JPWO2005075335A1 - エレベータ装置 - Google Patents
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Abstract
エレベータ装置では、昇降路内に駆動装置が配置されている。駆動装置は、回転可能な駆動シーブを有している。また、昇降路内には、駆動シーブに対して間隔を置いて配置されたそらせ車が配置されている。駆動シーブ及びそらせ車には、かご及び釣合おもりを吊り下げる主索が巻き掛けられている。また、駆動装置及びそらせ車は、昇降路の垂直投影面内において、かごの領域外に配置されている。駆動装置及びそらせ車のそれぞれの位置を調整することにより、昇降路内の水平断面積を小さくすることができる。
Description
この発明は、かご及び釣合おもりを昇降させる駆動装置(巻上機)が昇降路内に配置されたエレベータ装置(いわゆる機械室レスエレベータ装置)に関するものである。
従来、建物におけるエレベータ装置の占有空間を縮小するために、昇降路内に巻上機を配置するいわゆる機械室レスエレベータ装置が提案されている。特許第2593288号公報に示されている従来の機械室レスエレベータ装置では、巻上機は、昇降路内の上部に配置され、かつ昇降路を垂直投影したとき、かごの領域外に配置されている。巻上機の駆動シーブには、かご及び釣合おもりを吊り下げる主ロープが巻き掛けられている。かごの下部には、一対のかご吊り車が設けられている。また、釣合おもりの上部には、釣合おもり吊り車が設けられている。主ロープは、昇降路上部の一方の綱止め部から、各かご吊り車、駆動シーブ及び釣合おもり吊り車の順に巻き掛けられ、昇降路上部の他方の綱止め部に至っている。かごは一対のかごガイドレールに案内されて昇降され、釣合おもりは一対の釣合おもりガイドレールに案内されて昇降される。
しかし、このようなエレベータ装置では、駆動シーブからの主ロープがかご吊り車及び釣合おもり吊り車に直接巻き掛けられているので、昇降路の垂直投影面内において、かご吊り車及び釣合おもり吊り車に接近させて駆動シーブを配置しなければならず、昇降路内における巻上機の設置可能範囲が制限されてしまう。
また、通常、かご吊り車と釣合おもり吊り車との間には、かごガイドレール及び釣合おもりガイドレールが配置されているので、巻上機の設置スペースを確保するために昇降路内の水平断面積を広げる必要があり、上記のような巻上機の設置可能範囲の制限が昇降路内の空間の縮小化の妨げにもなる。
しかし、このようなエレベータ装置では、駆動シーブからの主ロープがかご吊り車及び釣合おもり吊り車に直接巻き掛けられているので、昇降路の垂直投影面内において、かご吊り車及び釣合おもり吊り車に接近させて駆動シーブを配置しなければならず、昇降路内における巻上機の設置可能範囲が制限されてしまう。
また、通常、かご吊り車と釣合おもり吊り車との間には、かごガイドレール及び釣合おもりガイドレールが配置されているので、巻上機の設置スペースを確保するために昇降路内の水平断面積を広げる必要があり、上記のような巻上機の設置可能範囲の制限が昇降路内の空間の縮小化の妨げにもなる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、昇降路内での巻上機の設置可能範囲を広げることができ、また昇降路内の空間の縮小化を図ることができるエレベータ装置を得ることを目的とする。
この発明によるエレベータ装置は、昇降路内を昇降可能なかご及び釣合おもり、駆動シーブを有し、昇降路の垂直投影面内においてかごの領域外に配置され、かご及び釣合おもりを昇降させる駆動装置、駆動シーブに対して間隔を置いて配置され、かつ昇降路の垂直投影面内においてかごの領域外に配置されたそらせ車、及び駆動シーブ及びそらせ車に巻き掛けられ、かご及び釣合おもりを吊り下げる主索を備えている。
