JPH06217679A - 家禽等の翼から骨を取り除く装置 - Google Patents

家禽等の翼から骨を取り除く装置

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JPH06217679A
JPH06217679A JP521993A JP521993A JPH06217679A JP H06217679 A JPH06217679 A JP H06217679A JP 521993 A JP521993 A JP 521993A JP 521993 A JP521993 A JP 521993A JP H06217679 A JPH06217679 A JP H06217679A
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bone
cutting
wing
separating
meat
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JP521993A
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Lindaht Heinrich
ハインリッヒ・リンダート
Schaarschmidt Martin
マルティン・シャールシュミット
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Shiyaarutetsuku & Co KG GmbH
Schaartec GmbH and Co KG
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Shiyaarutetsuku & Co KG GmbH
Schaartec GmbH and Co KG
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A22BUTCHERING; MEAT TREATMENT; PROCESSING POULTRY OR FISH
    • A22CPROCESSING MEAT, POULTRY, OR FISH
    • A22C21/00Processing poultry
    • A22C21/0069Deboning poultry or parts of poultry
    • A22C21/0084Deboning poultry wings

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Processing Of Meat And Fish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】尺骨と橈骨を持つ家禽の翼から骨を取り除くと
共に細かくなった骨を自動的に排出する装置を提供す
る。 【構成】尺骨と橈骨を有している家禽の翼の肉を取り去
るための処理装置は、保持具18に支持された収容部1
5、16とマンドレル17を備えた回転搬送チェーン1
9と、切断部21と、分離ナイフとを備えている。収容
部15、16は、U字状の断面を持ち、所定の間隔を置
いて配置され、両者の間にマンドレル17が上を向けて
配置されている。切断部21は、対向した側部停止部と
上側押え帯、処理すべき骨を挟んでこれを周りの肉から
抜くための把持具、骨を複数の片に切断するための回転
切断ナイフ22を備えている。互いに向き合っている各
対の分離ナイフは移動可能に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、尺骨と橈骨を有してい
る家禽の翼から骨を取り除く(肉を取り分ける)ための
装置に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】鶏や鴨などの家禽の翼は尺骨と
橈骨と呼ばれる二本の細い骨を有する複雑な構造をして
いるため、この連結した二本の骨から翼の肉を良好に取
り分けるための装置は今のところ無い。この二本の骨は
最終的に消費者に使用されないうえ、重量と包装がかさ
むようになるため、肉(消費者は骨無しの肉を望んでい
る)の販売にとっては大きな不利益となっている。
【0003】肢骨(ドラムスティック骨)を家禽肉から
取り除くことは既に知られており、これに関する従来装
