JPWO2006028246A1 - 商品自動前出し具 - Google Patents
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Abstract
前方側商品を陳列する基板1と、基板1上に載置され、第1底板72と第1底板72の前方端から立設する前方部材71を備える後方側商品Bを載置する移動枠体7と、移動枠体7の第1底板72上に載置される、自然状態において常に前方移動状態にある、第2底板21と、第2底板21から立設する商品押圧板22を備える商品前出し体2を有し、基板の上面に第1滑り手段であるローラーを付設した。本発明によれば、商品が前後方向に多量に並ぶ場合であっても、陳列商品を自動的に確実に前に送り出す作用力があり、作業者の前出し作業の労力を軽減すると共に、顧客にとっては商品が取り出し易い商品自動前出し具を提供することができる。
Description
本発明は、スーパーなどで使用される陳列商品の取り出しや新しい商品の補充を容易にする商品自動前出し具に関するものである。
スーパー等において、陳列された商品は陳列棚の手前の方から順次売れるため、時間がたつにつれ陳列棚の手前には商品が無くなったり、ごく少量になったりする。この場合、客は陳列棚の奥の方にある商品を見逃したり、何となく取り辛かったりして、購買意欲が急速に低下し商品の売れ行きに悪い影響を及ぼすことが多くなる。これを解決するため、作業者は、奥に残っている商品を手前に移し、その後方に新しい商品を補充する作業を頻繁に行うことになる。
しかしながら、新しい商品を後方の空間へ補充する作業は、前方にある商品が邪魔をして行い難い。また、奥にある商品を手前に移すのも大変な作業となっている。近年、このような新しい商品の補充を行い易くしたり、商品を常に前出し状態にする方法や装置が種々提案されている。
例えば登録実用新案第3043288号公報には、固定されている商品陳列棚の棚全体を、ワンタッチで手前への引き出しを可能とし、陳列商品の前面への再整列、整理整頓、並びに補充業務を安全、迅速かつ正確に実施できる新器具が開示されている。この新器具は回転車を組み込んだ中継具と、既存の陳列棚支持具に相当する逆L字型基軸盤、更に2種類の器具を包み込む支持器カバーを設け、これらの器具を一体として組み込んだものである。また、商品陳列棚が前後方向に移動するのではなく、固定された商品陳列棚に商品前出し機能を有する商品前出し体を設置して、陳列商品を自動的に前に押し出すものも知られている。
登録実用新案第3043288号公報(請求項1)
しかしながら、登録実用新案第3043288号公報記載の新器具は、中継具の中に回転車を組み込んでいるなど構造が複雑であり、製造コストが高いという問題がある。また、従来の商品前出し体は、前方傾斜の陳列面に設置され且つ錘を載せたものであるため、前方への押圧力が小さく、前後方向に多量の商品が並ぶ場合には、商品を前方へ確実に送り出すことはできなかった。
従って、本発明の目的は、商品が前後方向に多量に並ぶ場合であっても、陳列商品を自動的に確実に前に送り出す作用力があり、作業者の前出し作業の労力を軽減すると共に、顧客にとっては商品が取り出し易い商品自動前出し具を提供することにある。
しかしながら、新しい商品を後方の空間へ補充する作業は、前方にある商品が邪魔をして行い難い。また、奥にある商品を手前に移すのも大変な作業となっている。近年、このような新しい商品の補充を行い易くしたり、商品を常に前出し状態にする方法や装置が種々提案されている。
例えば登録実用新案第3043288号公報には、固定されている商品陳列棚の棚全体を、ワンタッチで手前への引き出しを可能とし、陳列商品の前面への再整列、整理整頓、並びに補充業務を安全、迅速かつ正確に実施できる新器具が開示されている。この新器具は回転車を組み込んだ中継具と、既存の陳列棚支持具に相当する逆L字型基軸盤、更に2種類の器具を包み込む支持器カバーを設け、これらの器具を一体として組み込んだものである。また、商品陳列棚が前後方向に移動するのではなく、固定された商品陳列棚に商品前出し機能を有する商品前出し体を設置して、陳列商品を自動的に前に押し出すものも知られている。
しかしながら、登録実用新案第3043288号公報記載の新器具は、中継具の中に回転車を組み込んでいるなど構造が複雑であり、製造コストが高いという問題がある。また、従来の商品前出し体は、前方傾斜の陳列面に設置され且つ錘を載せたものであるため、前方への押圧力が小さく、前後方向に多量の商品が並ぶ場合には、商品を前方へ確実に送り出すことはできなかった。
従って、本発明の目的は、商品が前後方向に多量に並ぶ場合であっても、陳列商品を自動的に確実に前に送り出す作用力があり、作業者の前出し作業の労力を軽減すると共に、顧客にとっては商品が取り出し易い商品自動前出し具を提供することにある。
すなわち、本発明(1)は、前方側商品を陳列する基板と、該基板上に載置され、第1底板と該第1底板の前方端から立設する前方部材を備える後方側商品を載置する移動枠体と、該移動枠体の第1底板上に載置される、自然状態において常に前方移動状態にある商品前出し体と、を有し、該移動枠体の該第1底板の裏面又は該基板の上面のいずれか一方又は両方に第1滑り手段を付設したことを特徴とする商品自動前出し具を提供するものである。