この発明によるエレベータ装置は、昇降路内を昇降可能なかご及び釣合おもり、駆動シーブを有し、昇降路の垂直投影面内においてかごの領域外に配置され、かご及び釣合おもりを昇降させる駆動装置、駆動シーブに対して間隔を置いて配置され、かつ昇降路の垂直投影面内においてかごの領域外に配置されたそらせ車、及び駆動シーブ及びそらせ車に巻き掛けられ、かご及び釣合おもりを吊り下げる主索を備えている。
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す縦断面図、
図2は図1のエレベータ装置を示す横断面図、
図3はこの発明の実施の形態2によるエレベータ装置を示す縦断面図、
図4は図3のエレベータ装置を示す横断面図、
図5はこの発明の実施の形態3によるエレベータ装置を示す縦断面図、
図6は図5のエレベータ装置を示す横断面図である。
図2は図1のエレベータ装置を示す横断面図、
図3はこの発明の実施の形態2によるエレベータ装置を示す縦断面図、
図4は図3のエレベータ装置を示す横断面図、
図5はこの発明の実施の形態3によるエレベータ装置を示す縦断面図、
図6は図5のエレベータ装置を示す横断面図である。
以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す縦断面図、図2は図1のエレベータ装置を示す横断面図である。
図において、昇降路1内には、一対のかごガイドレール2a,2b及び一対の釣合おもりガイドレール3a,3bが設置されている。かごガイドレール2a,2b間にはかご4が配置され、釣合おもりガイドレール3a,3b間には釣合おもり5が配置されている。かご4は、かごガイドレール2a,2bに案内されて昇降路1内を昇降される。釣合おもり5は、釣合おもりガイドレール3a,3bに案内されて昇降路1内を昇降される。
なお、図1及び図2に示すエレベータ装置は、昇降路1の垂直投影面内において、かご4及び釣合おもり5がかご4の間口方向について互いに隣接する釣合おもり横落とし方式のエレベータ装置である。また、昇降路1の垂直投影面内において、かごガイドレール2a,2bを互いに結ぶ直線は、釣合おもりガイドレール3a,3bを互いに結ぶ直線に対して垂直となっている(図2)。
釣合おもりガイドレール3a,3bの上部には、水平方向へ延びる支持部材6が固定されている。支持部材6には、かご4及び釣合おもり5を昇降させる駆動装置(巻上機)7が支持されている。駆動装置7は、モータを含む駆動装置本体8と、駆動装置本体8により回転される駆動シーブ9とを有している。また、駆動装置7は、駆動シーブ9の軸線方向の寸法が駆動シーブ9の軸線に垂直な方向の寸法よりも小さい巻上機、即ち薄形の巻上機である。さらに、駆動装置7は、釣合おもり5の上方に配置されている。さらにまた、駆動装置7は、昇降路1の垂直投影面内において、かご4の領域外に配置され、かつ、釣合おもり5の領域内に配置されている(図2)。この例では、駆動装置7は、昇降路1の垂直投影面内において、釣合おもりガイドレール3a,3bを互いに結ぶ直線の中心を駆動シーブ9の軸線が通るように配置されている(図2)。
釣合おもりガイドレール3aの上部には、駆動シーブ9に対して間隔を置いて配置されたそらせ車10が設けられている。そらせ車10は、昇降路1の垂直投影面内において、かご4及び釣合おもり5のそれぞれの領域外に配置されている(図2)。また、そらせ車10は、昇降路1の垂直投影面内において、釣合おもり5の厚さ(釣合おもりガイドレール3a,3bを互いに結ぶ直線に対して垂直な方向についての釣合おもり5の長さ)の範囲内で、かごガイドレール2aよりもかご4から離れた位置に配置され、かつ釣合おもりガイドレール3aよりも釣合おもり5から離れた位置に配置されている(図2)。
駆動シーブ9には、複数本の主索11が巻き掛けられている。かご4の下端部には、主索11が巻き掛けられた一対のかご吊り車12が設けられている。釣合おもり5の上端部には、主索11が巻き掛けられた釣合おもり吊り車13が設けられている。この例では、各かご吊り車12を互いに結ぶ直線は、かごガイドレール2a,2bを互いに結ぶ直線と平行になっている。
