JP5355109B2 - 経路情報案内装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、ナビゲーション装置として使用される経路情報案内装置に関するものであって、特に、交差点付近等の案内地点において、適切に音声案内を行なう技術の改良に関する。
近年、自動車の普及と電子技術の発達に伴い、車両に搭載して道案内を行う車載用ナビゲーション装置が急速に普及している。ナビゲーション装置は、道路や各種施設などの情報に基づき、現在地等の出発地から指定された目的地までの経路を計算し設定し、GPSなどで自車位置を検出しながら、経路に沿った地図や自車位置の画面表示などにより経路誘導を行うものである。
このようなナビゲーション装置においては、目的地の設定を受け、その目的地への経路探索を行い、探索された経路上を自車が走行している場合に、交差点等の案内地点に近づいた際、進行方向について案内を行う機能が設けられている。
このような案内地点での経路案内では、例えば、交差点付近において「○○m先、△△交差点を、□方向です。」など距離、交差点名称、曲がる方向を案内するのが一般的である。しかし、ユーザが、知らない道路を走行する場合には、交差点の名称を音声で案内されても、どの交差点が案内地点であるか、このような音声案内だけで瞬時に判断するのが難しい場合もあった。そのような場合に備え、リモコンなどに「再音声」ボタンを配置し、「再音声」ボタンが押された場合に、同じ音声案内を再度出力するような機能を備えるものもあった。
また、案内地点がしばらくない場合、例えば、車両が高速道路や、単調な一本道の一般道路を走行している場合に、音声案内を行った後にしばらく次の音声案内を行わないことによるユーザの経路の正否に対する不安を解消するため、経路の走行中に所定時間又は所定走行距離、音声案内がない音状態が続いた場合に、直前に行った音声案内を再音声案内する技術が提案されている。この技術では、また、再音声案内の案内時、開始音を、最初の音声案内の開始音とは異なる音に変更することで、ユーザが即座に再音声案内だと判断することができるようにした技術も開示されている(特許文献1参照)。
特開2001−52295号公報
ところで、上記のような従来技術では、案内地点付近における音声案内では当該案内をユーザが聞き取れなかった場合に、「再音声」を要求することで同じ音声案内を再度出力することができるが、出力する音声は同じである。しかし、再音声を要求する場面を想定するに、一度目の音声案内の後であるから、案内地点に相当程度接近している可能性もあり、そのような場合に、再度同じ音声によって再音声の出力を受けても、前回の案内以上に聞き取れない可能性もある。
また、特許文献1では、再音声案内時において、音声を変更して案内をするが、この場合、例えば、音声案内の一部を、女性の声で行い、それ以外を男性の声で行なう、というように、あくまでも、ユーザを単調な音声案内から開放でき、気分転換させることを想定しており、案内地点付近において音声案内が聞き取れないような場合を想定してなされたものではなかった。
本発明は、上記のような従来技術の課題を解決するもので、その目的は、経路上の案内地点付近において、ユーザの再音声要求に基づき、ユーザに分かり易い再音声出力を行なうことのできる経路情報案内装置及び方法並びにプログラムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、目的地又は経由地への経路案内を行なう経路情報案内装置であって、経路情報に関する音声案内を出力する音声出力手段を備え、経路上の所定の案内地点における音声案内を、前記音声出力手段を介して行なう経路情報案内装置において、前記音声案内を行なった地点の位置又は時刻を記憶する記憶手段と、前記音声案内の再出力要求を受け付ける再出力受付手段と、前記音声案内の再出力要求を受け付けた回数を計数する再出力回数計数手段と、前記音声案内の再出力要求に基づき、前記案内地点に関する音声案内を行う音声速度を遅らせる音声速度設定手段と、前記再出力受付手段により、前記音声案内の再出力要求を受け付けた際に、当該受付けた地点の位置又は時刻を検出し、前記音声案内を行なった地点の位置又は時刻からの距離差又は時間差を算出する差分検出手段と、を備え、前記音声速度設定手段は、前記距離差又は前記時間差が所定値以内の場合には、前記再出力要求を受付けた回数に応じて、前記音声速度を段階的に遅くし、前記距離差又は前記時間差が所定値より大きな場合には、前記音声速度を通常の速度にして、前記音声出力手段を介して前記再出力を行うように設定すること、を特徴とする。なお、請求項1の発明は、請求項において特定されるとおり、経路情報案内方法として捉えることも可能である。
