JP3714206B2 - 給湯システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、太陽熱等の補助熱源によって生成された温水を蓄熱槽に貯留しておき、この温水を、上水と混合可能な給湯接続ユニットを介して、給湯器に送出するようにした給湯システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
補助熱源を利用した給湯システムとしては、例えば、太陽熱を利用して温水を生成する太陽熱利用温水器と給湯器とを組み合わせた給湯システムが従来から一般的に知られている。
【0003】
こういった、給湯システムでは、図5に示すように、太陽熱を利用して生成された温水を貯留する蓄熱槽51を備えている太陽熱利用温水器50と給湯器70とが、給湯接続ユニット60を介して接続されており、給湯時には、太陽熱利用温水器50の蓄熱槽51に貯留された温水が給湯接続ユニット60を介して給湯器70に送出されるが、給湯接続ユニット60は、蓄熱槽51に貯留された温水を単に給湯器70に送出するだけではなく、必要に応じて、蓄熱槽51から送出される温水に上水を混合した状態で給湯器70に送出することができるように、給湯接続ユニット60には、全開で蓄熱槽51から送出された温水のみを給湯器70に送出し、全閉で上水のみを給湯器70に送出する混合調節弁61が搭載されている。
【0004】
従って、給湯器70に対して設定された給湯設定温度以上の温水が蓄熱槽51に貯留されている場合は、給湯接続ユニット60の混合調節弁61が、蓄熱槽から送出される給湯設定温度以上の温水と上水とを適宜混合することによって、目標温度である給湯設定温度の温水を生成し、これを給湯器70に送出する。一方、給湯設定温度以上の温水が蓄熱槽51に貯留されていない場合は、給湯接続ユニット60の混合調節弁61が、蓄熱槽51から送出される給湯設定温度を下回る温水を、上水と適宜混合することによって、目標温度である固定温度まで強制的に下げた状態で給湯器70に送出し、給湯器70のバーナーを燃焼させることによって給湯設定温度の温水を生成することになる。
【0005】
ところで、給湯接続ユニット60には、同図に示すように、蓄熱槽51と混合調節弁61の温水入口側とを接続する温水供給管81に電磁弁62が設置されており、この電磁弁62は、通電状態で温水供給管81の流路を開放し、通電が遮断されたときに温水供給管81の流路を遮断するようになっている。
【0006】
従って、混合調節弁51が正常に作動しないような場合には、この電磁弁62を閉じることによって、蓄熱槽51からの温水の送出を遮断し、給水管82を介して供給される上水のみを給湯器70に供給することができるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したような給湯システムでは、混合調節弁61を制御することができない停電時には、電磁弁62が温水供給管81の流路を遮断するので、蓄熱槽51に貯留された高温の温水が給湯接続ユニット60を介して給湯器70に送出されることがなく、安全面において優れているが、停電時には、蓄熱槽51に給湯設定温度以上の温水が貯留されている場合であっても、蓄熱槽51に貯留された温水を利用して給湯を行うことができなくなるので、使い勝手が悪いといった問題がある。
【0008】
そこで、この発明の課題は、停電時には、高温出湯を防止すると共に、蓄熱槽に貯留された温水を利用して給湯を行うことができる給湯システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、主熱源としての給湯器と、補助熱源によって生成された温水を貯留する蓄熱槽と、前記蓄熱槽から送出された温水に必要に応じて上水を混合することで目標温度の温水を前記給湯器に送出する混合調節弁が搭載された給湯接続ユニットとを備え、前記混合調節弁は、全開で前記蓄熱槽から送出された温水のみを前記給湯器に送出し、全閉で上水のみを前記給湯器に送出するようになっている給湯システムにおいて、前記給湯接続ユニットは、前記混合調節弁の上水入口側に接続された給水管と前記混合調節弁の温水出口側に接続された温水管とを相互に接続するバイパス管を有し、前記バイパス管には、通電状態で前記バイパス管の流路を遮断する電磁弁が設置されており、前記給湯器の熱交換器を通過する温水が前記給湯器の最小作動流量を下回った時点で、前記混合調節弁を予め設定された中途開に保持し、直ちにまたは所定時間経過後に前記電磁弁への通電を遮断するようにしたことを特徴とする給湯システムを提供するものである。