置は、肢をつかむ把持アームを備えた保持具を移動させ
る回転チェーンを有していて、切断ステーションを周期
的に通過させている。この切断ステーション内では鋸に
よって骨が長手方向に切断される。この結果として肉が
簡単に取り分けられる。
【0004】長手方向に切断する作業は、骨の細い家禽
の翼には適用できないため、公知の装置は使用できな
い。
【0005】本発明は、通過する間に或いは周期的な工
程の間に、細い骨(尺骨と橈骨)を家禽肉から取り除く
と共に細かくなった骨を自動的に排出する、家禽等の翼
から骨を取り除くための装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段とその作用】本発明は、装
置フレームの内部に終端のない回転する搬送手段に取り
付けた保持手段を備えている家禽の骨を取り除く装置に
おいて、保持手段が翼を入れる収容手段を備え、この手
段がは、翼骨をその長手方向を横切る方向で分割する、
移動方向に回転する二つの切断手段を備えた切断部を通
過し、続いて骨から肉等を取り分ける分離手段を通過す
ることを特徴とする。
【0007】翼骨がその長手方向を横切る方向で切断さ
れた後、三つの骨片の各々は分離手段によって別々に肉
と皮が剥き取られて排出される。
【0008】翼骨はプライヤーによって肉から抜き取ら
れ、あるいは穴のあいた移動板とそれを貫通して翼骨を
押すラムとによって肉から押し出される。
【0009】その内壁で翼を垂直な側壁の間に支持する
ほぼU字状の収容部は、上側を保持する帯と共に設けら
れ、翼の保持手段を構成する。
【0010】分離手段は、相対的に移動可能な翼骨の直
径に対応した穴のあいた板材を有している。
【0011】別の実施例においては、骨の周りから腱を
引っ張るために、骨片の一端を押して20mm程度移動
させる移動可能な板材が設けられる。
【0012】さらに、切断された骨の端の横方向の移動
を制限するために側部停止部が設けられる。
【0013】好ましくは回転可能に取り付けられたU字
状の収容部の上に置かれた肉を引き離す分離ナイフは、
真っ直ぐあるいは曲がった刃を有している。刃は、骨の
周面に合うように凹状になっている。分離ナイフは、そ
の刃がスリット状収容手段に押し込まれている場合には
把持具としても機能する。この把持具は、厚い骨の端部
を肉から取り除くことができる。この目的のため、それ
ぞれの刃はスリット状収容手段の内部に圧縮スプリング
に接触させた状態で収容され、これにより刃は移動でき
るように支持される。
【0014】
【実施例】家禽の翼は、上方翼部10と下方翼部11と
を有している。上方翼部10の肉はいわゆる上方翼骨1
2の周りに付いており、下方翼部1の肉は尺骨13aと
橈骨13bからなる下方翼骨13の周りに付いている。
上方翼骨12の一端と、尺骨13aと橈骨13bからな
る下方翼骨13の一端は、関節14を介して互いに移動
可能に連結されている。
【0015】尺骨と橈骨を有している家禽の翼の肉を取
り去るための処理装置は、保持具18と、この保持具に
支持された収容部15、16とマンドレル(針状心棒)
17を備えた搬送装置である回転搬送チェーン19を、
切断部21および分離ナイフ43、44、49、50、
35と共に備えている。
【0016】切断部21は、対向した側部停止部26、
27と上側押え帯28を備えている。さらに、処理すべ
き骨を挟んでこれを周りの肉から抜くための、可動アー
ム31に設けた把持ヘッド32を有する把持具30を備
えている。さらに、骨を複数の片に切断するための回転
切断ナイフ22を備えている。対になっている各々が向
き合っている分離ナイフ43、44、49、50(図
8、図9)は、骨から肉を切り離す切断部内に移動可能
に取り付けられている。
【0017】横方向移動板59は移動可能に支持されて
いて、肉の腱を引きちぎるために10〜20mmほど、
分割した骨の片13を移動させる機能を有している。
【0018】肉から骨12、13を取り除くため、互い
に所定距離離して配置されている二つの収容部15、1
6内に翼が挿入される(図3〜図10)。これらの収容
部15、16は、翼の解剖学的形状に適応したほぼU字
状の断面形状を有している。収容部は搬送系に固定ある
いは僅かに回転可能に取り付けられている。
【0019】マンドレル17は、二つの収容部15、1
6の間に、収容部15と収容部16からある距離をおい
て設けられている。マンドレル17の先端は、収容部1