以上の態様では、再出力受付手段において、ユーザからの再出力要求を受付けた場合に、案内地点における音声案内の案内速度を、遅くして出力することにより、案内地点付近における音声案内では当該案内をユーザが聞き取れなかった場合であっても、再音声出力の際には速度の遅くなった音声案内により、ユーザが音声案内を聞き取り易くすることができる。
また、前回の音声案内から所定時間以内に、例えば、「再音声ボタン」の押下等により、再音声出力要求がされた場合、前回の音声案内が聞き取り辛かったことに起因して再音声要求されたと判断し、前回よりも遅い速度で音声案内出力を行う。反対に、前回の音声案内から所定時間以内には、ユーザが聞き取れない等の事情により、再音声出力要求を行なったものではない、すなわち、ユーザは単純にもう一度案内聞きたいだけの場合が多い状況であると判断する。これにより、ユーザが真に聞き取り辛かった場合に限って、再音声案内の速度を遅くすることができ、使い勝手が良い。
さらに、再音声出力要求が、所定時間内に繰り返された場合、ユーザは一度の再音声出力では未だ音声案内の内容を聞き取れていないと判断し、よりユーザが音声案内を聞き易くするべく、段階的に音声案内の速度を遅くする。これにより、1回目の再音声出力の速度では、未だ十分に聞き取れない場合に、2回目以降の再音声出力の速度においては、前回よりも速度が遅いため、ユーザが聞き取り易くなり、実効性が高まる。
請求項の発明は、請求項1に記載の発明において、前記音声速度設定手段は、前記案内地点に関する音声案内のうちの一部分のみ、その案内速度を遅らせて出力されるように設定することを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記音声出力手段は、前記音声速度設定手段により、遅らせて出力するように設定された音声案内の音声の周波数又は音量を変更して出力することを特徴とする。
以上の態様では、再出力音声を行なう音声案内のうち、一部分のみ遅延させたり、当該遅延させる部分について、例えば、通常の女性の周波数帯域の音声から、男性の周波数帯域の音声に変更して出力したり、音圧レベルを上げて出力することにより、ユーザは、1回では聞き取れなかった案内地点における音声案内を、2回目以降において確実に聞き取ることができるようになる。
以上のような本発明によれば、経路上の案内地点付近において、ユーザの再音声要求に基づき、ユーザに分かり易い再音声出力を行なうことのできる経路情報案内装置及び方法並びにプログラムを提供することができる。
本発明の実施形態の構成を示す機能ブロック図。 本発明の実施形態における処理を示すフローチャート。 本発明の実施形態における処理を示す画面イメージ図。
次に、本発明を実施するための最良の実施形態について、図面を参照して説明する。
[1.本実施形態]
[1−1.構成]
本実施形態は、目的地への経路を案内する経路情報案内装置(以下「本装置」と呼ぶ)を説明するもので、その制御方法、制御プログラムとしても把握可能であり、本装置の構成を図1に示す。
すなわち、1は、VICS(登録商標)情報等を取得する為のFM多重受信及び処理部、2は、VICS情報を取得する為のビーコン受信及び処理部である。3は、システム全体の制御を司るメインCPU(中央演算装置)及びその周辺回路であり、本装置各部の制御を含む情報処理を行う制御部である。メインメモリ群Mを構成する4は、メインプログラムをロードする為のダイナミックRAM(DRAM)、5は、メイン電源オフの間も設定などメモリ内容を保持するためのバッテリーバックアップ付スタティックRAM(SRAM)、6は、起動時等に制御部3よりアクセスされるROMである。
