JPWO2005094596A1 - 手羽付き胸肉の手羽分離方法とその分離装置 - Google Patents

手羽付き胸肉の手羽分離方法とその分離装置 Download PDF

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Abstract

処理できる鳥の大小(関節部の径のばらつき)の許容範囲が広く、しかも肩関節部の上端側の手羽元側の骨部を切断してしまう等、不良の発生のない食鳥類の手羽分離方法とその分離装置を提供し、前工程で胸肉側の骨が除去され、肩関節を介して手羽が付着している手羽付き胸肉の手羽分離において、前記手羽付き胸肉の脇の下より2本の螺旋条移動軸で左右平行に2点支持させつつ、該螺旋移動軸に移動方向に沿って徐々に獅副になるようにテーパ状に配置されたガイドを胸肉側の腱部に押し当ててそのテーパ角を利用して徐々に狭圧させながら位置決めされた状態で、前記ガイドに近接配置された回転刃により前記手羽関節部を切断して手羽部と胸肉との分離を行うことを特徴とする。

Description

本発明は、食鳥類の手羽付き胸肉の手羽分離装置とその分離方法に係り、特に胸肉側の骨(がら)が除去され、肩関節を介して手羽が付着している手羽付き胸肉より手羽を効率よく分離する方法とその分離装置に関する。
食鳥類の手羽と手羽無し胸肉は、前者が焼鳥や煮込み等に用いられるのに対し、後者がチキンカツやサラダ等に用いられ、調理用途が異なるために、食鳥類の手羽と手羽無し胸肉はしばしば分離して販売される場合が多い。
そして、この場合に手羽部位より手羽無し胸肉の方が高い価格で売られるので、胸肉の量が最大になるような方法で鳥の上半身の胸部から両翼を切断する技術が特許文献1(特開平2-27938号公報)に開示されている。
かかる先行技術を図10及び図11に基づいて簡単に説明するに、図10は胸肉から両翼(手羽)を切断するための装置の詳細斜視図、図11はその回転切断部の拡大図で、Aは移動軸方向側面図、Bは移動軸方向正面図で、手羽1Bの肩関節部下側を支持しながら丸刃カッタ方向に移動する一対の案内スクリュー軸(以下螺旋移動軸101a、101bという)で、水平面上に左右に夫々一対ずつ配設されており、対になった螺旋移動軸101は互いに反対方向に回転する。各螺旋移動軸101a、101bは、その軸に沿ってのびている右螺旋または左螺旋の螺線状の縦溝103が夫々形成されている。
又前記一対の螺旋移動軸101a、101bの下流側上面には、丸刃状回転刃102が水平に配置されており該回転刃102はそれぞれ回転軸102bによりワーク切断位置で互いに離れるように外側方向に反対方向に回転するように構成されている。
次に前記従来技術の作用を説明する。
先ず手羽付き胸肉1を不図示のコンベア、吊下治具等の搬送治具を利用して手羽部1Bが上向きに軸方向と直交する左右水平面になる状態で、夫々左右一対の螺旋軸101a、101bに導入し、該移動軸101a、101b間に手羽1B元側のナックル部(肩関節部10)下側(胸肉側)を狭持した状態で、螺旋移動軸101a、101bを矢印方向に回転させることにより、手羽付き胸肉1を移動方向と直交した面上に張設させながら回転刃位置に移動させる。
この段階では、手羽1B側の両翼は胸肉1Aに対して自由に回転しており、そして肩関節部10下側の腱組織が胸肉1Aの反対側から回転刃102により切断される結果、手羽1B側の両翼は背中側から胸の前方へ移動しながら分離させることができる。
しかしながらかかる先行技術にあっては、図10に示すように手羽1Bの両翼は胸肉1Aに対して自由に回転可能な状態で、一対の螺旋移動軸101の螺旋溝103間に肩関節部10の下側が挟まれた状態で螺旋条104間の上端面に沿って水平配置された回転刃102により切断を行うものであるために、隙間を有する鋏で切る場合のように、切断時に回転刃102と螺旋移動軸101a、101bの螺旋条104の間の谷部(螺旋溝103)へ肉表面に位置する皮が逃げてしまい、特に回転刃のきれが鈍ると、手羽1Bと胸肉1Aが完全に切り離されないものが発生する恐れがある。
また図11に示すように手羽1B元側の肩関節部10の下側は、螺旋溝103の谷部の螺旋運動により回転刃102側に運ばれるが、一方回転刃102は螺旋条104の山部の上端より上方に離れた位置にあるために、肩関節部10の関節組織(腱)部に円滑に回転刃が侵入せずに、誤って肩関節部10の上端側の手羽1B元側の骨部10bを切断してしまう恐れがある。
特に本先行技術は二本の移動軸101a、101bの螺旋溝103の回転を利用して手羽付き胸肉を移動する構成のために、肩関節部10においては常に下側に向いた付勢力が働き、このため肩関節部10の手羽1B元側が螺旋溝103内に引き込まれてその大径の関節骨部10bまで該一対の螺旋溝103内に巻き込まれやすい。そして大径の関節骨部10bまで巻き込まれると一対の螺旋移動軸101a、101bの狭圧力により、関節骨部10bがつぶれるのみならず、手羽1B元の関節部上端骨10bの位置で回転刃102によって切断され、不良品となってしまう。
