JPWO2005017457A1 - 音声案内装置 - Google Patents

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良太郎 岩見
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智裕 寺田
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高橋  健
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Abstract

本発明は、経路探索部と、現在位置導出部と、タイミング検知部と、第1の情報生成部と、操作部と、第2の情報生成部と、音声出力部を有する音声案内装置に関する。経路探索部は出発地から目的地への経路を探索する。タイミング検知部は前記経路と現在位置導出部で得られた現在位置に基づいて、経路案内を行うタイミングを検知する。第1の情報生成部は前記タイミングに基づいて、前記経路上の案内対象地点の案内を表す第1の音声情報を生成する。操作部はユーザの操作に応答して音声出力指示を出力する。第2の情報生成部は操作部からの指示に基づいて、前記案内対象地点の案内を表す音声情報を、前記第1の音声情報よりもユーザが理解しやすいと想定される内容に変換した第2の音声情報を生成する。音声出力部は第2の音声情報を出力する。

Description

本発明は、音声案内装置に関し、設定された経路上の地点案内を音声で、ユーザの操作に応答して案内する音声案内装置に関する。
近年、ナビゲーション装置が搭載された車両が増加してきている。一般的なナビゲーション装置は、各種記録媒体に記録されたデジタル地図データを必要に応じて読み出した後、ディスプレイ装置に様々なグラフィック情報を表示したり、スピーカから音声情報を出力したりすることで、予め求められた経路に沿って、出発地から目的地まで、ユーザを案内する。
また、上記のようなナビゲーション装置の中には、安全性を考慮して、詳細な案内情報を音声で提供することにより、車両の乗員がディスプレイを注視する時間を削減するようにしたものもある。
さらに、上記のような音声案内を実行するナビゲーション装置には、車両の乗員が案内音声を聞き逃した際に、リクエスト機能が予め割り当てられている操作スイッチを操作することにより、同じ案内音声を聞き直すことができるものもある。
ところで、車両の乗員が案内音声を聞き逃したことに対しては必ず原因が存在する。乗員の周囲の雑音が大きかったことは上記原因の一つとなりうる。また、案内音声が長すぎることが原因で、乗員の記憶に、案内音声の全体又はある一部分が残らないことも想定できる。また、案内音声をナビゲーション装置が読み上げる速度が速すぎることが原因で、案内音声を乗員が聞き取れないことも想定できる。また、案内音声を構成する固有名詞(例えば交差点名)の読みが複雑であることが原因で、案内音声を乗員が聞き取れないことも想定できる。さらに、土地勘のない場所であることが原因で、案内音声を乗員が聞き取れないことも想定できる。
しかしながら、上記のナビゲーション装置は、操作スイッチが操作されても、同じ案内音声を同じ方法で再出力するだけであるため、前回の聞き取れなかった場合と同様の原因で、再出力された案内音声を乗員は聞き取れない可能性があるという問題点がある。もし案内音声を聞き取れなかった場合、乗員は、操作スイッチをさらに操作する必要がある。
また、例えば信号待ち又は渋滞中のように車両が実質的に停止している場合には、ドライバには余裕が生じるので、ナビゲーション装置からより多くの情報を得たいと思う場合がある。しかしながら、上記のナビゲーション装置は、操作スイッチが操作されても、同じ案内音声を同じ方法で再出力するだけであるため、ユーザの要望に応えることができない。
それ故に、本発明の主目的は、ユーザの操作により再出力される案内音声を聞き取りやすくする音声案内装置を提供することである。
また、本発明の副目的は、特定条件下では、より多くの情報を含む案内音声を提供可能な音声案内装置を提供することである。
上記主目的を達成するために、本発明の第1の局面は、音声案内装置であって、予め定められた出発地から目的地に至る経路を表す経路情報を作成する経路探索部と、ユーザの現在位置を導出する位置導出部と、経路探索部で作成された経路情報と、位置導出部で導出された現在位置とに基づいて、経路案内を行うタイミングを検知するタイミング検知部と、タイミング検知部で検知されたタイミングに基づいて、経路上の案内対象地点の案内を音声で表す第1の案内音声情報を生成する第1の情報生成部と、第1の情報生成部により生成された第1の案内音声情報が表す案内を音声で出力する音声出力部と、ユーザの操作に応答して、音声出力指示を出力する操作部と、少なくとも第1の案内音声情報が表すものと同じ案内対象地点について、第1の案内音声情報よりもユーザが理解し易いと想定される内容を音声で表す第2の案内音声情報を、操作部からの音声出力指示に応答して生成する第2の情報生成部とを備える。ここで、音声出力部はさらに、第2の情報生成部で生成された第2の案内音声情報が表す案内を音声で出力する。
また、第2の情報生成部は好ましくは、音声の出力方法を規定するパラメータを含む第2の案内音声情報を生成する。
また、第2の情報生成部はさらに好ましくは、第1の情報生成部が第1の案内音声情報を生成した後、操作部の操作回数をカウントし、現在の操作回数に相関したパラメータを含む第2の案内音声情報を生成する。
また、音声出力部は例示的には、第2の案内音声情報が表す内容を、第1の案内音声情報が表す内容よりも大きな音量で出力する。
また、音声出力部は例示的には、第2の案内音声情報が表す内容を、第1の案内音声情報が表す内容よりもゆっくりと出力する。
また、音声出力部は例示的には、第2の案内音声情報が表すフレーズに含まれる節同士の間を、第1の案内音声情報が表すフレーズに含まれる節同士の間よりも長くして、第2の案内音声情報が表す内容を出力する。
また、第2の情報生成部は例示的には、第1の情報生成部で生成される第1の案内音声情報が表す内容よりも簡素な内容を有する第2の案内音声情報を生成する。
また、第2の案内音声情報が表す内容は例示的には、単語の羅列である。
また、第2の情報生成部は例示的には、第1の情報生成部で生成される第1の案内音声情報が表す内容を構成する節を並び替えた内容を有する第2の案内音声情報を生成する。
また、第1の情報生成部及び第2の情報生成部は好ましくは、第1及び第2の案内音声情報を同一の基礎データから作成する。
また、第1の情報生成部は好ましくは、位置導出部で導出された現在位置から予め定められた範囲内に存在する案内対象地点について基礎データを作成する。
また、上記主目的を達成するために、本発明の第2の局面は、音声案内方法であって、予め定められた出発地から目的地に至る経路を表す経路情報を作成する経路探索ステップと、ユーザの現在位置を導出する導出検出ステップと、経路探索ステップで作成された経路情報と、位置導出ステップで導出された現在位置とに基づいて、経路案内を行うタイミングを検知するタイミング検知ステップと、タイミング検知ステップで検知されたタイミングに基づいて、経路上の案内対象地点の案内を音声で表す第1の案内音声情報を生成する第1の情報生成ステップと、第1の情報生成ステップで生成された第1の案内音声情報が表す案内を音声で出力する第1の音声出力ステップと、ユーザの操作に応答して、音声出力指示を送信する指示送信ステップと、少なくとも第1の案内音声情報が表すものと同じ案内対象地点について、第1の案内音声情報よりもユーザが理解し易いと想定される内容を音声で表す第2の案内音声情報を、指示送信ステップで送信された音声出力指示に応答して生成する第2の情報生成ステップと、第2の情報生成ステップで生成された第2の案内音声情報が表す案内を音声で出力する第2の音声出力ステップとを備える。
また、上記主目的を達成するために、本発明の第3の局面は、ユーザを目的地まで音声を使って案内するためのコンピュータプログラムであって、予め定められた出発地から目的地に至る経路を表す経路情報を作成する経路探索ステップと、ユーザの現在位置を導出する位置導出ステップと、経路探索ステップで作成された経路情報と、位置導出ステップで導出された現在位置とに基づいて、経路案内を行うタイミングを検知するタイミング検知ステップと、タイミング検知ステップで検知されたタイミングに基づいて、経路上の案内対象地点の案内を音声で表す第1の案内音声情報を生成する第1の情報生成ステップと、第1の情報生成ステップで生成された第1の案内音声情報が表す案内を音声で出力する第1の音声出力ステップと、ユーザの操作に応答して、音声出力指示を送信する指示送信ステップと、少なくとも第1の案内音声情報が表すものと同じ案内対象地点について、第1の案内音声情報よりもユーザが理解し易いと想定される内容を音声で表す第2の案内音声情報を、指示送信ステップで送信された音声出力指示に応答して生成する第2の情報生成ステップと、第2の情報生成ステップで生成された第2の案内音声情報が表す案内を音声で出力する第2の音声出力ステップとを備える。
ここで、コンピュータプログラムは典型的には、記憶媒体に記憶される。
以上のように、本発明の第1−第3の局面によれば、ユーザの操作に応答して出力される第2の案内音声情報は、第1の案内音声情報よりも、音声案内通常の案内タイミングに従って出力する案内音声よりも簡素である。従って、ユーザは、再出力された案内音声を聞き取り易くなる。
また、上記副目的を達成するために、本発明の第4の局面は、音声案内装置であって、予め定められた出発地から目的地に至る経路を表す経路情報を作成する経路探索部と、ユーザの現在位置を導出する位置導出部と、経路探索部で作成された経路情報と、位置導出部で導出された現在位置とに基づいて、経路案内を行うタイミングを検知するタイミング検知部と、タイミング検知部で検知されたタイミングに基づいて、経路上の案内対象地点の案内を音声で表す第1の案内音声情報を生成する第1の情報生成部と、第1の情報生成部により生成された第1の案内音声情報が表す案内を音声で出力する音声出力部と、ユーザの操作に応答して、音声出力指示を出力する操作部と、少なくとも第1の案内音声情報が表すものと同じ案内対象地点について、第1の案内音声情報が表す内容よりも豊富な内容を音声で表す第2の案内音声情報を、操作部からの音声出力指示に応答して生成する第2の情報生成部とを備える。ここで、音声出力部はさらに、第2の情報生成部で生成された第2の案内音声情報が表す案内を音声で出力する。