【0010】
以上のように、この給湯システムは、混合調節弁の上水入口側に接続された給水管と混合調節弁の温水出口側に接続された温水管とを相互に接続するバイパス管を設け、このバイパス管に、通電状態でバイパス管の流路を遮断する電磁弁を設置する構成を採用したため、停電時であっても、蓄熱槽から給湯接続ユニットに温水を送出することができ、しかも、停電時にはバイパス管に設置された電磁弁がバイパス管の流路を開放するので、停電時に蓄熱槽から送出される温水にはある程度の上水が確実に混合された状態で給湯器に送出されることになる。従って、停電時であっても、高温出湯を確実に防止しながら、蓄熱槽に貯留された温水を利用した給湯が可能になり、給湯システムの使い勝手が向上する。
【0011】
また、給湯器の熱交換器を通過する温水が給湯器の最小作動流量を下回った時点で、混合調節弁を予め設定された中途開に保持し、直ちにまたは所定時間経過後に前記電磁弁への通電を遮断するようにしてあるので、蓄熱槽から給湯接続ユニットに送出される小流量の温水に、開放されたバイパス管を通って送出される上水が混合された状態で給湯器に送出されることにな、小流量ではあるが、高温の温水がカラン等から送出されるのを防止することができる。
【0012】
さらに、請求項に係る発明の給湯システムのように、前記給湯器の熱交換器を通過する温水が前記給湯器の最小作動流量を下回った後、前記給湯接続ユニットにおける温水出口側の温水温度が、給湯設定温度を上回る基準温度以上に維持されている場合は、前記混合調節弁を全閉または予め設定された所定開度まで強制的に閉弁させるようにしたり、請求項に係る発明の給湯システムのように、前記給湯器の熱交換器を通過する温水が前記給湯器の最小作動流量を下回った後、前記給湯接続ユニットにおける温水出口側の温水温度が、給湯設定温度を上回る基準温度以上に維持されている場合は、その基準温度以下になるまで前記混合調節弁を徐々に閉弁させるようにしておくと、小流量ではあるが、高温の温水がカラン等から送出されるのをより確実に防止することができる。
【0013】
また、給湯器の最小作動流量未満の温水が送出されている状態では、電磁弁の前後に僅かな差圧しかかからないので、ダイヤフラム方式の電磁弁をバイパス管に設置したような場合は、電磁弁が正規の位置まで開弁しないおそれがあり、蓄熱槽から送出される小量の温水に確実に上水を混合することができるとは限らないので、そういった場合に特に有効である。
【0014】
また、蓄熱槽と給湯接続ユニットとを接続する配管に電磁弁を設置している従来の給湯システムでは、断水等によって上水を給湯接続ユニットに全く送出することができないような状態に陥った場合には電磁弁が開弁しないので、蓄熱槽からの給湯接続ユニットへの温水の送出が確実に遮断されるが、上述した給湯システムでは、蓄熱槽からの給湯接続ユニットに温水を送出することができるので、以下のような問題が発生する。
【0015】
即ち、目標温度より高い温水が蓄熱槽に貯留されている場合、目標温度の温水を生成しようとして混合調節弁が全閉側に閉弁していくが、給湯接続ユニットには上水を全く送出することができないので、給湯器への温水の送出量が減少し、給湯器の最小作動流量を下回ることになる。このように給湯器への温水の送出量が給湯器の最小作動流量を下回ると、給湯が停止されたと認識して、混合調節弁が給湯停止時の待機位置である中途開まで開弁するので、再び、蓄熱槽から給湯接続ユニットを介して給湯器に温水が送出され始め、同様の動作を繰り返すことによって、混合調節弁がハンチング動作を起こすようになり、蓄熱槽に貯留された高温の温水が断続的に送出されることになる。
