JP3758519B2 - 給湯装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、いわゆる非対称型マルチプロセッシング機能を実現したマイクロコンピュータ装置を組み込んだ給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば給湯装置には、各種の制御を行うためのマイクロコンピュータ装置(以下、略して「マイコン」と呼ぶ)が組み込まれている。この種のマイコンは、さまざまな制御動作を実行する主体としてのプロセッサを一つ備えた1チップマイコンが典型的とされている。具体的に説明すると、給湯装置のマイコンは、外部に設置されたリモートコントローラ(以下、略して「リモコン」と呼ぶ)との間で重畳二芯通信ケーブルなどを介して電源に重畳された制御データをやり取りする。
【0003】
従来、給湯装置のマイコンには、その時間的動作を監視し、一定時間が経過しても所定の状態とならない場合にマイコンの異常を検出するウォッチドッグタイマICが接続されており、マイコンからウォッチドッグパルスを出力し、ウォッチドッグタイマICにそのウォッチドッグパルスを入力する構成で、マイコンからのウォッチドッグパルスが正常にウォッチドッグタイマICに入力されなくなると、ウォッチドッグタイマICは、マイコンを初期化し正常復帰させる。こうした構成は、他の電子制御機器でも採用されており、1チップマイコンは、フェール・セーフの観点よりウォッチドッグタイマICと一対としたものが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来のマイコンでは、ウォッチドッグタイマICを必要とする分コスト上昇が否めない。そのため、この種のマイコンとしては、コストを抑えつつも異常検出が可能なウォッチドッグタイマICに代わる技術が要請されていた。
【0005】
【発明の開示】
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、コスト上昇を抑え、データ通信の信頼性を維持しつつも異常検出を行うことができる給湯装置を提供することを、その課題とする。
【0006】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0007】
本発明によれば、給湯動作における水や燃料の調整をするための複数の電磁弁と、異常時に複数の電磁弁を閉塞するべく、各電磁弁への通電を遮断するための通電遮断回路と、給湯動作を集中的に制御するとともに、異常時の通電遮断回路の動作を制御するためのメインマイコンと、サーミスタなどの各種センサが接続され、当該各種センサからの検出情報の入力を制御するとともに、異常時の前記通電遮断回路の動作を制御するためのサブマイコとを備えた給湯装置であって、メインマイコンは、複数の電磁弁の制御状態などのデータを含む第1の制御データを予め設定された所定の時間間隔で定期的にサブマイコンに送信する第1の制御データ送信手段と、第1の制御データを送信する毎に、予め設定された所定の時間内にサブマイコンからの各種センサの検出情報などのデータを含む第2の制御データを受信したか否かを判別する第1の判別手段と、第1の判別手段により第2の制御データを受信しなかったと判断されたとき、外部接続されるリモコンによって異常を報知するための所定の安全制御処理を行った後、第1の制御データの定期的な送信動作を停止させる第1の異常処理手段とを備え、サブマイコンは、所定の時間間隔で定期的に第1の制御データを受信できたか否かを判別する第2の判別手段と、第1の制御データを所定の時間間隔で受信する毎に、予め設定された所定の時間内に第2の制御データをメインマイコンに送信する第2の制御データ送信手段と、第2の判別手段により第1の制御データを所定の時間間隔で受信できなかったと判別されたとき、メインマイコンにリセット信号を出力して当該メインマイコンの制御動作の初期化を行うとともに、通電遮断回路を動作させて複数の電磁弁への通電を遮断させる第2の異常処理手段とを備えた給湯装置が提供される。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