また、本発明(2)は、前記商品前出し体が、第2底板又は側板と、該第2底板又は該側板から立設する商品押圧板を備える前記商品自動前出し具を提供し、また、本発明(3)は、該商品押圧板の該第2底板の裏面又は該移動枠体の第1底板の上面のいずれか一方又は両方に第2滑り手段を付設した商品自動前出し具を提供し、また、本発明(4)は、前記移動枠体が、該第1底板の後方端から立設する後方板を更に備える商品自動前出し具を提供し、また、本発明(5)は、該基板の側方に、更に商品仕切り板を有する前記商品自動前出し具を提供し、また、本発明(6)は、該商品仕切り板は該基板から立設して該基板と一体化されており、該商品仕切り板と該基板で形成される正面視形状が、L字形状又は逆T字形状である前記商品自動前出し具を提供し、また、本発明(7)は、該基板の前方に、更に商品転落防止板を有する前記商品自動前出し具を提供し、また、本発明(8)は、該商品転落防止板が、該基板から立設して該基板と一体化されている前記商品自動前出し具を提供し、また、本発明(9)は、該商品前出し体は、該基板又は該商品仕切り板のガイド溝に嵌合し、前方への移動がガイドされる前記商品自動前出し具を提供し、また、本発明(10)は、自然状態において常に前方移動状態とする手段が、該基板の前方端と該商品前出し体を接続する接続部材により該商品前出し体を前方へ引っ張る手段であるか、該基板の後方端と該商品前出し体を離す方向に付勢する弾発部材により該商品前出し体を前方へ押し出す手段であるか、又は該基板の商品載置面を前方下り傾斜とする手段である前記商品自動前出し具を提供し、また、本発明(11)は、該第1滑り手段及び第2滑り手段が、ローラー、前後方向に延出するリブ部材又は滑り材である前記商品自動前出し具を提供し、また、本発明(12)は、該基板の少なくとも一方の側には、幅調整用の副基板が付設されている前記商品自動前出し具を提供し、また、本発明(13)は、該基板の少なくとも一方の側には、幅調整用の副基板が収納自在に嵌合されている前記商品自動前出し具を提供し、また、本発明(14)は、該基板は左右方向に2つ又は3つに縦分断されたパーツ部材で形成され、該パーツ部材を互いに適宜のピッチ離間して設置する前記商品自動前出し具を提供し、また、本発明(15)は、既存の商品陳列棚に設置して使用される前記商品自動前出し具を提供するものである。
本発明の商品自動前出し具によれば、商品が前後方向に多量に並ぶ場合であっても、陳列商品を自動的に確実に前に送り出す作用力があり、作業者の前出し作業の労力を軽減すると共に、顧客にとっては商品が取り出し易いものである。
また、本発明(2)は、前記商品前出し体が、第2底板又は側板と、該第2底板又は該側板から立設する商品押圧板を備える前記商品自動前出し具を提供し、また、本発明(3)は、該商品押圧板の該第2底板の裏面又は該移動枠体の第1底板の上面のいずれか一方又は両方に第2滑り手段を付設した商品自動前出し具を提供し、また、本発明(4)は、前記移動枠体が、該第1底板の後方端から立設する後方板を更に備える商品自動前出し具を提供し、また、本発明(5)は、該基板の側方に、更に商品仕切り板を有する前記商品自動前出し具を提供し、また、本発明(6)は、該商品仕切り板は該基板から立設して該基板と一体化されており、該商品仕切り板と該基板で形成される正面視形状が、L字形状又は逆T字形状である前記商品自動前出し具を提供し、また、本発明(7)は、該基板の前方に、更に商品転落防止板を有する前記商品自動前出し具を提供し、また、本発明(8)は、該商品転落防止板が、該基板から立設して該基板と一体化されている前記商品自動前出し具を提供し、また、本発明(9)は、該商品前出し体は、該基板又は該商品仕切り板のガイド溝に嵌合し、前方への移動がガイドされる前記商品自動前出し具を提供し、また、本発明(10)は、自然状態において常に前方移動状態とする手段が、該基板の前方端と該商品前出し体を接続する接続部材により該商品前出し体を前方へ引っ張る手段であるか、該基板の後方端と該商品前出し体を離す方向に付勢する弾発部材により該商品前出し体を前方へ押し出す手段であるか、又は該基板の商品載置面を前方下り傾斜とする手段である前記商品自動前出し具を提供し、また、本発明(11)は、該第1滑り手段及び第2滑り手段が、ローラー、前後方向に延出するリブ部材又は滑り材である前記商品自動前出し具を提供し、また、本発明(12)は、該基板の少なくとも一方の側には、幅調整用の副基板が付設されている前記商品自動前出し具を提供し、また、本発明(13)は、該基板の少なくとも一方の側には、幅調整用の副基板が収納自在に嵌合されている前記商品自動前出し具を提供し、また、本発明(14)は、該基板は左右方向に2つ又は3つに縦分断されたパーツ部材で形成され、該パーツ部材を互いに適宜のピッチ離間して設置する前記商品自動前出し具を提供し、また、本発明(15)は、既存の商品陳列棚に設置して使用される前記商品自動前出し具を提供するものである。
本発明の商品自動前出し具によれば、商品が前後方向に多量に並ぶ場合であっても、陳列商品を自動的に確実に前に送り出す作用力があり、作業者の前出し作業の労力を軽減すると共に、顧客にとっては商品が取り出し易いものである。
第1図は、本発明の実施の形態における商品自動前出し具の斜視図であり、第2図は、第1図の商品自動前出し具を構成する移動枠体と商品前出し体の斜視図であり、第3図は、移動枠体と商品前出し体の他の例を示す図であり、第4図は、本実施の形態における商品自動前出し具の他の変形例であり、第5図は、本実施の形態における商品自動前出し具の他の変形例であり、第6図は、本発明の他の実施の形態における商品自動前出し具の一部を省略した斜視図であり、第7図は、本発明の他の実施の形態における商品自動前出し具の一部を省略した斜視図であり、第8図は、本発明の他の実施の形態における商品自動前出し具の一部を省略した斜視図であり、第9図は、本発明の他の実施の形態における商品自動前出し具の一部を省略した斜視図であり、第10図は、本発明の他の実施の形態における商品自動前出し具の一部を省略した斜視図であり、第11図は、第1図の商品自動前出し具を構成する商品前出し体の裏面から見た一部の斜視図である。