また、第2の情報生成部は例示的には、経路上に存在する複数の案内対象地点の案内を音声で表す第2の案内音声情報を生成する。
ここで、複数の案内対象地点とは、位置導出部で導出された現在位置から最も近いものと、2番目に近いものである。
また、第2の情報生成部は好ましくは、位置導出部により導出された現在位置に基づいて、ユーザの移動速度を導出し、導出した移動速度が小さい場合に、少なくとも第1の案内音声情報が表すものと同じ案内対象地点について、第1の案内音声情報が表す内容よりも豊富な内容を音声で表す第2の案内音声情報を生成する。
また、上記副目的を達成するために、本発明の第5の局面は、音声案内方法であって、予め定められた出発地から目的地に至る経路を表す経路情報を作成する経路探索ステップと、ユーザの現在位置を導出する位置導出ステップと、経路探索ステップで作成された経路情報と、位置導出ステップで導出された現在位置とに基づいて、経路案内を行うタイミングを検知するタイミング検知ステップと、タイミング検知ステップで検知されたタイミングに基づいて、経路上の案内対象地点の案内を音声で表す第1の案内音声情報を生成する第1の情報生成ステップと、第1の情報生成ステップにより生成された第1の案内音声情報が表す案内を音声で出力する音声出力ステップと、ユーザの操作に応答して、音声出力指示を送信する指示送信ステップと、少なくとも第1の案内音声情報が表すものと同じ案内対象地点について、第1の案内音声情報が表す内容よりも豊富な内容を音声で表す第2の案内音声情報を、指示出力ステップで送信された音声出力指示に応答して生成する第2の情報生成ステップと、第2の情報生成ステップで生成された第2の案内音声情報が表す案内を音声で出力する第2の音声出力ステップとを備える。
また、上記副目的を達成するために、本発明の第6の局面は、ユーザを目的地まで音声を使って案内するためのコンピュータプログラムであって、予め定められた出発地から目的地に至る経路を表す経路情報を作成する経路探索ステップと、ユーザの現在位置を導出する位置導出ステップと、経路探索ステップで作成された経路情報と、位置導出ステップで導出された現在位置とに基づいて、経路案内を行うタイミングを検知するタイミング検知ステップと、タイミング検知ステップで検知されたタイミングに基づいて、経路上の案内対象地点の案内を音声で表す第1の案内音声情報を生成する第1の情報生成ステップと、第1の情報生成ステップにより生成された第1の案内音声情報が表す案内を音声で出力する音声出力ステップと、ユーザの操作に応答して、音声出力指示を送信する指示送信ステップと、少なくとも第1の案内音声情報が表すものと同じ案内対象地点について、第1の案内音声情報が表す内容よりも豊富な内容を音声で表す第2の案内音声情報を、指示出力ステップで送信された音声出力指示に応答して生成する第2の情報生成ステップと、第2の情報生成ステップで生成された第2の案内音声情報が表す案内を音声で出力する第2の音声出力ステップとを備える。
ここで、コンピュータプログラムは典型的には、記憶媒体に記憶される。
以上のように、第4−第6の局面によれば、特定条件下で、ユーザの操作に応答して出力される第2の案内音声情報は、特定条件下では、第1の案内音声情報よりも豊富な内容を有する。これによって、ユーザは、経路上の案内対象地点について多くの情報を得ることが可能となる。
本発明の上記及びその他の目的、特徴、局面及び利点は、以下に述べる本発明の詳細な説明を添付の図面とともに理解したとき、より明らかになる。
図1は、本発明の一実施形態に係る音声案内装置の構成を示すブロック図である。
図2は、図1に示す音声案内装置の構成をさらに詳細に示すブロック図である。
図3は、図1及び図2に示す音声案内装置の処理の流れを示すフローチャートである。
図4は、図1及び図2に示す音声案内装置の案内情報作成タイミングを決定する領域を示す図である。
図5は、図1及び図2に示す音声案内装置の案内情報のデータ構造を示す図である。
図6は、図1及び図2に示す音声案内装置の分岐判断を示す図である。
図7は、図1及び図2に示す音声案内装置の案内タイミングを示す図である。
図8は、図1及び図2に示す音声案内装置の案内音声フレーズを示す図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る音声案内装置の構成を示すブロック図である。図1において、音声案内装置は、典型的には車両に搭載され、入力操作部1、地図データ記憶部2、位置検出部3、演算処理部4及び音声出力部5を備えている。
入力操作部1は、車両の乗員により操作され、演算処理部4に対して各種指示を出力する。このような入力操作部1には、例えば、赤外線リモコン及び受光部の組み合わせがある。なお、これに限らず、入力操作部1としては、周知のものを適用可能である。また、入力操作部1を構成する少なくとも1個の要素(ボタン、キー又はスイッチ)には、ユーザが案内音声の再出力を要求する機能が割り当てられている。この要素がユーザにより操作されると、入力操作部1は、音声出力指示を生成し、案内情報生成部45に出力する。
地図データ記憶部2は、例えばCD−ROM、DVD−ROM、又はハードディスクのような記憶媒体と、それぞれを駆動する駆動装置とを含む。このような地図データ記憶部2には、所定範囲の地図を表す地図データが記憶される。また、地図データは、例示的には、道路網データ、誘導案内データ及び地点データを含む。道路網データは、地図上の道路網をノード及びリンクで表す。誘導案内データは、誘導案内処理に用いられ、より具体的には、上記所定範囲の道路網上に存在する全ての地点(典型的には交差点)について位置、名称、周囲のランドマーク、それに接続する道路の情報を含む。地点データは、上記所定範囲の地図に存在する各種地点について緯度座標及び経度座標の組を含む。
位置検出部3は、例えば速度センサ及びジャイロセンサにより実現される自律航法センサ、又はGPS(Global Positioning System)受信機を含む。
このような位置検出部3は、自律航法センサを含む場合には、その出力を使って、単位時間あたりの車両の走行距離及び進行方向を検出する。また、GPS受信機を含む場合、位置検出部3は、GPS受信機により人工衛星からの電波を受信して、地球上における絶対的な位置を検出する。
なお、位置検出部3は、上記に限らず、自律航法センサ及びGPS受信機の組み合わせ(いわゆるハイブリッド航法)により実現されても構わない。
演算処理部4は、典型的にはプロセッサ、メモリ及びROMから構成されている。プロセッサは、ROMに予め格納されているコンピュータプログラムを、メモリを作業領域として使いながら実行する。
次に、演算処理部4の詳細な構成について説明する。図2は、図1に示す演算処理部4のブロック構成を示す模式図である。なお、図2には、便宜上、入力操作部1及び音声出力部5も示されている。図2において、演算処理部4は、地図読み出し部41、位置補正部42、地点検索部43、経路探索部44、及び案内情報生成部45を含んでいる。
地図読み出し部41は、他の各部からの要求に応じて、必要なデータを地図データ記憶部2から読み出す。
位置補正部42は、位置検出部3からの出力と、地図読み出し部41により地図データ記憶部2から読み出された地図データとを取得する。その後、位置補正部42は、取得した地図データと、位置検出部3の出力とを用いて、車両の現在位置を、地図データが表す地図の道路上に補正する。このようにして補正した現在位置を現在位置情報として、位置補正部42は経路探索部44及び案内情報生成部45に渡す。
地点検索部43は、入力操作部1を操作することでユーザが入力される地点情報(例えば電話番号情報及び/又は住所情報)を含む経路探索要求と、地図読み出し部41により地図データ記憶部2から読み出された地図データとを取得する。その後、地点検索部43は、取得した電話番号情報及び/又は住所情報により一意に特定される地点の経度座標及び緯度座標の組(以下、地点情報と称する)を、取得した地図データに含まれる検索データから取り出す。このようにして得られた地点情報を、地点検索部43は、目的地情報として、経路探索部44に渡す。
経路探索部44は、地点検索部43から送られてくる目的地情報と、位置補正部42から送られてくる現在位置情報と、地図読み出し部41により読み出された地図データとを取得する。これに応じて、経路探索部44は、現在位置情報が示す現在位置(つまり出発地)から、目的地情報が表す目的地までの経路を、地図データを使って探索する。その後、経路探索部44は、探索した経路を構成するノード及び/又はリンクを含む経路データを作成し、案内情報生成部45に渡す。
案内情報生成部45は、地図読み出し部41により読み出された地図データと、経路探索部44から送られてくる経路データとを取得する。その後、案内情報生成部45は、経路データが表す経路上において、案内音声情報を出力すべき地点(以下、案内対象地点と称する)を少なくとも1個、好ましくは複数個選択する。案内対象地点としては、車両が右左折すべき交差点が典型的であるが、他にも、経路に沿って又は経路上に建てられているランドマーク(例えば、著名なビル又は橋)が位置する場所であっても構わない。
案内対象地点の選択の終了後、案内情報生成部45は定期的に、位置補正部42から現在位置情報を取得して、取得した現在位置情報で特定される現在位置が最も近い案内対象地点から所定の範囲内にある場合には、現在保持している地図データに含まれる誘導案内データを使って、案内対象地点の案内を音声で表す第1の案内音声情報を生成する。その後、案内情報生成部45は、生成した第1の案内音声情報と、それが表す音声を制御するためのパラメータとを音声出力部5に渡す。
また、案内音声情報生成部45は、入力操作部1からの音声出力指示に応答して、現在保持している地図データに含まれる誘導案内データを使って、案内対象地点の案内を音声で表す第2の案内音声情報を生成する。その後、案内情報生成部45は、生成した第2の案内音声情報と、それが表す音声を制御するためのパラメータとを音声出力部5に渡す。ここで、パラメータとは、再生スピード、音量及び単語間の無音時間の中から選ばれた1個以上である。なお、本実施形態では、便宜上、パラメータとは、再生スピード、音量及び無音時間のセットと仮定して、説明を続ける。
