JPWO2006038468A1 - 位相差測定回路 - Google Patents

位相差測定回路 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2006038468A1
JPWO2006038468A1 JP2006539221A JP2006539221A JPWO2006038468A1 JP WO2006038468 A1 JPWO2006038468 A1 JP WO2006038468A1 JP 2006539221 A JP2006539221 A JP 2006539221A JP 2006539221 A JP2006539221 A JP 2006539221A JP WO2006038468 A1 JPWO2006038468 A1 JP WO2006038468A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
phase difference
delay
signal
input signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006539221A
Other languages
English (en)
Inventor
中平 博幸
博幸 中平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Publication of JPWO2006038468A1 publication Critical patent/JPWO2006038468A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R25/00Arrangements for measuring phase angle between a voltage and a current or between voltages or currents

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measuring Phase Differences (AREA)
  • Manipulation Of Pulses (AREA)

Abstract

2つの信号の位相差を精度良く測定しようとする場合に必要な、対象となるパルス幅よりも充分狭い幅、すなわち非常に高速なパルス信号を不要とし、どのような位相差でも精度良く測定できる位相差測定回路を提供することを目的とする。 2つの入力信号のうち、入力信号(102)を一定の周期毎に出力する波形制御回路(103)と、一定の周期毎に出力した入力信号(102)と入力信号(101)との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅とする位相差パルス(1042)に変換する比較パルス発生回路(104)と、前記位相差パルス(1042)を累積することにより周期信号(1051)を生成する周期信号発生回路(105)と、周期信号(1051)の周期を計測する計測回路(106)とを備えた。これにより、位相差が小さい場合でも、高速なパルス信号が不要となり、回路そのものを高速化、高精度化する必要がなくなるため、回路構成が容易になる。

Description

本発明は2つの信号の位相差を測定する位相差測定回路に関するものである。
2つの位相差を測定する従来の回路において、位相差を測定する場合、該2つの信号の位相差の幅をもつパルス波形を生成し、その幅を前記パルス波形よりも高速なパルス信号でカウントしている(例えば、特許文献1参照)。
図19、及び図20を用いて、高速なパルス信号で位相差を測定する従来の回路である位相差判別回路を説明する。
図19は、高速パルス信号を用いる位相差判別回路の構成を示す図であり、図20は、各回路から出力される信号の波形図である。
図において、位相差判別回路は、入力信号151a及び151bの波形整形を行う波形整形回路152a及び152bと、各入力信号の位相差を示すパルス波形S5を生成するエクスクルシブオア回路153と、前記位相差を示すパルス波形を所定の期間t1だけカウントする第1のカウンタ154と、信号をカウントするための高速パルス信号発生器155を、所定の期間t1を切り替えるためのスイッチ156と、第1のカウンタ154からの出力S9を所定の期間t2だけカウントする第2のカウンタ157と、位相差の検出結果を出力するRSフリップフロップ158とから構成される。
また、第1のカウンタの出力Q1〜Q4はそれぞれt1の期間が異なるものであり、また、第2のカウンタの出力Q4〜Q6は、それぞれt2の期間が異なるものであり、それぞれ所望の期間を選択する。
図20に示すように、波形整形回路152a、及び152bは、2つの入力信号151a、及び151bである信号S1及びS2をそれぞれ入力して、矩形波信号S3、S4を生成し、該波形整形された入力信号S3、S4はエクスクルシブオア回路153により、それらの位相差に応じたパルス波形が生成される。そして、第1のカウンタ154では、この位相差パルスを計測し、該位相差パルスが所定のカウント値t1を超えたら、第2のカウンタ157及びRSフリップフロップ回路158に出力される出力信号S9が「1」となる。第2のカウンタ157は、信号S9によってリセットされ、高速パルス信号S8をカウントし、所定のカウント値t2を超えたら、RSフリップフロップ158に出力される出力信号S10が「1」となる。RSフリップフロップ158は、セット端子Sに入力されるS9が「1」になると、出力信号S11が「1」となることによりセットされ、リセット端子Rに入力される信号S10が「1」となると出力信号S11が「0」となることによりリセットされる。
このように、高速パルスで位相差を表すパルス幅S5をカウントした値が所定のカウント値t1を超えた場合、位相差が発生したと判断される。
特許第2783543号公報(第4頁、第1図、第2図)
しかしながら、前記従来の構成では、位相差を表すパルス幅が小さくなった場合、それを精度良く測定しようとするならば、対象となるパルス幅よりも充分狭い幅、すなわち非常に高速なパルス信号が必要という課題を有していた。これは測定の対象となる信号の周波数にはよらず、要求される位相差の分解能のみに依存する。結果的に分解能を上げようとすれば、おのずと高速パルス信号はより高速なものが要求されることになる。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、どのような位相差でも、高速なパルス信号を必要とせず精度良く測定できる位相差測定回路を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために本発明の請求項1に係る位相差測定回路は、2つの入力信号の位相差を測定する位相差測定回路において、前記2つの入力信号のうち、一方の入力信号を一定の周期毎に出力する波形制御回路と、前記波形制御回路にて一定の周期毎に出力された一方の入力信号ともう一方の入力信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、前記周期信号の周期を測定する計測回路とを備えたものである。
また、本発明の請求項2に係る位相差測定回路は、2つの入力信号の位相差を測定する位相差測定回路において、前記2つの入力信号のうち、一方の入力信号の位相をnπ(nは自然数)だけシフトする位相シフト回路と、前記位相シフト回路にてnπだけシフトされた一方の入力信号ともう一方の入力信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、前記周期信号の周期を測定する計測回路とを備えたものである。
また、本発明の請求項3に係る位相差測定回路は、請求項1または2に記載の位相差測定回路において、前記周期信号発生回路は、前記比較パルス発生回路からの出力によって駆動し、電荷を出力するチャージポンプ回路と、前記チャージポンプ回路の出力電荷を蓄積する容量と、前記容量の蓄積電圧が任意の参照電圧を超えたことを示すリセットパルスを生成するリセットパルス生成部とを備えたものである。
また、本発明の請求項4に係る位相差測定回路は、請求項3に記載の位相差測定回路において、前記チャージポンプ回路は、前記比較パルス発生回路から出力されるパルス幅に応じて出力電荷量を制御するものである。
また、本発明の請求項5に係る位相差測定回路は、請求項3に記載の位相差測定回路において、前記計測回路は、前記リセットパルスの周期を任意のクロックでカウントし、該リセットパルスの周期をデジタル数値に変換して出力するものである。
また、本発明の請求項6に係る位相差測定回路は、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定する位相差測定回路であって、前記入力信号を所定の遅延量だけ遅延させる遅延回路と、前記遅延させた信号を一定の周期毎に出力する波形制御回路と、前記入力信号と前記波形制御回路にて一定の周期毎に出力された信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、前記周期信号の周期を測定する計測回路とを備えたものである。
また、本発明の請求項7に係る位相差測定回路は、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定する位相差測定回路であって、前記入力信号を所定の遅延量だけ遅延させる遅延回路と、前記遅延回路で遅延させた信号の位相をnπ(nは自然数)だけシフトする位相シフト回路と、前記入力信号と前記前記位相シフト回路にてnπだけシフトされた信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、前記周期信号の周期を測定する計測回路とを備えたものである。
また、本発明の請求項8に係る位相差測定回路は、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定する位相差測定回路であって、前記入力信号を所定の遅延量だけ遅延させるとともに、該遅延させた信号の位相をさらにnπ(nは自然数)だけ遅延させる遅延回路と、前記入力信号と前記遅延回路から出力された信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、前記周期信号の周期を測定する計測回路とを備えたものである。
また、本発明の請求項9に係る位相差測定回路は、請求項6から8のいずれかに記載の位相差測定回路において、前記遅延回路の遅延量を制御する遅延制御回路を備え、前記遅延回路は、前記遅延制御回路の制御に基づいて、前記入力信号から遅延量の異なる2以上の信号を生成するものである。
また、本発明の請求項10に係る位相差測定回路は、請求項9に記載の位相差測定回路において、前記遅延制御回路は、所定の時間間隔毎に、前記遅延回路の遅延量を変更するものである。
また、本発明の請求項11に係る位相差測定回路は、請求項9に記載の位相差測定回路において、前記遅延制御回路は、所定の時間間隔毎に、前記遅延回路の遅延量を単調に増加、あるいは単調に減少させる制御を行うものである。
また、本発明の請求項12に係る位相差測定回路は、請求項6から8のいずれかに記載の位相差測定回路において、前記周期信号発生回路は、前記比較パルス発生回路からの出力に応じて駆動し、電荷を出力するチャージポンプ回路と、前記チャージポンプ回路の出力電荷を蓄積する容量と、前記容量の蓄積電圧が任意の参照電圧を超えたことを示すリセットパルスを生成するリセットパルス生成部とを備えたものである。
また、本発明の請求項13に係る位相差測定回路は、請求項12に記載の位相差測定回路において、前記チャージポンプ回路は、前記比較パルス発生回路から出力されるパルス幅に応じて出力電荷量を制御するものである。
また、本発明の請求項14に係る位相差測定回路は、請求項12に記載の位相差測定回路において、前記計測回路は、前記リセットパルスの周期を任意のクロックでカウントし、該リセットパルスの周期をデジタル数値に変換して出力するものである。
また、本発明の請求項15に係る位相差測定回路は、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定する位相差測定回路であって、前記入力信号を所定の遅延量だけ遅延させる遅延回路と、前記遅延させた信号を一定の周期毎に出力する波形制御回路と、前記入力信号と前記波形制御回路にて一定の周期毎に出力された信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、前記周期信号の周期を測定する計測回路と、前記計測回路による計測結果に基づいて、所定期間内における位相差の統計情報を生成する統計回路とを備えたものである。
また、本発明の請求項16に係る位相差測定回路は、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定する位相差測定回路であって、前記入力信号を所定の遅延量だけ遅延させる遅延回路と、前記遅延回路で遅延させた信号の位相をnπ(nは自然数)だけシフトする位相シフト回路と、前記入力信号と前記位相シフト回路にてnπだけシフトされた信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、前記周期信号の周期を測定する計測回路と、前記計測回路による計測結果に基づいて、所定期間内における位相差の統計情報を生成する統計回路とを備えたものである。
また、本発明の請求項17に係る位相差測定回路は、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定する位相差測定回路であって、前記入力信号を所定の遅延量だけ遅延させるとともに、該遅延させた信号の位相をさらにnπ(nは自然数)だけ遅延させる遅延回路と、前記入力信号と前記遅延回路から出力された信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、前記周期信号の周期を測定する計測回路と、前記計測回路による計測結果に基づいて、所定期間内における位相差の統計情報を生成する統計回路とを備えたものである。
また、本発明の請求項18に係る位相差測定回路は、請求項15から17のいずれかに記載の位相差測定回路において、前記計測回路は、測定値を保持するレジスタを少なくとも2つ有し、前記統計回路は、前記レジスタに格納された情報に基づいて統計情報を生成するものである。
また、本発明の請求項19に係る位相差測定回路は、請求項15から17のいずれかに記載の位相差測定回路において、前記遅延回路の遅延量を制御する遅延制御回路を備え、前記遅延回路は、前記遅延制御回路の制御に基づいて、前記入力信号から遅延量の異なる2以上の信号を生成するものである。
また、本発明の請求項20に係る位相差測定回路は、請求項19に記載の位相差測定回路において、前記遅延制御回路は、所定の時間間隔毎に、前記遅延回路の遅延量を変更するものである。
また、本発明の請求項21に係る位相差測定回路は、請求項19に記載の位相差測定回路において、前記遅延制御回路は、所定の時間間隔毎に、前記遅延回路の遅延量を単調に増加、あるいは単調に減少させる制御を行うものである。
また、本発明の請求項22に係る位相差測定回路は、請求項15から17のいずれかに記載の位相差測定回路において、前記周期信号発生回路は、前記比較パルス発生回路からの出力に応じて駆動し、電荷を出力するチャージポンプ回路と、前記チャージポンプ回路の出力電荷を蓄積する容量と、前記容量の蓄積電圧が任意の参照電圧を超えたことを示すリセットパルスを生成するリセットパルス生成部とを備えたものである。
また、本発明の請求項23に係る位相差測定回路は、請求項22に記載の位相差測定回路において、前記チャージポンプ回路は、前記比較パルス発生回路から出力されるパルス幅に応じて出力電荷量を制御するものである。
また、本発明の請求項24に係る位相差測定回路は、請求項22に記載の位相差測定回路において、前記計測回路は、前記リセットパルスの周期を任意のクロックでカウントし、該リセットパルスの周期をデジタル数値に変換して出力するものである。
本発明の請求項1に係る位相差測定回路によれば、2つの入力信号の位相差を測定する位相差測定回路において、前記2つの入力信号のうち、一方の入力信号を一定の周期毎に出力する波形制御回路と、前記波形制御回路にて一定の周期毎に出力された一方の入力信号ともう一方の入力信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、前記周期信号の周期を測定する計測回路とを備えたので、位相差が小さい場合でも、高速パルスを用いることなく精度良く測定することができ、回路そのものを高速化、高精度化する必要がなくなるため、回路構成を容易にできる効果がある。
また、本発明の請求項2に係る位相差測定回路によれば、2つの入力信号の位相差を測定する位相差測定回路において、前記2つの入力信号のうち、一方の入力信号の位相をnπ(nは自然数)だけシフトする位相シフト回路と、前記位相シフト回路にてnπだけシフトされた一方の入力信号ともう一方の入力信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、前記周期信号の周期を測定する計測回路とを備えたので、位相差が小さい場合でも、高速パルスを用いることなく精度良く測定することができ、回路そのものを高速化、高精度化する必要がなくなるため、回路構成を容易にできる効果がある。
また、本発明の請求項3に係る位相差測定回路によれば、請求項1または2に記載の位相差測定回路において、前記周期信号発生回路は、前記比較パルス発生回路からの出力によって駆動し、電荷を出力するチャージポンプ回路と、前記チャージポンプ回路の出力電荷を蓄積する容量と、前記容量の蓄積電圧が任意の参照電圧を超えたことを示すリセットパルスを生成するリセットパルス生成部とを備えたので、微小な位相差においても、位相差を電荷量に変換して蓄積することにより、高速なパルス信号を必要とすることなく精度よく位相差を計測することができる効果がある。
また、本発明の請求項4に係る位相差測定回路によれば、請求項3に記載の位相差測定回路において、前記チャージポンプ回路は、前記比較パルス発生回路から出力されるパルス幅に応じて出力電荷量を制御するので、微小な位相差においても、位相差に対応した電荷量を出力することができ、高速なパルス信号を必要とすることなく精度よく位相差を計測することができる効果がある。
また、本発明の請求項5に係る位相差測定回路によれば、請求項3に記載の位相差測定回路において、前記計測回路は、前記リセットパルスの周期を任意のクロックでカウントし、該リセットパルスの周期をデジタル数値に変換して出力するので、アナログである2つの入力信号の微小な位相差をデジタル数値として得ることができ、高速なパルス信号を必要とすることなく精度よく位相差を計測することができる効果がある。
また、本発明の請求項6に係る位相差測定回路によれば、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定する位相差測定回路であって、前記入力信号を所定の遅延量だけ遅延させる遅延回路と、前記遅延させた信号を一定の周期毎に出力する波形制御回路と、前記入力信号と前記波形制御回路にて一定の周期毎に出力された信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、前記周期信号の周期を測定する計測回路とを備えたので、遅延回路により生じさせた位相差を確認することによって、設定した遅延量が正常に遅延されているかを確認することができ、所定の遅延量が設定できる遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を行うことができる効果がある。
また、本発明の請求項7に係る位相差測定回路によれば、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定する位相差測定回路であって、前記入力信号を所定の遅延量だけ遅延させる遅延回路と、前記遅延回路で遅延させた信号の位相をnπ(nは自然数)だけシフトする位相シフト回路と、前記入力信号と前記前記位相シフト回路にてnπだけシフトされた信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、前記周期信号の周期を測定する計測回路とを備えたので、遅延回路により生じさせた位相差を確認することによって、設定した遅延量が正常に遅延されているかを確認することができ、所定の遅延量が設定できる遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を行うことができる効果がある。
また、本発明の請求項8に係る位相差測定回路によれば、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定する位相差測定回路であって、前記入力信号を所定の遅延量だけ遅延させるとともに、該遅延させた信号の位相をさらにnπ(nは自然数)だけ遅延させる遅延回路と、前記入力信号と前記遅延回路から出力された信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、前記周期信号の周期を測定する計測回路とを備えたので、遅延回路により生じさせた位相差を確認することによって、設定した遅延量が正常に遅延されているかを確認することができ、所定の遅延量が設定できる遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を行うことができる効果がある。
また、本発明の請求項9に係る位相差測定回路によれば、請求項6から8のいずれかに記載の位相差測定回路において、前記遅延回路の遅延量を制御する遅延制御回路を備え、前記遅延回路は、前記遅延制御回路の制御に基づいて、前記入力信号から遅延量の異なる2以上の信号を生成するので、設定した2つ以上の遅延量が正常に遅延されているかを確認することができ、2つ以上の異なる遅延量が設定できる遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を行うことができる効果がある。
また、本発明の請求項10に係る位相差測定回路によれば、請求項9に記載の位相差測定回路において、前記遅延制御回路は、所定の時間間隔毎に、前記遅延回路の遅延量を変更するので、設定した2つ以上の遅延量が正常に遅延されているかを時間間隔毎に確認することができ、2つ以上の異なる遅延量が設定できる遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を行うことができる効果がある。
また、本発明の請求項11に係る位相差測定回路によれば、請求項9に記載の位相差測定回路において、前記遅延制御回路は、所定の時間間隔毎に、前記遅延回路の遅延量を単調に増加、あるいは単調に減少させる制御を行うので、設定した2つ以上の遅延量が段階的に正常に遅延されているかを時間間隔毎に確認することができ、2つ以上の異なる遅延量が設定できる遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を行うことができる効果がある。