【0016】
そこで、請求項に係る発明の給湯システムのように、前記混合調節弁のハンチング動作を検知して、前記混合調節弁を強制的に全閉にすることで、蓄熱槽からの温水の送出を強制的に遮断するようにしておくことが望ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、補助熱源として太陽熱を利用した給湯システム1の概略構成を示している。この給湯システム1は、同図に示すように、太陽熱利用温水器10と給湯器30とが給湯接続ユニット20を介して接続されたものであり、太陽熱利用温水器10によって生成された温水が給湯接続ユニット20を介して給湯器30に送出されるようになっている。
【0018】
前記太陽熱利用温水器10は、ソーラー熱交換器11と密閉式の蓄熱槽14とを備えており、蓄熱槽14には、その下端部に上水を供給するための給水管15が接続されていると共に、上端部には貯留された温水を給湯接続ユニット20に送出するための温水供給管16が接続されている。
【0019】
前記ソーラー熱交換器11には、その入口側と出口側とを接続するソーラー配管12によって熱媒体の循環経路が形成されており、このソーラー配管12は、部分的に蓄熱槽14内に導入された熱交換部13を有している。従って、ソーラー熱交換器11によって加熱された熱媒体は、ソーラー配管12を通って蓄熱槽14内に導かれ、熱交換部13で蓄熱槽14内の水と熱交換を行うことで、蓄熱槽14内に温水が生成されるようになっている。
【0020】
前記給湯接続ユニット20は、同図に示すように、給水管22を介して供給される上水と、蓄熱槽14から温水供給管16を介して供給される温水とを、必要に応じて混合する混合調節弁21を備えており、蓄熱槽14から送出された温水は、そのまま又は上水と適宜混合された状態で混合調節弁21の出口側に接続された温水配管23を介して給湯器30に送出され、給湯器30の熱交換器31を通って給湯されるようになっている。なお、混合調節弁21は、全開状態で、蓄熱槽14から温水供給管16を介して供給される温水のみを給湯器30に送出し、逆に、全閉状態では、給水管22を介して供給される上水のみを給湯器30に送出するようになっている。
【0021】
また、給湯接続ユニット20には、混合調節弁21の上水入口側に接続された給水管22と混合調節弁21の温水出口側に接続された温水配管23とを相互に接続するバイパス管24が設けられており、このバイパス管24には、通電状態でバイパス管24の流路を遮断するダイヤフラム方式の電磁弁25が設置されている。
【0022】
また、混合調節弁21に接続された温水供給管16及び温水配管23には、蓄熱槽14から送出される温水の温度(以下、入湯温度という。)Tsを検出するための入湯温度センサ26、給湯接続ユニット20に送出される上水の温度(以下、上水温度という。)Twを検出するための上水温度センサ27及び給湯接続ユニット20から送出される温水の温度(以下、出湯温度という。)Toを検出するための出湯温度センサ28が設置されている。
【0023】
前記給湯接続ユニット20及び給湯器30には、シリアルインターフェースを介して相互に通信可能なコントローラ20a、30aがそれぞれ搭載されていると共に、給湯器30の操作リモコン40には、シリアルインターフェースを介して給湯器30のコントローラ30aと相互に通信可能なコントローラ40aが搭載されており、これらのコントローラ20a、30a、40aが相互に連携をとりながら、給湯システム1の運転動作を統括的に制御している。
【0024】
給湯接続ユニット20のコントローラ20aには、入湯温度センサ26、上水温度センサ27及び出湯温度センサ28からの温度検出信号が入力されると共に、操作リモコン40によって設定された給湯設定温度Te及び運転スイッチ信号、バーナー燃焼信号、最低作動流量以上の水流を検知してONする水流信号等が給湯器30のコントローラ30aから送信されるようになっており、これらの温度検出信号及び給湯設定温度Teに基づいて、給湯接続ユニット20のコントローラ20aが混合調節弁21を制御するようになっている。