かごガイドレール2bの上部には、第1の綱止め部14が固定されている。支持部材6には、第2の綱止め部15が固定されている。主索11は、第1の綱止め部14に接続された第1の端部11aと、第2の綱止め部15に接続された第2の端部11bとを有している。また、主索11は、第1の端部11aから、一対のかご吊り車12、そらせ車10、駆動シーブ9、及び釣合おもり吊り車13の順に巻き掛けられ、第2の端部11bに至っている。即ち、主索11は、駆動シーブ9及びそらせ車10に巻き掛けられ、一端部側でかご4を吊り下げ、他端部側で釣合おもり5を吊り下げている。さらに、主索11は、一対のかご吊り車12、そらせ車10、駆動シーブ9、及び釣合おもり吊り車13との滑りを防止するために、高い摩擦係数を有する高摩擦材(樹脂)により構成された図示しない外層部(被覆材)を有している。
このようなエレベータ装置では、昇降路1の垂直投影面内において、駆動装置7及びそらせ車13がかご4の領域外に配置されているので、かご4の天井が駆動装置7及びそらせ車13の設置高さを超える位置までかご4を上昇させることができ、しかも昇降路1の垂直投影面内において、駆動シーブ9をかご吊り車12から離して配置することができるので、かご吊り車12及び釣合おもり吊り車13の両方に接近させて駆動シーブ9を配置する必要がなくなり、昇降路1内での駆動装置7の設置可能範囲を広くすることができる。これにより、かごガイドレール2a及び釣合おもりガイドレール3a等の干渉を避けて、かご4に対してより近い位置に駆動装置7を配置することができ、昇降路1内の空間の縮小化を図ることができる。
また、そらせ車10、かご吊り車12及びかごガイドレール2aのそれぞれの位置を変更することにより、釣合おもりガイドレール3a,3b間の間隔を広げて釣合おもり5の幅方向の寸法を大きくすることができるので、釣合おもり5の厚さ方向の寸法を小さくすることができ、昇降路1内の空間の縮小化を図ることができる。
また、昇降路1の垂直投影面内において、駆動装置7が釣合おもり5の領域内に配置されているので、昇降路1内の上下方向についての空間を有効に利用することができる。さらに、釣合おもり5の厚さの範囲内に駆動装置7を配置することができるので、昇降路1内の空間の縮小化をさらに図ることができる。
さらに、主索11は、高摩擦材により構成された外層部を有しているので、駆動シーブ9、そらせ車10、一対のかご吊り車12及び釣合おもり吊り車13に対する主索11の滑りを防止することができる。
なお、上記の例では、昇降路1の垂直投影面内において、駆動装置7の全部が釣合おもり5の領域内に配置されているが、昇降路1内の水平断面積の縮小化を図ることができるのであれば、駆動装置7の一部を釣合おもり5の領域内に配置させてもよいし、駆動装置7を釣合おもり5の領域外に配置させてもよい。
また、上記の例では、各かご吊り車12を互いに結ぶ直線がかごガイドレール2a,2bを互いに結ぶ直線と平行になっているが、昇降路1の垂直投影面内において、各かご吊り車12を互いに結ぶ直線をかごガイドレール2a,2bを互いに結ぶ直線に対して傾斜させて、かご4の重心を中心とする対称位置に各かご吊り車12を配置してもよい。
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2によるエレベータ装置を示す縦断面図、図4は図3のエレベータ装置を示す横断面図である。図3及び図4に示すエレベータ装置は、昇降路1の垂直投影面内において、かご4及び釣合おもり5がかご4の奥行き方向について互いに隣接する釣合おもり後ろ落とし方式のエレベータ装置である。また、昇降路1の垂直投影面内において、釣合おもりガイドレール3a,3bを互いに結ぶ直線は、かごガイドレール2a,2bを互いに結ぶ直線と平行になっている(図4)。
釣合おもりガイドレール3a,3bの上部には、支持部材6が固定されている。支持部材6には、駆動装置7が支持されている。駆動装置7は、駆動装置本体8と、駆動装置本体8により回転される駆動シーブ9とを有している。また、駆動装置7は、昇降路1の垂直投影面内において、かご4の領域外に配置され、かつ、釣合おもり5の領域内に配置されている(図4)。