本発明によれば、いわゆる非対称型マルチプロセッシング機能を実現すべくメインマイコンとサブマイコンが装備され、これらのマイコン間で第1の制御データと第2の制御データとをやり取りする通信状況に応じていずれか一方のマイコンが他方のマイコンの異常を検出することができる。つまり、給湯装置には、異常を検出するためのウォッチドッグタイマICを設ける必要はなく、その分コスト上昇を抑えることができる。また、装置外部のデータ通信とは別に装置内部のマイコン間通信を利用して異常検出が行われるので、データ通信の信頼性を維持しつつも、相互の異常検出を行うことができる。
【0017】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う発明の実施の形態の説明によって、より明らかになるであろう。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
【0019】
図1は、本発明に係るマイクロコンピュータ装置の一実施形態を模式的に示すブロック図である。図1に示すように、マイクロコンピュータ装置は、メインマイコン10とサブマイコン20とを装備し、給湯装置Aに組み込まれたものであって、給湯装置Aの各種動作を制御するものである。
【0020】
給湯装置Aは、ガス給湯器本体であって、メインマイコン10およびサブマイコン20のほか、リモコンBとの間で通信を行うための通信インターフェイス回路30、7セグメントLEDなどによって運転状態などを表示する表示部40、およびスイッチなどからなる操作部50を備える。通信インターフェイス回路30は、メインマイコン10に接続され、表示部40および操作部50は、サブマイコン20に接続されている。また、給湯装置Aは、特に図示しないが燃焼ガスを調整したり水量を調整するための複数の電磁弁や、サーミスタなどの各種センサを備える。電磁弁やセンサなどは、メインマイコン10やサブマイコン20と電気的に接続されている。リモコンBは、浴室や台所などに設置され、遠隔から給湯装置Aを操作するためのものであって、このリモコンBと給湯装置Aの通信インターフェイス回路30とは、重畳2芯通信ケーブル60を介して接続されている。なお、リモコンBには、給湯状態などを表示するためのディスプレイや各種のスイッチ、さらにはスピーカなども装備されているが、これらの基本的な構成については、周知であることから詳細な説明を省略する。
【0021】
マイクロコンピュータ装置は、給湯装置Aの各種動作を集中的に制御するためのメインマイコン10と、その他の副次的な入出力動作などを制御するためのサブマイコン20からなるものであって、いわゆる非対称型マルチプロセッシング機能を実現したものである。メインマイコン10は、制御中枢としてのマイクロプロセッサ(以下、「メインプロセッサ」と呼ぶ)11、ROM12、RAM13、およびインターフェイス回路14を備える。同様に、サブマイコン20も、制御中枢としてのマイクロプロセッサ(以下、「サブプロセッサ」と呼ぶ)21、ROM22、RAM23、およびインターフェイス回路24を備える。メインマイコン10とサブマイコン20とは、互いにインターフェイス回路14,24を介して接続されている。メインマイコン10のインターフェイス回路14には、通信インターフェイス回路30が接続されている。一方、サブマイコン20のインターフェイス回路24には、表示部40および操作部50が接続されている。なお、メインマイコン10やサブマイコン20には、その他にクロックジェネレータなども装備されているが、これらの基本的なハードウェア構成は、周知であることから詳細な説明を省略する。
【0022】
図2は、メインマイコン10およびサブマイコン20の周辺回路図である。この図に示すように、メインマイコン10およびサブマイコン20のそれぞれには、電源V1から電圧供給を受けるための端子Vcc、グランド端子GND、互いに双方向にデータをやり取りするための端子TXD,RXDが設けられている。特に、メインマイコン10には、電磁弁などの負荷Lに対して制御信号を出力するための出力端子、負荷Lと電源V2との間にトランジスタTR1,TR2などを介してリレー回路を形成し、そのうちのトランジスタTR2のベース端子に対してスイッチング信号を出力するためのリレースタンバイ端子RSB、ならびにサブマイコン20からのリセット信号を入力するためのリセット入力端子RST INが設けられている。一方、サブマイコン20には、メインマイコン10のリレースタンバイ端子RSBからトランジスタTR2のベース端子に至る信号線にトランジスタTR3のコレクタ端子を接続し、このトランジスタTR3のベース端子に対してスイッチング信号を出力するためのリレースタンバイリセット端子RSB RSTや、メインマイコン10に対してリセット信号を出力するためのリセット出力端子RST OUTが設けられている。なお、スイッチング信号やリセット信号については後述する。