【0025】
蓄熱槽14から送出される温水の温度、即ち、入湯温度センサ26によって検出された入湯温度Tsが給湯設定温度Te以上の場合は、給湯器30のバーナーを燃焼させなくても、上水を適宜混合することによって給湯設定温度Teの温水を供給することができるので、給湯接続ユニット20から送出される温水の温度、即ち、出湯温度センサ28によって検出される出湯温度Toが給湯設定温度Teになるように、混合調節弁21を制御する給湯設定温度制御を行うようになっている。
【0026】
一方、入湯温度Tsが給湯設定温度Teより低い場合は、給湯器30のバーナーを燃焼させなければ、給湯設定温度Teの温水を供給することができないので、給湯器30のバーナーを燃焼させることによって、確実に給湯設定温度Teの温水を生成することができるように、入湯温度Tsが60℃以上、60℃未満35℃以上、35℃未満に場合分けし、60℃以上の場合は45℃、60℃未満35℃以上の場合は30℃、35℃未満の場合は25℃といった固定温度Tfの温水がそれぞれ送出されるように、混合調節弁21の開度を調整して上水を混合する固定温度制御を行うようになっている。
【0027】
以上のように、この給湯システム1では、混合調節弁21の上水入口側に接続された給水管22と混合調節弁21の温水出口側に接続された温水配管23とを相互に接続するバイパス管24を設け、このバイパス管24に、通電状態でバイパス管24の流路を遮断する電磁弁25を設置する構成を採用したため、停電時であっても、蓄熱槽14から給湯接続ユニット20に温水を送出することが可能となり、しかも、停電時にはバイパス管24に設置された電磁弁25がバイパス管24の流路を開放するので、停電時に蓄熱槽14から送出された温水にある程度の上水が確実に混合された状態で給湯器30に送出されることになる。
【0028】
従って、停電時には、給湯設定温度の温水を供給することはできないが、少なくとも、高温出湯を防止した状態で、蓄熱槽14に貯留された温水を利用した給湯が可能になり、給湯システムの使い勝手が向上する。
【0029】
ただし、従来の給湯システムのように、温水供給管16に電磁弁が設置されていないので、給湯器30の熱交換器31を通過する温水が給湯器30の最小作動流量を下回った場合でも、蓄熱槽14から給湯接続ユニット20への温水の送出を完全に遮断することができず、小量ではあるが、高温の温水がカラン等から送出されるおそれがある。
【0030】
特に、給湯器30の運転スイッチをOFFしている状態では、給湯器30の熱交換器31をバイパスしているバイパス管(図示せず)に設置された混合弁が全開状態で待機しているので、給湯器30の熱交換器31を通過する温水が給湯器30の最小作動流量を下回った場合でも、運転スイッチをOFFしているときは、最小作動流量の3倍程度の温水がカラン等から送出されることになり、高温の温水が送出されないようにしておく必要がある。
【0031】
そこで、この給湯システム1では、給湯接続ユニット20のコントローラ20aが、混合調節弁21及び電磁弁25を制御することで、給湯器30の熱交換器31を通過する温水が給湯器30の最小作動流量を下回った場合でも、高温の温水がカラン等から送出されないようになっている。以下、その制御動作について、図2に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0032】
まず、同図に示すように、水流信号がOFFされたか否かを判断し(ステップS1)、水流信号がOFFされない場合は、水流信号がOFFされるまで、そのままの状態で待機する。
【0033】
一方、ステップS1において、水流信号がOFFされると、混合調節弁21を予め設定された中途開で待機させると共に電磁弁25への通電を遮断することによってバイパス管24の流路を開放する(ステップS2)。続いて、給湯接続ユニット20から送出される温水の温度、即ち、出湯温度Toが給湯設定温度Te+7℃を上回っているか否かを判断する(ステップS3)。ここで、出湯温度Toが給湯設定温度Te+7℃以下の場合は、ステップS1に戻る。