5、16への翼の挿入方向に関して反対方向を向いてい
る。収容部15、16とマンドレル17は、公知の保持
具18などを介して、終端を持たない回転するチェーン
19(ベルトその他)などの搬送装置に連結されてい
る。
【0020】翼は、関節14がマンドレル17に刺さる
ように、収容部15、16に入れられる。翼を収容部1
5、16に入れるとき、上方翼片骨12と下方翼片骨1
3の骨の長さ方向は、搬送チェーンなどの搬送方向に対
してほぼ直角(水平)になっている。これらの収容部1
5、16は、矢印方向20で示すような搬送チェーン1
9の搬送方向に直交した方向に移動できるように搬送装
置に取り付けられている。
【0021】翼は、マンドレル17と収容部15、16
とにより定まった姿勢で切断部21(図4)に送られ
る。切断部21は固定されており、円形の切断ナイフ2
2(鋸刃その他)を備えている。切断ナイフ22の回転
方向は、搬送チェーン19の搬送方向に対して逆である
ことが好ましい。切断部21を通過する際、骨の長さ方
向に見て関節14の上下の箇所23が切断される。この
結果、関節14が翼から切り離される。さらに、上方翼
片10と下方翼片11の間の外側連結皮24が切断され
る。
【0022】収容部15、16が適切な移動装置の助け
もあって垂直姿勢(直立)をとるのは切断の直後のみで
ある。
【0023】上方翼片10と下方翼片11は次の処理工
程に進む。皮に覆われている関節14は、もはやこれ以
上は処理する必要のないくずと見なされる。
【0024】切断後、上方翼片10と下方翼片11は収
容部15、16に納まったまま、各々が側部停止部(そ
れぞれ26と27)に当たるまで、互いに反対の外側に
向かって斜めに、つまり関節14から離れるように、矢
印25で示した方向に沿って運ばれる。翼片10、11
の横方向の移動は下方翼片11と上方翼片10がそれぞ
れ側部停止部26と27に到達して終了し、下方翼片1
1と上方翼片10は共に次の処理のための初期位置に達
する。次の処理は、翼片10、11が側部停止部26、
27に到達し、これにより翼片10、11の移動が停止
した後に始まる。
【0025】矢印25の方向に移動する間、上方翼片1
0は上側押え帯28の下を移動し、上方翼片10が側部
停止部27に到達したときに、押え帯28の下での上方
翼片10の終点位置となる。上方翼片10の位置は、次
の処理で必要となる上側押え帯28によって固定され
る。
【0026】上方翼骨12の端部にある骨玉29は、プ
ライヤーの形をした把持具30により後方からつかまれ
る。この把持具30は、水平な軸周りに回転可能で互い
に向き合った二本の把持アーム31を有し、各アームの
一方の端部には把持ヘッド32が設けられている。把持
アーム31の長手方向と把持ヘッド32はある角度をな
している。把持ヘッド32は長手方向に延びた溝33を
有している。ナイフ35は、溝33の内部に横方向に移
動可能に収容されていて、溝に沿って進ませようとする
力が圧縮スプリング34から加えられている。ナイフ3
5は、図4に示した搬送チェーン19の搬送方向とその
反対方向に移動可能である。ナイフ35の垂直刃58は
直線状であるが凹形状であってもよい。閉じたとき、す
なわち把持アーム31を動かして把持ヘッド32をそれ
ぞれ矢印36と37の方向へ移動させたとき、ナイフ3
5が上方翼骨12に当たって後方から骨玉29をつか
む。ある程度の力の加えられている、ペンチの形をした
閉じた把持具30は、水平軸の周りに矢印38の方向に
回転される。この結果、肉が骨から切り離され、上方翼
片10からの骨12を取り除く次の作業が容易になる。
【0027】はぎ取り板39(図10)は、プライヤー
の形をした把持具30の回転動作の終了後、把持ヘッド
32と上方翼片10の肉の間でスライド移動する。はぎ
取り板39は、把持具30により上方翼片10から上方
翼骨12を取り除く間、肉を保持する機能を有してい
る。はぎ取り板39は固定されていてもよい。この場
合、上方翼片10が上方翼骨12と共にはぎ取り板39
まで移動される。
【0028】はぎ取り板39が所定位置に移動した後、
プライヤーの形をした把持具30は近づく。すなわち、
把持アーム31は更に移動して図10に示した位置をと
る。この位置に達した後、把持具30は図11に示す位
置に達するまで、すなわち上方翼骨12が上方翼片10
から完全に抜けるまで矢印40の方向に移動する。上方