ここで、第2の案内音声情報は、第1の案内音声情報と同じ案内対象地点について生成されているが、第1の案内音声情報よりもユーザが理解し易いと想定される内容を音声で表している点で相違する。ここで、内容とは、第1及び第2の案内音声情報が表すフレーズだけでない。つまり、内容とは、フレーズについて、再生スピード、音量及び単語間の無音時間のうち、少なくとも1個を意味する。本実施形態では例示的に、内容としては、再生スピード、音量及び無音区間を含むと仮定して説明を続ける。
また、音声出力部5は典型的には、D/A変換器、増幅器及びスピーカを含んでおり、案内情報生成部45から送られてくる第1の案内音声情報が表す第1の案内音声を、実質的に同時に受け取ったパラメータに従って出力する。これによって第1の案内音声は、実質的に同時に受け取ったパラメータで規定された通りに出力される。ここで、音声出力部5は、案内情報生成部45から送られてくる第2の案内音声情報及びパラメータから、上述と同様の要領で、第2の案内音声信号を生成し出力する。
次に、図3のフローチャートを参照して、音声案内装置の動作について説明する。まずステップS301において、音声案内装置の起動直後に、周知の初期化処理が行われる。このような初期化処理が行われた後、音声案内装置のシステム終了(ステップS313及びS314)まで、ステップS302からステップS313までの処理が繰り返し行われる。
ステップS302において、演算処理部4は、自車両の現在位置を取得するタイミングがきたか否かを判断する。ステップS302の実行周期(例えば1秒毎)は予め規定されている。
以上のようなステップS302でYesと判断した場合、演算処理部4において、位置補正部42は、前述したような処理を行って、自車両の現在位置を経度座標及び緯度座標で示す現在位置情報を生成する。
ステップS302でNoと判断された場合、又はステップS303の後、ステップS304において、演算処理部4の地点検索部43は、入力操作部1から経路探索要求を受け取っているか否かを判断する。
ステップS304でYesと判断した場合、ステップS305において、地点検索部43は、前述のようにして目的地情報を生成して、経路探索部44に渡す。これによって、目的地が設定される。
その後、ステップS306において、経路探索部44は、前述のように、経路探索処理を行った後、経路データを生成し、案内情報生成部45に渡す。
ステップS304でNoと判断した場合、又はステップS306の後、ステップS307において、演算処理部4の案内情報生成部45は、第1の案内音声情報の生成タイミングがきたか否かを判断する。
ステップS307でYesと判断した場合、ステップS308において、案内情報生成部45は、地図データ記憶部2に格納される誘導案内データにおいて、探索された経路上の地点情報を含む基礎データを生成する。
以下、図4の模式図を参照して、ステップS307及びS308の一連の処理を詳細に説明する。図4において、目的地Gは、ステップS305に設定されたものを表しており、スタート地点Sは、ステップS305で目的地が設定される直前のステップS303で更新された自車位置である。また、経路R(太い実線を参照)は、ステップS306で探索されたたものを模式的に表しており、スタート位置としての自車位置Sと目的地Gとを結ぶ折れ線で表される。また、現在位置Pは、ステップS303で定期的に更新される車両の現在位置の一例を表す。
ステップS307の処理の具体例として、案内情報生成部45は、現在保持する道路網データを使って、現在位置Pを起点として、経路Rに沿って所定距離A(網掛け領域を参照)の範囲までの部分経路PR上に、案内対象地点が存在するか否かを調べる。ここで、所定距離Aは例示的には5km程度である。対象となる部分経路PR上に、新たな案内対象地点を1個又は複数発見した場合、案内情報生成部45は、今回発見した案内対象地点について、図5に示すようなデータ構造を有する基礎データを、現在保持する地図データを使って作成する。
図5において、基礎データは大略的には、案内対象地点座標と、案内対象地点の名称と、ランドマーク情報と、分岐道路情報と、分岐情報とを含んでいる。
案内対象地点座標とは、案内音声を出力すべき案内対象地点の位置を経度座標と緯度座標で表したものである。
案内対象地点の名称とは、案内対象地点の名称を文字列で表したものである。
ランドマーク情報とは、案内対象地点の周辺に存在する全てのランドマークを特定する情報であり、具体的には、ランドマークの数Mと、ランドマーク1−Mのそれぞれに割り当てられるMセットの第1種ユニット情報とを含む。
各第1種ユニット情報は、対象となるランドマークについて、種別、緯度方向オフセット及び経度方向オフセットを含む。
ランドマークの種別の例としては、コンビニエンスストア又はガソリンスタンドがある。
経度方向オフセットとは、対象となるランドマークの経度座標と、案内対象地点の経度座標との差分値(オフセット)である。
緯度方向オフセットとは、対象となるランドマーク及び案内対象地点の緯度座標のオフセットである。
接続道路情報とは、案内対象地点に接続する全ての道路を特定する情報である。具体的には、接続道路情報は、接続道路の総数Nと、接続道路1−Nのそれぞれに割り当てられるNセットの第2種ユニット情報とを含む。
各第2種ユニット情報は、対象となる接続道路について、種別、リンク種別、規制情報及び路線番号を含む。
接続道路の種別としては、例示的に、国道、一般道又は高速道路がある。
リンク種別は、接続道路を表すリンクの種別である。このようなリンク種別として、例示的には、一方向又は双方向がある。
規制情報は、接続道路に割り当てられている交通規制を示す。このような規制情報としては、制限速度を表すもの、又は進入禁止を表すものが例示される。
路線番号は、対象となる道路を一意に特定する番号である。このような路線番号は、接続道路間で互いに重複しない。
分岐情報とは、案内対象地点を車両がどのように通過するかを特定する情報であり、具体的には、進入道路番号と、脱出道路番号と、分岐方向とを含む。
進入道路番号は、案内対象地点の接続道路の内、どの道路から進入するかを、接続道路情報に記述される路線番号を使って示す。
脱出道路番号は、案内対象地点の接続道路の内、どの道路へ脱出するかを、路線番号を使って示す。
分岐方向は、直進、ななめ右、右、手前右、Uターン、手前左、左及びななめ左の8方向のいずれかを示す。
また、今回発見された新たな地点が案内対象地点であるか否かを判断するには、様々な基準を想定できるが、本実施形態では説明の便宜上、図6A及び図6Bに模式的に示すような基準のみに従うものとする。
図6A及び図6Bにおいて、道路R1から交差点P1に進入する場合、案内情報生成部45は、対象となる交差点P1を中心とし、中心角がθであって、かつ道路R1上における車両の進行方向を示すベクトルV1が中心角θを二等分するような扇形形状を有する領域A1が設定される。なお、θは例示的に60度程度に予め選ばれる。
その後、図6Aにおいて、車両が交差点P1から脱出した後走行する道路(以下、脱出道路という)R2が領域A1の範囲に包含され、かつ領域A1の範囲に、脱出道路R2以外の道路が包含されない場合には、案内情報生成部45は、交差点P1を案内対象交差点として選択しない。なぜなら、このような場合、車両は実質的に直進することになるので、音声案内が不要とみなされるからである。
また、交差点P1であっても、図6Bに示すように、脱出道路R3が領域A1の範囲に包含されない場合、案内情報生成部45は、交差点P1を案内対象交差点として選択する。なぜなら、車両は交差点P1で曲がるからである。なお、この場合、分岐方向は「左」として記述される。
ここで、再度、図3を参照する。前述のステップS307でNoと判断した場合、又はステップS308の後、ステップS309において、案内情報生成部45は、第1の案内音声情報の生成タイミングか否かを判断する。
ステップS309でYesと判断された場合、ステップS310において、案内情報生成部45は、前述の基礎データを使って、前述の第1の案内音声情報及びパラメータを生成し、音声出力部5に渡す。音声出力部5は、前述のように、受け取った第1の案内音声情報とパラメータに従って、それが表す案内音声を出力する。
ここで、第1の案内音声情報の出力タイミングとしては、経路案内開始時、案内対象地点の手前、及び目的地到着時が代表的であるが、本実施形態では便宜上、図7を参照して、案内対象地点の手前における出力タイミングについて説明する。
図7には、ステップS306で探索された経路Rと、第1の案内音声情報を出力すべき案内対象地点Tと、車両の現在位置Pとが示されている。また、本実施形態では、案内対象地点Tから起算して、互いに異なる3つの地点で第1の案内音声情報が生成され出力される例について説明する。
まず、車両が案内対象地点Tに向けて走行し、案内対象地点Tから所定距離B1だけ離れた位置までの領域A11に入った場合に、1回目の第1の案内音声情報が生成され出力される。
その後車両が案内対象地点Tに向けて走行し、案内対象地点Tから所定距離B2だけ離れた位置までの領域A12に入った場合に、2回目の第1の案内音声情報が生成される。
その後さらに車両が案内対象地点Tに向けて走行し、案内対象地点Tから所定距離B3だけ離れた位置までの領域A13に入った場合に、3回目の第1の案内音声情報が生成され、出力される。
ここで、所定距離B1、B2及びB3は、B1>B2>B3を満たす。例示的には、B1、B2及びB3はそれぞれ、700メートル、400メートル及び100メートル程度に選ばれる。以上のような3つの異なるタイミングで、上述のステップS310は実行される。なお、第1の案内音声情報の内容について、具体的な説明は後で行う。
再度図3を参照する。ステップS309でNoと判断した場合、又はステップS310の後、ステップS311において、案内情報生成部45は、音声出力指示が入力操作部1から送られてきたか否かを判断する。
ここで、音声出力指示とは、ユーザがステップS310で出力された案内音声の内容を聞き直したい場合に、入力操作部1を操作することにより、入力操作部1が生成し案内情報生成部45に出力する情報である。