また一対の螺旋移動軸101a、101b間の間隔が平行で固定であるために、処理できる鳥の大小(関節部の径のばらつき)範囲が狭く、このため関節部10の関節骨部10b位置まで螺旋移動軸101a、101bに巻き込まれないようにするには、前記一対の螺旋移動軸101a、101b間の間隔をこまめに調整する必要があり、作業が煩雑化する。
特開平2−27938号公報 特開平10−66504号公報
本出願人は、特許文献2(特開平10−66504号公報)において、胸肉側の骨が除去され、肩関節を介して手羽が付着している手羽付き胸肉を自動的に製造する装置を提案している。
そして本発明は、このような手羽付き胸肉において、前記した従来技術の課題を解決するために、前記製造装置に付設して若しくは単独で接地することを目的として、処理できる鳥の大小(関節部の径のばらつき)の許容範囲が広く、しかも肩関節部の上端側の手羽1B元側の骨部を切断してしまう等、不良の発生のない食鳥類の手羽分離方法とその分離装置を提供する。
即ち、本発明はかかる課題を解決するために、前工程で胸肉側の骨が除去され、肩関節を介して手羽が付着している手羽付き胸肉の手羽分離方法において、前記手羽付き胸肉の脇の下より2本の螺旋条移動軸で左右平行に2点支持させつつ、該夫々の螺旋条移動軸上に移動方向に沿って延設配置された板状ガイドにより、前記脇の下に対応する胸肉側の腱部が位置決めされた状態で、前記ガイドに近接配置された回転刃により手羽関節部を切断して手羽部と胸肉との分離を行うことを特徴とする。
かかる発明において、前記夫々の螺旋条移動軸上に移動方向に沿って延設配置された板状ガイドが、該螺旋条移動軸に移動方向に沿って徐々に移動軸との間が挟幅になるように配置されたガイドであって、該ガイドにより、螺旋条移動軸上に位置する胸肉側の腱部に押し当てて狭圧させながら位置決めされた状態で、前記平板状ガイド側面に近接配置された回転刃により手羽関節部を切断して手羽部と胸肉との分離を行うのが好ましい。
又前記平板状ガイドの内側面側の螺旋移動軸上方で、前記胸肉を螺旋移動軸に押しつける付勢力を、前記回転刃の切断位置直前に発生させてもよい。この場合に、前記付勢力が螺旋移動軸の上面に向けて近接若しくは離間する方向に揺動自在にして下方の胸肉側に向け重力が付勢されている付勢力であるのがよい。
又前記平板状ガイドがガイド延在方向と直交する面内で内側に向け斜めに倒されており、該傾斜面に沿って近接配置した回転刃により手羽関節部を切断して手羽部と胸肉との分離を行うのがよく、更に好ましくは前記ガイドの外側傾斜面が回転刃近接位置で凹設されており、該凹設面に沿って近接配置した回転刃により手羽関節部を切断して手羽部と胸肉との分離を行うのがよい。
また胸肉側の骨が除去される前記前処理工程において把持装置により把持されたまま胴ガラから引き剥がされた手羽付き胸肉を同把持装置で把持した状態で受け渡し装置に引渡し、その後手羽付き胸肉を同受け渡し装置から手羽分離工程に導入するようにすれば、食鳥屠体上半身の脱骨処理工程から手羽分離工程までを連続して行うことが可能となる。
かかる発明を効果的に達成する装置に関する発明として、前工程で胸肉側の骨が除去され、肩関節を介して手羽が付着している手羽付き胸肉の回転刃への移動を、螺旋条移動軸を介して行う手羽分離装置において、
前記手羽付き胸肉の脇の下より2本の螺旋条移動軸で左右平行に2点支持されるように、平行配置された二本の螺旋条移動軸と、
該螺旋条移動軸の上方で移動軸の移動方向に沿って沿在する平板状ガイドと、
前記ガイド外側近接面に沿って配置された回転刃とよりなり、
螺旋条移動軸の回転により前記平板状ガイドの間で位置決め支持された状態で手羽付き胸肉が回転刃切断位置側に移動して、該回転刃により手羽間接部を切断して手羽部と胸肉との分離を行うように構成し、好ましくは前記平板状ガイドが、該螺旋条移動軸の移動方向に沿って徐々に胸肉との支持間隔が狭幅になるように、螺旋条移動軸軸線に対し拡幅方向に傾斜して配置されたガイドであるのがよく、又前記回転刃の切断位置直前の螺旋軸上方位置で、前記胸肉を螺旋移動軸側に押しつける付勢力発生手段を配置するのが好ましい。
この場合に上記付勢力発生手段が、前記ガイドに回動白在に支持された支持アームにウエイト若しくはバネ等の押圧力が付勢された状態で、該支持アームの胸肉接触側にローラ若しくはそり等の胸肉押圧部材を配したものであるのが好ましい。
前記平板状ガイドは少なくともその回転刃の取り付け位置で、内向きに斜めに倒しているとともに、回転刃が前記平板状ガイド側面に平行に近接配置され、該回転刃が平板状ガイド側に侵入できるように、その外側面を凹設している部位が存在するのがよい。