次に、本発明の実施の形態における商品自動前出し具を第1図〜第3図を参照して説明する。第1図は本実施の形態における商品自動前出し具の斜視図、第2図は第1図の商品自動前出し具を構成する移動枠体と商品前出し体の斜視図、第3図は移動枠体と商品前出し体の他の例を示す図、第4図及び第5図は本例の商品自動前出し具の他の変形例を示す図である。本明細書において、「前」は商品を取り出す側、すなわち顧客側を言い、「後」はその反対側を言う。また、左右は前側から見た方向を言う。また、自然状態とは設置状態を言う。
第1図及び第2図中、商品自動前出し具10は、前方側商品Aを陳列する基板1と、基板1上に載置され、第1底板72と、第1底板72の前方端から立設する前方部材71と、第1底板72の後方端から立設する後方板73を備えるもので後方側商品Bを載置する移動枠体7と、移動枠体7の第1底板72上に載置される、自然状態において常に前方移動状態にある商品前出し体2を有し、移動枠体7が設置される基板1の上面に第1滑り手段であるローラー4を前後方向に多数付設し、更に商品前出し体2の第2底板21の裏面に第2滑り手段であるローラー23を前後方向に多数付設し(第11図参照)、更に第1底板72の上面に第2滑り手段であるリブ部材76を左右方向に所定のピッチで前後方向に延出するようにしたものである。なお、滑り手段としては、第1滑り手段及び第2滑り手段共に、ローラー及び前後方向に延出するリブ部材の他、滑り材が挙げられる。滑り材は通常の鋼板に摩擦低減効果のある被覆剤をコーティングしたもの、フッ素系樹脂などの低摩擦材、あるいはエンボス加工面など接触面積を低減したものが挙げられる。また、第1底板72の前方端から立設する前方部材71の高さ寸法としては、第1図及び第2図に示すようなものに限定されず、例えば高さ寸法の小さな左右に延在する所謂リブ状のような部材であってもよい。前方部材の高さが低くとも、商品の前方移動を規制することができるし、例えその前方移動の規制が弱いものであっても、前方部材71の前方には更に陳列商品が置かれているため、前方への転落を防止することができる。
すなわち、商品自動前出し具10の基板1は中央部が所定の幅と長さにくり抜かれた長穴12(ガイド溝)を有し、前方端に下方に屈曲した係合片16を有する。基板1の長穴12の両側の上面には、ローラー4が前後方向に多数付設されている。また、基板1の左側端から立設して基板1と一体化される商品仕切り板5を有し、商品仕切り板5と基板1で形成される正面視形状がL字形状を呈している。
移動枠体7は第1底板72と、第1底板72の前後端に立設する前方部材71と後方板73からなり、幅寸法は基板1と略同一であり、前後方向の長さ寸法は基板1の長さ寸法に対して、約半分程度と短いものである。第1底板72は前記長穴12と同じ所定の幅の長穴12aが形成され、第1底板72の上面には第2滑り手段であるリブ部材76を左右方向に所定のピッチで前後方向に延出させている。移動枠体7は基板1上の第1滑り手段であるローラー4上に載せられているため、僅かな外力により基板1上を滑らかに移動できるようになっている。前方部材71は移動枠体7内に載置される後方側商品Bの前方を区画すると共に、商品の前方への転落を防止する。また、前方部材71の下端中央には基板1の長穴12に遊嵌するガイド板25が付設されている。後方板73は商品前出し体2の後方ストッパーとして機能する。これにより、移動枠体7の直進性が担保される。第1滑り手段のローラー4の設置場所としては、上記形態の他、移動枠体7の第1底板72の裏面か、又は移動枠体7の第1底板72の裏面と基板1の上面の両方に付設してもよい。第1底板72の裏面と基板1の上面の両方にローラー4を付設する場合、ローラーが互いに接触することなく、交互に配置することが好ましい。
商品前出し体2は、幅寸法が基板1の幅寸法と略同じの矩形状の第2底板21と第2底板21の前方端から立設する幅寸法が基板1の幅寸法と同じの矩形状の商品押圧板22を備え、側面視形状が略L字形状である。また、第2底板21の裏面にはローラー23が前後方向に多数付設されている。なお、商品前出し体2の形態はこれに限定されず、例えば第2底板21が商品押圧板22の下端から前方へ延出する略L字形状であってもよい。また、基板1の長穴の先端部121と商品前出し体2の第2底板21は、帯状鋼板3(接続部材)で接続され商品前出し体2が前方に引っ張られるようになっている。すなわち、商品前出し体2の第2底板21の上面又は商品押圧板22の裏面には、商品前出し体2が前方に移動するにつれ、帯状鋼板3を巻回して収納するぜんまい収納部(不図示)を有する。なお、接続部材が接続される箇所としては、一端が基板の前方側部材であり、他方が商品前出し体2であれば特に制限されない。また、接続部材としては、特に制限されず、帯状鋼板以外に、例えばゴムなどが挙げられる。
商品前出し体2の第2底板21の裏面のローラー23の付設方法としては、特に制限されず、ローラー23の中央部において支持ケース231で支持する方法(第11図)、第2底板21の裏面をケース状にして該ケースにローラー23を嵌め込み軸支する方法等が挙げられる。なお、符号251は第1底板72に形成される長穴12aに嵌り、商品前出し体2の前後移動をガイドするガイド部251である。なお、帯状鋼板3の後端は第2底板21の開口を通して商品押圧板22の裏面のぜんまい収納部に接続されている(不図示)。