ステップS311でYesと判断した場合、ステップS312において、案内情報生成部45は、前述の基礎データを使って、前述の第2の案内音声情報及びパラメータを生成し、音声出力部5に渡す。音声出力部5は、前述のように、受け取った第2の案内音声情報とパラメータに従って、それが表す案内音声を出力する。
ステップS311でNoと判断された場合、又はステップS312の後、ステップS313において、演算処理部4は、システムを終了するか否かを判断し、Noと判断した場合、ステップS302を行う。逆に、Yesと判断した場合、演算処理部4は、所定の終了処理を行った後、図3に示される処理を終了する。
次に、図8を参照して、図3のステップS310で出力される第1の案内音声情報に基づく案内音声と、ステップS312で出力される第2の案内音声情報に基づく案内音声との相違について具体例を挙げつつ説明する。
前述したように、第2の案内音声情報は、第1の案内音声情報と同じ案内対象地点について生成されているが、第1の案内音声情報よりもユーザが理解し易いと想定される内容を音声で表している点で相違する。本実施形態では、ユーザが容易に理解できるように、第2の案内音声情報が表す案内音声(以下、第2の案内音声と称する)のフレーズが、第1の案内音声情報のそれ(以下、第1の案内音声と称する)と比較して、簡素化される。また、第2の案内音声のフレーズについて、再生スピードは、第1の案内音声のそれよりも遅く設定される。また、第2の案内音声のフレーズについて音量は、第1の案内音声のそれよりも大きく設定される。さらに、第2の案内音声フレーズにおける単語間の無音時間は、第1の案内音声のそれよりも長く設定される。
具体的には、図8には、ステップS310で生成される第1の案内音声のフレーズとして、(1)およそ、(2)700メートル先、(3)松下交差点を、(4)右方向です、(5)コンビニエンスストアが、(6)目印です、という6個の節からなるものが示される。このようなフレーズは、図5に示す基礎データ及び位置補正部42で導出された車両の現在位置とから生成される。ここで、(2)の案内対象交差点までの距離としては、図7を参照して説明したように、予め規定されていずれかの値が用いられる。
また、第1の案内音声について、再生スピード、音量及び無音時間はそれぞれ通常(「中」と図示)と、コンピュータプログラムに予め書き込まれたり、テーブルに設定されたりしている。
また、図8には、ステップS312で生成される第2の案内音声の第1例として、上述の第1の案内音声と、フレーズについて同じものが示されている。このようなフレーズもまた、図5に示す基礎データ及び位置補正部42で導出された車両の現在位置とから生成される。
ただし、案内対象交差点までの距離は、車両が走行していることから、ステップS310を実行時と、ステップS312の実行時とでは異なる可能性がある。それゆえ、ステップS312を実行中、案内情報生成部45は、位置補正部42から車両の現在位置を取得し、それを使って対象交差点までの距離を算出して、第2の案内音声情報を作成することが好ましい。
また、第2の案内音声の第1例について、再生スピードは相対的に遅く(図示は「遅」)、音量は相対的に大きく(図示は「大」)、さらに、無音時間は相対的に長く(図示は「長」)と設定される。
既に述べたように、ユーザが入力操作部1を操作して、案内音声の再出力を求めるのは、例示的には、周囲に雑音があったり、ユーザの注意力が他に向いていたりしていることによって、最初の案内音声を聞き取れなかった場合が多い。それゆえ、上述の第1例のように、第1の案内音声よりも、大音量でゆっくりと、かつ明瞭な第2の案内音声が出力される。これによって、ユーザの操作により再出力される案内音声を聞き取りやすくする音声案内装置を提供することができる。
また、代替的に、第2の案内音声の第2例として、(1)松下交差点、(2)右方向、(3)コンビニエンスストア、(4)700メートル先、という4個の語の羅列からなる。第2例は、第1の案内音声と比較して、語順が並び替えられており、相対的に簡素化又は短縮化される。また、第2の案内音声の第2例について、再生スピード、音量及び無音時間はそれぞれ、第1例のそれぞれと同じと設定される。
以上の第2例は、第1例と比較すると、フレーズ自体が簡素化されているため、第1例よりも、音声案内装置は、さらに聞き取り易い案内音声を提供することが可能となる。
さらに代替的に、第2の案内音声の第3例として、(1)およそ、(2)700メートル先、(3)松下交差点を、(4)右方向です、(5)コンビニエンスストアが、(6)目印です、(7)その先、(8)およそ、(9)3キロメートルで、(10)左方向です、という10個の節からなる。第3例は、第1の案内音声と比較して、より情報量が多くなっており、さらに、再生スピード、音量及び無音時間のそれぞれについて、第1例のそれぞれと同じと設定される。
以上のような第3例は下記のような条件下で生成される。つまり、ステップS312において、案内情報生成部45は、位置補正部42により前回及び今回導出された現在位置と、その間の時間とから、車両の走行速度を導出する。このようにして導出された走行速度が低速(例えば0に近い値)である場合、第3例のような内容の第2の音声案内情報を生成し、音声出力部5に出力する。
以上のような第3例では、次に通過する案内対象地点の他、その次の案内対象地点の情報も含む。このような第2の音声案内情報を、車両速度が概ね0の間(つまり、停止又は停車中)に、情報に耳を傾ける余裕のあるユーザに与えることにより、より使い勝手のよい音声案内装置を提供することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態に係る音声案内装置によれば、入力操作部1の操作に応答して、第1の案内音声よりも大音量、ゆっくり及び/又は明瞭な第2の案内音声が出力されるので、ユーザは、案内対象地点の情報を聞き取りやすくなる。さらに、車両が低速走行している間に、先の案内対象地点の情報を提供することにより、ユーザの余裕度に応じた適切な量の案内音声を提供することができる。
なお、図5に示す基礎データの構造は、あくまで一例であり、基礎データは、例えば高速道路の入り口又は出口のような案内対象地点の種別に向けられた構造を有していても構わない。
また、案内音声は、目的地までの残距離及び/又は所要時間、並びに有料道路の通行料を含むよう構成されても構わない。
また、図6に示す案内対象地点か否かの判断基準は、あくまでも一例であり、他の公知又は周知の判断基準を応用することができる。
また、図8に示す案内音声は、あくまで一例であり、フレーズについては、もっと様々な内容及び/又は形式のものであっても構わない。さらに、パラメータについても、フレーズ又は節の順序、無音区間の時間、音量及びスピードだけに限らず、もっと様々なパラメータを変更するようにしても構わない。
また、経路探索要求には、電話番号及び/又は住所情報が含まれるとして説明したが、これに限らず、経路探索要求は、目的地の位置を特定する緯度座標及び経度座標を含んでいても構わない。
また、同一案内対象地点について、第i回目の第1の案内音声情報が出力されてから、第(i+1)回目の第1の案内音声情報が出力されるまでに、入力操作部1が操作された回数を、案内情報生成部45はカウントし、現在の回数に相関したパラメータが付された第2の案内音声情報を生成しても構わない。なお、上記iは自然数である。
また、以上の説明では、音声案内装置は車載されるとして説明したが、これに限らず、歩行者用のナビゲーション装置に実装されても構わない。
また、以上の説明では、位置補正部42が位置検出部3で検出される現在位置を補正するようにしていた。しかし、これに限らず、位置検出部3の出力はそのまま経路探索部44及び/又は案内情報生成部45に与えられても構わない。
本発明を詳細に説明したが、上記説明はあらゆる意味において例示的なものであり限定的なものではない。本発明の範囲から逸脱することなしに多くの他の改変例及び変形例が可能であることが理解される。
本発明に係る音声案内装置は、音声を使って経路案内を行う車載用又は歩行者用ナビゲーション装置等として有用である。
本発明は、音声案内装置に関し、設定された経路上の地点案内を音声で、ユーザの操作に応答して案内する音声案内装置に関する。
近年、ナビゲーション装置が搭載された車両が増加してきている。一般的なナビゲーション装置は、各種記録媒体に記録されたデジタル地図データを必要に応じて読み出した後、ディスプレイ装置に様々なグラフィック情報を表示したり、スピーカから音声情報を出力したりすることで、予め求められた経路に沿って、出発地から目的地まで、ユーザを案内する。
また、上記のようなナビゲーション装置の中には、安全性を考慮して、詳細な案内情報を音声で提供することにより、車両の乗員がディスプレイを注視する時間を削減するようにしたものもある。
さらに、上記のような音声案内を実行するナビゲーション装置には、車両の乗員が案内音声を聞き逃した際に、リクエスト機能が予め割り当てられている操作スイッチを操作することにより、同じ案内音声を聞き直すことができるものもある。
ところで、車両の乗員が案内音声を聞き逃したことに対しては必ず原因が存在する。乗員の周囲の雑音が大きかったことは上記原因の一つとなりうる。また、案内音声が長すぎることが原因で、乗員の記憶に、案内音声の全体又はある一部分が残らないことも想定できる。また、案内音声をナビゲーション装置が読み上げる速度が速すぎることが原因で、案内音声を乗員が聞き取れないことも想定できる。また、案内音声を構成する固有名詞(例えば交差点名)の読みが複雑であることが原因で、案内音声を乗員が聞き取れないことも想定できる。さらに、土地勘のない場所であることが原因で、案内音声を乗員が聞き取れないことも想定できる。
しかしながら、上記のナビゲーション装置は、操作スイッチが操作されても、同じ案内音声を同じ方法で再出力するだけであるため、前回の聞き取れなかった場合と同様の原因で、再出力された案内音声を乗員は聞き取れない可能性があるという問題点がある。もし案内音声を聞き取れなかった場合、乗員は、操作スイッチをさらに操作する必要がある。
また、例えば信号待ち又は渋滞中のように車両が実質的に停止している場合には、ドライバには余裕が生じるので、ナビゲーション装置からより多くの情報を得たいと思う場合がある。しかしながら、上記のナビゲーション装置は、操作スイッチが操作されても、同じ案内音声を同じ方法で再出力するだけであるため、ユーザの要望に応えることができない。