又前記いずれの発明も前記螺旋条移動軸の斜め下方外側に、該螺旋条移動軸と平行に棒状のガイドバーが配設され、該ガイドバーは回転刃の下方でその干渉をさけるために、外方に向けて折曲されている。
また本発明装置において、好ましくは、胸肉側の骨が除去される前記前処理工程において把持装置により把持されたまま胴ガラより引き剥がされた手羽付き胸肉を手羽分離装置の前記螺旋状移動軸に導入する受け渡し装置を設け、前記受け渡し装置は、間に手羽付き胸肉の胸部を受け入れる空間を有して左右に立設配置されるとともに、前記胸肉剥がし工程側に開口し前記把持装置によって把持された手羽付き胸肉の手羽元が挿入されて同手羽付き胸肉を手羽分離装置の前記螺旋状移動軸まで導入する導入路を有する一対のガイドフレームと、前記空間に搬入された手羽付き胸肉を前記導入路に沿って前記螺旋状移動軸まで押し出す押し込み手段とを備えるようにする。
上記構成の受け渡し装置によって、食鳥屠体上半身から胸肉を剥がす工程から手羽分離装置への手羽付き胸肉の受け渡しを行い、食鳥屠体上半身の脱骨処理から胸肉と手羽の分離を連続して行なう処理ラインを形成することができる。
さらに好ましくは、前記導入路は、前記胸肉剥がし工程側に開口した直線状の導入路とその後流側に接続された円弧状の導入路とからなり、同直線状の導入路と同円弧状の導入路との接続部には把持装置によって手羽元を把持された手羽付き胸肉が前記直線状導入路に進入した際に係止される段差部を有し、前記押し込み手段は、前記一対のガイドフレーム間の空間に同直線状導入路に沿って往復動可能に配置され前記段差部で係止した手羽付き胸肉を前記直線状導入路の前記開口側から押える押し込みアームと、前記段差部に到達した手羽付き胸肉を前記円弧状導入路を通って前記螺旋状移動軸まで押し込む回転アームとから構成する。
この構成によって、把持装置によって手羽元を把持された手羽付き胸肉は、前記段差部で一旦係止し、係止した状態で前記押し込みアームによって押えられ、前記把持装置が手羽付き胸肉の把持を止めて後退した後、前記回転アームによって円弧状導入路を通って螺旋状移動軸まで押し込まれる。螺旋状移動軸の始端に到達した手羽付き胸肉は、手羽分離装置によって手羽分離工程を施される。
かかる発明によれば、手羽付き胸肉の肩関節部の下側の関節組織(腱部)は平板状ガイドと螺旋移動軸の螺旋溝部に強圧された状態で螺旋移動軸の回転による軸移動により回転刃位置に運ばれるが、その際手羽の両翼を支持する螺旋移動軸は回転するが、平板状ガイドは回転せずその摺動性で支持されているために、両翼の手羽側は胸肉に対して回転せず、しかもガイドバーにより位置規制されて手羽元のナックルは平板状ガイドと螺旋溝の間に挟まれた状態で、螺旋移動軸の回転による軸駆動力を利用して運ばれるために、肩関節部が螺旋溝内に引き込まれる恐れがない。
又平板状ガイドは、螺旋軸螺旋条外径上面に近づく方向に傾斜させることにより、肩関節部の保持位置が回転刃に近づくにつれ手羽付き胸肉の移動軸との間の強圧間隔が、狭小になり、回転刃接触位置での平板状ガイドとの隙間を狭小に且つしっかりと位置決めされた状態で回転刃と接触できる。
この緒果処理する手羽付き胸肉の関節部骨径にばらつきがあっても平板状ガイドの弾性変形を含めて、きっちり位置規制された状態で支持できる関節部骨径のばらつきの範囲が広く、このため前記平板状ガイドと螺旋移動軸間の間隔をこまめに調整する必要がなく、作業が簡単化且つ自動化が容易である。
そして支持する一方が、弾性変形容易な平板状ガイドの支持であるために、大きな鳥であっても大径の関節位置の骨がつぶれることもなく、しかもその弾性変形力を利用して精度よく位置保持できるために、その回転刃と支持部の位置誤差により、手羽元の肩関節部上端部の骨が回転刃によって切断されることもなく、肩関節部の関節組織部(腱部)に円滑に回転刃が侵入して、誤って肩関節部の上端側の骨部を切断してしまう恐れもなくなり、不良品の発生が大幅に低減できる。しかも平板は回転刃が侵入できる凹設部を有するために、回転刃と支持位置が極めて近接し肩関節部の骨側を切る恐れを一層回避でき、前記効果が一層増加する。
又平板状ガイドの角部でしっかりと皮を狭持できるために、切断時に回転刃と螺旋移動軸の螺旋条の問の谷部(螺旋溝)へ皮が逃げてしまうことがなく、回転刃のきれが鈍っても、手羽と胸肉が完全に切り離されないという不具合を解消できる。
又平板ガイドの内側にウエイトやバネ等を利用して胸肉を螺旋移動軸に押しつける力を発生する押圧部(例えばローラやそり)を回転刃の直前に設置したところ、胸肉が螺旋移動軸に巻き込まれるカが増加し、胸肉が回転刃から離れる方向に力が働き、切り離された手羽の肩関節に残る胸肉の量を更に少なくすることができることも確認された。
特に前記押圧部(ローラ、そり)は胸肉の厚さに応じて螺旋移動軸の上面に向けて近接若しくは離間する方向に(上下に)自由度を持つように構成することを特徴とすることにより、処理できる鳥の大小にも自動的に対応できることが確認された。