また、本発明の請求項12に係る位相差測定回路によれば、請求項6から8のいずれかに記載の位相差測定回路において、前記周期信号発生回路は、前記比較パルス発生回路からの出力に応じて駆動し、電荷を出力するチャージポンプ回路と、前記チャージポンプ回路の出力電荷を蓄積する容量と、前記容量の蓄積電圧が任意の参照電圧を超えたことを示すリセットパルスを生成するリセットパルス生成部とを備えたので、微小な遅延量により発生させた位相差においても、位相差を電荷量に変換して蓄積することにより、高速なパルス信号を必要とすることなく精度よく位相差を計測することができる効果がある。
また、本発明の請求項13に係る位相差測定回路によれば、請求項12に記載の位相差測定回路において、前記チャージポンプ回路は、前記比較パルス発生回路から出力されるパルス幅に応じて出力電荷量を制御するので、微小な遅延量により発生させた位相差においても、位相差に対応した電荷量を出力することができ、高速なパルス信号を必要とすることなく精度よく位相差を計測することができる効果がある。
また、本発明の請求項14に係る位相差測定回路によれば、請求項12に記載の位相差測定回路において、前記計測回路は、前記リセットパルスの周期を任意のクロックでカウントし、該リセットパルスの周期をデジタル数値に変換して出力するので、微小な遅延量により発生させた位相差をデジタル数値として得ることができ、高速なパルス信号を必要とすることなく精度よく位相差を計測することができる効果がある。
また、本発明の請求項15に係る位相差測定回路によれば、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定する位相差測定回路であって、前記入力信号を所定の遅延量だけ遅延させる遅延回路と、前記遅延させた信号を一定の周期毎に出力する波形制御回路と、前記入力信号と前記波形制御回路にて一定の周期毎に出力された信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、前記周期信号の周期を測定する計測回路と、前記計測回路による計測結果に基づいて、所定期間内における位相差の統計情報を生成する統計回路とを備えたので、遅延回路により生じさせた位相差を確認することによって、設定した遅延量が正常に遅延されているかを確認することができ、所定の遅延量が設定できる遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を自動的に行うことができる効果がある。
また、本発明の請求項16に係る位相差測定回路によれば、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定する位相差測定回路であって、前記入力信号を所定の遅延量だけ遅延させる遅延回路と、前記遅延回路で遅延させた信号の位相をnπ(nは自然数)だけシフトする位相シフト回路と、前記入力信号と前記位相シフト回路にてnπだけシフトされた信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、前記周期信号の周期を測定する計測回路と、前記計測回路による計測結果に基づいて、所定期間内における位相差の統計情報とを生成する統計回路を備えたので、遅延回路により生じさせた位相差を確認することによって、設定した遅延量が正常に遅延されているかを確認することができ、所定の遅延量が設定できる遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を自動的に行うことができる効果がある。
また、本発明の請求項17に係る位相差測定回路によれば、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定する位相差測定回路であって、前記入力信号を所定の遅延量だけ遅延させるとともに、該遅延させた信号の位相をさらにnπ(nは自然数)だけ遅延させる遅延回路と、前記入力信号と前記遅延回路から出力された信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、前記周期信号の周期を測定する計測回路と、前記計測回路による計測結果に基づいて、所定期間内における位相差の統計情報を生成する統計回路とを備えたので、遅延回路により生じさせた位相差を確認することによって、設定した遅延量が正常に遅延されているかを確認することができ、所定の遅延量が設定できる遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を自動的に行うことができる効果がある。
また、本発明の請求項18に係る位相差測定回路によれば、請求項15から17のいずれかに記載の位相差測定回路において、前記計測回路は、測定値を保持するレジスタを少なくとも2つ有し、前記統計回路は、前記レジスタに格納された情報に基づいて統計情報を生成するので、それぞれのレジスタに保持された位相差を比較することによって、設定した遅延量が正常に遅延されているかを確認することができ、所定の遅延量が設定できる遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を自動的に行うことができる効果がある。
また、本発明の請求項19に係る位相差測定回路によれば、請求項15から17のいずれかに記載の位相差測定回路において、前記遅延回路の遅延量を制御する遅延制御回路を備え、前記遅延回路は、前記遅延制御回路の制御に基づいて、前記入力信号から遅延量の異なる2以上の信号を生成するので、設定した2つ以上の遅延量が正常に遅延されているかを確認することができ、2つ以上の異なる遅延量が設定できる遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を自動的に行うことができる効果がある。
また、本発明の請求項20に係る位相差測定回路によれば、請求項19に記載の位相差測定回路において、前記遅延制御回路は、所定の時間間隔毎に、前記遅延回路の遅延量を変更するので、設定した2つ以上の遅延量が正常に遅延されているかを時間間隔毎に確認することができ、2つ以上の異なる遅延量が設定できる遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を自動的に行うことができる効果がある。
また、本発明の請求項21に係る位相差測定回路によれば、請求項19に記載の位相差測定回路において、前記遅延制御回路は、所定の時間間隔毎に、前記遅延回路の遅延量を単調に増加、あるいは単調に減少させる制御を行うので、設定した2つ以上の遅延量が段階的に正常に遅延されているかを時間間隔毎に確認することができ、2つ以上の異なる遅延量が設定できる遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を自動的に行うことができる効果がある。
また、本発明の請求項22に係る位相差測定回路によれば、請求項15から17のいずれかに記載の位相差測定回路において、前記周期信号発生回路は、前記比較パルス発生回路からの出力に応じて駆動し、電荷を出力するチャージポンプ回路と、前記チャージポンプ回路の出力電荷を蓄積する容量と、前記容量の蓄積電圧が任意の参照電圧を超えたことを示すリセットパルスを生成するリセットパルス生成部とを備えたので、微小な遅延量により発生させた位相差においても、位相差を電荷量に変換して蓄積することにより、高速なパルス信号を必要とすることなく精度よく位相差を計測することができる効果がある。
また、本発明の請求項23に係る位相差測定回路によれば、請求項22に記載の位相差測定回路において、前記チャージポンプ回路は、前記比較パルス発生回路から出力されるパルス幅に応じて出力電荷量を制御するので、微小な遅延量により発生させた位相差においても、位相差に対応した電荷量を出力することができ、高速なパルス信号を必要とすることなく精度よく位相差を計測することができる効果がある。
また、本発明の請求項24に係る位相差測定回路によれば、請求項22に記載の位相差測定回路において、前記計測回路は、前記リセットパルスの周期を任意のクロックでカウントし、該リセットパルスの周期をデジタル数値に変換して出力するので、微小な遅延量により発生させた位相差をデジタル数値として得ることができ、高速なパルス信号を必要とすることなく精度よく位相差を計測することができる効果がある。
図1は、本発明の実施の形態1に係る位相差測定回路の構成を示すブロック図 図2は、本発明の実施の形態1に係る位相差測定回路の比較パルス発生回路の一例と入出力の関係を示す図 図3は、本発明の実施の形態1に係る位相差測定回路の周期信号発生回路の構成を示すブロック図 図4は、本発明の実施の形態1に係る位相差測定回路の周期信号発生回路の詳細構成を示す図 図5は、本発明の実施の形態1に係る位相差測定回路において、位相差の等価変換と蓄積の様子を示す図 図6は、本発明の実施の形態1に係る位相差測定回路において、位相差と周期信号の関係を示す図 図7は、本発明の実施の形態1に係る位相差測定回路において、位相差の蓄積の様子を示す図 図8は、本発明の実施の形態2に係る位相差測定回路の構成を示すブロック図 図9は、本発明の実施の形態2に係る位相差測定回路の比較パルス発生回路の一例と入出力の関係を示す図 図10は、本発明の実施の形態3に係る位相差測定回路の構成を示すブロック図 図11は、本発明の実施の形態3に係る位相差測定回路の遅延回路の一例を示す図 図12は、本発明の実施の形態4に係る位相差測定回路の構成を示すブロック図 図13は、本発明の実施の形態5に係る位相差測定回路の構成を示すブロック図 図14は、本発明の実施の形態6に係る位相差測定回路の構成を示すブロック図 図15は、本発明の実施の形態6に係る位相差測定回路の計測回路の一例を示す図 図16は、本発明の実施の形態6に係る位相差測定回路において、計測回路の入出力の関係を示す図 図17は、本発明の実施の形態7に係る位相差測定回路の構成を示すブロック図 図18は、本発明の実施の形態8に係る位相差測定回路の構成を示すブロック図 図19は、高速パルスを用いて位相差を測定する位相差判別回路の構成を示す図 図20は、図19の位相差判別回路において、各回路から出力される信号の波形図
符号の説明
10、20、30、40、50、60、70、80 位相差測定回路
101、102、301 入力信号
103 波形制御回路
104 比較パルス発生回路
105 周期信号発生回路
106、306 計測回路
108、208、308、408 位相差測定回路の出力
203 位相シフト回路
303、503、803 遅延回路
310 遅延制御回路
407 統計回路
1031 波形制御回路の出力信号
1041 イネーブル信号により得られた出力
1042 位相差パルス
1051 周期信号
1052 チャージポンプ回路
1053 三角波発生回路
1054 コンパレータ
2031 位相シフト回路の出力信号
3031 遅延回路の出力信号
3038 マルチプレクサ
3061 カウンタ
3062 レジスタA
3063 レジスタB
3064 比較器
3100a クロック
3100b リセット信号
4071 論理和ゲート
4072 Dフリップフロップ
5031 遅延回路503の出力信号
8031 遅延回路803の出力信号
10521 電流源
10522、10532 スイッチ
10531 容量
10533 ノード
30300〜30307 バッファ
151a、151b 入力信号
152a、152b 波形整形回路
153 エクスクルシブオア回路
154 第1のカウンタ
155 高速パルス信号発生器
156 スイッチ
157 第2のカウンタ
158 RSフリップフロップ
以下本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における位相差測定回路10の構成を示すブロック図である。
図において、位相差測定回路10は、2つの入力信号のうちの一方の入力信号である入力信号102を一定の周期毎に出力する波形制御回路103と、波形制御回路103から出力された入力信号1031ともう一方の入力信号である入力信号101との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を位相差パルス1042として出力する比較パルス発生回路104と、比較パルス発生回路104で変換された位相差パルス1042を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号1051を生成する周期信号発生回路105と、周期信号発生回路105から出力された周期信号1051を計測する計測回路106とから構成される。
次に、以上のように構成された位相差測定回路10について、図2を用いて位相差パルス1042を生成する動作を説明する。
波形制御回路103は、入力信号102を一定の周期毎に出力する。例えば図2に示すようにイネーブル信号2がHiの場合が入力信号102の出力期間とし、入力信号102を一定の周期毎に出力させる。図2のようなイネーブル信号2の場合、入力信号102は入力信号101に対してちょうど2πだけ余分に位相が遅れた関係になる。
比較パルス発生回路104は、入力信号101と波形制御回路103の出力1031とにより、2つの信号の立ち上がりエッジ間の位相差をパルス幅とする位相差パルス1042を出力する。そのための比較パルス発生回路104の一例として、例えば、図2に示すようなRSラッチ回路を構成することにより、位相差パルス1042を生成することができる。このように、RSラッチ回路にて、イネーブル信号2と同じ周期でタイミングの異なるイネーブル信号1により入力信号101の波形制御を行った信号1041と波形制御回路103の出力1031との位相差パルス1042が生成され、これにより例えば位相差θを持った入力信号101及び102の2つの信号は、位相差2π+θを持った2つの信号に変換され、それをパルス幅とする位相差パルス1042が生成される。入力信号が周期信号である場合、θと(2π+θ)は等価である。そして、位相差パルス1042は周期信号発生回路105に入力される。
なお、本実施の形態1では、比較パルス発生回路104としてRSラッチ回路を用いた例を示したが、これに限るものではなく、入力信号101と102との位相差に2πが加算された位相差パルス1042が生成できる回路であればよい。すなわち、本実施の形態1ではRSラッチ回路内で入力信号101の波形制御を行った例を示したが入力信号101の波形制御を回路前段で行ってもよく、また、波形制御回路103で行っていた入力信号102の波形制御についてもRSラッチ回路内で行うような構成としてもよい。
また、イネーブル信号2は、任意の周期で出力してもよく、そのときイネーブル信号1はイネーブル信号2と同じ周期で異なるタイミングにするとよい。
図3に周期信号発生回路105のブロック図を示す。
図において、周期信号発生回路105は、比較パルス発生回路104から出力される位相差パルス1042に応じて駆動し、電荷を出力するチャージポンプ回路1052と、チャージポンプ回路1052から出力された電荷を所定量蓄積して三角波を発生させる三角波発生回路1053と、三角波発生回路1053から出力される三角波を用いて周期信号を生成するコンパレータ1054とから構成される。
図4は図3に示した周期信号発生回路105を詳細に示した図である。
図において、チャージポンプ回路1052は、電荷を出力する電流源10521と位相差パルス1042によって制御されるスイッチ10522とを有しており、スイッチ10522を介して電流源10521からの電荷を三角波発生回路1053に出力する。三角波発生回路1053は、電荷を蓄積する容量10531と、容量をリセットするためのスイッチ10532とを有しており、チャージポンプ回路1052からの出力電荷を容量10531に順次蓄積していく。コンパレータ1054は、容量10531からの出力と任意の参照電圧10541とを入力とし、容量10531の蓄積電圧が任意の参照電圧10541を超えたことを示すリセットパルスを生成するリセットパルス生成部として、該生成したリセットパルスを周期信号として出力する。また、リセットパルスは三角波発生回路1053のスイッチ10532に対しても出力され、容量10531は、リセットパルスの出力によりリフレッシュされる。
以下、図4を用いて本実施の形態1における位相差測定回路10の周期信号発生回路105の動作を示す。
チャージポンプ回路1052は、スイッチ10522を介して電流源10521からの電荷を三角波発生回路1053に出力する。三角波発生回路1053は、チャージポンプ回路からの出力電荷を容量10531に順次蓄積していく。三角波発生回路1053では、前記電荷を容量10531に順次蓄積していく。以上の過程により、位相差パルス1042で与えられる時間量、すなわち、本位相差測定回路の入力信号101と102との位相差は、電流パルスに変換後、電荷量に変換される。
そして、コンパレータ1054は、容量10531に蓄積された電荷が所定量の位相差とする電荷量である参照電圧10541を超えたときに出力が変化する。すなわちこのときリセットパルスが生成される。そして容量10531は、コンパレータ1054からのリセットパルスの出力によってリフレッシュされる。
図5に容量10531の出力、すなわちノード10533の電位と位相差パルス1042との関係を示す。前述の通り、チャージポンプ回路1052と三角波発生回路1053とは、時間・電圧変換回路である。位相差パルス1042のパルス幅は容量10531を充電する時間となるため、図5に示すとおり、位相差パルス1042がHiの期間だけ、ノード10533の電位が上昇する。すなわち、チャージポンプ回路1052では、位相差パルス1042のパルス幅に応じて出力電荷量が制御される。
このように、容量10531の出力すなわちノード10533は、容量値と入力信号101と102の位相差の累積とで決まる電位となる。さらにノード10533をコンパレータ1054の第一の入力とし、また任意の参照電圧10541を第二の入力とすることにより、コンパレータ1054はノード10533が参照電圧10541を超えた時点で出力が変化し、リセットパルスが出力される。また、三角波発生回路1053は、コンパレータ1054の出力1051すなわちリセットパルスをスイッチ10532の入力とすることで、蓄積した電荷を放電し、ノード10533の電位を0とする。すなわち、前述の通り、ノード10533の電位は2つの入力信号101と102の位相差の累積量を示すため、それが参照電圧10541を超えると、所定量の位相差を累積したとしてコンパレータ1054の出力が変化し、該コンパレータ1054から出力されるリセットパルスによりスイッチ10532がオンして容量10531はリフレッシュされる。容量10531がリフレッシュされるのと同時にコンパレータ出力1054は再度変化し、この時点からまた次の累積を開始する。
このコンパレータ1054からの結果出力1051は周期信号となる。図6は周期信号1051と、2つの信号101及び102の位相差との関係を示す図である。
図6(a)に示すように、ノード10533の電位は、前述のように入力信号101と102との位相差パルスが電荷として蓄積されることによって上昇する。そして、ノードの電位が参照電圧10541を超えたとき、コンパレータ1054の出力が変化、すなわちリセットパルスが出力されることによって、容量10531がリフレッシュされるとともにノード10533の電位が0になる。この繰り返しにより、周期信号1051が生成される。
そして、周期信号1051は計測回路106によって、その周期が計測される。計測回路の一例としてはカウンタがあげられる。そのカウンタのクロックの周波数は任意でよく、入力信号と同じ周波数であってもよい。これによりアナログである2つの入力信号の位相差はデジタル数値として得ることができ、これを本位相差測定回路10の測定結果とする。なお、算出した本来の位相差の最小の位相差のカウント値が1デジット以上であることが表現できる周波数のクロックであることが好ましく、そのデジット数が多いほど精度が良くなる。
図6(b)は本来の位相差θが小さい場合を示すものである。この場合、位相差パルス1042のパルス幅は狭いため、1パルスごとのノード10533の電圧上昇値は小さい。したがって、入力信号101と102とは、容量10531の充電電圧10533が参照電圧10541と一致するまでに要する比較回数が多く、すなわちコンパレータ1054の出力が変化するまでに要する時間が長くなる。よって、周期信号1051の周期が長くなり、計測回路106が出力するデジタル数値は大きな値を示すことになる。
一方、図6(c)は位相差が大きい場合を示すものである。この場合、位相差パルス1042のパルス幅は広いため、1パルスごとのノード10533の電圧上昇値は大きく、入力信号101と102とは、容量10531の充電電圧10533が参照電圧10541と一致するまでに要する比較回数が少ない。すなわちコンパレータ1054の出力が変化するまでに要する時間は短くなる。よって、周期信号1051の周期が短くなり、計測回路106が出力するデジタル数値は小さな値を示すことになる。
図7は2つの入力信号の周波数と位相差の関係について示したものである。図7(a)に示すように、2つの入力信号101、102の位相差がθのとき、位相差パルス1042のパルス幅は2π+θを示しており、このときノード10533の電位は1回の充電でVaだけ電圧が上昇するものとすると、2回の充電で2×Vaとなる。
一方、図7(b)は図7(a)と比べて2つの入力信号の周波数が半分、すなわち周期が2倍になったときの様子を示したものであるが、この場合には同じ位相差2π+θであっても1回の充電で2×Vaだけ電位が上昇してしまう。そこで、このとき、容量10531に充電するための電流源10521を半分にすることで、1回の充電でもVaとすることができる。つまり、入力信号の周波数に応じて電流源10521の大きさを適応的に変更することで、計測の精度を保つことが可能となる。
このように、2つの入力信号101と102との位相差が周期信号1051の周期に変換され、この周期を計測することで、位相差がデジタル数値で得ることが可能となる。このとき、位相差は2πだけ加算されることと等価な変換が波形制御回路103で行われるので、例えば正しい位相差θを示すパルス幅を生成できないような微小な位相差であっても、精度良く計測することが可能となる。2πという位相差は2つの信号の位相差が0のときに求めることができ、例えば入力信号101と102に同一の信号を与えることで容易に測定できる。また2πとは信号の一周期分に対応するため、その周期がわかるならば、位相差測定回路10で測定した結果を用いることで、2つの入力信号間の時間のずれも算出可能となる。