釣合おもりガイドレール3bの上部には、駆動シーブ9に対して間隔を置いて配置されたそらせ車21が設けられている。そらせ車21は、昇降路1の垂直投影面内において、かご4及び釣合おもり5のそれぞれの領域外に配置され、かつ釣合おもり5の厚さ(釣合おもりガイドレール3a,3bを互いに結ぶ直線に対して垂直な方向についての釣合おもり5の長さ)の範囲内に配置されている。
かご4の下端部には、一対のかご吊り車12が設けられている。一方のかご吊り車12は、昇降路1の垂直投影面内において、そらせ車21に接近させて配置されている。昇降路1の垂直投影面内において、各かご吊り車12を互いに結ぶ
直線は、かご4の間口方向に対して傾斜し、かご4の重心の近傍を通っている(図4)。
釣合おもり5の下端部には、釣合おもり吊り車13が設けられている。駆動シーブ9、釣合おもり吊り車13及びそらせ車21のそれぞれの軸線は、互いに平行になっている。
昇降路1の上部には、第1の綱止め部14が固定されている。支持部材6には、第2の綱止め部15が固定されている。主索11の第1の端部11aは第1の綱止め部14に接続され、主索11の第2の端部11bは第2の綱止め部15に接続されている。主索11は、第1の端部11aから、一対のかご吊り車12、そらせ車21、駆動シーブ9、及び釣合おもり吊り車13の順に巻き掛けられ、第2の端部11bに至っている。他の構成は実施の形態1と同様である。
このようなエレベータ装置では、昇降路1の垂直投影面内において、駆動装置7及びそらせ車21がかご4の領域外に配置されているので、実施の形態1と同様に、昇降路1内での駆動装置7の設置可能範囲を広くすることができ、昇降路1内の空間の縮小化を図ることができる。
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3によるエレベータ装置を示す縦断面図、図6は図5のエレベータ装置を示す横断面図である。この例では、昇降路1の上部には、一対の返し車である第1の返し車31及び第2の返し車32が設けられている。第1の返し車31及び第2の返し車32は、昇降路1の垂直投影面内において、かご4及び釣合おもり5のそれぞれの領域外に配置されている(図6)。第1の返し車31及び第2の返し車32のそれぞれの軸線は、そらせ車21の軸線に対して垂直になっている。また、昇降路1の垂直投影面内において、第1の返し車31及び第2の返し車32のそれぞれの中心を結ぶ直線は、駆動シーブ9及びそらせ車21のそれぞれの中心を結ぶ直線に対して垂直になっている(図6)。さらに、第1の返し車31は、第2の返し車32よりも低位置に配置され、かつ昇降路1の垂直投影面内において、第2の返し車32よりもそらせ車21側に配置されている。
主索11は、第1の端部11aから、一対のかご吊り車12、第2の返し車32、第1の返し車31、そらせ車21、駆動シーブ9、及び釣合おもり吊り車13の順に巻き掛けられ、第2の端部11bに至っている。他の構成は実施の形態1と同様である。
このようなエレベータ装置では、昇降路1の垂直投影面内において、主索11がそれぞれ巻き掛けられた第1の返し車31及び第2の返し車32がかご4の領域外に配置されているので、かご4の天井が第1及び第2の返し車31,32の設置高さを超える位置までかご4を上昇させることができ、しかも昇降路1の垂直投影面内において、そらせ車21から離れた位置に各かご吊り車12を配置することができ、かご4における各かご吊り車12の配置の自由度を上げることができる。
なお、上記の例では、一対の第1及び第2の返し車31,32が昇降路1内に設けられているが、二対以上の第1及び第2の返し車31,32を昇降路1内に設けてもよい。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す縦断面図、図2は図1のエレベータ装置を示す横断面図である。