商品前出し体2は接続部材の前出し機能と共に、第2底板の裏面に第2滑り手段であるローラー23を付設して、移動枠体7のリブ部材76上に乗せられているため、自然状態において常に前方移動状態にあり、商品押圧板22の前方で且つ移動枠体7の前方部材71間に載置された後方側商品Bを前出し状態にしている。また、移動枠体7の前方部材71はこの状態において、前方部材71の前方に位置する前方側商品Aを前出し状態にしている。なお、商品自動前出し具10は既存の商品陳列棚に設置されるものであり、該商品陳列棚の前方に設置されている商品転落防止板により、最前列の商品が棚から転落することはない。このように構成される商品自動前出し具10は、商品が前後方向に多量に並ぶ場合であっても、陳列商品を自動的に確実に前に送り出す作用力があり、顧客にとっては手前にある商品を取り出し易い。特に、移動枠体7内であって且つ商品前出し体2の前方にある後方側商品Bが密に載置されており、最前列にある商品が取り出される場合、所謂トロッコ状の移動枠体7内の後方側商品Bは移動枠体内では移動せず且つ後方側商品Bを含めた移動枠体全体で前方側商品Aを押すため、陳列側商品Aは前方へ移動し易く、帯状鋼板3の付勢力は弱くてよい。このため、作業者が商品を補充する際、移動枠体7を軽く後方へ押せばよいため、作業労力を軽減することができる。前方側商品A全部が取り出されると、次いで移動枠体7内の後方側商品Bが取り出され、商品前出し体2が移動枠体内の商品を前出しする。この場合、商品はリブ部材76上にあるため、更に移動し易くなっている。
なお、第1図において、商品仕切り板5の設置を省略することができ、また、この場合、別途準備された商品仕切り板を商品自動前出し具10と組み合わせて使用してもよい。この際、商品仕切り板5は商品自動前出し具10が載置される面、例えば既存の商品陳列棚の商品仕切り板の嵌合溝又は嵌合穴に嵌合する。なお、商品自動前出し具10を既存の商品陳列棚に設置する方法としては、特に制限されず、単に載せる方法、接着剤または両面接着テープにより固定設置する方法、商品陳列棚の形成された嵌合溝又は嵌合穴に商品自動前出し具10の基板に付設された嵌合突起を嵌合させる方法等が挙げられる。また、既存の商品陳列棚に商品自動前出し具10を複数個並列して設置することもできる。
次に、第1図の商品自動前出し具10で用いる移動枠体7及び商品前出し体2の変形例を第3図を参照して説明する。なお、第3図は図面描写の簡略化のため、基板と陳列商品の記載を省略した。第3図の商品自動前出し具において、第1図の商品自動前出し具10と異なる点は、第2滑り手段を変えた点にある。すなわち、第3図の商品自動前出し具において、移動枠体7の第1底板72の上面にローラー4を前後方向に多数付設し、商品前出し体2の第2底板21の裏面のローラーを省略したものである。この移動枠体7及び商品前出し体2においても、前記と同様の効果を奏する。
次に、本実施の形態における他の商品自動前出し具を第4図及び第5図を参照して説明する。第4図及び第5図において、第1図と同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略し異なる点について主に説明する。なお、第4図及び第5図において、前方側商品A及び後方側商品Bは、図面の描写を簡略化するため、その記載を省略した。すなわち、第4図の商品自動前出し具10aにおいて、第1図の商品自動前出し具10と異なる点は、基板1を長穴の無い全面ローラー4敷きとした点、移動枠体7の第1底板72の上面に第2滑り手段として全面リブ状部材4bを付設した点、商品前出し体2が商品押圧体22aから後方に屈曲すると共に、商品仕切り板5aに当接する側板21aを設け、側板21aに帯状鋼板3の巻回し収納部(不図示)を付設した構成とした点、商品仕切り板5aは中央部が所定の幅と長さにくり抜かれた長穴12(ガイド溝)を有し、該長穴12の先端部に帯状部材3の一端を固定し、商品前出し板2が商品仕切り板5aに沿って移動枠体7内を移動できるようにした点にある。商品前出し体2は接続部材3の前出し機能と共に、商品押圧体22aの下端が第2滑り手段であるリブ部材7と当接しているため、自然状態において常に前方移動状態にあり、商品押圧板22aの前方で且つ移動枠体7の前方部材71間に載置された後方側商品Bを前出し状態にしている。また、移動枠体7は基板1のローラー4上に乗せられているため移動し易く、前方部材71の前方に位置する前方側商品Aも前出し状態にしている。なお、商品自動前出し具10aにおいて、移動枠体7の第1底板72上のリブ状部材76は省略することもでき、また滑り材とすることもできる。
第5図の商品自動前出し具10bにおいて、第4図の商品自動前出し具10aと異なる点は、移動枠体7が商品仕切り板5aに当接する左側板74を付設し、左側板74に中央部が所定の幅と長さにくり抜かれた長穴75(ガイド溝)を付設し、更に左側板74の前方端を右方向に屈曲させて背の高い前方部材71とし、また左側板74の後方端を右方向に屈曲させて前方部材71より左右幅が小さい後方板73aとした点にある。すなわち、移動枠体7の形状は、上面と右側面と後方面の一部が開放状態にある箱状物である。商品自動前出し具10bによれば、商品自動前出し具10aと同様の効果を奏する他、商品前出し体2は移動枠体7の長穴75にガイドされ、移動枠体7は商品仕切り板5aの長穴12にガイドされて直進性が担保される。