又特に手羽の流通業界の規格に基づき、手羽の関節周囲に胸肉が多く残った場合は、作業者により整形して残った胸肉を切り落とす作業が増えるために、歩留まり低下と作業工程が増える恐れがあったが前記押圧部(ローラ、そり)を付加することで安定した切り離しが可能となった。
また本発明装置において、好ましくは、胸肉側の骨が除去される前記前処理工程において把持装置により把持されたまま胴ガラより引き剥がされた手羽付き胸肉を手羽分離装置の前記螺旋状移動軸に導入する受け渡し装置を設け、前記受け渡し装置は、間に手羽付き胸肉の胸部を受け入れる空間を有して左右に立設配置されるとともに、前記胸肉剥がし工程側に開口し前記把持装置によって把持された手羽付き胸肉の手羽元が挿入されて同手羽付き胸肉を手羽分離装置の前記螺旋状移動軸まで導入する導入路を有する一対のガイドフレームと、前記空間に搬入された手羽付き胸肉を前記導入路に沿って前記螺旋状移動軸まで押し出す押し込み手段とを備えたことにより、上記構成の受け渡し装置によって、食鳥屠体上半身から胸肉を剥がす工程から手羽分離装置への手羽付き胸肉の受け渡しを行い、食鳥屠体上半身の脱骨処理から胸肉と手羽の分離を連続して行なう処理ラインを形成することができる。
さらに好ましくは、前記導入路は、前記胸肉剥がし工程側に開口した直線状の導入路とその後流側に接続された円弧状の導入路とからなり、同直線状の導入路と同円弧状の導入路との接続部には把持装置によって手羽元を把持された手羽付き胸肉が前記直線状導入路に進入した際に係止される段差部を有し、前記押し込み手段は、前記一対のガイドフレーム間の空間に同直線状導入路に沿って往復動可能に配置され前記段差部で係止した手羽付き胸肉を前記直線状導入路の前記開口側から押える押し込みアームと、前記段差部に到達した手羽付き胸肉を前記円弧状導入路を通って前記螺旋状移動軸まで押し込む回転アームとから構成したことにより、前記把持装置によって手羽元を把持された手羽付き胸肉は、前記段差部で一旦係止し、係止した状態で前記押し込みアームによって押えられ、前記把持装置が手羽付き胸肉の把持を止めて後退した後、前記回転アームによって円弧状導入路を通って螺旋状移動軸まで押し込まれるため、簡素な構成の受け渡し装置で胸肉剥がし工程から手羽分離工程への手羽付き胸肉の受け渡しを確実に行うことができる。
以上記載のごとく本発明により、処理できる鳥の大小(関節部の径のばらつき)の許容範囲が広く、しかも肩関節部の上端側の骨部を切断してしまう等の不良品の発生の少ない食鳥類の手羽分離装置を得ることができる。
また前記平板状ガイドのテーパ構成と凹設部の構成により、平板状ガイドと回転刃の隙間を小さくでき、胸肉と手羽が確実に確実に切り離し、分離できることが理解できる。
本発明の第1実施例である手羽分離装置の概略の構成を示し、胸肉から手羽の両翼を切断するための装置の詳細斜視図である。 本発明の第1実施例である手羽分離装置の概略の構成を示し、図1の回転刃より上流側の矢視図である。 本発明の第1実施例である手羽分離装置の概略の構成を示し、図1の回転刃取り付け位置の矢視図である。 食鳥屠体上半身の自動脱骨処理装置の概略構成を示す一方側側面より見た図4のX−X矢視断面図である。 図3のステーション群の配設模式図である。 図4のステーション5STの胸肉剥がし部の概略構成を示す図である。 胸肉剥がしの状況を示す図である。 受け渡し装置40の作動手順を順を追って示す立面図である。 受け渡し装置40の作動手順を順を追って示す立面図である。 受け渡し装置40の作動手順を順を追って示す立面図である。 受け渡し装置40の作動手順を順を追って示す立面図である。 図6AのY−Y矢視断面図である。 本発明の第2実施例である手羽分離装置の概略の構成を示し、胸肉から手羽の両翼を切断するための装置の要部斜視図である。 本発明の第2実施例である手羽分離装置の概略の構成を示し、図3の平板状ガイドに沿う矢視図である。 本発明の第2実施例である手羽分離装置の概略の構成を示し、図3の回転刃付近の断面図である。 従来技術の胸肉から両翼(手羽)を切断するための装置の詳細斜視図である。 従来技術の図10の回転切断部の拡大図で、移動軸方向側面図である。 従来技術の図10の回転切断部の拡大図で、移動軸方向正面図である。
符合の説明
1 手羽付き胸肉
1A 胸肉
1B 手羽
1Bb 手羽先
2 回転刃
2b 回転刃の回転軸
3 螺旋溝
4 螺旋条
5 螺旋軸
6 平板状ガイド
6a 入口ガイド
6b 平面凹設部
7 ガイドバー
7b 折曲部
9 案内空間
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
次に図1〜図2に基づいて本発明の第1実施例を説明する。
図1乃至図2には本発明の実施例である手羽分離装置の概略の構成が示してある。
図1は胸肉1Aから手羽1Bの両翼を切断するための装置の詳細斜視図、図2Aは第1図の回転刃より上流側の矢視図、図2Bは回転刃取り付け位置の矢視図である。