7は、地図、経路などの情報を描画及び表示する表示部で、液晶表示パネルなどの表示画面を持つ。本発明では、その表示部としてタッチパネル機能を備えたディスプレイを用いる。8は、表示部7用に設けられたビデオRAM(VRAM)である。9は、音声の出力を行うスピーカである。10は、TV(各種のテレビジョン放送)を受信する為のTV受信及び処理部、11は、イルミネーション(計器盤等の照明)・車速パルス・パーキング等の動作や状態を検出する車両情報取得部である。
12は、HDD、DVD−ROM、CD−ROMなどのドライブを用いて、道路地図データ(典型的には、経路探索用データや地図表示用データ)・その他の検索データや地図関連データなどを記録する地図データの記憶装置である。ここで、上述のように、この道路地図データは、道路データと地図データとに分けてそれぞれデータベース化されており、道路データは、リンクやリンク列又はノードの座標情報及びノード又はリンクに付随した情報が格納されている。一方、地図データは、道路データとは別に、地図上に表示する施設や、施設の文字・映像・画像等の情報を、それを表示する地図上の座標情報と紐付けして格納している。
13は、情報や操作の入力を受け付ける入力部で、操作スイッチやタッチパネルなどからの入力を検出する制御装置であるが、入力部の構成や種類は自由で、表示部7の表示パネルと一体のタッチセンサのほか、表示部7の周囲に配置される操作スイッチ類、リモコンユニット、などを単独、又は自由に組み合わせて用いればよい。本実施形態において、ユーザは、この入力部13を通じて、再音声出力要求を行なうことができ、このため、入力部13において、再音声出力要求を受け付ける、再音声出力要求ボタンが設けられている。
14は、測位技術(例えば、GPS、ジャイロ、地磁気センサ、加速度センサ、車速パルスなど)により、現在地、進行方位、車速など自車の挙動に関する航法情報を得る測位部である。すなわち、この測位部14より、ジャイロや車速パルスを用いた自立航法、およびGPS等を用いた電波航法から、自車位置と自車進行方向を計算することで、車両がどの道路リンクを走行しているか推定するものである。
また、制御部3は、所定の制御プログラムにより、以下のような機能・作用に対応する処理手段(図1に示す30、31、32…)を実現・実行する。なお、ナビゲーション部30には、従来技術と同様、現在地検出部、目的地受付決定部、経路計算部、案内情報制御部、表示制御部等の機能が備えられているが、これらの基本的な機能は、本発明特有の要素ではなく従来と共通のナビゲーション処理を実行するものであるので、本実施形態に関連する点以外の説明は場合により省略する。
再出力受付部31は、ユーザが、入力部13に設けられた「再音声出力ボタン」を通じて、再音声出力の要求を行なうと、これを受け付ける手段であり、これが開始条件となって、本実施形態の再音声出力処理が開始されるものである。
また、再出力受付部31は、副次的な機能として、再音声出力が可能であるか否かを判定する手段でもある。すなわち、通常は、上述のように一度音声案内があった後にユーザは再音声出力要求ボタンを押下するものであるが、音声案内がされていない状態であっても、ご操作等により、再音声出力要求ボタンが押下される場合もある。そこで、まず、再音声出力が可能であるか否か、すなわち、当該再音声出力要求ボタンの押下が、案内地点における音声案内に基づいてなされているか否かを確認するものである。具体的には、案内地点における音声案内を行なったこと、又は行なった内容を、メモリ群Mに一次記憶しておき、再出力受付部31が、これを参照することにより、案内地点における音声案内に基づいてなされているか否かを確認するものである。
案内位置・時刻記憶部32は、再出力受付部31が、案内地点における音声案内に基づいてなされていると判断した場合に、案内位置・時刻記憶部32にその旨入力し、現在時刻がメモリ群Mに保存する手段である。再出力カウント部33は、再音声出力要求の回数をカウントして、メモリ群Mに記憶する手段である。