翼片10の肉は、例えば鳥肉ソーセージや鳥レバーソー
セージなどの調製食品を作るための次の処理にまわされ
る。
【0029】この作業の間、停止部26は移動路から外
されなければならない。
【0030】上方翼片10から上方翼骨12を取り除く
と同時に、下方翼骨13を構成している尺骨13aと橈
骨13bが下方翼片11から取り除かれる。
【0031】図7に示すように、四本の分離ナイフ4
3、44は、各々に圧縮スプリング42が作用してお
り、尺骨13aと橈骨13bのある下方翼骨13の骨玉
41の下方に作用する。
【0032】二本の間隔をおいて向き合っている分離ナ
イフ43、44のうち、一方の分離ナイフ43は翼骨1
3の橈骨13bに外側から強い力で押しつけられる。こ
れと同時に他方の分離ナイフ44は、下方翼骨13の尺
骨13aに強い力で押しつけられる。二本の分離ナイフ
43、44の切断部形状は凹状であることが好ましい。
この形状の刃45、46は、下方翼骨13の尺骨13a
と橈骨13bにアーチ状に囲むように当たる。分離ナイ
フ43、44は、搬送チェーン19の搬送方向とその反
対方向にそれぞれの骨に向かって移動する。分離ナイフ
43、44は、収容ハウジング48の収容溝47の内部
に上述した圧縮スプリング42が作用した状態で横方向
に移動できるように設けられている。尺骨13aと橈骨
13bの間の肉を切り離すため、図7〜図9に示すよう
に、別の分離ナイフ49、50が骨玉43の下方のこの
部分に垂直にしかも「上」と「下」の両方に直角に刺す
込まれる。これらの分離ナイフ49、50は、その先端
51と52が尺骨13aと橈骨13bの間に作られた空
間53をちょうど突き抜けるくさび形であることが好ま
しい。これらの分離ナイフ49、50は、図9に示した
状態において互いに重なるとともに、尺骨13aと橈骨
13bの断面の周の一部に接した状態となる。従って、
これらの分離ナイフ49、50は、既に所定位置にある
分離ナイフ43、44にとって、逆保持体すなわちいわ
ゆる「押し返し機構」として働く。
【0033】圧縮スプリング42によりある程度の力が
加えられている分離ナイフ49、50は、収容ハウジン
グ54の収容溝53の内部に、尺骨13aと橈骨13b
の間への挿入方向に移動できるように設けられている。
下方翼片11の肉は、図9と図10に示すように分離ナ
イフ43、44、49、50を挿入したため、図10に
示すように搬送チェーン19の搬送方向に直交する方向
に押し戻される。
【0034】分離ナイフ43、44、49、50が所定
位置にあるとき、図7と図10に示すように、尺骨13
aと橈骨13bつまり下方翼骨13は下方翼骨の長手方
向に、搬送チェーン19の搬送方向に対して直角な外側
に約20mmほど移動される。移動には、空気式あるい
は同様の手法によって図10に示すように収容部15の
内側へ移動される移動板59が使用される。この移動動
作の間、下方翼片11の腱と肉は分離ナイフ43、4
4、49、50により支えられているが、骨は外側に約
三分の一ほど押し出される。
【0035】この動作が終了した後、下方翼骨13の骨
玉41がいわゆるプライヤー55により後方からつかま
れる。プライヤー55は閉じられて、図10に示した状
態になる。プライヤー55の二本のアーム56は、下方
翼骨13の骨玉41の下方にある尺骨13aと橈骨13
bに直接接触する。アーム55は矢印57の方向に移動
され、下方翼骨13が下方翼片11から取り除かれる。
【0036】上述した二つの動作すなわち上方翼骨12
と下方翼骨13の除去は同時に行なわれ、二本の骨を取
り除いた後に、図11に示すように、次の処理のための
上方翼片10と下方翼片11の肉が得られる。
【0037】上述した家禽の翼の肉を取り除く作業は七
面鳥に適している。ひな鶏、雄鶏、鴨、ガチョウなどの
他の種類の家禽に対しても適用できる。さらに、この装
置は野ウサギや飼いウサギなどの他の動物の脚の肉を取
り除くのにも適している。
【0038】図12以降に本発明の別の実施例を示す。
【0039】符号60は家禽の翼の上方翼片を示し、符
号61は下方翼片を示している。これらの片は、下方翼
骨63の尺骨63aと橈骨63bの一方の端に関節64
があり、他方の端に骨玉81があって、上方翼骨62の
骨玉79が反対側に出た状態に折り曲げられている。下
方翼骨63と上方翼骨62はほぼ平行で肉と皮に囲まれ
ている。
【0040】これから骨を取り除くため、前処理におい