次に、本実施の形態における他の商品自動前出し具を第6図〜第10図を参照して説明する。第6図の商品自動前出し具10cにおいて、第1図の商品自動前出し具10と異なる点は、基板1の左右の両側には、幅調整用の副基板が収納自在に嵌合されている点にある。なお、第6図〜第10図中、商品前出し体及び移動枠体は図面描写の簡略化のため、その記載を省略したが、その形状及び設置形態は第1図〜第5図のいずれのもであってもよい。すなわち、基板1は左右両側部に開口を有し、奥行き方向(基板の中央部に向かう方向)において、開口から長穴12の手前までが幅調整用の副基板51、13が収納自在に嵌合するようになっている。開口は開口を形成するような移動枠体である必要はなく、第1図に示すように、基板1の裏面と陳列棚面との間に存在する隙間であってもよい。すなわち、第6図中、右側の副基板13は基板1の右側ケース内に収納状態となっており、左側の副基板51は基板1の左側ケースから飛びだした状態となっている。なお、右側の副基板13を基板1の右側ケースから飛び出した状態にすることもでき、左側の副基板51を基板1の左側ケース内に収納することもできる。また、両側の副基板51、13を基板1のケース内に収納することも、両側の外側へ飛びだすようにすることもできる。また、適宜の位置で固定して幅調整することもできる。なお、幅調整用の副基板51、13の上面には、滑り手段が付設されていても、いなくともよい。商品自動前出し具10cによれば、陳列商品の幅寸法に応じた陳列が可能となる。
第7図の商品自動前出し具10dにおいて、第1図の商品自動前出し具10と異なる点は、基板1の前方に商品転落防止板6を付設した点、基板の上面の第1滑り手段をリブ状部材4aとした点、及び基板1の右側には、幅調整用の副基板13が収納自在に嵌合されている点にある。すなわち、基板1は右側部に開口を有し、奥行き方向(基板の中央部に向かう方向)において、開口から長穴12の手前までが幅調整用の副基板13が収納自在に嵌合するようになっている。すなわち、第7図中、右側の副基板13は基板1の右側ケースから飛びだした状態となっている。また、副基板13の上面にはリブ状の滑り手段4aが形成されていると共に、前後両端部には別途の仕切り板の係合片が係合する係合溝52が形成されている。なお、右側の副基板13を基板1の右側ケース内に収納することもでき、任意の位置で固定することもできる。商品自動前出し具10dによれば、陳列商品の幅寸法に応じた陳列が可能となると共に、商品の前方への移動を円滑な状態に維持できる。
第8図の商品自動前出し具10eにおいて、第1図の商品自動前出し具10と異なる点は、基板1は左右方向に3つに縦分断された形態であって、左ローラー4を有する第1パーツ部材111、長穴12が形成された第2パーツ部材112、及び右ローラー4を有する第3パーツ部材113で形成され、第2パーツ部材112が前方の桟部材14a及び後方の桟部材14bの中央で固定され、第1パーツ部材111及び第3パーツ部材113が桟部材14a及び後方の桟部材14bに対して、左右方向に移動自在に嵌合されている。なお、3つのパーツ部材111〜113と桟部材14a、14bの接続形態としては、上記の形態に制限されず、第1パーツ部材111と桟部材14a、14bが第8図のような状態で固定され、第2パーツ部材112と第3パーツ部材113が桟部材14a、14bに移動自在に嵌合するようなものであってもよい。商品自動前出し具10eによれば、陳列商品の幅寸法に応じた陳列が可能となる。
第9図の商品自動前出し具10fにおいて、第7図の商品自動前出し具10dと異なる点は、基板1の滑り部材がローラー4である点、及び幅調整用の副基板13の上面の全面が、前後方向にリブが延出し且つ左右方向に多数付設されるリブ状部材4bとした点にある。商品自動前出し具10fによれば、陳列商品の幅寸法に応じた陳列が可能となると共に、商品の前方への移動を円滑な状態に維持できる。
第10図の商品自動前出し具10gにおいて、第9図の商品自動前出し具10fと異なる点は、基板1を商品仕切り板5の左側であって、基板本体部11と連続する基板副部材12を更に付設し、基板1と商品仕切り板5で構成される形状を、正面視で略逆T字形状とした点にある。商品自動前出し具10gによれば、陳列商品の幅寸法に応じた陳列が可能となると共に、商品の前方への移動を円滑な状態に維持できる。また、更に同じ形状の商品自動前出し具10gを横並びに設置すれば、幅寸法の更に大きな商品の前出しも行うことができる。
第1図及び第2図中、商品自動前出し具10は、前方側商品Aを陳列する基板1と、基板1上に載置され、第1底板72と、第1底板72の前方端から立設する前方部材71と、第1底板72の後方端から立設する後方板73を備えるもので後方側商品Bを載置する移動枠体7と、移動枠体7の第1底板72上に載置される、自然状態において常に前方移動状態にある商品前出し体2を有し、移動枠体7が設置される基板1の上面に第1滑り手段であるローラー4を前後方向に多数付設し、更に商品前出し体2の第2底板21の裏面に第2滑り手段であるローラー23を前後方向に多数付設し(第11図参照)、更に第1底板72の上面に第2滑り手段であるリブ部材76を左右方向に所定のピッチで前後方向に延出するようにしたものである。なお、滑り手段としては、第1滑り手段及び第2滑り手段共に、ローラー及び前後方向に延出するリブ部材の他、滑り材が挙げられる。滑り材は通常の鋼板に摩擦低減効果のある被覆剤をコーティングしたもの、フッ素系樹脂などの低摩擦材、あるいはエンボス加工面など接触面積を低減したものが挙げられる。また、第1底板72の前方端から立設する前方部材71の高さ寸法としては、第1図及び第2図に示すようなものに限定されず、例えば高さ寸法の小さな左右に延在する所謂リブ状のような部材であってもよい。前方部材の高さが低くとも、商品の前方移動を規制することができるし、例えその前方移動の規制が弱いものであっても、前方部材71の前方には更に陳列商品が置かれているため、前方への転落を防止することができる。
すなわち、商品自動前出し具10の基板1は中央部が所定の幅と長さにくり抜かれた長穴12(ガイド溝)を有し、前方端に下方に屈曲した係合片16を有する。基板1の長穴12の両側の上面には、ローラー4が前後方向に多数付設されている。また、基板1の左側端から立設して基板1と一体化される商品仕切り板5を有し、商品仕切り板5と基板1で形成される正面視形状がL字形状を呈している。