図において、5、5は平行に延在する2本の螺旋案内スクリュー軸(螺旋移動軸)で、水平面上に左右に平行に配設されており、その二本の螺旋移動軸5、5は互い中心側に向け反対方向に回転しながらそこに水平に対置された手羽付き胸肉1が、夫々回転刃2側に軸移動されるように、その軸に右螺旋または左螺旋の螺旋溝3と螺旋条4が夫々形成されている。
そして前記螺旋軸5、5の中心側斜め上方には2本の平板状ガイド6、6が、対称に配設されている。
即ちそれぞれの平板状ガイド6、6は、入口側を中心側に向けて屈曲させた入ロガイド6aにより、両翼の手羽1B元側の関節組織部(胸肉側に位置する腱)が挿入される案内空間9を生成するとともに、回転刃2の位置で螺旋軸線垂直上方方向に対し僅かに内側に延在するように、水平方向に僅かに回転刃側に進むにつれて拡幅化するようにテーパ状に配置されている。
即ち平板状ガイド6、6は入ロガイド6aから回転刃2の方向に向けて徐々に拡幅化させたその下流端側で螺旋軸5、5の外端側上方空間で交差させるようにテーパ角度を設定している。
又平板状ガイド6、6は少なくともその回転刃2の取り付け位置で、内向きに斜めに倒しているとともに、回転刃2が平板状ガイド6側に侵入できるように、その外側面段差状に凹設した平面凹設部6bを有している。もちろん前記平板状ガイド6、6はその全体を内向きに斜めに倒しても回転刃の取り付け位置のみで、内向きに斜めに倒してよい。
回転刃2、2は前記凹設した段差状の凹設面6bに近接配置されるように、平板状ガイド6と平行に垂直方向より僅かに内側に倒して配置している。図中2bは回転刃の回転軸である。
螺旋移動軸5の斜め下方外側には、該螺旋移動軸5と平行に棒状のガイドバー7が配設され、該ガイドバー7は回転刃2の下方でその干渉をさけるために、外方に向けて折曲部7bが設けられている。
次にその間隔配置について説明する。
二本の螺旋移動軸5、5の対置間隔は、前工程で手羽付き胸肉1の胸肉1A側の骨(がら)が除去された肩関節部組織を2点支持できる位置に設定されている。
ガイドバー7、7の対置間隔は、二本の螺旋移動軸5、5に支持された手羽付き胸肉1の手羽先1Bbを上方に押し広げる位置に設定している。
平板状ガイド6下端と螺旋移動軸5の対置間隔は回転刃取り付け位置で、胸肉1A側の骨が除去された肩関節の僅かに内側の胸肉1Aの腱を強圧する間隔に設定されている。
次に前記手羽分離装置の前処理工程に当たる食鳥屠体上半身の脱骨処理工程について説明する。図3は本発明の食鳥屠体上半身の自動脱骨処理装置の概略構成を示す一方側側面より見た図4のX−X矢視断面図であり、図4は図3のステーション群の配設模式図であり、図5Aは図4のステーション5STの胸肉剥がし部の概略構成を示す図で、図5Bは胸肉剥がしの状況を示す図、図6は、受け渡し装置40の作動手順を順を追って示す立面図、図7は、図6AのY−Y矢視断面図である。
図3に見るように、食鳥屠体上半身の自動脱骨処理装置は、主タクト送りの処理空間11と、8組のステーション群と、カム機構14とより構成する。
前記主タクト送りの処理空間11は、断続歩進駆動部12aを介して45度ずつの歩進運動をする回転円盤12と、該円盤12の周辺部位に沿って45度間隔でラジアル方向の外方向に向け正対配設した8個のコーン13とより構成する。
また、前記脱骨処理をするステーション群は図4の配設模式図に見るように、ステーション1STのワーク投入部前面側に設けた前処理工程(皮剥ぎ工程)30と、回転円盤12上に当角度間隔で設けたステーション群1ST〜8STよりなり、前記回転円盤12の断続停止位置に設けられ前記回転円盤12上のコーン13に固定されたワークに対し所要処理可能の位置に配設する構成にしてある。また図4に見るように、前記前処理工程(皮剥ぎ工程)30には、皮剥ぎの前処理を行う背筋カット部31、ワークの胸肉前面の皮を剥ぎ取る下面皮剥ぎ部32と、下面皮剥ぎで残った手羽元(ワキの下)付近の皮を剥ぐ側面皮剥ぎ部33と、側面皮剥ぎ部33を通過したワークを、走行体本体のステーション1STへと自動投入される投入部20を具える。
走行体の1STにはワークをコーン13に嵌挿するワーク投入部20を設け、2STには前記嵌挿したワークをコーン上に所定高さにセットするとともに、ラジアル方向に正対固定させるワーク固定部21を設け、3STには前記固定したワークの背側に筋入れをする背筋カット部22aと肩上部の表皮に切り込みを入れる肩カット部22bとを設け、4STには肩関節10と上腕骨頭の間を切断する肩筋入れ部23を設け、5STには肩筋入れにより肩関節より分離した手羽1Bを手羽ともども胸肉1Aを剥がす胸肉剥がし部24を設け、6STにはササミのガラとの間の薄膜に筋入れをするササミ筋入れ部25を設け、7STには薄膜に切り込みを入れたササミの頂部をチャックしてササミを剥がすササミ取り部26aとササミ筋切り部26bとを設け、8STにはガラ排出部27を設ける構成とし、ワークを前記主タクト送りの処理空間11により断続歩進走行させ、停止時に前記各ステーションで前記各工程の処理と脱骨をして最終ステーションでガラを排出する構成にしてある。