以上のような本発明の実施の形態1に係る位相差測定回路は、入力信号102を一定の周期毎に出力する波形制御回路103と、入力信号101と波形制御回路からの出力1031との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅として出力する比較パルス発生回路104と、比較パルス発生回路104から出力する位相差パルスを電荷量に変換し、変換した電荷量を蓄積し、該蓄積した電荷量に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路105と、周期信号発生回路で生成した周期信号の周期を計測し、アナログである2つの入力信号の位相差をデジタル数値として出力する計測回路とを備えたので、入力信号101と102との位相差に2π加算した位相差パルスを電荷として累積することにより、2つの入力信号の位相差が正しい位相差θを示すパルス幅を生成できないような微小な位相差であっても、高速なパルス信号を必要とすることなく精度良く計測することができ、回路そのものを高速化、高精度化する必要がなくなるため、回路構成が容易になる。
なお、本実施の形態1に係る位相差測定回路では、2つの入力信号の位相差を示す位相差パルスが、本来の位相差に2πだけ加算されるよう波形制御回路103が出力信号を生成するものについて説明したが、位相差パルスが本来の位相差にnπ(nは自然数)だけ加算されるよう波形制御回路103が出力信号を生成するようにしても良い。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る位相差測定回路は、実施の形態1における波形制御回路の代わりに、入力した信号を所定の位相だけシフトさせる位相シフト回路を設けたものである。
図8、図9を用いて、実施の形態2に係る位相差測定回路を説明する。実施の形態1と同様の構成については説明を省略し、実施の形態1と異なる点のみ説明を行う。
図8は、本発明の実施の形態2に係る位相差測定回路の構成を示す図であり、図9は、実施の形態2に係る位相差測定回路の比較パルス発生回路の一例と入出力の関係を示す図である。
本実施の形態2に係る位相差測定回路20は、図8に示すように、本実施の形態1における波形制御回路103の代わりに、入力信号102を所定の位相だけシフトして出力する位相シフト回路203を設けている。このとき、入力信号102を所定の位相だけシフトして出力する。例えば、図9に示すように、それぞれのパルスが2πだけ遅れた位相を出力する出力信号2031が得られるようにシフトする。そして、比較パルス発生回路104は入力信号101と位相シフト回路203の出力2031とにより、2つの信号の立ち上がりエッジ間の位相差をパルス幅とする位相差パルス1042を出力する。そのための比較パルス発生回路104の一例として例えば、図2と同様のRSラッチ回路により、位相差パルス1042を生成することができる。このように、RSラッチ回路にて、イネーブル信号により入力信号101の波形制御を行った信号1041と位相シフト回路203にて位相がシフトされた出力2031との位相差パルス1042が生成され、すなわち、これにより例えば位相差θを持った入力信号101及び102の2つの信号は、位相差2π+θを持った2つの信号に変換され、それをパルス幅とする位相差パルス1042が生成される。入力信号が周期信号である場合、θと(2π+θ)は等価である。すなわち、位相シフト回路203のシフト量が2πで、図1の波形制御回路103のイネーブル信号が図2に示す関係にあるとき、波形制御回路103と位相シフト回路203は機能的に等価な回路となる。したがって、比較パルス発生回路104以降の動作は実施の形態1の説明と同様となる。
なお、本実施の形態2に係る位相差測定回路20において、比較パルス発生回路104としてRSラッチ回路を用いた例を示したが、これに限るものではなく、入力信号101と102との位相差に2πが加算された位相差パルス1042が生成できる回路であればよい。
また、実施の形態1と同様、入力信号101の波形制御をRSラッチ回路前段で行ってもよい。
以上のような本発明の実施の形態1に係る位相差測定回路は、入力信号102を所定の位相だけシフトさせて出力する位相シフト回路203と、入力信号101と位相シフト回路203からの出力2031との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅として出力する比較パルス発生回路104と、比較パルス発生回路104から出力する位相差パルスを電荷量に変換し、変換した電荷量を蓄積し、該蓄積した電荷量に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路105と、周期信号発生回路で生成した周期信号の周期を計測し、アナログである2つの入力信号の位相差をデジタル数値として出力する計測回路とを備えたので、入力信号101と102との位相差に2π加算した位相差パルスを電荷として累積することにより、2つの入力信号の位相差が正しい位相差θを示すパルス幅を生成できないような微小な位相差であっても、高速なパルス信号を必要とすることなく精度良く計測することができ、回路そのものを高速化、高精度化する必要がなくなるため、回路構成が容易になる。
なお、本実施の形態2に係る位相差測定回路では、入力信号の位相を2πだけシフトさせる位相シフト回路203について説明したが、nπ(nは自然数)だけ位相をシフトさせる位相シフト回路としても良い。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る位相差測定回路は、遅延回路が正常に動作しているかどうかの判定を行うために、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定するようにしたものである。
以下、本発明の実施の形態3に係る位相差測定回路について説明する。実施の形態1と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図10は本発明の実施の形態3の位相差測定回路30の構成を示すブロック図である。
図において、遅延回路303は所定の周期を有する入力信号301を所定の遅延量だけ遅延させるものであり、遅延制御回路310は、遅延回路で遅延させる遅延量を制御するものである。
まず、遅延回路303は、入力信号301を所定の遅延量だけ遅延させる。例えば遅延量を位相に変換して考えると、位相θだけ信号を遅延させた場合、遅延回路303の出力3031と入力信号301との関係は、図1で示すところの入力信号101と102との関係と等価になる。波形制御回路103は実施の形態1と同様に信号に2πだけ加算するものとすると、比較パルス発生回路104へ入力される2つの信号、301と1031の位相差は2π+θとなる。したがって、比較パルス発生回路104以降の動作は、実施の形態1と同じである。
遅延回路303および遅延制御回路310の一例を図11に示す。遅延回路303は図11に示すようにバッファ30300〜30307で構成され、いずれの入力もマルチプレクサ3038に入力され、遅延制御回路310による制御により1つだけ選択されて出力3031となる。遅延制御回路310は最も簡易なものとしてアップカウンタがある。クロック3100aによりカウントアップし、リセット3100bによりカウント値がリセットされる。ここでは遅延制御回路310により、遅延回路303は所定の時間間隔で徐々に遅延量が大きくなるように制御されるものとする。なお、ここでは図示していないが、バッファ30300〜30307の入出力の遅延量をPLL(Phase Locked Loop)あるいはDLL(Delay Locked Loop)で入力信号301の周期と同じになるように制御してやれば、遅延回路の出力3031は入力信号301の2πn/8(nは0〜7)だけ位相がシフトされたものとなる。また、本実施の形態3において、バッファ30300〜30307により入力信号を遅延させる遅延回路を用いたが、これに限るものではなく、遅延制御回路の制御に基づいて、入力信号から遅延量の異なる2以上の信号を生成するような遅延回路であれば良い。
ここで所定の遅延量、すなわち既知の位相差を遅延回路303で生成しながらも、それを後段の比較パルス発生回路104、周期信号発生回路105、計測回路106で測定する意味を説明する。
遅延回路303を半導体に実装する場合、製造上のばらつきは免れない。あるいは電気特性、温度特性による遅延時間のばらつきも同様である。これらの要因を加味して、設定した遅延量だけの遅延をもって遅延回路303から出力されているかどうかを評価もしくは検査を容易に行うためのものである。遅延制御回路310によりバッファごとの遅延量、すなわち位相差が選択でき、その位相差は微小であろうとも、波形制御回路1103より例えば2πの位相が加算されるため、精度の良い計測が可能となる。比較パルス発生回路104以降の動作は実施の形態1と同様となる。このように、遅延回路303においてバッファ毎に正常な遅延量だけ遅延されているかを、入力信号301と遅延回路303にて遅延した信号3031との位相差を測定することにより判定することができる。
以上のような本発明の実施の形態3に係る位相差測定回路は、前記入力信号301を所定の遅延量だけ遅延させる遅延回路303と、遅延回路303の遅延量を制御する遅延制御回路310と、前記遅延させた信号を一定の周期毎に出力する波形制御回路103と、前記入力信号301と前記波形制御回路103にて一定の周期毎に出力された信号1031との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅1042を出力する比較パルス発生回路104と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号1051を生成する周期信号発生回路105と、前記周期信号1051の周期を測定する計測回路106とを備え、入力信号を遅延回路にて所定の遅延量だけ遅延させ、入力信号と遅延回路にて遅延させた信号との位相差を測定するようにしたので、遅延回路303により生じさせた位相差を確認することによって、設定した遅延量が遅延されているかを確認することができ、遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を行うことができる。
なお、本実施の形態3では遅延制御回路310を用いて、所定の時間間隔毎に、徐々に遅延量が大きくなるように制御したが、反対に、徐々に小さくなるように制御するようにしてもよく、また、所定の時間間隔毎に、所望の遅延量に変更させても良い。
また、本実施の形態3では、複数の遅延量を設定できる遅延回路を用いたが、遅延量を固定させた遅延回路を用いても良く、この場合、遅延回路を小さくできるとともに、遅延制御回路を要することがないため、回路規模を縮小することができる。
また、本実施の形態3に係る位相差測定回路は、2つの入力信号の位相差を示す位相差パルスが、本来の位相差に2πだけ加算されるよう波形制御回路が出力信号を生成するものについて説明したが、位相差パルスがnπ(nは自然数)だけ加算されるよう波形制御回路103が出力信号を生成するようにしても良い。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4に係る位相差測定回路は、実施の形態3に係る位相差測定回路の波形制御回路の代わりに、入力した信号を所定の位相だけシフトさせる位相シフト回路を設けたものである。
図12を用いて、実施の形態4に係る位相差測定回路40を説明する。実施の形態3と同様の構成については説明を省略し、実施の形態3と異なる点のみ説明を行う。
図12は、本発明の実施の形態4に係る位相差測定回路の構成を示す図である。
本実施の形態4に係る位相差測定回路40は、図12に示すように、本実施の形態3における波形制御回路103の代わりに、遅延回路303から出力された信号3031を所定の位相だけシフトして出力する位相シフト回路203を設けている。
実施の形態3と同様、まず、遅延回路303は入力信号301を所定の遅延量だけ遅延させる。例えば遅延量を位相にして考えると、位相θだけ信号を遅延させた場合、遅延回路303の出力3031と入力信号301との関係は図1で示すところの入力信号101と102との関係と等価になる。位相シフト回路203では、実施の形態2と同様に、入力した信号のそれぞれのパルスが2πだけ遅れた位相を出力する出力信号2031が得られるようにシフトする。これにより、比較パルス発生回路104へ入力される2つの信号、301と2031との位相差は2π+θとなる。したがって、比較パルス発生回路104以降の動作は実施の形態1と同様となる。
遅延回路303及び遅延制御回路310は、実施の形態3と同様に、図11に示すような構成とし、また、遅延制御回路310により遅延回路303は所定の時間間隔で徐々に遅延量が大きくなるように制御されるものとする。また、実施の形態3と同様に、バッファ30300〜30307の入出力の遅延量をPLL(Phase Locked Loop)あるいはDLL(Delay Locked Loop)で入力信号301の周期と同じになるように制御してやれば、遅延回路の出力3031は入力信号301の2πn/8(nは0〜7)だけ位相がシフトされたものとなる。なお、遅延回路は、遅延制御回路の制御に基づいて、入力信号から遅延量の異なる2以上の信号を生成するような遅延回路であれば何でもよい。
以上のような本発明の実施の形態4に係る位相差測定回路40は、入力信号301を所定の遅延量だけ遅延させる遅延回路303と、遅延回路303の遅延量を制御する遅延制御回路310と、前記遅延回路で遅延させた信号の位相3031を2πだけシフトする位相シフト回路203と、前記入力信号301と前記前記位相シフト回路にて2πだけシフトされた信号2031との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅1042を出力する比較パルス発生回路104と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号1051を生成する周期信号発生回路105と、前記周期信号1051の周期を測定する計測回路106とを備え、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定するようにしたので、遅延回路により生じさせた位相差を確認することによって、設定した遅延量が遅延されているかを確認することができ、遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を行うことができる。
なお、本実施の形態4に係る位相差測定回路40では、遅延回路303から出力された信号の位相を2πだけシフトさせる位相シフト回路203について説明したが、nπ(nは自然数)だけ位相をシフトさせる位相シフト回路としても良い。
また、本実施の形態4では遅延制御回路310を用いて、所定の時間間隔毎に、徐々に遅延量が大きくなるように制御したが、反対に、徐々に小さくなるように制御するようにしてもよく、また、所定の時間間隔毎に、所望の遅延量に変更させても良い。
また、本実施の形態4では、複数の遅延量を設定できる遅延回路を用いたが、遅延量を固定させた遅延回路を用いても良く、この場合、遅延回路を小さくできるとともに、遅延制御回路を要することがないため、回路規模を縮小することができる。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5に係る位相差測定回路は、実施の形態3に係る位相差測定回路の波形制御回路の代わりに、遅延回路にて、入力した信号を所定量遅延させるとともに、該遅延させた信号の位相をさらに2πだけ遅延させるものである。
図13を用いて、実施の形態5に係る位相差測定回路50を説明する。実施の形態3と同様の構成については説明を省略し、実施の形態3と異なる点のみ説明を行う。
図13は、本発明の実施の形態5に係る位相差測定回路50の構成を示す図である。
本実施の形態5に係る位相差測定回路50は、図13に示すように、本実施の形態3における波形制御回路103の代わりに、入力信号301を所定の遅延量だけ遅延するとともに、該遅延した信号の位相をさらに2πだけ遅延させた信号5031を出力する遅延回路503を設けている。
実施の形態3と同様、まず、遅延回路503は入力信号301を所定の遅延量だけ遅延させる。ここでは遅延量を位相にして考えると、θだけ遅延されるものとする。さらに遅延回路503は、所定の遅延量だけ遅延した信号のそれぞれのパルスがさらに2πだけ遅延した位相を出力する出力信号5031が得られるようにする。これにより、比較パルス発生回路104へ入力される2つの信号、301と5031との位相差は2π+θとなり、図10で示すところの入力信号301と1031との関係と等価になる。したがって、比較パルス発生回路104以降の動作は実施の形態1と同様となる。
入力信号301の位相をθだけシフトさせるには、遅延回路503を、図11に示すようなバッファ30300〜30307を設けた構成とし、遅延制御回路310により1つだけ選択するようにする。また、実施の形態3と同様に、バッファ30300〜30307の入出力の遅延量をPLL(Phase Locked Loop)あるいはDLL(Delay Locked Loop)で入力信号301の周期と同じになるように制御してやれば、入力信号の2πn/8(nは0〜7)だけ位相がシフトされたものとなる。また、遅延回路503は遅延制御回路により所定の時間間隔で徐々に遅延量θが大きくなるように制御されるものとする。本実施の形態5に係る遅延回路503は、上記のように2πn/8(nは0〜7)だけ位相させた後、後段でさらに2πだけ遅延させるものであり、上記構成に加えて、例えば、マルチプレクサ3038の後段に2つのインバータ(図示せず)を構成することにより、位相がさらに2πだけ遅延され、入力信号301は、遅延回路503により2π+θだけ位相がシフトされる。なお、バッファ30300の前段で2πだけ位相を遅延させるようにしてもよく、この場合バッファ30300の前段にインバータを設けるとよい。
以上のような本発明の実施の形態5に係る位相差測定回路50は、前記入力信号を所定の遅延量だけ遅延させるとともに、該遅延させた信号の位相をさらに2πだけ遅延させる遅延回路503と、遅延回路503の遅延量を制御する遅延制御回路310と、前記入力信号301と前記遅延回路503から出力された信号5031との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅1042を出力する比較パルス発生回路104と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号1051を生成する周期信号発生回路105と、前記周期信号1051の周期を測定する計測回路106とを備え、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定するようにしたので、遅延回路により生じさせた位相差を確認することによって、設定した遅延量が遅延されているかを確認することができ、遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を行うことができる。
なお、本実施の形態5に係る位相差測定回路では、所定の遅延量だけ遅延させた信号からさらに2πだけ遅延させる遅延回路503について説明したが、例えばn個のインバータを用いて、nπ(nは自然数)だけさらに位相を遅延させるような遅延回路としても良い。
また、本実施の形態5では遅延制御回路310を用いて、所定の時間間隔毎に、徐々に遅延量が大きくなるように制御したが、反対に、徐々に小さくなるように制御するようにしてもよく、また、所定の時間間隔毎に、所望の遅延量に変更させても良い。
また、本実施の形態5では、複数の遅延量を設定できる遅延回路を用いたが、遅延量を固定させた遅延回路を用いても良く、この場合、遅延回路を小さくできるとともに、遅延制御回路を要することがないため、回路規模を縮小することができる。
(実施の形態6)
本発明の実施の形態5に係る位相差測定回路は、遅延回路が正常に動作しているかどうかの判定を自動的に行うために、実施の形態3の位相差測定回路に所定期間の統計結果を得る統計回路を備えたものである。
以下、本発明の実施の形態6に係る位相差測定回路60について説明する。実施の形態1、及び実施の形態3と同様の構成については同じ符号を用い、説明を省略する。
図14〜図16を用いて、計測結果を用いることにより、所定期間の統計結果を得る例について説明する。
図14は、計測回路による計測結果に基づいて、所定期間内における位相差の統計情報を生成する統計回路407を有する位相差測定回路60を示すブロック図である。
実施の形態3と同様、まず、遅延回路303は入力信号301を所定の遅延量だけ遅延させる。例えば遅延量を位相にして考えると、位相θだけ信号を遅延させた場合、遅延回路303の出力3031と入力信号301との関係は図1で示すところの入力信号101と102との関係と等価になる。波形制御回路103は実施の形態1と同様に信号に2πだけ加算するものとする。これにより、比較パルス発生回路104へ入力される2つの信号、301と1031との位相差は2π+θとなる。したがって、比較パルス発生回路104、及び周期信号発生回路105の動作は実施の形態1と同様となる。
遅延回路303及び遅延制御回路310は、実施の形態3と同様に、図11に示すような構成とし、また、遅延制御回路310により遅延回路303は所定の時間間隔で徐々に遅延量が大きくなるように制御されるものとする。また、実施の形態3と同様に、バッファ30300〜30307の入出力の遅延量をPLL(Phase Locked Loop)あるいはDLL(Delay Locked Loop)で入力信号301の周期と同じになるように制御してやれば、遅延回路の出力3031は入力信号301の2πn/8(nは0〜7)だけ位相がシフトされたものとなる。なお、遅延回路は、遅延制御回路の制御に基づいて、入力信号から遅延量の異なる2以上の信号を生成するような遅延回路であれば何でもよい。
次に、本実施の形態6に係る位相差測定回路における計測回路306について図15を用いて説明する。
図15は計測回路306の回路構成の一例を示す図である。
図において、計測回路306は周期信号1051の周期を、カウンタ3061を使って計測する。このカウンタ3061はカウントアップのためのクロックを、任意の周波数である基準クロック、例えば入力信号301と同じ周波数でもよい、とし、カウント値をリセットするための信号を周期信号1051とする。レジスタA3062は周期信号の周期を保持するもので、周期信号1051によりカウンタ3061がリセットされる直前にそのときのカウント値を保持する。レジスタB3063はレジスタA3062が周期信号1051によって更新される直前にそのときのレジスタA3062の値を保持する。つまり、レジスタBには1つ前の周期信号1051の周期が保持されることになる。比較器3064はレジスタA3062とレジスタB3063との値を比較するものであり、レジスタA3062の値の方が大きい場合には1を、レジスタB3063の方が大きい場合には0を出力するものとし、それを計測回路306の出力308とする。なお、本実施の形態6において、異なる周期の測定値を保持するために2つのレジスタを用いたが、その数に限りはなく、2つ以上のレジスタを用いても良い。
