JPWO2006006399A1 - 熱可塑性樹脂 - Google Patents

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Abstract

[要約][課題]吸水による性能変化が少なく、かつ光学性能が優れる、高耐熱性成形物を得ることができる熱可塑性樹脂および、該熱可塑性樹脂からなる成形物を提供すること。[解決手段]ガラス転移温度が130℃以上、飽和吸水率が0.1質量%以下であり、かつ、応力光学定数CRが、|CR|≦3×10-10Pa-1を満たすエチレンとテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]-3-ドデセンのランダム付加重合によって得られるポリマーなどの熱可塑性樹脂および、該熱可塑性樹脂からなる成形物。

Description

本発明は、熱可塑性樹脂に関するものである。さらに詳しくは、吸水による性能変化が少なく、かつ光学性能が優れることを特徴とする高耐熱性成形物を得ることができる熱可塑性樹脂に関するものである。
近年、光ディスク光学系用のピックアップレンズ、コリメータレンズ、或いは小型撮像用の各種レンズ等の光学レンズは、生産性の向上、軽量化のため、従来のガラス研削レンズから、透明プラスチック射出成形レンズに置き換える検討が続けられている。また同様に、液晶表示素子や有機EL表示素子等のフラットパネルディスプレイ分野において、耐破損性の向上、軽量化、薄型化のため、従来のガラス基板から透明プラスチックフィルムに置き換える検討が続けられている。
しかしながら、プラスチックは、一般に成形時の歪みに起因する光学異方性を有しており、この結果光学性能の悪化を招きがちであるため、光学異方性の小ささが必須の条件となる。しかも吸水による影響を受けると光学性能が変化するため低吸水率が要求される。さらに、使用環境が高温となる状況下での動作を保証するため、あるいは、配向膜やシール剤の焼成、駆動回路の接続工程に適合させるための耐熱性、製造工程で使用される各種薬品に対する耐薬品性が要求される。
このような各種要求性能を満たす樹脂として、多くのものが開発されているが、それぞれ一長一短があり、すべての要求性能を満たす樹脂の開発は困難とされ、現状ではいずれかの性能を犠牲にして他の性能が優れた樹脂を選択して使用しているというのが現状である。
耐熱性と光線透過率のバランスに優れた樹脂としては、例えば、特許文献1によれば、全光線透過率が88%以上、光弾性係数の絶対値が1.0×10-11Pa-1以下、ガラス転移温度が120〜200℃及び飽和吸水率が0.05〜1質量%であり、且つ、含水率が0.05質量%未満とされている熱可塑性非晶性樹脂100質量部に対して、リン系酸化防止剤0.01〜1質量部が添加されてなる樹脂組成物が光学用途向けとして好適であるとされているが、実施例においては、飽和吸水率が0.4質量%である熱可塑性非晶性樹脂として、ジェイエスアール社製の商品名「アートンG6810」が例示されているにとどまっている。さらに、吸水率は好ましくは0.1%以上とされている。また、特許文献2には、第1表に高耐熱性透明樹脂として様々な構造の樹脂が公開されているが、同様に、飽和吸水率が0.1質量%以下で、良好な光学性能と耐熱性を併せ持つ透明樹脂の例示はない。また、これらの樹脂の光弾性係数は充分に低いとは言えず、成形物を光学用途に使用する場合、複屈折性が問題となる。
また、低吸水性と光線透過率のバランスに優れた樹脂としては、例えば、特許文献3によれば、参考例2に同様の構造の樹脂で吸水率が0.01%となる樹脂Bが紹介されているものの、その耐熱性の指標である熱変形温度は123℃と低く、光弾性係数は-4.0×1013cm/dyneにとどまっており、充分に低複屈折であるとは言えない。
さらに、低複屈折性と光線透過率のバランスに優れた樹脂としては、例えば、非特許文献1等に明らかにされているように、ポリメタクリル酸メチルが挙げられるが、この高分子は熱変形温度が65〜100℃と低く、また吸水率が高いことは公知の通りである。
特開2002−088260号公報 特開平1−240517号公報 特開平9−326512号公報 機能材料Vol.7,3月号(1987)p21〜29
成形時の歪みに起因する光学異方性が小さく、この結果光学性能の悪化を招かない、すなわち光学異方性の小さいプラスチックであって、かつ低吸水率、耐熱性、耐薬品性のすべてに優れる樹脂が要求されている。
本発明は、ガラス転移温度が130℃以上、飽和吸水率が0.1質量%以下であり、かつ、応力光学定数Cが、|C|≦3×10-10Pa-1を満たす熱可塑性樹脂であることを最も主要な特徴とする。
成形時の歪みに起因する光学異方性が小さく、この結果光学性能の悪化を招かない、すなわち光学異方性の小さいプラスチックであって、かつ低吸水率、耐熱性、耐薬品性のすべてに優れる樹脂が提供される。