距離差・時間差算出部34は、案内位置・時刻記憶部32により記憶された現在時刻と、それ以前に案内位置・時刻記憶部32により記憶された前回の再音声出力要求の時刻、又は音声案内時刻との時間差T3を算出する手段である。ここで、この算出は、算出する時間差T3を、前回の再音声出力要求の際に記録した時刻又は音声案内時刻をT1としてこれから、現在時刻T2を減算した絶対値として求める。
距離差・時間差算出部34は、また、時間差T3が、所定値以上か否かを判断する手段でもある。ここで、時間差T3が、所定値以上の場合には、再音声出力要求から所定時間以上経過した上でのものであるので、ユーザが聞き取れない等の事情により、再音声出力要求を行なったものではない、と評価するものである。すなわち、このような場合は、ユーザは単純にもう一度案内聞きたいだけの場合が多い状況であると判断するということである。反対に、距離差・時間差算出部34は、時間差T3が、所定値以下の場合には、再音声出力要求から所定時間経過していない、すなわち、音声案内又は再音声出力要求から、あまり時間が経過しない上での案内であるので、ユーザが聞き取れない等の事情により、再音声出力要求を行なったものである、と評価するようになっている。
案内速度設定部35は、案内速度を設定し、音声案内出力部36に対して、設定した案内速度により音声出力の要求を行なう手段である。ここで、案内速度設定部35における案内速度の設定について説明する。案内速度設定部35では、再出力カウント部33において検出された再音声出力要求の回数に応じて、案内速度を設定する。すなわち、本実施形態においては、再音声出力要求が、上述した所定時間内に繰り返された場合、ユーザは一度の再音声出力では未だ音声案内の内容を聞き取れていないと判断するため、よりユーザが音声案内を聞き易くするべく、段階的に音声の案内を速度を遅くするようにしている。
案内速度の段階的な遅延化は、例えば、次のように定義して行なう。まず、案内速度を段階的に変化させる音声速度パラメータをSPとして表すと、SPを0〜4とし、これに基づいて、案内速度SがS[SP]で決定されるものとする。ここで、S[0]を、再音声出力要求が1回行なわれた場合であって従来と同様の案内速度である初期速度とする。S[1]は、再音声出力要求が所定時間内に2回行なわれた場合であって、この場合には、例えば、S[0]の初期速度に対して104%として遅延させた速度とする。また、S[2]は、再音声出力要求が所定時間内に3回行なわれた場合であって、この場合には、例えば、S[0]の初期速度に対して108%として遅延させた速度とする。S[3]は、再音声出力要求が所定時間内に4回行なわれた場合であって、この場合には、例えば、S[0]の初期速度に対して112%として遅延させた速度とする。さらに、S[4]は、再音声出力要求が所定時間内に5回行なわれた場合であって、この場合には、例えば、S[0]の初期速度に対して116%として最も遅延させた速度とする。これをまとめると次の通りである。
S[0]:初期速度
S[1]:S[0]の104%の速度
S[2]:S[0]の108%の速度
S[3]:S[0]の112%の速度
S[4]:S[0]の116%の速度
なお、この速度パラメータSP(0〜4)と、速度の段階的遅延量は、本実施形態における例示であり、案内速度を段階的に遅延させる、との手段を取る限りにおいて、仕様に応じて適宜変更して設定可能である。
音声案内出力部36は、案内速度設定部35において設定された案内速度に基づいて、スピーカ9を介して、案内地点における音声案内、例えば、「○○m先、△△交差点を、□方向です。」など距離、交差点名称、曲がる方向の案内を実行する手段である。
[1−2.作用]
以上のような構成からなる本実施形態における経路情報案内装置は、図2のフローチャートに示すように、次のとおり処理を実行する。なお、本実施形態は、一方通行マークの画面上への表示制御処理を主たる特徴とするものであり、以下では、この点を主として説明するものの、現在位置の特定、目的地設定や経路計算、経路案内等の一般的なナビゲーション処理についてはナビゲーション部30により、適時行うことができるものである。