図において、昇降路1内には、一対のかごガイドレール2a,2b及び一対の釣合おもりガイドレール3a,3bが設置されている。かごガイドレール2a,2b間にはかご4が配置され、釣合おもりガイドレール3a,3b間には釣合おもり5が配置されている。かご4は、かごガイドレール2a,2bに案内されて昇降路1内を昇降される。釣合おもり5は、釣合おもりガイドレール3a,3bに案内されて昇降路1内を昇降される。
なお、図1及び図2に示すエレベータ装置は、昇降路1の垂直投影面内において、かご4及び釣合おもり5がかご4の間口方向について互いに隣接する釣合おもり横落とし方式のエレベータ装置である。また、昇降路1の垂直投影面内において、かごガイドレール2a,2bを互いに結ぶ直線は、釣合おもりガイドレール3a,3bを互いに結ぶ直線に対して垂直となっている(図2)。
釣合おもりガイドレール3a,3bの上部には、水平方向へ延びる支持部材6が固定されている。支持部材6には、かご4及び釣合おもり5を昇降させる駆動装置(巻上機)7が支持されている。駆動装置7は、モータを含む駆動装置本体8と、駆動装置本体8により回転される駆動シーブ9とを有している。また、駆動装置7は、駆動シーブ9の軸線方向の寸法が駆動シーブ9の軸線に垂直な方向の寸法よりも小さい巻上機、即ち薄形の巻上機である。さらに、駆動装置7は、釣合おもり5の上方に配置されている。さらにまた、駆動装置7は、昇降路1の垂直投影面内において、かご4の領域外に配置され、かつ、釣合おもり5の領域内に配置されている(図2)。この例では、駆動装置7は、昇降路1の垂直投影面内において、釣合おもりガイドレール3a,3bを互いに結ぶ直線の中心を駆動シーブ9の軸線が通るように配置されている(図2)。
釣合おもりガイドレール3aの上部には、駆動シーブ9に対して間隔を置いて配置されたそらせ車10が設けられている。そらせ車10は、昇降路1の垂直投影面内において、かご4及び釣合おもり5のそれぞれの領域外に配置されている(図2)。また、そらせ車10は、昇降路1の垂直投影面内において、釣合おもり5の厚さ(釣合おもりガイドレール3a,3bを互いに結ぶ直線に対して垂直な方向についての釣合おもり5の長さ)の範囲内で、かごガイドレール2aよりもかご4から離れた位置に配置され、かつ釣合おもりガイドレール3aよりも釣合おもり5から離れた位置に配置されている(図2)。
駆動シーブ9には、複数本の主索11が巻き掛けられている。かご4の下端部には、主索11が巻き掛けられた一対のかご吊り車12が設けられている。釣合おもり5の上端部には、主索11が巻き掛けられた釣合おもり吊り車13が設けられている。この例では、各かご吊り車12を互いに結ぶ直線は、かごガイドレール2a,2bを互いに結ぶ直線と平行になっている。
かごガイドレール2bの上部には、第1の綱止め部14が固定されている。支持部材6には、第2の綱止め部15が固定されている。主索11は、第1の綱止め部14に接続された第1の端部11aと、第2の綱止め部15に接続された第2の端部11bとを有している。また、主索11は、第1の端部11aから、一対のかご吊り車12、そらせ車10、駆動シーブ9、及び釣合おもり吊り車13の順に巻き掛けられ、第2の端部11bに至っている。即ち、主索11は、駆動シーブ9及びそらせ車10に巻き掛けられ、一端部側でかご4を吊り下げ、他端部側で釣合おもり5を吊り下げている。さらに、主索11は、一対のかご吊り車12、そらせ車10、駆動シーブ9、及び釣合おもり吊り車13との滑りを防止するために、高い摩擦係数を有する高摩擦材(樹脂)により構成された図示しない外層部(被覆材)を有している。