本発明者らは該課題を解決するため鋭意検討した結果、ガラス転移温度が130℃以上、飽和吸水率が0.1質量%以下であり、かつ、応力光学定数Cが、|C|≦3×10-10Pa-1を満たす熱可塑性樹脂によって、該課題が解決可能であることを見いだし、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、ガラス転移温度が130℃以上、飽和吸水率が0.1質量%以下であり、かつ、応力光学定数Cが、|C|≦3×10-10Pa-1、さらに好ましくは|C|≦2×10-10Pa-1を満たす熱可塑性樹脂である。
また、本発明の熱可塑性樹脂の好適な態様としては繰り返し構造単位の一部または全部に脂環式構造を含むものが好ましい。
また、本発明の熱可塑性樹脂の好適な態様としては、一般式(1);
Figure 2006006399
(但し、式中、x,yは共重合比を示し、0/100≦y/x≦65/35を満たす実数であり、nは置換基Qの置換数を示し、0≦n≦2の整数である。また、Rは炭素原子数2〜20の炭化水素基群から選ばれる1種ないし2種以上の2+n価の基であり、Rは水素原子、又は、炭素・水素からなり炭素原子数1以上10以下の構造群から選ばれる1種ないし2種以上の1価の基であり、Rは炭素原子数2〜10の炭化水素基群から選ばれる1種ないし2種以上の4価の基であり、QはCOOR(Rは水素原子、および、炭素・水素からなり炭素原子数1以上10以下の構造群から選ばれる1種ないし2種以上の1価の基である)で表される構造群から選ばれる1種ないし2種以上の1価の基である。)で表現される一種乃至二種以上の構造からなることがある。
さらに、上記一般式(1)において、R基は、構造中に少なくとも1箇所の環構造を持つことが望ましい。また、一般式(1)において、y/xは、20/80≦y/x≦65/35を満たす実数であることが望ましい。本発明では、上記熱可塑性樹脂を90質量%以上含んでなる樹脂組成物として用いることが望ましく、種々の成形物に成形されて用いられる。成形物の中では、光学用途に用いることが望ましい。
(ガラス転移温度)
本発明に用いられる熱可塑性樹脂は、そのガラス転移温度が130℃以上、好ましくは130℃以上、240℃以下であるものであり、さらに好ましくは140℃以上、220℃以下のものである。中でも最も好ましくは150℃以上、220℃以下の範囲にあるものである。
この範囲を外れて低い場合は、使用環境が高温となる状況下で動作保証できない。配向膜やシール剤の焼成、駆動回路の接続工程に適合できない。この範囲を外れて高い場合は、溶融成形が困難となる場合がある。
(測定方法)
本発明に用いられる熱可塑性樹脂の測定には、公知の方法が適用できる。測定装置等は限定されるものではない。示差走査熱量計(DSC)を用いて、熱可塑性非晶性樹脂のガラス転移温度を測定する場合は、例えば、SEIKO電子工業(株)製DSC−20を用いて昇温速度10℃/分で測定するのが通常である。
(飽和吸水率)
本発明の熱可塑性樹脂の飽和給水率は0.1質量%以下、中でも、0.05質量%以下が好ましく、さらには、樹脂としては特に下限はないものの、接着、加工等の特性を考えると使用する際の樹脂組成物として0.02質量%以上であることが特に好ましい。この範囲を外れて低い場合、接着、加工等の特性が悪化することがある。この範囲を外れて高い場合、吸水による影響を受けると光学性能が変化する。
(測定方法)
飽和吸水率の測定には、公知の方法が適用できる。測定装置等は限定されるものではない。
例えば、ASTM D570に準拠して、上記成形シートを23℃の蒸留水中に1週間浸漬し、浸漬前後の重量変化率を測定し、飽和吸水率を求める方法が挙げられる。
(応力光学定数C
応力光学定数とは、例えば高分子論文集Vol.53,No.10,pp603-613(1996)等に記載されている公知の定数であり、ガラス転移領域付近の複屈折と応力の関係を記述した修正応力光学則(MSOR)による概念である。この概念によれば応力光学定数はR成分とG成分に分離できる。
本発明は、ガラス転移温度が130℃以上、飽和吸水率が0.1質量%以下である場合、この応力光学定数のR成分が|C|≦3×10-10Pa-1の範囲のものを選択することにより、ガラス転移領域から離れた成形物使用環境での複屈折の影響が小さく抑えられることを見いだしたものである。本発明の熱可塑性樹脂の応力光学定数は、好ましくは、|C|≦2×10-10Pa-1であることが望ましく、この範囲を外れる場合、得られる成形物の光学異方性が大きく、この結果、製品の光学性能が悪化する。
(測定方法)
応力光学定数の測定には、公知の方法が適用できる。測定装置等は限定されるものではない。例えば、粘弾性測定装置に、複屈折測定装置を組み合わせ、樹脂のTg+100℃にて熱プレス成形した、厚さ0.5mmのプレスシートを用い、Tg+10℃ないしTg+30℃の雰囲気中で複素弾性率(E)と歪光学比(O)を同時に測定し、応力光学係数CRを、以下の数式(I)により算出する方法が挙げられる。
=O/E(I)