て使用しない先端部(図示せず)を切り落とした翼を用
意する。
【0041】上方翼片60と下方翼片61を折り曲げた
形状の骨を取り除くための処理装置は、図1〜図11に
示した実施例と同様に、適当な駆動装置とガイド(図示
せず)により回転する終端のない搬送チェーン69を装
置フレーム89の下部に備えている。また保持具68と
これにより確保された収容部65とを備えており、これ
らは簡単に回転するように、あるいは搬送方向に直交す
る方向に取り外せるように搬送チェーン69に取り付け
られている。
【0042】翼骨62、63から関節64と骨玉79、
81を取り除くために、収容部65は移動方向に対して
30°〜50°の角度で延びていて(図12)、翼片は
切断部71において関節64と骨玉79、81がくずと
して(翼骨の長手方向に対して)斜めを向いた平行線7
3に沿って切り落とされる。このため収容部65は、平
らな翼の形状に解剖学的に適したほぼ断面U字状となっ
ている。切断する間、折り曲がった翼骨を保持するため
に、U字状収容部65内の骨と肉を上側押さえ帯(図示
せず)などで押さえていてもよい。
【0043】切断部71は、互いに平行に回転する二本
の分離ナイフ72、例えば円形鋸刃を有しており、これ
らは装置フレーム89に固定された一本の回転シャフト
を軸として収容部65の移動方向の反対方向に回転す
る。
【0044】収容部65の長さは、二本の分離ナイフ7
2の間の距離よりも短い。この結果、翼骨62、63は
切断後もそのまま搬送されるが、一方の側にある骨玉7
9、81と他方の側にある関節64は重力により落下し
て装置から除かれる。
【0045】切断部71は、一方の側の関節64と他方
の側の骨玉79、81を骨の長手方向に対して異なる角
度で次々に切り落とす(図19)、順番に設けられた互
いに鋭角をなして回転する二本の鋸ベルト(図示せず)
を備えているものも好ましく使用できる。
【0046】線73に沿って斜めに切断した後、下方翼
骨63a、63bと上方翼骨62は、肉や皮などを取り
分ける動作を行なう取り分け装置70に供給される。こ
の装置は、下方翼骨63の尺骨63aと橈骨63bの外
径に対応した径を持った二つの穴74、75(図13〜
図15、図18)をあけた相対的に移動可能な二枚の板
材66、67を有している。
【0047】板材66、67の相対的な移動により、穴
74、75の周囲部は肉や腱や皮を二本の骨63a、6
3bから引き剥すとともに、これを押しつぶす(図15
と図18)。板材66、67から飛び出した骨63は手
や把持具を用いて取り除かれる。
【0048】図16と図17に示した板材66、67の
例では、ただ一つの穴80が板材66、67に設けられ
ていて、上方翼骨62はこの穴を通って押し出され、こ
のとき穴の内側のエッジは引き剥し面として作用する。
【0049】一方の板材66が固定されていて、これに
対して他方の板材67が移動可能に設けられているのが
好ましい。
【0050】さらに、骨の径に対応した一定の直径の穴
のあいた一枚の板材の代わりに、異なる大きさの穴のあ
いた二枚の板材を隣接させて配置してもよい。この場
合、実効的な穴の直径は同一面内にある板材を取り替え
ることにより変えることができ、内側エッジのより良い
分離動作が得られる。
【0051】圧縮動作によって種々の翼骨62、63を
取り除くため、穴のあいた板材66、67は駆動ラム7
6〜78の上手に配置されていて、駆動ラムは板材に直
交する方向に往復運動し、骨62、63の前面に接し
て、これを(運動方向を参照せよ)板材66、67の穴
74、75、80から押し出す。これにより肉64a
は、移動する板材67によって取り出せる肉の片に圧縮
される。この肉は所望の仕様で消費者に供給される。
【0052】変形例(図19〜図20)では、穴のあい
た板材66に代えて、二分割板材66a、66bをクラ
ンプとして使用している。このクランプは、二枚の板材
66a、66bを連結させているヒンジ66cを備えて
いて、翼骨62、63を両側からはさむ。
【0053】二分割板材66a、66bは三つの穴を有
しており、図15と図18に示したように、この方法で
は三本すべての骨62、63a、63bが同時にラム7
6〜77によって二分割板材66a、66bから押し出
される。切り離された肉は圧縮されていて、移動可能な
板材67は移動台を構成する。
【0054】この型の板材66a、66bは、(関節6