それ故に、本発明の主目的は、ユーザの操作により再出力される案内音声を聞き取りやすくする音声案内装置を提供することである。
また、本発明の副目的は、特定条件下では、より多くの情報を含む案内音声を提供可能な音声案内装置を提供することである。
上記主目的を達成するために、本発明の第1の局面は、音声案内装置であって、予め定められた出発地から目的地に至る経路を表す経路情報を作成する経路探索部と、ユーザの現在位置を導出する位置導出部と、経路探索部で作成された経路情報と、位置導出部で導出された現在位置とに基づいて、経路案内を行うタイミングを検知するタイミング検知部と、タイミング検知部で検知されたタイミングに基づいて、経路上の案内対象地点の案内を音声で表す第1の案内音声情報を生成する第1の情報生成部と、第1の情報生成部により生成された第1の案内音声情報が表す案内を音声で出力する音声出力部と、ユーザの操作に応答して、音声出力指示を出力する操作部と、少なくとも第1の案内音声情報が表すものと同じ案内対象地点について、第1の案内音声情報よりもユーザが理解し易いと想定される内容を音声で表す第2の案内音声情報を、操作部からの音声出力指示に応答して生成する第2の情報生成部とを備える。ここで、音声出力部はさらに、第2の情報生成部で生成された第2の案内音声情報が表す案内を音声で出力する。
また、第2の情報生成部は好ましくは、音声の出力方法を規定するパラメータを含む第2の案内音声情報を生成する。
また、第2の情報生成部はさらに好ましくは、第1の情報生成部が第1の案内音声情報を生成した後、操作部の操作回数をカウントし、現在の操作回数に相関したパラメータを含む第2の案内音声情報を生成する。
また、音声出力部は例示的には、第2の案内音声情報が表す内容を、第1の案内音声情報が表す内容よりも大きな音量で出力する。
また、音声出力部は例示的には、第2の案内音声情報が表す内容を、第1の案内音声情報が表す内容よりもゆっくりと出力する。
また、音声出力部は例示的には、第2の案内音声情報が表すフレーズに含まれる節同士の間を、第1の案内音声情報が表すフレーズに含まれる節同士の間よりも長くして、第2の案内音声情報が表す内容を出力する。
また、第2の情報生成部は例示的には、第1の情報生成部で生成される第1の案内音声情報が表す内容よりも簡素な内容を有する第2の案内音声情報を生成する。
また、第2の案内音声情報が表す内容は例示的には、単語の羅列である。
また、第2の情報生成部は例示的には、第1の情報生成部で生成される第1の案内音声情報が表す内容を構成する節を並び替えた内容を有する第2の案内音声情報を生成する。
また、第1の情報生成部及び第2の情報生成部は好ましくは、第1及び第2の案内音声情報を同一の基礎データから作成する。
また、第1の情報生成部は好ましくは、位置導出部で導出された現在位置から予め定められた範囲内に存在する案内対象地点について基礎データを作成する。
また、上記主目的を達成するために、本発明の第2の局面は、音声案内方法であって、予め定められた出発地から目的地に至る経路を表す経路情報を作成する経路探索ステップと、ユーザの現在位置を導出する導出検出ステップと、経路探索ステップで作成された経路情報と、位置導出ステップで導出された現在位置とに基づいて、経路案内を行うタイミングを検知するタイミング検知ステップと、タイミング検知ステップで検知されたタイミングに基づいて、経路上の案内対象地点の案内を音声で表す第1の案内音声情報を生成する第1の情報生成ステップと、第1の情報生成ステップで生成された第1の案内音声情報が表す案内を音声で出力する第1の音声出力ステップと、ユーザの操作に応答して、音声出力指示を送信する指示送信ステップと、少なくとも第1の案内音声情報が表すものと同じ案内対象地点について、第1の案内音声情報よりもユーザが理解し易いと想定される内容を音声で表す第2の案内音声情報を、指示送信ステップで送信された音声出力指示に応答して生成する第2の情報生成ステップと、第2の情報生成ステップで生成された第2の案内音声情報が表す案内を音声で出力する第2の音声出力ステップとを備える。
また、上記主目的を達成するために、本発明の第3の局面は、ユーザを目的地まで音声を使って案内するためのコンピュータプログラムであって、予め定められた出発地から目的地に至る経路を表す経路情報を作成する経路探索ステップと、ユーザの現在位置を導出する位置導出ステップと、経路探索ステップで作成された経路情報と、位置導出ステップで導出された現在位置とに基づいて、経路案内を行うタイミングを検知するタイミング検知ステップと、タイミング検知ステップで検知されたタイミングに基づいて、経路上の案内対象地点の案内を音声で表す第1の案内音声情報を生成する第1の情報生成ステップと、第1の情報生成ステップで生成された第1の案内音声情報が表す案内を音声で出力する第1の音声出力ステップと、ユーザの操作に応答して、音声出力指示を送信する指示送信ステップと、少なくとも第1の案内音声情報が表すものと同じ案内対象地点について、第1の案内音声情報よりもユーザが理解し易いと想定される内容を音声で表す第2の案内音声情報を、指示送信ステップで送信された音声出力指示に応答して生成する第2の情報生成ステップと、第2の情報生成ステップで生成された第2の案内音声情報が表す案内を音声で出力する第2の音声出力ステップとを備える。
ここで、コンピュータプログラムは典型的には、記憶媒体に記憶される。
また、上記副目的を達成するために、本発明の第4の局面は、音声案内装置であって、予め定められた出発地から目的地に至る経路を表す経路情報を作成する経路探索部と、ユーザの現在位置を導出する位置導出部と、経路探索部で作成された経路情報と、位置導出部で導出された現在位置とに基づいて、経路案内を行うタイミングを検知するタイミング検知部と、タイミング検知部で検知されたタイミングに基づいて、経路上の案内対象地点の案内を音声で表す第1の案内音声情報を生成する第1の情報生成部と、第1の情報生成部により生成された第1の案内音声情報が表す案内を音声で出力する音声出力部と、ユーザの操作に応答して、音声出力指示を出力する操作部と、少なくとも第1の案内音声情報が表すものと同じ案内対象地点について、第1の案内音声情報が表す内容よりも豊富な内容を音声で表す第2の案内音声情報を、操作部からの音声出力指示に応答して生成する第2の情報生成部とを備える。ここで、音声出力部はさらに、第2の情報生成部で生成された第2の案内音声情報が表す案内を音声で出力する。
また、第2の情報生成部は例示的には、経路上に存在する複数の案内対象地点の案内を音声で表す第2の案内音声情報を生成する。
ここで、複数の案内対象地点とは、位置導出部で導出された現在位置から最も近いものと、2番目に近いものである。
また、第2の情報生成部は好ましくは、位置導出部により導出された現在位置に基づいて、ユーザの移動速度を導出し、導出した移動速度が小さい場合に、少なくとも第1の案内音声情報が表すものと同じ案内対象地点について、第1の案内音声情報が表す内容よりも豊富な内容を音声で表す第2の案内音声情報を生成する。
また、上記副目的を達成するために、本発明の第5の局面は、音声案内方法であって、予め定められた出発地から目的地に至る経路を表す経路情報を作成する経路探索ステップと、ユーザの現在位置を導出する位置導出ステップと、経路探索ステップで作成された経路情報と、位置導出ステップで導出された現在位置とに基づいて、経路案内を行うタイミングを検知するタイミング検知ステップと、タイミング検知ステップで検知されたタイミングに基づいて、経路上の案内対象地点の案内を音声で表す第1の案内音声情報を生成する第1の情報生成ステップと、第1の情報生成ステップにより生成された第1の案内音声情報が表す案内を音声で出力する音声出力ステップと、ユーザの操作に応答して、音声出力指示を送信する指示送信ステップと、少なくとも第1の案内音声情報が表すものと同じ案内対象地点について、第1の案内音声情報が表す内容よりも豊富な内容を音声で表す第2の案内音声情報を、指示出力ステップで送信された音声出力指示に応答して生成する第2の情報生成ステップと、第2の情報生成ステップで生成された第2の案内音声情報が表す案内を音声で出力する第2の音声出力ステップとを備える。
また、上記副目的を達成するために、本発明の第6の局面は、ユーザを目的地まで音声を使って案内するためのコンピュータプログラムであって、予め定められた出発地から目的地に至る経路を表す経路情報を作成する経路探索ステップと、ユーザの現在位置を導出する位置導出ステップと、経路探索ステップで作成された経路情報と、位置導出ステップで導出された現在位置とに基づいて、経路案内を行うタイミングを検知するタイミング検知ステップと、タイミング検知ステップで検知されたタイミングに基づいて、経路上の案内対象地点の案内を音声で表す第1の案内音声情報を生成する第1の情報生成ステップと、第1の情報生成ステップにより生成された第1の案内音声情報が表す案内を音声で出力する音声出力ステップと、ユーザの操作に応答して、音声出力指示を送信する指示送信ステップと、少なくとも第1の案内音声情報が表すものと同じ案内対象地点について、第1の案内音声情報が表す内容よりも豊富な内容を音声で表す第2の案内音声情報を、指示出力ステップで送信された音声出力指示に応答して生成する第2の情報生成ステップと、第2の情報生成ステップで生成された第2の案内音声情報が表す案内を音声で出力する第2の音声出力ステップとを備える。
ここで、コンピュータプログラムは典型的には、記憶媒体に記憶される。
以上のように、本発明の第1−第3の局面によれば、ユーザの操作に応答して出力される第2の案内音声情報は、第1の案内音声情報よりも、音声案内通常の案内タイミングに従って出力する案内音声よりも簡素である。従って、ユーザは、再出力された案内音声を聞き取り易くなる。
以上のように、第4−第6の局面によれば、特定条件下で、ユーザの操作に応答して出力される第2の案内音声情報は、特定条件下では、第1の案内音声情報よりも豊富な内容を有する。これによって、ユーザは、経路上の案内対象地点について多くの情報を得ることが可能となる。
本発明の上記及びその他の目的、特徴、局面及び利点は、以下に述べる本発明の詳細な説明を添付の図面とともに理解したとき、より明らかになる。