(全光線透過率・分光光線透過率)
全光線透過率・分光光線透過率はとくに限定されない。ただし、光学用途に用いる場合、光線の透過が必須であるので、光線透過率がある程度あることが好ましい。光線透過率は用途に応じて分光光線透過率または全光線透過率により規定される。
全光線、或いは複数波長域での使用が想定される場合、全光線透過率が良いことが必要であり、好ましくは、85%以上さらに好ましくは、88%以上この範囲を外れて低い場合必要な光量を確保することが出来ない。測定方法公知の方法が適用できる。測定装置等は限定されるものではない。ASTM D1003に準拠して、熱可塑性
非晶性樹脂を厚み3mmのシートに成形し、ヘーズメーターを用いて、該成形シートの全光線透過率を測定する。
特定波長域のみで利用される光学系(たとえばレーザ光学系)の場合、全光線透過率が高くなくても、該波長域での分光光線透過率が良ければ使用することが出来る。この場合、使用波長における分光光線透過率は好ましくは、85%以上さらに好ましくは、88%以上この範囲を外れて低い場合必要な光量を確保することが出来ない。測定方法公知の方法が適用できる。測定装置等は限定されるものではない。
(熱可塑性樹脂)
本発明の熱可塑性樹脂は、ガラス転移温度が130℃以上、飽和吸水率が0.1質量%以下である場合、この応力光学定数のR成分が|C|≦3×10-10Pa-1、さらに好ましくは、|C|≦2×10-10Pa-1の範囲のものであれば、とくに限定されるものではない。また、本発明の熱可塑性樹脂の好適な態様としては繰り返し構造単位の一部または全部に脂環式構造を含むものが好ましい。ここで脂環式構造とは後述の構造(a),(b),(c)が好ましい構造として例示される。さらに好ましくは、前記一般式(1)で表現される一種乃至二種以上の構造からなる熱可塑性樹脂である。さらに好ましくは、前記一般式(1)中の各記号については、次のような好ましい条件を挙げることができ、これらの条件は必要に応じ組み合わせて用いられる。
[1]R基が、構造中に少なくとも1箇所の環構造を持つ基である。
[2]Rは、この基を含む構造単位の例示(n=0の場合)として、例示構造(a),(b),(c);
Figure 2006006399
(但し、式中Rは前述の通り)
である。
[3]nが0である。
[4]y/xが、20/80≦y/x≦65/35を満たす実数である。
[5]Rは、水素原子及び/または−CHである。
[6]Qが、−COOHまたは、−COOCH基である。