【0034】
ステップS3において、出湯温度Toが給湯設定温度Te+7℃を上回っている場合は、さらに、その温度状態が5秒間継続しているか否かを判断する(ステップS4)。ここで、出湯温度Toが給湯設定温度Te+7℃を上回っている温度状態が5秒間継続しなかった場合はステップS3に戻り、一方、出湯温度Toが給湯設定温度Te+7℃を上回っている温度状態が5秒間継続した場合は、混合調節弁21を強制的に全閉にする(ステップS5)。
【0035】
以上のように、この給湯システム1では、水流信号がOFFされた時点、即ち、給湯器30の熱交換器31を通過する温水が給湯器30の最小作動流量を下回った時点で、混合調節弁21を中途開にすると共に電磁弁25を開いてバイパス管24の流路を開放するようにしたので、混合調節弁21から送出される温水は、蓄熱槽14から送出される温水と上水とが適度に混合された状態となっており、しかも、混合調節弁21から送出される温水には、バイパス管24を介してある程度の上水が混合されるので、蓄熱槽14に高温の温水が貯留されている場合であっても、給湯接続ユニット20からは高温の温水が給湯器30に送出されることはない。
【0036】
また、給湯器30の最小作動流量未満の温水が送出されている状態では、電磁弁25の前後に僅かな差圧しかかからないため、ダイヤフラム方式の電磁弁25が正規の位置まで開弁しないおそれがあり、混合調節弁21から送出される温水に必要量の上水を確実に混合することができない場合が予想されるが、出湯温度Toが給湯設定温度Te+7℃を上回っている温度状態が5秒間継続した場合は、混合調節弁21を強制的に全閉にするようにしたので、こういったダイヤフラム方式の電磁弁25の開弁不良に伴う出湯温度の上昇を確実に阻止することができる。
【0037】
なお、この給湯システムでは、出湯温度Toが給湯設定温度Te+7℃を上回っている温度状態が5秒間継続した場合は、混合調節弁21を強制的に全閉にするようにしているが、これに限定されるものではなく、図3のフローチャートに示すように、ステップS4において、出湯温度Toが給湯設定温度Te+7℃を上回っている温度状態が5秒間継続した場合は、混合調節弁21を所定開度だけ閉弁させた後(ステップS6)、ステップS3に戻すことで、出湯温度Toが給湯設定温度Te+7℃以下になるまで、混合調節弁21を徐々に閉弁させるようにしてもよい。
【0038】
このように、混合調節弁21を徐々に閉弁させるようにすると、最終的に混合調節弁21を全閉にしなくてもよい場合があり、そのような場合は、その後の給湯開始時点において、混合調節弁21を所定の開度まで速やかに開弁させることができるので、アンダーシュートの発生を最小限に抑えることができるという効果が得られる。
【0039】
また、この給湯システム1では、給湯設定温度Teに「7℃」を加算した判定基準温度と出湯温度Teとに基づいて混合調節弁21を閉弁させるようにしているが、給湯設定温度Teに加算する温度は「7℃」に限定されるものではなく、また、給湯設定温度Teが高温の場合は、判定基準温度自体を給湯設定温度Te以下に設定するようにしてもよい。
【0040】
また、この給湯システム1では、水流信号がOFFされた時点で、即座に電磁弁25を開くようにしているが、これに限定されるものではなく、水流信号がOFFされた直後に給湯が再開される場合を考慮して、所定時間遅らせて電磁弁25を開くようにしてもよい。
【0041】
また、蓄熱槽と給湯接続ユニットとを接続する配管に電磁弁を設置している従来の給湯システムでは、断水等によって上水を給湯接続ユニットに全く送出することができないような状態に陥った場合には電磁弁が開弁しないので、蓄熱槽からの給湯接続ユニットへの温水の送出が確実に遮断されるが、この給湯システム1では、断水等によって上水を給湯接続ユニット20に全く送出することができないような場合でも、蓄熱槽14から給湯接続ユニット20に温水を送出することができる状態にある。