図1は、本発明の一実施形態に係る音声案内装置の構成を示すブロック図である。図1において、音声案内装置は、典型的には車両に搭載され、入力操作部1、地図データ記憶部2、位置検出部3、演算処理部4及び音声出力部5を備えている。
入力操作部1は、車両の乗員により操作され、演算処理部4に対して各種指示を出力する。このような入力操作部1には、例えば、赤外線リモコン及び受光部の組み合わせがある。なお、これに限らず、入力操作部1としては、周知のものを適用可能である。また、入力操作部1を構成する少なくとも1個の要素(ボタン、キー又はスイッチ)には、ユーザが案内音声の再出力を要求する機能が割り当てられている。この要素がユーザにより操作されると、入力操作部1は、音声出力指示を生成し、案内情報生成部45に出力する。
地図データ記憶部2は、例えばCD−ROM、DVD−ROM、又はハードディスクのような記憶媒体と、それぞれを駆動する駆動装置とを含む。このような地図データ記憶部2には、所定範囲の地図を表す地図データが記憶される。また、地図データは、例示的には、道路網データ、誘導案内データ及び地点データを含む。道路網データは、地図上の道路網をノード及びリンクで表す。誘導案内データは、誘導案内処理に用いられ、より具体的には、上記所定範囲の道路網上に存在する全ての地点(典型的には交差点)について位置、名称、周囲のランドマーク、それに接続する道路の情報を含む。地点データは、上記所定範囲の地図に存在する各種地点について緯度座標及び経度座標の組を含む。
位置検出部3は、例えば速度センサ及びジャイロセンサにより実現される自律航法センサ、又はGPS(Global Positioning System)受信機を含む。
このような位置検出部3は、自律航法センサを含む場合には、その出力を使って、単位時間あたりの車両の走行距離及び進行方向を検出する。また、GPS受信機を含む場合、位置検出部3は、GPS受信機により人工衛星からの電波を受信して、地球上における絶対的な位置を検出する。
なお、位置検出部3は、上記に限らず、自律航法センサ及びGPS受信機の組み合わせ(いわゆるハイブリッド航法)により実現されても構わない。
演算処理部4は、典型的にはプロセッサ、メモリ及びROMから構成されている。プロセッサは、ROMに予め格納されているコンピュータプログラムを、メモリを作業領域として使いながら実行する。
次に、演算処理部4の詳細な構成について説明する。図2は、図1に示す演算処理部4のブロック構成を示す模式図である。なお、図2には、便宜上、入力操作部1及び音声出力部5も示されている。図2において、演算処理部4は、地図読み出し部41、位置補正部42、地点検索部43、経路探索部44、及び案内情報生成部45を含んでいる。
地図読み出し部41は、他の各部からの要求に応じて、必要なデータを地図データ記憶部2から読み出す。
位置補正部42は、位置検出部3からの出力と、地図読み出し部41により地図データ記憶部2から読み出された地図データとを取得する。その後、位置補正部42は、取得した地図データと、位置検出部3の出力とを用いて、車両の現在位置を、地図データが表す地図の道路上に補正する。このようにして補正した現在位置を現在位置情報として、位置補正部42は経路探索部44及び案内情報生成部45に渡す。
地点検索部43は、入力操作部1を操作することでユーザが入力される地点情報(例えば電話番号情報及び/又は住所情報)を含む経路探索要求と、地図読み出し部41により地図データ記憶部2から読み出された地図データとを取得する。その後、地点検索部43は、取得した電話番号情報及び/又は住所情報により一意に特定される地点の経度座標及び緯度座標の組(以下、地点情報と称する)を、取得した地図データに含まれる検索データから取り出す。このようにして得られた地点情報を、地点検索部43は、目的地情報として、経路探索部44に渡す。
経路探索部44は、地点検索部43から送られてくる目的地情報と、位置補正部42から送られてくる現在位置情報と、地図読み出し部41により読み出された地図データとを取得する。これに応じて、経路探索部44は、現在位置情報が示す現在位置(つまり出発地)から、目的地情報が表す目的地までの経路を、地図データを使って探索する。その後、経路探索部44は、探索した経路を構成するノード及び/又はリンクを含む経路データを作成し、案内情報生成部45に渡す。
案内情報生成部45は、地図読み出し部41により読み出された地図データと、経路探索部44から送られてくる経路データとを取得する。その後、案内情報生成部45は、経路データが表す経路上において、案内音声情報を出力すべき地点(以下、案内対象地点と称する)を少なくとも1個、好ましくは複数個選択する。案内対象地点としては、車両が右左折すべき交差点が典型的であるが、他にも、経路に沿って又は経路上に建てられているランドマーク(例えば、著名なビル又は橋)が位置する場所であっても構わない。
案内対象地点の選択の終了後、案内情報生成部45は定期的に、位置補正部42から現在位置情報を取得して、取得した現在位置情報で特定される現在位置が最も近い案内対象地点から所定の範囲内にある場合には、現在保持している地図データに含まれる誘導案内データを使って、案内対象地点の案内を音声で表す第1の案内音声情報を生成する。その後、案内情報生成部45は、生成した第1の案内音声情報と、それが表す音声を制御するためのパラメータとを音声出力部5に渡す。
また、案内音声情報生成部45は、入力操作部1からの音声出力指示に応答して、現在保持している地図データに含まれる誘導案内データを使って、案内対象地点の案内を音声で表す第2の案内音声情報を生成する。その後、案内情報生成部45は、生成した第2の案内音声情報と、それが表す音声を制御するためのパラメータとを音声出力部5に渡す。ここで、パラメータとは、再生スピード、音量及び単語間の無音時間の中から選ばれた1個以上である。なお、本実施形態では、便宜上、パラメータとは、再生スピード、音量及び無音時間のセットと仮定して、説明を続ける。
ここで、第2の案内音声情報は、第1の案内音声情報と同じ案内対象地点について生成されているが、第1の案内音声情報よりもユーザが理解し易いと想定される内容を音声で表している点で相違する。ここで、内容とは、第1及び第2の案内音声情報が表すフレーズだけでない。つまり、内容とは、フレーズについて、再生スピード、音量及び単語間の無音時間のうち、少なくとも1個を意味する。本実施形態では例示的に、内容としては、再生スピード、音量及び無音区間を含むと仮定して説明を続ける。
また、音声出力部5は典型的には、D/A変換器、増幅器及びスピーカを含んでおり、案内情報生成部45から送られてくる第1の案内音声情報が表す第1の案内音声を、実質的に同時に受け取ったパラメータに従って出力する。これによって第1の案内音声は、実質的に同時に受け取ったパラメータで規定された通りに出力される。ここで、音声出力部5は、案内情報生成部45から送られてくる第2の案内音声情報及びパラメータから、上述と同様の要領で、第2の案内音声信号を生成し出力する。
次に、図3のフローチャートを参照して、音声案内装置の動作について説明する。まずステップS301において、音声案内装置の起動直後に、周知の初期化処理が行われる。このような初期化処理が行われた後、音声案内装置のシステム終了(ステップS313及びS314)まで、ステップS302からステップS313までの処理が繰り返し行われる。
ステップS302において、演算処理部4は、自車両の現在位置を取得するタイミングがきたか否かを判断する。ステップS302の実行周期(例えば1秒毎)は予め規定されている。
以上のようなステップS302でYesと判断した場合、演算処理部4において、位置補正部42は、前述したような処理を行って、自車両の現在位置を経度座標及び緯度座標で示す現在位置情報を生成する。
ステップS302でNoと判断された場合、又はステップS303の後、ステップS304において、演算処理部4の地点検索部43は、入力操作部1から経路探索要求を受け取っているか否かを判断する。
ステップS304でYesと判断した場合、ステップS305において、地点検索部43は、前述のようにして目的地情報を生成して、経路探索部44に渡す。これによって、目的地が設定される。
その後、ステップS306において、経路探索部44は、前述のように、経路探索処理を行った後、経路データを生成し、案内情報生成部45に渡す。
ステップS304でNoと判断した場合、又はステップS306の後、ステップS307において、演算処理部4の案内情報生成部45は、第1の案内音声情報の生成タイミングがきたか否かを判断する。
ステップS307でYesと判断した場合、ステップS308において、案内情報生成部45は、地図データ記憶部2に格納される誘導案内データにおいて、探索された経路上の地点情報を含む基礎データを生成する。
以下、図4の模式図を参照して、ステップS307及びS308の一連の処理を詳細に説明する。図4において、目的地Gは、ステップS305に設定されたものを表しており、スタート地点Sは、ステップS305で目的地が設定される直前のステップS303で更新された自車位置である。また、経路R(太い実線を参照)は、ステップS306で探索されたたものを模式的に表しており、スタート位置としての自車位置Sと目的地Gとを結ぶ折れ線で表される。また、現在位置Pは、ステップS303で定期的に更新される車両の現在位置の一例を表す。
ステップS307の処理の具体例として、案内情報生成部45は、現在保持する道路網データを使って、現在位置Pを起点として、経路Rに沿って所定距離A(網掛け領域を参照)の範囲までの部分経路PR上に、案内対象地点が存在するか否かを調べる。ここで、所定距離Aは例示的には5km程度である。対象となる部分経路PR上に、新たな案内対象地点を1個又は複数発見した場合、案内情報生成部45は、今回発見した案内対象地点について、図5に示すようなデータ構造を有する基礎データを、現在保持する地図データを使って作成する。
図5において、基礎データは大略的には、案内対象地点座標と、案内対象地点の名称と、ランドマーク情報と、分岐道路情報と、分岐情報とを含んでいる。
案内対象地点座標とは、案内音声を出力すべき案内対象地点の位置を経度座標と緯度座標で表したものである。
案内対象地点の名称とは、案内対象地点の名称を文字列で表したものである。