図3には、図4のX−X矢視図が示されているが、減速モータ15の下部より鉛直駆動軸16aが設けられ、該鉛直駆動軸16aよりべべルギヤ15aを介して天井空間141に横駆動軸16bが設けられ、該駆動軸16bにべべルギヤ15bを介して縦駆動軸16cが配設されている。なお、前記鉛直駆動軸16aにはべべルギヤ15cを介して下側処理空間11に駆動軸16dが設けられ、該駆動軸16dにより図示していない伝導系を経由して回転円盤12の断続歩進駆動部12aを駆動させる構成にしてある。
又、前記横駆動軸16bに設けられたカム群17より連繋操作リンク18a、18b、18c、18dが天井空間141より主タクト送りの処理空間11へ導入され、連繋操作リンク18aと18bは3STの肩カット部22bと背筋カット部22aにそれぞれ係合させ、連繋操作リンク18cと18dは7STのササミ取り部26aに係合して、それぞれ所定の処理を行う構成にしてある。
図5Aは、図4のステーション5STの胸肉剥がし部24の概略構成を示す図で、図5Bは胸肉剥がしの状況が示してある。本胸肉剥がしは、左右の両手羽1Bをチャックで把持して引っ張ることにより、胸肉1Aを手羽1Bとともに胴ガラ1Cより引き剥がすようにしたもので、図5Aに見るように、脇の下より上方に傾動して手羽1Bを掬い上げる一対の手羽拾い24a、24aと、掬い上げるごとに脇の下の間に隙間の出来た手羽元をチャックする一対のチャック24b、24bとよりなる。
使用に際しては、矢印p方向へ手羽拾い24aを脇の下を傾動させ、矢印r方向へ手羽1Bを回動させながら脇の下を開き隙間を作る。ついで解放状態のチャック24bを降下させ前記手羽元を把持する。ついで、前記カム機構により手羽1Bを把持した状態でチャック24bは図5Bに二点鎖線で示す引き剥がし曲線Gに沿い複雑な移動曲線を描きながら下降して、高歩留まりの元に胸肉1Aと手羽1Bの引き剥がしを行うようにしてある。
図6は、前記胸肉引き剥がし工程から手羽分離装置に手羽付き胸肉を受け渡す受け渡し装置40を示す立面図であり、図7は、図6中のY−Y矢視断面側面図である。
図6〜7において、41は、ガイドフレームであり、前述の食鳥上半身脱骨処理装置の胸肉引き剥がし工程24からチャック24bで搬送された手羽付き胸肉1を受け入れる開口42cを有し、直線状導入口42a及び円弧状導入口42bを経て手羽分離装置の螺旋条移動軸5の始端側に送り込む。43は、ガイドフレーム41の下方で水平に配置され正逆両方向に回動可能な回動軸43に取り付けられた押し込みアームで、一対のチャック24bが手羽1B元を把持しながら手羽1B元を開口42cから直線状導入口42aに挿入された状態で手羽付き胸肉1を直線状導入口42aと円弧状導入口42bとの境界にある段差部49に係止するまで押し込む役目を有する。回動軸44には、エアシリンダ(図示略)が取り付けられて、回動軸44を正逆両方向に回転駆動する。
45は、一対のガイドフレーム41間に装架された回転軸46に取り付けられた2本の回転アームであり、回転軸46は、図7に示すように、一端にホイール47が装着され、ホイール47はベルト48によって回転駆動される。これによって回転アーム45は、矢印a方向に一定回転数で回転する。なお押し込みアーム43及び回転アーム45は、接触しないように軸方向にずらして配置され、またこれらアームの動きは、前述の食鳥屠体上半身脱骨処理装置のカム機構14と連動し、脱骨処理工程の各機器の動きと同期するように構成されている。
ついで本第1実施例の作用を説明する。
前工程で手羽付き胸肉1側の骨(がら)が除去されて肩関節部10を介して両翼に手羽1Bが存在している手羽付き胸肉1は、食鳥屠体上半身脱骨装置の胸肉引き剥がし工程24で一対のチャック24bによって両手羽18元を把持されながら手羽部1Bが上向きに且つ軸方向と直交する左右水平面になる状態で、ガイドフレーム41の開口42aから直線状導入口42aを通り、段差部49に到達して係止する。
その後押し込みアーム43が開口42c側から回動してきて手羽付き胸肉1を胸肉1Aの部分で押さえると同時に、チャック24bは手羽付き胸肉1の把持を止め、脱骨処理装置側に後退する。
その後回転アーム45が回転してきて、手羽付き胸肉1を円弧状導入路42bを通って手羽分離装置の螺旋条移動軸5、5の始端側に押し出す。
なお受け渡し装置40とのガイドフレーム41は、手羽分離装置の螺旋条移動軸5、5及び平板状ガイド6a等を設置した枠組みと一体的に構成されてよい。