【0042】
従って、目標温度より高い温水が蓄熱槽14に貯留されている場合、目標温度の温水を生成しようとして混合調節弁21が全閉側に閉弁していくが、給湯接続ユニット20には上水を全く送出することができないので、給湯器30への温水の送出量が減少し、給湯器30の最小作動流量を下回ることになる。このように給湯器30への温水の送出量が給湯器30の最小作動流量を下回ると、上述したように、混合調節弁21が中途開まで開弁するので、再び、蓄熱槽14から給湯接続ユニット20を介して給湯器30に温水が送出され始め、同様の動作を繰り返すことによって、混合調節弁21がハンチング動作を起こすようになり、蓄熱槽14に貯留された高温の温水が断続的に送出されることになる。
【0043】
また、こういった混合調節弁21のハンチング動作は、上水系統に断水等の異常が発生した場合だけでなく、蓄熱槽14から給湯接続ユニット20に温水を送出することができないような場合にも起こることになり、このようなソーラー系統に異常が発生した場合も、上水系統に異常が発生した場合と同様に、断続的に温水が送出されることになるので、正常な給湯を行うことができなくなる。
【0044】
そこで、この給湯システム1では、こういった上水系統等に異常が発生した場合は、給湯接続ユニット20のコントローラ20aがこれを検知し、適切に対処するようになっている。以下、上水系統等に異常が発生した場合の異常検知とそのときの運転動作について、図4に示すフローチャートを参照しながら詳細に説明する。
【0045】
まず、同図に示すように、カウンタNをリセットした後(ステップS11)、水流信号のOFF時間が2秒以内の状態が発生したか否かを判断する(ステップS12)。ここで、水流信号のOFF時間が2秒以内の状態が発生しなかった場合は、混合調節弁21がハンチング動作を行っていないと判断し、ステップS11に移行する。
【0046】
一方、ステップS12において、水流信号のOFF時間が2秒以内の状態が発生した場合は、続いて、水流信号の2秒以内のOFF状態が発生した後、次に水流信号がOFFするまでの時間が20秒未満であるか否かを判断する(ステップS13)。ここで、水流信号のON時間が20秒以上継続している場合は、混合調節弁21がハンチング動作を起こしていないと判断し、ステップS11に移行する。
【0047】
一方、ステップS13において、水流信号のON時間が20秒未満である場合は、混合調節弁21がハンチング動作を起こしている可能性があるので、カウンタNに1を加算した後(ステップS14)、カウンタN=2であるか否かを判断する(ステップS15)。ここで、カウンタN=1の場合は、上水系統等に異常が発生している可能性が高いので、カウンタNをリセットすることなく、ステップS12に戻って同様の動作を繰り返すことになる。
【0048】
ステップS15において、カウンタN=2の場合は、2秒以内の水流信号のOFF状態が発生した後、20秒を経過する前に、再び、2秒以内の水流信号のOFF状態が発生したことになるので、混合調節弁21がハンチング動作を起こしていることになり、断水等によって上水を給湯接続ユニット20に送出できない等のシステム異常が発生しているとして(ステップS16)、混合調節弁21を強制的に全閉にする(ステップS17)。
【0049】
これによって、蓄熱槽14から給湯接続ユニット20への温水の送出が完全に遮断されるので、実際に、断水等によって上水を給湯接続ユニット20に送出することができない場合は、給湯システム1が給湯運転を行うことができない状態となり、ソーラー系統に異常が発生している場合は、給湯接続ユニット20には上水のみが送出されるようになるので、混合調節弁21のハンチング動作が停止され、蓄熱槽14に貯留された温水を利用しない給湯運転に切り替わることになる。
【0050】