ランドマーク情報とは、案内対象地点の周辺に存在する全てのランドマークを特定する情報であり、具体的には、ランドマークの数Mと、ランドマーク1−Mのそれぞれに割り当てられるMセットの第1種ユニット情報とを含む。
各第1種ユニット情報は、対象となるランドマークについて、種別、緯度方向オフセット及び経度方向オフセットを含む。
ランドマークの種別の例としては、コンビニエンスストア又はガソリンスタンドがある。
経度方向オフセットとは、対象となるランドマークの経度座標と、案内対象地点の経度座標との差分値(オフセット)である。
緯度方向オフセットとは、対象となるランドマーク及び案内対象地点の緯度座標のオフセットである。
接続道路情報とは、案内対象地点に接続する全ての道路を特定する情報である。具体的には、接続道路情報は、接続道路の総数Nと、接続道路1−Nのそれぞれに割り当てられるNセットの第2種ユニット情報とを含む。
各第2種ユニット情報は、対象となる接続道路について、種別、リンク種別、規制情報及び路線番号を含む。
接続道路の種別としては、例示的に、国道、一般道又は高速道路がある。
リンク種別は、接続道路を表すリンクの種別である。このようなリンク種別として、例示的には、一方向又は双方向がある。
規制情報は、接続道路に割り当てられている交通規制を示す。このような規制情報としては、制限速度を表すもの、又は進入禁止を表すものが例示される。
路線番号は、対象となる道路を一意に特定する番号である。このような路線番号は、接続道路間で互いに重複しない。
分岐情報とは、案内対象地点を車両がどのように通過するかを特定する情報であり、具体的には、進入道路番号と、脱出道路番号と、分岐方向とを含む。
進入道路番号は、案内対象地点の接続道路の内、どの道路から進入するかを、接続道路情報に記述される路線番号を使って示す。
脱出道路番号は、案内対象地点の接続道路の内、どの道路へ脱出するかを、路線番号を使って示す。
分岐方向は、直進、ななめ右、右、手前右、Uターン、手前左、左及びななめ左の8方向のいずれかを示す。
また、今回発見された新たな地点が案内対象地点であるか否かを判断するには、様々な基準を想定できるが、本実施形態では説明の便宜上、図6A及び図6Bに模式的に示すような基準のみに従うものとする。
図6A及び図6Bにおいて、道路R1から交差点P1に進入する場合、案内情報生成部45は、対象となる交差点P1を中心とし、中心角がθであって、かつ道路R1上における車両の進行方向を示すベクトルV1が中心角θを二等分するような扇形形状を有する領域A1が設定される。なお、θは例示的に60度程度に予め選ばれる。
その後、図6Aにおいて、車両が交差点P1から脱出した後走行する道路(以下、脱出道路という)R2が領域A1の範囲に包含され、かつ領域A1の範囲に、脱出道路R2以外の道路が包含されない場合には、案内情報生成部45は、交差点P1を案内対象交差点として選択しない。なぜなら、このような場合、車両は実質的に直進することになるので、音声案内が不要とみなされるからである。
また、交差点P1であっても、図6Bに示すように、脱出道路R3が領域A1の範囲に包含されない場合、案内情報生成部45は、交差点P1を案内対象交差点として選択する。なぜなら、車両は交差点P1で曲がるからである。なお、この場合、分岐方向は「左」として記述される。
ここで、再度、図3を参照する。前述のステップS307でNoと判断した場合、又はステップS308の後、ステップS309において、案内情報生成部45は、第1の案内音声情報の生成タイミングか否かを判断する。
ステップS309でYesと判断された場合、ステップS310において、案内情報生成部45は、前述の基礎データを使って、前述の第1の案内音声情報及びパラメータを生成し、音声出力部5に渡す。音声出力部5は、前述のように、受け取った第1の案内音声情報とパラメータに従って、それが表す案内音声を出力する。
ここで、第1の案内音声情報の出力タイミングとしては、経路案内開始時、案内対象地点の手前、及び目的地到着時が代表的であるが、本実施形態では便宜上、図7を参照して、案内対象地点の手前における出力タイミングについて説明する。
図7には、ステップS306で探索された経路Rと、第1の案内音声情報を出力すべき案内対象地点Tと、車両の現在位置Pとが示されている。また、本実施形態では、案内対象地点Tから起算して、互いに異なる3つの地点で第1の案内音声情報が生成され出力される例について説明する。
まず、車両が案内対象地点Tに向けて走行し、案内対象地点Tから所定距離B1だけ離れた位置までの領域A11に入った場合に、1回目の第1の案内音声情報が生成され出力される。
その後車両が案内対象地点Tに向けて走行し、案内対象地点Tから所定距離B2だけ離れた位置までの領域A12に入った場合に、2回目の第1の案内音声情報が生成される。
その後さらに車両が案内対象地点Tに向けて走行し、案内対象地点Tから所定距離B3だけ離れた位置までの領域A13に入った場合に、3回目の第1の案内音声情報が生成され、出力される。
ここで、所定距離B1、B2及びB3は、B1>B2>B3を満たす。例示的には、B1、B2及びB3はそれぞれ、700メートル、400メートル及び100メートル程度に選ばれる。以上のような3つの異なるタイミングで、上述のステップS310は実行される。なお、第1の案内音声情報の内容について、具体的な説明は後で行う。
再度図3を参照する。ステップS309でNoと判断した場合、又はステップS310の後、ステップS311において、案内情報生成部45は、音声出力指示が入力操作部1から送られてきたか否かを判断する。
ここで、音声出力指示とは、ユーザがステップS310で出力された案内音声の内容を聞き直したい場合に、入力操作部1を操作することにより、入力操作部1が生成し案内情報生成部45に出力する情報である。
ステップS311でYesと判断した場合、ステップS312において、案内情報生成部45は、前述の基礎データを使って、前述の第2の案内音声情報及びパラメータを生成し、音声出力部5に渡す。音声出力部5は、前述のように、受け取った第2の案内音声情報とパラメータに従って、それが表す案内音声を出力する。
ステップS311でNoと判断された場合、又はステップS312の後、ステップS313において、演算処理部4は、システムを終了するか否かを判断し、Noと判断した場合、ステップS302を行う。逆に、Yesと判断した場合、演算処理部4は、所定の終了処理を行った後、図3に示される処理を終了する。
次に、図8を参照して、図3のステップS310で出力される第1の案内音声情報に基づく案内音声と、ステップS312で出力される第2の案内音声情報に基づく案内音声との相違について具体例を挙げつつ説明する。
前述したように、第2の案内音声情報は、第1の案内音声情報と同じ案内対象地点について生成されているが、第1の案内音声情報よりもユーザが理解し易いと想定される内容を音声で表している点で相違する。本実施形態では、ユーザが容易に理解できるように、第2の案内音声情報が表す案内音声(以下、第2の案内音声と称する)のフレーズが、第1の案内音声情報のそれ(以下、第1の案内音声と称する)と比較して、簡素化される。また、第2の案内音声のフレーズについて、再生スピードは、第1の案内音声のそれよりも遅く設定される。また、第2の案内音声のフレーズについて音量は、第1の案内音声のそれよりも大きく設定される。さらに、第2の案内音声フレーズにおける単語間の無音時間は、第1の案内音声のそれよりも長く設定される。
具体的には、図8には、ステップS310で生成される第1の案内音声のフレーズとして、(1)およそ、(2)700メートル先、(3)松下交差点を、(4)右方向です、(5)コンビニエンスストアが、(6)目印です、という6個の節からなるものが示される。このようなフレーズは、図5に示す基礎データ及び位置補正部42で導出された車両の現在位置とから生成される。ここで、(2)の案内対象交差点までの距離としては、図7を参照して説明したように、予め規定されていずれかの値が用いられる。
また、第1の案内音声について、再生スピード、音量及び無音時間はそれぞれ通常(「中」と図示)と、コンピュータプログラムに予め書き込まれたり、テーブルに設定されたりしている。
また、図8には、ステップS312で生成される第2の案内音声の第1例として、上述の第1の案内音声と、フレーズについて同じものが示されている。このようなフレーズもまた、図5に示す基礎データ及び位置補正部42で導出された車両の現在位置とから生成される。
ただし、案内対象交差点までの距離は、車両が走行していることから、ステップS310を実行時と、ステップS312の実行時とでは異なる可能性がある。それゆえ、ステップS312を実行中、案内情報生成部45は、位置補正部42から車両の現在位置を取得し、それを使って対象交差点までの距離を算出して、第2の案内音声情報を作成することが好ましい。
また、第2の案内音声の第1例について、再生スピードは相対的に遅く(図示は「遅」)、音量は相対的に大きく(図示は「大」)、さらに、無音時間は相対的に長く(図示は「長」)と設定される。
既に述べたように、ユーザが入力操作部1を操作して、案内音声の再出力を求めるのは、例示的には、周囲に雑音があったり、ユーザの注意力が他に向いていたりしていることによって、最初の案内音声を聞き取れなかった場合が多い。それゆえ、上述の第1例のように、第1の案内音声よりも、大音量でゆっくりと、かつ明瞭な第2の案内音声が出力される。これによって、ユーザの操作により再出力される案内音声を聞き取りやすくする音声案内装置を提供することができる。
また、代替的に、第2の案内音声の第2例として、(1)松下交差点、(2)右方向、(3)コンビニエンスストア、(4)700メートル先、という4個の語の羅列からなる。第2例は、第1の案内音声と比較して、語順が並び替えられており、相対的に簡素化又は短縮化される。また、第2の案内音声の第2例について、再生スピード、音量及び無音時間はそれぞれ、第1例のそれぞれと同じと設定される。
以上の第2例は、第1例と比較すると、フレーズ自体が簡素化されているため、第1例よりも、音声案内装置は、さらに聞き取り易い案内音声を提供することが可能となる。