次に、統計回路407であるが、これは所定期間内における計測回路306の出力の履歴を保存することによって統計情報を生成するものであり、図14のように論理和ゲート4071とDフリップフロップ回路4072とで構成され、遅延制御回路310のリセット3100bと同じ信号でDフリップフロップ回路4072はリセットされる。
次に、図16を用いて本実施の形態6に係る位相差測定回路60において、遅延回路が正常に動作しているか否かの判定を自動的に行う動作を説明する。
ここでは説明を簡単にするために、遅延回路303の遅延量は設定した遅延量に対して一回のみの計測とし、遅延量が単調に増加する方向に遅延制御回路310を制御するものとする。また、設定した遅延量が安定するまでのセトリング時間は無視するものとし、計測回路306の基準クロックは入力信号301と同じ周波数とする。
図に示すように、この場合、遅延量を変換した位相差は最初は小さいが、遅延制御回路310により遅延量が大きくなるように遅延回路303は制御されるので、位相差は大きくなっていく。このことを容量10531のノード10533の電位の変化で示すならば、参照電圧10541になる時間は段々と短くなることを意味している。つまり、周期信号1051の周期が短くなり、カウンタ3061でカウントされる数値も小さくなる。
これらの過程より、遅延制御回路310で遅延回路の遅延量が徐々に大きくなるように制御される場合、図16(a)に示すように、比較器3064への入力であるレジスタA3062とレジスタB3063との比較結果は常にレジスタB3063の方が大きくなる、ということがわかる。したがって、計測回路306の出力308は常に0となる。遅延回路306が製造上のばらつきや温度特性、電気特性に依らず正常動作しているならば、計測回路306の出力308は常に0なので、位相差測定回路60の出力408は常に0となる。
もし、図16(b)のように、ある遅延量の設定で大小の関係が異常になったならば、比較器3064の出力308は1になり、それは統計回路407でDフリップフロップ回路4072がリセットされるまで異常状態を保持しておく。このように設定すれば、必要とする遅延量の評価もしくは検査を連続で行い、異常状態の発生の有無だけが容易に測定できる。
つまり、この位相差測定回路60は測定の開始信号を3100bとし、その測定結果の評価を408とするBIST(Built−In Self Test)回路を構成している。
なお、ここでは説明の簡単化のために、各位相量について一回だけの測定としているが複数周期に渡り測定することで、その平均や分散といった統計データを容易に得ることが可能になるのはいうまでもない。
以上のような本発明の実施の形態6に係る位相差測定回路60は、前記入力信号301を所定の遅延量だけ遅延させる遅延回路303と、遅延回路303の遅延量を制御する遅延制御回路310と、前記遅延させた信号を一定の周期毎に出力する波形制御回路103と、前記入力信号301と前記波形制御回路にて一定の周期毎に出力された信号3031との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅1031を出力する比較パルス発生回路104と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号1051を生成する周期信号発生回路105と、前記周期信号105の周期を測定する計測回路306と、前記計測回路306による計測結果に基づいて、所定期間内における位相差の統計情報を生成する統計回路407とを備え、所定の周期を有する入力信号301と、該入力信号301を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定するようにしたので、遅延回路により生じさせた位相差を確認することによって、設定した遅延量が遅延されているかを確認することができ、遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を自動的に行うことができる。
なお、本実施の形態6では遅延制御回路310を用いて、所定の時間間隔毎に、徐々に遅延量が大きくなるように制御したが、反対に、徐々に小さくなるように制御するようにしてもよく、また、所定の時間間隔毎に、所望の遅延量に変更させても良い。
また、本実施の形態6では、複数の遅延量を設定できる遅延回路を用いたが、遅延量を固定させた遅延回路を用いても良く、この場合、遅延回路を小さくできるとともに、遅延制御回路を要することがないため、回路規模を縮小することができる。
また、本実施の形態6に係る位相差測定回路は、2つの入力信号の位相差を示す位相差パルスが、本来の位相差に2πだけ加算されるよう波形制御回路が出力信号を生成するものについて説明したが、位相差パルスがnπ(nは自然数)だけ加算されるよう波形制御回路103が出力信号を生成するようにしても良い。
(実施の形態7)
本発明の実施の形態7に係る位相差測定回路は、実施の形態6に係る位相差測定回路の波形制御回路の代わりに、入力した信号を所定の位相だけシフトさせる位相シフト回路を設けたものである。
図17を用いて、実施の形態7に係る位相差測定回路を説明する。実施の形態6と同様の構成については説明を省略し、実施の形態6と異なる点のみ説明を行う。
図17は、本発明の実施の形態7に係る位相差測定回路の構成を示す図である。
本実施の形態7に係る位相差測定回路70は、図17に示すように、本実施の形態6における波形制御回路103の代わりに、遅延回路303から出力された信号3031を所定の位相だけシフトして出力する位相シフト回路203を設けている。
実施の形態6と同様、まず、遅延回路303は入力信号301を所定の遅延量だけ遅延させる。例えば遅延量を位相にして考えると、位相θだけ信号を遅延させた場合、遅延回路303の出力3031と入力信号301との関係は図1で示すところの入力信号101と102との関係と等価になる。位相シフト回路203では、実施の形態2と同様に、入力した信号のそれぞれのパルスが2πだけ遅れた位相を出力する出力信号2031が得られるようにシフトする。これにより、比較パルス発生回路104へ入力される2つの信号、301と2031とは、位相差が2π+θとなり、図14で示すところの入力信号301と波形制御回路の出力信号1031との関係と等価になる。したがって、比較パルス発生回路104以降の動作は実施の形態6と同様となる。
遅延回路303及び遅延制御回路310は、実施の形態3と同様に、図11に示すような構成とし、また、遅延制御回路310により遅延回路303は所定の時間間隔で徐々に遅延量が大きくなるように制御されるものとする。また、実施の形態3と同様に、バッファ30300〜30307の入出力の遅延量をPLL(Phase Locked Loop)あるいはDLL(Delay Locked Loop)で入力信号301の周期と同じになるように制御してやれば、遅延回路の出力3031は入力信号301の2πn/8(nは0〜7)だけ位相がシフトされたものとなる。なお、遅延回路は、遅延制御回路の制御に基づいて、入力信号から遅延量の異なる2以上の信号を生成するような遅延回路であれば何でもよい。
以上のような本発明の実施の形態7に係る位相差測定回路70は、所定の周期を有する入力信号を所定の遅延量だけ遅延させる遅延回路303と、遅延回路303の遅延量を制御する遅延制御回路310と、前記遅延回路303で遅延させた信号の位相を2πだけシフトする位相シフト回路203と、前記入力信号と前記位相シフト回路にて2πだけシフトされた信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅1042に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路104と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号1051を生成する周期信号発生回路306と、前記周期信号1051の周期を測定する計測回路306と、前記計測回路306による計測結果に基づいて、所定期間内における位相差の統計情報を生成する統計回路407を備え、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定するようにしたので、遅延回路により生じさせた位相差を確認することによって、設定した遅延量が遅延されているかを確認することができ、遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を自動的に行うことができる。
なお、本実施の形態7に係る位相差測定回路では、遅延回路303から出力された信号の位相を2πだけシフトさせる位相シフト回路203について説明したが、nπ(nは自然数)だけ位相をシフトさせる位相シフト回路としても良い。
また、本実施の形態7では遅延制御回路310を用いて、所定の時間間隔毎に、徐々に遅延量が大きくなるように制御したが、反対に、徐々に小さくなるように制御するようにしてもよく、また、所定の時間間隔毎に、所望の遅延量に変更させても良い。
また、本実施の形態7では、複数の遅延量を設定できる遅延回路を用いたが、遅延量を固定させた遅延回路を用いても良く、この場合、遅延回路を小さくできるとともに、遅延制御回路を要することがないため、回路規模を縮小することができる。
(実施の形態8)
本発明の実施の形態8に係る位相差測定回路は、実施の形態6に係る位相差測定回路の波形制御回路の代わりに、遅延回路にて、入力した信号を所定量遅延させるとともに、該遅延させた信号の位相をさらに2πだけ遅延させるものである。
図18を用いて、実施の形態8に係る位相差測定回路80を説明する。実施の形態6と同様の構成については説明を省略し、実施の形態6と異なる点のみ説明を行う。
図18は、本発明の実施の形態8に係る位相差測定回路80の構成を示す図である。
本実施の形態8に係る位相差測定回路80は、図18に示すように、本実施の形態8における波形制御回路103の代わりに、入力信号301を所定の遅延量だけ遅延するとともに、該遅延した信号の位相をさらに2πだけ遅延させた信号8031を出力する遅延回路803を設けている。
実施の形態6と同様、まず、遅延回路803は入力信号301を所定の遅延量だけ遅延させる。ここでは遅延量を位相にして考えると、θだけ遅延されるものとする。さらに遅延回路803は、所定の遅延量だけ遅延した信号のそれぞれのパルスがさらに2πだけ遅延した位相を出力する出力信号8031が得られるようにする。これにより、比較パルス発生回路104へ入力される2つの信号、301と8031とは、位相差が2π+θとなり、図14で示すところの入力信号301と波形制御回路の出力信号1031との関係と等価になる。したがって、比較パルス発生回路104以降の動作は実施の形態6と同様となる。
入力信号301の位相をθだけシフトさせるには、遅延回路503を、図11に示すようなバッファ30300〜30307を設けた構成とし、遅延制御回路310により1つだけ選択するようにする。また、実施の形態3と同様に、バッファ30300〜30307の入出力の遅延量をPLL(Phase Locked Loop)あるいはDLL(Delay Locked Loop)で入力信号301の周期と同じになるように制御してやれば、入力信号の2πn/8(nは0〜7)だけ位相がシフトされたものとなる。また、遅延回路803は遅延制御回路310により所定の時間間隔で徐々に遅延量θが大きくなるように制御されるものとする。本実施の形態8に係る遅延回路803は、上記のように2πn/8(nは0〜7)だけ位相させた後、後段でさらに2πだけ遅延させるものであり、上記構成に加えて、例えば、マルチプレクサ3038の後段に2つのインバータ(図示せず)を構成することにより、位相がさらに2πだけ遅延され、入力信号301は、遅延回路803により2π+θだけ位相がシフトされる。なお、バッファ30300の前段で2πだけ位相を遅延させるようにしてもよく、この場合バッファ30300の前段にインバータを設けるとよい。
以上のような本発明の実施の形態8に係る位相差測定回路80は、所定の周期を有する入力信号301を所定の遅延量だけ遅延させるとともに、該遅延させた信号の位相をさらに2πだけ遅延させる遅延回路803と、遅延回路803の遅延量を制御する遅延制御回路310と、入力信号301と遅延回路803から出力された信号8031との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅1042に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路104と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号1051を生成する周期信号発生回路105と、周期信号1051の周期を測定する計測回路306と、計測回路306による計測結果に基づいて、所定期間内における位相差の統計情報を生成する統計回路407とを備え、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定するようにしたので、遅延回路により生じさせた位相差を確認することによって、設定した遅延量が遅延されているかを確認することができ、遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を自動的に行うことができる。
なお、本実施の形態8に係る位相差測定回路80では、所定の遅延量だけ遅延させた信号からさらに2πだけ遅延させる遅延回路803について説明したが、例えばn個のインバータを用いて、nπ(nは自然数)だけさらに位相を遅延させる遅延回路としても良い。
また、本実施の形態8では遅延制御回路310を用いて、所定の時間間隔毎に、徐々に遅延量が大きくなるように制御したが、反対に、徐々に小さくなるように制御するようにしてもよく、また、所定の時間間隔毎に、所望の遅延量に変更させても良い。
また、本実施の形態8では、複数の遅延量を設定できる遅延回路を用いたが、遅延量を固定させた遅延回路を用いても良く、この場合、遅延回路を小さくできるとともに、遅延制御回路を要することがないため、回路規模を縮小することができる。
本発明に関わる位相差測定回路は、位相差が小さい場合でも精度良く測定することができるので、特に、微小な位相差の測定を要する位相差測定回路等の用途に有用である。
本発明は2つの信号の位相差を測定する位相差測定回路に関するものである。
2つの位相差を測定する従来の回路において、位相差を測定する場合、該2つの信号の位相差の幅をもつパルス波形を生成し、その幅を前記パルス波形よりも高速なパルス信号でカウントしている(例えば、特許文献1参照)。
図19、及び図20を用いて、高速なパルス信号で位相差を測定する従来の回路である位相差判別回路を説明する。
図19は、高速パルス信号を用いる位相差判別回路の構成を示す図であり、図20は、各回路から出力される信号の波形図である。
図において、位相差判別回路は、入力信号151a及び151bの波形整形を行う波形整形回路152a及び152bと、各入力信号の位相差を示すパルス波形S5を生成するエクスクルシブオア回路153と、前記位相差を示すパルス波形を所定の期間t1だけカウントする第1のカウンタ154と、信号をカウントするための高速パルス信号発生器155を、所定の期間t1を切り替えるためのスイッチ156と、第1のカウンタ154からの出力S9を所定の期間t2だけカウントする第2のカウンタ157と、位相差の検出結果を出力するRSフリップフロップ158とから構成される。
また、第1のカウンタの出力Q1〜Q4はそれぞれt1の期間が異なるものであり、また、第2のカウンタの出力Q4〜Q6は、それぞれt2の期間が異なるものであり、それぞれ所望の期間を選択する。
図20に示すように、波形整形回路152a、及び152bは、2つの入力信号151a、及び151bである信号S1及びS2をそれぞれ入力して、矩形波信号S3、S4を生成し、該波形整形された入力信号S3、S4はエクスクルシブオア回路153により、それらの位相差に応じたパルス波形が生成される。そして、第1のカウンタ154では、この位相差パルスを計測し、該位相差パルスが所定のカウント値t1を超えたら、第2のカウンタ157及びRSフリップフロップ回路158に出力される出力信号S9が「1」となる。第2のカウンタ157は、信号S9によってリセットされ、高速パルス信号S8をカウントし、所定のカウント値t2を超えたら、RSフリップフロップ158に出力される出力信号S10が「1」となる。RSフリップフロップ158は、セット端子Sに入力されるS9が「1」になると、出力信号S11が「1」となることによりセットされ、リセット端子Rに入力される信号S10が「1」となると出力信号S11が「0」となることによりリセットされる。
このように、高速パルスで位相差を表すパルス幅S5をカウントした値が所定のカウント値t1を超えた場合、位相差が発生したと判断される。
特許第2783543号公報(第4頁、第1図、第2図)
しかしながら、前記従来の構成では、位相差を表すパルス幅が小さくなった場合、それを精度良く測定しようとするならば、対象となるパルス幅よりも充分狭い幅、すなわち非常に高速なパルス信号が必要という課題を有していた。これは測定の対象となる信号の周波数にはよらず、要求される位相差の分解能のみに依存する。結果的に分解能を上げようとすれば、おのずと高速パルス信号はより高速なものが要求されることになる。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、どのような位相差でも、高速なパルス信号を必要とせず精度良く測定できる位相差測定回路を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために本発明の請求項1に係る位相差測定回路は、2つの入力信号の位相差を測定する位相差測定回路において、前記2つの入力信号のうち、一方の入力信号を一定の周期毎に出力する波形制御回路と、前記波形制御回路にて一定の周期毎に出力された一方の入力信号ともう一方の入力信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、前記周期信号の周期を測定する計測回路とを備えたものである。
また、本発明の請求項2に係る位相差測定回路は、2つの入力信号の位相差を測定する位相差測定回路において、前記2つの入力信号のうち、一方の入力信号の位相をnπ(nは自然数)だけシフトする位相シフト回路と、前記位相シフト回路にてnπだけシフトされた一方の入力信号ともう一方の入力信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、前記周期信号の周期を測定する計測回路とを備えたものである。
また、本発明の請求項3に係る位相差測定回路は、請求項1または2に記載の位相差測定回路において、前記周期信号発生回路は、前記比較パルス発生回路からの出力によって駆動し、電荷を出力するチャージポンプ回路と、前記チャージポンプ回路の出力電荷を蓄積する容量と、前記容量の蓄積電圧が任意の参照電圧を超えたことを示すリセットパルスを生成するリセットパルス生成部とを備えたものである。
また、本発明の請求項4に係る位相差測定回路は、請求項3に記載の位相差測定回路において、前記チャージポンプ回路は、前記比較パルス発生回路から出力されるパルス幅に応じて出力電荷量を制御するものである。
また、本発明の請求項5に係る位相差測定回路は、請求項3に記載の位相差測定回路において、前記計測回路は、前記リセットパルスの周期を任意のクロックでカウントし、該リセットパルスの周期をデジタル数値に変換して出力するものである。
また、本発明の請求項6に係る位相差測定回路は、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定する位相差測定回路であって、前記入力信号を所定の遅延量だけ遅延させる遅延回路と、前記遅延させた信号を一定の周期毎に出力する波形制御回路と、前記入力信号と前記波形制御回路にて一定の周期毎に出力された信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、前記周期信号の周期を測定する計測回路とを備えたものである。
また、本発明の請求項7に係る位相差測定回路は、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定する位相差測定回路であって、前記入力信号を所定の遅延量だけ遅延させる遅延回路と、前記遅延回路で遅延させた信号の位相をnπ(nは自然数)だけシフトする位相シフト回路と、前記入力信号と前記前記位相シフト回路にてnπだけシフトされた信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、前記周期信号の周期を測定する計測回路とを備えたものである。
また、本発明の請求項8に係る位相差測定回路は、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定する位相差測定回路であって、前記入力信号を所定の遅延量だけ遅延させるとともに、該遅延させた信号の位相をさらにnπ(nは自然数)だけ遅延させる遅延回路と、前記入力信号と前記遅延回路から出力された信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、前記周期信号の周期を測定する計測回路とを備えたものである。
また、本発明の請求項9に係る位相差測定回路は、請求項6から8のいずれかに記載の位相差測定回路において、前記遅延回路の遅延量を制御する遅延制御回路を備え、前記遅延回路は、前記遅延制御回路の制御に基づいて、前記入力信号から遅延量の異なる2以上の信号を生成するものである。
また、本発明の請求項10に係る位相差測定回路は、請求項9に記載の位相差測定回路において、前記遅延制御回路は、所定の時間間隔毎に、前記遅延回路の遅延量を変更するものである。
また、本発明の請求項11に係る位相差測定回路は、請求項9に記載の位相差測定回路において、前記遅延制御回路は、所定の時間間隔毎に、前記遅延回路の遅延量を単調に増加、あるいは単調に減少させる制御を行うものである。
また、本発明の請求項12に係る位相差測定回路は、請求項6から8のいずれかに記載の位相差測定回路において、前記周期信号発生回路は、前記比較パルス発生回路からの出力に応じて駆動し、電荷を出力するチャージポンプ回路と、前記チャージポンプ回路の出力電荷を蓄積する容量と、前記容量の蓄積電圧が任意の参照電圧を超えたことを示すリセットパルスを生成するリセットパルス生成部とを備えたものである。
また、本発明の請求項13に係る位相差測定回路は、請求項12に記載の位相差測定回路において、前記チャージポンプ回路は、前記比較パルス発生回路から出力されるパルス幅に応じて出力電荷量を制御するものである。
また、本発明の請求項14に係る位相差測定回路は、請求項12に記載の位相差測定回路において、前記計測回路は、前記リセットパルスの周期を任意のクロックでカウントし、該リセットパルスの周期をデジタル数値に変換して出力するものである。