移動枠体7は第1底板72と、第1底板72の前後端に立設する前方部材71と後方板73からなり、幅寸法は基板1と略同一であり、前後方向の長さ寸法は基板1の長さ寸法に対して、約半分程度と短いものである。第1底板72は前記長穴12と同じ所定の幅の長穴12aが形成され、第1底板72の上面には第2滑り手段であるリブ部材76を左右方向に所定のピッチで前後方向に延出させている。移動枠体7は基板1上の第1滑り手段であるローラー4上に載せられているため、僅かな外力により基板1上を滑らかに移動できるようになっている。前方部材71は移動枠体7内に載置される後方側商品Bの前方を区画すると共に、商品の前方への転落を防止する。また、前方部材71の下端中央には基板1の長穴12に遊嵌するガイド板25が付設されている。後方板73は商品前出し体2の後方ストッパーとして機能する。これにより、移動枠体7の直進性が担保される。第1滑り手段のローラー4の設置場所としては、上記形態の他、移動枠体7の第1底板72の裏面か、又は移動枠体7の第1底板72の裏面と基板1の上面の両方に付設してもよい。第1底板72の裏面と基板1の上面の両方にローラー4を付設する場合、ローラーが互いに接触することなく、交互に配置することが好ましい。
商品前出し体2は、幅寸法が基板1の幅寸法と略同じの矩形状の第2底板21と第2底板21の前方端から立設する幅寸法が基板1の幅寸法と同じの矩形状の商品押圧板22を備え、側面視形状が略L字形状である。また、第2底板21の裏面にはローラー23が前後方向に多数付設されている。なお、商品前出し体2の形態はこれに限定されず、例えば第2底板21が商品押圧板22の下端から前方へ延出する略L字形状であってもよい。また、基板1の長穴の先端部121と商品前出し体2の第2底板21は、帯状鋼板3(接続部材)で接続され商品前出し体2が前方に引っ張られるようになっている。すなわち、商品前出し体2の第2底板21の上面又は商品押圧板22の裏面には、商品前出し体2が前方に移動するにつれ、帯状鋼板3を巻回して収納するぜんまい収納部(不図示)を有する。なお、接続部材が接続される箇所としては、一端が基板の前方側部材であり、他方が商品前出し体2であれば特に制限されない。また、接続部材としては、特に制限されず、帯状鋼板以外に、例えばゴムなどが挙げられる。
商品前出し体2の第2底板21の裏面のローラー23の付設方法としては、特に制限されず、ローラー23の中央部において支持ケース231で支持する方法(第11図)、第2底板21の裏面をケース状にして該ケースにローラー23を嵌め込み軸支する方法等が挙げられる。なお、符号251は第1底板72に形成される長穴12aに嵌り、商品前出し体2の前後移動をガイドするガイド部251である。なお、帯状鋼板3の後端は第2底板21の開口を通して商品押圧板22の裏面のぜんまい収納部に接続されている(不図示)。
商品前出し体2は接続部材の前出し機能と共に、第2底板の裏面に第2滑り手段であるローラー23を付設して、移動枠体7のリブ部材76上に乗せられているため、自然状態において常に前方移動状態にあり、商品押圧板22の前方で且つ移動枠体7の前方部材71間に載置された後方側商品Bを前出し状態にしている。また、移動枠体7の前方部材71はこの状態において、前方部材71の前方に位置する前方側商品Aを前出し状態にしている。なお、商品自動前出し具10は既存の商品陳列棚に設置されるものであり、該商品陳列棚の前方に設置されている商品転落防止板により、最前列の商品が棚から転落することはない。このように構成される商品自動前出し具10は、商品が前後方向に多量に並ぶ場合であっても、陳列商品を自動的に確実に前に送り出す作用力があり、顧客にとっては手前にある商品を取り出し易い。特に、移動枠体7内であって且つ商品前出し体2の前方にある後方側商品Bが密に載置されており、最前列にある商品が取り出される場合、所謂トロッコ状の移動枠体7内の後方側商品Bは移動枠体内では移動せず且つ後方側商品Bを含めた移動枠体全体で前方側商品Aを押すため、陳列側商品Aは前方へ移動し易く、帯状鋼板3の付勢力は弱くてよい。このため、作業者が商品を補充する際、移動枠体7を軽く後方へ押せばよいため、作業労力を軽減することができる。前方側商品A全部が取り出されると、次いで移動枠体7内の後方側商品Bが取り出され、商品前出し体2が移動枠体内の商品を前出しする。この場合、商品はリブ部材76上にあるため、更に移動し易くなっている。
なお、第1図において、商品仕切り板5の設置を省略することができ、また、この場合、別途準備された商品仕切り板を商品自動前出し具10と組み合わせて使用してもよい。この際、商品仕切り板5は商品自動前出し具10が載置される面、例えば既存の商品陳列棚の商品仕切り板の嵌合溝又は嵌合穴に嵌合する。なお、商品自動前出し具10を既存の商品陳列棚に設置する方法としては、特に制限されず、単に載せる方法、接着剤または両面接着テープにより固定設置する方法、商品陳列棚の形成された嵌合溝又は嵌合穴に商品自動前出し具10の基板に付設された嵌合突起を嵌合させる方法等が挙げられる。また、既存の商品陳列棚に商品自動前出し具10を複数個並列して設置することもできる。
次に、第1図の商品自動前出し具10で用いる移動枠体7及び商品前出し体2の変形例を第3図を参照して説明する。なお、第3図は図面描写の簡略化のため、基板と陳列商品の記載を省略した。第3図の商品自動前出し具において、第1図の商品自動前出し具10と異なる点は、第2滑り手段を変えた点にある。すなわち、第3図の商品自動前出し具において、移動枠体7の第1底板72の上面にローラー4を前後方向に多数付設し、商品前出し体2の第2底板21の裏面のローラーを省略したものである。この移動枠体7及び商品前出し体2においても、前記と同様の効果を奏する。