【0023】
要点について説明すると、メインマイコン10のメインプロセッサ11と、サブマイコン20のサブプロセッサ21とは、端子TXD,RXDを介して制御データを常に一定の時間間隔で定期的かつ交互にやり取りしている。メインプロセッサ11からサブプロセッサ21に送信される制御データとしては、表示部40の7セグメントLEDに関する制御命令や、電磁弁などの負荷Lに関する制御状態などを記した固定フォーマット長のデータであり、逆に、サブプロセッサ21からメインプロセッサ11に送信される制御データとしては、操作部50のスイッチ操作に応じた入力命令や、サーミスタなどが検出したセンサ値情報を含む固定フォーマット長のデータである。
【0024】
さらに具体的に言うと、メインプロセッサ11は、たとえば100ms毎にサブプロセッサ21に対して制御データを送信する一方、メインプロセッサ11からの制御データを受信したサブプロセッサ21からは、所定時間内にメインプロセッサ11に対して制御データが返信される。このような制御データのやり取りは、メインプロセッサ11とサブプロセッサ21との間で制御動作に変化が無い状況でも繰り返し行われ、そのような変化の無い状況が継続する場合には、同じ内容の制御データが引き続き送受信される。
【0025】
ところで、メインプロセッサ11に異常が発生してメインマイコン10が制御不能に陥ると、リモコンBとの通信ができなくなったり、電磁弁が強制的に開放状態となってガス漏れなどを生じるおそれがある。また、サブプロセッサ21に異常が発生してサブマイコン20が制御不能に陥ると、操作部50を介したスイッチ操作ができなくなったり、サーミスタなどのセンサから正しい情報が得られず、たとえば給湯温度などを自動調整できない事態となってしまう。
【0026】
そのため、メインプロセッサ11およびサブプロセッサ21は、互いに制御データをやり取りするデータ通信の時間的状況を監視し、通信相手先から送信されてくるはずの制御データが受信するタイミングとなっても未受信の場合には、その相手先の異常を検出するようにプログラミングされている。
【0027】
たとえば、サブプロセッサ21は、メインプロセッサ11から100ms毎に送信されてくるはずの制御データを受信しなかった場合、メインプロセッサ11が異常な制御動作状態にあると認識し、そのメインプロセッサ11に対してリセット信号を出力する。すると、メインプロセッサ11は、リセット処理によって制御動作を初期化し、もとの正常な動作状態に戻る。また、これとほぼ同時に、メインプロセッサ11を異常と認識したサブプロセッサ21は、トランジスタTR3に対してスイッチング信号(以下、「リレースタンバイリセット信号」と呼ぶ)を出力する。すると、トランジスタTR3がオンし、これによりトランジスタTR2がオフし、その結果トランジスタTR1がオフし、負荷Lに対する電源V2からの電圧供給が停止される。これにより、負荷Lとしてメインマイコン10により制御されていた電磁弁が強制的に閉じた状態となり、メインマイコン10の暴走などに伴うガス漏れなどを瞬時に防ぐことができる。
【0028】
その一方、メインプロセッサ11は、サブプロセッサ21に対して制御データを送信した後、そのサブプロセッサ21から所定時間内に返信されてくるはずの制御データを受信しなかった場合、サブプロセッサ21が異常な制御動作状態にあると認識し、安全な制御動作を実行してから自己の制御動作を停止状態とする。このとき、メインプロセッサ21が行う安全な制御動作によっては、リモコンBにエラーコードが表示されたり、音声や電子音によってエラー報知が行われることとなる。
【0029】
次に、メインマイコン10およびサブマイコン20の各動作について説明する。
【0030】
図3は、サブマイコン20がメインマイコン10について監視する処理のフローチャート、図4は、メインマイコン10がサブマイコン20について監視する処理のフローチャートである。まず、図3に基づいて説明すると、サブマイコン20のサブプロセッサ21は、メインマイコン10からの制御データを一定の周期で受信したか否かを判断している(S1)。これは、後述する一連のルーチンを経て一定周期毎に実行される。
【0031】