また、本発明の請求項15に係る位相差測定回路は、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定する位相差測定回路であって、前記入力信号を所定の遅延量だけ遅延させる遅延回路と、前記遅延させた信号を一定の周期毎に出力する波形制御回路と、前記入力信号と前記波形制御回路にて一定の周期毎に出力された信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、前記周期信号の周期を測定する計測回路と、前記計測回路による計測結果に基づいて、所定期間内における位相差の統計情報を生成する統計回路とを備えたものである。
また、本発明の請求項16に係る位相差測定回路は、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定する位相差測定回路であって、前記入力信号を所定の遅延量だけ遅延させる遅延回路と、前記遅延回路で遅延させた信号の位相をnπ(nは自然数)だけシフトする位相シフト回路と、前記入力信号と前記位相シフト回路にてnπだけシフトされた信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、前記周期信号の周期を測定する計測回路と、前記計測回路による計測結果に基づいて、所定期間内における位相差の統計情報を生成する統計回路とを備えたものである。
また、本発明の請求項17に係る位相差測定回路は、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定する位相差測定回路であって、前記入力信号を所定の遅延量だけ遅延させるとともに、該遅延させた信号の位相をさらにnπ(nは自然数)だけ遅延させる遅延回路と、前記入力信号と前記遅延回路から出力された信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、前記周期信号の周期を測定する計測回路と、前記計測回路による計測結果に基づいて、所定期間内における位相差の統計情報を生成する統計回路とを備えたものである。
また、本発明の請求項18に係る位相差測定回路は、請求項15から17のいずれかに記載の位相差測定回路において、前記計測回路は、測定値を保持するレジスタを少なくとも2つ有し、前記統計回路は、前記レジスタに格納された情報に基づいて統計情報を生成するものである。
また、本発明の請求項19に係る位相差測定回路は、請求項15から17のいずれかに記載の位相差測定回路において、前記遅延回路の遅延量を制御する遅延制御回路を備え、前記遅延回路は、前記遅延制御回路の制御に基づいて、前記入力信号から遅延量の異なる2以上の信号を生成するものである。
また、本発明の請求項20に係る位相差測定回路は、請求項19に記載の位相差測定回路において、前記遅延制御回路は、所定の時間間隔毎に、前記遅延回路の遅延量を変更するものである。
また、本発明の請求項21に係る位相差測定回路は、請求項19に記載の位相差測定回路において、前記遅延制御回路は、所定の時間間隔毎に、前記遅延回路の遅延量を単調に増加、あるいは単調に減少させる制御を行うものである。
また、本発明の請求項22に係る位相差測定回路は、請求項15から17のいずれかに記載の位相差測定回路において、前記周期信号発生回路は、前記比較パルス発生回路からの出力に応じて駆動し、電荷を出力するチャージポンプ回路と、前記チャージポンプ回路の出力電荷を蓄積する容量と、前記容量の蓄積電圧が任意の参照電圧を超えたことを示すリセットパルスを生成するリセットパルス生成部とを備えたものである。
また、本発明の請求項23に係る位相差測定回路は、請求項22に記載の位相差測定回路において、前記チャージポンプ回路は、前記比較パルス発生回路から出力されるパルス幅に応じて出力電荷量を制御するものである。
また、本発明の請求項24に係る位相差測定回路は、請求項22に記載の位相差測定回路において、前記計測回路は、前記リセットパルスの周期を任意のクロックでカウントし、該リセットパルスの周期をデジタル数値に変換して出力するものである。
本発明の請求項1に係る位相差測定回路によれば、2つの入力信号の位相差を測定する位相差測定回路において、前記2つの入力信号のうち、一方の入力信号を一定の周期毎に出力する波形制御回路と、前記波形制御回路にて一定の周期毎に出力された一方の入力信号ともう一方の入力信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、前記周期信号の周期を測定する計測回路とを備えたので、位相差が小さい場合でも、高速パルスを用いることなく精度良く測定することができ、回路そのものを高速化、高精度化する必要がなくなるため、回路構成を容易にできる効果がある。
また、本発明の請求項2に係る位相差測定回路によれば、2つの入力信号の位相差を測定する位相差測定回路において、前記2つの入力信号のうち、一方の入力信号の位相をnπ(nは自然数)だけシフトする位相シフト回路と、前記位相シフト回路にてnπだけシフトされた一方の入力信号ともう一方の入力信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、前記周期信号の周期を測定する計測回路とを備えたので、位相差が小さい場合でも、高速パルスを用いることなく精度良く測定することができ、回路そのものを高速化、高精度化する必要がなくなるため、回路構成を容易にできる効果がある。
また、本発明の請求項3に係る位相差測定回路によれば、請求項1または2に記載の位相差測定回路において、前記周期信号発生回路は、前記比較パルス発生回路からの出力によって駆動し、電荷を出力するチャージポンプ回路と、前記チャージポンプ回路の出力電荷を蓄積する容量と、前記容量の蓄積電圧が任意の参照電圧を超えたことを示すリセットパルスを生成するリセットパルス生成部とを備えたので、微小な位相差においても、位相差を電荷量に変換して蓄積することにより、高速なパルス信号を必要とすることなく精度よく位相差を計測することができる効果がある。
また、本発明の請求項4に係る位相差測定回路によれば、請求項3に記載の位相差測定回路において、前記チャージポンプ回路は、前記比較パルス発生回路から出力されるパルス幅に応じて出力電荷量を制御するので、微小な位相差においても、位相差に対応した電荷量を出力することができ、高速なパルス信号を必要とすることなく精度よく位相差を計測することができる効果がある。
また、本発明の請求項5に係る位相差測定回路によれば、請求項3に記載の位相差測定回路において、前記計測回路は、前記リセットパルスの周期を任意のクロックでカウントし、該リセットパルスの周期をデジタル数値に変換して出力するので、アナログである2つの入力信号の微小な位相差をデジタル数値として得ることができ、高速なパルス信号を必要とすることなく精度よく位相差を計測することができる効果がある。
また、本発明の請求項6に係る位相差測定回路によれば、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定する位相差測定回路であって、前記入力信号を所定の遅延量だけ遅延させる遅延回路と、前記遅延させた信号を一定の周期毎に出力する波形制御回路と、前記入力信号と前記波形制御回路にて一定の周期毎に出力された信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、前記周期信号の周期を測定する計測回路とを備えたので、遅延回路により生じさせた位相差を確認することによって、設定した遅延量が正常に遅延されているかを確認することができ、所定の遅延量が設定できる遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を行うことができる効果がある。
また、本発明の請求項7に係る位相差測定回路によれば、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定する位相差測定回路であって、前記入力信号を所定の遅延量だけ遅延させる遅延回路と、前記遅延回路で遅延させた信号の位相をnπ(nは自然数)だけシフトする位相シフト回路と、前記入力信号と前記前記位相シフト回路にてnπだけシフトされた信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、前記周期信号の周期を測定する計測回路とを備えたので、遅延回路により生じさせた位相差を確認することによって、設定した遅延量が正常に遅延されているかを確認することができ、所定の遅延量が設定できる遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を行うことができる効果がある。
また、本発明の請求項8に係る位相差測定回路によれば、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定する位相差測定回路であって、前記入力信号を所定の遅延量だけ遅延させるとともに、該遅延させた信号の位相をさらにnπ(nは自然数)だけ遅延させる遅延回路と、前記入力信号と前記遅延回路から出力された信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、前記周期信号の周期を測定する計測回路とを備えたので、遅延回路により生じさせた位相差を確認することによって、設定した遅延量が正常に遅延されているかを確認することができ、所定の遅延量が設定できる遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を行うことができる効果がある。
また、本発明の請求項9に係る位相差測定回路によれば、請求項6から8のいずれかに記載の位相差測定回路において、前記遅延回路の遅延量を制御する遅延制御回路を備え、前記遅延回路は、前記遅延制御回路の制御に基づいて、前記入力信号から遅延量の異なる2以上の信号を生成するので、設定した2つ以上の遅延量が正常に遅延されているかを確認することができ、2つ以上の異なる遅延量が設定できる遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を行うことができる効果がある。
また、本発明の請求項10に係る位相差測定回路によれば、請求項9に記載の位相差測定回路において、前記遅延制御回路は、所定の時間間隔毎に、前記遅延回路の遅延量を変更するので、設定した2つ以上の遅延量が正常に遅延されているかを時間間隔毎に確認することができ、2つ以上の異なる遅延量が設定できる遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を行うことができる効果がある。
また、本発明の請求項11に係る位相差測定回路によれば、請求項9に記載の位相差測定回路において、前記遅延制御回路は、所定の時間間隔毎に、前記遅延回路の遅延量を単調に増加、あるいは単調に減少させる制御を行うので、設定した2つ以上の遅延量が段階的に正常に遅延されているかを時間間隔毎に確認することができ、2つ以上の異なる遅延量が設定できる遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を行うことができる効果がある。
また、本発明の請求項12に係る位相差測定回路によれば、請求項6から8のいずれかに記載の位相差測定回路において、前記周期信号発生回路は、前記比較パルス発生回路からの出力に応じて駆動し、電荷を出力するチャージポンプ回路と、前記チャージポンプ回路の出力電荷を蓄積する容量と、前記容量の蓄積電圧が任意の参照電圧を超えたことを示すリセットパルスを生成するリセットパルス生成部とを備えたので、微小な遅延量により発生させた位相差においても、位相差を電荷量に変換して蓄積することにより、高速なパルス信号を必要とすることなく精度よく位相差を計測することができる効果がある。
また、本発明の請求項13に係る位相差測定回路によれば、請求項12に記載の位相差測定回路において、前記チャージポンプ回路は、前記比較パルス発生回路から出力されるパルス幅に応じて出力電荷量を制御するので、微小な遅延量により発生させた位相差においても、位相差に対応した電荷量を出力することができ、高速なパルス信号を必要とすることなく精度よく位相差を計測することができる効果がある。
また、本発明の請求項14に係る位相差測定回路によれば、請求項12に記載の位相差測定回路において、前記計測回路は、前記リセットパルスの周期を任意のクロックでカウントし、該リセットパルスの周期をデジタル数値に変換して出力するので、微小な遅延量により発生させた位相差をデジタル数値として得ることができ、高速なパルス信号を必要とすることなく精度よく位相差を計測することができる効果がある。
また、本発明の請求項15に係る位相差測定回路によれば、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定する位相差測定回路であって、前記入力信号を所定の遅延量だけ遅延させる遅延回路と、前記遅延させた信号を一定の周期毎に出力する波形制御回路と、前記入力信号と前記波形制御回路にて一定の周期毎に出力された信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、前記周期信号の周期を測定する計測回路と、前記計測回路による計測結果に基づいて、所定期間内における位相差の統計情報を生成する統計回路とを備えたので、遅延回路により生じさせた位相差を確認することによって、設定した遅延量が正常に遅延されているかを確認することができ、所定の遅延量が設定できる遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を自動的に行うことができる効果がある。
また、本発明の請求項16に係る位相差測定回路によれば、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定する位相差測定回路であって、前記入力信号を所定の遅延量だけ遅延させる遅延回路と、前記遅延回路で遅延させた信号の位相をnπ(nは自然数)だけシフトする位相シフト回路と、前記入力信号と前記位相シフト回路にてnπだけシフトされた信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、前記周期信号の周期を測定する計測回路と、前記計測回路による計測結果に基づいて、所定期間内における位相差の統計情報とを生成する統計回路を備えたので、遅延回路により生じさせた位相差を確認することによって、設定した遅延量が正常に遅延されているかを確認することができ、所定の遅延量が設定できる遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を自動的に行うことができる効果がある。
また、本発明の請求項17に係る位相差測定回路によれば、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定する位相差測定回路であって、前記入力信号を所定の遅延量だけ遅延させるとともに、該遅延させた信号の位相をさらにnπ(nは自然数)だけ遅延させる遅延回路と、前記入力信号と前記遅延回路から出力された信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、前記周期信号の周期を測定する計測回路と、前記計測回路による計測結果に基づいて、所定期間内における位相差の統計情報を生成する統計回路とを備えたので、遅延回路により生じさせた位相差を確認することによって、設定した遅延量が正常に遅延されているかを確認することができ、所定の遅延量が設定できる遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を自動的に行うことができる効果がある。
また、本発明の請求項18に係る位相差測定回路によれば、請求項15から17のいずれかに記載の位相差測定回路において、前記計測回路は、測定値を保持するレジスタを少なくとも2つ有し、前記統計回路は、前記レジスタに格納された情報に基づいて統計情報を生成するので、それぞれのレジスタに保持された位相差を比較することによって、設定した遅延量が正常に遅延されているかを確認することができ、所定の遅延量が設定できる遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を自動的に行うことができる効果がある。
また、本発明の請求項19に係る位相差測定回路によれば、請求項15から17のいずれかに記載の位相差測定回路において、前記遅延回路の遅延量を制御する遅延制御回路を備え、前記遅延回路は、前記遅延制御回路の制御に基づいて、前記入力信号から遅延量の異なる2以上の信号を生成するので、設定した2つ以上の遅延量が正常に遅延されているかを確認することができ、2つ以上の異なる遅延量が設定できる遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を自動的に行うことができる効果がある。
また、本発明の請求項20に係る位相差測定回路によれば、請求項19に記載の位相差測定回路において、前記遅延制御回路は、所定の時間間隔毎に、前記遅延回路の遅延量を変更するので、設定した2つ以上の遅延量が正常に遅延されているかを時間間隔毎に確認することができ、2つ以上の異なる遅延量が設定できる遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を自動的に行うことができる効果がある。
また、本発明の請求項21に係る位相差測定回路によれば、請求項19に記載の位相差測定回路において、前記遅延制御回路は、所定の時間間隔毎に、前記遅延回路の遅延量を単調に増加、あるいは単調に減少させる制御を行うので、設定した2つ以上の遅延量が段階的に正常に遅延されているかを時間間隔毎に確認することができ、2つ以上の異なる遅延量が設定できる遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を自動的に行うことができる効果がある。
また、本発明の請求項22に係る位相差測定回路によれば、請求項15から17のいずれかに記載の位相差測定回路において、前記周期信号発生回路は、前記比較パルス発生回路からの出力に応じて駆動し、電荷を出力するチャージポンプ回路と、前記チャージポンプ回路の出力電荷を蓄積する容量と、前記容量の蓄積電圧が任意の参照電圧を超えたことを示すリセットパルスを生成するリセットパルス生成部とを備えたので、微小な遅延量により発生させた位相差においても、位相差を電荷量に変換して蓄積することにより、高速なパルス信号を必要とすることなく精度よく位相差を計測することができる効果がある。
また、本発明の請求項23に係る位相差測定回路によれば、請求項22に記載の位相差測定回路において、前記チャージポンプ回路は、前記比較パルス発生回路から出力されるパルス幅に応じて出力電荷量を制御するので、微小な遅延量により発生させた位相差においても、位相差に対応した電荷量を出力することができ、高速なパルス信号を必要とすることなく精度よく位相差を計測することができる効果がある。
また、本発明の請求項24に係る位相差測定回路によれば、請求項22に記載の位相差測定回路において、前記計測回路は、前記リセットパルスの周期を任意のクロックでカウントし、該リセットパルスの周期をデジタル数値に変換して出力するので、微小な遅延量により発生させた位相差をデジタル数値として得ることができ、高速なパルス信号を必要とすることなく精度よく位相差を計測することができる効果がある。
以下本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における位相差測定回路10の構成を示すブロック図である。
図において、位相差測定回路10は、2つの入力信号のうちの一方の入力信号である入力信号102を一定の周期毎に出力する波形制御回路103と、波形制御回路103から出力された入力信号1031ともう一方の入力信号である入力信号101との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を位相差パルス1042として出力する比較パルス発生回路104と、比較パルス発生回路104で変換された位相差パルス1042を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号1051を生成する周期信号発生回路105と、周期信号発生回路105から出力された周期信号1051を計測する計測回路106とから構成される。
次に、以上のように構成された位相差測定回路10について、図2を用いて位相差パルス1042を生成する動作を説明する。
波形制御回路103は、入力信号102を一定の周期毎に出力する。例えば図2に示すようにイネーブル信号2がHiの場合が入力信号102の出力期間とし、入力信号102を一定の周期毎に出力させる。図2のようなイネーブル信号2の場合、入力信号102は入力信号101に対してちょうど2πだけ余分に位相が遅れた関係になる。
比較パルス発生回路104は、入力信号101と波形制御回路103の出力1031とにより、2つの信号の立ち上がりエッジ間の位相差をパルス幅とする位相差パルス1042を出力する。そのための比較パルス発生回路104の一例として、例えば、図2に示すようなRSラッチ回路を構成することにより、位相差パルス1042を生成することができる。このように、RSラッチ回路にて、イネーブル信号2と同じ周期でタイミングの異なるイネーブル信号1により入力信号101の波形制御を行った信号1041と波形制御回路103の出力1031との位相差パルス1042が生成され、これにより例えば位相差θを持った入力信号101及び102の2つの信号は、位相差2π+θを持った2つの信号に変換され、それをパルス幅とする位相差パルス1042が生成される。入力信号が周期信号である場合、θと(2π+θ)は等価である。そして、位相差パルス1042は周期信号発生回路105に入力される。
なお、本実施の形態1では、比較パルス発生回路104としてRSラッチ回路を用いた例を示したが、これに限るものではなく、入力信号101と102との位相差に2πが加算された位相差パルス1042が生成できる回路であればよい。すなわち、本実施の形態1ではRSラッチ回路内で入力信号101の波形制御を行った例を示したが入力信号101の波形制御を回路前段で行ってもよく、また、波形制御回路103で行っていた入力信号102の波形制御についてもRSラッチ回路内で行うような構成としてもよい。
また、イネーブル信号2は、任意の周期で出力してもよく、そのときイネーブル信号1はイネーブル信号2と同じ周期で異なるタイミングにするとよい。
図3に周期信号発生回路105のブロック図を示す。
図において、周期信号発生回路105は、比較パルス発生回路104から出力される位相差パルス1042に応じて駆動し、電荷を出力するチャージポンプ回路1052と、チャージポンプ回路1052から出力された電荷を所定量蓄積して三角波を発生させる三角波発生回路1053と、三角波発生回路1053から出力される三角波を用いて周期信号を生成するコンパレータ1054とから構成される。
図4は図3に示した周期信号発生回路105を詳細に示した図である。