次に、本実施の形態における他の商品自動前出し具を第4図及び第5図を参照して説明する。第4図及び第5図において、第1図と同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略し異なる点について主に説明する。なお、第4図及び第5図において、前方側商品A及び後方側商品Bは、図面の描写を簡略化するため、その記載を省略した。すなわち、第4図の商品自動前出し具10aにおいて、第1図の商品自動前出し具10と異なる点は、基板1を長穴の無い全面ローラー4敷きとした点、移動枠体7の第1底板72の上面に第2滑り手段として全面リブ状部材4bを付設した点、商品前出し体2が商品押圧体22aから後方に屈曲すると共に、商品仕切り板5aに当接する側板21aを設け、側板21aに帯状鋼板3の巻回し収納部(不図示)を付設した構成とした点、商品仕切り板5aは中央部が所定の幅と長さにくり抜かれた長穴12(ガイド溝)を有し、該長穴12の先端部に帯状部材3の一端を固定し、商品前出し板2が商品仕切り板5aに沿って移動枠体7内を移動できるようにした点にある。商品前出し体2は接続部材3の前出し機能と共に、商品押圧体22aの下端が第2滑り手段であるリブ部材7と当接しているため、自然状態において常に前方移動状態にあり、商品押圧板22aの前方で且つ移動枠体7の前方部材71間に載置された後方側商品Bを前出し状態にしている。また、移動枠体7は基板1のローラー4上に乗せられているため移動し易く、前方部材71の前方に位置する前方側商品Aも前出し状態にしている。なお、商品自動前出し具10aにおいて、移動枠体7の第1底板72上のリブ状部材76は省略することもでき、また滑り材とすることもできる。
第5図の商品自動前出し具10bにおいて、第4図の商品自動前出し具10aと異なる点は、移動枠体7が商品仕切り板5aに当接する左側板74を付設し、左側板74に中央部が所定の幅と長さにくり抜かれた長穴75(ガイド溝)を付設し、更に左側板74の前方端を右方向に屈曲させて背の高い前方部材71とし、また左側板74の後方端を右方向に屈曲させて前方部材71より左右幅が小さい後方板73aとした点にある。すなわち、移動枠体7の形状は、上面と右側面と後方面の一部が開放状態にある箱状物である。商品自動前出し具10bによれば、商品自動前出し具10aと同様の効果を奏する他、商品前出し体2は移動枠体7の長穴75にガイドされ、移動枠体7は商品仕切り板5aの長穴12にガイドされて直進性が担保される。
次に、本実施の形態における他の商品自動前出し具を第6図〜第10図を参照して説明する。第6図の商品自動前出し具10cにおいて、第1図の商品自動前出し具10と異なる点は、基板1の左右の両側には、幅調整用の副基板が収納自在に嵌合されている点にある。なお、第6図〜第10図中、商品前出し体及び移動枠体は図面描写の簡略化のため、その記載を省略したが、その形状及び設置形態は第1図〜第5図のいずれのもであってもよい。すなわち、基板1は左右両側部に開口を有し、奥行き方向(基板の中央部に向かう方向)において、開口から長穴12の手前までが幅調整用の副基板51、13が収納自在に嵌合するようになっている。開口は開口を形成するような移動枠体である必要はなく、第1図に示すように、基板1の裏面と陳列棚面との間に存在する隙間であってもよい。すなわち、第6図中、右側の副基板13は基板1の右側ケース内に収納状態となっており、左側の副基板51は基板1の左側ケースから飛びだした状態となっている。なお、右側の副基板13を基板1の右側ケースから飛び出した状態にすることもでき、左側の副基板51を基板1の左側ケース内に収納することもできる。また、両側の副基板51、13を基板1のケース内に収納することも、両側の外側へ飛びだすようにすることもできる。また、適宜の位置で固定して幅調整することもできる。なお、幅調整用の副基板51、13の上面には、滑り手段が付設されていても、いなくともよい。商品自動前出し具10cによれば、陳列商品の幅寸法に応じた陳列が可能となる。
第7図の商品自動前出し具10dにおいて、第1図の商品自動前出し具10と異なる点は、基板1の前方に商品転落防止板6を付設した点、基板の上面の第1滑り手段をリブ状部材4aとした点、及び基板1の右側には、幅調整用の副基板13が収納自在に嵌合されている点にある。すなわち、基板1は右側部に開口を有し、奥行き方向(基板の中央部に向かう方向)において、開口から長穴12の手前までが幅調整用の副基板13が収納自在に嵌合するようになっている。すなわち、第7図中、右側の副基板13は基板1の右側ケースから飛びだした状態となっている。また、副基板13の上面にはリブ状の滑り手段4aが形成されていると共に、前後両端部には別途の仕切り板の係合片が係合する係合溝52が形成されている。なお、右側の副基板13を基板1の右側ケース内に収納することもでき、任意の位置で固定することもできる。商品自動前出し具10dによれば、陳列商品の幅寸法に応じた陳列が可能となると共に、商品の前方への移動を円滑な状態に維持できる。
第8図の商品自動前出し具10eにおいて、第1図の商品自動前出し具10と異なる点は、基板1は左右方向に3つに縦分断された形態であって、左ローラー4を有する第1パーツ部材111、長穴12が形成された第2パーツ部材112、及び右ローラー4を有する第3パーツ部材113で形成され、第2パーツ部材112が前方の桟部材14a及び後方の桟部材14bの中央で固定され、第1パーツ部材111及び第3パーツ部材113が桟部材14a及び後方の桟部材14bに対して、左右方向に移動自在に嵌合されている。なお、3つのパーツ部材111〜113と桟部材14a、14bの接続形態としては、上記の形態に制限されず、第1パーツ部材111と桟部材14a、14bが第8図のような状態で固定され、第2パーツ部材112と第3パーツ部材113が桟部材14a、14bに移動自在に嵌合するようなものであってもよい。商品自動前出し具10eによれば、陳列商品の幅寸法に応じた陳列が可能となる。