これらの中で、最も好ましくは、前記一般式(1)中の各記号については、次のような条件を挙げることができ、これらの条件は必要に応じ組み合わせて用いられる。
[1] R基が、一般式(2);
Figure 2006006399
(式中、pは、0乃至2の整数である。)
で表される二価の基である。さらに、好ましくは、前記一般式(2)においてpが1である二価の基である。
[2] R基が、この基を含む構造単位の例示(n=0の場合)として、前記例示構造(a)である。この中でも、これらを組み合わせた態様として、熱可塑性樹脂がエチレンとテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセンのランダム付加重合によって得られるポリマーであることが全ての中で最も好ましい。本発明のこのような構造の範囲をはずれると、本発明の熱可塑性樹脂の優れた特徴である成形時の歪みに起因する光学異方性が小さく、この結果光学性能の悪化を招かない、すなわち光学異方性の小さいプラスチックであって、かつ低吸水率、耐熱性、耐薬品性に優れるなどの性能が得られないことがある。
また、共重合のタイプは本発明において全く制限されるものではなく、ランダムコポリマー、ブロックコポリマー、交互共重合等、公知の様々な共重合タイプを適用することができるが、好ましくはランダムコポリマーである。
(主鎖の一部として用いることのできるその他の構造)
また本発明で用いられるポリマーは、本発明の成形方法によって得られる製品の良好な物性を損なわない範囲で、必要に応じて他の共重合可能なモノマーから誘導される繰り返し構造単位を有していてもよい。その共重合比は限定されないが、好ましくは20モル%以下、さらに好ましくは10モル%以下であり、それ以上共重合させた場合、光学物性を損ない、高精度の光学部品が得られない恐れがある。また、共重合の種類は限定されないが、ランダムコポリマーが好ましい。
(ポリマーの分子量)
本発明の光学部品に用いられるポリマーの分子量は限定されるものではないが、好ましくは135℃のデカリン中で測定される極限粘度[η]が、0.03〜10dl/g、さらに好ましくは0.05〜5dl/gであり、最も好ましくは0.10〜2dl/gである。この範囲より分子量が高い場合、成形性が悪くなり、また、この範囲より分子量が低い場合、成形物は脆くなる。
(樹脂組成物)
本発明においては、ポリマーに、必要に応じて、さらに他の樹脂を配合してなる樹脂組成物を用いることもできる。他の樹脂は、本発明の目的を損なわない範囲で添加することができる。
(添加剤)
本発明で用いるポリマーには、上述の成分に加えてさらに、本発明の光学部品の良好な特性を損なわない範囲で、公知の耐候安定剤、耐熱安定剤、帯電防止剤、難燃剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、防曇剤、滑剤、天然油、合成油、ワックス、有機または無機の充填剤などが配合されていてもよい。
たとえば、任意成分として配合される耐候安定剤は、耐光安定剤として例えば公知のヒンダードアミン系添加剤の他、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、ニッケル系化合物、ヒンダードアミン系化合物等の紫外線吸収剤が挙げられる。ヒンダードアミン系耐光安定剤は、通常構造中に3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル基、ならびに2,2,6,6−テトラメチルピペリジル基または1,2,2,6,6−ペンタメチル-4-ピペリジル基を有している化合物であって、具体的には、1−[2−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕エチル]−4−〔3,3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル〕プロピオニルオキシ〕−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(例えば、サノールLS−2626、三共株式会社製))、2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン酸−ビス−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)(例えば、Tinuvin144、日本チバガイギー株式会社製)などが挙げられる。ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、具体的には、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチル-フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチル−フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチル−フェニル)−5−クロロ・ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチル−フェニル)−5−クロロ・ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−n−オクトキシ・フェニル)ベンゾトリアゾールなどや、市販されているTinuvin328、TinuvinPS(共に、チバ・ガイギー社製)、やSEESORB709(2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、白石カルシウム社製)などのベンゾトリアゾール誘導体などが例示される。ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、具体的には、2,4−ジヒドロキシ・ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ・ベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシ・ベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ・ベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ−5−スルフォベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2’−カルボキシ・ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルフォベンゾフェノン・トリヒドレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシ・ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクタデシロキシ・ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−ドデシロキシ・ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4D−ベンジロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシ・ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ドデシロキシ・ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−メタクリロキシ)プロポキシベンゾフェノンなどや、Uvinul490(2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ・ベンゾフェノンと他の四置換ベンゾフェノンの混合物、GAF社製)、PermylB−100(ベンゾフェノン化合物、Ferro社製)などが例示される。
また、任意成分として配合される耐熱安定剤としては、テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸アルキルエステル、2,2’−オキザミドビス[エチル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートなどのフェノール系酸化防止剤、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、1,2−ヒドロキシステアリン酸カルシウムなどの脂肪酸金属塩、グリセリンモノステアレート、グリセリンジステアレート、ペンタエリスリトールモノステアレート、ペンタエリスリトールジステアレート、ペンタエリスリトールトリステアレートなどの多価アルコール脂肪酸エステルなどを挙げることができ、また、ジステアリルペンタエリスリトールジフォスファイト、フェニル−4,4’−イソプロピリデンジフェノール−ペンタエリスリトールジフォスファイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジフォスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト等のリン系安定剤を使用してもよい。これらは単独で配合してもよいが、組み合わせて配合してもよい。たとえばテトラキス[メチレン−3−(3.5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタンとステアリン酸亜鉛とグリセリンモノステアレートとの組み合わせなどを例示できる。これらの安定剤は、1種または2種以上組み合わせて用いることができる。
(成形物、用途)
本発明の成形物は押出成形、射出成形、ブロー成形など特に制限のない成形方法で成形可能である。本発明の成形物は特に光学用途として好適に用いられる。光学用途としては、ピックアップレンズなどの光学レンズ、透明シート、光ディスク、光ファイバーなどが例示される。特に光学レンズとしては耐熱性などが要求される車載センサー用途に好適である。また、光学レンズには射出成形が好適に用いられる。
本発明で使用される環状オレフィン系重合体と他の樹脂成分や添加剤との混合方法は限定されるものではなく、公知の方法が適用できる。たとえば各成分を同時に混合する方法などである。
次に本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれら実施例によりなんら制限されるものではない。実施例における物性測定方法は次の通りである。
(1)溶融流れ指数(MFR)
ASTM D1238に準じ260℃、荷重2.16kgで測定。