図において、チャージポンプ回路1052は、電荷を出力する電流源10521と位相差パルス1042によって制御されるスイッチ10522とを有しており、スイッチ10522を介して電流源10521からの電荷を三角波発生回路1053に出力する。三角波発生回路1053は、電荷を蓄積する容量10531と、容量をリセットするためのスイッチ10532とを有しており、チャージポンプ回路1052からの出力電荷を容量10531に順次蓄積していく。コンパレータ1054は、容量10531からの出力と任意の参照電圧10541とを入力とし、容量10531の蓄積電圧が任意の参照電圧10541を超えたことを示すリセットパルスを生成するリセットパルス生成部として、該生成したリセットパルスを周期信号として出力する。また、リセットパルスは三角波発生回路1053のスイッチ10532に対しても出力され、容量10531は、リセットパルスの出力によりリフレッシュされる。
以下、図4を用いて本実施の形態1における位相差測定回路10の周期信号発生回路105の動作を示す。
チャージポンプ回路1052は、スイッチ10522を介して電流源10521からの電荷を三角波発生回路1053に出力する。三角波発生回路1053は、チャージポンプ回路からの出力電荷を容量10531に順次蓄積していく。三角波発生回路1053では、前記電荷を容量10531に順次蓄積していく。以上の過程により、位相差パルス1042で与えられる時間量、すなわち、本位相差測定回路の入力信号101と102との位相差は、電流パルスに変換後、電荷量に変換される。
そして、コンパレータ1054は、容量10531に蓄積された電荷が所定量の位相差とする電荷量である参照電圧10541を超えたときに出力が変化する。すなわちこのときリセットパルスが生成される。そして容量10531は、コンパレータ1054からのリセットパルスの出力によってリフレッシュされる。
図5に容量10531の出力、すなわちノード10533の電位と位相差パルス1042との関係を示す。前述の通り、チャージポンプ回路1052と三角波発生回路1053とは、時間・電圧変換回路である。位相差パルス1042のパルス幅は容量10531を充電する時間となるため、図5に示すとおり、位相差パルス1042がHiの期間だけ、ノード10533の電位が上昇する。すなわち、チャージポンプ回路1052では、位相差パルス1042のパルス幅に応じて出力電荷量が制御される。
このように、容量10531の出力すなわちノード10533は、容量値と入力信号101と102の位相差の累積とで決まる電位となる。さらにノード10533をコンパレータ1054の第一の入力とし、また任意の参照電圧10541を第二の入力とすることにより、コンパレータ1054はノード10533が参照電圧10541を超えた時点で出力が変化し、リセットパルスが出力される。また、三角波発生回路1053は、コンパレータ1054の出力1051すなわちリセットパルスをスイッチ10532の入力とすることで、蓄積した電荷を放電し、ノード10533の電位を0とする。すなわち、前述の通り、ノード10533の電位は2つの入力信号101と102の位相差の累積量を示すため、それが参照電圧10541を超えると、所定量の位相差を累積したとしてコンパレータ1054の出力が変化し、該コンパレータ1054から出力されるリセットパルスによりスイッチ10532がオンして容量10531はリフレッシュされる。容量10531がリフレッシュされるのと同時にコンパレータ出力1054は再度変化し、この時点からまた次の累積を開始する。
このコンパレータ1054からの結果出力1051は周期信号となる。図6は周期信号1051と、2つの信号101及び102の位相差との関係を示す図である。
図6(a)に示すように、ノード10533の電位は、前述のように入力信号101と102との位相差パルスが電荷として蓄積されることによって上昇する。そして、ノードの電位が参照電圧10541を超えたとき、コンパレータ1054の出力が変化、すなわちリセットパルスが出力されることによって、容量10531がリフレッシュされるとともにノード10533の電位が0になる。この繰り返しにより、周期信号1051が生成される。
そして、周期信号1051は計測回路106によって、その周期が計測される。計測回路の一例としてはカウンタがあげられる。そのカウンタのクロックの周波数は任意でよく、入力信号と同じ周波数であってもよい。これによりアナログである2つの入力信号の位相差はデジタル数値として得ることができ、これを本位相差測定回路10の測定結果とする。なお、算出した本来の位相差の最小の位相差のカウント値が1デジット以上であることが表現できる周波数のクロックであることが好ましく、そのデジット数が多いほど精度が良くなる。
図6(b)は本来の位相差θが小さい場合を示すものである。この場合、位相差パルス1042のパルス幅は狭いため、1パルスごとのノード10533の電圧上昇値は小さい。したがって、入力信号101と102とは、容量10531の充電電圧10533が参照電圧10541と一致するまでに要する比較回数が多く、すなわちコンパレータ1054の出力が変化するまでに要する時間が長くなる。よって、周期信号1051の周期が長くなり、計測回路106が出力するデジタル数値は大きな値を示すことになる。
一方、図6(c)は位相差が大きい場合を示すものである。この場合、位相差パルス1042のパルス幅は広いため、1パルスごとのノード10533の電圧上昇値は大きく、入力信号101と102とは、容量10531の充電電圧10533が参照電圧10541と一致するまでに要する比較回数が少ない。すなわちコンパレータ1054の出力が変化するまでに要する時間は短くなる。よって、周期信号1051の周期が短くなり、計測回路106が出力するデジタル数値は小さな値を示すことになる。
図7は2つの入力信号の周波数と位相差の関係について示したものである。図7(a)に示すように、2つの入力信号101、102の位相差がθのとき、位相差パルス1042のパルス幅は2π+θを示しており、このときノード10533の電位は1回の充電でVaだけ電圧が上昇するものとすると、2回の充電で2×Vaとなる。
一方、図7(b)は図7(a)と比べて2つの入力信号の周波数が半分、すなわち周期が2倍になったときの様子を示したものであるが、この場合には同じ位相差2π+θであっても1回の充電で2×Vaだけ電位が上昇してしまう。そこで、このとき、容量10531に充電するための電流源10521を半分にすることで、1回の充電でもVaとすることができる。つまり、入力信号の周波数に応じて電流源10521の大きさを適応的に変更することで、計測の精度を保つことが可能となる。
このように、2つの入力信号101と102との位相差が周期信号1051の周期に変換され、この周期を計測することで、位相差がデジタル数値で得ることが可能となる。このとき、位相差は2πだけ加算されることと等価な変換が波形制御回路103で行われるので、例えば正しい位相差θを示すパルス幅を生成できないような微小な位相差であっても、精度良く計測することが可能となる。2πという位相差は2つの信号の位相差が0のときに求めることができ、例えば入力信号101と102に同一の信号を与えることで容易に測定できる。また2πとは信号の一周期分に対応するため、その周期がわかるならば、位相差測定回路10で測定した結果を用いることで、2つの入力信号間の時間のずれも算出可能となる。
以上のような本発明の実施の形態1に係る位相差測定回路は、入力信号102を一定の周期毎に出力する波形制御回路103と、入力信号101と波形制御回路からの出力1031との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅として出力する比較パルス発生回路104と、比較パルス発生回路104から出力する位相差パルスを電荷量に変換し、変換した電荷量を蓄積し、該蓄積した電荷量に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路105と、周期信号発生回路で生成した周期信号の周期を計測し、アナログである2つの入力信号の位相差をデジタル数値として出力する計測回路とを備えたので、入力信号101と102との位相差に2π加算した位相差パルスを電荷として累積することにより、2つの入力信号の位相差が正しい位相差θを示すパルス幅を生成できないような微小な位相差であっても、高速なパルス信号を必要とすることなく精度良く計測することができ、回路そのものを高速化、高精度化する必要がなくなるため、回路構成が容易になる。
なお、本実施の形態1に係る位相差測定回路では、2つの入力信号の位相差を示す位相差パルスが、本来の位相差に2πだけ加算されるよう波形制御回路103が出力信号を生成するものについて説明したが、位相差パルスが本来の位相差にnπ(nは自然数)だけ加算されるよう波形制御回路103が出力信号を生成するようにしても良い。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る位相差測定回路は、実施の形態1における波形制御回路の代わりに、入力した信号を所定の位相だけシフトさせる位相シフト回路を設けたものである。
図8、図9を用いて、実施の形態2に係る位相差測定回路を説明する。実施の形態1と同様の構成については説明を省略し、実施の形態1と異なる点のみ説明を行う。
図8は、本発明の実施の形態2に係る位相差測定回路の構成を示す図であり、図9は、実施の形態2に係る位相差測定回路の比較パルス発生回路の一例と入出力の関係を示す図である。
本実施の形態2に係る位相差測定回路20は、図8に示すように、本実施の形態1における波形制御回路103の代わりに、入力信号102を所定の位相だけシフトして出力する位相シフト回路203を設けている。このとき、入力信号102を所定の位相だけシフトして出力する。例えば、図9に示すように、それぞれのパルスが2πだけ遅れた位相を出力する出力信号2031が得られるようにシフトする。そして、比較パルス発生回路104は入力信号101と位相シフト回路203の出力2031とにより、2つの信号の立ち上がりエッジ間の位相差をパルス幅とする位相差パルス1042を出力する。そのための比較パルス発生回路104の一例として例えば、図2と同様のRSラッチ回路により、位相差パルス1042を生成することができる。このように、RSラッチ回路にて、イネーブル信号により入力信号101の波形制御を行った信号1041と位相シフト回路203にて位相がシフトされた出力2031との位相差パルス1042が生成され、すなわち、これにより例えば位相差θを持った入力信号101及び102の2つの信号は、位相差2π+θを持った2つの信号に変換され、それをパルス幅とする位相差パルス1042が生成される。入力信号が周期信号である場合、θと(2π+θ)は等価である。すなわち、位相シフト回路203のシフト量が2πで、図1の波形制御回路103のイネーブル信号が図2に示す関係にあるとき、波形制御回路103と位相シフト回路203は機能的に等価な回路となる。したがって、比較パルス発生回路104以降の動作は実施の形態1の説明と同様となる。
なお、本実施の形態2に係る位相差測定回路20において、比較パルス発生回路104としてRSラッチ回路を用いた例を示したが、これに限るものではなく、入力信号101と102との位相差に2πが加算された位相差パルス1042が生成できる回路であればよい。
また、実施の形態1と同様、入力信号101の波形制御をRSラッチ回路前段で行ってもよい。
以上のような本発明の実施の形態1に係る位相差測定回路は、入力信号102を所定の位相だけシフトさせて出力する位相シフト回路203と、入力信号101と位相シフト回路203からの出力2031との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅として出力する比較パルス発生回路104と、比較パルス発生回路104から出力する位相差パルスを電荷量に変換し、変換した電荷量を蓄積し、該蓄積した電荷量に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路105と、周期信号発生回路で生成した周期信号の周期を計測し、アナログである2つの入力信号の位相差をデジタル数値として出力する計測回路とを備えたので、入力信号101と102との位相差に2π加算した位相差パルスを電荷として累積することにより、2つの入力信号の位相差が正しい位相差θを示すパルス幅を生成できないような微小な位相差であっても、高速なパルス信号を必要とすることなく精度良く計測することができ、回路そのものを高速化、高精度化する必要がなくなるため、回路構成が容易になる。
なお、本実施の形態2に係る位相差測定回路では、入力信号の位相を2πだけシフトさせる位相シフト回路203について説明したが、nπ(nは自然数)だけ位相をシフトさせる位相シフト回路としても良い。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る位相差測定回路は、遅延回路が正常に動作しているかどうかの判定を行うために、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定するようにしたものである。
以下、本発明の実施の形態3に係る位相差測定回路について説明する。実施の形態1と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図10は本発明の実施の形態3の位相差測定回路30の構成を示すブロック図である。
図において、遅延回路303は所定の周期を有する入力信号301を所定の遅延量だけ遅延させるものであり、遅延制御回路310は、遅延回路で遅延させる遅延量を制御するものである。
まず、遅延回路303は、入力信号301を所定の遅延量だけ遅延させる。例えば遅延量を位相に変換して考えると、位相θだけ信号を遅延させた場合、遅延回路303の出力3031と入力信号301との関係は、図1で示すところの入力信号101と102との関係と等価になる。波形制御回路103は実施の形態1と同様に信号に2πだけ加算するものとすると、比較パルス発生回路104へ入力される2つの信号、301と1031の位相差は2π+θとなる。したがって、比較パルス発生回路104以降の動作は、実施の形態1と同じである。
遅延回路303および遅延制御回路310の一例を図11に示す。遅延回路303は図11に示すようにバッファ30300〜30307で構成され、いずれの入力もマルチプレクサ3038に入力され、遅延制御回路310による制御により1つだけ選択されて出力3031となる。遅延制御回路310は最も簡易なものとしてアップカウンタがある。クロック3100aによりカウントアップし、リセット3100bによりカウント値がリセットされる。ここでは遅延制御回路310により、遅延回路303は所定の時間間隔で徐々に遅延量が大きくなるように制御されるものとする。なお、ここでは図示していないが、バッファ30300〜30307の入出力の遅延量をPLL(Phase Locked Loop)あるいはDLL(Delay Locked Loop)で入力信号301の周期と同じになるように制御してやれば、遅延回路の出力3031は入力信号301の2πn/8(nは0〜7)だけ位相がシフトされたものとなる。また、本実施の形態3において、バッファ30300〜30307により入力信号を遅延させる遅延回路を用いたが、これに限るものではなく、遅延制御回路の制御に基づいて、入力信号から遅延量の異なる2以上の信号を生成するような遅延回路であれば良い。
ここで所定の遅延量、すなわち既知の位相差を遅延回路303で生成しながらも、それを後段の比較パルス発生回路104、周期信号発生回路105、計測回路106で測定する意味を説明する。
遅延回路303を半導体に実装する場合、製造上のばらつきは免れない。あるいは電気特性、温度特性による遅延時間のばらつきも同様である。これらの要因を加味して、設定した遅延量だけの遅延をもって遅延回路303から出力されているかどうかを評価もしくは検査を容易に行うためのものである。遅延制御回路310によりバッファごとの遅延量、すなわち位相差が選択でき、その位相差は微小であろうとも、波形制御回路1103より例えば2πの位相が加算されるため、精度の良い計測が可能となる。比較パルス発生回路104以降の動作は実施の形態1と同様となる。このように、遅延回路303においてバッファ毎に正常な遅延量だけ遅延されているかを、入力信号301と遅延回路303にて遅延した信号3031との位相差を測定することにより判定することができる。
以上のような本発明の実施の形態3に係る位相差測定回路は、前記入力信号301を所定の遅延量だけ遅延させる遅延回路303と、遅延回路303の遅延量を制御する遅延制御回路310と、前記遅延させた信号を一定の周期毎に出力する波形制御回路103と、前記入力信号301と前記波形制御回路103にて一定の周期毎に出力された信号1031との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅1042を出力する比較パルス発生回路104と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号1051を生成する周期信号発生回路105と、前記周期信号1051の周期を測定する計測回路106とを備え、入力信号を遅延回路にて所定の遅延量だけ遅延させ、入力信号と遅延回路にて遅延させた信号との位相差を測定するようにしたので、遅延回路303により生じさせた位相差を確認することによって、設定した遅延量が遅延されているかを確認することができ、遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を行うことができる。
なお、本実施の形態3では遅延制御回路310を用いて、所定の時間間隔毎に、徐々に遅延量が大きくなるように制御したが、反対に、徐々に小さくなるように制御するようにしてもよく、また、所定の時間間隔毎に、所望の遅延量に変更させても良い。
また、本実施の形態3では、複数の遅延量を設定できる遅延回路を用いたが、遅延量を固定させた遅延回路を用いても良く、この場合、遅延回路を小さくできるとともに、遅延制御回路を要することがないため、回路規模を縮小することができる。
また、本実施の形態3に係る位相差測定回路は、2つの入力信号の位相差を示す位相差パルスが、本来の位相差に2πだけ加算されるよう波形制御回路が出力信号を生成するものについて説明したが、位相差パルスがnπ(nは自然数)だけ加算されるよう波形制御回路103が出力信号を生成するようにしても良い。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4に係る位相差測定回路は、実施の形態3に係る位相差測定回路の波形制御回路の代わりに、入力した信号を所定の位相だけシフトさせる位相シフト回路を設けたものである。
図12を用いて、実施の形態4に係る位相差測定回路40を説明する。実施の形態3と同様の構成については説明を省略し、実施の形態3と異なる点のみ説明を行う。
図12は、本発明の実施の形態4に係る位相差測定回路の構成を示す図である。
本実施の形態4に係る位相差測定回路40は、図12に示すように、本実施の形態3における波形制御回路103の代わりに、遅延回路303から出力された信号3031を所定の位相だけシフトして出力する位相シフト回路203を設けている。
実施の形態3と同様、まず、遅延回路303は入力信号301を所定の遅延量だけ遅延させる。例えば遅延量を位相にして考えると、位相θだけ信号を遅延させた場合、遅延回路303の出力3031と入力信号301との関係は図1で示すところの入力信号101と102との関係と等価になる。位相シフト回路203では、実施の形態2と同様に、入力した信号のそれぞれのパルスが2πだけ遅れた位相を出力する出力信号2031が得られるようにシフトする。これにより、比較パルス発生回路104へ入力される2つの信号、301と2031との位相差は2π+θとなる。したがって、比較パルス発生回路104以降の動作は実施の形態1と同様となる。
遅延回路303及び遅延制御回路310は、実施の形態3と同様に、図11に示すような構成とし、また、遅延制御回路310により遅延回路303は所定の時間間隔で徐々に遅延量が大きくなるように制御されるものとする。また、実施の形態3と同様に、バッファ30300〜30307の入出力の遅延量をPLL(Phase Locked Loop)あるいはDLL(Delay Locked Loop)で入力信号301の周期と同じになるように制御してやれば、遅延回路の出力3031は入力信号301の2πn/8(nは0〜7)だけ位相がシフトされたものとなる。なお、遅延回路は、遅延制御回路の制御に基づいて、入力信号から遅延量の異なる2以上の信号を生成するような遅延回路であれば何でもよい。
以上のような本発明の実施の形態4に係る位相差測定回路40は、入力信号301を所定の遅延量だけ遅延させる遅延回路303と、遅延回路303の遅延量を制御する遅延制御回路310と、前記遅延回路で遅延させた信号の位相3031を2πだけシフトする位相シフト回路203と、前記入力信号301と前記前記位相シフト回路にて2πだけシフトされた信号2031との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅1042を出力する比較パルス発生回路104と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号1051を生成する周期信号発生回路105と、前記周期信号1051の周期を測定する計測回路106とを備え、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定するようにしたので、遅延回路により生じさせた位相差を確認することによって、設定した遅延量が遅延されているかを確認することができ、遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を行うことができる。
なお、本実施の形態4に係る位相差測定回路40では、遅延回路303から出力された信号の位相を2πだけシフトさせる位相シフト回路203について説明したが、nπ(nは自然数)だけ位相をシフトさせる位相シフト回路としても良い。
また、本実施の形態4では遅延制御回路310を用いて、所定の時間間隔毎に、徐々に遅延量が大きくなるように制御したが、反対に、徐々に小さくなるように制御するようにしてもよく、また、所定の時間間隔毎に、所望の遅延量に変更させても良い。
また、本実施の形態4では、複数の遅延量を設定できる遅延回路を用いたが、遅延量を固定させた遅延回路を用いても良く、この場合、遅延回路を小さくできるとともに、遅延制御回路を要することがないため、回路規模を縮小することができる。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5に係る位相差測定回路は、実施の形態3に係る位相差測定回路の波形制御回路の代わりに、遅延回路にて、入力した信号を所定量遅延させるとともに、該遅延させた信号の位相をさらに2πだけ遅延させるものである。
図13を用いて、実施の形態5に係る位相差測定回路50を説明する。実施の形態3と同様の構成については説明を省略し、実施の形態3と異なる点のみ説明を行う。
図13は、本発明の実施の形態5に係る位相差測定回路50の構成を示す図である。