手羽分離装置において、手羽付き胸肉1は、手羽部1Bが上向きに且つ軸方向と直交する左右水平面になる状態で、平板状ガイド6の入ロガイド6aより左右の螺旋移動軸5、5上に導入されて該移動軸5と平板状ガイド6の間に肩関節部(肩間節部)直下の胸肉1A側の肩関節組織(腱部)側を狭持した状態で、螺旋移動軸5、5を矢印方向に回転させることにより、手羽付き胸肉1を移動方向と直交した面上に張設させながら回転刃2の位置に運ばれる。この移動工程では、手羽1Bの手羽先部分1Bbがガイドバー7に押し広げられた状態で移動するために、手羽1Bは胸肉1Aに対して自由に回転せずに位置規制される。
そして肩関節部10の脇の下より螺旋移動軸5、5で左右平行に2点支持させつつ、平板状ガイド6、6下側角部を胸肉1A側の腱部に押し当ててそのテーパ角を利用して徐々に狭圧させながら位置決めされた状態で、平板状ガイド6の段差状凹設部6bに侵入させた回転刃2の回転により肩関節部10内側の腱を切断して手羽部1Bとの分離を行う。分離後は平板状ガイド6と螺旋移動軸5により二点支持された状態で後工程に送られる。
次に図8〜図9に基づいて本発明の第2実施例を説明する。
図8乃至図9は本発明の第2実施例である手羽分離装置の概略の構成を示し、図3は胸肉から手羽の両翼を切断するための装置の要部斜視図、図9Aは図8の平板状ガイドに沿う矢視図、図9Bは図8の回転刃付近の断面図である。
図において、は平行に延在する2本の螺旋案内スクリュー軸(螺旋移動軸)5、5、前記螺旋軸5、5の中心側斜め上方に位置する2本の平板状ガイド6、6及び凹設した段差状の凹設面6bに近接配置した回転刃2、2は基本的には前記実施例と同様な構成で、螺旋移動軸5の斜め下方外側に配設したガイドバー7の図示は省略されている。
そして本実施例では、前記平板状ガイド6の内側にウエイト70により胸肉1を螺旋移動軸5に押しつける力を発生するローラ60を、回転刃の直前に設置した点が前記実施例と異なる。
即ち、前記段差状の凹設面6bの螺旋軸5移動方向上流側の平板状ガイド6の上端面を逆丁字状に立ち上げて、その立ち上げ部61の平板状ガイド内側に、軸63により螺旋移動軸5の上面に向けて近接若しくは離間する方向(上下方向)に揺動自在に回動されるL字状の支持アーム62を設け、該支持アーム62の上面にウエイト70を固定するとともに、下端に螺旋移動軸5上面内側に位置する胸肉1上面を押圧するローラ60を、軸64を介して回転可能に軸支させている。
なお、前記それぞれの平板状ガイド6、6は、入口側を中心側に向けて屈曲させた入ロガイド6aが省略されている点は前記実施例と同様であるが、回転刃2の位置で螺旋軸線垂直上方方向に対し僅かに内側に延在するように、水平方向に僅かに回転刃側にすすむにつれて拡幅化するようにテーパ状に配置されておらず、螺旋軸線垂直上方方向に対し僅かに外側位置で平行に延在するように構成されている。その理由は前記ローラ60の胸肉側への押圧カにより、胸肉が螺旋移動軸に巻き込まれる力が増加し、胸肉が回転刃から離れる方向に力が働き、切り離された手羽の肩関節に残る胸肉の量を更に少なくすることができるためである。
又、ローラは前記ウェイトにより胸肉側に押圧力が付勢され、しかも支持アーム62が揺動自在なので胸肉の厚さに応じて上下に白由度を持ち、処理できる鳥の大小にも自動的に対応できる。
尚、平板状ガイド6、6は少なくともその回転刃2の取り付け位置で、内向きに斜めに倒しているとともに、回転刃2が平板状ガイド6側に侵入できるようにその外側面段差状に凹設した平面凹設部6bを有している。もちろん前記平板状ガイド6、6はその全体を内向きに斜めに倒してもよいし、回転刃の取り付け位置のみで内向きに斜めに倒してもよいことは前記実施例と同様である。
従って本発明によれば、処理できる鳥の大小(関節部の径のばらつき)の許容範囲が広く、しかも肩関節部の上端側の手羽元側の骨部を切断してしまう等、不良の発生のない食鳥類の手羽分離方法とその装置を提供できる。

Claims (15)

  1. 前工程で胸肉側の骨が除去され、肩関節を介して手羽が付着している手羽付き胸肉の手羽分離方法において、
    前記手羽付き胸肉の脇の下より2本の螺旋条移動軸で左右平行に2点支持させつつ、該夫々の螺旋条移動軸上に移動方向に沿って延設配置された板状ガイドにより、前記脇の下に対応する胸肉側の腱部が位置決めされた状態で、前記ガイドに近接配置された回転刃により手羽関節部を切断して手羽部と胸肉との分離を行うことを特徴とする手羽付き胸肉の手羽分離方法。
  2. 前記夫々の螺旋条移動軸上に移動方向に沿って延設配置された板状ガイドが、該螺旋条移動軸に移動方向に沿って徐々に移動軸との間が挟幅になるように配置されたガイドであって、該ガイドにより、螺旋条移動軸上に位置する胸肉側の腱部に押し当てて狭圧させながら位置決めされた状態で、前記前記平板状ガイド側面に近接配置された回転刃により手羽関節部を切断して手羽部と胸肉との分離を行なうことを特徴とする請求項1記載の手羽付き胸肉の手羽分離方法。
  3. 前記平板状ガイドの内側面側の螺旋移動軸上方で、前記胸肉を螺旋移動軸に押しつける付勢カを、前記回転刃の切断位置直前に発生させたことを特徴とする請求項1若しくは2記載の手羽付き胸肉の手羽分離方法。