このようなエレベータ装置では、昇降路1の垂直投影面内において、駆動装置7及びそらせ車13がかご4の領域外に配置されているので、かご4の天井が駆動装置7及びそらせ車13の設置高さを超える位置までかご4を上昇させることができ、しかも昇降路1の垂直投影面内において、駆動シーブ9をかご吊り車12から離して配置することができるので、かご吊り車12及び釣合おもり吊り車13の両方に接近させて駆動シーブ9を配置する必要がなくなり、昇降路1内での駆動装置7の設置可能範囲を広くすることができる。これにより、かごガイドレール2a及び釣合おもりガイドレール3a等の干渉を避けて、かご4に対してより近い位置に駆動装置7を配置することができ、昇降路1内の空間の縮小化を図ることができる。
また、そらせ車10、かご吊り車12及びかごガイドレール2aのそれぞれの位置を変更することにより、釣合おもりガイドレール3a,3b間の間隔を広げて釣合おもり5の幅方向の寸法を大きくすることができるので、釣合おもり5の厚さ方向の寸法を小さくすることができ、昇降路1内の空間の縮小化を図ることができる。
また、昇降路1の垂直投影面内において、駆動装置7が釣合おもり5の領域内に配置されているので、昇降路1内の上下方向についての空間を有効に利用することができる。さらに、釣合おもり5の厚さの範囲内に駆動装置7を配置することができるので、昇降路1内の空間の縮小化をさらに図ることができる。
さらに、主索11は、高摩擦材により構成された外層部を有しているので、駆動シーブ9、そらせ車10、一対のかご吊り車12及び釣合おもり吊り車13に対する主索11の滑りを防止することができる。
なお、上記の例では、昇降路1の垂直投影面内において、駆動装置7の全部が釣合おもり5の領域内に配置されているが、昇降路1内の水平断面積の縮小化を図ることができるのであれば、駆動装置7の一部を釣合おもり5の領域内に配置させてもよいし、駆動装置7を釣合おもり5の領域外に配置させてもよい。
また、上記の例では、各かご吊り車12を互いに結ぶ直線がかごガイドレール2a,2bを互いに結ぶ直線と平行になっているが、昇降路1の垂直投影面内において、各かご吊り車12を互いに結ぶ直線をかごガイドレール2a,2bを互いに結ぶ直線に対して傾斜させて、かご4の重心を中心とする対称位置に各かご吊り車12を配置してもよい。
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2によるエレベータ装置を示す縦断面図、図4は図3のエレベータ装置を示す横断面図である。図3及び図4に示すエレベータ装置は、昇降路1の垂直投影面内において、かご4及び釣合おもり5がかご4の奥行き方向について互いに隣接する釣合おもり後ろ落とし方式のエレベータ装置である。また、昇降路1の垂直投影面内において、釣合おもりガイドレール3a,3bを互いに結ぶ直線は、かごガイドレール2a,2bを互いに結ぶ直線と平行になっている(図4)。
釣合おもりガイドレール3a,3bの上部には、支持部材6が固定されている。支持部材6には、駆動装置7が支持されている。駆動装置7は、駆動装置本体8と、駆動装置本体8により回転される駆動シーブ9とを有している。また、駆動装置7は、昇降路1の垂直投影面内において、かご4の領域外に配置され、かつ、釣合おもり5の領域内に配置されている(図4)。
釣合おもりガイドレール3bの上部には、駆動シーブ9に対して間隔を置いて配置されたそらせ車21が設けられている。そらせ車21は、昇降路1の垂直投影面内において、かご4及び釣合おもり5のそれぞれの領域外に配置され、かつ釣合おもり5の厚さ(釣合おもりガイドレール3a,3bを互いに結ぶ直線に対して垂直な方向についての釣合おもり5の長さ)の範囲内に配置されている。
かご4の下端部には、一対のかご吊り車12が設けられている。一方のかご吊り車12は、昇降路1の垂直投影面内において、そらせ車21に接近させて配置されている。昇降路1の垂直投影面内において、各かご吊り車12を互いに結ぶ
直線は、かご4の間口方向に対して傾斜し、かご4の重心の近傍を通っている(図4)。
釣合おもり5の下端部には、釣合おもり吊り車13が設けられている。駆動シーブ9、釣合おもり吊り車13及びそらせ車21のそれぞれの軸線は、互いに平行になっている。