4と骨玉79、81を切り落とす)処理の間、収容部6
5の代わりに固定クランプとして、翼60、61を保持
することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3に示した骨の付いた状態の翼の(図2の矢
印の方向から見た)側面図である。
【図2】移動する収容部に納まった状態の翼の上面図で
ある。
【図3】取り除くべき骨を破線で示した家禽の翼の側面
図である。
【図4】図2の翼が切断部に入る直前の状態を示す上面
図である。
【図5】図4の翼が切断部を通過した後の状態を示す上
面図である。
【図6】図5と同じ翼の上面図で、次の処理のために翼
の各切断片が図5とは異なる位置にある状態を示してい
る。
【図7】分離ナイフが上方翼片と下方翼片に作用してい
る状態の上面図である。
【図8】図7を矢印VIaの方向から見た断面図で、下
方翼片の骨に対して分離ナイフが作用する直前の状態を
示している。
【図9】図8と同様の断面図で、下方翼片の骨に切断ナ
イフが接している状態を示している。
【図10】骨を取り除くためのプライヤーが骨に当たっ
ている状態の上方翼片と下方翼片の上面図である。
【図11】家禽の翼の最終加工品の図である。
【図12】折り曲げた上方翼と下方翼を納めた収容部と
骨分離装置との上面図である。
【図13】二つの穴のあいた二枚の板材と二本のラムを
備えている、下方翼の骨を周りの肉から押し出すための
取り分け装置の側面図である。
【図14】図13の板材を矢印XIIの方向から見たと
きの上面(前面)図である。
【図15】骨が部分的に取り除かれた状態にある、図1
4に示した取り分け装置の側面図である。
【図16】穴の開いた二枚の板と図17に示すラムとを
有している、上方翼の骨を周りの肉から押し出す取り分
け装置の側面図である。
【図17】矢印XVから見た、穴のあいた板材とラムの
前面図である。
【図18】尺骨と橈骨が排出され、肉が圧縮された状態
にある、図14と図16に示した相対的に移動可能な穴
のあいた板材の側面図である。
【図19】骨を保持するクランプを取り付けた状態の周
りに肉の付いている翼の骨の側面図である。
【図20】骨と肉を一緒に図示したクランプの上面図で
ある。
【図21】クランプを開いた状態を示す上面図である。
【符号の説明】
15、16…収容部、18…保持具、21…切断部、2
2…切断ナイフ、43、44…分離ナイフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マルティン・シャールシュミット ドイツ連邦共和国、デー − 4410 バー レンドルフ 2、ダイムラーシュトラーセ 62

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置フレーム(9、89)の内部におい
    て回転する搬送手段(19、69)に取り付けた保持手
    段(18、68)を備えた、家禽等の翼(12、13、
    62、63)から骨を取り除く装置において、保持手段
    (18、68)は翼(10、11、60、61)の収容
    手段(15、17、65、67)を有し、この手段は、
    翼骨(12、13、62、63)をその長手方向を横切
    る方向で分割する、移動方向に回転する二つの切断手段
    (22、72)を備えた切断部(21、71)を通過
    し、続いて骨(12、13)から肉等を取り分ける分離
    手段(43、44、70)を通過することを特徴とす
    る、家禽等の翼から骨を取り除く装置。
  2. 【請求項2】 収容手段として断面U字状の収容部(1
    5、65)が搬送手段(19、69)に回転可能に取り
    付けられていることを特徴とする請求項1に記載の装
    置。
  3. 【請求項3】 収容部(15、65)の上に押さえ帯
    (28)が設けられていることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 二つの収容部(15、16)の間にマン
    ドレル(17)が垂直に突出していることを特徴とする
    請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の装置。
  5. 【請求項5】 切断手段(22、72)が、互いに平行
    あるいはある角度をもって回転する二枚の円盤状切断鋸