  4. 上記付勢力が螺旋移動軸の上面に向けて近接若しくは離問する方向に揺動自往にして下方の胸肉側に向け重力が付勢されている付勢力である請求項3記載の手羽付き胸肉の手羽分離方法。
  5. 前記板状ガイドがガイド延在方向と直交する面内で内側に向け斜めに倒されており、該傾斜面に沿って近接配置した回転刃により手羽関節部を切断して手羽部と胸肉との分離を行うことを特徴とする請求項1若しくは2記載の手羽付き胸肉の手羽分離方法。
  6. 前記板状ガイドの外側傾斜面が回転刃近接位置で凹設されており、該凹設面に沿って近接配置した回転刃により手羽関節部を切断して手羽部と胸肉との分離を行うことを特徴とする請求項5記載の手羽付き胸肉の手羽分離方法。
  7. 胸肉側の骨が除去される前記前処理工程において把持装置により把持されたまま胴ガラから引き剥がされた手羽付き胸肉を同把持装置で把持した状態で受け渡し装置に引渡し、その後手羽付き胸肉を同受け渡し装置から手羽分離工程に導入することを特徴とする請求項1記載の手羽付き胸肉の手羽分離方法。
  8. 前工程で胸肉側の骨が除去され、肩関節を介して手羽が付着している手羽付き胸肉の回転刃への移動を、螺旋条移動軸を介して行う手羽分離装置において、
    前記手羽付き胸肉の脇の下より2本の螺旋条移動軸で左右平行に2点支持されるように、平行配置された二本の螺旋条移動軸と、
    該螺旋条移動軸の上方で移動軸の移動方向に沿って沿在する平板状ガイドと、
    前記ガイド外側近接面に沿って配置された回転刃とよりなり、
    螺旋条移動軸の回転により前記平板状ガイドの問で位置決め支持された状態で手羽付き胸肉が回転刃切断位置側に移動して、該回転刃により手羽関節部を切断して手羽部と胸肉との分離を行うように構成したことを特徴とする手羽付き胸肉の手羽分離装置。
  9. 前記螺旋条移動軸の上方で移動軸の移動方向に沿って沿在する平板状ガイドが、該螺旋条移動軸の移動方向に沿って徐々に胸肉との支持間隔が狭幅になるように、螺旋条移動軸軸線に対し拡幅方向に傾斜して配置されたガイドであることを特徴とする請求項8記載の手羽付き胸肉の手羽分離装置。
  10. 前記回転刃の切断位置直前の螺旋軸上方位置で、前記胸肉を螺旋移動軸側に押しつける付勢カ発生手段を配置したことを特徴とする請求項8若しくは9記載の手羽付き胸肉の手羽分離装置。
  11. 上記付勢力発生手段が、前記ガイドに回動自在に支持された支持アームにウェイト若しくはバネ等の押圧力が付勢された状態で、該支持アームの胸肉接触側にローラ若しくはそり等の胸肉押圧部材を配したものであることを特徴とする請求項10記載の手羽付き胸肉の手羽分離装置。
  12. 前記平板状ガイドは少なくともその回転刃の取り付け位置で、内向きに斜めに倒しているとともに、回転刃が前記平板状ガイド側面に平行に近接配置され、該回転刃が平板状ガイド側に侵入できるように、その外側面を凹設している部位が存在することを特徴とする請求項8記載の手羽付き胸肉の手羽分離装置。
  13. 前記螺旋条移動軸の斜め下方外側に、該螺旋条移動軸と平行に棒状のガイドバーが配設され、該ガイドバーは回転刃の下方でその干渉をさけるために、外方に向けて折曲されていることを特徴とする請求項8記載の手羽付き胸肉の手羽分離装置。
  14. 胸肉側の骨が除去される前記前処理工程において把持装置に把持されたまま胴ガラより引き剥がされた手羽付き胸肉を手羽分離装置の前記螺旋状移動軸に導入する受け渡し装置を設け、前記受け渡し装置は、間に手羽付き胸肉の胸部を受け入れる空間を有して左右に立設配置されるとともに、前記胸肉剥がし工程側に開口し前記把持装置によって把持された手羽付き胸肉の手羽元が挿入されて同手羽付き胸肉を手羽分離装置の前記螺旋状移動軸まで導入する導入路を有する一対のガイドフレームと、前記空間に搬入された手羽付き胸肉を前記導入路に沿って前記螺旋状移動軸まで押し出す押し込み手段とを備えたことを特徴とする請求項8記載の手羽付き胸肉の手羽分離装置。
  15. 前記導入路は、前記胸肉剥がし工程側に開口した直線状の導入路とその後流側に接続された円弧状の導入路とからなり、同直線状の導入路と同円弧状の導入路との接続部には把持装置によって手羽元を把持された手羽付き胸肉が前記直線状導入路に進入した際に係止される段差部を有し、前記押し込み手段は、前記一対のガイドフレーム間の空間に同直線状導入路に沿って往復動可能に配置され前記段差部で係止した手羽付き胸肉を前記直線状導入路の前記開口側から押える押し込みアームと、前記段差部に到達した手羽付き胸肉を前記円弧状導入路を通って前記螺旋状移動軸まで押し込む回転アームとからなることを特徴とする請求項14記載の手羽付き胸肉の手羽分離装置。
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