さらに代替的に、第2の案内音声の第3例として、(1)およそ、(2)700メートル先、(3)松下交差点を、(4)右方向です、(5)コンビニエンスストアが、(6)目印です、(7)その先、(8)およそ、(9)3キロメートルで、(10)左方向です、という10個の節からなる。第3例は、第1の案内音声と比較して、より情報量が多くなっており、さらに、再生スピード、音量及び無音時間のそれぞれについて、第1例のそれぞれと同じと設定される。
以上のような第3例は下記のような条件下で生成される。つまり、ステップS312において、案内情報生成部45は、位置補正部42により前回及び今回導出された現在位置と、その間の時間とから、車両の走行速度を導出する。このようにして導出された走行速度が低速(例えば0に近い値)である場合、第3例のような内容の第2の音声案内情報を生成し、音声出力部5に出力する。
以上のような第3例では、次に通過する案内対象地点の他、その次の案内対象地点の情報も含む。このような第2の音声案内情報を、車両速度が概ね0の間(つまり、停止又は停車中)に、情報に耳を傾ける余裕のあるユーザに与えることにより、より使い勝手のよい音声案内装置を提供することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態に係る音声案内装置によれば、入力操作部1の操作に応答して、第1の案内音声よりも大音量、ゆっくり及び/又は明瞭な第2の案内音声が出力されるので、ユーザは、案内対象地点の情報を聞き取りやすくなる。さらに、車両が低速走行している間に、先の案内対象地点の情報を提供することにより、ユーザの余裕度に応じた適切な量の案内音声を提供することができる。
なお、図5に示す基礎データの構造は、あくまで一例であり、基礎データは、例えば高速道路の入り口又は出口のような案内対象地点の種別に向けられた構造を有していても構わない。
また、案内音声は、目的地までの残距離及び/又は所要時間、並びに有料道路の通行料を含むよう構成されても構わない。
また、図6に示す案内対象地点か否かの判断基準は、あくまでも一例であり、他の公知又は周知の判断基準を応用することができる。
また、図8に示す案内音声は、あくまで一例であり、フレーズについては、もっと様々な内容及び/又は形式のものであっても構わない。さらに、パラメータについても、フレーズ又は節の順序、無音区間の時間、音量及びスピードだけに限らず、もっと様々なパラメータを変更するようにしても構わない。
また、経路探索要求には、電話番号及び/又は住所情報が含まれるとして説明したが、これに限らず、経路探索要求は、目的地の位置を特定する緯度座標及び経度座標を含んでいても構わない。
また、同一案内対象地点について、第i回目の第1の案内音声情報が出力されてから、第(i+1)回目の第1の案内音声情報が出力されるまでに、入力操作部1が操作された回数を、案内情報生成部45はカウントし、現在の回数に相関したパラメータが付された第2の案内音声情報を生成しても構わない。なお、上記iは自然数である。
また、以上の説明では、音声案内装置は車載されるとして説明したが、これに限らず、歩行者用のナビゲーション装置に実装されても構わない。
また、以上の説明では、位置補正部42が位置検出部3で検出される現在位置を補正するようにしていた。しかし、これに限らず、位置検出部3の出力はそのまま経路探索部44及び/又は案内情報生成部45に与えられても構わない。
本発明を詳細に説明したが、上記説明はあらゆる意味において例示的なものであり限定的なものではない。本発明の範囲から逸脱することなしに多くの他の改変例及び変形例が可能であることが理解される。
本発明に係る音声案内装置は、音声を使って経路案内を行う車載用又は歩行者用ナビゲーション装置等として有用である。
本発明の一実施形態に係る音声案内装置の構成を示すブロック図 図1に示す音声案内装置の構成をさらに詳細に示すブロック図 図1及び図2に示す音声案内装置の処理の流れを示すフローチャート 図1及び図2に示す音声案内装置の案内情報作成タイミングを決定する領域を示す図 図1及び図2に示す音声案内装置の案内情報のデータ構造を示す図 図1及び図2に示す音声案内装置の分岐判断の一つを示す図 図1及び図2に示す音声案内装置の他の分岐判断を示す図 図1及び図2に示す音声案内装置の案内タイミングを示す図 図1及び図2に示す音声案内装置の案内音声フレーズを示す図
符号の説明
1 入力操作部
2 地図データ記憶部
3 位置検出部
4 演算処理部
5 音声出力部

Claims (14)

  1. 音声案内装置であって、
    予め定められた出発地から目的地に至る経路を表す経路情報を作成する経路探索部と、
    ユーザの現在位置を導出する位置導出部と、
    前記経路探索部で作成された経路情報と、前記位置導出部で導出された現在位置とに基づいて、経路案内を行うタイミングを検知するタイミング検知部と、
    前記タイミング検知部で検知されたタイミングに基づいて、前記経路上の案内対象地点の案内を音声で表す第1の案内音声情報を生成する第1の情報生成部と、
    前記第1の情報生成部により生成された第1の案内音声情報が表す案内を音声で出力する音声出力部と、
    ユーザの操作に応答して、音声出力指示を出力する操作部と、
    少なくとも前記第1の案内音声情報が表すものと同じ案内対象地点について、前記第1の案内音声情報よりも前記ユーザが理解し易いと想定される内容を音声で表す第2の案内音声情報を、前記操作部からの音声出力指示に応答して生成する第2の情報生成部とを備え、
    前記音声出力部はさらに、前記第2の情報生成部で生成された第2の案内音声情報が表す案内を音声で出力する、音声案内装置。
  2. 前記第2の情報生成部は、音声の出力方法を規定するパラメータを含む第2の案内音声情報を生成する、請求の範囲第1項に記載の音声案内装置。
  3. 前記第2の情報生成部は、前記第1の情報生成部が第1の案内音声情報を生成した後、前記操作部の操作回数をカウントし、現在の操作回数に相関したパラメータを含む第2の案内音声情報を生成する、請求の範囲第3項に記載の音声案内装置。
  4. 前記音声出力部は、前記第2の案内音声情報が表す内容を、前記第1の案内音声情報が表す内容よりも大きな音量で出力する、請求の範囲第2項に記載の音声案内装置。
  5. 前記音声出力部は、前記第2の案内音声情報が表す内容を、前記第1の案内音声情報が表す内容よりもゆっくりと出力する、請求の範囲第2項に記載の音声案内装置。
  6. 前記音声出力部は、前記第2の案内音声情報が表すフレーズに含まれる節同士の間を、前記第1の案内音声情報が表すフレーズに含まれる節同士の間よりも長くして、前記第2の案内音声情報が表す内容を出力する、請求の範囲第2項に記載の音声案内装置。
  7. 前記第2の情報生成部は、前記第1の情報生成部で生成される第1の案内音声情報が表す内容よりも簡素な内容を有する第2の案内音声情報を生成する、請求の範囲第2項に記載の音声案内装置。
  8. 前記第2の案内音声情報が表す内容は、単語の羅列である、請求の範囲第7項に記載の音声案内装置。
  9. 前記第2の情報生成部は、前記第1の情報生成部で生成される第1の案内音声情報が表す内容を構成する節を並び替えた内容を有する第2の案内音声情報を生成する、請求の範囲第8項に記載の音声案内装置。
  10. 第1の情報生成部及び第2の情報生成部は、予め格納されている基礎データから第1及び第2の案内音声情報を作成する、請求の範囲第1項に記載の音声案内装置。
  11. 第1の情報生成部は、前記位置導出部で導出された現在位置から予め定められた範囲内に存在する案内対象地点について基礎データを作成する、請求の範囲第10項に記載の音声案内装置。
  12. 音声案内方法であって、
    予め定められた出発地から目的地に至る経路を表す経路情報を作成する経路探索ステップと、
    ユーザの現在位置を導出する位置導出ステップと、
    前記経路探索ステップで探索された経路情報と、前記位置導出ステップで導出された現在位置とに基づいて、経路案内を行うタイミングを検知するタイミング検知ステップと、
    前記タイミング検知ステップで検知されたタイミングに基づいて、前記経路上の案内対象地点の案内を音声で表す第1の案内音声情報を生成する第1の情報生成ステップと、
    前記第1の情報生成ステップで生成された第1の案内音声情報が表す案内を音声で出力する第1の音声出力ステップと、
    ユーザの操作に応答して、音声出力指示を送信する指示送信ステップと、
    少なくとも前記第1の案内音声情報が表すものと同じ案内対象地点について、前記第1の案内音声情報よりも前記ユーザが理解し易いと想定される内容を音声で表す第2の案内音声情報を、前記指示送信ステップで送信された音声出力指示に応答して生成する第2の情報生成ステップと、
    前記第2の情報生成ステップで生成された第2の案内音声情報が表す案内を音声で出力する第2の音声出力ステップとを備える、音声案内方法。
  13. ユーザを目的地まで音声を使って案内するためのコンピュータプログラムであって、
    予め定められた出発地から目的地に至る経路を表す経路情報を探索する経路探索ステップと、
    ユーザの現在位置を導出する位置導出ステップと、
    前記経路探索ステップで探索された経路情報と、前記位置導出ステップで導出された現在位置とに基づいて、経路案内を行うタイミングを検知するタイミング検知ステップと、
    前記タイミング検知ステップで検知されたタイミングに基づいて、前記経路上の案内対象地点の案内を音声で表す第1の案内音声情報を生成する第1の情報生成ステップと、
    前記第1の情報生成ステップで生成された第1の案内音声情報が表す案内を音声で出力する第1の音声出力ステップと、
    ユーザの操作に応答して、音声出力指示を送信する指示送信ステップと、
    少なくとも前記第1の案内音声情報が表すものと同じ案内対象地点について、前記第1の案内音声情報よりも前記ユーザが理解し易いと想定される内容を音声で表す第2の案内音声情報を、前記指示送信ステップで送信された音声出力指示に応答して生成する第2の情報生成ステップと、
    前記第2の情報生成ステップで生成された第2の案内音声情報が表す案内を音声で出力する第2の音声出力ステップとを備える、コンピュータプログラム。
  14. 記憶媒体に記憶される、請求の範囲第13項に記載のコンピュータプログラム。
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