本実施の形態5に係る位相差測定回路50は、図13に示すように、本実施の形態3における波形制御回路103の代わりに、入力信号301を所定の遅延量だけ遅延するとともに、該遅延した信号の位相をさらに2πだけ遅延させた信号5031を出力する遅延回路503を設けている。
実施の形態3と同様、まず、遅延回路503は入力信号301を所定の遅延量だけ遅延させる。ここでは遅延量を位相にして考えると、θだけ遅延されるものとする。さらに遅延回路503は、所定の遅延量だけ遅延した信号のそれぞれのパルスがさらに2πだけ遅延した位相を出力する出力信号5031が得られるようにする。これにより、比較パルス発生回路104へ入力される2つの信号、301と5031との位相差は2π+θとなり、図10で示すところの入力信号301と1031との関係と等価になる。したがって、比較パルス発生回路104以降の動作は実施の形態1と同様となる。
入力信号301の位相をθだけシフトさせるには、遅延回路503を、図11に示すようなバッファ30300〜30307を設けた構成とし、遅延制御回路310により1つだけ選択するようにする。また、実施の形態3と同様に、バッファ30300〜30307の入出力の遅延量をPLL(Phase Locked Loop)あるいはDLL(Delay Locked Loop)で入力信号301の周期と同じになるように制御してやれば、入力信号の2πn/8(nは0〜7)だけ位相がシフトされたものとなる。また、遅延回路503は遅延制御回路により所定の時間間隔で徐々に遅延量θが大きくなるように制御されるものとする。本実施の形態5に係る遅延回路503は、上記のように2πn/8(nは0〜7)だけ位相させた後、後段でさらに2πだけ遅延させるものであり、上記構成に加えて、例えば、マルチプレクサ3038の後段に2つのインバータ(図示せず)を構成することにより、位相がさらに2πだけ遅延され、入力信号301は、遅延回路503により2π+θだけ位相がシフトされる。なお、バッファ30300の前段で2πだけ位相を遅延させるようにしてもよく、この場合バッファ30300の前段にインバータを設けるとよい。
以上のような本発明の実施の形態5に係る位相差測定回路50は、前記入力信号を所定の遅延量だけ遅延させるとともに、該遅延させた信号の位相をさらに2πだけ遅延させる遅延回路503と、遅延回路503の遅延量を制御する遅延制御回路310と、前記入力信号301と前記遅延回路503から出力された信号5031との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅1042を出力する比較パルス発生回路104と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号1051を生成する周期信号発生回路105と、前記周期信号1051の周期を測定する計測回路106とを備え、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定するようにしたので、遅延回路により生じさせた位相差を確認することによって、設定した遅延量が遅延されているかを確認することができ、遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を行うことができる。
なお、本実施の形態5に係る位相差測定回路では、所定の遅延量だけ遅延させた信号からさらに2πだけ遅延させる遅延回路503について説明したが、例えばn個のインバータを用いて、nπ(nは自然数)だけさらに位相を遅延させるような遅延回路としても良い。
また、本実施の形態5では遅延制御回路310を用いて、所定の時間間隔毎に、徐々に遅延量が大きくなるように制御したが、反対に、徐々に小さくなるように制御するようにしてもよく、また、所定の時間間隔毎に、所望の遅延量に変更させても良い。
また、本実施の形態5では、複数の遅延量を設定できる遅延回路を用いたが、遅延量を固定させた遅延回路を用いても良く、この場合、遅延回路を小さくできるとともに、遅延制御回路を要することがないため、回路規模を縮小することができる。
(実施の形態6)
本発明の実施の形態5に係る位相差測定回路は、遅延回路が正常に動作しているかどうかの判定を自動的に行うために、実施の形態3の位相差測定回路に所定期間の統計結果を得る統計回路を備えたものである。
以下、本発明の実施の形態6に係る位相差測定回路60について説明する。実施の形態1、及び実施の形態3と同様の構成については同じ符号を用い、説明を省略する。
図14〜図16を用いて、計測結果を用いることにより、所定期間の統計結果を得る例について説明する。
図14は、計測回路による計測結果に基づいて、所定期間内における位相差の統計情報を生成する統計回路407を有する位相差測定回路60を示すブロック図である。
実施の形態3と同様、まず、遅延回路303は入力信号301を所定の遅延量だけ遅延させる。例えば遅延量を位相にして考えると、位相θだけ信号を遅延させた場合、遅延回路303の出力3031と入力信号301との関係は図1で示すところの入力信号101と102との関係と等価になる。波形制御回路103は実施の形態1と同様に信号に2πだけ加算するものとする。これにより、比較パルス発生回路104へ入力される2つの信号、301と1031との位相差は2π+θとなる。したがって、比較パルス発生回路104、及び周期信号発生回路105の動作は実施の形態1と同様となる。
遅延回路303及び遅延制御回路310は、実施の形態3と同様に、図11に示すような構成とし、また、遅延制御回路310により遅延回路303は所定の時間間隔で徐々に遅延量が大きくなるように制御されるものとする。また、実施の形態3と同様に、バッファ30300〜30307の入出力の遅延量をPLL(Phase Locked Loop)あるいはDLL(Delay Locked Loop)で入力信号301の周期と同じになるように制御してやれば、遅延回路の出力3031は入力信号301の2πn/8(nは0〜7)だけ位相がシフトされたものとなる。なお、遅延回路は、遅延制御回路の制御に基づいて、入力信号から遅延量の異なる2以上の信号を生成するような遅延回路であれば何でもよい。
次に、本実施の形態6に係る位相差測定回路における計測回路306について図15を用いて説明する。
図15は計測回路306の回路構成の一例を示す図である。
図において、計測回路306は周期信号1051の周期を、カウンタ3061を使って計測する。このカウンタ3061はカウントアップのためのクロックを、任意の周波数である基準クロック、例えば入力信号301と同じ周波数でもよい、とし、カウント値をリセットするための信号を周期信号1051とする。レジスタA3062は周期信号の周期を保持するもので、周期信号1051によりカウンタ3061がリセットされる直前にそのときのカウント値を保持する。レジスタB3063はレジスタA3062が周期信号1051によって更新される直前にそのときのレジスタA3062の値を保持する。つまり、レジスタBには1つ前の周期信号1051の周期が保持されることになる。比較器3064はレジスタA3062とレジスタB3063との値を比較するものであり、レジスタA3062の値の方が大きい場合には1を、レジスタB3063の方が大きい場合には0を出力するものとし、それを計測回路306の出力308とする。なお、本実施の形態6において、異なる周期の測定値を保持するために2つのレジスタを用いたが、その数に限りはなく、2つ以上のレジスタを用いても良い。
次に、統計回路407であるが、これは所定期間内における計測回路306の出力の履歴を保存することによって統計情報を生成するものであり、図14のように論理和ゲート4071とDフリップフロップ回路4072とで構成され、遅延制御回路310のリセット3100bと同じ信号でDフリップフロップ回路4072はリセットされる。
次に、図16を用いて本実施の形態6に係る位相差測定回路60において、遅延回路が正常に動作しているか否かの判定を自動的に行う動作を説明する。
ここでは説明を簡単にするために、遅延回路303の遅延量は設定した遅延量に対して一回のみの計測とし、遅延量が単調に増加する方向に遅延制御回路310を制御するものとする。また、設定した遅延量が安定するまでのセトリング時間は無視するものとし、計測回路306の基準クロックは入力信号301と同じ周波数とする。
図に示すように、この場合、遅延量を変換した位相差は最初は小さいが、遅延制御回路310により遅延量が大きくなるように遅延回路303は制御されるので、位相差は大きくなっていく。このことを容量10531のノード10533の電位の変化で示すならば、参照電圧10541になる時間は段々と短くなることを意味している。つまり、周期信号1051の周期が短くなり、カウンタ3061でカウントされる数値も小さくなる。
これらの過程より、遅延制御回路310で遅延回路の遅延量が徐々に大きくなるように制御される場合、図16(a)に示すように、比較器3064への入力であるレジスタA3062とレジスタB3063との比較結果は常にレジスタB3063の方が大きくなる、ということがわかる。したがって、計測回路306の出力308は常に0となる。遅延回路306が製造上のばらつきや温度特性、電気特性に依らず正常動作しているならば、計測回路306の出力308は常に0なので、位相差測定回路60の出力408は常に0となる。
もし、図16(b)のように、ある遅延量の設定で大小の関係が異常になったならば、比較器3064の出力308は1になり、それは統計回路407でDフリップフロップ回路4072がリセットされるまで異常状態を保持しておく。このように設定すれば、必要とする遅延量の評価もしくは検査を連続で行い、異常状態の発生の有無だけが容易に測定できる。
つまり、この位相差測定回路60は測定の開始信号を3100bとし、その測定結果の評価を408とするBIST(Built-In Self Test)回路を構成している。
なお、ここでは説明の簡単化のために、各位相量について一回だけの測定としているが複数周期に渡り測定することで、その平均や分散といった統計データを容易に得ることが可能になるのはいうまでもない。
以上のような本発明の実施の形態6に係る位相差測定回路60は、前記入力信号301を所定の遅延量だけ遅延させる遅延回路303と、遅延回路303の遅延量を制御する遅延制御回路310と、前記遅延させた信号を一定の周期毎に出力する波形制御回路103と、前記入力信号301と前記波形制御回路にて一定の周期毎に出力された信号3031との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅1031を出力する比較パルス発生回路104と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号1051を生成する周期信号発生回路105と、前記周期信号105の周期を測定する計測回路306と、前記計測回路306による計測結果に基づいて、所定期間内における位相差の統計情報を生成する統計回路407とを備え、所定の周期を有する入力信号301と、該入力信号301を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定するようにしたので、遅延回路により生じさせた位相差を確認することによって、設定した遅延量が遅延されているかを確認することができ、遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を自動的に行うことができる。
なお、本実施の形態6では遅延制御回路310を用いて、所定の時間間隔毎に、徐々に遅延量が大きくなるように制御したが、反対に、徐々に小さくなるように制御するようにしてもよく、また、所定の時間間隔毎に、所望の遅延量に変更させても良い。
また、本実施の形態6では、複数の遅延量を設定できる遅延回路を用いたが、遅延量を固定させた遅延回路を用いても良く、この場合、遅延回路を小さくできるとともに、遅延制御回路を要することがないため、回路規模を縮小することができる。
また、本実施の形態6に係る位相差測定回路は、2つの入力信号の位相差を示す位相差パルスが、本来の位相差に2πだけ加算されるよう波形制御回路が出力信号を生成するものについて説明したが、位相差パルスがnπ(nは自然数)だけ加算されるよう波形制御回路103が出力信号を生成するようにしても良い。
(実施の形態7)
本発明の実施の形態7に係る位相差測定回路は、実施の形態6に係る位相差測定回路の波形制御回路の代わりに、入力した信号を所定の位相だけシフトさせる位相シフト回路を設けたものである。
図17を用いて、実施の形態7に係る位相差測定回路を説明する。実施の形態6と同様の構成については説明を省略し、実施の形態6と異なる点のみ説明を行う。
図17は、本発明の実施の形態7に係る位相差測定回路の構成を示す図である。
本実施の形態7に係る位相差測定回路70は、図17に示すように、本実施の形態6における波形制御回路103の代わりに、遅延回路303から出力された信号3031を所定の位相だけシフトして出力する位相シフト回路203を設けている。
実施の形態6と同様、まず、遅延回路303は入力信号301を所定の遅延量だけ遅延させる。例えば遅延量を位相にして考えると、位相θだけ信号を遅延させた場合、遅延回路303の出力3031と入力信号301との関係は図1で示すところの入力信号101と102との関係と等価になる。位相シフト回路203では、実施の形態2と同様に、入力した信号のそれぞれのパルスが2πだけ遅れた位相を出力する出力信号2031が得られるようにシフトする。これにより、比較パルス発生回路104へ入力される2つの信号、301と2031とは、位相差が2π+θとなり、図14で示すところの入力信号301と波形制御回路の出力信号1031との関係と等価になる。したがって、比較パルス発生回路104以降の動作は実施の形態6と同様となる。
遅延回路303及び遅延制御回路310は、実施の形態3と同様に、図11に示すような構成とし、また、遅延制御回路310により遅延回路303は所定の時間間隔で徐々に遅延量が大きくなるように制御されるものとする。また、実施の形態3と同様に、バッファ30300〜30307の入出力の遅延量をPLL(Phase Locked Loop)あるいはDLL(Delay Locked Loop)で入力信号301の周期と同じになるように制御してやれば、遅延回路の出力3031は入力信号301の2πn/8(nは0〜7)だけ位相がシフトされたものとなる。なお、遅延回路は、遅延制御回路の制御に基づいて、入力信号から遅延量の異なる2以上の信号を生成するような遅延回路であれば何でもよい。
以上のような本発明の実施の形態7に係る位相差測定回路70は、所定の周期を有する入力信号を所定の遅延量だけ遅延させる遅延回路303と、遅延回路303の遅延量を制御する遅延制御回路310と、前記遅延回路303で遅延させた信号の位相を2πだけシフトする位相シフト回路203と、前記入力信号と前記位相シフト回路にて2πだけシフトされた信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅1042に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路104と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号1051を生成する周期信号発生回路306と、前記周期信号1051の周期を測定する計測回路306と、前記計測回路306による計測結果に基づいて、所定期間内における位相差の統計情報を生成する統計回路407を備え、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定するようにしたので、遅延回路により生じさせた位相差を確認することによって、設定した遅延量が遅延されているかを確認することができ、遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を自動的に行うことができる。
なお、本実施の形態7に係る位相差測定回路では、遅延回路303から出力された信号の位相を2πだけシフトさせる位相シフト回路203について説明したが、nπ(nは自然数)だけ位相をシフトさせる位相シフト回路としても良い。
また、本実施の形態7では遅延制御回路310を用いて、所定の時間間隔毎に、徐々に遅延量が大きくなるように制御したが、反対に、徐々に小さくなるように制御するようにしてもよく、また、所定の時間間隔毎に、所望の遅延量に変更させても良い。
また、本実施の形態7では、複数の遅延量を設定できる遅延回路を用いたが、遅延量を固定させた遅延回路を用いても良く、この場合、遅延回路を小さくできるとともに、遅延制御回路を要することがないため、回路規模を縮小することができる。
(実施の形態8)
本発明の実施の形態8に係る位相差測定回路は、実施の形態6に係る位相差測定回路の波形制御回路の代わりに、遅延回路にて、入力した信号を所定量遅延させるとともに、該遅延させた信号の位相をさらに2πだけ遅延させるものである。
図18を用いて、実施の形態8に係る位相差測定回路80を説明する。実施の形態6と同様の構成については説明を省略し、実施の形態6と異なる点のみ説明を行う。
図18は、本発明の実施の形態8に係る位相差測定回路80の構成を示す図である。
本実施の形態8に係る位相差測定回路80は、図18に示すように、本実施の形態8における波形制御回路103の代わりに、入力信号301を所定の遅延量だけ遅延するとともに、該遅延した信号の位相をさらに2πだけ遅延させた信号8031を出力する遅延回路803を設けている。
実施の形態6と同様、まず、遅延回路803は入力信号301を所定の遅延量だけ遅延させる。ここでは遅延量を位相にして考えると、θだけ遅延されるものとする。さらに遅延回路803は、所定の遅延量だけ遅延した信号のそれぞれのパルスがさらに2πだけ遅延した位相を出力する出力信号8031が得られるようにする。これにより、比較パルス発生回路104へ入力される2つの信号、301と8031とは、位相差が2π+θとなり、図14で示すところの入力信号301と波形制御回路の出力信号1031との関係と等価になる。したがって、比較パルス発生回路104以降の動作は実施の形態6と同様となる。
入力信号301の位相をθだけシフトさせるには、遅延回路503を、図11に示すようなバッファ30300〜30307を設けた構成とし、遅延制御回路310により1つだけ選択するようにする。また、実施の形態3と同様に、バッファ30300〜30307の入出力の遅延量をPLL(Phase Locked Loop)あるいはDLL(Delay Locked Loop)で入力信号301の周期と同じになるように制御してやれば、入力信号の2πn/8(nは0〜7)だけ位相がシフトされたものとなる。また、遅延回路803は遅延制御回路310により所定の時間間隔で徐々に遅延量θが大きくなるように制御されるものとする。本実施の形態8に係る遅延回路803は、上記のように2πn/8(nは0〜7)だけ位相させた後、後段でさらに2πだけ遅延させるものであり、上記構成に加えて、例えば、マルチプレクサ3038の後段に2つのインバータ(図示せず)を構成することにより、位相がさらに2πだけ遅延され、入力信号301は、遅延回路803により2π+θだけ位相がシフトされる。なお、バッファ30300の前段で2πだけ位相を遅延させるようにしてもよく、この場合バッファ30300の前段にインバータを設けるとよい。
以上のような本発明の実施の形態8に係る位相差測定回路80は、所定の周期を有する入力信号301を所定の遅延量だけ遅延させるとともに、該遅延させた信号の位相をさらに2πだけ遅延させる遅延回路803と、遅延回路803の遅延量を制御する遅延制御回路310と、入力信号301と遅延回路803から出力された信号8031との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅1042に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路104と、前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号1051を生成する周期信号発生回路105と、周期信号1051の周期を測定する計測回路306と、計測回路306による計測結果に基づいて、所定期間内における位相差の統計情報を生成する統計回路407とを備え、所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定するようにしたので、遅延回路により生じさせた位相差を確認することによって、設定した遅延量が遅延されているかを確認することができ、遅延回路が正常動作しているかどうかの判定を自動的に行うことができる。
なお、本実施の形態8に係る位相差測定回路80では、所定の遅延量だけ遅延させた信号からさらに2πだけ遅延させる遅延回路803について説明したが、例えばn個のインバータを用いて、nπ(nは自然数)だけさらに位相を遅延させる遅延回路としても良い。
また、本実施の形態8では遅延制御回路310を用いて、所定の時間間隔毎に、徐々に遅延量が大きくなるように制御したが、反対に、徐々に小さくなるように制御するようにしてもよく、また、所定の時間間隔毎に、所望の遅延量に変更させても良い。
また、本実施の形態8では、複数の遅延量を設定できる遅延回路を用いたが、遅延量を固定させた遅延回路を用いても良く、この場合、遅延回路を小さくできるとともに、遅延制御回路を要することがないため、回路規模を縮小することができる。
本発明に関わる位相差測定回路は、位相差が小さい場合でも精度良く測定することができるので、特に、微小な位相差の測定を要する位相差測定回路等の用途に有用である。
図1は、本発明の実施の形態1に係る位相差測定回路の構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係る位相差測定回路の比較パルス発生回路の一例と入出力の関係を示す図である。 図3は、本発明の実施の形態1に係る位相差測定回路の周期信号発生回路の構成を示すブロック図である。 図4は、本発明の実施の形態1に係る位相差測定回路の周期信号発生回路の詳細構成を示す図である。 図5は、本発明の実施の形態1に係る位相差測定回路において、位相差の等価変換と蓄積の様子を示す図である。 図6は、本発明の実施の形態1に係る位相差測定回路において、位相差と周期信号の関係を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態1に係る位相差測定回路において、位相差の蓄積の様子を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態2に係る位相差測定回路の構成を示すブロック図である。 図9は、本発明の実施の形態2に係る位相差測定回路の比較パルス発生回路の一例と入出力の関係を示す図である。 図10は、本発明の実施の形態3に係る位相差測定回路の構成を示すブロック図である。 図11は、本発明の実施の形態3に係る位相差測定回路の遅延回路の一例を示す図である。 図12は、本発明の実施の形態4に係る位相差測定回路の構成を示すブロック図である。 図13は、本発明の実施の形態5に係る位相差測定回路の構成を示すブロック図である。 図14は、本発明の実施の形態6に係る位相差測定回路の構成を示すブロック図である。 図15は、本発明の実施の形態6に係る位相差測定回路の計測回路の一例を示す図である。 図16は、本発明の実施の形態6に係る位相差測定回路において、計測回路の入出力の関係を示す図である。 図17は、本発明の実施の形態7に係る位相差測定回路の構成を示すブロック図である。 図18は、本発明の実施の形態8に係る位相差測定回路の構成を示すブロック図である。 図19は、高速パルスを用いて位相差を測定する位相差判別回路の構成を示す図である。 図20は、図19の位相差判別回路において、各回路から出力される信号の波形図である。