第9図の商品自動前出し具10fにおいて、第7図の商品自動前出し具10dと異なる点は、基板1の滑り部材がローラー4である点、及び幅調整用の副基板13の上面の全面が、前後方向にリブが延出し且つ左右方向に多数付設されるリブ状部材4bとした点にある。商品自動前出し具10fによれば、陳列商品の幅寸法に応じた陳列が可能となると共に、商品の前方への移動を円滑な状態に維持できる。
第10図の商品自動前出し具10gにおいて、第9図の商品自動前出し具10fと異なる点は、基板1を商品仕切り板5の左側であって、基板本体部11と連続する基板副部材12を更に付設し、基板1と商品仕切り板5で構成される形状を、正面視で略逆T字形状とした点にある。商品自動前出し具10gによれば、陳列商品の幅寸法に応じた陳列が可能となると共に、商品の前方への移動を円滑な状態に維持できる。また、更に同じ形状の商品自動前出し具10gを横並びに設置すれば、幅寸法の更に大きな商品の前出しも行うことができる。
本発明は、スーパー、百貨店、コンビニなどの主に商品陳列棚の棚板面に載置されるものであって、商品が前後方向に多量に並ぶ場合であっても、陳列商品を自動的に確実に前に送り出す作用力があり、作業者の前出し作業の労力を軽減すると共に、顧客にとっては商品が取り出し易い。
Claims (15)
- 前方側商品を陳列する基板と、
該基板上に載置され、第1底板と該第1底板の前方端から立設する前方部材を備える後方側商品を載置する移動枠体と、
該移動枠体の第1底板上に載置される、自然状態において常に前方移動状態にある商品前出し体と、
を有し、該移動枠体の該第1底板の裏面又は該基板の上面のいずれか一方又は両方に第1滑り手段を付設したことを特徴とする商品自動前出し具。 - 前記商品前出し体が、第2底板又は側板と、該第2底板又は該側板から立設する商品押圧板を備えることを特徴とする請求項1記載の商品自動前出し具。
- 該商品押圧板の該第2底板の裏面又は該移動枠体の第1底板の上面のいずれか一方又は両方に第2滑り手段を付設したことを特徴とする請求項1又は2記載の商品自動前出し具。
- 前記移動枠体が、該第1底板の後方端から立設する後方板を更に備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の商品自動前出し具。
- 該基板の側方に、更に商品仕切り板を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の商品自動前出し具。
- 該商品仕切り板は該基板から立設して該基板と一体化されており、該商品仕切り板と該基板で形成される正面視形状が、L字形状又は逆T字形状であることを特徴とする請求項5記載の商品自動前出し具。
- 該基板の前方に、更に商品転落防止板を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の商品自動前出し具。
- 該商品転落防止板が、該基板から立設して該基板と一体化されていることを特徴とする請求項7記載の商品自動前出し具。
- 該商品前出し体は、該基板又は該商品仕切り板に形成されたガイド溝に嵌合し、前方への移動がガイドされることを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項記載の商品自動前出し具。
- 自然状態において常に前方移動状態とする手段が、該基板の前方端と該商品前出し体を接続する接続部材により該商品前出し体を前方へ引っ張る手段であるか、該基板の後方端と該商品前出し体を離す方向に付勢する弾発部材により該商品前出し体を前方へ押し出す手段であるか、又は該基板の商品載置面を前方下り傾斜とする手段であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載の商品自動前出し具。
- 該第1滑り手段が、ローラー、前後方向に延出するリブ部材又は滑り材であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項記載の商品自動前出し具。
- 該基板の少なくとも一方の側には、幅調整用の副基板が付設されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項記載の商品自動前出し具。
- 該基板の少なくとも一方の側には、幅調整用の副基板が収納自在に嵌合されていることを特徴とする請求項12項記載の商品自動前出し具。
- 該基板は左右方向に2つ又は3つに縦分断されたパーツ部材で形成され、該パーツ部材を互いに適宜のピッチ離間して設置することを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項記載の商品自動前出し具。
- 該既存の商品陳列棚の棚板に、該商品自動前出し具を設置して使用されることを特徴とする請求項14記載の商品自動前出し具。
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Legal Events
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A521 | Request for written amendment filed |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120307 |