御装置側に送信すると共に主制御装置側のセンサ検出データを受信する副制御装置側通信部とを有し、前記主制御装置側条件記憶部および前記副制御装置側条件記憶部に記憶された異常と判断するための条件は、副制御装置側の条件が主制御装置の条件と比べて緩やかな関係であることを特徴とする燃焼制御装置。
- 副制御装置が緊急的な遮断動作を実行する際には主制御装置がリセットされることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の燃焼制御装置。
- 請求項1乃至11のいずれかに記載の燃焼制御装置を搭載した燃焼装置。
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