メインマイコン10から制御データを受信すると(S1:YES)、サブプロセッサ21は、タイマを起動する(S2)。ここで言うタイマとは、クロックジェネレータからのクロック信号に基づいて計時処理を実行するサブプロセッサ21自体の機能を意味する。
【0032】
また、サブプロセッサ21は、受信した制御データに基づく制御処理を実行する(S3)。
【0033】
そうした後、S2にてタイマを起動してから一定時間(たとえば50ms)が経過すると(S4:YES)、サブプロセッサ21は、タイマをリセットし(S5)、この一連のルーチンを終えて最初のS1に戻る。なお、タイマを起動してからの経過時間が一定時間に満たない場合(S4:NO)、サブプロセッサ21は、一定時間が経過するまで待機状態となる。
【0034】
一方、S1において、一定周期でメインマイコン10から送信されてくるはずの制御データを一連のルーチン開始時点で受信しなかった場合(S1:NO)、サブプロセッサ21は、メインプロセッサ11の異常と判断し、メインプロセッサ11に対してリセット信号を出力する(S6)。これにより、異常が発生したメインプロセッサ11であっても、リセット信号に基づいて制御動作が初期化され、その後、もとの正常な動作状態に戻って制御データの送信を再開することになる。
【0035】
また、サブプロセッサ21は、トランジスタTR3に対してリレースタンバイリセット信号を出力し(S7)、その後、S5に進む。これによれば、リレースタンバイリセット信号によってトランジスタTR3がオンとされ、それに連動してトランジスタTR2がオフとされ、ひいてはトランジスタTR1がオフとなって電磁弁が強制的に閉じた状態とされる。なお、リレースタンバイリセット信号を出力した後は、上記したS1〜S5のルーチンが所定回数繰り返し行われた後、リレースタンバイリセット信号の出力状態が解除される。これは、S1〜S5のルーチンが所定回数繰り返し行われると、もはやメインプロセッサ11が正常に制御動作を実行中にあることから、メインプロセッサ11に対して電磁弁などの制御を可能な状態とするために行われる。
【0036】
次に、図4に基づいて説明すると、メインマイコン10のメインプロセッサ11は、通常、サブマイコン20に対して一定の周期で制御データを送信している(S11)。つまり、S11は、後述する一連のルーチンを経て一定周期毎に実行される。
【0037】
制御データを送信すると、メインプロセッサ11は、タイマを起動する(S12)。ここで言うタイマとは、クロックジェネレータからのクロック信号に基づいて計時処理を実行するメインプロセッサ11自体の機能を意味する。
【0038】
S12にてタイマを起動してから一定時間が経過すると(S13:YES)、メインプロセッサ11は、経過時間内にサブマイコン20から制御データを受信したか否かを判断する(S14)。なお、タイマを起動してからの経過時間が一定時間に満たない場合(S13:NO)、メインプロセッサ11は、一定時間が経過するまで受信待ちを続ける。
【0039】
経過時間内にサブマイコン20から制御データを受信していた場合(S14:YES)、メインプロセッサ11は、受信した制御データに基づく制御処理を実行する(S15)。
【0040】
その後、メインプロセッサ11は、タイマをリセットし(S16)、この一連のルーチンを終えて最初のS11に戻る。
【0041】
一方、S14において、経過時間内にサブマイコン20から送信されてくるはずの制御データを受信しなかった場合(S14:NO)、メインプロセッサ11は、サブプロセッサ21の異常と判断し、このサブプロセッサ21が関与しない安全な制御処理を実行する(S17)。ここで言う安全な制御処理とは、リモコンBに対してエラーコードを通知したり、音声や電子音によってエラー報知を行うべき旨をリモコンBに対して要求することを意味する。これにより、サブプロセッサ21が暴走して異常が発生した場合などには、リモコンB上で表示されるエラーコードや、リモコンBからエラーに応じた報知音が発生することとなり、それに応じてユーザが適当な対処を施すことができる。
【0042】
そうした後、メインプロセッサ11は、サブマイコン20に対して制御データを定期的に送信するなどの自己の制御動作を停止状態とし(S18)、一連の監視処理を終える。
【0043】
したがって、上記実施形態に係るマイクロコンピュータ装置よれば、いわゆる非対称型マルチプロセッシング機能を実現すべくメインプロセッサ11とサブプロセッサ21が装備され、これらのプロセッサ11,21間で制御データを定期的かつ交互にやり取りする通信状況に応じて、メインプロセッサ11がサブプロセッサ21の異常を検出し、逆に、サブプロセッサ21がメインプロセッサ11の異常を検出することができるのである。