なお、この給湯システム1では、2秒以内の水流信号のOFF状態が発生した後、20秒を経過する前に、再び、2秒以内の水流信号のOFF状態が発生した場合に、混合調節弁21がハンチング動作を起こしていると判定しているが、これに限定されるものではなく、水流信号のOFF時間、水流信号のOFF間隔、水流信号のOFF回数等は、実際に混合調節弁21がハンチング動作を起こしているときの状況を考慮して適宜設定すればよい。
【0051】
また、上述した実施形態では、ダイヤフラム方式の電磁弁25を使用しているが、これに限定されるものではなく、通常の電磁弁を使用することも可能である。
【0052】
また、上述した実施形態は、太陽熱利用温水器を補助熱源として使用した給湯システムであるが、給湯システムにおける補助熱源は、こういった太陽熱利用温水器に限定されるものではなく、例えば、コージェネレーションシステムにおけるガスエンジンやガスタービンの廃熱を補助熱源として使用した給湯システムのように、種々の補助熱源を使用した給湯システムについて、本発明を適用することができることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる給湯システムの一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】同上の給湯システムにおいて最小作動流量を下回ったときの運転動作を示すフローチャートである。
【図3】同上の給湯システムにおいて最小作動流量を下回ったときの運転動作を示すフローチャートである。
【図4】同上の給湯システムにおいて上水系統等に異常が発生した場合の運転動作を示すフローチャートである。
【図5】従来の給湯システムを示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 給湯システム
10 太陽熱利用温水器
14 蓄熱槽
16 温水供給管
20 給湯接続ユニット
20a コントローラ
21 混合調節弁
22 給水管
23 温水配管
24 バイパス管
25 電磁弁
26 入湯温度センサ
27 上水温度センサ
28 出湯温度センサ
30 給湯器
30a コントローラ
31 熱交換器
40 操作リモコン
40a コントローラ

Claims (4)

  1. 主熱源としての給湯器と、補助熱源によって生成された温水を貯留する蓄熱槽と、前記蓄熱槽から送出された温水に必要に応じて上水を混合することで目標温度の温水を前記給湯器に送出する混合調節弁が搭載された給湯接続ユニットとを備え、
    前記混合調節弁は、全開で前記蓄熱槽から送出された温水のみを前記給湯器に送出し、全閉で上水のみを前記給湯器に送出するようになっている給湯システムにおいて、
    前記給湯接続ユニットは、前記混合調節弁の上水入口側に接続された給水管と前記混合調節弁の温水出口側に接続された温水管とを相互に接続するバイパス管を有し、
    前記バイパス管には、通電状態で前記バイパス管の流路を遮断する電磁弁が設置されており、
    前記給湯器の熱交換器を通過する温水が前記給湯器の最小作動流量を下回った時点で、前記混合調節弁を予め設定された中途開に保持し、
    直ちにまたは所定時間経過後に前記電磁弁への通電を遮断するようにしたことを特徴とする給湯システム。
  2. 前記給湯器の熱交換器を通過する温水が前記給湯器の最小作動流量を下回った後、前記給湯接続ユニットにおける温水出口側の温水温度が、給湯設定温度を上回る基準温度以上に維持されている場合は、前記混合調節弁を全閉または予め設定された所定開度まで強制的に閉弁させるようにした請求項に記載の給湯システム。
  3. 前記給湯器の熱交換器を通過する温水が前記給湯器の最小作動流量を下回った後、前記給湯接続ユニットにおける温水出口側の温水温度が、給湯設定温度を上回る基準温度以上に維持されている場合は、その基準温度以下になるまで前記混合調節弁を徐々に閉弁するようにした請求項に記載の給湯システム。
  4. 前記混合調節弁のハンチング動作を検知して、前記混合調節弁を強制的に全閉にするようにした請求項1、2または3に記載の給湯システム。
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