(2)ガラス転移温度(Tg)
SEIKO電子工業(株)製DSC-20を用いて窒素中10℃/min.の昇温条件で250℃まで昇温させた後、一旦サンプルを急冷し、その後に昇温速度10℃/分で測定。
(3)飽和吸水率
ASTM D570に準拠して、上記角板を23℃の蒸留水中に1週間浸漬し、浸漬前後の重量変化率を測定し、飽和吸水率を求めた。

(4)応力光学定数C
粘弾性測定装置に、複屈折測定装置を組み合わせ、樹脂のTg+100℃にて熱プレス成形した、厚さ0.5mmのプレスシートを用い、Tg+10〜Tg+30℃の雰囲気中で複素弾性率(E)と歪光学比(O)を同時に測定し、応力光学係数Cを以下の数式(I)により算出した。
=O/E(I)

(5)405nm光線透過率
射出成形により、長さ65mm、幅35mm、厚み5mmの角板を得た。これを用いて紫外・可視分光光度計により測定した。
(6)リタデーション値
上記角板のうち、幅は、中心から±5mmの範囲で、長さは、全長65mmのうち両端の2.5mmずつを除いた60mmの範囲で、王子計測機器製KOBRA−CCD/X型複屈折分布測定装置により波長590nmによりリタデーションの分布データを測定し、その平均値を求めた。
(合成例1〜3)
バナジウム触媒(VOCl)を用いて、公知の方法によりエチレン・テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン共重合体を重合した。各物性値を評価した結果を表1に示す。
Figure 2006006399
(合成例4〜5)
特開2002−332312号公報記載の方法に従って、以下の化学式(2-A);
Figure 2006006399
の構造を持つ錯体を得た。この錯体を触媒、メチルアルミノキサンを助触媒として、エチレン・テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン共重合体を重合した。各物性値を評価した結果を表2に示す。
Figure 2006006399
(合成例6〜7)
バナジウム触媒(VOCl)を用いて、公知の方法によりエチレン・ノルボルネン共重合体を重合した。各物性値を評価した結果を表3に示す。
Figure 2006006399

[実施例1〜4、比較例1〜3]
合成例1〜6で得られたそれぞれの重合体について、外観評価及びリタデーション値を測定した。各物性値を評価した結果を表4に示す。
Figure 2006006399
光ディスク光学系用のピックアップレンズ、コリメータレンズ、或いは小型撮像用の各種レンズ等の光学レンズ。あるいは、液晶表示素子や有機EL表示素子等のフラットパネルディスプレイ用透明プラスチックフィルム等に用いることができる樹脂、樹脂組成物、成形物に、好適に利用することができる。

Claims (9)

  1. ガラス転移温度が130℃以上、飽和吸水率が0.1質量%以下であり、かつ、応力光学定数Cが、|C|≦3×10-10Pa-1を満たす熱可塑性樹脂。
  2. 繰り返し構造単位の一部または全部に脂環式構造を含み、ガラス転移温度が130℃以上、飽和吸水率が0.1質量%以下であり、かつ、応力光学定数Cが、|C|≦3×10-10Pa-1を満たす熱可塑性樹脂。
  3. 請求項1乃至2に記載の熱可塑性樹脂が、一般式(1);
    Figure 2006006399

    (但し、式中、x,yは共重合比を示し、0/100≦y/x≦65/35を満たす実数であり、nは置換基Qの置換数を示し、0≦n≦2の整数である。また、Rは炭素原子数2〜20の炭化水素基群から選ばれる1種ないし2種以上の2+n価の基であり、Rは水素原子、又は、炭素・水素からなり炭素原子数1以上10以下の構造群から選ばれる1種ないし2種以上の1価の基であり、Rは炭素原子数2〜10の炭化水素基群から選ばれる1種ないし2種以上の4価の基であり、QはCOOR(Rは水素原子、および、炭素・水素からなり炭素原子数1以上10以下の構造群から選ばれる1種ないし2種以上の1価の基である)で表される構造群から選ばれる1種ないし2種以上の1価の基である。)で表現される一種又は二種以上の構造からなる請求項1乃至2に記載の熱可塑性樹脂。
  4. 請求項3に記載の一般式(1)において、R基が、構造中に少なくとも1箇所の環構造を持つことを特徴とする請求項3に記載の熱可塑性樹脂。
  5. 請求項3に記載の一般式(1)において、y/xが、20/80≦y/x≦65/35を満たす実数であることを特徴とする請求項3又は4に記載の熱可塑性樹脂。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の樹脂を90質量%以上含んでなる樹脂組成物。
  7. 請求項1〜5のいずれかに記載の樹脂、または請求項6に記載の樹脂組成物からなる成形物。
  8. 請求項7に記載の成形物が、光学用途である成形物。
  9. 請求項7に記載の成形物が、車載センサー用の光学素子である成形物。

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