昇降路1の上部には、第1の綱止め部14が固定されている。支持部材6には、第2の綱止め部15が固定されている。主索11の第1の端部11aは第1の綱止め部14に接続され、主索11の第2の端部11bは第2の綱止め部15に接続されている。主索11は、第1の端部11aから、一対のかご吊り車12、そらせ車21、駆動シーブ9、及び釣合おもり吊り車13の順に巻き掛けられ、第2の端部11bに至っている。他の構成は実施の形態1と同様である。
このようなエレベータ装置では、昇降路1の垂直投影面内において、駆動装置7及びそらせ車21がかご4の領域外に配置されているので、実施の形態1と同様に、昇降路1内での駆動装置7の設置可能範囲を広くすることができ、昇降路1内の空間の縮小化を図ることができる。
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3によるエレベータ装置を示す縦断面図、図6は図5のエレベータ装置を示す横断面図である。この例では、昇降路1の上部には、一対の返し車である第1の返し車31及び第2の返し車32が設けられている。第1の返し車31及び第2の返し車32は、昇降路1の垂直投影面内において、かご4及び釣合おもり5のそれぞれの領域外に配置されている(図6)。第1の返し車31及び第2の返し車32のそれぞれの軸線は、そらせ車21の軸線に対して垂直になっている。また、昇降路1の垂直投影面内において、第1の返し車31及び第2の返し車32のそれぞれの中心を結ぶ直線は、駆動シーブ9及びそらせ車21のそれぞれの中心を結ぶ直線に対して垂直になっている(図6)。さらに、第1の返し車31は、第2の返し車32よりも低位置に配置され、かつ昇降路1の垂直投影面内において、第2の返し車32よりもそらせ車21側に配置されている。
主索11は、第1の端部11aから、一対のかご吊り車12、第2の返し車32、第1の返し車31、そらせ車21、駆動シーブ9、及び釣合おもり吊り車13の順に巻き掛けられ、第2の端部11bに至っている。他の構成は実施の形態1と同様である。
このようなエレベータ装置では、昇降路1の垂直投影面内において、主索11がそれぞれ巻き掛けられた第1の返し車31及び第2の返し車32がかご4の領域外に配置されているので、かご4の天井が第1及び第2の返し車31,32の設置高さを超える位置までかご4を上昇させることができ、しかも昇降路1の垂直投影面内において、そらせ車21から離れた位置に各かご吊り車12を配置することができ、かご4における各かご吊り車12の配置の自由度を上げることができる。
なお、上記の例では、一対の第1及び第2の返し車31,32が昇降路1内に設けられているが、二対以上の第1及び第2の返し車31,32を昇降路1内に設けてもよい。
Claims (4)
- 昇降路内を昇降可能なかご及び釣合おもり、
駆動シーブを有し、上記昇降路の垂直投影面内において上記かごの領域外に配置され、上記かご及び上記釣合おもりを昇降させる駆動装置、
上記駆動シーブに対して間隔を置いて配置され、かつ上記昇降路の垂直投影面内において上記かごの領域外に配置されたそらせ車、及び
上記駆動シーブ及び上記そらせ車に巻き掛けられ、上記かご及び上記釣合おもりを吊り下げる主索
を備えていることを特徴とするエレベータ装置。 - 上記昇降路の垂直投影面内において、上記駆動装置の少なくとも一部は、上記釣合おもりの領域内に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ装置。
- 上記主索が巻き掛けられ、かつ上記昇降路の垂直投影面内において上記かごの領域外に配置された一対の返し車をさらに備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータ装置。
- 上記主索は、高摩擦材により構成された外層部を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のエレベータ装置。
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