本実施形態における経路情報案内装置では、経路設定時に、ナビゲーション部30が、案内地点である交差点の近傍において、表示部7及びスピーカ9を通じて、例えば、「○○m先、△△交差点を、□方向です。」など距離、交差点名称、曲がる方向を案内する。
その後、ユーザが、入力部13に設けられた再音声出力要求ボタンを通じて、再音声出力の要求を行なうと、これを再出力受付部31が受け付ける。これを開始条件として、図2に示す、再音声出力処理が開始される(START)。
次に、再出力受付部31は、再音声出力が可能であるか否かを判定する(S201)。すなわち、再出力受付部31は、再音声出力が可能であるか否か、当該再音声出力要求ボタンの押下が、案内地点における音声案内に基づいてなされているか否かを確認する。具体的には、案内地点における音声案内を行なったこと、又は行なった内容を、メモリ群Mに一次記憶しておき、再出力受付部31が、これを参照することにより、案内地点における音声案内に基づいてなされているか否かを確認する。そして、再出力受付部31は、案内地点における音声案内に基づいてなされていないと判断した場合(S201のNO)、そのまま処理を終了する(END)。
一方、再出力受付部31は、案内地点における音声案内に基づいてなされていると判断した場合(S201のYES)、案内位置・時刻記憶部32にその旨入力し、案内位置・時刻記憶部32において、現在時刻がメモリ群Mに保存される(S202)。続いて、再出力カウント部33が、当該再音声出力要求の回数をカウントして、メモリ群Mに記憶する(S203)。
次に、距離差・時間差算出部34は、案内位置・時刻記憶部32により記憶された現在時刻と、それ以前に案内位置・時刻記憶部32により記憶された前回の再音声出力要求の時刻、又は音声案内時刻との時間差を算出する(S204)。ここで、この算出は、時間差T3を、前回の再音声出力要求の際に記録した時刻又は音声案内時刻をT1としてこれから、現在時刻T2を減算した絶対値として求める。
続いて、距離差・時間差算出部34は、S204において求めた時間差T3が、所定値以上か否かを判断し(S205)、所定値以上の場合には(YES)、再音声出力要求から所定時間以上経過した上でのものであるので、ユーザが聞き取れない等の事情により、再音声出力要求を行なったものではない、と判断する。この場合には、案内速度設定部35は、音声案内出力部36に対して、案内速度を通常の速度により音声出力を要求し、これに基づいて音声案内出力部36は、スピーカ9を介して、通常の速度により案内地点における音声案内を実行し(S206)、続いて案内位置・時刻記憶部32が、再音声出力時刻を現在時刻としてメモリ群Mに記録し(S207)、処理を終了する。
一方、距離差・時間差算出部34は、S204において求めた時間差T3が、所定値以下の場合には(NO)、再音声出力要求から所定時間経過していない、すなわち、音声案内又は再音声出力要求から、あまり時間が経過しない上での案内であるので、ユーザが聞き取れない等の事情により、再音声出力要求を行なったものである、と判断する。
この場合、S208に進み、当該ステップにおいて、再出力カウント部33が、再音声出力要求の回数を検出し、これが所定回数未満か否かを判定する(S208)。ここで、構成において言及したように、案内速度設定部35では、再出力カウント部33において検出された再音声出力要求の回数に応じて、案内速度を設定するものであり、具体的には、音声速度パラメータをSPとし、SPを0〜4とし、案内速度S=S[SP]で決定されるものとし、以下の要領で、案内速度の段階的遅延化を行なう。
S[0]:初期速度
S[1]:S[0]の104%の速度
S[2]:S[0]の108%の速度
S[3]:S[0]の112%の速度
S[4]:S[0]の116%の速度