符号の説明
10、20、30、40、50、60、70、80 位相差測定回路
101、102、301 入力信号
103 波形制御回路
104 比較パルス発生回路
105 周期信号発生回路
106、306 計測回路
108、208、308、408 位相差測定回路の出力
203 位相シフト回路
303、503、803 遅延回路
310 遅延制御回路
407 統計回路
1031 波形制御回路の出力信号
1041 イネーブル信号により得られた出力
1042 位相差パルス
1051 周期信号
1052 チャージポンプ回路
1053 三角波発生回路
1054 コンパレータ
2031 位相シフト回路の出力信号
3031 遅延回路の出力信号
3038 マルチプレクサ
3061 カウンタ
3062 レジスタA
3063 レジスタB
3064 比較器
3100a クロック
3100b リセット信号
4071 論理和ゲート
4072 Dフリップフロップ
5031 遅延回路503の出力信号
8031 遅延回路803の出力信号
10521 電流源
10522、10532 スイッチ
10531 容量
10533 ノード
30300〜30307 バッファ
151a、151b 入力信号
152a、152b 波形整形回路
153 エクスクルシブオア回路
154 第1のカウンタ
155 高速パルス信号発生器
156 スイッチ
157 第2のカウンタ
158 RSフリップフロップ

Claims (24)

  1. 2つの入力信号の位相差を測定する位相差測定回路において、
    前記2つの入力信号のうち、一方の入力信号を一定の周期毎に出力する波形制御回路と、
    前記波形制御回路にて一定の周期毎に出力された一方の入力信号ともう一方の入力信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、
    前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、
    前記周期信号の周期を測定する計測回路とを備えた、
    ことを特徴とする位相差測定回路。
  2. 2つの入力信号の位相差を測定する位相差測定回路において、
    前記2つの入力信号のうち、一方の入力信号の位相をnπ(nは自然数)だけシフトする位相シフト回路と、
    前記位相シフト回路にてnπだけシフトされた一方の入力信号ともう一方の入力信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、
    前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、
    前記周期信号の周期を測定する計測回路とを備えた、
    ことを特徴とする位相差測定回路。
  3. 請求項1または2に記載の位相差測定回路において、
    前記周期信号発生回路は、
    前記比較パルス発生回路からの出力によって駆動し、電荷を出力するチャージポンプ回路と、
    前記チャージポンプ回路の出力電荷を蓄積する容量と、
    前記容量の蓄積電圧が任意の参照電圧を超えたことを示すリセットパルスを生成するリセットパルス生成部とを備えた、
    ことを特徴とする位相差測定回路。
  4. 請求項3に記載の位相差測定回路において、
    前記チャージポンプ回路は、前記比較パルス発生回路から出力されるパルス幅に応じて出力電荷量を制御する、
    ことを特徴とする位相差測定回路。
  5. 請求項3に記載の位相差測定回路において、
    前記計測回路は、前記リセットパルスの周期を任意のクロックでカウントし、該リセットパルスの周期をデジタル数値に変換して出力する、
    ことを特徴とする位相差測定回路。
  6. 所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定する位相差測定回路であって、
    前記入力信号を所定の遅延量だけ遅延させる遅延回路と、
    前記遅延させた信号を一定の周期毎に出力する波形制御回路と、
    前記入力信号と前記波形制御回路にて一定の周期毎に出力された信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、
    前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、
    前記周期信号の周期を測定する計測回路とを備えた、
    ことを特徴とする位相差測定回路。
  7. 所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定する位相差測定回路であって、
    前記入力信号を所定の遅延量だけ遅延させる遅延回路と、
    前記遅延回路で遅延させた信号の位相をnπ(nは自然数)だけシフトする位相シフト回路と、
    前記入力信号と前記前記位相シフト回路にてnπだけシフトされた信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、
    前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、
    前記周期信号の周期を測定する計測回路とを備えた、
    ことを特徴とする位相差測定回路。
  8. 所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定する位相差測定回路であって、
    前記入力信号を所定の遅延量だけ遅延させるとともに、該遅延させた信号の位相をさらにnπ(nは自然数)だけ遅延させる遅延回路と、
    前記入力信号と前記遅延回路から出力された信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、
    前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、
    前記周期信号の周期を測定する計測回路とを備えた、
    ことを特徴とする位相差測定回路。
  9. 請求項6から8のいずれかに記載の位相差測定回路において、
    前記遅延回路の遅延量を制御する遅延制御回路を備え、
    前記遅延回路は、前記遅延制御回路の制御に基づいて、前記入力信号から遅延量の異なる2以上の信号を生成する、
    ことを特徴とする位相差測定回路。
  10. 請求項9に記載の位相差測定回路において、
    前記遅延制御回路は、所定の時間間隔毎に、前記遅延回路の遅延量を変更する、
    ことを特徴とする位相差測定回路。
  11. 請求項9に記載の位相差測定回路において、
    前記遅延制御回路は、所定の時間間隔毎に、前記遅延回路の遅延量を単調に増加、あるいは単調に減少させる制御を行う、
    ことを特徴とする位相差測定回路。
  12. 請求項6から8のいずれかに記載の位相差測定回路において、
    前記周期信号発生回路は、
    前記比較パルス発生回路からの出力に応じて駆動し、電荷を出力するチャージポンプ回路と、
    前記チャージポンプ回路の出力電荷を蓄積する容量と、
    前記容量の蓄積電圧が任意の参照電圧を超えたことを示すリセットパルスを生成するリセットパルス生成部とを備えた、
    ことを特徴とする位相差測定回路。
  13. 請求項12に記載の位相差測定回路において、
    前記チャージポンプ回路は、前記比較パルス発生回路から出力されるパルス幅に応じて出力電荷量を制御する、
    ことを特徴とする位相差測定回路。
  14. 請求項12に記載の位相差測定回路において、
    前記計測回路は、前記リセットパルスの周期を任意のクロックでカウントし、該リセットパルスの周期をデジタル数値に変換して出力する、
    ことを特徴とする位相差測定回路。
  15. 所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定する位相差測定回路であって、
    前記入力信号を所定の遅延量だけ遅延させる遅延回路と、
    前記遅延させた信号を一定の周期毎に出力する波形制御回路と、
    前記入力信号と前記波形制御回路にて一定の周期毎に出力された信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、
    前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、
    前記周期信号の周期を測定する計測回路と、
    前記計測回路による計測結果に基づいて、所定期間内における位相差の統計情報を生成する統計回路とを備えた、
    ことを特徴とする位相差測定回路。
  16. 所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定する位相差測定回路であって、
    前記入力信号を所定の遅延量だけ遅延させる遅延回路と、
    前記遅延回路で遅延させた信号の位相をnπ(nは自然数)だけシフトする位相シフト回路と、
    前記入力信号と前記位相シフト回路にてnπだけシフトされた信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、
    前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、
    前記周期信号の周期を測定する計測回路と、
    前記計測回路による計測結果に基づいて、所定期間内における位相差の統計情報を生成する統計回路とを備えた、
    ことを特徴とする位相差測定回路。
  17. 所定の周期を有する入力信号と、該入力信号を所定の遅延量だけ遅延させた信号との位相差を測定する位相差測定回路であって、
    前記入力信号を所定の遅延量だけ遅延させるとともに、該遅延させた信号の位相をさらにnπ(nは自然数)だけ遅延させる遅延回路と、
    前記入力信号と前記遅延回路から出力された信号との位相差を所定のタイミング毎にパルス幅に変換し、該変換したパルス幅を出力する比較パルス発生回路と、
    前記パルス幅に変換された位相差を累積し、該累積した位相差に基づいて周期信号を生成する周期信号発生回路と、
    前記周期信号の周期を測定する計測回路と、
    前記計測回路による計測結果に基づいて、所定期間内における位相差の統計情報を生成する統計回路とを備えた、
    ことを特徴とする位相差測定回路。
  18. 請求項15から17のいずれかに記載の位相差測定回路において、
    前記計測回路は、測定値を保持するレジスタを少なくとも2つ有し、
    前記統計回路は、前記レジスタに格納された情報に基づいて統計情報を生成する、
    ことを特徴とする位相差測定回路。
  19. 請求項15から17のいずれかに記載の位相差測定回路において、
    前記遅延回路の遅延量を制御する遅延制御回路を備え、
    前記遅延回路は、前記遅延制御回路の制御に基づいて、前記入力信号から遅延量の異なる2以上の信号を生成する、
    ことを特徴とする位相差測定回路。
  20. 請求項19に記載の位相差測定回路において、
    前記遅延制御回路は、所定の時間間隔毎に、前記遅延回路の遅延量を変更する、
    ことを特徴とする位相差測定回路。
  21. 請求項19に記載の位相差測定回路において、
    前記遅延制御回路は、所定の時間間隔毎に、前記遅延回路の遅延量を単調に増加、あるいは単調に減少させる制御を行う、
    ことを特徴とする位相差測定回路。
  22. 請求項15から17のいずれかに記載の位相差測定回路において、
    前記周期信号発生回路は、
    前記比較パルス発生回路からの出力に応じて駆動し、電荷を出力するチャージポンプ回路と、
    前記チャージポンプ回路の出力電荷を蓄積する容量と、
    前記容量の蓄積電圧が任意の参照電圧を超えたことを示すリセットパルスを生成するリセットパルス生成部とを備えた、
    ことを特徴とする位相差測定回路。
  23. 請求項22に記載の位相差測定回路において、
    前記チャージポンプ回路は、前記比較パルス発生回路から出力されるパルス幅に応じて出力電荷量を制御する、
    ことを特徴とする位相差測定回路。
  24. 請求項22に記載の位相差測定回路において、
    前記計測回路は、前記リセットパルスの周期を任意のクロックでカウントし、該リセットパルスの周期をデジタル数値に変換して出力する、
    ことを特徴とする位相差測定回路。
JP2006539221A 2004-10-01 2005-09-21 位相差測定回路 Pending JPWO2006038468A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004290611 2004-10-01
JP2004290611 2004-10-01
PCT/JP2005/017415 WO2006038468A1 (ja) 2004-10-01 2005-09-21 位相差測定回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2006038468A1 true JPWO2006038468A1 (ja) 2008-05-15

Family

ID=36142547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006539221A Pending JPWO2006038468A1 (ja) 2004-10-01 2005-09-21 位相差測定回路

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20070296396A1 (ja)
JP (1) JPWO2006038468A1 (ja)
CN (1) CN101031805A (ja)
WO (1) WO2006038468A1 (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008053562A1 (fr) * 2006-11-02 2008-05-08 Fujitsu Limited Détecteur de différence de phase et procédé de détection de différence de phase
US8143879B2 (en) * 2008-12-30 2012-03-27 General Electric Company Meter phase identification
CN101907656B (zh) * 2009-06-03 2012-07-25 中国科学院半导体研究所 利用固定相移来测量同频信号相位差的方法
US8326554B2 (en) * 2009-12-31 2012-12-04 General Electric Company Systems, methods, and apparatus for utility meter phase identification
US8587290B2 (en) 2011-03-29 2013-11-19 General Electric Company Method, system and device of phase identification using a smart meter
CN103134985A (zh) * 2011-11-24 2013-06-05 上海华建电力设备股份有限公司 一种电源同期捕捉的工程实现方法
CN103376357B (zh) * 2012-04-27 2015-10-14 瑞昱半导体股份有限公司 时脉相位差的估计装置及方法
CN103105534B (zh) * 2013-01-31 2015-05-20 西安电子科技大学 基于fpga相同周期信号的相位差测量方法
JP6273126B2 (ja) * 2013-11-14 2018-01-31 キヤノン株式会社 Ad変換器、固体撮像素子および撮像システム
CN103760416B (zh) * 2013-12-23 2016-05-18 中国科学院等离子体物理研究所 一种定向耦合器测量高功率微波相位的误差分析方法
CN103760417B (zh) * 2014-01-07 2016-04-06 杭州电子科技大学 带测频功能的简易交流信号相位捕获电路
CN103913633B (zh) * 2014-04-25 2016-06-01 中国计量科学研究院 基于多频正弦信号的高频谱分辨率相位谱测量装置及方法
CN105182076B (zh) * 2015-09-18 2018-02-23 电子科技大学 基于矢量网络分析仪的二端口网络相移实时测试方法
US10056888B2 (en) * 2016-03-25 2018-08-21 Qorvo Us, Inc. RF phase offset detection circuit
CN106645952B (zh) * 2016-10-18 2019-06-25 上海华虹计通智能系统股份有限公司 一种信号相位差的检测方法及系统
CN106443184B (zh) * 2016-11-23 2023-07-14 优利德科技(中国)股份有限公司 一种相位检测装置及相位检测方法
CN107005098B (zh) * 2017-03-15 2019-10-29 香港应用科技研究院有限公司 无线功率发射器
DE102017109192A1 (de) 2017-04-28 2018-10-31 Technische Universität Darmstadt Schaltungsanordnung und Verfahren zum Ermitteln eines Versatzes zwischen zwei Signalflanken
CN109900971B (zh) * 2017-12-11 2023-01-24 长鑫存储技术有限公司 脉冲信号的处理方法、装置以及半导体存储器
US10778201B1 (en) * 2019-05-03 2020-09-15 Rohde & Schwarz Gmbh & Co. Kg System and method of creating periodic pulse sequences with defined absolute phase
US11711107B2 (en) 2020-11-10 2023-07-25 Qorvo Us, Inc. Systems and methods for antenna impedance matching

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5797458A (en) * 1980-12-09 1982-06-17 Yokogawa Hewlett Packard Ltd Phase difference detector
JP4123571B2 (ja) * 1998-06-17 2008-07-23 松下電器産業株式会社 位相差演算回路

Also Published As

Publication number Publication date
US20070296396A1 (en) 2007-12-27
WO2006038468A1 (ja) 2006-04-13
CN101031805A (zh) 2007-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2006038468A1 (ja) 位相差測定回路
CN109387776B (zh) 测量时钟抖动的方法、时钟抖动测量电路和半导体装置
US8593171B2 (en) Power supply monitor
US7816960B2 (en) Circuit device and method of measuring clock jitter
KR101243627B1 (ko) 위상 변이된 주기파형을 사용한 타임 측정
US7496137B2 (en) Apparatus for measuring jitter and method of measuring jitter
JP5262630B2 (ja) セルフテスト回路を有するクロック生成回路
US7653170B2 (en) Electrical circuit for measuring times and method for measuring times
TW201541103A (zh) 老化偵測電路及其方法
JP3625400B2 (ja) 可変遅延素子のテスト回路
US20190346504A1 (en) Method of measuring clock jitter, clock jitter measurement circuit, and semiconductor devices including the same
JP2019022237A (ja) 高分解能の時間−ディジタル変換器
US9255950B2 (en) Method and arrangement for frequency determination
JP4040393B2 (ja) ジッタテスト回路、ジッタテスト回路を搭載した半導体装置およびジッタテスト方法
US10886934B2 (en) Time to digital converter and A/D conversion circuit
JP2004343395A (ja) パルス幅変調回路
US6950375B2 (en) Multi-phase clock time stamping
CN116131821A (zh) 一种高精度延迟时钟校准电路及芯片
JP5171442B2 (ja) マルチストローブ回路および試験装置
JP2000035463A (ja) ジッタ測定装置及びそれを内蔵した集積回路
JP3864583B2 (ja) 可変遅延回路
CN108318809B (zh) 频率抖动的内建自我测试电路
KR102505721B1 (ko) 반도체 장치 및 이를 위한 특성 측정 회로
US11947672B2 (en) Voltage glitch detection circuit
US20220357377A1 (en) Power supply voltage detector, power supply voltage detection apparatus, system and medium