    あるいは終端のない鋸刃で構成されることを特徴とする
    請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の装置。
  6. 【請求項6】 切断手段(22、72)が、通過方向を
    横切る方向に移動できるように設けられていることを特
    徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の装
    置。
  7. 【請求項7】 把持アーム(32)が、水平面内におい
    て二つ一組になって回転できるように設けられているこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記
    載の装置。
  8. 【請求項8】 分離ナイフ(43、44、49)が、水
    平面内において回転できるように設けられていることを
    特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の
    装置。
  9. 【請求項9】 刃(45、46)が、スリット状収容手
    段(53、54)の内部に、圧縮スプリング(35、4
    2)に接した状態で、その中を移動できるように設けら
    れていることを特徴とする請求項1ないし請求項8のい
    ずれかに記載の装置。
  10. 【請求項10】 側部停止部(26、27)が、切断後
    の骨の片の外側に向かう移動を制限するために設けられ
    ていることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいず
    れかに記載の装置。
  11. 【請求項11】 穴のあいた板材などの移動板(59、
    66、67)が、骨片を肉の外へ押し出すための引き剥
    しエッジを有していることを特徴とする請求項1ないし
    請求項10のいずれかに記載の装置。
  12. 【請求項12】 複数の分離ナイフ(43、44、4
    9、50)が(円に沿って分かれて)互いに向き合って
    いることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいず
    れかに記載の装置。
  13. 【請求項13】 分離手段(70)が、互いに相対的に
    移動できる、骨(62、63)の直径に対応した穴(7
    4、75、80)のあいた板材(66、67)を備えて
    おり、この穴(74、75、80)から骨(62、6
    3)を押し出す手段(76、77)が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれかに
    記載の装置。
  14. 【請求項14】 穴のあいた板材63が、固定された穴
    のあいた板材66に対して移動可能に設けれていること
    を特徴とする請求項1ないし請求項13のいずれかに記
    載の装置。
  15. 【請求項15】 穴(74、75)を通ってスライド移
    動するラム(76〜78)が、複数の面内においてそれ
    ぞれ移動できるように設けられていることを特徴とする
    請求項1ないし請求項14のいずれかに記載の装置。
  16. 【請求項16】 固定された穴のあいた板材66が、取
    り除かれた骨62、63を案内するチューブ(32)を
    備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項15
    のいずれかに記載の装置。
  17. 【請求項17】 一方の穴のあいた板材(66)が、二
    分割板材(66a、66b)で構成されることを特徴と
    する請求項1ないし請求項16のいずれかに記載の装
    置。
  18. 【請求項18】 二分割板材(66a、66b)が、三
    つの穴を備えたクランプに形成されていることを特徴と
    する請求項1ないし請求項17のいずれかに記載の装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019000111A (ja) * 2018-08-02 2019-01-10 株式会社タダシ製作所 脱骨刃具および脱骨装置

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