このような設定に基づき、再出力カウント部33が、検出した再音声出力要求の回数が、再音声出力要求に対する速度設定の最大値である5回、速度パラメータSPが4未満であるか否かを判定し(S208)、SP<4である場合(YES)には、案内速度設定部35において、速度パラメータをSP=SP+1とし(S209)、これに基づいて音声案内出力部36が、スピーカ9を介して、この設定された音声速度に基づいて、再音声出力を行なう(S210)。このような処理の画面イメージを図3に示す。
一方、再出力カウント部33が、速度パラメータSPが4以上(SP≧4)であると判断した場合(NO)には、遅延速度の上限であるので、そのままの設定値にて音声案内出力部36が、スピーカ9を介して、この設定された音声速度に基づいて、再音声出力を行なう(S210)。
最後に、案内位置・時刻記憶部32が、再音声出力を行なった時刻を現在時刻としてメモリ群Mに記録し(S207)、処理を終了する。
[1−3.効果]
以上のように作用する本実施形態の経路情報案内装置では、再出力受付部31において、ユーザからの再出力要求を受付けた場合に、音声速度設定部35において、案内地点における音声案内の案内速度を、遅く設定し、音声案内出力部36からこの設定速度で出力することにより、案内地点付近における通常の音声案内では当該案内をユーザが聞き取れなかった場合に、再出力要求に応じて、出力する音声の速度を遅くするため、ユーザが音声案内を聞き取り易くすることができる。
また、距離差・時間差算出部33において、前回の音声案内から所定時間以内に、「再音声ボタン」が押された場合は、前回の音声案内が聞き取り辛かったことに起因して再音声要求されたと判断し、前回よりも遅い速度で音声案内出力を行う。反対に、前回の音声案内から所定時間以上である場合には、ユーザが聞き取れない等の事情により、再音声出力要求を行なったものではない、すなわち、ユーザは単純にもう一度案内聞きたいだけの場合が多い状況であると判断する。これにより、ユーザが真に聞き取り辛かった場合に限って、再音声案内の速度を遅くすることができ、使い勝手が良い。
さらに、再音声出力要求が、所定時間内に繰り返された場合、ユーザは一度の再音声出力では未だ音声案内の内容を聞き取れていないと判断し、よりユーザが音声案内を聞き易くするべく、段階的に音声案内の速度を遅くする。これにより、1回目の再音声出力の速度では、未だ十分に聞き取れない場合に、2回目以降の再音声出力の速度においては、前回よりも速度が遅いため、ユーザが聞き取り易くなり、実効性が高まる。
以上のような本実施形態によれば、経路上の案内地点付近において、ユーザの再音声要求に基づき、ユーザに分かり易い再音声出力を行なうことができる。
[2.他の実施形態]
本発明は、上記の実施形態に例示される内容に限定されるものではなく、例えば、次のような態様も包含するものである。上記実施形態では、音声案内を、すべてを同じ速度パラメータで再出力することとしているが、音声案内は、例えば、「○○m先、△△交差点を、□方向です。」というように「距離+交差点名称+方向」の3つの異なる音声フレーズとなっているため、交差点名称部のみ遅くするように構成することも可能である。
また、このように遅延させて出力する音声案内又はその部分について、音声案内出力部36により、通常の女性の周波数帯域の音声から、男性の周波数帯域の音声に変更して出力したり、音圧レベルを上げて出力することも可能である。これにより、ユーザは、1回では聞き取れなかった案内地点における音声案内を、2回目以降において確実に聞き取ることができるようになる。なお、上述した手法は、経路案内における再音声出力機能に適用する場合に限らず、例えば、地点名称の紹介等、他の音声出力機能について、同じ音声を繰り返し再生するような処理にも適応可能である。
上記の実施形態では、案内位置・時刻記憶部32と、距離差・時間差算出部34とについて、再音声出力を実行した場合の現在時刻並びに時間差を、記憶する又は差の判断する態様のみ示したが、記憶及び判断の対象は、時間に限られず、位置の記憶又は2点間の距離差の判断を行なうことも可能である。すなわち、案内位置・時刻記憶部32は、測位部14から提供される現在位置等の情報に基づいて、音声出力を行なった位置を記憶する態様を含み、距離差・時間差算出部34は、案内位置・時刻記憶部32によって記憶された前回の音声出力の位置と、今回の音声出力の位置との距離差を算出する態様も含む。