【0044】
つまり、マイクロコンピュータ装置には、外部から異常を検出するためのウォッチドッグタイマICを接続する必要はなく、その分コスト上昇を抑えるといった効果をもたらすことができる。また、給湯装置AとリモコンBとの間で重畳2芯通信ケーブル60を介してやり取りされるデータ通信とは別に、装置内部にて行われるプロセッサ間通信を利用して異常検出が行われるので、給湯装置AとリモコンBとのデータ通信に悪影響を及ぼすことなくその信頼性を維持し、マイクロコンピュータ装置自体の内部的な異常を的確に検出することができる。さらに、ウォッチドッグタイマICをマイクロコンピュータ装置に接続するために用いていたポートが空きになる分、そのポートを他の用途に利用することができる。
【0045】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
【0046】
上記実施形態では、メインプロセッサ11およびサブプロセッサ21の2つを搭載したデュアルプロセッサ構成としたが、それより多くのプロセッサを備えたマルチプロセッサ構成としても良い。そうした場合、マイコン間の通信を停滞なく行えるようにポーリング方式でデータをやり取りすることができる。
【0047】
マイクロコンピュータ装置は、給湯装置Aに限らず、リモコンBに採用しても良く、さらに広く言えば、あらゆる電子制御機器に採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るマイクロコンピュータ装置の一実施形態を模式的に示すブロック図である。
【図2】 メインマイコンおよびサブマイコンの周辺回路図である。
【図3】 サブマイコンがメインマイコンについて監視する処理のフローチャートである。
【図4】 メインマイコンがサブマイコンについて監視する処理のフローチャートである。
【符号の説明】
10 メインマイコン
11 メインプロセッサ
12 ROM
13 RAM
14 インターフェイス回路
20 サブマイコン
21 サブプロセッサ
22 ROM
23 RAM
24 インターフェイス回路
30 通信インターフェイス回路
40 表示部
50 操作部
60 重畳二芯通信ケーブル
A 給湯装置
B リモコン
Claims (1)
- 給湯動作における水や燃料の調整をするための複数の電磁弁と、
異常時に前記複数の電磁弁を閉塞するべく、各電磁弁への通電を遮断するための通電遮断回路と、
前記給湯動作を集中的に制御するとともに、異常時の前記通電遮断回路の動作を制御するためのメインマイコンと、
サーミスタなどの各種センサが接続され、当該各種センサからの検出情報の入力を制御するとともに、異常時の前記通電遮断回路の動作を制御するためのサブマイコンと、
を備えた給湯装置であって、
前記メインマイコンは、
前記複数の電磁弁の制御状態などのデータを含む第1の制御データを予め設定された所定の時間間隔で定期的に前記サブマイコンに送信する第1の制御データ送信手段と、
前記第1の制御データを送信する毎に、予め設定された所定の時間内に前記サブマイコンからの前記各種センサの検出情報などのデータを含む第2の制御データを受信したか否かを判別する第1の判別手段と、
前記第1の判別手段により前記第2の制御データを受信しなかったと判断されたとき、外部接続されるリモコンによって異常を報知するための所定の安全制御処理を行った後、前記第1の制御データの定期的な送信動作を停止させる第1の異常処理手段と、
を備え、
前記サブマイコンは、
前記所定の時間間隔で定期的に前記第1の制御データを受信できたか否かを判別する第2の判別手段と、
前記第1の制御データを前記所定の時間間隔で受信する毎に、予め設定された所定の時間内に前記第2の制御データを前記メインマイコンに送信する第2の制御データ送信手段と、
前記第2の判別手段により前記第1の制御データを前記所定の時間間隔で受信できなかったと判別されたとき、前記メインマイコンにリセット信号を出力して当該メインマイコンの制御動作の初期化を行うとともに、前記通電遮断回路を動作させて前記複数の電磁弁への通電を遮断させる第2の異常処理手段と、
を備えたことを特徴とする、給湯装置。
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