1…FM多重受信及び処理部
2…ビーコン受信及び処理部
3…制御部(メインCPU及びその周辺回路)
30…ナビゲーション部
31…再出力受付部
32…案内位置・時刻記憶部
33…再出力カウント部
34…距離差・時間差算出部
35…案内速度設定部
36…音声案内出力部
4…ダイナミックRAM(DRAM)
5…スタティックRAM(SRAM)
6…ROM
7…表示部
8…ビデオRAM(VRAM)
9…スピーカ
10…TV受信及び処理部
11…車両情報取得部
12…道路地図データ・検索データ及び地図関連データの記憶装置
13…入力部(タッチキー制御装置)
14…測位部
M…メモリ群

Claims (4)

  1. 目的地又は経由地への経路案内を行なう経路情報案内装置であって、経路情報に関する音声案内を出力する音声出力手段を備え、経路上の所定の案内地点における音声案内を、前記音声出力手段を介して行なう経路情報案内装置において、
    前記音声案内を行なった地点の位置又は時刻を記憶する記憶手段と、
    前記音声案内の再出力要求を受け付ける再出力受付手段と、
    前記音声案内の再出力要求を受け付けた回数を計数する再出力回数計数手段と、
    前記音声案内の再出力要求に基づき、前記案内地点に関する音声案内を行う音声速度を遅らせる音声速度設定手段と、
    前記再出力受付手段により、前記音声案内の再出力要求を受け付けた際に、当該受付けた地点の位置又は時刻を検出し、前記音声案内を行なった地点の位置又は時刻からの距離差又は時間差を算出する差分検出手段と、を備え
    前記音声速度設定手段は、
    前記距離差又は前記時間差が所定値以内の場合には、前記再出力要求を受付けた回数に応じて、前記音声速度を段階的に遅くし、
    前記距離差又は前記時間差が所定値より大きな場合には、前記音声速度を通常の速度にして、前記音声出力手段を介して前記再出力を行うように設定すること、
    を特徴とする経路情報案内装置。
  2. 前記音声速度設定手段は、前記案内地点に関する音声案内のうちの一部分のみ、その案内速度を遅らせて出力されるように設定することを特徴とする請求項1に記載の経路情報案内装置。
  3. 前記音声出力手段は、前記音声速度設定手段により、遅らせて出力するように設定された音声案内の音声の周波数又は音量を変更して出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の経路情報案内装置。
  4. コンピュータ又は電子回路が目的地又は経由地への経路案内を行なう経路情報案内方法であって、経路情報に関する音声案内を出力する音声出力ステップを含み、経路上の所定の案内地点における音声案内を、前記音声出力ステップにより行なう経路情報案内方法において、
    前記コンピュータ又は電子回路は、
    前記音声案内を行なった地点の位置又は時刻を記憶する記憶ステップと、
    前記音声案内の再出力要求を受け付ける再出力受付ステップと、
    前記音声案内の再出力要求を受け付けた回数を計数する再出力回数計数ステップと、
    前記音声案内の再出力要求に基づき、前記案内地点に関する音声案内を行う音声速度を遅らせる音声速度設定ステップと、
    前記再出力受付ステップにより、前記音声案内の再出力要求を受け付けた際に、当該受付けた地点の位置又は時刻を検出し、前記音声案内を行なった地点の位置又は時刻からの距離差又は時間差を算出するステップと、を含み
    前記音声速度設定ステップは、
    前記距離差又は前記時間差が所定値以内の場合には、前記再出力要求を受付けた回数に応じて、前記音声速度を段階的に遅くし、
    前記距離差又は前記時間差が所定値より大きな場合には、前記音声速度を通常の速度にして、前記音声出力手段を介して前記再出力を行うように設定する処理を含むこと、を特徴とする経路情報案内方法。
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